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2025-12-09

中国海軍歴史 略史(2/4)

anond:20251209161746

停滞期(1966年1977年 文化大革命終了)

文化大革命による停滞期

この時期中ソ対立が深まったため、ソ連から軍事技術支援が途絶え国産化余儀なくされた

1966年

文化大革命開始

中ソ国境紛争

6601型(成都級)をリバースエンジニアリングして、65型フリゲート(前053型/江南級)を建造

1967年

033型潜水艦 1番艦 ? 就役 ソ連から提供された633型潜水艦を参考に建造された、中国初の国産潜水艦

1968年

ベトナム戦争が泥沼化しニクソン大統領ベトナム戦争から撤退公約にして当選キッシンジャー国家安全保障問題担当大統領補佐官として政権中枢入り

ヘンリー・キッシンジャー

リアリズム現実主義)に基づく外交政策擁護者として知られている

力の均衡論者で、イデオロギー的な外交を嫌い、国家間力の均衡を保つことに腐心した

ソ連敵対する中国と友好関係を築くことでソ連へ東から圧力をかけることを目的とした

アメリカには永久の友人も敵もいない、あるのは利益だけだ』

重要なのは何が真実であるかではなく、何が真実である認識されるかである。』

外交政策道徳的完璧要求する国は、完璧安全も達成できない』

『結局のところ、平和覇権力の均衡によってのみ達成できるのです。』

アメリカの敵になることは危険かもしれないが、友人になることは致命的である』(南ベトナム傀儡政府を見捨て撤退したとき発言)

1960年代後期

★055型大型火砲ミサイル駆逐艦計画

 排水量8,000t以上の大型駆逐艦として構想され艦隊防空能力を備え、外洋での長期作戦における護衛艦隊の中核を占める艦とされたが、当時の技術限界から未成に終わった

 40年後、排水量13,000tの055型駆逐艦として結実する

1971年

ニクソンショック、ニクソン大統領中国訪問

051型駆逐艦(旅大I型) 1番艦 济南 就役 56型駆逐艦(コトリン駆逐艦)をモデル太平洋で行動しうる駆逐艦として建造された、中国が初めて独自開発した水上戦闘艦

1972年

日中共同声明

1974年

★091型原子力潜水艦 1番艦 長征1号 就役 中国初の原子力潜水艦 静粛性と信頼性がきわめて劣悪だった

035型潜水艦 1番艦 232 就役 033型潜水艦の改良版

西沙諸島の戦い 南ベトナム軍と戦闘を行い、西沙諸島全域を占領

https://www.koryu.or.jp/Portals/0/images/publications/magazine/2022/3%E6%9C%88/2203_02anami.pdf

1974年1月解放軍南海艦隊は、当時南ベトナム実効支配していたパラセル諸島中国名:西沙群島)に部隊派遣し、南ベトナム守備隊や艦艇との交戦の末に同諸島占領した。

南ベトナムは、パラセル諸島のみならず中国領有権を主張するスプラトリ—諸島中国名:南沙群島)の複数島嶼岩礁実効支配していたため、次はそれらを攻略せねばならないという議論解放軍内で盛り上がった。

その翌年の5月には、それまで海軍建設に後ろ向きだった毛沢東海軍を増強するための10計画GOサインを出した。

そこに好機を見出し劉華清は、同年9月毛沢東鄧小平に宛てて海軍の装備に関する意見書を送った。

この意見書のなかで劉華清は、既存海軍の装備導入計画批判しつつ、海軍の装備導入計画のあるべき姿について持論を大胆に展開した。

この時の意見書では、海軍が「帝国主義海上から侵略」を粉砕し、「対台湾作戦」の任務遂行するに足る能力を確保せねばならないという基本認識が示されたうえで、当時の解放軍がそうした水準にはなく、10 年後もそうした水準に達することはないという評価がなされた。

また、50年代ソ連から入手した時代遅れ通常動力型潜水艦コピー版を大量に生産するという当時の装備導入計画に対し、潜水艦に大きく依存する形で米英の海軍に対抗しようとしたドイツの失敗例などを根拠とした批判がなされた。

そうした批判を踏まえて、劉華清は、今後は、水中、水上、空中の戦力をバランスよく整備していく必要があり、核抑止力を担う原子力潜水艦水上艦隊の要となるミサイル駆逐艦艦隊に航空支援提供できる戦闘行動半径の長い航空機の開発・配備に力をいれるべきだと主張した。

この意見書さらに注目されるのは、中国経済発展に伴い海外からの「戦略物資」の輸入が拡大すれば、シーレーン防衛重要性が増し、中国本土から遠く離れた海域での航空戦力の展開を可能にする航空母艦必要になると指摘している点である

まり劉華清は、1975 年の時点で中国対外貿易が今後盛んになるという未来予測にたってシーレーン防衛について論じたわけだが、当時遠洋航海の経験が皆無だったうえに中国沿岸海域での作戦すら満足に遂行できないようなレベルにあった解放軍海軍のなかで、このような議論は異色のものだったといえる。

劉華清によれば、海軍の主要任務は、

(一)「覇権主義」や「帝国主義」による海上から侵略に備える、

(二)「祖国統一」の大事業を完成させる、

(三)中国領海およびシーレーンを含めた海洋権益を守る、

(四)核戦力の残存性を高めることに貢献する、ことであった。

1975年

ベトナム戦争終結

053K型フリゲート(江東型フリゲート)1番艦 鷹潭 就役 65型の発展型、中国海軍初の艦対空ミサイル搭載艦、しか国産ミサイルの性能が貧弱だったため2隻目で建造打ち切り

イギリスロールスロイス・スペイ ターボファンエンジンライセンス生産

草創期(1977年1989年 天安門事件)

文化大革命が終わり、米欧日との関係改善によって西側からの新技術導入が進む

また後半には中ソ対立も終わり、中国西側東側両方の軍事技術を吸収することとなる

1977年

文化大革命終了

1978年

日中平和友好条約

改革開放政策の開始

ソ連アフガニスタン侵攻

1979年

アメリカ台湾関係法を制定

上海にある江南造船廠が三菱重工業社長古賀繁一(元長崎造船所所長、戦艦武蔵設計に関わる)の直接指導で再建される

053H型フリゲート(江滬I型フリゲート) 1番艦 常徳 就役 艦対空ミサイル搭載艦である053K型と共に行動する艦対艦ミサイル搭載艦として設計された、しかレーダー電子機器の性能は不足し全天候戦闘能力もなかった

1982年

劉華清海軍司令員に就任

053H1型フリゲート(江滬II型フリゲート) 1番艦 台州 就役 053H型フリゲートの改良型

051DT型駆逐艦(旅大III型) 1番艦 開封 就役 フランス製クロタル8MS個艦防空ミサイルシステムフランス製DRBV-15対空レーダースウェーデン製機関砲を搭載

アメリカからCFM56-3ターボファンエンジンを入手、後のWS-10ターボファンエンジンの基礎となる

1983年

劉華清の主導で中国人民解放軍海軍装備実証研究センター(現在中国人民解放軍海軍装備研究所)が成立

★053H1Q型フリゲート(江滬IV型) 西側の対潜技術を学ぶための技術検証フランス製AS 365N ドーファンヘリコプターライセンス生産したZ-9、光学射撃指揮装置ソナーシステム、水中攻撃指揮装置イタリア製魚雷などが搭載された

★092型原子力潜水艦 1番艦 406就役 中国初の原子力弾道ミサイル潜水艦

 就役後も長い間航行することはなくアメリカからは「not operational」と判断された

 091型と同様に静粛性と信頼性が非常に劣っていた

UH-60ブラックホークアメリカから購入、後のZ-20中型多用途ヘリコプターの基礎となる

1985年

アメリカから入手したCFM56-3ターボファンエンジンを参考に、WS-10エンジンの開発が始まる

1986年

★053H2型フリゲート(江滬III型フリゲート) 1番艦 黄石 就役 053H1型フリゲートの改良型、イギリス製の戦術情報処理装置(CTC-1629のコピーZKJ-3)とイタリア製電子戦装置を搭載し大幅に能力が向上した

1987年

フランスよりクロタル個艦防空ミサイルシステムとともに、トムソンCSF社(現在タレス)の戦術情報処理装置であるTAVITAC(旧称 Vega III)を輸入、リバースエンジニアリングによってZKJ-4を完成させる

1988年

ソ連アフガニスタン撤退

ペレストロイカ開始

スプラトリー諸島海戦 ベトナム人民海軍と衝突し中国勝利南沙諸島の一部を占領

2025-12-08

防衛省統合幕僚監部は7日、沖縄周辺の太平洋活動している中国海軍空母遼寧」が6~7日、艦載する戦闘機ヘリコプターを計約100回発着艦させたと発表した。


最初20回/1日程度だったのが成長したね、感動した🤗

2025-12-07

中国民主化したらどうなるの?←合衆国みたいになると思ってる…😟

あんだけ巨大なもん、寧ろ一党独裁じゃないと無理だろ、と言われてるが、

やはり、アジアアメリカという名前通り、中国合衆国になると思ってる…😟

もっとも、これまでの革命の繰り返しの歴史同様に、血生臭い展開が起こるだろう

ただ、それがもし可能になったら、アジア太平洋地域平和と安定がもたらされるだろうし、

今度は別の脅威となる可能性もある、

圧倒的なマンパワー資源格差はあれど天才がいっぱい、

技術能力製造だけを売りにしてると、日本は更に負ける

民主化された中国表現自由になる、

今のゲーム産業などで最適化されたワークフローアニメ制作に取り入れてる中国が更に力をつける

そして、やはり、なんといってもAIである

AIはそんな中国も、我々日本も、世界中の人々から労働を奪うかもしれない

奪われるのはメリットだけでなく、きっと新たなデメリット誕生するはずである

いずれにせよ、中国民主化が実現するのなら、その前に一大ドンパチイベントが発生すると思うので、

台湾北朝鮮、今後もロシア、同様に警戒する必要はある…😟

2025-12-05

米軍、東太平洋の国際水域船舶への攻撃実施と発表 「4人死亡」

これ、中国軍だったら大さわぎだろーね

麻薬船とみなしたらテロリスト認定攻撃して殺していいのか

法はどうしたんだよ。マイルールかよ

情弱米軍正義の味方中国が巨大悪だと思ってんのかわいい

どっちもどっちだが中国はよその国で戦争煽って自国戦場にせず武器売ったりしてない

正義づらした金まみれ戦争屋の死の商人だよアメリカ

https://www.cnn.co.jp/usa/35241262.html

2025-12-04

anond:20251204104939

沖縄諸島台湾中国支配圏に入れば、そこを経由して中国海軍は太平洋への進出が容易になり、太平洋での米中のパワーバランスがようやく釣り合うことになる

から沖縄に関しては何も矛盾してることは言ってないよ

2025-12-01

anond:20251201181315

横だけど

米国地政学戦略に西太平洋は不可欠だという前提があって、米国支配から日本が出ることは許容されない、と考えられている

高市発言戦後国際秩序を軽視し、日本国際的立場を危うくする理由

1. 戦後国際秩序の「根幹」に触れてしまった危険

戦後アジア太平洋構造は、以下の「4本柱」が支えている。

サンフランシスコ講和条約体制

国連憲章敵国条項を含む)に基づく枠組み

連合国による旧日本領の処理と承認台湾朝鮮半島南洋群島など)

アメリカによる安全保障アンカーとしての「戦後体制の維持」

高市氏の発言が、もし

日本の固有の領土認識連合国戦後処理とは別」

という主張含意を持つ場合、これは上記の①②③すべてに矛盾する。

歴史的経緯上、これは連合国領土処理を否定する=戦後体制のものへの挑戦と見なされかねない。

その瞬間、日本を守ってきた仕組みの正当性が揺らぐ。

2. 連合国(米英豪など)が絶対に支持しない根本理由

アメリカ

アメリカは「戦後秩序の保証人」であり、

サンフランシスコ講和条約

日米安保の前提

は全て敗戦処理正当性の上にある。

日本がこれを否定する発言をすれば、米国

自分たち戦後処理に異議を唱え始めた」

と受け止める。

米国にとって最も危険なのは

日本歴史修正主義

中国韓国との対立激化

であり、米政界では必ず拒否反応が出る。

イギリスオーストラリアカナダ

これらは連合国の中核。

日本戦後処理の正当性」を疑う言説には敏感で、

自国戦争犠牲意味否定されるため支持不可能

東南アジアASEAN

チャイナに対抗するため日本との協力は続けたい

が、

日本戦後責任を曖昧にする発言

には明確な拒否感を持つ。

特にフィリピンマレーシアインドネシア旧日本軍占領経験が強く記憶されているため、同調余地はない。

まり戦後秩序に異論をはさむ日本は、ASEANすら距離をとる。

3. アジア諸国(中国韓国)には願ってもない「日本自爆材料

中国

高市発言は、中国

日本戦後秩序を否定する軍国主義国家だ」

という国際世論戦・宣伝材料を与える。

中国外交部はこういう機会を絶対に逃さない。

台湾問題でも北京

日本戦犯国の歴史を忘れた」

戦後秩序に最大の挑戦をしているのは日本

国連の場で攻撃する可能性が高い。

韓国

韓国は一貫して

韓国併合の違法性

戦後清算の不十分さ

を主張してきた。

高市氏の発言が「戦前日本正当性」をにじませる内容なら、

韓国外交は一斉に反発し、日韓関係改善は一気に水泡に帰す。

4. 日本が得る利益ゼロで、失うものけが大きい理由

高市発言外交的に次の三重失点となる。

連合国承認を得られない

日本戦後正統性を支えた国々を怒らせる。

アジア諸国の傷を刺激する

日本が自ら「歴史問題蒸し返し」をしてしまう。

中国韓国宣伝材料を与える

安保環境悪化し、日本が不利になる。

しかも、日本側に得られる実利はゼロ

5. 戦後国際秩序を動かす「力」を日本は持っていない

国際政治では

アメリカ

中国

EU

が「秩序の再編」を議論する主体であり、

日本は現状、そのレベルのパワーを持たない。

日本戦後秩序を否定するような発言をすれば

「力のない国が秩序に反対して騒いでいるだけ」

という扱いになる。

これは外交的には最悪の立場で、

影響力を失ったまま孤立する危険がある。

6. 結論高市発言は「日本けが損をする」危険歴史修正シグナ

高市氏の発言は、

戦後国際秩序を支える根幹部分に触れ

連合国アジア諸国の双方を敵に回し

中国韓国外交宣伝を強力に後押しし

日本立場を弱めるだけでメリットがない

という構造を持つ。

これは単なる「右派的主張」ではなく、外交安全保障上の「非常に危険な一線」を越える発言

2025-11-30

anond:20251129220506

結局アメリカ次第なのよ

中国アメリカで話が付けば、沖縄基地米軍は出動しないし、中国マカッサル海峡ロンボク海峡封鎖しない

日本平和貿易できるから日本としては存立危機事態にならず、黙って見ているしかない

日本単独での介入は自殺行為

 

そのシナリオがありうる以上、台湾武力解放存立危機事態

 

日本台湾としては

アメリカ台湾を守らせるにはどうするか】

問題

 

台湾自由民主主義もだが、AI開発競争重要台湾半導体製造能力工場設計能力は大きなの理由

あと、アメリカ台湾をあっさり見捨てると、日米安保米韓安保が揺らぐのもマイナス

ドミノ現象韓国日本中国に屈服すると最悪で、アメリカ太平洋を失う

 

だが、台湾挑発した場合アメリカには台湾自業自得と見捨てる理由ができてしま

台湾は、受け身で可愛らしく罪のないお嬢様のフリをしないと騎兵隊が助けに来ない

でも、ぶっちゃけ台湾を守るために日本戦争に巻き込まれるとかあり得ない、って本音を持ってる人のほうが多いよね?

ここに書くことは「不義理」に見える。だから、多くの人は言わない。でも、実際のところを書く。

台湾への中国軍事侵攻は「反対」だ。ウクライナへのロシアの侵攻も「反対」だ。侵略行為は悪い。弱小国一方的蹂躙されるのは、不公正だ。その感情は、本当だ。

だけど。

もし本当に台湾有事が起きたとき戦争によって日本被害を被るくらいなら「台湾にはさっさと降伏して欲しい」と思う人間が、実際のところ、ものすごく多いんじゃないか。そしてそれは「台湾を見捨てる冷酷さ」じゃなくて「自分自分家族の命の方が大事」という、誰もが持ってる根源的な感情だ。

その感情を、表に出すと「非難される」から、みんな隠してる。でも、有事の際には「この感情の方が優先される」という現実がある。

理想現実の差

メディア政治家は「台湾日本隣国だ」「台湾との関係重要だ」と言う。その通りだ。台湾とは友好国として付き合うべきだし、台湾に対する侵略には「反対」という立場を表明すべきだ。

ただし「反対」と「自分たちが戦争する」は別だ。

例えば、ウクライナの人が「可哀想」と思うのと「日本ウクライナのために戦う」というのは、全く別の話だ。多くの日本人は「ウクライナへのロシアの侵攻は許されない」と思いながら「だから日本戦争に参加すべき」とは思わない。その感覚は、正しい。

同じことが台湾にも適用される。「台湾への中国の侵攻は許されない」と「だから日本戦争に参加すべき」は別だ。前者は道義的立場で、後者戦略的判断だ。

有事現実

ここから先は、本当に不気味な話だ。

台湾有事が起きたとき、何が起きるか。中国軍が台湾に侵攻する。その時点で「日本台湾を守るために戦うべきか」という問題が、突然、リアルになる。

その時、日本国民の大多数は「戦うべきか」という問いに対して「戦うなら、実は台湾降伏した方がいいのでは」と思う。なぜか。

理由簡単だ。戦争というのは「最大で何百万人という日本人が死ぬ可能性」を持ってる。爆撃で死ぬ飢餓死ぬ病気死ぬ経済的破綻死ぬ。その規模の被害を、「台湾を守るため」という理由正当化できるのか。

答えは「多くの日本人にとっては、できない」だ。

「では、台湾中国支配下に入ることを受け入れるべきか」という問いに対して「受け入れるべき」と言うわけではない。ただ「日本人が大量に死ぬより、その方がマシ」という判断になる。その判断は「非道」ではなくて「現実的」だ。

その本音を、なぜ誰も言わないのか

この本音を、誰も表に出さな理由は、明確だ。

もし「台湾有事の際には、日本は戦う意思がない」と公式に言ったら「台湾がすぐに降伏してしまう」。その結果「中国統一を許す」ことになる。それは「国際秩序破壊する」ことになり「日本国益に反する」。

から政治家は「台湾を守る」というポーズをし続ける必要がある。米国も「台湾を守る」というポーズをし続ける必要がある。そのポーズがあることで「台湾独立を保つ可能性」が生まれる。

その「ポーズ」が必要から真実は隠される。その真実とは「実際には誰も台湾を守るために戦わない可能性が高い」という現実だ。

ウクライナを見ればわかる

ウクライナを見れば、この構図がわかる。

ウクライナNATO加盟国ではない。だからロシア攻撃されたら、NATO全体で対抗する」という仕組みが、法的には発動しない。その結果「欧米諸国が何度も『NATOは参戦しない』と明確に言った」。

その結果、何が起きたかロシアは「NATOが参戦しない」と確認してから、侵攻を開始した。もし欧米が「参戦する可能性がある」と濁していたら、ロシア計算は変わったかもしれない。

ここで起きてるのは「国家本音」だ。欧米ウクライナを「支援」するが「戦争に巻き込まれるほどの関心」はない。その本音が「参戦しない」という明言になった。その結果、侵攻が起きた。

台湾場合米国は「参戦する可能性がある」と、ぼかし続けてる。その曖昧性が「台湾への侵攻を躊躇させてる」という側面がある。ただ、その曖昧性の裏側には「実際には参戦しない可能性が高い」という米国本音があるかもしれない。

日本も同じ立場だ。日本は「台湾との関係大事」と言い続けるし「台湾有事に無関心ではない」と言い続ける。でも、その言葉の裏側に「ただし、日本人が大量に死ぬほどの関心ではない」という本音がある。

有事の際に起きること

台湾有事が本当に起きたとき、以下のプロセスが起きると予想される。

最初の数日間は「台湾支援する」という声が出る

しかし、戦局一方的中国有利に傾く

その時点で「日本軍事介入することの現実的困難性」が明確になる

国内から日本人が死ぬ危険を冒してまで、台湾を守る理由があるのか」という世論が出始める

その世論に押される形で「日本支援限定する」という政治判断が出される

その時点で「日本軍事的には参戦しない」という立場が固定される

その後「台湾中国軍事的圧力に屈する」可能性が高まる

その流れの中で「日本台湾を見捨てた」という後悔が残る。だが同時に「日本人が戦死せずに済んだ」という安堵も残る。その両者の感情が、ずっと日本社会に残り続ける。

それでも「台湾大事」という理由

ここまで書くと「では、台湾はどうでもいいのか」という質問が出るかもしれない。違う。

台湾は、日本にとって戦略的重要だ。その意味は「台湾独立を保つ方が、日本国益合致する」という意味だ。中国台湾統一したら「東シナ海から太平洋への中国の影響力が拡大する」。その拡大は「日本国防上、好ましくない」。

から台湾独立を保つためのポーズ」は、日本は取り続ける必要がある。だが「その独立を守るために、日本人が死ぬ」ことと「台湾独立を保つ方が国益」という判断は、別だ。

言い換えると「台湾大事」だが「日本の命の方が、もっと大事」という現実がある。その両者は「矛盾」ではなくて「優先順位」だ。

不誠実さ、と正当性

この話は、多くの日本人にとって「不誠実に見える」。台湾を友好国として扱いながら、その友好国を守るために戦う気はない。それは「二重基準」に見える。

ただ、国家というのは、元々「二重基準」で動いてるんだ。国家本質は「自国民の命と福祉を最優先とする」ことだ。その本質が「隣国への義理」より優先されるのは「ダブルスタンダード」ではなくて「当然」だ。

どの国の政治家だって国民投票で「台湾のために日本戦争に参加することに賛成するか」と聞かれたら「反対」が大多数になる。その「反対」が、実は「最も現実的」な判断なんだ。

からポーズ必要

その現実があるからこそ「ポーズ」が必要になる。

台湾大事だ」というポーズ。「台湾有事に備える」というポーズ。「台湾との関係を大切にする」というポーズ

そのポーズがあることで「中国台湾に侵攻することの現実コスト」が上がる。「もし台湾に侵攻したら、日本も何か対抗措置を取るかもしれない」という曖昧性が、抑止力になる。

その曖昧性の存在が「台湾独立を保つ」という結果につながる可能性がある。だから日本は本当には戦わないかもしれない」という本音を隠しながら「台湾を守る気がある」というポーズを続ける必要がある。

これは「台湾を見捨てるべき」という話ではない。「台湾への支援を減らすべき」という話でもない。

この話は「人間現実」についての話だ。人間は「理想」と「現実」のギャップを抱えながら生きてる。その中で「正直に本音を言うことが、時に害になる」という現実がある。

台湾有事の際に「日本は戦わない」と明言したら「台湾独立を守る抑止力」が失われる。だから「戦う可能性がある」というポーズを続ける。

その中で、国民本音は「戦いたくない」という感情で満ちている。その本音は「正当」だ。なぜなら「自分自分家族の命を守る」というのは「最も正当な欲求」だから

その正当な欲求と「国家戦略的必要性」の間に、永遠にまらないギャップがある。日本は、そのギャップの上で、ずっと成り立っている。

2025-11-27

台湾有事にキャッキャしてるけど本命沖縄

本命はどうみても沖縄だろ

中国海洋進出に大きな蓋をしてるのは沖縄なんだから台湾有事キャッキャで目をそらして米軍沖縄から撤退させる工作を地道にやってんだろ

さすがに沖縄が取られたらアメリカ太平洋自由にできなくなるから、なんとか防ごうとするだろうが

増田がなぜ

通称デービッドソンウィンドウ」、2021年3月議会証言で当時のインド太平洋軍前司令官フィルデービッドソン提督が「今後6年以内(=2027年頃)に台湾侵攻が起こり得る」と発言して

アメリカをはじめ、日本を含めた様々な国が着々と準備してきた事実無視して、今回の高市総理発言にキレてる人がいるのが良く分らん

結局中国利益になるような行動を起こしてる日本メディア有識者とか呼ばれる人は金貰ってね?

やっぱプロってすごいんだなあ

2025年11月13日

Tetsuo Kotani/小谷哲男

@tetsuo_kotani

安全保障研究アメリカ研究インド太平洋地域研究、猫、酒

https://x.com/tetsuo_kotani/status/1988935810092089507

韓国での米中首脳会談で、中国側は米側に3つの条件を突きつけた。

核心的利益台湾)に触れないこと、

中国内政に口出ししないこと(独裁と言わないこと)、

そして先端技術の輸出規制を止めること。

トランプがこれらを受け入れたので、米中首脳会談は成立した。

中国からすれば、米国属国日本も以上を受け入れると期待して日中首脳会談を受け入れたが、高市総理台湾に触れたので許せないというところだろう。

トランプも、首をはねられると言われた高市総理擁護しなかったのは、以上の米中合意があるため。

高市総理は完全にハシゴをはずされている。日本正念場。


tyanmatsuupw

小谷先生高市政権が絡むと急に分析評価ポンコツになるのはなぜ・・?

eijikobori

47にビビりすぎ。融和的弱気な態度を見せると誤ったメッセージを送ることになり47が勘違い台湾有事のリスクを高める。逆に強気姿勢を見せると興奮してギャンギャン吠えてくるが手は出さない。ドンパチだけが戦争じゃない。お花畑リベラル戦争弱すぎ。

ueyamakzk

チャーリー・カーク暗殺犯は右派だ」と左派プロパガンダ拡散をやってた小谷哲男が、中国に都合のよい解釈を垂れ流してる。

状況確認をしただけの高市氏に、落ち度は何もない。こういうのも「中国ポチ」ですね。

Blueingreen201

梯子を外された?トランプ大統領にそんな常識が通じるのか?そもそもトランプを信じるのか?あの🇨🇳習近平氏が?口が軽いとか信じられない?どの口が言うのか💢駐日大阪総領事発言はアレは1発でアウト!高市氏の言説に関係ない!世界で恥をかくのは中共だ。国内高市発言問題にする勢力売国奴

D6hYnjOmWWK4iWp

普通に台湾武器売却してますけど…一応評論家なんだから上っ面だけ見てちゃダメですよ

kaieda_itizo

高市総理の話になると、何故か敵意むき出しに感じる………

何があったんだろうか?

manpukuro

アンタごとき泡沫が最高機密の米中会談内容に触れられるワケないでしょ。デマきもいい加減にしなさい。

maato_maato

こうやって日米離反に協力する人

citrusiyo

高市総理小谷先生らしいポストです。

高市総理就任が決まったあと、テレビトランプ大統領は高市総理のことは全く知らない。とコメントされていましたが、今年2月にトランプ大統領から高市さんに会いたいという連絡が来ていたのを無視していた。知らなかったのか嘘を言ったのか?

NekonekNekoneko

そう思い込みたいのだろうが、アメリカ国務省インタビューでこう言ってますよ^_^

高市総理台湾有事をめぐる国会答弁を受け、アメリカ国務省報道官は「アメリカ台湾海峡の平和と安定の維持に関与している」とコメントし、中国台湾による一方的現状変更に反対する姿勢を示しました。

てかもう国務省がこうインタビューに応じてますよ。サヨクハシゴはずしてるとか言ってるけど。

米国台湾海峡の平和と安定の維持に関与している」とコメントしました。

そのうえで、中国台湾念頭に「双方からいかなる一方的な現状の変更に反対する」と表明しました。

2025年11月27日

トランプ氏、高市氏に台湾巡り中国を刺激しないよう助言-WSJ

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-11-26/T6CXHHT9NJLU00

2025-11-26

台湾海峡の安定をめぐる論戦:封鎖の影響と日本外交戦略

anond:20251125151208 の続編書いてみました(書いたのはGeminiだけど)

【まとめ】

1. 台湾海峡の封鎖や有事は、迂回コストの増加に加え、海上保険の免責とP&I保険停止リスクにより、島国日本経済に壊滅的な物価高騰を引き起こす。

2. この問題への対応は、「国際法重視」論と「集団的自衛権」論に分かれるが、どちらも力による現状変更に反対する点では一致する。

3. 特に国際法重視」論は、フィリピンオーストラリアなど地域の国々の国益整合性が高く、国際的な支持を得る上で最も賢明戦略となる。

台湾海峡封鎖は「影響なし」という意見は本当か?

台湾海峡が封鎖されても、船が迂回すれば済む話なので、日本シーレーンにはさほど影響がない」という意見を耳にすることがありますしかし、専門家の間では、この主張は経済的にも物理的にも現実無視していると見られています

世界物流の大動脈

台湾海峡は、製造大国である日本中国韓国原材料を運び込む航路の中心です。2022年時点で、世界コンテナ船約5400隻のほぼ半分がこの海峡を通ったというデータがあります。このルート遮断されれば、東アジア全体のサプライチェーンに甚大な打撃を与えます

迂回によるコスト増は「存立危機」の根拠

もし台湾海峡が封鎖される事態になれば、日本タンカー商船は、台湾島南側にあるバシー海峡を通る航路も使えなくなる可能性が高く、フィリピン東側を大きく迂回し、インドネシアロンボク海峡を経由するルートを選ぶことになります

この迂回ルートは、通常の航路に比べて約1000海里(約1850km)、距離にして15%程度長くなります

たかが15%の距離増と軽視されがちですが、外航海運ではこの距離の増加は、そのまま航行時間燃料費人件費の増加に直結します。さらに、紛争海域の周辺を航行することになるため、保険料(ウォークライ保険など)が急騰し、輸送コスト全体を劇的に押し上げます

最終的に、この輸送コストの上昇はすべて日本国内物価に跳ね返り、エネルギー原材料供給不安と相まって、日本経済全体に大きな打撃を与えます。これが、首相が「存立危機事態」の可能性に言及する最大の裏付けとなっています

海上保険から見る「致命的なリスク」:戦時免責とP&I停止

(このあたりは https://anond.hatelabo.jp/20251125192817 も参照、類似した議論だけど削るのもダルいので残す)

この海運物流議論において、避けて通れないのが損害保険特に海上保険存在です。一般に「海上火災保険」の一部とされる海上保険は、船舶に関する「船舶保険」、貨物に関する「貨物海上保険」、そして積荷が所定の港へ届かなかった損害や油濁流出死亡事故などを保障する「P&I保険(船主責任保険)」の三つに大別されます

戦時下の免責構造コスト転嫁

海上保険の基本構造は、戦時海賊による被害場合保険金の支払いが免責されるという点にあります。この免責を解除し、戦争海賊リスクカバーするためには、保険料を大幅に増額した特約を付けなければなりません。

台湾海峡有事が発生した場合中国台湾補給妨害するため周辺海域を必ず管理下へ置こうとします。これは尖閣諸島を含む先島諸島南沙諸島周辺だけでなく、米国作戦を公開しているように、日本先島諸島フィリピン周辺も戦時下に陥る可能性が高いことを意味します。

そうなると、一部で迂回路と目されているロンボク・マカッサル海峡戦時下となり、結果的日本西方海路全体で海上保険が効かなくなる可能性が著しく高くなります

当然、戦時海賊特約を付けた場合コストは、最終的に小売価格転嫁されます。ただでさえ物資不足による物価高騰が予想される中で、この保険コストの急騰は、日本大都市圏を中心に目が回るほどの物価高騰を記録する原因となります

P&I保険の「国際法上の壁」と制裁リスク

さらに深刻な問題は、P&I保険です。P&I保険は、大型船の場合国際的な取り決めや日本国内法により、加入していなければ外国の港に入港できないという義務けがあります

この保険自体が、紛争リスクによって機能しなくなる事態が最も恐ろしいのです。

国際的な船主責任相互保険組合は、既にロシアとの取引を停止するという厳しい措置を取っており、中国による台湾侵攻の際にも、同様の厳格な規制が行われる可能性が極めて高いと見られています

これは、「戦時特約を付けるから加入させてほしい」と中国から打診されても、組合側がそれを拒否することを意味します。しかも、船舶国籍船籍)が中国でなくとも、中国が関わっていると判明した時点で海上保険が解約されるという非常に厳しい措置が取られる可能性があり、これは事実上海上封鎖に近い効果を生みます

これらの複合的なコスト増と保険機能麻痺は、島国である日本豪州米国からモノを輸入しようとしても、輸送距離の長さによるコスト増と相まって、台湾有事による日本物価暴騰を不可避のものにするのです。

日本企業が抱える「手詰まり」のリスク

物流ルートの途絶だけでなく、日本企業中国生産拠点を集中させていること自体が、台湾有事の最大のリスク源となっています

サプライチェーンの命取り

中国大陸で製造された部品や最終製品日本国内で組み立てるサプライチェーンは非常に複雑です。台湾有事による中国沿岸部港湾閉鎖や、輸出入規制の強化、さら中国国内での生産停止は、日本製造業全体に即座に打撃を与えます

撤退の難しさというジレンマ

リスク回避するために中国から生産拠点移転デリスキング)を検討している企業は多いですが、その実行は極めて困難です。専門家による試算では、主要な製造業が中国から日本第三国拠点を移す場合、初年度だけで約13兆7000億円という巨額のコストが発生すると見られています

この巨額のコスト代替地の確保の難しさゆえに、多くの企業リスク認識しながらも、身動きが取れない「手詰まり」の状態に陥っており、これが日本経済的な脆弱性を高める要因となっています

台湾海峡問題をめぐる二つの議論国際法か、集団的自衛権

台湾海峡の安定を確保しようという議論は、大きく分けて二つの主要な論調に分かれます。一つは「国際法規の遵守」を最優先する論(A)、もう一つは「集団的自衛権行使」を安全保障の核に据える論(B) です。

どちらを重視するかで戦略が変わる

この二つの議論は、「中国の行動をどう非難し、どう対応するか」という点で根本的に異なります

項目国際法UNCLOS)優先論 (A)集団的自衛権平和安保法)論 (B)
戦略的な目的外交的正統性を確保し、国際的包囲網を作る。物理的な抑止力を確保し、日米同盟の一体性を高める。
中国への非難国際法違反(航行自由侵害)だと強く訴える。日本存立危機事態を引き起こす脅威だとして非難する。
政治的な影響一つの中国」論争から距離を置けるため、中国国内問題化を避けやすい。集団的自衛権の「発動要件」がクローズアップされ、国内政治論争を再燃させやすい。
どちらの論調共通して譲れない点

アプローチは違っても、以下の重要な点では一致しています

台湾海峡の安定は「日本命綱」: 紛争が起きれば日本安全保障上、最も深刻な脅威になるという認識共通しています

法的な準備の必要性: どちらの論調も、台湾海峡での事態が「存立危機事態」に該当する可能性を否定しておらず、必要であれば平和安全法制に基づいて行動する枠組みは必要だと考えています

力による現状変更絶対反対: 中国軍事的威圧や「内水」化の主張は、国際秩序への一方的な挑戦であり、断固として阻止すべきだという点では意見が一致しています

なぜ日本の「国際法重視論」は地域で支持されるのか?

日本が「国際法規の遵守」に軸足を置くことは、単に外交的な建前ではなく、フィリピンインドネシアオーストラリアといったアジア太平洋地域の主要な国々から最も強い支持と連携を引き出すための、極めて現実的で賢明ロジックです。

1. フィリピン主権を守るための「命綱

フィリピン南シナ海中国との領有権紛争を抱えており、国際法自国主権を守るための**唯一の「盾」**としています

メリット: 日本が「国際水域での航行自由」と「UNCLOS国連海洋法条約)の普遍性」を主張することは、フィリピン自身中国に対抗するための根拠を強くすることに直結します。

地域安心感: 「集団的自衛権」ばかりを強調すると日米同盟の都合と見なされがちですが、「国際法」を核にすることで、「日本地域の秩序を守るために行動している」という大義が生まれ地域の国々の安心感につながります

2. インドネシア地域の安定を保つための「中立的な支柱」

ASEAN東南アジア諸国連合)のリーダーであるインドネシアは、米中間対立に巻き込まれないよう「中立性」を最も重視しています

歓迎する点: 日本が「平和解決」と「国際法尊重」を前面に出す限り、インドネシア日本立場地域平和と秩序を守る「安定志向の柱」として歓迎します。

警戒する点: 集団的自衛権の発動のように軍事的な介入の色が濃くなる論陣は、ASEANの結束や中立性を乱すものとして警戒される傾向があります

3. オーストラリア同盟戦略の「共通言語

オーストラリアは、日米豪印のQuadやAUKUSを通じて、地域秩序維持に積極的に関与しており、日本立場を最も強く支持します。

整合性: 日本の「国際法重視」論は、オーストラリアが掲げる**「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」のビジョン完全に一致**します。

共通メッセージ: オーストラリアは、台湾海峡議論が「日米同盟vs中国」という二項対立ではなく、「国際秩序擁護者vs 力による現状変更を試みる勢力」という構図になることを望んでおり、日本国際法論は、このための共通言語提供します。

まとめ:国際法論は「日本のために」だけでなく「地域のために」

これらの周辺国視点を踏まえると、日本台湾海峡の安定確保について論陣を張る際、「国際法規を無視して封鎖するなら許さんぞ」というロジックは、以下の点で優れています

普遍的大義の確保: 「日本国益」だけでなく、「国際社会全体の普遍的価値航行自由)」を守るという大義名分を得られる。

外交的立場強化: 中国政治論争(一つの中国原則から距離を置き、対中非難における国際的連携正当性を最大化できる。

地域安心感: 武力行使議論集団的自衛権論)に偏るよりも、「法の支配」を強調することで、地域諸国安心感外交的な支持を得やすくなる。

日本が取るべき安全保障上の姿勢は、「国際法という盾を構え、法の支配尊重しないいかなる力による威圧にも、日米同盟と国際連携をもって対抗する」という複合的なものであるべきなのです。

最終論点戦略的ゴールは「勝つこと」ではなく「現状変更コスト高にすること」

結局のところ、台湾海峡をめぐる議論は「日本中国に勝てるか負けるか」という勝ち負けの論争に終始すべきではありません。日本戦略的なゴールは、武力による「現状変更を極めてコストの高いものにする」ことに尽きます航行自由への国際法的な批判、P&I保険停止という経済制裁、そして迂回コストによる経済的打撃は、すべて中国台湾に手を出す際に支払わなければならない代償のリストを長くするものです。国際連携によってこの「現状変更コスト」を最大化することが、唯一、戦争という最悪のシナリオ回避し、地域の安定を保つための現実的な戦術的ゴールとなるでしょう。

2025-11-25

anond:20251125151208

海峡

大陸本土台湾くらいの距離なら

国際海峡として自由に通れるんだ?

鹿児島沖縄の島の間を人民解放軍が通ったり潜水艦が潜ってるのもそういうことなのね

知らなかったか勉強になった

嘘じゃないみたいだし ありがとう増田

てっきり一つの中国領海かと

石油タンカー太平洋側を通ってると思ってたよ

香川県三大ガッカリ小豆島土渕海峡くらい狭かったら(10mで世界一狭い)

そもそも飲み込まれたか

2025-11-20

1分でわかる、日本中国外交歴史

1871年日本清国と初めて対等な条約結んだで! やっと近代国家扱いされたわ〜」

日清修好条規

1894年朝鮮「助けて〜両方(日本と清)に支配されそうや〜」

日本「ほな朝鮮独立を守るために清国戦争や!」

日清戦争

1895年:清「負けたわ…台湾遼東半島あげる…」

ロシアドイツフランス遼東半島アカンで(三国干渉)」

日本くそー! でも台湾はゲットしたで!」

1910年日本韓国併合したで! もう朝鮮半島はワイのモンや」

1915年日本中国に21カ条要求突きつけるで! 満州権益よこせや!」

袁世凱「しゃーない…ほぼ飲んだるわ…」

1931年日本満州事変や! ほな満州国作ったるで!」

国際連盟「それはアカン」

日本「ほな連盟脱退するわ! バイバイ!」

1937年:盧溝橋でドンパチ → 日本「ほな全面戦争や!」

日中戦争開始(第二次世界大戦の一部)

日本南京占領したで!(虐殺)」

重慶に逃げた国民党絶対負けへんで!」

1941年日本真珠湾攻撃したで! アメリカとも戦争や!」

1945年日本「負けた…もうアカン…無条件降伏や…」

中国「やっと終わった…台湾も返してもらったで!」

1949年中国共産党が勝ったで! 中華人民共和国建国や!」

台湾に逃げた国民党「いやワイらが正統政府やで!」

日本「どっちと国交結べばええんや…」

1950年代日本アメリカの顔色見ながら、とりあえず台湾平和条約や(1952年)」

中国PRC)「裏切り者め! 日本帝国主義走狗や!」

1972年田中角栄「もう冷戦変わってきたし、中国と国交正常化したろ!」

日中共同声明

中国過去戦争はもう水に流すで! これからは仲良くやろ!」

日本「ほんま!? ありがとー! 経済協力しまくるで!」

1978年日中平和友好条約

1980〜90年代日本ODA政府開発援助)めっちゃ出すで! 中国インフラ作ったるわ!

中国日本さん太っ腹やな〜(経済爆上げ)」

1989年天安門事件日本ちょっと制裁するか…でもすぐ解除したで」

1990年代後半:中国「もう経済力ついてきたし、日本借金してる立場ちゃうで」

2000年代日本中国軍事拡張ヤバいな…」

中国尖閣諸島は昔からワイらのモンや!」

2010年尖閣沖で中国漁船が海上保安庁の船に突っ込む

日本船長逮捕したで!」

中国レアアース輸出止めたるぞ! 即釈放せえ!」

日本「ひえ〜釈放します…」

2012年日本政府尖閣国有化するで!」

中国「ふざけんな! 絶対認めへん!」

中国「釣魚島は中国領土や! 毎日公船送り込むで!」

日本接続水域領海侵入やめてくれ…」

2014〜:中国南シナ海も全部ワイらのモンや! 人工島バンバン作るで!」

日本自由で開かれたインド太平洋や! 中国包囲網作るで!」

2018年安倍「もうケンカやめよか…日中関係を新しい段階へ!」

一時的蜜月ムード

2020年代中国台湾有事あったら日本も巻き込むで?」

日本「こっちも防衛力ガチ強化するで!」

2022〜:日本経済安全保障や! 中国依存はアカン! サプライチェーン見直すで!」

中国日本アメリカの犬や! 歴史問題いつまでも謝罪しろ!」

2024〜2025年中国排他的経済水域にブイ置くで! 尖閣周辺に毎日船出すで!」

日本高市政権や!台湾有事あったら日本参戦するで!」

中国「は?何ゆうてんねん」←いまここ(2025年11月


結論最初は「戦争→負けて謝罪経済で仲良く」だったのに、今は「領土歴史経済安全保障」で全方位揉めとるで…

昔は日本が強くて中国が弱かったのが完全に逆転、もう戻れへん関係になってしもたわ…

(※Grokが一晩で(本当は10秒で)やってくれました。間違ってたらごめんね!)

2025-11-19

大国にはペコペコすべき、みたいなアホ多すぎでは?

外交国家間純粋軍事力経済力のパワー関係によって決まり、パワーのある大国日本は逆らってはいけない、みたいな単純思考のアホ多すぎないか

かに中国は強大な経済力軍事力を有している。しかし彼らが日米を敵に回す覚悟日本攻撃してくる確率はほぼゼロだし、中国経済はかなり外需依存の国なので経済的に取れる選択肢も限られている。

アメリカにしても、彼らが日米同盟を破棄する可能性はない。日本現在アメリカ太平洋戦略の要であり、日本基地を手放すことで中国太平洋進出を許すリスクが大きすぎるからだ。

大国はパワーがあるから何でも出来る訳ではなく、大国には大国なりの覇権戦略とその戦略上のチョークポイントがある(そして日本地政学的に2大大国チョークポイントのものでもある)。大国理屈の中でどう立ち回るかが大切なのに、奴隷根性極まる国民大国様を怒らせるな!と騒ぐのは本当に良くない。

まあそれはそれとして、曖昧戦略無効化しかねない高市発言マイナスしかいから良くないんだけど.....。

台湾海峡が封鎖されたらだけなら

どの部分の海峡閉鎖するのかわからんが本当に台湾海峡だけ閉鎖しただけなら何もできないだろうな

その後中国軍事行動が起きたら太平洋から難民救護のために日本領海ギリギリ海自の船は居るんじゃね

海上保安庁の船はわからんけど

そこに攻撃してくるような国じゃないと思うけどなあ

そういうことでしょ?

anond:20251119100401

ロシアウクライナ戦で主に活躍してるのは光ファイバーを利用した有線式ドローンなので海洋戦では使えない

ただ、中国ドローン母艦を作って実践投入実験はしているからもしやるなら飽和攻撃を仕掛けてくるかもしれんが

その場合は単純にDEW簡単に無力化できるから空海権を取られない限り使えない

海洋戦になるとミサイルタイプの大型ドローンが主力になるけどトルコがメインだから中国は手に入れて空母から発信できるクローンを作るかもね

日本は防御系装備は充実してるけどドローン攻撃にってのは研究しかしてない

実践投入実験はまあ反対する議員が多いからね まあ高名がいなくなったからやる気になればやれるかな

水中ドローンは索敵用で研究日本は一応トップに入っているけど攻撃型だと今はウクライナ製が一番っぽいけど太平洋とか日本海で運用できる能力かは不明

そこら辺の情報集めてないや

2025-11-18

anond:20251118230955

中東から日本

マラッカ海峡南シナ海東シナ海経由(6,640 nm)= 約 19.8 日

ロンボク海峡セレベス海太平洋経由(7,440 nm)= 約 22.1 日


やっぱ現実的に迂回できるんじゃね

2025-11-17

anond:20251117115708

これ読め https://www.jiia.or.jp/column/column-141.html

日中共同声明

日本政府は、この中華人民共和国政府立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。」

ポツダム宣言

「八、「カイロ宣言条項ハ履行セラルヘク又日本国主権本州北海道九州四国並ニ吾等ノ決定スル諸小島局限セラルヘシ」

カイロ宣言

「右同盟國ノ目的日本國ヨリ千九百十四年ノ第一世界戰爭ノ開始以後ニ於テ日本國ガ奪取シ又ハ占領シタル太平洋ニ於ケル一切ノ島嶼剥奪スルコト竝ニ滿洲、臺灣及澎湖島ノ如キ日本國ガ清國人ヨリ盗取シタル一切ノ地域中華民國ニ返還スルコトニ在リ」

日本は「臺灣及澎湖島ノ如キ日本國ガ清國人ヨリ盗取シタル一切ノ地域中華民國ニ返還」をポツダム宣言で受け入れ、日中共同声明で「中華人民共和国政府中国の唯一の合法政府であることを承認」し、「臺灣及澎湖島ノ如キ」を「中華民國ニ返還」済の立場を堅持した。

ってか原口一博質問してたわ。

日本政府の今までの立場がよくまとまってるからこれも読め。

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a211055.htm

anond:20251117081115

まあこんなもんやろなあ

基本アメリカが味方に付いてくれないと日台は負ける

中国目的勝敗
VS 台湾 台湾全土占領中国の勝ち
VS 日の軍事援助あり台湾中国の勝ち
VS 米日の軍事援助あり台湾たぶん日米台の勝ち
VS 日本 東シナ海での海上航空優勢中国の勝ち
VS 日本 南シナ海での海上航空優勢中国の勝ち
VS 日本 太平洋での海上航空優勢中国の勝ち
VS 日本 南西諸島離島占領中国の勝ち
VS 日本 沖縄占領たぶん日本の勝ち
VS 日本 九州占領日本必勝
VS 日本 本州占領日本必勝

anond:20251117085034

参戦もクソも日本台湾有事にできることは最初から限られてる

自衛隊戦闘機護衛艦繰り出して人民解放軍相手ドッグファイト海戦なんてそもそもできない

日本役割在日米軍と、太平洋からやってくる米軍主力部隊サポートで、その際に人民解放軍から攻撃を躱すくらいしかできない

立民や共産は、高市発言台湾有事の際に日本在日米軍の動きを抑え込んでアメリカの介入を阻止する可能性を完全に絶ってしまうことにブチ切れてる

から今すぐ撤回しろと全力でやってるわけ

anond:20251117151446

今のところ人民解放軍アメリカの2個艦隊+自衛隊護衛艦隊を壊滅させる能力を持っているとされる

仮に中国が一時の敗戦を喫したとしてもアメリカは向こう50年は世界支配する能力喪失する

どのみちアメリカの犬としての日本廃業っすわ

西太平洋インド洋も維持できなくてさよなら

2025-11-16

台湾有事答弁騒ぎの海外の反応

台湾

台湾国家安全会議の呉釗燮秘書長 ”「台湾も長年にわたり、同じような威嚇や圧力さらされてきた。中国政府の非文明的で地域の安定を損なう行為を強く非難する」”

中国政府日本渡航自粛呼びかけ、台湾総統府批判…「政治的目的で複合的な脅し」』 https://news.yahoo.co.jp/articles/b1fbfe191887f9bf569764698166172efac010cd

  

総統府の郭雅慧(かくがけい)報道官 ”「政治目的に基づいた複合的な威嚇でありインド太平洋地域安全保障や安定に重大な脅威をもたらしている」”

総統府中国批判日本への脅しは地域の安定脅かす」/台湾』 https://news.yahoo.co.jp/articles/b7bbad2888910bb035d96ba57cfcc7180482246d

(おまけ:高市答弁に無関係

美琴総統 ”(台湾海峡の安定は)「地域問題にとどまらず、世界繁栄の礎だ」”

台湾総統欧州議会で初演説 海峡安定「世界繁栄の礎」、中国反発』 https://www.jiji.com/jc/article?k=2025110800249&g=int

    

アメリカ

ジョージ・グラス駐日米国大使 ”「呉江浩駐日中国大使、薛剣駐大阪中国総領事におかれましては、揺るぎない日米の絆を一層深めるためのご尽力、まことにお疲れさまでございます。心から感謝を」”

駐日米国大使、「首斬ってやる」発言中国総領事らに“痛烈皮肉”炸裂させ反響センスに脱帽」』 https://news.yahoo.co.jp/articles/bd9cd4fad6b7e739677ffcd6bd2b81fddf7a5d31

  

アメリカ政府は13日、F16戦闘機部品など、台湾へのおよそ510億円相当の武器売却を承認したと発表しました”

アメリカ 台湾へ約510億円相当の武器売却を承認 中国「強烈な不満を表明」反発』 https://news.yahoo.co.jp/articles/83c55d9130fdad63d715f13644226cb9b1186e0f

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