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2026-04-04

anond:20260404194331

4名(以下、「海田教授ら」)が2名1組になって面談調査をすることを決定し、米澤助手の立ち会いの下で、甲野、A子、B子から話を聞いた[31]。坪内所長を含むセンター教授らは、海田教授から調査結果を聞いて、「矢野は潔白ではないのではないか」という心証を持ったが、「教授会には司法権がなく、本人個人の誠意ある対応を待つしかない」という消極論が大勢を占め、11月20日に米澤助手に対して、「すぐには結論が出ない。しばらく待ってほしい」と答えるに留まった[32]。

人権救済の申立

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甲野は、自分調査に応じたのにセンター側は矢野に対する処分をする様子が全くなかったので、井口弁護士対処方法相談した[32]。そして、プライバシー保護時効の壁を乗り越えることを考慮して、匿名人権救済の申し立てをすることを決めた[32]。そして、井口弁護士と他6名の弁護士代理人として、12月14日京都弁護士会人権擁護委員会に対し、「甲野乙子」という仮名人権救済の申し立てを行った[5]。

矢野対応

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矢野12月15日スウェーデン出張から帰国した後、自宅に新聞記者が待機しているという情報があったため、自宅に帰らず京都市内のホテル宿泊した[33]。事態対処について徳山理事長相談し、徳山理事長の勧めもあって、教授職を辞任して出家することを決意した[34]。12月17日、高谷教授は、徳山理事長から矢野が辞意を固めていることを電話で聞いた[34]。12月18日、高谷教授確認のため、古川教授と共に矢野を訪ねたところ、矢野は、よく考えた結果出家することに決めたからできるだけ早く辞めたい旨を語った[34]。高谷教授は、12月19日の朝にセンターへ行って坪内所長らに矢野の決意を報告し、その日の夜に2種類の辞職願書式を矢野に渡した[34]。矢野縦書きの書式に従って全文自筆の辞職願を書き、坪内所長に届けてほしいことと、センターに保管されている印鑑を辞職願に押印してほしいことを高谷教授に依頼して預けた[34]。12月20日、高谷教授は坪内所長に辞職願を渡し、センター事務局職員によって辞職願に印鑑を押印してもらった[34]。坪内所長は、矢野を訪ね、古川教授が同席する中で、セクハラ事実の有無と辞意の確認をした[34]。その面談において、矢野は、坪内所長宛に辞職の理由を記した書簡と、センター事務長宛に同封の『京都大学を去るにあたって』と題する文書関係者に配布するように依頼した書簡を渡した[34]。この際、矢野セクハラ事実について否定した[35]。

矢野は、12月21日臨済宗東福寺にて居士としての修行生活に入った[32]。12月25日には、『京都新聞』のコラムに『諸縁放下』という文章寄稿した[36][注釈 5]。

センターでは、12月27日教授会と協議員会で矢野の辞職が承認され、12月31日付で辞職辞令が発せられた[32]。

1994年平成6年1月26日、「セクシュアル・ハラスメント疑惑事件の徹底究明を求める大学教員の会」などの代表東福寺を訪れ、「矢野を匿うことで事実関係の究明を困難にした」などと追求した[16]。福島慶道東福寺管長は「軽率だった」とし、矢野1月29日東福寺を出ることとなった[16]。2月9日までに朝日新聞矢野からの釈明の手紙が届き[37][注釈 6]、2月11日には『AERA』のインタビューに応じた[17]。

小野和子の手記・文書

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1994年平成6年1月18日、『京都新聞』に野田正彰の『危機状況での判断』というエッセイ掲載された[38]。その中で、矢野セクハラ疑惑について、次のような趣旨のことを書き記している[39]。「矢野の進めてきた研究私人趣味ではなく長い年月と社会的経費が投じられたものであり、辞職するには明確な理由がなくてはならない[38]。研究個人への中傷で辞めるべきではなく、大学もそのような個人攻撃容認しないという意思を見せるべきであった[40]。元秘書矢野告発したいのであれば、刑事告訴をすべきである[41]」

この文を読んだ小野和子は、匿名でなされた告発矢野個人への誹謗中傷に過ぎない、と捉えられかねず、現代社会女性の置かれている状況が理解されていないと考え、以前からセクハラについての原稿を依頼されていたこともあり、1月25日京都新聞に『学者人権感覚 矢野教授問題によせて』と題する手記(以下、「本件手記」)を寄稿した[42][39]。この中で、小野は、女性職員の有志による告発事実に反する誹謗中傷ではないことを示し、改善委員会による調査において「三件の軽微なセクハラ」と「一人の女性の、レイプに始まるすさまじいまでのセクハラ」の事実証言)が出てきたことを書き記している[43]。

本件手記の反論として、2月10日京都新聞に河上倫逸の『もう一つの人権侵害』が掲載された[44]。その中で、「根深政治的背景をうかがわせる『事件』が、元秘書に対する『セクシュアル・ハラスメント』という問題矮小化されてしまいつつある」とした上で、次のような趣旨のことを書き記している[45]。「矢野の辞職はセクハラ問題による批判を受け入れたものと明言されておらず、辞職自体が本人の自由意志かどうかすら明らかではない[46]。また、批判者は匿名か伝聞の形を取っており、矢野には反論の機会が与えられておらず、客観的事実確認がなされていない[46]。矢野犯罪行為継続的になしてきたと主張するなら刑事告訴がなされるべきであり、矢野事実関係で争うなら名誉毀損などで告訴すべきである[47]」

2月20日京都府婦人センターで開催された「大学でのセクシュアル・ハラスメント性差別テーマとする公開シンポジウム」において、小野自身作成した『河上倫逸氏に答える セクハラは小事か』と題する文書(以下、「本件文書」)を参加者に配布した[42]。その中で、「セクハラ即ち女性の権利の侵犯果たして矮小』なことなのであろうか」「私たちが問うているのは、その『セクハラは小事』とする差別意識である」と訴え、改善委員会被害者から証言を聞いて確認しており、矢野自身謝罪念書を提出しているケースもあることを踏まえ、「決していわゆる『伝聞』ではない」と書き記した[48]。”


判決要旨

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原告は、「辞職願」をその内容を理解したうえで作成し、高谷教授を介してセンターへ提出したことを認めながら、「辞職願」を提出して辞職につながるとは思っていなかったとか、「辞職願」作成時はある種の理性を失っていたとか、「辞職願」は正式ものではないかもしれないと半信半疑であったなどと趣旨不明瞭ながら、その主張に一応沿う供述をするが、前記一認定〔註・矢野自筆の辞職願が高谷教授を通じて坪内所長に渡され、教授会と協議員会において辞職の申し出が承認されたことなどを指す。〕のとおり、原告は、「辞職願」作成後も、「京都大学を去るにあたって」と題する文書退職手続書類作成し、「辞職願」作成の翌々日には、京大教授としての職務を投げうって、東福寺に入山しているのであって、原告は「辞職願」作成時、京都大学教授を辞職する意志は固く、「辞職願」は原告の本意に基づくものであることは明らかである。従って、原告の「辞職願」不成立及び心裡留保の主張は理由がない。また、本件セクシュアル・ハラスメント問題発生後の経過や前記一認定原告が「辞職願」を作成・提出するに至った経緯によれば、原告は「辞職願」作成時にその意思能力にかける点は全くないことも明白であるし、原告が主張する詐欺強迫、錯誤を認めるに足りる証拠は全くない。

— 東京地裁平成8年8月20日判決平成6年(行ウ)第58号、『辞職承認処分取消請求事件』、労判707号92頁。

原告は、センターが「辞職願」受領後、本人の意思確認手続を怠ったから、本件辞職承認手続瑕疵がある旨主張するが、前記のとおり、原告の「辞職願」提出による辞職の意思表示には、全く瑕疵がなく、そもそも「辞職願」の受理とは別に、あえて原告意思確認手続をしなければ、本件辞職承認処分違法となるわけではなく、(教育公務員特例法一〇条、国家公務員法七条人事院規則八―一二第七三条)、原告の主張は主張自体失当である。なお、本件においては、坪内所長が原告の辞職の意思確認したこと原告は、坪内所長の要請に従って、「辞職願」とは別にセンター教授会、協議員会で審議するとき理由書として辞職の理由を記した「京都大学を去るにあたって」と題する文書作成してセンター事務局に提出したことは前記認定のとおりであって、原告意思確認手続きは充分なされていたというべきである

— 東京地裁平成8年8月20日判決平成6年(行ウ)第58号、『辞職承認処分取消請求事件』、労判707号92頁。”

—— Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A2%E9%87%8E%E4%BA%8B%E4%BB%B6

anond:20260404170551

矢野事件(やのじけん)とは、京都大学東南アジア研究センター(現・東南アジア地域研究研究所)所長であった矢野暢(1936-1999)教授1993年平成5年)に起こしたセクシャルハラスメント(以下、固有名詞引用文を除き「セクハラ」で統一する)事件と、それに関連する事件訴訟総称である。「京大矢野事件」「京大矢野事件」「京都大学矢野事件」「矢野セクハラ事件」「京大教授セクシュアル・ハラスメント事件」とも呼ばれる。

日本におけるセクハラ問題化メルクマールとなった事件とされ[1][2]、これ以降、大学でのセクハラに対する文部省(現・文部科学省)の取り組みも始まったとされる[3]。

概要

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1993年平成5年)、京都大学東南アジア研究センター(以下、「センター」)所長である矢野暢が、あるセンター職員の妹を秘書として雇いたいと申し出た。矢野面接と称してホテルラウンジに呼び出し、「秘書仕事には添い寝も含まれる」など発言し、断ったら姉を辞めさせると脅した。姉であるそのセンター職員からの抗議により、矢野謝罪念書を書いたが、その後も秘書などに対してセクハラ行為を繰り返し、次々に秘書が辞めていく事態となった。そのうち1人の非常勤職員は、センター事務長に「矢野からセクハラを受けたので退職したい」と訴えた。

上記事情を知ったセンター助手センター質問状を提出することなどによって、セクハラ疑惑として表沙汰となった。その頃、センター助手に、学生時代自分矢野から暴力に遭っていたという女性から電話がかかってきた。

センターは、改善委員会を設置し、矢野センター所長辞任をもって解決を図ろうとするが、具体的なペナルティもなく事件がうやむやにされるのを恐れた被害者女性が、井口弁護士相談の上、弁護士名義で文部大臣宛に質問状を提出したり、「甲野乙子」名義で京都弁護士会人権擁護委員会に人権救済の申し立てを行ったりした。矢野は、12月31日付で京都大学を辞職した[4]。

1994年平成6年1月18日京都新聞に、この事件に関する野田正彰の文章掲載された。これを読み、現状が理解されていないと感じた小野和子が、1月25日京都新聞に『学者人権感覚 矢野教授問題によせて』を寄稿した。これに反論する河上倫逸の文章2月10日京都新聞掲載され、小野2月20日の「大学でのセクシュアル・ハラスメント性差別テーマとする公開シンポジウム」において、『河上倫逸氏に答える セクハラは小事か』と題する文書を配布した。

矢野は、文部大臣に対する辞職承認処分の取り消しを求めた行政訴訟と、虚偽の事実新聞公表されたことなどにより名誉を傷つけられたなどとして甲野乙子、井口博、小野和子に対する3件の慰謝料請求民事訴訟を起こしたが、いずれの判決矢野請求棄却した。

事件の経緯

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甲野乙子事件

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1982年昭和57年1月末、大学3年生であった甲野乙子(仮名[注釈 1])は、甲野の通う大学非常勤講師であった矢野暢[注釈 2]の特別講義に出席した[7]。その講義の終了後、甲野は大学内の学生食堂矢野と話す機会を得て、東南アジア研究の話を中心に会話が弾み、自分が将来は研究者になりたい旨を伝え、甲野は矢野自分の住所と電話番号を教えて再会を約束した[8]。三度目の面会の際、大阪市内ホテル地下街で夕食などを共にした後、矢野は「今日は疲れているから部屋で話の続きがしたい」と切り出し、自分チェックインしている同ホテルの部屋まで来るように申し向け、甲野はそれに応じて部屋に入った[8]。

部屋に入ってから東南アジアの話が続いたが、突然、矢野椅子から立ち上がり、甲野の手を握ったので、甲野は矢野の手を振り払った[8]。すると、矢野は「何で振り放った」と怒鳴り、甲野が「男の人からいきなり手を握られたら振りほどいて当然である」と答えると、甲野を平手で数回殴り、罵倒し始めた[8]。甲野は泣きながら反論したが、矢野罵倒と殴打を繰り返され、反論も止め、手を握られるままとなった[8]。矢野は甲野の手を握りながら説得し始め、甲野の肩を抱こうとし、甲野がそれを拒もうとすると再び罵倒と殴打を繰り返した[9]。また、矢野は甲野をベッドに座らせ、自ら着衣を脱ぎ、「君も裸にならないと対等ではない」と着衣を脱ぐように求め、甲野が裸になると矢野性交渉に及んだ[9]。矢野は「性行為は対等な人間同士がやることであり、君と僕性的関係を持ったことは東南アジア研究を目指す者同士の同志的連帯の証である」などと言い、研究者になるために日常生活に到るまで指導することの同意を求めた[9]。甲野は黙り込んでいたが、矢野が詰問してきたために同意をした[9]。翌日、次に会う約束の日時を決めて別れた[9]。

この日以降、甲野は、矢野に殴られた跡の治療にも行かず、矢野と会う約束以外では人目を避けて寮の自室に籠りがちになり、大学の授業に出ないことも多くなった[9]。また、矢野性的関係を持ったことには誰にも口外しなかった[9]。

甲野は、矢野の勧めに従い、4月からアルバイトとして、卒業後は事務補佐員として矢野研究室に勤務した[9]。この間、何度か辞めたい旨を申し入れたが、その度に矢野激怒し、殴るなどして撤回させられた[10]。また、矢野との性的関係継続させられ、甲野が婚姻した後も続いた[11]。1988年昭和63年)、甲野は他のアルバイト矢野から性的関係を求められていたことや、第一秘書自分矢野との関係認識していたことを知り、自分に対する対応研究ぐるみで行われていたと認識し、夫に対して告白するとともに、研究室への出勤を拒み、そのまま3月末に退職扱いとなった[11]。その後、甲野は大学院に進学したが、矢野関係者との接触を避けるために東南アジア研究の道を選択しなかった[11]。

A子事件

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1992年平成4年12月京都府庁アルバイトをしていたA子は、センターに勤務している姉を通じて矢野[注釈 3]から秘書として採用したいという申し出があった[11]。1993年平成5年1月8日に京都市内のホテルにあるフランス料理店にて、A子とA子の姉、矢野矢野の所長秘書の4人で面接を兼ねた会食を行った[11]。その際、矢野は、あと数回会ってから採否を決めること、次の面接については姉を通じて後日連絡することを伝えた[11]。

次の面接である1月12日、出張から戻ってきた矢野と駅で再会し、矢野疲労を訴え、話し相手になってほしい旨を述べたため、A子は「私でよかったら話し相手になります」と応じた[11]。その後、会食で利用したホテルの地下にあるバーに向かい階段を降りる途中で、矢野は「私がこういう風に疲れた時は、『先生今日は一緒に飲みに行きましょう』とか、『先生今日添い寝をしてさしあげましょう』とか言わなければいけない。それが秘書役割だ」と言った[12]。A子はバーに入った後、秘書仕事自分には負担が大きいので辞退する旨を述べた[12]。すると、矢野はA子に対し、「秘書としての事務処理の能力で雇うんではない。ハートの付き合いをしてもらうために雇うのである」などと怒鳴り始めた[12]。A子は「私には恋人いるから、先生とはハートの付き合いができない」と言うと、「男がいるような妹を紹介したお姉さんもお姉さんだ。お姉さんと所長秘書には責任をとってもらう。私は所長だから辞めさせることは簡単なんだ」と畳み掛けた[12]。A子は、これらの発言を聞いて秘書採用の最終的な返答について保留し、矢野から次の休日頃に再度会いたいから予定を開けておくようにと言われて別れた[12]。

A子が帰宅後に自室で泣いていることから事情を察したA子の母がA子の姉に電話をし、A子は電話口でその日の経緯についてA子の姉に説明した[12]。A子の姉は話を聞いて憤激し、翌日、所長秘書事情説明し、A子の秘書採用を断り、自分責任を取って辞職する旨を申し出た[12]。A子は、前田教授にも事情説明した[12]。前田教授から事情を聞いた高谷教授は、A子の姉に対して、矢野謝罪させる旨を電話で伝えた[12]。

2月25日、同ホテルにおいて、前田教授、高谷教授、所長秘書、A子の姉の立ち会いの下に、矢野はA子と会い、二度と同じようなことはしない旨を書き記した念書を渡し、「意志の疎通がうまく行かず、誤解が生じたのを深くお詫び致します」と謝罪した[12]。A子は、念書に「セクハラ」の文言を入れてほしいと思ったが受け入れられず、A子に対する言動の詳細については「あなたの心を傷付けた」という抽象表現に留まった[13][14]。

3月8日、この事件告発する匿名文書が、文部大臣文部省記者クラブに届いた[15][16]。矢野は、この事件を全面否定する釈明書を提出した[17]。

B子事件

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1993年平成5年4月中旬矢野出張先の東京ホテル自分の部屋において、出張に同行していた採用間もない秘書B子に抱きつき着衣を脱がそうとしたが拒まれた[18]。B子直ちに帰宅し、以後出勤することな4月30日付で退職した[18]。

C子事件

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矢野は、前述のB子とのトラブルがあった1週間後に、出張先の東京ホテル自分の部屋において、出張に同行していた採用間もない秘書のC子に抱きつき着衣を脱がそうとしたが拒まれた[18]。

D子事件

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1993年平成5年6月10日矢野京都市内のホテルエレベーター内で非常勤職員D子に抱きついた[18]。6月14日、D子は「矢野からセクハラを受けましたので辞めさせてください」「愛人にはなれません。報復が怖いか一身上の都合ということで辞表を出します」などと言って辞職願を出した[18]。

改善委員会

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1993年平成5年6月14日、D子がセンター事務長とセンター庶務掛長に対し、矢野からセクハラを受けたので退職したい旨を訴えて辞職願を提出したことセンター職員らが目撃した[19]。6月15日には、矢野研究室の私設秘書全員が辞職願を提出した[19]。

A子の事情を知っていた米澤真理子センター助手(以下、「米澤助手」)は、上記事情も知り、もはや矢野個人的問題では済まないと考え、他の女性センター職員10名と共に6月21日付で事件真相を究明し断固たる処置を取ってほしいという旨の質問状を「センター女性職員有志一同」名義で所長代理、副所長、各部門長、各部門主任宛に提出した[19][20]。

この質問状を受領したセンター教授らは、部門会議及び拡大部門会議対応検討し、改善委員会を設置し、矢野以外の全センター教授構成することを決定した[19]。これらの経緯を知った矢野は、7月15日に開催された臨時教授会において所長を辞任したい旨を申し出て承認された[21]。改善委員会委員長である高谷教授は、個人良識解決を委ねるべきであると考え、矢野謝罪等の条件を実行させ、所長を辞任することで事態を収拾しようとした[22]。米澤助手は、高谷教授の報告の中にセクハラについて触れていないことを不満として、再び7月26日付で改善委員会の全委員宛に調査継続の有無と辞任理由セクハラ責任関係について回答を求める趣旨質問状を提出した[22]。

質問状を受けて、7月30日に所員会議を開き、改善委員会委員長は、センターの全所員に対し、7月29日協議員会でも矢野の辞任が承認されたこと[注釈 4]、矢野の辞任の理由は他の公務多忙であることとセンター内が混乱していることの責任を認めてのことであるとし、改善委員会はこれ以上の調査をしないことを伝えた[22]。その一方で、女性職員に対し、今後は非公式に懇談を続けていくことを提案した[22]。米澤助手は、非公式の懇談を続けるという提案を受け、8月中に2度の懇談を持った[22]。また、米澤助手らは、井口弁護士(以下、「井口弁護士」)と相談し、8月20日付で、セクハラ事実を認めて被害者謝罪するか、責任の取り方として全ての公職を辞職するつもりがあるか、という趣旨矢野個人に対する質問書を送付した[25]。

矢野は、8月31日に正式センター所長を辞任した[26]。9月1日矢野の後任として坪内良博センター教授(以下、「坪内所長」)がセンター所長に就任し、改善委員会委員長兼務することになった[26]。9月9日矢野は、所員会議において、所長辞任の挨拶をし、センター内に混乱が生じたことについて、遺憾の意を表した[26]。矢野は、岡本道雄元京都大学総長(以下、「岡本総長」)、徳山詳直瓜生山学園理事長(以下、「徳山理事長」)、高谷教授古川教授と、自分の今後の対処の仕方について相談した[26]。

同僚から手紙上記のような内部告発が行われていることを知った甲野は、9月24日センター編集室に電話し、米澤助手自分矢野との性的関係などの事情告白した[27][28]。この告白を踏まえ、米澤助手は、同日の小懇談会において、矢野セクハラ事実の有無について調査したいと申し出た[29][30]。

米澤助手らは、8月に送付した質問書について、質問書に記載した期限を過ぎても返答がなかったため、文部大臣宛に9月27日付で井口弁護士代理人として質問書を送った[26]。10月1日、文部省京都大学に照会し回答を求めた[29]。坪内所長は、高谷教授前田教授の立ち会いの下、矢野に対し事実関係を問い質したが、矢野事実関係存在しない旨の弁明をした[29]。10月4日、坪内所長は、事実関係調査したいと申し出た米澤助手に対し、事実関係調査を所長の責任公的ものとすることを決めたので、調査結果をまとめて提出してほしい旨の説明をした[29]。

米澤助手は、甲野らに公的調査が開始されるので協力してほしい旨を伝え、甲野らから陳述書を入手した[29]。それに聴取書証言メモ作成し、これらに基づいて作成した調査報告書と陳述書等を11月8日に坪内所長に提出した[29]。1111日、坪内所長は改善委員会を開き、被害者とされる女性実在証言自発性確認するため、海田教授土屋教授前田教授福井 Permalink | 記事への反応(1) | 19:43

2026-03-27

anond:20260327140149

第42章:極地の迷宮と、暗い海面

研究室空気は、日を追うごとに密度を増し、吸い込むだけで肺の奥が重くなるような錯覚を覚えさせていた。そんな折、G子の元に石田教授から一通の簡潔なメールが届く。


『H男くんと同席で、今後の共同研究についてミーティングを行いたい。11時に教授室へ』


G子はその画面を見つめたまま、微かに唇を噛んだ。


彼女の瞳には、すでにA子や壊れていったB子が抱いていたものと同じ、光のない虚無が宿り始めている。


定刻、H男と共に教授室を訪れると、石田はいものように深く椅子腰掛け、二人を温厚な微笑で迎えた。ミーティング自体は滞りなく進んだが、G子は終始うつむき、H男が活発に意見を出す傍らで、機械的メモを取るだけだった。


時間後、解散したばかりの二人の元に、石田から一通のメールが届く。宛先はH男、そしてCCにはG子の名が入っていた。


件名:極地での指針について

H男くん、先ほどの議論の補足だが、ふと思い出した「謎かけ」を一つ。

『極地方において、磁気嵐や吹雪で方角を完全に見失った時、探検家はどうやって進むべき道を見つけると思うかね?』


H男はスマホの画面をスクロールし、首を捻った。最近急にG子の化粧が濃くなったけれど、何かこのことと関係あるのかしらん。彼は極めて真面目で研究熱心だが、石田のこうした「哲学的な余談」に隠された真意を読み解くほど、海千山千の男ではない。彼はすぐに返信を打った。


先生極北の地というと、やはり冬の極夜でしょうか?』

彼には少しの茶目っ気があるのだ。


石田極夜では真っ暗闇なので、夏の話です』


H男『先生不勉強ながら、私にはわかりません』


数分と経たずに、石田からの返信が届く。


『正解は「氷の空(アイスブリンク)」と「水の空(ウォータースカイ)」を見分けることだ。

氷に覆われた大地の上空は白く光り輝くが、海面の上は氷がないため、太陽光の反射率が極端に低くなる。その結果、遠くの空に「暗い影」が映し出される。それを目印に海、つまり開けた場所を探すのだ。

……もっとも、これは私が物の本で読んだだけの知識だがね。我々の研究も、このようなものだ』

第43章:反射しない絶望

H男はそのメールを読み終え、

「なるほど、流石は先生だ。Wikipedia編集するだけのことはある」

と感心したように独り言を漏らすふりをした。彼は、石田自分に「進むべき道を見失うな」という教育的なメタファーを与えてくれたのだと、好意的解釈した。性質のまっすぐな、根が良い男なのだ


しかし、CCでその文面を受け取っていたG子の指は、激しく震えていた。


H男は知る由もなかった。


このメールが届く数日前、すでにG子は石田の「餌食」となっていた。閉ざされた教授室で、逃げ場のない言葉暴力と、拒絶すればキャリア死ぬという無言の圧力彼女にとって、石田が語る「暗く見える海面」とは、希望の光などではない。


それは、真っ白な偽善アイスブリンク)に覆われたこ研究室の中で、唯一、自分が引きずり込まれた「底なし暗渠」そのものを指していた。


「物の本で読んだだけ」という石田免罪符のような一言。それは、G子の身に起きている凄惨現実を、あたかも「どこか遠い世界で起きている客観的事象」として処理し、責任回避する石田の不気味なシグナリズムだった。


H男が「勉強になりました」と能天気に返信を打っているその裏で、G子は確信していた。


石田は今、H男という「何も知らない第三者」を証人として介在させることで、自分とG子の間に横たわる歪な関係を、より強固な、誰にも暴けない密室へと変貌させたのだ。


白く輝く氷原の向こうに、暗く濁った空が見える。

G子は、自分がその「水の空」の下へ、二度と這い上がれない深さまで沈められたことを悟り、音もなく涙を流した。

anond:20260318114810

第39章:連鎖する捕食者たち

研究室の片隅、顕微鏡モーター音だけが低く響く昼下がりに、後輩のD子がA子の元へやってきた。その顔は土色で、指先は小刻みに震えている。


「A子さん……ちょっと相談してもいいですか」

人気のない資料室に移動した瞬間、D子は堰を切ったように話し始めた。


「E男さんが、しつこいんです。毎晩のように『研究アドバイスをあげるから、二人で飲みに行こう』ってLINEが来て……。断っても『石田先生も、君の協調性のなさを心配してたよ』って、先生名前を出して脅すみたいに誘ってくるんです」


A子の背筋を、冷たい不快感が走った。E男は石田教授お気に入りで、三矢准教授からも「勢いがある」と評価されている学生だ。しかし、D子の訴えはそれだけでは終わらなかった。


それから最近……SNSに、変なアカウント粘着してきてるんです。私のプライベート投稿に全部コメントしてきて、DMで『今どこにいるの?』『OBのF一郎だけど、君のこと、石田先生から聞いて興味持ったんだ。今度会おうよ』って……」


F一郎。かつてこの研究室卒業し、今は関連企業で力を持っている人物だ。A子の脳裏に、石田教授のあの慈悲深い微笑みがフラッシュバックした。

第40章:シェアされる「獲物」

D子の震えるスマホの画面を見つめながら、A子の中に、ある戦慄すべき仮説が浮かび上がった。


石田教授は、ただ自分一人で学生支配しているのではない。


教授は、研究室内の力関係を巧みに操り、E男のような「忠実な駒」に、自分お下がりのような、あるいは「次に狙うべき獲物」としての女子学生を、餌として与えているのではないか


さらに、卒業したOBであるF一郎にまで、現役学生個人情報や弱みを「手土産」として差し出している。教授を頂点としたピラミッドの中で、女子学生たちは一人の人間に所有されるのではなく、支配層の男たちの間で「シェア」される共有財産として扱われているのではないか


「……石田先生は、なんて?」

A子が掠れた声で尋ねると、D子は絶望に満ちた目で答えた。


先生相談したら……『E男くんもF一郎くんも、君の才能を認めているからこそ、熱心に誘っているんだよ。彼らと仲良くすることは、君のキャリアにとっても大きなプラスになる。……それとも君は、B子さんみたいに、周囲の好意を悪意に受け取ってしまう不健康精神状態なのかい?』って、優しく諭すように言われて……」


その瞬間、A子は心底から吐き気を覚えた。


石田教授は、女性たちを「救済」するという名目で囲い込み、それを自分を支える男たちに分配することで、研究室という名の強固な「帝国」を維持している。


B子が壊されたのも、単なる事故ではない。彼女がその「システム」に気づき、拒絶しようとしたからこそ、石田は三矢という「善意執行人」を使って、彼女を徹底的に排除したのだ。

第41章:沈黙共犯

D子が泣きながらA子の服の袖を掴む。


「A子さん、私、どうしたら……。A子さんなら、石田先生に信頼されてるから、なんとか言ってくれませんか?」


A子は言葉を失った。


今、ここで石田意見すれば、自分B子と同じ道を辿ることになる。三矢准教授が「君の将来のために消してあげたよ」と笑いながら、自分のこれまでの努力をすべて消去するだろう。


石田教授の微笑みの裏側にある、底なし暗渠あんきょ)。


そこでは、学問という聖域を隠れ蓑にして、女性たちがモノのように鑑定され、受け渡され、消費されていく。


「……わかった。少し、考えてみる」


A子は、自分の声が嘘のように冷たく響くのを感じた。

D子を助けたいという想いよりも先に、自分いかに深く、その「シェア構造」の一部として、石田の隣に据え置かれているかという恐怖が、彼女思考麻痺させていた。


資料室を出る際、廊下の向こうで石田教授とE男が、親しげに肩を並べて談笑しているのが見えた。石田こちらを向き、いつもの鋭い、非の打ち所のない微笑みを投げかけてくる。


その目が語っていた。


「君も、私の大切なコレクションの一部だよ」と。

2026-03-18

anond:20260317132142

三矢からB子さんも、私の教育的指導理解してくれたようです」という報告を受け、石田が「君のような熱心な准教授がいてくれて助かるよ」と、彼を駒として使い切ったことに満足するシーン。

——

第38章:石田の微笑

三矢が病室を去った後、研究室教授室では、安物のブレンドコーヒー香りが漂っていた。石田教授は、デスクの奥でゆったりと背もたれに体を預け、窓の外を眺めていた。

コンコン、と小気味よいノックの音が響く。

「失礼します、石田先生B子の様子を見てきました」

入ってきた三矢准教授の顔には、大仕事を終えた後のような、晴れやかでどこか誇らしげな「教育者」の表情が浮かんでいた。彼は石田の前に座ると、持参したタブレットを机に置き、報告を始めた。

先生の仰った通り、彼女はかなり混乱していましたね。私が責任を持って、彼女PCから有害ノイズ』をすべて整理しておきました。あん支離滅裂メモが残っていたら、彼女が将来復帰した時に、自分自身を恥じることになりますから彼女プライバシーキャリアを守るのが、私の役目だと思いまして」

石田ゆっくり椅子を回転させ、三矢に向き直った。そして、細い目をさらに細め、慈愛に満ちたような、温かい微笑みを浮かべた。

「ああ、三矢くん。君のような熱心な准教授がいてくれて、本当に助かるよ。B子さんも、君のその真っ直ぐな責任感に触れて、きっと自分の過ちに気づき正気を取り戻してくれるだろう。……教育とは、時に残酷なまでに、相手の弱さを切り捨ててやる勇気必要からね」

「恐縮です。先生の寛大なご配慮には、彼女の両親も深く感謝していました。娘を病気として扱い、籍を残してくださるなんて、普通ならあり得ない慈悲だと」

三矢は自分の「正義」が認められたことに満足し、高揚した様子で語り続けた。彼にとって、B子証拠を消し去ったことは、教え子を救うための「外科手術」に過ぎなかった。そのメスが、彼女の魂を切り刻んでいたことには、最後まで気づかない。

「……三矢くん、君は本当に素晴らしい教育者だ。これからも、私の右腕として、この研究室の『清浄空気』を守ってくれたまえ」

はい先生理想とする研究環境を作るため、全力で務めさせていただきます

三矢が満足げに一礼して部屋を出ていくと、石田の微笑みは、その形を変えた。

三矢の背中を見送る石田の唇の両端が、さらに深く、歪に吊り上がる。

それは、純粋な「善意」を盾にして、自らの手を汚さずに一人の人間社会的抹殺し終えた、完璧な捕食者の笑みだった。

石田は、三矢が「整理」したはずのB子データバックアップを、手元のプライベート端末で開いた。そこには、彼女が泣きながら綴ったであろう絶望言葉や、石田への恐怖が詳細に記されていた。

「……面白いね、三矢くん。君が『善意』で消してくれたおかげで、この世に私の罪を証明するものは何一つなくなった」

石田は、B子の悲痛な叫びが並ぶファイルを、ゴミ箱へとドラッグした。

「削除しますか?」という無機質な問いに、彼は迷わずはい」をクリックする。

その瞬間、B子という人間がこの学問世界に刻んできたすべての足跡が、消滅した。

石田は、冷めかけたコーヒー一口啜り、再び窓の外を見た。

そこには、何も知らずに石田支配下に自ら沈んでいくA子の姿が見えた。

「さあ、次は誰を『救って』あげようか」

夕闇が迫る教授室に、石田の静かな、しかし凍りつくような笑い声が、低く響き渡った。

2026-03-17

anond:20260317095329

石田教授の逃げ場のない心理的包囲網と、密室で繰り広げられる支配の瞬間を、より濃密かつ長文で描写します。

——

第32章:蜘蛛の甘い吐息

研究室喧騒から切り離された教授室。その空間は、分厚い絨毯が音を吸い込み、重厚な書棚が壁を埋め尽くす、一種静謐牢獄だった。


「さあ、そこに座りなさい。無理をしてはいけないよ」


石田教授の声は、まるで真綿に毒を忍ばせたような、不気味なほどに優しい響きを持っていた。A子は促されるまま、深いソファに身を沈めた。体が深く沈み込む感覚が、そのまま底なしの沼に引きずり込まれ予兆のように感じられて、彼女自分の膝を白くなるまで握りしめた。


石田は小柄な肥満した体を揺らしながら、ゆっくりとA子の正面に座った。彼の丸い顔には、慈父のような笑みが浮かんでいる。しかし、その細い目の奥に宿る光は冷たく、顕微鏡で標本を観察する学者のそれだった。


「A子さん、君が独りでどれほど苦しんできたか、私はすべて分かっている。ネット掲示板……あの無責任言葉暴力。それに、自分の部屋さえ安心できないという、あの得体の知れない恐怖。……辛かっただろう」


石田がそう言った瞬間、A子の心臓が跳ね上がった。

(どうして、そこまで正確に……)

彼女が誰にも、親友であるはずのB子にさえ打ち明けられなかった「感覚」を、この男はまるで自分の掌を見るかのように語っている。


先生、どうしてそれを……」


震える声で問いかけたA子に対し、石田は満足げに、頬の脂肪を歪めてにやりと笑った。


「私は指導教官からね。学生異変に気づかないはずがない。君が夜、あのアパートで震えながらパソコンを見つめている姿を想像すると、私も胸が締め付けられる思いだったよ。……だが、もう大丈夫だ」


石田は机の上のタブレット操作し、A子のほうへ向けた。そこには、彼女死ぬほど追い詰めていたあの掲示板書き込みが、発信者IPアドレスや、不自然なほど詳細な個人データと共に羅列されていた。


「これを見なさい。これらを書き込んでいる連中の正体も、私はすでに掴んでいる。私が一言しかるべき場所に連絡を入れれば、彼らは一瞬で社会的抹殺されるだろう。君の部屋に仕掛けられた不審挙動も、私のネットワークを使えばすべて遮断できる」

33章:絶望という名の依存

石田ゆっくりと立ち上がり、A子の側へと歩み寄った。床を叩く靴音が、まるでカウントダウンのようにA子の耳に響く。石田彼女の背後に立つと、湿り気を帯びた短い指を、そっと彼女の細い肩に置いた。

その瞬間、A子は全身に電気を流されたような拒絶反応に襲われた。しかし、逃げることはできなかった。


石田の指先から、目に見えない粘着質な糸が伸び、彼女自由を奪っていくような錯覚に陥ったからだ。


「だがね、A子さん。これを公の場に出して解決しようとすれば、君の名も、あの不本意動画存在も、大学世間に知れ渡ることになる。そうなれば、君の研究者としてのキャリアは終わりだ。……C男くんはどう思うだろうね? 彼が君のその姿を知ったら、今まで通りに笑いかけてくれるかな?」


「……っ」


A子の喉が、音もなく悲鳴を上げた。

C男。その名前を出された瞬間、彼女の唯一の心の支えが、石田の手元にある人質に変貌した。


「だから、これは二人の秘密にしよう」


石田の声が、耳元でねっとりと囁く。


「君を救えるのは、この世で私だけだ。警察も、友人も、C男くんも、君を守る力はない。彼らはただ、君を好奇の目で見、汚れたものとして遠ざけるだけだ。……私だけが、君のすべてを受け入れ、守ってあげられる」


石田の手が、肩から滑り落ちるようにして、A子の頬を撫でた。油っぽい指の感触が皮膚に残り、吐き気がこみ上げる。しかし、A子の頭の中は、石田提示した「救済」という名の毒に侵され始めていた。


(この人が、掲示板を消してくれる。この人が、私を監視から救ってくれる。……この人に従わなければ、私は、C男さんは……)

第34章:支配の完成

石田はA子の顎を優しく、しかし抗えない力で持ち上げ、自分の醜い顔を至近距離直視させた。


「これから毎日講義が終わったらここに来なさい。今日誰と何を話し、何を考え、何を食べたか。すべて私に報告するんだ。君の生活のすべてを私に委ねなさい。そうすれば、あの掲示板更新も止まる。C男くんの進路も、私の推薦で約束してあげよう。……いいかな?」


石田の細い目が、期待に満ちて輝いている。それは教育者の目ではなく、完璧コレクションを手に入れたマニアの目だった。


A子は、自分が巨大な蜘蛛の巣の中心に横たわっていることを悟った。糸を切ろうとすれば、自分だけでなく大切なものすべてが破壊される。生き残る道は、この蜘蛛に捕食されることを受け入れ、その慈悲にすがる以外にない。


「……はい先生。お願いします。……私を、助けてください」


A子の口から出たのは、魂を切り売りするような懇願言葉だった。


石田教授は、満足げに豚のように喉を鳴らして笑った。その笑い声は、静かな部屋の中でいつまでも反響し、A子の逃げ場を完全に塞いでいった。


「よろしい。……では、最初の一歩として、B子さんとの連絡をすべて断ち切りなさい。彼女は君の精神を乱す毒だ。君には、私という絶対的理解者がいれば十分なのだから


石田はそう言うと、A子の震える手からスマートフォンを取り上げ、その場でB子の連絡先を消去した。画面に映る無機質な「削除」の文字が、A子の過去との唯一の絆が断たれた瞬間を冷酷に告げていた。

anond:20260317094447

31章:絶望の縁

B子病院に通い続けていたが、次第に何かが変わっていくのを感じ始めた。

最初は気のせいだと思っていたが、その変化はあまりにも急速で明確だった。

優しく接してくれていた看護師たちが、ある日から突然、冷たくなった。


Mさん、Nさん、そして他の看護師たちも、最初は何の前触れもなく、B子に対する態度を変えた。

目を合わせることさえ避けるように、無言で通り過ぎる。

笑顔を見せたかと思えば、それはすぐに無表情へと変わり、冷たい空気がその場を支配する。


B子不安を感じながらも、しばらくはその変化を無視しようとした。

しかし、日に日にそれは強くなり、無視できなくなった。


ある日、病院で見かけたIさんが退職していたことを知る。

Iさんは、以前B子にとても親切にしてくれていた看護師だった。

だが、退職理由について何も言われなかった。

他の看護師たちは、何も答えず、ただ目をそらした。


B子はその後、他の看護師に問いかけてみたが、誰もが答えることなく、無言でその場を離れた。

次第に、病院内の空気のものが異常であることに気づき始めた。

看護師たちの間で、何かが起きているのは明らかだった。


ある日、診察が終わった後、B子病院の出口でIさんを見かけた。

Iさんは驚いた顔をし、B子に気づくとすぐに顔を背け、駆け足でその場を離れた。

B子はその姿をただ見送ることしかできなかった。


その後、B子ますます孤独を感じるようになった。

診察室を出るたび、病院内の誰もが避けるように無言で歩いて行く。

彼女にとって、かつての親切な看護師たちの笑顔は、もう二度と戻らないものとなった。


その日、B子は一人で歩きながら、すべてのことを考えた。

最初は、すべてが自分の心の中の問題だと思っていた。

しかし、次第に、病院内の異常な空気が、あまりにも現実的であることを痛感せざるを得なくなった。

そして、石田教授名前が頭をよぎった。


石田教授—その名が頭の中で繰り返される度に、胸が苦しくなった。

彼の存在が、病院全体に影響を与えているのではないか

看護師たちが次々と冷たくなり、関わりを避けるようになったのは、もしかしたらあの教授が絡んでいるからではないかと思うようになった。


B子は、もうすべてを諦めたように感じていた。

どんなに助けを求めても、誰も手を差し伸べてくれない。

看護師たちは、B子と目を合わせることすらしなくなった。

その事実が、彼女にとって最も辛かった。


絶望は、静かにしかし確実に彼女の中に広がっていった。

誰に話しても、助けを求めても、それは無駄だと思うようになった。

もはや、何もかもがどうでもよくなり、ただ心の中に広がる空虚に飲み込まれていく感覚けが残った。


彼女の心は、ひとり静かに壊れていく。

病院に通い続けることさえ、もはや無意味に思えた。

それでも、B子は足を引きずりながら病院に足を運び続けた。

そこにはもはや、希望も救いもなかった。

anond:20260317093942


第30章:分断と支配

石田教授は、何も言わずにその場を離れた後も、なぜか周囲の空気が変わった気がした。

彼の存在は、静かな湖面に投げ込まれた石のように、じわじわと波紋を広げていった。


最初、A子、B子、C子の三人は、どこかでお互いに共鳴し、支え合っていた。

A子は物静かで知識豊富女性B子は繊細で感受性が強い、そしてC子は積極的で人懐っこい。

それぞれ異なる個性を持ちながらも、共通目的理解で繋がっていた。

だが、石田教授がその均衡を崩し始めた。


まず最初ターゲットとなったのはB子だった。

B子病院に通うようになり、心身の調子不安定だったことを、石田は巧妙に見抜いた。当然だ。石田自分が何をB子にしたかを知っている。

最初接触は、ごく普通事務的な会話から始まった。


B子さん、最近顔色が良くないけど、大丈夫か?」

石田は、いつもの調子で話しかけた。

「実は、私も精神科にかかっていた時期があったんだ。悩みを抱えていると、どうしても身体にも出てしまものだよ」

その一言が、B子の心の奥に静かな不安引き起こした。


その後、石田B子に何度もアプローチをかけるようになった。

優しく声をかけ、彼女がどれだけ辛い状況にいるかを察する素振りを見せた。

B子は次第に、石田言葉に安堵を感じるようになり、彼に依存し始めた。

その頃から、他の二人との距離も開き始めていた。


C子は、石田に対して最初は警戒心を抱いていた。

教授あんまりB子に近づかないでよ」

C子は何度かそう言ったが、石田はそれを聞き流し、「C子さんの心配はありがたいけど、B子さんが傷つくのは見過ごせない。私もあんな風に辛かったから」と答えるだけだった。


その言葉に、C子も少しずつ警戒を解いていった。しかし、石田はそれを見逃すことなく、更に巧妙に接近を試みた。


ある日、C子が研究室に遅くまで残っていると、石田が顔を出した。

「C子さん、まだこんな時間まで残業か?」

C子は少し驚きながらも、素直に答えた。

「うん、ちょっと資料整理をしてて。忙しいけど、楽しいよ」

すると、石田はしばらく黙って座り、そして静かに言った。

「忙しいのはいいことだ。だが、無理して体を壊すようなことはしないでほしい。君も、B子さんも、みんな頑張りすぎている」


その後も、石田はC子に何度も言葉をかけ、少しずつ彼女の心を開かせることに成功した。


そして、A子。

A子は最初から石田の動きを鋭く感じ取っていたが、彼女もまた教授支配を完全に拒否することはなかった。

石田は、A子には決して無理に接近せず、むしろ少し遠回りに距離を縮めた。

最初は、他の二人と違って、彼の言葉にはあまり影響されていなかったA子だったが、石田はそのアプローチを巧妙に変えていった。

「A子さん、君の研究には本当に期待している。君は素晴らしい才能を持っているよ」

その一言で、A子は少しだけ気を許してしまった。

それが、石田の罠だった。


次第に、石田はA子の仕事に対しても細かく干渉し始めるようになった。

「この部分、少し見直してみた方がいいんじゃないか?君の実力なら、もっと素晴らしい成果を出せるはずだよ」

その言葉には、隠された支配意図が込められていた。


そして、A子、B子、C子は次第に、それぞれ石田支配下に組み込まれていった。

最初はお互いを助け合っていた三人が、次第に孤立し、石田教授言葉に従うようになった。

教授は巧妙に三人の間に微妙な亀裂を作り出し、少しずつ分断していった。


B子さん、C子さんと仲が悪いわけではないんだ。けれど、君のことを心配しているのは私だけだよ」

B子にこう言ったかと思うと、次にはC子にも同じように囁いた。

A子には、教授言葉彼女研究にとってどれほど重要かを強調し、孤立させる。

「君の才能を無駄にしたくないんだ。君がやるべきことがある」

その一言で、A子は次第に他の二人を遠ざけていった。


石田の巧妙な分断工作は着実に成功していた。

B子、C子、A子、それぞれが孤立し、心の中で石田を信頼し、依存し始めた。

教授が言うことが、彼女たちにとっては次第に最も大事なこととなり、彼を支配者として迎え入れるようになった。


だが、彼女たちがその支配に気づくことはなかった。

石田教授の罠に嵌められたことすら、最初は気づけなかった。

anond:20260317093050


第29章:疑念と隔たり

B子は、精神科に通い始めてから一ヶ月が経過した。

最初は、診療所に足を踏み入れるたびに心が重くなるような気がした。

その圧倒的な静けさと、白い壁が放つ冷たい空気に、いつも緊張を感じていた。

だが、少しずつ慣れていった。

担当看護師さんは、いつも笑顔で優しく接してくれて、B子の緊張を和らげてくれた。

最初言葉も少なかったが、少しずつ打ち解け、話もできるようになった。

彼女名前はUさん。

若くて美人で、優れた笑顔が特徴的だった。

いつも穏やかで、B子の話をじっくり聞いてくれる。

何か心に引っかかることがあれば、それをすぐに察して、優しい言葉で答えてくれる。

B子は、Uさんがいるからこそ、この病院に通う勇気を持てたのだ。

でも、ある日から急に変わった。

その日も、いつも通りに病院に着いた。

いつものように、待機室で座り、順番を待つ。

だが、その日のUさんは、どこか様子がおかしかった。

以前の穏やかな笑顔はどこにもなく、目はどこか遠くを見つめているようだった。

さらに、B子に声をかけるときも、なんとなくぎこちなく、目を合わせることを避けるような感じがした。

「Uさん、どうかしたんですか?」

B子心配して聞いたが、Uさんは小さく首を振り、何も言わずに診察室へ案内した。

その日の診療後、B子が帰ろうとすると、廊下ですれ違った別の看護師が目を逸らした。

こんにちは、Oさん」と、いつも名前挨拶していたのに、今日はまるでB子のことを知らないかのように素っ気ない態度だった。

その後も、Uさんや他の看護師たちは、B子を避けるようになった。

目を合わせることもなく、必要最低限のことしか話してくれない。

この変化に、B子は次第に気づくようになった。

何かがあったのだ。

その理由を考え始めた。

最初は、単なる気まぐれかと思ったが、何度も繰り返されるその態度に、次第に不安が膨れ上がっていった。

まさか……」

ある晩、B子はふと思った。

「……教授に、性加害されたわけないよね?」

その考えは、B子の中で強く浮かんだ。

彼女の心の奥底で、ずっと解けないまま残っていた疑念。それが、ふと顔を出した瞬間だった。

教授との出来事

あの時、あの場面が彼女の中でどこかに引っかかっている。

無理やり誘われて、しつこく求められたこと。

言葉にできない重圧を感じたこと。

でも、あの時、心のどこかで感じた「まさか、そんなことは……」という気持ちが、ずっと支えていた。

「いや、違う、違うはずだ」

B子自分に言い聞かせた。

「私は、きっと何か勘違いしているだけだ」と。

それに、教授はそんな人じゃないと信じていた。

B子はその信念にしがみついていた。

でも、心のどこかでその考えが、恐ろしいほど不安定になり始めていた。

そして、数日後。

ある晩、B子は再びUさんに会った。

診察後、Uさんがいつもより早く廊下に現れ、B子に目を合わせた。

「……あの、B子さん」

Uさんの声は、いつもの優しさを失っていた。

その目には、少しだけ、どこか不安げなものが浮かんでいる。

B子は息を呑んだ。

何かを言おうとしている、だが言えない。

その空気が、B子の心をざわつかせる。

Uさんは、突然こう言った。

「……教授に、気をつけてください」

その言葉に、B子は思わず足を止めた。

教授……?」

Uさんは一瞬、目をそらした後、低い声で続けた。

最近、いろいろな噂が……」

その言葉は、途中で途切れた。

Uさんの表情は複雑で、B子にはそれが理解できなかった。

「どういう意味ですか?」

B子は口を開いた。

その瞬間、Uさんはすぐに首を振った。

「何でもありません。すみません、忘れてください」

Uさんの態度が変わった。

B子はそれを感じた。

それが、予感のように、心の中で深く根を張り始めた。

Uさんが、なぜそんなことを言ったのか。

B子はその言葉に、強い違和感を覚えた。

その夜、B子は寝つけなかった。

何度も考えた。

「本当に、教授は……」

その疑念が、胸の中で膨れ上がっていく。

そして、次の診察の日。

B子は、ついに決心をした。

「Uさんに、もっと詳しく聞こう」

その決意が、心を引き締めた。

しかし、そのときB子は気づいていなかった。

この決断が、彼女人生を大きく変えることになることを──。

anond:20260315134023

※重いテーマ心理的支配ハラスメント精神的圧迫)を扱う物語として、被害の具体描写は避けつつ、心理サスペンスとして続きを描きます

28章:欠けた席

研究室の朝は、いつも同じだった。

窓際の机に差し込む白い光。

コーヒーメーカーの低い音。

誰かのキーボードを叩くリズム

それでも、A子にはどうしても慣れない光景があった。

B子の席が、空いている。

椅子はきちんと机の中に押し込まれたまま。

モニターは黒いまま。

机の上のマグカップも、数日前から動いていない。

最初の数日は、ただの欠席だと思っていた。

風邪か、体調不良か、実験の都合か。

しかし一週間が過ぎても、B子は現れなかった。

A子は画面を見つめながら、何度も隣の席を盗み見る。

胸の奥に、小さな違和感が溜まっていく。

B子は、こんなふうに黙って休む人ではない。

研究室空気が、どこか不自然だった。

誰もB子の話をしない。

まるで、最初から存在していなかったかのように。

その沈黙が、A子には耐えられなかった。

昼過ぎ、A子はついに席を立った。

研究室の奥。

ガラスの仕切りの向こうにある小さな個室。

三矢准教授の部屋だった。

ドアをノックする。

「……失礼します」

返事はない。

しかし中からキーボードの音が聞こえた。

A子はもう一度ノックした。

「三矢先生、少しいいですか」

数秒後。

「……ああ?」

不機嫌そうな声。

A子はドアを開けた。

三矢准教授椅子にだらしなく座り、モニターに顔を近づけていた。

無精ひげ、もじゃもじゃの髪。

机の上には資料と空き缶が散らばっている。

視線けが、A子に向いた。

「なんだ」

A子は一瞬ためらったが、口を開いた。

B子さん……最近研究室に来ていませんよね」

その瞬間。

三矢の表情がわずかに歪んだ。

苛立ち。

「……はあ?」

A子は続ける。

「連絡もつかなくて……何かあったんでしょうか」

沈黙

三矢は椅子にもたれ、深く息を吐いた。

そして、露骨に舌打ちした。

「なんで俺が研究時間を割いてこんなことしなけりゃいけないんだよ」

部屋の空気が一瞬で冷えた。

A子は言葉を失う。

三矢はキーボードから手を離し、面倒くさそうに天井を見上げた。

学生私生活なんて、いちいち把握してねえよ」

しかし、すぐに思い出したように付け加えた。

「ああ……」

椅子を回してA子を見る。

B子な」

その声には、妙な軽さがあった。

精神科だよ」

A子の胸が強く打った。

「……え?」

三矢は肩をすくめる。

「通院してるらしい。メンタルやられたとか何とか」

淡々としていた。

まるで研究データ説明でもしているように。

A子は言葉を探す。

「それって……どういう……」

三矢は遮った。

「知らねえよ」

そして鼻で笑った。

最近多いだろ、そういうの」

その言葉に、A子の背中が冷えた。

「……」

三矢はまたモニター視線を戻す。

研究なんて向いてない奴は、すぐ壊れる」

カチカチ、とキーボードを叩く。

「まあ、あいつもその口だろ」

A子はしばらく立ち尽くしていた。

B子笑顔が頭に浮かぶ

冷静で、頭がよくて、誰よりも研究真剣だった。

壊れる?

そんな人が?

「……先生

A子は思わず言った。

三矢は苛立った顔で振り向く。

「まだ何かあるのか」

A子は小さく尋ねた。

「何があったのか……本当に知らないんですか」

三矢の目が細くなった。

数秒の沈黙

そして。

「知らねえって言ってんだろ」

声は低かった。

だが、次の瞬間。

三矢は、ふっと笑った。

「まあ」

軽い調子で続ける。

「この研究室、向いてない奴にはきついからな」

その笑みは、どこか妙だった。

プレッシャーとか、色々あるだろ」

A子の心臓が強く脈打つ。

三矢は椅子を回し、窓の外を見ながら言った。

「……それで壊れたんなら、仕方ない」

まりにも簡単な言い方だった。

まるで、人が一人いなくなったことなど大した問題ではないかのように。

A子はそれ以上何も言えなかった。

「もういいか?」

三矢は画面に向かったまま言う。

研究戻れ。時間無駄にすんな」

A子は静かに部屋を出た。

ドアが閉まる。

研究室に戻る途中、A子の足は重かった。

B子の席が見える。

やはり空っぽだ。

椅子は静かに、そこにある。

そのとき

A子は気づいた。

B子の机の引き出しが、ほんの少しだけ開いている。

ほんの数センチ

今まで閉まっていたはずなのに。

A子はゆっくり近づいた。

周囲を見渡す。

誰も見ていない。

指先で、引き出しを少し開ける。

中にはノートが一冊。

表紙の端に、震えた文字で何か書かれていた。

A子は息を止める。

そこには、たった一行。

「信じないで」

その下に、もう一つの言葉

「三矢先生を」

A子の背中を、冷たいものが走った。

2026-03-14

anond:20260314133406

心理的圧迫の流れをつなげながら描写します。今回は、あからさまな脅迫暴露は避け、アレゴリーやほのめかしによる追い詰め、孤独感、A子の心理的葛藤を中心に構成します。

12章: 影の言葉

夜、A子はパソコンを開いた。いつもなら何気なく覗く掲示板だったが、今日は違った。あるスレッドに、妙に目を引く書き込みがあった。


『庭の花は、日当たりのいい窓際で育つ』


一見、ただの呟きに見えるが、A子の胸には微かな違和感が広がる。自分の部屋の窓際に置いた観葉植物を思い浮かべると、まるで誰かが自分を見ているかのような気配がした。


続く書き込みも、どこか含みがあった。


『水やりのタイミングを間違えると、葉はすぐにしおれる』


名前も住所も書かれていない。しかし、日常を見透かされているような感覚に、A子は手を止め、息を呑んだ。


さらに、短い文が続く。


『夜更かしすると、明け方には目の下に影ができる』


自分の顔に浮かぶ影を無意識に触れ、ぞっとした。スマホパソコン挙動微妙に不自然で、マイクカメラが気のせいか点灯したように見える。GPSも少し動いている。確証はない。だが、この不確かさが恐怖を増幅した。


A子は小さく呟いた。


「…見てるの…?」


返事はない。しかし、確かに誰かが、自分生活の隅々まで見ているという感覚があった。証拠はない。ただ、ほのめかしの影が、じわじわ彼女を追い詰める。

第13章: 微細な影の重み

翌日、A子は研究室に向かいながら、頭の中で一晩中考え続けていた。掲示板書き込みは偶然ではない。誰かが、自分生活思考を覗き込んでいるのだ――そう確信しかけていた。


しかし、誰に相談することもできない。B子に話すことも考えたが、口に出す勇気は出なかった。説明できるはずもない。「見られている気がする」という曖昧な恐怖は、言葉では伝わらない。


アパートに戻った夜も、A子は部屋の中で小さな違和感に敏感になった。ドアノブの冷たさ、家具微妙位置のずれ、いつもと違う空気。小さなことがすべて、誰かの視線意識させる。


自分監視されているという実感は、心理的に圧倒的だった。だが、確証はなく、外部に相談する材料もない。孤独と恐怖は、静かな夜に溶け込むようにA子を包んだ。

第14章: 心理の網

日が経つにつれ、A子は微妙違和感に神経をすり減らすようになった。掲示板書き込みは相変わらずほのめかしだけで、直接的な情報はない。だが、文の端々に自分の行動や考えを知っているかのようなニュアンスが漂う。


端末の挙動も、もはや見逃せなくなっていた。夜、スマホマイクランプが一瞬光っただけで、全身の血が凍るような感覚があった。ノートパソコンカメラが微かに動いたような気もする。証拠は何もない。しかし、この「見られているかもしれない」という感覚が、現実孤独や恐怖以上に重くのしかかる。


A子は自分生活のすべてを意識的に整理し、注意深く振る舞うようになった。どこにいても誰かの目があるかもしれない。友人と話すときも、行動するたびに心理的監視の網を意識する。日常が、知らず知らずのうちに縛られ、緊張の連続となった。

第15章: 逃げられない感覚

ある晩、A子はパソコンを閉じ、ベッドに身を横たえた。心臓はまだ高鳴り、頭の中には掲示板の短い文と、微妙な端末の挙動が渦巻いている。誰かが自分を見ているという感覚は、もはや日常の一部になっていた。


逃げ場はない。証拠もない。相談する相手もいない。孤独不安は、夜の闇のように深く、じわじわ彼女を包む。


A子は小さく息を吐いた。恐怖は形を持たない。手に掴めるものではない。だが、その不確かさこそが、最も確かな支配力だった。


「…どうすれば…」


いかけても答えはない。自分電子機器、部屋、日常すべてが、見えない目の前にあるかのように感じられる。アレゴリーで仄めかされる「知っている」という感覚は、彼女を完全に孤立させ、心理的支配していた。

anond:20260314121730

第6章: 逃げられない予感

A子は研究室に深く沈み込んでいた。手元にあるはずのデータシートも、彼女の目にはほとんど映っていなかった。教授の顔が、また脳裏をよぎる。薄い笑みを浮かべながら近づいてくるその姿。目を細め、彼女の反応を窺うような、あの冷徹視線


その一瞬一瞬が、A子の心に爪痕を残す。あの目が、あの言葉が、どれほど彼女を追い詰めているのか。今でも、耳の中であの「君はもっと私に頼っていいんだよ」という声が繰り返し響く。温かさを装いながらも、心の奥底では支配しようとするその声に、A子は反応しきれないまま、ただ震えている。


教授、やっぱりおかしいんじゃないか?」そう心の中で呟くことはできても、言葉にする勇気はどこにもなかった。もしこれをB子に話したら、どうなるだろう。信じてくれるだろうか。それとも、逆に彼女自分の異常を笑ってしまうのではないかと、A子は恐れていた。


実際、B子は頼れる存在だ。いつも冷静で、誰にでも優しく接してくれる。しかし、A子は彼女自分に対してどのような感情を抱いているのかが分からない。もしB子が、彼女相談を軽んじたり、教授の行動をただの誤解だと思ってしまったら──その後のことを想像するだけで、胸が締め付けられる。


「私、変なんじゃないか。」その思いがA子をさらに追い詰めた。もし自分の感じていることが本当に過剰な反応だとしたら?もしただの誤解で、何でもないことを大げさに考えているだけだとしたら?教授の態度がどんなに不自然であっても、自分がその不安を過剰に感じているだけで、周囲には何も証拠がない。


そう考えると、ますます誰にも相談できなくなった。


「もし相談して、B子が私を軽蔑したらどうしよう。彼女も私を変に思ってしまったらどうしよう。」その不安が、どんどん膨らんでいく。彼女はもう、心の中で自分を守るために壁を作り始めていた。誰にも頼れない、誰にも頼ってはいけない──その思いが、A子をますます孤独にさせていた。


教授のことを告発すべきだという考えが、何度も心の中を駆け巡る。しかしその度に、A子の中で沸き起こるのは、疑念不安だった。もし証拠がなかったら?もし、教授に逆に攻撃されたら?自分過去にどんなミスを犯しても、その全てが彼の手のひらで転がされてしまうのではないか──そう考えると、A子は全身が震えるような恐怖を感じた。

第7章: 逃げられない日常

翌日も、A子は教授の目を避けながら研究室に向かった。研究室には、日常的に教授が現れる時間が決まっている。A子はその時間帯になると、どうしても体が硬直してしまう。


教授研究室にやって来ると、その存在が部屋の空気支配する。A子はいつもよりも背筋を伸ばし、自然に振舞おうと努めるが、心は全く落ち着かない。教授は、今日もA子の顔をじっと見つめ、言葉を交わしてくる。目を合わさずに済ませようとすると、教授さらにその目を鋭くした。


「A子さん、君がここにいる時間もっと長くていいんだよ。君の研究は私にとっても大切なものだ。もっと頼ってほしい。」


その言葉に、A子は強い違和感を覚えた。言葉の表面だけを聞けば、何もおかしいことはない。しかし、彼の目線がいつもよりも執拗に感じられる。まるでA子を試すかのように、あえて近づいてくるように感じた。


教授の目の前で、A子は深く息を吸い込む。普段なら普通に答えることができるはずなのに、今日もその一言を発することにすら恐怖を感じていた。


はいありがとうございます。」A子はわずかに声を震わせながら答える。自分でもその恐怖が、少しずつ形を持ち始めていることに気づいた。しかし、何も言わずはいられなかった。言葉を発するたびに、教授がそれを期待しているような気がしてならない。


その後、会話は続いていくが、A子の心はずっと不安占拠されたままだった。


もっと頼ってほしい」と言われるたびに、心の奥底で「どうして頼らないといけないのか?」という疑問が湧いてくる。その言葉には、もはや学問的な意味は感じられず、ただ単に彼女支配しようとする欲望が透けて見えるようだった。

第8章: 絶対に言えない

A子が研究室を離れ、家に戻ると、再び教授の顔が頭をよぎる。あの顔、その目、あの冷たい微笑みが脳裏から離れない。


「もう、どうしていいかからない。」


その夜、A子は何度も自分に言い聞かせた。「誰かに相談しないと、こんなことが続いてはいけない。」だが、その度に出てくるのは、再び押し寄せる恐怖と不安だった。相談することで、もし自分がどこかで傷つけてしまったら──そのことが頭から離れない。相談すれば、それで終わるわけではない。むしろ、そこからさらに何かが始まるのではないかという恐れがA子を支配していた。


B子相談したらどうなるのだろうか。もしB子が「そんなこと、気にしすぎだよ」と言ったら、A子はどう反応するだろうか。教授のことを打ち明けたら、その後に自分立場がどうなるのか。B子があまりにも普通に「それって、あなたが考えすぎてるだけだよ」と言ってしまったら、A子はその場でどうしていいかからなくなるだろう。


その瞬間、A子は答えを出せなかった。ただ、次第にその恐怖が膨らんでいく。


「でも、どうしようもない。私が動かない限り、何も変わらない。」


A子は涙をこらえながら、夜を静かに過ごした。何もできない自分呪いながら、また一つ一つの言葉が心に深く刻まれていくのを感じていた。

2026-03-10

所謂非モテだった友人が20後半頃になってきて変わってきた

適齢期っていうか周りがそういった空気になると変わるんだろうか...。

特に変貌が凄かったのは以下の二人。


・同性とはそこまで仲が続かなかったが、その代わりに男女の友情を大切にして男性とばかり仲良くなる事が多かったA子。

→姫扱いよろしく男性に甘やかされた結果自己評価バグる唐突フェミになり男友達マウントを取るように。

・同性とは仲良くできるも男性とは上手くいかなかったB子

ガチか気の迷いかはさておき、女の方が好きかもしれないと匂わせるソッチ方向の話が急に増える。行動はまだ起こしていない。


自分の周囲だけなのかもしれないが、非モテと言えど異性同性問わず平等比率で友人がいた人達はここまで変におかしくなっていくことはなかった。

20後半に入ってからの急な変貌が凄まじかったのは仲良くなる人に性別の偏りがあったこの2人。


A子は同性の友達こそいないが男性は周りにいたので恋人ができたのだが、20後半になって訪れた春で見事に"男を知った女"となった。

初カレで浮ついた気持ちを満たす恋バナをしてくれる同性の友人はおらず不完全燃焼を起こした気持ちは異性の友人へ向けた惚気トークへ。男友達女性の取り扱い方やセックス体験談や性知識を赤裸々にフェミっぽく説いて多少引かれる。おまけに自分彼氏持ちだから独身男性と関わるのは怖いと言い始め、下心を見せないので安心できると既婚男性に近づく始末。まともな人からは軽く距離を置かれるも本人の自己評価バグっているので気付く気配は無し。恐怖でしかない。


B子は今まで甘えていられてた同性の友人達結婚出産で遠くなってしまったので病み始めた。

恋を捨てているわけでもいないのに今まで同性と恋人関係に至らなかった理由や異性とコミュニケーションができない原因には、B子自身受け身性格特性が影響している。だからか知らないが、この時期になって急に白馬王子様がやってくる的なニュアンス発言を述べ始めるようになった。自分人生好転させる為のきっかけを求めている姿や、理想の将来に関する発言の内容が少々怖く感じる時がある。


...A子は本当に化け物じみてきた。

2026-02-06

anond:20260206115600

善良なA君の親は善良なので、別に気にしてないんですよ。

それよりも、A君に思いを寄せていたB子の親ですよ。

A親が沈黙を守ってくれても、B親の口は止まらない。

2025-12-11

かにこれまでの人生を聞いてほしい

現在26歳。女。一人暮らし

兄弟無し。恋人現在無し。友達無し。ブス。

どこにも話したことも書いたこともない、これまでを誰かに聞いてほしい。

人との接点が持てる場所職場のみ。

ただ職場プライベートの持ち込みを好ましく思っていない雰囲気なので、あくま仕事上の付き合いしかない。

唯一の心の拠り所は男性韓国アイドル

毎月、月収の半分以上を使い込んでコンサートに行ったりCDを積んだりする。

もちろん、貯蓄はほとんど無い。

依存症みたいなものだろう。

でも、少なくとも今はこれでしか心の穴を埋められないのだ。

私は小さい頃の記憶が全くと言っていいほど無い。

両親は普通の人だったし、普通の家庭だったけど家族間のコミュニケーションが少なかったように思える。

母親が癌になってからコミュニケーションますます減った。自分病気のことで精一杯だったんだろう。

父親仕事一生懸命だった。朝早くに家を出て、遅くに帰ってくる人だったので一緒にご飯を食べることがあまり無かった。

小さい頃の家での記憶は、母親が癌になってから自然派ママやスピに傾倒してしま添加物にこだわり始めて、家のご飯が美味しくなかったことぐらい。

小学生の時の学校生活特に問題がなかった。

テストの成績も悪くなかった。

ただ、この頃から人間関係でモメることが度々あった。

私が10歳の時に母親他界した。

人生の大きな転換期だった。

父親は私を叔母の家庭に預けるために、地元へ戻った。

それまでに2回転校している私は3回目の転校をすることになった。

私は日中は叔母の家に預けられ、そこのルールで過ごし、父が仕事から帰ってきてから自分の家に戻るという生活中学卒業までしていた。

家に戻ったらお風呂に入って寝るだけだったので、この頃も父親とのコミュニケーションはあまりなかった。

この頃から人に何かをお願いしたり、おねだりするのが極端に苦手だった。今もそう。

甘える=迷惑という環境だったから。

中学生のとき人間関係は悪くなかったと思う。

ただ、部活父親指定スポーツ限定だったのでやる気がなくサボっていた。

私は本当は美術部が良かったのだ。

高校1年生ぐらいのときに、また大きな出来事があった。

父親祖母の反対を押しきって、再婚した。

再婚相手(以後、義母)は最初はとても人当たりがよく優しい印象だった。

私に新しいお母さんが出来たと思った。

不思議気持ちだったけど、やっと私の事を見てくれる人が出来たようで嬉しかった。

ところが、蓋を開けてみると義母アルコール中毒だった。

壁を蹴る、暴言を吐く、泣く。

しかった気持ち一転、関わらないようにしていた。

その矛先は私にも向かった。

暴言を吐かれ、私の顔について難癖をつけてきた。

義母アルコール中毒だったけど、頭が良い人だったから何も言い返せずただ泣いて受け入れるしかなかった。

父親にこの事を共有しても、離婚はしなかった。

父親は16年一緒にいる私より、知り合って2年ぐらいの義母と、義母との家庭を選んだのだ。

私は高校入学あたりから学校での人間関係も上手くいかなかった。

中学の時から仲が良かった子(以後、A子)が、別のグループ形成してしまい私が仲間外れのターゲットになったのだ。

当時スマホが徐々に普及しはじめて、昼休みにはスマホをこっそり触ったり友達写真を撮ったりするのがよくあった。

一番覚えているのは、グループから爪弾きにされ始めた頃。

まだ私は仲間外れにされている自覚はなくて、いつも通りA子の横にいた。

A子は横にいたまた別の子自撮りを始めたので、私も入れるやつなんだと思い込みカメラに映った。

今でも覚えてる。私が入ってる写真が嫌だったA子は不機嫌になって大きく舌打ちをして、目の前でその写真を削除したのだ。

この事がきっかけで自分友達から嫌悪されている対象なんだと知り、ショックを受け、クラスに上手く馴染めなくなった。

その頃から成績もガクッと落ちて、定期的に学校を休んでは自室に引きこもるようになった。

家でも、学校でも味方がいない高校生活だった。

高校卒業と共に、すぐに家を出て都会の学校に通った。

もちろん一人暮らしだった。家を出ていくように言われた。

学費父親が出してくれたので、その点は恵まれていた。

食費や光熱費スマホ代を払う必要があったので、日中学校へ行き夜は飲食アルバイトをする生活に明け暮れていた。

めっちゃ勉強をした私は晴れて学校卒業し、無事に希望していた会社へと就職が叶った。

仕事するならこのスキルを活かせる仕事が良い、と思って学校へ入ったのでやっと人生が報われたと思った。

でも、実際の仕事をしてみると楽しいより苦しいことのほうが上回っていて、理想現実ギャップに悩まされている。

常に自分の中の知識アップデートが求められて、なんだか息苦しさを感じる。常に泳ぎ続けなきゃいけないマグロのよう。

入社早々そこそこ大きなミスやらかしたし、何度注意されたかからない。しか打たれ弱い

期待の新入社員だっただろうに、上司はきっと扱いに困っているのだろうと思うとなんだか申し訳ない気持ちになる。

入社から3年目で、中学時代友達(以後、B子)とシェアハウスをすることになった。

当時私はB子ととても仲が良かったので、何があっても上手くやっていけると思っていた。友達と暮らせることがとても嬉しかったのだ。

から徒歩15分、新しめの2LDKの部屋を借りて新生活を始めた。

最初は順調だった。最初は。

同棲1年ぐらいが過ぎたころ、B子が全く働かなくったのだ。働かずに引きこもってオンラインゲームをしていた。

まぁ、誰にでもあることでしょうと思って怒らずに。 お金のことはゆっくりでいいから、とにかく休むようにと伝えてあった。

それが1ヶ月、2月半年以上続いた。

その間の生活費はもちろん全て私。

2LDK家賃も、2人の光熱費インターネットも。

給料全部使ってかつかつ月はちょ

2025-11-28

風俗で学ぶゲーム理論

ある夜、友人2人(A・B)と俺で風俗に行った。 その店には評判が良い嬢が二人いた。

A子ちゃん巨乳)  胸ドーン。爆乳。寄せたら谷が海峡サービス安定&会話も気楽

B子ちゃん(足)  脚が長い。太もも最高。密着時の脚の絡み方が子悪魔的。

まり安心できる二択の無難ラインがあるわけだ。

で、友人A:「俺、巨乳のA子ちゃん行くわ」

友人B:「じゃ俺は足のB子ちゃんかな」

ここで俺だけ逆張りして「いや、俺は謎の新人行くわ」

結果👇

友人A → 巨乳の柔らかい桃源郷

友人B → 太もも地獄天国体験

俺 → セルフでしごかされる地獄

帰りの牛丼屋で俺は言う。

「……お尻大きいC子にしとけばよかった」

これがナッシュ均衡

2025-09-07

dorawii@執筆依頼募集中

A小学校で 1/3+1/4 という問題が出た。B子ちゃんは,

すぐに 2/7 と回答したが,先生が×にした。B子ちゃん

すぐに怒って,次のように説明した。「私は一人っ子

から,私の家の男はパパ一人だから 1/3 です。C子ちゃん

は妹がいるのでC子ちゃんの家の男もパパ一人だから 1/4

です。その二つの家族の中の男の割合は 1/3+1/4=2/7

になります」と。先生はこれに対して反論もできず,きち

んとした説明がその場ではできなかったとさ。

あ、俺も反論が浮かばん…。

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orf/YKWK/9cBuchmWnUDX92Byxz9ewc=
=tF7D
-----END PGP SIGNATURE-----

2025-08-31

女の手のひら返しエグい

(※自分に非があるのはわかってるけどその部分は主題じゃないので責めないでほしい)

3年の結婚生活が終わりアラフォーバツイチ男性爆誕年収1000万ちょっと

離婚理由自分浮気なので仕方ないけど元妻と彼女浮気相手)の掌返しに傷ついている。こんなことは誰にも言えない

元妻(A子)はイイ女だった。美人しっとりとした色気があり俺の悪い部分もまとめて許してくれるような包容力があった。見た目は壇蜜雰囲気専門職年収は800くらい。30代なかば

浮気相手B子)は職場の後輩で可愛くて元気一杯仕事はまだまだだが健気に努力する姿勢に好感が持てた。見た目や喋り方は若槻千夏っぽさがある。年上好きで今までの彼氏は全員10才以上年上だったそう。20代かば

関係B子アプローチから始まった。もちろん俺が既婚とは知っていたし離婚しないとも言ってあった。それでもいい!タイプすぎるから!!とまっすぐな目で言われて陥落。素直な所が可愛らしかった。

B子感情の起伏が激しくよく泣きよく怒った。こちらの連絡が遅ければ追いLINEしてきたし(連投や鬼電はない)、約束時間に5分でも遅れれば拗ねた(自分が遅れた場合はごめ〜んで済ませる)。こう書くと面倒くさそうだけどB子が上手かったのはこれらを『あなたが好きだから不安になるし期待しちゃうの』というメッセージを常に伝えてきた所。上の句が強くてストレートなので、下の句のダルさを飲み込めた。A子は感情の起伏が少ないタイプでそこが良かったはずなのに、結局物足りなかったんだろう。

不倫相手でいいよ!奥さんと別れてなんて言わないよ、と最初から言ってたにも関わらず、B子は隠れて妻に不倫リークし水面下でバチバチやってた。その間も妻とは仲良くしてたしB子は可愛く甘えてきていた。

休日騙し討ちのような感じで自分B子三者面談が組まれて妻から離婚届を出された。そこまではいい。でもいくら謝っても妻は顔色を変えず、慰謝料はいくらで財産分与はどうこうと言う話しかしなかった。今まですべてを許してくれてた妻とは別人でゾッとした。しかも、慰謝料B子にまで請求するとか言い出した。自分より10歳も年下の薄給女の子に、容赦ない仕打ちをする妻が恐ろしかった。

B子B子で健気さゼロで「慰謝料?払ってやりますよおばさんw」という態度。目に涙を溜めて、あなた幸せな家庭を壊せないよ…と言ってたB子はいなかった。

妻は本当にとりつく島なくその日のうちに出て行って離婚になった。ずっと可愛がってもらってたうちの両親にも何もなし。俺の母親入院中で妻の世話や見舞いを頼りにしていたのに、挨拶もなく連絡ブロック。俺はともかく病気の老人にもこんな仕打ちかと引いてしまった。掌返しがエグすぎる。

俺はもう疲れたし家庭を壊したB子とも結婚は今は考えられないけどB子はずっとキレていて貯金親の金で支払った妻への慰謝料で俺を買ったような気になっている。『大好きだから』の上の句は「あん大金を払ったのに』になりヒステリーじみて来たので本当に怖いしいつか刺されそう

大前提俺が悪いけど妻もB子もこれが本性で今まで騙されてきたのかと思うと女性不信になりそう。女って一瞬で変わるよな。帰ったらB子がいるのが気詰まりで寄り道しながらこれを書いてた

2025-08-08

anond:20250808223741

レスしてる?

マジで聞きたいんだけど、浮気を知った奥さんホロホロ…と涙を流して、「あなたのことは大好きだけど別れます慰謝料貴方は500万円、B子さんは300万円です。幸せになってね」って言われてたら女性不信にならなかったってこと?

女の手のひら返しヤバい

(※自分に非があるのはわかってるけどその部分は主題じゃないので責めないでほしい)

3年の結婚生活が終わりアラフォーバツイチ男性爆誕年収1000万ちょっと

離婚理由自分浮気なので仕方ないけど元妻と彼女浮気相手)の手のひら返しに傷ついている。こんなことは誰にも言えない

元妻(A子)はイイ女だった。美人しっとりとした色気があり俺の悪い部分もまとめて許してくれるような包容力があった。見た目は壇蜜雰囲気専門職年収は800くらい。30代なかば

浮気相手B子)は職場の後輩で可愛くて元気一杯仕事はまだまだだが健気に努力する姿勢に好感が持てた。見た目や喋り方は若槻千夏っぽさがある。年上好きで今までの彼氏は全員10才以上年上だったそう。20代かば

関係B子アプローチから始まった。もちろん俺が既婚とは知っていたし離婚しないとも言ってあった。それでもいい!タイプすぎるから!!とまっすぐな目で言われて陥落。素直な所が可愛らしかった。

B子感情の起伏が激しくよく泣きよく怒った。こちらの連絡が遅ければ追いLINEしてきたし(連投や鬼電はない)、約束時間に5分でも遅れれば拗ねた(自分が遅れた場合はごめ〜んで済ませる)。こう書くと面倒くさそうだけどB子が上手かったのはこれらを『あなたが好きだから不安になるし期待しちゃうの』というメッセージを常に伝えてきた所。上の句が強くてストレートなので、下の句のダルさを飲み込めた。A子は感情の起伏が少ないタイプでそこが良かったはずなのに、結局物足りなかったんだろう。

不倫相手でいいよ!奥さんと別れてなんて言わないよ、と最初から言ってたにも関わらず、B子は隠れて妻に不倫リークし水面下でバチバチやってた。その間も妻とは仲良くしてたしB子は可愛く甘えてきていた。

休日騙し討ちのような感じで自分B子三者面談が組まれて妻から離婚届を出された。そこまではいい。でもいくら謝っても妻は顔色を変えず、慰謝料はいくらと言う話しかしなかった。今まですべてを許してくれてた妻とは別人でゾッとした。しかも、慰謝料B子にまで請求するとか言い出した。自分より10歳も年下の薄給女の子に、容赦ない仕打ちをする妻が恐ろしかった。

B子B子で健気さゼロで「慰謝料?払ってやりますよおばさんw」という態度。目に涙を溜めて、あなた幸せな家庭を壊せないよ…と言ってたB子はいなかった。

妻は本当にとりつく島なくその日のうちに出て行って離婚になった。ずっと可愛がってもらってたうちの両親にも何もなし。俺の母親入院中で妻の世話や見舞いを頼りにしていたのに、挨拶もなく連絡ブロック。百歩譲って俺はともかく病気の老人にもこんな仕打ちかと引いてしまった。掌返しがエグすぎる。

俺はもう疲れたし家庭を壊したB子とも結婚は今は考えられないけどB子はずっとキレていて貯金親の金で支払った妻への慰謝料で俺を買ったような気になっている。『大好きだから』の上の句は「あん大金を払ったのに』になりヒステリーじみて来たので本当に怖いしいつか刺されそう

大前提俺が悪いけど妻もB子もこれが本性で今まで騙されてきたのかと思うと女性不信になりそう。女って一瞬で変わるよな。金曜だけど帰ったらB子がいるのが気詰まりで寄り道しながらこれを書いてた

2025-06-06

少子化解決するためには

「女の競争心を煽る」

金がないとか、仕事のせいだとか、そんなの本質的問題ではない

社会の中で子供が多い方がボスになれるカースト制を作る

そうするとたとえば

「この前同窓会行った時、子供がいないのは私ともう1人B子だけだった

A子なんて5人産んでるからみんなに囲まれチヤホヤされてたけど私はボッチ

B子不妊症からA子から同情されてたけど

私は産めるのに産んでないって陰口言われてるの凄く感じる

C子もこの前まで子供いなかったけどダンナに原因があるとわかって別れて

今のダンナは前と比べて年収が少ないけど子供ができて幸せそうにしてた

仲間だと思ってたのに声かけたら無視された、くやしい

お金が無いっていうけど家計きりつめたら何とかなるでしょ

私がミジメなままでいいっていうの?ねえ作りましょうよ」

みたいになる

2025-05-17

anond:20250517105629

キャバとかクラブだと指名替えはNGって聞いたことあるけどスナック微妙なんか

こんな所で聞くよりスナックママとかに相談した方がええんちゃう

下手したらB子が周りに相談しまくって元増田悪者になりかねんし

会話をしたいお客様がいる

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※作者の実体験を元に再構成したフィクションです

登場人物団体名は(一部を除いて)架空のものです

実在人物団体とは一切関係ありません

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はてなの人に相談したい。信じてほしいのだけど、高校生の時から利用しています

私は20代看護学生で、学費を稼ぐために地元にあるスナックで働いています

相談なのですが、会話をしたいお客様がいます。その人は物腰が柔らかく、話していると落ち着く感じがします(仮にAさんとします)。

そのAさんですが、初めて会話をしたのはずっと前です。働き始めた頃でした。

Aさんは聞き上手な人で、いつも現場仕事の帰りに来られます。聞き上手なだけでなく、お話していて面白い方です。よく笑わせてもらいます

カウンター越しに言葉を交わすうちに、Aさんの趣味仕事の話を聞くのが楽しいと感じるようになりました。

ただ、Aさんと親しくなるのをためらう理由があります。同じアルバイトの先輩スタッフ(B子さん)です。スナック場合、私を含めて店員が常に店内にあるカウンターの内側に立っています

お客様の来店があると、阿吽の呼吸お客様のところで誰かが行くのですが、そのAさんのところには、先輩スタッフB子さんがよく付きます

Aさんのことを気に入っているようで、彼が来店するといつも積極的に話しかけてます。楽しそうに会話しているのを見ると、なんだか割り込むことができません。

以前、そのお客さんとお話をした時に、「同伴に行きませんか」と誘われたことがあります。そのことをB子さんに「同伴してもいい?」と相談したところ、曇った表情になりました。

嫌な雰囲気になったので、必死ごまかしてフォローしました……。でも、それ以降も、たまにそのお客様からもっとあなたと話したい」など言われます。どうすればいいか迷いがあります

B子さんは大事な仲間です。関係を悪くしたくありません。でも、私自身も話をしたい思いがあります。Aさんともっと話せるようになるには、どうすればいいのでしょうか?

B子さんとの関係を壊さずに、Aさんに近づく方法はないの?仕事行く前によく考えてしまう、どうすればいいんだろう……

2025-05-07

親の金なんて期待できなくね?

相続税50%

母親25%

A子12.5%

B子12.5%

 

でしょ?10%くらいしか貰えんやん。マジでクソじゃん。生活保護まっしぐら

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