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2026-05-04

朝日新聞連載Re:Ronメディア公共記事 インタビュー 9条だけでない、憲法という「自己拘束」の知恵 木村草太さんに聞く 2026年5月3日 7時00分 聞き手大内悟史

憲法学者木村草太さんインタビュー

 

時は来た」と高市首相憲法をどう変えたいのか 持論は「国防軍

 ――戦後日本社会と人々の暮らしを支えてきた憲法は、地に足のついたものになっているでしょうか。

 

 憲法が示している戦後日本の基本原則は揺らいでいないと思います平和主義国民主権人権尊重を捨て去りたいという人はごく一部でしょう。ただ、気になる点もあります憲法学者として人権差別解消の問題に長く取り組むなかで、昨年出した『幸福憲法学』ではこう指摘しました。

 

 「本来は『人権』という言葉を使うべき場面で、それを避ける例もある」「『人権』という言葉は避けられている」と。

 

 ――80年近くを経て、憲法価値観空洞化しているということでしょうか。昨夏の参院選では外国人政策が急に争点化し、排外的政策を掲げる政党政治家が広く支持を集めました。

 

 社会経済の先行き不安や怒りが広く存在するとき、人はその原因を何かに帰属」させようとします。何が不安や怒りの原因かは目に見えるほど明確ではないので、その帰属先はしばしば操作されます哲学者スローターダイクは、中世カトリック教会共産主義が、人々の怒りの矛先を操作して自分たちエネルギーしたことを論じています。怒りや不安を人の属性帰属させれば、差別の出発点となります

 

 例えば、外国人に見える観光客マナーが悪かった時、その人の問題とするべきですが、外国人差別を煽(あお)る人は「外国人観光客全員」あるいは「在留外国人も含む外国人全員」の問題とする操作します。

 

 ――メディアも、目に見える誰かのせいにして差別に加担しないようにしたいです。

 

 差別を防ぐには、不安や怒りを安易に誰かのせいにしないという意味での「自己拘束」が必要です。メディアが、因果の流れを丁寧に説明する必要があるでしょう。例えば、原油高に伴う物価高のメカニズムを報じることは、日常イライラを「外国人」に向けず、適切な対策を打たない政府や、戦争を続けるロシアイスラエル問題意識させることにつながります

 

プライバシー権と「差別されない権利

 ――不安や怒りのはけ口を探して、誰かを標的にする。そうして自分感情操作された結果、差別に加担するのは嫌です。

 

 憲法の掲げる人権差別解消の理念は、憲法学が最前線で扱うテーマの一つ。最近研究では、プライバシー権をめぐる議論差別問題とつなげながら掘り下げて考えています

 

 プライバシー権は、個人尊重幸福追求権を定めた憲法13条にもとづき、発展してきました。

 

 プライバシー権は「一人で放っておいてもらう権利」に由来します。この権利は、他者自分を標的として認識されない状態を守る権利とでも言いましょうか。あの人は、一人暮らし女性だ、老人だ、と認識されると、犯罪に巻き込まれリスクが高まり、緊張します。そう認識されないことで安心する。その安心感を守ろうというのが出発点です。

 

 その後プライバシー権は、人に知られたくない個人情報を知られずに、隠したいことを隠すための権利として発展しました。さらに、性的指向被差別部落出身であることなど、被差別情報を隠す権利としてもプライバシー権が使われるようになってきました。

 

 ここに概念の混乱が生じます

 

 ――混乱とは?

 

 個人情報なかには、裸や家の中など、①認知されるだけで苦痛情報と、認知されることよりも、②それを使った違法行為差別心配情報があります

 

 プライバシーとは、もともと①を隠すことだったわけですが、最近では、②もプライバシーにすることで違法行為差別を防ごうという議論になってきています

 

 しかし、違法行為差別に使われる情報なかには、公開されているものもあります。例えば、大学新聞社電話番号は公開されていますが、「いたずら電話をしよう」という呼びかけとともにSNS投稿されたら迷惑です。また、性別や肌の色は、隠されたプライバシー情報とは言えませんが、それを差別のために使われてはたまりません。

 

 これらの問題は、プライバシーとは別の権利、つまり違法行為を誘発する形で公表されない権利や、差別に使われない権利対応した方が明快です。ところが、最近プライバシー権議論は、これらの問題も隠したい情報を隠す権利の応用で対処できるとして、プライバシー権の射程を広げて対応しようとします。

 

 ――プライバシー権とは別に差別されない権利」があるということですか。

 

 はい。隠したいものを隠すプライバシーという概念対応しようとすると、性別や肌の色、出身地といった公開情報での差別は防げません。

 

 「差別されない権利」なら、公開情報だろうが、非公開情報だろうが、それを不当に利用してはならないと議論できますプライバシー権は、個人情報を「認知させない」権利だとすれば、差別されない権利個人情報を不当に「使用させない」権利です。

 

 このことは外国人差別とも深く関係しています

 

 肌の色や話す言葉など、公にされた情報外国人かどうかを推測できることがあります。ここから、「外国人お断り」のような差別が生まれます

 

 「外国人お断り」をする人からすれば、公開情報を使っているだけだからプライバシー権侵害していないと思うでしょう。しかし、外国人だという個人情報差別に使うことは、差別されない権利侵害と捉えるべきです。

 

 他にも、LGBTQの性的指向性自認などを本人の許しを得ずに暴露する行為を「アウティング」と呼びます。こうした行為プライバシー侵害だと言われてきました。ですが本来性的指向性自認は「隠したい恥ずかしい情報」ではなく、当人アイデンティティーの根幹となる情報です。アウティング問題なのは、恥ずかしい思いをさせたからではなく、差別をするかもしれない人に情報を開示して、差別を誘発する危険を作ったからだと考えるべきです。

 

 プライバシー権のおかげで、私たちは他の人の個人情報認知するときに慎重になれました。ただこれだけでは足りない。プライバシー権と「差別されない権利」を区別すれば、既に認知した情報でも、「この場面でこう使っていいのかな?」と使用の場面で慎重になれます権利を知ることで、差別を防ぐ「自己拘束」ができるわけです。

 

 ――個人情報差別的な使用とそうでない使用は、どう違うのですか?

 

 個人選択の結果を、国籍性別帰属させると差別になります。例えば、犯罪をするかどうかは個人選択ですが、それを国籍出身地のせいにするのは差別だと言わざるを得ません。

 

 雇用の場面でも、「この人は女性から辞職する可能性が高い」とか「外国人からこういう行動をとるはずだ」と判断するのも、性別国籍情報差別的な使用の例でしょう。不安イライラを「外国人」のせいにしがちなトレンドを止めるには、「差別されない権利」の考え方を根づかせることが重要です。

 

憲法に書き込む影響力

 ――そうしたトレンドの一つと言えるのかもしれませんが、高市早苗首相4月12日自民党大会で「時は来た」と述べ、改憲に意欲を示しました。

 

 不安イライラを「憲法」に帰属させるトレンドですね。

 

 国会憲法審査会などの議論は始まったばかりで、高市首相が目指す改正案はまだ示されていません。

 

 自民党のものとしては、安倍晋三政権下の2017年に示した「改憲4項目」がありますが、いまなぜ改正必要かという根本的な理由けが希薄でした。参議院の合区解消には実務的な必要性があるかもしれませんが、残りの3項目、自衛隊の明記や緊急事態対応の強化、教育環境の充実については、現行の憲法法律でも不足はない。仮にあっても、法律改正で済むような話ばかりです。

 

 日本への武力攻撃があった場合防衛行政は、現行憲法でも禁じられていません。緊急事態に際し、あらかじめ法律の定めた条件の範囲政令を出すことも、禁じていません。実際、災害対策基本法には、その例があります

 

 ――自民党の狙いは改憲の実績づくり、いわば「お試し改憲」だとの見方もあります

 

 もともと自民党の方々は、憲法9条2項を削除して軍を創設すると言ってきました。自衛隊明記案というのは、軍創設案の支持が広がらないため、「現状維持なら実現しそう」と出てきた妥協案なのでしょう。新しい条項ができると、「これまでできなかったことができるようになったのだ」と解釈される危険が生じ、何が起きるか不透明になります。当たり前ですが、現状維持したいなら、現状を維持するのが一番です。

 

 ――それでも、少しでもよい改憲なら賛成するという人もいるのではないでしょうか。

 

 憲法は国の最高法規。条文に書いていない要素を書き込むことによる影響を慎重に検討する必要があります

 

 例えば、明治憲法における都道府県位置づけはあいまいでしたが、戦後憲法92~95条に地方自治原則が書き込まれ、そのことで地方分権が大きく進展しました。もしいま自衛隊憲法に明記すれば、国家権力執行する警察海上保安庁などのほかの行政組織にはない強固な地位を得て存在感を増すでしょう。それでよいのかどうか。

  

 ――日本を取り巻く国際情勢は厳しさを増しています災害救助だけでなく有事切り札として自衛隊に期待する世論は高まっているように思います

 

 災害救助や国際貢献の面で自衛隊活動評価する世論トレンド理解しますが、慎重な分析必要です。

 

 憲法9条は、日中戦争太平洋戦争反省の下で外国領土侵略するような武力行使制限する「自己拘束」です。

  

 憲法制定から80年近くが経ついま、国際情勢が悪化していても、湾岸戦争イラク戦争ロシアウクライナ侵攻、米国イスラエルイラン攻撃などの戦地自衛隊派遣すべきだという世論国内で盛り上がる気配はありません。国連平和維持活動PKO)で自衛隊戦闘地域外に派遣する道はありますが、世論も、武力行使には非常に厳しい態度をとり続けています

 

 9条改憲を長年目指してきた自民党保守派でさえ、戦力の不保持をうたう9条2項の削除などではなく自衛隊の明記を目指す妥協策を打ち出すようになったことは、同項の平和主義精神改憲派にまで浸透したこと意味しており、「護憲派勝利」とさえ言えるのかもしれません。

 

 ――心配性かもしれませんが、そうした日本世論台湾有事などの危機に直面すれば、大きく転換しうるのでは。

  

 もし中国台湾武力侵攻した場合在日米軍基地自衛隊基地攻撃対象になるでしょう。必然的に、日本への武力攻撃事態となり、個別的自衛権の発動場面となります台湾有事は、海外での集団的自衛権行使とは違う事態だと考えるべきです。

  

 ――もう一つ気になるのは、自民党日本憲法改正草案12年)や「創憲」を掲げる参政党の新日本憲法(構想案)(25年)のような全面改憲可能性です。

 

 憲法の基本原則、すなわち国民主権平和主義基本的人権の尊重を廃棄するような全面改憲ができるとは思えません。ただ、逆説的ですが、そうした憲法価値観がしっかり浸透しているからこそかえって警戒心が薄れ、「自己拘束」の歯止めが利かなくなっていることが問題だと見ています

 

■「自己拘束」のルール、なくすばかりでは

 ――どういうことでしょう。

  

 高市首相4月21日防衛装備移転三原則改定閣議決定し、武器輸出を全面解禁しました。これは、安倍政権による集団的自衛権解釈変更(14年)や、岸田文雄政権が22年改定安全保障関連3文書に盛り込んだ敵基地攻撃能力保有防衛費の国内総生産(GDP)比1%枠超え(23年度予算)などに続く出来事です。

  

 憲法9条に、「武器を輸出してはいけない」とか、「防衛費はGDP比何%まで」と具体的に書いてあるわけではありません。しかし、9条からは、日本紛争を煽らないようにする「自己拘束」の原理原則を生み出し続けるべきだという規範が導かれると考えられてきました。武器輸出禁止などは、そこからまれルールです。こうしたルールを守ってきたことが、政府自衛隊の信頼を作ってきました。

  

 こうした信頼の蓄積は、「このルールをなくしても、めったなことはしないだろう」という方向にもつながります。ただ、信頼を食いつぶしていけば、いつかは破綻(はたん)します。だからこそ、憲法9条の下で作られたルール安易には手を付けない方がいいし、新しい状況に対応するために変える必要が生じたとしても、別の「自己拘束」のルールを作ることとセットで変えるべきです。現状の敵基地攻撃能力武器輸出の解禁は、ただルールをなくしただけで、新しい「自己拘束」のルール原則が示されていません。

  

 ――敗戦直後の日本軍国主義の復活を警戒したのは分かります。でも冷戦が終わり、米中ロなど大国の横暴が目立つ21世紀日本にとっても「自己拘束」は必要でしょうか。

 

 イスラエルネタニヤフ政権を見れば分かりますが、権力者にとって、対外武力行使権力を維持する魅力的な手段です。どんな状況でも「自己拘束」が不要ということはないでしょう。

 

 ――防衛費のGDP比2%は、25年度補正予算で達成されました。高市政権安保3文書改定にも乗り出しています

 

 憲法に具体的な数字が書き込まれておらず、準備すべき防衛装備に幅があるからといって何でもやっていいわけではない。

 

 少なくとも、GDP比率に代わる新しい財政規律ルールを考えておくべきでしょう。武器輸出についても、内閣裁量で変えられる政令から格上げして法律化し、対象国や対象品目を国会で決めるルールに変えるなどの対応は考えるべきでした。

 

 また、近年の防衛政策は「経済安全保障」「デュアルユース(軍民両用)」といったキーワードに見られるように、防衛省・自衛隊だけでなく、企業活動学術活動SNS通信など、様々な生活領域防衛政策に巻き込んでいく特徴があります。ここでは、営業自由学問の自由刑事訴訟における適正な手続きがおろそかにされる危険があります。実際、大川原工業経済

2026-04-28

anond:20260428183417

民主党あくま社会保障改革ありきで財源として消費税増税やむなしだったけど

自民党はもともと政権交代から消費税増税既定路線

参院選大敗した民主党政権がレームダックとなり

社会保障改革のためには自民党の協力を得るしかなくなって

結果として三党合意となったわけで民主党単独増税を決めたわけではない

その後、不景気ときには上げるなという民主党の抗議を無視して消費税増税してアベノミクスは腰折れ

なお法人税は下げまくりの模様

2026-04-26

anond:20260426121042

スパイじゃない政治家だって落選下野したりするわけだし選挙結果が常に誰かの思い通りになるわけではない

去年は少数与党だったし参院選も負けてるけど「だから自民党の影響力は一切ないんだ」なんて結論おかしいでしょ

2026-04-23

anond:20260423000619

去年の参院選で立憲落として参政党が当選するくらいやからそこそこ排外主義地域になってるんちゃう

2026-04-22

選挙権保持には要介護度も考慮すべき

昨年の参院選老人ホーム入居者を騙った不正投票事案があった

実際の入居者が投票に行けないために励起された事案だが、今の投票の仕組みでは防ぎきれないし、ましてやネット投票運用され始めたら同様事案が全国の老人ホームで発生して選挙が成り立たない虞すらある

なので、そのような「意思決定行動を取れない」レベルの人を選挙から排除する必要がある

具体的な基準は、要介護度が適切だ。具体的には要介護4以上。2以下は意思決定行動はだいたい可能、3もある程度は出来る。4は意思表示まではある程度出来るが「行動」が難しく、5は意思表示含めて困難。

介護認定恣意的に行われてしまリスクゼロではないが、対象者家族主治医自治体政治家が全員結託しないと出来ないため、ハードルが高い。恣意的に「要介護度を低く」出すのは介護する家族に対してデメリットが大きいため考えづらく、あるとしたら「高く出す」くらいだが、こちらは自治体側にデメリットわずかにある。従って、リスク無視できる程度だろう

まともに投票行為が出来ない人達から選挙権を無くすことになるが、それにより投票率は上がることになる(単純計算で3%くらい)し、要介護認定は毎年更新となるので、もし要介護度が改善すれば選挙回復可能現実には要介護4以上から3以下に改善するのは稀だが)

しかしたら何処かで検討されているかも知れないが

2026-04-13

anond:20260413184808

いちおう事業仕分けとかは評価されてたんだよねえ

民主党政権問題というより

あくま鳩山(と小沢)の個人問題があるとされていたか

鳩山小沢が切られて成立した菅内閣が初っ端70%の高支持率だったと

菅は参院選直前に消費税増税に触れて支持率急落

参院選も敗北してレームダック状態突入

民主党代表戦でいったん支持率回復したもの

中国漁船衝突事件対応などでまた支持率が急落

あとは東日本大震災がありつつ支持率は横ばいのまま

まあ当時の常だけど政権運営が精査されたわけではなく

個々の政治家不祥事やら失言やらで支持率が下がってる感じだったね

ネットでの民主党叩きはすごかったけどね

まだネットリアルリンクしてない最後時代だったな

2026-04-08

日本にも忍び寄る陰謀論政治 剝奪感の受け皿になれなかった既成政党 2026年4月8日 6時30分

 陰謀論バカげている。そう笑っていられた時代は終わった。

 

 米国では「不正選挙」という虚構群衆議事堂襲撃へと向かわせ、民主政治を内側から掘り崩しつつある。日本は違う――本当にそう言い切れるのか。慶応義塾大の烏谷昌幸教授は、私たちの隣にも「陰謀論政治」が忍び寄っていると指摘する。

 

 人々はなぜ荒唐無稽な「物語」に熱狂するのか。民衆の怒りと敵意をたき付ける「剝奪(はくだつ)感」とは。民主主義腐食させかねない陰謀論という劇物への、有効な解毒剤はあるのか。烏谷教授に尋ねた。


日本大丈夫だろう」 甘かった

 ――なぜ今、陰謀論政治関係に注目するのでしょうか。

 

 「陰謀論に強い問題意識を持つ直接のきっかけは、2021年1月6日米国で起きた連邦議会議事堂襲撃事件です。直前の大統領選での本当の勝者はトランプ氏だったのに民主党バイデン陣営が不当に勝利を盗んだ、という不正選挙陰謀論を信じた人々が、民主主義象徴である議会乱入した。暴力のもの以上に衝撃だったのは、この陰謀論を最も熱心にあおったのが当のトランプ氏だったことです」

 

 「自らの政治的影響力を高めるために、政治家にとって致命的になりかねないウソを平然とつき、支持者を扇動する――この事件は、陰謀論政治的に利用し武器化する『陰謀論政治』が民主主義の基盤そのもの破壊しかねない威力を持つことを、まざまざと見せつけました」

 

 「とはいえ日本では同じことは起きないだろうと思っていました。米国のように社会の分極化が極端に進んでいるとは言えず、強固な政治支持層間の深い対立があるわけでもない。陰謀論政治は生まれにくいだろう、と。しかしその見立ては甘かった」

 

 「昨年の参院選や今年の衆院選で飛び交ったスローガン日本ファースト』や、スパイ防止法国旗損壊罪の成立を熱烈に支持する人々の言説を追っていくと、そこで共有されていたのは『誰かが日本を内側から壊そうとしている』『見えない敵存在する』という典型的陰謀論世界観でした。対岸の火事だと思っていた現象が、気づけば私たちのすぐ隣で生まれていたのです」

 

 

陰謀論と無縁の人はほぼいない

 ――そもそも陰謀論とは何でしょう?

 

 「過去現在未来の世の出来事の原因を、十分な根拠もなく特定の誰かの陰謀と決めつける思考様式のことです。陰謀論本質は、複雑で不確実な世界を単純な図式に物語化する点にあります。内容が荒唐無稽かどうかは重要指標ではありません。強調したいのは、陰謀論の影響を受けていない人はほとんどいないということ。私自身、若い頃は、ケネディ米大統領暗殺単独犯ではなく背後に巨大な陰謀があると、心のどこかで信じていました」

 

 「また、陰謀論右派専売特許でもありません。例えばかつての反原発運動の中にも、『ユダヤ資本世界原発を牛耳っている』『原子力ムラナチスよりひどい』といった根拠薄弱な言説が紛れ込んでいました」

 

 「ただ、陰謀論はこれまでも研究者ジャーナリストの視界に入っていたにもかかわらず、大衆の非合理性を示す一指標に過ぎないと軽視されてきた面があります。私も社会運動研究するにあたって、そうした非合理な主張を本筋とは関係のないノイズと捉え、思考の外側に隔離してしまっていた。しかし今振り返れば、それは陰謀論の持つ力の過小評価につながっていたと、反省しています

 

 「右であれ左であれ、草の根運動情熱や力は、悪い勢力善良な市民生活を脅かしている、という怒りからしかまれ得ない。福島原発事故後の脱原発運動は、『日本エネルギー政策原子力ムラによって支配されてきた』という陰謀論的言説が広く浸透しなければ、あそこまで力強いものにはならなかったはずです」

 

 ――考えてみれば、陰謀論政治運動の結びつきは新しいものではありませんね。

 

 「はいナチス荒唐無稽ユダヤ陰謀論を用いて大衆反ユダヤ主義へと扇動しました。ハンナ・アーレントドイツ全体主義分析する中で『虚構一貫性を持って現実を上書きしていく過程』を見いだしましたが、現在視点から見れば、陰謀論政治研究として捉え直すことも可能でしょう」


常識的政策論の裏の「物語

 ――ただ、自らの政治目的のために陰謀論意図的武器化する「陰謀論政治」が、日本にも広がりつつあるとまで言えるのでしょうか?

 

 「陰謀論政治の特徴は、陰謀論一般的政策論と表裏一体で拡散する点です。議事堂襲撃に直結した米国不正選挙陰謀論も、きっかけは公正な投票制度のあり方をめぐる真っ当な政策論争でした。ただ、トランプ氏の『郵便投票不正が起きやすい』という一見まともな主張は、文字通りの表向きの意味だけでなく、陰謀論を共有する者だけに通じる特殊意味はらんでいました。熱烈な支持者にとっては『民主党選挙を盗んでいる』という裏の物語を共有するための犬笛として機能したのです」

  

 「日本でも直近の参院選衆院選では、国籍取得要件厳格化外国人不動産買収規制スパイ行為を取り締まる法整備必要性をめぐる政策論が飛び交いました。しかし、こうした一般的な訴えの裏で、参政党や日本保守党日本誠真会などの一部支持者の間では『国会議員の65%は帰化人だ』『中国が大量の人間を送り込んで帰化させ、移民受け入れ法を制定し、日本中国の一部にしようとしている』といった陰謀論が熱心に共有されていました」

 

 「参政党の神谷宗幣代表は、選挙ではあからさまな陰謀論過激表現を控えています日本ユダヤ系国際金融資本支配下にあるとか、コロナワクチン接種を『人体実験』と断じた過去発言や主張も修正参院選で『極端な思想公務員を洗い出し辞めさせる』と発言した後にも、言葉足らずだったと釈明しました。ただ、党員や支持者向けの場や動画では相変わらず『(日本で)目立つところにいる人の半分くらいはスパイ』『各分野にディープステート(影の政府)がいる。メディア医療界、農業界、霞が関にも』と語ったり、編著書でマスコミは国際金融資本家によってコントロールされていると主張したりするなど、持論を滑り込ませています政策論と陰謀論言葉を巧みに使い分けているのです」

 

 「確かに日本ではまだ、陰謀論政治資源として大々的に運用したり、敵・味方の線引きや忠誠心の測定に用いたりといったことは起きていません。トランプ氏は22年の中間選挙で、大統領選での不正選挙陰謀論を信じるか否かの踏み絵候補者に迫り、共和党内の反トランプ派を洗い出しました。しか陰謀論は使い方を誤れば、極端な言説が可視化され、かえって政治生命を脅かす両刃の剣です。日本で広い層に訴えるためには、露骨陰謀論は今のところ有効ではない。内向きには陰謀論的なメッセージ動機付けを行い、外部に対しては前向きな国家論と政策論を語る。この使い分けこそ、日本における陰謀論政治スタイルと言えます荒唐無稽な話が飛び交い全面的活用されている米国とは異なりますが、陰謀論政治の動員力として機能している点は同じ。日本は既に陰謀論政治に足を踏み入れつつあると言えると思います


募る剝奪感、進む感情的分極化

 ――陰謀論活性化する要因として、世界シンプルに把握したいという欲求と共に、「剝奪(はくだつ)感」を挙げていますね。

 「陰謀論は、世界を善と悪の二項対立として捉え、様々な出来事を分かりやす勧善懲悪物語として解釈します。『中国日本工作員を大量に送り込んでいる』『野党国会議員スパイばかり』という言説は、『悪事をたくらむ者』と『隠された真実を知り正す者』の対立図式として物語化されています

 「もっとも、勧善懲悪のものは古くからある枠組みです。近年、陰謀論が急速に暴走した背景には、ソーシャルメディアの爆発的な普及に加えて、何か大事ものが奪われるという剝奪感の増加があります

 「剝奪感は、困窮といった客観的な負の境遇だけでなく、期待値とのギャップからまれます。それまで保持していた財産地位などを失いかける時に、人は強い剝奪感を抱く。『失われた30年』で日本国際的地位は否(いや)応(おう)なく低下しました。親世代と同じように、いやそれ以上に働いても、期待していたような人生未来が見えない。人口が減り経済が落ち込み国の借金も膨れあがり、国力がどんどん低下する。一方で隣国中国大国としての存在感を揺るぎないものにしている――。そこに『自分たちは悪くない。姿を見せない敵のせいで日本は弱体化している』という物語が登場し、不安と不満を肯定してくれたのです」

 「『国会議員の6割超が帰化議員』という言説は、もちろん許しがたいデマです。しか国権の最高機関メンバーの大半を『代表』どころか『同胞』とすら感じなくなった層の声が力を持ち始めていることは、憂慮すべきです」


募る剝奪感、進む感情的分極化

 ――陰謀論活性化する要因として、世界シンプルに把握したいという欲求と共に、「剝奪(はくだつ)感」を挙げていますね。

 

 「陰謀論は、世界を善と悪の二項対立として捉え、様々な出来事を分かりやす勧善懲悪物語として解釈します。『中国日本工作員を大量に送り込んでいる』『野党国会議員スパイばかり』という言説は、『悪事をたくらむ者』と『隠された真実を知り正す者』の対立図式として物語化されています

 

 「もっとも、勧善懲悪のものは古くからある枠組みです。近年、陰謀論が急速に暴走した背景には、ソーシャルメディアの爆発的な普及に加えて、何か大事ものが奪われるという剝奪感の増加があります

 

 「剝奪感は、困窮といった客観的な負の境遇だけでなく、期待値とのギャップからまれます。それまで保持していた財産地位などを失いかける時に、人は強い剝奪感を抱く。『失われた30年』で日本国際的地位は否(いや)応(おう)なく低下しました。親世代と同じように、いやそれ以上に働いても、期待していたような人生未来が見えない。人口が減り経済が落ち込み国の借金も膨れあがり、国力がどんどん低下する。一方で隣国中国大国としての存在感を揺るぎないものにしている――。そこに『自分たちは悪くない。姿を見せない敵のせいで日本は弱体化している』という物語が登場し、不安と不満を肯定してくれたのです」

 

 「『国会議員の6割超が帰化議員』という言説は、もちろん許しがたいデマです。しか国権の最高機関メンバーの大半を『代表』どころか『同胞』とすら感じなくなった層の声が力を持ち始めていることは、憂慮すべきです」

 

 ――陰謀論武器化される重要な背景として「政治的分極化」があるとも指摘しています

 

 「ええ。とりわけ重要なのが『感情的分極化』だと思います米国では、自分の子どもが対立政党の支持者と結婚することを『不愉快』と思う人が50%ほどに達しています60年代には数%でした。2020年大統領選をめぐるNBC調査では、異なる候補投票した人とは結婚しないと回答した大学生が6割を超えています

 

 「政策や利害、イデオロギーの違い以上に『相手が嫌いだ』という感情が先鋭化し、政治対立妥協困難なものにしてしまっている。この分極化が進んだ環境では、『敵』である相手陣営悪魔化する陰謀論が極めて有効になりますトランプ氏が陰謀論武器化できた大きな条件でした」

 

 「日本では、まだそこまでの分極化は進んでいないでしょう。ただ、兆しは見え始めています。『リベラル』『エリート』『主要メディア』といった言葉が、単なる立場の違いではなく感情的な敵を指すラベルとして使われるようになってきている。この変化を軽く見るべきではありません」




デマ除去し「民意」を翻訳するのが政党

 ――陰謀論の広がりにどう対処すればよいのでしょう。

 

 「残念ながら特効薬はありません。公共情報空間においてウソは許されない、と粘り強く指摘し続けることは不可欠です。ただ、ネットの偽情報対策メディアリテラシー教育だけで解決できる問題でもありません。米国不正選挙陰謀論は、反証材料が多く示され公的否定されたのに、2年以上経っても共和党支持者の7割がなお信じていました」

 

 「日本でも昨夏、国際協力機構JICA)が進めていたアフリカとの交流事業めぐり政府アフリカから移民の大量受け入れをもくろんでいるとの声がSNS拡散し、JICA解体デモまで起きました。早い段階で誤情報否定されたものの、騒動は1カ月ほど続きました」

 

 「善悪二項対立図式の中で陰謀論を強く信じる人は、自らの正義を疑わず危機に瀕(ひん)した国を救おうとする愛国者を自任しています。米連邦議会議事堂を襲撃した人たちもそうでした。彼らにとっては、政府や主要メディアによる否定情報ファクトチェックこそが、敵対勢力による『偽情報』なのです。事実と虚偽情報をより分け、陰謀論の除去装置として機能してきた既存メディアを、トランプ氏も参政党も敵視しています

 

 「自分たちから奪われたものを取り返すために闘っている政治家の言葉けが信じられる。そう疑いなく考えている人たちを『陰謀論から信じるな』と説得することは容易ではありません。『陰謀論者』とレッテル貼りすることも、逆効果になりかねません」

 

 ――陰謀論政治危機を克服するには、人々の剝奪感を手当てするしかないということでしょうか?

 

 「陰謀論は、政治的に疎外されたと感じる人々にとって、希望と元気を与える物語として機能してしまっています。それに替わる、より建設的で希望の持てる物語私たち社会提示できるか。まずはそれが大きなカギです」

 

 「もう一つ重要処方箋(せん)は、政党政治をきちんと機能させることです。有権者が寄せる陳情や訴えには元来、被害妄想誇大妄想、怪しいデマが含まれているものです。議員たちはそれを丁寧に除去しつつ、言葉の先にある『民意』をうまく翻訳、集約してきました。しか現在政界は全体的に議員世襲化とエリート化が進み、民意から隔たることで、そうした広範な民衆の利害集約機能を低下させてしまった感があります

 

 「グローバリズムによって日本の国力が低下し続ける中、蓄積する剝奪感の受け皿がなくなった。その政治真空に登場したのが参政党でした。ただ、民意の中にある誤謬(ごびゅう)や偏見もそのまま丸ごと受け止めてしまっている。それが日本右派ポピュリズム政党としての参政党の強みであり、危険な面でもあります陰謀論抜きにはいかなる問題意識も語れない集団になっていないか心配です」

 

 「さらPermalink | 記事への反応(1) | 21:19

2026-03-21

ホルムズ海峡閉鎖

長期化すると日本終わり

という論調リベサヨ中心に流行している

だけど、イランもそこまで長期化はさせたくないと思ってるから、期待してるような事態にはならないだろう

そんなことになると、周辺の産油国も、日本含むアジア諸国も、欧州も、世界ほとんどの国がイラン許さん!ってなってしまうから

その状況を望んでるのはイスラエルだけ

そんなことより、交渉次第で通行許可してイラン存在感を示し、アメリカの味方をさせないようにした方が絶対に利がある

アメリカ孤立イランの仲間のロシア中国も歓迎するところ

から日本もとてつもなく下手を打たないかぎり、交渉次第で通してもらえるだろう

リベサヨのみなさんには気の毒だけど、アメリカの機嫌をとりつつイランと難しい交渉を成立させた高市首相外交手腕が高く評価され、そのまま参院選大勝というのが今後の見通しだよ

anond:20260320125835

日本で一番人数が多い世代」とかいきなり間違っているし、こないだの選挙でも自民支持は若者と老人に多く、中年相対的自民投票していない世代だった。「俺たちが本気出したら怖いぞ」なんて聞いたことない。

ってコメントスター集めてるけど、最新の人口ピラミッドみたら実際そうじゃね?って思うけど。

2024年統計だとこれ。

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2024np/index.html

一般的には氷河期世代って1970年1984年まれが当てはまるんだよな?

それより多い世代って見当たらないんだが。

まあ百歩譲って「昔は団塊世代の方が多かった」とか言うのかもしれないけど、いま二十歳くらいのZ世代感覚想像すると、倍近くいるじゃん、という感想にはなりそう。

こないだの選挙の話も、衆院選高市フィーバーで確かにそうだったかもだけど(実際は世代ごとに差がないのが実態)、その前の参院選だと、

20代 11.3%

30代 12.6%

40代 16.1%

50代 20.6% 

https://www.ntv.co.jp/election2025/exitpoll/all.html

になってるんだよな、自民党に投票した割合

その上の世代よりは少ないけど、Z世代からしたら相対的自民党に投票してるように見えるでしょ。

「俺たちが本気だしたら怖いぞ」のところも、Xでためしに「氷河期 無敵の人」とかで検索してみたら、氷河期世代無敵の人になるぞ、的な脅しかけてる人が結構いるからね。

https://x.com/search?q=%E6%B0%B7%E6%B2%B3%E6%9C%9F%E3%80%80%E7%84%A1%E6%95%B5%E3%81%AE%E4%BA%BA

自分では聞いたことなくても、調べて言ってそうな人がいるか確認してみたらいいのにとは思う。

氷河期世代のことは嫌いでもなんでもないけど、事実を認めない人は嫌いだな。

※ちなみに私はZ世代ほど若くはないです。

2026-03-12

左派にとって「弱者」は強者を殴るこん棒でしかない

古くは千里塚の農民、昨今は原発事故避難者や不法滞在外国人、直近はガザイラン誤爆された子供まで。彼らにとって、弱者救済強者自民党政権アメリカ帝国主義批判のための手段しかないんだろうな。

 

そうじゃなきゃ福島で大規模な甲状腺検査で癌が発見されたことを「スクープです!」と喜んだり(大規模に検査してるんだから無害なものを含めて癌が多く見つかるのは当たり前)、科学的に問題のない処理水を騒ぎ立てたり、また、外国人健康を害するまでハンストやるようにアドバイスしたりはせんだろ。

 

昨年の参院選あたりから今回の衆院選まで、「自民党が勝つの日本人が劣等民族から」とか「偏差値60以下は投票するな」とか「サラリーマン社畜」とか弱者バカにするような言動漏れ聞こえつつあるから、次回の選挙はより大敗するだろうな。今回の選挙でも、共産は半減、中道も1/3の大幅減、れいわに至っては実質0議席だったし。

2026-03-02

中国韓国を同時に嫌うことはできない

 去年行われた参院選で「日本人ファースト」をうたう参政党が大躍進しました。彼らの主張を見るに排外主義政党という評価妥当でしょう。欧米で起こった極右の台頭の波がいよいよ日本でも表面化してきたようです。

 

 外国人特に中国韓国に対する悪口嘲笑はかなりネット上で広く行われております。「嫌中」だの「嫌韓」だの「ネトウヨ」だの言われる連中です。ヘイトスピーチとまでは言わないまでも、両国の悪いところをことさらに取り上げて攻撃したり、文化バカにしたりといった言説はよく見受けられます

 

 そしてこの「中国韓国」への悪口ヘイトですが一緒くたになってやっている人が多い。中国韓国もどちらも嫌いなので両国悪口を言ったり、悪口を見聞きして喜んだりする。

 

 でも、中国韓国って同時に罵倒することって結構難しいんじゃないのかと思います。なぜなら両国全然違う国だからです。

 

 中国中国共産党による事実上一党独裁制韓国民主制

 

 民族構成で見ても中国多民族国家ですが、韓国事実上単一民族国家

 

 経済状況も異なります。規模で言えば中国GDPはるか日本韓国をうわまわります。が一人あたりのGDP中国はそうでもない。韓国日本と同水準です

 

 外交安保面でも中国は旧東側陣営であり、現在アメリカ対立関係にあります韓国戦後一貫してアメリカ同盟国です。

 

 言葉も違います。たしか韓国日本同様語彙が漢語まみれですがあくまで語彙を中国から直接輸入しただけ。中国語と韓国語は全く別系統言語です。中国語はシナ・チベット語族韓国語は系統不明言語です。系統不明ですが少なくともシナ・チベット語族ではないことは間違いないです。

 

 歴史両国は相当異なってますし、当然文化も違う。もちろん、東アジア諸国中国の影響を受けていますので共通する面もありますが、その共通点は日本もあずかっていることが多い。儒教仏教なんかが代表例ですね。あと漢籍文化も。

 

 かくも違う中国韓国ですから、いっぽうを非難するともう一方を非難できない、ということが起こります

 

 例えば政治体制で見ますと、「中国独裁国家民主主義がない」と非難しますと韓国民主主義国家ですから韓国非難することはできない。

 

 国の規模でみます韓国日本より小国馬鹿にすれば人口GDP国土面積で日本を遥かに上回る中国尊敬しなければならない。

 

 さりとて中国馬鹿にしようと一人あたりのGDP日本の優位性を主張せんとすれば、哀しいかな、一人あたり名目GDP日本韓国の後塵を拝しております

 

 外交安保面では言わずもがな中国を敵視すれば必然的韓国とのアメリカを介した同盟関係意識せざるを得なくなります

 

 と、これまで見たように、中国韓国は全く異なる国であり、日本との関係性もまたそれぞれ異なっております。そういうわけですから日本人」の立場から中国韓国を同時に嫌ったり、バカにしたりするには、ちょうどよい攻撃材料に乏しいのです。(あえて言えば領土問題歴史認識問題ですが、そもそも争う対象がやはり中国韓国は違います領土で言えば中国尖閣諸島韓国竹島について日本と争っているのであって中国韓国が同じ領土に関して対日共闘しているわけではない。)

 ようは中国韓国を「同時に」嫌う連中というのは両国の「反日」的傾向が気に食わないのであって、お気持ちベースで一緒くたにしますから論理的整合性を取るのが難しいのです。

 ですのでこの種の非難をする連中で最低限の論理的思考力を持っている人間攻撃対象を一方に絞ることになります。内心中韓どちらも嫌いなことは言葉の端々に出てしまっても、そこはぐっと我慢して主に攻撃するのはどちらか一つにするのです。といいましても最近ではトンデモ陰謀論を堂々と鼓吹してなおかつ相当のインプレッション数を得るインフルエンサーも多いですのいで、この程度の破綻など可愛いものですが。

 

 ちなみに「中国韓国は同じ国」という理論が巷であるようです。詳しくは「学問がすべて」さんの記事https://aynis2.doorblog.jp/archives/20250129を読んでほしいのですが、どうも「嫌中」「嫌韓」に限らず、日本社会には中国韓国区別できない人たちが一定数いるようです。中国に通じる理屈がそのまま韓国に当てはまるはずで、逆に韓国に通じる理屈がそのまま中国に当てはまるはずという理論です。トンデモ理論ですが、日本人東アジアイメージに染み付いた偏見のようです。偏見ですからそれに基づいた言説はすぐさま論破できる粗雑なものです。偏見とは恐ろしいものです。自分自分の首を絞めてしまます

投稿主が管理していたブログ記事(削除済み)を一部修正して転載したものです

2026-02-28

俺が高市なら2028年参院選衆参ダブル選やる

自民党今回史上最強にボロ勝ちしたから、任期の4年間解散しない方が良いって意見を見るけど

中道改革連合が「衆院中道だよ!でも参院公明と立憲のままで行くよ!地方議員も当面公明と立憲のままだよ!」とかいうアホアホ路線に突っ込んだので

俺が高市なら、次の参院選のとき衆院解散してダブル選にするね。

そしたら中道公明立憲、選挙体制グッチャグチャになるのが目に見えてるので

多分今回の衆院選より酷い惨敗になると思う。

中道が全て諦めて公明と立憲に分かれて元に戻る方が、どう考えても自民党としては都合が悪いので

中道が残ってる間にもっかい解散した方が良い。自民党にとっては。

2026-02-27

anond:20260227211010

民主党の話になると2009年衆院選ばっかり語られがちだけど、リーマンショック前の2007年参院選民主党は大勝ちしてるんだわ

ここで衆議院参議院ねじれが発生するようになったんだ

2026-02-23

anond:20260222183133

議席だけで言うなら、参政党は前回の衆院選から大幅な議席増だけど、参院選と比べると明らかに凋落してるから、支持者も含めて勝利宣言みたいなものは全くやってないからな

2026-02-22

anond:20260222105307

消費税維持したまま富裕層増税を財源に公助拡大を主張すればいいはずだが

それはせずに富裕層増税財源(or財源なし)に消費税減税で前者と比べ公助を拡大しにくい

去年の参院選でも与党給付で他野党消費税所得税社会保険料の引き下げ

同じ予算なら前者のほうが低所得者有利で格差縮小になる

2026-02-18

チームみらいや安野貴博や黒岩里奈と文春の関係

https://www.perplexity.ai/search/timumiraiyaan-ye-gui-bo-yahei-W27rtbgrQzy8oFG1Y20eNw#0

時系列イベント書籍番組

2024年以前: 黒岩里奈文藝春秋入社KADOKAWA転職後、文芸編集担当)。担当書籍住野よる『青くて痛くて脆い』、藤田真央『指先から旅をする』、宮島未奈婚活マエストロ』など。

2024年7月頃: 安野貴博、東京都知事選出馬(チーム安野)。黒岩里奈選挙サポート

2024年7月26日: 安野貴博・黒岩里奈文藝春秋電子オンライン番組出演(都知事選舞台裏語る)。

2024年10月8日: 文藝春秋記事東大24歳で結婚33歳で都知事選出馬 安野貴博と編集者・黒岩里奈の対談』掲載

2025年5月頃: 安野貴博、新党「チームみらい」結党黒岩里奈事務本部就任

2025年5月7日: 安野貴博、文藝春秋PLUS番組「+JOURNAL」出演(チームみらい結党舞台裏)。MCは文春編集村井弦。

2025年参院選: 安野貴博当選黒岩里奈選挙カーで応援演説

2025年以降: 黒岩里奈TVコメンテーターとして出演増加(文春社員肩書で)。サンデー・ジャポン2024年10月20日2025年7月27日・8月24日)、Mr.サンデー準レギュラー)、呼び出し先生タナカ2025年11月3日)、踊る!さんま御殿!!2025年11月25日)、闘うオンナのワイドショー2026年1月2日)。

2025年頃: 安野貴博、文藝春秋刊『1%の革命 ビジネス暮らし民主主義アップデートする未来戦略出版刊行記念イベント青山ブックセンター)に黒岩里奈同登壇。

2026年1月頃: デイリー新潮記事「〈事実ですー〉レスバで炎上「チームみらい事務本部長で文春社員」異色のTVコメンテーター黒岩里奈氏に夫・安野貴博議員の「資産200億円訂正騒動」を直撃」掲載黒岩里奈の文春・チームみらい兼業焦点)。

2026-02-17

anond:20260217154838

これの可能性。

老人ホーム入所者35人分を不正投票施設職員有罪判決 前回参院選

https://www.sankei.com/article/20260206-OVIYU6VU7RLZND3COFDBR77SOA/

昨年7月参院選で、不在者投票制度悪用して老人ホームの入所者35人分の投票不正に行ったとして、公選法違反投票偽造)罪に問われた、運営会社の当時のエリアマネジャーの男(39)の判決公判が6日、大阪地裁で開かれ、加藤裁判官拘禁刑1年6月執行猶予5年(求刑拘禁刑1年6月)を言い渡した。

加藤裁判官判決理由で、「選挙の公正が害され、偽造した投票数も多く悪質」と指弾。一方で罪を認めて反省していることなから執行猶予付き判決選択した。

2026-02-15

中道投票したが、左派?の愚昧さに苦言を呈する

NHKで「若者が何故中道を支持しないのか」というのをやっていたが、理由の2位が「公明党が参加しているから」だった→そらそうよ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/posfie.com/@mumimushunyu/p/5uBkoGr

 

このブコメで「去年まで自民公明創価)とくっついていたのに」「自民統一もつながりがあったのに」といったコメントがある程度スターを集めている。

気持ちは分かる、そう言いたくなる気持ちは、

けれども少し考えれば、ある程度は説明が付くことは分かる。こうした事を自民支持者や右派から指摘されるのは忍びないので(既に指摘はされているが・・・)今回の選挙中道に入れた側から指摘しておく。

(なお、自分は今回小選挙区も比例も中道に入れていて、これまでは立憲を中心に入れていた、公明には入れた事は無い)

 

まず前提として、既に多くの指摘が入っている通り、「連立した自民と、合流した中道は違う」という点がそもそもある。

統一に関しても「利害に基づく支援組織」であり一つの党になった中道とは違う、という指摘もある様だ。特にこちらは納得しない人も左派には居そうだが、ひとまずそう考える人も居るには居るだろう。

ただ、今回言いたいのはそういう事では無い。

もっと単純に、「割合」を考えればすぐわかる話だ。

 

そもそも29.5%である

togetterの内容を見れば分かるが、10代~30代で中道投票しなかった理由のうち「公明党が参加している」は29.5%である

他の選択肢と合計して100%を超えることから、おそらく複数選択式のアンケート結果と思われるが、

とすれば「公明党も嫌だったけど、こっちの選択肢の方が合ってる」といった理由で「公明党が参加している」の割合が削られることもなく、純粋に「公明党が参加している」ことが投票しなかった理由になった人全体の割合が29.5%程度という事になりそうだ。

・・・・思ったより少なくね?

正直覚悟していたより公明党忌避は少なかった。たった3割程度、しかも「中道投票しなかった人」の中での割合であり、中道投票した人も合わせれば全体の中での割合もっと少なくなるはずだ。

自民も~~」とコメントした人やそれにスターを付けた人、この「29.5%」すら、ちゃんと見て、ちゃんと考えただろうか?

自分は非常に怪しいと思う。

 

そもそもなんで自民支持者前提?

こっちの方がより深刻なのだが、

当たり前だが、「去年まで自民公明創価)とくっついていたのに」「自民統一もつながりがあったのに」といったコメント

「今まで自民に入れていて、今回公明を避けて中道に入れなかった10代~30代」を前提にしなければ出ないコメントである

はぁ?

何で「今まで自民に入れていて」がいつの間にか前提になっているの?

アンケート対象あくまで「中道投票しなかった10代~30代」であり、そこには今まで自民に入れていない人も含まれる、当たり前の話だ。

自民以外の野党さらには「今まで立憲に入れていたが、今回は中道に入れなかった人」も含まれている。

そういう層に向かって「去年まで自民公明創価)とくっついていたのに」「自民統一もつながりがあったのに」って、どういう意味

正直、考えれば考えるほど頭を抱えてしまう、どこまで・・・いや、とにかく実際の割合を見てみよう。

 

とりあえず適当に今回の選挙年代別の投票先を検索してみた。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2460183?display=1

 

比例のみのデータである点など、いろいろ瑕疵はあるかもしれないが、おおまかな割合を知る分にはこれで問題無いだろう。

10代~30代で中道に入れた人の割合は7~8%。つまり中道に入れなかった人は92%程度。

このうち自民に入れた人は36~43%の範囲内で、18,19歳の数は少ないだろうからだいたい37%程度だろうか?

まり37%÷92%=約40%程度が「中道に入れなかった人の中の自民に入れた人の割合」だ。

(ちなみに2025年参院選自民公明に入れた10代~30代はもっと少ない、だいたい15%程度かな?)

https://www.ntv.co.jp/election2025/exitpoll/all.html

 

まり、「中道に入れなかった人の中で自民に入れてない人」は約60%程度。(2025参院選想定なら約85%程度)

公明党が参加している」から中道に入れなかった人は29.5%だから、まるまるすっぽり収まるどころか、倍以上のスペースがある。

まりだ、公明創価)や統一との関係からこれまで自民に入れなかった人が、今回「公明党が参加している」から中道に入れなかった、というまともなシナリオがごく普通に成り立つ。

割合だけを見れば全員がそのパターンでも説明が付く程だ。(実際には「連立だから自民には入れていたが、合流した中道には入れなかった」層も存在するだろうが)

 

このように、普通に割合を眺めれば、「「公明党が参加している」から中道に入れなかった人は、これまで自民に入れていた人だ」なんて前提で考える必要は全く無いし、その前提の元に的外れコメントをする必要も無い事は分かる筈だ。

でも、おそらくあのコメントをした人達スターを付けた人達はそういう事を考えなかったんだろう。

タイトルを見て頭が沸騰して「若者全員が「公明党が参加している」から中道に入れなかった(「29.5%」の見逃し)」と思ったり、「若者全員が自民支持者(もはや意味不明)」と思ったり、いやそもそもまとめの中身も見ず、タイトルだけ読んでコメントしたり。

そういう人達が、いや、敢えて言えば、その程度の連中が、何を言ってるんだろうか?

彼らは「若者」より賢明なつもりなんだろうか?こんな体たらく晒し自分達の方に票が集まるなんて思ってるのだろうか?

自分は「批判ばかりだから左派政党は落ちた」等の言説にはまだ疑念または保留の態度だが、そもそも支持者が愚昧さを晒している場合についてはどう考えればいいのだろう?批判とか遥か以前の話だ。

今後の選挙中道左派政党を復活させたいなら、まずは「タイトルしか読まないのを止める」とか「割合とかをちゃんと考える」といった初歩的な所からじゃないだろうか?

 

今回、何故中道に入れた自分がこんな事を指摘したのかと言えば、1つはこの事を右派から指摘されるのを避けたかたからだ。

「連立とは違う」等の指摘はあっても、ざっと見た所では割合に関する指摘は見当たらなかった。(見逃しているだけかもしれないが)

左派側の間違いがあったとしても、中道支持者側から指摘できれば傷は比較的浅く済むのではと考えた、勿論、身内の間違いを指摘する程度のことは出来る人も居る、と示したかったというのもある。

また、更に別の危惧としてはあのブコメでの反応を若者特に自民に入れていなかったのに、勝手に入れた事にされている若者)に見られた時に、中道左派への軽蔑不支持の固定に繋がる等の危惧もあった。

ただ、愚かな身内への苛立ちが無かったと言えば嘘になる。最も危険なのは無能な味方とはよく言ったもので、愚かな人達に足を引っ張られるのが一番キツイ

しかも、そもそもそこまで高い要求はしていない筈だ、タイトルだけでなく内容をちゃんと読む、割合を考える、その程度の話だ。何でこんな事が・・・と書きながら何度も頭を抱えた。

正直、左派には自分達が批判されたり、不利な情報があるとすぐに頭が沸騰して初歩的なことにすら頭が回らず、支離滅裂な事を言いだしてしまう人、特にそんな情報は無いのに何かあるとすぐに誰かを「自民支持者」と決めつけてしまう人、がある程度の割合で居ると感じる。(当然、全員ではない)

右派より酷い」と言うつもりは無い、(飽くまで感覚としては、だが)右派だって似たようなものでは、とは思う。でも「似たようなものなのだ。それではダメじゃないだろうか・・・

もうちょっとまともになってくれれば・・・と思わずはいられないし、なんとかそうなる事を願ってこれを書いている。

あと左派でない人、中道支持者でない人には、一応こういう事を考えたり、身内に指摘出来る人は中道支持者にもいると、覚えていて貰えれば嬉しい。

俺用メモ

NHKで「若者が何故中道を支持しないのか」というのをやっていたが、理由の2位が「公明党が参加しているから」だった。

https://posfie.com/@mumimushunyu/p/5uBkoGr

 JX通信社の米重克洋代表が、昨年の参院選公明投票した有権者が今回、投票先に中道に選ぶ割合は73・6%。一方で立憲に投票した有権者は55・7%というデータを紹介

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/376332?page=1

妄想で敗因語るのも結構だけど創価学会が予想以上に嫌われてただけじゃないっすかね

反自民の人も与党だった公明には入れないでしょ

今回極左が壊滅してるのは高市嫌いが中道に入れたからせいだろうから2年後は公明党壊滅するんじゃないか

2026-02-14

anond:20260214204835

小選挙区のせいで議員の数でみると大差があるように見えるけど

比例票で見たら自民公明の倍以上あるけど立民は倍も差がないからしゃーない

自民が不人気だった去年参院選でも公明500万に対し自民1300万立民700万だから

古川康の息子、古川葵が当選していた

チームみらい九州比例での当選

https://team-mir.ai/election/shugiin-2026/members/aoi-furukawa

立候補していたことすら知らなかった。久留米附設から東大官庁からシリコンバレーて絵に描いたエリートコースやん。

父の康は元佐賀県知事で、衆院佐賀2区自民。いつも立民の大串氏に選挙区で負けていたが高市旋風と中道自滅で今回は快勝

葵氏は前回の参院選にも比例で出てたらしいけど、全く記憶になかった。父が康であることもあまり大っぴらにしていない感じ。

何気に親子揃って国会議員しかも別の党て珍しくない?と思ったのでメモがわりに。

2026-02-13

チームみらいアンチGitHubで騒ぐの浅い

GitHub政策提案できる!海外から内政干渉し放題!!とか騒いでるが浅いし遅すぎる

あのGithubは随分前にリポジトリ更新終了してんだわ

今はチームみらい公式サイトシステム運用してて、さら提案モードが閉じてる

なんか質問3万件越えで提案も6000件越えで、これ内政干渉以前にチームみらいがコレ捌けるの?って感じだし

マニフェストは磨かれていくと言いながら文体統一感がないとか参院選以降からあんまり中身変わってないとか、見出しカタカナ誤植だったりしてるの未だ治ってないかあん政策立案プロセスのことは気にしなくていい

そんなことより指摘することは沢山あるから時間無駄

チームみらいって、2025年参院選とき最近チームみらいがキテるみたいな噂を結構聞いた覚えがあるから衆院選で突然現れて突然議席伸ばしたようには思わなかったな。いや突然ではあるけど、前触れがなかったわけじゃないと思う。

それはそれとして投票所身分証確認くらいしないと不正選挙の話は出続けるよなと思うけど。

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