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【総評】 ケムリクサ

該当作品放送期間話数
▶ ケムリクサ'19年1-3月全12話

▼ 概要

『ケムリクサ』は、同人サークル「irodori」によって2010年から2012年にかけてニコニコ動画に投稿された日本のオリジナルアニメ作品、およびその設定を元に再構成された2019年1月より放送中のヤオヨロズ制作によるテレビアニメ作品。

▼ あらすじ

薄暗く赤い霧が立ち込め、廃墟が広がる世界。りん、りつ、りなたち姉妹は赤虫(あかむし)と戦いながら水を探して生きていた。ある日、姉妹は記憶喪失の青年わかばと出会う。りんたちはわかばがムシではないかと疑いつつも行動を共にする。
(wikipediaより引用)
▼ 感想

謎多き世界で、姉妹が目指すものは一体…


カルト的な人気を博すたつき監督による最新作。世界観はポストアポカリプスものですね。監督人気に加え“けものフレンズ2”と同シーズンに放送されたことから、注目度の高い作品となりました。
キャッチーさには欠けますが、情報を小出しにして想像を掻き立てる様な内容で、伏線もしっかり回収することから大器晩成的な面白味のある作品となっています。
大まかなあらすじを三行でまとめると……(ネタバレ↓)
世界が退廃する前に“りり”と“ワカバ”が居たが、
りりがケムリクサを抑えるケムリクサを作った事で終末化。
一人残ったりりは自身を分割、ケムリクサで動く“姉妹”に目的を託した。

というもの。



全12話構成で最後に胸のつかえを全摘出してくれる様な話作りは非常に好感が持てます。監督の手腕は確かなものなのでしょう。安心感が違います。
一方で(辛口な批評になってしまいますが)、本作に限っては過程の部分が退屈に感じます。同じような場所で同じような敵と戦っていただけに思える上に、主人公の“わかば”に関しては、気が弱くてへらへらしてる印象で不快感を覚えるし、ふぁ~~だの ひぃぇ~~だの めっさ○○だのと、いちいち台詞が耳につく。
伏線を張っているのは解りますが「情報量が多くて凄いw」みたいな意見に対しても正直「う~ん?」って感じ。どちらかと言うと演出に光るものがある!というのが個人的感想。
SNSによる実況&考察ツイート等でファンが同調して“盛り上がった”アニメ。一人で大真面目に視聴していた私にはあまり刺さらなかったです。もうそういう視聴をする時代ではないのかも知れませんね。

脚本演出作画人物音楽構成
437444


満足度ランク【C】!!
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