該当作品 | 放送期間 | 話数 |
▶ 惡の華 | '13年4-6月 | 全13話 |
▼ 概要
「絶望」をテーマに、思春期特有の精神的彷徨と自我の行方を描いた青春漫画。作品名はシャルル・ボードレールの同名詩集による。
そのままのアニメ化では原作の本質と違うと思った監督の発想で、日本のテレビアニメでは史上初の全編ロトスコープを用いた作品となっており、絵は原作とは全く違う実写タッチのものになっている。音声収録は広域録音に適したガンマイクを使用しており、演技においても実写を意識している。
▼ あらすじ
クラスの美少女・佐伯奈々子に密かに想いを寄せる春日高男。ある日の放課後、出来心により彼女の体操着を盗んでしまうが、その様子は嫌われ者の女子・仲村佐和に目撃されていた。
(wikipediaより引用)
▼ 感想
クソムシだらけの、この世界で。
限りなく実寸大の思春期を・・・描きたかったのかは分かりませんが、とにかく意外性に富んだ作品でした。
このアニメの最大の特異点は、なんといっても”ロトスコープ”を用いた作風でしょう。
ロトスコープとは、全編実写の撮影からアニメに変換する手法の事。
”アニメ”と謳っていいのか甚だ疑問でもある。
正直に言わせて頂くと、私はロトスコープ大嫌い。クソムシ。
ギトギトグチャグチャな青春作品だからこそ、二次元で表現してもらいたかった。原作絵でいいじゃない、原作絵で。
ただ、真新しい挑戦をした点と、極力違和感を無くす努力をした点は評価したい。
(その試みが盛大に滑っているわけですが)
ストーリーは好きです。基地外じみていて本当に良い。
実際の流れはともかく、描きたいもの・方向性がグッド。
根暗で、気持ち悪いものが渦巻いていて、まさに思春期だ。
自分が物書きだったならば一度はこういった作品を描きたい。
全体的にのっぺりとしてしまった印象。
もっと油味の濃い作風が望ましかった。
テンポよりも”間”を大事にしたのは面白いけれど、この作品でやる必要はあったのだろうか。
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
7 | 4 | 4 | 3 | 8 | 3 |
Comment