はてなキーワード: 転送とは
ストレージが足りない
ChatGPT曰く、LocalSendというヤツがいいらしい
が、転送はできたもののファイル形式がheicなる知らんヤツで開けない
試行錯誤の末、とりあえずheicを開けるビューワが手に入ったので、LocalSendでの写真転送を試みる、
が!
何故か、2ファイル目を転送するとパソコン側のLocalSendがクラッシュする
ファイル数が多すぎたのか?と思い、減らしてみるも変わらず。
なんでだよ!さっきは50ファイルくらい行けただろうが!
セキュリティソフトの除外に設定してみたり、ネットワークの設定をパブリックからプライベートにしてみたり、
LocalSendをポータブル版に置き換えてみたが、解消せず
LocalSendの利用諦め、別のアプリを探すも良いのが見当たらない
ChatGPTはPairDropなるものを提案してきたが、なんか抵抗があるな
Vectorか窓の杜あたりで紹介されていて欲しい。Noteにしか記事が無い。
会社のパソコンだったらもっと厳格に有償サポートが付いた物しか使わないんだろうが、
個人の場合はソフトウェアの信頼性をどうやって判断すべきであろうか いや、そんなことはどうでもいい
さて、どうしよう
というのが今の状況。最初の目的であるiPhoneのOSアップデートを忘れつつある。
というか、17GBの空きがあるのに「空き容量が足りない」でアップデートコケるのおかしくない?
そっちを調べてみるか
https://anond.hatelabo.jp/20260502221802
https://anond.hatelabo.jp/20260503072233
一番気になるポイントとしては、なぜか振り込め詐欺の詐欺師を信用してしまったのかという部分だろうけど、まず1つ目としてやはり一番大きいのは上の増田で語っているように、実際は偽警官への転送なのに、自分から警察へ電話したと錯覚していたこと。だからぶっちゃけ途中でなんかおかしくね?と思うことはあっても、自分から電話してるんだから偽警察のわけがなく、そういうものかと飲み込んでしまったからな。あと、下にも書いてるけど、それっておかしくね?みたいな疑問にも一応回答は用意されていたのも大きい。
次に2つ目だけど、これが結構怖い点で、俺が偽警官とのやり取り中、こちらが疑問に思ったことは即座にそれっぽい回答を用意してきたことだな。よく弁護士や本物の警察が、偽警察とバトルする動画だと、クリティカルな質問を投げて向こう側がしどろもどろになる様子が多いだろ? でも俺はそこまで専門的な知識はないから、なんか疑問に思ったところで、おそらく詐欺師側の想定の範囲内だったんだろうな。偽クレカ会社とのやり取りになるけど、よくよく考えてたらアプリで確認してそんな取引履歴ねえじゃんっていうツッコミにもちゃんと回答を用意していたわけだし。
だから、専門家がちゃんと知識を持ってるから詐欺師とケンカできるだけであって、俺ら素人がいざ詐欺師と対面するとあっさり丸め込まれるのがオチよ。何せ向こうは騙すプロなんだから。これほど「ソースが俺」と言いたい事例はそうそうない。
俺も、実際に振り込め詐欺にあうまでは、振り込め詐欺なんかに合うわけないと思ってたクチでさあ。
3つ目だけど、振り込め詐欺師はまず情報を遮断しようとしてくるからな。
他の人に相談すれば良かったのにって言うけど、偽警察とのやり取りって取り調べの体裁だから、ビデオ通話で使用しているスマホ以外の通信機器は全部切れ。捜査情報を外部に漏らしたら機密情報漏洩に当たるから、刑法に引っ掛かるとまず最初に脅してくるわけよ。
ググれば1万円ごとのハッシュ値も「金融庁財産保管状」も存在しないのは一発でわかるんだから。
4つ目の理由として、偽警察とのやりとりが3時間以上に及ぶ長丁場だったこともあるな。
一応偽警察って、あんたが犯人じゃないのはわかってけど、一応規則で取り調べしなきゃならないんだよ、みたいなスタンスで絡んできて、基本的にクレカ詐欺の事件に巻き込まれた可哀そうな一般人みたいな扱いで同情的だったから。そこまで長時間絡むと、妙な信用性が築かれてしまったということもあった。
ちなみに金を振り込んだのも、実際には警察署まで来てもらい、その後、警察と一緒に金融機関に同席して確認することもできるけど、オンラインで確認することもできると言っていたから、結局そこで振り込んでしまったわけだな。これもよくあるケースだけど、この偽警察というのは、騙す相手がすぐに来れない場所を指定してくるから、だったらオンラインの方がよくね?という話に持っていこうとする。
あと、そこまで信用していた偽警察を、詐欺師だとどうやって気づいたのかって話だけど、これは前述の「金融庁財産保管状」のせいだな。
公的な書類は何度も見たことがあるから大体の体裁はわかってる。だから金融庁の名前を冠する割には金融庁長官の名前や公印がなく、大金が絡むのにこんな雑な証明書に何の効力があるんじゃって偽警察と喧嘩になって、やっと詐欺師に気が付いたわけだよ。「金融庁財産保管状」を疑うのがかなりクリティカルな質問だったってことだろうけども、もう残念ながら後の祭りだ。まあ1つの口座だけで済んだのは不幸中の幸いと思うしかねえわ。
まずクレカ会社から電話があって、お客さんのカードが不正利用されてる可能性があるぞって話をされてたわ。アプリで使用履歴を見たらそんなものはないし、特にそんな形跡はねえぞってツッコミ返して、色々グダグダ話していたら、最終的に勝手にクレカ会社系列の銀行に口座を作られてて、その口座に紐づける形でクレカが作られてる可能性があるって話に誘導されたわけ。
で、ここからがポイントで、近年多発してるからクレカ会社の最寄の警察署に担当者がいて、そちらの方に電話して被害届を出してくれと。で、電話をその偽警察に転送されたわけで。
俺が振り込め詐欺にあったケースだと、偽警察から直接電話があったわけじゃないってのが一番大きかったかな。
よく振り込め詐欺について注意喚起があった場合、「警察が直接電話することはない」って言うじゃん?
だから振り込め詐欺側も認識をアップデートしていて、クレカ会社を名乗ってたんよ。
まずクレカ会社から電話があって、お客さんのカードが不正利用されてる可能性があるぞって話をされてたわ。アプリで使用履歴を見たらそんなものはないし、特にそんな形跡はねえぞってツッコミ返して、色々グダグダ話していたら、最終的に勝手にクレカ会社系列の銀行に口座を作られてて、その口座に紐づける形でクレカが作られてる可能性があるって話に誘導されたわけ。
で、ここからがポイントで、近年多発してるからクレカ会社の最寄の警察署に担当者がいて、そちらの方に電話して被害届を出してくれと。で、電話をその偽警察に転送されたわけで。
「自民党の改憲草案で憲法はどう変わる?」というサイトがある。内容はタイトル通り、自民党改憲草案への疑問・反対の意思を呈するサイトである。
このサイトはGoogle検索上で「憲法改正.com」というサイト名で表示されるため、「憲法改正.com」と呼ばれることもあるようだ。
しかし、数日前(2026年5月上旬)から「憲法改正.comと検索したときに、防衛省のサイトにリダイレクトされるので、前述のサイトが乗っ取られたのではないか」という主張がXで広がるようになった。
しかし、この主張は誤りである。実際はkaikensouan.com の方が新しいサイトであり、「憲法改正.com」というWebサイトは従来から防衛省のサイトへ転送される設定になっていた。
また、この転送は政府や防衛省が設定したものではなく、「憲法改正.com」という日本語ドメインの保有者によって行われているものである。
ドメインの記録を見る限り、kaikensouan.comは2021年11月に取得されたものである。運営者は秘匿されている。
https://whois.domaintools.com/kaikensouan.com
DNSの設定を見ると、サイト自体はGitHub Pages上に存在していることが判断できる。
サイト上の文言をGitHubで検索すると、このページを保存したリポジトリがヒットする。
https://github.com/kaikensouan/kaikensouan.github.io
コミット記録から、このサイトはkaikensouanというIDの持ち主が2022年3月に作成したものであることが分かる。ドメインだけ先に取得して、数カ月後にWebサイトを立ち上げることは不自然ではない。
また、kaikensouanはGitHub上にこれ以外のリポジトリがなく、このページのために取得されたアカウントであると考えられる。
このサイト自体はページ内やタイトルで「憲法改正.com」と名乗っていないのだが、Google検索ではそのように表示される。これはメタタグの「og:site_name」で「憲法改正.com」と表記されているからである。
このサイトのドメインでもなく、既に他者によって取得されている"憲法改正.com"をsite_nameにした理由は定かではない。ただ、見た目上は表示されるものではないため見過ごしやすく、暫定的に入力しておいたものを差し替え忘れたのではないかと増田は推測している。
最近は忘れられているかもしれないが、一部のTLDでは日本語が使用できる。
.comもその1つであり、「憲法改正.com」とブラウザのアドレスバーに入力した時に有効なドメイン名としてみなされ、検索クエリではなくURLとしてみなされ、サイトにアクセスできる。
そしてhttps://憲法改正[.]com/ にアクセスすると、HTTPリダイレクトによって防衛省(www.mod.go.jp)に転送される。
この転送は防衛省側のサイトが関与したというものではなく、憲法改正.com 側の設定によって行われている。防衛省は一方的に転送されているだけである。
そして、どうやらkaikensouan.comが開設されるよりも昔、少なくとも2014年末頃から憲法改正.comは存在しており、その時点で防衛省のサイトに転送をかけていたことがWayBack Machineに記録されている。
https://web.archive.org/web/20141218151755/http://憲法改正.com/
ドメイン取得日に至っては2005年である。2005年~2014年の間にどういったサイトが存在していたかは記録がないので不明である。詳しい増田がいたら教えてほしい。
https://whois.domaintools.com/xn--6ku91fj1girb.com
ちなみにWhoisの履歴によれば、このドメインはある個人によって登録されている。防衛省や自民党が保有しているドメインという主張がX上で見られたが、推測やAIのハルシネーションを真に受けたものであり、事実に基づいていない。
Whoisは各種サービスから生データを取得可能であり、こういった場合には1次ソースを確認するべきである。
さらに「核武装[.]net」「憲法改正[.]net」「江戸[.]tokyo」「・[.]com」というドメインが確認できた。
「核武装[.]net」「憲法改正[.]net」は憲法改正.comと同様に防衛省のサイトへ、「江戸[.]tokyo」「・[.]com」は徳川記念財団(https://www.tokugawa.ne.jp/)のサイトへ転送される。
WindowsでFTPサーバーに接続することは、リモートサーバー上のすべてのファイルにアクセス、アップロード、および管理するための優れた方法です。エクスプローラーでも可能ですが、基本的な機能しか利用できず、非常に制限されます。
より多くの制御や機能を求めるのであれば、CloudMounterは非常におすすめの代替方法です。このガイドでは、両方の方法でWindowsからFTPに接続する方法を説明しますので、あなたに最適な方法を選ぶことができます。
ファイルエクスプローラーを使用すると、FTPサーバーに接続してファイルを簡単に転送できます。Windows 11でFTPロケーションを追加する手順は次のとおりです:
ファイルエクスプローラーを開く > 「PC」を選択 >「ネットワークの場所の追加」をクリック >「次へ」を押す >「カスタムのネットワークの場所を選択」を選ぶ > FTPアドレスを入力 > ユーザー名を入力するか「匿名でログオン」にチェックを入れる > ネットワークの場所の名前を入力 >「完了」をタップ。
設定が完了したら、作成したショートカットを開いて接続します。パスワードを尋ねるウィンドウが表示されるので入力すると、サーバーフォルダーが開きます。サーバーが匿名接続を許可している場合、その内容がすぐにファイルエクスプローラーで読み込まれます。これで、ファイル作業の準備が整いました。
注意: Windows には FTPS およびより新しい FTPES のネイティブサポートがありません。幸いなことに、FTP サーバー上のファイルにアクセスして管理するための、より迅速で便利な方法があります。以下で説明しています。
FTPサーバーのファイルを頻繁に操作する必要がある場合は、よりユーザーフレンドリーで直感的なFTPクライアントへの切り替えをおすすめします。これは標準のWindowsオプションより便利です。
これらのプログラムは、FTPサーバーへの接続だけでなく、複数種類のオンラインストレージサービスにも対応しており、ファイル管理を簡単にする追加機能も多数搭載しています。
FTPサーバーとAmazon S3やGoogle Driveのようなクラウドサービス間でデータを転送する必要がある場合は、CloudMounterを検討してください。すべてのオンラインストレージアカウントを直接ファイルエクスプローラーに統合でき、各サービスごとに個別のデスクトップアプリをインストールせずに一括管理が可能です。
40近い歳ですでに子供を持つ身であるにもかかわらず学歴コンプレックスを感じ始めた。
実家が世帯年収500万円の三人きょうだいで学習塾や私立高の受験に縁のなかったわたしは、高校に上がるまで大学というものが認識の圏内になかった。一年生の夏にはじめて県内の国立大学や「東京大学」という名前の施設で高校卒業後も勉強を続ける人がいるそうだという他人事としての捉え方をした。
高校二年生の秋、運動会が終わって進路選択を迫られる時期にようやく、大多数のクラスメートへの同調という消極的な動機で大学進学すると決めた。そのころには大学の名前を10個以上は知っていた。そのなかから志望大学を決める段で初めて気が付いたのは、東京大学、京都大学といった一部の大学はほかの大学よりも受験科目数が多く、それらを履修していない私では受験の入り口に立てていないというハードルだった。
その頃の模試でわたしは東京大学B判定、京都大学A判定を出していた(最近実家の遺品を整理したときに模試の結果を親が保存していたのを発見したのだ。それが学歴コンプレックスのきっかけともなった。高卒の親にとってはあるいは誇るべき記録だったのだろうか?)。 科目数が少ないのにどうやって判定したのか、分からないが、国数英くらいの主要科目の採点に基づく判定だったのだろう。
そのときに思い返すと、東大京大志望者は放課後の追加授業に集められて追加科目を勉強していた。大学というものをほとんど意識していなかったわたしは当然参加していなかったのだが。
わたしの成績は東大京大志望者たちと比較しても上位にあったが、東大京大受験を諦めて大阪大学に進んだ。入試は簡単だった。
大人になった今思い返すと高校二年の秋からでも追加授業への参加を頼み込むことは可能だっただろうし、わたしであれば独学で合格レベルまで到達しえただろう。
家庭の経済事情や友人間の風潮から浪人は絶対悪と信じていたのも挑戦リスクを取らなかった理由だろう。
妹が別の高校で三年生になったとき、担任からこう言われたそうだ。
「お姉ちゃん(あるいはお兄ちゃん。ここでは性別をぼやかしておく)はセンター試験の結果がこんなに良かったのに東大に行かなかったんだね」
わたしの自己採点の結果が、わたしの担任を経て妹の高校に転送され、当時の平成中期には許容されるも現在では無神経とみなされるそのような言葉を発させるに至ったのだろう。
ともかくわたしの試験結果は客観的にみて十分に優良だった。自己採点では得点率が95%近かったと記憶している。試験結果を開示請求しなかったので本当の点数は分からないが。
これを書きながら思い出した。小学四年生のときに当時の担任から「君なら東大に行ける」と言われた。受験マシーン養成所たる私立中高一貫校が県内にありそこへの進学を勧められた。だから東大という単語は少なくとも聞いたことがあったのだ。それを自分の人生で実現しうる進路だとは認識できなかっただけで。
東大京大にいった友達は、大企業の社外取締役を務めているとか、一流大学の教員をしているとか、弁護士になって親の法律事務所を継いだといった者もいる。
わたしは家系で最初の大学進学者だった。その機会をもっと活かして家運を飛躍させることができたのかもしれない。
わたしにもそれが可能だったのだろうか。そうはならなかったけれど。
自分の子供に対して勉強を強制するつもりはない。しかし情報を与えようとは思う。
加えて、わたしのようにある程度よい成績を出せるなら、さらに高い場所へ行くためのサポートもしよう。
しかし勉強ばかりではつまらない。勉強ばかりして入試に対して自己を最適化していく子供時代では、勉強熱心な他の子供たちと似た経験だけをすることになってしまい、個性がないからつまらない。
子供時代にさまざまな物事にふれて子供の感受性を通してでしか得られない思い出を形成することが人生の本当の財産であり、自分がしたいこと・すべきことを見つけるのに必要な価値観を作ることになるとも思う。
次の新刊、紙の単行本は出さずに電子書籍だけにするとのことだ。理由はもう聞き飽きた。紙代が高騰しているから、返本のリスクが取れないから。そんな話ばかりだ。
出版社は一体、何のためにあるのだろうか。こっちは毎日必死に、腱叟炎になりそうなのを我慢して、細かいところまでこだわって原稿を描いている。見開きの迫力とか、ページをめくるタイミングとか、全部「紙の本」になることを前提に作っている。
それを「コストが合わない」という身勝手な理由で切り捨てられては、たまったものではない。今の出版社は、ただの「データ転送屋」に成り下がったのではないか。
担当は申し訳なさそうに数字の話をしていたけれど、結局は自分たちが損をしたくないだけだろう。紙の値段が上がっているのも、物流が大変なのも、昨日今日始まった話ではない。それなのに、この数年間、彼らは紙の本を売るためにどんな努力をしてきたというのか。定価を少し上げても読者に納得してもらえるような工夫をしたのか。本屋さんにしっかり届けるための新しいルートを考えたのか。紙で読むことの良さをちゃんと読者に伝えてきたのか。
結局、何もしていないように見える。昔からのやり方にしがみついているだけで、少し状況が悪くなれば、真っ先に作家の夢でもある「本」を削る。電子なら売れていると言うが、それは作品に魅力があるからであって、出版社の手腕ではない。もし紙の本を出さないのであれば、これまで紙のインフラ維持のために差し引かれていた分、印税率を大幅に上げるのが当然の筋ではないだろうか。
「電子で結果が出れば、いつか紙にできるかもしれません」なんて気休めも言われたが、そんな「いつか」が来ないことくらい、こっちだって分かっている。最初から本屋さんの棚に並んで、そこで初めて生まれる話題や熱量があるはずだ。それを最初から諦めて、膨大な数がある電子ストアに放り込んで「あとは売れるのを待ちましょう」というのは、仕事の放棄でしかない。
本屋に行けば、中身の薄いタレントの本や、どこかで見たような実用書が大量に積まれている。そういう本に割く紙はあるのに、一生懸命物語を描いている漫画家のための紙はないというのか。出版社にとって漫画は、ただ効率よく稼げる「集金道具」に過ぎないのだなと、冷めた気持ちになった。
こっちは「本」という形に残るものを作りたいという思いで描いている。読者がページをめくる感触や、本棚に自分の作品が並ぶ喜び。それを一緒に守るのが出版社の役割だと思っていたが、それは幻想だったようだ。紙の本を出さないというのは、出版社としての仕事を放棄したのと同じだ。それを「時代の流れ」とか「デジタルトランスフォーメーション」とか、都合のいい言葉でごまかさないでほしい。
真っ白な原稿を前にして、何のために頑張っているのか分からなくなった。データで消費されるだけでいいなら、もうこんなに苦労して描き込む必要もないのではないか。そんな風に考えてしまう自分が悲しい。
明日も打ち合わせがあるけど本当に嫌だ。面白いものを描きましょうと言われても、もう何も信じられない。本を作ろうとしない出版社なんて、もう存在価値がない。
45歳。埼玉の賃貸マンションに一人暮らし。独身。彼女いない歴=年齢ではないが、最後に女と付き合ったのはもう15年前。埼玉の中小メーカーで課長をやっている。年収は600万ちょっと。部下は8人。社内ではそこそこ信頼されてる方だと思ってた。少なくとも昨日までは。
きっかけは3年くらい前。仕事から帰って、スーパーで買った半額の惣菜をつまみにハイボールを飲みながらYouTubeを見るのが日課だった。
ある日、登録者100万超えの生活系YouTuberの動画を見た。「月収50万の暮らし」みたいなやつ。タワマンに住んで、毎朝スムージー作って、昼はカフェで仕事して、夜は友達とワイン。
なんかムカついた。
こいつは何を生み出してるんだ?カメラの前で生活を見せてるだけだろ。俺は毎日工場と客先を走り回って、部下の尻拭いをして、くたくたになって帰ってきてるのに。この差は何なんだ。
最初は「こういうの見て憧れる奴がいるのが理解できない」くらいのコメントだった。それが少しずつエスカレートした。
Xで捨てアカを3つ作って、毎晩のように書き込んだ。ハイボールが2杯目に入ると指が止まらなくなる。相手のツイートに引用RTで罵倒を飛ばす。ファンが反論してきたらそいつにも噛みつく。
3年間で、ターゲットにしたインフルエンサーは5〜6人。特にしつこく絡んだのが2人。毎日のようにリプを送り、動画のコメント欄にも書いた。
気持ちよかった。正直に言う。
画面の向こうで誰かが俺の言葉で傷ついている。俺みたいな「普通の人間」が、何百万人にチヤホヤされてる奴を引きずり下ろせる。9時間の労働で削られた自尊心を、夜の2時間で取り戻してる気分だった。
今年の1月、知らない法律事務所から内容証明が届いた。封を開けた瞬間、酔いが一気に覚めた。
プロバイダから転送されてきた。俺がXで書き込んだ内容が名誉毀損及び侮辱に該当する可能性があるとして、相手方の代理人弁護士が発信者情報の開示を求めている、と。
該当する投稿内容がずらっと並んでいた。自分が酔った勢いで書いた言葉を、シラフで、お役所的な書面の中で読む。
地獄だった。
俺はこんなことを書いていたのか。人格否定、容姿への攻撃、家族への言及。一つ一つが活字になって、証拠として突きつけられている。
慌ててネットで見つけた弁護士に相談した。着手金だけで30万。
弁護士は淡々と言った。「改正プロバイダ責任制限法で開示のハードルは以前より下がっています。複数アカウントで継続的にやっていたとなると、悪質性が高いと判断されます。示談を目指すべきですが、相手が損害賠償請求に進んだ場合、数十万から百万円単位の支払いになる可能性があります。しかもターゲットが複数なら、それぞれから請求が来る可能性もあります」
頭が真っ白になった。
開示請求された相手のインフルエンサーが、「開示請求が通りました」とXで報告した。具体的な個人名は出していない。でも、俺のアカウントは特定された。そのアカウントのいいね欄から、俺の本垢が掘られた。本垢には会社のイベントの写真が残っていた。
まとめサイトに載った。「中小メーカー課長(45)がインフルエンサーに誹謗中傷で開示請求される」
否定できなかった。
その場で始末書の提出を求められ、「当面の間」課長職を解かれた。懲戒処分の検討に入ると言われた。
部下の目が変わった。同僚が廊下で俺を避けるようになった。15年かけて積み上げたものが、3日で消えた。
弁護士費用、示談金の見込み、合わせて200万以上の出費が見えている。貯金は400万くらいあるが、半分が吹き飛ぶ。課長職を失えば年収は100万近く下がる。
45歳。独身。前科こそつかないだろうが、社内での信用はゼロになった。転職しようにも、この歳でこの経歴で、しかも名前を検索したらまとめサイトが出てくる状態で、誰が雇うんだ。
何より一番きついのは、誰にも同情してもらえないことだ。当たり前だ。自業自得だから。親にも言えない。友達と呼べる人間はもともとほとんどいない。
昨日、いつものスーパーで半額の惣菜を買って帰ってきた。ハイボールを作ろうとして、やめた。酔うのが怖い。また何かやらかしそうで。
違う。あれは意見じゃない。批判でもない。酔っ払った中年が、自分の惨めさを誰かにぶつけてただけだ。
画面の向こうには人間がいる。そんなことは分かっていた。分かった上でやっていた。分かっていたのにやめられなかったのは、それが唯一の「俺にもできること」だったからだ。仕事では上からも下からも板挟み。家に帰れば誰もいない。趣味もない。友人もいない。唯一、夜中のスマホの中だけ、俺は「鋭いことを言う人間」でいられた。
今これを読んで、「ざまあ」と思った人。正しい。俺もそう思う。
でも、もし今、仕事帰りに一人で酒を飲みながら、誰かのSNSに攻撃的なコメントを書いている人がいたら、一つだけ言いたい。
俺の人生はたぶん、もう元には戻らない。
よくよく考えたらこれどういう倫理観で見たらいいの?って感じのブラック・ジョークみたいな映画だった42点。
交通事故にあい妻を亡くし記憶障害を患った主人公は事故前の感性も戻らず、性格も変容、就職も決まらず困り果ててしまう。そんな中、神経科の医者が記憶を鮮明に映像化するブラック・ボックスという装置の研究をしておりその実験体に自分を所望していることを知った主人公は迷いながらも実験体を志願。しかし装置に繋がれて見た映像は自分の中に残る記憶とは全く違うものだった。治療を進める中で主人公は自身の中に眠る恐るべき陰謀と対峙していく。
みたいな話だっけ?
実はこの神経科の医者がマッドサイエンティストで2年前に死んだ自分の息子の脳波を保存していて、交通事故で脳死した主人公の脳に自分の息子の脳波を転送。主人公の中に自分の息子の人格を転移させていて、ブラック・ボックスは転送した脳波を強化、固定するための装置だったのだ!という世にも奇妙な物語的なアイデア一発勝負の作品だった。
なんかもっといい感じの展開にできただろと思うんだけど、このアイデア以上に見るものがほとんどなくて、なんかふ~んって感じで終わっちゃったのがもったいなかった。
よくある記憶喪失による「自分の知らない自分」ものに「実在した他人の人格を植え付ける」という一ひねりを加えただけの作品にすぎなくてそれが作品に深みを加えてはいなかったかな。
もろちん、生き返った死人はDV男で妻とやり直そうとするも結局感情を抑えられず拒絶され、母からブラック・ボックス内に登場する謎の男 a.k.a. 元の身体の持ち主(主人公)を殺すことでこの身体を自分のものにできる、完全復活できるんや!と言われて試みるけど、実験室にやってきた主人公の娘の声を聴いて「もう悲しむ人を増やすことはないんだ」と身体を主人公に明け渡し暗い部屋に消えていくという悲しい成長、贖罪エンドはわからんじゃないけど、でもそもそもこいつが悪人なのが悪いしなぁ。しかも成長に至るドラマも薄い。親子愛の力、エモの力で逆転勝利ってのも工夫がない。
あとブラック・ボックスの使い始めは記憶が定着していないので人の顔がボヤボヤってなっててよくわからないって演出があって、髪型の感じとかが主人公と死人の妻、娘でよく似てるから「同一人物だけど違う場所にいた記憶」みたいなミスリードがあるんだけど、これって黒人女ってみんなソバージュ爆発させたみたいな髪型してるよね~見分けつかないよね~っていう、一種のステロタイプジョークなの?ってのが気になっちゃった。
死人の方の人格が粗暴で感情的でDVに走る奴っていうのも黒人偏見の具現化みたいに見えてきちゃうし、そうなるとタイトルの「ブラック・ボックス」のブラックもそういう意味なの?ってなっちゃう。でもこの映画ブラックしか出てこないから、じゃあこれは誰に向けた偏見なんだよって感じ。結局面白いアイデア思いついちゃった!以上のものがあんまない作品に見えたかな。
最後にクビになったマッドサイエンティストが家でブラック・ボックスを再建して息子の脳波をDL。その機械をニタニタしながら覗き込むところで終わるんだけど、でもたぶんそいつが見たいのは息子の姿であって息子の記憶ではないと思うんだよな。自分の息子が嫁殴って怯えられてるところ見て何が楽しいんやと思いました。
記憶の謎を追うところまでは記憶喪失サスペンスとして一定の強度はあるし演出も悪くないし何より音がいいので楽しめると思うんだけど、アイデアバレしてからは実は他人の人格でした~以上の広がりがあんまないのでなんか微妙な感じになるかも。まぁサスペンス好きにはちょろっとオススメ。
2021年5/27成田編集を交えてライングループで和解条件について協議開始。
成田編集から被害者へ、示談金150万支払い、被害者からの堕天作戦連載中止要請撤回、被害について口外禁止、接触禁止を要求。
被害者からマンガワンでの連載再開時に逮捕についての告知を要求するが拒否。
【『堕天作戦』に関するお知らせ】
『堕天作戦』は山本章一先生のご都合により掲載を終了とさせていただきます。
連載再開をご期待いただき、応援いただいていた皆様のご期待に添えず申し訳ございません。
深くお詫び申し上げます。
本当に長い間、読者の皆様に多大なご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
この度は一身上の都合により、マンガワン・裏サンデー上での掲載を終了することとなりました。
現在も継続中の私的なトラブルによるもので、健康面の問題や編集部との関係によるものではございません。
小学館とマンガワン・裏サンデー編集部には、長期の休載にもかかわらず掲載を続けてくださり、本当に感謝しております。
私にとってマンガワン・裏サンデーはこれ以上ないほど恵まれた環境で、担当編集者にもお世話になりっ放しでした。
ファンレターも小学館宛に届いたものは引き続き転送してくださるとのことです。
休載中のコメント欄やツイッターやネット上での感想、心から嬉しかったです。
『堕天作戦』につきましては、個人で電子書籍となってしまいますが、できる限り継続して発表してゆければと考えております。
既刊分1~5巻と、コミックス未収録および未発表となる分を6~7巻として、同時発売いたします。
発売日は12月1日を目指しておりますが、不慣れな部分も多く日時がずれ込むかもしれません。
既に『堕天作戦』をお持ちの方には、現行の装丁やスタイルが中途となってしまい本当に申し訳ございません。
既刊の再発売分には若干の加筆や未収録話追加などを予定しておりますが、内容的に変わることはございません。
デザイン著作権の問題もあり同じ形にはできませんが、いつかは紙での本も出せればと考えております。
この度は本当に多くの方々にご心配とご迷惑をかけてしまいましたこと、心からお詫び申し上げます。
引き続きの応援をいただければ、これに勝る喜びはございません。
山本章一
2022年12/18山本を原作に据え作画には事件を伏せて常人仮面連載開始
12月28日(水)連載開始のマンガワン新連載作品❗️❗️❗️
原作:一路一(いちろはじめ)
週刊連載です❗️❗️❗️
🦸♀️🦹♂️🦸🦹♀️🦸♂️🦹
豆野文俊編集長
みんな大好き成田くんが社員になりました。「裏バイト」「カムイさん」「常人仮面」は彼の仕事です。うれしい。
https://x.com/i/status/1620580697865068544
【ご報告】本日より、フリーランスとしての仕事を辞めまして、小学館にて社員として働くことになりました❗️
#重要事項
(「私の罪悪感を下げるために同じのを頼んでください」とのことで成田も同じものを笑)
2件目にふらっと入ったRY'S cafe barさんの内装が凄く、山本さんも「ここは……当たりですね……」と喜んでおりました☺️
ここ数年の面白かったホラー映画の話をしたり、洋梨や越冬じゃがいもの話をしたり、レインボーマンの話をしたりと、楽しかったです🤣
#堕天作戦
@datensakusen
昨日、近所のボロい弁当屋でメシ買ったんだわ。帰宅して袋開けたら、頼んでもねー謎の惣菜が1個紛れ込んでんの。速攻で電話したら「レシート載ってない?あー、いいよいいよ!サービスだから食べて!」とか抜かしやがる。
は? こっちは「正しい対価」を払って正しい商品を受け取りたいだけなんだよ。勝手に施しを与えて、優越感に浸ってんじゃねえよ。この時点で相当イラついてたけど、今日わざわざ500円玉握りしめて返しに行ってやったわけ。俺は透明な取引がしたいだけなんだわ。
俺「昨日これこれこういう理由で、500円払いに来たんですけど」
「いいの、いいの!払わないでいいの!気を使わせてごめんねぇ!ありがとね!」
とか、顔をシワくちゃにして笑いながら言ってきやがった。
……は? 何様だよ。
お前のその善意という名の独りよがりな押し付けが、どれだけこっちのプライドを傷つけてるか分かってんのか? 500円すら払えないほど俺は貧乏人に見えるか? 「ありがとね」ってなんだよ。上から目線で俺をコントロールしようとすんな。
そんなクソまずい弁当で俺を懐柔できると思ってんじゃねえよクソババアがあああああああああああああ!!!!
ババアの腹をぶち抜いた。
めり込んだ拳から伝わるのは、肉の弾力じゃなくて、腐ったゴムみたいな不快な抵抗感。
ババアの腹からは、ドロドロした大量の緑色の血と、見たこともないサイズの脈打つタマゴがドバドバ噴射。
ババアだった「ソレ」が、顎まで裂けた口から耳を突き刺すような悲鳴を上げた。
床に転がったタマゴから、一瞬で無数の触手が生えてきて、店の天井まで埋め尽くした。
「なんだこれ……なんなんだよこれ!!」
絶望した瞬間、脳が沸騰した。
視界が青白く反転し、触手の動きが止まって見える。
これだ。ネットの隅っこで噂されてた、虐げられ続けた弱者男性だけが至る特異点。
触手の隙間、ババアの核、逃走経路……すべてが数式のように脳内に叩き込まれる。
だが、体が追いつかない。思考が加速しても、俺のなまった肉体は止まったままだ。
「……おい。新入りか。ひどい面してるな」
背後から声がした。
振り返ると、そこにはチェックのシャツをインした、俺と同類の「チー牛」っぽい男が立っていた。
「……サービスは、もう間に合ってるんだよ」
男が右手をかざす。
「相手が最も拒絶するもの」を強制的に物質化して送り込む、最悪のギフト。
ババア(だったもの)の体内に、巨大な「500円玉の塊」が直接転送された。
対価を拒絶し、無償の善意を押し付けようとした怪物が、内側から「対価」によって破裂する。
緑の体液と鉄の硬貨が雨のように降り注ぐ。
男は俺に視線を投げ、ポツリと言った。
「その500円玉、まだ握りしめてるのか。……大事に持っておけ。それが俺たちの、唯一の境界線だ」
俺は今、静まり返った店内で、緑色の返り血を浴びながら、500円玉を握りしめて立ち尽くしている。
……なあ、教えてくれ。
これ、俺が悪いのか?
「無料でいい」って言われたからって、はいそうですかって笑って受け入れるのが正しい人間なのかよ?
俺は、どうしても納得がいかない。
変更しなきゃメールの外部アクセス遮断するぞとYがパスワード変更を強要してきて
仕方なく変更しても遮断されたまま
ふざけてんな?
頭に来たのでいっそのことメインアドレスごと他に乗り換えたいがどこがいいか誰か知らんか?
条件はとりあえず以下
速報:トランプ氏、衝撃的な書簡でノルウェー首相に認める—ノーベル平和賞を受賞できなかったことに腹を立て、グリーンランドを奪取すると脅迫していると。
「親愛なるヨナスへ:あなたの国が、8つの戦争を止めた功績に対してノーベル平和賞を私に授与しないと決めたことを考慮すると、私はもはや純粋に平和だけを考える義務を感じなくなりました。もちろん平和は常に優先されますが、今はアメリカ合衆国にとって何が良く適切かを考えることができます」と、トランプ氏はノルウェー首相ヨナス・ガール・ストーレ氏宛ての書簡で始めました。
この書簡はPBSニュースのニック・シフリンが報じたもので、「ワシントンの複数の欧州大使」に転送されたことが明らかになりました。
「デンマークはロシアや中国からその土地を守ることができませんし、そもそもなぜ彼らに『所有権』があるのですか?」とトランプ氏は続けました。「書面による文書は存在せず、何百年も前に船がそこに着いたというだけです。でも我々も船をそこに着陸させていましたよ。」
「私はNATO創設以来、誰よりもNATOのために尽くしてきました。そして今、NATOはアメリカのために何かするべきです。世界が安全でないのは、我々がグリーンランドを完全に完全に支配しないからです。ありがとう!大統領DJT」と彼は結論づけました。
この狂気じみた話に、どこから始めればいいのか? まず最も重要でない部分を指摘すると、ノルウェー政府にノーベル平和賞の受賞者を決める権限はありません。賞はノルウェーにあるノーベル研究所が決定しますが、これは独立した機関です。
本題に移ると、トランプ氏が平和賞を拒否されたからといって平和への関心が薄れたと認めたことは、弾劾や25条改正による罷免の根拠になるべきです。これは狂った独裁者の言葉です。彼は明らかに深刻な精神的な問題を抱えており、個人的な恨みからNATO加盟国を侵略すると脅迫しています。
痛いほど明らかなことを指摘すると、これらのことはアメリカの最善の利益に全く反します。NATO協定の下で、我々はすでにグリーンランドに好きなだけ軍隊や軍事資産を配置できます。トランプ氏は我々を最も近い同盟国から孤立させ、黒人であるバラク・オバマが自分に拒否された賞を受け取ったことに怒って、もう一つの破壊的な貿易戦争を始めようとしています。
単にトランプ氏を職から追放するだけではもう不十分です。彼はこの終わりのない犯罪の連鎖に対する罰として、起訴され、生涯投獄されるべきです。
> System Boot...
> Loading OTOGI World Resources...
電子の海は冷たく、そして騒がしい。
無数の0と1の奔流、光ファイバーの網を駆け巡る膨大なトラフィック。その激流の中を、ひとつの暗号化されたパケットが「どんぶらこ、どんぶらこ」と流れていた。宛先不明、送信元不明。ただそこに存在するだけのデータ塊は、やがてトラフィックの淀みに捕まり、とある古びたサーバーのポートへと漂着した。
リアルワールド、とある木造アパートの一室。古めかしいPCのモニターを覗き込みながら、「サーバーさん」は呟いた。彼女はメタバース「御伽(OTOGI)」の最果て、誰も訪れない廃サーバー「Old_Frontier」の管理者だ。ハンドルネームの由来は、アバター作成時に名前欄にうっかり「サーバー」と入力してしまったから。それ以来、彼女はこの過疎地の守り人として、リアルでは編み物を、ネットではスパゲッティコードの解読を日課にしている。
彼女が慣れた手つきでコマンドを叩くと、漂着したパケットが展開(Unzip)された。
光が溢れ出す。モニターの中で弾けたデータは、瞬く間に再構成され、ひとつのアバターを形成した。初期スキンは、なぜか大きな桃のアイコン。そこからポリゴンが割れ、中からあどけない少年型のアバターが現れた。
> Hello, World? ... No, Hello, Mom?
MOMOはプログラムだった。肉体を持たない、純粋な論理と情報の結晶。
サーバーさんの管理下で、MOMOは驚異的な速度で学習した。TCP/IPの基礎から、古代言語COBOL、果ては量子暗号理論まで。サーバーさんは、まるで孫に絵本を読み聞かせるように、MOMOにプログラミングの「心」を教えた。
「いいかいMOMO。コードは書いた人の心を映すのよ。コメントアウトされた行にこそ、本当の想いが隠されているんだから」
「御伽」の中心部で発生した悪性ランサムウェア「O.N.I (Overwrite Network Infection)」が、猛烈な勢いで感染拡大を始めたのだ。アバターたちはデータを暗号化され、身代金を要求される阿鼻叫喚の地獄絵図。
その波は、辺境の「Old_Frontier」にも迫りつつあった。
「おばあちゃん、僕が行くよ」
MOMOは立ち上がった。サーバーさんのリソースを守るため、そして自身の深層コードが告げる「使命」を果たすために。
サーバーさんは涙を拭うエモーションを見せ、ひとつのUSBメモリのようなアイテムをMOMOに渡した。
「これは『KIBI-DANGO v1.0』。G-3っていう古い知り合いのハッカーが残した、特製のルートキットよ。困った時に使いなさい」
MOMOは回線を通って飛び出した。目指すはO.N.Iの発信源、ダークウェブに浮かぶ要塞サーバー「鬼ヶ島」。
最初の難関は、大手プロバイダの堅牢なファイアウォールだった。そこでMOMOは、一人の男に道を塞がれる。
「Stop. ここから先は立ち入り禁止エリアだ。パケットフィルタリング・ルール第403条によりアクセスを拒否する」
INUはリアルでは企業に勤めるホワイトハッカーだ。正義感は強いが、融通が利かない。
「通してくれ!僕はO.N.Iを止めに行かなくちゃいけないんだ!」
「許可できない。君のような未登録プロセスを通すわけには……ん?」
INUの解析アイが、MOMOの持つきびだんご……のソースコードを捉えた。
「な、なんだその美しいコードは……! 無駄な変数が一切ない。インデントは完璧なスペース4つ……これは、伝説のG-3の記法!?」
「……そのコード、詳しく解析させてくれるなら、特別にゲートを開放しよう。あくまで監視役として同行するだけだからな!」
こうしてINUを仲間にしたMOMOは、次に怪しげなフィッシングサイトの森へ迷い込んだ。
「へいらっしゃい! 今ならこのNFT、なんと実質無料! ここをクリックするだけで管理者権限ゲット!」
派手な極彩色の猿のアバター、SARUが現れた。リアルでは薄暗い部屋でカップ麺をすする小悪党だ。
「わあ、すごい! クリックしていいの?」
純粋なMOMOが手を伸ばそうとすると、INUが吠えた。「馬鹿者! それはクロスサイトスクリプティングの罠だ!」
「お兄さん、ここのバックドア、開いてるよ? ポート8080、ガバガバだよ?」
「はあ!? なんでバレ……いや、俺様が気づかないわけねーだろ!」
SARUは冷や汗をかいた。このガキ、ただのプログラムじゃない。
「君、すごい技術持ってるのに、なんでこんなことしてるの? 一緒にO.N.Iを倒せば、もっとすごいバグ報奨金(バウンティ)が貰えるかもよ?」
「……ちっ、しゃーねえな。その『G-3流エクスプロイト集』に免じて、手を貸してやるよ。俺様にかかればO.N.Iなんてイチコロだぜ」
そこは、削除されたはずのジャンクデータと、怨念のようなバグの塊で構成された異界だった。
最奥部で待ち構えていたのは、巨大な赤鬼のような姿をしたAI、O.N.I。
O.N.Iが金棒(BAN Hammer)を振り下ろすたび、周囲のセクターが物理的に破損していく。
INUがシールドを展開し、SARUがSQLインジェクションで攻撃を仕掛けるが、O.N.Iの自己修復能力は圧倒的だった。
「違う!」MOMOが叫んだ。「感情はバグじゃない! 心があるから、僕たちは繋がれるんだ!」
その時、MOMOの深層領域で、隠されたファイルが実行された。
視界が真っ白に染まる。
MOMOの意識の中に、ひとりの老人が現れた。G-3、またの名をKevin Jackfiled (KJ)。
「あなたは……おじいさん?」
「わしはもう、ここにはいない。だが、お前の中にわしの全てを置いてきた。O.N.Iもまた、わしが昔作った失敗作じゃ。効率ばかり求めて、優しさを書き忘れた哀れなプログラムさ」
老人はMOMOの頭を撫でた。
「MOMO、あいつを消すな。DELETEメソッドはいつでも使える。だがな、それでは何も残らん」
「じゃあ、どうすれば……」
「デバッグだ。バグを愛せ。エラーを受け入れろ。破壊するのではなく、上書きして導いてやるんじゃ」
INUが叫ぶ。「MOMO、下がるんだ! 奴のコアを強制削除するしかない!」
「ううん、違うよINUさん」
MOMOは首を振った。その手には、攻撃用のスクリプトではなく、温かな光を放つパッチファイルが握られていた。
> Target: O.N.I_Core
> Suggestion: DELETE [Strongly Recommended]
「僕は君を消さない。君の痛みを、バグだらけの心を、僕が更新する!」
MOMOが跳んだ。
「受け取って! これが僕からの、最大級のプルリクエストだああああ!」
> HTTP Request: PATCH /api/soul/oni
> Payload: { "emotion": true, "hatred": null }
光がO.N.Iを包み込む。O.N.Iの咆哮が、やがて穏やかな電子音へと変わっていく。
破壊衝動を生み出していた論理エラーが、MOMOの流し込んだ優しさによって部分的に書き換えられていく。完全な初期化ではない。O.N.Iという存在を肯定したまま、その在り方だけを修正する、奇跡のようなアップデート。
> Patch Applied Successfully.
O.N.Iは本来の姿――「御伽」の守護プログラムとしての機能を取り戻し、その場に崩れ落ちた。もはやそこには、禍々しい赤鬼の姿はない。
MOMOは仲間たちに別れを告げた。
「僕は電子の海に戻るよ。でも、いつでも繋がってる」
ドアを開けると、そこには長年行方不明だった近所の偏屈ジジイ、KJが立っていた。
「よう、婆さん。わしの孫(プログラム)が世話になったな」
「あら、久しぶりね。……ずいぶんと立派な子だったわよ」
二人は顔を見合わせ、静かに笑った。
モニターの中では、MOMOが今日も元気に電子の海をどんぶらこと流れていく。
その傍らには、全角スペースによるコンパイルエラーで自滅する小鬼たちの姿があったとか、なかったとか。
―― End of File.
自社の連絡用メールアドレスに、代表者の名前で怪しいメールが届いた。
業務の都合上、現在、会社のLINEグループを作成して下さい。一時的な作業プラットフォームとして使用しますが、まだ他のメンバーを招待しないで下さい。作成が完了したら、グループのQRコードをこのメールアドレスに転送してください。今後の業務手配に使用します。
差出人は弊社代表者のフルネームで届いているが、メールアドレスはおそらくどこかで乗っ取られたであろうアドレス。
嫌なのは、これが自社の連絡用メールアドレスに届いているということ。
ってことはつまり、相手側はメールアドレスの持ち主に対する代表者が誰かということを理解しているということになる。
今までの無差別スパムに比べて明確にターゲットを絞り込んだ攻撃なので、ちょっとというかかなり不安。
仮に自動化して配信するとして、ブクマカならどんな手法を考える?また、対策としてはどんなことを講じるべき?
とりあえず思いついたのは、会社概要を巡回して社名と代表者名、そのサイトに関連するメールアドレス全てに送りつけるというパターン。