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2025-05-08

兵庫県知事に向けてのネガティブキャンペーンが再開したことに対しての雑感

はてな匿名ダイアリーで、前回の兵庫県知事選挙(令和6年度兵庫県知事選挙)について記録を残したものとして、雑感を残しておきたいと思う。

まりネガティブだと感じて一度は投稿せずに消したが、根強くキャンペーンが続くので、多少なりとも意味があるだろうと再度書き直した。

まず最初スタンスを示しておくが、自分新聞をはじめとするマスメディアは、社会の公器として、社会をより良くするために責任を持って欲しいと思っている。

明確に、社会の鏡ではなく、社会の鑑であるべきであると思っている。読者が快哉を叫ぶような記事を書くべきではなく、煙たがられても正論を説き、批判されても実利をとってほしい。

そのため、「アンケートで、辞任すべきであるという声が多い」として、辞任を迫るのは明確に誤りであると、きちんと解説記事を書くことこそが必要なのではないか

責任の取り方というのは辞めることではなく、起こってならないことは再発しないように整えることだ。

最初に、兵庫県民や斉藤支持者をカルト陰謀論者とするコメントについて

安易あいまい定義単語を使うべきではない。それはレッテル貼り印象操作しかならず、思い込みを強化するだけだ。

(おそらく善意もしくは悪意なく行なっているだろうことから個別具体例は挙げないが)そういったカルト呼ばわりするポストの延長線上に立花孝志がいることは忘れないで欲しい。

あれだけの騒ぎになって行われた兵庫県知事選挙投票率55.65%が示すものは、「大半の有権者は無関心だった」であり、本質的には「日本人選挙に関心が無い」ということくらいしか言えない。

不支持割合が多いことと、投票行動に変化がないことについて

まず少しだけ選挙について解説必要になる。結論だけ言えば「選挙は概ね始まった時には終わっており、風が吹くのは例外である」となる。

選挙は、組織票地盤重要であり、浮動票トッピングしかない

日本選挙においては、組織票支持団体業界団体など)と、地盤後援会地域でのネットワーク)とが、必要条件であり、これ無しにはスタートラインにすらつけない。

選挙について漠然高校文化祭の出し物を決めるような、その場で手を挙げて多数決で最多得票数を得たものが選ばれるというイメージが語られることがあるが、正しくない。

イメージとしては、出し物を決める投票を行う遥か前から文化部派と運動部派と委員長派に分かれており、よほどのことがない限り、最も大きい派閥提案が通る。

提案のものはさほど重要ではなく、組織化されているか地盤があるかが重要であって、最後にその提案の魅力で浮動票が動く。この浮動票の動向を選挙用語で、「風」と呼ぶ。

兵庫県知事選挙の振り返りについて

さて、その意味で前回の知事選挙は、概ね順当な結果に落ち着いたと言える。

まり、離反者が出るほどの情報は出揃っていない段階での選挙なので、斉藤陣営組織票地盤も手堅く持っており、あとは浮動票だけであった。

翻って対抗とされていた稲村陣営は、野党系の支持を受けてはいたが、一本化されておらず、どこまで浮動票を取り込めるか、という点であった。

最終的な開票結果が斉藤陣営111万票に対して、稲村陣営98万票というのは、言っては悪いが、善戦した方ではないかと思う。

不支持割合が高いのに、投票したことを後悔しない人が多い理由について

アンケート調査方法問題があり恣意的から、と書くと身もふたもないので少し解説をする。

例えば、該当アンケートあなたが「パワハラ容認できますか?」と聞かれれば「容認できない、不支持だ」とするだろう。

同様に「パワハラ認定された斉藤知事は辞職すべきですか?」と聞かれれば「辞職した方が良い」と回答する人も多いと思う。

では、先ほどの組織票地盤の話を思い出して欲しい。

いわば、属している組織後援会を裏切る(離反する)決断を取れるかどうか、というのが投票行動の変化である

そして、一番最初の「大半の日本国民にとって選挙には関心がない」というのも思い出して欲しい。

無作為アンケートをとると、その概ね半分以上(通常の知事選挙は40%程度の投票率しかない)は、選挙に行かない。無関心である

これらが組み合わさると、「投票には行かないが憤る人」や「アンケートでは憤るが実際には支持(投票)する人」が生まれる。

アンケート恣意的と書いたのは、「では斉藤知事責任をとって、給与返上をすべきですか?」と聞いていないからだ。

問題を起こした人物がいる、その人物責任取るべきである、辞任 or 継続 という形式だと、人は辞任を選ぶ。

例外的な場合について

組織票割れ場合地盤が弱い場合、突発的に浮動票の得票率が高くなった場合に、風が吹いて盤面がひっくり返ることがある。

ただ、そうした場合でも概ね10%程度の変動であり、強固な地盤がある場合にこれを覆すのは容易なことではない。

ネガティブキャンペーンについて

私が最初に「マスメディア社会の鑑であって欲しい」と書いたのはこのためで、兵庫県内の状況を冷静に見ると、もはや辞任を迫るフェーズは終わってしまった。

そのため、このマスメディアによるネガティブキャンペーンは、社会の鏡として、読者のニーズに応えているにすぎない。端的に言えばニュースバリューがあるだけである

今後、パワーハラスメントを再発させないためにどのようなことが行われると表明されており、それがどう実行されているのか、どう確認できるかを監視するのが重要であり、

また、公益通報保護制度はどのように運用されるのか、その信頼が失われたとして、如何にして信頼を取り戻していくのかを監視して報道するのが社会の公器としてのあり方ではないか

まさに前回報道合戦を繰り広げたために起きた、拙速と言うしかない不信任決議がどのような結果を招いたのか、思い出して欲しい。

(前回の選挙後の雑感にも書いたが、内部告発文書の裏どりと解説を行い、議会結論を待つ様に諌める姿勢を取るべきではなかったのか思う)

そうした地味な報道ニュースバリューとしては読者のニーズに乏しいのかもしれないが、スキャンダラス報道をするのは週刊誌だけで良い。

まとめに代えて、なぜ雑感を書いたのか

長々と書いてお前は斉藤支持者なのだろうと言われるかもしれないが、前回の投票先は記載しない。

全ての選挙における秘密はこれを侵してはならないと憲法にも記載されている。防衛的な文章を書くためだけに使用して良いような軽いものではない。

私は、兵庫県知事公約達成率を公表しているのは支持するが、達成度合いが曖昧なのは問題だと感じている。

若者支援を打ち出しているのは支持できるが、では井戸県政と比べてどうかと言われれば、まだ進捗は芳しくないと思う。

詰まるところ、支持不支持や辞任続投というのは大雑把にすぎるのだ。給与返上たから禊が済んだとも思わないし、複雑な物事を単純に解決しようとしすぎるのは良くない。

マスメディアは、もっと真剣に、握りつぶされない内部通報告発者をどうすれば守れるのかを徹底的に調査報道して欲しい。

そして一番重要なのだが、もしここまで読んでくれたのだとしたら、あなたの住んでいる街はどうだろうか?

都内に住んでいるのだとするなら、都知事が今月何をしたか知っているだろうか?市に住んでいるとして、今月の市議会は何を話していただろうか?

斉藤支持者はカルトだという投稿いいねをつける前に、兵庫県民は変わらないと書く前に、あなたの住む街について無関心ではないだろうか?

「XX県の人間は、YYという問題認識できない愚か者だ」と急に指摘された時、知らなかったでは政治に無関心すぎる。

兵庫県政を憂いてくれるのはありがたいが、スナック感覚スキャンダルをつまむだけなら止めた方が良い。

スキャンダラス民意で誰かが動くと、同じ理屈で先鋭化した集団がどこかに向かうのを止められなくなる。

どの陣営にとっても必要なのは再発防止であって、魔女狩りではないはずだ。

蛇足

繰り返しになるが、選挙は概ね始まった時には終わっているのだ。報道次第でどうにでもなる風だと思われているのには、理由がある。

投票したい候補がいないのかもしれないが、ここは理想楽園ではなく、現実日本で、出されたカードから選ぶことしかできない。

棄権しても良いが、白紙委任状を提出していることは忘れないで欲しい。

自分カードとして打って出る権利存在するが、地盤看板鞄が無ければ実質的には意味を持たない。

同じように白票投票所に入れにいく権利はあるが、現実選挙戦では、システム理解していない表明にしかならない。

今日から自分の住む地域推し政党を決めろとは言わないから、せめて自分の暮らす地方自治体が何をしているか、何を課題と感じているかは、知っておいて欲しい。

他山の石として欲しい。

2025-04-25

失われてゆく時を返して

テレビの話をしよう。私が子どもの頃テレビを見るのは禁じられていた。だから今でも蠱惑的なイメージを持つ。ちなみに私にあったのはアニメチャンネルケーブルテレビビデオテープだった。つまり禁じられていたのは地上波という訳だが──わが家ではニュース番組新聞紙もなく、例えば殺人事件話題でさえ私の前では禁句だったのだ。それはすべて母の意向だ。「子どもの頃だけは美しいものだけを見せたい」──つまりスヌーピーピンクパンサーパワーパフガールズ、もしくはクラシックディズニーアニメたちがそれだった。私はまったくの無菌室で育ったのだ。

もちろん母は私にマザー・グースを、ピーターラビットの手のひらに乗るような絵本を与えた。そして教会に通わせた。母は西洋趣味で、チェリーパイスコーンを私に食べさせたがった。朝には紅茶を飲むことを義務付けられていた。その半面で私の眠っている間に両親は大喧嘩し、朝私が目覚めると台所の床に醤油が一面に広がって硝子が割れていた。

今になって分かる、母は分相応という言葉を知らず──後年明らかになるがこれは文字通りの意味だ──贅沢好みで、工場勤務する父の安月給をたびたびなじっていたのだ。

なぜ彼らが結婚したのか私は知らない。彼らは出会って恋に落ちてお互いに“音楽”の趣味が合い、私にそれに基づいた名を付けた。父はドラムベース趣味としていた。母はピアノバイオリンギターを弾いた。そういった音楽素養は私の身に付かなかった。私自身唯一自分の取り柄と言っていいのは「金離れの良さ」だ。私は母に似て散財家だ。だからはいつも一文無しで、夢を見ている。もっと素敵なお洋服を、もっと美しい家具調度を──。そしてVOGUEファッション・ウィークなどと聞くとじたばたとその場でのたうち回るのだ。

もちろん私は冗談を言っている。これは真実告白ではない──当然嘘でもない。私は己の混沌とした人生言葉フィクションによって整理し、美化したいのだ。それだけだ。しかしそのそれだけが恐い。自分無能さと直面するのを何より恐れる。

結局父母の博愛精神は私に受け継がれず──私は自分を守るためにあくせくし、こうした駄文を書くに至ったのだ。

だが私はここで気付く。「自分の心を守るため」それ以外のどんな情動で人が動くというのだろう?父は笑ってこう言うだろう。お前は何もかも突き詰めて考え過ぎる、頭でっかちだと──。

結局母は我々の許を去った。早い死だった。これを書く私はまだ二十代だ。母方の女たちはつねづねこう言い合っていた、しみじみとしてからっとしてすべて諦めたような調子で──「Y家の滅亡」このタイトルで我々一族年代記が書けるね──と。

そうだ、私の父母はそれぞれ金満家の子として生まれ育ち、しかしそれぞれ家族関係悪化させ、孤独のうちで拙速恋愛関係を取り結んだ、少なくとも私はそう捉えている。

そして私が生まれ──貧困と不幸の道を歩むことになったのだ。つまりこれを書く私は両親と同じ「できちゃった結婚」をしスピード離婚してひとり親家庭になり──私の場合生活保護受給に至った。何故なら私はうつ病者で発達障害からだ。彼らのような生活力は私になかった。私はくたびれていた、生きることに、日々同じことを繰り返し飽きもせず飲み食いし「家」と呼ばれる一処に毎日寝起きすることに──もし私が裕福であったなら、私は一切の人間関係をなげうち旅に出るだろう。賃貸の安アパートも引き払ってチープな家具類も捨て去りアンティークの革の旅行鞄一つ持って飛び立つ、目的地はない、煩わしい何もかもにさよなら、だ。そしてそれには息子も含まれる。実の母親にも望まれずこの世に生を受け幾年かを経た哀れな一人息子──老いと死に包囲された老年者に特に喜びをもたらしたわが子を離れて、遠く、遠く、遠くへ行くのだ、私一人、一人、一人だけで──。

2025-04-19

オンラインデートアプリの思い出

齢50にしてオンラインデートアプリを使った話。離婚して1年以上経ったしねって思ってちょっと楽な気分で始めた。嬉しい事も悲しい事もあった。何処かに吐き出したくなったので書き殴っておく。オンラインデートアプリ射幸性がある。お金を払ってちょいちょいとカードを引いて、取捨選択するわけだ。自分の年齢の5歳前後で引いてみる。軽い気分だった。

その人Rさんは写真を見るに50代半ばとは見えない美貌の方だった。お互いLikeマッチした。チャットウィンドウが開き、互いにあいさつをする。

1日目

プロフィール確認する。先方、Rさんは私の住んでいる所より車で一時間距離、お子さん男の子X人既に成人済み。など。お互い、子供構成がよく似ていた。そういう共通した話はIce breaker になりやすい。独立して暮らしている子供を気に掛ける気持ちはお互い同じだなぁとおもう。私は末っ子と二人暮らしだけど、Rさんはお一人なんだとか。子育てが落ち着いた方が閑散期に安く子供に会いに旅行が出来るのは前から羨ましい。お子さんが一人、大変なお仕事をされている、出身地やお互い若い頃住んでいた東京の話など。

2日目、3日目

晩ご飯の話で盛り上がる。この日は私は時間がある。お互いの子供が普段何を食べているのかと案じるとか、末っ子は甘え上手だよねって話から始まって、私の末っ子と作ったオムライス写真で「末っ子世にはばかる」とは良く言ったものだと納得し合ったり。

邦楽音楽の話で盛り上がった事もあった。Rさんは尾崎豊、私はブルーハーツ。80,90年代邦楽黄金期だったと思うのはその頃多感な青春を過ごした記憶がそうさせるのか。

お互いの子供のうち、一人が同じ大学に通っていた事が分かる。私の住む街から車で、三時間ほどの所にあるすこし小さい大学町。

私のsoftware engineer という職業もRさんには好ましいようだ。エンジニアリングは誇り。ファインマン教授は私の憧れ。そういった気持ちを共有した事のない、むしろ蔑むけらいのあった元妻とあまりにも違う。

なんなんだ。ワシはテキストチャットしているだけの人にどうして惹かれるんだ??

普通に考えて、二、三日で提案するのは拙速すぎる、でもどうしても会って喋りたいと思った。Rさんがボットや他意があってオンラインデートアプリを使っている業者とは思えない。

18日に会うことになった。二週間ほど先のGood Friday。フワフワとした心地はとても懐かしくもあり、嬉しくて。

4日目以降

毎晩、チャットをして過ごすのが楽しい。いろんな事をテキストした。Rさんの作った料理写真も見せて頂いた。お子さんが帰省されているRさんに邪魔にならないよう、でも何をされているかなとやっぱり気になる。Does the One exist? Yes, \(^^)/ってね…有頂天だった。

10日目

一日の終わりにチャットウィンドウを開けた。もうそろそろ18日に会う際の段取り相談しようとか思って。何かもっさりとした動作のあとRさんがチャットから退出されたログが表示された。前日のおやすみなさいの挨拶とRさんとのチャット楽しいですとの書き込みの次の行、Rさんからの私も楽しいですとおやすみなさいのメッセージ、その次にログとinactive なRさんのアイコンが残っている。

チャットからの退出はいわゆるterminal state だ。もう何も起こらない。

18日

で、今日が18日なんだよね。世間的には平和金曜日末っ子高校とその後は元妻と過ごす予定。私にとってはGood Friday 。こんなはずじゃなかったのに、青空気持ち良い春の日、キッチンで一人、コーヒーを飲んでいる。

末っ子にはオンラインデートアプリってそんなもんだと言われ、「お父さんがそうやって引きずるって珍しい」とも言われ。

かにこれまでオンラインデートアプリでいい出会いもあり、楽しい時を過ごす事もあった。ワシは引きずらない、そんな思いは二度とごめんだと思ってきた。ましてや会ったことも無い、もしかしたら本人ではないかもしれないRさんの写真テキストメッセージ。だけど、どうしても整理が付けられない。けりをつけなければ。成仏させねば。

人生二周目。とはいえ、強くてニューゲームとは行かない。

20日、追記

まず、読んでくれた方に、おしなべてお礼を。

  • 文体を褒めて頂いた方、励ましをいただいた方。ありがとう。でも続編なんてないよ。昇華させるために書いたんだからSさんという方とチャットしてるけど、身が入らない。何やってんだろワシ...て思っている。せいぜい友人と釣りにでも行こうかって話くらいだよ。

2025-02-25

いくらアニメ業界の窮状を普段から訴えているとはいえ裁判について世論を味方につけさせようという発言はさすがに拙速ではなかろうか…

裁判になった以上、司法国民意思とは独立してて憲法法律以外に拘束されないはず

(Yahoo!ニュース デイリー新潮スタジオコメット-サンリオ訴訟に関する記事ポスト引用して)

弁護士先生たちには頑張ってほしい。あと、世論もぜひアニメ会社の味方になって欲しい。。。

西位 輝実 NlSHII Terumi @NishiiTerumi

https://x.com/NishiiTerumi/status/1894306106757058863

係争案件について直接的に世論を分けようとする試みはあんま関心できない

個別ではなく全体的な雰囲気で語るならまだしも…

2025-02-24

東京15区カレー事件深川黄昏カレー譚(ふかがわたそがれカレーものがたり)」

時は令和、都の東、深川の地に、一風変わった男がいた。その名は柿沢未途(かきさわみと)。齢五十を重ねた男は、政界の荒波にもまれ、なおも己の信念を貫かんとする、いわば孤高の侠客(きょうかく)であった。

柿沢、その男、折しも行われる補欠選挙にて、己が後援者たちにカレー振る舞うという。されど、このカレー、只のカレーにあらず。選挙の買収にあたるのではないかと、世間耳目を集めることとなった。

「柿沢、貴様選挙民をカレーで釣ろうというのか!」

対立候補たちは、こぞって柿沢を非難した。

「ふん、愚かな。この柿沢が、そのような卑劣な真似をすると思うのか!」

柿沢は、泰然自若としていた。しかし、その内心は、嵐のように激しく揺れ動いていた。

「されど、このカレー、確かに拙速であったか……」

柿沢は、己の軽率さを悔いた。しかし、今さら後には引けない。

「ならば、この柿沢、己の信念を貫き通すまでよ!」

柿沢は、覚悟を決めた。

一方、世間の人々は、このカレー事件面白おかしく見物していた。

「柿沢、カレー選挙とは、面白い男よ」

「されど、選挙神聖なるものカレーで汚すとは、許しがたい」

様々な声が飛び交う中、柿沢は、ただひたすらに、己の信じる道を突き進んだ。

やがて、選挙の結果が出た。柿沢、その男、見事に当選を果たした。

「柿沢、よくやった!」

後援者たちは、歓喜の声を上げた。

「されど、この勝利、決して拙速ではない。己の信念を貫き通した結果である!」

柿沢は、静かに語った。

深川の地に咲いた、一輪の徒花(あだばな)。柿沢未途その男生き様は、人々に何を語りかけたのだろうか。

そして、あのカレーの味は、果たしてどのようなものであったのだろうか。それは、今となっては知る由もない。

2025-02-17

anond:20250217100633

しゃーない。

新しいことを始めるのが難しくて、一旦始めたらやめられない日本企業とくらべると拙速みえるのは。

2025-01-04

anond:20250104094313

賠償要件もっと詰めて政府容喙頓挫した場合対象外にするといった工夫とか労組側に入念な根回しをする努力とかが足りなかったんじゃなかったかと感じるが、日鉄は拙速に買収を進めなきゃいけないくら必死だったんやろな

真剣だとか悲劇的だとかといった要素があるからかえって喜劇的になって、元増田みたいなのに映画化できそうと思われたりするという面もあるのだろうけど

2024-12-27

知ってる範囲2024年12月FGOバグについてメモ

と言っても

【ディレクターレター】「達成済みのマスターミッションの報酬が再度受け取れてしまう不具合」の対応について

これと

【追記・更新】ミッション報酬不具合の調査および対応のための臨時メンテナンス終了のご報告(12/27 2:00実施)

これの下から順番に見れば大体わかるが


そもそも2024年は夏に炎上があった

【追記】【ディレクターレター】アペンドスキルの今後の対応について

2024年夏に発表された新規の要素としてアペンスキルさらに追加された

ペンスキルというのはキャラクター固有のスキルではなく大体共通した強化内なのだが、普通スキルと違って開放するのにサーヴァントコインというのが必要になる。

このサーヴァントコインイベントで配布されるキャラなどを除くと「ガチャ排出された際に貰う」か「絆レベルが上昇(そのキャラを長く利用)すると貰う」のどちらかしかない。

後者には現状上限があるので、好きなキャラを完全に仕上げたい廃課金者はガチャを回さざるを得ないわけだ。


このコイン仕様はもともとかなり足元を見ていて、それまでFGOでは同じキャラクターは5体引ければ宝具(必殺技)のレベルマックスになるからそこがゴールだったのだが、

なんと最高レアキャラは5体引いても全開放にはコインが足りなかった。

しかしそこはやりたい人が勝手にやればいいよねという受け入れ方だったのか、アペンスキル実装自体はそんな炎上という話にはならなかった。

(私が知らないだけかも)

どのキャラにも使える共通コインとか実装して配れよとは言われまくったし、なんなら今でも言われてるけど。


しかし、2024年夏、アペンスキルは3つから5つに増えた。コイン消費量は据え置き、配布量も据え置きで。

そもそもコインには他にも使い道があって、ひとつレベル上限のさらなる開放(レベル100から120まで)、

もうひとつは余ったコインを破棄して聖杯という希少なアイテムを手に入れること。

それまでアペンスキルを3つ開放してコインが余ったプレイヤーは心置きなくレベル上限開放に使い、それでも余ったら聖杯を手に入れるために破棄してきたのに、

から新しいコインの使い方を実装した挙げ句消費量も配布量も変えなかった。

これで新しく増えたアペンスキル死ぬほど弱かったらまだ良かったのだが、どっちもかなり強力だった。

これが2024年夏に起きた炎上


それで、ざっくり言うとコイン配布量のほうを調整したり、今まで破棄したコインは返却される形で対応すると約束することになった。

そして、その対応がようやく完了したのが1211日、バグ発生の日だ。


本題 1211日18時にクリスマスイベントおよびアップデートのためのメンテナンスが明ける

ぶっちゃけバグについて知ったのは後述の緊急メンテナンスが始まってからだったので、体験したわけではない。

マスターミッションというのはゲームの進行やキャラクターの育成を進めるとガチャアイテムや育成素材がもらえるボーナスみたいなもので、

今までことあるごとにミッションが増えていったため、全部合わせると結構な量になる。

それがこの1211日のアップデートで、どういう理屈なのか不明だが、一度報酬を受け取ったものが再度復活するというバグが発生した。

人によってはこの復活現象複数回起きることもあったらしいが、体験してないのでわからない。


育成素材については割愛するが、ガチャアイテムに関して言えば、最大で1746個(らしい)、ガチャ回数で換算すると600回分を超える個数になる。

課金で買うとすると10万円分ぐらいにはなる。

といってもミッションをすべてやってるプレイヤーなど数が限られているだろうから、実際にはそこまで受け取ったユーザーはかなり少ないとは思う。

ちらほら「バグ利用しなかったユーザーにも石配ったら?」という意見があるが、最大10万円相当のアイテムを全員に配布はかなり無理な相談じゃないだろうか。

育成素材についてもかなり希少なものも一部含まれていて、「真面目にイベント攻略するよりバグを待ったほうが効率的」みたいな皮肉も目にした。


すぐに気付ければ良かったのだが、このことにFGO運営が気付いて緊急メンテナンスに入ったのが1212日の深夜1時20分だった。

それからリンク先を見ればわかるように、数時間おきに慌ただしく経過報告(ほぼテンプレ)が追記れいった。


1212日 夜6時まさかメンテナンス終了の予告

個人的に、どんな対応をするにしても影響範囲的に時間がかかってもおかしくないなと考えていて、

24時間以内にメンテナンスが終わるとは思っていなかったため、一体どんな魔法を使ったのか不思議だったのを覚えている。


1212日 夜7時 問題になったバグ対応

このとき運営対応は「バグで取得したアイテムは全部回収する。

ただしガチャキャラ育成で使ってしまって回収しきれない分はそのまま。

緊急メンテナンスのお詫びにガチャ11回分のアイテム配布」

これだけ。


この時仮に受け取ったガチャアイテムで600回ガチャを回して、最高レアリティのキャラを引きまくったとしても、そのキャラクターも回収されないし、石は0個未満にはならない。

この対応をみたユーザーの反応を受けて、X(旧Twitter)では「もん勝ち」というキーワードトレンド入りした。

「(ガチャを回した)もん勝ち」「(バグを利用した)もん勝ち」という意味でまず間違いないだろう。


あとこれは半分笑い話で、いわゆる企業Wiki攻略サイトが「バグ利用は不正扱いになるかもしれないから触らないほうが良い」というひどく真っ当な意見を出していたのだが、

「もん勝ち」の事態になったことで「使ってしまったほうが得だったみたいでごめんなさい」とツイート謝罪していた。

FGO運営企業Wikiにすら劣るコンプライアンス意識だったのは笑えないが。


1212日 夜10

まりに不公正な対応にXも騒ぎになるし意見要望に直接メッセージを送ったユーザーもいたのか、

これじゃどうやらまずいらしいと気付いて引き続き対応をしていく旨を告知したのが夜10時。


12月13日 夜10時15分

そして2024年8月炎上した際に出したディレクターレター半年待たずに再び出されてしまった。

メンテナンス状況に書かれていた文言や、このディレクターレター文言を見ると、方針変更とか拙速と書いてあって、

実は最初からこういう対応するつもりだったとかは一切無くなく、最初対応で終わらせるつもりだったのが恐ろしいところ。

使った分も含めて全部回収、という方針が決まって、それが大体完了したのが12月27日。


12月25日 波乱のクリスマスイベント終了 次なるクリスマスイベント開始

これは完全に私怨なのだが、Fate/GrandOrderじゃなくて月姫/GrandOrderに改名しろ


まとめ

8月にも炎上して、その対応12月までかかっていた。

その対応完了したと同時にバグが発生して人によってはガチャアイテム1000個以上手に入った。

バグ対応メンテナンスが終わったと思ったらバグ利用し得だと判明して炎上した。

方針撤回してガチャアイテムマイナスまで減らすことになった。


個人的

現場で直接問題対応した人達には尊敬の念しかないけど、運営としてはかなり最悪の対応だった。

炎上してから慌てて対応しはじめるのも信用が下がる。しかも二度目だ。


おまけ 忘れられかけたラスプーチン(言峰)ピックアップ

今回のバグメンテナンス12日の深夜1時頃から夜7時頃までユーザーアクセスできなかったのだが、

実は12日の12時終了のラスプーチンピックアップがあった。

今のFGOには俗に言うおはガチャ(一日一回だけ有償ガチャアイテム1個で1回ガチャが回せる、普通は3個1回だから3倍得)と他のスマホゲーで言うところの天井があるので、

ガチャ最終日までおはガチャで粘ったりしつつ、それで駄目だったらガチャ資源のある限り、もしくは天井まで回す」という人がいてもおかしくないのだが、

メンテナンスのせいでその最終日がつぶれしまった。


具体的な例は覚えてないのだが、今までのFGOでも緊急メンテピックアップの終了日に被ることはあって、

それはガチャの延長で対応していたのに、どういう訳か今回はそれができていなかった。

運営としてもいわゆる駆け込み需要を逃すことになるのだから、損でしか無い…のだが

その後もしばらく音沙汰なく、27日にようやくピックアップの再開催が通知された。

史上最大級バグに直面してパニックになり素で忘れてたのかもしれないし、単純に死ぬほど忙しくなってやってる暇がなかったのかもしれない。

2024-11-21

anond:20241121134746

ワイ兵庫県

不信任出す前くらいは県議会拙速マスコミの異常な報道に嫌気がさして斎藤擁護派やったやで

その後、立花孝志がやってきて斎藤がそれを受け入れてしまったのを見てからは完全な斎藤アンチやけど

今でも県議会が拙かったのが悪いと思っとるやで

anond:20241121134746

不信任案に賛成した議員マスコミ世論圧力に負けて拙速に不信任を出してしまったと言うておったな

今回の結果は面白おかし悪者を作り出してリンチショーをしたがる県外マスコミへの拒絶反応ってのも大きいだろうけど、県外から煽っていた連中は自分たちへのNOだとは決して認めないし、認識もできないんだろうな

誰だよWikipedia日本語版独裁者』にこんな項目書き加えた奴

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AC%E8%A3%81%E8%80%85#%E5%9C%B0%E6%96%B9%E8%87%AA%E6%B2%BB%E4%BD%93%E3%81%AE%E7%8B%AC%E8%A3%81%E8%80%85

地方自治体独裁者

独裁者存在するのは必ずしも国家だけではなく、地方公共団体等国の内部の組織でも独裁者ないしはそれに準じる権力者が出現する事例も存在する。例えば近年では日本兵庫県知事である斎藤元彦はしばしば独裁者である批判される。斎藤は以前からパワハラ等で批判され、内部告発を受けて彼に対する百条委員会が設置される等議会との対立を深めていたが、当人告発内容が事実ではないとして受け入れず、告発した者を停職3ヶ月の懲戒処分を下すといった強権的な手法で応じた。しか本来公益通報者保護法告発者への不利益な扱いは禁じられており、同時に真実と信じるに足りる相当の理由等がある場合には報道機関等外部への通報保護対象となる。そのような事を踏まえ、斎藤のこの対応事実を確かめない拙速過ぎるものであり、独裁者が反対者を粛清するのと同じ、や、斎藤にとって耳の痛い都合の悪い話でも告発者を責めず、利害関係のない第三者有識者による精査を行うべきだった、またそもそも告発文書には前述のように法的に保護されるべき公益通報が含まれている可能性があり、それを一部だけ取り上げて否定した斎藤やその政権高官らの対応公益通報者保護法違反している、といったように批判され、自分への告発者を「公務員失格」等と呼んだ事はいわば公開パワハラであるとの意見もある[9]。なおこのような事例は決して日本斎藤に限った事ではなく、内部告発をされた側が告発者に対して示す反応の一つの典型的パターンである。その内容としては特に本質的重要不正告発した告発者に対して一部虚偽や誇張を織り交ぜた人格攻撃を加え、同人悪魔化して悲惨な末路を押し付け見せしめにするのである。これはまさに独裁者に立ち向かう事は自身破滅に繋がるという運命でっち上げる事で告発を抑止する典型的恐怖政治であり、これは前述したように独裁者粛清の構図であり[10]、実際に斎藤告発した職員が2人自殺に追い込まれており、これらも斎藤パワハラが原因だと言われているためこれが事実ならば彼らは斎藤によって粛清されたに等しい[11]。

結局斎藤百条委員会不信任決議により失職。しかしその後の2024年兵庫県知事選挙では再当選を果たした。その理由としてはSNSでの斎藤の人気があげられ、兵庫県議会への敵意を煽る斎藤の主張が拡散され、街頭演説では斎藤支持者による「斎藤コールも発生。その中には自殺した告発者を非難する発言や、斎藤議会に嵌められた、斎藤対立候補であった稲村和美外国人参政権を推進している等と言った陰謀論も数多く存在した[12]。このように対立者や外国人他民族スケープゴートにして敵意を煽り権力者独裁を確固たるものとする手法はかつてのナチス・ドイツ独裁者であったアドルフ・ヒトラーが用いた手法と同じである[13]。また斎藤当選後には涙を流して喜ぶ高校生等の有権者もおり[14]、これは北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国独裁者金正日が死亡した時に同国国民号泣したのと似ており、個人崇拝が行われている事を示している[15]。

保存目的コピペ

2024-11-18

民主主義を虚無に捧げないために――印象批評の試み

 これからお目にかける雑文は、データにもエビデンスにも専門知にも基づいたものではない。

 

 むしろ市井の人間の有限(どころか乏しい)観察と未熟な想念、そして「何か書かなければならない」という衝迫のみを支えとしている。昔風に言えば標題のとおり印象批評だし、現代風に言えば単なるお気持ちである

 それでも、虚言や流言罵詈雑言猖獗を極めるクソッタレインターネットへ供する一服の清涼剤たらんという意志を持って草した文であり、そのように読まれることを希う次第である

 

 以下に続く文章は、主語デカすぎるだの、事実認識がお粗末だの、構成がなってないだの様々な批判に晒されるであろうことは最初から織り込み済みである。いずれも筆者の能力の至らなさに起因するので「ごめん!」としか言いようがない。

 もっとよりよい認識や知見の給源は他にあると思うので、それらに接するのが一番いいと思う。そのような批判を恐れずにあえて書く理由は、まさに標題で仄めかした「民主主義を虚無に捧げてはいけない」という信念を擁護するために自分でできることをしようと思った、ただそれだけである

 この文を書こうと思った直接のきっかけは昨日の兵庫県知事選挙である

 つい1週間ほど前に太平洋の向こう側でトランプ当選し、「MAGAくんさぁ……」という軽侮の念を抱きつつも、どこか他人事の如く受け止めていた自分がいた。

 しかし、メディアネットパワハラ野郎だの私利私欲を極めたゴミだのサイコパスだのさんざん叩かれた斎藤元彦がメイク・ヒョーゴ・グレート・アゲインした途端、愚かな民衆なる集合は爆弾ゲームよろしく我々にヒョイと手渡されたというわけだ。

 

 尤も、自分最初認識そもそも間違っていたというのは認めるにやぶさかでない。要は愚かな民衆も、賢明民衆もどこまでいっても抽象概念で、そのような概念で語れる事柄には限界があるという単純な原則をしばし忘れて物を考えがちというだけのことだ。

 このような間違った考えで一喜一憂しているのは筆者だけはないらしい。

 選挙結果が出てから兵庫県知事選立花某にハックされたということや、あるいはネット真偽不明の奇々怪々なフェイクニュースを浴びせられて正常な判断ができなくなった結果だとして、SNS選挙の結びつきを否定的に見ている向きがある。

 もちろん、我々はアメリカ大統領選ロシアイランが介入しようとしたという事例を知っている。ならず者国家裏工作を挙げるのが極端だとすれば、ケンブリッジアナティカのような倫理観の欠片もない連中がいることも知っているはずだ。

 しかし、現段階の情報でもって、兵庫県民は騙されたのだという前提で話を進めるのは問題だろう。それをもってしても社会の底が抜けたとか、もはや民主主義は終わりだという悲観的で短絡的な発想に至りがちということを見ても、この種の作業仮説は民主主義有益どころか有害であることは明らかだ。そういう人たちがエピストラシーを実現するのか、リベラル思考をもった等質的市民たちによる思想ゲーテッド・コミュニティを作るのかは知らないが、それはきっと非民主主義的な操作で行われるものではないか。筆者はリベラル嫌いだが、それでも自分たちの理念に後ろ足で砂をかけるような彼ら・彼女らは見たくないというのが嘘偽らざる思いだ。

 

 各種報道を見る限りでは、兵庫県民は普通民主主義国家における市民と同じくらいの能力感覚を持ち、それなりに各候補者比較考量した上で投票に臨んだと考える方が現実に近い、と筆者は考えている。

 ここでは斎藤や稲村の政策についてどっちがいいとかいうことは考慮埒外に置くが、少なくとも「何かいじめられててかわいそうだから!」とか「メディアの一辺倒な報道気持ちいから!」だけで110万票も取れるんだとしたら、残念ながら民主主義以外の選択肢有効性も検討すべき時期が来ているのかもしれない。もちろん、実際のところそうではないのではないか、というのが筆者の見立てだ。

 何が斎藤元彦に再び県庁の敷居を跨ぐことを許したのか。それを考えるために補助線を引きたい。もちろん、論理的必然性をもった操作ではない。何故ならこれは印象批評にすぎないので。

 少し前に国民民主党の玉木代表不倫問題が報じられた。不倫責任の取り方は様々だろうが、代表を続投しこれからも頑張っていくということが比較的多くの人に受け入れられているように思った。

 その方策の是非はともあれ、手取りを増やそうというストレートな訴えが若者を中心に多くの支持を広げていて、それに水を差すような報道を苦々しく思っている、あるいはある程度「相対化」可能事柄だとして脇に追いやってもいいという雰囲気があるように筆者の目には写った。

 筆者個人はこの種の思潮には到底賛同できない。不倫するような人間に増やしてもらう手取りなんぞはこちから願い下げである議員辞職するまでではないとしても、代表を辞任し一兵卒として政策の実現に邁進するということだって責任の取り方としてありえたのではないかと思っている。

 どれだけ政策を懸命に訴えても、政策を進める当事者の「人品」というのは、決しておざなりにしていいものではない、と個人的には思う。実際、自民党政治資金収支報告書記載問題に端を発する「裏金」逆風はそのような考えからまれたわけだし、与野党伯仲という結果に実を結んだと考えれば、個人的かつ奇異な考えではないとも思う。であれば、妻子ある男性が別の女性懸想することを問題視しなくていいのだろうか(妻子にとっては経験しなくていい嫌な出来事であるし、相手方女性が公党の代表者と不倫したことがバレればその社会的地位をも脅かしかねないという帰結を予想できなかったのであれば、政治家どころか責任ある社会人としても御しがたいレベル不見識なのではないか。)。

 

 とはいえ、上の筆者の考えは少数派に属するものだと思う。不倫家族当事者の間で解決されるべきでダメだったら家庭裁判所へどぞ、というような私的な話で、こんなことのために俺たちの手取り台無しになってたまるか、玉木はきっちり反省してその後頑張れという意見大勢を占めているのではないか

 そしてこれは、斎藤公益通報制度度外視して告発者を袋小路に追い込んだことや、トランプが弄する信じがたい人種差別的・性差別言動によって当事者が傷つけられることを等閑視するメンタリティ相通ずるものがあるのではないか

 もちろん、そういった非倫理的な行いに諸手を挙げて賛成するダークトライアドガチ勢のような人間ばかりではないだろう。しかし、それはそれとして、というような相対的態度をとらざるを得ないのは、言い換えれば自分たちにとって焦眉問題別にあるということにほかならない。

 このような相対化を導くに至る根源的な不満の存在それ自体は目新しい指摘でもなんでもない。ラストベルトの労働者も、閉塞感を感じてきた兵庫県民も、手取りが増えない若者のいずれも「古くて新しい問題」であり続けている。目新しいことでもないのに、定期的にこの種の話が出てくるのは、解決が困難なことの証であるそもそも解決可能な話なのか? 全てのステークホルダーに満足を与えられるほどのリソースがあるのか? 自分たちの満足のために誰かにふるわれる不正義もやむなしとする世界で、オメラスから立ち去る勇気を持つ者たちが果たしてどれだけいるのか? 我々はずっとこの問いかけの中に閉じ込められているし、この困難さを抱きしめることが民主主義要諦なのかもしれない。

 この文では、貧しくあってもせめて人並みの倫理ぐらいは持てよバーカ、とか、人民の悲しいまでの想像力の欠如を嘆かん、という倫理的説教や慨嘆を述べ立てるつもりは毛ほどもない(そういうリベラルへの嫌悪感を筆者は多くの人と共有するものである。)。政治家自分たちの方を向いてほしい、助けてほしいというのは当然だし、その願いが届くのが民主主義のいいところではないだろうか。

 だが、その時、もしかしたら誰かを犠牲にしているのかもしれないという一抹の不安は感じてほしいなとは思っている。それが望蜀に属する話だとしたら、民主主義の皮を被った椅子取りゲームを続けるべく、我々はいつ鳴りやむか分からない音楽に耳をそばだて、減り続ける椅子を横目に生きていくのだろう。これがいいとは、筆者は決して思えないが。

 

  「あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。」

 大人になってからのび太結婚前夜』を改めて見た時に、「なんて当たり前のことを言ってんだ。よっぽど褒める言葉が見つからない時用の言葉って感じだ。」という冷笑的な感想を持った。しかし、今ならのび太が全くもって稀有人間であったと痛感せざるを得ない。

 立花が言うように元県民局長がどんなに酷いことをしていても(逆にどんなにいいことをしていても)、斎藤拙速かつ強引な統治手法(このことは必ずしも立証されていないが、その後の百条委に至るまでの対応を見ればそう思わざるを得ない)に問題意識を感じて声を上げたこと、そして斎藤がそれをこれまた拙速かつ強引に対峙し、県政停滞のハードランディングに至ったのとは別の問題である。その対応に関する法的な問題などはこの際措くとしても、百条委で問われた道義的責任を「わからない」と述べた斎藤が、再選で得た民意を盾にこの問題を「相対化」しようとする危険性がないとは決して言えないだろう(当選後、記者団に対して「知事部局として一緒にやっていくのは公務員としての責務」と述べたのは、県職員に対して「俺は民意を得たんだからお前らがついてくるのは当然だよな?」と釘を刺した形とも言えるし、先行きは不透明だ。)。

 斎藤投票した人は、せめてそういう状況が棚上げになったままであることを認識した上で、自分たちの居心地の悪さに素直に向き合ってほしいと思う。(元県民局長が死んだのは別の理由であるという卑劣矮小化をするのではなく、)たとえ拙速で強引でも斎藤自分たちにとっていい兵庫県を作ってくれると信じて投票したのだとすれば、その結果誰かが痛い目を見ることになるかもしれず、それはひょっとすると顔見知りかもしれない。その時、その人の不幸を悲しみ、その人の幸せのために何かできるだろうか。そういった考えを頭の片隅に置き続けることが、民主主義レジリエンスを形作る重要な要素だと筆者は考える。清廉潔白完全無欠な政治家存在しない世界で、民主主義を選び取った全ての清廉潔白完全無欠でない我々にとって、「それがいちばん人間にとってだいじなこと」ではないだろうか。

 日々の生活に汲々として自分人生にやりきれなさを感じながら 「人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむ」というのはそうそうできることではない。とはいえ、できていないなと思うだけでも、「あの時できなかったから次こそは」という思いにつなげられるかもしれない。

 

 この文は、「あの時できなかった」筆者が「次こそは」という気持ちを奮い立たせるために書いたものである

anond:20241118203909

結局マスコミ主導で拙速に動いたことで

「好きなように鼻面ひきまわされてたまるか!」っていう有権者の反発を招いたんだろうな。

一個一個着実に詰めていく戦略性がなかった。

というか戦略を考える主体性がなかった。

2024-11-12

風俗で昔の友達と会った

チャイナ服で出迎えてくれた。

最初確信が持てなくて話を聞いてると、向こうからそれっぽい話題を時折ぶつけてきて足場を固めてくる。

3割ほど経過した時計を気にしつつ、相槌を打ちつつ思考を巡らせる。

身を寄せたり手を腰に回したりして催促する選択肢もあった。

しかし、「(本来トーク時間無駄に伸ばすのは地雷だし…もしや…!?)」と感じ、拙速な行動を抑制した。

5割ほど時間が経過したところで、彼女から確信をついてくる。

友達、お兄さんに似てるんですよ〜〜」

残りの時間は昔話をしたり近況を共有した。

---

昔、彼女は私の心を救ってくれた。

当時の私は元カノに振られ、飯も喉を通らず無理やり身体を動かして生きてる状態だった。

どうにかして状況を改善しないとと思い、多種多様コミュニティに参加し人との交流を増やして、新たな道をもがきながら模索していた。

その1つのコミュニティ彼女出会った。

彼女は当時みんなのために色々してくれて、今も連綿と続く伝統的な活動として確立している。

私は活動としては初心者だったが、今では私の心の支えとなっている活動だ。

まだ私の心は辛い状況にあるが、様々な出会いと機会をもたらしてくれる活動だ。

出会えてよかったと今でも思う。

しかし、彼女はある日パッタリと音信不通になった。

当時の彼氏は何か嘆くツイート後しばらくして音信不通になったので、消息を聞けるような雰囲気じゃかった。

Twitterで追跡できなくもないが、友達以上の関係でもないし、色々あった状況の中での彼女選択に口を出す気もなかったので、自然と忘れていった。

---

その数年後、風俗出会った。

昔話の中で私が知らなかった事情など赤裸々に語ってくれた。

もちろん彼女仕事から、するアプローチはあった。

しかし、私はしない選択をした。

「またね」と言って見送られた。

最後彼女に対して感謝を伝えたかった。彼女が続けてくれたからこの活動出会たこと。

しかし、相手が気にもしてない感謝一方的に伝える行為は、相手困惑させてしまうと思いやめた。

---

しない理由は色々ある。

1つは世間体

彼女女友達ともよく遊ぶ。彼女元カレとも遊ぶ。

自分内包する世間体を気にした。

1つは性癖

舌で上から下まで愛撫しまくるつもりで行ったから、流石に性癖丸出しになれなかった。

昼に会う機会はあるから自分に内在する性癖を知人に知られる恥ずかしさを気にした。

1つは時間

性癖を達成するための時間もなかった。

色々な思いが入り乱れて、しない選択肢をした。

言語化できないけど、してしまったら、後に戻れない気がしてならなかったから。

この選択が正しかったと思いたい。

2024-10-15

anond:20241015092050

彼氏が言いたかたことが

思考差別的だね(だから君の性格は悪い)」

なのか

思考差別的だね(人前でそんなこと言うと印象悪いから気を付けて)」

なのかとか

いろいろパターンがあると思われるので

拙速増田非難したと結論づける必要はない

2024-10-09

孫子兵法ってなんなん?

孫子兵法」を分かりやす説明してみるな!

孫子兵法(そんしのへいほう)」言うたら、昔の中国戦略書やねん。戦い方やけど、単なるケンカ戦争の話ちゃうで。ビジネスでも勉強でも役に立つ考え方やから、知っといて損はないんや!

勝つための基本の考え方

1. 戦わんでも勝つのが一番ええ

孫子は「戦わんでも相手に勝つんが一番賢い」言うてるねん。たとえば、クラス友達ケンカになりそうなとき、話し合ってお互い納得して解決できたら、それが一番やろ?無駄エネルギー使わんと済むし、相手との関係も壊れへん。

2. 自分を知って、相手も知る

自分を知り、相手を知れば百戦危うからず」っちゅう言葉があるんや。これは、自分の強みも弱みも、相手のこともよう知っとくことが大事やってことや。たとえばテストとき自分がどこが得意でどこが苦手か知って、そこをどうカバーするか考えることが大事やね。相手が難しい問題ばっか出す先生やったら、それに備えて勉強作戦を立てるんや。

3. 準備はちゃんとしとく

「兵は拙速を聞かず、巧遅を聞く」とか言うけど、これは準備をちゃんとしとかなあかんってことや。たとえば、部活試合でも、ちゃん練習てへんといざって時に力が出えへんやろ?準備不足やと、ほんまに勝つのは難しい。

戦う場所を選べ!

地の利を得る者は勝つ」言うて、戦う場所とかタイミングめっちゃ大事やねん。たとえば、走るのが得意な子がかけっこで勝ちやす場所を選ぶんは賢いやろ?逆に、自分が不利な場所勝負せなあかん時は、無理して戦わん方がええかもしれへん。

チームワークも大事や!

一丸となって戦うことが重要」ってのも、孫子の教えや。たとえば、クラスの発表会とか、みんながバラバラに動いたらうまくいかへんやん?でも、みんなで力合わせて作戦練ったら、いい結果が出やすいんよ。

まとめ

孫子兵法は、単に戦争で勝つためのもんちゃうねん。日常のいろんな場面でも使える考え方や!「無駄な争いは避けて」「自分相手ちゃん理解して」「準備はしっかりして」「タイミング場所を見極めて」「チームワークを大事にする」――これさえ頭に入れとけば、きっと学校生活友達関係でもうまくいくで!

2024-10-02

トランスジェンダリズムと「ジョグジャカルタ原則

https://note.com/takahashi_shiro1/n/n50d842e6a877

 駒澤大学森田成也氏(マルクス経済学)がトランスジェンダリズムに疑問を持つに至った理由第一は、主として海外情報から、とりわけラディカル・フェミニストに対してひどい攻撃脅迫暴力を振るっていることを知ったこと。第二は、熱心なトランスジェンダー派ほど、売買春肯定ポルノ肯定であることを知ったこと。第三に、トランスジェンダーとは性同一性障害の人のことと思っていたが、実際には後者トランスジェンダーのごく少数の一部に過ぎないことを知ったこと。第四に、2020年6月にJ.K、ローリングさんが、トランス当事者に対して非常に配慮しつつも女性の「身体性別に基づく権利」の重要性を訴えた声明文(https://note.com/f_overseas_info/n/nb9dee80c5f82)に対して、全世界トランス活動家左派が信じたいほど暴力的で誹謗中傷的な攻撃をしているのを目の当たりにしたことである

 注目すべきはアメリカリベラル新聞ニューヨーク・タイムズ』やイギリス左派新聞『がーディアン』などが相次いで、子供拙速性別移行措置に対する強い懸念を示す記事掲載したことであるローリング攻撃に加担してきた両紙が全面的擁護に一変したのは画期的といえる。

 トランスジェンダリズムには、「生物学性別」を認めつつ、それとは異なる「心の性別」ないし何等かの生得的な「性自認」が存在するとみなし、後者を前者よりも優先させようとするソフトバージョン自治体国際機関などの公的機関など)とハードバージョン(ジェンダー学者トランス活動家など)がある。

 ハードバージョンは「身体性別」すなわち「生物学性別」の存在のものを認めず、「性自認」「性表現」等の曖昧模糊としたものが唯一絶対性別決定要因であるとみなすトランス活動家たちはトランスジェンダリズムへの異論を「差別者」ないし「ヘイタ―」の誘惑として、読むな、見るな、議論するなと主張する。彼らはトランス当事者のために運動しているのではなく、トランスジェンダリズムというイデオロギーのために運動しているイデオロギー優先の「カルト集団」と見做すべきである

 クビー著『グローバル革命』によれば、2007年インドネシアジョグジャカルタで29の「ジョグジャカルタ原則」が作成され、それを実行するためにJGBT活動家のための200頁の『ジョグジャカルタ原則活動家ガイドハンドブックが作成され、「混乱を招く方法」「LGBT問題目標を実現するための具体的な実行方法」等を明示した。

 同序文には、「どのような類型性的嗜好行為も、小児性愛近親相姦一夫多妻不特定多数との性的関係あるいは獣姦までも排除されない」と書かれている。

2024-09-09

日本看護倫理学会の緊急声明

【緊急声明新型コロナウイルス感染症予防接種に導入されるレプリコンワクチンへの懸念 自分と周りの人々のために
要約

一般社団法人日本看護倫理学会は、次世代mRNAワクチンとして、世界で唯一日本のみで認可され、2024年10月1日から定期接種を開始するとされている自己増幅型mRNAワクチン(レプリコンワクチン)の安全性および倫理性に関する懸念を表明します。

はじめに

新型コロナウイルス感染症に対する予防手段として遺伝子操作ワクチンであるmRNAワクチンが導入され、多くの国民が接種しました。

いままでのワクチンが、ウイルス細菌などの病原体を弱毒化したものやその成分を抗原として接種しヒトの免疫応答を誘導するのに対し、遺伝子操作ワクチンは、当該抗原(スパイクタンパク質)をヒトの細胞内の遺伝機構を用いて作らせる点が大きく異なります

そして、昨年11月28日に、自己増幅型mRNAワクチン(レプリコンワクチン)が世界に先駆けて日本で認可され(CSL, 2023; Sheridan, 2024)、以来日本は世界で唯一の認可国となっています

認可されたレプリコンワクチン米国の Arcturus Therapeutics が開発し、ベトナムでの大規模な治験(第I~第III相臨床試験)(Ho et al., 2024)を経て、製造販売日本Meiji Seikaファルマが行なうものです。

レプリコンワクチンは、これまでのmRNAワクチンの抗原産機能に加え自分自身を複製する機能があるため、少量の接種で長期間スパイクタンパク質を産生します。

このレプリコンワクチン2024年10月1日をめどに定期接種を開始する(読売新聞, 2024)とされていますが、本学会は以下の通り、このワクチン安全性倫理性に関する懸念を表明します。

1. レプリコンワクチンが開発国や先行治験国で認可されていないという問題

日本がレプリコンワクチンを認可してから 8 ヶ月が経過していますが、開発国である米国や大規模治験実施したベトナムをはじめとする世界各国で未だにレプリコンワクチンが認可されていないのはなぜでしょうか。

この状況は、海外で認可が取り消された薬剤を日本で使い続けた結果、多くの健康被害をもたらした薬害事件を思い起こさせます

COVID19 パンデミックときのような緊急時を除き、本来、薬剤は安全性が認められるまで世の中に出回ることはありません。

海外で未認可であるということは何らかの安全上の懸念があるのではないかと疑わざるを得ません。

2. シェディングの問題

レプリコンワクチンが「自己複製するmRNAであるために、レプリコンワクチン自体が接種者から非接種者に感染(シェディング)するのではないかとの懸念があります(Seneff & Nigh, 2021)。

すなわちそれは、望まない人にワクチンの成分が取り込まれしまうという倫理問題はらんでいます

これは医療において最も重要で最も基本的倫理原則である危害を与えない」ことへの重大な侵害といえます

レプリコンワクチンは、感染性を持たせないように設計されている(Ricardo-Lax et al., 2021)とのことですが、そのことは臨床研究によって実証されなければなりません。

しかし、現在までに当該レプリコンワクチンにおけるシェディングに関する臨床研究は皆無(岸田, 2024; 厚生労働省, 2024)です。

レプリコンワクチンが、望まない人にワクチンの成分が取り込まれしまうという倫理問題はらんでいることに加え、10月からの定期接種が、シェディングの有無を確認するための実証研究になってはいけないと考えます

3. 将来の安全性に関する問題

遺伝子操作mRNAワクチンは、人体の細胞内の遺伝機構を利用し抗原タンパク質を生み出す技術であることから人間遺伝情報や遺伝機構に及ぼす影響、とくに後世への影響についての懸念が強く存在します。

mRNAベースワクチンはヒトのDNAを変化させないという根強い主張がありますが、それを裏付け研究は欠如しており、出所のはっきりしない仮定である(Domazet-Lošo, 2022)ことが明らかになっています

最近研究では、ファイザービオンテック製のmRNAワクチン塩基配列がヒトの肝細胞DNAに逆転写されたと報告されており(Aldén et al., 2022)、ヒトの遺伝情報に影響しないという言説は

根拠を失いつつあります

このような問題解決されていない以上、定期接種によって広範囲かつ継続的mRNAワクチン使用することは問題があると考えます

4. インフォームドコンセント問題

従来のmRNAワクチンで指摘されていた重篤副作用については、臨床試験の段階においても(Cardozo & Veazey, 2021)、実際に接種が開始されてからも(Slawotsky, 2023)、被接種者に十分な説明が行われてこなかったことが示されており、インフォームドコンセントを基盤とする医療のあり方を揺るがしかねない事態に私どもは強い懸念をもっています

従来のmRNAワクチンでも指摘されていた心筋炎(Hviid et al., 2024)やアナフィラキシー(Barta et al., 2024)等に加え、上述したシェディングの可能性など、接種の時点で判明している有害事象リスクを、被接種者に十分に説明し、理解をしてもらうことが重要です。

そのうえで被接種者本人が自発的に承諾するという基本的インフォームドコンセントプロセスを経る必要性があると考えます

5. 接種勧奨と同調圧力問題

従来のmRNAワクチン接種の事例を鑑みますと、ひとたびレプリコンワクチンが定期接種化されれば、医療従事者は率先して接種すべきであるとの世論医療機関の方針が打ち出されることは想像するに難くありません。

患者を守るために医療従事者が感染経路とならないようにするという大義名分のもと、医療従事自身主体的自己決定権が脅かされることがあってはなりません。

また、レプリコンワクチンは、自分のみならず、非接種者の家族や周囲の人々にまで影響を与える可能性がある中で、接種しなければならない状況に追い込まれることは絶対にあってはならないことだと考えます

結論

一般社団法人日本看護倫理学会は、レプリコンワクチンの導入に関してはさらなる研究と長期的な安全性データ収集必要であり、十分なインフォームドコンセントの確保と、接種に関する勧奨と同調圧力排除が求められると考えます

われわれは、安全かつ倫理的に適切なワクチンの開発と普及を強く支持するものではありますが、そのいずれも担保されていない現段階において拙速にレプリコンワクチンを導入することには深刻な懸念を表明します。

  

引用元https://www.jnea.net/wp-content/uploads/20240806kinkyuseimei.pdf

これなんで、はてなでは33ブクマ程度しかないの??

Xでは1万近くシェアされてるのに。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/72dcf13fe005d1057d4d739e656824f86cd8e691

  

みんな意図的無視してるのかな??

意図的無視して、ゴリ押しワクチン推してる?

なんで、みんな、これにはだんまりなの?

  

リベラルって、都合の悪いこともフェアに向き合うからリベラルなんじゃないの?

どうしたの?みんな。

2024-09-01

日本看護倫理学会は、なんで今頃こんな声明だすのかね?

【緊急声明新型コロナウイルス感染症予防接種に導入されるレプリコンワクチンへの懸念 自分と周りの人々のために
要約

一般社団法人日本看護倫理学会は、次世代mRNAワクチンとして、世界で唯一日本のみで認可され、2024年10月1日から定期接種を開始するとされている自己増幅型mRNAワクチン(レプリコンワクチン)の安全性および倫理性に関する懸念を表明します。

はじめに

新型コロナウイルス感染症に対する予防手段として遺伝子操作ワクチンであるmRNAワクチンが導入され、多くの国民が接種しました。

いままでのワクチンが、ウイルス細菌などの病原体を弱毒化したものやその成分を抗原として接種しヒトの免疫応答を誘導するのに対し、遺伝子操作ワクチンは、当該抗原(スパイクタンパク質)をヒトの細胞内の遺伝機構を用いて作らせる点が大きく異なります

そして、昨年11月28日に、自己増幅型mRNAワクチン(レプリコンワクチン)が世界に先駆けて日本で認可され(CSL, 2023; Sheridan, 2024)、以来日本は世界で唯一の認可国となっています

認可されたレプリコンワクチン米国の Arcturus Therapeutics が開発し、ベトナムでの大規模な治験(第I~第III相臨床試験)(Ho et al., 2024)を経て、製造販売日本Meiji Seikaファルマが行なうものです。

レプリコンワクチンは、これまでのmRNAワクチンの抗原産機能に加え自分自身を複製する機能があるため、少量の接種で長期間スパイクタンパク質を産生します。

このレプリコンワクチン2024年10月1日をめどに定期接種を開始する(読売新聞, 2024)とされていますが、本学会は以下の通り、このワクチン安全性倫理性に関する懸念を表明します。

1. レプリコンワクチンが開発国や先行治験国で認可されていないという問題

日本がレプリコンワクチンを認可してから 8 ヶ月が経過していますが、開発国である米国や大規模治験実施したベトナムをはじめとする世界各国で未だにレプリコンワクチンが認可されていないのはなぜでしょうか。

この状況は、海外で認可が取り消された薬剤を日本で使い続けた結果、多くの健康被害をもたらした薬害事件を思い起こさせます

COVID19 パンデミックときのような緊急時を除き、本来、薬剤は安全性が認められるまで世の中に出回ることはありません。

海外で未認可であるということは何らかの安全上の懸念があるのではないかと疑わざるを得ません。

2. シェディングの問題

レプリコンワクチンが「自己複製するmRNAであるために、レプリコンワクチン自体が接種者から非接種者に感染(シェディング)するのではないかとの懸念があります(Seneff & Nigh, 2021)。

すなわちそれは、望まない人にワクチンの成分が取り込まれしまうという倫理問題はらんでいます

これは医療において最も重要で最も基本的倫理原則である危害を与えない」ことへの重大な侵害といえます

レプリコンワクチンは、感染性を持たせないように設計されている(Ricardo-Lax et al., 2021)とのことですが、そのことは臨床研究によって実証されなければなりません。

しかし、現在までに当該レプリコンワクチンにおけるシェディングに関する臨床研究は皆無(岸田, 2024; 厚生労働省, 2024)です。

レプリコンワクチンが、望まない人にワクチンの成分が取り込まれしまうという倫理問題はらんでいることに加え、10月からの定期接種が、シェディングの有無を確認するための実証研究になってはいけないと考えます

3. 将来の安全性に関する問題

遺伝子操作mRNAワクチンは、人体の細胞内の遺伝機構を利用し抗原タンパク質を生み出す技術であることから人間遺伝情報や遺伝機構に及ぼす影響、とくに後世への影響についての懸念が強く存在します。

mRNAベースワクチンはヒトのDNAを変化させないという根強い主張がありますが、それを裏付け研究は欠如しており、出所のはっきりしない仮定である(Domazet-Lošo, 2022)ことが明らかになっています

最近研究では、ファイザービオンテック製のmRNAワクチン塩基配列がヒトの肝細胞DNAに逆転写されたと報告されており(Aldén et al., 2022)、ヒトの遺伝情報に影響しないという言説は

根拠を失いつつあります

このような問題解決されていない以上、定期接種によって広範囲かつ継続的mRNAワクチン使用することは問題があると考えます

4. インフォームドコンセント問題

従来のmRNAワクチンで指摘されていた重篤副作用については、臨床試験の段階においても(Cardozo & Veazey, 2021)、実際に接種が開始されてからも(Slawotsky, 2023)、被接種者に十分な説明が行われてこなかったことが示されており、インフォームドコンセントを基盤とする医療のあり方を揺るがしかねない事態に私どもは強い懸念をもっています

従来のmRNAワクチンでも指摘されていた心筋炎(Hviid et al., 2024)やアナフィラキシー(Barta et al., 2024)等に加え、上述したシェディングの可能性など、接種の時点で判明している有害事象リスクを、被接種者に十分に説明し、理解をしてもらうことが重要です。

そのうえで被接種者本人が自発的に承諾するという基本的インフォームドコンセントプロセスを経る必要性があると考えます

5. 接種勧奨と同調圧力問題

従来のmRNAワクチン接種の事例を鑑みますと、ひとたびレプリコンワクチンが定期接種化されれば、医療従事者は率先して接種すべきであるとの世論医療機関の方針が打ち出されることは想像するに難くありません。

患者を守るために医療従事者が感染経路とならないようにするという大義名分のもと、医療従事自身主体的自己決定権が脅かされることがあってはなりません。

また、レプリコンワクチンは、自分のみならず、非接種者の家族や周囲の人々にまで影響を与える可能性がある中で、接種しなければならない状況に追い込まれることは絶対にあってはならないことだと考えます

結論

一般社団法人日本看護倫理学会は、レプリコンワクチンの導入に関してはさらなる研究と長期的な安全性データ収集必要であり、十分なインフォームドコンセントの確保と、接種に関する勧奨と同調圧力排除が求められると考えます

われわれは、安全かつ倫理的に適切なワクチンの開発と普及を強く支持するものではありますが、そのいずれも担保されていない現段階において拙速にレプリコンワクチンを導入することには深刻な懸念を表明します。

  

引用元https://www.jnea.net/wp-content/uploads/20240806kinkyuseimei.pdf

この声明が出たのは8月8日

レプリコンは9月中って話もあるけど、10月1日からなんだね。

  

それにしても、この声明を出すの遅すぎじゃね?

もうレプリコンは止まらないし、従来型mRNAワクチン批判もしてるけど、もっとから言えた話じゃん。

今、この声明を出す意図って、なんだよ。

anond:20240901094659

圧倒的物量がある側はその有利を活かして短期決着させるのが戦争原則なんよ。

それをこんだけぐだぐだにしてんのは戦争へったくそ(戦争指導者として無能)の何よりの証。

兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきをみざるなり

夫れ、兵久しくして国を利する者は、未だ之れあらざるなり

孫子 作戦

逆に、物量差ゆえに正面からやりあったら勝ち目がない側は、逃げと守りを主体として、周辺諸国の協力を集め、持久戦に持ち込んで反抗するのが常套。

2024-08-21

anond:20240820163639

キックボードに関して許認可って言い方してんのがそもそもおかしい。法改正関係なく最初から原付として公道走行可能だったことをわかってないから急に認可されて公道を走れるようになったとか思ってる人が大半。法改正違法キックボードとかが出始めて5年くらいかかってて言うほど拙速でもない。

2024-07-09

兵は拙速を尊ぶ

というけれど

早漏馬鹿にされるよね

どういうことだ?郭嘉

anond:20240709212036

子曰く、「兵は拙速を聞くも、未だ巧久を見ざるなり」(武力行使拙劣でも迅速であるべきで、巧妙だが長引く戦争は見たことがない)。

これは転職戦略においても同様です、増田

転職サイトの利用は、迅速に自身マーケット価値を確かめ、多くの企業接触するための一つの手段にすぎません。

しかし、企業特定ポジション転職サイトに載せられていない場合も多々あり、直接応募はそのような隠れた機会を捉えるための迅速な行動となり得ます

例えば、リクルートエージェントdodaビズリーチLinkedInなどの大手転職サイトも、それ自体は非常に有用情報源であり、大量の求人情報を手に入れることが可能ですが、彼らが扱っていない企業採用情報を見逃さないためには、増田自身の見識と迅速な行動が鍵となるでしょう。

孫子の「上兵は謀を伐つ」という言葉を胸に、まずはしっかりと情報収集戦略を練ることが大切です。

謀を伐つ、つまり計略を破るには、徹底した準備が必要です。転職サイトだけでなく、企業公式サイトネットワーキングを通じて直接応募することで、他の求職者差別化を図ることが求められます

経験談としては、転職サイトと直応募の両方を組み合わせたアプローチ成功する例が多く見られます。どちらの方法も取り入れつつ、柔軟で迅速な行動が最終的な勝利をもたらすことでしょう。

2024-06-26

anond:20240626005929

これofこれ

直近の有用性の話なのか、将来の勢力図の話なのか、視点のすりあわせができないまま決断を下すなら文書で精査した方がよかった

どっちも大事視点なんだけど拙速判断は遺恨を残す

2024-06-15

anond:20240615085419

友達のふるまいは社二病的なやつやろ。

すぐに収まる。

でも増田増田ちょっとした差で「こいつはダメだ」みたいに拙速断罪するのも社二病的やな。

まあ、似たもの同士やん。

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