『結城友奈は勇者である』(ゆうきゆうなはゆうしゃである)は、Studio五組制作のオリジナルテレビアニメである。全12話。略称は「ゆゆゆ」。
---{▼あらすじ}-------
神世紀300年。主人公・結城友奈は、ごく普通の平和な生活を送っている中学2年生の女の子。彼女は、「みんなのためになることを勇んで行う」という活動趣旨の「勇者部」という部活動に所属し、校内校外を問わず様々な活動に励んでいた。
しかし彼女のそんな日常は、「バーテックス」と呼ばれる怪物の襲来によって、いったん終わってしまう。
---{▼感想※ネタバレ注意}-------
”なるべく諦めない”
”なせば大抵なんとかなる”
お気楽&ど根性がモットー(?)な結城友奈ならびに勇者部。友奈の考え方は凄く好感が持てます。純真でまっすぐで・・・まさに勇者でしたね。
そしてそんな彼女たちが代償を払って戦わなければならない。更に、どれだけ戦っても世界は救われない。と、次々に明かされ『ああ~真実ほど人に残酷なものもないのだろう~♪』な状態に。
すっかり流行化してしまった”絶望的&衝撃的なミステリーバトルヒロインもの”ですが、未だに惹きつけられますねー。
だがやはりどうしても、その火付け役である”魔法少女まどか☆マギカ”と比較してしまうのが辛いところである。正直私も”劣化版まどマギ”として片付けてしまいそうだ。なんせ本作品は残念な点が多い、本当に残念だ。
特に、
・ご都合主義な展開
なせば大抵なんとかなるのは戦闘シーンだけでよい。
・なぜ供物が必要なくなったのか
・結界に穴あいてるのにバーテックスの大群はどうしたのか
等々、重要な説明が一切無く、
ハッピーエンドにするための段階を踏んでいない点がいただけない。
見ていて「なんでそうなった?」と思うもの。
細かい疑問もいっぱい湧いてきて不完全燃焼です。友奈よりにぼっしーの方が精魂尽きても良さそうなのにーとか。まぁそれはいいや。
・事実判明のタイミングや演出が甘い
話がポンポン進まない。せっかくの絶望的事実がなだらかに均されていくのを見ていて感じました。
各々の身体機能が欠損してから日常回を間に挟む等、話に緩急を付けようとする気概はグッドなのですが、事実判明の前に「これってもしかして・・・」「悪い予感がする・・・」的なムードに散々あてられて、ようやく話が動き始めても面白味に欠ける。
まどマギの様にミスリードを仕込めとは言いませんが、ただもう少し視聴者の感情の起伏を意識して楽しませてくれればいいのになぁと思わずにはいられませんでした。
厳しい言い方なのは、その分期待していたからです( ・ω・)。「うわああぁああぁ勿体ないなーーーー!」って最終話見て思いましたもん(笑)
厳しいついでに一つ。・・・オープニング主題歌、なんか音が足らなくないか? あれが良いのですかそうですか申し訳ない。
ぼた餅。
--▼【総評*1行表】----
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
5 | 6 | 7 | 6 | 6 | 4 |
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