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2025-03-03

担任クラスのみんなをチー牛だと言い始めた

授業中、突然だった。

担任が、黒板にチョークで大きく書いたんだ。

「チー牛」

クラスのみんながざわめいた。

何のことか分からない。

「え? 先生、それどういう意味?」

ネッケツが手を挙げて聞いた。

すると、担任はニヤリと笑って言った。

「お前ら、全員チー牛だ」

その瞬間、教室空気が凍りついた。

ボクサーが立ち上がり、机を叩いた。

「おい、先生! それは言い過ぎだろ!!」

でも、担任はまったく動じなかった。

「いや、事実を言っただけだ」

ハカセもか?」「ノッポもか?」「クリスまで?」

誰かがそう言った。

担任は頷いた。

「そうだ。お前ら全員、チー牛だ」

「納得できません!!」

ハカセが立ち上がった。

メガネをクイッと持ち上げ、担任を睨みつける。

先生! 何を根拠にそんな暴論を展開するんですか!?

「いいだろう、説明してやる」

担任は黒板を指でコンコンと叩いた。

「ネッケツ、お前はすぐ熱くなる。熱くなりすぎて何も考えない。チー牛特有単細胞だ」

「なっ……!」

ボクサー、お前は筋肉をつけてるくせに、心が弱い。ちょっと煽られただけで手を出す。チー牛の防御力は皆無だ」

ぐぬぬ……!」

ハカセ、お前は頭がいいつもりかもしれないが、結局は屁理屈ばかり。コミュニケーション能力がチー牛レベルだ」

論理的思考とチー牛に何の関係が……!」

「ノッポ、お前は身長が高いのに、存在感が薄い。いるのかいないのか分からない。それこそがチー牛の特徴だ」

そんなバカな……!」

クリス、お前は女だが、チー牛の魂を持っている。いつも本ばかり読んで、友達が少ない。チー牛のメス、それがお前だ」

「えぇ……」

結論、お前らはチー牛だ」

教室が静まり返った。

誰も反論できない。

先生……」

ネッケツが、震える声で言った。

「俺たちは……チー牛なんですか……?」

担任は頷いた。

「そうだ。だが——チー牛で終わる必要はない」

「……え?」

「お前たちが"チー牛"を超えられるかどうかは、これからの行動次第だ」

担任は静かに言った。

だが——

ボクサーは、拳を握りしめた。

「そんな理屈……納得できるか!!!

ドゴォッ!!!

ボクサーの拳が担任に炸裂した。

担任の体が宙を舞い——

5m吹っ飛んだ。

壁に激突し、教室が揺れる。

静寂。

誰もが息を飲んだ。

だが——

担任は、ゆっくりと立ち上がった。

チチチ、チギュッチチチチギューーー!!!!」

奇声を上げながら笑い出した。

その声は、まるで電子音のように響く。

そして——

担任の頭が粉砕した。

から飛び出したのは、無数の黒い触手だった。

うねうねと動きながら、教室を埋め尽くす。

やばい……!」

ネッケツが叫んだ。

「退治するしかねえ!」

ボクサーが再び拳を握る。

だが、担任は不敵に笑っていた。

概念を超越しろ

その言葉とともに、触手が襲いかかる。

くそっ……!」

ネッケツが手を前に突き出すと、炎が舞い上がった。

燃えろ……!」

紅蓮の炎が教室を包む。

触手が焼かれ、焦げた匂いが立ち込める。

しかし——

触手再生を始めた。

「そんな……!?

ネッケツの炎は、概念ごと燃やす力を持っている。

なのに、担任触手は消えない。

「これは……勝てないのか……?」

絶望クラスを覆いかけた、その瞬間——

ハカセが、ポケットから「禁断のアイテム」を取り出した。

それは——

「チー牛特盛」

「これを……担任に……!」

「なるほど!」

クリスが頷いた。

ネッケツが特盛を担任に投げつける。

ボクサーが拳を添える。

ハカセ科学的に計算した軌道で放つ。

ノッポが長身を活かして勢いをつける。

そして——

ドガァァァァン!!!

担任の体が爆ぜた。

触手が崩れ、黒い霧が消えていく。

静寂が訪れた。

「……終わった?」

誰かが呟く。

そこには、元の姿に戻った担任が倒れていた。

先生……」

クリスが近寄る。

すると、担任が微かに目を開いた。

「お前ら……もう、チー牛じゃない……」

微笑みを浮かべると、担任は静かに気を失った。

クラスのみんなは顔を見合わせた。

——俺たちは、チー牛を乗り越えたのかもしれない。

ワシらのような昭和人間にとっては、進歩っちゅうと小さく軽くシンプルになるっちゅうのが普通やったんや

それがいまでは、スマホが壊れたから買い換えようとしたら、大きいのしか売ってないとか言いやがる

前の機種はポケットに入ってたのに、新しくなるとポケットにはとても入りゃしない

ワシらの若い頃は、無理やりポケットに突っ込んで、ポケットサイズとか言ってCMしてたのに、真逆を行きやがる

しかも大きいだけじゃなくて、不細工に出っ張ったレンズがふたつもみっつもついてやがる

不気味なことこの上なしだ

なんでこんなことになっちまったのか

やっぱり日本ものづくりで負けたのがあかんかったのか

いやでも日本製のガラケー全盛期もどんどん大きくダサくなっていってたからな

これが抗えない時代の流れなんかな

「なあ、お前、俺がどれだけお前を想ってるか分かってる?」

そう言って、俺はそっと彼女の頬を撫でた。指先で優しくなぞると、彼女はビクッと肩を震わせる。いい反応だ。

「昨日のこと、悪かったって思ってるよな?」

彼女は唇を噛んで、小さくうなずく。俺は微笑んで、そのまま彼女の髪を撫でた。優しく、愛おしそうに。

「俺も言いすぎた。だけどさ、お前があんな態度とるから……分かるよな?」

彼女の表情がこわばる。言い訳を許さな空気を作るのは簡単だ。俺はずっと、この方法彼女を飼い慣らしてきた。

「でも、大丈夫だよ」

そう言って、俺はポケットからさな箱を取り出した。リボンのついた、小さなネックレス彼女雑誌で見て、欲しそうにしていたやつだ。

「ごめんな、昨日はちょっとキツく言いすぎた。でも、それは全部、お前を愛してるからだよ」

ゆっくり彼女首にネックレスをかける。彼女の瞳が揺れる。涙をこらえるような、だけど心のどこかで安堵しているような目。

「ほら、もう泣くなって。俺はお前のこと、大事に思ってるんだからさ」

そう言って、彼女の頭をポンと撫でる。従順になったペットを可愛がるように。

これでいい。

昨日、彼女スマホを壁に叩きつけたことも、泣きながら謝らせたことも、もう帳消しだ。

俺のことを怖がりながらも離れられない。俺が少し優しくするだけで、世界が明るく見える。

これでいいんだ。

こうやって、俺のいない世界では生きられないようにしていくんだから

2025-03-02

パパ活の謎

A、B、Cの3人がパパ活のためそれぞれ3万円を支払い、合計で9万円を払いました。

しかし実際のデート代は2万5000円だったため、3人には5000円の返金があるはずでした。

返金担当者であるDは、そのうち2000円を自分ポケットに入れ、残りの3000円をA、B、Cに均等に1000円ずつ返しました。

この結果、A、B、Cはそれぞれ2万7000円を実質的に支払ったことになります

しかしDが盗んだ2000円を加えても、合計で2万9000円にしかならず、なぜか3万円に戻らないことがわかります

残りの1000円はどこに行ったのでしょうか?

2025-02-27

ほしい携帯電話メモ

re: https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2502/26/news188.html

というわけで SE系 がほぼ理想の端末だったんだよ。まだしばらくは現役で頑張ってくれそうだが、次どうしようかな…。

2025-02-25

anond:20250225165524

だいたい服にポケットがないか迷惑だと思う

あればいいってわけじゃないが

光差す留置所

6年前。

留置所で連絡先を渡された男と飲みに行く事にした。


「おう、ここだここだ」

格安のチェーン居酒屋。50代後半、留置の無精で伸びていると思っていた口角の髭は、伸ばしていたもののようだ。

痩せた身体サイズに合わない着古した服装。明るい照明に映る土色の顔は、冷たい暗がりの中よりも黒さが際立つ。

「部屋の外のポリ、話すな話すなってうるさかったよなあ。増田で良かったよな名前?じゃ、乾杯

出所後始めて入れるアルコールは、背筋に響く程滋味が沁みた。

「で、増田は何やったのよ?」

「俺ですか」

「言いたくなさそうな顔してるなあ。俺はな、不動産詐欺って事になってるんだよ。でもよ、不動産なんてだいたいが詐欺みたいなもんだよ。

係争中のやつで、もうちょいしたらまた入るんだけどよ…このヤマが当たれば、この辺りの一等地の半分は俺のもんになるよ」

「そうなんですね」

いやにゼラチン質の多いたこわさを噛む。留置期間がちょうど週末だった為、仕事は穴を開けずに済んだ。

前科は付くのだろうが、どこまでが知る所となるのだろう。

「俺ぁ、知ってるんだ。世の中はよ、一部の人間が動かす出来レースなんだ。株の値動きが予測できる?中長期を見据えた経営

バカ言うなよ何も知らねえクセに。なあ、近い内、見た事もない災害が起こるぜ。そしてな、戦争になる…俺ぁ、知ってんだ」

ハイボール焼酎ストレートチェイサーに置く変わった飲み方だった。留置所にぶち込まれ人間が正常である訳がない。もう、この男と飲む事もないだろう。


「ここは俺が出すよ。ああ、いいんだ。」

店を出る。敷き詰められた薄い雲に月が隠れる宵の口。くたびれたジャケット羽織ったなで肩が風を切る。

「あそこには、愚かな奴らの無念が、悲しみや悔しさが詰まってるよな。」

留置所、ですか?」

「俺も、一等地を手に入れる寸前だったんだ」

口角に伸びた髭の位置が少し上がる。

「50年、かかったよ。あそこで、念を引き受ける役割を代われる奴がぶち込まれてくるのに。

お前も、知る事になるよ。朝、マスクを忘れて慌てて家に帰るような日常が、見えるようになる…」


気が付いた時には、誰もいない留置所に横たわっていた。その瞬間、全てを悟った。

出られない、永久に。消える事はない、たとえそれがどんな功罪でも。

膨らんだポケットに手が触れる。中にはパンティが入っていた。

あの男なりのはなむけだったのだろう。


温度を感じない廊下の上についた、出入りのできない窓から光が落ちる。

今も、格子の中で役割を引き渡せる人間パンティを握りしめ待っている。

2025-02-23

午前1時27分 社用車

助手席シートベルト彼女の鎖骨を食い込ませる。

エアコンの風に混じる甘い汗の匂いが、車載ナビのルート案内を歪ませる。

「次、左折します」

という機械音声と、彼女のため息が同期する。

グローブボックスに転がった抗うつ剤の瓶が、僕の左胸ポケットで震えるスマホ共鳴している。

エレベーター鏡面

10から22階までの46秒間、彼女の小指が僕のベルト金具に触れていた。

防犯カメラの赤い光点が4つ、天井から堕胎手術無影灯のように照らしつける。

階数表示が「18」を表示した瞬間、彼女婚約指輪が僕のシャツボタンに引っかかり、皮膚が裂ける音より先に血の鉄臭が立ち上がった。


午後8時55分 会議室ロッカー

ネクタイを締め直す手が、彼女ブラジャーのフックを外した時の感触再現する。

ロッカー最下段で発見した彼女生理ナプキン包装紙が、僕の名刺入れと同居している現実

壁に耳を押しつけると、隣の倉庫彼女が整髪料をつける音が、結婚指輪を外す音に聞こえる錯覚

[LINE通知履歴]

21:03 妻「今日残業?」

21:05 彼女「今どこ?」

21:07 妻「鶏のから揚げ冷めちゃうよ」

21:09 彼女「会いたい」

午前2時14分 ビル階段

非常口の緑色照明が、彼女の肌を腐敗したように染める。

13段目の踏み板が軋むタイミングで、彼女が僕の結婚指輪を口腔内に滑り込ませる。

地下3階の機械室まで降りる途中、防火シャッターの影で交わした唾液が、排水溝に垂れる音を計測している。

コーヒーマシン

彼女が淹れたブラックコーヒーの輪が、僕のマグカップに重なる。

25回目の「偶然の同時休憩」で、陶器の縁に付いたリップクリームの痕が、不貞行為証拠保全のように積層していく。

砂糖入れの中に隠したホテル領収書が、スプーンに付着した珈琲残滓で透けて見える。

午前0時過ぎ マンション非常階段

[スマートフォンGPS履歴]

自宅 23:17-23:42

コンビニ 23:45-23:51

ホテル 23:58-01:23

自宅 01:27-

防火扉の隙間から漏れる冷気が、彼女の歯型が残る肩を刺す。

28階吹き抜け空間に漂う、彼女シャンプーと妻の柔軟剤が混ざり合う匂い

非常ボタンの赤い光が、僕のスマホ画面に表示された妊娠検査薬検索履歴を照らし出す。

2025-02-21

"まだ"犯罪者ではないだけの人間

それが俺だ。明日か、来月か、来年か、はたまたもっと先か。わからないけれど、俺はいつか確実に犯罪者になるんだと思う。

その一線を超えないように苦悶しながら、少し気を緩めると犯罪者になる恐怖と闘いながら日々を生きている。

はいつも衝動的に湧き上がる加害欲を理性で抑えながら生きていて、ギリギリ今の所は理性が勝っているけれど、いつ理性が負けるのかわからなくて本当に怖い。

具体的に言えば、ムカつく上司に殴りかかったり、女性社員に急に抱きついたり、よく行くコンビニ窃盗をしたり、そういうことをしたくなる衝動が急に襲ってくることが日に1度はある。

昔はただ内側に衝動があるだけだったのに、最近では、上司の後ろを通る時に拳を固く握って振り上げるフリをしたり(伸びをしている素振りで誤魔化したつもりになっている)、女子社員とすれ違う時に抱きつく予備動作のように腕を広げてみたり(これも手を振るような動きで誤魔化したつもりになっている)、あとはコンビニで小さいお菓子を買うときにわざとポケットの側まで持ってきて万引きのフリをしてみたりしている。

まだ"フリ"で留まっているつもりだけど、例えば寝不足だったり、疲れて判断が鈍ったりしていたら、いつしかそのまま殴ったり抱きついてしまったりするんじゃないかと思って本当に怖くなる。

もちろんそんなことはしないように、拳を振り上げた後で「絶対にそんなことをしてはダメだ」と自分に強く言い聞かせているけれど、そんなことで自分を抑えられる気もしない。

もうマインド犯罪者のもので、行動も入り口までは行っていて、本当にあと一歩のところでギリギリ踏みとどまっているだけなんだという感覚が強くある。

この変な衝動に怯える日々を辞めたいけれど、逃れ方もわからんし、どうすればいいのやら。

anond:20250221060124

————フェイク・ポケットを止めりゃいいし、赤いタヌキも男女平等にすればいい。

いや煽りじゃなく純粋な疑問だ。

信じてもらえないかもだが、それでも信じてくれとしかいえない。

本当に、真っ直ぐに理解できないんだ。どうして平等が受け入れられる世の中にあって、男女でリアルさが違うCMになったのか(ホッテントリーも原因までは説明をくれなかったと思う)。

ポケット機能しないのが不満なら、どうして普通ポケットをつけた服にしないのか。

経済的合理性現実が逆行して見えるのが、不気味に意味不明でおそろしい。

事態がごく数人のミスとかで生じてるなら分かるんだが、、、、

anond:20250221060124

いや別に好きでフェイポケットにしてるわけじゃない

こっちだってiPhoneとか仕舞いたいけど

社会がさせないじゃん

そのくせ自分らは手ぶらで外出とかいう身勝手さが腹立つ

女性服のポケットが外見優先・機能度外視のニセモノと初めて知った。

>いやポケットティッシュがポケットに入らなくてどーするw

anond:20250221052626

結婚式ジャケット女性陣に驚かれた思い出。

女性服のポケットが外見優先・機能度外視のニセモノと初めて知った。

いやポケットティッシュがポケットに入らなくてどーするw

男が女の服にケチつけてくるの何?

レディースポケットが沢山ついてる難燃タウンジャケットに、男達がめちゃくちゃ重箱の隅をつついて噛み付いてる。

一着3万が販売開始1時間完売してるから女にはかなり需要があった服だろうに。

メンズはないんだから男が口出してくる意味不明過ぎるよ。

マジで完全に無関係ものケチつけたがる男たちが多すぎてびっくりする。

この人顧客から破れないストッキング作ってくれそう!と言われてOK作ってみる!と答えて男達から何ヶ月も粘着され殺害予告までされてるし。

あの男達意味がわからないよ。

あの飛行機事故から、いざという時に安心できる上着とは何か考えてきました。

洗えて、貴重品全部入って、火に強い。もしかして守りたい赤ちゃんペットが一緒かも。仕事中や旅先かも。体型関係なく使えるものにしたい。日頃から使えるデザインが良い。

女性が身ひとつで動ける安心上着しました🫶

https://x.com/Motosuzukisan/status/1891434780861907032?t=MvFIKV3daOfqMXQpXOjViw&s=19

2025-02-20

上海KTV協奏曲 黄浦江に流れた真実の愛

https://anond.hatelabo.jp/20250217215312

https://anond.hatelabo.jp/20250218205326

https://anond.hatelabo.jp/20250219195748

第四章 喪のファンファーレ

清明節の雨が黄浦江を鈍色に染める。水滴がオフィスの窓を伝う軌跡が、経理ソフトグラフ下落線と重なる。シュレッダーが咽びなうように回転する音が、リンユイが歌った「夜来香」のメロディと奇妙に同調す。「山田さん、監査チームがエレベーターに乗り込んだ」内線電話の雑音が、あの夜のKTVマイクハウリングを想起させる。

廊下警備員ブーツ音が秒針になる。燃えさかる伝拝の炎が、リンユイ香港の会話録音を飲み込む。「日本人経理は最高の傀儡よ」彼女の笑い声が炎の中で高周波に歪む。灰が地鉄駅の「安全出行」アナウンスに乗って舞い、警備員制帽に降り積もる。

新鍳真フェリーの気笛が霧の幕を引裂く。甲板で握りしめたスマホ割れた画面に、小春から最後WeChatが凍りついてる。由美子のプロフィール画が灰色の回転マアクに変わる瞬間、浦東の超高層ビル群がリンユイイヤリングのようにきらめいて消える。

波間に浮かぶ桜の花弁が、偽造領受書の断片へと変容する。その一枚に「家族サービス残業代」の文字が滲んで見える。船底で重油が唸す音が、あの夜翡翠宮で聞いだ骰子の音に変換される。リンユイの泣きぼくろの位置を正確に記憶している事に気つき、冷たい笑いが喉から零る。

浦東空港管制塔が水平線に沈む、制服ポケットから現れた龍刺繡のハンカチが風に翻る。あの印刷屋の男が押付けたUSBメモリの残骸が、波間に光る毛主席肖像呪いながら沈んでいく。

電車でつり革に捕まっていたら隣の男の人が

あなた痴漢されてますよ」って耳元で囁いたんで周りを見渡したらバツの悪そうな顔して男が隣の車両に逃げていった。「ありがとうございます」って言ったら「これだから美人さんは困っちゃますよねそれじゃ」って駅で降りた

で、家に帰ってから気づいたけど尻ポケットに入ってた財布無くなってたわ。やっぱりこの国にもう正義なんてないそう確信したぜ

2025-02-19

上海KTV協奏曲

https://anond.hatelabo.jp/20250217215312

https://anond.hatelabo.jp/20250218205326

第三章 蜃気楼の帳簿

浦東空港の遅延便案内板が痙攣する。赤いLED文字が「人生の定刻」を嘲笑ふように点滅する。ノートパソコンの画面に踊る香港から偽装送金データが、リンユイイヤリングの揺れ方と同期する。湿気を含んだ人民元札束の束が、デスクの引き出しで黴くさい息を吐いている。指先で数えるたびに毛主席肖像が歪む。「ふるふる」とWeChatが震える度、肋骨の裏側で心臓監査報告書の表紙を蹴破す。

印鑑の捺印、明朝までよ」リンユイの声が受話器を越しに蘇州琴の調べになる。領収書改ざん作業が、街の印刷屋で刷る偽造伝票の速度に追いつかない。USBメモリ存在感ズボンポケットで体温を帯びる。路地裏で受け渡した男の手の甲に、青い龍刺青うごめいでいたことを突然思い出す。

経理システムに毒を入れる瞬間、オフィス蛍光灯が一瞬暗転する。液晶画面に映る自分の瞳が、翡翠KTVシャンパングラスぞこのように濁っている。エアコン吹出口から舞い落ちた灰が、平成31年度の旅費精算書に小さな黒い星座を描す。その模様がリンユイの泣きぼくろの位置と奇妙に一致す。

監査チームの予定表が更新された通知音と共に、スマホの待受画面が娘の運動会写真に切り替わる。小春が走るトラック白線が、偽装送金の矢印記号に変形する。汗が領収書インクを滲ませ、2019年4月2023年5月に化ける。

深夜のオフィスシュレッダーが唸す。裁断された紙片が、黄浦江に浮かぶ貨物船の積荷のよう排水口へ流れ落ちる。窓外で雷光が閃いた瞬間、リンユイからの未読メッセージが3件に増えている事に気つく。雨戸が打付けるリズムが、架空発注書の承認印を押す速度と同調しはじめる。

Time is money

時の砂粒は誰の掌でも等しく零れ落ちるわけではない。私は工場の窓ガラスに頬を押し付けながら、凍てついた冬空を眺めていた。遠くで鴉の群れが鉛色の雲を切り裂き、廃棄物置き場に降り立つ。ベルトコンベアリズムに同期するように、記憶歯車が軋み始める。

学生時代図書室で、埃っぽい哲学書の間に挟まっていた自分黄昏時の自転車置き場で、恋人の待ち合わせに浮き足立同級生たちを横目に、ただチェーンロックを掛ける手元を見つめていた自分就活会場の鏡に映った、ネクタイの結び目が常に微妙に歪んだ自分。それら全てが、今この油臭い作業服ポケットの中で錆びたコインのように冷たく重たい。

「君の時間は溶解炉で精製されたアルミニウムインゴットと同じだ」

上司新人時代に呟いた言葉が、溶接機の火花に混じって脳裏を掠める。均一な寸法、規格化された純度、交換可能存在価値。十二年間、私は製品検査機が合格判を押す音を、自分という存在承認音だと錯覚していた。

葬儀の夜、仏壇蝋燭が襖に投げかける影が、両親の面影を演じる。母が編みかけていた芥子色のマフラーが編み棒にぶら下がり、父の眼鏡新聞折込チラシの上で小さな宇宙形成している。遺品整理とは、消えゆく時間化石を発掘する作業だと悟る。

工場更衣室で、ロッカーを空けるたび舞い上がる鉄粉が、銀河の塵のように光る。私の勤務表は既に別の名前で埋まっている。工具箱の底で、学生証の写真が若き日の自分嘲笑う。あの頃の一日が、今の一ヶ月分の密度を持っていたことに、遅すぎる気付きが胸を締め付ける。

雪解け水が軒先で滴る音が、沙時計の音に聴こえる晩。私は納屋の梁にロープを掛けながら、奇妙な計算をしていた。余命36年=13140日=315360時間。これを分割可能なら、受験生には集中力ピーク時の100時間を、余命宣告患者には家族と過ごす1週間を、世界記録に0.01秒届かなかった陸上選手には、たった一度の深呼吸をする時間を。

首輪が軋む瞬間、窓の外で冬枯れの桑の枝がぽつりと折れた。その音が、遠い記憶体育館で聴いた跳び箱の落下音と重なる。人生最後自由落下で、ようやく理解した。時計の針が刻むのは等速運動ではない。密度によって膨張し収縮する相対値だと。そして最も高価な時間とは、誰かに捧げられることを待ちわびていた無償時間だと。

天井の梁がきしむ。足元で埃が螺旋を描く。ふと、小学校理科室で見た水の分子模型を思い出す。H₂Oの結合角が104.5度であるように、人生にも最適な角度があったのかもしれない。しかし今となっては、ただ重力に身を任せるだけだ。

鴉の羽音が近づく。工場夜勤サイレンが遠くで唸る。時計の針は、誰のためでもない時間を刻み続ける。

2025-02-18

買い物をして財布がないことに気付くベタ増田スマナタベク月に床稲賀不意さて市をのも行か(回文

おはようございます

カローラIIに乗って買い物に出掛けたら、

財布忘れてそのままドライブしようかと思ったけど、

そうはいかないので

これ1回買い物カゴのキープどうしたらいいのか?分かんないじゃない!

うーん、

もうこれは旅の恥はかき捨てっていうけれど

旅先じゃなくてももうえいや!って店員さんに思い切って尋ねてみたの。

そしたら「サービスカウンターでカゴお預かりできますよ」って言うじゃない!

私はよし!しめた!

ダッシュでとって帰って戻って来るから!って

サービスカウンターの係の人に言っていこうとしたけど、

何分ぐらいで戻ってこられますか?って言われたので、

私はダブルピースをして。

そう指の数だけを言えば4本!

と4本と出しながら答えたのは3分

3分で充分よ!って

私は買い物カゴにアイスが入っているので、

そりゃー急いで家まで帰ったの。

一番最寄りのマーケットで徒歩で行けるところの場所にあるマーケットで財布を忘れてしまってトホホ

カステラ一番サッポロ一番ダッシュ一番の勢いで

お財布を取りに行って再びマーケット飛び込み前転!

セリヌンティウス!!!

私は約束した3分を超えてしまって急いでダッシュ一番を決めたものの9分フラット

新記録よ!

サービスカウンターの係の人に、

3分で戻って狂って言って嘘ついてごめんなさいって。

中条きよしさんばりの折れたタバコの吸い殻で嘘をついたのが分かる様に。

9分かかったけど戻ってきたわ!

セリヌンティウス!って。

サービスカウンターの係の人は何事もなく私が3分で充分よって言ったことも忘れていたというか、

係の人が変わっていたか

私の3分エピソードを聞いてない人かも知れないので、

わざわざ9分かかりました!って申告しなくても良かったのかも知れないわ。

私は無事買い物カゴを奪還してお会計を済ませて

アイスクリームをペロペロしながら帰ったのよ。

あれってさ、

普段電子決済できるお店だと手ぶらで何でも買い物できる時計スマートフォンで便利だけど。

その便利さゆえ、

ついついお財布をノールックで忘れちゃうことがたまにあるのよね。

サザエさんを地で行く感じ。

一応今日学んだことは、

買い物途中で財布がないことに気付いたら、

一旦サービスカウンターに買い物カゴ預けてコンティニューできるってこと!

日々学びね。

あれ?ポケットにお財布がない!って気付いたときはサーって血の気が引くわ。

もうお店を逆飛び込み前転で出て行きたい気持ち

そんな気持ちを抑えて、

えいや!って聞いてみて正解だったわ。

私は無事買い物を終えて帰路についたんだけど、

ここのマーケットってさ

若干遠いのよね。

最寄りの一番近い電子決済がなんでもできる大手のチェーンのマーケットのお店だったか

多少高くても多少お惣菜が美味しくなくとも

近いって理由だけで行ってたのよね。

それがさすがのお惣菜の不味さ不評さに

地域住民の胃袋をガッツリ掴むことが出来ずに閉店してしまったのよ。

で、

そのお店が無くなってよその近くのお店のお惣菜買って食べるでしょ?

美味しいのなんのって!

今までよっぽどそのお店のお惣菜出来栄えあんまりよろしくなかったんだわ!ってなるほど閉店してしま理由の一つの一番かも知れないわ。

からないけれど。

それからは、

近いお店が何軒かあるもの

歩いてはちょっと遠いぐらいで

しか現金決済のみとかカードだけ電子マネーは他使えないとか。

微妙に使い勝手が良くない感じのお店だけど、

それらのお店のお惣菜の美味しいことに気付かせてくれたのは意外だったわ。

逆に言うと、

閉店したお店って、

もうちょっと惣菜部門気合い入れてやったら起死回生したのでは?って思うのが悔やまれるのよね。

でもそれ以前から

なんか危なさげな閉店の気配は迫ってきていたのよね。

そのマーケットは4階建てで、

急に4階のフロアはなくなっちゃうし、

書店は小さくなるし、

フードコートうどん屋さんだけになっちゃうし、

縮小の一途なのよ!

そしてしばらくして告げられる挙げ句の果ての閉店のお知らせ。

やっぱそうかーって。

そんな閉店の思い出を思い出しちゃうわ。

とりあえず、

お財布を忘れても取って戻ってきてお買い物の続きができるって知ったことだけが

今日の成長ね!

もうすっかり電子決済に慣れきってしまたころに訪れる

不意の財布忘れ。

あちゃー!ってなるわよね。

走れメロスメロスもきっと同じ気持ちだったのかも知れないわ!

走り出してしばらくして財布忘れたことに気付いて、

ももう出掛けちゃったから、

戻ってもいい戻れる距離ってあるじゃない。

これ以上行ったらもう戻ったら電車行っちゃう!みたいな。

この臨界点行くか戻るかってところが葛藤の作中のポイントよね。

走れメロスって読んだことないけど

きっとそんな内容でしょ?

私はそれを先に読んでいたら

財布を忘れることはなかったと思うし、

これ何度かやっちゃってるので、

その時はまだ買い物する前だったから良かったものの、

さすがに今回はヒヤッとしたわ。

以後気を付ける!

心の中にメロスを持って。

ちなみにその時買ったアイスメロス味じゃなくてバニラ味よ。

うふふ。


今日朝ご飯

ハムタマサンドしました。

迷ったらこれと決めている相場がある変動しそうな新製品がないのでやっぱりハムタマサンドしました。

無難面白味のない一手だけど

背に腹はかえられないわ。

美味しくいただきました。

デトックスウォーター

最近またブーム

ホッツルイボスティーウォーラー

朝の温活優しい味がルイボスティーよ。

ホッツが身体に沁みて温まるわ。

雨水とはいえまだまだ寒いので気を付けたいものよ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2025-02-16

[] アーキエイトステッチ

Levi'sジーンズの後ろポケットに施されている刺繍

アーキエイト」とは「弓(アーチ)型の」といった意味

元は補強のためだったらしい。

anond:20250216104906

フランス人ウェーブのかかったロングの髪で片手を腰に当ててキザな感じ

ドイツ人ショートヘアで正面向いて腕を組んで厳しい感じ

イギリス人ポケットに親指だげ入れてフィッシュアンドチップスを食べてる感じ

2025-02-15

A5サイズルーズリーフバインダー止めて

A6サイズルーズリーフバインダースイッチする?

週明けにキーボードなど発注するからA6バインダーもついでにアレすればいい

A6ならポケットにもおさまる

現在A5ノート記載事項について、スキャナーで全部よみとって

デジタル保管か?どうせたいしたことも書いてないと言えばかいてないが_| ̄|○

いま所有している穴あけは、流用できるんか?

anond:20250215091742

ポケットナイナイはあったとしても微々たるもんで、高い装備は買わないといけないってのが利権だね

2025-02-14

友人A「ああ~~奢りてえ~~~~」友人B「わかるわ~~~」友人C「ジャン勝ちで驕りね」俺「いいねえ~~~~~~」

【店内にて】

俺「しゃあ!俺の驕りな!!(会計10万マジかよ……)」

友人B・C「ゴチです!!!先店で待ってるワ(退席)」

友人A「なんかすまん、これ二人には内緒な(5万手渡し)」

俺「いや、いいって、大丈夫

友人A「いいからいいから、言い出しっぺ俺だし」

【帰路】

俺「じゃあ俺とC路線こっちだから

A「お疲れ~」

B「またな!ご馳走様!!(俺の肩を叩きながらコートポケットに何かを突っ込むも俺は気づかず、家に帰った時にポケットの中に5万が入ってたことが発覚、Bに礼を告げる、周りには内緒にしてくれと口止めされる)」

【帰りの電車の中】

C「今日悪かったな、流石に10万は痛いよ、これみんなに内緒で(5万手渡し)」

俺「ええぇ、いやぁ、ありがとう……」




タダ飯食った挙句5万貰ったけど、周りから内緒にしてくれと口止めされてるから黙ってる……

2025-02-12

anond:20250212233444

すみません、「胸ポケットのないシャツ」が今の話にどう関係あるのか分からないのですけど、どういうことですか?

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