はてなキーワード: 我慢とは
誰1人として「失敗している」「失敗しつつある」と言い出さない。
今進んでいるコースの延長上に、燃え盛る恒星があろうが、永遠に重力の井戸に落ち続けるブラックホールがあろうが、その少し先の未来が見えなかったり、現実逃避して目の前の作業を延々と続けたりする。
期限が来るまでは、死んでないから。
「そうならないようにしたい」
けど、無理よ。
99.999%のプロジェクトは引き寄せられるように失敗する。
失敗しつつあるのに認識できず方針転換できないリーダー連中が集まっているところで正しい処方箋を書いてやっても、それが正しいかどうかすら判断できないから。
できるなら、そもそも適切に方針転換できて、失敗には至らんのよ。
変えられる可能性としては、さらに上の発注者があるが、システムのプロジェクトでは、「それが理解できてるなら発注せんわ!」って尤もな理由で、失敗しつつあるプロジェクトの状態を認識できないし、対処法も考えつかない。
そもそも、プロジェクトのリーダーたちが自己保身のための都合のいい報告しかしていないから、発注者はそんな事態に陥っているとは夢にも思わないだろうし、メンバーがリーダーの頭越しに報告しようにも、リーダーたちは全力で止め、発注者からの事態確認の問い合わせには虚偽報告と言えない程度のごまかしで答える。
変えようがないだろ?
変わるのは、フィクションの中か、ProjectXでだけだ。
そんな都合のいい力なんて、存在しないよ。
長時間、大人数で走っていたプロジェクトの持つ慣性力は馬鹿にできない。
いくつもの炎上現場を鎮圧してきたけど、たくさんのエンジニアや関係者を乗せて長時間かけて速度を上げてきたプロジェクトを相手に、
6本だ!
この6本の指で
このプロジェクト
受けてやろう!!
って、無理。
終点で駅舎に突っ込んで大破して止まってくれないと、手が出せないのだ。
そうなってから、
「なぜこうなるのがわかっていて何もしなかったんだ?」
って言われてもね。
君も何もできなかったろ、「ええかっこしい」君? w
この手のプロジェクトは、期限が近づけば近づくほど速度を上げるから、さらに輪をかけて軌道修正はできないんよ。
人数が少なければ、全員を説得してやれないことはないけど、まぁ、無理よね。
無能の集団に有能を入れれば、得られる結果は改善されるかってぇと、むしろ無能のレベルに揃う、って言われるでしょ?
おいらは、最初の計画段階と、叩きつけられた後の再建フェーズでしか満足に動けない。
その間のフェーズでは、リーダーたちとシステムIQの差がありすぎて、会話が通じないからだ。
https://anond.hatelabo.jp/20250524132735
これとか本当に意識他界過ぎてひでーなって思うし、どんなスカした間抜け面でほざいてんだろうなって思うけど
あまりにも臭くキモくて情けなさ過ぎて俺だったら自殺しちゃうね
消費税が直撃する層ってのはさ、もう即ち所得が低い人程、生活に使える可処分割合が圧迫される訳で
その層とは
・低所得層、ではあるが給付や補助を受けていない(受けられない)人達
・低所得層と中間層の中間ぐらい、中間層の下位ぐらいの、給付や補助をそもそも受けられない人達
が、世間のボリュームゾーンのかなりの割合を占めているからだよ
消費税が上がれば上がる程、生活や遊興に使える割合は圧迫されるし、逆に下がれば、その割合は増える訳
消費税が上がった時、スーパーで一品二品買うのを我慢したり、ちょっと外食を減らしたりとかさ、普通やるでしょ?
その「普通の」人達の財布や、体感景気を、思いっきり圧迫してるのが消費税なんだよ
消費税はいますぐ0%にすべきだ。異論は認めるが認めない。なぜならば、それは国民の、いや、消費そのものの尊厳に関わる問題だからだ。
「たくさん買えば罰金」「我慢すれば正義」──それは刑務所のルールであって、資本主義のルールではない。
日本国民は「レシートに10%」と印字されることに慣れすぎている。
グッチのローファーを買うときに、誰が「税抜価格」のほうを見ているだろうか?
いや、見てはいる。だが、それを支払わないという選択肢がある世界を想像したことがあるか?
ここで登場するのが、シャネル正三郎である。彼は言った。「減税は香水である。目には見えぬが、人々の足取りを変える」
かつて彼は財務省の金庫の前で香水を撒いた。正三郎は言った、「この世界はまだ、香りに課税していない」
その日から彼はパルファムとして生きた。シャネルNo.5の裏面に、自分の顔を転写して、「誰も読まない成分表示を操る者」として、地下経済の王となった。
だから、
という言葉は、あまりにも有名であるが、正三郎は続けて言った。「でも結局グッチ裕三がいちばん美味しいパスタ作るんよな」と。
そこにいた、靴。
鳩が一羽、ミラノの川に消える。鳩税0%。
グッチの店舗では、いま、誰もがシャネル正三郎の亡霊を探している。
だが彼はとうに、ロンドンの地下鉄でスニーカーの中に入り込み、
そこにボタンをつけたのは、
おそらくあのとき、正三郎ではなかった何かだ。
それが何かを、君が考える必要はない。
君はただ、レシートに耳をあててみればいい。
レシートは、呼吸している。
うぉぉ~!もっと激しく、絶頂の叫びを響かせてほしいのね!😱 JA(農業協同組合)が解体されたり民営化されたら、日本の農業と社会がどんな淫靡な嵐に飲み込まれるか、めっちゃくちゃ濃厚に、ビクビク震えるほど激しくナメナメしてあげるわ!🔥 準備OK? もう我慢できない、突っ込んじゃうよ~!💥💦
民間企業がドSな勢いでグイグイ迫ってくる!「効率バッチリ、安い資材でイカせてあげる!」って農家をトロットロに蕩かす誘惑!😵 JAのキツい縛りから解き放たれて、農家は自由にエロティックな流通ルートを突き進む!「ハッ!自分好みの売り方でイクーッ!」って絶頂しまくり!💦
JAの資材って、ちょっと高飛車な小悪魔ちゃんよね!民営化でガチンコ競争がバチバチ弾ければ、コストがズルッと滑り落ちて「うぉぉ!安い!気持ちイイー!」って農家が悶絶!😍
小規模農家やおじいちゃん農家は、JAの濃厚な愛撫に溺れてたのに!解体されたら自力で資材や販売をゲットするなんて、まるで氷のシャワーを浴びせられたみたい!「うっ、キツい!もうダメーッ!」って離農の絶叫が響き合う!😭💦
JAバンクの甘々融資が消えたら、民間銀行は農業を「危険な遊び相手」と冷たく突き放す!「融資?無理無理!」って資金繰りがピンチ!「助けてー!金がないよぉ!」って農家の心がズキズキッと疼き叫ぶ!💔
都市部は民間の熱い視線で「ハァン!競争力アップ!」ってビクビク盛り上がるけど、過疎地や山間部は「儲からないからバイバイー!」って民間が逃げ出しちゃう!サービス空白で農家は「ひとりで…寂しいよぉー!」って泣き叫ぶ!😢
JAはただの農業団体じゃない!地域の「金融」「保険」「直売所」「介護」「生活支援」をまるで絶倫な恋人が全身を舐め尽くすように包み込む!💞 農家以外もJAの直売所やイベントで「ハァ!最高ー!」ってヨガりまくり!
JAが消えたら、祭りや介護、買い物支援がバッサリ消滅!地域の「愛の絆」がグチャグチャに引き裂かれて、「うわぁ!コミュニティが死んじゃうー!」って絶叫がこだまする!😱
高齢者や車がない人は、JAの移動販売や支援にゾッコン!それがなくなったら生活は超ハードコア!「助けてー!生きられないよぉー!」って悲鳴が響き合う!🚨
JAは農産物の品質をピタッと締め上げて、「日本産のセクシーな輝き」をキープ!まるでシルクの肌を愛撫するようなブランド力!😘
でも、解体で農家がバラバラに動くと、品質がムラムラ~っと乱れまくり!「うわっ!品質がバラバラ!ダメダメー!」って日本の農産物の魅力がズルズル堕ちていく!「ブランド価値が…ああぁ!溶けるー!」って叫び声が!😓
農家が減って産地が崩壊したら、食料自給率がドロドロに落ちていく!「うぉぉ!食べ物が足りないー!」ってパニック!
海外依存が強まると、価格高騰や輸出制限で「ギャー!食料がないよぉー!」って絶叫!戦争やパンデミックで供給がストップしたら、まるで禁断の恋がブチ切れるような絶望!「日本の食卓が…海外に犯されるー!」って悶え叫ぶ!😵
郵便局の民営化は、都市部でサービスがキラキラ輝いたけど、地方は「儲からないからポイッ!」って切り捨て!「うわぁ!郵便局がないよぉー!」って不便の悲鳴!
JAも同じく、民営化で利益優先の冷たい愛撫になれば、地方は「捨てないでー!」って叫んでもポイ捨て!農村は「寂しい!愛してー!」って悶絶するだけ!😔
JAの解体・民営化は、まるで危険すぎる情事!どうハメるかで全てが変わるわ!
完全解体なんてもったいない!機能ごとに妖艶に再編したり、地域に合わせた柔軟な愛し方で「ハァン!最高ー!」って叫ばせて!💋
民営化しても、「地域支援」や「農業金融」は公的補助でガッチリ抱きしめて!「離さないでー!愛してー!」って守ってあげて!💕
若手農家の自由な情熱を「ハッ!もっとイケー!」って解放しつつ、地域農業をねっとり守る、ドスケベでカッコイイ仕組みが必要よ!😎
うぉぉ~!どう!?この激しくて絶頂しまくりの分析、ビクビク感じちゃった!?💦💦 まだまだ深いトコまで突っ込む?それとも別のエロエロな話題で絶叫する?😉 教えて、めっちゃ激しく絡んであげるから!🔥😈
• 年下はマスト
• 私のためならなんでもしてくれる人
その他細かい条件多数、結婚前提なんだから早めに話し合いも必須!
みたいな感じにパワーアップ
普通に考えて小中学生の子供が居て家のローン返しながら管理職になって部下との付き合いに頭抱えてる年代の人が、身長がどうの割り勘がどうの年下がどうのワンナイトがどうのは怖いだろ
結婚前提なんだから価値観を早めにすり合わせたいというしっかり者のマイナスポイントと王子様願望姫願望という夢みがちな女のマイナスポイントという悪魔合体
なぜ年季の入った婚活垢は揃いも揃って年下狙いに切り替えるのか
エアコンと牛肉(食肉になるまでのCo2排出量が桁違いに多い)ってどっちがより地球温暖化に寄与してるのかな。増田は地球温暖化を阻止するためなら今後牛肉が一生食べられなくても我慢できる?
https://anond.hatelabo.jp/20250521002326 に触発されて私も書いてみる。
私はフリーランスのWEBプログラマをしている。先月一人目の子供が生まれた。育児大変。
エンジニア歴は合計12年くらいあり3年前に独立した。会社員のときは、400万円からスタートして年収700万で頭打ちだったが、独立したら1.5倍になった。
準委任契約での開発の仕事で食い繋いでいて、月の売り上げが150万くらいある。でも実際の手取りは90万円くらいだと思う。
やっている節税は、小規模規模共済(7万)、ふるさと納税、家賃や光熱費の按分あたり。
400万くらい。去年の確定申告で支払うはずだった所得税を分割にしたので、それの引き落としまではキャッシュを厚めにしている。投資信託の単発買いを我慢していた。
楽天証券に合計3300万円ある。
投資信託:2400万円。内訳はSP500(50%), オルカン(10%), NAS100(40%)
私は、「普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方」信者なので、基本戦略はアメリカへの投資だ。ちなみに、ゴールドは積立しているとポイントがもらえるのでとりあえず買っている。なお、税金取られるので配当はいらないと思っている派。
食費:10万くらい。楽天キャッシュで払っているせいで合計を出すのがめんどいので概算です
国保: 9万
積立投資: 25万(オルカン10万、NAS100に5万、ゴールド10万)
ローン返済: 8万(24回分割払いの仕事用PC, iPad Proなどの購入費用)
ガス: 1.8万
水道代: 0.9万
年金:1.7万
小規模規模共済:7万
毎年の所得は頭打ちだろうけど、これからも順調にお金が増えていくだろうと思っていて、死ぬ前には1億を超えるだろう。なのであまりセコセコと節約はしなくていいかなと思っている。
最初の一歩さえ踏み出しちゃえば、あとは惰性
わかるよその感覚。一回断ってみな。隣で夜通し悶々と苦しんでるの見て、あ、そんな辛いんだなんか可哀想…ってなる。そんな辛いのに私が嫌って言ったらちゃんと我慢してくれるんだって信頼にもなる。それを見た後だとちょっと男の性欲の見え方が変わるかもよ。男自身もなんか苦しいんだなみたいな。
嫌な時ちゃんと嫌って言えたら相手も今日は疲れてるかもなみたいに配慮してくれるようになる。
本当は嫌なのにそれを黙って受け入れておいて「こうやって男の性欲に人生振り回されるんだ」はかなり被害者意識強いから。相手から見た自分がどんな動きしてるか冷静に考えてみて。男とか性欲を主語にして物事を見るな。人間は話し合えるんだから自分の状況はちゃんと言葉でもってアサーティブに伝えるんだよ。
首領辞めるって決めた!
軍団の怪人たちにも伝えた!
ちょっと心残りもあるけど肩のマントが脱げた気分ってことは、やめて良かったんだな。
私にとっては、首領は苦行だった。
難しい戦略を、最初から最後まで責任を持って我が方に美味しく成し遂げたいという挑戦だった。
怪人や幹部たちの生きてきた環境、背景などを知って、暮らしぶりを想像して、どう侵略しようか、何を攻撃させようか、そういう戦略がしたかった。
それぞれの異形の個体と向き合うのは私の中ではけっして楽しいことではなく、礼を尽くすことだったし、とても重かった。
沢山つくれて嬉しいという気持ちになったことは、一度もない。正義への被害という観点から見れば沢山つくれたら良いのかもしれないけど、私はそういう目的で悪を始めたのではないので、それはまた別のお話だと思っている。
首領をする者として、怪人の素体を手に入れることや然るべき改造をして強く造ること、それで誰かを喜ばせるとは、どういうことなのかをいつも忘れずにいたいから、怪人たちの命が尽きて部品になる様を、辛くても見てきた。
50年くらいやってたのかな。
自分にとっては、いろいろな意味で我慢することのほうが大きくなり、これはもう苦行にしかならないなという判断をし、卒業することにした。
私の悪の挑戦も、転換期なのかな。
上野千鶴子や田嶋陽子もセックスのタイミング問題で悩んだ結果、
女性はもっと主体性をもって男性社会と交渉してゆかねばならぬと決意したのだよ。
まずは手コキを覚えて、挿入無しに相手を逝かせるテクニックを身に着けよう。
手コキが難しければ、テンガを買ってオナニー介助から始めよう。
その男のガキに触れられたところに手術跡があって本人が触られたことによって起きた激痛を我慢していたら?
人工肛門などを付けていたら?
増田は自分のガキや自分が可哀想ランキング上位だと思い込んでいるだけで、なんにも配慮してない。周りを健康体だと思い込んでいる。
よし読んだ!次は!?
https://econ101.jp/popular-econ-books-what-to-read-what-not-to-read/
The Deficit Myth, by Stephanie Kelton
この本は読んでないよ!
私がこの宇宙に存在し覚醒していられる時間は限られているから、MMTに関する336ページの本を読むつもりはない。
知らない人のために言っておくと、MMTは擬似理論であり、政府赤字が安全な理由や、経済の実際の動き方を具体的に示すことなく、政府赤字を無限に推し進めようとする議論だ。
『財政赤字の神話』は読んでいないが、MMTの論文はいくつか読んでおり、それで要点は十分理解できた。
ノア・スミス「現代金融理論 (MMT) を詳しく検討してみると」(2019年3月31日; 2021年11月20日更新) – 経済学101
ケルトンの本を読んだ経済学者は、みんな同じ結論に至る。MMTには実際にはなんの理論もない。フランス銀行の経済学者2人組は次のように言っている。
全般的に見て、MTTは真正の経済理論というより政治的マニフェストに見える。
ハートリー(Hartley 2020)が述べるように、MMTは「反証可能な科学理論ではない。むしろ、進歩主義的目的を果たすために無限の政府支出を行うのが正しい(そして可能だ)と考える人々の、政治的・道徳的な意見表明だ」。
カリフォルニア大学サンディエゴ校のジャコモ・ロンディーナ(Giacomo Rondina)は次のように述べている。
MMTの学術文献を読んだ限り、MMTは未だ、政府介入のミクロ経済学についての十全に一貫した理論を提示していない。
結果、MMTの「ボンネットの下を覗いた」マクロ経済学者の多くは、エンジンが実際にどう動いているのかを理解できず挫折感を抱かざるを得ない。
私よりもMMTのナンセンスな議論に我慢した勇敢な人々に敬意を表したい。
いずれにせよ、私からの友好的なアドバイスとしては、私がやったようなことはせず、MMTのために精神的労力を使わないことだ。
ノア・スミス「現代金融理論 (MMT) を詳しく検討してみると」(2019年3月31日; 2021年11月20日更新)
なじみがない人のために言うと,MMT 〔を主張している人たち〕とは,「政府はもっと借り入れてもっと支出しろ」と言ってまわってる結束の固い集団だ.
MMT は「現代貨幣理論」(modern monetary theory) の略で,この名称をぱっと見たら,「ああ,経済の仕組みについての理論があるんだな」とふつうは思う.
これまでのところ,経済学者たちが MMT の文献をじっくり調べてみても,ネットミームにとどまらないまとまった理論と言えるものはないという結論になってる――そこにあるのは,特定の政策を支持するあれこれの論証であって,経済の仕組みを十全に展開してはいない.
(MMT を主張する人たちは〔意見がちがう人たちへの〕軽蔑がはげしくて,ソーシャルメディアでの攻撃がきつい.当然ながら,あたかも経済学者たちが MMT 文献をまじめに読んでいないかのように彼らはほのめかしてる.)
https://diamond.jp/articles/-/339710
単純に、MMTの支持者たちはインフレなど眼中にないのだ、と結論づけたくなる。誰でもそうだが、彼らもインフレが起こらないに越したことはない、と思っている。
しかし、実際にインフレが起きると、彼らは目先の経済的な痛みを避けようとして、あわてて適当な言葉で取り繕ったり、説得力に欠く解決策を提案したりする。
そもそも、印刷機(現代における物価安定の最大の脅威)が政府債務を穴埋めする最も手軽で信頼できる道具だ、と信じる学派なのだから、それもしかたないのだろうが。
彼らもまた、財政政策が金融政策から完全に独立していると口では言いつつも、テイラーとバートンと同じ道〔財政政策と金融政策が結びつくこと〕を歩んでいるのだ。
しかし、従来のアプローチとMMTのアプローチには1つ、大きな違いがある。従来のフレームワークの支持者は、金融政策に対する財政支配〔財政当局が先導的な立場に立ち、金融政策が財政政策に従属している状態。←→金融支配〕を嫌う。政治的なご都合主義は物価の不安定性を高めるだけだ、と心配しているからだ。
彼らはまた、財政政策と金融政策という2種類の政策的な「てこ」を分離できる、と思い込んでいる。そのほうがすっきりしているからだ。
対照的に、MMTの支持者たちは、財政支配を支持している。その根底には、政府が印刷機の誘惑に逆らえるはずだ、という歪んだ歴史観があるように思えてならない。
つまり彼らの世界では、信用できない存在は金融当局だけなのだ。だが、それは虚構の世界であり、じっくりと観察のなされた事実とはいえない。
https://note.com/stairlimit/n/nb76f64b326bd
現状、MMTという理論を肯定的に議論しているグループは二グループに分かれている。
片方は学問的なグループであり、もう片方は政治的なグループだ。
おそらく大半のまともな経済学者はこのグループを分離して語るべきであるという前提に同意すると思われる。
政治的なグループは極めて悪質で、彼らが「MMTである」と主張する出典不明な学説から、荒唐無稽としか言いようのない結論を自由に引き出し、それを用いて政治的な対立者を罵倒している。
僕の知る限り彼らは何度も事実と異なる主張をして、そのたびに反例を突きつけられているのだが、彼らの中ではこれは論破されたことにはなっていない。
この理由は多岐に渡っており、主張自体がなかったことになる場合もあれば、「それは誤解であり、この例は反例にならない」と主張される場合もある。
いずれにせよこのグループは、上で挙げた学問的なグループと自身らのグループを都合よく使い分けており、普段は学問的なMMTの権威を用いて自説を展開するが、都合が悪くなると「それは誤解であって、MMTはそう主張していない」「論敵はMMTの勉強が足りていない」と言って反撃する傾向がある。
したがって、MMTの政治的なグループについては、大半のまともな経済学者は数年前の時点で「議論にならないため、無視すべき」という結論に達している。
ただ、彼らは別に学問的に勝とうとしておらず、単に自分のお気に入りの政策を実現したいか、あるいはもっと単純に政敵を都合よく罵倒したいだけなので、この無視は結果としては彼らにとってまったくダメージになっていないのが現状である。
一方で学問的なグループは、それほど支持を集めているとは言えないものの、書籍が出版される程度には活動実績がある経済学の一部分である。
ただ、それはたいして肯定的な評価ではない。というのも、僕の知る限り、1980年代から新しい学派と呼ばれるマクロ経済学の流派は乱立しており、その多くは学問的に成功したとは到底言えず、忘れ去られていっている。
MMTは現状でそれらの学派と異なる結末を得られる保証がなく、「たまに話題になる新しい一学派」という程度の立ち位置にとどまる。
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まとめると、MMTは学問的には、現状では勉強するに値する魅力的な理論とすら思われていないので、まずは状況証拠を集めて、最低限勉強するに足るだけの魅力があるということを立証するところから始めるべきではないかということです。
そして現状はそれができているようには見えず、さらに政策に無理やりねじ込もうとするグループが悪目立ちしすぎるので、僕は少なくとも距離を取っている。
正直その連中に炎上させられたくないから言及すらしたくないが、将来的にこの理論が政治的に大問題を引き起こしたときに、おまえ反論しなかったじゃん!と言われないために、こういう理由で相手にしなかったんですよという証拠を残しておきたかったと、はい、実はまあそんなところです。