『キズナイーバー』は、TRIGGER制作による日本のテレビアニメ。「痛み」を分け合う少年少女たちを描く群像劇。岡田麿里がシリーズ構成を、キャラクター原案は漫画家・三輪士郎が、監督は小林寛が初担当する。全12話。
---{▼あらすじ}-------
埋立地に立地する街・洲籠市に住む男子高校生・阿形勝平には、体に痛みを感じない体質という秘密があった。無気力な性格の勝平は、いじめやカツアゲを受けても、流れるままに無為な日々を過ごしていた。夏休み目前となったある日、勝平は謎の少女・園崎法子の手引きにより、痛みを共有する仲間「キズナイーバー」の一人に選ばれてしまう。そして、同様に「キズナイーバー」として繋がれたクラスメイトたち。互いの傷を背負うことになった、少年少女たちのひと夏の物語がここから始まる!
(wikipediaより)
---{▼感想}-------"俺の痛みを返してください"
▶ 絆 と キズナシステム
本作の要、他者の痛み(&感情)に共感するための”キズナシステム”。その実験の変化・弊害・発端・成果と結末を描く。それと同時に、『絆とは何か』『絆を繋げるにはどうしたらいいのか』『キズナシステムが存在するなら心を繋げる助力に成り得るのか』という点にフォーカスした、実にディープなテーマを扱った作品でした!しっかり答えを出した素晴らしい出来でしたし、恋愛によって拗れかけた絆もキレイに、且つプラス方面に終着させていて本当に凄かった。
▶ 機微鮮明で深みのあるキャラクター達
ドロドロ恋愛脚本家でお馴染みの岡田麿里氏。彼女が携わるキャラクター達は心の動きが正確無二ですよね。本作では見応えのある演出と共に、初めの2話だけでキャラ全員の深みに触れ、残りの話数で自由に羽ばたかせていました。かなり早い段階から大成する予感を感じさせてくれました!(^ワ^)毎週本当に楽しかった。
▶ 何度も繰り返して 繋げていこう
・ ”友達”って万能なものじゃない
・ 相手の事が解らないからこそ気に掛ける。友達ってそういうのを繰り返すことでなっていくもの
・ 自分の傷がどう痛むのか、わかってないと分かち合えない
・ 関係が縺れたら殴り合いの喧嘩がしたい、きっともっと仲良くなれるから
―――最終話には直接的なメッセージが沢山詰め込まれていましたね。”絆”って、気恥ずかしい言葉ですけれど、繋げていくことは本当に素敵であたたかくて嬉しいことです。映像的な意味でもそうですが、そういった意味合いでも”美しいアニメ”だったように思います。
--▼【総評*1行表】----
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
8 | 7 | 8 | 8 | 7 | 8 |
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