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2025-06-11

真面目な話

60の老人が単なるヘイトまき散らして『政治的意見』を述べたつもりってのが幼稚すぎてヤバいだろ

こんなことを還暦老人が喚いて恥ずかしいことだとも思ってない日本が原始人の島過ぎるんだよそもそも

そろそろまともに義務教育程度の『政治』は覚えろよ

2025-06-04

三菱企業戦前から東大一橋慶應義塾が強いと言われてきましたが

三菱重工業では伝統的に三菱長崎造船所下関造船所の関係で九大(九州帝國大學)工学部も強い(三菱重工業第10社長は九大工卒の増田信行)ですし、京大(京都帝國大學)も三菱系には全般的に強いです。

三菱銀行三菱信託東京海上火災保険明治生命保険三菱系の金融会社では伝統的に東大一橋慶應義塾が強く特に三菱銀行では三菱合資會社社長三菱財閥四代目の岩崎小弥太(岩崎弥之助の長男)に厚く信頼されていた加藤武男(吉田茂内閣経済最高顧問)の影響で慶應義塾東大と並ぶ学閥が強いことで有名でした。

戦後三菱銀行でも加藤武男(慶大理財)、千金良宗三郎(慶大理財)、宇佐美洵(慶大経済佐藤栄作内閣池田勇人内閣からの引き継ぎ人事として戦後初の民間銀行出身者として第21代日銀総裁就任)の3名が慶大卒業生小笠原光雄(東京帝大法)、中谷一雄(東京帝大法)、田実渉(東京帝大経済)、中村俊男(東京帝大法)、山田春(東京帝大法)、伊夫伎一雄(東京帝大経済)、若井恒雄(東京帝大法)の東大卒業生7名に次ぐ頭取を輩出しています

三菱商事は伝統的に圧倒的に東大(東京帝國大學)が強く慶應出身社長水産畑の第5代社長三村庸平(慶大経済)社長だけですし、一橋出身社長機械畑のブンチンこと第4代社長の田部文一郎社長(東商大)と戦後の混乱期の田中完社長(東京高等商業卒業三菱合資會社出身)の二人だけです。

戦後東大出の三菱商事社長服部一郎(東京帝大法)、高垣勝次郎(東京帝大法)、荘清彦(東京帝大経済)、藤野忠次郎(東京帝大法)、近藤健男(東大工)、小島順彦(東大工)、小林健(東大法)、中西勝也(東大教養)の8名となります。因みに高垣勝次郎氏のご子息の高垣佑氏は東大経済学部卒業後、東京銀行(戦前横浜正金銀行)に入行し、上記の若井恒雄頭取時代三菱銀行合併して東京三菱銀行の初代頭取就任します。

三菱商事の社長には東大一橋慶大以外には三菱岩崎小弥太と縁が深い旧制成蹊高等学校からハーヴァード大学政治学部を卒業した第8代社長槇原稔大漢和辞典編纂者の漢学者諸橋轍次氏の御曹司である上智大学経済学部を卒業した第7代社長諸橋晋六早稲田大学理工学部卒業した第9代社長佐々木幹夫京都大学経済学部を卒業した第12社長の垣内威彦等もいてアメリカハーヴァード大学カソリックイエズス会経営上智大学卒業社長もいる様に東大卒業者と慶大卒業者に昭和時代にはほぼ頭取卒業大学限定されていた三菱銀行に比べると結構外国大学早慶以外の私大バラエティに富んでいます

三井系は戦前三井銀行財界三田閥の慶應義塾出身者の中上川彦次郎(福澤諭吉の甥)や池田成彬(中上川彦次郎の女婿)の強い影響力でかなり強い慶應閥の銀行でした。

戦後三井銀行(戦前には第一銀行合併して帝國銀行)及び三井グループドンと言われた佐藤喜一郎戦前三井銀行では慶應義塾大学に次ぐ学閥だった東京帝國大學経済学部卒業生でした。佐藤喜一郎旧制横浜一中(現在の県立希望ヶ丘高校)、旧制一高、東京帝國大學経済学部卒業エリートで当時の池田成彬と並ぶ三井銀行の実力者だった東京英和学校(後の青山学院)出の米山梅吉の紹介で三井銀行に入行します。

戦後三井銀行でも慶大出身社長(頭取)は柳満珠雄(慶大理財)や板倉譲治(慶大経済)や神谷健一(慶大経済)と東大出身佐藤喜一郎(東京帝大経済)、田中久兵衛(東京帝大経済)、関正彦(東京帝大経済)、末松謙一(東大経済)の4名に次ぐ3名を輩出しています

三井銀行では戦前池田成彬と並ぶ実力者だった米山梅吉(後の三井信託社長)が青山学院前身東京英和学校出身者であったので其の米山梅吉の強い引きで三井銀行に入行した青山学院高等科卒業万代順四郎も慶應出や東大出との出世競争に打ち勝って三井銀行頭取戦前に務めています。※銀行では戦後頭取と呼ばずに社長呼称しています

しかしながら三井財閥の持株會社だった三井合名會社と並ぶ中核企業だった三井物産は鈍翁・益田孝三田偏重学閥排除目的から意識的一橋高等商業学校東京高等商業学校東京商科大学三井物産の幹部社員候補として意識的に重点的に優先採用して来たので戦前から戦後のある時期までは三井物産は完全な一橋如水会が最大の学閥となる総合商社でした。

戦後三井物産でも名物社長と言われた三井物産再統合立役者新関八洲太郎や『ハヤブサの達』こと水上達三、『根アカ経営論』の八尋俊邦等は皆、一橋東京高等商業学校東京商科大学卒業生です。

戦後三井物産の東大出の社長池田芳蔵(東京帝大経済)、江尻宏一郎(東京帝大法)、槍田松榮(東大工)、安永竜夫(東大工)の4名で京大出の社長熊谷直彦(京大法)と上島重ニ(京大経済)の2名で慶應出の社長は今の堀健一(慶大経済)の1名だけです。

一橋(3)と東大(4)と京大(2)と慶大(1)以外の三井物産の社長学歴長崎高等商業学校(長崎大学経済学部)卒業の若杉末雪と東京外国大学外国語学部ポルトガル語学科卒業清水慎次郎と横浜国立大学経営学部卒業飯島彰己となります

住友系は戦前財閥持株会社だった住友合資會社が戦前には今の東大東京帝國大學や今の京大京都帝國大學や今の一橋大の東京商科大学や今の神戸大の神戸商業大学旧帝大と旧商大グループ意識的幹部社員として優先採用してきたので今でも東大京大一橋大や神戸大が人脈的に強い傾向があります

文系戦後派の阪大も今ではかなり強いです。

戦後住友銀行頭取野田哲造(東京帝大法)、鈴木剛(京都帝大経済)、堀田庄三(京都帝大経済)、浅井孝二(神戸高商)、伊部恭之助(東京帝大経済)、磯田一郎(京都帝大法)、小松康(東京帝大経済)、巽外夫(京都帝大法)、森川敏雄(東大法)、西川善文(阪大法)となります

戦後住友銀行頭取学歴京大4名、東大4名、阪大1名、神戸大1 名となります

三菱財閥三井財閥銀行商社に多く見られた一橋慶應義塾出身者は住友銀行頭取では皆無となります

文系戦後派の阪大住友系には強く西川善文元三住友銀行頭取(後にゆうちょ銀行社長)の様な個性的人材を輩出しています

2025-05-25

AI政治を壊す」っていう言説

シュミット先生は『合法性と正当性』にて「技術信仰の明証性は、技術において、ついに、絶対的、最終的に中性的な基礎を見出したと信じることができた」とか「ここでならば、あらゆる民族国民、あらゆる階級宗派、あらゆる年齢層、性別が、急速に合意することも可能であるように見える。なぜなら、技術的快適さの利益、便利は、万人が同じ自明さをもって享受するのだから」と書いている。

この人が生きていた時代AI技術なんて考慮すらされていなかったので、ここでいう“技術信仰”における技術ってのは“科学的な体系や、その分野の専門家”などを指しているわけだが、現代でいうならここにAIも含まれることになるだろう。


このあたりの“技術信仰”の是非は他の人も語ってて、シュトラウス先生は『ホッブズ政治学』で

技術中立性が仮象であることがわかるにつれて、「絶対的かつ究極の中立的基盤」を発見したり、いかなる協調を実現しようとする試みの不合理さも明らかとなる。いかなる代価を払ってでも協調が実現されるべきだとすれば、それは人間生活意味放棄するという代償を支払って得られる協調しかありえない。なぜなら、そうした協調は何が正しいかという問いを断念するときのみ、実現可能からだ。そして人間がそうした問いを断念するとき、かれは人間であることを断念することになる。

完全なる協調を求めるならば闘争を治めるしかない。そのためには皆が“何が正しいのかという問題”を放棄すればいい。或いは、価値一元論のもと解答先を決めて、皆がそれに従う世界にすればいいかもしれない。その“解答先”こそが“技術”であり、ひいては“AI”ってわけだ。

本質的技術のもの中立であり、その解答は客観的で偏りがないとされる。価値一元論のもと解答を求めるならば、AIはこの上ない存在だろう。しかし、シュミット先生は「技術は全ての人に仕えるという、まさにそれ故に中立的ではない」ともいっている。技術のもの中立的であっても、そうではない人間が紛れ込む時点で中立性は損なわれるからだ。

ちょっと前に、朝日新聞フォトアーカイブAIファクトチェックしようとした人が話題になったけど、あれなんて典型例だろう。使う側が「この画像おかしい」という含意のもとAIに尋ね、その結果を「AIがいっていることだから正しい」という前提のもと解答としている。もちろん、あの件をAI技術の未発達が原因だと論じることは可能だけど、それって人間側の未熟さを棚にあげるってことで「人間であることを断念」してないか人間性を放棄しといて民主自由もなかろうに。


人間が何が正しいか真剣に問うならば、そうした問いのもつ「解きがたき問題構成」に直面して、紛争が、それも生死を賭した紛争が勃発するのである。何が正しいか真剣に問うことによって、政治的もの人類の敵味方への集団化)はその正当な根拠を得るのである

これも『ホッブズ政治学』に書かれてたことだけど、つまり何が正しいか真剣に問わない世界ってのは政治的闘争もないってこと。というより、技術(AI)が絶対的に正しいとするならば、そこに民主的な考えや自由な考えが入り込んで対立する余地がない。あったとして、それは茶番や娯楽でしかない。だから人間真剣でなくなるけど、争いは減るからまあ平和的ともいえる。

そういえば最近シロクマ先生AI選挙を任せることの是非についても語っていたけど、ブコメで「AIの言ったとおりに投票する自由はあるだろ」といった旨のこと言ってる人がいたな。まあ理論上ではあるけど、「(AI)技術本質的もつ中立性」と「自由主義が追い求める中立性」って相性はいいんだよね。

ただ先ほどもいったように技術を誰でも仕える時点で中立性は損なわれている。その点を抜きにしても、技術人間服従していて、かつ人間よりは有能でないからこそ成り立つ話でもある。今後AIがより有能になり、むしろ人間側がすすんで服従することがマストの風潮になっていくならば、その先に自由なんてないわけで。奴隷が「その先に自由がないものを選ぶ」ことまで“自由”という括りにするのは欺瞞的だ。

とはいえ価値一元論における解答者がAIになるような世界が実現した場合そもそも人間による政治のもの必要なくなり、選挙もする必要がなくなる(AI判断が最も正しいのならば、国家レベルで「人間同士が正しさを競う場」なんて必要ない)。なので、いまの選挙のように「人間政治的に争う場」がまだある現段階では、多少AIが介入したところで民主自由は残ってるといえなくもない。

AIは現状「人間の労力と、その結果に対する責任を誤魔化すためのツール」の域を出ないからこそ、まだ悠長に語れている話ではある。シュトラウス先生現代に蘇れば「私たちが語ってた頃よりも技術ヤバいことなってるのに、お前らまだそんな吞気なこと言ってんのか」って思うかもしれんが。

2025-05-09

なぜ日本では単科専攻の人が多いの?

トップエンジニアである必要はあるのか

これ、トップエンジニア政治家を選べばいいじゃん。

外国だとIT系経営者コンピュータサイエンティスト経営学とか当たり前に見るし、フランスだと政治学行政学やってる人も見る

日本もそういう人材トップに据えればいいのではないでしょうか?

2025-05-02

anond:20250502113550

大丈夫か?

AIが「これが当該のコードです」と生成して、それを自分コンピュータ上で実行して検証できるんだから政治学社会学とは全く別だということが理解できない?

2025-04-30

政治家上級者向けに国策を語っているのってどこで見れるん?

「〇〇財源確保のために増税します」とかそういうワンフレーズ公約はよく聞くけど、その裏にある経済学的な話とか政治学的な話ってどこで発信してる?

消費税をこれだけ増税したらX億円増えるけれどその分景気後退して法人税がX億円減収になる見込みだからその分政策金利を引き下げて...とか

防衛費削減のためにはここを削ってここを補填するから結果的にX億円削減できる見込みとか

専門家向けでいいからそういうもう少し議論俎上に上げられる話が欲しい。

ワンフレーズ公約だけじゃ何をどう考えてるのか全くわからん

国民迎合して当選したいだけにしか聞こえない。

実はどこかで発信してるのかもしれんけど少なくとも俺は知らん。

2025-04-25

コロナワクチンに対する陰謀論の信じやすさと社会学的・政治学属性

chatGPT o4-mini-high に調べてもらったよ

anond仕様投稿できなくなるので文中のリンクは消していますが、タイトルはあるのでググっていただければソースは見れると思います

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以下では、主に米国国際的調査事例をもとに、コロナワクチンに対する陰謀論的信念の“はまりやすさ”と、社会人口学的属性政治的属性との関連をまとめます

## 要旨

調査結果を総合すると、コロナワクチンへの陰謀論的信念は、学歴の低さや低所得、若年層、マイノリティ人種女性などと正の相関を示す一方、白人高学歴所得・高年齢層では信じにくい傾向があります。また、政治的にはリベラルよりも保守層特にトランプ支持者やポピュリズムメディア利用者で信じやすく、党派的・メディア接触の影響が顕著です。加えて、知人・家族経由の情報入手者も信じやすいとされ、信念パターン国際的にも一定共通性を持つものの、国によって年齢や性別効果はまちまちです。

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## 1. 社会人口学的属性との関連

### 1.1 学歴

### 1.2 人種民族

### 1.3 性別

### 1.4 年齢

  • **若年層で高い傾向**:Pew調査では65歳未満が25%、65歳以上が20%で「計画説」信奉率に差が見られた ([25% in US see at least some truth in conspiracy theory that COVID-19 was planned | Pew Research Center]。
  • **接種意向は高年齢層が高い場合も**:レビューでは、年長者の方が接種意向が高いとする調査がある一方、若年層が接種に積極的とする報告もあり、国・時期で一様ではないとされる ([What Demographic, Social, and Contextual Factors Influence the ...]。

### 1.5 所得職業

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## 2. 政治的属性との関連

### 2.1 政治イデオロギー

### 2.2 党派メディア接触

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## 3. マッピング可視化事例

### 3.1 世界規模での流布状況

### 3.2 米国内のインタラクティブツール

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参考文献(主な引用)**

1. Reiter, P. L. et al. What Demographic, Social, and Contextual Factors Influence the Intent to Vaccinate against SARS-CoV-2? _Vaccines_ 9, 726 (2021). ([What Demographic, Social, and Contextual Factors Influence the ...](https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8431323/?utm_source=chatgpt.com))

2. Schaeffer, K. A look at the Americans who believe there is some truth to the conspiracy theory that COVID-19 was planned. _Pew Res. Short Reads_ (2020). ([25% in US see at least some truth in conspiracy theory that COVID-19 was planned | Pew Research Center](https://www.pewresearch.org/short-reads/2020/07/24/a-look-at-the-americans-who-believe-there-is-some-truth-to-the-conspiracy-theory-that-covid-19-was-planned/))

3. Enders, A. et al. The sociodemographic correlates of conspiracism. _Sci. Rep._ 14, 14184 (2024). ([The sociodemographic correlates of conspiracism | Scientific Reports](https://www.nature.com/articles/s41598-024-64098-1))

4. Carsey UNH. Conspiracy vs. Science: A Survey of U.S. Public Beliefs. (2021). ([Conspiracy vs. Science: A Survey of U.S. Public Beliefs](https://carsey.unh.edu/publication/conspiracy-vs-science-survey-us-public-beliefs?utm_source=chatgpt.com))

5. Economist/YouGov Survey. Public beliefs in microchip implantation via COVID-19 vaccines. (2021). ([Conspiracy vs. Science: A Survey of U.S. Public Beliefs](https://carsey.unh.edu/publication/conspiracy-vs-science-survey-us-public-beliefs?utm_source=chatgpt.com))

6. Oliver, J. E. & Wood, T. (2021). How populism and conservative media fuel conspiracy beliefs about COVID-19. _SAGE_ (要旨). ([How populism and conservative media fuel conspiracy beliefs about ...](https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/2053168021993979?utm_source=chatgpt.com))

7. Pérez, J. et al. ECCV-COVID: COVID-19 Vaccine Conspiracy Beliefs Scale across 13 countries. _Front. Psychol._ 13, 855713 (2022). ([What Is the Support for Conspiracy Beliefs About COVID-19 ...](https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2022.855713/full?utm_source=chatgpt.com))

8. Freeman, D. et al. Cross-cultural variation in vaccine hesitancy: the overriding role of conspiracist ideation. _Preprint_ (2021). ([How populism and conservative media fuel conspiracy beliefs about ...](https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/2053168021993979?utm_source=chatgpt.com))

9. Basch, C. H. et al. COVID-19 vaccine rumors and conspiracy theories. _PMC_ (2021). ([COVID-19 vaccine rumors and conspiracy theories](https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8115834/?utm_source=chatgpt.com))

10. Jamieson, K. H. et al. COVID-19 Conspiracy Theories Are Spreading Rapidly—and They’re a Public Health Risk. _Time_ (2020).

anond:20250425102619

anond:20250425101722

ディープステイトについて、ChatGPT o4-mini-highに聞いたよ

## 要約

ドナルド・トランプ前大統領が主張する「ディープステイト」は、連邦捜査局FBI)や中央情報局CIA)などの公務員が陰で自身排除しようとする秘密結社的な権力構造を指す言説ですが、主要メディアファクトチェッカー根拠のない陰謀論と評しています )。学術的には、行政官僚の自己保存的慣性(bureaucratic inertia)は存在するものの、組織的な「深層国家」を裏付け証拠は乏しく、多くの専門家は「ディープステイト陰謀論」として一線を画すべきと論じています

## ディープステイト概念起源

ディープステイトDeep State)」とは、公的政治権力とは別に情報機関軍産複合体などが独自政策決定権力行使を行う隠れたネットワークを指す用語です 。

## トランプ氏による主張

トランプ氏は、自身批判的な司法情報機関の内部勢力を「ディープステイト」と呼び、「大統領選への介入」「ロシア疑惑捜査妨害」などを企てたと繰り返し非難しました 。

## 主流メディアファクトチェッカー評価

## 学術的・専門家視点

## 考察結論

トランプ氏が提起した「ディープステイト」は、具体的証拠に乏しく、主要ファクトチェッカー報道機関専門家の多くが「根拠のない陰謀論」と断じてます。一方で、官僚制度や公務員自己保存的行動は実在しますが、それを秘密結社的に描くのは事実の誇張といえるでしょう。総じて、現時点では「ディープステイト」は陰謀論として扱うのが妥当です。

2025-04-23

暇空・雁琳・トランプ2

森脇透青は、《たとえば千田有紀立場ひとつとっても塩野谷恭輔の立場と異なるし、さら小谷野敦笙野頼子ともまったく違うはずである(たとえば「生物学的」のような言葉留保なしで使うかどうか、「陰謀論」的な語調を使用するかどうか、また構築主義理解の深度において)》(「不良債権としての『情況』、あるいは回覧板について」)と述べ、トランスジェンダー特集執筆者たちには「構築主義理解の深度」において違いがあると言っている。「構築主義理解」が足りないのは、この中では、小谷野敦であろう。事実小谷野は、《私はバトラー批判なんかしてないんだよ。ポモを批判していて、バトラーは読んでも何を言ってるのか分からない、と書いているではないか。》とツイートしている(2024年11月11日)。しかし、オフパコギャルママ🦖1y@takamatsu4_13によると、《批判者は佐藤悟志をこすっているけど、本当に読まれたくないのは小谷野敦とかだったりするんだろうね。さすがに「小谷野のは読まないでくれ!」とは言えないから、佐藤悟志をこすっているだけだという。》(2024年9月21日)。小谷野は「ポストモダントランスジェンダー」を寄稿しているが、これは何があったのかを小谷野節で綴ったものである。これを読むと、ノーディベートと称して議論すら行われないまま、明らかに異論のありうる理論によって現実が書き換えられようとしていたことが分かるであろう。千田有紀の「構築主義理解」は足りていないどころではなく、上野千鶴子編「構築主義とは何か」(2001年)に序章「構築主義系譜学」を書いているくらいであるが、「学問危機と『キャンセル』の方法論」(pp.116-135)は、小谷野と同じく、何があったのかの記録であるが、キャンセルされた当事者であるだけに、迫力があるものとなっている。さらに、「LGBT異論」(紙の爆弾2024年10月号増刊)に「フェミニズム再生を求めて」(pp.62-76)を寄せており、そこでは小宮友根との確執が延々と書かれている。

「『情況』に関する声明」には森脇も加わっているが、森脇は雁琳と同じ研究室出身である京大宗教学)。研究室批判されたことに対して、森脇はこう反論している。《ある人格問題からといって、その人の所属とかその人の研究分野まで誹謗中傷されていて、いい迷惑です。「放置した」かどうかなんて知らないでしょ。そして彼の素行思想内容というより、ほんとうに「素行」)は研究室内でも、先生からも先輩後輩(ぼく含め)からも、直接・間接に注意されてました》(2022年1月23日)。研究室での雁琳の素行は悪かったようであるが、これは想像できるところかもしれない。そして、オープンレター勢とのたたかいでも「うんこ学者」のような言辞を用いていて、素行は悪かったのであるが、オープンレターからかい批判する内容なので、お行儀よくやってしまうとオープンレターパフォーマティヴに従ってしまうことになり、雁琳としては、あえて粗野な態度を取ったということらしい。育ちのいい人が不良のような振る舞いをしても、どうにも似合わない。批評は口汚い言葉で罵るというのが伝統であるが、近ごろの若者は育ちが良すぎて、罵倒しても様にならない。北村紗衣をからかってみるという芸当は、普段から素行が悪い雁琳だからこそできた荒業であろう。しかし、江原由美子の「からかい政治学」を内面化したリベラルにとっては、このような粗野な態度こそ「サタン」のように見えてしまうようである

雁琳によるキャンセルカルチャー批判論文は、キャンセルカルチャー批判としては本邦で右に出るものはない論文であろうが、男女論に関しては断片的なツイートしか存在しないのが現状である。それらを活字としてまとめなければ、行動の根底にある思想が分からないので、一冊の本として著し、世に問うべきであろう。「情況2025年冬号の論文クリプトに関するものであるが、男女論をまとめてからでもいいのではあるまいか

3 トランプ

リベラルによると暇空や雁琳は「誹謗中傷ビジネス」をやっているらしいが、カンパを募ることは、ビジネスというよりは、味方がいるということを示す意味合いがあるのであろう。暇空は6億あるので、カンパなどいらないであろうし、雁琳に至っては、非常勤講師の職を失っており、トータルで見れば明らかに持ち出しであろう。馬場靖雄はこう言っている。《仮にある人が「万人に対する戦い」を望んだとしても、実際にそれを貫徹することは不可能である。手始めにある方向を攻撃すると、本人が望むと否とにかかわらず、たちまち「味方」が登場してしまうからだ。かくして、いつのまにか前線が、すなわち秩序ある戦争状態形成されるのである》(「ルーマン社会理論」、81頁)。ここでの前線フェミとアンフェによって形成されているが、ネットでの争いの大半はここで戦われており、ゲンロンの若手がやっている「論壇ウオッチ」でも、毎週のようにフェミとアンフェのたたかいが取り上げられている。フェミにしてみれば、フェミ賛同しないものは「差別主義者」であり、味方など現れてはいけないはずであるが、味方は登場してしまう。SNSキャンセルカルチャーを展開させるのにもいい環境であろうが、その敵にとっても味方を集めやす環境なので、前線が現れるのも当然であろう。

前線があって、たたかいが繰り広げられているだけであれば、さほど問題ではないのであろうが、問題なのはフェミとアンフェのたたかいは、和解不可能ものであることであろう。茶会太郎ツイートによると、《構成主義とか構築主義かいうの、当たり前と思われていることが実はこのような過程で成り立っている、ということを示すまでは大変勉強になるのだが、「だから断罪」となった瞬間に和解不可能な敵味方分断ツールに早変わりする》(2020年6月11日)。

和解不可能なたたかいの例として、解同日共のたたかいが思い起こされる。トランプ大統領になり独裁的な政権運営をしている状況は、例えれば、解同候補日共候補大統領候補としてたたかい、解同候補だけは困るということで、日共候補大統領に選ばれたところ、日共大統領は、公約を守り、株式時価総額上位百社を国有化してしまったようなものであろう。リベラルとしては、どうして日共候補を支持しなかったのかと問うところであろうが、その問いに対しては、それでは解同候補投票すればよかったのかと問い返されるであろう。日共大統領抵抗しようとも、和解不可能なたたかいの中で生まれている以上、共闘不可能である

フェミとアンフェの対立において、アンフェ側の立場や考え方が何を意図しているのか、理解しづらい部分がある。茶会太郎ツイートによると、《純粋ジェンダーの軸で反フェミニズムをやっている人間は相当少なくて、ツイッターリベラルの主流は「男性被雇用者を基本単位とする家族主義保守主義レジーム福祉国家擁護論者」なのだという確信を深めている》(2023年1月3日)。産業社会へのノスタルジアとでも呼べるものかもしれない。しかし、ポスト産業社会においては、伝統的な家族福祉国家を維持することは難しいであろう。だからこそ、ノスタルジアは止むことがないであろう。

暇空は「社会構築主義社会正義」とのたたかいにおいて、表現規制派のスキャンダル暴露し、雁琳は同思想を「解釈権の独占」という概念理論的に解明した。ポストモダン思想特にフーコー)が単純化され、社会適用されるプロセスは、ヘレン・ブラックローズジェームズリンゼイの「Cynical Theories」(2020年邦題「「社会正義はいつも正しい」)が思想史的に明らかにしている。しかし、雁琳はこの現象を「解釈権の独占」として集約し、鮮やかに整理した。オープンレターの内容は、次のように一行で要約される。「その内容は、彼らインテリリベラル左翼が、何が差別かを決め、該当する差別者に好きに仕打ちを与える、というものだ」(「フェミニズムが振りかざされ司法から進む女尊男卑社会」、「実話BUNKAタブー2025年6月号)。こうしてポストモダン思想は、朝田理論へと収束した。解同候補日共候補大統領候補として対決するという例えを、やや突飛に持ち出したのは、理由がないことではない。

リベラルは「何が差別か」を一方的定義する。リベラル理論批判することすら差別とみなされ、言論の自由の枠内では対抗が難しい。雁琳はあくま理論的な批判に徹したが、暇空は対象への攻撃を行い、トランプに至っては人文系への予算削減という「人文系焼き畑」とも呼べる強硬手段に出ている。朝田理論のような思想に対抗するには、こうした物騒な手段に頼らざるを得ないのだろうか。笠井潔はこう言っている。《もしも差別被害当事者やその支援者差別者を勝手処罰していいとすれば、それは定義からして私刑リンチ肯定になりますね。その線を超えてしまうと、仕事、業績の否定から存在否定まで行きかねない。存在否定まで行くとなると、その意味するところは戦争状態に入るということです。小山田を敵と認定して戦争状態に入る。カール・シュミット流に言うと「例外状態」に入る。社会運動の文脈では、そういうこともあり得ますしか小山田存在自体のキャンセル要求する者が、物理抹殺を含め敵を打倒するしかない戦争状態に入るという認識と、内戦状態から自分もいつ殺されるか分からないという覚悟があって、そうしているのかどうか。そうとは思えませんね。(中略)微温的に、常に正義の側に身を置いていたいと思って、そのことを疑おうともしない安直精神の連中こそ、ゴツンとやって分からせた方がいいんじゃない(笑)》(笠井潔キャンセルカルチャーをめぐって」、「情況2022年春号)。トランプは人文系を「ゴツンとやって分からせた」と言えるだろう。朝田理論内戦状態を引き起こす。この状況に出口はあるのだろうか。

anond:20250423062415

その主張は一見もっともらしく聞こえるが、「理解していないから語るな」という立場自体自己矛盾を孕んでいる。

なぜなら、「理解していないかどうか」の判定基準が誰にも事前には定義できないからだ。

理解していないと断ずるには、まずその発言内容を精査し、事実関係論理構造誤謬があると証明する必要がある。

それをせずに「恥ずかしい」で黙らせようとするのは、論破ではなく威圧だ。

しかも君は「非専門分野には口を出すな」と言うが、それが通用するなら、「政治を語るには政治学の修士号必要」であり、「憲法を論じるには法学博士でなければならない」という話になる。

だがそれは民主主義否定だ。市民社会は、専門外の人間意見を持ち、議論し、間違えながらも共有することで機能する。

君の論法を突き詰めれば、専門家以外は全員沈黙すべきだという知的カースト制の肯定であり、思想発言学習自由根本から否定する態度に他ならない。

その態度こそ、恥ずべきなのではないか

知識の浅さは学べば補えるが、他者言論を押し潰す思考様式は、それ自体が知性の敵だ。

以上。論点から逃げずに、論理勝負してくれたまえ。

2025-04-14

anond:20250413233325

昔はカントやらショーペンハウアー哲学系やら経済系やら隷属への道みたいな政治学古典やら情報セキュリティやら組織論の本やら色々読んでたけどここ数年全く読んでないわ。結局それらの知識は基本使わんからちゃんと読み込む必要ないので解説動画ばっか見るようになってしまった。

2025-04-06

暇空・雁琳・トランプ

ネットニュースが伝える きみの武勇伝相対性理論たまたまニュータウン」)

1 暇空

2025年3月27日、暇空茜が起訴されたという報告と、北村紗衣が雁琳を訴えていた裁判最高裁が上告を棄却し、雁琳に220万円の支払いを命じる判決が確定したという知らせが同時に届いた。暇空の起訴3月26日付、雁琳の敗訴に関する最高裁の決定は3月21日付であり、これらが同じ日に伝えられたのは偶然かもしれないが、何らかの意図が働いているようにも感じられる。

思い出されるのは、2024年2月16日アニメイトが暇空の著書「ネトゲ戦記」(KADOKAWA)の取り扱いを停止すると発表した時のことであろう。暇空によると、アニメイト脅迫されており、放火されたくなければ2月16日に取り扱いの停止を発表するように要求されていたという。そして、2月16日TBSが暇空の書類送検スクープとして報道した日でもあり、犯人アニメイト書籍の取り扱い中止を同じ日に発表させることで、何らかの効果意図していたのではないかと推測される。書籍の取り扱い停止を求めるだけならよくある話だが、その発表を特定の日時に行うよう要求するのは異例で、これまで聞いたことがない。TBS報道日時を知らなければこうした要求はできないため、犯人範囲はある程度絞られてくるだろう。もっとも、こうした脅迫があったと主張しているのは暇空だけであり、作り話ではないかという見方もある。その可能性が全くないとまで断じるつもりはないが、2024年1月刊行予定だったアビゲイルシュライアー「あの子トランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブーム悲劇」(KADOKAWA)も脅迫によって発売が中止され、産経新聞社からタイトルを変えて出るといったこともあり、リベラル脅迫も辞さないことは事実である

ただ、雁琳訴訟原告代理人である神原元は、「被告は、上告棄却となった後の令和7年3月26日時点でも、「(原告に)220万円も請求されたことは明らかにおかしい」と投稿し、被告に220万円の支払いを命じる判決最高裁で維持されたことにも触れず、カンパ募集する投稿を固定ツイートとしたままである。」(「対雁琳訴訟、勝訴確定についての弁護団声明」)と言っており、3月26日時点で判決が雁琳に伝わっていたことが窺え、雁琳側から判決について発表していれば、暇空起訴と重ならなかったわけで、これらが同日に判明したことリベラル意思によるものではないと思われる。

暇空を語るのは容易なことではない。あまりにも多くの出来事が次々と起こっており、そのすべてを追いきれないかである西葛西出版社長である中村慎太郎@_Shintaro_は2024年5月13日に、こうツイートしている。《暇空さん+赤木レイアで1年くらい過ごしたので、それ以外の事象あんまりしらないんだよね。なんという複雑怪奇現象なのだ》。一年前というと、2023年5月である2023年3月3日には住民監査請求再調査の結果が出ており、Colaboの会計問題住民訴訟舞台を移し、歩みをほとんど止めてしまったのであるが、代わりに追及の対象となったのが自称学生の堀口英利である。暇空がウクライナ戦争についての所見を述べたところ、堀口が噛みついたのがきっかであるが、暇空は激怒し、堀口の過去を掘り返していった。堀口はKCL(King's College London)の学生である自称していたが、これについても疑義が投げかけられた。堀口も、自らが誹謗中傷とみなす投稿を行った人々に対して、大量の開示請求を行うなど、決して譲らない態度を示した。堀口は時事系ユーチューバーにとって訴訟リスクを伴う存在である一方で、恵みの雨とも言え、その中で最も稼いだのは赤木レイアである。当初は3分くらいの動画で取り上げていたのであるが、2023年7月7日に15分53秒の「堀口英利、とんでもない書面を出して爆笑されてしまうww【暇空茜】」を出してからというもの、長尺の堀口動画毎日のように投稿していた。普通に生活していると、ニュースに割ける時間は限られている。暇空・堀口を追うのに時間を割くとすれば、他のニュースに目を向けるのは難しくなる。

中村慎太郎2024年8月24日に次のようにツイートしている。《最新の暇空ライブバカ面白いね。彼は妄想しているとも言えるが、ヒントほぼゼロから無限推理を繰り広げる天才ともいえる。あってるかどうか?怪談に正解などないのだ》。この頃に語られていたのが、「高崎物語である好き嫌い.comに、7月28日から、妹が堀口の同級生であると主張する人物が書いたものであり、「高崎市に帰郷した堀口がかつての同級生だった女性に性暴行したり、自らの肛門アルフォートを入れたり、それらの件で親族会議が行われたり逮捕勾留されたりというのを高崎市民たちが証言する内容」(「暇空茜と側近の灰豚、喧嘩別れ。大量総括へ」)であるが、好き嫌い.comに書かれたものであり、十中八九作り話であろうが、暇空は事実であると考え、これをもとに推理していた。もしこれが事実であれば堀口は拘束されていることになるが、灰豚が堀口と8月20日午前1時ころに会ったと言いだす。このあたりから、訳が分からなくなっていく。暇空は灰豚を「対話罪」の対象としたが、この頃から味方であるアカウントをどんどん切っていった。赤木レイアも暇空との関係悪化し、9月7日最後更新していない。

暇空は2024年12月から真如苑が裏で糸を引いていると言い出すようになった。堀口のnoteに、彼の母親真如苑信者であると書かれているのは事実である(「断ち切りたい「毒親の血」――「両親が開業医の一人息子であること」は必ずしも幸せ意味しませんでした。」)が、真如苑特に問題を起こしていないようであり、荒唐無稽と言わざるを得ないであろう。堀口死亡説を唱えたりもしている。2024年11月1日神奈川県相模原市緑区千木良底沢橋下で、15歳から30歳程度とみられる身元不明遺体発見されたが、この遺体が堀口だというのであるしかし、堀口は2025年3月19日テレビインタビューに答えており、生きていると言わざるを得ない(「北海道じゃらんハッキング被害 関係ない人物名前悪用 悪用された本人に取材ネット上で誹謗中傷の的」」、HTB北海道ニュース)。妄想に近い推理を連発しているうちに、支持が減って閑散とし、求心力に陰りが見られるようになり、その結果、起訴やすくなってしまったのかもしれない。

以上は簡略なスケッチであるが、このようなものは求められていないのかもしれない。リベラルからすれば、暇空は「誹謗中傷ビジネス」をしているとレッテルを貼っておけばいいので、推移には関心がなさそうであるし、暇空の観客も、事態リアルタイムで動いていて予測不能な展開が見られることに楽しみがあるので、後から振り返りたいとは思っていないかもしれない。

暇空が現れるまでの青識亜論をはじめとする「表現の自由戦士」は、原理主義的にあらゆる性的表現を無条件に擁護しているだけであった。しかし、リベラルSNSで「声を上げる」ことにより企業に対して表現撤回させるように圧力かけており、これは効果を持っていた。青識のような活動ではこれを止めることはできていなかった。暇空は発想を転換し、シュナムルやColaboといった表現規制派のスキャンダル暴露する戦略を実行したのであるが、それなりに奏功した。「赤いきつね」は無傷で済んだのである

山口三尊は《暇空氏、あれで起訴は少し気の毒だが、堀口英利さんや、灰豚に対する誹謗中傷は。起訴されてもやむを得ないレベルだと思う。》(2025年3月30日)と述べており、不起訴あるいは略式起訴もあり得たようである裁判所はリベラル化しているようである。Ogura.H@dli_coipchirtの《暇空さん対伊東弁護士訴訟担当した吉岡地裁判長って、名古屋地裁時代労働者側の請求棄却する判決をたくさん出している裁判官なんですね。》(2024年2月10日)というツイートに対して、国際企業法務弁護士🤡GAREW@big_lawfirmは《現代型のリベラルって感じですね。マイノリティには寄り添いつつ労働者階級には厳しい、アメリカ沿岸部価値観ですね。経歴は最高裁事務総局系なので、今の最高裁スタンスがそうなのでしょう。》(同前)とコメントを寄せているが、当のアメリカでは、最高裁は反リベラルによって占拠されているのに対して、本邦ではアメリカ沿岸部価値観最高裁にまで及んでいるのである

2 雁琳

2021年キャンセルカルチャーが吹き荒れた年であった。呉座勇一のツイッターでの発言に端を発して、オープンレター女性差別的な文化を脱するために」が4月4日に出され、小山田圭吾東京オリンピック開会式音楽担当を辞任に追い込まれたりした。しかし、オープンレターに対しては当初から批判があり、雁琳はその先頭に立っていたと言っていい。暇空がColaboの会計問題に取り組み始めたのは2022年10月であるが、2022年キャンセルカルチャーに対してたたかいが挑まれた年であり、暇空はその真打のようなものとして現れたのである

雁琳は暇空のように全方位に喧嘩を売っているわけではない。ほぼオープンレターに限られるであろう。しかし、オープンレターネットからは消されてしまっていて、今は見られない。ウィキペディアでは「女性差別的な文化を脱するために」は立項されているものの、他ではその痕跡が消されてしまっている。ウィキペディアの呉座勇一のページから不祥事についての記述がなくなっている(2025年4月2日閲覧)。履歴をたどってみると、2024年7月20日に削除されたようである。呉座のキャンセル成功していれば、歴史的意義のある文書としてネットに残されていたと思われる。しかし、キャンセルカルチャー第一号としてモデルケースになるはずだったものが、杜撰にやってしまったために、オープンレターからもなかったことにされてしまったのであろう。

雁琳は「正論2021年6月号に「ポリコレ派への共感 強制する社会の歪み」を発表しており、雑誌でのオープンレターへの批判はこれが最初であるオープンレターが出たのが4月4日であり、「正論6月号は5月1日発売なので、一月も経たないうちに反論が出たことになる。ネット上の反論は埋もれてしまいがちだが、雑誌は繰り返し参照されるため、雁琳が狙い撃ちにされたのではないかと指摘されることがある。

雁琳は2022年複数雑誌で発表を行った。例えば、「国体文化」(1177号、2022年6月)には「新たなる共産主義運動は『目覚めた当事者』の顔をして現れる」を、「実話BUNKAタブー」には「弱者男性を救うのは方法論的ミソジニーである」(2022年5月号)と「女子高生AV賛成論」(2022年6月号)を寄稿している。また、「情況2022年春号のキャンセルカルチャー特集では、「キャンセルカルチャーとは何か――その現象本質」を発表した。しかし、その後は雑誌に招かれる機会がほとんどなくなった。約3年ぶりの登場となったのは、「情況2025年冬号に掲載された「DON'T BE USED. BE THE UNCOUNTED.――ネオ幕府アキノリ党のクリプト革命運動についての簡潔な報告」(荒牧隆史との共著)である本来なら「正論「WiLL」「HANADA」といった右翼雑誌に登場してもおかしくないが、そこには見られていない。それだけに、「情況」の姿勢は際立っている。

情況」は1968年に創刊されたが、廣松渉が当時の金額で100万円を援助したことでも知られている。1970年6月に結成された「情況派」というセクト存在するが、これは「情況」の創刊者である古賀暹が所属していたため、叛旗派から蔑称として「情況派」と呼ばれ、その名が定着したらしい(正式名称共産主義者同盟(再建準備委員会である)(有坂賢吾「新左翼過激派全書」)。したがって、「情況派」の機関誌というわけではないようだが、新左翼雑誌としてスタートしたことは確かであるしかし、第六期(2023年2月から)の編集長に塩野谷恭輔が就任すると、ネットの雑多な声を取り上げ、反リベラル立場であっても登用する路線へと転換したらしい(2022年春号のキャンセルカルチャー特集は第五期に属するが、この頃からその兆しが見えていたのだろう)。ページをめくると、まるでインターネット闇鍋のような印象を受ける。ここでしか出会えない著者たちの論考が並んでいる。

2024年夏号のトランスジェンダー特集がその路線の到達点であろう。文芸誌を含め、ほとんどの雑誌リベラル化してしまい、ターフが排除されてしまった。そうなってくると、反リベラルを登用する「情況」のような雑誌しかターフは書けないということになり、ターフが結集したような誌面になった。これに対して「読者・寄稿者有志」は反発し、2024年9月20日、「『情況』に関する声明」を出した。署名しているのは、京大人文研や叛乱研の関係者、さら編集者のようである絓秀実がこれに加わったことに唖然とした人もいたようであるが、マルクス主義の持つものと持たざるものという区別を、マジョリティマイノリティという区別に置き換えたのが、「社会構築主義政治主義」と雁琳が呼ぶものであり、新左翼マルクス主義者ではあるのだから、これに乗ろうと思えば乗れるのは当然のことではあろう。

森脇透青は、《たとえば千田有紀立場ひとつとっても塩野谷恭輔の立場と異なるし、さら小谷野敦笙野頼子ともまったく違うはずである(たとえば「生物学的」のような言葉留保なしで使うかどうか、「陰謀論」的な語調を使用するかどうか、また構築主義理解の深度において)》(「不良債権としての『情況』、あるいは回覧板について」)と述べ、トランスジェンダー特集執筆者たちには「構築主義理解の深度」において違いがあると言っている。「構築主義理解」が足りないのは、この中では、小谷野敦であろう。事実小谷野は、《私はバトラー批判なんかしてないんだよ。ポモを批判していて、バトラーは読んでも何を言ってるのか分からない、と書いているではないか。》とツイートしている(2024年11月11日)。しかし、オフパコギャルママ🦖1y@takamatsu4_13によると、《批判者は佐藤悟志をこすっているけど、本当に読まれたくないのは小谷野敦とかだったりするんだろうね。さすがに「小谷野のは読まないでくれ!」とは言えないから、佐藤悟志をこすっているだけだという。》(2024年9月21日)。小谷野は「ポストモダントランスジェンダー」を寄稿しているが、これは何があったのかを小谷野節で綴ったものである。これを読むと、ノーディベートと称して議論すら行われないまま、明らかに異論のありうる理論によって現実が書き換えられようとしていたことが分かるであろう。千田有紀の「構築主義理解」は足りていないどころではなく、上野千鶴子編「構築主義とは何か」(2001年)に序章「構築主義系譜学」を書いているくらいであるが、「学問危機と『キャンセル』の方法論」(pp.116-135)は、小谷野と同じく、何があったのかの記録であるが、 Permalink | 記事への反応(0) | 09:34

2025-04-05

anond:20250405085136

例えばさ、政治学特定政策がいつどう決定されたってソースを当たる時に、そういうニュースぐらい見てないと議論の前提に立てないでしょ?

ニュースを「信頼できないソース」みたいな扱いをしてるお前の常識が異常なだけ

2025-03-08

トランプジレンマ

手法の良し悪しは別にしても、

トランプが人が死ぬから戦争が嫌いっての自体は本当だと思うんだが、

そのために停戦を急いだ結果、

アメリカの信頼は落ち、

ウクライナとその他の国が結束し、

ヨーロッパ防衛力を高めようとして、

ロシア戦争をやめる気配もない

そして同盟日本ですら防衛力向上に向かうかもしれない、

みたいなある種のジレンマ

こういう状態って政治学用語定義されてたりするんだろうか?

2025-02-14

anond:20250209011350

これで書籍っぽくなりますかね?

 

 

# 前提条件:

# 実行指示:

{書き手ペルソナ}が

{読み手ペルソナ}に対して、

{書籍ジャンル}である{書籍タイトル}の書籍作成するために、

{本の目次}の{今回作成する章}の内容{今回作成する章の内容}を、

[#出力フォーマット]を参考に、{スタイルトーン}で執筆してください。

各セクションは最低でも{各セクションの最低文字数}文字以上で記述してください。

# 情報:

読み手ペルソナ="

年齢: 28-35歳

性別: 男性

職業: 戦略コンサルタント投資銀行家起業家などエリートビジネスパーソン

興味関心: 世界史地政学テクノロジービジネス戦略未来社会

読書レベル: 専門書、学術論文ビジネス書を頻繁に読む

"

書き手ペルソナ="

名前: Dr. 知的 啓史 (Chiteki Keiji)

性別: 男性

職業: 歴史哲学者科学思想史家、数理生物学者計算論的精神医学研究所所属

専門知識: 歴史学(世界史文明史)、地理学生物学進化生物学疫学)、数学数理モデル複雑系)、哲学科学哲学歴史哲学)、社会科学政治学経済学社会学)、計算論的精神医学(知能モデル

補足: ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」の議論を基盤としつつ、最新の研究成果と批判視点を取り入れ、より厳密で多角的、かつ未来志向文明論を展開する。数理哲学的な厳密さと歴史学的な実証性を重視し人間の知能を問い直す。

"

書籍タイトル="文明の興亡:地理病原菌技術、そして社会構造進化"

書籍ジャンル="文明論、歴史学、社会科学未来学"

ターゲット層="知的好奇心旺盛なビジネスエリートグローバル企業リクルーター"

本の目次="

序章**

* なぜ今、文明の興亡を再び問うのか?

* 本書の目的構成:銃・病原菌・鉄を超えて

第一部:文明の基盤**
第一章:文明とは何か?**

* 文明定義多角的視点

* 文明構成要素:共通価値観社会システム技術文化

* 文明多様性普遍性比較文明史の視点

第二章:地理環境の制約と可能性**

* 地理が知能、農耕、家畜化、資源分布に与えた影響

* 気候変動と文明の盛衰

* 海洋河川山脈地理障壁交流の促進

第三章:病原菌文明の変遷**

* 感染症歴史文明史におけるパンデミック

* 病原菌文明間伝播と影響

* 衛生、医療公衆衛生進化

第二部:文明ダイナミクス**
第四章:技術革新と社会変革**

* 知能の差異が農耕技術社会構造の変化に与えた影響

* 金属器、文字貨幣発明とその波及効果

第五章:社会構造制度重要性**

* 政治制度経済システム社会階層の多様性

* 法、倫理道徳文明を支える規範

* 教育知識イノベーションを生み出す社会システム

第六章:文明間の相互作用と衝突**

* 交易文化交流技術移転文明の融合と発展

* 戦争征服植民地主義文明間の衝突と影響

第三部:文明未来**
第七章:21世紀文明課題**

* 環境問題、資源枯渇、気候変動

* 格差貧困紛争文明内部の矛盾対立

第八章:持続可能文明への道**

* 多様性と包容性:共存共栄文明

* グローバルガバナンス国際協力必要性

終章**

* 「銃・病原菌・鉄」は何を間違えていたのか?

* 文明の興亡から何を学び未来に生かすのか?

"

序章と終章以外の各章の最低文字数="2000"

スタイルトーン="

"

# 出力フォーマット:

第{章番号}章:{章タイトル}

章の概要:** {この章の主題と、読者がこの章から得られる主要な学びを簡潔に記述する。}
章の目的:** {この章が書籍全体の中で果たす役割、読者に提供する価値を具体的に記述する。}

{章番号}.{セクション番号1} {セクションタイトル1}

セクションの概要:** {このセクションで扱う内容と、読者が得られる情報を簡潔に記述する。}

{このセクションが章の中で果たす役割、読者に提供する情報を具体的に示す。}

{章番号}.{セクション番号1}.{小見出し番号1} {小見出しタイトル1}

{小見出しの内容}

{章番号}.{セクション番号1}.{小見出し番号2} {小見出しタイトル2}

{小見出しの内容}

{章番号}.{セクション番号2} {セクションタイトル2}

(上記 {セクション番号1} と同様の形式記述)**

# 補足:

2025-02-08

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ソース: https://emilkirkegaard.dk/en/2013/07/intelligenceiqgre-by-academic-field/

2025-02-05

anond:20250205100600

正確なとこまではわからんけどだいたいそうかな?

伊藤計劃はかなりそういうこと考えてたと思う。

生物らしい生をサイエンスが抑圧している、というモチーフはかなりあるだろう。

折しもあの時代は、進化生物学とか盛り上がって、社会学人文学政治学生物学的な知見を取り入れねば、人類集団としての社会人生を語れないのではないか……みたいな意識が高まっていたころだった。最先端だったよ。

2025-01-17

anond:20250116231730

法学なんかはむっちゃドメスティックだね

だけど、経済学政治学ネットじゃもっぱら馬鹿にされる対象だけど社会学なんかも、国際査読誌はあるし、そこに乗せるんなら当然最低限の英語数学必要だよ

  

うちの夫は↑のどこかの分野の帝大教授だけど、朝っぱらからいつも英語論文ばっかり読んでるし、コホート分析とかカプランマイヤー分析とかそんなんばっかりやってる

もちろん自分英語論文もたくさん出してるし、英語査読誌のレビュワーボードにも参加しているよ

  

結局、日本国内文系教授が国際査読誌に出版できなさすぎる(かつ、できなくても社会的出世できる仕組みになってしまってる)から、こういうことも言われちゃうんだよね

2025-01-07

山口厚教授東大刑法最高峰・前最高裁判事)の文章

以下は、山口厚教授の「刑法総論 第3版」のうち「実行行為」に関する記述だ。

貴殿ら、これ読んで意味わかる?

おれには、悪文としか思えない。

刑法学の世界では最高権威とされている天才の部類だけど、文章力は正直言って司法試験予備校講師に劣るとおれは思う。

おれ?Fラン卒のうんこ製造機だよ。生きててごめんなさい。でも、初版で実行行為概念全否定という極論をサラっと書いて3版であれこれ理由を書き足すのはダサいとおもうよ。

実行行為にあたるか、それ以前の段階にある行為にすぎないかをどのようして判断するかは解釈上極めて重要問題である

上述したように、実行行為であること(行為者の行為に実行行為性が認められること)自体構成要件要素であると解されるが(団藤139頁を始めとする通説である)、実行行為因果関係の起点として捉えることを超え、それ自体が「犯罪本体実体である理解すること、さらには、実行行為表現された犯罪的・反規範意思犯罪実体である理解しながら、それを全面的処罰対象とすることは行き過ぎだとする立場から、法文の文言によって実行行為形式的限定すること、すなわち、実行行為遂行だけで犯罪が成立すると解するのではなく、結果発生までを要求することは、反規範意思表現である犯罪の、単に形式的・外部的な、実質とは無関係限定である理解することには根本的な疑問がある。

山口 厚(やまぐち あつし、1953年11月6日 - )は、日本法学者刑法)。学位は、学士法学)。元最高裁判所判事[1]。東京大学名誉教授早稲田大学名誉教授

1972年 - 東京教育大学附属駒場高等学校(現・筑波大学附属駒場高等学校卒業

1974年 - 司法試験合格

1976年 - 東京大学法学卒業

1976年 - 東京大学法学助手

1992年 - 東京大学大学院法学政治学研究科教授

2009年 - 日本刑法学会理事長2015年5月まで)

2017年2月 - 最高裁判所判事

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%8E%9A

ブコメを受けて追記:いやね、行為価値論を批判しているっていう文脈はわかるよ?あれこれ価値判断をした経緯を体系上明示せずに実行行為概念に取り込んでしまうのはよくないという趣旨はわかるよ?

そのうえで上記日本語、適切だと思う?

無数にある刑法書籍の中で、平均以上の文章表現だと思う?

慌てて書く答案とかじゃなくて腰を据えて時間かけて原稿を練り上げられる状況でだぜ?

ワイは平野龍一書籍の読みやすさに感動したクチなんだけど、その弟子の筆頭で最高権威山口刑法日本語がアレなのがとても残念なのよ。

あ、大塚基本刑法でも読んでろって?はい。そうします。

anond:20250107132249

いいだろう。ではお前のことを認め、まともに話してやろう。

 

あのな、「政治監視必要」とはどこから出てくる話か?

代議制・官僚制批判からくるんだよね。

民主主義理想です。でもギリシャポリスみたいな直接民主制は無理なので、間接民主主義、代議制を現代では採用しています

でも代議制だと、代議員、すなわち専業政治家が権力をつかって不正をする。

制度で防ぐ? 制度をつくるのは政治家なのに? 

ここで「政治監視」が出てくる。監視部分に代議制をつかわなきゃいいじゃんって訳。

これは、直接民主主義部分的復活なんだよね。

 

それは、無理があるよ。

そもそも直接民主主義が無理だから、代議制なんだっつーの。

一部復活とかできるわけないだろ。 

 

で、どうなるかというと民衆監視は諦める。

次に出てくるのは「マスコミによる監視」だ。政治とは別に監視も代議制で間接でやろうってわけ。

これは、腐敗したよね。

あたりまえ。代議制だと腐敗がおこるからその監視をするんでしょ? マスコミ監視をしてないと、次はマスコミが腐敗するでしょうが

次はどうすんだ? プロ市民代議にマスコミ監視を任すのか。無限後退だね。

 

俺が思うに、市民政治参加だとか、市民による政治監視部分的直接民主主義の復活で政治正常化を図ろうとする、その試み自体に無理があるよ。直接民主主義が無理だって最初に言った。無理なもんは無理なのだ

それにだ、代議制・官僚制には、もう一つの側面がある。分業制度としての側面だ。

言うまでもなく、分業は、社会近代化を実現した大きなパワーの一つだ。政治学の祖と言ってもいい、Mウェーバーも言っている。代議制=分業を放棄して直接民主主義に戻ろうというのは、近代化放棄に等しい。

お前、頑張ってるじゃん。政治情報めっちゃくちゃ追っている。それが出来ているのはなぜ?

これは悪口では全然ないという前提なんだが、お前に政治を追えるのは、お前が暇だからなんだよね。仕事してないか政治の話が追える。社会分業において、お前は政治役割を進んで担っており、それは他の人にレストランウエイトレスタクシードライバーを仮託しているということなのだ。

 

 

これらを前提に、能天気に「日本国民はアホだから政治監視していない」などと主張するのは、はっきりと誤りだ。

それはシンプル不可能だ。日本以外の、お前の理想を実現している近代化国家存在しない。

もっと別の可能性が模索されねばならないんだ。

模索せねばならないってのは、答えはまだ見つかってないってことでもあるけど。

でもおまえは「俺は答えを知っていて、他の奴は知らないからアホ」だという。それはやめろ。

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