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【総評】 波よ聞いてくれ

該当作品放送期間話数
▶ 波よ聞いてくれ'20年4-6月全12話

▼ 概要

『波よ聞いてくれ』は、沙村広明による日本の青年漫画。『月刊アフタヌーン』にて連載。北海道札幌市を舞台に、主人公がひょんなことからラジオパーソナリティとしてデビューし、奮闘する姿を描く。

▼ あらすじ

札幌市のスープカレー屋「VOYAGER」で働く鼓田ミナレは、職場のラジオから自分の声が流れていることに気づく。その前日、ミナレは、偶然知り合った地元のラジオ局「MRS」のディレクター・麻藤兼嗣を相手に失恋について愚痴っていたが、その愚痴は麻藤によって密録されており、その音源がラジオで流されていたのだった。ミナレは放送を止めるためにMRSに乗り込み、麻藤と再会するが、逆に彼に言いくるめられ、ラジオでアドリブトークを披露することになる。
(wikipediaより引用)
▼ 感想

叩きつけろ、言葉を。


原作既読。
口が達者な現代女性がラジオDJに成り上がっていく物語。教養のある&フリーダムな台詞回しが飛び交う、まさに沙村先生の真骨頂と言える作品だと思います。言葉で大立ち回りを繰り広げる内容で、とにかく勢いのある点が魅力。
主人公・鼓田ミナレがまた良いキャラしてますよね。妙なリアリティのあるサバサバ系のねーちゃん。その場その場で生き抜いている感じがして、彼女がラジオで何を語るのか興味を惹かれます。



ただ、どうしても活字じゃないと解り難いユーモアなので、正直始まる前から"アニメ"ではどうなのだろうと危惧しておりました。案の定、言葉の内容が頭に入りにくく若干スベっている様な雰囲気になってしまう。「いやいや漫画で読んだら面白いんだよ…」と謎のフォローを入れたくなる具合。

また、ヒグマのシーンを冒頭に持ってきたり、停電のシーンで最終話を区切る等、諸々込みで演出&構成に疑問符。



鼓田ミナレの声については賛否有る模様。個人的には声質はイメージぴったりでナイスキャスティング!かと。ちょっとトーンに力が入り過ぎていたりとか、ブレスが多過ぎて芝居臭く聞こえてしまう気もしますが。
しかし、『(鼓田ミナレの声は)音域が高く人を安心させずアジテーターじみた傲慢な響きがある』と作中でも言われている上に、ある種天才DJ的な役回りのため元よりハードルが高い事を鑑みれば、これ以上を求めるのは酷ですね。失礼しました。

これらのジレンマを踏まえて言える事はただ一つ!!
本作で惹かれた方は是非原作も読もう!!

脚本演出作画人物音楽構成
646654

満足度ランク【C】!!

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