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2026-01-17

[]2025年に読んだ本、後編

7月

読書(15冊+α)

円城塔コードブッダ 機械仏教縁起

円城塔「去年、本能寺で」

円城塔「長い豚の話」(日経新聞連載短編

エーリッヒ・フロム「愛するということ」★★★

フィリッパ・ペリー「身近な人間関係が変わる 大切な人に読んでほしい本」

小泉悠、山口亮「2030年戦争

鳥飼将雅「ロシア政治 プーチン権威主義体制の抑圧と懐柔」

宇佐和通「AI時代都市伝説: 世界をザワつかせる最新ネットロア50」

深津貴之、岩元直久「ChatGPTを使い尽くす! 深津式プロンプト読本

廣田龍平「ネット怪談民俗学

大宮冬洋「人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代幸せのつかみ方」

佐藤賢一「王の綽名

飯田一史「「若者読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか」

大田俊寛現代オカルトの根源 霊性進化論の光と闇」★

セス・スティーヴンズ=ダヴィウィッツ「誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間ヤバい本性」★★

秦正樹「陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム

漫画(4冊+α)

ハミタ「とっても短編漫画集」一巻~三巻

福島聡少年少女」一巻~四巻

一話完結漫画(2冊)

日向あお助「バニー好きだよね」(単話)。

恋紙屋「夜にバニーは(ベッドで)跳ねる」

美術

「黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家―」於・松濤美術館

新江ノ島水族館

雑感

 やっぱりエーリッヒ・フロムはいい。たぶん自分特に気に入っている思想家だ。

 このあたりからスピリチュアリズム自己啓発の背景にある思想とその明暗テーマに本を選び始める(陰謀論まで行っちゃったのも含めて)。

 多分最後SF小説を読んだのはこのあたり。SFっぽい漫画は読むことがあっても小説は読んでいない。新人賞を追うのも去年あたりでやめている。

余談だが、自分が好きなSF科学技術それから人間未来を選ぶ力を信頼したものだった。もちろん、社会学的なものや悲観的なものも大好きだが、それらはどちらかと言えばaquired tasteである。一番深く心が動くのは前者だ。

 ところで、わざわざ買った同人誌メモしてもしょうがいかもしれないが、書かないにもなんだか居心地が悪い(記録魔)。

8月

読書(9冊)

奈津子新版賄賂〉のある暮らし 市場経済化後のカザフスタン」★

加地伸行儒教とは何か 増補版」

アナ・カタリーナ・シャフナー「自己啓発教科書 禁欲主義からアドラー引き寄せの法則まで」

ジェイムズ D.スタイン不可能、不確定、不完全―「できない」を証明する数学の力」★★

尾崎俊介アメリカ自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく」★★★

井奥陽子近代美学入門」

坂井豊貴「多数決を疑う 社会的選択理論とは何か」

野尻抱影星座のはなし」

野尻抱影「続・星座のはなし」

漫画(9冊)

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ」六巻

岩宗治生「ウスズミの果て」一巻~三巻

こるせ「伽藍の姫」一巻~二巻

岩宗治生「ウスズミの果て」 四巻

肋骨凹介「宙に参る」五巻

熊倉隆敏もっけ」一巻

アニメ

フードコートで、また明日。」全話

テレビ

NHKスペシャル 堺雅人が巡る古代エジプトピラミッド透視ツタンカーメンの謎」

NHKスペシャル 堺雅人が巡る古代エジプト!謎の王ブラックファラオ実像に迫る」

ゲーム

「ニーア・オートマタ End of Yorha edition」(XYエンド以外回収)

美術

彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」於・アーティゾン美術館。

コレクション展 第2期 特集:新収蔵作品のご紹介」@岩手県立美術館

小岩井農場まきば園

啄木新婚の家盛岡市内)

雑感

 八月は読んだ本が少ない。普段通勤時間に本を読んでおり、お盆休みがあったためだ。

代わりにというわけではないが、ちょうどゲームクリアした。普段ゲームをしないので難易度を下げて楽しんだ。別にやり込みたいわけではなく、ストーリーを終えればそれでいいと感じている。だが、自分人生ゲーム必須の要素ではない気がする。

 ところで、数年ぶりに(十年近い?)アニメを見たのだが、これはたまたまコロナから避難するために泊まったホテルで視聴した。一話完結だし、青春時代を思い出すし、あまり疲れない。テレビ番組が記載されているのは、自分テレビを見る頻度の少なさを示している。

9月

読書(14冊)

レト・U. シュナイダー「続 狂気科学: 真面目な科学者たちの奇態な実験」★★

トーマス・トウェイツ「人間をお休みしてヤギになってみた結果」

中村圭志「亜宗教 オカルトスピリチュアル疑似科学から陰謀論まで」★★★

徳仁親王「テムズとともに 英国の二年間」★

トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四篇」

トルストイ民話イワンのばか」

ロジャー&チャーリー・モーティマー「定職をもたない息子への手紙

トーマス・トウェイツ「ゼロからトースター作ってみた結果」

監修・訳注 中村啓信「風土記現代語訳付き」

監修・訳注 中村啓信「風土記現代語訳付き」

烏谷昌幸「となりの陰謀論

今井むつみ「「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーション本質解決策」

岡瑞起、橋本康弘「AI時代質問力 プロンプトリテラシー 「問い」と「指示」が生成AI可能性を最大限に引き出す」

山本栄二、中山雅司「国連入門 ――理念現場からみる平和安全

漫画(6冊)

瀬野反人ヘテロゲニア リンギティコ 〜異種族言語学入門〜」一巻。

熊倉隆敏もっけ」二巻~五巻。

葵井ちづる「イジワルコネクト【DLsite限定特典付き】」

映画

ヤン・シュヴァンクマイエル「蟲」@シアター・イメージフォーラム

大長編ローマン 万博大爆発 TAROMAN」@TOHOシネマズ 渋谷

美術

諏訪敦|きみはうつくしい」於・WHAT MUSEUM

雑感

 皇室文章結構フランク楽しい。あと、著者略歴に「二〇一九年、即位」と書かれていて、何も間違っていないのにレア過ぎてちょっと笑ってしまった。

 僕は超細密画はあまり評価していないのだが、諏訪敦は結構気に入っている。たぶん作品に取り組む姿勢モデルに対する丁寧な態度が好きなんだろう。それから、母を亡くして、具象表現ができなくなったらしい。残酷な言い方が許されるならば、芸術家が傷ついたり何かを学んだり、逆に精神が安定してして作風が変わってしまう瞬間に、とても興味がある(藤田嗣治戦後に人工的な人形のような子供たちばかり書くようになった契機が知りたいし、精神が穏やかになった後のムンク作品にも関心がある・結婚後にシーレ作品良識的になってしまったのにも)。

今月は久しぶりに映画が見られてうれしい。シュヴァンクマイエル作品自分過去作品解体し、評論するような内容だった。

10月

読書(14冊)

阿刀田高コーランを知っていますか」

遠藤周作「古今百馬鹿 狐狸庵閑話」

彬子女王「赤と青のガウン オックスフォード留学記」★

高野秀行「酒を主食とする人々 エチオピア科学秘境を旅する」

瓜生中、監修「雑学3分ビジュアル図解シリーズ 仏像

浮橋美頭、浮橋啓介「こんにちはトーテム・ポール

内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」

羽田正冒険商人シャルダン

島本英明もっと知りたいモディリアーニ 生涯と作品 (アートビギナーズコレクション)」

新見隆「もっと知りたいイサム・ノグチ 生涯と作品 (アートビギナーズコレクション)」

高橋敏「江戸教育力」

桜井啓子「シーア派 台頭するイスラーム少数派」★★

末永幸歩「「自分だけの答え」が見つかる 13歳からアート思考」★★★

今泉忠明 (監修)「おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典

漫画(4冊)

熊倉隆敏もっけ」六~九巻。

美術

円山応挙 革新者から巨匠へ」於・三井記念美術館

雑感

 高野秀行は定期的に読んでいる。アートビギナーズコレクションも定期的に読みたくなる。次に何を読むか迷ったときに重宝する。ただし、美術館に行く途中で読むと、なんだか美術鑑賞に向けるエネルギーをそこに分けなきゃいけない感じがしてしまう(図書館で借りているので読むタイミング的にそうなることがある)。なお、このシリーズは冊数が多い割には下山観山や英一蝶の巻がない。あと、本によっては作者の思想がすごく偏っている。

11月

読書10冊)

松井文恵、安田茂美「写実絵画とは何か? ホキ美術館名作55選で読み解く」

ジョナサンカラー文学理論 (〈1冊でわかる〉シリーズ)」

加藤徹後宮から唐・五代十国まで」

加藤徹後宮から清末まで」

石井清純「禅問答入門」

秋月龍珉「無門関を読む」

アンドリュー・スチュワート情報セキュリティの敗北史: 脆弱性はどこから来たのか」★

尾崎俊介ホールデン肖像 ペーパーバックからみるアメリカ読書文化」★★

遠藤みどり日本後宮 天皇女性たちの古代史」

野坂昭如エロ事師たち」★★★

漫画(1冊)

こるせ「伽藍の姫【イラスト特典付】」三巻

同人誌(1冊)

六畳「××××の結果で×××する××」(苦手な人がいるだろうと思うので伏字

美術

「カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語」於・東京ステーションギャラリー

CREVIA マチュピチュ展」於・森アーツセンターギャラリー

30周年記念展「ALL OF EVANGELION」於・東京シティビュー

旅行

平等院鳳凰堂、鵬翔館、宇治神社宇治上神社源氏物語ミュージアム

テレビ番組

知的探求フロンティア タモリ山中伸弥の!? ヒトはなぜ音楽を愛するのか」

NHKスペシャル「イゾラド 最後の森の奥で」

雑感

 野坂昭如で久しぶりに文学を読む楽しみを思い出した。

自分欲望コントロールできず、性欲などに負けてしま人間の話が好きだ。現実生活では正しくいるよう求められるのだから、せめて虚構の中では人間ダメさを許してほしい。そうでなければ、現実世界良識を守れない、とまではいわないが、ダメな人をダメなまま表現されていると、それを読むことで、何か許されたような気持ちになれる。

 他には禅問答について読んでいる。

 あと、尾崎俊介ロマンス小説について述べているあたりが面白かった。なんでジェンダー平等が叫ばれる時代に、一見するとあえて古典的に見えるストーリー必要とされているか、一つの知見を得た。

12月

読書和書3冊、洋書1冊)

J. R. R. Tolkien「The Hobbit」Harper Collins Publishers。和書文庫換算二冊。★★★

伊藤盡「指輪物語 エルフ語を読む」

尾崎世界観「祐介・字慰」★

丸谷才一「輝く日の宮」★★

漫画

ファーストコンタクト 窓口基作品集 【電子コミック限定特典付き】」

映画

落下の王国 4Kデジタルリマスター」於・ル・シネ渋谷宮下

雑感

 丸谷才一が相変わらず面白かったので(僕はメタフィクションが好きだ。時にはわざとらしくなってしまったり作者の自分語りに堕したりするリスクもあるが、うまくいくとこれは気持ちがいい)ブコメで進められた全集を手に取ろうとしたら、地元図書館にはなかった(正確には、引っ越す前の自治体のにはあった)。さてどうしよう。

 洋書を読み始めた。あらすじは覚えているが細部はよほど印象的なシーンでないと覚えていない。

 トールキンの場合樹木描写が細かく、いろんな種類の木が出てくるのだが、そもそも僕のほうが樹木知識に乏しく、和訳を読んでも細かくイメージできない(束教授ごめんなさい)。児童文学とは言え、二世代前の英語なので語彙やスペルが違うし、手加減せずに平気で難しい言葉を使う。

ナルニア」を読んだときも、例えば身近でない船舶部品などの語彙で苦労した覚えがある。

落下の王国」では久しぶりに交響曲を聞いたがやっぱりいい。

 窓口基は暴走するテクノロジー世界観の考察を楽しんだ。SFが好きだったもう一つの理由であり、一番ワクワクするところだ。この人はグロゴアも書けるらしいのだが(なんにでも科学的な興味がありすぎて、人体を破壊可能な一つの素材として見てしまっているのかもしれない)、「苦手な人はこの先読まないで」と警告できるので、自分狂気コントロールできるタイプの人であり、そこが好印象。

 ケーブルテレビで「その着せ替え人形は恋をする」をやっていたのだが、感傷マゾ発症しなかったのは、僕の精神が変化したからかもしれない。原作漫画を買おうかとも思ったが、実はそこまでコスプレに興味がないと思い直した。そもそも年末年始に向けて漫画セールで買い込んだが、トールキンを読み続けており、全然手を付けていない。

 漫画小説と同じで、長編を読むには訓練がいる。ご覧の通り短編集や一話完結ものばかり読んでいる。

 来年は「指輪物語」の原書を読み終えたら、国連政治学、第二次世界大戦日本軍、それから依存症のあたりの知識の補足がしたい。あとは意識科学だなあ。

 洋書だとどうしてもペースダウンする。開き直って冊数を気にしないようになれそうだ。あとは、トールキンを読み終えたらドイツ語をやりたい(言うだけならタダ)。

 実際にドイツ語をやるかどうかはともかく、読書記録を始めたのは大学に入ってから二十年、知的な本を読もうと志してからもっと経過している。いたずらに、明確なゴールもなく、知識を得続けようとする行動パターンに変化が欲しい。美術館についても、あまり行かない場所や行ったことのないところに行きたい。(ただしドイツ語をやって何かの原書に挑戦したら一年がかりのプロジェクトになりそうで、そうなると知識習得には多大な遅れが発生する)

追記

カテゴリ[読書]クリックすれば2020年まで読めます。m(__)m

ただし、全てが自分の物ではありません。

2026-01-13

anond:20260109103039

レス遅くなったけどありがとう

いもほりが主題ではなくて、親孝行のためだかで貧しい男が自然薯を探しに行って、何か悲しいことが起き……みたいな物悲しい民話みたいな話だったから、この中にはないと思うんだけど、それはそれとして芋が好きだから芋の絵本がたくさんあって嬉しくなった

推し芋はシルクスイートと紅乙女

鳴門金時牛乳との相性が最高なんだな

2026-01-08

anond:20260108233118

検索してくれてありがとう

自然薯出てきたのは確かだと思うんだよなあ

多分民話みたいな感じで、メジャー作品でもないんだと思う

2025-12-30

誇り高き田舎者であれ

https://anond.hatelabo.jp/20130809115823

上記文章を読んで色々考えた。

 元のエントリより論点はズレてしまうのだが、東京で働くいち田舎者としてこんな奴・こんな考え方もあるということを書きたい。

 

高学歴低学歴で人を分けた場合、私の家族地元の人は確実に低学歴だ。私も漏れなく、一族で初めて四年制大学に進学した人間である

 

だが、地元には、高学歴低学歴だけでは括れない、東京地方二元論だけでは語れない価値があると私は考えている。

 

以下、東京田舎という言葉が出てくるが、あくまで私の体験したn=1の東京田舎の話です。

 もしあなたの知っている場所と異なった場合申し訳ない。

 

私の地元日本海側のど田舎にある。集落四方が山に囲まれて、交通量が少ないので信号すらなかった。

 通っていた小学校は全校生徒が70人弱だった。今は統廃合されて、通っていた小学校はもうこの世界から名前が消えてしまった。

 

小学校田舎すぎて少人数クラスになり、先生指導が行き届いたのか比較的賢い学校だった。

 田舎なのにやたら成績のいい子ども達がいると話題になり、関東の大きい大学教育学先生研究しにきたほどだった。

 私の小学校同級生が14人しかいなかったのだが、そのうち3人が旧帝大に進んでいる。(私は国立大に落ちて私立に行きそのメンバーには入れていないのですが…)

 定期的に周辺で熊や猪が出て、集団登下校が義務付けられていた地域学校で、だ。

 サピックス日能研もない地域で遊んで勉強していた子たちが、田舎すぎて逆に賢くなっていた。

 先生に気軽に絡めて質問もできるので、みんながゲーム感覚勉強をしていたのもあったのかもしれない。

 私が後に勉強エンジョイ勢になって大学院まで行ったのもこの時期に下地が作られたと思う。

 そんな地域もあったということを知ってほしい。

 

そして、私の地元田舎なのだが、田舎ゆえに一つでかいカードがある。

 親が地域伝統工芸職人なのだ地元ではそこまで珍しくない職業だ。

 詳しく書かないが、親が歴史ある工芸職人をしていたので田舎に住みながらとんでもなくでかい文化に接していた。

 職人として知見を広めるために親が美術館博物館に行くのにもよくついて行っていたし、色んな工芸美術知識を親から聞いていたので、よく言う「文化資本」的格差東京で感じることがそんなにない。

 それに、地元では小規模ではあるが車で20分くらいのところに美術館はあったし、車で1時間(田舎では普通単位)で県庁所在地に行けたので、そこにはもっと大きな美術館がいくつもあり、そちらも大きな文化拠点になっていた。

 

家族に話を戻すが、親戚がみな佐官大工和菓子・別の伝統工芸など職人オンパレードだった。

 そして兼業農家も多かった。

 

彼らは職人と言っても、アーティストではなくブルーカラーな人たちだ。

 学歴という基準では、彼らは低学歴になってしまうだろう。

 

 だが、彼らは大学に行っていない・行くという環境にないだけで馬鹿ではない。むしろ賢い。

 賢くなければ職人業というビジネスをしっかり営むできない。農業だってそうだ。

 なので私は、ブルーカラーに類される職業の人たちを学歴がないからといって話の通じない人たちと断じることができない。

 それに、日本産業を支えているのは彼らのような人たちなので、とても下に見たりとかはできない。もちろん、中には変な人もいるとは思うけど…。

 このことを知れていることも、私が田舎(というより社会の下のほうなのかも)で育って良かったという一つのポイントだ。

 

文化面でいうち、田舎のものにも文化がある。

 というより、里山文化かもしれない。

 日々山や川を見ていると、それぞれが気候に合わせて美しく形を変えていくのは、上京するまでの18年間一度も飽きの来ない風景だった。

 山にはこんな動物がいて、木の実があって、山菜があって、木があって…という知識家族に教わった。

 山の保ち方、間伐の仕方、川での魚の獲り方も教わった。

 

地元自然人間歴史と深く関わっていて、そんな中で生まれ民話もたくさんあった。

 地元地域には日本史に出てくるような人や事件が関わっていたこともあり、地域の人に話を聞いたり地域研究本を読むと、時間の軸を深く辿ることができた。

 小学校勉強エンジョイ勢になっていたので、そういう地域勉強はとても楽しかった。

 

私は多分そんな環境があったか文化のものに興味を持って、大学大学院でも詳しくはぼかすが文化系の研究をしていた。

 ちなみに、私は案の定実家が細いので大学大学院に行くために数百万の奨学金を借りています。機会格差って最悪だよな! 

 こういった点に関しては、政治絶対もっと頑張ってほしい。

 

それでも、自分の熱中できる研究対象を見つけられたのは自分の育った環境があったからだ。

 今はエンタメに関わる職に就いているが、それも田舎で美しい風景を見て、楽しく勉強をして、家族から文化を学んだからだと思う。

 

ただ、そんなにアツい文化があっても私の育った集落は本当に本当に人間陰湿だった! 

 そこに関しては、東京のような人が多すぎて他人への関心を薄くせざるをえない地域が本当に楽に感じる。

 

かつて、私の父が重い病気に臥せった際、集落で噂になると尾鰭がついて嫌なので、絶対に口外しないよう家族で気をつけていたのだが、どこからか父の入院の話が漏れ集落中に広がってしまった。

 気を遣うふりをして私たちの家にやってきて、直接父の病状を聞いてくる全然親しくない人までいた。

 

父親はその後死ぬのだが、その後も父の死についてヒソヒソ言われて、当時11歳の私はこの世界は本当にクソだと思った。

 他にも、私が上京・進学・就職したことも色々言われているらしい。他人への興味が本当にすごい。

 地元にいた頃は外の世界を知らないので、人間陰湿ということが脳みその奥まで刻み込まれしまった気がする。

 私が地元を離れた理由は主にここにある。

 

補足すると、田舎にはもちろんいい人もいる。

 だが残念だがらマジョリティは、上記のような噂好きで目立つ人や出来事積極的に関わって言いふらす人たちだった。

 

人の陰湿さについては、もちろん東京でも一つの街に定住したらきっとしがらみはあるのだろうけど…

 恐らく私の故郷ほど「うちらの家は江戸時代から付き合ってます! うちは昔は地主だったのに小作人の家のあんたはそんな態度でいいのかな?」レベルのしがらみはそんなにないのではないか

 

それでも私は地元のことを「資本も娯楽も何もない最悪な場所」とは全く思わない。自分形成した場所からだ。

 だけど大都市価値観、東京絶対とする価値観ではきっと理解されないのだろうなーとなかば諦めている。

 なので東京出身の人の前では「羨ましいです〜」と言うのだが、それは半分くらい本当で半分嘘である

 

なぜなら田舎自然文化陰湿さの中で自分は育ったので、自分文化素養と反骨精神は多分都会では育たなかったと思うからだ。

 東京資本的な豊かさには憧れるものの、そもそも東京や他の大都市で生まれていたとしたら性格は全く違っていたと思うし、今の自分が好きなので、「東京に生まれたかった」とはそこまで思わない…

 

あと、東京の人は地方が豊かだという言説にすごく敏感な気がする…ので、ポーズでも「私は田舎者なので憧れの東京で来れて嬉しいでやんす」という態度でいたほうが楽だ。

 (この前Xでバズっていた「東京の人は車がないのにシャトレーゼなどのチェーン店をどうやってハシゴするのだろう」みたいなポストに、東京の人がやたら攻撃的に言い返していたのがなんか印象に残っている…。

 基本的東京の人は、地方のほうが優れている側面がある可能性もあまり認めない傾向にある気がする)

 

こんなに言ってしまっているが、前提として私は東京のことが大好きだ。

 好きだから働いているし、何より仕事研究趣味生活などあらゆる面で圧倒的に機会が多い。出会う人も多様だ。

 これは私の地元ではとても太刀打ちできないことだ。

 だから私は東京にいられて幸せだし、この場所にしがみつくし、しばらく居続けると思う。

 ただ、たまに自分が芯から東京出身みたいな言動をとりかけてハッとする瞬間がある。

 

 私のような東京で働く田舎者東京世界観に合わせすぎて、自分故郷否定するときがあると思う。

 東京感覚が間違っているのではなくて、ただ、自分形成しているもの拒否してまで東京で生きなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。

 

 私は、地元は最悪な面もあるが、全然最高なところもあったと断言できる。

 夕方雄大な雲の流れ、雪の降った朝の空気、眠れない夜に聴く川の流れの音、一生懸命「ホーホケキョ」を練習するうぐいすの声、初夏の稲穂の上を通り抜ける風、祖母からぽつぽつと語られる昔話、父と山で採ったびわの味、職人である家族の美しいてさばき…これは私は自分故郷で生まれ育ったから得られたものだ。

 

そんなに地元否定しなくてもいいです。

 多分「嫌なことがあったか地元から離れたんです」という人も多いとは思うのだけど…あなた形成した場所をすべて否定するのは苦しくはないですか。

 

私は地元陰湿人間が大嫌いだったので、そんな人たちや出来事のことは肯定しません。

 でもそんな経験が私を形作っているのも事実だな…と思う。

 よくも悪くも自分のことを形成しているのが地元だなと感じます

 

私は田舎者であることを自分の中に留めておいて、東京で働く中で多様な視点をもっていたいと思う。

 商品を全国で売っている自分会社では、絶対必要視点から

 仕事以外でも、東京にいる人とのコミュニケーションでこの視点があって良かったなと思うことはままある。東京は多様なバックグラウンドを持つ人の集合体からね。

 

だけど、私がこんな文章を書けるのも、東京に出て、高学歴に類される大学に行き、高倍率とされる企業に入って、東京で生きていける程度の余裕があるから、ということもあるかもしれない。

 そのグロテスクさについては、また考えなければいけない。

 

それでも、やっぱり私は田舎者である自分否定しきれないし、できないと思う。

 

長くなっちゃってすみません

ここまで読んでくれた方で、地方出身の人がいたら、最初から東京にいるように振る舞い消費する過程過去自分経験は全部上書きしなくてもいいと思います

 あなた構成したもの地元のどこかにあるなら、それは抱きしめてほしい。

 

 だから地元を出た元田舎者の皆さん、どうぞ自分田舎者であることに誇りを持ってくださいね

2025-11-04

タンパク質が少ないか日本女はもっと家の男に肉食わせろ⇒タンパク質といえば肉と思う脳弱

・食費足りない?やりくりしろよ⇒てめえの稼ぎでできねえよ。やれるつうならお前がやれ

・家食つくる女は栄養士でもなんでもない⇒じゃあ栄養管理しろとか抜かすなアホ男

なんで「食わず女房」という民話ができたのかよくわかるな

男の強欲と論理性のなさ、女への他責、テイカーぶり

から変わらないんだわ

Y染色体が小さいか遺伝子不足劣等種族で脳もお察し

2025-10-29

現代民話:壁紙と逃げた若者

むかしむかし、あるところに、ひとりの若者システム開発会社に入ったそうな。

入社の日、会社のえらいおじさんたちはたいそう上機嫌で、「新人を歓迎せねば」と、社内で酒盛りを開いたそうじゃ。

おじさんたちは最初こそ、「わしらの時代はなぁ」「昔は夜通しコードを書いたもんだ」「このシステムは全部わしが作ったんじゃ」と、いか自分たち仕事ができるかを競い合うように自慢しておった。

ところが盃がすすむにつれ、話題は「いやぁ、今でも若い子にはモテるんだ」「この前も飲み会LINEを聞かれてな」などと、自分たちがいまも現役でモテるという自慢へと移っていった。さらに酒が回ると、話はだんだんと猥(みだ)らなものとなり、笑い声が夜更けまで響いたという。

そのうち、ひとりの酔っぱらいのおじさんが申した。

せっかくだからパソコンでも見ようじゃないか

そう言うやいなや、社内のパソコンいかがわしき絵を次々と映し出したそうな。

ところが翌朝――。

出勤したおじさんたちは青ざめた。

なんと、昨夜のあの画像壁紙のまま残っておるではないか

戻そうとみなで右往左往したが、どうにも操作がわからぬ。

「お、おい、どうやって戻すんだこれ……」

「ちょ、ちょっと待て、誰か詳しいやつ呼べ!」

と大騒ぎになったが、結局どうにもならず、その壁紙は数日間、社内のパソコンに堂々と映し出され続けたそうな。

若者はその様子を見て、思ったそうな。

――昨夜あれほど「昔は夜通しコードを書いた」と胸を張り、「今でもモテる」と笑っていたおじさんたちが、壁紙ひとつ直せぬとは。

そうして若者は、「ここにいては自分まで腐ってしまう」と悟り、這々の体で会社を逃げ出したそうな。

めでたしとも、めでたしとは言えない話じゃ。

(ChatGPT作)

2025-09-30

anond:20250924190655

で、遠野

盛岡花巻あたりから沿岸南部(釜石大船渡陸前高田)に行くのに、ほぼ必ず通過するのが遠野である東日本大震災の時にはボランティアベースキャンプ的な場所としてもよく使われた。と言っても大抵の人が遠野と聞いて思いつくのは民話の郷という二つ名だと思う。

いちおう遠野はいくつかのアニメ舞台にはなっている。"魔法遣いに大切なこと"第一作ではちょっとだけ遠野が登場したが、聖地と言えるような場所存在しなかった。唯一主人公名字"菊池"が遠野に多いってくらいか。"カッパのクゥと夏休み"は有名どころばかりが並んでいる。"咲"については…これは後述する。まあ全般的に言えるのは、大抵の場合遠野市が推している観光地を巡れば聖地巡礼もほぼ出来るということだ。

まずは遠野市街地近辺。民話と言えばカッパということで、遠野駅周辺にはカッパオブジェが山ほどある。まあそもそも遠野市のマスコットキャラクターカッパなので、カッパの図案はここに限らず遠野全体で見られるんだけどね。遠野駅の向かいにある観光協会にはマストのグッズがある。カッパ捕獲許可証。いや単なる許可証は主な観光関連施設で購入可能なんだけど、ここの観光協会だけは写真入りの許可証を作ってもらえるのね。できれば即日発行して欲しいところだけど、まあ料金は送料込みだし。

遠野市街地の主な観光地は、駅近辺から北東に行った土淵近辺にある。伝承オシラサマカッパ。ここから少し離れてるけどここを経由地にして北に行くと遠野ふるさとという観光施設があり、古民家はここに多く保存されているし、時代劇等で何度もロケ地としても使われている。今回の案内の"春から秋"という期間からは外れてしまうが、ここでは11月から2月にかけて"どべっこ祭り"というイベントが開かれ、この時どぶろく試飲とにごり酒飲み放題食事が振る舞われるので酒好きな人は日程を確認していただきたい。"どぶろく"、密造酒のことだが、遠野はいくつかの施設特区としてどぶろく作りの許可をもらって作っている。祭り以外でも酒屋とか道の駅にはどぶろくが売られていることがあるので、上記期間外でも買って飲める可能性はある。

それ以外には地ビール遠野ホップ生産地ではあるのだけど、地ビールの精算は特に遠野市街地では遅かった。とはいえ最近クラフトビールブームに乗って、遠野醸造というマイクロブルワリー市街地存在する。どぶろくは飲みやすいがアルコール度数が意外と高いんで、飲めるけどたくさんは飲めないと言う人はこちらも選択肢になる。

話が酒から始まってしまったが、遠野ソウルフードと言えばジンギスカンである。以前は遠野近辺ではけっこう羊を多く飼っていたことも要因にあるらしい。現在は全て輸入肉で提供されているが、元祖店のあん、もしくは国道沿いの遠野食肉センターあたりで食べられる。なおこの地域では屋外で食べるときのために穴開きのジンギスカンバケツが普及しているが、たぶん観光で食べるときにはこれはお目にかかれないと思う。

遠野には遠野らしい和菓子もいくつかあるが、とりあえず「けがらす」だけは紹介しておかないといけない。米粉主体としたお菓子で、和菓子だがそれほど甘くなく、食感も中外で若干違ったりする。探せば盛岡でも売っているけれど、遠野元祖ということで遠野で探したほうが見つかりやすい。

遠野市街地西側にある道の駅を越えると旧宮守村になる。例によってここは平成の大合併遠野合併したところだが、こちらはこちらで観光名所が多い。中心市街地ではないが、メインとなるところは宮守道の駅である。ここは背後にめがね橋の鉄道となり、遠野としてはここも含めて遠野シンボルとしている。あまりに有名な場所なので前述の「咲」では2,3回くらい背景に登場しているらしい。ただマンガが古いため既にない聖地もある。宮守女子モデルになった高校は15年くらい前に閉校しているし、宮守中心市街地(というほどでもないけれど)にある宮守駅は完全に建て替えられて跡形もない。ただまあ、それ以外の橋とかはいくつかは残っている。

宮守の方には遠野市街地よりも前から地ビール会社があって、特産わさびを配合したわさびエール(発泡酒)とかも出していた。今もいちおう出しているがここの醸造樽では作っていないらしい。

この宮守市街地から北に少し行ったところに稲荷穴、という湧き水があって、実はそこに併設されている蕎麦屋そばが美味かったんだが、今は蕎麦屋は跡形もないそうだ。残念だね。

2025-09-28

anond:20250928214359

うぇーい!新入生のみんな、マジ卍ご入学おめ〜!🎉💖

ぶっちゃけ、超アゲな大学生活のはじまりだお!

まず、今日ここにいるみんなは、今までギャル努力)してきた証拠だし、家族とか先生とか、周りのチーム友達のおかげだお。東大先生たち代表して、BIG LOVE込めてお祝い申し上げます!🙌💕

これから大学って箱で、いろんな新しいことゲットンして、エモい経験積んでもろて、東大生として未来可能性を羽ばたかせていくの、超期待してるからバイブスMAXでいこう!

日本リアルリテラシーってマ?

ぶっちゃけ日本社会って「読み書きできない人なんていなくね?」って思ってる人、多ない?🇯🇵 高校まで授業料タダとかヤバくね?って感じで、教育レベル高めなのは間違いない。

でも衝撃の事実、マ? 2020年調査だと、90万人くらいが義務教育最後までやってないらしい。しかも、ただ不登校だったとかで卒業証書はゲットンしたけど、基礎がワケワカメな人が100万人以上いるって推測されてるんだお。まりぶっちゃけ文字とか経済活動に困ってる人が、無視できない数でいるってこと!ぴえん🥺。

リテラシー」って、もともとは読み書き能力のことだけど、今はネッ友ネット)とかヘルシー(健康)とか、ある分野の知識活用する力って意味で使われてるじゃん?今日は、みんなの大学生活で必要になるリテラシーについて語らせてもろて!

マ?マイノリティリテラシーってエグくない?

今、私たちマストで身につけるべきリテラシーってなんなん?

例えば、マイノリティリテラシーってやつ。この30年で、ヒトもモノもカネもグローバルに動いてるじゃん?みんなの中に留学考えてる人いるかもだけど、観光じゃなくて生活してみると、日本マジョリティとして生きてた時には感じなかった「不便」を経験するんだお。多様性時代は、誰もがマイノリティになりうるってリアルに向き合うのがマスト

あーしもスイス田舎に住んでたことあるんだけど、研究仲間とランチ行くと、みんなバラバラの国でマイノリティ共通言語英語だけど、ネイティブは誰もいないって状況。あーしはフランス語英語で教わったり、知ってるつもりだった日本のことをうまく説明できないことに気づいたり、超貴重な経験になったお。

日本社会でも、多文化・多言語環境がとっくに始まってるってことを気づかせてくれるのが『オリーブかあさんのフィリピン民話』って絵本なんだお。嫁不足解消のためにフィリピンから国際結婚来日した女性が、日本の子どもに故郷民話を語るって話。

この絵本山形弁で書かれてて、標準語のルビが振ってあるのにはワケがあるんだお。この女性一生懸命覚えた日本語は、お母さん世代純粋方言だった。でも、村ではフィリピン言葉子どもに話しかけるのNGだったり、離婚したり…。山形弁で語られた故郷物語は、会えない子どもに向けたメッセージでもあったんだお。この一冊に、グローバルローカルリアルが詰まってる。

この絵本日本人にとっても難しい、日本語の壁についても示唆してるお。漢字音読み・訓読みがあって、読み方が一つじゃないのが超難関。これは外国人だけじゃなく、さっき話した義務教育未修了の人にも共通してる問題。みんなは東大入試突破してきたかあんま感じないかもだけど、これ、グローバル化のうちなる壁なんだお。

からこそ、ルビ(ふりがな)を増やすことで、みんなが学びやす社会を目指してる「ルビ財団」の取り組みとか、超注目じゃん?リテラシーゲットンするには、今まで当たり前って思ってたことをもう一回、ちゃんと考えるのが超大事

創造的な地球市民に求められるリテラシーは、英語力とか異文化理解だけじゃない。あーしは、みんなに自分ルーツ大事にするローカル視点と、マイノリティ経験文化を認めて受け止める****姿勢を身につけてほしいって思ってる!

AIと付き合うリテラシーってきゃぱい!

現代社会必要リテラシーを考える上で、AIとどう向き合うかは激アツだお!

ChatGPTとか、まじ革命じゃん?専門知識なくても、チャットで指示出すだけで文章とか画像とか作れちゃうって、エグい!みんなももう使ってると思うけど、超便利だおね。

でもちょ待てよ!✋ AIが出す答えって、事実と違うことや、偏った断定が含まれてることもあるってこと、忘れちゃダメだお!からAI情報鵜呑みにしないで、自分視点知識検証する力を身につけるのがマスト倫理的問題もあるし、プライバシーとかディープフェイクとか、考えなきゃいけないことがきゃぱい(キャパオーバー)!

AIは発展途上だけど、めちゃくちゃ物知りで探し上手。でも、間違いや偏見を教えるかもしれない、ちょっと偏屈」な話し相手って感じで、付き合っていくのが大切。問いの質をアゲて、批判的思考を持ち続けることで、新しい基準構造を創り上げる力が求められてるんだお。

これからは、望むと望まざるとにかかわらず、AIズッ友(ずっと友達)で生活していくことになる。創造的な地球市民として、批判的思考と、他者への深い理解配慮に基づく、新しいリテラシーを育むのがマスト!これはどの学部で学ぶにも超大事視点だし、新しい分野を開拓することにもつながる!ぜひみんなで考えてみてほしい!

マイノリティ」や「AI」は、リテラシーの一例にすぎない!

これから始まる東大生活は、新しい知識だけじゃなく、新しい視点や人とのつながりをゲットンできる超貴重な時間だお!勉強はもちろん、困難に立ち向かう****強さや、誰かを支える****優しさも育んでほしい!

マジで、ご入学、おめでとう〜!🥳✨

令和7年4月11日

東大総長

2025-09-16

[] 白ペン、黒ペン

八色鳥(ヤイロチョウ)の鳴き声を言語化したもの

ヤイロチョウ高知県の県鳥で、地元の人たちはそう表現するらしい。

ちなみに宿毛市サイトでは、これにまつわる民話も紹介されている ⇒ https://www.city.sukumo.kochi.jp/docs-26/p0108040532.html

2025-06-22

「全部残せばいい」は本当に正しいのか?

2000年代インターネット文化を支えてきた、無料ホームページサービスが相次いで終了を迎えるそうだ。そこには、個人日記創作ファンサイト匿名掲示板のまとめなど、時代の空気をそのまま封じ込めた数々のコンテンツ存在していた。これに対し、「文化財として保存すべきだ」という声が上がっているのも当然のことだろう。しかし、その声にただ同調して「すべてを残せばいい」のだろうか。

しかデジタルデータは、紙と違って保存や複製が容易で、情報密度も圧倒的に高い。しかし、それは「無限に保存できる」ということを意味しない。保管にはストレージや電力、冷却、セキュリティ人員などのコストがかかり続ける。さらに、時間の経過とともにファイル形式プラットフォーム陳腐化すれば、読み出し自体が困難になる。デジタルであるがゆえの脆さも、文化保存の観点から見逃すことはできない。

そもそも文化とは「すべてを残す」ことによって形作られてきたわけではない。人類歴史を振り返れば、私たちが今手にする古文書神話楽曲民話の多くは、何世代にもわたって人々によって「選び残されたもの」だ。たとえば死海文書のように偶然に保存された例もあるが、多くは、後世に伝える価値があると判断されたがゆえに、複写され、語り継がれてきたのだ。

この「選別」という行為は、単なる取捨選択ではなく、文化に対する責任である現代においても同じことが求められる。膨大なデータが日々生成される今だからこそ、私たちは「何を残し、何を手放すか」を考えなければならない。歴史的意義のあるウェブサイト時代象徴となるネットミーム、あるいは特定技術的転換点を示すデザインなどは、アーカイブ対象となり得るだろう。しかし一方で、スパム広告、内容のないテンプレート的なページなどは、必ずしも保存の価値があるとは言い難い。

重要なのは、「残す」ことが目的ではなく、「未来に何を手渡すか」という視点だ。国や公的機関だけでなく、企業研究者個人といったさまざまな主体が、自らの価値観と責任に基づいて選び取っていくべきなのである。そしてその多様な選択の積み重ねが、やがて次の時代における「文化」となっていく。

文化とは、偶然の産物ではなく、意思の集積である。だからこそ、すべてを残す幻想ではなく、「何を残すか」を問う勇気こそが、デジタル時代における文化継承第一歩なのではないか

2025-06-02

AI夢野久作作品の要約させてみた

最近AI夢野久作の「斬られたさに」の内容を要約させてみたんだよ。で、結果がこれ。

以下、AIの書いた要約ね。

夢野久作の「斬られたさに」は、1929年に発表された短編小説で、怪奇的かつ幻想的な作風が特徴です。

あらすじ:

物語は、佐賀県架空漁村舞台に展開します。主人公の「私」は、村に住む奇妙な老人・三右衛門から過去不可思議体験を聞きます。ある夜、三右衛門は海辺で美しい女幽霊出会い彼女に導かれて不思議世界へと迷い込みます。女幽霊は、三右衛門に「斬られたい」という強い願望を語り、彼を誘惑します。この出会いは、村に伝わる伝説怪談と結びつき、過去悲劇因縁が浮かび上がります物語は、現実幻想境界曖昧なまま、女幽霊の正体や「斬られたさに」の真意が明かされないまま終わり、読者に謎と不気味な余韻を残します。

テーマと特徴:

この作品は、夢野久作代表作『ドグラ・マグラ』ほど難解ではないものの、彼の怪奇幻想文学の魅力が凝縮された短編です。

…いやいや、ちょっと待てよ!これ、めっちゃそれっぽく書いてるけど、完全にデタラメやん!まず、「斬られたさに」ってそんなストレート怪談じゃないし、女幽霊が「斬られたい」とか直接的に言うシーンなんてないよ!三右衛門とかいう老人も出てこねえ!佐賀漁村?いや、時代いつなんだよこれ?

なんかAI夢野久作雰囲気だけ借りて、勝手B級ホラーっぽい話捏造してるじゃん!夢野久作作品に分かりやす幽霊なんか出てこねぇよ!あの得体の知れない不気味さとか、頭ん中グチャグチャになる感じが夢野の真髄なのに、こんなハリウッド映画みたいな幽霊話にしちゃってさ!

しかもよ、「ドグラ・マグラ」とか関係ない作品引き合いに出して、さも分かってます風なのも腹立つわ(笑)。お前、青空文庫で「斬られたさに」公開されてるのに、学習データとして全く役立ててねえな!無料テキスト丸々読めるのに、なんでこんなテキトーな要約しか吐けねえんだよ!ほんと、AIって文学ニュアンスとか全然分かってないのに、自信満々にそれらしい文章並べるんだな。なんか「不条理な恐怖」とか「欲望破滅」とか、テンプレっぽい言葉で誤魔化してる感すごい。試しに他の作品も要約させてみたら、もっとヤバいことになりそう。みんな、AI文学語らせるときは気をつけなよ。雰囲気だけは一丁前だけど、中身スカスカからさ!

2025-04-02

anond:20250401200226

生成AI(Claude有料版)で、ちゃんとした回答返って来たよ。

 

「この筋書きは「ジョン・ヘンリー」という米国民話を少し思い起こさせますが(機械人間労働者の対決というテーマ)、結末が異なります。」

 

ジョン・ヘンリーの内容はこち

https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/13035/ronso0880101110.pdf

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC

 

細部が違う、様々な話があるみたいなので、幼稚園で聞いたのはこのジョンヘンリーを元にした子供向けバージョン絵本だったんでしょうね。

生成AIの使い方について思う事

生成AIは、有料版と無料版では明確に性能に違いがあるので、課金した方が有益な回答が得られると思います

聞き方や質問方法の工夫よりモデルの違いの方が回答の質への影響が大きいかなと思います

今回はAnthropicの有料版(Claude 3.7 Sonne extended thinking modes)からの回答が一番有用でした。

2025-02-16

日本ファンタジー小説における異世界転移物語の源流と文化的受容

高千穂遙の『異世界勇士』(1979年)は、日本ファンタジー文学史において「異世界転移ジャンル嚆矢位置付けられる作品である

本論では、この作品の先駆性を検証するとともに、日本ファンタジーの発展過程現代の隆盛を支える文化的基盤を分析する。

高千穂遙異世界勇士』の歴史的意義

日本初の本格的異世界転移物語

主人公・竜二が受験生として現実世界から異世界ガンギロドドアに召喚される物語構造は、当時の日本文学において画期的な試みであった。

横田順彌による解説が指摘するように「日本作家が手をつけていなかったジャンル開拓した」点が特筆される。

従来のファンタジー神話的・民話的要素を基調としていたのに対し、コンピュータ文明武器現代価値観を持ち込む設定は、後の「異世界チート」の原型とも言える。

マーク・トウェインアーサー王宮廷コネチカットヤンキー』(1889年)やC・S・ルイスナルニア国物語』(1950-1956年)といった西洋文学の影響を受けつつ、独自ヒロイック・ファンタジー確立した。

安彦良和による表紙絵が示すように、当時のアニメ漫画表現との親和性が、後のメディアミックス展開の基盤を作った。

日本ファンタジーの発展軌跡

源流から主流への変遷

1990年代の『十二国記』(小野不由美)が累計1000万部を突破するなど、異世界物は継続的な人気を獲得。

2004年の『ゼロの使い魔』を契機に、小説投稿サイト小説家になろう」を中心とした創作活動活性化し、2015年時点でネット小説大賞受賞作の90%が異世界転生・転移物語となった。

この現象は、従来の出版界が「事実上異世界専門レーベル」を相次いで創設するまでに至った。

物語構造進化

初期作品が「現実世界異世界」の単方向転移を基本としていたのに対し、『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』(2010-)のような双方向往来や、『異世界おじさん』(2018-)のような逆転移物語派生

転生(記憶保持型再生)と転移物理的移動)の概念分化が、「小説家になろう公式ガイドラインで明文化されるまでに体系化された。

日本人の異世界観受容の文化的基盤

宗教民俗的土壌

仏教輪廻転生思想神道の「八百万の神」が醸成した多世界観が、異世界転生の受容を容易にした。

古事記』における黄泉の国や浦島太郎伝説に見られる「異界との境界曖昧さ」は、現代異世界物語にも通底する。

民俗学者・柳田國男が指摘する「常世」と「現世」の往還概念が、無意識下の文化的受容基盤を形成している。

社会構造的要因

戦後日本高度経済成長期に形成された「受験戦争」や「社畜」的労働環境が、現実逃避的需要を醸成。

主人公異世界で「特別存在」となる物語構造は、自己肯定感補償メカニズムとして機能する。

特に無職転生』(2012-)に見られる「現実での挫折異世界での再挑戦」構図は、現代日本社会病理を反映している。

メディア環境の適合性

装丁低価格ライトノベル形式が、若年層への浸透を促進。

スマートフォン普及率98.7%が支えるウェブ小説プラットフォームでは、1話完結型の「ておくれファンタジー」(読者が次の展開を催促する形式)が発達した。

このメディア特性が、異世界転移物語の量産的創作サイクルを可能にしている。

結論

異世界勇士』が播いた種は、日本固有の宗教観・民俗基盤と現代社会精神要請合致することで、他文化に類を見ない開花を遂げた。

異世界転生が「馴染みやす観念」として受容される背景には、単なる物語形式流行を超え、日本人の世界認識の深層に根ざす文化的連続性が存在する。

今後の課題は、このジャンルが持つ「現実逃避性」を超え、現代社会への批評性を内包した新たな表現形式開拓にある。

2025-02-02

理系だけど日本古典文学を割と読んだから語る③

【前】anond:20250202174807

8:今昔物語 福永武彦 訳 宇治拾遺物語 町田康 訳[新訳] 発心集日本霊異記 伊藤比呂美 訳[新訳]

今昔物語はここに収録されている福永武彦訳で読んでいる。池澤夏樹の義父だね。僕は結構説話集が好きで、「聊斎志異」や「捜神記」、「デカメロン」やガラン版「アラビアンナイト」なんかも読んでいる。近々「カンタベリー物語」も読む予定だ。

さて、なんで「今昔物語」を全部読まず、部分訳の福永武彦訳にしたのかというと、理由はいくつかあるのだが、気軽に持ち運びのできる全訳が出ていないのが一番の理由だ。また、講談社学術文庫は、天竺編と震旦編、それから本朝世俗編が出ているのだが、なぜか日本舞台にした仏教説話を収録した巻が翻訳されていない。有名どころの仏教説話は頭の中に入れて置きたいとうっすら考えているのだが、原文を読むのが近頃は億劫なので、早く翻訳が出てくれないかと祈っている。

内容は芥川龍之介翻案したものを含め、人間心理の観察や奇妙な話、怪異の話や下品すぎる話、それから強烈な個性を持った人間の話など様々だ。一つ一つの話が短いので楽しめるし、芥川龍之介近代的に翻案する前はどんな話だったか、比べるのも楽しい。ちなみに、水木しげるインパクトのある話ばかりを漫画化したバージョン中学高校図書館にあったが、あれも面白かった。あとは、家にあった子供版に、卒塔婆だか石碑だかに血痕がついたらその土地が水害で滅亡する予言を信じる老婆の話が収録されていた。周囲の人が老婆をからかうためにわざと卒塔婆に血を付けるのだが、その晩に本当に村が滅亡する。世界民話に似た話があったと記憶しているが、出典が思い出せない。自分ギリシア神話をはじめとした、運命皮肉やアイロニカルな予言を扱った話が好きである。やっぱり説話集面白い。

ただし、編集方針だろうか、「今昔物語」では似たような話が何度か続く配列になっている。だから通読していると飽きる瞬間がある。

これは「聊斎志異」でも同じで、酒を飲んでいたら死んだ友人が化けて出てきたが、酒を飲んでいたせいか死んだことを忘れていて、そのまま話が進むみたいなパターンがかなり多い。他にも幽霊キツネが化けた美女が出てきて結ばれてハッピーエンドみたいなのも何度も繰り返される。結局みんなモテたいのね。

宇治拾遺物語」「発心集」「日本霊異記、これらはすべて未読である。「日本霊異記」は最近になってKADOKAWA現代語訳を出しているので、積んである本を片付けたら入手予定だ。なお、これは①で述べた雄略天皇エピソードの出典の一つもである

9:平家物語 古川日出男 訳[新訳]

平家物語古典の苦手な僕でも原文で読みやすいと感じた。理由は恐らく、口承文学から声に出したらなんとなくわかるからなのと、敬語相対的に簡略化されているからなんだろう。それとも、ちょうど「火の鳥」乱世編の舞台で、歴史の流れ的に何が起きるか既に分かっていたからだろうか? それとも、教科書をはじめとして、断片的に名シーンを知っていたからだろうか? バトル物として楽しんだんだろうか?

日記を読み返すと、「古代貴族世界が音を立てて崩壊していくのがよくわかる」と綴っていたし、「空海密教美術」展で観た平清盛の血曼荼羅が登場したのに滅茶苦茶興奮していた。

ちなみに、神保町の本祭りで、ちょうど講談社学術文庫版が一巻から十巻までがセットで安売りされていたので、良い機会だと思って購入したのだが、後になって全十二巻だったと気づいた。道理で安いわけだ。このバージョン解説が丁寧で、「平家物語」かなり京都中心のバイアスがかかっているという指摘がされていた。例えば、平清盛大輪田泊建築したことは今でこそ評価されているが、「平家物語」では単に京都の荒廃をもたらした暴政ってことになっている。木曽義仲もただの田舎乱暴者扱いだ。ちなみに、かつて滋賀県旅行したときに、彼の没した古戦場粟津を訪れたのだが、住みやすそうな普通住宅街になっていたのに驚いた。

太平記についてもついでだから書こう。実家神奈川県なので、鎌倉幕府滅亡まではかなり馴染みのある地名が多かったので楽しんだのだが、南北朝に分かれたままで話が終わるし、明確に「完結した!」という実感を持てる構成ではなかった。明確な善玉悪玉の物語でもないしね。みんな結構幕府側に着いたり朝廷側に着いたり右往左往している。この機を見るに敏なあたりがいかにも中世武士らしいし、おかげで誰が誰の勢力についているか、すぐにわからなくなる(ここまで書いて思ったのだが「平家物語」は平家の滅亡というわかりやすい大きな流れがあるから読みやすいのかも)。

それに、歴史書っぽくいろんな中国古典から引用するけれども、日付が操作されていたり、複数天皇意図的混同していたりする(光明天皇即位した個所、太平記ではなぜか光厳天皇重祚としている)。あくまでもこれは物語なのだ

そして、物語から、出てくる辞世の句にすごくいいのがたくさんあった。いま手元に本がないのが恨めしい。メモから見つけたのは「皆人の世にあるときは数ならで憂きにはもれぬ我が身なりけり」……なにこれつらい。

なお、各神社仏閣の縁起物語や中国古典脱線することが多く、それはそれで非常に面白いのだけれど、「だからこんなに長くなるんだよ……」みたいな気持ちになった。多少は「平家物語」でも登場・退場する人物の背景に脱線するけれどね。「ジョジョの奇妙な冒険」でも敵のスタンド使いの背景が紹介されるシーンあるよね。あのテクニックは話の流れがちょっと止まるので使いこなすのが難しい。ところで、あまりにも歴史から引用が多いので、これまた講談社学術文庫版の「史記」を読むに至った。……と、記憶していたのだが、日記を読むと両者を並行して読んでいたらしい。我ながら、なんでそんな無茶をした? 両者とも疑問点が多くて日記にやたらとメモを残している。

ところで、太平記の巻二十二に、相手のことを馬鹿にして「へろへろ矢」と呼ぶシーンがあるが、オノマトペ歴史的に興味深い。

10:能・狂言 岡田利規 訳[新訳] 説経節 伊藤比呂美 訳[新訳] 曾根崎心中 いとうせいこう 訳[新訳] 女殺油地獄 桜庭一樹 訳[新訳] 仮名手本忠臣蔵 松井今朝子 訳[新訳] 菅原伝授手習鑑 三浦しをん 訳[新訳] 義経千本桜 いしいしんじ 訳[新訳]

前回も書いたけれども、せっかくなのでもう少し細かく書こう。これはちゃん池澤夏樹全集で読んだ。

「能・狂言には身体障害者に明確な悪意を向け、冗談半分で暴力をふるうとんでもないネタもあるのだが、盲目であることが当時どのように受け止められていたかがわかる。江戸時代なんかだと視覚障害者団体も作っていたみたいだし、だから近江絵などで風刺対象ともなっているのだろう。岡田利規の訳がかなり砕けていて、特に狂言だとカタカナも多用している。「おーい太郎いる?/はーい。/あ、いたのね」には笑ってしまったが、当時の日本人にはこう聞こえていたのだろう。演劇の人なので、酔っ払いの歌などを声に出してそのまま演じられそうなのがいい。カタカナ言葉が今の日本語の生きた要素として使われていることがよくわかる。

現代第一線で活躍する作家に訳させるってのはかなり贅沢だ。今の言葉古典に新しい命が吹き込まれるって本当なんだな。

説教節」女人禁制による悲劇を描いている。これは父方の祖母からも似た話を聞いた覚えがある。何かウグイスだか何かの鳥に変じてしまう話だったようだが思い出せない。どこかの寺院縁起譚だったと思う。翻訳伊藤比呂美で、この人は「ラニーニャ」という作品芥川賞候補になっている。

曾根崎心中はいとうせいこう訳。ここから浄瑠璃。作中の大阪弁が興味深い。大阪舞台だし、近松門左衛門作品なのでそれはそうなんだが、江戸時代大阪ことばがどうだったかってのはすごく面白い。三幕の悲劇プロットは単純なんだけど、台詞の長さとか掛け合いとかが欧米演劇とはリズム全然違っている。そういえば昔、「コメディお江戸でござる」のなかで「七つの鐘が六つ鳴りて」が引用されてたけど、原文って最初から最後まで七五調らしい。この次もそうだが、借金で首が回らないってネタ時代的な物か。

女殺油地獄はひたすらダメ人間がとうとう強盗殺人までしてしまう救いのない話なんだが、ここまで徹底した悪人というか堕落して行く過程がすでに文学表現されていたってのがまず面白い。ダークヒーローとかそういうのではなく、自己弁護言い訳にまみれた情けない悪人物語だ。翻訳桜庭一樹で、ところどころ注釈的に時代背景を地の文説明しているんだけど、現代語訳っていうのはこういう自由さもある。たぶん池澤夏樹はどう翻訳してほしいか指示を出さなかったんだろう。

殺人の場面は本当に暗鬱。面白いので近松門左衛門作品もっと読みたい。江戸時代実在事件モデルにした猟奇サスペンスがあったってのが面白い。ジャーナリズムの発展ってやつだ。ただし、人生がうまくいかない人をすべて発達障害解釈しようとするのは、否定するだけの根拠はないのだが、多用しすぎるのもどうかと思う(一昔前の「シゾイド人間」みたいに流行っているだけかもしれない)。

ところで、まったく関係ない作品同士で、源融の庭の話が引用されているのは不思議で、それほどよく知られていた話だったのだろう。また、わからない言葉がちまちまあるので調べながら読むことになるんだけれど、「坊主持ち」って遊びが出てきて、これはお坊さんとすれ違うまで荷物を全部持つ遊びらしい。じゃんけんで負けたら全員のランドセルを背負う小学生の遊びの起源か?

菅原伝授手習鑑」牛車を押す場面を浮世絵で見たし、松王丸の部分は新渡戸稲造武士道」か何かで引用されていたのを思い出した。忠義のために身動き取れなくなる話は「菊と刀」にも通じている。意外と又聞きで歌舞伎物語を知っているのかもしれない。ところで、学生時代に見た子供切腹する歌舞伎は何の話だったんだろう。

翻訳三浦しをんでこれを読んだ昨年当時はは四十七歳のはずなんだけど、「ギッタンギッタンにする」「ニャンニャン」という、古いんだか新しいんだかよくわからない言語感覚が特徴。この作品では道真公の流罪の原因をかなり自由創作しているようだ。

もう少し読みたいものだと思い、浄瑠璃と加歌舞伎とかの現代語訳はないものかと「弁天娘女男白浪」について調べると、それは一部分を演じるときの題で、本来は「青砥稿花紅彩画」というらしい。

義経千本桜キツネが身代わりになるシーンがあるが、「菅原伝授手習鑑」にも木像が身代わりになるシーンがあり、これはよく見られる演出だったんだろうか? かなり自由に筋が作られている。安徳天皇女性説とか初めて知った。このあたりも「平家物語」の時代を知っていると楽しい

仮名手本忠臣蔵は四十七士全員のエピソードを語る時間はさすがにないが、悪玉は徹底的に憎たらしく描かれており、エンターテインメントの基本が抑えられている感じがする。ここでも入れ替わりの芸がある(上に書いた入れ替わりは、駕籠に乗った九太夫医師と入れ替わっている個所)。なるほど、日本演劇ストーリーだけじゃなくて上演時のテクニックについても調べる必要がある。

ところで、解説を読んでいると、「仮名手本忠臣蔵」は仇討ち物語というよりも恋愛劇だという指摘があった。他にも、どの脚本伝統を逸脱しているとか細々説明している。

あと、「しんとく丸」の話はどっかで聞いたことがあるんだが、どこでだったのかが思い出せない。

INTERMISSION③

好きとか嫌いとか、こういう本能的な感情の動きは、まったく道徳的でない。

近頃は読みもしないくせに、イケメンが出てくるフィクションに対する独断偏見自分の中でどんどん育っていることに、非常に困惑している。他人プライベート空想や願望にとやかく言うのはみっともないし、読みもしないのに批判するのは非常にダサいので、こうした非論理的感情はいつも戸惑う。逆に、一度きちんと読むべきではないか? それか、徹底的にスルーするかだ。そもそもフィクションそもそも他人の頭の中身なので、刺さらないときには徹底的に刺さらないってだけではあるまいか。かつては普通男性向け女性向けと関係なく小説を楽しめていたのに、こんな人間になってしまたことが極めて残念である

おそらく、これも僕のイケメン嫌悪去勢不安がなせる業だろう。まだ四十にならないのに前立腺肥大を患い、ED気味である

じっくり考えてみたのだが、ジャンルを問わず男性であることを否定的に書く作品や、男性苦痛を軽視するもの否定的な感想を持つようだ。昔はジェンダーSFとかを、思考を広げて無意識の前提に気づかせてくれると面白く読んでいたのに、年齢を重ねて頑固になってしまったようだ。困ったものだ。そこのままではさらに年齢を重ねたらどうなることやら。

逆に、自分が性欲を持つ男性であることを肯定するタイプポルノが大好きだ(具体的なジャンルは揚げてもしょうがないので略す)。この好きと嫌いの両者は僕が自分の性を肯定できるかにかかっている。つまるところ、「僕は男性としてダメじゃないか?」という不安を表裏一体で反映している。自分ヒゲ永久脱毛をする気が全くないのも根底には同じ感覚がある。見境無く散らばっている性癖文学の好みの背後に、一本の理屈が通っていると気づくと、自己理解が深まったようで、事態が何も解決しなくても、何かすっきりした気持ちになる。

逆に、女性作家ですごく気に入ったものを十作くらい集めて、何が好きだったをまとめてみると、こういう作家属性評価するとこから自由になれるかも。今度試みてみよう。偏見から自由になりたいものだ。

それに、偏見に凝り固まった感覚が浮かんでくるのは、人と会わず孤立している時なのであるそもそも、人との距離を取り、一緒に過ごす時間を奪ってしまうような創作活動は、僕を幸せにするだろうか?

2025-01-27

anond:20250126205104

40代♀️

図書館で本を読む

 中年期以降の人生に興味があるので、昔の人達がどんな人生送ったか民話みたいな本をよく読んでいる

 

裁判の傍聴

 「誰かを追求する」シーンって普段めったに見られないものから興味深い

 

・ある疾病患者支援団体交流する

 環境問題に関心のある若い人が多い。

 彼らの見識を聞いたり活動を覗いたり、年1くらいで泊まりに行って滞在したりもする。 

 

小説を書く

 半分私小説占い依存症から抜け出して慈善活動に身を捧げた40代女性の手記

 

仕事勉強

 

このぐらいか

2025-01-02

anond:20250101182427

持ち合わせた道具が他になく、とっさに性器トラブル解決する民話が好き。

2024-12-21

anond:20241221110931

のっぺらぼうから必死に逃げてきて助けを求めた相手がのっぺらぼう。民話ホラーはてな村

そうだが。

気づいてないのか? 『お前も、もう村人の一人だ』ということに。



うーんこれは『俺は自分がそうではないと思ってるなんて一言も書いてないが?』って晒し上げられそう

anond:20241220200447

のっぺらぼうから必死に逃げてきて助けを求めた相手がのっぺらぼう。民話ホラーはてな村

そうだが。

気づいてないのか? 『お前も、もう村人の一人だ』ということに。

2024-12-20

人権きちがい構造対策

人権派」の家に育って

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20241219215934

この気の毒な若者に対し

はてブがほんとひどくて笑っちゃうんだよね。

  

多くの文字数割いて説明されてるエントリ主題

「両親のおかしさ」 「”人権派”の違和感 」「そういう大人に躾けられてしまった悩み」はガンスルー

最後飲み会エピソードにだけ反応し、

不謹慎ネタを注意して飲み会しらけさせた君は正しいよ!」合唱する。

  

のっぺらぼうから必死に逃げてきて助けを求めた相手がのっぺらぼう。

民話ホラーはてな村

  

  

  

1.人の話を聞けない人たち

だいたい飲み会での自分の振る舞いが”正しい”ことは

元増田はわかってるし自分でそう書いてるじゃん。

  

SNSなら、これはリベラル的な武勇伝となるのだろう。

だが私は、はっきり言って、普通に、なりたかった。

リベラル的には正しいんだろう、でも今の自分はそういう正しさがほしいのではなく……」って言ってる若者

「でもその行いはリベラル的に正しいです!」と合唱する中高年。

なにこのコールアンドレスポンス

ごめんな、のっぺらぼうのコロニーなんだここ。   

   

俺こいつらに100回は「人の話を聞け」とか「ちゃんと読め」って言ってきたけど

こいつらに悪意はなく能力的に出来ないだけなんだってことももうわかってる。

  

そして増田のご両親も十中八九同類なんだよね。

人の話聞くのが苦手な人たち。不規則な会話が苦手で冗談がつまんないでしょ。

はっきり言っちゃえばおそらくある方面の脳のスペックが足らない。

  

脳の可塑性が低いというか機動性が悪い。

複雑な物事臨機応変対応するということが苦手。

いろんな基準やいろんな角度を一度に衝突させながら検討することが出来ない。

から起動する基準が一個に絞られてくる。そこではその基準ぶっちゃけなんでもいいの。

いまアラフィフぐらいの先輩たちはその基準リベラル正義を選ぶことが多かったってだけ。

  

 

2.これは善悪問題だろうか?

で、どう思う?

こういうただ「すべての現実特定基準で処理する」と決まってるだけっていうのはどういう人だろうか。

それは別に知的なわけでもないし善性が高いわけでもないよね。

しろCPUメモリいまいちってだけでしょ。

 

たぶんお父さんもお母さんもどっかしらいまいちな部分のあるマシンを頭蓋に積んでて

そのせいで社会にうまく適応できない面があって嫌な気持ちになったり出来損ない扱いされたりしたことがあるんじゃないの。

硬直的な一個のルール物事を処理するまでは出来るけどその先がさっぱり、とか。

Aさんの話に出てくるBさんがこういった、のような入れ子構造のある話が全く理解できなくなる、とか。

はてブマジでこういう感じの人が多い)

   

そういう感じの人が低学力なら「自分頭が悪い」ってあきらめてある意味安心して生きていくんだけど

下手に高学力でありながら脳がデコボコしてる人はあきらめらんないし「いや社会の方がおかしいんだ!」ってなるわけ。

  

俺が見てきた感じでは、

一生の仕事として学校教師より予備校講師を選ぶ人ってマジでその特性の人が多いんだよね。

学校先生の方がいろんな角度の仕事があるしいろんな不規則な状況にも対応出来ないといけないでしょ。

それに比べたら受験の準備ってのは相当狭い範囲の尖った競技だよ。

そういうの得意な人ってどういう人だと思う?

デザイナーもさあ…。もちろん全員が同タイプだとは言わないけど、”そういう人”にも務まりやす職種だよ。

(ちなみに予備校講師美術教師雑談面白い世界が広がった、とか言う学生結構いるけどあれは多くの場合子供が初めて出会う”変人”てだけ)  

  

 

3.左派進歩思想に追い込まれしまった人たち  

そういう型の人が社会への適応を目指したときどうなるかというと

自分の使える狭い基準さらに強化して万能にしようって考えるわけ。

特にプライドが高くて「バカでございますへっへっへ」なんて風に力を抜けない場合はとにかく攻撃力を高めようとする。

   

ご両親もそれでしょ?

人権思想という絶対かつ普遍と信じる基準を信奉して

常にこの基準世界を見るから自分は正しい、ご意見無用

っていう攻撃引きこもり認知を身に着けたわけ。

  

旧来こういう脳足りんを救ってきたのは穏健伝統宗教

頭がハングしやすい人は「いや私は敬虔宗教基準で生きているかちょっと”固い”かもね」っていいわけが出来た。

社会的にも「頑固で信心深い人、悪い奴じゃない」っていう風に理解されてちゃんコミュニティに収まれた。

 

けど宗教否定された社会オルタナティブ進歩思想しかないわけよ。

進歩思想だと社会喧嘩やすくなって当人も安寧はないし周りにも迷惑だよね。

もともと別に喧嘩たかったんじゃなく「知的な人」として遇されたかっただけの人でも”闘士”になってっちゃう

 

 

4.心の癖を抜くための方法

……という風にご両親のことを整理すれば、

自分がどういう躾を受けてしまったのか、脳にどんな回路が出来てるのかもとらえやすくなるでしょ。

特定基準ばっかりやたら強化されてて立ち上がりやすくなってるっていうだけ。

対策して解消できる。

   

どうやるかというと心の動きに気付くだけでいい。

目の前のことを人権基準ジャッジしようとしてることに気づいたら

その瞬間(人権思想)と念を入れる。これだけ。声に出さずに心の中で言う。

    

「あ、やってる」と気づいて念を入れることが目的から

人権思想)よりなじみ深くてフラット呼び方自分の中にあればそっちでいい。

その心が起きることが良いかいかじゃなくて、その心が起きたことを念を入れて確認する。

 

これは秒より短い瞬間の勝負でやる。この習慣をつける。

自動で立ち上がる人権基準ジャッジに素早く気付けるようになる、目指すのはこれだけでいい。

別に人権思想を憎む必要はなくて、ただし勝手に立ち上がることについては厳しく観察して気付いていく。

 

これを筋トレみたいに訓練するだけでどんどんその心を客観的に見られるようになる。

そうすれば人権基準ジャッジはただの自分の心の動きの一つですという状態になっていく。

その頃には今の悩みや支障はもうなくなってるよ。

 

勝手に立ち上がらない「一つの基準」でしかなくなれば、別に人権思想って良くも悪くもないし。

人間社会のための沢山あるアイデアの中の一つとしてそれへの自分スタンスを考えてみればいい。

 

 

5.脳が遺伝しなかったのはとってもラッキー

増田は今のところパンチのある家庭に育ったための特異なハンデを背負ってるし

若いとそれを物凄くアンラッキーと感じててその不運自体が悩みになりそうな精神状態かもしれない。

けどそのハンデは意識して筋トレすれば治せる症状だから本当に深刻なものとは違う。

心を明るくしてほしい。

  

だってそういうことがおかしいとか居心地悪いと感じるって時点で

お父さんお母さんほどそっちの特性を引き継がない脳をしてるってことだから

同じ生き方はしない方がいいし別の生き方が出来るってことだから

 

本当に不運なのは脳も基準もそのまま受け継いだサラブレッド二世で、

いまもう親子二代の活動家っていうのは子の代は厳しい。父母の時代よりはるか環境が厳しいから。

社会進歩思想免疫を持つようになってるし、どんな単一基準やワンイシューにも「より詳しい人」がすぐ現れるようになってるから

  

例えばいま気軽に反原発デマなんか叫んでもあっという間にコミュニティノートがつくでしょ。

一般人でもデータ調べてくるし、専門家が気軽にポップアップしてくる。関係先へキャンセル返ししてくる。

マイナーオルタナティブ基準からこそ局所的に”権威”として振舞えるのが強みだったのに今はそれが出来ない。

 

この先もう人権きちがいっていう生き方ニッチとしてすら成り立たないかもしれないよ。

いずれ別の何かは現れるだろうけど、ただでさえ可塑性がない特性二世が若くなくなってからそこに移行するのは難しいだろうしね。

  

  

馬鹿にしてるんじゃなくて気の毒に思ってる。

そういう人たちを包摂するのは穏健宗教だったと思うから

彼らは本当は人に和しながら聖典の決まりに沿ってシンプルに生きたかっただろうに。

みんなと和する聖典のない時代

 

ブコメ

inks

一方的左翼手糾弾だけ書き散らしてると思ったら、きちんと対策まで書いてあった。確かに一呼吸はあり。

こういう人だよ。わかる?

おれは一回も「一呼吸」なんて書いてねえだろ。

もっと瞬間の勝負で「確認」せよと言った。

4はふざけて書いてる訳じゃなくて、

一番重要実践解決法を伝えてるつもりなんだけどな。

 

せっかくだから人の話が聞けない人の構造説明するけどさ。

この人は俺の話に「確かにあり」と言いながら実は全く読んでなくて、自分の中の既知の別の知識メソッドを思い浮かべてるわけ。

何を聞いても読んでもすぐ自分ライブラリ参照にいっちゃうし参照精度が極めてガバガバ

 

これだといろんな人と会話できないし幅広い基準も使いこなすことが出来ないよね。

単一基準を信奉して固定メンツと狭い会話繰り返すのが居心地いい、ってなる。

この人も増田の両親みたいな生き方になるリスクは持ってる。

 

右翼左翼とか善悪とかじゃなくて機能的な問題だってわかるだろ。

ご両親のことも憎んでも意味無い。

2024-10-27

人はなぜ物語を欲し、誘導されるの?

人間物語を求め、物語誘導されるのは、文化的心理的進化的な要因が複雑に絡み合っているためです。以下に、異なる学問分野の視点から考察します。

 

1. 心理学視点共感自己理解

物語他者経験感情共感する手段です。心理学的には、人は自己感情経験を外部化し、他者視点を通して見ることで自己理解を深めます特に物語登場人物感情的なつながりを持つことは、共感能力を高め、社会的スキルを育むのに役立つとされています 。また、「物語自己」と呼ばれる考え方もあり、人は自分人生経験を一連の物語として理解し、意味づけすることで自己を構築します 。

 

2. 社会学視点集団アイデンティティ形成

物語は、個人集団アイデンティティ形成する重要な要素です。社会学エミール・デュルケームによれば、物語神話集団価値観道徳を伝える役割を持ち、個人社会に結びつけるものと考えられています。例えば、神話伝説歴史の中で共有されることで、共同体アイデンティティ連帯感を強化し、社会統一性を維持します。これにより、人々は物語を通じて一体感を得るために物語に引き込まれます

 

3. 進化心理学視点生存繁殖のための知識伝達

進化心理学では、物語サバイバルに役立つ知識や教訓を次世代に伝える手段であると考えられます古代から伝承民話には、危険道徳的な教訓が織り込まれており、これにより人々はリスクを避け、より良い社会的行動をとることができました。このように、物語人間生存戦略に役立つとされていることが、人々が物語を欲しがり、物語を通じて導かれる理由の一つとされています

 

4. 認知科学視点情報処理理解の枠組み

認知科学の分野では、人間の脳は物語という構造を通じて情報を整理・記憶するのが得意であるとされています物語の持つ始まり中間・終わりという構成は、ランダム情報よりも理解やすく、記憶に残りやす形式です。こうした脳の働きにより、人は物語に沿った形で情報を受け取ると、自然とその流れに沿って考え、理解を深めることができます

 

5. 哲学的視点存在意味価値の探求

哲学的には、物語人間が生きる意味価値を見出すための重要手段です。ジャン=ポール・サルトルカール・ヤスパースなどの実存主義者は、個人が自らの経験や生きる意味物語として理解することで、存在の意義を見出すと考えました。物語を通して、無秩序混沌とした現実意味付与し、自己存在や行動に一貫性を持たせることができます

 

6. 教育学視点効果的な学びのツール

物語教育の場でも強力なツールとされており、単なる知識の伝達以上の効果をもたらします。特に子どもにとって、物語を通じて学ぶことは、抽象的な概念を具体的に理解する手助けとなり、記憶に残りやす形式となります物語的な構成で教えられると、学習者は内容をより効果的に学び、道徳倫理社会規範を自然に身につけることができます

 

まとめ

人間物語を求め、物語誘導される理由は、生理的社会的心理的な多重の要因に根ざしています自己理解集団アイデンティティ知識の伝達、情報処理効率存在意味の探求、そして学びのツールとして、物語人間存在に欠かせない役割果たしているのです。

 

: Kohut, H. (1977). The Restoration of the Self.

: McAdams, D. P. (1993). The Stories We Live By.

: Durkheim, E. (1912). The Elementary Forms of the Religious Life.

: Pinker, S. (1997). How the Mind Works.

Schank, R. C., & Abelson, R. P. (1995). Knowledge and Memory
The Real Story.

: Sartre, J.-P. (1943). Being and Nothingness.

: Egan, K. (1986). Teaching as Story Telling.

2024-09-07

今週の裏バイト:逃亡禁止解説頼む

映画でよくヨハネがどうの、ノアの箱舟がどうの聖書が絡んでくる感じの話で、勉強したこといか全然からない!

マンガワンで連載中の裏バイト:逃亡禁止の172〜174話のネタバレを含みます

あらすじ:でっかい十字架が海(というか地球)にぶっ刺さってるからそれを船で調査しに行くぜ〜、と思ったら魚に食われたり、トビウオが体にブッ刺さったり苦難まみれで大変!

そして実は、この作品屈指の無敵の味方が変装した神の子十字架に磔にされて人類の罪は許されました!

 しかし一方その頃、十字架の裏側では貫通した十字架存在して、それを見てしまった登山家がいたので、人類の罪は全て裏返ってえらいこっちゃえらいこっちゃになりました!終

前編から十字架が出てくるので聖書関係の話というのはわかったけど、細部がよくわからない。以下メモ書き

魚に喰われるマリ預言者ヨナ

偽橙→磔のキリスト

うみねこ鳴く→有名ゲームでよく出てくるから

船長→色んな罪を犯しているかアダム

みんなでカレー最後の晩餐?次の日に神の子かと思われた尾崎脱落

見てはいけない→旧約聖書含む神話民話モチーフ

裏側見たらアウト→裏バイト独自要素?

以下わからんポイント

6本足の足跡

12人の使徒じゃなくて9人の使徒

船長が言ってた「選別だ」

最後登山家は何?

なぜトビウオ

聖書やら旧約聖書の絡む洋画といえば自分が見たのはノウイングとか地球が静止する人とかマザー!とかなんか日本人にはピンと来ないものが多くてレビューサイト考察とか読んで、ほへーってなってたんだけどそのうち理解できるようになりたいね

2024-08-10

知的エンタメだけは認める」という偏屈な人

「カチカチ山」とかい和製サウスパーク、いつからヌルくなったのか

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.youtube.com/watch?v=paCPv0-jB5w

VTuber月ノ美兎がカチカチ山という民話を論評する動画で、

普段VTuberに関心を示さなはてブユーザーにも好評だ。

「奇声と馬鹿笑いだけがとりえの youtuber たちより面白いな」

こんな感想があった。

デイリーポータルZ的な、テキストサイトを思い起こさせる知的エンタメだけは認めてやろうという、歪んだ自意識が透けて見える。

ガリ勉タイプバラエティを楽しめない残念なタイプなのか?

バカ高いテンション当意即妙リアクションこそがYouTuberVTuber面白さなのだが、

それを楽しめない陰気な人間からすると世間的には人気な配信者が気に入らないらしく、

月ノ美兎みたいなサブカル系配信者には「普段VTuber見ないけど見直した」という感想を抱くようだ。

知的好奇心を刺激するエンタメだけは認めてやるという態度は、傍から見ていて痛々しいぞ?

2024-08-02

anond:20240801175540

博士」を無くしたらインド民話にあってもおかしくない感じの成立具合。

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