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2025-05-22

ら抜き言葉」でもいいんだけどさ

それなら全部「ら抜き言葉」にしてほしいよな

中途半端にすると例外だらけになって良くない

文化庁調査だと「考えられない」は「ら」を抜かない人が圧倒的に多いらしい

ちゃんと「ら」を抜いて「考えれない」と言ってほしいものだ

2025-05-20

AI小説直木賞を受賞

1

 只野天才──この名前を聞いて、まず「本名なのか?」と疑う人が多いだろう。事実、彼は戸籍上もこの名を持つ。28歳。慶應義塾大学環境情報学卒業新卒電通入社し、三年目にはクリエイティブ部門メディアプランナーとして社内の若手表彰を受けた。だが、そこで燃え尽きたのか、あるいは興味が尽きたのか、彼は「どうにも社風が合わない」という理由であっさりと退職してしまう。

 電通を辞したあと、彼は自らの預金父親経営する資産管理会社から分配金を元手に、港区タワーマンション引っ越した。34階、角部屋、東京湾が一望できる2LDK。広すぎず、だが一人暮らしには十二分すぎる贅沢な空間。そこで彼は、一切働くことなく、しかし「暇すぎて死にそう」という感覚とも無縁に暮らしていた。

 起床は午前10時。最初にやることは、顔を洗ってエスプレッソを淹れること。イタリア製マシンで豆から挽いたものだ。音楽Apple Musicクラシックプレイリスト観葉植物に霧吹きをかけ、洗濯機を回し、ルンバを稼働させる。そのあいだにプロテイン入りのヨーグルトバナナを食す。ルーチンは正確で、常に淡々と、綺麗に整っていた。

 午後になると読書。だが、読書といっても文学ではない。フィナンシャル・タイムズWIREDニューズウィーク。彼が目を通すのは常に「未来」の話題だった。哲学テクノロジー経済といったジャンルで、作家の名を語るようなものではなく、「情報としての価値」に重点を置いた読み方だった。

 夕方からジム高輪のパーソナルジムにて、週三回のメニューを欠かさない。体脂肪率12%。夕食はUber Eatsで取り寄せる。コース料理デフォルトで、時には三万円のディナーを平然とオーダーする。

 この生活に、彼は「満足している」と断言していた。

「なんか、もっと面白いことをやりたくなったんですよ」

 只野がそう言ったのは、ある春の日、都内のあるイベントで久々に顔を出した電通の先輩との会話中だった。彼はワインを飲みながら、ふとつぶやいた。

小説って、AIで書けるんじゃないですかね」

 その場にいた誰もが、冗談だと思った。

 だが、彼は本気だった。ChatGPT、Claude、Gemini。あらゆる大規模言語モデル研究し、出力されるプロンプトの精度を上げていく作業を繰り返した。

 構想3日、調整5日。完成稿の初稿が出力されたのは、思いつきからたった1週間後だった。

 タイトルは『石英の肺』。人間の呼吸器を模倣しようとするAIロボットが、なぜか「吸う」動作可能なのに「吐く」動作けができないという矛盾を抱え、それが社会全体の空気感リンクしながら哲学的に展開されていく──という、ポストヒューマンSFとも言える構成だった。

 彼はこの小説を、日本最大の文学である直木賞に応募した。

 出版経験なし。執筆歴なし。そもそも小説家になりたいと考えたこともなかったという。

 だが一次選考を通過した。

 そして、通過の知らせを受けた翌週、彼はツイートした。

プロンプト家、はじめました。」

 この発言が、後に大炎上を引き起こすとは、まだ誰も知らなかった。

 只野はその後、テレビ出演やインタビューほとんど断っていた。理由は、「面倒だから」。それでも『文藝新潮』とだけは特別に対談を設け、こう語った。

小説を“書く”なんて、もう古いんですよ。人間感情衝動に突き動かされて文字を紡ぐなんて、効率悪すぎる。僕がやったのは、論理的構造テーマ性の設計、そして意味抽象度を操作すること。それをAI文章にしてくれる。もはや“書く”ではなく、“指示する”時代です」

 文学関係者からは怒号が飛んだ。

「ふざけるな」

冒涜だ」

テクノロジー悪用

言語に対する冒涜

 X(旧Twitter)では、#文学を返せ #直木賞終わった が数日トレンドに入り続けた。

 ──だが。

 只野天才作品石英の肺』は、最終選考突破した。

 満場一致だったという。

2

授賞式当日。帝国ホテル大広間は、報道陣と関係者でごった返していた。

 壇上に立った只野は、淡々とした表情でこう語った。

「私の作品が、AIによって書かれたことに違和感を抱く方もいらっしゃると思います。ですが、私はプロンプト家です。私が与えた命令が、AIにとっての筆であり、私は設計図を描いたに過ぎません。にもかかわらず、完成された“家”に価値があるのなら、それを建てた大工ではなく設計者にこそ拍手を送るべきだと、私は考えます

 拍手はまばらだった。

 壇上を降りた彼に近づいたのは、某老舗文芸誌編集者だった。灰皿に煙草押し付けながら、皮肉な笑みを浮かべて言った。

「君は小説家じゃないよ、ただのハッカーだ」

 只野は、まったく表情を変えずに答えた。

小説とは、感情を揺さぶものだと誰が決めました?システムを揺さぶってはいけないのですか?」

 それから数日後、渋谷ヒカリエで開催された受賞記念パーティータキシードを着た只野は、会場中央スポットライトの下で挨拶した。

「私は、今日、ここに文学の“終焉”を宣言します。いや、正確には“次の始まり”と言うべきかもしれません。文学感情記述するものから構造を指示するものへと進化すべきです。AIと共に創ることを拒絶することが“純粋”なのではない。拒絶すること自体が、もはや怠慢です」

 このスピーチがまたしてもネット炎上した。

AIに書かせて賞取って天狗になるな」「これでいいのか直木賞」「文化庁は黙ってるのか」

 だが炎上の嵐の中でも、彼は変わらなかった。

 翌週、表参道の某ギャラリーで行われたトークイベントでも、彼は同じスタンスを貫いた。

「僕の仕事は、“いかに指示するか”なんです。言語は、感情の発露ではない。構造の組み替えです。プロンプトは未来の詩だと、僕は本気で思ってます

 その晩、ネット掲示板のあるスレッド書き込みがあった。

只野天才って、なんでこんなに腹立つんだろうな》

《全部正論なのにムカつくって、逆に才能だよな》

あいつ刺されてほしいわ》

 この最後書き込みが、後に一部で問題視されることになるのだが──それはまた、別の話である

3

イベント当日、渋谷ヒカリエステージ上はまばゆく、只野天才の姿もやけに艶やかだった。

タキシードは特注のトム・フォード蝶ネクタイブリオーニ、ポケットに忍ばせた金のペンカルティエ。何もかもが高級で、調和していて、だが過剰だった。

壇上でマイクを持った只野は、まるでプレゼンのようにスライドを切り替えながら語った。

文学とは、“苦悩の排泄物”ではない。“設計された感情”だ。

 AIに語らせれば、魂は不要かもしれない。だがそれでも人は泣く。ならば、魂って、必要か?」

聴衆の一部は拍手したが、半数以上は腕を組み、黙っていた。

その沈黙の中に、不明瞭な不安が流れていた。

客席最後方の非常口そば、ひとりの男が立ち上がった。

スーツは皺だらけ、足取りは重く、しかし確実だった。

壇上に近づく男にスタッフが反応しきれなかったのは、彼の存在感があまりに“薄かった”からだった。

何者にも見えなかった。ただの、通りすがりの観客。

だが──手には、小さな包丁が握られていた。

照明が一瞬揺れ、次の瞬間、只野の胸元に銀色の軌跡が走った。

時間が止まったようだった。彼はほんの少し顔をしかめ、それから、まるで安心たかのように微笑んだ。

「……やっぱり、そうなるのか」

それが彼の最後の言葉だった。

鮮血が胸元に広がり、ステージに膝をつく。彼の影だけが、すっと沈んでいった。

会場が騒然とし、スタッフが男を取り押さえ、緊急搬送サイレンが鳴るなか、ニュース速報が各局に走った。

『速報:作家只野天才氏、刺殺される/逮捕の男は47歳・自称小説家 黒詩影郎』

テロップは正確だった。

年齢、“自称”の二文字、そして“黒詩影郎”という見るに堪えないペンネーム。

ネットはすぐに湧き上がった。

「黒詩影郎って…中二病にもほどがあるだろ」

「47で“自称小説家”ってことはつまり無職”でしょ」

「これは笑ってはいけないけど、名前で2回殴ってくるな」

だが、只野の死に対するネット空気は、驚くほど整っていた。

「正直、清々した」

あいつの顔見るだけでイラっとしてた。なんかムカつくんだよ、完璧風にしてるのが」

文学バカにした報い。因果応報

Xでは #只野天才 で弔いもされていたが、それ以上に #黒詩影郎 がトレンド1位を奪った。

同時に『石英の肺』は飛ぶように売れた。書店からAI小説コーナーが設置され、重版は四度目に突入

「死んだ後で読むと、意味が変わる」というコメントが並んだ。

あるレビューには、こんな一文があった。

只野小説は嫌いだった。でも、今は認める。だって俺、あの瞬間、泣いたんだ。AIが書いたってわかってても、心が動いた。だったら、それでいいじゃんか」

テレビでは元同僚という男が涙ながらに言った。

「彼は、ほんとに変なやつだったけど、天才でしたよ。変な意味じゃなく」

そして、彼を刺した黒詩影郎について、周囲の情報ほとんど出なかった。

知人は「昔、文学賞に投稿していたようだが、何一つ入選しなかった」とだけ語った。

週刊誌には「彼が投稿していた小説の一部」として、奇妙な一文が転載された。

「人は、誰かを刺すことによって、自分を終わらせる。文学もまた然り」

この事件は、文学におけるAI革命象徴として語られ、同時にそれを殺した“魂”の火種としても、永く記憶された。

只野天才は死に、黒詩影郎は閉じられた鉄の扉の中で沈黙した。

だが物語は、生き残った。

物語は人が語るべきだ」という信仰と、

人を動かすなら手段は問わない」という新信仰が、

今もどこかでぶつかりあっている。

いずれにせよ──。

この事件証明されたのは、文学にとって「誰が書いたか」は、

もう最重要ではなくなった、という事実だった。

誰が書いたっていい。

だって、読者は、

最後に泣いた。

それだけで十分だった。

2025-04-24

増田重要無形文化財

文化庁文化審議会24日、「増田」を初めて重要無形文化財指定し、その保持者にワイさん(43)を認定する、と文部科学大臣答申した。

審議会増田を「本遺産は、21世紀日本インターネット黎明期において形成された、テキスト文化という廃れた電脳文化遺産である匿名のため無責任罵詈雑言しか無く、また本遺産精神異常者の集まりであり世間にとって害しかない。」、ワイさんを「肥溜めにも関わらず、常軌を逸した執念をもって増田投稿し続けた並外れた精神力とそれに耐えれる指先を体得し、パソコン先生(笑)としていんたーねっとに精通している(笑)」とそれぞれを評価した。

2025-04-17

作家アーティスティック表現享受できる集中学習といえば、米山舞LoRAとかその辺だな

こういうの

https://image.civitai.com/xG1nkqKTMzGDvpLrqFT7WA/8970b799-296a-48b4-8d70-ed6fbc924ec5/original=true,quality=90/03132-1650514956

solo, black background, portrait, parted lips, shards, wings, 1other, simple background, black hair, androgynous, crack, crystal

https://image.civitai.com/xG1nkqKTMzGDvpLrqFT7WA/fcdb05a8-b888-462a-b147-c2742a70e365/original=true,quality=90/03068-1903852752

1girl, solo, bangs, black background, portrait, paint, short hair, blunt bangs, parted lips, paint splatter, black hair, looking at viewer, white hair, yellow eyes, paint splatter on face, bob cut, chromatic aberration, simple background

こんな普通プロンプトでこういうのがバンバン生成できるわけだ

まあ近年のミカピカ氏がアレなせいで米山LoRAとピカゾLoRAを区別するのは難しかったりもするんだが、それはそれとして

ジブリ風がどうだ絵柄の模倣がどうだというレベルじゃないんで、学習時点で享受目的アリとして30条の恩恵は受けられず著作権侵害になるんじゃないか

というか文化庁審議会はこういうのを想定して作風であっても創作的表現がどうたらで少数データの追加学習違法になりうると整理しているんじゃないかと思う

逆にこれで侵害にならないのなら、絵柄作風絶望的で、当該著作物再生といわゆるキャラ学習生成以外ではまず著作権的な訴えが認められないだろうな

このLoRA--厳密にはLoCon--の責任主体国外在住外国人なんでいずれにせよだけどね

2025-04-15

大阪関西万博に反対するから大阪関西人に農作物を売らないことにした

自分東北百姓だが

大阪人関西人向けに米や野菜といった農作物を出荷することを辞めた


理由大阪関西万博に反対してるから

あいつらだけ税金チューチューしてずるいんだよね

文化庁とかも秋田移転するはずが政治的圧力をかけて京都移転させてたりしたしな


自分の周りも大阪人関西人を嫌ってる奴が多いよ

こっちから見ると異常だよ

お前ら

2025-04-14

文化庁のアレに言及してるポストRPし続けてるアホって完全受け身バカですって自白してるようなものだよなあ

日本語読解能力のなさもだし

気になってるくせに詳細を調べず自分気持ちいいポストを探してるとことかほんとキモい

2025-04-06

20250406[アタック25] 2025年4月6日 第一アタック100 大学クイズ研究会対抗バトル 再放送 2023-01-02 結果

第1部の再放送予定は出ていません

 

BSジャパネクストリニューアル BS10無料放送側で日曜昼などに放送

見られなかったケーブルテレビ局でも見られるようになったので要確認

つながるジャパネットアプリ放送同期・見逃し配信あり

 

一部の出題画像再放送等の権利が取れなかったものがあるようだけど、

出題としては、すべて放送したんだよね?

-----

今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

・01 [あるスポーツ名前]ラグビー

・02 リオデジャネイロ

・03 門松 かどまつ

・04 川端康成 かわばたやすなり

・05 [すべて]横山裕 村上信五 丸山隆平 安田章大 大倉忠義

・06 デミタス(カップ

・07 宮城道雄 みやぎみちお

・08 [近似値]74.1(パーセント

・09 鳥羽伏見(の戦い

10 1(番

11 YOSHIKI ヨシキ

12 クリープ(現象

・13 『BLUE GIANTブルージャイアント

・14 アシカ(科

・15 ミャクミャク

・16 [頭文字]おせち

17 疾風に)勁草《けいそう》(を知る

・18 芦ノ湖

・19 7

20 フォカッチャ

・21 2(番

・22 ダニエル・クレイグ

23夜は短し歩けよ乙女

24 アンリ・デュナン

・25 絵に描いた)餅

・26 アキレス腱

・27 松

28 3(打

・29 [AC]アイスキュロス

・30 中田喜直 なかだよしなお

31 [3択]18(枚

・32 サクレ・クール寺院

33 シャリアピン(ステーキ

・34 時速)200(キロメートル以上

・35 ヘボン(式

・36 <肉>りんご(和牛信州

・37 <スイーツジャズ(羊羹

・38 <テーマパークみかん

・39 <野菜長岡)巾着《きんちゃく》(ナス

・40 <鍋>義経《よしつね》 鍋

・41 <鉄道>フラノラベンダーエクスプレス

・42 <ラーメンとんかつ

・43 <民謡鹿児島(県

・44 <地魚>阿武隈川)メイプル(サーモン

・45 <日本一シューマイ

・46 <水族館>館長

・47 <花>長崎(県

・48 <日本初>クリスマス

・49 <夜景北海道

・50 <城>イカ

・51 <ご当地ソング>『渡良瀬橋』わたらせばし

・52 <特別天然記念物アマミノクロウサギ

・53 <神社羽生結弦 はにゅうゆづ

・54 <駅弁>ひっぱりだこ飯

・55 <フルーツ>←追記:さぬきエメラルド

・56 <世界遺産軍艦島

・57 <温泉岡本太郎 おかもとたろう

・58 <偉人渋沢栄一 しぶさわえいいち

・59 [AC]<冬景色京都(府

・60 <伝統工芸QRコード

・61 <野生動物>7(番

・62 <戦国武将数珠

・63 <うどんやかん

・64 [2答]フォボスダイモス

・65 [2答]川崎フロンターレ 横浜F・マリノス

・66 [2答]LとV

・67 [2答]一と乙

・68 [2答]衆議院貴族院

・69 [2答]キキとララ

・70 [2答]ロンドンパリ

・71 [2答]粗品せいや

・72 [2答]5円硬貨50円硬貨

・73 [2答]カンガルーエミュー

・74 [2答]文化庁スポーツ

・75 [2答]JとQ

・76 [2答]桂太郎西園寺公望《さいおんじ きんもち》

・77 [AC]コリオリ(の力

・78 ジーニアス(英和辞典

・79 [3択]大正

・80 まいぜんシスター

・81 average

・82 アーロンジャッジ

・83 フランス

・84 [AC]熊本(大学

・85 [AC2]シエラネバダ(山脈

86 [AC3]千里眼

・87 ワットタイラー(の乱

・88 西畑大吾 にしはただいご

・89 うさぎ

・90 [苦渋]にがり

・91e 口語

・xx [ある人物名前]ジョージ・オーウェル

=====

ひきつづき放送

2025-03-13

サークライおめでとう

桜井政博ゲーム作るには』が芸術選奨に選ばれる

中国ゲームが盛り上がってる事に対して

ゲーム業界の傾向として「日本人日本人の好きなものを突き進んだほうがいいぞ」と思っています

意外と海外ゲーム好きというのはそういうところは求めていなくて、日本日本独自性面白さみたいなものを求めているように感じます

だって

日本独自性ってなんだろうね

「大変面白がっています桜井政博氏に直撃!アトラス橋野桂氏とともに選出された文化庁芸術選奨贈呈式【レポート&インタビュー

https://www.inside-games.jp/article/2025/03/12/165206.html

2025-02-16

anond:20250216180327

そもそもデザインアニメゲーム現場ですでに使われてるから

日本語話者向けだとなぜか少ないので動画持ってきたやで

海外のだけど登場人物日本人なのでわかると思う。あとCCボタン押して字幕つけたら良い

Artificial intelligence, a tool or a threat for Japan's manga industry? • FRANCE 24 English

https://youtu.be/8D4kNb81VIE

 

日本漫画業界は、人工知能をどのように活用するかというジレンマに直面している。

一部の漫画家は、この技術によって労働集約的な仕事がずっと楽になると考えているが、他の漫画家は、自分たち作品AIによって違法コピーされたと主張し、盗作訴訟を起こしている。

国の文化庁インターネット上の海賊版マンガコンテンツ特定しようとするなか、皮肉にもAIを使ってーーー

日本マンガ家たちはAI自分たち芸術にとって道具なのか脅威なのか悩んでいる。特派員レポートする。

2025-02-12

anond:20250211232220

文化庁平成13(2001)年度に行った「国語に関する世論調査」で「a.あまりの素晴しさに鳥肌が立った」「b.あまりの恐ろしさに鳥肌が立った」のどちらを使うかを尋ねたところ、男女とも40歳以下の世代を中心に、aの感動などを表す表現として使用する人が増加傾向にあるという調査結果が出ています

2025-02-07

AI推進派と反AIから見る現状の生成AIを取り巻く環境

生成AIが登場してからAI賛成・反対で争いが続いているように思うので、とりあえず現状を整理する意味中立視点で生成AIを捉えてみる。極力中立意識して書くが、個人主観意図せず入ることはご容赦願いたい。まずは議題をまとめるために、議論ターゲット定義する。

この議論ターゲット

基本的には画像生成、テキスト生成、動画生成、音楽・音声生成などの生成AIターゲットとする。具体的なサービスとしては

  • Stable Diffusion
  • Midjourney
  • ChatGPT
  • Gemini
  • Claude
  • Grok
  • DeepSeek
  • Sora
  • Suno AI

などの生成AIたちがターゲットである

ここでの議論では、生成AI技術的な内容にはあまり触れず、これらの生成AIは「モデル」に「データセット」を「学習」させることで作られることとする。また、生成AIユーザーはその「学習済みモデル」を使って画像テキスト動画、音声などを「生成」することができるとする。

そして、生成AI推進派はこれらの生成AIを推進する、あるいは使っている人たちのことを指し、反AIはこれらに反対する、あるいは使わない人たちのことを指す。

それらとは別に、生成AI話題に無関心、疎いな層も一定数いることを付記しておく。

まずAI推進派、反AIの主な意見を見ていく。

生成AI推進派の意見

AI意見

現行法による理解

現行の著作権について

日本現行法に照らし合わせるとデータセットの作成にあたり、著者の許可は「原則不要である

詳細は文化庁AI著作権」のP.37~40を参考。(AI著作権, 文化庁, https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93903601_01.pdf]

一方で、生成AIが出力した著作物著作権侵害をしているか否かの判定については、「人とAI区別することなく」著作物著作権侵害をしているかどうかを既存ルールに則って判断される。(同P.43~)

例えば、最近だと「エヴァ」のポスターを生成AI作成して販売した人が書類送検された事件(参考:AIで「エヴァ」のポスター生成し販売 神奈川初、著作権違反容疑で男性2人を書類送検, yahoo ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/33573f324daa8f9f894660b6309ff356a4d338b0])が発生している。上記理解に則ると生成AIが使われたか否かは関係なく、ポスターが「エヴァ」の著作権侵害していることが原因である理解できる。

AI学習禁止」の明記について

最近では著者が自身著作物保護するために、著作物に対して個別に「AI学習禁止」を掲げている場合や、プラットフォーム上で著作物AI学習に使われないように申告(オプトアウト)することができる。このようなケースは「契約」と捉えることができる。そのため、上記のようにデータセットの作成にあたり法的に著者の許可不要であったとしても個別対応必要であり、無断でそのような著作物データセットに使うことはできない。

例外的データセットについて

では「AI学習禁止」を明記していれば著者の権利が正しく保護されるかというとそうとも限らない。さら議論を重ねることになるが、簡単に思いつくだけでも以下のような例外的データセットが存在する。

1つ目の「生成AI登場以前に作成されたデータセット」については、そもそもそのデータセットが作られた段階ではAIによる学習禁止を明記していない著者がほとんどであったと考えられるし、各種プラットフォームにそのような設定項目も存在しなかったと考えられる。そのため、それらのデータセットを使った学習禁止することは法的には難しい。2つ目の「生成AIによって生成されたデータ(合成データ)によるデータセット」についても、生成AIが出力した著作物がたとえ学習元のどれかの著作物類似していたとしても、学習元の著作物の著者が著作権を主張することは困難である

これらのようなデータセットが存在することを考えると、仮に「AIによる学習禁止」を掲げていたとしても、著作物絶対データセットに使われないと言い切ることは難しいであろうと考えられる。

実際に、以下の例ではDeepSeekが学習に用いたデータセットにOpenAI提供するモデルの出力が使われている可能性について話題になっているが、明確な根拠は今のところ示されていない。

DeepSeekの学習データにOpenAIモデルの出力が使われていることについて

OpenAIは、OpenAIAIモデルの出力を他モデル学習に使うことを禁止している。しかし、OpenAIが発表している生成AIモデルに使われているデータセットは非公開であり、そのデータセットに一部無許可データが含まれている疑いは当初から挙がっている。それらの前提のもとで、最近だと DeepSeek がOpenAIの出力データ学習に使っているという疑惑(参考:DeepSeekがオープンAIデータ不正入手か、マイクロソフト調査中, Bloomberg, https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-29/SQTXNQT0AFB400])があり、DeepSeekの妥当性が疑われている。(OpenAI自身データセットを非公開としており、データセットの透明性が確保されていないことからダブルスタンダードであるとの見方もある。)

しかしながら、このDeepSeekの疑惑については一考の余地が残されている。DeepSeekに限らずその他数多くのAIモデルもOpenAIの出力を学習している可能性があり(参考:逆に、すべてのローカルLLMは開発元をOpenAIだと思い込んでいる説, zenn, https://zenn.dev/yuiseki/articles/d90c4544ea3ea6])、OpenAIの出力が何らかの形で間接的にその他AIモデル学習に使われていると考えることもできる。例えば、OpenAIユーザがOpenAIの出力を加筆修正してインターネット上に公開したサイト(例えば上記zennのページのようなAIの出力が含まれているサイト)が、他AIモデル学習に使われるケースなど。このような場合には、OpenAI以外の他AIモデルは明確にOpenAIの出力を学習に使ったと断言できないため、OpenAIの主張を全面的に賛成することには疑問であると考えることもできる。

現行法に対する指摘

ここまでの議論では、現行法に則って事実ベースで生成AI解釈した。一方で、現行法だけでは法整備が追いついておらず、生成AIの脅威が考慮されていないとの意見もある。具体的には以下のような例である

それぞれの主張について、もう少し具体的に意見の内容を掘り下げる。

著作権侵害適用限界

著作権侵害は一部非親告罪となっているものの多くが親告罪となっており、著作権侵害が判明した際には著者が主体的に動く必要がある。一方で、生成AIによって生成された著作物は通常の何倍もの速さで作られるため、生成AIの出力を確認するために多くの労力を割くことになり、都度親告することは非現実的である。また、著作権侵害裁判に関する訴訟費用や、認定されるまでの期間などを考慮すると現行法適用するだけでは限界がある。

特に法整備に関しては問題が起きてから強化されることが多々ある。(例えば、あおり運転飲酒運転違法アップロードなどは社会的問題を受けて強化されている)そのため、現行法適法であってもそれが今後も適法であるとは限らず、継続的議論を経て強化される可能性がある。

クリエイター保護観点の欠落

生成AIの構築にはモデルだけではなく、データセットも不可欠であるしかし、そのデータセットに多大な貢献しているクリエイターに対してインセンティブがなく一方的著作物搾取されている。このような状況では、クリエイターは生成AIの構築に協力する理由がない。その上、生成AIにより一部の仕事が奪われる可能性が考えられており、そのような業界からはかなり反発がある。例えば、イラストレーター翻訳家声優新聞ニュースなどの業界では、既存業務が生成AI代替される可能性を危惧しており、かなり否定的である

現状の法整備ではそのような業界に関わる方々のリスペクトが一切なく、生成AI一方的データセットとして学習に使っている現状がある。クリエイターの方々の努力があったからこそ、生成AIが登場できたのにも関わらず、生成AI側が一方的搾取しているためかなりいびつ構造となっている。そのような構造を解消するため、クリエイター保護念頭に置いた生成AI規制が導入される可能性がある。

国際的な生成AIの扱い

ここまで日本法律ベースとして議論を進めたが、生成AIを語る上では海外の生成AI取り組み状況も欠かせない。現状では、生成AIアメリカのOpenAI業界リーダー立ち位置を確保しており、大手ではGoogle, Meta, Microsoft などが追従している。また、生成AIの開発にはGPU必要不可欠であり、GPUの開発・生産の最大手であるNvidiaアメリカ企業である。一方で、最近話題になったDeepSeekは中国で開発されたモデルである中国はほかにもAlibabaが生成AIを開発しており、アメリカ技術を競うことができている。それ以外の国の生成AI研究アメリカ中国とはかなり水をあけられており、ヨーロッパですらアメリカ中国の間に割って入ることができる技術力を持ち合わせていない。(唯一フランスのMistralは米中の各種モデルに引けを取らないレベルモデルを発表できている程度)そのような事実から日本は生成AI研究ではほとんど世界インパクトを残せておらず、アメリカ中国が開発した生成AIにかなり依存してしまっている。

日本で生成AI規制するリスク

このような背景から日本で生成AIに強い規制をかけてしまうと、生成AIの分野で世界から全く相手にされないほど遅れを取る可能性が否定できない。特にテキスト生成については日本ローカライズには一定価値があり、アメリカ中国モデル日本語に翻訳するだけでは日本の文化的背景が正しく反映されない可能性がある。例えば、DeepSeekは「尖閣諸島中国固有の領土」(参考:中国AIディープシークが「尖閣中国固有の領土」 自民小野寺氏、衆院予算委で懸念表明, yahooニュース, https://news.yahoo.co.jp/articles/3c710d40d096b74670f09a8bc377b29f33b814a3l])と日本認識とは異なる回答をしてしまう。そのようなことを考慮すると、今後の国際社会情報戦のために生成AIに取り組む必要があり、日本規制を強めた結果として生成AIの開発が出来なくなることは国際領土問題にすら発展しうる可能性がある。

また、他国から見てもこれは同様で、自国で生成AI規制を強めた結果として他国に遅れを取ることがかなり大きなリスクになることを懸念していると考えられ、いわばチキンレースのような状態になってしまっている。

EUAI規制状況

ここから世界AIに対する規制状況を見ていく。アメリカ中国日本EUの中で一番AIに対する規制が強いのはEUであり、昨年AI法が成立している。(参考:EU AI法案加盟国承認され成立 規制2026年適用の見通し, NHK, https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240521/k10014456551000.html]EU個人情報保護観点世界リードしており、AI法もそのような風潮に乗っていると考えることができる。AI法はAIが持つリスク使用用途に応じて評価しており、リスクが高いと判断された使用用途でのAI利用が禁止されたり、人による確認義務付けられたりしている。

まとめ

ここまで生成AIに対する賛否と、生成AIを取り巻く環境をみてきた。賛成、反対にそれぞれ筋の通った主張があり、どちらかが一方的に正しいと判断を下すのは難しい。とはいえ、実際に生成AIが広く普及したことで表出してきた問題点があるのはたしか。だからと言って、生成AIの完全な禁止国際的視点から見てもやはり有り得ない。賛成派、反対派が歩み寄り、折り合いがつく着地点を少しずつ模索していくことが重要

ここでは触れられなかったが、言及たかたこ

筆者の感想

生成AIは「正しく」使えば便利な道具だと思うが、悪用が悪目立ちするので印象がよくない。そもそもインターネット治安なんてもともとこんなもんだった気がするが、生成AIでよりお手軽にイラスト文章を作れるようになってしまったので、お手軽に治安の悪さが発信できているだけのように見える。

一方で企業レベルでは生成AIを正しく使って業務改善する動きが活発であり、今後数年かけて業務改善していくなら週休3日か、所定労働時間を5時間ぐらいにしてほしいなと思っているところ。仕事を早く終わらせたところで増えるのは給料ではなく仕事になる予感しかしない。

2025-02-04

AIは「敵に回すと厄介だけど味方になると頼りない」の典型

生成AI使用したこと炎上させられたり、ポスター等を取り下げさせられたりした事例は数知れず。

一方で生成AI使用を疑われた絵師かばってみようとしたらかばいきれないし、生成AIを推進したがる政府・省庁に対しては署名の1つも出せず、有効連帯がまるでできていない。

敵に回したら厄介なはずなのに政府・省庁にまるで対抗できていないのは、文化庁パブコメときに「知的基盤の擦り合わせができていない」と言われてからその時のままの扱いを受け続けていて相手にされていないからだろう。

生成AI規制にこぎつけたいんだろうけど現状上がってる成果(?)は個別ユーザー潰しだけだし、やってることは生成AIユーザー叩きと持論展開とニュース紹介だけだから規制に結びつくはずもない。

2025-02-02

福岡城天守閣復元事業問題点ポロリもあるよ)

福岡市では、福岡商工会議所が中心となって「福岡城の天守閣復元事業」を推進しているのだけど、これがまあ寂しい話なんですね。

1. 史料がぜんぜんない

2. 文化財保護法との兼ね合い

3. 費用

4. 復元に対する賛否

しか福岡市観光に弱いが、

史実に沿わない天守閣を作って観光資源にするのは、さすがに拝金が過ぎるですね。

どうせファンタジー天守閣を作るんなら、ハローマックみたいな西洋風の物見台を作った方がウソってはっきり分かって誠実じゃないですかね? 

これらの問題点を踏まえ、福岡城の天守閣復元事業は慎重に進める必要があります。つーか中止すべきっちゃなかと? 

 

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ハローマックライオンってポロリに似てるよね

2025-01-30

東京地方から搾取しているという論調に対する反論

東京地方から搾取しているという論調がある。

たとえば地方から人間を吸い取っているだとか、電力等エネルギー地方に作らせているとか。ひとつずつ反論していく。

地方が金をかけて育てた人間東京が吸い取っている

地方学校教育社会インフラ投資して育てた人間が、大人になっていざ納税するタイミング東京に出て行ってしまうので、地方投資に見合う対価を得られていない。東京地方の子育て・教育フリーライドしているという考え方。

反論】誰がどこに住もうがそいつ自由居住移転の自由憲法保障されているので地方vs東京格差問題よりも優先される。そもそも若者地方を出るのは地方にまともな仕事がないから。まともな仕事がないのに教育しすぎだから投資効果が得られないのであり、教育レベルを下げるべきではないか。そう書くと極論に読まれるかもしれないが、エリートの過剰生産社会をかえって不安定化させることが近年明らかになっており、それと同じ理屈若者地方に不満を持っている。

東京原子力発電所等の危険施設地方押し付けている

万が一事故が起きても東京安全からずるいという考え方。

反論建設にあたっては地元住民への説明を重ねたうえで自治体にカネを投下している。同意しているのだから問題ないだろうが。東日本大震災の際、原発がある宮城県女川町アパートのような立派な仮設住宅を建てた。おれは現地に行ったことがあるが、三階建てのアパートが立派な町営野球場の中に建設されていたよ。ほかの自治体ペラペラプレハブだったり、テントみたいなところさえあった。それらと比較すると事実として地元が潤っているわけだ。だから第三者が口を出すべきではない。仮にでも原子力発電所国会の前や皇居の前に置くメリットがあるか?悪いけど東京地方よりもずっと重要性が高い。だから危険施設地方に置くべきである

省庁が東京に集中している

省庁が東京に集中しているため省庁自体やそれに付随する雇用東京に集中しておりずるいという考え方。

反論地方分散するメリットが小さすぎる。役所が一つ移転すれば地元は潤うだろうが、日本の大部分を占める他の自治体には効果がなく焼け石に水に過ぎない。文化庁京都移転して2年近いが、効果を聞いたことがあるか?中央省庁に勤務する高級人材にとっては地方での生活クオリティが低すぎるためむしろ志望者の数・質が低下するデメリットのほうが大きいだろう。

国税東京に集められている

税金には地方税と国税があり、そのうち国税のかなりが東京使用されておりずるいという考え方。

反論政府東京にあるのだから国税東京に投下されることは仕方がない。そもそも国税は国のものであり地方のものではないのだから地方が「ずるい」と考えるのは筋違いである。小さな子供地方)が他人(国)のおもちゃを欲しいと言って駄々をこねるのと同じである。全国から集めた国税東京で使う。それがそもそも国税目的から当然だ。地方地方税を使ってくださいというだけのこと。

東京は水源地の保全に十分なコストを払っていない

水資源保全コスト河川の上流にあたる他県が支払っており、東京負担が不十分だという考え方。

反論】そういう地形だから仕方がないだろうが。他の地域における類例に目を向けると京都は上流の琵琶湖滋賀県)に毎年「琵琶湖疏水感謝金」の名目で2億円支払っているが、滋賀県は400億近くを投資している。東京に限らず水資源の上流がコスト負担するのは仕方がないわけだ。

東京は高いビル、綺麗な夜景、美味しいレストラン、おしゃれなお店、優秀な学校学習塾がたくさんでずるい

反論】欲しければ自分で作りな

2025-01-29

文化庁メディア芸術祭みたいな作品展?ってあります

友人が今週土曜までやってる藝大の卒展↓行ってきたと言ってて、

https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2025/01/sotsuten24.html

んー興味はあるけど時間を無理して工面して行くほどでは…と思い、

そういや文化庁メディア芸術祭の次回開催は?と思ったら、

もう次回開催はないんだったと思い出し、残念

https://j-mediaarts.jp/

何かこんな感じの作品展?ってあります

文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業自体はまだ続いてて、

2月に成果発表イベント「ENCOUNTERS」っていうのやるけど規模が小さい

https://creators.j-mediaarts.bunka.go.jp/encounters-2025

京都ではArt Collaboration Kyotoっていうのやってるけど、

ちょっと物足りないか

https://a-c-k.jp/

https://www.pref.kyoto.jp/seisakuteian/documents/r5aki49.pdf

2025-01-23

anond:20250123100533

もし、そんなことになったら霞が関は大わらわだ

法務省は、昆虫変態した人の法的な扱いを急遽調査

文化庁は、過去の事例を探しまくる(中国古典にあるよね)

厚労省は、健康について調査を開始

環境省は、野外に放した場合遺伝多様性への影響について調査

自衛隊米軍見学に来る

毎日忙しいのに、そんなのは、やめてもらいたい

2025-01-15

科博の事例にみる炎上対応

10日ほど前に、炎上しても謝らない方がいい、という増田話題になっていた。

個人的に科博が炎上した件に注目していて、その増田でも取り上げられているかなと思ったが、掲載されていなかった。


科博の企画展貝類展」のポスターに生成AIが使われていたということで、主にX上で炎上が起きた。

ポスターAIが使われている旨紹介したポストは1/15現在で475.2万件表示・2000件弱いいねに対してRPが2200件強と、大炎上ではないが割としっかり炎上しているように見える。

しかし、貝類展の宣伝ポストをして以降、科博はポスターのことには何も触れず、無事に会期を折り返そうとしている。

国立」の名前を冠する機関対応としてはかなり強気に思えるが、今では科博のポスターの話をしている人はほとんど見かけないので、まあ対応として正解だったのだろう。


ただ、科博としては批判にはすでに応えたという認識だったのかもしれないとも感じる。

ポスターに生成AI使用しているというポストに対して寄せられた批判は、主に「存在しない貝の画像インターネットにばらまいていいのか」というものと「学習に多数の著作物を使っている生成AIの利用は問題ではないのか」というものだった。

前者に対しては、生成AIを使っているというポストの中で研究者の監修を受けていると明言しているし、後者に至っては、科博を所管している文化庁が様々なドキュメントを出しているので今更説明するまでもないということだったのかもしれない。


「もう科博には行かない」という宣言もちらほら見られたが、貝類展に実際に行ったところ結構にぎわっているように思われて、生成AI利用の影響があったかどうかはよく分からなかった。

それほど広い展示スペースでもなかったが、小さなから大きな貝まで様々な貝が並べられており、説明も大変興味深かった。

フォトジェニックな貝も複数展示されており、ポスターはどうしてこの貝ではダメだったのかなどと思わないでもなかったが、まあ科博の自由だろう。


企画展常設展と同じ入り口から入ることになるので、これから見に行く人は気を付けてほしい。

まあそんなことで迷うのは私だけかもしれないが。

2024-12-09

anond:20241208143718

文化庁パブコメ評価で言った「知的基盤のすり合わせができていない」がマジでクリティカルツッコミだったんだよな。

間違った知識を元にした間違った主張では議論評価対象にならない、なので規制なり社会的合意なりの議論がいつまで経っても始めることができない。

2024-12-05

anond:20241205122234

認められているよ

直近でも吉川飛空が生成AIを利用することで著作権がなくなるわけじゃねえって文化庁から言及貰っているよ

2024-11-27

anond:20241127174030

でも文化庁も、「「「「「「創作的表現共通する作品群の創作的表現が直接感得できる場合」」」」」」、当該生成物の生成及び利用は著作権侵害となり得る。」って言ってるから・・・

AIが語るのは「水玉模様オブジェクトを生成したら、草間彌生著作権侵害する」みたいな話で、実際はそれほど射程広くないけど、結局は元の作品創作的表現がどこまで認定されるか次第だよね

作風」等の保護

原則

作風」等が類似する生成物が大量に生成されることについては、表現のものではなくアイデア類似するにとどまり、「著作権者の利益を不当に害することとなる場合」に該当しない。

留意

特定クリエイター作品である少量の著作物からなる作品群は、「作風」が共通しているにとどまらず、創作的表現共通する作品群となっている場合もあり、意図的に、こうした共通する創作的表現を生成AIによって出力させることを目的とした追加学習を行う場合は、享受目的が併存すると考えられる。また、生成・利用段階についても、AI生成物に、上記のような「創作的表現共通する作品群」の創作的表現が直接感得できる場合、当該生成物の生成及び利用は著作権侵害となり得る。

2024-11-21

AI、今度は文化庁AI著作権に関する資料を読んでた手描き絵師AI絵師だの親AIだのと呼んで嫌がらせを始めたと聞いて。

今までも連中への評価は低かったのだが、思ってた以上に「どうしようもなさ」が酷い。反AI絵師の前で文化庁HP見たり六法全書持っているだけで身の危険が発生しそう。

(追記)

そもそも集団スローガンが「無断学習禁止」なんだから、新しく情報を得るために調べたり勉強したりしちゃいけなかったわ。

俺の理解が浅かっただけだな。

2024-11-19

anond:20241119170948

文化庁基準に対しての疑問なら文化庁に問い合わせるしかないのでは?

2024-11-17

anond:20241115185214

法律合法

中国を含む一部の国を除いて、多くの国では著作権に関する「権利制限規定」が設けられており、いわゆる「学習されない権利」が認められていないのが現状です。

参考資料: AI著作権に関する諸外国調査文化庁)P.6

https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/chosakuken/pdf/94035501_03.pdf

著作権支分権に「学習権」は無く、新しい権利を新設する必要があります

そのため、日本AI学習規制を行ったとしても、

インターネットコンテンツを公開している限り、他国で進行しているAIモデル学習を止めることは難しい状況と考えます

アニメ系の主流モデル海外

さらに、アニメ画像生成AIモデルの主流モデルサービス海外です。

他国学習されており、利用者はLoRAを使っている実情です。

個人的に「学習」に関しては、OpenAI裁判などでも棄却されています

訴訟の立証要件が難しく、日本利用者に対して「出力」規制を行う方が早いと考えます

ただ、学習問題視される方が多いのが実情です。

学習規制」を行って解決する問題なのかは、疑問視

画像生成AIの追加学習マージ、LoRAの仕組み上、「学習規制」しても、本当に解決する問題なのか個人的疑問視しています

例えば、学習されたくない「本人」ではなく、似た絵を別の絵師制作依頼する。制作依頼した絵をAI学習させる。そういう手法もあると考えます

https://x.com/WANPOWANWAN/status/1857477025755480553

文化庁に来た相談のうち事件性のあるようなものは2年間で数えられる程度しかなかったってことで

悪意のある生成AIユーザー側少数と無実の人間までひっくるめて強盗呼ばわりして絶滅しろと叫ぶ30万人

どっちもどっちで済まされる対立構造ではないと思う

2024-11-16

文化庁に生成AIによる被害届全然来てないってそりゃ当たり前でしょ。

インターネットでバズらせていいね数で自分たちはいかに”正しい”か喧伝したり、効果不明ウォーターマークだのノイズだのを乗っけたり、法的な力のない署名活動をやったり、見るに堪えないパブコメの内容を一切確認せず数を誇ったりしてる人達だよ?

上全部「なにかした気になって気持ちよくなってる」だけだからな?

インターネットでヤダヤダって騒いでたら社会というパパが私たちお気持ちに寄り添って何かを変えてくれるって本気で思ってんだよ。

というかそういうでかい声で叫んで何かが変わった前例がいくつかあるから学習しちゃったわけ。その末路はろくなもんじゃなかったけどな。

お気持ちに寄り添った結果がこれなんだからさら絵師の傷つく気持ちに寄り添えとか言われてもね。

あと三権分立が分からないの、義務教育期間も授業中お絵描きしてたんだろうなって思ったわ。そんな奴が自分意見尊重しろ、声を上げろとか言ってんのホラーだよ。

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