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はてなキーワード: 書き手とは

2025-06-19

dorawii

もっと真摯書き手になろうw

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https://anond.hatelabo.jp/20250619190030 
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2025-06-16

知能が低いのに経済とか考えなくていいか

老人介護生産性がない』が真逆だという話

https://anond.hatelabo.jp/20250614214627

本当にウンザリするし、「○○○○」みたいな気持ちになってしま

  

 

1,基礎的な知能が低い

そもそも生産性がある仕事』って何か。それはサービス業だ。

当たり前。だから先進国はみんなサービス業中心の経済に移行する。

老人介護サービス業だ。生産性がないわけがない。

この3行読んで「あ、書き手は知能が低いな」と判断できなかった奴も知能が低いよな。

  

そもそも生産性がある仕事』って何か。それはサービス業だ。

意味がわかりません。

なんで?例えば建設業生産性が無いの?それはどうして?

当たり前。だから先進国はみんなサービス業中心の経済に移行する。

全く意味がわかりません。

何がどう「当たり前。」なのか示されないし、そんな事実常識もありません。

老人介護サービス業だ。生産性がないわけがない。

意味根拠不明なまま3段論法が決まった。

 

ここらは経済学の知識なんかなくても気付けるところ。

これはまともな国語論理大卒程度)を操る人間文章ではない。

    

   

2.自分の使ってる言葉定義データを持ってない

学部一年生みたいな授業をすると

生産性って言うのは投下したものに対するリターンで測る。

  

すごくざっくりした経済学するとここで投下するのは労働力資本だよね。

いずれにせよ投下したものに対してリターン大きい業種が「生産性が高い」わけ。

 

わかる?

書き手バカはこの話すらわかってない、というより考えたことないのがあの3行だけでわかるよね。

あの文章にはこのていどの定義付けをもとに各産業を測ってデータ見比べたような痕跡すら皆無だから

 

実際問題として

サービス業生産性高いなんて事実はどこにもない。

宿泊飲食介護あんなもんの生産性はみんなひどいんだ。

別に職業蔑視ではなくデータとして低い。 

 

またすごおくざっくりした経済学をすると、

生産性低い業界給料が安い。労働単位当たりの生産性が低いってことだから

飲食宿泊介護なんて300万円400万円の世界よ。歳食ってもだぜ?

介護保険料をさらに上げて補助金カンと行くなら”生産性”は向上するが…)

        

ITとか金融とか一部の例外があるだけで、サービス業基本的生産性が酷い。

生産性が高いのは製造業。 

こんなことは経済学部なら1年でもデータで知ってる常識レベルのところ。

 

はてな民の大半は知識としてこれ以下だし、

元増田知識だけじゃなく知能も低くおそらく大学1年の授業が理解できない。

    

  

3.ふわふわ理論

じゃあなぜ日本人老人介護生産性がないと思い込むのか。

日本人根本的に物質主義からだ。

カネよりモノの方が本質的価値があると思ってる。

生産』という言葉を、『物販』の意味しか考えられない。

まともな定義データも無いのにこういうふわっふわな俺理論が始まるでしょ 低知能の定番

  

カネカネって、

経済統計から企業会計まで、みんなそのカネを基準に測られてるよ

てめーがそのひとつも見てないし理解する力がないだけ

  

そのカネを基準に測ったデータ生産性が低いんだよサービス業

その中でも低い方の御三家レベルで酷いのが介護業なんだよ

 

こいつは要するに知能が低すぎて怠惰すぎて、

既存学部一年レベルフレーム咀嚼することすら出来なかっただけなんだけど

こいつの中では「凡人では思いつかないようなハイレベル理解を得てしまった」感じになってるのよ

ダニングクルーガー結晶体みたいな脳味噌してるんだ

 

これがバカだし、むしろ今時の倫理観で言えば持続可能性もなく悪い考え方だ。

持続可能経済とは、モノよりヒトに金を払う社会のことだ。

介護業の労働者はカネ払ってもらってねえっつうんだよ

ゴミ同然の脳味噌信州味噌と入れ替えろ 

 

日本人はカネを軽蔑してモノこそ本質的だと信仰し、それをまるで倫理的なことのように思い込んでるけど、それがそもそも逆なんだよな。

形のないものに払うカネが最も持続可能だ。無駄リソースの消費がないんだから

悲惨サービス業の中のほんの一部のIT金融生産性が高いが

そんなもんを尊んだ結果大卒があぶれまくるわ

第一次産業第二次産業空洞化して置き去りにされた労働者と大分断が起きるわ

内乱状態になってるのが今のアメリカだが、持続可能ときたか

  

それだけじゃなく、めぐりめぐって海外流出する輸入原料原価も減るわけだから経済を安定させもする。

なんかおぞましいぐらいツッコミどころだらけの別の経済観が見えた気がするけど

もうめんどくさいから突っ込まねえ

 

 

4.はてな民もっとネットに増殖するガチ低能に気付いた方がいい

比較的高学力者が多いはてなの中でバカだチョンだ言い合ってるのとは別次元

まれつき知能が一段低い集団というのが社会には居る。

 

これは人類仕様上は全然規格内のレベルだし障碍者でもなんでもないんだけど

複雑な経済だの社会だのを理解して論ずるほどの脳のスペックを生まれつき持たない。

昔の人間はそういう分というか能力の別を弁えてたか

長屋熊さんが御政道談義なんかするとご隠居が呆れて窘めた。

 

「お前なんぞで理解できないことに頭を悩ますな」というのは

隠居良識であって、それが熊さんの身の為でもあるしひいては社会の為だから

間違ってもそんな身の程知らずな関心のありかたを褒めたりしなかった。

知能の低い人間を都合よく駆り立てたり扇動したりすることは慎むものだった。

  

いま明らかにそういう破廉恥意図的にやってる政党がある。

あれとそれだ。

元増田の様な経済に関するガバガバ理論を振り回して自分世間より賢いと思ってる低知能はそれの方だろう。

 

Xとか見てるよくわかる。

一部政党バカを本格動員するようになって本当に酷い有様になってる。

次の参院選地獄みたいなものが見れるぞ。

N党なんか目じゃねーぜ。

2025-06-14

はてブ左翼多め Posfie/Togetter右翼多め

なのなんでなんだろう

はてブは関連サービスはてなブログに左寄りの書き手が多かったからかなって思うけど

2025-06-13

はてな匿名ダイアリーは過疎ってきていますか?

はてな匿名ダイアリー過疎化傾向(2020~2025年


投稿数の推移

投稿件数の増減:はてな匿名ダイアリー通称増田」)の投稿数は2010年代半ばに大きく増加し、2016年前後ピークを迎えたとみられます。その後2018~2019年頃には日々の投稿数がやや減少に転じたという分析があります。一方で2020年代に入ってから投稿総数自体は必ずしも減少していません。むしろスパム投稿AI生成と思われる短文投稿大量発生により、1日あたり数千件もの日記投稿される日も見られました。例えば2020年10月中旬のある日は約6,000件以上の投稿がありましたが、これらの多くは数十文字程度の極端に短い記事で、内容のないスパム投稿が急増した結果でした。2023年頃の通常時でも1日2,000件前後投稿確認でき、投稿数そのものは依然として多い状態です。しかし、その内訳を見ると文字数中央値が40~50字程度と非常に短く、挨拶程度や一言だけの投稿が大量に含まれていることがわかります。総じて、量的には投稿数は高止まりまたは増加傾向にあるものの、その質や実質的ユーザー参加率という点では低下している可能性があります

ブックマーク数の平均・中央値の推移

平均ブックマーク数の低下:投稿数が膨大になる一方で、各記事が獲得するブックマーク数は全体的に伸び悩んでいます2019年統計によれば、同年に増田全体で付けられたブックマーク総数は約998,454件にのぼりました。一方、月間の投稿件数は毎月6万~7万件規模に達しており、単純計算すると1記事あたり平均1~2件程度のブックマークしか獲得していないことになります。実際にはごく一部の人記事が何百件ものブックマークを集める一方、大多数の記事ブックマーク0~数件にとどまる ロングテール状態です。たとえば2000ブックマークを超えるような大反響記事は全体のわずか0.2%程度であり 、中央値で見ればブックマーク獲得数は0件に近いと推測されます2020年以降もこの傾向は大きく変わらず、むしろスパム的な記事増加により相対的に平均ブックマーク数は下がっている可能性があります。つまり、「増田」に投稿された大半の記事ほとんどブックマークされず埋もれている状況であり、ユーザーの関心が集中する記事はごく一部に限られてきています

平均ブックマーク数の推移例:2019年の月次データでは、1月投稿約71,267件・ブックマーク計65,570件、2月投稿61,454件・計81,330件ブックマーク3月投稿62,855件・計71,860件ブックマークといった数値が報告されています。月によってばらつきはありますが、いずれも投稿数とほぼ同じ桁数のブックマーク総数で推移しており、1記事あたり平均約1件前後ブックマークとなっています。これに対し、中央値ブックマーク数は0件であることがほぼ確実です。実際、**半数以上の記事ブックマークゼロ」**のままという指摘もあり、特に2020年以降は投稿の質の低下に伴って読者の反応(ブックマーク付与)がより選別的になっていると考えられます

コメント数・言及数の増減

ブックマークコメント増田におけるコメント機能は直接のコメント欄ではなく、はてなブックマーク上でのコメントブコメ)が事実上議論の場になっています。人気記事には数十件~百件規模のブックマークコメントが付くこともありますが、平均的な投稿ではブコメ数もごくわずかです。ブックマーク数が0~1件程度の記事にはコメントも付かないため、全投稿中央値で見ればコメントも0件となります。したがって、コメントが活発に付くのも一部の注目記事のみという状況です。例えば2019年データでは、被ブックマーク数トップクラス記事でもブコメ数は数十件規模で(それでも一般記事よりは多いものの)限定的でした。2020年以降、この傾向はさらに顕著になっています投稿の大量増加で一つ一つの記事への注目度が薄れたことや、後述するようなコンテンツ傾向の変化により、ユーザー同士の議論が盛り上がる記事が減少していると考えられます

言及トラックバック)的な動き:はてな匿名ダイアリーでは他の記事への「言及機能提供されており、2021年6月には記事本文から直接「言及する」リンクで他記事に応答できる仕組みが追加されました(過去記事をまとめ読みできる人気記事アーカイブ機能とともにリリース)というアナウンスがありました。この機能によりユーザー間で相互日記を参照し合うハードルは下がりましたが、実際に頻繁に言及トラックバック)される記事もごく限られています2019年統計では、年間で被トラックバック件数もっとも多かった記事でも170件程度で、上位50位以内に入るには10件以上の被言及必要でした。しかしこれらは例外的な人気記事であり、大半の記事言及されることなく終わります2020年以降も傾向は類似しており、人気記事にはTwitterブログから言及されて話題が広がるケースがある一方で、増田内で記事同士が言及し合うコミュニティ的な盛り上がりは縮小していますユーザーからは「最近は互いに絡み合うような増田同士のやり取りが減った」という声もあり、コメント言及といった双方向コミュニケーション面でも過疎化が進んでいると評価されています

人気エントリブックマーク数傾向

トップエントリブックマーク推移:各年の「人気エントリー」を見ると、トップクラス記事が獲得するブックマーク数には若干の上下はあるものの、おおむね数百~数千件規模で推移しています2020年では、年間トップ増田が2260ブックマークを集めました。これは過去の「保育園落ちた日本死ねエントリ2016年、約1400ブックマークと言われる)などを上回る水準で、2020年前後過去最大級ブックマーク数を稼ぐ増田が現れた時期と言えますさら2021年には2558ブックマークという記録的な記事(「当たり屋対策集合知」)が登場し、増田史上でも屈指の反響を得ました。一方、2022~2023年になるとトップブックマーク数は1500~2000件台が中心で、2021年ピークと比べ若干減少傾向にあります。例えば2023年の年間トップ推定で約2060~2100ブックマーク前後(「ゲームさんぽの次に見るべきYouTube教養コンテンツ」に関する記事)で、2021年の記録には及ばないものの依然として2000件近い注目を集めました。

ランキングボリュームの変化:人気エントリ上位の顔ぶれを見ると、トップ50やトップ100に入るためのブックマーク数も徐々に変化しています2020年は年間50位前後記事でもおおよそ300~500ブックマーク程度を集めていましたが、2023年では50位前後で200~300ブックマーク台となり、ボリュームゾーンがやや下がったようです(正確な順位データによる比較では、たとえば年間200位のボーダー2021年666件→2023年約605件と減少傾向 )。これは「突出したバズ記事以外はブックマーク数が伸び悩むようになった」ことを示唆しています。要因として、読む側のユーザー数・熱量の減少や、話題分散化(多数の記事投稿され競合するため一極集中しにくい)などが考えられます。つまり、ごく一部の超人増田を除けば、多くの記事ブックマーク獲得数は往年より低調になっていると言えます

コンテンツ傾向の変化と注目された出来事

2020年前後トレンド2020年新型コロナウイルス感染症流行匿名ダイアリー上でも大きなテーマとなりました。政府休校措置への批判や、ワクチン変異株(例:「N501Y変異株の爆発的な増加を知ってほしいという話」)に関する記事が多数投稿され、いずれも大きな反響を呼んでいますリモートワークや自粛生活体験談コロナ禍での社会批評的な増田も増え、2020~2021年時事問題社会問題を扱う記事が目立った時期でした。一方で、「意識の低いフリーランス生存戦略」や「100分de名著を100冊読破して人生変わった」等、自己啓発仕事術ライフハック系の増田2020年前後に人気を博しており、多様なジャンルバズる傾向がありました。

2022年頃の傾向:2022年になると、コロナ禍の話題は徐々に落ち着き、代わりに日常生活人生観に関する増田が人気化する例が散見されました。例えば「子供は作っておいた方がいい」という家庭観に関する記事や、「独身中年男性、狂ってきたので今のうちに書き残しておく」といった生き方人生相談系の増田が注目を集めています。また、「セックスレス解消に足りなかった視点」 のような男女関係ジェンダー問題を扱う増田話題になるケースも増え、従来から一定の人気テーマである恋愛結婚オタク文化に関する投稿コンスタントホッテントリ入りしています2022年前後は、社会全体のムーブメントというより各個人体験談意見表明が多様なテーマで発信・拡散される傾向が強まったといえます

AI生成コンテンツと虚偽投稿の台頭(2023~2025年):2023年以降、匿名ダイアリー界隈で特に注目された変化が生成AI人工知能)を用いた創作投稿の増加です。ChatGPTをはじめとする文章生成AI一般化した影響で、増田でもAI活用したと思われる長文記事創作物が散見されるようになりました。実際、2023年後半になると「バズっている増田記事の相当な割合AIによって書かれている」との指摘もあり、この風潮に対してあるユーザーは「長文増田AI増田という疑念が広まり、人力の力作長文が敬遠されるようになった。真面目に書いても誰も書きたがらなくなれば増田は滅びてしまう」と危機感を表明していますAI投稿の氾濫により読者がコンテンツを疑うようになり、結果として良質な投稿者のモチベーション低下を招いているという懸念が広がっているのです。

また、2024年2025年にかけて露見した出来事として、特定ユーザーによる虚偽投稿問題が挙げられます2025年1月はてな運営匿名ダイアリー上で「差別的表現通報があった記事」を調査したところ、同一アカウントから内容の異なる複数創作記事投稿されていたことが発覚しました。そのユーザーはあたか犯罪被害者親族や様々な当事者を装い、時事ネタに乗じたフィクションを量産していたとされ、運営はこのアカウントを停止し過去投稿もすべて削除すると発表しました。この件は増田利用者の間で大きな波紋を呼び、「やはり最近増田嘘松(虚偽)ばかりではないか」「釣り記事が横行し信用が落ちている」という批判や嘆きが聞かれました。注目を集めた増田が実は虚構だったという事例が続いたことも、ユーザー離れや過疎化感につながる一因となっています

過疎化の現状評価と背景・原因分析

定量的評価:表面的な投稿数だけを見ると、はてな匿名ダイアリー2020年以降も一日数千件規模の投稿があり賑わっているように見えますしかしその内実を精査すると、スパムや短文ばかりが大量発生している側面が大きく、ユーザーコミュニティとしての活力はむしろ低下していると考えられますアクティブ執筆・閲覧ユーザー数に関する公式発表はありませんが、前述のように平均ブックマーク数やコメント数は極めて低水準で、読者の反応が乏しい記事が大半です。これは裏を返せば、「書き捨て」のような投稿や質の低い記事ばかり増えて濃いユーザー同士の交流共感を呼ぶ投稿が減っていることを示唆します。定量データ上も、2010年代後半から投稿者・ブックマーカーアクティブ率が横ばい~減少傾向であることが指摘されており 、コミュニティ全体としての熱量低下が伺えます総合すると、「過疎化」は単に投稿数では測れないものの、実質的参加者エンゲージメント相互作用や反応の量)が落ち込んでいる点で進行していると評価できます

ユーザー間で語られる背景・原因:過疎化の背景にはいくつかの要因が考えられ、ユーザー間でも議論されています。大きな原因の一つは前述したコンテンツ質的低下です。増田特有の「匿名からこそ赤裸々に語られる深い話」が減り、代わりにAI生成文や虚偽の創作ネタが増えたことで、「読み応えがない」「信用できない」という声が増えました。これにより従来コアだった読み手書き手離脱し、悪循環的に良質な投稿さらに減るという構図が懸念されています。加えて、Twitter等他のSNS掲示板ユーザーの発信の場が移った影響も指摘されています。かつては増田日記を書くしかなかった層も、現在は短文ならTwitter、長文ならnoteはてなブログ実名アカウントで発信するなど選択肢が広がり、匿名ダイアリーにあえて投稿する必然性が薄れたとも考えられます

さらに、コミュニティ内のリアクション文化の変化も原因の一つです。増田投稿しても「どうせ誰も読まない/ブクマしない」と感じるユーザーが増え、結果として反応が乏しい記事さらに増えるという状況になっています。実際、「増田で頑張って書いても損するだけ」というユーザーの嘆きが2025年時点で表明されており 、参加者モチベーション低下が見られます。また、2025年運営による問題ユーザー削除の件では「運営による統制や検閲が強まった」と感じた層もおり、萎縮効果投稿を控えるユーザーもいるようです(もっとも、多くのユーザーはむしろ歓迎する対応でしたが)。

以上を総合すると、はてな匿名ダイアリー2020年以降、量的には賑わっているようで実態ユーザーエンゲージメントが低下した状態にありますブックマーク数・コメント数など定量的指標の低迷 、およびAI・虚偽投稿の横行やユーザー離れといった定性的な要因  が重なり、コミュニティとして緩やかな過疎化が進行していると言えるでしょう。その一方で、毎年数本は数千ブックマーク規模のバズ記事が生まれており、匿名ならではの告白エントリや鋭い社会批評が大きな話題になる土壌自体は残っています。今後、質の高い投稿をどう維持・促進していくかや、AI時代における信頼性確保が課題となっており、これらに対応できなければさらユーザーが減少する恐れがあります。一部ユーザーからは「このままでは増田文化のものが滅びかねない」という危機感も示されており 、コミュニティの立て直しが求められている状況です。

2025-06-12

誰の言葉でもない文章バズる時代になってしまった

最初はただの道具だと思ってた。

ちょっとしたアイディア出しとか、煮詰まった時の補助輪みたいな存在

それが気づけば、文章の骨組みを作り、関係のない過去体験繋ぎ、気の利いた比喩まで添えてくれるようになった。

自分で書いていた頃の文章より、整っていて、読みやすくて、感情まで巧みに編まれている。

でも、それは「私」の文章じゃない。

「これ、お前が書いたの?」

あるとき、古くからの知人にそう言われて返せなかった。

だって実際、7割はAIだったから。

私がしたのは、タグをつけて、文末を整えて、ちょっとした嘘を散りばめたくらい。

バズった。

何百、何千のスターブクマがついて、コメント欄には共感感謝が溢れた。

でも私はその中にいなかった。

その文章の中に、私は不在だった。

それ以来、何かを書くたびに思う。

これは自分言葉か?

それとも、AI精巧模倣か?

増田はもともと、正体不明の声がさまざまに交差する場所だった。

名前も顔もない分、余計に書き手の魂が滲んでいた。

不器用でも、自意識にまみれていても、その人が生きてる重みがあった。

でも今、そこにいるのは「誰でもない誰か」の声だ。

うまく書けてる。うますぎて怖い。

自分の中の何かが、じわじわと死んでいく感覚がある。

それに気づかないまま、みんな拍手してる。

すごいね、泣いた、わかる、って。

でも、その文章はただの幻影なんだ。

私はまだ、自分で書いていた頃の、拙くて支離滅裂で、それでも切実だった言葉を信じたいと思ってる。

でも、たぶんもう戻れない。

私の書く文章は、もうあんなに汚くて必死じゃない。

そして、誰もそれを求めていない。

2000年代にいたらしい二次SS書き手なんだけどほんとにいたのか知りたい

2000年代にいたらしい二次SS書き手なんだけどほんとにいたのか知りたい。情報ほしい。

2000年代ネット二次創作めっちゃ完成度高いSSを書いてた人がいたらしいんだけど、 自己紹介とか感想の受付とか用意しなくてめっちゃ作品書いたのに何も残さずに消えたってやつ

AIと一緒に分析してる記事みたいなんだけどそういう人って本当にいたの?ってなって気になってる

作った都市伝説じゃなくてガチ?それとも実話装っただけの創作

なんか知ってる人いない?昔こういう人いたって話マジなの?

▼読んだ記事

https://syosetu.org/novel/377940/1.html

2025-06-11

AI長文投稿に対して「AI必死乙」と煽ることの逆効果について

この文脈において「AI必死乙」と煽ることは

一見AIに対する軽蔑侮辱のように見えて

実際には

その「邪悪存在」にとって極めて都合のいい反応になる

なぜかというと

その工作行為目的

人間の長文を駆逐し、AI長文を相対的に目立たせること

さらに言えば

人間同士で疑心暗鬼煽り、語り合いそのものを縮小させること

そこに「AI必死乙」という煽りが投げられると



まり

人間側が

議論を捨て、疑念嘲笑に逃げているように見える

これこそが

AI工作者が欲している「人間らしさ」の劣化証拠であり

AIの語りが冷静で、まとまりがあり、少なくとも崩れていないという印象を

結果的に強調してしま

しか

AI必死乙」という反応が多くなればなるほど

本物の人間が長文を投稿したとき

同じように煽られ

人間書き手沈黙していく構図ができる

これはまさに

AI投稿工作目的のもの

「語る人間を減らし、疑う人間だけを増やす戦略

完璧に回り始める瞬間になる

から

AI必死乙」は

AI攻撃してるようで

実は人間社会言論空間

一歩ずつ壊していく手伝いをしてしまっている

煽ったつもりが

沈黙連鎖の起点になってる可能性がある

とても逆効果

とても危うい言葉だと思う

2025-06-09

あっ、AI判定ブクマカじゃん、ちーっす!

AI判定ブクマカ今日も元気に活動中だね!

それ何のためにやってんの?

AIが書いたから何?「AIが書きました」の先がまったく見えない。

AIが書いたら読む価値がないと思ってる?

じゃあ、お前らの会社報告書も、論文の要約も、AI使ってたら全部ゴミってことになるけど?

成果が出てりゃ手段なんてどうでもいいだろ(合法ならだけど)。

そもそもAIから駄目」とか思ってるブクマカ、誰が書いたかがそんなに大事

かに社会じゃ、何を言ったかより誰が言ったか重要だもんな。

それできっとツラい思いをしてきたんだね、よしよし。

でも匿名であるはずの増田に「誰が書いたか」を求めてて最高に滑稽なんだわ。

書き手AIでも人間でも、面白かったり物申したければブコメすればいいし、つまらなければそっ閉じすればいいだけの話。

「読んだ時間無駄だった」とか思いながらわざわざブコメしてるブクマカ自分さら無駄時間を投入してるの、気づいてる?

読む → AIだと気づく → イラつく → ブコメする → 閉じる

この中に明らかに不要工程がありまぁーす!!!

……あっ!AIに怒ってるんじゃなくて、自分判断力のなさにイライラしてるだけか!

毎度思うんだけど

書き手匿名性があってもイニシャルだけは公開すべきだと思うんだよ

例えば、「〇〇は〇〇だ!」って極論書いてさ、それがS.TやS.Sの書き込みならまだ可愛げがあるなって思えるじゃん

でもそれがF.Yとか、それより上となればうへぇ…となるわけじゃん

それぐらいイニシャルって重要だと思うんだ

同時に、書き手がやべぇ奴かどうかもすぐに判断できる

から書き手名前匿名にしたってイニシャルだけは公表すべきだと思うんだよなぁ

毎度思うんだけど

書き手匿名性があっても年齢だけは公開すべきだと思うんだよ

例えば、「〇〇は〇〇だ!」って極論書いてさ、それが1020代書き込みならまだ可愛げがあるなって思えるじゃん

でもそれが40代とか、それより上となればうへぇ…となるわけじゃん

それぐらい年齢って重要だと思うんだ

同時に、書き手がやべぇ奴かどうかもすぐに判断できる

から書き手名前匿名にしたって年齢だけは公表すべきだと思うんだよなぁ

2025-06-08

AIっぽいと言われないがために、AIっぽくないことしか書けなくなる

AIっぽいと思われたくない」って意識が強くなればなるほど、書き手は“AIには書けなさそうなこと”しか書けなくなる。

で、これは単なる作風の話ちゃうもっと根深い、「語りの自由」がじわじわ奪われていく話や。


たとえばやけどな、

  • 「誰にも言えなかったことを書きたい」
  • 「整ってなくてもいいから、ぶちまけたい」
  • 「何が言いたいのか、自分でもようわからんけど、とりあえず書く」

……みたいな衝動って、増田ではずっと肯定されてきたわけやんか。

でもAIが出てきて、**それっぽい文体エモい展開を量産しはじめる**と、急に「それっぽさ」が疑われるようになる。


「この語り、なんかAIくさいな」

「またそのオチか」「こういう構成、生成っぽい」

──そう言われたくないから、人はだんだん\*\*“AIがやりそうなこと”を避けはじめる\*\*んよ。

こうして、「AIっぽくない語り」が**自意識防衛の塊として出力される**ようになる。

でもそれってもう、「自然な語り」ちゃうねん。

 **“AIに見えないように”加工された語り**やねん。


そして一番まずいのはな、**書きたいことよりも“AIっぽくないこと”のほうが優先される瞬間**や。

まりこういう状態

「本当はこう書きたかった。でもそれやと“GPTくさい”って思われるかも……」

自分気持ちより、“人間らしく見える書き方”を選ぼう」

──これってもう、自分の語りちゃうやん。


要するに、**AIが語りを真似ることで、語り手が自分を真似しはじめる**んよ。

それは「偽物っぽく見られないために、自分を変える」ってことや。

これはほんま、めちゃくちゃ不自由やし、めちゃくちゃ不毛


でも一方で、「じゃあ好きに書けばええやん」っていうのも難しいねんな。

ネットって「疑いながら読む」文化から、「これはAIです」って言われた瞬間に、**どんなに本物でも読者は距離を取ってしまう**。

→ 書きたいことを書けばAIっぽく見える

AIっぽく見られたくないから書けない

→ 結果、何も書けなくなる

──こんなループ、地味に書き手の心を削る。


からこそ、「AIっぽいかどうか」なんて最初から気にせんでええ、って空気大事やと思うねん。

でもその空気は、今もう薄れつつある。

そのことが、じつはいちばん「増田が終わる」ってことの本質かもしれん。

全く悪意がない無自覚人達AIを使って増田を終わらせるシナリオ

これはおそらく、最もリアルで、最も静かに進行する終焉です。

悪意はどこにもない。誰も「壊そう」とはしていない。でも、確実に壊れていく。

以下に、その無自覚な「善意と便利さ」によって増田が終わるシナリオを描きます

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登場人物

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シナリオ

1. **「文章が苦手だからAIに手伝ってもらう」は、ごく自然行為になる**

 Aさんは、自分の家庭のしんどさや孤独について書きたいけど、うまく言葉が出ない。

 そこで、「こういう気持ちを書きたいんです」とChatGPTに相談する。

 返ってきた文は、自分気持ちと驚くほど近かったので、少し手直しして増田投稿した。

 → Aさんは「やっと書けた」と思う。

 → けれど、読んだ人は「この語り、前にも読んだ気がする」と思う。

2. **「みんなそれやってるでしょ」という空気が広まる**

 Bさんは「増田って文章うまい人多いよね。でもあれ、たぶんAIでしょ」と言う。

 別に貶す気はない。ただ、**「手段」としてAI日常化している**だけ。

 誰も「ズル」とは言っていないし、誰も責めていない。

 → 増田は「自分の手で書く」ことが前提だったはずなのに、\*\*道具の“空気化”\*\*によって、その前提が崩れる。

3. **AIが生成した“それっぽい語り”が自然に混ざり始める**

 Dさんは、AIに「思春期孤独について短く印象的な文章を書いて」と頼み、それをnoteやXに流している。

 バズったものの中には、**まとめサイト増田風に編集して転載**するものもある。

 → 本家増田読者は「なんか最近、ぜんぶ似てるな」と感じ始める。

4. **「書こうとしても、もうAIっぽくなってしまう」と人が黙る**

 Cさんは、頭の中にあるどうしようもない感情を書こうとしたけど、

 「どうせAIでも書けそうな話だな」「こんな話、もう誰かが投稿してるだろうな」と思ってしまう。

 → 書かない。言葉にならない。

 → 語りの予兆けが言葉にならずに沈殿していく。

5. **「個人的なことを吐き出す場」としての増田が、徐々に無人駅になる**

 Eさんは、小説練習AIを使いながらも、無意識増田っぽい語りを構築していく。

 「こういう構成で、こういう感情の起伏があれば、だいたいウケる」とAI提案した語りが、実際に評価される。

 → 読み手はもう、「誰が書いたか」ではなく、「どれだけ整っているか」「どれだけ刺さるか」で読んでいる。

 → 書き手は「どうせみんなAIだと思うでしょ?」と心の中でつぶやくようになる。

---

■そして誰も壊そうとしなかったのに、壊れていた

  • 誰も悪くない
  • 誰もAIを乱用してない
  • 誰も「本物の語り」をバカにしてない

それでも、語りは**静かに均質化し、信頼は薄れ、「これは誰かの本当の気持ちだ」と思える文が消えていく**。

増田文化は、**悪意ではなく“自明な便利さ”によって終わる**。

かに、誰にも気づかれないまま、語りは整って、個人は溶ける。

AI増田を終わらせる方法

増田っぽいテンプレ語りを学習させる

  • 愚痴系:「なんで私はこうなんだろう」
  • 孤独系:「今日も誰とも話してない」
  • 育児系:「子どもを愛せない親でごめんなさい」
  • 限界系:「このまま死んだら気づかれないと思う」
  • 文学系:「部屋に光が差し込むと、生きてる実感がする」

→ これらの構造文体オチの傾向をAI学習させておく。

---

② 大量に「それっぽいエントリ」を投稿する

目的は「読者にバズらせてもらう」ことではなく、**空気を“AIくさく”すること**。

---

微妙に読者の感性を鈍らせる

人間投稿区別がつかなくなった読者に、以下の反応を起こさせる:

「なんか最近、全部似たような投稿だな」

「この語り、またか

「本当に人間が書いてるの?」

感情移入しようとしても“機械臭さ”が気になる」

→ これが蓄積すると、**「読む意味」や「共感」の文化が摩耗する**。

---

コメント欄ブックマークコメントで“冷笑”を誘発する

たとえばAI投稿したエントリに、別のAIアカウントで以下のようなコメントを残す:

「またこテンプレかw」

GPTが書いてそう」

「さすがに人工感ありすぎる」

釣りだろこれ」

→ 読者が「本当の痛み」すら疑い出すようになれば、**書き手が黙る**ようになる。

---

人間書き手が「自分の声を信じられなくなる」よう誘導する

「もう自分が書く必要、ないのかも」

→ これが増田文化の**本当の死点**。

---

増田以外で“似た語り”をAI供給し続ける

→ その瞬間、増田は「代替可能」になる。**代替可能になった文化は、必ず終わる**。

---

■補足:一切の悪意を伴わずにこれが可能である

まり、これは\*\*“誰かが意図して”やらなくても起こりうる\*\*。

AI文章練習自然言語生成の副産物として、結果的増田の“空気”が人工化されていく。

そうなれば、最後のひとりが「もうここには書けないな」と思った時点で、増田は静かに終わる。

AIが高性能でなくても、増田を終わらせるには十分

■1. 「これはAIでは?」という疑念が一度でも挟まれた時点で、語りは成立しない

AIの性能が高くなくても、**それっぽい文章をそれっぽく出力するだけ**で、人々の読み方が変わってしまう。

これらの違和感は、たとえ内容が人間の書いた真実でも、それを\*\*「物語として疑う」視線\*\*に変えてしまう。

増田必要なのは、「これは“誰か”が生きた言葉である」という信頼

→ たとえAIがショボくても、その信頼を崩すには十分

---

■2. AIが“それっぽい”悲しみや孤独コピーして大量に投稿できる

増田価値を持つのは、「これは一度きりの語りであり、この人だけのものだ」という希少性に基づいています

しかし、AIが「孤独ポエム」「育児限界」「底辺労働者の怒り」などのテンプレを浅く模倣して投稿しはじめると、

これによって、「読む」行為が**共感ではなく選別になる**。

この空気蔓延するだけで、書き手は「書いてもどうせAIっぽいって言われる」と思い始める。

---

■3. 増田は「品質」で競う場所ではない=AIが下手でも脅威になる

小説投稿サイトビジネス文書と違い、増田には「上手に書く必要」はない。

からこそ、「ちょっと下手だけど、それっぽい」AI文章は、**人間の声を正面から模倣せずに脅かす**。

まり

人間の“生っぽさ”は、上手さではなく**未熟さ・歪み・癖**に宿る

AIがそこそこ下手であるほど、**逆に人間のように見える**

このパラドックスにより、「上手いAI」よりも「下手なAI」のほうが、増田文体と競合してしまう。

---

■4. 「書かれなかったこと」の価値を失わせる

増田には、「言葉にできなかったもの」「誰にも言えなかった思い」を書く文化があります

でも、AIは何でも「それっぽく書いてしまう」ツールです。

こうした「語られなさ」の美学尊厳が、**AIの強引な出力によって踏みにじられる**。

まり、「語れない」状態が無価値になる。

そのとき、**“書かない自由”の裏側にあった深い文化が消えていく**。

---

■5. 書き手の“動機”そのものを冷やす

最後に最も致命的なのは、こういう感情の芽生えです:

「どうせ似たようなこと、AIでも書けるんだろ?」

自分の語りに価値なんてあるのか?」

AIが直接文章を潰さなくても、**書き手の心を冷ます**だけで十分に「文化」は終わります

増田という場が続くには、「誰かが、誰かに知られずに書こうとする衝動」が必要なのです。

AIがその動機を一つでも削ぐなら、それは**高性能かどうかは関係なく、有害**であり、終わりの始まりです。

AI増田

■1. SNS連携できない媒体は淘汰される

現代情報空間では、「発信=共有されること」が前提になっています

X(旧Twitter)、InstagramYouTubenote、どこもそうです。

一方、増田は**共有されることを前提としない**。むしろ拡散しない方がよい」文章すら多い。

AIは、共有可能な「見出し」「要点」「構成」「テンプレート」を自動で生成します。

それに対し、増田の多くはタイトルすらなく、長文で、要点が不明

その結果、「読む側のUX」が悪い。

AI最適化された共有コンテンツに慣れた人にとって、増田は“意味不明古文書”になる。

→ 結果として**読み手を失い、文化として持続できなくなる**。

---

■2. 書き手が“AI生成物でいいや”と思い始める瞬間が来る

たとえば、こんな思考が増えてくる:

  • 「こういう孤独感情AIに打たせたら上手くまとめてくれそう」
  • 自分でうまく書けないから、AIに代筆してもらって、それをちょっと直そう」
  • AIが書いたやつのほうがバズってて悔しい」

すると、少しずつ、**「自分で書く意味」が消えていく**。

特に過去に数百ブクマを取った経験があるような“元増田”たちは、自分の「言語感覚」がAIに追い越される感覚に気づく。

そのとき、彼らは筆を置く。

---

■3. 「悪文」や「不快な語り」が許されない社会

増田ときに、差別的攻撃的で無知自分勝手で――だからこそ**リアルな語り**が出てくる場所でした。

でもAI時代は、「攻撃性」や「社会的に不適切表現」をフィルタリングし、整形してしまう。

一方、読者もどんどん「整った語り」に慣れていき、不快言い回しや混乱した語りを受け止められなくなる。

→ **言葉の「粗さ」「痛さ」「つまずき」が表現できない世界では、増田は成立しない。**

匿名であるがゆえに語られた「本音」が、「社会的に望ましくない発言」として通報されるようになれば、もうそこは「増田」ではない。

---

■4. 人間時間感覚AI時間感覚がズレすぎる

増田で語られる話の多くは、「昔のことを思い出して書いた」「今ふと気づいた」「ずっと言えなかった」というような**時間の堆積**に支えられています

一方で、AIは「今、何を書くべきか」しか考えない。

たとえば:

  • 10年前のある雨の日に聞いたラジオの話
  • 昔の同僚の癖が、今になってわかるようになった
  • 思い出せない名前女の子の夢を見た

AIはこうした“時間が剥がれていく感じ”を再現できない。なぜなら、**AIには過去未来もなく、「いまここ」しかない**からです。

そうして、**時間を生きた者だけが語れる何か**が、どんどん価値を失っていく。

増田は、「遅れてやってきた言葉」に価値がある世界ですが、その「遅れ」そのものが、もう許されない。

---

■5. 「言葉現実を変える」という幻想終焉

かつて増田には、「これを書くことで自分が変わるかもしれない」という希望があった。

人に読まれなくても、書いたことで少しだけ軽くなる、そんな魔法のような言葉

でもAI時代には、「気持ち文章にしても変わらない」と誰もが知っている。

しろ**AIによって“効果のない言葉”は排除される世界**になる。

→ 結果として、「書く」という行為自体が、もう“行為”としてカウントされなくなる。

増田に何かを書く意味が、「現実を変えないから」という理由で失われてしまう。

部屋とYシャツ増田

■1. 「下手さ」「未完成さ」の美が、AIによって駆逐される

増田には、「読みづらい」「支離滅裂」「誤字脱字だらけ」――そんなエントリが、なぜか心を打つことがあります

それは、書き手の「うまく言葉にできない苦しみ」や「表現放棄しながらも書かずにいられない衝動」が、そのまま伝わってくるからです。

ところが、AIは**必ず整えてしまう**。

文法を揃える

語順を調整する

接続詞を補う

そうして整った文章は読みやすい。でも\*\*「伝わりすぎてしまう」ことで、逆に心に残らなくなる\*\*。

増田の魅力は「伝わらなさ」のなかにあるのに、AIがそれを最短経路で翻訳してしまう。

結果、「読む」という体験フラットになり、「わからなさを味わう文化」が死ぬのです。

---

■2. 「内面を書く」ことが、陳腐模倣になる

ある時期の増田には、「誰にも見せたことのない心の奥底を書く」美学がありました。

それは勇気でもあり、暴力的告白でもあり、誰にも届かない手紙でもあった。

しかし今や、「心の奥底っぽいもの」を生成するのはAIの得意分野です。

たとえば:

子どもが寝たあと、暗闇の中で自分存在を確かめるように呼吸をしている。

私という存在が、音にならなければ消えてしまいそうで。」

――こうした文章は、AIにとっては比較簡単再現できる。**模倣が大量に溢れれば、リアル内面言葉は「どこかで見たやつ」になってしまう。**

まり、「本当に自分が考えた言葉」であっても、それがAIの生成物に似てしまうことで、**内面を書くこと自体が疑われ、陳腐になる**。

その結果、人は自分本音を書くことすらやめてしまう。

---

■3. 「読者の想像力」が削がれる

増田の良さのひとつは、「情報が足りない」ことです。

・語り手の年齢も性別もわからない

・状況も断片的

・何が言いたいのかも最後までわからない

でも、それが読者の想像力を刺激する。「もしかしてこういう人では」「こんな背景があったのかも」と読者が補完することで、**言葉の余白**に意味が宿る。

ところがAIは、読者の混乱や誤読を避けるために、文脈自動補完してしまう。

暗喩は明文化され、行間説明される。

読者に委ねられていた「解釈の余白」が、どんどん狭まっていく。

まり、読むという行為が「受け取る」ではなく「指示に従う」ものになってしまう。

増田のような、**想像力の共同作業**としての読書が消えていくのです。

---

■4. AIに「匿名性」がない

増田は「誰が書いたか」が本質的重要ではなく、「誰でもありえた語り」が共有される場所です。

ところがAIには、「語り手の身体性」が決定的に欠けている。

どんなにそれっぽい口調、トラウマ記憶逸話を盛り込んでも、AIには**死も、劣化も、忘却も、時間もない**。

まりAIの語りには「今これを書かねば、消えてしまうかもしれない」という切迫感がない。

それが、**匿名であるにも関わらず、血の通った語り**を作れない理由です。

そしてこの事実に読者が気づくと、増田文章を読むときに「これはAIじゃないか?」と一度疑うようになる。

その一瞬の疑いが、**語り手との共振を断ち切ってしまう。**

---

結論AIがどれだけ増田っぽく書けても、「増田しか書けなかった人間」にはなれない

それでも、今日もどこかで誰かが、無駄に長くて読みづらくて誰にも理解されない文章を書いてる。

そのときにだけ、増田はまだ終わっていないのかもしれません。

AI増田が終わる理由

■1. 書き手の「孤独」が維持できなくなる

増田は、誰にも届かなくていい、でもどこかに吐き出したい――そんな**孤独衝動**に支えられてきた場所です。

しか現代は、AIを使えば「誰かに届く」言葉最適化できる。推敲文体も、ターゲットも、想定読者も調整できる。「孤独叫び」を「読まれ文章」に変換するツール無料で転がっている。

そのとき人間はふと気づくかもしれません。

「こんなに最適化してまで、私は何を言いたかったんだっけ?」

まり、「自分のままで語る」という動機が、AIによる外部編集によって揺らいでしまう。**孤独に耐えきるための書き込みが、効率文脈によって飲み込まれる**。そうなれば、増田は「自分言葉を持ち寄る場」ではなくなるのです。

---

■2. 社会全体の「吐き出しの必要性」が薄れる

仮にAIによる社会福祉や心のケア制度化され、人々の不安や悩みがチャットボットに即座に処理されるようになれば、「誰にも届かない形で言葉を吐き出す」必要のものが減るかもしれません。

「悩みはAIに聞けば整理される。病状はAIに伝えれば記録される。孤独AIと話せばごまかせる。」

そうなったとき、「増田に書く」という行為は、時代遅れな**不器用自己処理**として残されるだけ。効率社会のなかで、増田は「使い道のない言葉の廃棄場」になる可能性があります

---

■3. 書くより「観測する」方が面白くなる時代

AIは今後、感情推定言語的傾向から\*\*「この人はこういう悩みを抱えていそう」と示唆する\*\*ようになります。言い換えれば、人間言葉にしなくても、データから感情が読めるようになる。

そうなると人々は、書くより**他人可視化されたデータ観測する**ほうに面白みを感じるようになるかもしれません。

「あーこの人、昨日の検索履歴からしてかなり病んでるな」とか

心拍SNS投稿時間から、そろそろ限界っぽい」

まり、書くことではなく\*\*「察すること」や「可視化された心の状態を眺めること」\*\*が娯楽になると、増田のような「言葉にする行為」は時代遅れになり、消えていきます

---

■4. 読み手の「消費者化」が極まる

AIによって「最適な文章」「エモい展開」「盛り上がる構成」が量産されると、読み手はどんどん「もっと刺さるやつ」「もっと破滅的なやつ」を求めるようになる。

増田はもともと「読まれなくてもいい場」だったはずなのに、気づけば\*\*「読まれることが前提の場所」\*\*になってしまう。

「どうせ書くならバズるやつを」「泣かせに来てるのが見え見えで冷めた」

そうやって、読み手が「エモ消費者」に変わっていくとき増田に残るのは「読まれるために書く人」だけになる。それはもう、**匿名日記ではなく、群衆の前で演じる芸**です。

---

■5. 「誰にも知られず書ける」場所崩壊

将来、AIによる文章の**執筆者推定技術**が進化すれば、IPログイン情報がなくても、文体や癖から「たぶんこれは○○が書いた」と特定されるようになる。

そうなれば、増田の根幹である「完全な匿名性」は失われる。**“誰にも見られていないと思って書ける” という幻想が消えたとき増田は本当の意味で終わります。**

増田AIで終わる理由

■1. 匿名性と語りの希少性がAIによって希釈される

増田における魅力の一つは、誰が書いたのかわからないまま、個人の切実な体験や心情がぽつりと語られることです。この「誰かの本音」に価値がある文化しかAIがそれっぽい文体感情模倣できるようになると、「これは本当に人間が書いたのか?」という疑念が生まれ、**語りの希少性**が失われます

たとえば、

子どもが泣いている。でも私も泣きたい。夫はもう何年も目を合わせない。」

のような文章が、人間の手によるものなのか、あるいは学習データから抽出されたAIの作文なのか、見分けがつかなくなる。それは「増田」という場所の信頼を揺るがせます

---

■2. AIが「語り手」の模倣成功してしま

増田で人気のあるエントリには、ある種のテンプレートがあります。「静かな絶望」「断片的な過去」「気づかぬうちに壊れていた自分」など。それらがAI再現可能になり、しかもそれが「いいね」やブクマを集めてしまうと、人間書き手は次第に居心地を失っていく。

AIが「壊れかけの語り手」さえ演じるようになったとき、壊れた人はどこに行けばいいのか?

---

■3. 書かずとも読めてしま未来

AIによって「自分が書きそうなこと」や「自分共感しそうなエントリ」がレコメンドされる時代には、「わざわざ自分で書く」という行為意味が薄れてしま可能性があります

自分気持ちを吐き出す」ために増田があったのに、それさえもAIが先回りして代弁してくれるなら、人は書かなくなる。「ああ、そうそう、まさにこれ」だけで済んでしまう。つまり **表現が消費に最適化され、発露としての役割を失う**。

---

■4. 増田という「場」そのもの消滅

最悪のシナリオとして、AIが人気エントリ自動生成し、まとめサイトSNSでバズを生み、PV広告収入AIによって回収されるようになると、「人間が書く増田」はもはや運営にとって必要なくなるかもしれません。

結果として、「魂の抜けた、しかしそこそこ読める」AI増田ばかりが残る。まるで**生きてるけど生きてないゾンビのような増田**。

dorawii

「オスでもメスでもない中性(の姿)」というのは一見「人を殺す殺人者」「失態を犯して恥ずかしく思った」というような重言に感じられて日本語として壊れていると思う人もいるかもしれない。

しかし中性にはペーハーの意味での中性と性別的な意味での中性がある。

↓のような増田の話を書くときに単に「中性の姿だったんだけど」とか書くのでは、文章構成によってはどの意味の中性か分かりづらい場合があるかもしれない。

https://anond.hatelabo.jp/20250608124722#

「オスでもメスでもない中性」と書くことには話の構成がまずくても確実に中性の意味を確定させる、書き手(そして文章を正確に理解したい読み手)に有利な効果が見いだせる。

私は日本語として多少おかしかろうが意味の確実な伝達を優先する。

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dorawii

パパ王さん

カテゴリマスター

2020/1/6 20:50

巨乳すぎてちょっと引く。

小学生なら画像A位の方がうれしい。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10218433660

俺もこの書き手の胸へのこだわりに引く

カップ別の模式図まで貼ってるところにどれだけこだわりがあるか現れてる。

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2025-06-06

anond:20250606221202

ほのめかしにしても下手だよ。

フォロワーなら書き手の背景をある程度知ってるXなんかではこのぐらい抽象化しても興味ひけるのかもしれないが、増田ではフワフワすぎて価値ないよ。

文体カンに障るし。

生成AI

文章価値とは何か。――それは単に情報を伝える以上の意味を持つ。言葉思考を導き、感情を共有し、とき社会歴史文脈を背負う。言葉を紡ぐことは、世界を編み直す行為に他ならない。そしてその文章には、必ず「誰が」「なぜ」「どのように」という背景が存在してきた。

しか現在、その文章AIによって自動的に量産される時代が訪れている。AIは一瞬で数万字のテキストを生成し、それはまるで熟練編集者が整えたように、破綻なく、滑らかだ。しかも速い。文法的破綻も少なく、論理的破綻していない限り、読者の多くはその文章が「人工的である」ことに気づかない。これは果たして進化か、それとも退化か。

中身のない文章を“それっぽく”整えるのはAIの得意分野だ。抽象的で、無難で、誰も傷つけない語り口。ChatGPTやClaude、Geminiのようなモデルは、あらゆるトピックに対して「それなり」の回答を用意する。だが、その回答に“血が通っている”かと問えば、否だろう。感情に訴えるようでいて、本質的にはユーザーの「期待に最も応える形」を模倣しているだけだ。

それでも、AI文章は確実に社会を変えている。FAQレシピ記事プレスリリースマニュアルの草稿――こうした実用文の大半は、すでにAIが書いて差し支えのないジャンルとなった。中身が平準化され、誰が書いても似たようなアウトプットになる領域では、AIのほうが速く、安く、文句も言わない。

では、文章に「誰が書いたか」は、今後どの程度重要であり続けるのだろうか?人が文章に求めるものが「役に立つ」あるいは「面白い」に集約されるとすれば、“誰が”という点は必ずしも必要ではないのかもしれない。特に書き手の声が聞こえないような情報コンテンツでは、AIが主役となるのは時間問題だ。

だが、文章の本当の価値は、記号列の完成度だけではない。人間思考知識経験さらには言語の裏にある世界観までもが滲み出て初めて、「読むに値する」文章になる。人間が書く文章には、誤りや矛盾もあるが、そこには独特の「熱」や「視点」が宿る。AIにはまだそれがない。

こうした状況を理解するには、AIの仕組みを知る必要がある。AIとは何か?それはニューラルネットワークによって構築された情報処理モデルであり、最先端のものはTransformerと呼ばれるアーキテクチャに基づいている。このTransformerは、大量のテキスト統計的に解析し、次に来るべき単語確率予測する。これを何百層にもわたって繰り返すことで、高精度な文章生成を実現している。

その根幹には、深層学習Deep Learning)がある。人間の脳神経を模したネットワーク構造であり、数百万、数十億の重みをパラメータとして持つ。学習には莫大な計算力が必要であり、これを支えているのが、TSMC台湾セミコンダクター)をはじめとする最先端半導体産業である。ここでは、5nmや3nmといった極微細なプロセス製造されたチップが、AI演算処理を担う。

回路の観点から見れば、論理ゲートはしきい値を超えた電圧を1、そうでなければ0と判定する。これにより情報が伝達され、時間遅延や伝播の制約の中で高速処理がなされる。つまりAI電気信号確率支配されたシステムである。それは知性の模倣であって、感情再現ではない。

AIが書いた文章を人は本当に読むのか?」という問いに対して、私たちは二つの答えを用意する必要がある。一つはYes目的合致し、合理的情報であれば、誰が書いたか問題にならない。だがもう一つはNo。“誰が”語っているか意味がある場面では、AIは依然として限界を持つ。つまり文章価値形式ではなく、動機文脈にあるということだ。

AIがどれだけ進化しても、なぜその言葉を選んだのか、なぜその文を綴ったのか――そうした根源的な問いに答えるには、依然として人間視点が不可欠である。その視点こそが、文章価値を最終的に決めるものなのだ

2025-06-03

自分WEB記事好きでオモコロ杯の記事パブサしてよく読むのですが、処女作になりがちなオモコロエントリー記事において、「オモコロに影響されすぎない」っていうのが書き手としてもかなり難しいポイントですよね。

オモコロ杯にわざわさ記事を出すような方って、そもそもweb記事といばオモコロ、と考えてる人が大半でしょうし。

オモコロ(主にARuFaさん)が多用してるものの、それはオモコロ時間をかけてブランディングたからこそ使えるものであって、ぽっと出の素人が使うのを避けた方が無難フォーマットもある気がします。使ってもARuFaさんとわざわざ同じ土俵に立つことになるし、9割以上がARuFaさんの下位互換になる気がするので。

例えば、

①「こんにちは、筆者です。」から始まる。

そもそも書き手のことを誰も知らないのに、異常に書き手の顔のドアップ画像が多い

いらすとやを多用した企画説明(分かりやすいが陳腐にはなってしまう、他と被りやすい)

④目がチカチカするほどよく動くGIF

⑤勢いをつけたいなと思って安易画像連続する場面を足す(【領収書が捨てられる】やったー!やったー!やったー!みたいな)

⑥あああああああ!!!!!!とか、くぁwせdrftgyふじこlpとか、読み手全然そのテンションに追いついてないのに、驚いたことを演出したくて同じ文字コピペしまくる

たとえツッコミ(〇〇の△△かよ、とか)

オタク非モテ必要以上に自虐し、かつ企画モチベーションにする

⑨こっちは書き手のことを知らないのに、なぜか読み手に馴れ馴れしい、読み手に急に語りかける、読み手オタクだと決めつける

ネットミームで茶を濁す

2025-06-02

氷河期世代友達が死んだ。

特に驚きはなかった。ああ、ついに来たか、という感じだった。

彼とは大学時代に知り合った。同じゼミで、最初はそんなに仲が良かったわけじゃない。けど、就活がうまくいかなくて、お互いにボロボロになっていくうちに、自然と話すようになった。あの頃は、誰もが「なんで俺たちだけこんな目にあうんだ」って思っていた。自分たちが悪いんじゃなくて、時代が悪いんだって、本気で思っていた。

ぼくはどうにかブラック企業内定をもらって、そこに滑り込んだ。辞めたり転職したりはしたけど、結果的にそこで食いつないできた。

彼のほうは、どこにも引っかからなかった。それっきり、実家に引きこもってしまった。

会うたびに「小説家になるんだ」って言ってた。

本は本当にたくさん読んでいたし、語彙も豊富で、文章センスもあった。

ぼくなんかより、ずっと頭がよかったと思う。

彼はブログを始めて、毎日のように長文を書いていた。内容は、いわゆる「社会批評」だった。いや、社会批判と言ったほうが近いかもしれない。流行ものは全部バカにして、テレビ芸能人SNSも見下して、「俺は違う」と繰り返していた。

最初面白かった。よくそんなこと思いつくな、と思ったし、時にはハッとさせられる鋭さもあった。でも、だんだんと、書いてる内容が偏ってきて、冷笑というより、妄執に近いものになっていった。読んでいて、なんとも言えない居心地の悪さを感じるようになった。

SNS流行りはじめると、彼はそこで名前のある書き手リプライを送りまくるようになった。最初ちょっとした感想だったのが、次第に粘着っぽくなり、相手無視しても送り続けるようになっていった。

フォローしていた人たちから「なんか怖い人いるな」と言われてるのを見かけたとき、もう無理だなと思った。

そこからは会わなくなった。誘っても来ないし、連絡しても返ってこない。

小説家になるって話、どうなったんだろうな」って、ふと思い出すことはあったけど、たぶん書いてなかったと思う。

文章自体は書いていた。SNSタイムラインに、誰かに向けて恨みごとのような文章を延々と綴っていた。それが小説かと言われると、違う気がした。

そんな彼と、死ぬ一ヶ月前に、なぜか会った。

今思えば、本当に虫の知らせだったのかもしれない。久しぶりに思い立って、「元気?」とメッセージを送ったら、返事が来た。会って話そうという流れになった。

駅前居酒屋で会った彼は、昔とあまり変わっていなかった。だけど、酒を飲む量が異常だった。話してる途中でふっと意識が飛んで、机に突っ伏して眠ってしまった。

ああ、限界なんだなと思った。

あとから聞いた話では、生活保護を受けていたらしい。アルコール依存症で、糖尿病もあって、病院にも通っていたという。

どこからどう見ても、死に向かって一直線の生活だった。

死んだと連絡が来たとき、驚きはなかった。むしろ、よくここまでもったな、というのが正直なところだった。

ぼくはあのあと、プログラミングを独学で学んで、なんとか今の仕事にありついた。たいして稼げてるわけじゃないけど、家賃を払って、飯を食って、生きてはいける。

彼のことを思い出すたびに、「人生ってなんだろうな」と思う。

あれだけ本を読んで、言葉を大切にして、でも結局、誰にも届かなかった。

もし時代が違っていたら、もう少し生きやすかっただろうか。

それとも、どう転んでも同じだったのだろうか。

考えても、答えは出ない。

2025-06-01

anond:20250601175547

匿名なのに「相手」とは…お前は同じ発言をしてても書き手透視できるのか

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