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【総評】 推しが武道館いってくれたら死ぬ

該当作品放送期間話数
▶ 推しが武道館いってくれたら死ぬ'20年1-3月全12話

▼ 概要

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(おしがぶどうかんいってくれたらしぬ)は、平尾アウリによる日本の漫画作品。『月刊COMICリュウ』にて、連載。岡山県を舞台にし、とある女性地下アイドルグループの活躍と、彼女らを応援するファン(アイドルオタク)たちの様子を描いたコメディ作品。略称は「推し武道」。

▼ あらすじ

フリーターのえりは、岡山県で活動している7人組の地下アイドルグループ「ChamJam」の人気最下位メンバー・舞菜の熱狂的ファンで、自他ともに認める舞菜トップオタ。そんなえりに対して舞菜も好意を抱いているのだが、押しが強すぎるえりと不器用な舞菜の間では上手く会話が成立せず、結果として塩対応だと勘違いされている状態が続いていた。
(wikipediaより引用)
▼ 感想

きみのために生きてる


アイドルだけでなく、追っかけるオタクにもスポットを当てた作品。そして、互いに言葉足らずの女ドルオタと不人気アイドルが実は両想いな百合作品。……作者さんがそもそも百合漫画家ですからね。今期一番安定して面白いアニメでした。

ファンがアイドルに想いをぶつける事が、アイドルがファンに応える姿勢が、こんなにも目頭を熱くするとは思わなかった。アイドルに夢中になる心理が解らなかった私ですが、このアニメを通じてその良さが理解出来た気がします。頑張っている人も支えている人も本質的には美しいものなのですね。



タイトルの“推し”もそうですが、“積む”、“釣る”、“剥がし”等々、ドルオタ用語を知れたのも新鮮でした。

更に、グループ内格差、 マイナーキャラ推しの苦悩、 塩対応のアイドルとのやり取り、 ガチ恋勢との比較、 同担拒否というメカニズム、 人気が出る事と遠い存在になってしまうことへのジレンマ、 CD大量買いで順位を上げようとする心情、 推し変されるアイドルの胸中、 2番目の推し問題、 等々 アイドルorドルオタでないと味わえない世界を知るのも醍醐味のひとつ。

ライトな作風なのが少し勿体無いかな。本腰入れて熱いドラマにすればとんでもない感動作になりそうな題材だと思うのですが……いや、これでいいのか? 現実に置き換えて考えたら実際相当闇深い商売ですからね(笑)。まんまA●B商法ですし……。実は良バランスな作品なのかも知れない。



アニメの出来について触れておくと、まず何といっても えりぴよ役のファイルーズあいさんの演技が素晴らしいよね!! 作画も上々で、キャラデザの綺麗さに驚かされました。構成面は、脚本が多数いるのもあり回毎にややバラつきがありましたが、テンション高めの回は本当に面白かった!!

百合にせよ、親心にせよ、ガチ恋にせよ、人への想いの熱量が高い物語を見ていると胸が熱くなりますね。陶酔的というか、愛のフィルターというか、そういうものがこの作品を包み込んでいる様な気がして、評価以上に思い入れの強い作品になりました!
「好きって言わせてくれてありがとう」。ジ~~ンとくる良い言葉だ。

2期作ってもらうために円盤積まなきゃ…!()

脚本演出作画人物音楽構成
656655

満足度ランク【BB】!!
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