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2025-12-09

Z世代の方が老後を信じている印象だけどな

いわゆるZ世代って人口のものが少なく、氷河期勝ち組の子供達だから自分達は恵まれていて明るい未来があると無邪気に思っていられるポジティブな率が高いと思う

実際に自分が接した範囲でもポジティブな人が多かったし

から無邪気に自民党を信じているし高市内閣支持率も高いんでしょ

2025-12-08

大学受験向けの日本史塾講師ユーチューバーへのコメントが消された

日本史塾講師動画 https://www.youtube.com/watch?v=RRIWLygFPhE

論旨・主張について、問題はない。その通りだと思う。

  1. 高市首相が「台湾海上封鎖存立危機事態になりうる」と具体例を挙げたことは、安全保障上の手の内を晒すものであり、歴代内閣の答弁方針を逸脱した極めて不用意な発言である
  2. 大手新聞社説を含め多くの人が日中共同声明誤読しており、日本中国の「台湾自国領」という立場を「理解尊重」しただけであり、「承認」はしていないという微妙外交的立場を正しく理解する必要がある。
  3. 中国側の反発(渡航留学自粛等)により日本経済や将来の人材獲得に深刻な影響が出る恐れがあるが、政権維持観点から首相発言撤回することはなく、日中関係悪化は避けられない。

ビミョーだが大事な点で異なるのは、高市首相岡田克也議員の質疑に対する答弁を議事から引用再現している箇所である

塾講師:

台湾統一であの完全に、ま、中国北京政府支配に置くようなことのためにどのような手段を使うか、ま、それは単なる、ま、シーレーンの封鎖であるかもしれないし、実力行使であるかもしれないし、それから情報サイバープロパガンダであるかもしれないし、それは、あの、いろんなケースが考えられると思いますよ。」とでま、こういう風に高一さんは言ってるわけですね、でその後ですね、「だけれども、あの、それがやはり、戦艦を使ってですね、そして武力行使も伴うものであれば、ま、これはあのどう考えても存立危機事態になり得うるケースであると私は考えます

これは、2025年11月7日(金)の岡田克也議員との以下のやり取りの箇所である

高市早苗(首相)の会議録は次の箇所 https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121905261X00220251107/188

「例えば、台湾を完全に中国北京政府支配下に置くようなことのためにどういう手段を使うか。それは単なるシーレーンの封鎖であるかもしれないし、武力行使であるかもしれないし、それから情報サイバープロパガンダであるかもしれないし、それはいろいろなケースが考えられると思いますよ。だけれども、それが戦艦を使って、そして武力行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になり得るケースであると私は考えます

この答弁を指して、塾講師は次のように主張している。

中国台湾攻撃すれば、日本自衛隊は出撃しますよ」と取られても仕方のない、そういう発言高市総理国会答弁でしました。

切り取りをすれば、この塾講師の主張するように解釈されても仕方がないのは、その通りである。だが、日本史塾講師で偉そうに講釈するならば、この直前での高市早苗首相の答弁も参照しなければフェアではない。

高市早苗(首相)の会議録は次の箇所 https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121905261X00220251107/186

例えば、その海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかのほかの武力行使が行われる、こういった事態も想定されることでございます

と答弁しており、高市早苗首相はのアタマの中では、次のようなフローが浮かんでいたことは明らかである

  1. 中国北京政府が、戦艦をもちいて台湾海上封鎖する
  2. 海上封鎖を解くために、米軍艦艇が来援する
  3. 中国人民軍が、米軍が近づくことを阻止するために、武力攻撃を行う
  4. 米軍に損害が発生する
  5. 日本政府直ちに事態認定を行う、その際には「存立危機事態」と認める可能性がある

上記は、これまでの日本政府2015年平和安全法の整備から日本政府の変わらない姿勢である

塾講師は、高市早苗首相発言について、問題なのは個別具体的な事例に踏み込んだ発言をした」ことだと言っている。確かに高市早苗首相個別具体的なことを述べているのだが、ポイントは「台湾有事=>存立危機事態」というそこではなく「台湾への武力侵攻 => 米軍支援」とたか台湾侵攻があれば自動的米軍支援すると言っているかのような状況を想定している点である

存立危機事態の想定とは集団的自衛権の発動条件のことだが、それは友好国が武力攻撃を受けた時に自衛権行使として戦闘につながることである日本政府のこれまでの立論では、友好国=米国という説で国会質疑を乗り切ってきていた。高市早苗首相のアタマの中にはそうした前提があっただろうと考えられる。

したがって、本当ならば、高市早苗首相は今回の迂闊な答弁について弁解することも可能ではあったのだ。「台湾有事が即ち存立危機事態」になるわけではない「来援した米軍攻撃を受ければ、事態認定判断を取り得る」と言い直すことも出来た。だがしかし、それでは「台湾有事の際には米軍が介入する」と言っているに等しくなってしまう。ここがあるため引き返せないのである

高市発言問題とは、「台湾への武力侵攻」を端緒とした具体例で米国武力支援を引き合いに出した点にあると思う。米国政府台湾に介入することを公式には認めていない。米国政府は常に「東アジア台湾海峡の平和を支持する」と表明するに過ぎない。米国姿勢中国台湾それぞれへの配慮であり、それぞれへの牽制である

現在の日米政府共通認識は、台湾有事があれば世界にとっての危機的状況になり得るということである。ならば、それぞれ自国判断危機的状況に対する積極的アクションを起こす必要があるということも、日米供に認識していることである

したがって、本来であれば「日本の近隣である台湾有事があれば、事態認定判断を取り得る」と言うべきなのだしかし、それはこれまでの日本政府立場を変えることになる。本来であれば、しっかりと閣議を通じて決めなければイケないことであった。

これが、岡田克也議員の「軽々しく言うべきではない」という警告がそのまま現実になってしまった今なのだった。

中華人民共和国台湾(中華民国から台湾」へ)のこれまでと現状について

歴史経緯の解説は、TBSラジオでの劉彦甫さん、前原志保さんの解説が分かり易い。

国際関係国際政治からみる台湾についての解説

日米政府特に政府台湾海峡認識については、神保謙さんの解説が分かり易い。

2025-12-03

日本インテリジェンス機関について説明します。日本には、情報収集分析対外的諜報活動などを行ういくつかの機関がありますが、その構成役割比較秘密主義的で、他国に比べて公開されている情報が少ないため、少し複雑です。以下に、主要な機関を紹介します。

1. 内閣情報調査室(Naicho)

内閣情報調査室内調)は、日本政府機関の中でも最も重要インテリジェンス機関ひとつです。正式には「内閣情報調査室」といい、日本政府政策決定必要情報収集分析する役割を持っています

主な役割

国内外情報収集特に国家安全保障に関わる情報収集し、政府提供します。

政策決定への助言:収集した情報を基に、政治経済安全保障政策の決定に関する助言を行います

外交的情報分析外交政策国家安全保障に関わる重要情報分析し、政府意思決定サポートします。

特徴:

1952年設立され、内閣直属の機関として直接日本首相に報告する構造になっています

• 公にはその活動内容が詳細に知られていないため、謎が多い機関ひとつです。

2. 外務省情報機関

外務省にも情報収集部門があり、特に外交政策に関わる情報収集を行っています外務省は「外交情報」と「諜報活動」の2つの役割を担っています

主な役割

外交情報収集日本外交政策や国際情勢に関わる情報世界中収集します。

• 対外情報交換:他国情報機関情報交換を行うこともあります

特徴:

外務省内に「国際情報課」があり、ここで情報収集分析を行っていますが、これも一般には詳しく知られていません。

3. 防衛省自衛隊情報機関

日本防衛関連の情報収集分析する機関として、自衛隊内にも情報機関があります特に防衛省内の情報機関重要役割果たしてます

主な役割

軍事情報収集日本防衛に関わる情報特に敵国や周辺国軍事動向に関する情報を集めます

• 対外情報収集国際的安全保障に関わる情報を集め、分析します。

特徴:

• **防衛省情報本部(JMOD Intelligence Headquarters)**がその中心であり、衛星情報通信傍受などを利用して情報収集しています

自衛隊内での情報機関としては、主に「防衛情報本部(JDI)」が指導役割を担っています

4. 公安調査庁(PSIA)

公安調査庁Public Security Intelligence Agency)は、国内治安反政府活動テロリズムなどに対する情報収集分析を行う機関です。日本警察組織の一部ですが、その活動インテリジェンス機関に近いです。

主な役割

国内スパイ活動反政府活動監視特に外国スパイ活動テロリスト、極端な思想を持つ団体監視に特化しています

反社会的勢力活動監視国内暴力団過激派組織に対する監視情報収集を行います

特徴:

国内治安維持と関連し、情報収集の一環として監視活動を行いますが、国外諜報活動にはあまり関与しません。

5. 日本諜報活動の特徴

日本インテリジェンス機関は、他国特にアメリカロシア中国などに比べると、比較的控えめで秘密主義的です。その背景には、戦後平和主義憲法9条による制約、また情報活動に対する法律上の厳しい制限が関わっています

主な特徴:

情報機関公的存在感が薄い:例えば、CIAやMI6のような独立した情報機関日本にはなく、政府機関の中で情報機能統合されています

国内外での制約:憲法9条により、軍事的なスパイ活動国外での情報収集制限があるため、諜報活動もかなり限定的です。

情報機関の透明性の低さ:他国に比べて情報機関の詳細が公開されることは少なく、機密性が非常に高いです。

日本インテリジェンス活動における課題と進展

近年では、国際情勢が複雑化し、特にサイバーセキュリティテロ対策におけるインテリジェンス重要性が増しています。そのため、日本でも情報機関の強化や、諜報活動改善が求められるようになっています

例えば、**国家安全保障局(NSS)**が設立され、国家安全保障に関わる情報の一元化が進められています。また、サイバーセキュリティに関する新しい情報機関も強化されつつあります

これらの機関は、直接的なスパイ活動を行うわけではなく、情報収集分析を通じて日本安全保障を支える役割を担っています

警察

日本警察にも、インテリジェンス活動に関わる機関がありますが、警察の主な役割は、治安維持や犯罪捜査にありますしかし、警察組織の中でも特定部署情報収集分析を行い、国内治安安全を守るために重要役割果たしてます

1. 警察庁(National Police Agency

警察庁は日本警察組織を統括する中央機関で、治安維持のために全国の警察の調整や指導を行います警察自体インテリジェンス機関というわけではありませんが、情報収集分析する重要機能を持っています

主な役割

• 全国の警察機関の調整・指導警察庁は、地方警察本部地域警察連携して治安維持を行い、必要情報を共有・分析します。

• 重大犯罪対応組織的犯罪テロ情報収集を行い、対策を講じるための指導を行います

国内外テロ犯罪に関する情報収集警察庁は、テロ活動暴力団組織犯罪に関する情報収集して、これらの脅威に対応します。

2. 公安警察(Public Security Police)

警察庁の下にある「公安警察」は、主に国内治安を維持するために活動している部門で、特にスパイ活動反政府活動テロ活動に対する監視を行っています公安警察は、一般的な警察業務とは異なり、情報収集や潜入捜査など、インテリジェンス活動を行う役割を担っています

主な役割

反政府活動監視日本国内反政府的な活動を行う団体個人監視・取り締まります特に外国から干渉過激思想を持つ団体活動注視しています

テロ対策国際的テロリズム国内での過激派の動向を監視し、テロ防止のための情報収集を行っています

スパイ活動監視外国スパイ活動監視し、国内安全保障に影響を及ぼす活動摘発します。

公安警察は、基本的には国内での犯罪捜査治安維持が主な仕事ですが、その中でもスパイ活動反国家的な活動に特化した情報活動を行うため、インテリジェンス活動に深く関わっています

3. 警察情報通信局(情報分析サイバーセキュリティ

近年、サイバー攻撃やネット犯罪の脅威が増しているため、警察庁内にはサイバーセキュリティに関する情報収集分析担当する部署存在します。

主な役割

サイバー犯罪調査と防止:サイバー攻撃やハッキングオンライン詐欺などのネット犯罪調査し、防止するための情報収集します。

サイバーインテリジェンスインターネット上での情報収集や、国家に対するサイバー攻撃に対する防衛活動を行います

重要インフラ保護重要社会基盤(電力、交通通信インフラなど)に対するサイバー攻撃からの防御のため、リアルタイム情報分析を行います

4. 都道府県警察本部

日本警察は、全国にある都道府県ごとに設置された都道府県警察本部都道府県警)が、それぞれ地域治安維持や犯罪捜査を行っています。各都道府県本部には、情報収集を行うための警備部公安部存在し、地域特殊治安問題に対応しています

主な役割

地域治安維持:地域ごとに異なる治安問題(暴力団活動地域反政府活動反社会的勢力など)に対応し、情報収集を行います

テロリズムや極端な犯罪への対応地域的にテロ過激派の動向を監視し、予防するための活動を行っています

• 協力ネットワーク警察庁や他の都道府県警察連携し、情報共有を行いながら全国規模での安全保障活動実施します。

警察インテリジェンス活動の特徴

日本警察インテリジェンス活動は、基本的国内治安維持を中心に行われます。以下の点が特徴です。

犯罪防止と治安維持が中心:スパイ活動外国情報機関に対する監視を行う公安警察や、テロリズム対策に特化した部署もありますが、主な活動国内治安維持や重大犯罪捜査に関わっています

国内情報収集に重点:外国情報収集というよりは、国内犯罪特にテロリズム暴力団過激派グループに対する監視情報収集が中心です。

• 法的な制約がある:日本では、警察インテリジェンス活動にも厳しい法的な制約があり、個人プライバシー自由尊重するため、情報収集には慎重さが求められます

結論

警察は、日本国内治安維持や犯罪捜査に関わるインテリジェンス活動を行っており、特に公安警察警察情報通信局などが情報収集分析担当しています日本警察機関は、主に国内安全保障犯罪対策に集中しており、国外スパイ活動や大規模な国際諜報活動は、主に防衛省外務省内閣情報調査室などが担当しています

2025-12-02

今度は軍事シミュレーションの話と、今回の首相不用意な失言による外交的チョンボ混同してるね。

戦略的明確さ(文字通り、戦略的意図のもとに、敵対勢力武力行使をした場合自国軍が必ず介入(防衛)すると明言すること)と外交的失態(ただのうっかり発言)は別物。高度な安保論を語るのは自由だけど、それが外交の初歩的なミス正当化する材料にはならない。

百歩譲って、もし今までの歴代内閣が取ってきた「戦略的曖昧さ」から戦略的明確さ」へ方針転換するつもりだったなら、米国をはじめとした関係国や国内への周到な根回しとコンセンサスが不可欠だった。あの準備不足の答弁が高度な戦略的意図に基づくものであるけがない。

ろくな根回しも無い個人の思い付きレベルのとってつけたような発言だったからこそ、日本の唯一にして最大の後ろ盾であるアメリカ困惑して、大統領直々の電話で今回の首相発言はたしなめられたわけだしね。

「つけ込まれる隙」を作ってるのは今となってはマイノリティーの左派だよね

アメリカ戦略シンクタンクの机上演習で24シナリオのうち中国による台湾占領成功するのは1シナリオ在日米軍が関わらない場合だけ

それは中国も知っている

在日米軍が関われば当然在日米軍基地に攻撃があるわけでそうすると自衛隊も出ることになる

逆に言えば自衛隊が出ない状況にするためには在日米軍は関わらない必要があるということになる

から自衛隊を出させないのは台湾侵攻のために必須であってあんギャンギャン北朝鮮みたいな大騒ぎしてるのはそのため

日本としては「つけ込まれる隙」を与えないためにビシッと「いや台湾軍事侵攻してアメリカ軍がでてお前らがミサイル日本飛ばしてきたら自衛隊は出るよ」ということが必要

ここで「出なそうだな」と思わせて「隙」を与えたら台湾侵攻になりかねない

anond:20251202025801

2025-12-01

anond:20251201005649

でも新着動画見たら大人気やで

https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%AB%98%E5%B8%82%E6%97%A9%E8%8B%97&sp=CAM%253D

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日本のため、高市政権を守るために、ひろゆき動きますひろゆき 維新の会 切り抜き 高市内閣

高市早苗】立憲は国民のための国会審議の一番の妨げ確定!! #高市早苗 #高市政権 #立憲民主党 #蓮舫

💕世界の首脳も思わず笑顔 #高市早苗 #G20 #メローニ #李在明 #イジェミョン #メルツ首相 #takaichisanae #meloni #JosefMerz

自民高市総裁演説女性初の首相

【これぞ外交】各国首相への距離の縮め方がすごすぎる高市早苗自民党

高市早苗 報告会】女性初の総裁選出!

㊗️210万再生高市早苗消費税減税を封印こういう事だった #自民党 #総裁選 #正義のミカタ

長編ドキュメント】 「大逆転だった」高市氏が初の女性首相へ 決選投票小泉氏破る 勝因は“キングメーカー”の動向? #自民党総裁

【激動】日本初の女性首相誕生の一日… 高市政権の顔ぶれは?「全世代総力結集内閣」とは【サンシャインニュース

【緊急朗報】※号外高市早苗内閣支持率がとんでもないことになっている事を須田慎一郎さんが話してくれました!本当の経済政策と今後の減税は?

返答エグすぎw #高市早苗 #山本太郎 #参院本会議 #国会 #国会中継

高市首相台湾発言問題視する人は〇〇 #山上信吾 #高市早苗 # Permalink | 記事への反応(1) | 12:08

2025-11-28

anond:20251128103846

内閣官房長官(Chief Cabinet Secretary) は日本行政で極めて重要ポジションで、

内閣の“調整役”であり実質的ナンバー2

• 各省庁の政策情報をまとめ、首相を補佐

• 「官房長官記者会見」で政府としての説明を行う

• “政府スポークスマン公式説明者)”という役割を持つ

という特徴があります

端的に言えば 「政府の口」として発信する人


記者会見基本的に“政府公式説明

官房長官記者会見

政府判断事実認定政策方針公式説明

を行う場として位置づけられています

したがって 官房長官が“政府見解として”述べた場合政府公式見解 になります

2025-11-24

世論のなかの曖昧な支持

最近世論調査をざっくり見ると、高市内閣支持率がめちゃくちゃ高くて、だいたい6~7割が支持してるらしい。

台湾の話も、「まあ言うべきこと言ったんじゃない?」って評価が6割くらいあって、基本的には肯定寄り。ただ、「じゃあ日本台湾のために戦争すべきか?」になると、一気にトーンが変わって、「いやそこまでは…」って消極派が半分ぐらいいる。言い方は支持するけど、実際の武力行使となるとイヤ、というかなり複雑な空気ってことだろう。

 

なんで支持されてるかは、まずおそらくは単純に内政への期待。物価とか賃上げとか、そっちをどうにかしてくれって気持ちで支持してる層が多い感。前の内閣からの「変化」ってだけで期待感が乗っかってる面もあるだろうし。

あと、安全保障への不安がすで強くて、「どうせ巻き込まれるんでしょ」って前提が広がってる。その中で、高市がわりとはっきりした言い回ししたことで、「しっかり線引きした」「曖昧に逃げなかった」と安心感を持った人が結構いる感じ。別に「戦いたい」じゃなくて、「言うだけでも抑止になるでしょ」ってタイプの支持。別の言い方をするなら「不安を明確にしてくれた」かな。

 

あともちろん、中国側の反応が強すぎて、政権に同情が集まったってのもある。中国大使館とか領事過激投稿をして炎上したのを見て、「いや、ここで日本が言い負けたら変でしょ」みたいな感情的反動は大きいよね。

あと単純に、「強くて頼れそうな女性首相」ってイメージが今の空気と噛み合ってて、人柄や指導力への期待が高い。前内閣が調整型で弱く見えていた反動もあるでしょ。SNSもわりと「よく言った」の声が多くて、発言の中身よりイメージで支えてる感じが強い。

 

法的な問題や国際協調の部分に課題がある現在、本気で参戦まで考えて支持してる人はほぼいなくて、とりあえず頼れそうだし期待してるから支持が多数派なんだと思う。

と見ている。異論は認める

anond:20251124120910

右派より中国に甘いのは分かるが、国の目指すべき方向についての考え方が違うことを日本アンチ表現されるのは当たらないと思ってる。高度経済成長期の池田内閣平成安倍内閣も同じ日本自民党なんだから

左翼の駄目な所が煮詰まった記事

anond:20251124000433

大体の国民にとって「アメリカ台湾有事攻撃を受けた時に日本はどう立ち振舞うのかを明言する必要があったか」については議論余地があれど、同盟国が攻撃されたら日本防衛に周るというのは失言とは見做されてないのですよ。

それを左翼が「撤回必要」だとか「これは宣戦布告中国戦争を仕掛けてる」とか頓珍漢なことを言ってるから、令和では左翼が周りから白い目で見られているの。

中国関係悪化したこと経済影響は多少はある。一般人もそれは問題視してる。

一方で、脅して言うことを聞かせようという国に依存するのも間違いだからマーケット規模がデカくても依存しすぎないようにしていこうという転換期にしていくという言い分もわかるから「ならしゃーない」くらいに国民も多少納得してるっていう話だよ。

お前ら、自分たちの主張がファンタジー世界にあることを自覚してよ。日本中で誰も彼も戦争しようなんて言ってない。(もしかしたら一部の極右は言ってるかも知らんが、それはアホなんで無視していい)

しろ戦争を起こさせないための抑止力の話をしている。どうにかして中国による台湾への武力行使を止めたいんだ。

オールドメディア支持率を下げる報道に踊らされてる場合じゃないよ。現実をみよう。


追記

アホ左翼左翼の中でも考えがない人のこと・左翼全般を指さない)が返信つけたから補足しておくけど、「高市政権支持率65%」「台湾有事答弁 問題ない50%」これが日本現実である

最低でも左翼思想は少数であることを認識すべきなのよね。

https://mainichi.jp/articles/20251123/k00/00m/010/107000c

https://news.yahoo.co.jp/articles/399c57ce95533e7a04157079c92fb804dc464a6f

俺は「なぜ普通の日本人高市政権を支持しているのか」、「台湾有事への回答が一般人の中で問題視されていないか」を文章化しただけだよ。

別にこの記事に対して左翼が何を喚こうとも俺は一向に構わないが、お花畑なのは国民じゃなくてあんたらだと自覚ないのが滑稽極まりないよ。

支持率を下げてやる記事を真に受けて、キャッキャしながらコメントしてるのが噴飯ものなんだと自覚できてないのがおもしろおかしいのよ。

国民が何も考えてないと嘆く前に自らの不明を恥じてバイアスを取り除いて世界パワーバランスなどを真剣に考えるべき。

追記2:

id:duckt "やっぱり「普通の日本人」って言うんだな"

これは自分右寄りから真ん中の人を指して言ったのだが、カテゴライズとしては微妙なのやも。この記事右寄りの人が真ん中の人たちの意見観測範囲で起こしたものなので。

そもそもだが、そういう論を出せる人は「アホ左翼」とは見なしていない。本記事はどこにもいない「戦争を望んでいる大多数の日本国民」を幻視しているアホ左翼に向けたものであることを理解いただきたい。

一方の意見しかない国家の方が遥かに危ういので、色々な意見を持つ国というのは良い。右に偏らないようするためにも、左側の貴重な見解発言されてしかるべき。

ただ元増田のように「それにしてもアホだな」っていうのが目についたので思わず書いた。

他にも高市氏の発言も知らず「アメリカ」と書いてるのに台湾のことを指してるがごとく書いたり、「オールドメディアの出す支持率信じちゃうの?」とか統計操作も辞さないならもっと悪い数値にするだろ常識考えろなどのように色々ダメ発言散見されるけれども、考えて発言してる人も多々見かけるのでまだまだ左翼も全体では捨てたもんじゃないだろうな。

再度書くが"それを左翼が「撤回必要」だとか「これは宣戦布告中国戦争を仕掛けてる」とか頓珍漢なことを言ってるから、令和では左翼が周りから白い目で見られているの"で、ちゃんと考えている人は、むしろそういう愚かな味方を諭して育てて欲しい。

はてブでも高市人気に比例するように愚かなコメントがとても目立つようになった。中には鋭い意見もあるのに、アホみたいなコメントにばかりスターが並んで埋もれている。とても勿体ない話だよ。

追記3:

そもそも高市発言を「戦争奨励」のごとく語るコメントがあるので温度感が違い過ぎて話にならんので補足する。以下の全文書き起こし記事から一部引用する。

https://note.com/osamu_iga/n/n9c15ef0c28f4

質問:「存立危機事態所謂まあ、限定した集団的自衛権行使ですね。これ以外の集団的自衛権行使、つまり限定の無い集団的自衛権行使違憲である、これは従来の政府の考え方だと思いますが、そういう考え方を維持されてますか?」

回答:「集団的自衛権一般行使を認めるものではなく、他国防衛すること自体目的とする集団的自衛権行使は認められないという政府見解に変更はございません。」

⇒単に台湾攻撃されただけでは日本は動かない(たとえ台湾国家承認したとしても他国である以上は集団自衛権行使はできない)

特にそのあとで「憲法我が国による武力行使が許容されるのは、所謂3要件を満たす場合自衛武力行使に限られます。そして、この3要件国際的に見ても他に例のない極めて厳しい基準でありまして、その時々の内閣恣意的解釈できるようなものではないと思っております。先程来、存立危機事態における武力行使についてお話がございましたが、これも限定されて集団的自衛権行使、即ちあくまでも我が国防衛するためのやむを得ない必要最小限度の自衛措置としての武力行使に限られていて、集団的自衛権一般行使を認めるものではなく、他国防衛すること自体目的とする集団的自衛権行使は認められないという政府見解に変更はございません。」と明言しており、戦争するぞなんて一言もいっていない。

じゃあなんで揉めてるのかといえば、集団的自衛権行使について、具体例を言及してしまたから。

質問:「どういう場合存立危機事態になるのか」

回答:「まあ、海上封鎖っていうのも、これ、戦艦で行い、そしてまた他の手段も合わせて、まあ、対応した場合には、武力行使が生じ得る話でございます。あの、例えば海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかの他の武力行使が行われる。まあ、こういった事態も想定されることでございますので、まあ、そのときに生じた事態いかなる事態が生じたかっていうことの情報総合的に判断しなければならないと思っております。」

台湾米軍が行って攻撃を受けたりなど、特定の事案があれば防衛に向かう可能性がある。この辺は日米安保に絡む話。そもそも台湾有事が発生したとして、アメリカ支援に行くなら日本米軍基地から出る可能性が高い。日本国内の米軍基地への攻撃も受ける可能性はある。流石の中国台湾のためだけにそこまでやらないと信じたいが。

特に「主に攻撃国の意思能力事態の規模、対応などの要素を総合的に考慮して、我が国に戦禍が及ぶ蓋然性ですとか、それから国民が被ることになる犠牲の深刻性、そして重大性などから判断することを、ま、これは判断するべきものだと考えておりますので、政府としてその持ち得る全ての情報総合して判断する」と発言しており、これは日本へ戦禍が広がり国民被害が出るのであれば防衛に出るということ。尖閣諸島だけでなく、沖縄中国領土だと嘯いている以上は、そのような想定もしておかなくてはならない。

これを以て戦争をしたがっていると考えるのは流石に早計というところ。本当にそんな発言だったなら支持率は1ケタ台に急落したことだろう。

あと、本件では岡田氏が明確にせよと言っておきながらいざ総理が明確にしたら、同じ舌で「言うべきではなかった」とかいうので馬鹿馬鹿しいなとは思ってる。

本件で明確にしなくてもよかったという声は多いが、明確にしてほしいと希望を述べたのは岡田氏本人だよ。明言したことについて総理にの言及するのもおかしな話だ。

繰り返すが「明確にする必要があったのか」は左翼でよくあった指摘の中では正しい指摘だが、とはいえ内容に誤りはないか撤回する必要がないというのが一般的な日本意見であり、故に「撤回要求している左翼」をアホと断じている。

更に一足飛びに戦争が起きるとか言ってる人は幻想である妄想ではなく現実をしゃべって欲しい。そんだけ。

そして改めてだが、「大多数の日本人は戦争を望んでいない。そして日本だけでなく台湾平和も願っている」。故に「侵略されないための議論はせざるを得ない」とも。

その方法論で議論を戦わせるならいいが、単なるレッテル貼りに終始している人たちは、もう少し何とかなりませんかね。

この記事を見てもなお「高市シンパ戦争したがってる」とかコメントする人は本当に文書を読む力がないよ。

2025-11-23

高市トリプル安」内閣 発のサナエショックが来るぞーーー

総員退避、衝撃に備えろーーー

20兆円の景気対策を発表したら、日経平均暴落

日銀総裁と連日会合を行なっても、円安が進行

責任ある()積極財政で、日本国債が暴落

やることが全て裏目になっている高市内閣

確信犯的にインフレ税で財政再建を狙っているのかと思いきや、ただの経済音痴の集まりっぽいところが一番の不安

というか、どの閣僚発言を聞いても不安しかない

財政拡大で円高とか、本気で信じている可能性もある

このまま円はトルコリラより弱い通貨になるのか???

今は、AIバブルの株高で隠蔽されているけど、AIバブルが弾けたら一気にトリプル安が来るかも

みんなーーー逃げろーーー

2025-11-21

国政と地方自治と熊ちゃん

この国の民衆は国政と地方自治区別がついていない。

5chを見てたら、山口二郎法政大学教授高市政権クマ対策がなっとらんと批判しているニュースを見かけた。

山口くんの出自を調べると、

日本の政治学者政治活動家。専門は行政学現代日本政治論。北海道大学名誉教授法政大学法学部教授

 

。。。

行政学やってる法学部教授がこのレベル発言しているのに驚き。

 

対策地方行政範疇で国政、高市関係ない。

 

鳥獣保護管理法ってのがあるの、これは国会で作られた法律

この中、第三条で国の責務が定義されてる、「鳥獣保護の基本指針」を定めなさいと、これは国、内閣環境大臣仕事

都道府県はこの基本指針に沿って具体的な「鳥獣保護管理事業計画」を策定実施する(5条、6条)。

鳥獣管理実施主体は都道府県なの、国では無い。こんなもん鳥獣保護管理法読めばアホでもわかる。

まして法学部教授なんだよね?

 

対策にどの程度の予算を割くか、どういう方針で行動するか、全て都道府県裁量に任されてる、国はノータッチ

国の基本指針に則っていれば各都道府県で好きにすればいい。

対策無視して老人介護に全振りするも良し。

急に熊がたくさん出たから緊急的な予算を組むも良し。

関係する許認可の匙加減も全て地方自治範疇

 

高市はまったく関係ない。

 

国は大枠のガイドラインを定めて、各地方自治体ごとに地方特性などを考慮しながら予算配分を変える。

その裁量地方自治に委ねられている。

国がなんでもかんでも直接やってるわけじゃないの。地方自治なの、分権なの。昔から変わらない。

 

こんな低レベルの話を東大卒政治学者に突っ込まなきゃならないのが情けない。

この国はエリート階層ですら国政と地方自治区別がついてない。

anond:20251120235657

> 要件は「密接な関係のある他国に対する武力攻撃」+「日本の存立への明白な危険

> 実際の法制度はもっと多層的・条件付きになっています

ここを詳しくお願いしま

いちばん大事なところなので、「集団的自衛権存立危機事態)」が動くまでの条件を、かなりちゃんと分解して説明しますね。

1. 大枠:どの「箱」で自衛隊が動くか

2015年安保法制で、日本自衛隊を動かす主な「状況の箱」はざっくり次の3つです(法的にはもっとかいですが、ここでは重要な3つだけ):

武力攻撃事態個別的自衛権

日本のもの攻撃されたとき

存立危機事態限定的集団的自衛権

→ 「密接な関係にある他国」への攻撃が、日本の存立を脅かすとき

重要影響事態武力行使しない支援

放置すると日本への攻撃につながりかねない事態(でもまだ武力行使はしない)

あなたが聞いている部分は、この②の 存立危機事態集団的自衛権 のところです。

2. 存立危機事態の「3つの要件

2014年7月閣議決定と、それを受けた平和安全法制2015年)で、

限定的集団的自衛権」を行使できる条件は、次の3要件全部を満たすときだけとされています

要件① 「密接な関係にある他国に対する武力攻撃

日本と「密接な関係にある他国」が武力攻撃を受けること。

代表例として政府が想定しているのは、アメリカ

台湾のもの」をここにストレートに当てはめるかは、かなり解釈デリケートな話ですが、基本線としては「日米同盟相手」が前提と考えられています

ポイント

攻撃されるのが日本かどうか」は問われていない。あくまで「相手他国)が攻撃されている」状態が出発点

要件② 「日本の存立が脅かされ、国民権利根底から覆される明白な危険

ここが一番キモで、かつ政治的判断が入りまくる部分です。

条文・政府解釈イメージを噛み砕くと:

という、かなりハードルの高い条件です。

ここで重要ニュアンス

要件③ 「他に適当手段がない(必要最小限度の武力行使)」

これは、従来から自衛権一般要件と同じ系統で、

という2つの軸で判断されます

ここもまた、

「どこまでが必要最小限度なのか」は、かなり政治的軍事的判断が絡むため、

から「行き過ぎだった」と評価される余地を残しつつも、法律はフワッとした言葉で枠だけ決めている、という構図です。

3. なぜ「もっと多層的・条件付き」と言ったか

あなた引用してくれた僕の前回の説明は:

要件は「密接な関係のある他国に対する武力攻撃」+「日本の存立への明白な危険

と超ざっくりまとめたものでした。

でも実際には、そこにさらにいくつかの「レイヤー(層)」が乗っています

レイヤー①:まず「どういう箱に入る事態なのか」の仕分け

台湾周辺で何か起きたとき、いきなり「はい存立危機です」とはならず、

まずはこんな感じで段階的に見られます

どの箱に入ると認定するかで、できること(後方支援までか、武力行使までいくか)が変わるので、

最初仕分け自体がかなり重要政治判断になります

レイヤー②:集団的自衛権は「何でも助けられる権利」ではない

よく誤解されるのが、

集団的自衛権同盟国が攻撃されたら自動的に助けられる(助けねばならない)権利

というイメージですが、日本バージョンはかなり限定されています

なので、米軍がどこかで軽度に攻撃を受けても、「それで日本の存立が危うくなるか?」がYESにならない限り、

条文上は集団的自衛権武力行使はできない(という建前)になっています

レイヤー③:同じ台湾有事でもシナリオでかなり違う

たとえば台湾有事だけをとっても、ケースはいろいろあり得ます

同じ「台湾有事」と言っても、どの程度のエスカレーションか、どの範囲攻撃が行われているか、によって、どの箱が使えるか・どこまで武力を使えるかが変わるため、「多層的」と表現しました。

4. まとめ(この部分だけ再掲+補足)

要件は「密接な関係のある他国に対する武力攻撃」+「日本の存立への明白な危険

これは、存立危機事態限定的集団的自衛権)のコア要件を2行に潰したもので、

厳密に言うと次のようになります

さらにその前提として、

最終的には、内閣国会政治判断として「存立危機事態だ」と認定するプロセス

があるので、「実際の運用は紙の上の2行よりずっと多層的・条件付きになるよ」という意味であの表現を使いました。

2025-11-20

岸田が総理提言した内容について

ざっくり言うと、「言ってることはだいたい正論なんだけど、ほぼ全部これまで散々聞いた話の焼き直しで、肝心な痛みの部分(国民負担・再分配・生活の実感)にはほとんど触れてない」って感じ

全体の印象

・5本柱(複数年度の視点/ヒト/カネ/マネジメント/国際連携)は、経済政策教科書どおりで、構成としてはきれい

・「AI半導体・量子・造船など17分野への官民連携投資」「責任ある積極財政」ってワードも、今の与党テンプレを丁寧に並べた感じ。

・一方で、社会保険料消費税を含む国民負担の重さ、実質賃金マイナスの長期化、格差貧困少子化みたいな、いま多くの人が一番しんどいと感じている部分への踏み込みはほぼゼロ

「成長はするから、あとは自動的にみんな幸せになりますよね?」という古い発想から抜け出せてない。

1. 複数年度の視点・取組

言ってること:企業投資判断やすいように、政府予算税制を数年単位コミットしましょう。

官庁事業会社が、複数年度にわたる支援規制改革ロードマップを出すべき。

評価これは普通に良い。投資って1年ごとにコロコロ制度が変わると誰もリスク取らないから、「複数年度で見通しを示せ」はまっとう。

ただ、日本予算制度財政審の文化の中で、本当に複数年度コミットができるのかはかなり怪しい。毎年「やっぱ財政再建が~」って言い出して縮小される未来が容易に想像できる。

ここをやるなら、「中期財政フレーム自体を作り替える」「将来の支出法律レベルで拘束する」くらいの話がいるけど、そこまでは踏み込んでない。

スローガンとしては◎、実行可能性は△。

2. 成長を支える人材結集(ヒト)

言ってること:リスキリン支援大学での人材育成強化。医療介護処遇改善報酬改定を前倒し)、働き方改革を含む労働市場改革

評価:「医療介護賃上げちゃんとやれ」と明記してるのは、ここ数年の文書よりはマシな点。現場悲鳴はそれなりに意識してる。

ただし、全体としては人材の質を上げて成長分野に移動させたいという供給目線が強くて、「非正規をどう減らすか」「低所得層社会保険料負担をどうするか」みたいな、足元の生活のしんどさはスルー

リスキリングも、これまでの政府プログラムを見る限り、実効性はかなり微妙。「講座を作って自己満現場待遇はそのまま」の危険が高い。

方向性は悪くないけど、きれいな人材政策の作文の域を出てない。

3. 成長を支える資金(カネ)

言ってること:NISA企業DCを軸に「資産運用立国」を続ける。成長投資に向かう資金の流れを作る、地域金融も含めて成長資金供給

債券市場活性化投資チェーンの強化。

評価:完全に「貯蓄から投資へ」「資産所得倍増」の延長線。すでにそこそこ資産を持ってる層にはプラスだけど、そもそも投資に回せるお金がない層にはほぼ恩恵なし。

「中長期の成長投資に回せ」という発想自体は良くて、国債だけに閉じたマネーゲームよりはマシ。ただ、これも企業側・金融側の論理が中心で、家計側のリスクや損失についてはノータッチ

今の国民負担感(社会保険料消費税物価高)に対して、「じゃあ負担軽くしましょう」とは一言も書いてないのがポイント

金融市場大企業には優しいけど、手取り万年ギリギリな人にはほぼ無関係

4. 企業経営力向上(マネジメント

言ってること:設備投資の即時償却研究開発減税など、投資税制を大胆に。コーポレートガバナンス・コード見直し人材資本情報開示強化。

事業再編・再構築、M&A・企業結合を促進して企業規律を高める。

評価典型的投資インセンティブガバナンス改革M&A推進セット。株主大企業経営層が大好きなパッケージ

これをやると、確かに設備投資や再編は増えやすくなるけど、その裏側で「地方中小企業大企業に飲み込まれて、雇用が整理される」パターンも増える。

内部留保を人や設備研究に回せ」という狙いはわかるけど、そこを税制だけで変え切れるかはかなり疑問。結局、需要(売上)が伸びる見込みがないと企業は動かない。

労働者側へのセーフティネット失業保険の手厚さ、転職支援最低賃金社会保険料の軽減など)をセットで書いてないのが怖い。

資本市場目線では◎、労働者地域経済目線だと「うまくやらないと切られる側が増えるよね?」という不安が強い。

5. 国際連携アライアンス

言ってること:国内だけ見てても成長は限界サプライチェーン強化やエコシステム構築を同盟国・同志国と連携してやる。

特にグローバルサウスでの新市開拓を重視し、ビジネス展開を予算で後押し。

評価:これも方向性妥当中国一極依存からの脱却や、物流リスク分散を考えるなら必須視点

ただ、ここでも企業海外展開支援しますで終わっていて、「海外生産移して、国内雇用賃金はどうするの?」という視点がない。

グローバルサウスでのビジネス展開は、うまくやればプラスだけど、失敗するとお金技術だけ出して現地での利益は薄い国内産業空洞化だけ進むパターンもありうる。

外交安全保障の流れとしては自然だけど、内需地方雇用まで含めての設計図が見えない。

政治的な読みどころ

文面に「高市内閣」とわざわざ書いてあるのが、かなり露骨メッセージ

「将来、高市政権になったとき経済運営はこの路線で行きます」と宣言しつつ、現政権にもプレッシャーをかけている感じ。

中身は安倍政権以降のアベノミクス資産運用立国+リスキリングの言い換えなので、路線変更というより「これまでをもっとちゃんとやります」という話。

まり、「今のしんどさは路線が間違ってたからではなく、アクセルが足りなかったから」という前提に立っている。

ここに同意できるかどうかで、この文書への評価はガラッと変わると思う。

結論:点数をつけるなら

経済のお行儀の良い作文としては 70点くらい。

ちゃんと整理されてるし、投資人材金融・国際連携のツボは押さえてる。

でも、「国民負担の重さ」「実質賃金の落ち込み」「生活防衛」という、いま一番ホット火事場に水をかける気はほぼないので、生活目線では 40点ぐらい。

感想

読んでて「うんうん…で、具体的に何する気なん?」ってなるね

1. 名詞スローガンだけで終わってる

文書主語がほぼ全部これなんだよね:「投資を促進することが必要である」「支援を強化することが必要である」「国際連携を強化することが重要である

で、続きが「…よう検討すること」「…よう推進すること」「…にコミットすること」

みたいな動詞が全部ふんわり系。

例えば本気でやる気なら、

AI半導体関連の公的研究開発費を、5年間で現在の○倍にする」

介護職の平均賃金を3年で月○万円引き上げる。そのため診療報酬を○%上げる」

NISADCへの年間新規資金流入を○兆円、5年で○兆円の残高増加」

とか、少なくとも数字+期限を1個は書けるはずなんだよね。

この提言はそこを徹底的に避けてるから、読んだ側が結局、どのくらいの規模でやる気なのかが全く見えない。

2. 「何を」じゃなく「方向性しか」書いてない

各項目で一番で?って思うのはここ。

ヒトのところ リスキリン支援 医療介護支援パッケージ 働き方改革労働市場改革

って並んでるけど、どんなスキルを、誰に、どのくらいのコストで?

医療介護パッケージって具体的に「基本給+何%」なのか、「処遇改善加算をこういじる」のか?

労働市場改革って「解雇規制を緩めたい」のか「社会保険料を軽くしたい」のか、それとも「非正規処遇改善」なのか?

肝心な中身の選択を全部ぼかしてるから、読んでも立場が見えないんだよね。

カネのところ「NISADCを通じた家計から成長投資への流れの加速」「資本市場機能の強化」

これも、NISA課税枠をまた拡大したいのかDCの加入を半ば義務化したいのか年金資金株式比率もっと上げたいのか

どこに突っ込む気なのか書いてない。

運用立国やります!とだけ言って、リスク側の話(損したとき誰が死ぬのか)には触れてないから、どう評価していいか決めようがない。

3. 一番争いになる論点意図的に避けてる

具体性がないの、たぶん「無能から」じゃなくてケンカを避けるためにわざとって側面が強いと思う。

この文書で本当は踏み込まなきゃいけないのって、社会保険料消費税をどうするか(特に低所得層負担

財政拡張をどこまでやってもいいと考えるのか、労働市場改革企業側をどこまで自由にするか、中国依存をどのスピードでどこまで減らすか

あたりなんだけど、ここを数字制度名まで書いた瞬間に党内の財政タカ派、経団連高齢者票、中国との外交

ぜんぶと利害がぶつかる。

から方向性だけ書いて、後は官僚次の内閣に丸投げ」みたいな文章になってるんだと思う。

4. もしちゃんとしたプランなら、このくらいまでは書く

対比として、例えば同じ項目でも、「社会保険料について、年収300万円以下の本人負担を5年間で○%軽減する。その代替財源として○税を○%引き上げる」

介護離職ゼロに向け、介護職の賃金水準を全産業平均比▲○%から▲○%まで縮小する」

「対中輸入比率10年で△%→□%に低減する。そのために半導体レアアースなど5品目については…」

くらい書いてあれば、「やる気と覚悟はあるな。中身に賛成かは別として。」って評価になるんだけど、今回のはそこに踏み込まない安全運転提言

5. まとめると

フレーム(5本柱)はそれなりに整ってる

でも、中で一番えぐい論点は全部「検討」「推進」「強化」に逃がしてる

から読んでる側からすると「具体的な制度金額・痛み」が見えず、ふわふわして感じるって構造だと思う。

この文書を眺めるときは、「何が書いてあるか」より

「何が意図的に書かれていないか」を見ると、逆に色々透けて見えておもしろいかもね。

anond:20251120124425

今回の件、対中的には曖昧に、対国内的にはより具体的にという、何らか巧妙な工夫がない限り通常は両立が難しい方針策定が求められているんだよ。対中的には曖昧にしておかないとこちらの手を読まれて打てる手が狭まってしまう。でも、対国内的には存立危機事態内閣の胸先三寸で決定できる現状もリスクなのでね。

政治家って言葉商売道具の人たちで、こういう時こそクリエイティブな力を発揮すべきなんだけど、タカイチちゃんにはどうやらそんな力は皆無らしく、歴代総理クリアしてきた及第点程度の能力もないのかも…というのがよく分かった一件なわけだね。

2025-11-19

「反知性内閣

現在我が国内閣は「反知性内閣」と言われている。

閣僚らを見ると、以下の面々が代表例として挙げられる:

高市早苗 総理大臣神戸経営偏差値62.5)

小泉進次郎 防衛大臣関東学院大 経済偏差値37.5)

小野田紀美 参院内閣委員長拓殖大 政経偏差値35.0)

学歴がすべて、とは言わない。だが、「誠意」「根気」を推し測るうえで最もフェアな基準であるはずだ。それらを軽視した、「経歴」や「人柄」といった、あいまいで便利な言葉におどらされた、無数の老人の「人気投票」娯楽で為政者が決められてしまっていいのだろうか?

旧帝大以上を出たうえで、政治に関心があり、同じかそれ以上の経歴を持つ若者ごまんといる。なぜ、このような「不純物」を登用する?

なぜ、世にもくだらない「政治タレント」ばかりをグルグルと回しているのか?

そういえば女だけの国作ったら総理大臣内閣も全部女になるからいいんじゃね?

2025-11-18

anond:20251118121404

自衛隊ができて芦部内閣が潰れてヨシダ内閣になったら毛沢東北京をおとして米軍永遠駐留が決まった

中国共産党南京台湾併合とおもいきや、北朝鮮韓国に侵攻

米軍さら仕事して、北朝鮮文鮮明統一教会を作り始めたらしい

から台湾有事が起きたら韓国有事もついてくるかも

2025-11-17

高市さんを舐める!!!

高市首相存立危機事態発言により中国との緊張が高まると、左翼は迂闊で不注意な発言と難詰し、高市首相支持層から岡田が悪いという意見が出る始末。

この、凡愚どもがッ!これを見よ!

高市委員

(略)12月1日安倍晋三元総理が、台湾有事、それは日本有事です、すなわち日米同盟有事でもあります発言をされました。この発言に対して、中国外務省の報道官が、でたらめな発言だと反発しただけではなくて、中国の外務次官補が日本大使を呼んで、中国の内政に対する粗暴な干渉であり、主権に対する露骨挑発だと抗議したと伝えられています

 防衛大臣に伺います

 台湾有事日本有事という安倍元総理の御見解について、安全保障観点から正しい認識だとお考えになりますか。

予算委員会質疑報告④:台湾有事への考え方 更新日:2021年12月21日

安倍首相台湾有事日本有事と言っただけ(こんなこと枝野議員ですら言っている)でこの反応っぷりである。今回のような発言をすればどうなるかなど火を見るよりも明らかだ。

岡田議員がかつて自分が岸田内閣質問した時のように台湾有事評価を尋ねてきた時、高市首相を我が意を得たりという気持ちだったに違いない。

よもや自分過去に行った質疑をも忘れ迂闊にも口を滑らすなどあろうはずがない。

あえて言ってやったのだ。元首相ではなく現役の首相が、日本有事という所詮広範で曖昧模糊とした一般用語でなく明確に定義が決まっていて集団的自衛権と強く紐づく存立危機事態という法律用語を!

それが何を惹起するか2021年のこの出来事を覚えていれば馬鹿でも分かることだ。

計算づくの行動だったであろう。ゆるりと観覧しようじゃないか。我らが凡愚には及びもつかない選良の叡智を。

2025年11月7日衆議院予算委員会における高市早苗首相のいわゆる「存立危機事態答弁」又は「台湾有事答弁」について

https://www.katsuya.net/topics/article-10543.html

https://archive.is/7htlB#selection-1561.1-1462.298

文章は適宜整形した。

岡田委員 新しい外交を切り開きたいという総理の思いは分かります。だけれども、前任者たちに対する敬意というものもしっかり持ちながらやっていただきたいというふうに思います

さて、二番目の存立危機事態について、少し時間をかけて議論したいというふうに思っています

実は、十年前にこの法律ができたときに、私は野党代表でした。そのときの私の思いを申し上げますと、従来の個別的自衛権では対応できない事例があるということは認識していました。

例えば、もう既に米軍が戦っているときに、米軍自衛隊が共同で対処している、米艦が攻撃されたときに、自衛隊は、日本自身武力攻撃を受けていないという段階で、それを放置するというわけにはいきませんから、これをどういうふうに説明すべきか。

一つは、個別的自衛権解釈拡張するという考え方。もう一つは、集団的自衛権制限して認めるという考え方。両様あり得るなというふうに思っておりました。自民党の中には、全面的集団的自衛権を認めるべきだという議論もかなりあったと思うんです。

そういう中で、安倍さんが出してきたのが、この存立危機事態という考え方でした。我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民生命自由及び幸福追求の権利根底から覆される明白な危険がある事態ということであります

我々は、この概念がかなり曖昧であると。例えば、我が国の存立が脅かされる、これはどういう意味だろうか。それから国民基本的権利根底から覆される明白な危険、これも非常に抽象的な概念ですね。だから武力攻撃事態みたいに我が国攻撃されたというものと比べるとかなり抽象的な概念ですから、これで果たして限定になっているんだろうかと。

多くの法制局長官経験者とか著名な憲法学者が、違憲ではないかというふうに疑義を呈されました。

そういう中で、私たちもこの法案には反対をしたということであります

ただ、あれから十年たって、いろいろな事実が積み重なっていることも事実白紙ゼロから議論し直すことはできないということも分かっています。そういう中でどういう対応をすべきかということは、これから党の中でしっかり議論していきたい。この法文で本当に憲法違反にならないのかどうか、そして運用はどうなのか、そういうことは議論していきたい。これが今の私たち基本的スタンスであります

そこで、総理にまず確認したいのは、この存立危機事態、いわゆる限定した集団的自衛権行使ですね、これ以外の集団的自衛権行使、つまり限定のない集団的自衛権行使違憲である、これは従来の政府の考え方だったと思いますが、そういう考え方は維持されていますか。



高市内閣総理大臣 憲法上、我が国による武力行使が許容されるのは、いわゆる三要件を満たす場合自衛措置としての武力行使に限られます。そして、この三要件国際的に見ても他に例のない極めて厳しい基準でありまして、その時々の内閣恣意的解釈できるようなものではないと思っております

先ほど来、存立危機事態における武力行使についてお話がございましたが、これも限定された集団的自衛権行使、すなわち、あくまでも我が国防衛するためのやむを得ない必要最小限度の自衛措置としての武力行使に限られていて、集団的自衛権行使一般を認めるものではなく、他国防衛すること自体目的とする集団的自衛権行使は認められないという政府見解に変更はございません。



岡田委員 要するに、憲法違反になってしまうということですね、認められないということは。この存立危機事態を踏み外したようなことがあると、これは法律違反だけではなくて憲法違反になるわけです。

ということは、この存立危機事態運用というのは、やはり厳格に、限定的に考えなきゃいけない、それを踏み外したときには単に法令違反ではなくて憲法違反になる、そういう認識でよろしいですね。



高市内閣総理大臣 その政府見解踏襲いたしております



岡田委員 それでは次に、平成二十七年九月十四日の当時の公明党山口代表安倍総理法制局長官との特別委員会におけるやり取り、ここに持ってまいりました。

読み上げますと、これは抜粋ですけれども、武力行使は、これまでどおり、自衛隊法八十八条規定された我が国防衛のための必要最小限度の武力行使にとどまるものそれから被害国を含めた他国にまで行って戦うなどという海外での武力行使を認めることになるといったものではございません。存立危機事態に該当するのにかかわらず武力攻撃事態等に該当しないということはまずないのではないかと考えています

まり、これは、存立危機事態武力攻撃事態というのはほぼ重なり合うということを言っているわけですね。

こういう法制局長官の当時の答弁ですが、法制局長官にお聞きしたいと思いますが、現在でもこの答弁を維持されていますか。



〇岩尾政府特別補佐人 お答えいたします。

委員御指摘のとおり、平成二十七年九月十四日、参議院我が国及び国際社会平和安全法制に関する特別委員会におきまして、当時、横畠内閣法制局長官はこのように述べました。

新三要件の下で認められる武力行使は、これまでどおり、自衛隊法第八十八条規定された我が国防衛のための必要最小限度の武力行使にとどまるものであり、他国防衛権利として観念される国際法上の集団的自衛権一般行使を認めるものではなく、また、我が国防衛のための必要最小限度を超える、被害国を含めた他国にまで行って戦うなどといういわゆる海外での武力行使を認めることになるといったものではございません。

また、さらに、

いわゆるホルムズ海峡の事例のように、他国に対する武力攻撃それ自体によって国民我が国武力攻撃を受けた場合と同様な深刻、重大な被害が及ぶことになるという例外的場合が考えられるということは否定できませんが、実際に起こり得る事態というものを考えますと、存立危機事態に該当するのにかかわらず武力攻撃事態等に該当しないということはまずないのではないかと考えられると述べております

このように承知しておりますが、これらの答弁で述べられました見解に変わりはございません。



岡田委員 当時の与党であった公明党委員長と、そして総理内閣法制局長官のやり取り、これは非常に重みのあるものですね。

今、法制局長官は答弁を維持しているというふうにおっしゃったわけですが、総理も同じですね。



高市内閣総理大臣 法制局長官が述べられたとおり、平成二十七年九月十四日の委員会で当時の長官が述べられた見解について、変わりはございません。



岡田委員 それでは、そういった答弁があるにもかかわらず、私は、一部の政治家の非常に不用意な発言が相次いでいるというふうに思うわけですね。

例えば、失礼ですが、高市総理一年前の総裁選挙でこう述べておられるんですよ。中国による台湾海上封鎖が発生した場合を問われて、存立危機事態になるかもしれないと発言されました。

私も、絶対ないと言うつもりはないんです。だけれども、これはどういう場合存立危機事態になるというふうにお考えだったんですか。お聞かせください。



高市内閣総理大臣 台湾をめぐる問題というのは、対話により平和的に解決することを期待するというのが従来からの一貫した立場でございます

その上で、一般論として申し上げますけれども、今、岡田委員も、絶対にないとは言えないとおっしゃっておられました。いかなる事態存立危機事態に該当するかというのは、実際にその発生した事態個別具体的な状況に即して、全ての情報総合して判断しなければならないと考えております

存立危機事態定義については、ここで申し述べます時間を取りますが、事態対処法第二条第四項にあるとおりでございます



岡田委員 海上封鎖をした場合存立危機事態になるかもしれないというふうにおっしゃっているわけですね。

例えば、台湾フィリピンの間のバシー海峡、これを封鎖されたという場合に、でも、それは迂回すれば、何日間か余分にかかるかもしれませんが、別に日本に対してエネルギーや食料が途絶えるということは基本的にありませんよね。だから、どういう場合存立危機事態になるのかということをお聞きしたいんですが、いかがですか。



高市内閣総理大臣 これはやはり他国に、台湾でしたら他の地域と申し上げた方がいいかもしれませんが、あのときはたしか台湾有事に関する議論であったと思います台湾に対して武力攻撃が発生する。海上封鎖というのも、戦艦で行い、そしてまた他の手段も合わせて対応した場合には武力行使が生じ得る話でございます

例えば、その海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかのほかの武力行使が行われる、こういった事態も想定されることでございますので、そのときに生じた事態いかなる事態が生じたかということの情報総合的に判断しなければならないと思っております

単に民間の船を並べてそこを通りにくくするといったこと、それはそういった存立危機事態には当たらないんだと思いますけれども、実際に、これがいわゆる戦争という状況の中での海上封鎖であり、またドローンも飛び、いろいろな状況が起きた場合、これはまた別の見方ができると考えます



岡田委員 今の答弁では、とても存立危機事態について限定的に考えるということにはならないですよね。非常に幅広い裁量余地政府に与えてしまうことになる。だから、私は懸念するわけですよ。

もちろん、日本艦船攻撃を受ければ、これは武力行使を受けたということになって、存立危機事態問題ではなく、武力攻撃事態ということになるんだと思います。そういう場合があると思いますけれども、日本艦船攻撃を受けていないときに、少し回り道をしなければいけなくなるという状況の中で存立危機事態になるということは、私はなかなか想定し難いんですよね。そういうことを余り軽々しく言うべきじゃないと思うんですよ。

例えば、自民党総裁麻生さんが昨年一月にワシントンで、中国台湾に侵攻した場合には存立危機事態日本政府判断する可能性が極めて高いという言い方をされています安倍さん自身も、台湾有事日本有事。ここで有事ということの意味がよく分かりませんけれども、何か非常に軽々しく私は問題を扱っているんじゃないかというふうに思うんですね。

もちろん、存立危機事態ということになれば日本武力行使するということになりますから、それは当然その反撃も受ける。そうすると、ウクライナガザの状況を見ても分かるように、地域がどこになるか分かりません、あるいは全体になるかもしれませんが、極めて厳しい状況が国民にもたらされるということになります。そういう事態を極力力を尽くして避けていかなきゃいけない、それが私は政治家の最大の役割だというふうに思うんですね。

それを軽々しく、なるかもしれないとか、可能性が高いとか、そういう言い方が与党議員やあるいは評論家の一部から自衛隊OBも含むんですが、私は述べられていることは極めて問題だと思うんですが、総理いかがですか。



高市内閣総理大臣 麻生総裁発言については内閣総理大臣としてはコメントいたしませんが、ただ、あらゆる事態を想定しておく、最悪の事態を想定しておくということは非常に重要だと思います

先ほど有事という言葉がございました。それはいろいろな形がありましょう。例えば、台湾を完全に中国北京政府支配下に置くようなことのためにどういう手段を使うか。それは単なるシーレーンの封鎖であるかもしれないし、武力行使であるかもしれないし、それから情報サイバープロパガンダであるかもしれないし、それはいろいろなケースが考えられると思いますよ。だけれども、それが戦艦を使って、そして武力行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になり得るケースであると私は考えます

実際に発生した事態個別具体的な状況に応じて、政府が全ての情報総合して判断するということでございます。実に武力攻撃が発生したら、これは存立危機事態に当たる可能性が高いというものでございます法律の条文どおりであるかと思っております



岡田委員 ちょっと最後表現がよく分からなかったんです。武力攻撃が発生したら存立危機事態に当たる、どういう意味ですか。武力攻撃が誰に発生することを言っておられるんですか。



高市内閣総理大臣 武力攻撃が発生をして、これにより我が国の存立が脅かされ、国民生命自由及び幸福追求の権利根底から覆される明白な危険がある場合という条文どおりでございます



岡田委員 だから我が国の存立が脅かされるかどうか、それから国民生命自由及び幸福追求の権利根底から覆される明白な危険があるかどうか、その判断問題ですね。それをいろいろな要素を勘案して考えなきゃいけないという総理の答弁では、これは規範としての、条文としての意味がないんじゃないかと思うんですよ。もっと明確でなければ、結局どれだけのこともできてしまうということになりかねないと思うんですね。

もう一つ申し上げておくと、これは朝鮮半島有事も含めて近隣で有事が発生した場合に、日本政府として最もやらなきゃいけないことは何か。それは、そこに住む在留邦人を無事に安全なところに移動させるということがまず必要になると思うんですね。でも、自らが存立危機事態であるといって武力行使したら、そういうこともより困難になってしま可能性が高いじゃないですか。だから、余り軽々に武力行使武力行使と私は言うべきじゃないと思うんですが、いかがですか。



高市内閣総理大臣 そういう事態が起きたとき邦人救出をする、これが我が国にとって最大の責務でもあり、優先事項でもあります。ただ、そのときにも安全を確保しなきゃいけないというのは事実でございます

軽々に武力行使武力行使と言うとおっしゃいますけれども、最悪の事態も想定しておかなければならない。それほどいわゆる台湾有事というものは深刻な状況に今至っていると思っております。実際に発生した場合にどういうことが起こっていくのか、そういうシミュレーションをしていけば、最悪の事態というものはこれは想定しておかなきゃいけないということでございます。即これを存立危機事態だと認定して、日本武力行使を行うということではございません。


https://anond.hatelabo.jp/20251117230125 に続く

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