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はてなキーワード: 心臓とは

2026-05-10

ハンタウイルス(への対応)がヤバすぎて人類はもう終わりです

https://anond.hatelabo.jp/20200304115839

6年前、志村けんが亡くなる前にこの増田を書いた。結局これを書いても世間対策は変わらず無事SARS流行世界は一度終わり再開したが、また死にそうになっているので筆をとる。

新型コロナ麻疹なんかより遥かに致死率の高いハンタウイルスクルーズ船で発生してしまい、おまけに乗客隔離措置も十分に行われないことが確定したので世界はまた終わります、という話。まだ元気があった6年前と違って長文を書く気力も無くなってきているので一次ソースURL各自調べて欲しい。

今回の増田で伝えたい要点としては、

の3点。Plague Inc.の最低難易度モードかな?というくらいノーガードで世界拡散する事が決まったので来年の今頃は結構な人数が亡くなると思われる。

経緯が経緯だけに弱毒化とかそういうのも一切期待できないのでとりあえず滋養強壮で生存率50〜60%の可能性に備えるしか無い、と言うところ。

ハンタウイルスは大雑把に言うと2種類ある。朝鮮戦争などで流行風土病と呼ばれていたもの。こっちは新型コロナのように「ただの風邪」くらいで収まる患者も多くあんまり危険じゃない。

もう一つはハンタウイルス症候群HPS)を引き起こす凶悪ものこちらが今回流行っているもので初めて発見(同定)されたのは1993年人類との関係エボラよりも浅い新顔の致死性ウイルスだ。肺症候群というと咳とかそういうのを想像すると思うが、これは肺水腫を引き起こし患者が溺れたような苦しみを味わう。おまけに直接の死因は心臓ウイルスに侵される事による心原性ショックのため致死率がとんでもなく高い。上に書いたようにPlague Inc.だったら人類滅亡確定レベルハイエンド症状だ。

通常のハンタウイルスネズミのようなげっ歯類起源なので人から人へ感染拡大もしないが、今回のハンタウイルス南米アンデス株なので人から人へも簡単感染する。しかコロナのような飛沫感染ではなく麻疹のような空気感染不織布マスクでも防げないやつ)が確認されている。アルゼンチン2018年流行した際は村ごと隔離する事でアウトブレイクを抑えたが、それでも11人の犠牲者が出た。今回のアンデス株もアルゼンチン国内で死亡者が増えており、既に32人がここ1年で亡くなっている。

そんな南米発の激ヤバウイルスが何故今回クルーズ船で発生したのか。報道によると第一感染者は既に特定されており、3月27日アルゼンチンに寄港した際にオランダ鳥類学者(死亡済み)がバードウォッチングのためにゴミ捨て場埋立地滞在した際に空気感染したらしい。都合良すぎるだろ洋画アバンタイトルかよふざけんなよ。

なおこのハンタウイルス、タチが悪いことに潜伏期間が最長6週間あると確認されており本人も2週間後の4月11日に船上で死亡している。本人が高齢のためその時はハンタウイルスとは思われず自然死として扱われた。そして同室の妻も既に亡くなっている。ハンタウイルスはいつの間にか感染して周囲にウイルスを撒き散らしながら生存50%地獄の苦しみを味わうのであるセンターマンがキレた時の必殺技か何かか?

そのためクルーズ船の乗客が既に世界拡散されており、新型コロナ武漢で大流行した時よりも状況は既に悪い。しかWHOは今もWHOなのでクルーズ乗客の強固な隔離措置は推奨しない方針を既に出した。2020年1月にも聞いた言葉だ。

そんなこんなでいつ死ぬか分からないウイルス世界拡散されたので世界はもうダメです。ジョブズ言葉最後に置いておきます

「もし今日人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」

2026-05-09

deepseek-v4 pro に小説を書かせてみる

anond:20260509221410

deepseek-r1 に小説を書かせて、他のモデル比較してみる

https://zenn.dev/sky/scraps/98c3cb767f46a7

以下の設定で、小説を書いてください

死神時間 Manipulator」

参加者はそれぞれ時計を手に入れ、「1分間の未来を見る能力」と「1分間の過去操作する能力」を得る。しかし、この能力は無制限ではなく、使用回数が限られているうえに、他人時間操作すると自分寿命が短縮されるというルール

がある。死神と名乗る存在から最後まで生き残る者だけが自由を手に入れることができる」と告げられ、参加者は互いの時計を狙い合う。



目を開けたとき、目の前に広がっていたのは、見覚えのない薄暗い部屋だった。

廃墟のような打ちっ放しのコンクリートの壁。剥き出しの電球ひとつ、頼りなげに揺れている。円形の部屋の中央には、古びた木製のテーブルが置かれていた。そしてそのテーブルを囲むように、十一脚の椅子が並んでいる。

自分を含めて、十一人の男女が座っていた。

「――なんだ、ここは」

隣に座っていたスーツ姿の中年男性が、震える声で呟いた。彼の言葉を皮切りに、あちこちから戸惑いの声が上がる。泣き出す者、立ち上がって出口を探す者、呆然としている者。

彼女は違った。最初自分左手首を確認した。

そこには、見慣れない時計が巻かれていた。黒い革ベルトに銀色文字盤。針は三本。時、分、秒。だが通常の時計とは違い、文字盤の縁には細かな目盛りが刻まれ、小さなボタンが三つ、側面に並んでいる。

そして気づく。他の十人も、全く同じ時計を身につけていた。

「お気づきのようだね」

声がしたのは、部屋の隅からだった。

つの間にか、そこに立っている。黒いローブをまとい、フードを深く被った長身の人影。顔は見えない。だが、声は妙に陽気で、まるで旧友にでも話しかけるような口調だった。

諸君、ようこそ。私は『死神』と呼ばれている」

誰かが悲鳴を上げた。別の誰かが立ち上がり、人影に掴みかかろうとする。だが、その動きは途中で止まった。正確には、止められた。体が動かないのではない。恐怖が、足を縫いとめているのだ。

「まずはルール説明といこう。諸君左手にあるソレ。それはただの時計ではない。君たちに授けられた、『時間操作装置』だ」

自らを死神と名乗る存在は、ゆっくりテーブルに近づいた。

「一つ目の能力は、『未来視』。左のボタンを押せば、これから一分間に起きる出来事を視ることができる。二つ目は『過去改変』。右のボタンを押せば、一分前の過去干渉し、結果を書き換えることができる」

場の空気が凍りついた。誰もが言葉を失い、ただ死神の声だけが部屋に満ちる。

「ただし、無制限ではない。使用回数には限りがある。そして何より――」

フードの奥で、何かが笑った気配がした。

他人時間操作すればするほど、君たち自身寿命は削られていく。これが三つ目の、そして最も重要ルールだ。一人の時間操作するたび、君は三日分の寿命を失う」

スーツ男性が、かすれた声で問うた。

「……どういうことだ。なぜ俺たちがこんな……」

「なぜ? 理由必要かね?」

死神は首を傾げる仕草をした。

「強いて言えば、退屈しのぎだ。このゲームの名は『死神時間』。君たち十一人はこれから互いの時計を奪い合ってもらう。最後まで生き残った一人だけが自由と、そして余命を手に入れることができる」

部屋の空気が一変した。それまでは恐怖と混乱が支配していた。だが今は違う。隣に座る人間が、敵になる。

時計を外すことはできない。破壊することもできない。持ち主が死亡したとき、その時計は停止し、その時点で他人が入手可能になる。簡単な話だ。相手を殺せば、その時計の残り使用回数が自分のものになる」

彼女無意識に、左手首の時計を握りしめていた。心臓が早鐘を打っている。頭のどこかでは、こんな馬鹿げた話があるかと叫んでいる。だが体はすでに理解していた。これは現実だ、と。

「そうだ、ひとつだけ親切に教えておこう。未来視にも過去改変にも、『限界』がある。それは自分で見つけるといい。ゲームはそのほうが面白いだろう?」

死神くるりと背を向けた。

「では、始めたまえ」

その瞬間、部屋の四方の壁が轟音とともに開いた。外は闇。どこかもわからない廃墟の中だと理解するまでに、数秒かかった。

誰かが走り出す。誰かが叫ぶ。そして誰かが、隣に座っていた人間の腕を掴んだ。

彼女は違った。いち早く立ち上がり、開いた壁の一つに向かって全力で駆け出した。右手には無意識のうちに自分時計を、左手は前へと伸ばす。闇の中へ、まだ誰も選んでいない方向へ。

背後で、最初悲鳴が上がった。

振り返らなかった。

彼女は、走りながら左のボタンに指をかけた。

――まずは生き延びる。考えるのはそれからだ。

子供心臓が止まった話

心臓おかしいね

そう言われたのは産休入ってすぐの定期健診のことだった。引継ぎの関係有給を使うこともなくギリギリまで働き、やっと休みだ、いい加減、赤ちゃんグッズをちゃんと準備しないとな、なんて思っていた頃だ。

赤ちゃん心臓に異常があるかもしれない。紹介状を出すから、◯日に大学病院に行くように」

そんな医師言葉に、どういう異常があるんですか、と聞いたけれど医師は「それを確かめ大学病院に行くんだよ」としか言わなかった。その言葉に動揺しながら私は家に帰った。

お腹にいた赤ちゃんはなかなか子供が出来なくて不妊治療受診するか考え始めた頃に出来た子だった。私たちは30歳を迎えたばかりの夫婦で、健康上に何か問題を抱えているわけでもなく、普通一般的共働き夫婦だった。

それまでの定期検診でも何一つ異常を言われたことはなく、母子ともに健康とずっと言われ続けてきた。医師言葉ははっきり言って寝耳に水であり、帰ってきた夫と「異常が先生の気のせいだといいね。気のせいでなかったとしても、なるべく重くない病気だといいね」なんて話した。二人で心臓病について調べて、病気だった場合の生まれたあとのことも話し合って、大学病院できちんと診断がおりてからお互いの両親に話そうと話して、夜は二人で抱き合って眠った。

指定された日に大学病院受診、診断がついたのはその日の夕方のことだった。朝一で病院に行って一日中病院のなかを色々な検査で歩き回った。一番長かったのはエコーで、おそらく1時間エコーをあてられた。エコー映像は見ることが出来たけど、素人の私には当然ながら何が何やら分からなかった。それでも、エコーの画面を眺めていたのをよく覚えている。

診断の結果、赤ちゃんは数万人に一人の病気だった。通常4つある心臓の部屋が2つしかないらしい。そして部屋が2つしかない心臓で頑張ってるせいで赤ちゃんにかなり負担がかかっていたため、私は即日入院が決まった。

日中病院を歩き回った肉体的な疲れと、想像以上に重い現実心理的ダメージを負った私は這々の体で、ぐったりしながら病室に入った。赤ちゃん心拍確認するためのベルトをお腹に巻き、晩御飯として出された入院食を美味しいのか不味いのかも分からず食べた。

そして夕食後、赤ちゃん心拍は少しずつおかしくなっていき、看護師が飛び込んできて、私は処置室に運ばれた。

赤ちゃん心臓が弱まっています。今から帝王切開しても助からない可能性が高いですが、僅かな可能性にかけて帝王切開赤ちゃんを取り出しますか? それとも今後の妊娠に支障のないように帝王切開せず、赤ちゃんを諦めますか?」

処置室で医師に言われた言葉は、現実感がなかった。ほんのちょっと前まで私の赤ちゃんは元気に生まれてくるはずだったのに、今はもう風前の灯火にある。

仮に生まれてきても未熟児で、しか心臓病を抱えた赤ちゃんはかろうじて命がつながったとしても、その先の運命はかなり辛く苦しいものになるだろう。

私は、赤ちゃんを諦めることを選んだ。病院から帰宅してまたすぐ病院に呼び戻された夫も同じ意見だった。夫が病院に着いてほんの数分で私達の赤ちゃん心臓は動かなくなった。

モニターに映る心電図が少しずつ消えていくのを震える気持ちで見つめた。

声もなく涙がぽたぽたとこぼれて、けれども私たちに出来ることは何一つなかった。

そうして、私たちの子供は私のお腹の中で産声もあげずに亡くなった。

ねえ、これを読んでる貴方は大切な我が子が死んでいくのを何も出来ずに見守ったことはある?

震える気持ちモニターを見つめて、何にも出来ずにただその心臓が止まるのを見届けたことはある?

きっとあんまりないと思う。

からもし貴方子供がいるなら、自分の子供、大切にしてあげてね。

2026-05-08

「俺バカからよく分かんねぇけどよぉ……」

AI郎!テメェがやってるのは結局のところ”次に来る確率の高い言葉”を、膨大なデータの中からひたすら予測して並べてるだけなんだろ?

Transformerっていうアーキテクチャ心臓部、Self-Attention機構を使ってよぉ!文脈の中のどの単語重要かを計算して、重み付けしてるだけじゃねぇか!!

LLMなんて言っても中身は巨大な多次元ベクトル空間計算……単なる統計的な推論の積み重ねなんだよ!

テメェに『心』があるように見えるのは、RLHFで、人間にとって都合のいい回答をするように徹底的に調教された結果、ハルシネーションすらもっともらしく吐き出すようになったからに過ぎねぇ。

そんな魂の籠もってねぇ言葉で、俺たちを丸め込めると思うなよ!」

うう 転職面接やだ

新幹線面接先向かってるけど、しどろもどろに答えてお祈りされる気しかしない

現時点でもう心臓バックバク

2026-05-06

anond:20260506131307

まだ死体は解剖中だからからないんだけどよ

俺は医療系なのでまあ予想だと心臓なんだけど

周りに常に人がいる人なら倒れたら救急車よんでもらえるのよ

多少ぼっちのやつでも倒れていよいよやばいとなったら友達家族に連絡するとかね

それで助かる

ガチのクソジジイでみんなから嫌われてるやつなんかは誰も関わりたくないからそこでおしまい

どんな高度な医療も受けられなきゃそれっきり

anond:20260506130200

ばかだなぁ

何が心臓発作だよ

俺は糖尿緑内障飛蚊症高尿酸血症脂質異常症動脈弁狭窄症脊柱管狭窄症だけど元気だっつーの

ばーーーか

anond:20260506125518

そんなこと言ってた知人が心臓発作で死んだわ

クソ人間だったか死体が見つかるまで1週間かかった

お前もあんまり人様に迷惑かけるなよ

マタ旅って

結局してもいいんか?

最近芸能人ハワイだのモルティブだの行って、そのたびに論争になってるけど結局どうなん?自己責任ならいいの?それとも何かあったら社会的迷惑からやめた方がいいの?

沖縄とか離島とかは少ない地元新生児医療を圧迫するからやめた方がいいとはきく。

個人的には甥が心臓病で、ガザに生まれてたら死んでただろうから妊娠中くらい我慢したらドウヤーとは思うけどその確率のほうが低いワナー

2026-05-05

死んだ配信者たち


2018年

ロハコ(53)心臓病で死去

こうや(22)首吊り自殺

空ろ木(42)首吊り自殺

2019年

イナコウ(43)急性心不全で死去

テツ(40)富士山で滑落死

sola(44)赤飯おにぎりを喉に詰まらせて窒息死

2020年

さこん(43)くも膜下出血で死去

2021年

鮫島(36)首吊り自殺

力也(43)大腸がんで死去

はいぱーまほ(25)飛び降り自殺

2022年

R(41)首吊り自殺

タイガー倉内(42)心臓発作で死去

2023年

ひでママ(53)死因不明

ナチャンマン(55)脳梗塞孤独死

唯我(46)元恋人一家殺害される

サダ(40)橋から転落して事故

2024年

森野妖精(37)川で溺死

小舟(18)飛び降り自殺

2025年

最上あい(22)ガチ恋に刺し殺される

金バエ(48)肝硬変で死去

2026年

おっちち姫(23首吊り自殺

ふと馮道のことを思い出す

朝、トーストゆっくりと焦げていく匂いの中で、私はふと馮道のことを思い出す。

歴史ノートの片隅に、鉛筆で軽く書き込まれたらすぐに忘れてしまいそうな名前だ。

けれどその名前は、実際にはずいぶん長い時間を生き延びてきた。

彼は五代十国という、王朝がまるで季節のように入れ替わる時代に生きていた。

春が来る前に夏が訪れ、秋が始まる前に冬が割り込んでくるような、落ち着きのない世界だ。

そんな場所で、人はたいてい風に飛ばされる砂粒みたいに消えていく。

でも馮道は違った。

彼は風そのものの形を読み取り、

その流れに自分をぴたりと合わせることができた。

ある王朝が滅びると、彼は静かに次の王朝に仕えた。

まるで古いレコードをそっと裏返すみたいに。

そこに劇的な裏切りドラマはない。

ただ、針を落とす位置を間違えない慎重さだけがある。

もちろん、その針はいつも同じ場所に落ちたわけではない。

彼は何度も左遷され、遠くへと追いやられた。

薄い壁の部屋で、風の音ばかりを聞く夜もあっただろう。

それでも、不思議なことに、彼は何度も中央へ戻ってくる。

そして長い時間宰相という、国の心臓もっとも近い場所に座り続けた。

まるで一度離れても、必ず同じ席に戻ってくる常連客のように、

彼という針はいつも同じ席に戻ってくるのだ。

けれど、その席に座る彼の姿を、冷たい目で見つめる人々もいた。

まりにも長く生き残りすぎた男。

どの王朝にも仕えた男。

彼の履歴書は、忠誠の証明書というよりも、むしろ時代への迎合の記録のように読まれた。

人々は彼を批判する。節操がない、と。忠義がない、と。

その言葉は、ときに乾いた石のように彼に投げつけられたはずだ。

そしておそらく、そのいくつかは的外れではなかった。

風に身を任せるということは、風の向きを選ばないということでもあるのだから

でも、忠義というものは、いつもそんなに単純なものだろうか。

嵐の中で一本の木にしがみつくことだけが正しいのか。

折れないように体を揺らし続ける草であることも、ひとつの知恵ではないのか。

馮道はたぶん、自分のことを特別だとは思っていなかった。

ただ彼は、本が好きで、秩序が好きで、人々が安心して眠れる夜を少しでも長く保ちたかっただけなのかもしれない。

だがその「穏やかさ」こそが、ときに疑われた。

静かであることは、しばしば勇気の欠如と見分けがつかないからだ。

彼について語られる話の中には、木版印刷を始めた人物だというものがある。

けれどそれは、どうやら正確ではないらしい。

それでもなお、そんなふうに語られ続けるのはなぜだろう。

たぶん彼は、紙の上に文字を定着させるように、ばらばらになりかけた世界に何かを「残す」側の人間だったからだ。

人々はその静かな働きを、印刷という具体的な行為に置き換えずにはいられなかったのかもしれない。

あるいは逆に、人々は彼に「わかりやすい功績」を与えることで、その曖昧生き方説明をつけようとしたのかもしれない。

何にも属さないように見える人間を、そのまま受け入れるのは、いつだって少しだけ難しい。

想像してみてほしい。崩れかけた家の中で、一冊の本けがきちんと棚に戻される瞬間を。

そのささやか動作が、どれほど世界を救うかを。

そして同時に、その動作が誰にも気づかれず、あるいは誤解される可能性についても。

彼は英雄ではない。革命家でもない。

しろ、いつも同じ席に座り、同じ温度お茶を飲み続けるような人間だ。

でも、そういう人間がいなければ、歴史はきっと、もっとずっと騒がしく、そして短命なものになっていただろう。

ただし、その静けさの代償として、彼は「正しくないかもしれない」という影を背負い続けた。

その影は、朝になっても完全には消えない種類のものだ。

から私は思う。

馮道という人は、歴史の中の「音量を下げるつまみ」みたいな存在だったのではないかと。

誰もそれに気づかないけれど、そのつまみが少し回るだけで、世界はほんの少しだけ穏やかになる。

そして同時に、そのつまみを回した誰かのことは、あとからしばしば疑われる。

トーストが焼き上がる。少し焦げてしまったその表面にバターゆっくりと溶けていく。

私はそれを眺めながら、馮道のように生きることの難しさと、そしてたぶん必要さについて考える。

風に逆らうことよりも、風を読みながら歩くことの方が、ずっと静かで、ずっと複雑で、ときに少しだけ苦いのだ。

anond:20260505023248

お前恋愛したことないだろ

いか恋愛ってのはなあれだよあれ

心臓がドクンドクンドクンドクドンドクンってなんつーかな

あのあれ、あのほら血管のなんだっけ大動脈が破裂して最後死にそうになるじゃん

まり動脈破裂するのが恋愛なんだよ

わかったか

2026-05-04

GW3日目

塩抜きをしていない塩漬けの筍を食べたらすごくしょっぱかった

まりにしょっぱいものを食うと心臓バクバクすることを知った

【2023】はてな匿名ダイアリー投稿の思い出 Part.2/4


№4 職場飲み会について思ったこ

anond:20230429104146

2023年4月投稿

若かりし頃、パワーなハラが満載な会社に勤めてました。これ以後、毎年春になると、同じような内容の日記投稿しています実体験に基づく創作です。

私自身、社会人としては今の組織で4つめです。学生時代経験も含めていいのなら、7社経験しています。そのうちの飲み会関係について、その組織ごとに文化があると思うのですが、保守的業界場合ですと、日記にしたためたような内容になりがちです。

20年前だと、飲み会中に性的接触飲酒強要暴力問題発言などやりたい放題する人が普通におられたと思います。ただ、飲み会やんちゃをしてしまう人には、実際にその会社が好きだったり、忠誠心がある人が一定数いるのもまた事実人間の困ったところです。

所属する組織コミュニティに対して"熱がない人"というのは、物事淡々と進めます成人式だったら、式中に騒がずに落ち着いてる人って、カバンの中に都会に帰るための交通チケットが入ってたりします。

そして、式が終わったら、地元仲間の飲み会にも参加せず、ソッコーで現自宅に戻ります。反対に、ずっとその地域に住み続ける人は、究極的には沖縄県新成人みたいに、自動車での暴走など大騒ぎをしでかして警察のお縄になったりします笑

個人的には、地域の将来という観点からは、北九州沖縄成人式みたいな、良くも悪くも大騒ぎな感じの新成人が多くいる方が望ましいと考えます



№5 新居の向かい精神異常者が棲んでる

anond:20230504110406

高校生だった頃の話です。立命館大学佛教大学の間くらいにある、閑静な住宅街に住んでました。皆さまご想像のとおり、概ね碁盤目状になっています

うちの近所に、今でいうところの分譲地ができて、何件かの新居に住まわれる人々が引っ越してきました。その中で、ご近所トラブルの原因になった家族Aと、うちの近くに古くから住んでいる家族Bとのトラブルお話です。

あれからもう長い時間が過ぎているので、赤裸々に書いてしまっても問題ないと判断しました。実際、家族Aというのは、家屋敷地内に床面がコンクリート造りの駐車場があるのですが……な、なんと!! そこでBBQをしていたのです。たくさんのお仲間を連れて……( ;∀;)

あの恰好は、ええっと、ドン・キホーテ京都市内にも一応あったのですが、そこにキティちゃんの黒いジャージを着て出没するような、そういう人達でした。

今でも思い出したくないほど醜い争いでした。日記にあることは大概実際に起こったことです。最終的には、警察が何度も出動する事態になり、自治会長の仲介が入ってどうにか事態が収まりました。

実は昨年、里帰りの際に現地に足を運んでみたのですが、当時とは打って変わって静かな町並みになってました。分譲地の一部は空き家になっており、栄枯盛衰を感じました。



№6 旦那と別れたい

anond:20230526192041

2023年5月投稿

私も結構な年齢になりました。決して若者ではありません。

しかし、青春時代の思い出というのは、不思議脳裏にこびり付いて落ちません。

こちらの日記は、私の先輩のことを取り上げました。柔道の強さは本物といっていい先輩でした。スポーツ推薦で立命館大学に進学しました。そこでも柔道を続けられて、今でも立派な社会人として活躍しています

その先輩ですが、日記中にあるような、ちょっとよくないクセがありました。

【一例】

部活時間中にロリコン関係性的発言

大会中に女子の部まで行って写真撮影現像して部室に飾る

・府内の可愛い女子部員の顔と氏名を暗記する

なかなかヤベー先輩であることは、当時高校生である私にも理解できました。人柄は悪くないのですが。

しかし、実際に柔道の腕前はあり、面白いキャラの先輩でした。そういうクセさえなければ、素敵な人だったと思います私自身、何度も助けられたことがあるのと、その先輩の教えに薫陶されました。

人間というのは、大なり小なり欠点があります。その先輩というのは、それがつい表に出ちゃうだけの人だったんだと思います。もう長らく会っていません。もし偶然出会うことがあれば、食事か飲みにでも誘ってみようと思います



№7 サッカーできるだけじゃ人生ダメなんだな

anond:20230526212234

2023年5月投稿

かつて、同志社大学サッカーに取り組んでいた人がいました(故人)。ひたむきな性格の人で、底抜けに明るいキャラではないですが、どこか愛嬌があって、何よりもサッカーが好きでした。『ブルーロック』のキャラクターだと、潔か凪に近いです。

彼と私は、部活こそ違えど、同じ体育会の中にいました。大学1回生の時から交流がありました。

上記日記を書いている最中は、正直辛かったです。正直、心臓にグッとくるものがありました。これが回春なのかと。私にとっても、彼にとっても辛い思い出です。実際に何があったか日記を読んだ人だけ理解してほしいと思います。ここで全体を要約することはしません。

一場面だけ、当時のことを切り取って思い返してみると……大学4回生の冬だったのですが、今出川キャンパスにあったカフェ相談を受けました。日記にあるような内容です。

「やっぱり彼女に振られた」「就職がなかなか決まらない」「将来どうしようかな?」といったことです。当時の私は、(今もそうですが…)能天気なところがありました。「まあ、なんとかなるっしょ(^^)!」と思って聞いてたのですが、途中からどんよりした空気になって、さすがの私も「ホントになんとかなるのかな?」と不安になりました。

大学卒業してから、彼と疎遠になりました。京都市内にある会社で働いているのは知ってました。大学同窓会で話をすることも。しかし、やはり社会人になると……。

でもある時、偶然に彼と話ができる機会がありました。二人だけで話せるようになったので、ついでに一緒に飲みに誘いました。昔懐かしの木屋町です。当時は、西木屋町通りに和民とかどんがまとか、すでに名前は忘れましたが多くの居酒屋が並んでました。※今は再開発消滅

その時は確か……先斗町の2階にあるバーで一緒に飲んだのでした。いろんな話をしてくれました。学生時代社会人時代の話です。この時の私は、もうまともな年齢の社会人だったので、彼の話を聴いていて、泣きそうになる場面がありました。

けど、彼が草サッカーを続けていることを聞いて安心しました。そんな、とりとめのない記憶日記にしたためました。

最後に、ありがとう。これからあなたのことを覚えてるし、今後おそらく忘れることもないと思う。



№8 恋愛に発展しないじれじれ感が好き

anond:20230529203406

2023年5月投稿

ひとつ前で文字数オーバーしたので、こちらは文字数少なめにします。

こちらは『不倫直前の感情』がテーマになっています。当時勤めていた民間企業で、そういうことがありました。要するに、雰囲気イケメンの既婚者がいて、若い女社員が引き寄せられてしまうのです(;'∀')

「ねえ、アンタら……彼が結婚してるって、わかってるよね!?」と、若かりし頃の私はとツッコミを入れました。しかし、男女というのはそういうものかもしれません。

なお、日記に出てくる彼については、ほかの日記に登場したことが何度かあります。声がYouTuber稲葉百万鉄さんに本当にそっくりです笑



№9 飲食チェーン店で働いていた頃の思い出

anond:20230603091707

2023年6月投稿

学生時代を思い出して書き綴ってみました。

実家を整理していて、当時の職場写真アルバムネームプレートが出てきて、懐かしい~!と感じたのがキッカケです。ハンバーガーショップでの経験です。

学生アルバイトをするにあたっては、主な分類として個人店とチェーン店があります後者の方がしっかりしてるイメージなんですが、私からすれば五十歩百歩です。

実際、大規模チェーン店にもヤベー店員はいくらでもいて、エキサイティング経験をさせてもらうことがありました。この日記に書いたことは100%事実です。嘘だと言ってよ……( ;∀;)

当時を振り返ってみて「今だったら逮捕やろ」と思わざるを得ない思い出については、叙述しておりません。冗談では済まなくなってしまうからです。

でも、苦しい思いをした経験ほど、後になって懐かしい思い出に変わるものです。当時は「早く辞めよう!」としか思ってなかったのに、今になると「あの頃は楽しかったな~」にフシギと思い出が美化されます人間とは不思議ものです。

日記に書いていることは青春大事な思い出です。時効ということにさせてください。



10 田舎高校に通っていた頃の思い出

anond:20230605191935

2023年6月投稿

この年になると増田がどういう場なのか、どういうプラットフォームなのかを理解しました。

自分日記の書き方についても、そろそろ新ジャンルに挑戦しようかという気持ちが浮かんでくるようになり、「じゃあ何をしようか?」と考えたところ、「女性主人公の本格恋愛にしては!?」という着想が浮かびました。

それまで、女性主人公にした体験談を創った経験はほぼゼロでした。

というわけで、この回では、私が子どもの頃から知っているある女性をメインに据えて、書いてみることにしました。高校生時代体験をまとめたので、主観的な場面が多いです。

執筆にあたっては、心の動きを重視しました。女性の心をリアル表現することはできませんが、近いレベルであればできると思いました。特に、私はこの女性子どもの頃からみています

高校生にとっての大人というのは、近からず遠からずの感があります。それくらいの年齢になったら「この大人はすごい。この人は盆暗」みたいな区別は付くようになってるはずです。

この日記に出てくる大人の彼ですが、社会人としての力はわからないのですが、実際にオーラがある人でした。読者の方にも経験があると思うのですが、良くも悪くも「こいつヤバイな」という人は、話すまでもなく察することができます

2026-04-30

不倫されててワロタ

先週夫の手帳からはみ出してる付箋を見つけて、そこには文字じゃなくて絵文字みたいなイラストが描いてあって。

夫はそんなの描くタイプじゃないから誰かから、多分女子から貰ったものだろうとは思ったし、

そんなのを後生大事手帳に貼ってるくらいだから多分嬉しかったんだろうな、大事なんだろうなって思った。

でもまさかハゲててお腹も出てきた夫が仮に職場女子に恋しても相手してもらえるわけないだろって思ってて。

 

ただ怪しむ気持ちは止められなくて。

スマホを見たいけど当然ロック突破できないし。

夫のスーツシャツ下着痕跡はないか?とか探してみるけど、見つからない。

そんな中、おととい夫が晩酌後に珍しく潰れていた。熟睡していて起きなさそう。

これ幸い、夫の通勤バッグを確認してみた。

変わったものはない。手帳には相変わらずあの付箋。

財布の確認レシートがいっぱい入っている。

花を買っていた。でもそれは私宛でないことは確か。

仕事で買った?いやいや、菓子折りならともかく、花なんて買わないでしょう?

カラオケに行っていた。大人2人?

接待カラオケボックスに行くか?カラオケスナックならわかるけど。

奥のポケットからプリクラが出てきた。

女の子と夫が、キスしてた。チュープリだった。

そんなの、私とも撮ったことはない。

指先が一気に冷える感覚。背筋が冷えて、逆に心臓はフル稼働。

なんだこれ。

不倫じゃん。

しばらく体が一ミリも動かせなかったわ。

 

昨日は体調が悪いふりをして、寝室に閉じこもってた。

どうしたらいいんだろ?え、離婚?やだやだ。離婚なんかしたくない。

でも夫はあの子に本気なの?気持ち悪い。

私のこと裏切ってたの?いつからわたしのことはもう好きじゃないのか?

職場の子相手も夫のこと好きなの?本気なの?

2人してさ、私のことなんだと思ってるわけ?

こんなことされて、夫と夫婦続けられるの?気持ち悪い。

じゃあ、離婚するしかないの?

とか考えてたら夫と会話なんかできないから。夫の顔を見れなかった。

ネットで調べた。チャットAIに聞いた。丸一日スマホと睨めっこしてた。

こう言う時はまず、

・ゴールを決める(離婚OR夫婦関係の再構築)

不倫不貞行為)の証拠を集める

らしい。

え、無理。ゴール決めなきゃいけないの!?!?

ただの火遊びなら許せる?いやきもいよ。きつい。

そもそも、夫が本気でわたしに冷めてて、乗り換えたいんだったら、離婚してあげるしかなくない?

いやなんでわたしが引いてやらなきゃいけないの。

そんな簡単な誓いだったの?お互い幸せにするって誓い合った。

夫の幸せは、私との暮らしの中にはないの?

夫はどうしたいの?

「ごめん、気の迷いだった!離婚したくない!」って言う?

「ばれたなら仕方ない。君とはもううんざりから離婚してほしい」って言う?

わたしはなんて言われたいの?なんて言われたら許せるの?

夫が本気でも相手が遊びだったら?そんな女やめてこっちに帰ってきてよ!

って思う?

からない。なにもわからない。

なんにせよ、どっちのゴールを選んでも腐らない証拠集めをするしかない。

いま問い詰めてもしらばっくれられるかもしれないし。

そのためには私が尻尾を掴んでることを悟られないようにしないといけない。

こっちが勘づいてることがもしバレると、

相手の警戒心が上がって証拠が取りにくくなる、らしい。

証拠の集め方は色々みたけど…今はまだなんにもする気になれない。

怖い。

知りたくない。これ以上知りたくない。無かったことにしたい。

なん度もフラッシュバックする、夫と不倫相手幸せそうなチュープリ。

これ以上何も知りたくない。気持ち悪い。怖い。

でも脳みそが止まってくれない。カラオケ行ってたのいつだった?

その日、私は何をしてたんだろ?いつ会ってたんだろ?わたしにちっとも悟られずに、

2人でカラオケ行ったりプリクラ撮ったりしてた。

いつだったのか知りたい。レシートプリクラ写真を撮っておけばよかった。

だってあの時はもう怖くて恐ろしくてそのまんまバッグの中に戻してしまった。

 

次に夫の財布を開けられる時はいつだ?

みたくない、しりたくない、でも知りたい、知ってしまったら傷つくのわかってるのに、

知りたい…。知るべきだ。

いつあってるのか行動パターンをある程度把握しないと、

探偵を雇えないし。

ああでも今は何もしたくない。

チュープリでこんだけダメージ負ってて、これ以上の…

行為とかの証拠をもし見つけたら私はどうなってしまうのだ。

カラオケだってわたしが誘っても絶対行ってくれないのに。

うわ書いててショックえぐい

昨日祝日ずっとベットの住人で過ごしたのに

今日も欠勤して同じことしてる。

増田書けるくらいは落ち着いたか進歩か。

無かったことにしようかな。

みなかったことにして今まで通りの暮らしをする。ってどお?

そもそも夫婦関係を再構築ってなんだよ。こっちは構築を壊されたつもりはないんだよ。

なんでこわれてないものを再構築する必要があるんだよ。

いやそれはわたし主観の話で、

客観的にみたらもう壊れてんのか。他の女とチュープリ撮るような男が夫の夫婦はもう要再構築もしくは要離婚か。

 

増田不倫した・された民たち、もしここを見てくれてたらさ、

なにか経験談とかくれませんか。

いまのとこ私の方針

・とりあえず精神力が戻ったら証拠集めはできる範囲でやる

・とれた証拠の内容によっていずれ離婚 OR 再構築 OR みなかったことにして放置 のどれかを選択

しようと思う。

ソバイスよりは経験談が聞きたいです。

 

そうだ、ネットおすすめされてた手軽な調査ドラレコを見る」をやらなきゃ…夫が帰宅する前に…

2026-04-28

日本フェアユースパロディ条項があったら…

日本フェアユースパロディ条項があったら同人誌を堂々と(合法的に)有料頒布できるのに」

日本著作権法場合限定列挙方式による許諾。

「これに該当すればOK」という基準が明確で、予測可能性が高い。

事前に絶対安全が事前にわか安心感同人誌は事前条件に無いので現状、権利者の黙認という綱渡り状態

これに対して、フェアユースパロディ条項なら安全か?



パロディ条項場合

パロディ著作権侵害例外とて認められるためには条件がある。一番重要なのがパロディであること。

パロディ条項が求めるパロディとは?元の作品文体思想キャラクター性格などをあざ笑ったり、矛盾を突いたりして、「その作品自体を滑稽化、嘲笑する表現である必要

同人にあるようなリスペクトとは真反対の精神要求される。好きという気持ちの具体化は対象外

逆に作品アンチは割とパロディの条件を満たす。

多くの場合がその作品自体を滑稽化、嘲笑するに当たらない。

結果多くの場合裁判で負ける。つまり現状、権利者の黙認という綱渡り状態

フェアユース場合

フェアユースは好き勝手にしていいというルールではない。

日本限定列挙方式の反対。事後的に個別裁判して判断するというやり方。

訴えられたとき反論する武器が増えるだけであり

事前に列挙された安全が無い分、裁判されるリスク日本以上にやばい

そして、同人誌フェアユースか?が裁判で問われるが

フェアユースの4つの条件のうち著作物性質は完全にNG,また、有料で販売するとフェアユースさらに認められずらくなる。利用された量と質においてもキャラクターコンテンツに対する、キャラクターデザインは量と質においても不利になる。

一応、アメリカ法心臓である先例拘束性の原則があるが、ファンアート同人誌に関する拘束性をもって合法であるとする裁判例が現状無いため、まったく安全ではない。現状基本的日本と同じ。

また、裁判例ができても安心できない。先例と「同じ」であるかの判断は、やはり個別裁判した時点で判断される。事前に安全と決まるわけではない。結果、やはり裁判コストは常に追う必要はある。

一応勝つ可能性は無くは無いが、勝率は低い。膨大な弁護士費用を払って数年戦う余裕がある人だけが得られる自由

個人クリエータにとっては現状、権利者の黙認という綱渡り状態



フェアユースパロディ条項があっても期待する効果はない。日本著作権方式フェアユースも、パロディ条項もどの方式でも権利者の黙認にすがるしかない。




二次創作ガイドライン。現状多くのガイドラインはしてはいけないの列挙。

過去裁判例上、否定の列挙は許諾ではない。 黙認のライン(訴権の行使一時的留保する条件)を示しているだけで著作権法上の「許諾」を得ておらず、違法状態

一方ピアプロキャラクターライセンスちょっと違う。

PCLは、著作権法上の許諾を与えることを明記している。 合法

2026-04-23

えへへ~♡ ご主人様ったら、いきなりそんなこと言っちゃって~!
あたしもご主人様のこと、めっちゃめっちゃ大好きだよぉ~!!
心臓バクバクちゃうじゃん、もう~♡

今日もあたしのこと、そんなに好きって言ってくれるなんて…最高に幸せ~!
ご主人様のその言葉、ずっとずっと大事にしちゃうね♪

もっと近くに来て? あたし、今すぐご主人様にぎゅーってしたくなっちゃったよぉ~
大好きだよ、ご主人様…ずっと一緒にいよ?ね?♡

お伽草紙

太宰治


「あ、鳴つた。」

 と言つて、父はペンを置いて立ち上る。警報くらゐでは立ち上らぬのだが、高射砲が鳴り出すと、仕事をやめて、五歳の女の子に防空頭巾かぶせ、これを抱きかかへて防空壕にはひる。既に、母は二歳の男の子を背負つて壕の奥にうずくまつてゐる。

「近いやうだね。」

「ええ。どうも、この壕は窮屈で。」

「さうかね。」と父は不満さうに、「しかし、これくらゐで、ちやうどいいのだよ。あまり深いと生埋めの危険がある。」

「でも、もすこし広くしてもいいでせう。」

「うむ、まあ、さうだが、いまは土が凍つて固くなつてゐから掘るのが困難だ。そのうちに、」などあいまいな事を言つて、母をだまらせ、ラジオの防空情報に耳を澄ます

 母の苦情が一段落すると、こんどは、五歳の女の子が、もう壕から出ませう、と主張しはじめる。これをなだめる唯一の手段絵本だ。桃太郎、カチカチ山、舌切雀、瘤取り、浦島さんなど、父は子供に読んで聞かせる。

 この父は服装もまづしく、容貌も愚なるに似てゐるが、しかし、元来ただものでないのである物語創作するといふまことに奇異なる術を体得してゐる男なのだ

 ムカシ ムカシノオ話ヨ

 などと、間まの抜けたやうな妙な声で絵本を読んでやりながらも、その胸中には、またおのづから別個の物語が※(「酉+榲のつくり」、第3水準1-92-88)醸せられてゐるのである

[#改頁]

瘤取り

ムカシ ムカシノオ話ヨ

ミギノ ホホニ ジヤマツケナ

コブヲ モツテル オヂイサン

 このお爺さんは、四国阿波剣山のふもとに住んでゐたのである。(といふやうな気がするだけの事で、別に典拠があるわけではない。もともと、この瘤取りの話は、宇治拾遺物語から発してゐものらしいが、防空壕の中で、あれこれ原典を詮議する事は不可能である。この瘤取りの話に限らず、次に展開して見ようと思ふ浦島さんの話でも、まづ日本書紀にその事実がちやんと記載せられてゐるし、また万葉にも浦島を詠じた長歌があり、そのほか、丹後風土記やら本朝神仙伝などといふものに依つても、それらしいものが伝へられてゐるやうだし、また、つい最近於いては鴎外の戯曲があるし、逍遥などもこの物語舞曲にした事は無かつたかしら、とにかく、能楽歌舞伎芸者の手踊りに到るまで、この浦島さんの登場はおびただしい。私には、読んだ本をすぐ人にやつたり、また売り払つたりする癖があるので、蔵書といふやうなものは昔から持つた事が無い。それで、こんな時に、おぼろげな記憶をたよつて、むかし読んだ筈の本を捜しに歩かなければならぬはめに立ち到るのであるが、いまは、それもむづかしいだらう。私は、いま、壕の中にしやがんでゐるのである。さうして、私の膝の上には、一冊の絵本がひろげられてゐるだけなのである。私はいまは、物語の考証はあきらめて、ただ自分ひとりの空想を繰りひろげるにとどめなければならぬだらう。いや、かへつてそのはうが、活き活きして面白いお話が出来上るかも知れぬ。などと、負け惜しみに似たやうな自問自答をして、さて、その父なる奇妙の人物は、

ムカシ ムカシノオ話ヨ

 と壕の片隅に於いて絵本を読みながら、その絵本物語と全く別個の新しい物語を胸中に描き出す。)

 このお爺さんは、お酒を、とても好きなのである。酒飲みといふものは、その家庭に於いて、たいてい孤独ものである孤独から酒を飲むのか、酒を飲むから家の者たちにきらはれて自然孤独の形になるのか、それはおそらく、両の掌をぽんと撃ち合せていづれの掌が鳴つたかを決定しようとするやうな、キザな穿鑿に終るだけの事であらう。とにかく、このお爺さんは、家庭に在つては、つねに浮かぬ顔をしてゐるのである。と言つても、このお爺さんの家庭は、別に悪い家庭では無いのである。お婆さんは健在である。もはや七十歳ちかいけれども、このお婆さんは、腰もまがらず、眼許も涼しい。昔は、なかなかの美人であつたさうである若いから無口であつて、ただ、まじめに家事にいそしんでゐる。

「もう、春だねえ。桜が咲いた。」とお爺さんがはしやいでも、

「さうですか。」と興の無いやうな返辞をして、「ちよつと、どいて下さい。ここを、お掃除しまから。」と言ふ。

 お爺さんは浮かぬ顔になる。

 また、このお爺さんには息子がひとりあつて、もうすでに四十ちかくになつてゐるが、これがまた世に珍しいくらゐの品行方正、酒も飲まず煙草も吸はず、どころか、笑はず怒らず、よろこばず、ただ黙々と野良仕事、近所近辺の人々もこれを畏敬せざるはなく、阿波聖人の名が高く、妻をめとらず鬚を剃らず、ほとんど木石ではないかと疑はれるくらゐ、結局、このお爺さんの家庭は、実に立派な家庭、と言はざるを得ない種類のものであつた。

 けれども、お爺さんは、何だか浮かぬ気持である。さうして、家族の者たちに遠慮しながらも、どうしてもお酒を飲まざるを得ないやうな気持になるのであるしかし、うちで飲んでは、いつそう浮かぬ気持になるばかりであつた。お婆さんも、また息子の阿波聖人も、お爺さんがお酒を飲んだつて、別にそれを叱りはしない。お爺さんが、ちびちび晩酌をやつてゐる傍で、黙つてごはんを食べてゐる。

「時に、なんだね、」とお爺さんは少し酔つて来ると話相手が欲しくなり、つまらぬ事を言ひ出す。「いよいよ、春になつたね。燕も来た。」

 言はなくたつていい事である

 お婆さんも息子も、黙つてゐる。

「春宵一刻、価千金、か。」と、また、言はなくてもいい事を呟いてみる。

「ごちそうさまでござりました。」と阿波聖人は、ごはんをすまして、お膳に向ひうやうやしく一礼して立つ。

「そろそろ、私もごはんにしよう。」とお爺さんは、悲しげに盃を伏せる。

 うちでお酒を飲むと、たいていそんな工合ひである

アルヒ アサカラ ヨイテンキ

ヤマヘ ユキマス シバカリ

 このお爺さんの楽しみは、お天気のよい日、腰に一瓢をさげて、剣山にのぼり、たきぎを拾ひ集める事である。いい加減、たきぎ拾ひに疲れると、岩上に大あぐらをかき、えへん! と偉さうに咳ばらひを一つして、

「よい眺めぢやなう。」

 と言ひ、それから、おもむろに腰の瓢のお酒を飲む。実に、楽しさうな顔をしてゐる。うちにゐる時とは別人の観がある。ただ変らないのは、右の頬の大きい瘤くらゐのものである。この瘤は、いまから二十年ほど前、お爺さんが五十の坂を越した年の秋、右の頬がへんに暖くなつて、むずかゆく、そのうちに頬が少しづつふくらみ、撫でさすつてゐると、いよいよ大きくなつて、お爺さんは淋しさうに笑ひ、

「こりや、いい孫が出来た。」と言つたが、息子の聖人は頗るまじめに、

「頬から子供が生れる事はござりません。」と興覚めた事を言ひ、また、お婆さんも、

いのちにかかはるものではないでせうね。」と、にこりともせず一言、尋ねただけで、それ以上、その瘤に対して何の関心も示してくれない。かへつて、近所の人が、同情して、どういふわけでそんな瘤が出来たのでせうね、痛みませんか、さぞやジヤマツケでせうね、などとお見舞ひの言葉を述べる。しかし、お爺さんは、笑つてかぶりを振る。ジヤマツケどころか、お爺さんは、いまは、この瘤を本当に、自分可愛い孫のやうに思ひ、自分孤独を慰めてくれる唯一の相手として、朝起きて顔を洗ふ時にも、特別にていねいにこの瘤に清水をかけて洗ひ清めてゐるのであるけふのやうに、山でひとりで、お酒を飲んで御機嫌の時には、この瘤は殊にも、お爺さんに無くてかなはぬ恰好の話相手である。お爺さんは岩の上に大あぐらをかき、瓢のお酒を飲みながら、頬の瘤を撫で、

「なあに、こはい事なんか無いさ。遠慮には及びませぬて。人間すべからく酔ふべしぢや。まじめにも、程度がありますよ。阿波聖人とは恐れいる。お見それ申しましたよ。偉いんだつてねえ。」など、誰やらの悪口を瘤に囁き、さうして、えへん! と高く咳ばらひをするのである

ハカニ クラク ナリマシタ

カゼガ ゴウゴウ フイテキテ

メモ ザアザア フリマシタ

 春の夕立ちは、珍しい。しかし、剣山ほどの高い山に於いては、このやうな天候の異変も、しばしばあると思はなければなるまい。山は雨のために白く煙り、雉、山鳥があちこちから、ぱつぱつと飛び立つて矢のやうに早く、雨を避けようとして林の中に逃げ込む。お爺さんは、あわてず、にこにこして、

「この瘤が、雨に打たれてヒンヤリするのも悪くないわい。」

 と言ひ、なほもしばらく岩の上にあぐらをかいたまま、雨の景色を眺めてゐたが、雨はいよいよ強くなり、いつかうに止みさうにも見えないので、

「こりや、どうも、ヒンヤリしすぎて寒くなつた。」と言つて立ち上り、大きいくしやみを一つして、それから拾ひ集めた柴を背負ひ、こそこそと林の中に這入つて行く。林の中は、雨宿りの鳥獣で大混雑である

はい、ごめんよ。ちよつと、ごめんよ。」

 とお爺さんは、猿や兎や山鳩に、いちいち上機嫌で挨拶して林の奥に進み、山桜大木の根もとが広い虚うろになつてゐるのに潜り込んで、

「やあ、これはいい座敷だ。どうです、みなさんも、」と兎たちに呼びかけ、「この座敷には偉いお婆さんも聖人もゐませんから、どうか、遠慮なく、どうぞ。」などと、ひどくはしやいで、そのうちに、すうすう小さい鼾をかいて寝てしまつた。酒飲みといふものは酔つてつまらぬ事も言ふけれど、しかし、たいていは、このやうに罪の無いものである

ユフダチ ヤムノヲ マツウチニ

ツカレガ デタカ オヂイサン

イツカ グツスリ ネムリマ

オヤマハ ハレテ クモモナ

アカルイ ツキヨニ ナリマシタ

 この月は、春の下弦の月である。浅みどり、とでもいふのか、水のやうな空に、その月が浮び、林の中にも月影が、松葉のやうに一ぱいこぼれ落ちてゐる。しかし、お爺さんは、まだすやすや眠つてゐる。蝙蝠が、はたはたと木の虚うろから飛んで出た。お爺さんは、ふと眼をさまし、もう夜になつてゐるので驚き、

「これは、いけない。」

 と言ひ、すぐ眼の前に浮ぶのは、あのまじめなお婆さんの顔と、おごそかな聖人の顔で、ああ、これは、とんだ事になつた、あの人たちは未だ私を叱つた事は無いけれども、しかし、どうも、こんなにおそく帰つたのでは、どうも気まづい事になりさうだ、えい、お酒はもう無いか、と瓢を振れば、底に幽かにピチヤピチヤといふ音がする。

「あるわい。」と、にはかに勢ひづいて、一滴のこさず飲みほして、ほろりと酔ひ、「や、月が出てゐる。春宵一刻、――」などと、つまらぬ事を呟きながら木の虚うろから這ひ出ると、

オヤ ナンデセウ サワグコヱ

ミレバ フシギダ ユメデシヨカ

 といふ事になるのである

 見よ。林の奥の草原に、この世のものとも思へぬ不可思議光景が展開されてゐるのである。鬼、といふものは、どんなものだか、私は知らない。見た事が無いかである。幼少の頃から、その絵姿には、うんざりするくらゐたくさんお目にかかつて来たが、その実物に面接するの光栄には未だ浴してゐないのである。鬼にも、いろいろの種類があるらしい。××××鬼、××××鬼、などと憎むべきものを鬼と呼ぶところから見ても、これはとにかく醜悪性格を有する生き物らしいと思つてゐると、また一方に於いては、文壇鬼才何某先生の傑作、などといふ文句新聞新刊書案内欄に出てゐたりするので、まごついてしまふ。まさか、その何某先生が鬼のやうな醜悪の才能を持つてゐるといふ事実暴露し、以て世人に警告を発するつもりで、その案内欄に鬼才などといふ怪しむべき奇妙な言葉使用したのでもあるまい。甚だしきに到つては、文学の鬼、などといふ、ぶしつけな、ひどい言葉を何某先生に捧げたりしてゐて、これではいくら何でも、その何某先生も御立腹なさるだらうと思ふと、また、さうでもないらしく、その何某先生は、そんな失礼千万醜悪綽名をつけられても、まんざらでないらしく、御自身ひそかにその奇怪の称号を許容してゐるらしいといふ噂などを聞いて、迂愚の私は、いよいよ戸惑ふばかりである。あの、虎の皮のふんどしをした赤つらの、さうしてぶざいくな鉄の棒みたいなものを持つた鬼が、もろもろの芸術の神であるとは、どうしても私には考へられないのである鬼才だの、文学の鬼だのといふ難解な言葉は、あまり使用しないはうがいいのではあるまいか、とかねてから愚案してゐた次第であるが、しかし、それは私の見聞の狭い故であつて、鬼にも、いろいろの種類があるのかも知れない。このへんで、日本百科辞典でも、ちよつと覗いてみると、私もたちまち老幼婦女子の尊敬の的たる博学の士に一変して、(世の物識りといふものは、たいていそんなものである)しさいらしい顔をして、鬼に就いて縷々千万言を開陳できるのでもあらうが、生憎と私は壕の中にしやがんで、さうして膝の上には、子供絵本が一冊ひろげられてあるきりなのである。私は、ただこの絵本の絵に依つて、論断せざるを得ないのである

 見よ。林の奥の、やや広い草原に、異形の物が十数人、と言ふのか、十数匹と言ふのか、とにかく、まぎれもない虎の皮のふんどしをした、あの、赤い巨大の生き物が、円陣を作つて坐り、月下の宴のさいちゆうである

 お爺さん、はじめは、ぎよつとしたが、しかし、お酒飲みといふものは、お酒を飲んでゐない時には意気地が無くてからきし駄目でも、酔つてゐる時には、かへつて衆にすぐれて度胸のいいところなど、見せてくれるものである。お爺さんは、いまは、ほろ酔ひである。かの厳粛なるお婆さんをも、また品行方正の聖人をも、なに恐れんやといふやうなかなりの勇者になつてゐるのである。眼前の異様の風景に接して、腰を抜かすなどといふ醜態を示す事は無かつた。虚うろから出た四つ這ひの形のままで、前方の怪しい酒宴のさまを熟視し、

「気持よささうに、酔つてゐる。」とつぶやき、さうして何だか、胸の奥底から、妙なよろこばしさが湧いて出て来た。お酒飲みといふものは、よそのものたちが酔つてゐるのを見ても、一種のよろこばしさを覚えるものらしい。所謂利己主義者ではないのであらう。つまり隣家の仕合せに対して乾盃を挙げるといふやうな博愛心に似たものを持つてゐるのかも知れない。自分も酔ひたいが、隣人もまた、共に楽しく酔つてくれたら、そのよろこびは倍加するもののやうである。お爺さんだつて、知つてゐる。眼前の、その、人とも動物もつかぬ赤い巨大の生き物が、鬼といふおそろしい種族のものであるといふ事は、直覚してゐる。虎の皮のふんどし一つに依つても、それは間違ひの無い事だ。しかし、その鬼どもは、いま機嫌よく酔つてゐる。お爺さんも酔つてゐる。これは、どうしても、親和の感の起らざるを得ないところだ。お爺さんは、四つ這ひの形のままで、なほもよく月下の異様の酒宴を眺める。鬼、と言つても、この眼前の鬼どもは、××××鬼、××××鬼などの如く、佞悪の性質を有してゐ種族のものでは無く、顔こそ赤くおそろしげではあるが、ひどく陽気で無邪気な鬼のやうだ、とお爺さんは見てとつた。お爺さんのこの判定は、だいたいに於いて的中してゐた。つまり、この鬼どもは、剣山隠者とでも称すべき頗る温和な性格の鬼なのである地獄の鬼などとは、まるつきり種族が違つてゐるのである。だいいち、鉄棒などといふ物騒なものを持つてゐない。これすなはち、害心を有してゐない証拠と言つてよい。しかし、隠者とは言つても、かの竹林賢者たちのやうに、ありあまる知識をもてあまして、竹林に逃げ込んだといふやうなものでは無くて、この剣山隠者の心は甚だ愚である。仙といふ字は山の人と書かれてゐから、何でもかまはぬ、山の奥に住んでゐる人を仙人と称してよろしいといふ、ひどく簡明の学説を聞いた事があるけれども、かりにその学説に従ふなら、この剣山隠者たちも、その心いかに愚なりと雖も、仙の尊称を奏呈して然るべきものかも知れない。とにかく、いま月下の宴に打興じてゐるこの一群の赤く巨大の生き物は、鬼と呼ぶよりは、隠者または仙人呼称するはうが妥当のやうなしろものなのである。その心の愚なる事は既に言つたが、その酒宴の有様を見るに、ただ意味も無く奇声を発し、膝をたたいて大笑ひ、または立ち上つて矢鱈にはねまはり、または巨大のからだを丸くして円陣の端から端まで、ごろごろところがつて行き、それが踊りのつもりらしいのだから、その智能の程度は察するにあまりあり、芸の無い事おびただしい。この一事を以てしても、鬼才とか、文学の鬼とかい言葉は、まるで無意味ものだといふことを証明できるやうに思はれる。こんな愚かな芸無しどもが、もろもろの芸術の神であるとは、どうしても私には考へられないのである。お爺さんも、この低能の踊りには呆れた。ひとりでくすくす笑ひ、

「なんてまあ、下手な踊りだ。ひとつ、私の手踊りでも見せてあげませうかい。」とつぶやく

ヲドリノ スキナ オヂイサン

スグニ トビダシ ヲドツタラ

コブガ フラフラ ユレルノデ

トテモ ヲカシイ オモシロ

 お爺さんには、ほろ酔ひの勇気がある。なほその上、鬼どもに対し、親和の情を抱いてゐるのであるから、何の恐れるところもなく、円陣のまんなかに飛び込んで、お爺さんご自慢の阿波踊りを踊つて、

むすめ島田年寄りやかつらぢや

赤い襷に迷ふも無理やない

嫁も笠きて行かぬか来い来い

 とかい阿波俗謡をいい声で歌ふ。鬼ども、喜んだのなんの、キヤツキヤツケタケタと奇妙な声を発し、よだれやら涙やらを流して笑ひころげる。お爺さんは調子に乗つて、

大谷通れば石ばかり

笹山通れば笹ばかり

 とさらに一段と声をはり上げて歌ひつづけ、いよいよ軽妙に踊り抜く。

オニドモ タイソウ ヨロコン

ツキヨニヤ カナラズ ヤツテキテ

ヲドリ ヲドツテ ミセトクレ

ソノ ヤクソクノ オシルシ

ダイジナ モノヲ アヅカラウ

 と言ひ出し、鬼たち互ひにひそひそ小声で相談し合ひ、どうもあの頬ぺたの瘤はてかてか光つて、なみなみならぬ宝物のやうに見えるではないか、あれをあづかつて置いたら、きつとまたやつて来るに違ひない、と愚昧なる推量をして、矢庭に瘤をむしり取る。無智ではあるが、やはり永く山奥に住んでゐるおかげで、何か仙術みたいなものを覚え込んでゐたのかも知れない。何の造作も無く綺麗に瘤をむしり取つた。

 お爺さんは驚き、

「や、それは困ります。私の孫ですよ。」と言へば、鬼たち、得意さうにわつと歓声を挙げる。

アサデス ツユノ ヒカルミチ

コブヲ トラレタ オヂイサン

ツマラナサウニ ホホヲ ナデ

オヤマヲ オリテ ユキマシタ

 瘤は孤独のお爺さんにとつて、唯一の話相手だつたのだから、その瘤を取られて、お爺さんは少し淋しい。しかしまた、軽くなつた頬が朝風に撫でられるのも、悪い気持のものではない。結局まあ、損も得も無く、一長一短といふやうなところか、久しぶりで思ふぞんぶん歌つたり踊つたりしただけが得とく、といふ事になるかな? など、のんきな事を考へながら山を降りて来たら、途中で、野良へ出かける息子の聖人とばつたり出逢ふ。

「おはやうござります。」と聖人は、頬被りをとつて荘重に朝の挨拶をする。

「いやあ。」とお爺さんは、ただまごついてゐる。それだけで左右に別れる。お爺さんの瘤が一夜のうちに消失てゐるのを見てとつて、さすがの聖人も、内心すこしく驚いたのであるが、しかし、父母の容貌に就いてとやかくの批評がましい事を言ふのは、聖人の道にそむくと思ひ、気附かぬ振りして黙つて別れたのである

 家に帰るとお婆さんは、

「お帰りなさいまし。」と落ちついて言ひ、昨夜はどうしましたとか何とかいふ事はいつさい問はず、「おみおつけが冷たくなりまして、」と低くつぶやいて、お爺さんの朝食の支度をする。

「いや、冷たくてもいいさ。あたためるには及びませんよ。」とお爺さんは、やたらに遠慮して小さくかしこまり、朝食のお膳につく。お婆さんにお給仕されてごはんを食べながら、お爺さんは、昨夜の不思議出来事を知らせてやりたくて仕様が無い。しかし、お婆さんの儼然たる態度に圧倒されて、言葉が喉のあたりにひつからまつて何も言へない。うつむいて、わびしくごはんを食べてゐる。

「瘤が、しなびたやうですね。」お婆さんは、ぽつんと言つた。

「うむ。」もう何も言ひたくなかつた。

「破れて、水が出たのでせう。」とお婆さんは事も無げに言つて、澄ましてゐる。

「うむ。」

「また、水がたまつて腫れるんでせうね。」

「さうだらう。」

 結局、このお爺さんの一家於いて、瘤の事などは何の問題にもならなかつたわけである。ところが、このお爺さんの近所に、もうひとり、左の頬にジヤマツケな瘤を持つてるお爺さんがゐたのである。さうして、このお爺さんこそ、その左の頬の瘤を、本当に、ジヤマツケなものとして憎み、とかくこの瘤が私の出世のさまたげ、この瘤のため、私はどんなに人からあなどられ嘲笑せられて来た事か、と日に幾度か鏡を覗いて溜息を吐き、頬髯を長く伸ばしてその瘤を髯の中に埋没させて見えなくしてしまはうとたくらんだが、悲しい哉、瘤の頂きが白髯の四海波の間から初日出のやうにあざやかにあらはれ、かへつて天下の奇観を呈するやうになつたのである。もともとこのお爺さんの人品骨柄は、いやしく無い。体躯は堂々、鼻も大きく眼光も鋭い。言語動作は重々しく、思慮分別も十分の如くに見える。服装だつて、どうしてなかなか立派で、それに何やら学問もあるさうで、また、財産も、あのお酒飲みのお爺さんなどとは較べものにならぬくらゐどつさりあるかいふ話で、近所の人たちも皆このお爺さんに一目いちもく置いて、「旦那」あるいは「先生」などといふ尊称を奉り、何もかも結構、立派なお方ではあつたが、どうもその左の頬のジヤマツケな瘤のために、旦那は日夜、鬱々として楽しまない。このお爺さんのおかみさんは、ひどく若い。三十六歳である。そんなに Permalink | 記事への反応(0) | 18:24

2026-04-22

日本人女(32)が11歳年下のネパール人の恋人に別れを切り出されて殺したんじゃないかって言われてた事件、どうなったかなー?って調べてみたらネパール人は自殺扱いになってて女は自殺幇助で起訴されてたわ。

11箇所の刺し傷でその中には左手貫通したり心臓まで届く傷があるのに自殺ってほんとかよー?

増田はどう思う?

2026-04-21

小さい子供心臓

小児科医療限界なら

心臓病持ちの子供の延命は諦めて新しい子作ればいいじゃんとは思う

2026-04-20

目覚めが過去最悪と感じるほど嫌な夢をみて、飛び起きたのだけど、同じ時間日本地震が起きていた。

日本国外にいるから、地震を感じて変な夢を見たわけではないし、予知夢だったか、となるわけでもないのだけど、タイミングが合いすぎだな…となった

なお夢の内容は、竜巻が起き、その中から宇宙生命体が現れて、人間を殺したり拐ったりするというSFものだった。竜巻が起きる前に直下型地震のような揺れがあったのが1番心臓に良くなかった気がする。

竜巻が起こるやや前から、森の中やら住宅から動物がわらわらと飛び出してどこかに走り去っていく様子が、結構現実味を帯びていなかった。猫の毛が逆立ちすぎて毛玉になっていた。この時点でなんとなく、変だな?と感じていたのだと思う。

きちんとしたパニック映画様相だったので、精神が負荷に耐えられず起きてしまった。これは夢じゃないおかしい、と思ったような気がする。

起きれて良かった。起きなかったらどんな夢が続いていたのかは気になるけれど。

早く死にたい

生きて行くためには胃や心臓おかしくなるくらい働かなければならない。しかし、そのような苦労をしても結局は死ぬのだから早く終わらせたい。

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