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はてなキーワード: 参院選とは

2026-01-24

もうマスコミ世論操作する力はない

去年の参院選、おととしの衆院選でわかったろう

もうマスコミ世論操作する力はないんだよ

からどんなにマスコミ偏向報道をしても自民党が勝つ

しろ高市人気だから自民党を叩くとマスコミが悪役になる

雰囲気選挙だよ完全に

今はネット時代から

免許事業テレビより誰が作ったかもわからないショート動画デマが信用されるから

新聞なんてとっくに誰も読んでない

何やったって自民党が勝つよ

2026-01-23

金配りで少子化対策は無理だぞ あるいは チームみらいお前もか

まぁタイトルが全てなんだけど。

元ネタ

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015032761000

みらい “子どもの数にあわせ税金安くする「子育て減税」を”
チームみらいは22日、衆議院選挙公約を発表し、子どもの数にあわせて税金を安くする「子育て減税」の導入などを盛り込んでいます

子育て支援少子化対策じゃないんだよ。

またお前かと言われようとも何度でも言うけど、

子育て支援しても少子化対策にはならねえんだよ。


から、チームみらいが「将来世代への投資のため」として減税政策をするならそれはわかるんだけど、参院選の時のマニフェスト

https://policy.team-mir.ai/view/31_%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%93%E5%AD%90%E8%82%B2%E3%81%A6.md

を参照すると、思いっき

児童手当とは別に、新たな少子化対策としての「子育て減税」を導入します。

って書いてあるんだよ。で、さら

「一律的な現金給付低所得世帯以外に出生率向上効果を示さない」という研究結果は、現金給付額が所得に占める相対的割合が低い場合出産子育てに関する行動への影響が限定的であることを示唆しています

とあるんだけど、これは参照している調査結果が古いのか、示唆はしていたが既に否定されている。

と言うのは、子ども一定人数以上生んだら子どもが成人するまで働く必要がない、さらに一部の国では生んだら一生税金ほとんどかからない、と言うレベル政策をやった国が既に何カ国かあって

いずれも一時的需要の先食いのような形で子どもの数が増えたけれども、その後その反動が出て出生率が以前よりも落ちる、と言う結果になっている。

有名どころではフランス韓国もそうだし、ロシアポーランドなどがあるし、効果が無いので増額!とやったけど伸びなかった例は、シンガポールとかがある。

https://unfpa.org/sites/default/files/pub-pdf/Policy_responses_low_fertility_UNFPA_WP_Final_corrections_7Feb2020_CLEAN.pdf

ここら辺のレポートを参照するべき。

もちろん、もっと巨額の金を配ったら良いと言う議論は成立すると思うんだけど、少なくともチームみらいはそう言う暴論を言いたいのではないと思うんだよね。

子育て世代の減税は賛成だが、それをやっても少子化対策にはならない事を認識して効果のある少子化対策立案せよ

チームみらい含む政治に望むのはこれなんだよ。

子育て支援少子化対策にならないので、子育て支援したらOKじゃなくて、少子化対策別にやれってこと。

まず、少子化とは非婚化晩婚化と同義というレベルで連動するのでまずここに手当てすること。

次に、既に子どもがいる家庭における子どもの数を増やす、と言う方面には、女性キャリア支援を手厚くすることで子どもが増えることが示唆されていてそっちもちゃんとやる。この部分は広義の子育て支援とも言えるが、金を配っても増えない。

あとは、何が効果があるのか分からん状況だけど、ともかく、子育て支援たか少子化対策はこれでOKみたいにしないでいただきたい。

2026-01-22

注目している選挙区石川1区

https://news.yahoo.co.jp/articles/33497088a070eb551411d86cfabbc3dacea9bc97

立憲民主党公認していた荒井淳志氏を公認しないことを決めて、選挙区自民国民民主勝負になる予定

前回は選挙区自民当選、2位の荒井淳志氏とは約1万3500票差

https://shugiin.go2senkyo.com/50/senkyoku/44648

創価票が自民から中道に移れば選挙区当選できるのに中道候補を立てず

比例復活国民民主現職候補に票を集めたいみたいだけど、参院選まで様子を見ると言っている玉木に恩を売る意図がわからない

荒井淳志氏は石川2区なら公認すると言われたそうですが、石川2区国民民主候補擁立を断念、中道も出さないっぽい

部外者からは見えない力学作用する石川1区に注目している

2026-01-21

anond:20260121185949

立民の原子力発電関連の政策って

https://cdp-japan.jp/visions/policies2025/25

だいたいこれだけだよ。

要するに「将来的には廃炉を目指す」が「条件付きで原発の再稼働を認める」ってこと。

で、たとえば去年の参院選で何を訴えたかっていうと、

https://cdp-japan.jp/archive/election2025/

  1. 物価からあなたを守り抜く
  2. 就職氷河期・現役世代シングル世代安心
  3. 農山漁村生活インフラを守って地方を豊かに
  4. 年金底上げ医療介護体制を万全に
  5. 子育てやす環境を作る
  6. ジェンダー平等人権擁護犯罪被害者支援の推進
  7. 自由貿易リードして日本平和を守る
  8. 政治の信頼を取り戻す若者政治参加

脱原発看板政策なんですかね?

強いていうなら3番の「生活インフラ」のところにいちおう原発も入るだろうけど…

anond:20260121114535

コメ問題って去年一時的に盛り上がったけど前回の参院選ではまったく効いてなかったし票にならないってわかって捨てられる方向だと思うね

2026-01-17

立憲民主党には芯となるポリシーがない

から主義主張の全く異なる相手とも平気で手を組む。2025参院選も2026衆院選も。

立憲民主党がやっているのは「政治のための選挙」ではなく「選挙のための選挙」。

政治家はそれで嬉しいこともあるのかもしれないが、支持者からすると本当に馬鹿馬鹿しい。 言ってることがコロコロ変わる人間投票する気なんて起きないわ。

実際立民と公明合併は無理じゃね?

まず立正佼成会支援をもらっている議員宗教的理由で無理

政策でも集団的自衛権原発再稼働、改憲周りで活動家系の支持者が多い人は合流できない

結局立民の中道保守系の人たちが公明党に合流するだけで立民は参院選以降も残るんじゃないか

そうなると中革に来るのは公明党コントロールやすい人たちだけになるから中革はより実質公明党連合になり中道政党が創価学会の手に落ちる

うーん、立民の中の中道保守派が分裂して新党作り公明党と連立または選挙協力するくらいが良かったんじゃないか

完全に創価学会にハメられた気がする

2026-01-16

anond:20260116224201

今回衆院選公明比例区上位で選挙区撤退ってしてるのと同じことを参院選でもやるわけだから選挙区の立憲候補にはメリットあるんだよ

しろ比例で多少公明に有利にするくらいでないと公明側のメリットがない

anond:20260116221633

新進党はなんで持続できなかったのかって話になるし、そもそも新進党での参院選でも創価連合で揉めている

創価連合後ろ盾がない候補者当選しにくい状態問題になっていたし

新進党当時は現在参院選比例は制度が違うから比較するのもあれだけど

anond:20260116221350

公明が多めに当選するからと言って公明以外がゼロになるわけではない

それに去年の参院選だって蓮舫が出ると労組候補当選しにくくなるという批判はあったが出た

それに新進党時代公明連合は一緒に同じ政党参院選してたからな

anond:20260116215411

参院比例で立憲民主10以上とったことはない

去年は7議席

参院選も合流するとしたら公明が比例候補立てすぎなければいいだけだし

参院選も公明選挙区撤退して立憲の候補支援するから比例区公明党系が多くても我慢してくれという交渉もあり得る

衆議院だけ新党理由参議院新党にできない理由選挙制度の違い

衆院選重複立候補できるから新党にする必要がある

一方で参院選は重複できないか新党にする必要がないし立憲はしたくない

これが理由

以下は解説

重複できない参院選から新党にすると公明側が圧倒的に有利になってしま

なぜ参院で一緒になると公明が有利なのかというと、創価学会参院比例で政党ではなく候補者名を書くから

前提として参院選比例名簿順位はなく、政党が得た議席数に応じて候補者の得票が多い順で当選が決まる

創価学会は比例で個人名を書くが、比例で立憲に入れる人は個人名ではなく政党名を書く方がずっと多い

このギャップ参院新党にできない理由

例えば前回の参院選比例の議席は立憲が11公明が4(たぶん)

この結果を新党に置き換えると、立憲は8に減って公明は7に増える

なぜかというと、創価学会参院比例は候補者名を書くから(2回目)

参院選比例名簿順位はなく、政党が得た議席数に応じて候補者の得票が多い順で当選が決まるから

参院新党にすると、創価学会がやろうと思えば立憲側の当選は3くらいまで減らせると思うし、立憲側は対抗できない

なので、参院では中道改革連合になれない

特定枠で立憲側の数を確保するってやり方も可能だけど現職のために使うのは互助会だと批判されてもしょうがないし、特定枠の割当でもめるだろうしでお互いにやりたくないと思う)

参院選になった時、立憲と公明はどうして新党で戦わないのかと聞かれた時にどう答えるんだろう

比例で公明が有利になるからという答えでは生活者目線じゃないのは明らかで、本当にどう答えるつもりなのか

衆院でできるけど参院はできない、その理由を考えると中道改革連合互助会と呼ばれてもしょうがないだろう

anond:20260116215118

参院選では社民党の比例で出てたし今回出るとしても社民党と一緒にやるだろう

もう今回、新社会党に入れるわwって言おうと思ったけどそもそも候補者出るんか?

参院選甲斐正康支援してたのは覚えてる

高市解散選挙メモ 2

・立憲野田公明斎藤が作る新・新進党中道改革」、党名見ただけで広告代理店とかついてないんだろうなぁと思った。党名が漢字4文字略称はおそらく「ちゅうどう」でひらがなで5文字選挙に不利になるに決まってるでしょ。「立憲」「公明」「民主」票を全て捨てるって。

・旗になる人も政策がないのが残念だった。マーケティング担当者がいれば、結成会見でサクラ記者物価対策質問させまくって物価対策を強調させ、「新党生活第一を掲げる」という印象を世間に強く植え付けさせることができた。前回の参院選外国人問題によって埋没させられてしまった給付金食料品減税といった「生活に直結する争点」を再燃させることこそが、新党結成の最大の「大義」になったのに

 

https://anond.hatelabo.jp/20260114220539

2026-01-15

立憲民主党を離党した

2022年から協力党員だったけど、今日公明党との合流決定のニュース確認してから夕方に総支部事務所に行って離党届を提出した。

旧立憲結党ときはまだ高校生だったし、政治にあまり強い関心はなかったけど、立憲民主党結党に、「政治が少し良くなるんじゃないか」と淡い期待をしたのを覚えている。その後、コロナから2021年総選挙までの間の流れで立憲民主党共感して、衆院選では陰ながら応援した。結果的に敗北したのは残念だったけど、自分自身が動かないといけないという一種の使命感を感じて、翌年のはじめに入党することにした。

それから私は、体調が悪かったりしてあまり思うように活動できなかったけど、いろいろな貴重な経験をした。電話かけをしたり、ポスターを貼ったり、ビラを配ったり、党本部での会合に出席したり、遠くまで行って選挙の手伝いをしたり、地元議員に会って裏話を拝聴したりした。選挙立会人も何度かやった。

けれど、2023年ごろから立憲民主党方向性への違和感が強くなってきた。まず、春先の入管法国会非正規移民本国に送り返して生命危険さら入管法改正」案に対して、米山隆一トロッコ問題的な論法で「妥協する」ことを主張した。それは、外国人事実上「殺す」法案に対して承認のハンコを押すようなものだと私は感じた。塩村あやか鈴木庸介もそれに乗っかり、私がそれまで信頼していた多くのネット支持者も同調した。幸い、鎌田さゆり山田勝彦石川大我石橋通宏らの努力もあり、立憲は最終的にハンコを押すことを拒否した。けれど、当事者生命無視した功利主義的な議論が支持者の間ではびこったことに対し、私はかなり居心地の悪さと憤りを感じた。

その後も、私の違和感は強まるばかりだった。2024年代表選では、枝野幸男投票した。結局野田佳彦勝利して、代表選中に自分陣営にいた人ばかりを執行部に起用する露骨なお友達人事を行った。私は、気分が悪くなった。サンクチュアリ近藤枝野派)、国のかたち研究会(菅派→西村派)、社会民主主義フォーラムなどの「左派」系党内グループ野田執行部の路線に対して何らかの抵抗を示してくれるかもしれないとのかすかな期待を抱いた。けれど、しまいには(私にはもはや迷走しているようにしか見えなくなった)枝野幸男、そして近藤昭一も、野田佳彦呼応して「中道」という空っぽ言葉連呼するようになった。

立憲民主党近いうちになくなるのではないか、「希望の党騒動が再び起きるのではないか、という懸念はしばらく前から抱いていた。けれど、それがここまではやく現実になるとは思っても見なかった。私は、心のなかの違和感をひた隠しにしながら、衆院選に、都議選に、参院選に奔走(というほどのことはしていないが)した。24衆院選で立憲が50議席増やして躍進し、私の選挙区の候補が久しぶりの小選挙区当選を勝ちとったときは、心の底からしかった。

けれど、それも全て無駄だった。「立憲」民主党は、立憲主義中道左派仮面も捨てて、「改革中道」という味のしないガムのようなくたびれた言葉で、つい数ヶ月前まで自民党ウンコみたいな政治翼賛しまくっていた公明党創価学会に擦り寄りはじめた。そして、数日前に統一名簿の話が出たかと思ったら、昨日の夜に新党結成の速報がいきなり出て、24時間もしないうちにそれは党の機関決定になった。1日もたたない間に決まったので、一般党員はもちろん、地方議員さえ意見を述べる猶予は一切なかった日本共産党ボルシェビキ組織論をもった社民主義者なら、立憲民主党選良の皮を被った前近代的地方大名連合体にすぎない、と私は感じた。立憲「民主」党のなかに、少なくともわれわれが一般理解している意味での党内民主主義は、存在しない。野党第一党政局のために一瞬で溶解した希望の党騒動反省は、「排除の論理をとらない」といううわべの口約束しか見られない。

私はそうした事実を突きつけられ、もはや言葉も出なかった。われわれ支持者は、野田佳彦枝野幸男安住淳小沢一郎重徳和彦泉健太にとってただの都合のいいコマにすぎない。そして政治が向き合う対象である大衆も、彼らがいったん権力を取れば、きっと似たような扱いを受けるだろう。その扱いは、確かに自民党よりはましになるかも知れない。けれども、奴隷労働のような低賃金に苦しみ、給与未払いが起きても泣き寝入りするしかない、労働組合にすらつながれないような末端の労働者、さまざまな種類の差別や抑圧に苦しんで、物理的あるいは精神的な死の危機と日夜戦っているマイノリティ、そして将来に対して漠然とした、しかし逃げ道のない不安にさいなまれている(そしてときには外国人高齢者障害者といった誤った敵にその怒りを誘導されてしまう)日本の多くの人々に、「ちょっとだけきれいな自民党」が提示しうる解決策は、一体何だろうか。

立公新党(こっちが気恥ずかしくなるような政党名になるらしい)は、もしかすると、連合+創価学会の圧倒的な組織力で、高支持率という幻像にはしゃぎまわって醜態さらしている高市政権を圧殺するかもしれない。けれど、「左派」どころか「リベラル」さえ言うのを躊躇するような、これまでの安保法制原発への態度をまともな説明もせずに180度転換することを厭わないような新党政権を握ったとしても、「もっと良い未来」が実現できるとは到底思えない。うまくいって、例えばAI粗製乱造された広告収入目的テンプレ記事とか、使い古されて擦り切れたネットミームのような、凡庸でつまらなくて、しか場合によっては有害ものしかまれてこないだろう。

2024年イギリス総選挙で大勝利を収めたスターマー政権現在記録的な低支持率で苦しんでいるように、現代社会根本矛盾への一応の対処策さえ示すことはできず、右派の主張に妥協に次ぐ妥協を重ねて、参政党や日本保守党のような右の極に早晩その座を譲ることになるのではないか

立憲民主党さようなら。40年後の私たちが、「立憲民主党のあった時代はまだマシな世の中だったなあ」と思っていないことを祈ります

新進党結成時も衆議院だけ先に合流して参院公明参院選後に合流ってことになってたのに

全員合流する前に新進党解党しちゃったけど今回の改革中道とやらも6年たつ前に亡くなってるんやろなあ

2026-01-14

高市氏の義理息子、参院選出馬相続税逃れの準備

クソだな

政治家政治団体を通せば相続税がかからない

から世襲ばっかなんだよ

政治なんかどうでもいい、自分利権とカネだけ

2億の献金もらって黙ってたしな、高市

2026-01-13

「あとで消す」は認めない anond:20260113084852

https://digital.asahi.com/articles/ASTBG22C1TBGUPQJ004M.html

失った構想力と想像力 高市総裁と「漂流する日本政治」はどこへ?

構成 編集委員高橋純2025年10月15日 6時00分

新しい自民党総裁高市早苗氏が選ばれた。初の女性首相となる公算が大きいと見られていたが、公明党が連立を離脱し、先行きの不透明感は増している。一方の野党一枚岩となれず、政権交代の好機をつかみ取るのに苦心している。漂流する日本政治。さて、どうすれば――。憲法政治歴史を専門とする3人が語り合った。

バックラッシュを経たうえでの「初の女性総裁

 杉田敦法政教授 高市早苗氏が、女性として初の自民党総裁に選出されましたが、その後、公明党連立離脱宣言し、政界は大混乱となっています自民党総裁がそのまま総理になるという構図が崩れました。そこで高市氏についてですが、女性トップリーダーになるのはいいことだと、ひとまずは言えますしかし、日本政界では、極端に強硬女性しか活躍できない構造になっているようで気になります。圧倒的な男性中心社会で認められるには、マッチョコワモテでなければという「圧力」が女性にかかっているようで、そうした圧力がある限り、真の女性活躍には必ずしも結びつかないのでは。

 加藤陽子東京大教授 自民党という家父長制的な政党、端的に言えば男性世襲議員が多いということですが、その中で、中産階級出身女性トップに立つことは時代を画する慶事である。これは間違いありません。ただ、1986年社会委員長となって「マドンナブーム」を巻き起こし、女性初の衆議院議長を務めた土井たか子さんとの連続性で高市さんを捉えることは難しい。この30年余の間に起きた……というよりも、まさに今回、高市さんを支援した方々が中心的役割を担った男女共同参画に対するバックラッシュを経たうえでの、初の女性総裁だということは踏まえておくべきです。

 総裁選出時の「ワーク・ライフバランスを捨てる」発言問題視されましたが、これは軍隊中隊長レベルの発想です。それも、負けている軍隊。「身を捨てる覚悟」を見せることでしか隊の統率をはかれない。とても残念です。女性リーダーシップを考える時、少なくともバックラッシュ以前の社会には、今の高市さんのようなありようは選択肢として存在しなかったはずです。

 長谷部恭男早稲田大教授 「教育勅語大好き人間」を自称する高市さんは、「企業体国家」への憧憬(しょうけい)を抱いておられるのでは。戦前日本はまさに企業体国家でした。国民全体の共通目標があり、国が個人生き方を決める。一億火の玉となって公私の別なく朝から晩まで天皇のために尽くす。そうであればこそ、富国強兵の旗のもと、あっという間に世界の「一等国」となりましたが、「天皇陛下のため」が暴走して勝てるはずのない戦争突っ込み国家滅亡の淵に立った。その結果できた日本憲法は、企業体国家から広場としての国家」へと国家像を転換させました。革命的な変化です。

 広場としての国家では、国民全体の共通目標なんかない。国家は、広場に参加する人たちが守るべきルール策定し、違反する人がいたら制裁する。それしかやらない。ルールの中でどういう生き方をするかは国民一人ひとりが決めます。ところがトランプ大統領の出現によって、広場のお手本だったはずのアメリカ企業体に変貌(へんぼう)しつつある。日本広場のままではだめなんだという焦りや気負いが、高市さんの言葉の端々ににじんでいます

 杉田 広場個人として生きるのは結構大変です。どう生きるか、どう行動するのかを自分で決められない、決めたくないという人にとっては「企業体国家」の方が暮らしやすい面がある。結局、輸出向けに自国為替を極度に切り下げて、輸入食料やエネルギー価格に苦しみながら、隊長の号令に従って倒れるまで残業するのが日本繁栄の道だという程度の想像力しか自民党とその周辺にはなかったということでは。

 今回、公明党から歴史認識や外国人政策と並んで、政治とカネについての要求を突きつけられ、連立離脱に至りました。しかし、この連立が壊れたら、自民党議席にかなりの打撃となることは、以前から知られていました。組織票が減って、小選挙区でも連敗となる。それでも高市さんを選んだということは、非常に狭い視野しか「戦況」を判断できなくなっていたのでしょう。もはや解党的出直しをするパワーすら残っておらず、身内を固めて古い自民党に戻ることしかできなかった。目を覆わんばかりの没落ぶりです。

 長谷部 石破茂首相スケープゴート贖罪(しょくざい)のヤギ)にしたことからすべてつながっています。ヤギさんは別に悪いことをしていない。だから「石破おろし」に対して「辞める必要ない」と内閣支持率が上昇したわけですが、悪いことをしたか否かは実はどうでもいい。「こいつが全部悪いということにしよう」とみんながまとまることにこそ、スケープゴート意味があります解党的出直しなどハナから誰も真剣に考えておらず、総裁選の候補者はこぞって「党内融和」を唱え、論戦も低調でした。そして、「自分たちの罪はすべてヤギさんが背負ってくれた。みそぎは済んだ」と、裏金議員が支える高市さんを総裁に選び、「傷もの」が党の要職につく。とても自然な流れです。しかし、あまりにも得手勝手な「身内の論理」はさすがに通らなかったということでしょう。

 杉田 「石破おろし」の中心にいた人たちが、いわゆる「安倍政治」の復権をもくろんでいたことは明らかです。安倍晋三さんが敷いたレールから石破さんが外れてしまたから、従来の支持層参政党に流れた、復権させれば支持層を引き戻せる、昔の強い自民党に戻れるという夢を抱いて、5人の候補の中では最も安倍さんに近い高市さんを選んだと。高市さんは積極財政を打ち出していますが、安倍路線で膨らんだ国の借金さらに増やせるのか。

 長谷部 NHK放送文化研究所が5年ごとに行っている「日本人の意識調査を見ると、安倍政権時代2013年と18年は9割以上が生活に満足していると答えている。選挙をやるたびに自民党が勝ったのも当然です。しかし、その「ツケ」がいま本格的に回ってきて、円安による物価高で国民生活が痛めつけられている。今さら安倍政治に戻るなんてできるはずがないし、やってはいけない。国が潰れます

 加藤 安倍さん岸信介の孫、安倍晋太郎の息子ということで、自民党内での「正統性」を無条件に担える。しか高市さんにはそれがない。ないのに、安倍さんと同じように振る舞おうとするから危うい。最もまずいのは、彼女言葉定義が非常に狭く、射程も短いことです。たとえば、総裁選出後の記者会見靖国神社参拝について問われた際、笑顔をつくって「靖国というのは戦没者慰霊の中心的な施設で、平和のお社だ」。平和のお社? それは高市さんの勝手定義で、国際的にはまったく通用しません。アメリカ靖国ではなく千鳥ケ淵戦没者墓苑の方を正当な慰霊の場だと考えている。日中共同声明日中平和友好条約締結に向けて、靖国神社というトゲを抜くのに両国がどれほど苦労したか外交交渉の蓄積への敬意と理解がないですね。これまでのようにアメリカ一辺倒では立ち行かなくなっている中で、日本アジアと付き合っていかねばなりませんが、そのアジアの横っ面を張るようなひどい発言です。

一気に加速した外国人排斥的な流れ

 杉田 総裁選の中で、排外主義的風潮をあおりかねない外国人政策が前面に出てきたことも見過ごせません。19世紀イギリスウォルター・バジョットは、政治には「実務」と「威厳」の二つの機能があると整理しています法律をつくって政策を動かす「実務」は当然やらなければいけない。しかしそれだけでは人民はついてこないから、「大英帝国はすごい」というところを見せて忠誠心を獲得し、国を統合していかなければならないと。ところがいま、世界的に実務がほとんど機能していない。移民という、まさにスケープゴートを仕立てて「威厳」を無理やり演出し、人びとを統合することしかできていません。日本においても「日本ファースト」を掲げる参政党の伸長と、それに動揺して引きずられる自民党によって、外国人排斥的な流れが一気に加速しました。

 加藤 高市さんを総裁に選んだことで、自民党包括政党であることを諦めたと言えるのでは。党内外のコンセンサス意識した経済的利益配分に留意し、「大きなテント」を張って幅広い考えの人たちを包摂してきましたが、ついにテントをたたみ、党内の一部の「無責任ポピュリズム」にくみした感があります

 長谷部 昨今の日本政治の特徴はニヒリズムだと思います権力を握ることが自己目的化し、何のために権力を握るのかという目標価値蒸発してしまっている。先の参院選議席を伸ばした小政党党首人気取りはたけていますが、あるべき社会像を描けてはいない。ただ権力ゲーム面白くて、夢中になっている。しか政党助成金という多額の「賞金」までついてくるのだから、これはもうやめられません。

 杉田 衆参で自公が少数になったにもかかわらず、野党メディア自民党中心の発想からなかなか抜け出せなかったことが、日本政治停滞の大きな要因です。憲法原発などの政策完全に一致しなければ連立できないかのように言われていますが、世界を見渡せば、かなり考え方が違う政党が争点を限定して連立している。意見が異なる問題については基本的現状維持とし、たとえば減税を中心的な課題として内閣をつくればいいだけです。これまでそうした発想がなく、今回、公明党が離れても野党の動きが鈍いのは、政党政治への理解が浅いからであり、もっと言えば、依然として自民党過大評価しているからでしょう。

 加藤 石破さんは10日、戦後80年の所感を出しました。戦争が避けられなかった理由を、国内政治システムの不全から考察した声明です。国務大臣単独輔弼(ほひつ)制や統帥権独立等の制度的な穴を前提とし、その穴を補完し、「政策統合」に任じたのが日露戦争までの元老であり、1930年代までの政党だったとの理解は、最良の学知の裏付けある解釈です。

 しかし、政策統合を図れるはずだった政党は、英米との軍縮中国との戦争終結方針めぐり軍部の統御に失敗し続けました。その過程を、吉野作造美濃部達吉斎藤隆夫等、軍部批判者の名を挙げつつ裏面から書いた点に特徴がある。所感が一見日本対外的過誤に言及していないように見える理由はここでしょう。戦争を止められなかった理由歴史から真摯(しんし)に学び続ける国民がいて初めて、平和国家の礎を築けると首相は述べました。日本の今後の針路を注視する世界に向けてのこの言明は、日本国民全体の利益福祉にかなうものと思います

 杉田 石破さんが閣議決定を伴う戦後80年談話を出すのに反対した政治家たちは、何を守ろうとしたのか。彼らは安倍70年談話の「あの戦争には何ら関わりのない先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」を、もう謝らなくていい宣言だと捉えていて、80年談話でこれを上書きされたくなかったようです。ドイツ哲学者ヤスパースは、戦争の罪には四つあると言っている。①刑事的な罪――戦犯が負う。後の世代関係ない②政治的な罪――国民全体が負う。後の世代継承する③道徳的な罪――戦争への加担あるいは傍観といった個人行為に対して良心がその行為を裁く④形而上(けいじじょう)的な罪――災厄を引き起こす人間という存在のものが抱える罪。戦後40年にあたる1985年西ドイツワイツゼッカー大統領はこの整理を踏まえ、①は後の世代は負えないとしつつ、「罪の有無、幼老いずれを問わず、われわれ全員が過去を引き受けねばなりません」と罪を継承すると宣言した。ところが安倍談話は①だけをつまみ食いし、他の罪はないと言っているに等しい。今回、石破所感で、先の戦争に至る統治機構の不備という論点が出されたのは私も良かったと思いますが、安倍談話無視されたままの、他の罪が気になります

政治とは「可能性の芸術

 長谷部 ④を哲学者ハイデガー言葉で言い換えると「負い目」です。それは否定のしようがない。なかったことにはできないし、それから解放されることもありません。「職業としての政治」を著したマックス・ウェーバーは、政治家は行為の結果に責任を負うという「責任倫理」を説いていますが、行為の結果が良かったか悪かったか判断は結局、選挙依拠するしかない。責任倫理を問われないためには選挙に勝って政権に居続けなければならないから、そのためなら公文書改ざんするし、国会うそをつく。安倍さん本人がどこまで指示したか知りませんが、そうやって安倍政治は維持されていました。自民党内にそのことへの反省はないし、企業献金も、旧統一教会問題だって別に解決する必要はないじゃないかと、高市さんやその支援者はおそらく本気で思っている。ウェーバーが言う、悪い意味での職業政治家になってしまっています

 杉田 政治とは何かについては、大きく二つの考え方があり、一つはドイツ思想家カール・シュミットが述べたような、政治とは「戦争であるという考え方です。最近は、世界にこのような政治観が蔓延(まんえん)していますトランプ大統領はその典型で、政敵はもちろん、大学と闘い、さらには立憲主義否定して裁判官とさえ闘う。外国人は皆、潜在的な敵として扱う。日本でも、その亜流のような政治家たちが人気を集めていますしかし、政治についてはもう一つ、多様な考え方を前提に、話し合いを通じて何とか合意して妥協するという考え方もあります本来保守とはそういうものだという考え方もありますが、石破さんを含めて、今はファイティングポーズをとらないと人気がないようです。

 加藤 ファイティングポーズを取ること自体否定しませんが、立憲主義は守ってもらうことが最低条件です。立憲主義破壊しておいて将来のビションを語ってもらっても何もなりませんから

 長谷部 政治とは可能性の芸術などと言われますが、現在党派の枠を超えた想像力や構想力を取り戻し、停滞する日本政治を抜け出す方途を探るべきです。法の支配を守り、事実事実として認めるといったミニマム規律をもちろん維持した上でのことではありますが、単に税制社会保障負担をいじるといったことを超えた、日本社会の大きな展望をやはり描いてもらわないと。

 杉田 今後のことは予断を許しませんが、もしも一部野党との連立などで高市政権となれば、持続不可能経済政策に加えて、この間の産業学術軍事化の流れが一層強まる心配があります高市さんは「スパイ防止法」への意欲も繰り返し語っていますが、こうした法律がいったんできれば、報道機関海外とつながりのある団体根拠なくスパイ扱いされ、人権状況が悪化しうる。「戦争」としての Permalink | 記事への反応(0) | 08:55

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失った構想力と想像力 高市総裁と「漂流する日本政治」はどこへ?

構成 編集委員高橋純2025年10月15日 6時00分

新しい自民党総裁高市早苗氏が選ばれた。初の女性首相となる公算が大きいと見られていたが、公明党が連立を離脱し、先行きの不透明感は増している。一方の野党一枚岩となれず、政権交代の好機をつかみ取るのに苦心している。漂流する日本政治。さて、どうすれば――。憲法政治歴史を専門とする3人が語り合った。

バックラッシュを経たうえでの「初の女性総裁

 杉田敦法政教授 高市早苗氏が、女性として初の自民党総裁に選出されましたが、その後、公明党連立離脱宣言し、政界は大混乱となっています自民党総裁がそのまま総理になるという構図が崩れました。そこで高市氏についてですが、女性トップリーダーになるのはいいことだと、ひとまずは言えますしかし、日本政界では、極端に強硬女性しか活躍できない構造になっているようで気になります。圧倒的な男性中心社会で認められるには、マッチョコワモテでなければという「圧力」が女性にかかっているようで、そうした圧力がある限り、真の女性活躍には必ずしも結びつかないのでは。

 加藤陽子東京大教授 自民党という家父長制的な政党、端的に言えば男性世襲議員が多いということですが、その中で、中産階級出身女性トップに立つことは時代を画する慶事である。これは間違いありません。ただ、1986年社会委員長となって「マドンナブーム」を巻き起こし、女性初の衆議院議長を務めた土井たか子さんとの連続性で高市さんを捉えることは難しい。この30年余の間に起きた……というよりも、まさに今回、高市さんを支援した方々が中心的役割を担った男女共同参画に対するバックラッシュを経たうえでの、初の女性総裁だということは踏まえておくべきです。

 総裁選出時の「ワーク・ライフバランスを捨てる」発言問題視されましたが、これは軍隊中隊長レベルの発想です。それも、負けている軍隊。「身を捨てる覚悟」を見せることでしか隊の統率をはかれない。とても残念です。女性リーダーシップを考える時、少なくともバックラッシュ以前の社会には、今の高市さんのようなありようは選択肢として存在しなかったはずです。

 長谷部恭男早稲田大教授 「教育勅語大好き人間」を自称する高市さんは、「企業体国家」への憧憬(しょうけい)を抱いておられるのでは。戦前日本はまさに企業体国家でした。国民全体の共通目標があり、国が個人生き方を決める。一億火の玉となって公私の別なく朝から晩まで天皇のために尽くす。そうであればこそ、富国強兵の旗のもと、あっという間に世界の「一等国」となりましたが、「天皇陛下のため」が暴走して勝てるはずのない戦争突っ込み国家滅亡の淵に立った。その結果できた日本憲法は、企業体国家から広場としての国家」へと国家像を転換させました。革命的な変化です。

 広場としての国家では、国民全体の共通目標なんかない。国家は、広場に参加する人たちが守るべきルール策定し、違反する人がいたら制裁する。それしかやらない。ルールの中でどういう生き方をするかは国民一人ひとりが決めます。ところがトランプ大統領の出現によって、広場のお手本だったはずのアメリカ企業体に変貌(へんぼう)しつつある。日本広場のままではだめなんだという焦りや気負いが、高市さんの言葉の端々ににじんでいます

 杉田 広場個人として生きるのは結構大変です。どう生きるか、どう行動するのかを自分で決められない、決めたくないという人にとっては「企業体国家」の方が暮らしやすい面がある。結局、輸出向けに自国為替を極度に切り下げて、輸入食料やエネルギー価格に苦しみながら、隊長の号令に従って倒れるまで残業するのが日本繁栄の道だという程度の想像力しか自民党とその周辺にはなかったということでは。

 今回、公明党から歴史認識や外国人政策と並んで、政治とカネについての要求を突きつけられ、連立離脱に至りました。しかし、この連立が壊れたら、自民党議席にかなりの打撃となることは、以前から知られていました。組織票が減って、小選挙区でも連敗となる。それでも高市さんを選んだということは、非常に狭い視野しか「戦況」を判断できなくなっていたのでしょう。もはや解党的出直しをするパワーすら残っておらず、身内を固めて古い自民党に戻ることしかできなかった。目を覆わんばかりの没落ぶりです。

 長谷部 石破茂首相スケープゴート贖罪(しょくざい)のヤギ)にしたことからすべてつながっています。ヤギさんは別に悪いことをしていない。だから「石破おろし」に対して「辞める必要ない」と内閣支持率が上昇したわけですが、悪いことをしたか否かは実はどうでもいい。「こいつが全部悪いということにしよう」とみんながまとまることにこそ、スケープゴート意味があります解党的出直しなどハナから誰も真剣に考えておらず、総裁選の候補者はこぞって「党内融和」を唱え、論戦も低調でした。そして、「自分たちの罪はすべてヤギさんが背負ってくれた。みそぎは済んだ」と、裏金議員が支える高市さんを総裁に選び、「傷もの」が党の要職につく。とても自然な流れです。しかし、あまりにも得手勝手な「身内の論理」はさすがに通らなかったということでしょう。

 杉田 「石破おろし」の中心にいた人たちが、いわゆる「安倍政治」の復権をもくろんでいたことは明らかです。安倍晋三さんが敷いたレールから石破さんが外れてしまたから、従来の支持層参政党に流れた、復権させれば支持層を引き戻せる、昔の強い自民党に戻れるという夢を抱いて、5人の候補の中では最も安倍さんに近い高市さんを選んだと。高市さんは積極財政を打ち出していますが、安倍路線で膨らんだ国の借金さらに増やせるのか。

 長谷部 NHK放送文化研究所が5年ごとに行っている「日本人の意識調査を見ると、安倍政権時代2013年と18年は9割以上が生活に満足していると答えている。選挙をやるたびに自民党が勝ったのも当然です。しかし、その「ツケ」がいま本格的に回ってきて、円安による物価高で国民生活が痛めつけられている。今さら安倍政治に戻るなんてできるはずがないし、やってはいけない。国が潰れます

 加藤 安倍さん岸信介の孫、安倍晋太郎の息子ということで、自民党内での「正統性」を無条件に担える。しか高市さんにはそれがない。ないのに、安倍さんと同じように振る舞おうとするから危うい。最もまずいのは、彼女言葉定義が非常に狭く、射程も短いことです。たとえば、総裁選出後の記者会見靖国神社参拝について問われた際、笑顔をつくって「靖国というのは戦没者慰霊の中心的な施設で、平和のお社だ」。平和のお社? それは高市さんの勝手定義で、国際的にはまったく通用しません。アメリカ靖国ではなく千鳥ケ淵戦没者墓苑の方を正当な慰霊の場だと考えている。日中共同声明日中平和友好条約締結に向けて、靖国神社というトゲを抜くのに両国がどれほど苦労したか外交交渉の蓄積への敬意と理解がないですね。これまでのようにアメリカ一辺倒では立ち行かなくなっている中で、日本アジアと付き合っていかねばなりませんが、そのアジアの横っ面を張るようなひどい発言です。

一気に加速した外国人排斥的な流れ

 杉田 総裁選の中で、排外主義的風潮をあおりかねない外国人政策が前面に出てきたことも見過ごせません。19世紀イギリスウォルター・バジョットは、政治には「実務」と「威厳」の二つの機能があると整理しています法律をつくって政策を動かす「実務」は当然やらなければいけない。しかしそれだけでは人民はついてこないから、「大英帝国はすごい」というところを見せて忠誠心を獲得し、国を統合していかなければならないと。ところがいま、世界的に実務がほとんど機能していない。移民という、まさにスケープゴートを仕立てて「威厳」を無理やり演出し、人びとを統合することしかできていません。日本においても「日本ファースト」を掲げる参政党の伸長と、それに動揺して引きずられる自民党によって、外国人排斥的な流れが一気に加速しました。

 加藤 高市さんを総裁に選んだことで、自民党包括政党であることを諦めたと言えるのでは。党内外のコンセンサス意識した経済的利益配分に留意し、「大きなテント」を張って幅広い考えの人たちを包摂してきましたが、ついにテントをたたみ、党内の一部の「無責任ポピュリズム」にくみした感があります

 長谷部 昨今の日本政治の特徴はニヒリズムだと思います権力を握ることが自己目的化し、何のために権力を握るのかという目標価値蒸発してしまっている。先の参院選議席を伸ばした小政党党首人気取りはたけていますが、あるべき社会像を描けてはいない。ただ権力ゲーム面白くて、夢中になっている。しか政党助成金という多額の「賞金」までついてくるのだから、これはもうやめられません。

 杉田 衆参で自公が少数になったにもかかわらず、野党メディア自民党中心の発想からなかなか抜け出せなかったことが、日本政治停滞の大きな要因です。憲法原発などの政策完全に一致しなければ連立できないかのように言われていますが、世界を見渡せば、かなり考え方が違う政党が争点を限定して連立している。意見が異なる問題については基本的現状維持とし、たとえば減税を中心的な課題として内閣をつくればいいだけです。これまでそうした発想がなく、今回、公明党が離れても野党の動きが鈍いのは、政党政治への理解が浅いからであり、もっと言えば、依然として自民党過大評価しているからでしょう。

 加藤 石破さんは10日、戦後80年の所感を出しました。戦争が避けられなかった理由を、国内政治システムの不全から考察した声明です。国務大臣単独輔弼(ほひつ)制や統帥権独立等の制度的な穴を前提とし、その穴を補完し、「政策統合」に任じたのが日露戦争までの元老であり、1930年代までの政党だったとの理解は、最良の学知の裏付けある解釈です。

 しかし、政策統合を図れるはずだった政党は、英米との軍縮中国との戦争終結方針めぐり軍部の統御に失敗し続けました。その過程を、吉野作造美濃部達吉斎藤隆夫等、軍部批判者の名を挙げつつ裏面から書いた点に特徴がある。所感が一見日本対外的過誤に言及していないように見える理由はここでしょう。戦争を止められなかった理由歴史から真摯(しんし)に学び続ける国民がいて初めて、平和国家の礎を築けると首相は述べました。日本の今後の針路を注視する世界に向けてのこの言明は、日本国民全体の利益福祉にかなうものと思います

 杉田 石破さんが閣議決定を伴う戦後80年談話を出すのに反対した政治家たちは、何を守ろうとしたのか。彼らは安倍70年談話の「あの戦争には何ら関わりのない先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」を、もう謝らなくていい宣言だと捉えていて、80年談話でこれを上書きされたくなかったようです。ドイツ哲学者ヤスパースは、戦争の罪には四つあると言っている。①刑事的な罪――戦犯が負う。後の世代関係ない②政治的な罪――国民全体が負う。後の世代継承する③道徳的な罪――戦争への加担あるいは傍観といった個人行為に対して良心がその行為を裁く④形而上(けいじじょう)的な罪――災厄を引き起こす人間という存在のものが抱える罪。戦後40年にあたる1985年西ドイツワイツゼッカー大統領はこの整理を踏まえ、①は後の世代は負えないとしつつ、「罪の有無、幼老いずれを問わず、われわれ全員が過去を引き受けねばなりません」と罪を継承すると宣言した。ところが安倍談話は①だけをつまみ食いし、他の罪はないと言っているに等しい。今回、石破所感で、先の戦争に至る統治機構の不備という論点が出されたのは私も良かったと思いますが、安倍談話無視されたままの、他の罪が気になります

政治とは「可能性の芸術

 長谷部 ④を哲学者ハイデガー言葉で言い換えると「負い目」です。それは否定のしようがない。なかったことにはできないし、それから解放されることもありません。「職業としての政治」を著したマックス・ウェーバーは、政治家は行為の結果に責任を負うという「責任倫理」を説いていますが、行為の結果が良かったか悪かったか判断は結局、選挙依拠するしかない。責任倫理を問われないためには選挙に勝って政権に居続けなければならないから、そのためなら公文書改ざんするし、国会うそをつく。安倍さん本人がどこまで指示したか知りませんが、そうやって安倍政治は維持されていました。自民党内にそのことへの反省はないし、企業献金も、旧統一教会問題だって別に解決する必要はないじゃないかと、高市さんやその支援者はおそらく本気で思っている。ウェーバーが言う、悪い意味での職業政治家になってしまっています

 杉田 政治とは何かについては、大きく二つの考え方があり、一つはドイツ思想家カール・シュミットが述べたような、政治とは「戦争であるという考え方です。最近は、世界にこのような政治観が蔓延(まんえん)していますトランプ大統領はその典型で、政敵はもちろん、大学と闘い、さらには立憲主義否定して裁判官とさえ闘う。外国人は皆、潜在的な敵として扱う。日本でも、その亜流のような政治家たちが人気を集めていますしかし、政治についてはもう一つ、多様な考え方を前提に、話し合いを通じて何とか合意して妥協するという考え方もあります本来保守とはそういうものだという考え方もありますが、石破さんを含めて、今はファイティングポーズをとらないと人気がないようです。

 加藤 ファイティングポーズを取ること自体否定しませんが、立憲主義は守ってもらうことが最低条件です。立憲主義破壊しておいて将来のビションを語ってもらっても何もなりませんから

 長谷部 政治とは可能性の芸術などと言われますが、現在党派の枠を超えた想像力や構想力を取り戻し、停滞する日本政治を抜け出す方途を探るべきです。法の支配を守り、事実事実として認めるといったミニマム規律をもちろん維持した上でのことではありますが、単に税制社会保障負担をいじるといったことを超えた、日本社会の大きな展望をやはり描いてもらわないと。

 杉田 今後のことは予断を許しませんが、もしも一部野党との連立などで高市政権となれば、持続不可能経済政策に加えて、この間の産業学術軍事化の流れが一層強まる心配があります高市さんは「スパイ防止法」への意欲も繰り返し語っていますが、こうした法律がいったんできれば、報道機関海外とつながりのある団体根拠なくスパイ扱いされ、人権状況が悪化しうる。「戦争」としての政治観に一気にかじを切ることになりかねません。 Permalink | 記事への反応(2) | 08:48

2026-01-09

国政級選挙3連敗で政権を手放さなかった石破とマドゥロ大統領について

石破首相ベネズエラのマドゥロ大統領、どちらも「選挙結果民意)と政権継続のあり方」を巡って厳しい批判を浴びていますが、その「性質」には決定的な違いがあります

「石破首相の方が悪質」と感じられる背景には、おそらく「かつて他人に厳しかった言葉自分に返っていない(ダブルスタンダード)」ことへの強い憤りがあるのではないでしょうか。

それぞれの状況を整理し、比較してみます

1. 石破首相への批判民主主義ルール内での「居座り

石破首相が「選挙に負けても辞めない」と批判される理由は、主に以下の点に集約されます

「3回負けた」の文脈

2024年衆院選での与党過半数割れに加え、その後の地方選2025年参院選(設定上の状況含む)でも大敗を喫しながら続投する姿勢が、「民意無視」と映っています

過去発言との矛盾

かつて安倍政権麻生政権が苦境に立たされた際、石破氏は「退陣すべきだ」「責任を取るべきだ」と厳しく批判してきました。その本人が、いざ自分の番になると「比較第1党責任」「政治の停滞を防ぐ」と理屈をつけて続投することへの道義的論理的整合性の欠如が、国民の不信感を買っています

自民党内の論理

日本議会制民主主義議院内閣制)であり、形式上国会首班指名を受ければ首相を続けられますしかし、国民審判選挙)に負けてなお居座る姿は、民主主義の「精神」に反するという批判は免れません。

2. マドゥロ大統領の状況:民主主義の「破壊

一方で、ベネズエラのマドゥロ大統領が「悪質」とされるのは、ルール運用以前に「ルールのものを壊している」という点です。

不正の疑い:

2024年大統領選では、野党側が独自集計で圧勝(得票率70%超)を主張したのに対し、当局は詳細な集計データを出さずにマドゥロ氏の勝利宣言しました。

弾圧亡命

反対派を投獄し、対立候補ゴンザレス氏)を亡命に追い込むなど、力による政権維持を行っています。これは「負けても辞めない」というより、「負けを勝ちに書き換え、異論を力で封殺している」状態です。

比較ポイント

言葉の重みや政治倫理」という観点で見れば、自ら掲げた正義を裏切っている石破氏の姿勢に、より強い「欺瞞(ぎまん)」や「悪質さ」を感じるのは自然な反応かもしれません。

比較項目 石破首相日本マドゥロ大統領ベネズエラ
批判の核心 過去発言との矛盾政治責任回避選挙不正人権侵害独裁統治
政権維持の手段立憲共産党との連立を画策選挙結果改ざん疑惑警察・軍による弾圧
国民の怒り 自分には甘い」という不誠実さへの憤り 自由権利が奪われた」という生命危機感

石破氏の場合は「民主主義手続き形式)」を盾にしていますが、それがかえって「民意を巧妙にかわしている」ように見えるため、直接的な独裁よりも心理的な反発(狡猾さへの嫌悪感)が強くなる側面があります

2026-01-08

そもそも高市政権国民が選んだわけではない

参院選では自民党裏金にNOが叩き付けられたわけで

そこから自民党内で勝手に選んだ総裁総理になって、裏金統一教会さらに汚い政治になった

あげくにアメリカからGOがでたわけでもないのに、中国挑発する外交ミスを犯し、再三段階を踏んで警告されても無視

円安から崩壊物価上昇、経済制裁産業衰退までたった数ヶ月でやった戦後最悪の政権

一刻も早く退陣すべき

2025-12-27

共産党に入って五年経った。

とりあえず言いたいことだけ羅列していきたい。

共産党はもう終わるってことだ。

私は女性である。嘘をついておくが、専業主婦だ。どうでもいい嘘である。なぜ嘘をつきたいかというと、それがかっこいいと思ってるからだ。

というわけで、専業主婦共産党員は、支部会議に毎週行く。たぶん、支部会議を毎週できている支部奇跡存在だ。

支部長は落ち着きがない。会議は忘れないが、活動を忘れることがあり、たまに活動がすっ飛ぶ。かわいい。年齢は75歳である

会議は最悪である。今、共産党で集中期間で、赤旗党員も増やさないといけない。資本主義かよ?なんで資本がないのに資本主義になるんだ、謎。

というわけで、成果はゼロどころか、マイナスである。集金を担っているが、一人、購読をやめた。80の高齢女性で読まなくなってしまった、これからも頑張ってと言われたら取り付く島もない。

今月は別の支部党員が死んだ。ビラ折をする人がいないと嘆いている。どうなるかわからない。

でまあ、これを書こうと思ったのが、https://anond.hatelabo.jp/20250916222519投稿のおかげである

反差別なんて掲げて誰が票を入れるんだろう、中央は今回の選挙を捨てたんだと私は思っていた。

から反差別で、闘って本当によかったと思った。その後のことは、ごめんなさいしかない。

私は差別反対というのは票が逃げると思っていた。

なぜなら、つながっている共産党の支持者の大半は、差別に興味がないからだ。

議員生活相談でつながった人がほとんどで、家を失ったのをすんでのところで助けてくれたなんて過激ものもあれば、議会自分の声を取り上げてくれたんだという人もいれば、昔からの知り合いで、やっぱり頑張ってると思うと思ってるからとか、家が近所であいさつに来てくれるからとか、正直、なんで共産党かと語れそうな人は見当たらない。マジでどぶ板。

そうなると、選挙がどんどん厳しくなってくる。事務所の近所の新しい分譲住宅に行っても、門前払いである

一方、昔懐かしい長屋に行くと、高齢の方が優しく迎えてくれる。どうやって人と知り合えばいいんだろうか?わからぬ。

で、SNSをやろうという方針が出て、議員投稿拡散しよう!LINEの知り合いに!と。

そのはずなのに、SNSでは党員だとか支持者と名乗るものが、そんなことを無視して好き勝手投稿しており、意味が分からない。

どこの誰かもわからないので、注意しようもないし、他の地区委員会は遠い、そういう距離感

まぁ、とりあえず本来はそういう日常活動リアルの知り合いを増やすである共産党選挙は。

後援会ニュースという独自ツールを使って、名簿を作り、そこに日常からつながる努力をしており、それは確かなつながりだと感じる。

となると、門前払いが増えてきた昨今、どうやって支持を増やせばいいんだろう?わからぬ。

紙の赤旗を取ってくれるのが一番だけど、取ってくれないから。支部独自ニュースを作る。元市議が頑張って作っている。議員議員で紙のニュースを作る。できない地域はどうやっているのだろう?謎。

そうだよなぁ、勝ってほしいよなぁ、でも勝ち方が本当にわからないんだ、教えてほしい。

自民党を追い詰めたのは、裏金ニュースで、初めて自民党支持が離れだしたなんていうのが共産党界隈の情報赤旗界隈の情報、知らんもんなとほとほと思う。

しんぶん赤旗なんて誰も知らないんだ、裏金報道をしたのは共産党なんて誰も知らないんだ。で、参政党が日本人ファーストと言い出す。票をかっさらわれた。どうやったらよかったんだろう?

ちなみに、党員は負け慣れているので、赤旗のおかげだったんだと自分を慰めるほかない。内部の反省会はやばかった。そして、みんな糸が切れたように頑張らなくなってしまった。私もそのうちの一人である

だって、知らない家に、共産党後援会なんですけど、ニュースお届けしていいですか?なんて、とてもじゃないけど、しんどすぎてできない。

共産党を広げたい一心でやってきたのに、あの選挙の結果である。やる気が起きない。

市議ニュースの配布も、もう参院選が終わってからは、期限ぎりぎりである。あの紙に、何の意味があるんだろう。絶望しながら配ってる。見ないんだよね、そうだよね。

やっぱりもう頑張れないかもしれない。私以外はみんな、60歳以上の10人の支部なのである。これで、実は支部としては若いのだ。他の支部に60代はいないのである。みんな、70代、80代である

SNSで広げるやり方もわからない。どうやったら広がるんだろう?インフルエンサーでもないし、目立つ党員がやってることはよくわからない。

どこのだれかわからない人、でも、ちょっとだけ嬉しかった。差別はNO、これだけは言い続けようと思った。

選挙の時に、アナウンサーで車に乗って、演説の間のビラ配りの時に、おばあさんにビラを渡したことがある。

共産党さんね。嫌いじゃないけどね。選挙いからね…」と残念そうに去って行った。

なんていうか、ごめん。私は、勝てないくらいで、投票をやめようと思ったことがない。

綱領が素晴らしいから、投票してるし、党員やってる。勝つ勝たないの問題じゃない、魂の、生き方問題だ。

でも、勝ち方はわかんない。私の仲間はもういつ死ぬかわからいから、この支部がなくなったら、共産党は辞めようかなって思ってる。SNSのよくわからない人たちと一緒にされるのは嫌だから綱領違反だと思ってるから

なんでよく知らない人たちとあんなに毎日喧嘩できるんだろうね?路上にこいとか言えるんだろうね。それ以外に、党ではできることたくさんあるのに。事務所で座って笑ってくれる、それだけでいいのに。

事務所で、一緒に、ビラ折をする、ちょっとした喧嘩をする。居心地の悪い共生の中で努力をする。

勝てない党に、少しでも希望見出してくれてありがとうさようなら

追記

さようならで〆ておいて超恥ずかしいけど

自称こんな連中の人たちがこの発言利用しているのも、容認できないので。

私、中央に読んでほしい気持ちがないから、ここに投稿しているんですよね。

別に批判するなというつもりはないけど、自民党に対する利敵行為だよなーと思ってる

早く共産党がなくなって嘆くおまえらが見たいんだよ。

あ、バズったら宣伝だな、赤旗よろしくお願いします。

https://www.jcp.or.jp/akahata/web_daily/apply.html



さら追記

自称こんな連中なので、C.R.A.C.さん界隈が使ってる「こんな連中」に関しては興味ありません。

正当な批判も中にはあるのに、こんな連中とレッテル貼りをして、扇動をする綱領違反の人たちには、綱領をもう一度読んでくださいと申し上げます

自称こんな連中の方々に関しては、松竹さんと民主集中制をなくす運動をやっていってください、それが松竹擁護するためには必要でしょう。

そもそも「こんな連中」の語源を生み出した福岡県委員会に関しては失望中です。

でもまあ、仲間の尻拭いを引き受けるのが共産主義だよね。つらみ。

2025-12-11

anond:20251211222241

財政破綻の話はしていない

 言うまでもないが、本稿はたかダブル安をもって日本国債務危機に陥りつつあると主張するものではない。日本国債の保有シェアで見ると、海外投資家の保有率は6.5%と依然高くない。もっと日銀QT期間に入り、少子高齢化及び現役世代オルカンへの傾倒のせいで生命保険による国債買いも増えない中、今後の国債消化の海外投資家への依存度が高まっていくことだけは間違いない。管理通貨制度の下で生成された資金の行き先は究極的には準備預金国債しかなく、日銀当座預金が数百兆円単位で余っている以上、国内日本国債を買い支え現金量が足りないということはまずない。足りないのはあくまでも財務省供給するデュレーションを吸収する資本である。これまでは海外格付け会社による日本国格下げやその警報があっても無視すればよかったのだが、海外勢に依存する時代になればそれらの指図はしっかりとボラティリティを生むようになるだろう。

Bloomberg JGB vol

 幸い海外勢の日本財政への評価は昔と比較しても厳しくない。成長率を重視するS&Pはしばらく日本国格下げすることがないと言っているし、ムーディーズが警戒するのもあくまでも消費減税であるIMFも「日本財政赤字は着実に縮小しており、これがGDPの力強い成長とともに債務GDP比の低下に寄与している」としている。結局のところ、長期金利を上回る名目成長を実現していれば財政赤字は発散しないのである(ドーマー条件)。とはいえ実質成長を政策で持ち上げるのは短期的には困難なので、名目成長は必然的インフレ依存することになり、インフレを通した財政改善は俗にインフレ税と呼ばれるものである。夏の参院選でのポピュリズム躍進はインフレ税への直感的な反発であり、実際に財政が立ち行かなくなるのはインフレ税まで民意によって封じられた時であるが、現時点ではそこまではまだまだ距離がある。インフレ税で公的債務実質的に減額する手が使えるのであれば単年度プライマリーバランス黒字目標必要なくなり、その解放感はインフレ税の負担感を上回った。日本円の価値はどうもインフレによる公的債務圧縮の礎として燃やされそうであるが、経済体としての日本が同じように悲観的な雰囲気に包まれるわけではない。

要約

2025年後半、日米金利差で説明できないほどの円安

高市政権はどうも円安誘導は目指さなかった

円安進行を受け、日銀12月利上げが近付く

為替防衛的利上げの可能性を受けて国債金利が上昇

為替介入がFOMC後の12月中に行われる可能

為替介入が行われなかった場合、1月から円に絶望

為替介入あっても日米金利差相応の水準は遠い

・日米金利差で説明できる水準なら外貨シフトの好機に

財政破綻インフレ税で遠ざかっている

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