『坂本ですが?』は、佐野菜見による日本の漫画。年10回刊漫画誌『ハルタ』にて連載された。単行本は全4巻。2013年12月発売の『このマンガがすごい! 2014』にてオトコ編第2位を獲得している。端正な絵柄で描かれたスタイリッシュ&クールな展開によって生み出されるギャグが最大の特徴となっている。アニメ版はスタジオディーンが制作、TV放送分は全12話。当初は全13話の予定だったが、平成28年熊本地震の影響により12話で打ち切られ、13話はBlu-rayのみに収録される。
---{▼あらすじ}-------
県立学文高校の1年2組、そこには入学早々学校中の注目を集める男がいた。彼の名は坂本。注目を集める要因は彼のその行動の美しさにあった。挙動は全てがスタイリッシュ&クーレストであり、何より彼の行動1つ1つには人を惹きつける「何か」があった。そんな完全無欠の学園生活を送る坂本を中心とする人情ギャグ漫画である。
(wikipediaより)
---{▼感想}-------アニメでもクールでスタイリッシュな学園生活を送る、その生徒の名は――
スタイリッシュ過ぎて笑えるという斬新な角度から猛威を振るったシュールギャグ漫画作品。非常にアニメ映えする内容ですねー!シュールさを引き出す間の作り方等の点に於いてもお見事でした。一通り笑わせて頂きました。
坂本のスタイリッシュさの一点張りかと思いきや、起承転結がしっかり描かれていて、必ず”良い話”に収まるという寸法。色々な側面から笑いに繋がって、アホな事やってるのに感動しちゃう。まさに一挙手一投足が”Cool(クール)、Cooler(クーラー)、Coolest(クーレスト)!!”
坂本役に緑川光を割り当てたのには驚きましたが、突出したキャラクターに負けない点では適役。その他も豪華キャストで囲い、演技力でシュールギャグをブレさせない目論見か。有能な采配ですねえ。
好みが分かれるジャンルであるのは言うまでもないですが・・・私的には最後まで勢いが衰えず最高に楽しめるアニメでした。
これ原作も全4巻で完結済みなんですね。潔いなぁ。
最終話、坂本が理由を偽って学校を去ったわけですが・・・真相を隠したのは何故でしょうね。自分に対しての幻想を抱かせたまま別れようとした・・・という意図があったとすると、坂本は自らスタイリッシュを演出していた事になるわけで・・・。坂本のキャラを深く掘り下げ過ぎなかったという点も本作の面白さたる所以なのかも知れません。
--▼【総評*1行表】----
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
6 | 7 | 5 | 8 | 6 | 7 |
Comment