はてなキーワード: シャバとは
https://anond.hatelabo.jp/20241123225630
言いたいことはボンヤリとわかるんだけど
(あとラブコメって結局殆どのキャラにそういう不満は発生するよなとも思う)
俺がもっと気にするのは
そもそも筒井大志先生という人がそこまで能力が高いように見えないってことなんだよね。
だからうるかちゃんの件も悪意を見出すより能力の限界だったんじゃね?って思っちゃう。
新連載見てもわかる通り、筒井大志先生は絵のクオリティが低い。
手を抜いてるというより限界まで頑張った絵と落書きみたいな絵との幅が小さいんだよね。
絵を頑張れない人。頑張らずに来た人。それか才能がここまでの人。
途中から人気が出た先生も「外ではデキる女で家ではポンコツ」っていう
元はもう少し理想が高くてメインダブルヒロイン頑張ろうとしてたけど
大したイメージも無い人が変人キャラを作ろうとするとただただ不快な攻撃的アスペになる
というよくあるドツボにはまって連載が終わりかけて
素直なうるかちゃんでなんとか打ち切り回避したって経緯からわかるように
公平の為に言うなら走りながら修正したのは素晴らしかったと思う。
文系はアスペやめて人の心がわかる作中1の凡人常識人になったし、理系は自閉症&うどんという一発芸をつけたし
「なんだこのリストア?」って思うけど連載しながらあれはすげー頑張ったよ。感動した。
絵も設定も構成もほとんどすべての面でちょっとずつ能力が高かったと思う。
(あの人こそもう一作ぐらい描けたと思うけどラブコメは不本意だったのかもね。
これはもうはっきりと言える。
恋愛(または時にはライトなえっちやお色気)を扱うジャンルに真面目に取り組んでない。
一切扱わないっていうなら雑誌の方針だからそれはそれだと思うけど
「ジャンル自体は存置してるのにジャンルを舐めてる」って姿勢を感じちゃうんだよな。
絵もシチュも全てが古臭くて、下品さやモロさのチキンレースをしてるだけなの。脱法的にまんこ描いたからなんなの?っていう。
矢吹は20歳でジャンプ連載始めた早熟児とかだった気がするけど、
10代で固めた技能の殻を破れないって言うか。絵がとにかく小さくまとまってる。キャラ造型も昭和。
ルックバックの主人公も30以降ろくなことにはならねーわ。忌憚のない意見ってやつっス。
それで矢吹とかゆらぎ荘とか昭和のラブコメが去った後も『ひまてん』だろ。
俺『ひまてん』も読んでるだけで腹立つんだわ。
こいつもアップの画面と小さいコマでキャラの情報量がほぼ同じなの。全然頑張らない。
これは何かって、手を抜きたくなってるんだよ。
こなし仕事になってるわけ。楽することが主眼になってるわけ。
仮にもジャンプ連載の立ち上がりで、自分のベストを追うのではなく負担を減らす姿勢が見えてるの。
作者名で調べたら元はラブコメ描いてなくて全く別の漫画が打ち切りになってる。
それでどうしようってなってラブコメ舐めてるジャンプに「ラブコメでも描かない?」って言われて
ラブコメを舐めながらラブコメ描いてんだなって気がする。邪推かなあ?
あとなんか、主人公もヒロインたちも全員同じ顔と同じ表情するんだよね。
連載打ち切りになって次が決まらないまま30過ぎて腐った奴とか
エロ漫画を頑張り切れずにキャリアロンダリングしたいなーみたいな姿勢の腐った奴とか
そういうダメ元素材に「ラブコメでもやってみる?」ってやらせてるジャンプとは全然違う。
きちんと能力高い作家に一級の仕事としてラブコメを振ってるんだよね。
俺はマガジン全体で言えば嫌いだしジャンプよりずっと下だと思うけど
ジャンプがラブコメを心底バカにして蔑視されるべきジャンルだと思ってて
その違いのため。
赤羽骨子は「そのキャラ数と作画エネルギーと構成力要る?」 っていう
過剰カロリーが横溢したようなすごい漫画だった。(正直カロリー抑えた方が売れる気がする)
あれとひまてんを同じ「ラブコメ」と括ること自体冒涜だと思う。
赤羽骨子1回分の10分の1も無いと思うよ。
マジ舐めてるよね。
ジャンプ編集部がラブコメ舐めてるからあんな舐めた仕事で許されてるだけ。
話を最初の出発地点に戻すけど
その姿勢が変わらない限りは微妙な能力の作家がラブコメ枠に投入された
そんなもんを真面目に読んじゃってどうするの、って思う。
もっとず―っと深いところにある。
なんでジャンプってこんなにもラブコメを蔑視してるんだろうな?
「下等なジャンル」みたいな昭和からの方針が残ってんだろうか?
桂正和は異常な才能と情熱で気を吐いたけど、あれは個人の武力を頼み過ぎだったよな。
esbee こういう増田とかブロガーに上から目線のブクマカとかを観ていると、私はせめてクリエイターに最低限のリスペクトを示す、多少なりとも届けがいのある消費者でありたいと思うんですよね……
それはそれとしてジャンプという最高雑誌のラブコメ枠という重責を担うには筒井先生は能力不足だったのではと言ってんの
筒井先生の新連載の推理部分とか、俺は面白くないけど隅々まで精いっぱい考えて頑張ってるのは伝わってくるよ
そういう風に精一杯頑張る人ではあると思う
ひまてんは今のところ頑張ってるようにすら見えない
当初の志望と違っても切り替えてラブコメで頑張るんだ読者を楽しませるんだ一山当てるんだ
みたいな気持ちが伝わってくれば応援したくなるかもしれないけどそれすらない
女の子の魅力を「女子高生社長頑張ってるもんな」みたいなセリフで説明する
実体験でも妄想でもいいけどもっと体温のあるエピソードやシチュを描こうとせえや
という不満があるし何より作画で手抜きをするなと思う
(特に3人目が出てきたあたりがひどくて今は多少持ち直してるか)
一人の作家が一生一度しか出せないテンションとパフォーマンスを見せてたから
そしてラブコメでもそれは同じじゃないの?
マガジンの充実したクオリティ高いラブコメに今からジャンプが勝てるとしたら
活路はそこだと思う
あえて個人の話をするならひまてんの作者だって色々悩むことや辛さもあるのはわかるよ
30過ぎくらいで目指したキャリアと全然違うことになっててなにこの人生とか思ってるのかもしれない、そんな内面はなんもわからんけど
けどメジャーリーグのドジャースで登板してるような立場の人間に
ひまてんを気合いの入った超おもしろいラブコメにして読者をひれ伏させることにしか彼の活路はないだろ
人生最高の気迫で踏ん張るしかないとこでシャバいことやってんじゃねえぞ
偉そうな行為を偉そうな口でやってる俺よりも
「自分は偉そうな人間ではない」という自認で好きにブコメ書いてる奴等とかの方がやべー奴なんじゃねえかと俺は思う
SnowSwallow
ジャンプラブ”コメ”を語るに、篠原健太先生や渡邉築先生をどうして避けるんだ…。ジャンプは少年向けギャグ枠に成人向け変態性を合わせるスタイルも目立つ。最近では林聖二先生も。
わかってるじゃん。
恋するエジソンとか決して高い画力ではないなりにフロー出てた。
「こういう子がかわいい」っていうビジョンとリビドーがあった。
連載中に上達してきてた女の子の可愛さが衝突してたね。
あの人は結局ジャンプにいる間
踏ん切りつかないみたいなところがあったよな。
林聖二!?ってなったけど検索して出てきたテラちゃんのことか?
つか挙げる名前が渋いな。
とりあえず掛け湯はちょっとだけ茶々ッてやって、すぐに大きい湯船に飛び込むのが俺のスタイル。
深呼吸しながら「ふぅ〜っ」って声が出るのも気持ち良すぎて自然にやっちゃう。
湯船の中では手とか足を延ばしてストレッチしたり、のんびり動いたりするのが好き。
サウナにも行くけど、汗がめっちゃ出るから長目に入って、その後は冷たい水風呂に勢い良く飛び込むのが最高。バシャバシャ水を触ったり、思い切り浸かったりしてると生き帰る感じがする。
湯船では友達と喋りながら永く浸かって笑ったり、リラックスする時間を満喫してる。
休憩スペースではマッサージシートに足を延ばしてスマホを弄ったり仮眠したりするのが一番落ちつくんだ。
でもさ、この間は風呂上がりに楽しみにしてた御飯が微妙でテンション下がった。名物の唐揚げ定食頼んだら、衣がベチャっとして冷たいし、肉もバサバサで全然美味しくなくてさ。
御飯も硬いし味噌汁も緩いし、友達と「この料理酷くない?」って大きな声で聞こえるように言ってやったわ。親切だろ?
風呂は最高だったのに、最後がこれだと残念すぎなんで、次はもう食堂行かずに、セブンティーンアイスで済ませようかって思ってる。セブンティーンアイスならハズレはないからな
先月頭にはてな匿名ダイアリー(以下増田)のアカウントを作って投稿を始めた
他の文章投稿サービスと比較したときの増田のサービス上の特徴としては以下のようなものが挙げられる
③年齢層が高くネット慣れした人間が多いコミュニティで、青臭くシャバい内容が嫌われる傾向にある
Xや2chやnoteやその他ブログサービスでは上記の条件のいずれかが満たされなかった
さらにはてなブックマークというサービスによりすぐにアテンションの数が数値化されるということもあり、増田でブクマ数を集めることが、自分の目的達成に最適だと考えた
結果としては、増田のアカウントを作ってから1か月で3つのエントリで3桁ブクマを達成した
https://anond.hatelabo.jp/20241012181121
https://anond.hatelabo.jp/20241002190451
https://anond.hatelabo.jp/20241030165700
※後で証拠のために上記エントリそれぞれでこのエントリをトラバする
あと他にも何本か書いたが全然伸びなかった、例えばこれとか
https://anond.hatelabo.jp/20241027152456
その程度のブコメ数で偉そうにwwwとか馬鹿にされそうだがこれまで碌に文章も書いてなかった人間がこれだけ人に反応を貰えたというだけでやってよかったと思うよ
自分なりに考える、増田で注目される文章を書く最大のコツは「適度にツッコミどころを用意する」ということである
特にジャンプ20選増田が顕著な例で、これはブクマカ各々が「これが入ってないだろ!!!」と一言物申したくなるという意味で最適の題材、形式を選べたと思う
未だに模倣増田が後を絶たない辺り、なかなか完成度の高いフォーマットを増田界に投下できたという手応えがある
これからも各ジャンルにおける重要なものをネット上の集合知として広めていってほしい
最後になるが、ブクマトラバをくれた諸氏には感謝してもしきれない
約1か月の短い付き合いだったがありがとう またネットの海のどこかで逢えたらいいな
じゃあな
室井さん、自分の庭みたいなところに死体埋められていたけど気が付かなかったん?
大人2人が頑張って掘り起こしてたけど、室井さんの安楽椅子での晩酌が終わった後に一生懸命掘ったのかしら犯人。あと、死体はすでに腐っていて頭蓋骨も見えていたのに、まだ形を保っていた洋梨ってなんなん。別に本物の洋梨使わなくてもよかったよね…。
杏、おまえ適当すぎるだろ。お前だよ杏。
あれだけ「田舎は監視の目が厳しい」ってのをアピールしておいてよく1ヶ月逃げ回ったね。というか、室井さんのところに預けられた経緯も手紙だけだし、たった2人1年だけ預かったのに「犯罪被害者の子供を育てている」有名になるもんなのかね。もろもろ適当すぎるんだよ。まぁ、この辺は後編でなのか。期待。
しかし、杏。
適当な室井さんdisはどうなんだよ。適当すぎるだろ。お前の母ちゃんもうちょっと上手くやっていたぞ。お金目当てと暴力ってそこが浅いんだよ。もうちょっとゾクっとくる感じでやってくれよ。まぁ、リクが信じちゃうのはわかる。まだ小さいし、父親に暴力振るわれてたような描画あったし。おめーだよタカ。ちょっと信じてただろ。でもその後に「あの子怖い」ってお前もう高校3年だろ。あと、彼女といい感じになったあとに杏に振り回されるのかと思ったらそうでもないんかい、進展ないのかよ。まぁ、東北大学目指して仙台行くんですかね。後半に期待。
弁護士。仕事適当すぎるだろ。容疑者にもちゃんと仕込んでおけよ。あれ面会にお前が参加したところで何も変わってないぞ。容疑者もちょっと高校生に諭されたくらいで折れるなよ。手紙の描画を一番最初に入れておいて、オチがしょぼい。全体的にしょぼい。前半だけでケリがついたのこの話だけなんだけど、しょぼいだろ。
あ、タカ繋がりで言うけどさ、キャラ弁の本を室井さんに頼まれて借りてきたのお前だろ?で、お弁当食べてるのお前だけだろ?そうしたら、俺の弁当キャラ弁にしようとしてるのかなー?とか思わない?高校3年生だよね。先に言っておけよ。やめろって。「キャラ弁を頑張って作る室井さんのシーン」っていう撮りたいものだけ先行してるんだよ。こっそり本を買うとかしろよ。せめて。
また杏の話に戻すけどさ、教室で「アンテナが立つ!」って盛り上がって、その上でスマホいらないってリクに言われせて(なぜか捜査が行われている山の中で栗を拾いながらそれを話す意味もわからんが)、スマホは都会の汚れたもの!純粋なリクとタカにスマホを渡して汚す…のかと思ったら特に何もないのかよ。何がしたかったんだよ杏。まぁ、電波届かないしな、室井さんの家。ゲームやらせてどうしたかったのか。
まぁ、ともかく。前半だから。後半に期待。
とりあえずカタルシスのために色々と種を蒔いた感じはあるよ。でも適当なんだよ。
なんだよ室井さんの狩りのシーンとか。意味あったのか?田舎の不安感を出してたのか?てか、よくキャリア組で忙しい中、狩猟免許取れたね。あと、室井さんが猟銃使ってる時になんでガンロッカー開けようとしたんだ杏。もう一丁入ってたの?あと鍋の肉を食うシーン。あれなんか関係あるの?食べ盛り?食べ盛りを表現したいの?
たかだか詐欺集団の容疑者が1人死んだだけで、そこまで大ごとになるのか?
秋田の室井さんを使いたかったけど、捜査は派手にしたいよね!みたいな感じなのか?
あと、捜査するだけでサイレン鳴らして緊急走行しないだろ、流石に牧場に嫌がらせと思われてもおかしくないぞ。監視カメラもわざわざつけないだろ、あれどこの管轄だよ。そう簡単に電柱に付けられるのか?知らんけど。
そもそも、元犯罪者がシャバに出たけど仕事がないからまた犯罪に手を染めるって、なんつーか、短絡すぎだろ。もうちょっと練れよ。いや、ここは後半に期待か。
最後の方ね。室井さんのDASH村はよかった、ずっと見ていたかった。あれで2時間でよかった。いいなーと思ったら火事かよ。あそこまで燃えるまに、声かけろよタカ。もう完全に手遅れじゃねーか。室井さんも消化器無駄なのわかってるだろ。てか、室井さんのコート、杏が掛けた後ずっとそのままだったのかよ。しまえよ。いや、刑務所に行った時に着てたか。てことは、またあそこに掛けたの?納屋に?納屋がタンスなの?結局、燃やしたかっただけだよねコートを。
まぁ、前半だし。
後半はスピード感あって一気にいきそうだよね!
てか、リクの父親でてくるのかよ!しかも加藤浩次かよ。どう考えても不安しかない。てか、1年ちょっとで父親が出所するような子供を預かったの?だったら、もともとどうするつもりか考えていたよね。揉めないよね?揉めるの?もしかして、出所した人みんなまた犯罪者になると思ってるの?
踊る大捜査線のWebサイトでネットワーク捜査員として活動して(エンドロールでmakiさんの名前があったね)コンピューターに興味を持ってシステムエンジニアになったし、何度もお台場のロケ地に行って楽しかったですよ20年以上前。今作はうーん、どうなんだろう。まぁ、まだ前半だし。
・あの人たちの今が見れた!
・あのシーンがスクリーンで見えて最高!
でもまぁ、まだ前半だし。うん。
前評判がしっちゃかめっちゃかになっているジョーカー2を観た。ジョーカー1とはほとんど別物だと言っていいような変な映画だった。
記憶がおぼろげで悪いけど、1ってたしか馬鹿にされて虐げられて抑圧されてギュッッッッッッッッッッッとなったアーサーがとうとう弾けて、あとはもう空想をヒュンヒュン加速させながらあちこちで殺しをやりまくるみたいな話じゃなかったっけ。
だとしたら、2はアーサーが看守や囚人からヌメッとチヤホヤされながらガチ恋女とヌメヌメ愛し合い、歌を覚え、歌いまくり、寝ながら歌い、空想の中で歌い、電話口で歌い、なんかもうあちこちで歌い、その合間に裁判台に立たされたり殴られたりする、そんな映画だった。
とにかく歌の挟まり方がすごい。映画一本の中に、阿漕なyoutuberの広告ぐらいギチギチに歌が挟まっている。ロバートのコント「柳田節」ぐらい歌う。歌が終わるとどうなる?知らんのか、次の歌が始まる。
でもホアキンもガチ恋女役のレディガガも歌がうまいから、評判より全然楽しめるもんだな、と思った。3曲目ぐらいまでは。なにせ1曲1曲の演出カロリーが高いので、すぐお腹いっぱいになるのだ。そもそも歌を見にきたわけじゃないし。それでも歌はお構いなしに出てくる。二郎ラーメンでわんこそばをやっているような気分だ。「もう歌の口じゃないんだけどな」と思っていても「アイヨ歌一丁!」と強制的に歌をねじ込まれる。アーサーの歌わんこそばにストップはない。
さらに1と違うのは、全体的にアーサーが受け身なことだ。感情はしっかり出す。けれど、行動はどこか後手に回っている。質問されたから答える、囚人にキスを頼まれたからする、ガチ恋女が火をつけたから一緒に逃げる、法廷に立たされたから喋る、というように起点が他者や状況に置かれがちなのだ。
頼みの空想も、今回はそこまで現実に干渉してこない。いっぺん法廷でキレて暴れたときはちょっと気持ちよかったが、それも所詮は空想の中だけの出来事だった。だから、観客はほとんどの時間を「様子がおかしいけれど害はない、等身大のアーサー」と過ごすことになる。そして、彼の行動が「アーサーってそういうもんだよな」という我々の予想を超えてくることはほぼなかったように思う。
つまり、ジョーカー1のようなムチャクチャな破滅が彼自身の手で引き起こされることはなく、代わりに本人は歌ってばっかりいる、そういう変な映画なのだ。
火をつけたのはガチ恋女だし、裁判所に突っ込んだ車は信者のものだ。インパクトのあるシーンはことごとくジョーカーの手を離れて始まっている。裁判が突然の爆弾カー突入で強制終了になったときは流石に「ウオーッ!これだこれ!ゴッサムシティに法律はねェーッ!」と客席から立ち上がりかけたけれど、その後の展開で「あっ普通に法律とかあるんすね」「失礼しました」「そっすか……」とすぐさま心を着席させることになった。ここまでくると製作側から意図的にカタルシスを取り上げられているような気さえしてくる。
そしてある意味、それは当たっていたのかもしれなかった。物語の終盤、別れに際して歌おうとするガチ恋女にアーサーが言うのだ。「歌はもういい!歌うな!話せ!」みたいなことを。
ここで初めてアレッ?と思った。なんとなくそれまで、ジョーカー(アーサー)になんも面白いことをさせず、ただ歌わせるだけの映画を撮った製作陣にある種の無邪気さを感じていた。このナンセンスさは彼らの読み違え、あるいは天然ボケなんだろうと、無意識に考えてしまっていたのだ。
けれどそれなら「もう歌うな!」なんて客席の9割の人間が思っていそうなことを台詞にするだろうか。まるでこっちの考えが読めているようにも見えてくる。もしかして彼らは、ジョーカーを暴れさせずに歌わせてもそこまで面白くないことを最初から分かっててこれを作ったんじゃないだろうか。
そう考え始めた途端にいろいろなことが腑に落ちてきた。作中、アーサーは恋愛に溺れる以外はほとんど何もしてないのに、周りが勝手に感化されて狂ったり崇めたりする。そして、ジョーカーがただの人間アーサーだったとわかると潮が引くように離れていく。その心の動きが、映画館の席についてからここまでの自分の心境といやにぴったり重なっているのだ。
勝手に期待して近づいて勝手に失望して帰っていく、ジョーカー2の大衆と今ここにいる自分とfilmarksの低評価レビュアーたちはきっとそう変わらない。そして、思い返せばこの映画はずっと「シラフのアーサーと狂った取り巻き」に焦点を当て続けていた。
結局のところ、「おもんない取り巻きばっか映して何がしたいねん、はよジョーカー暴れさせろや」とぼやきながら、自分はずっとスクリーンに大映しになった鏡を見つめ続けていたのだ。
ジョーカー1はいろんな人間に「自分はジョーカーかもしれない」と思わせた。けれど、ジョーカー2は「お前ジョーカーちゃうで」「自分をジョーカーやと思いたいただの取り巻きやで」「あとジョーカーも蓋開けたら多分そんな大したことないで」という常温の現実をバシャバシャと浴びせてくる。
そういうメタだと捉えれば、この映画は面白かったと思う。実際のところは知らんけど。ジョーカーは1も2も一回ずつしか観てないからうろ覚えだったり的外れだったりするかもしれないし、ひとまずこういう印象を受けたとだけ言いたい。他の感想も気になってきたな。
うちの実家の近所には、花街、つまり遊郭があった場所がある。もちろん地元の人間は大体知っている。
小さいころ、まだ生きていた祖母が、まあ壊れたレコードみたいに同じ話を何べんもするのだが、花街のあった辺りを指して「綺麗な女の人が大勢いてねー」などと教えてくれたことがあるし、花街はなくなっても花街を相手に商売していた商店とかは今でも存続している。
戦後に花街自体がなくなった後も、映画の撮影か何かで使われたことがあったらしい。
とにかく私はそこに「負の歴史」など感じたことはないし、その地域を特に避けて暮らしたような経験もない。
何年か前、ふと思い出して、私の実家の具体的な地域で検索した。
そうしたら、所謂花街の研究者か趣味者というのか、そういう人がまさに私の近所でフィールドワーク?をしていることがわかった。
ほうほうと思いながら見ていたら、その花街の歴史が、「複雑な歴史」的な描写で描かれていた。まるでうちの近所が遊女の死体を積み上げて繁栄したみたいな書きっぷりだった。
んんん???となって、その人に限らず他の花街探検系(変なジャンルだな)の人の記事とか見たら、何かどれも同じ書きっぷりだった。
「この街の繁栄は遊女の犠牲の上で出来ていた……」「地元の人はそれを知っているのだろうか……」みたいな。
いや、近所にそういう歴史があったの別に子供の時(平成中期)から知ってるし、それについて何とも思ってないのだが。
特に鼻についたのは、遊郭研究者たちの、「自分の研究は覗き趣味ではない!」みたいな変な自意識だ。
〇〇ディープ案内みたいなのに影響を受けてドヤ街に行き地元の労働者の顔をバシャバシャ撮って「これが日本の真実!」みたいなことをやっても、それが薄っぺらくて日本の実情なんか何にも反映してないのはわかるだろう。
廃墟探検とかして私有地に入ってバブルの残り香がどうとか耽美ぶっても近所の人間には迷惑でしかないだろう。被差別部落とされる場所に行って「ここは部落ですよー!悲惨な歴史がある街ですねー!うわーホルモンだー!」なんてやる奴はましてだ。
だがそれが「遊郭」になると途端に高尚な研究になり、また地元民を指して「あなた方はこの歴史を本当に誇りに思ってるんですか?」的な問いかけまでし始めたりする。
いい加減にしてほしい。あんたがたはただ外からきて勝手に街を貶してるだけだ。しかもそこは廃墟ではなくまだ人が住んでいる場所だ。
遊郭(跡地)にもそれこそ「複雑」な歴史はあるだろう。だがそれは八百屋とかパン屋とか花屋にもそれぞれの歴史があるのと同じことでしかない。もちろん現代の性風俗やラブホテルとかでも同じだ。
「過酷さ」は別に遊女とかにかぎったことではなく、農民でも漁師でも商人でもみんなが被っていたことだ。ただ「性」「セックス」が絡むだけで注目するなら、それはモンド映画的趣味と全然変わらない。
私は地元の歴史に何の負い目とか感じないし、別に「遊郭で町おこし」とかやっても全然かまわないと思っている。この街で暮らしていた漁民も農民も侍もそして遊女も、露骨に言えば繰り広げられたセックスも、みんな絡み合った歴史の一つだ。
それを忌避したり、何なのか知らないが清廉ぶって「悲しい歴史……」などと暗黒時代の様に彩ることこそ、逆に過去の人々に失礼だろう。
有権者の皆さま、おはようございます。選挙期間中しかシャバに出て来れない裏金自民党で~ございます。
みなさまの血税は懐に! 消費税を15%に! 憲法なんて改悪して若者を戦場へ!
このoneイシューで今回の衆院選、是非とも過半数を割りたいとの所存でございます!!!!
裏金自民党、裏金自民党、裏金自民党を~どうか有権者の皆さまのお力で!
皆さまにおかれましては、今日も労働して社会保険料をしっかりと支払って頂きたい!!!
サービス残業バンザイ! サービス残業バンザイ!! サービス残業バンザ~イ!!!
休日出勤、よくやった! 庶民は労働・裏金自民党はパリ外遊、裏金自民党、裏金自民党、裏金自民党で~ございまあ~~~す。
堀口英利を誹謗中傷しすぎて書類送検3発目を食らった暇空茜は、「堀口が逮捕されたらなんかウヤムヤになりそう」という願望にすがりついている
ここ数ヶ月、「堀口は逮捕されてシャバに出てこれない」という説を唱え続けている
堀口は清谷信一にも粘着されており、先日清谷裁判に本人尋問のため出席
暇空の中では、堀口は勾留中だが裁判のために監視付きで特別に出してもらったということになっている
暇空はそれも特別に出してもらっただけで普段は勾留されてるとかなんとか主張中
クラウドフレアはドメイン提供などを行う海外の会社で、言論の自由を最優先するポリシーから著作権侵害でもヘイトスピーチでも基本スルー方針だ
そして堀口叩きのメイン舞台の一つである好き嫌いcomもクラウドフレアを利用
堀口は好き嫌いcomにブチギレて管理人の情報を出すようクラウドフレアを訴えたが、「個人じゃ無理、管理人の正体は割れない」とされていた
管理人が誰か不明だからこそ、好き嫌いcomではどんな中傷が行われても削除できないという無敵神話があった
堀口は、管理人の正体を明かさないのはクラウドフレアが違法行為に手を貸しているのと同義だとして、明かすまで毎日間接強制をかけ、1日に数万円ずつ払うよう申し立て、裁判所は承認
クラウドフレアは申立から4ヶ月で結局折れて、好き嫌いcom管理人の情報を堀口に提供した
好き嫌いcomは誹謗中傷の温床なので、同時期に同様の申立をして折れられた人が複数、Vtuber事務所も成功
その時点で間接強制は取り下げるべきだったが、なんか知らんが堀口はそのまま放置していた
管理人の情報を明かしクラウドフレアとしては要求にちゃんと応えたのに、堀口は結局のところ法律の素人で雰囲気で手続きしてたせいか、ストップをかけないままにしていた
そこでクラウドフレアは、「間接強制カウント止まってないのおかしいだろ取り下げろ」と堀口を訴えた
堀口の不作為に対し賠償金の請求などはしていないが、裁判費用はお前が持てとは言っているので、10-20万円ほど堀口が支払わされる可能性が高い
堀口が余計なことして訴えられてプギャーと堀口アンチは盛り上がっているわけだが
暇空は堀口は逮捕されてるとか精神病院に入れられてるとか妄想をずっとやってる
暇空の不興を買って暇空界から追放された堀口アンチの「灰豚」や「山口三尊」は、裁判所に出向いて堀口VSクラウドフレアの裁判記録を確認した上で堀口プギャーをやっているのだが
彼らの語る内容は暇空の妄想に反するようで、「灰豚と山口三尊がつるんで嘘ついてる」という糾弾配信を開くなどしている
「灰豚の話をした奴はブロックする」とか言ってるくせに、灰豚糾弾配信して暇アノンたちと灰豚の悪口言ってる矛盾
堀口が失敗して訴えられているというプギャーチャンスなのに、暇空は「堀口はこんなにスマートにやれない」と何故か現実の堀口を高評価して受け入れない
なにがスマートなのかわからないが、多分暇空の中では「こんな事態になったら堀口はネットで大騒ぎして愚痴るはず、ネットで暴れずに粛々と訴訟やってるのは堀口らしくない」ということなんだろう
【追記】
伝聞のままに嘘を書いてしまったみたいなので正確な情報はブクマをご参照のこと。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20241010185630
【/追記】
==
今はもうなくなってしまった八王子医療刑務所に収監されていた知人がいた。
なんでも大げさに話す人だったのでどこまで本当かはわからないけれど……
ほんらい医療刑務所は病気の受刑者を収容する刑務所だけど、その人は病気だったから八刑に入れられたのではなく、健康体だった。
医療刑務所には健康な受刑者もいる。その人たちは、病気の受刑者の世話をするのが刑務なのだという。
詳しくは聞かなかったが、医師や看護師ではない無資格の人でもできるような、いわば介護のような作業なのだろう。
刑務というと机を並べて家具や土産物を作ったりみたいな手作業をイメージしてたけど、そういう刑務もあるのだね。
八刑の医療補助みたいな刑務はラクなので、受刑者の中でも職業がサラリーマンとか知識階級とかの、比較的まともな人が送られるのだという。
八刑の中ではバタバタ人が死んでいたという。週にひとりとか二週にひとりとかそういうペースだった、と言っていた。
これが多いのか少ないのかはわからない。
シャバでも終末期医療を担うようなホスピスでちょっと規模が大きければそのくらいのペースで人は死ぬだろう。
八刑の収容者数や内訳がちゃんとわからないと、「週にひとりくらい」が多いか少ないかは判断できないよね。
そして実際、医療刑務所のメインが終末期医療にならざるをえない事情がある。
服役中に病気になって医療刑務所に移され、そこで床に臥していると、刑期が減らないらしい。
ベッドに寝ている間は課された刑を消化していないので、出所まであと何日のカウントダウンが止まってしまう。
病気を治して刑に復帰しないかぎり出所の日は近づかないわけだが、裏を返せば、治すのが難しい病だといつまでも出られないことになる。
ほんらいは有期刑であっても、病気で寝たきりになってしまうと実質的には終身刑になってしまうのだという。
刑務所で最期の日を迎えるしかなさそうな受刑者もたくさんいたそうだ。
所内で受けられる医療の質については色々とひどい話も聞いたが、これは伝聞を軽々に書くべきではない気がしたので書かないでおく。
なお八刑はいま昭和記念公園の先にできた「国際法務総合センター」の中に「東日本成人矯正医療センター」として移設されたそうだ。
・BLUE GIANT大好きおばさん、
BLUE GIANT作製スタジオと聞きアベマ先行配信を拝見す
・いうてもBLUE GIANTは原作あるしオリジナルアニメとは別物やからなぁ…とりあえず1話みるだけみるかと思って見たけど作製スタジオ様の得意不得意がBLUE GIANTと共通してておおってなった
得意→夜の東京のライトアップされた街の美しさ・夜から朝に変化していく空の色の美しさ
不得意→CG(魚釣りアニメで肝心の魚のCGが「お、おう」なのはどうなんや…BLUE GIANTも肝心のジャズを演奏するキャラクターが「お、おう」だったところ)
・溺れたシーンの藻掻く手に纏わりつくカラフルな色も波動感じた
終始いいしバス?の釣れたシーンの場面との盛り上がり具合とのマッチ感よき…
このアニメを見るメインターゲット層であろう労働に疲れた社会人に刺さる
2回めでもう軌道が綺麗
運もいいし「持っとる」…
作成陣の癖、感じたぜ
女オタク、食いつかんか…?ってなったけどバイト同士で仲良く出かけるタイプの集団は付き合った別れたがシレッと行われていそうで「ウワッ現実の人間関係の感じ〜」ってなるので油断できん
→訳:ノマ爆がしれっと来そうな気もするので少し怖いです
・この年になってようやく「知らなかった〜?」ニコッ首傾げに素直に萌え萌えできるようになったぜ
・「釣りとか興味ないけどどうやって物語に引き込んでくれるんだろう」と思って見てたけど「生きたいから、逃げる…!」→黎明の空+かっこいいギターBGM→海面バシャバシャで「ええやん!」ってなった
・主人公くんのこのダウナーなノリ、長いとキチィかも…って思ったけど結構早めに釣りとの出会い→黎明の空に合わせて少しずつ環境が変わってく流れで1話内に収めてくれたのでそんなにキツく感じなかった
・釣り自体に関してはそんなに食指動かんな〜の感じを全て主人公くんが代弁してくれて助かる〜ってなった
・借金回収ヤクザのリアリティラインだけあえてガバでロケット団的なオモロ狙ってるのか…?ってなったけど少し恥ずかしく感じてしまった
あとメガネのヤクザに一番癖込められてる感じした そこのキャラにそこまでキャラとしての記号を付与する必要はあるんか…?これからストーリーに絡んでくるのか…?ってなった
・アベマ、CMなげえ…
・2話目、楽しみっす
堀口英利は暇空茜に執着されていることで知られる20代の若者だが、彼に狂わされたおっさんは暇空が初めてではない
暇空は堀口に対して「学歴詐称をしている」などと大騒ぎしているが、実はその主張をはじめてしたのは清谷信一というおっさんであり、暇空はいわばパクりをしているだけにすぎない
なんか知らんが清谷は2021年から堀口に粘着して堀口を糾弾する記事を50本以上書いている
ロンドンで大学生をやっている堀口が本当にその大学に在籍しているか確認するためわざわざロンドンまで出向き、その大学の寮に堀口が住んでいることを確認している
それでも「あの大学に通っているというのは嘘だ」という主張を続けている
その期日が今日で、「堀口は絶対に本人尋問から逃げるwww」と言われていたが、堀口は裁判所に姿を表した
堀口に執着するおっさんの一人である、株でFIREして裁判傍聴を趣味とする山口三尊が法廷で堀口と出会うことに成功した
山口は堀口の大学の学生用Tシャツをわざわざ購入して身につけて参上
暇空は生の堀口と出会えたおっさんたちへ苛立ち、口裏を合わせていると発狂
暇空の中では堀口は「悪さをして収監中」or「悪さをしないよう軟禁中」なので普通に裁判に出ていると都合が悪い
暇空は裁判で不利になるような悪質な発言でも中々消さないので、こんなに書いたり消したりしているのは珍しい
清谷は堀口に学歴証明としてHEDD(イギリスの学位授与証明書)を求めるが、裁判官は「それは別にいらん」としてしまう
大学関係者の証明文で十分とされ、堀口の学歴は疑いないもの扱いとなり、後は清谷と堀口がレスバの中で行った中傷をどう扱うかが争点
先に堀口の本人尋問があり次に清谷の尋問という流れで、堀口は自分の尋問が終わったらさっさと出ていく
清谷の話も聞きたいので気になるが法廷に残るおっさんと、堀口につきまといに行くおっさんに別れる
堀口は謎のおっさんに送迎してもらっており、車に乗って去っていき、つきまといおっさんたちは取り残される
謎おじは一体何者なのか、おっさんたちが審議中
「あの女は君にほれているのか」
二人のあとから続々聴講生が出てくる。三四郎はやむをえず無言のまま梯子段を降りて横手の玄関から、図書館わきの空地へ出て、はじめて与次郎を顧みた。
「よくわからない」
「そういうこともある。しかしよくわかったとして、君、あの女の夫になれるか」
三四郎はいまだかつてこの問題を考えたことがなかった。美禰子に愛せられるという事実そのものが、彼女の夫たる唯一の資格のような気がしていた。言われてみると、なるほど疑問である。三四郎は首を傾けた。
「野々宮さんならなれる」と与次郎が言った。
「野々宮さんと、あの人とは何か今までに関係があるのか」
「知らん」と言った。三四郎は黙っている。
「また野々宮さんの所へ行って、お談義を聞いてこい」と言いすてて、相手は池の方へ行きかけた。三四郎は愚劣の看板のごとく突っ立った。与次郎は五、六歩行ったが、また笑いながら帰ってきた。
「君、いっそ、よし子さんをもらわないか」と言いながら、三四郎を引っ張って、池の方へ連れて行った。歩きながら、あれならいい、あれならいいと、二度ほど繰り返した。そのうちまたベルが鳴った。
三四郎はその夕方野々宮さんの所へ出かけたが、時間がまだすこし早すぎるので、散歩かたがた四丁目まで来て、シャツを買いに大きな唐物屋へはいった。小僧が奥からいろいろ持ってきたのをなでてみたり、広げてみたりして、容易に買わない。わけもなく鷹揚にかまえていると、偶然美禰子とよし子が連れ立って香水を買いに来た。あらと言って挨拶をしたあとで、美禰子が、
「せんだってはありがとう」と礼を述べた。三四郎にはこのお礼の意味が明らかにわかった。美禰子から金を借りたあくる日もう一ぺん訪問して余分をすぐに返すべきところを、ひとまず見合わせた代りに、二日ばかり待って、三四郎は丁寧な礼状を美禰子に送った。
手紙の文句は、書いた人の、書いた当時の気分をすなおに表わしたものではあるが、むろん書きすぎている。三四郎はできるだけの言葉を層々と排列して感謝の意を熱烈にいたした。普通の者から見ればほとんど借金の礼状とは思われないくらいに、湯気の立ったものである。しかし感謝以外には、なんにも書いてない。それだから、自然の勢い、感謝が感謝以上になったのでもある。三四郎はこの手紙をポストに入れる時、時を移さぬ美禰子の返事を予期していた。ところがせっかくの封書はただ行ったままである。それから美禰子に会う機会はきょうまでなかった。三四郎はこの微弱なる「このあいだはありがとう」という反響に対して、はっきりした返事をする勇気も出なかった。大きなシャツを両手で目のさきへ広げてながめながら、よし子がいるからああ冷淡なんだろうかと考えた。それからこのシャツもこの女の金で買うんだなと考えた。小僧はどれになさいますと催促した。
二人の女は笑いながらそばへ来て、いっしょにシャツを見てくれた。しまいに、よし子が「これになさい」と言った。三四郎はそれにした。今度は三四郎のほうが香水の相談を受けた。いっこうわからない。ヘリオトロープと書いてある罎を持って、いいかげんに、これはどうですと言うと、美禰子が、「それにしましょう」とすぐ決めた。三四郎は気の毒なくらいであった。
表へ出て別れようとすると、女のほうが互いにお辞儀を始めた。よし子が「じゃ行ってきてよ」と言うと、美禰子が、「お早く……」と言っている。聞いてみて、妹が兄の下宿へ行くところだということがわかった。三四郎はまたきれいな女と二人連で追分の方へ歩くべき宵となった。日はまだまったく落ちていない。
三四郎はよし子といっしょに歩くよりは、よし子といっしょに野々宮の下宿で落ち合わねばならぬ機会をいささか迷惑に感じた。いっそのこと今夜は家へ帰って、また出直そうかと考えた。しかし、与次郎のいわゆるお談義を聞くには、よし子がそばにいてくれるほうが便利かもしれない。まさか人の前で、母から、こういう依頼があったと、遠慮なしの注意を与えるわけはなかろう。ことによると、ただ金を受け取るだけで済むかもわからない。――三四郎は腹の中で、ちょっとずるい決心をした。
「ぼくも野々宮さんの所へ行くところです」
「そう、お遊びに?」
「いえ、すこし用があるんです。あなたは遊びですか」
「いいえ、私も御用なの」
両方が同じようなことを聞いて、同じような答を得た。しかし両方とも迷惑を感じている気色がさらにない。三四郎は念のため、じゃまじゃないかと尋ねてみた。ちっともじゃまにはならないそうである。女は言葉でじゃまを否定したばかりではない。顔ではむしろなぜそんなことを質問するかと驚いている。三四郎は店先のガスの光で、女の黒い目の中に、その驚きを認めたと思った。事実としては、ただ大きく黒く見えたばかりである。
「どうして御存じ」
三四郎は返答に窮した。女は頓着なく、すぐ、こう言った。
「いくら兄さんにそう言っても、ただ買ってやる、買ってやると言うばかりで、ちっとも買ってくれなかったんですの」
三四郎は腹の中で、野々宮よりも広田よりも、むしろ与次郎を非難した。
二人は追分の通りを細い路地に折れた。折れると中に家がたくさんある。暗い道を戸ごとの軒燈が照らしている。その軒燈の一つの前にとまった。野々宮はこの奥にいる。
三四郎の下宿とはほとんど一丁ほどの距離である。野々宮がここへ移ってから、三四郎は二、三度訪問したことがある。野々宮の部屋は広い廊下を突き当って、二段ばかりまっすぐに上がると、左手に離れた二間である。南向きによその広い庭をほとんど椽の下に控えて、昼も夜も至極静かである。この離れ座敷に立てこもった野々宮さんを見た時、なるほど家を畳んで下宿をするのも悪い思いつきではなかったと、はじめて来た時から、感心したくらい、居心地のいい所である。その時野々宮さんは廊下へ下りて、下から自分の部屋の軒を見上げて、ちょっと見たまえ、藁葺だと言った。なるほど珍しく屋根に瓦を置いてなかった。
きょうは夜だから、屋根はむろん見えないが、部屋の中には電燈がついている。三四郎は電燈を見るやいなや藁葺を思い出した。そうしておかしくなった。
「妙なお客が落ち合ったな。入口で会ったのか」と野々宮さんが妹に聞いている。妹はしからざるむねを説明している。ついでに三四郎のようなシャツを買ったらよかろうと助言している。それから、このあいだのバイオリンは和製で音が悪くっていけない。買うのをこれまで延期したのだから、もうすこし良いのと買いかえてくれと頼んでいる。せめて美禰子さんくらいのなら我慢すると言っている。そのほか似たりよったりの駄々をしきりにこねている。野々宮さんはべつだんこわい顔もせず、といって、優しい言葉もかけず、ただそうかそうかと聞いている。
三四郎はこのあいだなんにも言わずにいた。よし子は愚な事ばかり述べる。かつ少しも遠慮をしない。それがばかとも思えなければ、わがままとも受け取れない。兄との応待をそばにいて聞いていると、広い日あたりのいい畑へ出たような心持ちがする。三四郎は来たるべきお談義の事をまるで忘れてしまった。その時突然驚かされた。
「そうか」
「うれしいでしょう。うれしくなくって?」
野々宮さんはかゆいような顔をした。そうして、三四郎の方を向いた。
「ぼくの妹はばかですね」と言った。三四郎はしかたなしに、ただ笑っていた。
「ばかじゃないわ。ねえ、小川さん」
三四郎はまた笑っていた。腹の中ではもう笑うのがいやになった。
「美禰子さんがね、兄さんに文芸協会の演芸会に連れて行ってちょうだいって」
「里見さんといっしょに行ったらよかろう」
「御用があるんですって」
「お前も行くのか」
「むろんだわ」
野々宮さんは行くとも行かないとも答えなかった。また三四郎の方を向いて、今夜妹を呼んだのは、まじめの用があるんだのに、あんなのん気ばかり言っていて困ると話した。聞いてみると、学者だけあって、存外淡泊である。よし子に縁談の口がある。国へそう言ってやったら、両親も異存はないと返事をしてきた。それについて本人の意見をよく確かめる必要が起こったのだと言う。三四郎はただ結構ですと答えて、なるべく早く自分のほうを片づけて帰ろうとした。そこで、
「母からあなたにごめんどうを願ったそうで」と切り出した。野々宮さんは、
「なに、大してめんどうでもありませんがね」とすぐに机の引出しから、預かったものを出して、三四郎に渡した。
「おっかさんが心配して、長い手紙を書いてよこしましたよ。三四郎は余儀ない事情で月々の学資を友だちに貸したと言うが、いくら友だちだって、そうむやみに金を借りるものじゃあるまいし、よし借りたって返すはずだろうって。いなかの者は正直だから、そう思うのもむりはない。それからね、三四郎が貸すにしても、あまり貸し方が大げさだ。親から月々学資を送ってもらう身分でいながら、一度に二十円の三十円のと、人に用立てるなんて、いかにも無分別だとあるんですがね――なんだかぼくに責任があるように書いてあるから困る。……」
野々宮さんは三四郎を見て、にやにや笑っている。三四郎はまじめに、「お気の毒です」と言ったばかりである。野々宮さんは、若い者を、極めつけるつもりで言ったんでないとみえて、少し調子を変えた。
「なに、心配することはありませんよ。なんでもない事なんだから。ただおっかさんは、いなかの相場で、金の価値をつけるから、三十円がたいへん重くなるんだね。なんでも三十円あると、四人の家族が半年食っていけると書いてあったが、そんなものかな、君」と聞いた。よし子は大きな声を出して笑った。三四郎にもばかげているところがすこぶるおかしいんだが、母の言条が、まったく事実を離れた作り話でないのだから、そこに気がついた時には、なるほど軽率な事をして悪かったと少しく後悔した。
「そうすると、月に五円のわりだから、一人前一円二十五銭にあたる。それを三十日に割りつけると、四銭ばかりだが――いくらいなかでも少し安すぎるようだな」と野々宮さんが計算を立てた。
「何を食べたら、そのくらいで生きていられるでしょう」とよし子がまじめに聞きだした。三四郎も後悔する暇がなくなって、自分の知っているいなか生活のありさまをいろいろ話して聞かした。そのなかには宮籠りという慣例もあった。三四郎の家では、年に一度ずつ村全体へ十円寄付することになっている。その時には六十戸から一人ずつ出て、その六十人が、仕事を休んで、村のお宮へ寄って、朝から晩まで、酒を飲みつづけに飲んで、ごちそうを食いつづけに食うんだという。
「それで十円」とよし子が驚いていた。お談義はこれでどこかへいったらしい。それから少し雑談をして一段落ついた時に、野々宮さんがあらためて、こう言った。
「なにしろ、おっかさんのほうではね。ぼくが一応事情を調べて、不都合がないと認めたら、金を渡してくれろ。そうしてめんどうでもその事情を知らせてもらいたいというんだが、金は事情もなんにも聞かないうちに、もう渡してしまったしと、――どうするかね。君たしかに佐々木に貸したんですね」
三四郎は美禰子からもれて、よし子に伝わって、それが野々宮さんに知れているんだと判じた。しかしその金が巡り巡ってバイオリンに変形したものとは、兄妹とも気がつかないから一種妙な感じがした。ただ「そうです」と答えておいた。
「ええ」
よし子はまた大きな声を出して笑った。
「じゃ、いいかげんにおっかさんの所へそう言ってあげよう。しかし今度から、そんな金はもう貸さないことにしたらいいでしょう」
三四郎は貸さないことにするむねを答えて、挨拶をして、立ちかけると、よし子も、もう帰ろうと言い出した。
「さっきの話をしなくっちゃ」と兄が注意した。
「よくってよ」と妹が拒絶した。
「よくはないよ」
「よくってよ。知らないわ」
兄は妹の顔を見て黙っている。妹は、またこう言った。
「だってしかたがないじゃ、ありませんか。知りもしない人の所へ、行くか行かないかって、聞いたって。好きでもきらいでもないんだから、なんにも言いようはありゃしないわ。だから知らないわ」
三四郎は知らないわの本意をようやく会得した。兄妹をそのままにして急いで表へ出た。
人の通らない軒燈ばかり明らかな路地を抜けて表へ出ると、風が吹く。北へ向き直ると、まともに顔へ当る。時を切って、自分の下宿の方から吹いてくる。その時三四郎は考えた。この風の中を、野々宮さんは、妹を送って里見まで連れていってやるだろう。
下宿の二階へ上って、自分の部屋へはいって、すわってみると、やっぱり風の音がする。三四郎はこういう風の音を聞くたびに、運命という字を思い出す。ごうと鳴ってくるたびにすくみたくなる。自分ながらけっして強い男とは思っていない。考えると、上京以来自分の運命はたいがい与次郎のためにこしらえられている。しかも多少の程度において、和気靄然たる翻弄を受けるようにこしらえられている。与次郎は愛すべき悪戯者である。向後もこの愛すべき悪戯者のために、自分の運命を握られていそうに思う。風がしきりに吹く。たしかに与次郎以上の風である。
三四郎は母から来た三十円を枕元へ置いて寝た。この三十円も運命の翻弄が生んだものである。この三十円がこれからさきどんな働きをするか、まるでわからない。自分はこれを美禰子に返しに行く。美禰子がこれを受け取る時に、また一煽り来るにきまっている。三四郎はなるべく大きく来ればいいと思った。