『ACCA13区監察課』(アッカじゅうさんくかんさつか)は、オノ・ナツメによる日本の漫画作品。単行本は全6巻。アニメ版はマッドハウスが制作、全12話。
---{▼あらすじ}-------
タバコに高額課税がなされ、金持ちだけが喫煙を楽しめる架空の世界。かつて、12の地区による一斉クーデターが起こり、各地区ごとによる自治が認められた経緯がある、13の自治区から構成されるドーワー王国。クーデター後、警察、消防、医療などを傘下に置く民間組織・ACCA(アッカ)が置かれることになり、その監察課は各自治区で業務が適正に遂行されているかを監視していた。
(wikipediaより)
---{▼感想}-------"組織に生きる 男達の粋様"
架空の王国13自治区の治安維持のため創設された民間組織“ACCA”。ACCA監察課の副課長である主人公・ジーンが各区を巡回する裏で囁かれるクーデターの噂、次期国王の不支持、監察課の廃止。様々な人物の思惑が見え隠れがする中で、ジーンが何に巻き込まれようとしているのか・・・そんな世界観に引き込まれていく、クール&スマートな作品でした。
全体を通して静かに進行する事もあり、本筋よりも色彩豊かな各区の雰囲気や、毎回登場する美味しそう食事やスイーツ、ジーンが燻らせる煙草の描写に目が行きがちですね(^_^)渋味と洒落た雰囲気が混在する点も本作の愛すべきところです。
いやぁ本当に美味しそう……
私は煙草も甘いものも大好き!なので辛抱たまらんかったですよ。このアニメを視聴しながらの一服はまた格別でした。色々な味の食パン屋さんとか本当羨ましいなー!ああいうのが毎日食べられるなら、白米文化が無くてもアリだなとか考えさせられました(笑)
派手なストーリーではないからインパクトには欠けますが、最終話を見れば物凄く丁寧な脚本構成だった事に気付かされます。クーデターを逆手に取る・・・なんてね、主人公が大人な設定だからこそ成し得る小粋な物語だと思いますよ。
煙草を差し出すのがクーデター参加の意思表明だった――というのも小粋な話ですが、ジーンはよく全部保管していましたね。貰ったらすぐ吸っちゃいそうなものですが・・・どれも色とりどりで美味しそうだし(笑)。吸わなかったにしろ、上官に「煙草を一本貰いました」なんていちいち報告しますかねー。逆に「煙草を貰ったか?」なんて出張から帰る度に聞かれてたら、意味があることは察するでしょうし。そんなやり取りがあったのかと想像すると笑えます。
--▼【総評*1行表】----
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
7 | 5 | 5 | 6 | 6 | 6 |
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