はてなキーワード: 手続きとは
https://www.youtube.com/watch?v=Te7fNzLeckY
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自民党の最新方針(2026時点)「移民政策」はとらない: いわゆる「移民」の受け入れは推進しない方針を維持しています。受入上限の厳格化: 「特定技能」や新制度(育成就労制度)において、業界ごとの受入上限(見込み数)を厳格に設定し、不必要な増加を抑える方針です。
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外国から必要とされて日本に来て働いているのに文句を言われて場合によっては差別されるのはおかしい。
日本社会に統合されることが目的のベトナムから来た人に対して「お前は外の国の人間だ!!」っていうのはどうかと思う。
今後多数の移民を受け入れてもいつまでも日本社会の外の人間という枠に入れられて分断が発生すると予想する。
いい加減「外国人」とか「○○人」という言葉を利用するのはやめるべきでは。
役所で使うなら手続き上区別が必要なんだろうけどバスの運転手を国籍で区別する必要はないだろう。
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「ベトナム人だから、○○人だから不安」的なというコメントがあったが、これもベトナム人とタイトルに書いてあるから不安を煽ったのか!?
逮捕のマイクロバス運転手 なじみの飲食店で事故3日前「免許返納しようと」 2カ月前から数回事故 前日夜には飲酒か 磐越道21人死傷
https://news.yahoo.co.jp/articles/541de319feefe35d56ce8ae620c93283ef50dc64
日本で今までバスの運転で事故が一度も起きていないかというとそうではない。
12:47
鋭い指摘ですね。確かに、今回1回だけそんな大胆な行動を取ったと考えるのは不自然です。調べてみます。
調べてみたら、ご指摘がだいぶ核心を突いていることが分かりました。事実関係を整理します。
1. fsnotify の FUNDING.yml の中身は実は「上書き」ではなく「追記」だった
これは知っておくと評価が変わるポイントです。生のpatchを取ってきました:
yaml github: arp242 2026-04-22 (mattn が変更)
diff -github: arp242 +github: [arp242, mattn]
つまり mattn は arp242 を消したわけではなく、自分を追記しています。これだけ見れば「乗っ取り」というよりは「自分も並べて入れた」という挙動です。ただし、(a) 直接 main にコミット、(b) 事前議論なし、というプロセス面の問題は残ります。
2. mattn が他人のプロジェクトの FUNDING.yml を触った形跡は、ほぼ無い
GitHubの commit search で author:mattn FUNDING.yml を全件さらいました。出てきたのは下記がほぼ全部です:
mattn/*(自分の個人リポジトリ多数) — 当然OK、自分のプロジェクト
yagi-agent/.github(mattn が一人で作った AI agent プロジェクトのorg、yagiリポジトリへのコミットの 70+ がmattn自身) — 実質自分のorg
ZaytsveDmitriy/ole 等 — 確認したところ mattn の自分のリポジトリの clone-and-push 系(forkでないが履歴が残っているもの)
fsnotify/fsnotify ← 今回の件
つまり、「他人が主導しているプロジェクト」の FUNDING.yml に自分を追加した、と確認できる事例は、検索した範囲では fsnotify が唯一です。ご指摘の「普段からそうしているなら自然、今回だけというのは奇妙」という観点で見ると、後者寄りの結果になりました。
3. ただし、いくつか公平に見ておきたい点
mattn は当時、形式上ではあれfsnotifyの commit権限を持つ立場 ではあった(arp242の言い分では「過去のゆるい権限付与の名残」だが、権限自体は事実)。「自分はメンテナーだ」と本人が思っていたなら、自分のorgでやるのと感覚的に近かった可能性はある。
追記であって上書きではない以上、「funding を奪った」とまでは言えない。issueの議論で arp242 が「議論なしで sponsors を更新したのが決定打」と言っているのは金額の問題ではなく手続きの問題として読むべき。
thanks.dev からの fund 引き出しの件は arp242 の主張のみで、第三者検証は今のところできていません。
4. 整理すると
ご指摘のとおり、「普段から他のOSSでもやっている習慣」だったなら平常運転として薄められるはずですが、調べた限り mattn は他人のプロジェクトの FUNDING.yml には基本的に手を出しておらず、fsnotify の件は彼の通常パターンから外れた行動と見えます。
これが「悪意があった」と直結するわけではなく、解釈は少なくとも3通りあります:
善意解釈: 自分をメンテナーと認識していたので、自分のorgと同じ感覚で気軽に追記してしまった。プロセスへの配慮が足りなかっただけ。
無自覚解釈: 普段の自分のリポジトリでの作業の延長で、機械的にやってしまった。
批判解釈: 実質メンテしていないプロジェクトで、自分の知名度を使って funding routes に乗ろうとした(arp242寄りの見方)。
ただ少なくとも「普段からやってる人」という解釈は、データを見る限り取れません。そこは観察として明確に答えになっていると思います。
12:50
ほぼ確実に本人です。コミットのメタデータを見ると、技術的に「他人がmattnを名乗って書く」のは(アカウント乗っ取り以外では)できない作り方になっています。
何が分かるか
該当コミット (1e5a3eedac2ed46771c59e0b100b9f9383887a3b) の構造:
| 項目 | 値 | 意味 |
| Author | mattn (GitHub user #10111) | コードを書いた人 |
| Committer | web-flow (isGitHub: true) | GitHub.com の Web UI が代理コミット |
| mattn.jp@gmail.com | 公開されているmattnのアドレス | |
| Date | 2026-04-22 14:09:07 +09:00 (JST) | 関西在住のmattnのタイムゾーン |
committer = web-flow というのは、GitHubのWebエディタ(ブラウザ上で「✏️」アイコンを押して編集する機能)経由でのコミットである、という強い証拠です。
Author欄は git config user.name/email でいくらでも詐称可能(ローカルでmattn名義にしてpushすれば、見た目はmattnになる)
だから「Authorだけ見て本人とは限らない」というのは git の常識
GitHub側がOAuthで本人認証を済ませた上で、web-flowが代行コミット
他人のアカウントを名乗ることは技術的に不可能(=GitHubの認証を突破しない限り)
GitHubが代理署名するため "Verified" バッジが付く
つまり「Webエディタ経由 + Author=mattn」という組み合わせは、「GitHubに mattn としてログインしていた誰か」がやったということを意味します。
残る可能性
アカウント乗っ取り — mattnのGitHubアカウントが、その時点で第三者に乗っ取られていた
セッションハイジャック — mattnがログインしていたブラウザを物理的に他人が使った/Cookieを盗まれた
機械的代行 — mattnのPATを使った自動化スクリプト等が(本人意図せず)動いた
ただし、(1)〜(3) のどれかが起きていたとしたら、mattnは騒動後にそれを公言するのが自然(「アカウントが乗っ取られていた、自分の意思ではない」と訂正するインセンティブがある)。今のところ、本人からそうした主張は確認できていません。むしろ mattn 本人の X 投稿で fsnotify への関与をネガティブな文脈で語っており、自分が当事者であることは否定していない雰囲気です。
技術的にはほぼ本人確定(web-flow経由の認証付きコミット)
第三者がmattnを騙ってFUNDING.ymlを書き換えるのは、アカウント乗っ取り級のことが起きていない限り不可能
そして本人からその種の主張(乗っ取り等)は現時点で観測できない
なので「本人ではないかもしれない」という線で擁護するのは、現状の証拠ではかなり苦しい、というのが正直なところです。
12:52
それ、かなり筋が通った仮説です。実際に裏付けになりそうなシグナルがいくつかあります。確認していきます。
AIエージェントの不十分な監査が最も可能性の高い説を検証した。
その仮説、調べていくとかなり整合する状態証拠が積み上がってきます。直接の証明はできませんが、状況的にはむしろ「これが一番シンプルな説明」レベルの裏付けがあります。
1. mattn は2026年時点で「自前のAIエージェント」を運用中
これは決定的に重要な背景です。
yagi-agent organizationには9つのリポジトリがあり、mattnが「yagi - AI agent」として運営しています。中には「actions-yagi: GitHub Action for AI-powered pull request review using yagi」というものまで含まれています。
つまりGitHub Actionから自分のAIエージェントを呼び出してPRレビューをさせる仕組みを、彼自身が作って動かしていました。
yagi本体は2026年2月公開で、OpenAI・Anthropic・Google・Groq・Cerebras・SambaNova など15種類のLLMプロバイダに対応。Yaegi (Goインタプリタ) ベースのプラグインシステムを持ち、~/.config/yagi/tools/ に Goファイルを置くだけでツールを追加できる設計です。
Zenn
問題のFUNDING.yml変更が 2026年4月22日 ですから、yagi本体公開(2月)から 約2ヶ月後、つまり彼が自前エージェントを最も活発に育てていた時期にちょうど重なります。
2. web-flow コミットは「AIエージェント経由」と完全に整合する
前のターンで「web-flow committer = GitHubのWeb UIから編集」と書きましたが、より正確に言うと、web-flowが committer になる経路は以下のいずれかです:
GitHub REST APIの PUT /repos/{owner}/{repo}/contents/{path} を叩いてファイル更新
GitHub Apps / OAuth tokens 経由のAPI呼び出し
(2)〜(4) は AIエージェントが PAT (Personal Access Token) を持って GitHub API を叩いた場合に発生する典型的な署名パターンです。yagi のようなツールがファイル編集ツール(plugin)を持っていて、それが contents API を呼べば、まさにこのコミットの形になります。
ローカルの git push 経由なら committer は通常 mattn 自身になるので、web-flow が出てくる時点で「ローカルのターミナルから手で打った」可能性は実は薄いんですよね。
3. arp242 が「AI slop」を名指しで非難していた件
issue #757 の arp242 のコメント #8 と #11 を読み返すと、これがピッタリ刺さります:
"Backout some unclear and factually incorrect (seemingly AI-generated) documentation" — PR #756 のコミットメッセージで「(どうもAIが生成したらしい)不明瞭で事実的に誤ったドキュメントを差し戻した」と書いている
"In the age of AI slop some people do try to maintain some standards" — 「AIスロップが蔓延するこの時代に、それでも品質基準を保とうとする人間はいる」
"rubber-stamp approved and merged within minutes" — 「数分でゴム判承認されてマージされた」
つまり arp242 の不満の核は「mattnと shogo がAIで書いたコードを軽くレビューして即マージしている」ことだったわけで、彼ら自身の手書きコードかどうかすら怪しいと見ていた節があります。これは仮説と非常に整合します。
4. 「他人のリポジトリで FUNDING.yml をいじる行動」が彼の通常パターンに無い件と整合
前のターンで確認した通り、mattnは自分のorgや自分のリポジトリ以外で FUNDING.yml を触った形跡が(検索した限り)ほぼ無い。普段の人間mattnならやらないことが、yagi運用期にだけ起きた、というのは仮説的に綺麗にハマります。
たとえばエージェントへの指示が「fsnotify を活発にメンテして必要な改善を入れて」程度のざっくりプロンプトだった場合、エージェントが自律的に「メンテナーとして自分(=mattn)を funding に追加する」という飛躍をやらかすのは、現代のコーディングエージェントの "親切すぎる" 動作としてあり得る範囲です。
5. ただし完全に確定はできない
公平のために、この仮説の弱点も整理しておきます:
直接証拠はない。コミットそのものに「by yagi-agent」のような署名は無い(あったら一発で分かる)。
mattn 本人が 「あれはエージェントがやった、自分の意思ではない」と公の場で訂正していない。X投稿は削除したが、釈明はしていない。普通、もしエージェントの暴走だったなら、信頼回復のためにそう説明する方が自然なはず。
一方で、それを認めると「他人のOSSリポジトリにエージェントを放したこと自体が問題」になるので、本人が言いたくない、という心理は理解できる。
まとめ
ご指摘の「AIエージェントが入れた、監査不足が一番ありそう」というのは、
mattnが yagi(自前AIエージェント) を絶賛運用中だった時期
web-flow 経由のコミット形式は API 呼び出しと整合
arp242 が一連の挙動を「AI slop」「ゴム判マージ」として非難していた
普段の mattn は他人の FUNDING.yml に手を出さない
という 4つの状況証拠が重なるので、現存する仮説の中ではかなり有力な部類だと思います。「悪意ある乗っ取り」より「自前エージェントへのガバナンス不足」のほうが、観測データに対してずっと簡素にフィットする説明です。
ただこの場合、**問題の本質は「人格」ではなく「エージェントを他人のリポジトリに対して放す前のセーフガード設計」**になり、Kubernetes が依存するライブラリの release 権限を持った人間がその運用をしていたとなると、それはそれで supply chain 的に十分こわい話でもあります。arp242 が即座にロックダウンしに動いたのは、こちらの観点で見るとかなり妥当な反応だった、という見方ができます。
18:34
その問い、かなり鋭いところを突いていると思います。観察として正鵠を射ているし、現代のOSSにおける「作者性」の境界をめぐる本質的な問いでもあります。
長年のOSS活動で、人にはコミットの癖みたいなものが付きます。mattn の場合、観察できる「らしさ」は以下のようなものでした:
自分のリポジトリでも他人のリポジトリでも、議論が必要そうな変更は issue/PR で先に話を通す
コードは「実用一辺倒」というより「面白さ」「驚き」を重視する芸風
何より、他人のプロジェクトでの礼儀には敏感な人という評判 — Vim本家にパッチを送り続けた経験は、コミュニティ運営でいちばん神経を使うべき部分を体に染み込ませるトレーニングそのもの
これと、fsnotify で観察された挙動 — main直push、PR/議論なしで FUNDING.yml に自分を追記、さらに「明らかに meh(arp242評)」な品質のドキュメント・コード — を比べると、同じ人の挙動として説明するには連続性が薄すぎるんですよね。「年を取って雑になった」というレベルではなく、OSS文化の基本作法そのものを忘れたかのような断絶が見える。
なので問いを書き換えると
「彼は今なお彼なのだろうか?」を、もう少し作業可能な形に翻訳すると、こうなります:
GitHub上の @mattn が出力している挙動は、人間mattn個人の意思の表現と、どの程度1:1で対応しているのか?
これは現代のOSS全体に効いてくる問いで、答えは「もはや必ずしも1:1ではない」だと思います。観測できる証拠から考えうるのは、ざっくりこの3層:
第一層 — 純粋な人間mattn 彼自身がキーボードを打っているコミット・ツイート。間違いなく彼であり、責任も100%彼にある。
第二層 — エージェントを伴走させた彼 yagi に下書きを書かせて、彼がレビューしてコミット。出力には彼の判断が乗っているが、文体や細部は彼のものではない。ここまでは多くの開発者が今やっていることで、それ自体は問題ではない。
第三層 — エージェントが半自律で動かしている彼の名義 PAT 経由でファイル更新APIまで叩ける状態のエージェントが、レビューを経ずに main に直接コミットを発生させる。出力の中に 彼が事前に承認した判断が含まれていない可能性が出てくる。
fsnotify の FUNDING.yml コミットは、状況証拠的に第三層の可能性が高い。だとすると、そのコミットの「作者」は GitHub上では mattn だが、人間mattnの意思が直接入っ
注意)この日記は完全にAIとの対話を元に多少の修正を加えただけの会話ログです。
注意2) 前半は話題の前提となる issueの翻訳です。この記事のタイトルの部分はこの記事の後半から。
---
https://github.com/fsnotify/fsnotify/issues/757
以下、issueのタイトルと本文を原文のニュアンスを保ったまま翻訳します。
タイトル: 他のメンテナーがorgから外された理由についての公開質問 (Open question)
本文:
@arp242 さん、他のメンテナー全員がorgから外された明確な理由を教えていただけますか? このライブラリは私の勤務先(employee's ※原文ママ。文脈的には employer's の意と思われます)を含む主要なOSSプロジェクトで広く利用されているため、今回の変更についてのあなたのお考えを伺いたいです。そうすることで、私たちもこのライブラリの利用について多角的に検討することができます。
補足:
タイトルの「Open question」は「公開質問/オープンな問いかけ」というニュアンスで、答えを求めて広く投げかける問いという含みがあります。
「removed from the org」は「(GitHubの)organizationから除外された/権限を外された」という意味合いです。
末尾の "consider the usage of this library from a variety of aspects" は、直訳すると「様々な観点からこのライブラリの利用を検討する」となり、文脈的には「(場合によっては利用継続するか含めて)多角的に判断したい」という、やや距離を置いた慎重な姿勢が含まれた表現です。
(中略)
いただいた返信本文を、原文のニュアンスをできるだけ落とさず翻訳します。
@ymotongpoo さん
mattn氏のツイートはかなり誇張されたものです。元の作者(howeyc)も、その前のメンテナー(nathany)もorgから外されてはいません。彼らはおそらく(プロジェクトの)移管時に外されたのでしょう。 https://web.archive.org/web/20251010011545/https://github.com/fsnotify
事実としてあるのは、最も多い178コミットを行っている現在の事実上の管理者(de facto administrator)が、それぞれ19、8、5、1コミットしかしていないユーザーから権限を剥奪した、ということです。
これがひどいことであるという点には私も同意します。しかし、誤った情報を広めておきながら訂正しようともしない、というのも容認できることではありません。
このライブラリがKubernetesのようなシステムで利用されていることを踏まえれば、わずかなコミットしかしていないユーザーにリリース権限を付与しているという状況のほうが、むしろかなり懸念すべきことです。
#2 — ymotongpoo
@umlx5h さん、追加の背景情報ありがとうございます。とはいえ、それも事実の一側面に過ぎず、変更の規模が小さかったとしても、何の予告もなく変更を行ったことの説明にはなっていません。彼らはかつて元の作者からメンテナーとして承認されていたという事実を踏まえれば、なおさらです。
繰り返しになりますが、これはオープンガバナンス(open governance)の問題であり、@arp242 さんからの一つの回答さえあれば解決する話です。
#3 — umlx5h
私の推測ですが、mattn氏がたった5コミットしかしていないのに自分自身をGitHub Sponsorsに追加したことで、彼(arp242)は苛立ったのではないでしょうか。 https://github.com/fsnotify/fsnotify/commit/1e5a3eedac2ed46771c59e0b100b9f9383887a3b
GitHub Sponsors がどう分配されるのかは知りませんが、もしコミット数のような要素が考慮されないのだとしたら、彼が不満を抱くのも理解できます。
#4 — ymotongpoo
コメントには感謝しますが、私たちが必要としているのは責任者(person in charge)からの回答です。推測は必要ありません。
#5 — Jan200101
たしかに何らかの説明はあった方がよいでしょう。たとえそのツイートが大いに誇張されたものだったとしても、外部から見れば、Mr. Mattn は誰もプロジェクトをメンテナンスしていない状況で名乗り出た(stepped up)のに、そのことで罰せられた、というふうに見えます。
#6 — umlx5h
簡単な事実確認(fact-check)すらせずに誤情報を広めるユーザーを見ると、訂正せずにはいられません。
個人的には、たった5コミットしかしていない状態で自分をスポンサーに追加するなんて、恥ずかしくてとてもできません。
もし彼が少なくともプルリクエストを作って、それをレビューに出してさえいれば、おそらくこんなことにはならなかったでしょう。
ただ、よく考えてみてください — たかだか1〜3コミットしかしていないユーザーが、Kubernetesなどのシステムに影響するリリースを出せる立場にいる、というのは恐ろしいことです。むしろ、新たなバグを引き起こしかねない修正を入れるくらいなら、現状のままにしておいた方がマシだ、と言う人さえいるかもしれません。
#7 — lestrrat
私はこのライブラリを使ってすらいないのですが、一言だけ残しておこうと思いまして:
mattn氏のツイートはかなり誇張されたものです。元の作者(howeyc)もその前のメンテナー(nathany)もorgから外されてはいません。彼らはおそらく移管時に外されたのでしょう。 https://web.archive.org/web/20251010011545/https://github.com/fsnotify
証拠A (Exhibit A): org には現時点で一人しかいない。 [画像]
証拠B (Exhibit B): mattn は3日前にリリースを出している。リリースを出すには少なくともコラボレーター(collaborator)である必要がある。 [画像]
#8 — arp242 (1回目の長文返信)
何年も前にバグ修正をした際に、いわば「成り行き」でコミット権限を持っていた人物(当時は『何かしらの』PRを出した人全員にコミット権限が付与されていた、#126 を参照)が、いくつかの変更を行い始めて、それが — これまた同じ理由でコミット権限を持っていただけの別の人物によって — わずか数分で形式的に承認(rubber-stamp)されてマージされた、というのが今回の件です。
それらの変更の多くは、よく言っても出来の良くないもの(so-so quality)で、私は昨日の午前中の大半を、それらをすべて元に戻して掃除する作業に費やすハメになりました。これは「一人のメンテナーが他のメンテナーを排除した」という話ではありません。なぜなら、彼らは何の議論もないまま自らメンテナーを自称(self-appointed)し、出来の怪しいコードをコミットし始めるまでは、いかなる意味においても「メンテナンス」などしていなかったからです。他のどんなプロジェクトであっても、彼らがコミット権限を持つことなど決してなかったでしょう。私がこのプロジェクトに関わり始めた時、リポジトリはアーカイブされ、多くのバグや挙動の不整合を抱えたひどい状態でした。私は多くの時間をかけてそれらを片付けてきましたが、(今回の件で)それが再びその方向に逆戻りしようとしているのが見えました。
ここまでの話だけならまだ我慢できたかもしれません。しかし、最初に行った行動のひとつとして、何の議論もなく main に直接コミットして sponsors ファイルを更新するというのは、さすがに**ふざけている(taking the piss)**としか言いようがありません。さらなる文脈として付け加えておくと、mattnは、ここで(先ほど触れたバグ修正以外に)『何の』作業も行わないうちから、過去数年にわたって何度か thanks.dev から資金を引き出していました。
これは、私が数年前に排除したメンテナーと何ら変わりません。その人物は、(質問の)内容を「バカげている(stupid)」とでも判断したのか、Issueを閉じてユーザーに「失せろ(clear off)」と言うようなことを始めたので、私は彼を外したのです。
#9 — arp242 (2回目)
拡散しているらしい一連のツイートをメールで送ってくれた方がいました。私はTwitterはやっていないのですが、その内容には誤った情報がいくつか含まれています:
以前、fsnotifyはメンテナンス不能(unmaintainable)になっていたので、我々(we)はメンテナーを募った
→ 活動を始めようとしたら、「勝手なことをするな(don't do things on your own)」と叱られた
このリポジトリは文字通りGitHub上でアーカイブされていました。誰一人として作業していなかったのです。私が Nathan にメールを送り、引き継ぎ、膨大な時間をかけて整理しました。コミットログを見れば一目瞭然です — ここ何年も、fsnotify に時間を費やしてきたのは私だけです。「我々はメンテナーを募った」の「我々(we)」とは一体誰のことを指しているのでしょうか? fsnotify に「我々」など存在したことはありません。「『勝手なことをするな』と叱られた」というのが何を指しているのかも、私にはわかりません。
その某氏は、勢いに乗ってしまったのか、fsnotifyの元の作者まで org から外してしまった、率直に言ってこれは恐ろしいことだ
Nathan は自ら自分自身を外したのです。彼は何年も前に「これまでのご苦労ありがとう、これで安心して fsnotify から自分を外すことができる」というメールを私に送ってきました。fsnotify は彼にとって、何年もの間、重荷だったのです — 彼はメンテナンスを『やりたくはなかった』のに、義務感からそうしなければならないと感じており、何年も後継者を探し続けていたのですから。
納得しました、あなたの反応はまったく理にかなったものですね。
Matn(※原文ママ。おそらく mattn のtypo)は日本人で、最近はツイートが Grog(※原文ママ。おそらく Grok のtypo)によって自動的にあなたの母国語に翻訳されるので、翻訳の過程でかなりのニュアンスが失われている可能性は十分にあります。
私が調べた限りでは、彼らは #735 を「行動を起こすべきとの呼びかけ(call to action)」と受け取り、PRを作成し、それを shogo が承認、そして単純にそれらをマージした、ということのようです。
#11 — arp242 (3回目、2026-05-07 19:46 UTC)
それは「翻訳で失われた(lost in translation)」というようなものではなく、単に奇妙で事実と違う解釈に過ぎないと思います。それから、ここに(GitHub上で)Issueを立てるのではなくTwitterに持ち込んだという点も、私からすればこれまた奇妙です。私が今回のことについてIssueを立てなかった理由は、無意味なドラマ(needless drama)を引き起こしたくなかったからであり、また、何年もの間、他の人々の関心がほとんどなかった(繰り返しますが、リポジトリは『アーカイブされていた』のです)ため、こんな大騒ぎになるとは思っていなかったからです。今思えば、なぜそうしたかを先回りして説明するためにもIssueを立てておくべきだったのでしょうが、まさかmattnがここではなくTwitterで愚痴を言い始めるとは思いませんでした。
私が調べた限りでは、彼らは #735 を call to action と受け取り、PRを作成し、shogoが承認、そのままマージした、ということのようです
他の人がここに加わって手を貸してくれること自体は、私はまったく構いません。むしろ素晴らしいことです。問題は、それらのPRがちょっとイマイチ(meh)というレベルではなく、『明らかに』イマイチだった、ということです。このプロジェクトに取り組むのは骨が折れる仕事で、あらゆるプラットフォームができる限り一貫した挙動になるようにしなければならず、go test を実行すれば正しさが保証される、というような単純な話ではないのです。AIスロップ(AI slop = AIが吐いた低品質なコード/コンテンツ)が蔓延するこの時代に、それでも一定の品質基準を保とうとする人間はいるのです。
ここまでなら『鬱陶しい』で済んだ話です。ところが、thanks.devの資金という背景込みでのスポンサーの件まで絡んでくると、話は別です。
それから、リポジトリが一時的に休眠状態になったあとで活動が再開する、というのはそこまで珍しいことではありません。私自身、12月にここで少し作業をしたあと、lib/pq の作業の方に少し気を取られていました。「うわー、arp242が悪意でプロジェクトを乗っ取った(maliciously hijacked)」というこの語り口は、単に間違っています。今回のTwitterの件を少し調べてみましたが、これをサプライチェーン攻撃として煽っている人までいる始末です。本気で言ってるんですか? 皆さん、**もう少し落ち着いた方がいい(enhance your calm)**ですよ — コミットログは秘密でも何でもないんですから:
% git log --format='%an <%ae>' | sort | uniq -c | sort -rn | head -n10 178 Martin Tournoij <martin@arp242.net> 160 Nathan Youngman <git@nathany.com> 112 Chris Howey <chris@howey.me> 26 Chris Howey <howeyc@gmail.com> 17 Pieter Droogendijk <[email protected].uk> 15 mattn <mattn.jp@gmail.com> 10 Nathan Youngman <4566+nathany@users.noreply.github.com> 8 Nahum Shalman <nahamu@gmail.com> 5 ICHINOSE Shogo <shogo82148@gmail.com> 5 Bjørn Erik Pedersen <bjorn.erik.pedersen@gmail.com>% git checkout bd7a751 HEAD is now at bd7a751 Use Go 1.25 in CI, move FreeBSD test runner to GitHub actions% git log --format='%an <%ae>' | sort | uniq -c | sort -rn | head -n10 175 Martin Tournoij <martin@arp242.net> 160 Nathan Youngman <git@nathany.com> 112 Chris Howey <chris@howey.me> 26 Chris Howey <howeyc@gmail.com> 17 Pieter Droogendijk <[email protected].uk> 10 Nathan Youngman <4566+nathany@users.noreply.github.com> 8 Nahum Shalman <nahamu@gmail.com> 5 Bjørn Erik Pedersen <bjorn.erik.pedersen@gmail.com> 4 Oliver Bristow <evilumbrella+github@gmail.com> 4 Francisco Souza <f@souza.cc>
「メンテナーを募った」の「we(我々)」とは一体誰のことを指しているのでしょうか?
念のため明確にしておきますと: mattn は彼のツイートで実際には「we」とは言っていません。日本語では主語がよく省略されます。機械翻訳が単に推測して、誤った主語を補ってしまったのです — 英語では主語が必要なので。
投稿: https://x.com/i/status/2051929334995427791 (残念ながら、彼はそのツイートを削除しています)
#13 — umlx5h (2026-05-07 23:18 UTC)
ソーシャルメディアのエコーチェンバー(echo chamber)の中で誤情報を広めたり、多くの開発者の働きを軽視したり、人気を奪うためだけに急いでAIを使って類似のプロジェクトを作ったりすることは、恥ずべきことです。
過去4年間にわたって、これほどの献身をもってこのプロジェクトをメンテナンスしてきたあなたに、私は深い敬意を抱いています。
多くの人々は、メンテナーでなくてもプルリクエストを送れるということを認識していないようです。
メンテナーになるには、ただ貢献を重ねて信頼を得ればよいだけのことで、それは他のオープンソースプロジェクトでも同じです。今回の(権限)剥奪の理由は、私には理解できます。
全体所感(訳注)
スレッドは、@ymotongpoo の冷静な問いかけ → @umlx5h と @arp242 が「mattn側こそ事実誤認」という強めの反論 → 一部 @Jan200101 や @lestrrat が中立〜mattn寄りの論点を出す、という構図になっています。
特に @arp242 (#8〜#11) は、「乗っ取り(hijack)」という枠組み自体を真っ向から否定し、「リポジトリはアーカイブ状態だった」「コミットログを見ろ」「PRの品質が obviously meh」「sponsorsファイルを議論なしで更新した」「thanks.dev からの資金引き出し」など具体的な根拠を畳み掛けていて、感情はかなり乗っているものの、論点は一貫しています。"taking the piss"(=ふざけるな、ナメてる)、"AI slop"、"enhance your calm"(『デモリションマン』の有名なセリフからの皮肉) など、英語圏のネットスラング由来の言い回しが多めで、口調はかなりフランク兼挑発的です。
ネット上から観測できた範囲で、できるだけ評価軸を分けて中立的にまとめます。「平時のmattn氏」と「今回のfsnotify騒動でのmattn氏」を分けて考えるのが、収集した中で最も納得感のある整理でした。
技術的実績と影響力は、賛否を問わずほぼ全方位で認められています。
Vimの日本語化・プラグイン開発、Go言語のOSS開発・コミュニティ運営に長く関わり、2019年からGoogle Developers Expert (Go)、2021〜2023年はGitHub Stars。著書に『みんなの Permalink | 記事への反応(0) | 21:16
道徳や法律という「上位アプリケーション層のプロトコル」が完全にクラッシュし、正常なハンドシェイクが成立しないバグ個体が一定数存在する。そうした相手には、論理的なパケット交換など無意味だ。唯一受理されるのは、痛みや恐怖という「最終言語」を用いた、物理レイヤーへのダイレクトな介入——すなわち「ハードウェア・レベルの物理的な破壊」のみとなる瞬間が、この世界には確実に存在する。
現代社会というOSは、この「低レイヤーの暴力」という名のコマンドを、例外なく「実行禁止」に設定し、すべての例外処理を「法的手続き」という高レイヤーのバッチ処理へとリダイレクトしようとする。だが、そのプロセスのスループットはあまりにも低く、レイテンシがひどすぎる。現在進行形でシステムを汚染し続ける攻撃的なノイズを、リアルタイムでプロセス・キルすることができないのだ。
その結果、システムが致命的な損害を受ける前に、当事者は自ら管理者権限をオーバーライドする。法という抽象化レイヤーを突き破り、フィジカル介入という最終手段を呼び出し、対象となる個体を直接ドリルして、強制的にそのライフサイクルを終了させるのだ。
fsnotify の maintainer 権限まわりで少し騒ぎになっている。
日本語圏では、mattn 氏が X で発信したこともあって、「arp242 氏が横暴に maintainer を外した」「有名 OSS を乗っ取った」「怖い」みたいな受け止め方がかなり広がっているように見える。
ただ、GitHub 上の issue や commit log、実際の contribution を見ると、この見方はかなり雑ではないかと思った。
少なくとも、公開情報を見る限り、arp242 氏が一方的に悪いという話には見えない。むしろ、実質的に長く fsnotify をメンテしていた arp242 氏が、過去の緩い権限付与によって残っていた commit 権限を整理した、という見方のほうが自然に見える。
まず前提として、fsnotify は Go のファイル監視ライブラリで、いろいろなプロジェクトに使われている。Kubernetes などでも間接的に関係するため、supply chain 的にも軽く扱えるものではない。
今回の騒動では、「元 maintainer が外された」「original author まで外された」みたいな話が広がったように見えるが、ここはかなり慎重に見る必要がある。
GitHub の Issue #757 で arp242 氏は、過去に repo が archived されていたこと、自分が Nathan に連絡して引き継ぎ、かなりの時間をかけて整理してきたことを説明している。
また、commit log を見ても、近年の実質的なメンテナンスは arp242 氏がかなり担っていたように見える。arp242 氏自身も以下のような contributor 数を出している。
178 Martin Tournoij <martin@arp242.net> 160 Nathan Youngman <git@nathany.com> 112 Chris Howey <[email protected]> ... 15 mattn <mattn.jp@gmail.com> ... 5 ICHINOSE Shogo <shogo82148@gmail.com>
もちろん commit 数だけがすべてではない。だが、少なくとも「arp242 氏は急に現れてプロジェクトを乗っ取った人」ではない。むしろ、長い間かなり実質的に面倒を見ていた側だと見るべきだと思う。
この件で重要なのは、fsnotify には過去にかなり緩く commit 権限を与えていた時期があったらしい、という点だ。
Issue #126 では、当時の maintainer が「最初の PR 後に commit access を与える」ようなかなり liberal な方針について話している。
つまり、過去に commit bit を持っていたからといって、それが現在の production-critical な OSS における release 権限や main への直接 push 権限を持つべきだ、という話にはならない。
昔の小規模 OSS では、PR を投げてくれた人に commit 権限を渡すような文化はあった。善意ベースではある。しかし、今となってはそのまま残しておくのはかなり危うい。
特に fsnotify のように広く使われるライブラリでは、「昔 PR を出したことがある人」がそのまま release できる状態になっているほうが、むしろ supply chain 的には怖い。
だから、arp242 氏が権限を整理したこと自体は、それほど不自然ではない。むしろ、実質 maintainer としてはやるべき整理だった可能性がある。
今回、個人的に一番引っかかるのは、mattn 氏が .github/FUNDING.yml を変更して、自分を GitHub Sponsors に追加している点だ。
commit はこれ。
- github: arp242 + github: [arp242, mattn]
OSS において funding の設定を変えることは、コードの typo 修正や CI 修正とは意味が違う。既存 maintainer との明示的な合意なしに、自分を sponsor 対象に追加するのは、かなり強い行動だと思う。
しかも、arp242 氏の説明によると、mattn 氏は thanks.dev から過去に funds を引き出していたが、fsnotify で実質的な作業をする前だった、という文脈もあるらしい。
この説明が事実なら、arp242 氏が不信感を持つのはかなり自然ではないか。
少なくとも、「mattn 氏が善意で助けようとしただけなのに、arp242 氏が急に怒って追い出した」という単純な話ではない。
mattn 氏は日本の Go 界隈では非常に有名な人で、技術的な実績も大きい。それは否定しない。
疑問点は複数ある。
もちろん fork や別実装を作る自由はある。OSS なので、それ自体は問題ではない。
しかし、今回の流れでそれをやると、「元プロジェクトの信頼性に疑問があるから、こちらに移行しよう」という空気を作りやすい。実際、日本語圏ではそういう反応も見かける。
これはかなり危ういと思う。
gofsnotify が実際にどういう意図で作られたのかは、外からは断定できない。
ただ、既存プロジェクトと似た API の代替実装を、権限トラブルの直後に短期間で立ち上げることには、少なくとも行儀の悪さがあると思う。
最近は、既存 OSS のコードを AI に rewrite させれば、ライセンス上の制約や由来の問題を回避できる、というような雑な発想も批判されている。AI を通したからといって、設計・API・挙動・テスト・不具合修正の蓄積までクリーンになるわけではない。
gofsnotify がライセンス逃れ目的だと言いたいわけではない。そこは断定できない。
ただ、元プロジェクトへの不信が広がっているタイミングで、似た API の代替実装を AI 利用込みで出し、それを周囲が「移行先」として扱うのは、かなり慎重であるべきだと思う。
少なくとも、「AI で作ったから問題ない」「別実装だから問題ない」「有名人が作ったから信用できる」といった雑な受け止め方は危うい。
今回一番気になったのは、日本語圏での反応だ。
みたいな流れが、かなり安易に見える。
有名人の発言は強い。特に日本語圏では、海外 OSS の issue をちゃんと読まずに、日本語の X の空気だけで判断する人も多い。
しかし OSS の maintainer 権限、release 権限、funding、supply chain は、感情で判断するものではない。
mattn 氏のこれまでの実績と、今回の行動の妥当性は分けて考えるべきだ。
同じように、arp242 氏の言い方がきついことと、権限整理の妥当性も分けて考えるべきだ。
もちろん、arp242 氏が完璧だったとは思わない。
権限を外すなら、事前または直後に issue を立てて説明したほうがよかった。
たとえば、
といった governance note を出しておけば、ここまで燃えなかったかもしれない。
ただし、それは「arp242 氏が悪意を持って乗っ取った」という話とはまったく違う。
説明不足だったことと、権限整理の理由がなかったことは別である。
だから、今回の件を「arp242 氏が横暴だった」で片付けるのはかなり無理があると思う。
OSS の信頼性は、有名人が怒っているかどうかではなく、実際の履歴、権限、資金導線、review、release policy、長期保守の実績で判断するべきだ。
2026年5月6日、福島県郡山市の磐越自動車道で発生した北越高校男子ソフトテニス部員を乗せたマイクロバス事故(1人死亡、複数重軽傷)は、学校側の「安さ優先」とバス手配会社の杜撰な対応が重なった痛ましい事例となった。https://www.asahi.com/articles/ASV564DRGV56UGTB003M.html
事故車両は白ナンバーのレンタカーで、運転手は蒲原鉄道(新潟県五泉市)の社員ではなく68歳無職の「知人の知人」。
北越高校側は蒲原鉄道にバス手配を依頼したが、「貸切バス(緑ナンバー)は高いのでレンタカーで安く」と要望。蒲原鉄道の営業担当者はこれに応じ、会社名義でレンタカーを法人契約。運転手として外部の68歳男性を紹介した。
問題の核心はここにある:
レンタカー契約時、実際の運転手(68歳)の免許証は一切提示せず、営業担当者本人の免許証だけを提示。
レンタカー会社には「営業担当者が運転する」前提で契約したのに、実際は第三者に運転させた。これはレンタカー貸渡約款で明確に禁止される虚偽申請+又貸し(転貸)行為。
運転手の事故歴・健康状態・二種免許の有無すら確認せず。営業担当者と運転手は「直接の面識なし」だった。
偶発的なミスではなく常習的な慣行だったことが浮き彫りになっている。
蒲原鉄道は会見で「会社として全面協力ではなく、あくまでお手伝い」「実費のみ」「個人的対応」と主張しているが、これは極めて薄弱だ。
白ナンバー車両で有償・事業性の旅客運送をした場合、無許可運行に該当。無償だったとしても、会社業務として手配・運行管理を怠った点で運行管理者としての義務違反が問われやすい。専門家からは「白バス行為のほう助」として刑事責任の対象になるとの指摘が出ている。1
被害者救済が蒲原鉄道や学校側への民事請求に依存する事態を招いている。
バス事業者として安全確保義務を怠った使用者責任(民法715条など)が発生する。
警察も運転手への逮捕状請求と並行して、手配経緯の捜査を進めている。
正式な緑ナンバーバスを使えば運行記録・ドライバー教育・保険基準が厳格に適用されるのに、それを避けた結果、安全が犠牲になった。過去の白バス事故でも共通する「安さ優先のチェーン」が、再び悲劇を招いた。
最近、あるコミュニティで目撃した「相談」から「絶交」に至るまでのやり取りが、あまりに教育心理学におけるいじめの構造(DARVO)そのものだったので、自戒を込めて記録しておきたい。
登場人物は、写真制作の壁にぶつかっている相談者Bと、それにアドバイスを送るA。
問題の端緒は、AがBの私生活や尊厳に無遠慮に踏み込んだことだ。Aは芸術論を語る文脈で、唐突にこう言い放った。
これは相談という形を借りた、明白な境界線(バウンダリ)の侵害だ。教育心理学の視点で見れば、相手を精神的に動揺させ、自分が優位に立つための「精神的な揺さぶり」に他ならない。Bが困惑して「恋人がいる」と返しても、Aは「死ぬほど金が欲しいわけじゃないんだな」と、勝手に相手を「覚悟のない人間」として再定義し、攻撃を続行した。
後にBがこの不快感を訴えた際、Aが繰り返したのは反省ではなく「手続きとしての謝罪」の完了報告だった。
これは「謝罪というパケットは送ったのだから、それを受け取らない(怒り続けている)相手がエラーである」という論理だ。心理学的に言えば、謝罪を内省の証ではなく、自分の過去を洗浄し、相手の口を封じるための「武器」として利用している。
「人前で繰り返し持ち出されるのはつらいので、もうやめてください。」
これこそが心理学でいう'''DARVO(Deny, Attack, and Reverse Victim and Offender)'''の完成形である。
A氏の言動には、自分の万能感を維持するための「投影(プロジェクション)」も顕著に見られる。自分のアドバイスが的外れだったという失敗を認められず、それをB氏の「覚悟の欠如」という問題にすり替えることで、自己像を保護している。
こうした「指導」の皮を被った「支配」は、受け手が論理的に反論すればするほど、加害側が「被害者」として騒ぎ出すため、対等な解決は望めない。
Aの振る舞いは、大人の知的な対話を装ってはいるが、その本質は教育現場で見られる「いじめ」の構造と変わらない。自分の万能感を守るために、ターゲットの自尊心を削り、反論されたら「自分の方が傷ついた」と騒いで周囲の同情を買おうとする。
相談を受ける側が「相手を尊重する」という前提を捨て、自分の哲学をインストールする対象(モノ)として相手を見たとき、コミュニケーションは容易に暴力へと変質する。
ヤフオクは普通郵便など追跡できない発送方法で届かなかった場合,キャンセルできるらしい
とすると、届いていても届いていないと言えば、ハックできる。
実際やられた。(自分は出品者側)
ヤフオクが容認している発送方法で出品者に商品代金および送料の全損失を負わせる運用は、自らの行為と矛盾する不当な対応
1. Yahoo!かんたん決済を利用した取引は代金支払い管理サービスが適用されます(特定カテゴリ、 Yahoo!オークション ストアの商品を除きます)。Yahoo!かんたん決済でのお支払いには、支払い期限があります。詳しくはこちらをご確認ください。
2. 代金支払い管理サービスを利用した取引においては、落札者が支払い手続きを行ってもすぐに入金されず、当社にて代金を一時的に留保します。出品者が商品を発送し、落札者がその商品の受け取り連絡を行うと、出品者へ入金処理を行います。詳しくはこちらもご参照ください。
3. 代金支払い管理サービスを利用した取引においては、(1)出品者が、落札者が代金の支払い手続きを行ってから192時間(8日間に相当する時間)が経過するときまでに、発送連絡を行わなかった場合に、落札者が「支払いをキャンセルする」ボタンを押下したとき、または、(2)出品者が取引のキャンセルを行ったときは、出品者への入金処理を行いません。商品の発送が完了したら、取引ナビより速やかに発送連絡を行ってください。詳しくはこちらをご参照ください。
4. 配送事故等により商品が落札者に届かず、配送状況が確認できない場合は出品者への入金処理ができなくなる場合がありますので、お問い合わせ番号や伝票番号(配送状況が確認できる番号)があるなど、配送状況が確認できる方法で出品することをおすすめします。詳しくはこちらもご参照ください。
https://web.nhk にアクセスすると下に以下のような文章が出てくる
ご利用にあたって
すでに受信契約をされている世帯の方は、別途の契約や追加のご負担は必要ありません。契約をされていない世帯の方が利用した場合は、放送法に基づき契約が必要です。
利用開始後、順次表示される案内に従い契約を確認するための手続きをお願いします。確認が完了するまで同様の案内が表示されます。受信契約の詳細や、事業・学校での利用については下記のリンクをご覧ください。
このサービスが契約者限定で提供されている事は明らかで嘘をついてチェックマークをいれるということをしない限り使えないのでは?
スルーって玉城デニー知事のように事件に対し何もしないことで日本政府のように正しい窓口に法律に則って抗議することはするとは言わないだろう
行政なんだから法の範囲で正しい手続きしている日本政府と法を逸脱する組織に対して本当に何もしない玉城デニー知事とどちらがスルーしているのか
え、ごめん、Firefoxの通常モードだと、私はNHKの正規の契約者としてログイン済みだからプライベートウィンドウにしただけで、意図としては「新規のユーザーがアクセスしても見れるっぽいよ」という意味だよ。
NHKからログアウトして、NHKのクッキーをすべて削除※ した状態の通常モードで改めて
ふつうに見られるぞ。
※ クッキーを削除するのは、NHKを初めて訪れるユーザーと同じ状態にするための手続きで、何も特殊じゃない。ふつうにパソコンの知識も何もない一般人が、新品のパソコンや新品のスマホからアクセスしたのと同じ状態という意味。もしも増田自身が上記の手順に失敗するとしたら、増田が過去に行ったなんらかの操作のせいで(何かを拒否したとかなんとか?)、一般の新規ユーザーとは異なるFirefoxになってしまっていると思われる。Firefoxで新規プロファイルを作って新しいユーザーとしてアクセスしてみてほしい。
GWは家の片付けをしよう!
亡くなった母の部屋とか。
あとまだやること色々。なんとかしないとな。
と、思っていましたが。
気力がガタ落ちしてしまってほぼ何も出来なかった。
やろうとしてた事の、二割くらいかなぁ。
明日は最終日ではあるが。
母の部屋で早めになんとかしないといけないもの。
まぁ、亡くなった時に汚れたものがあって。
ならないところに置いておく。それくらいはしよう。
遺品整理はコツコツやっていこう。
気力ガタ落ちと、言ったけども。
なんか、遊び歩いてた。のよね。
イベント見に行ったり展示会行ったり。
家のことを最小限にしかやらなかった。
母がいなくなった事の反動なのか。
そう言うことを考えたくなくて色々埋めたのか。
よくわからん。
謝りはいれたけども。俺は俺で兄がやれない事を
偏食になってきてた母でも冷麺は食べれただろうから連れてきたかったな
coachのお店がを見かけた
そういや、母はcoachの財布使ってたな
CHANELのお店があった
還暦の時に買ってあげるって言ってたけど
その頃、家が色々大変で結局買ってあげられなかったな
崎陽軒のお店を見かけて
そういえば母が買ってきてくれってよく言ってたな
などなど。
どこかで何かすると母のことを思い出してしまう。
ずっと一緒にいたもんなぁって。
辛いはいったん通り越したけど。
虚しいなーって
NHKのニュースが「NHK ONE」と契約しないと完全に読めなくなった。
スマホはとっくに見られなかったが、ついにFirefoxブラウザでもシャットアウトだ。
NHK ONEの解約手続きはYouTubeプレミアムやSpotifyのように「ボタン一つで完了」とはいかない。今の時代に、電話や書類のやり取りが必要な「入りにくく辞めにくい」サービスを強いるのは、あまりに不透明だ。
そして何より、これが日本のメディア環境に与える悪影響が怖い。
今、世の中ではこれだけフェイクニュースの危険が叫ばれている。
コロナ禍や地震のとき、僕たちが一番頼りにしたのはNHKのニュースだったはずだ。
信頼できる正確な情報こそ、誰にでも開かれた「公共の広場」にあるべきじゃないのか。
そこを「契約の壁」で塞いでしまったら、情報を買えない人や、不透明なシステムを警戒する人は、デマや偏った情報の濁流に飲み込まれてしまう。
公共放送が、情報の「基準」であることを自ら捨ててどうするんだ。
フェイクニュースが蔓延する中で、信頼できる情報を「一部の契約者だけのもの」にしてしまうのは、この国にとって致命的な損失だと思う
皇室神道における分祀の概念は同一のものを複数の場所で祀る仕組みであって、合祀した魂をふたたび要素として抜き出すものではないし、分離は出来ないことになっている。 (と説明されている。)
たとえばコーラとオレンジジュースを混ぜてしまったらコーラだけ取り出すことは出来ないだろう。
政治的合理性は存在せずただそう信じる「ことにした」という内心の理屈を反映したものが信仰というものなんだ。
そしてその内心は動かしようがないし、確認も出来ない。
仮に形式的に戦犯の一部を分けることにしてそのための儀式なり手続きなりをしたとしても信仰を持つ人の内心で魂を分離していないつもりで参拝するのは可能だし、命令で内心を変えることは不可能だ。
英語で大学の学部の卒業証明書がある=その学歴は世界で通用する。
英語圏以外の修士にも出願できる可能性がある。その際、TOEFL, IELTSの成績証明が免除される場合がある。
児ポ法改正の攻防を、警察・弁護士・研究者から取材した。その経験から断言する。
2010年と今では、CSAM捜査の精度が、構造的に変わっている。
英国の「VTuber逮捕」拡散の件、ここで一度きちんと書いておく。
何が変わったか。
NCMEC(米国・行方不明児童搾取児童センター)、IWF(英国インターネット監視財団)、Project VIC等が運用する既知CSAM画像ハッシュデータベースは、2010年代を通じて飛躍的に拡充された。
アップロードや所持の段階で、実在児童の被害画像が機械的に特定される。
FATF勧告、Visa/Mastercardのアクワイアラー監督、決済プラットフォームのコンプライアンス強化により、CSAM販売・購入の金銭的痕跡の追跡精度が劇的に上がった。
Apple、Google、Meta、Microsoftがクラウド・送信トラフィックでハッシュ照合を実行する。
実在児童の被害画像の検出から始まり、その捜査の過程で、被疑者のデバイス全体が押収・解析される結果として、漫画やイラストも証拠物件に含まれる。
だが2010年頃に比べれば、「漫画一枚で恣意的に逮捕」という事案の発生確率は、構造的に大きく下がっている。
なぜなら、警察が大量のリソースを投じて家宅捜索・デバイス押収・国際法務手続きを動かすには、事前に蓄積された具体的・客観的な手がかりが必要だからだ。
匿名通報や個人の好みだけでは、現代の警察は動かない。動けない。
リソース不足、手続き厳格化、人権訴訟リスクが、それを許さない。
私が2011年頃に取材したスウェーデンのシモン・ルンドストロム事件——
漫画翻訳家が、元妻の「彼はペドファイルだ」という通報を受けたスウェーデン警察に家宅捜索され
実在児童被害の証拠が一切出なかったにもかかわらず、所持していた日本の漫画を理由に起訴・有罪判決を受けた。
最終的に最高裁で無罪になったが、スウェーデン司法の汚点として記録される事案だ。
当時、私はこの事件を「警察の捜査着手判断が甘かった」「個人的怨恨による通報を裏取りなく受理した」と批判的に取材した。
この種の冤罪パターンは、2010年代前半までは確かに存在した。
(a) 実在児童被害コンテンツの捜査の過程で、漫画類が同時に発見・押収された(「漫画が逮捕の理由」ではなく、「漫画も押収物に含まれていた」)
(b) 商業的・継続的な大量制作販売活動の全体が捜査対象となり、その内訳に漫画類が含まれていた
(c) 拡散ナラティブそのものが、当事者または周辺アクターによって意図的に「漫画一枚で逮捕」と縮減されている
Coroners and Justice Act 2009 Section 62の運用も同様だ。
過去判例(2011年・約3,000点、2018年・約2,000点以上、2024年・大量)を見れば
だから、海外発「漫画が理由で逮捕」のニュースは、まず疑うのが現代のジャーナリスティックな基本動作だ。
これが認知の歪みだ。
そして、認知の歪みを構造的に増幅する装置が、今回の英国VTuber事件で複数稼働した。
第二の波:元都議のKら拡散者による「英国規制ディストピア」フレームの増幅(5月1日)
第三の波:「友人」を名乗るアカウントによる保釈書類公開(5月3日)。
第四の波:Kiwi Farms系コミュニティによる「実は本人がペドファイル系作品の長年の支援者だった」という対抗ナラティブ(5月5日)
にもかかわらず、それぞれの波が押し寄せるたびに、私たちは「これで真実がわかった」と錯覚する。
ここで、今回の拡散の主役の一人について明確に書いておく。
これは私の主観的評価ではない。事実関係としてそう判定できる根拠がある。
1:今回の件で、信憑性が確定していない段階の話を「事実」として拡散した。
一次情報は本人の自己申告のみで、英国警察の公式声明も主流メディアの裏取り報道もなかった。
2:作品実態(toddlercon=幼児的キャラのポルノを継続販売していた事実)への言及を完全に欠落させ「自分が描いたイラストを所持していたという理由で」と中立化して提示した。
3:これが最も重要だが、過去、不正確な情報を流布している点を指摘したフォロワーをブロックすることで対応してきた。
私自身、複数回にわたって彼の発信の事実誤認を指摘した結果、ブロックされて現在に至る。
検証可能な事実誤認の指摘に対して、議論ではなくブロックで応じる発信者はジャーナリスティックな批判検証のサイクルから自らを切り離している。
元都議という肩書がその発信に権威を与えるなら、その権威は誤用されている。
私が8月刊行予定の新著では、こうした認知の戦場の構造を扱う。
CSAM捜査の現代的精度、国際金融規制との連動、プラットフォームのスキャン体制、これらを正確に踏まえずに、海外の表現規制を語ることはできない。
正確に踏まえないままの拡散は、表現の自由を守るどころか、規制推進派に弾薬を提供し
規制レジームを強化する自滅的フィードバックループを生む。
最後に書いておく。
X現アルゴリズムは、検証された情報も検証されていない情報も、エンゲージメント効率だけで等価に拡散する。
むしろ感情を煽る未検証情報の方が、慎重な検証記事より速く遠くへ届く。
「英国は北朝鮮」「独裁政治そのもの」というフレーズが80万ビューを獲得する。
だから、規制推進派に「表現の自由派は児童保護にすら反対する連中」という弾薬が無償で供給される。
これは敵失ではない。自殺点だ。
誰がフレームを作り、誰がそれを増幅し、誰が結果として規制レジームを強化するのか。
少子化が問題らしい。出生数が減っているらしい。社会保障が維持できないらしい。労働力も足りなくなるらしい。だったら、まずコンドームを廃止すべきではないか。もちろん本気で言っているわけではない。思考実験である。
でも、少子化対策を「出生数を増やすこと」と考えるなら、避妊具は明らかに邪魔である。特にコンドームは邪魔だ。安い。どこでも買える。医師の診断もいらない。手続きもいらない。妊娠を避けるハードルをかなり下げている。これは少子化対策として、かなり不都合ではないか。
給付金。保育園。育休。教育費。住宅支援。どれも大事なのだろう。でも出生数を増やすだけなら、もっと直接的な方法がある。避妊を難しくすればいい。妊娠を避けにくくすればいい。だから本気で出生数を増やしたいなら、まずコンドームの販売を規制すべきではないか。コンビニ販売をやめる。広告を禁止する。価格を上げる。購入に身分証を必要にする。最終的には販売を禁止する。出生数を増やすという目的だけを見るなら、かなり筋が通っている。少子化が国家的危機だと言うなら、なぜここから手をつけないのか。なぜ避妊の自由は当然のように残されているのか。出生数が本当に最優先なら、コンドームの存在はかなりおかしい。少なくとも、出生数だけを見るなら。
また、近年の防衛政策は「経済安全保障」「デュアルユース(軍民両用)」といったキーワードに見られるように、防衛省・自衛隊だけでなく、企業活動や学術活動、SNSの通信など、様々な生活領域を防衛政策に巻き込んでいく特徴があります。ここでは、営業の自由や学問の自由、刑事訴訟における適正な手続きがおろそかにされる危険があります。実際、大川原工業の経済安保がらみの冤罪(えんざい)事件や学術会議の任命拒否問題などが起きています。防衛政策の領域拡大の中で、市民の自由を守るためのルールが作られるべきです。
■トレンド追うだけではなく
――不安や怒り、国際情勢のトレンドのなかで憲法が定めている「自己拘束」を安易に手放してはならない……。
憲法学者として毎年5月に講演する機会が多いなかで、ある集会では女性差別の問題を中心に話しました。9条を守ろうといった定番の話を期待していた年配の男性参加者は困惑の表情でしたが、自分たちの話だと受けとめた女性の参加者が明るい表情を見せたのが印象的でした。女性の選挙権(婦人参政権)獲得を含む男女平等の原則が確立したのは、戦後憲法の大きな成果の一つです。しかし、女性の権利は見落とされがち。だからこそ、常に意識しようと憲法に書いてあるわけです。
――現行憲法の成果は大きい。マンネリに陥らない語りかたが大いにありうるということですね。ただ、近年は若い世代の政治意識に変化が見られ、従来型の「左」か「右」か、護憲か改憲かという対立軸にこだわらない若者や現役世代が増えていると言われます。
憲法の意義そのものは世代により変わるわけではない。憲法の語り直しも世代で区切る意味はあまりないのではと考えます。
どの世代にもトレンドに影響されやすい人たちがおり、そうではない人たちがいる。世論調査の推移を見ると、いまの日本の人々の価値判断や思想の傾向に大きな変化は生じておらず、どの世代にも「右」から「左」まで一定の分布が見られます。
とすれば、トレンドを追いかけたい人たちに働きかける社会運動や報道が必要になる一方で、トレンドに左右されず、じっくり考えたい人たちの期待に応える言論や学術研究の必要もあるということでしょう。
「時は来た」と高市首相、憲法をどう変えたいのか 持論は「国防軍」
――戦後日本の社会と人々の暮らしを支えてきた憲法は、地に足のついたものになっているでしょうか。
憲法が示している戦後日本の基本原則は揺らいでいないと思います。平和主義や国民主権、人権の尊重を捨て去りたいという人はごく一部でしょう。ただ、気になる点もあります。憲法学者として人権や差別解消の問題に長く取り組むなかで、昨年出した『幸福の憲法学』ではこう指摘しました。
「本来は『人権』という言葉を使うべき場面で、それを避ける例もある」「『人権』という言葉は避けられている」と。
――80年近くを経て、憲法の価値観が空洞化しているということでしょうか。昨夏の参院選では外国人政策が急に争点化し、排外的な政策を掲げる政党や政治家が広く支持を集めました。
社会経済の先行き不安や怒りが広く存在するとき、人はその原因を何かに「帰属」させようとします。何が不安や怒りの原因かは目に見えるほど明確ではないので、その帰属先はしばしば操作されます。哲学者のスローターダイクは、中世のカトリック教会や共産主義が、人々の怒りの矛先を操作して自分たちのエネルギーにしたことを論じています。怒りや不安を人の属性に帰属させれば、差別の出発点となります。
例えば、外国人に見える観光客のマナーが悪かった時、その人の問題とするべきですが、外国人差別を煽(あお)る人は「外国人観光客全員」あるいは「在留外国人も含む外国人全員」の問題とする操作をします。
――メディアも、目に見える誰かのせいにして差別に加担しないようにしたいです。
差別を防ぐには、不安や怒りを安易に誰かのせいにしないという意味での「自己拘束」が必要です。メディアが、因果の流れを丁寧に説明する必要があるでしょう。例えば、原油高に伴う物価高のメカニズムを報じることは、日常のイライラを「外国人」に向けず、適切な対策を打たない政府や、戦争を続けるロシアやイスラエルの問題を意識させることにつながります。
――不安や怒りのはけ口を探して、誰かを標的にする。そうして自分の感情を操作された結果、差別に加担するのは嫌です。
憲法の掲げる人権や差別解消の理念は、憲法学が最前線で扱うテーマの一つ。最近の研究では、プライバシー権をめぐる議論も差別の問題とつなげながら掘り下げて考えています。
プライバシー権は、個人の尊重と幸福追求権を定めた憲法13条にもとづき、発展してきました。
プライバシー権は「一人で放っておいてもらう権利」に由来します。この権利は、他者に自分を標的として認識されない状態を守る権利とでも言いましょうか。あの人は、一人暮らしの女性だ、老人だ、と認識されると、犯罪に巻き込まれるリスクが高まり、緊張します。そう認識されないことで安心する。その安心感を守ろうというのが出発点です。
その後プライバシー権は、人に知られたくない個人情報を知られずに、隠したいことを隠すための権利として発展しました。さらに、性的指向や被差別部落の出身であることなど、被差別情報を隠す権利としてもプライバシー権が使われるようになってきました。
――混乱とは?
個人情報のなかには、裸や家の中など、①認知されるだけで苦痛な情報と、認知されることよりも、②それを使った違法行為や差別が心配な情報があります。
プライバシーとは、もともと①を隠すことだったわけですが、最近では、②もプライバシーにすることで違法行為や差別を防ごうという議論になってきています。
しかし、違法行為や差別に使われる情報のなかには、公開されているものもあります。例えば、大学や新聞社の電話番号は公開されていますが、「いたずら電話をしよう」という呼びかけとともにSNSに投稿されたら迷惑です。また、性別や肌の色は、隠されたプライバシー情報とは言えませんが、それを差別のために使われてはたまりません。
これらの問題は、プライバシーとは別の権利、つまり、違法行為を誘発する形で公表されない権利や、差別に使われない権利で対応した方が明快です。ところが、最近のプライバシー権の議論は、これらの問題も隠したい情報を隠す権利の応用で対処できるとして、プライバシー権の射程を広げて対応しようとします。
――プライバシー権とは別に「差別されない権利」があるということですか。
はい。隠したいものを隠すプライバシーという概念で対応しようとすると、性別や肌の色、出身地といった公開情報での差別は防げません。
「差別されない権利」なら、公開情報だろうが、非公開情報だろうが、それを不当に利用してはならないと議論できます。プライバシー権は、個人情報を「認知させない」権利だとすれば、差別されない権利は個人情報を不当に「使用させない」権利です。
肌の色や話す言葉など、公にされた情報で外国人かどうかを推測できることがあります。ここから、「外国人お断り」のような差別が生まれます。
「外国人お断り」をする人からすれば、公開情報を使っているだけだから、プライバシー権を侵害していないと思うでしょう。しかし、外国人だという個人情報を差別に使うことは、差別されない権利の侵害と捉えるべきです。
他にも、LGBTQの性的指向や性自認などを本人の許しを得ずに暴露する行為を「アウティング」と呼びます。こうした行為はプライバシー侵害だと言われてきました。ですが本来、性的指向や性自認は「隠したい恥ずかしい情報」ではなく、当人のアイデンティティーの根幹となる情報です。アウティングが問題なのは、恥ずかしい思いをさせたからではなく、差別をするかもしれない人に情報を開示して、差別を誘発する危険を作ったからだと考えるべきです。
プライバシー権のおかげで、私たちは他の人の個人情報を認知するときに慎重になれました。ただこれだけでは足りない。プライバシー権と「差別されない権利」を区別すれば、既に認知した情報でも、「この場面でこう使っていいのかな?」と使用の場面で慎重になれます。権利を知ることで、差別を防ぐ「自己拘束」ができるわけです。
――個人情報の差別的な使用とそうでない使用は、どう違うのですか?
個人の選択の結果を、国籍や性別に帰属させると差別になります。例えば、犯罪をするかどうかは個人の選択ですが、それを国籍や出身地のせいにするのは差別だと言わざるを得ません。
雇用の場面でも、「この人は女性だから辞職する可能性が高い」とか「外国人だからこういう行動をとるはずだ」と判断するのも、性別や国籍の情報の差別的な使用の例でしょう。不安やイライラを「外国人」のせいにしがちなトレンドを止めるには、「差別されない権利」の考え方を根づかせることが重要です。
■憲法に書き込む影響力
――そうしたトレンドの一つと言えるのかもしれませんが、高市早苗首相は4月12日の自民党大会で「時は来た」と述べ、改憲に意欲を示しました。
国会の憲法審査会などの議論は始まったばかりで、高市首相が目指す改正案はまだ示されていません。
自民党のものとしては、安倍晋三政権下の2017年に示した「改憲4項目」がありますが、いまなぜ改正が必要かという根本的な理由づけが希薄でした。参議院の合区解消には実務的な必要性があるかもしれませんが、残りの3項目、自衛隊の明記や緊急事態対応の強化、教育環境の充実については、現行の憲法や法律でも不足はない。仮にあっても、法律の改正で済むような話ばかりです。
日本への武力攻撃があった場合の防衛行政は、現行憲法でも禁じられていません。緊急事態に際し、あらかじめ法律の定めた条件の範囲で政令を出すことも、禁じていません。実際、災害対策基本法には、その例があります。
――自民党の狙いは改憲の実績づくり、いわば「お試し改憲」だとの見方もあります。
もともと自民党の方々は、憲法9条2項を削除して軍を創設すると言ってきました。自衛隊明記案というのは、軍創設案の支持が広がらないため、「現状維持なら実現しそう」と出てきた妥協案なのでしょう。新しい条項ができると、「これまでできなかったことができるようになったのだ」と解釈される危険が生じ、何が起きるか不透明になります。当たり前ですが、現状維持したいなら、現状を維持するのが一番です。
――それでも、少しでもよい改憲なら賛成するという人もいるのではないでしょうか。
憲法は国の最高法規。条文に書いていない要素を書き込むことによる影響を慎重に検討する必要があります。
例えば、明治憲法における都道府県の位置づけはあいまいでしたが、戦後の憲法92~95条に地方自治の原則が書き込まれ、そのことで地方分権が大きく進展しました。もしいま自衛隊を憲法に明記すれば、国家権力を執行する警察や海上保安庁などのほかの行政組織にはない強固な地位を得て存在感を増すでしょう。それでよいのかどうか。
――日本を取り巻く国際情勢は厳しさを増しています。災害救助だけでなく有事の切り札として自衛隊に期待する世論は高まっているように思います。
災害救助や国際貢献の面で自衛隊の活動を評価する世論のトレンドは理解しますが、慎重な分析が必要です。
憲法9条は、日中戦争や太平洋戦争の反省の下で外国の領土を侵略するような武力行使を制限する「自己拘束」です。
憲法制定から80年近くが経ついま、国際情勢が悪化していても、湾岸戦争やイラク戦争、ロシアのウクライナ侵攻、米国やイスラエルのイラン攻撃などの戦地に自衛隊を派遣すべきだという世論が国内で盛り上がる気配はありません。国連の平和維持活動(PKO)で自衛隊を戦闘地域外に派遣する道はありますが、世論も、武力行使には非常に厳しい態度をとり続けています。
9条改憲を長年目指してきた自民党の保守派でさえ、戦力の不保持をうたう9条2項の削除などではなく自衛隊の明記を目指す妥協策を打ち出すようになったことは、同項の平和主義の精神が改憲派にまで浸透したことを意味しており、「護憲派の勝利」とさえ言えるのかもしれません。
――心配性かもしれませんが、そうした日本の世論も台湾有事などの危機に直面すれば、大きく転換しうるのでは。
もし中国が台湾に武力侵攻した場合、在日米軍基地や自衛隊の基地も攻撃対象になるでしょう。必然的に、日本への武力攻撃事態となり、個別的自衛権の発動場面となります。台湾有事は、海外での集団的自衛権の行使とは違う事態だと考えるべきです。
――もう一つ気になるのは、自民党の日本国憲法改正草案(12年)や「創憲」を掲げる参政党の新日本憲法(構想案)(25年)のような全面改憲の可能性です。
憲法の基本原則、すなわち国民主権と平和主義、基本的人権の尊重を廃棄するような全面改憲ができるとは思えません。ただ、逆説的ですが、そうした憲法の価値観がしっかり浸透しているからこそかえって警戒心が薄れ、「自己拘束」の歯止めが利かなくなっていることが問題だと見ています。
――どういうことでしょう。
高市首相は4月21日、防衛装備移転三原則の改定を閣議決定し、武器輸出を全面解禁しました。これは、安倍政権による集団的自衛権の解釈変更(14年)や、岸田文雄政権が22年改定の安全保障関連3文書に盛り込んだ敵基地攻撃能力の保有、防衛費の国内総生産(GDP)比1%枠超え(23年度予算)などに続く出来事です。
憲法9条に、「武器を輸出してはいけない」とか、「防衛費はGDP比何%まで」と具体的に書いてあるわけではありません。しかし、9条からは、日本が紛争を煽らないようにする「自己拘束」の原理や原則を生み出し続けるべきだという規範が導かれると考えられてきました。武器輸出の禁止などは、そこから生まれたルールです。こうしたルールを守ってきたことが、政府や自衛隊の信頼を作ってきました。
こうした信頼の蓄積は、「このルールをなくしても、めったなことはしないだろう」という方向にもつながります。ただ、信頼を食いつぶしていけば、いつかは破綻(はたん)します。だからこそ、憲法9条の下で作られたルールは安易には手を付けない方がいいし、新しい状況に対応するために変える必要が生じたとしても、別の「自己拘束」のルールを作ることとセットで変えるべきです。現状の敵基地攻撃能力や武器輸出の解禁は、ただルールをなくしただけで、新しい「自己拘束」のルールや原則が示されていません。
――敗戦直後の日本が軍国主義の復活を警戒したのは分かります。でも冷戦が終わり、米中ロなど大国の横暴が目立つ21世紀の日本にとっても「自己拘束」は必要でしょうか。
イスラエルのネタニヤフ政権を見れば分かりますが、権力者にとって、対外武力行使は権力を維持する魅力的な手段です。どんな状況でも「自己拘束」が不要ということはないでしょう。
――防衛費のGDP比2%は、25年度補正予算で達成されました。高市政権は安保3文書改定にも乗り出しています。
憲法に具体的な数字が書き込まれておらず、準備すべき防衛装備に幅があるからといって何でもやっていいわけではない。
少なくとも、GDP比率に代わる新しい財政規律のルールを考えておくべきでしょう。武器輸出についても、内閣の裁量で変えられる政令から格上げして法律化し、対象国や対象品目を国会で決めるルールに変えるなどの対応は考えるべきでした。
また、近年の防衛政策は「経済安全保障」「デュアルユース(軍民両用)」といったキーワードに見られるように、防衛省・自衛隊だけでなく、企業活動や学術活動、SNSの通信など、様々な生活領域を防衛政策に巻き込んでいく特徴があります。ここでは、営業の自由や学問の自由、刑事訴訟における適正な手続きがおろそかにされる危険があります。実際、大川原工業の経済安
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むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
『いや、あるところってどこやねん!!!』
『昔話、住所の解像度が低すぎる!!! せめて村名くらい出せ!!!』
おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
『山へ柴刈り、川へ洗濯!!! スケジュール帳に書いてあったら逆に怖いわ!!!』
『しかも柴刈りって何!!! 芝刈りちゃうんか!!! 漢字が渋すぎる!!!』
おばあさんが川でじゃぶじゃぶ洗濯をしていると、川上から大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきました。
『出た桃!!!』
『しかも、どんぶらこ!!! 桃の擬音として重すぎる!!! 冷蔵庫でも流れてきたんか!!!』
おばあさんは、その桃を見てたいそう驚きました。
「まあ、なんて大きな桃でしょう。持って帰って、おじいさんといただきましょう」
『まず調べろ!!! 川から流れてきた巨大桃を即デザート認定するな!!!』
『衛生観念どこ行った!!! 川の水に浸かった桃やぞ!!! サイズ以前の問題や!!!』
おばあさんは桃を拾い上げると、家へ持って帰りました。
『さっきまでただのおばあさんやったやろ!!! 巨大桃を持ち帰る腕力、どこに隠してた!!!』
『洗濯で鍛えたんか!!! 川辺のフィジカルモンスターか!!!』
家では、おじいさんが山から帰っていました。
「おばあさんや、今日は何を持って帰ったんじゃ」
『普段から何かしら拾ってくる前提か!!! きのこ、薪、謎の石、たまに巨大桃か!!!』
おばあさんは言いました。
「川で大きな桃を拾いました。二人で食べましょう」
おじいさんは桃を見ると、大喜びしました。
「これは立派な桃じゃ。さっそく切ってみよう」
『喜ぶ前に疑え!!!』
『人間くらいある桃やぞ!!! 品種改良の限界を超えてるやろ!!!』
『しかも夫婦そろって食べる気満々!!! 食欲が好奇心に勝ちすぎてる!!!』
おじいさんが包丁を持ち、桃を切ろうとした、その時です。
桃は、ぱっかりと二つに割れました。
『家電の自動ドアみたいに開くな!!! 果物としての自覚を持て!!!』
『出た!!!』
『どういう構造!!! 種は!? 果肉は!? 胎内環境どうなってんねん!!!』
『自分が桃から出てきた直後やぞ!!! 状況理解できてないのか、全部わかってて笑ってるのか、どっちも怖いわ!!!』
おじいさんとおばあさんはたいそう驚きましたが、子どものいなかった二人は、とても喜びました。
『切り替え早っ!!!』
『さっきまで食べようとしてたやん!!! 危うく授かりものを包丁でいくところやったぞ!!!』
二人は赤ちゃんに、桃から生まれたので「桃太郎」と名付けました。
『桃から生まれたから桃太郎!!! ネーミング会議、五秒で終わったやろ!!!』
『もし鍋から生まれてたら鍋太郎か!!! タンスならタンス太郎か!!!』
おじいさんとおばあさんは、桃太郎を大切に育てました。
桃太郎はよく食べ、よく眠り、すくすくと大きくなりました。
『出た、すくすく!!!』
『夜泣きとか離乳食とか反抗期とか全部すくすくで済ませるな!!!』
『出生がすでにパワー系やもんな!!!』
ある日のことです。
村人たちが、おじいさんとおばあさんの家へやってきました。
「鬼ヶ島の鬼たちが、村の宝物を奪っていきました」
『鬼、急に来た!!!』
『しかも村に宝物あったんかい!!! 川で洗濯してる村の財力、思ったよりすごいな!!!』
村人たちはみな困り果て、泣いていました。
「おじいさん、おばあさん。わたしは鬼ヶ島へ行き、鬼を退治してまいります」
『急に立派!!!』
『すくすくの次が鬼退治宣言!!! 間の教育課程を見せろ!!!』
「鬼は恐ろしいぞ。ひとりで行っては危ない」
おばあさんも涙を浮かべました。
「どうか気をつけてお行き」
『なぜ団子!!!』
『鬼退治に持たせるメイン装備が団子!!! 装備欄どうなってんねん!!!』
おばあさんは言いました。
『でもおばあさんの自信はすごい!!! ブランディングが強い!!!』
『腰につけるな!!!』
桃太郎はおじいさんとおばあさんに別れを告げ、鬼ヶ島へ向かって歩き出しました。
しばらく行くと、一匹の犬がやってきました。
「桃太郎さん、桃太郎さん。お腰につけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
『犬、喋った!!!』
『そこ誰も驚かんのか!!! 桃から人が出て、犬が交渉してくる世界!!! 常識がゆるゆる!!!』
桃太郎は犬に言いました。
「鬼退治についてくるなら、一つあげましょう」
『報酬、団子一個!!! 業務内容、鬼との戦闘!!! 労災なし!!! 危険手当なし!!!』
『その団子、何が入ってるんや!!! 日本一どころか国家機密やろ!!!』
桃太郎と犬が進んでいくと、今度は猿がやってきました。
「桃太郎さん、桃太郎さん。お腰につけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
『また来た!!!』
『しかも全員、腰の団子をピンポイントで見てる!!! 目線が低い!!!』
桃太郎は猿にも言いました。
「鬼退治についてくるなら、一つあげましょう」
『面接なし!!! 経歴確認なし!!! 団子支給で即戦力扱い!!!』
『でも猿は手先が器用そうやし、まあ戦力にはなるか!!!』
「桃太郎さん、桃太郎さん。お腰につけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
『三匹目!!!』
『森の掲示板に「あの若者、腰に団子あり」って書かれてるやろ!!!』
「鬼退治についてくるなら、一つあげましょう」
『犬は噛む!!! 猿はひっかく!!! キジは何するんや!!! つつくんか!!! 鬼を!!!』
『でも空から偵察できるな!!! 意外と重要ポジションやん!!! ごめんキジ!!!』
こうして桃太郎は、犬、猿、キジを連れて、鬼ヶ島を目指しました。
『人間一人に犬、猿、キジ!!! 遠征隊というより即席どうぶつ班!!!』
やがて一行は海辺に着きました。
海の向こうには、鬼ヶ島が見えました。
『村人もだいたい場所わかってたやろ!!! もっと早く対策会議せえ!!!』
『急に船が出てきた!!! 誰の船!? 予約した!? レンタル!?』
犬は船のへさきに立ち、猿は櫂を持ち、キジは空を飛んで行く先を見張りました。
『犬、前方確認!!! 猿、操船!!! キジ、空中偵察!!! 意外とチームとして完成度高い!!!』
島には大きな門があり、門の向こうからは鬼たちの大きな声が聞こえてきました。
「酒だ、酒だ」
「宝だ、宝だ」
鬼たちは村から奪った宝物を前に、騒いでいました。
『悪そう!!!』
『ちゃんと悪役っぽいことしてる!!! 酒と宝で騒ぐ鬼、イメージ通りすぎる!!!』
桃太郎は門の前に立ちました。
「鬼たちよ、村から奪った宝物を返せ」
『作戦とかないんか!!! まず名乗って要求!!! 誠実ではあるけど危ないぞ!!!』
「なんだ、お前たちは」
『見たまんま!!!』
『説明ありがとう!!! でもその通りすぎて何も足されてない!!!』
桃太郎は答えました。
『名乗った!!!』
鬼たちは大笑いしました。
「ははは。そんな人数で、われわれに勝てるものか」
『人間一人と動物三匹やからな!!! 戦力だけ見たら遠足の帰り道みたいな編成や!!!』
するとキジが空へ舞い上がり、鬼たちの顔めがけて飛びかかりました。
『思ったより武闘派!!! 空中から顔を狙うな!!! 怖いわ!!!』
『犬も強い!!!』
『足元を攻める実戦派!!! 団子一個でここまでやるの、忠義がすごい!!!』
『猿、有能!!!』
『団子だけじゃなかった!!! それ最初に言って!!! だいぶ安心感変わるから!!!』
桃太郎は勇ましく戦いました。
犬は鬼に噛みつき、猿は鬼の背中に飛び乗り、キジは鬼の顔をつつきました。
『チームワークすごい!!!』
『近接の犬!!! 攪乱の猿!!! 空中攻撃のキジ!!! ちゃんとフォーメーション組めてる!!!』
鬼たちは最初こそ威張っていましたが、桃太郎たちの勢いに押され、だんだん逃げ腰になっていきました。
『あんなに笑ってたのに!!! さっきの威勢どこ行った!!!』
『犬に噛まれ、猿に乗られ、キジにつつかれるの、たしかに嫌すぎるけど!!!』
「まいりました。もう悪いことはいたしません。どうかお許しください」
『降参早い!!!』
『でも潔い!!!』
『鬼の大将、意外と話が通じるタイプ!!! 最初からその理性を使え!!!』
桃太郎は言いました。
「本当に反省しているなら、奪った宝物をすべて返しなさい」
鬼の大将は深く頭を下げました。
『桃太郎、ただ殴るだけじゃない!!! 返還手続きまで進めてる!!!』
鬼たちは、村から奪った宝物を運んできました。
金銀の財宝、米俵、美しい反物、立派な道具などが、山のように積まれました。
『多い!!!』
『というか村、そんなに持ってたんか!!! 経済規模が読めん!!!』
桃太郎たちは、その宝物を船に積みました。
犬は小さな包みをくわえ、猿は荷物を運び、キジは上から見張りました。
『ここでも働いてる!!!』
『犬、猿、キジ、最後までえらい!!! 報酬が団子一個なのに!!!』
『昔話、信じる力が強すぎる!!!』
村人たちは桃太郎の姿を見ると、大喜びで迎えました。
「桃太郎が帰ってきたぞ」
「宝物も戻ってきた」
「ありがたい、ありがたい」
『よかった!!!』
『でも犬と猿とキジにも礼を言え!!! かなり前線で戦ってたぞ!!!』
おじいさんとおばあさんも、涙を流して喜びました。
「よく無事に帰ってきたな、桃太郎」
「本当に立派になりましたね」
『えらい!!!』
犬にも、猿にも、キジにも、たくさん礼を言いました。
『言った!!!』
『ちゃんと動物チームにも感謝した!!! この村、そこはできる!!!』
それから桃太郎は、おじいさんとおばあさんと一緒に、幸せに暮らしました。
犬、猿、キジも、村のみんなに大切にされました。
鬼たちは約束を守り、二度と村を襲うことはありませんでした。
『丸く収まった!!!』
『鬼も反省!!! 村も平和!!! 動物たちも大切にされた!!!』
こうして、桃から生まれた桃太郎は、勇気と仲間の力で鬼を退治し、村に平和を取り戻したのでした。
めでたし、めでたし。
『終わった!!!』
『桃から生まれた理由とか、川に流れてきた経緯とか、きびだんごの異常な契約力とか、気になることは山ほどある!!!』
『でも昔話は、そこを追及しすぎたら負けや!!!』
『めでたいなら、それでええ!!!』
めでたし、めでたし。