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はてなキーワード: せっかくだからとは

2024-12-11

お歳暮難しい

お歳暮選びが難しすぎる

毎年の事ではあるけど、その年にお世話になった人でお礼をしきれなかった人中心に贈る事にしていて

贈る事は決まっているんだけど、何を選べばいいかがとにかく難しい

本人に聞いたらたいてい遠慮されてしまうし、忙しい時期なので聞きたくない

その土地の物を送ればいいらしいが、あいにく住んでいるのは関東ベッドタウン名物存在しない

今年も悩んで、まだ悩んでいる

せっかくだから喜んで欲しいと思う事自体おこがましいのではないかと思い始めている

2024-12-10

片付けは思い切って捨てるものは捨てたい増田住まい縦酢葉の盛るステッキ芋生捌けず高(回文

おはようございます

寒いわー。

なんか思い出したけど貼るカイロ服の中に貼っていたような気がする季節だったような気がして、

貼るカイロ買いに行こうかなって

そこまで手に付けていく手袋がない寒さなのよ。

かいものを求めて他人の太ももで暖を取る季節でもあるわね。

寒いわー。

そう言ってもいられないので、

年末だしお片付けとかそろそろやらないとってそう思ってもうこの時期でしょ。

うかうかしていると、

また今年も終わっちゃって何もやってませんでした!ってなるから

私はしっかり時間があるときは苦手な片付けを敢行したいと思ってるのよね。

はぁ、

机の上のものが片付けらんないのよね。

もう、

ざーって全部的から投げ捨てたらいいと思うけど、

さすがにそれは机の上に大事もの大事じゃないものと、

中くらいの大事ものとかごっちゃにレイヤーで層になっている堆積物が地層となって、

この年代の、

いや年代とまではいかないわよ。

月代って言った方がいいのかしら。

今年の分よ。

その月の重なった積層された本や書類の堆積物が途中この地層の部分で地球磁場エスエヌ逆転してる!ってそんな私が頭の中が混乱してきそうな、

例えるなら、

その磁場の乱れが、

前にここにあったはずなのに!って覚えておいた私の地層堆積物記憶メモリーを辿り寄せても、

あれ?この本たしかここに挟まってるはずなのに?ないわ。

ってぜんぜん冷蔵庫の上の方にあったりして。

さすがに冷蔵庫に入れないだけましだけど、

以前冷蔵庫に髪留めのバレッタが入れてあって、

犯人は誰?って

それ私なんだけど

お陰でよく冷えたその髪留めのバレッタは頭をよく冷やしてくれてー!って違う違う

無くしたと思っていた髪留めが見つかったのが冷蔵庫で、

まさに氷河期の雪に閉ざされる前に発見されてよかったわ。

きっとその雪に埋もれて冷蔵庫に入っていた髪留めのバレッタを解析してマンモス復元するようなほどのロマン

そのとなりにはメロン

片付けどころか、

そのメロンゼリー

正式にはリアルメロンじゃないマスクじゃな方の普通の果肉たっぷりメロンゼリーだったのよ。

発掘されるのがメロンゼリーロマンがあるいやメロンがあるってやかましーわーい!

そんな片付け苦手なところをみると、

こないだ失ったコインケースがなくなったのよね。

たぶんどこかにまた埋もれていると思うのよ。

それなんて和同開珎?ってさすがにそんなに古い銭っこは入っていないと思うけど、

五円玉ってなんか大切にしがちじゃない?私だけ?

年末に向けていろいろと掘り出さなくちゃいけないの。

まさに掘り出し物市ね!ってマーケットじゃないわ。

こつこつと以前から12月に入る前から

燃えないゴミは少しずつ捨てていくべきだったのよ。

燃える闘魂は燃えるの燃えないの?どっち?そう思う、

迷うようなゴミってあるじゃない。

だいたいのガラクタはもう不燃物。

あとはプラマークペットボトルマークに紙パックなど。

そんな細かさは分かっているはずなのに。

私がこんなに怠けていた1年を改めるだけ改めようという気持ちだけは12月マックスになる感じは分かって欲しいのよね。

いらない服とかも思いっ切りえいや!って捨てるべきだわ。

パジャマ替わりにしている古いティーシャツはもう洗いまくりまくりすてぃーで透け透けでそんなんじゃ表に出られないことは当たり前だけど宅配も受け取れないほどなのよ。

そんなボロボロなの捨てちゃえばいいんだけど、

なんかパジャマ替わりだしーって

そのままパジャマが捨てろって言う思考邪魔するのパジャマだけに邪魔わ!って。

いっそのこと、

ここで提言すのならせっかくだからこの際えいや!って一本背負いを決めるように捨てるべきなのよね。

古いものを捨てないと新しいものが入ってこないの!

そう言いがちだけど、

ものを大切にしたい気持ちも分かって欲しいこの狭間のなかで私はその波にもまれるのよね。

はぁ、

今年も捨てられなかった大事に着ている、

もう生地の目が抜けて割と透け透けのパジャマ替わりのティーシャツ

開運よろしく捨てて1年の締めくくりとして禊ぎの儀式をするべきなのよ!

それにちょうどいい身を滝に打たれる清い滝がないの。

滝がないせいでお部屋の片付けができないって本末転倒よね。

やっぱり、

頭の中でシミュレーションしていろいろ捨てた模様や景色想像して片付けるのなら

私は広い机に作業ができるスペースを確保したいと本当に思っているから、

ここに描いた絵が餅にならないように棚に飾って落ちたときにはきっと私のその片付けられる願いが成就しているってわけなの。

からぼた餅が絵に描いた餅にならないようにってことよ。

でも正直本当に作業テーブルが欲しいので、

それを頭の中で描いたら、

古いパジャマも捨てられるってものかも知れないわ。

なんか急に鰯気になってきたけど、

いやパジャマ1枚捨てたとて、

テーブルが展開できる広さが確保できるとは思わないけど、

ものの例えの代表としてパジャマをあげているんだけど、

そういう使わない古いものそういった物片付けるべきなんだわ。

快適な作業を!ってそっちの方が圧倒的にクオリティーオブライ

虎と漂流する映画は『ライフオブパイ』!

虎穴に入らずんば虎児を得ずなのよ!

言葉意味はよく分からないけれど、

とにかく凄い自信なの!

こうやって誤魔化して現実逃避しているだけなのよ!

ここは覚悟を決めて虎穴んば!ってところよ。

決死の虎穴!

あ!これを四文字熟語にしたら

虎穴決死いいんじゃない

思い切って断捨離することを言うって意味の四文字熟語

なんか虎穴にゴミ捨ててるマナーの悪い人みたいに聞こえちゃったらそれは誤解だって言うことをもう予め言われる前に言っておくわ。

勇気を出して

100パーセント出して、

やるしかないのよね。

苦手な片付け。

片付けの名人断捨離博士名言

ときめかなかったら捨てていいってのあるじゃない。

なんかときめかないんだけど、

捨てるのもったいないなぁって思っちゃう気持ちが強くって、

嫌だからそういう気持ち断捨離しなくちゃってまずそこからなのよね!

あーあ!

しぶしぶ重い腰をよっこいしょういち!ってあげて

やるしかないのよね。

ファストフード店の隣の席の2人組のJKが席に座るとき「よっこいしょういち!」

って言っていたのを聞いてそれ何周しているギャグなの?って思ったわ

ファッション流行12年で巡り巡ってくると言うけれど、

よっこいしょういち!も巡り巡っているってこと?

いやホラまた!話そらして現実逃避させようとしている自分自身

その気持ちをよっこいしょういち!ばりに断捨離しなくちゃ!って思うのよ。

本当に重い腰をがんばって上げる時が来たのよ。

頑張って片付けするわ。

うふふ。


今日朝ご飯

ミックスサンドサンドイッチにしました。

迷ったときは色々な具が挟まってるこのサンドイッチは迷う気持ちを抑えてくれるわ。

美味しさがミックスされたサンドイッチで今日も元気にいくわ!

サクッとパクパクっと食べられていいしね。

デトックスウォーター

ホッツ白湯レモンインウォーラー

今日は端からレモンインを考えていたというより、

レモンルイボスティーウォーラーかの二択なので、

冬の何かの食材を考えて真面目にここもデトックスウォーターやりたいところよ。

今日簡単にホッツ白湯レモン果汁インのお手軽タイプ

でもなんでもいいので、

かいものをとって

朝の起きたとき身体を温める温活ね。

かいわ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!


PDF Placeholder Version

https://xgf.nu/r7jVk

第4回目の配信のこのPlaceholder Version!これは私が書いた全部の増田EPUBにこしらえて電子書籍化を考えている作っている中の副産物としてできたPDFよ!ランダム無造作ヘアの毛先を遊ぶように5つ選ばれた増田を収録しているわ。

EPUB用にこしらえて集めている私の増田アーカイブ状況もおおよど40パーセントの回収を終えて、絶好な感じで進められているわ!この勢い止めずに年末年始でアーカイブやりきりもえな感じね!

2024-12-01

コミケ

もうすぐコミケだけど、コミケしか活動してない漫画家っている?

せっかくだから電子書籍とかサブスクとかで見れないようなとこを回りたいんだが

2024-11-28

英語を学ぶためにエロチャットしたい

とある企業オンライン英会話がある

とある企業関係が深いと言われているWEBサービスライブチャットがある

半年ほどヨーロッパで暮らすことになった時に、せっかくだから話せるようになって帰ろうと思って

漫画なら読むだろう(娯楽がないので時間つぶしにもちょうどいい)と思って幾つか試してみたが

結局セリフを読もうとする気もなく、エッチな絵が多い漫画ばっかり増えていったから無理か

チャットレディさんからよく聞く愚痴は、挨拶もできない奴らが多いだし

2024-11-25

処女子宮がん検診を受けてきた(と相談

29歳処女子宮がん検診を受けてきました。

以下レポ。

個人のただの感想ですので、医学的な部分についてはご自身で調べていただければと思います

ーーーーー

追記

コメントありがとうございます相談の方に関しては1人で悩んでいたので、とても励みになります

受けた検査子宮頚がんの方です。

ワクチンは未接種で、自費だと6~10万円すると聞き躊躇している状態です。(ワクチン接種で病院に行くのに何回か会社休むことになると思うのですが、処女だとバレるので子宮がんワクチンだと言いたくなく、有給には理由必要会社のためどんな理由で休めばいいんだっていうのもあります。くだらなくてすみません…)

ーーーーー

きっかけは健康診断

オプション婦人科検査があると聞き、せっかくだから子宮がん検診を受けてみることにした。

痛いという噂は聞いていたが、とりあえず受けられるんだったら受けたほうがいいんじゃないか?というのと、値段が5000円と比較安価であったこと、膣に物を入れる感覚を知ってみたかったので覚悟を決めた。

◾️診察の流れ

まず医師と対面する前に、看護師さん(女性)に問診票の確認をされる。

経験の有無についての項目を「こちら(いいえ)で間違い無いですか?」と指差し確認。頷くだけでOKだった。

向こうはドライに進めてくれるのでありがたい。

次に医師と対面。こちらも女性安心

もう一度質問確認はされなかった。

医師から子宮がんの原因になるウイルス性交渉により感染するウイルスであることから性交渉経験の人が発症することはほぼない」との説明を受ける。また、「未経験だとかなり強い痛みを伴う」とも。以上2点は2回くらい丁寧に説明された。

それならやめておきます受診しない人も多くいるようで、要は処女は受けなくても問題ない雰囲気だったが、

ゼロとは言い切れないため不安なら受けるのもアリです、みたいな感じ。そりゃそうか、ゼロはないもんな。ということで「受けます」と2度目の覚悟を決める。

できるだけ小さい器具を使って痛みを少なくしますが、それでも痛いと思いますよの説明付き。

◾️診察

診察室には開脚椅子と、隣にカゴがあった。カゴに脱いだズボン下着(下)を入れ、椅子に座ったら準備できましたと声をかける。

診察時はお腹あたりにカーテンが引かれるため、向こう側(自分下半身)が見えることはない。

椅子が開いて強制的開脚状態になるのは精神的に辛かった……。が、膣の痛みの方がもっとつらかった!!(当然)

手の水がきを裂かれるような痛み、と聞いたことがあるが確かにそんな感じ。グリグリした感覚と、グイグイ押し広げられる感じ。裂ける!と思った。

ももしガンになっててそれを見つけず放置したらもっとつらいことになるんだぞと言い聞かせて

頑張った。

(痛みで腰が何度か浮いてお尻をくっつけてください😠と言われてちょっと恥ずかしかった。)

息をハーと吐くと楽になりますはい、ハーと何度か言われて必死にハーハーしたがほぼ意味なし。

もし私と同じ状態で受けようとしてる人いたら、びびらせてごめんね…。これが正直な感想です。

初体験の時もこんなに痛いのか!?

これを高校生とかで!?

これが気持ちよくなる日がくるのか!?信じられない、といった感じ。それとも、性的快感を伴っていたり、器具じゃなくて人体ならまた違った感触なのだろうか。

◾️診察後

終わった後は呆然医師検査の結果問題ないことを告げていたが、異物を入れた衝撃の方が強すぎてほとんど聞き取れてなかった気がする(バカ)

謎の達成感があり、おぉ…😮という表情になってしまった。

それを見てか、看護師さんが初めての方だと緊張なさる方も多いんですよ、よくがんばりましたねと微笑んでくれてそこでやっと力が抜けた。

診察室で待っている間、20分くらいは膣の入り口子宮のあたりが痛かった。弱めの生理痛みたいな感じ。でもそれも時間が経つにつれ治った。

経験だと稀に出血するという事例を知っていたのであらかじめ下着ナプキンをつけておいたが、1日経っても出血はなし。

(また、診察室のカゴの中に新品のナプキンが用意されていた。)

◾️総評

別に受けなくても問題なかったが、「もしかしたらガンの可能性も」の「もしかしたら」が解消されたのは嬉しかったし、何よりこんな感覚なのか!というのが味わえたのでよかった。

ただ次受診するなら性交渉経験した後かなあ。未経験のままだったら今後は受けないかも。

ーーーーー

ここからちょっと相談

30を目前として、やはり性経験はあったほうがいいのかなあと悩むことがある。

一応、高校生大学生の頃に男性と寝る経験はあったが、どうしても膣に物を挿入するのが怖くて、どの時もギリギリで拒んでしまった。

直接的な生々しい話で申し訳ないが、いつも手か口で終わらす…というような感じ。

(口内感染でも発症することがあるというのが今回一応検診を受けた理由でもある)

〇〇歳で処女やばいよって書かれた漫画バナー広告を見た時、読ませるための過激煽りだとわかっていても、

やっぱやばいのかなあ、あの時入れておけばよかったかな、と後悔してしまった。

こういう気持ちってどうしたらいいんだろうな〜

2024-11-24

おっさんnobodyknows+ファーストテイクを見て泣く

数日前のこと、Youtube音楽を聞いていた。誰か特定歌手が目当てだったわけではない。

適当音楽動画を開いて聞き、曲が終わったら右の動画リンクに表示されている音楽動画クリックして聞く。そんなことを繰り返していた。

そうして十曲ぐらい聞いた後だったと思うが、気がつくとnobodyknowsの「ココロオドル」の公式MVを開いていた。

ENJOY 音楽は鳴り続ける  IT'S JOIN 届けたい 胸の鼓動 ココロオドル アンコール わかす Dance Dance Dance(READY GO!)

いつ聞いてもノリがよくて楽しい曲だ。そしていつ見てもnobodyknows より女達のほうが映っている時間の長いMV映像意味不明だ。

思えばこの曲との付き合いは長い。もう20年近く聞いている。ただ「ココロオドル」という曲は馴染みが深いがnobodyknowsというグループには特に思入れがない。

自分にとってこの曲はニコニコ動画の思い出と不可分に結びついているため、あまりnobodyknowsの曲であるという感覚がない。

いや、正直に言えば「ココロオドル」は好きだが、nobodyknowsは好きではなかった。

別に何かはっきりと嫌いになるような理由があったわけではない。自分は彼らのライブに行ったこともなく、人間性も知らない。

じゃあなぜ毛嫌いしていたか理由は単純で彼らがヤンキーだったからだ。といっても、彼らが本当に不良だったのかどうかは知らない。たぶん違うだろう。

彼らはヤンキーといっても、反社会的勢力とかではなくて、今でいうところのマイルドヤンキー若者版という感じだった。当時はマイルドヤンキーという言葉はなくて、こういう若者のことをB系と呼んでいた気がする。

nobodyknowsだけじゃなくて、当時のHIPHOP界隈はほぼ全員このB系だったと思う。はっきり言うと自分は彼らのことを嫌っていた。見下していた。自分人生とは関係がない人たちとみなして関わらないようにしていた。

自分ヤンキーいであることを差し引いて考えても、彼らはみんな同じような格好して、同じような歌詞ばかり書いて、同じようなツレと女と車の話ばかりしていて、HIPだHOPだと言ってるくせに、自分たちが一番型にはまっているのがダサいと思っていた。

まあ、それはともかく、「ココロオドルはいい曲である。Nobodyknowsにあまりいいイメージをもっていない自分がずっと好きなんだから、逆説的にそれだけ曲がすごいとも言える。

それで「ココロオドル」を聞きながら、何の気なしに動画コメント欄を見ると、やたらと「THE FIRST TAKE」に関するコメントが多いことに気づいた。

どうやらnobodyknows+が「THE FIRST TAKE」に出演したらしい。しかも、非常に評判がよい。THE FIRST TAKEを見て「感動した」だの「泣いた」だのそんなコメントであふれていた。

(知らない人のために説明すると「THE FIRST TAKE」というのはYoutubeチャンネルを持っている音楽番組のことだ。特徴としては一発撮りであるということ。つまり、歌の途中で間違ったり、発声いまいちだったりしても、リテイクはなしで、そのまま動画にして公開する。そういう番組であるもっとも、自分も星街すいせいが出演したときニュースになっていたな、ぐらいの知識しかないので、あまり偉そうなことはいえない)

自分にはそのコメント理解不能だった。ココロオドルはいい曲だが、彼らのTHE FIRST TAKEを見て何を泣くことがある。

画面右を見るとリコメンド動画の一番上に、その「THE FIRST TAKE ココロオドル」回の動画があった。だからせっかくだから見ておいてやるかぐらいの気持ちクリックした。

動画が始まると、画面中にゆるい恰好をしたおっさん達がぞろぞろと出てきた。このおっさん達が20年ほど歳を重ねたnobodyknowsだった。かつてのB系ボーイはおっさんになっていた。おっさん達はマイクテストをやり始めたが、声も20年分歳をとっていた。

これ大丈夫かな、とちょっと心配になったところで、もう何度聞いたかからないあの歌がアカペラで始まった。

ENJOY 音楽は鳴り続ける  IT'S JOIN 届けたい 胸の鼓動

そしてどうなったか

やばいくらい感動したね。

動画が終わるころには涙が流れてたもん。

なんなんだろうこの涙は。いい年したおっさんが、なにを泣くことがある(よく考えると自分おっさんになってたわ)。

いやあ、言葉ではうまく言い表せないが、信じられないぐらいかっこよかったね。

聞いてるうちに自分脳内で、20年分の日々がフラッシュバックを起こしていた。といってもあまりいい思い出はない。悪い思い出もあんまりない。とりたててどうこういうことのない20年だったが、とにかく自分フラッシュバックの海の中で泣いていた。

考えるとこれは少し不思議なことだ。というのも、自分は先ほど若いころの彼らが歌うココロオドルを聞いていたのだ。その時はこんなふうに歳月を思い泣くことはなかった。なんなら薄ら笑いを浮かべながら、ベビースター食ってたぐらいだ。

仮に若いころの彼らがファーストテイクに出ていたとしたら、自分特に何も思わなかっただろう。

中年となった彼らの歌うココロオドルからこそ、より強い喚起力を持っていた。彼らが超えてきた20年の歳月が歌といっしょに押し寄せてきたかのようだ。

ただのおっさんノスタルジーじゃねえかと言われると、否定はできない。

ただ、この良さはちょっと、そういうノスタルジーみたいなもんだけでは片づけられないと思うのだ。

そういう懐かしさとは別に、誰が見ても感動できるような、普遍的な良さがこの動画にはあると思う。

それは、つまり、かっこいい大人を見たことによる感動だ。

この動画のnobodyknowsは魅力的である。余裕があるというか色気がるというか、いい感じに丸くなっている。若いころのギラギラした感じがなくなっている。

それはある意味では、恐れ知らずの若者マイルドヤンキーになってしまったともいえるわけで、人によってはこれを老化・退廃とみるかもしれない。

だが、自分には好ましいものとして映った。昔に比べたら、当然、容姿は衰えているというか、年相応に老けているんだけど、逆に魅力が増していると感じた。

こんなふうに思ったのは自分だけではないようで、ファーストテイクのコメント欄を見ると若いと思われる人から、「大人もいいもんだと思った」とか「大人になっても面白いことはあると思えた」というコメントが多くついている。

それにしても、かっこいい大人を見たのなんていつ以来だ。ちょっと見ないぞ。少なくともここ10年は見ていない気がする。もっとかもしれん。

もちろん、彼らはシンガーとしての実力と経験があるからかっこいいわけで、普通おっさん普通に立っているだけでかっこいいわけではない。

よくよく考えてみれば、彼らも急に20年分年をとったわけじゃなくて、この20年歌ったり、仕事したりなんやかや喜怒哀楽を刻んできたわけだ。

客をわかせて、自分たちも楽しんで、そんなことを続けていたのだろうということが動画からも伝わってくる。まさに呼応する心響き続けるだ。

動画を見て、少し悔しいとも思った。

ヤンキーと見下していた彼らのほうが、はるかにかっこいい大人になっているじゃないか。それに比べて、自分はこの20年、何をやっていたんだ。

かっこいい大人になること。本当はそれはテメーが自分でやりたかたことじゃなかったか

動画を見ていてそういう悔しさも滲んできた。

ただ、勘違いしてほしくないが、動画を見て流した涙は別に悔し涙ではない。

純粋に感動の涙だ。

なんていうか、この動画のnobodyknowsって見ててすごく楽しそうなのよ。

素人が偉そうなこと言うようだが、音楽を楽しんでいる感じとでもいうのだろうか。

特に中盤、歌詞を間違えてから、みんなが笑顔になって、そこから一気にあげていくのが、本当にかっこいい。

元々のココロオドル自体が聞いていると楽しくなる曲ではあるのけど、彼らが心底楽しそうに歌っていると、なんの関係もない自分もなにか嬉しくなってくる。

自分は初めてココロオドルという曲が心で理解できたように思う。きっとそれには20年の月日が必要だったのだ。

20年前この曲を作ってくれた、nobodyknowsに感謝20年歌い続けてくれた彼らに感謝。そして20年後にかっこいい大人の姿を見せてくれたnobodyknowsにも感謝である

というわけで、かつて若者だった現おっさんや現おばさんはTHE FIRST TAKEココロオドル」を一度、見てほしい。いずれ、おっさんやおばさんになる現若い人にも見てほしい。もちろん、それ以外の年よりやガキも見て損はない。

みんなが自分と同じように感動するとは思わないけれど、少なくとも音に乗り泳ぎ続けることはできる。そういう名曲なのだ

2024-11-22

ニートワイ、終わってる

27歳無職実家暮らし

趣味でずっとエロ絵を描いてて、自分で描いた絵でシコって寝る

もうマジで終わってた

せっかくだからこのエロ絵を共有しようと思ってFANBOXを開設

10月時点で月15万程度入ってくるようになる

母親ちょっと良い懐石料理に連れていったら泣いて喜ばれて、手に職を付けることを決める

経験でも入れるSESに入る

奇跡的に研修ちゃんと行ってる企業だった

現場に配属

BtoB向いてなさすぎ

退職を決意←いまここ


人生むりすぎ

2024-11-17

動物園に行ってきた

うちの息子は今小学4年生で、夏休みが終わってから学校に行かなくなった。

どうして行きたくないのか、俺は聞けなかった。聞く勇気がなかった。

夏休みに入る前まで、息子は学校が好きで好きで仕方がないという感じだった。

朝一番ランドセルを背負って家を出ることも珍しくなく、なのでおそらく夏休み中に友達と何かあったのだろう。

うちはマンション暮らしで、2年前に妻が亡くなった。事故だった。本当に突然のことだった。それで俺は少し病んでしまい、塞ぎ込んで、休職して、それから会社も辞めた。

幸い伝手もあって今はフリーランスとしてなんとかやっている。しかし当時は本当に駄目だった。

息子も相当つらかったはずだ。それなのに、俺には弱音ひとつ吐かなかった。むしろ、駄目になった俺のことを気遣ってくれていたんだと思う。子供の癖に、俺なんかよりよっぽど立派だ。

からこそ、夏休みが終わり「学校行きたくない」と言われたときには驚いたものの、否定することはしなかった。

「そうか」とだけ言って、「じゃあ、ちょっと休むか」と息子に提案した。

息子は俯きがちに「うん」とだけ言って、ランドセルの方を見ようとはしなかった。

息子は翌日から部屋に引きこもりがちになった。

部屋の中でずっとゲームをやっているようだった。

まり良くないことだとは分かりつつも仕事もあって、それを言い訳にしていたのかもしれないが、とにかく少し様子を見ることにした。

だが息子の引きこもり改善するようなことはなかった。

転機が訪れたのは10月のことだった。市で大きなお祭りがあって、その日は関連施設無料になるという年に一度の大きなイベント

仕事も一段落しており、せっかくだから何処かに出かけようと思って、息子に声をかけた。

すると意外にも、息子はすごく乗り気だった。早起きして「お父さん、早く行こうよ!」と急かしてくるくらいだった。こんな元気な息子を見るのは久しぶりで、俺はそれがすごく嬉しかった。

二人で相談して、動物園に行くことにした。

動物園なんて、本当に久しぶりだった。当然すごく混んでいたけど、久々の動物園とあって息子も俺も興奮していた。

色々な動物をじっくりと見て回り、コアラエリアに来た時のことだった。

そこにはコアラの生態についての解説があり、その中に「コアラ寿命は約10年」と書いてあった。

それを見た息子がぽつりと「じゃあ人間10分の1ぐらいだから、僕らの1日がコアラにとっては10日分なのかな」と言った。

その考え方がなんだか妙に大人びていて、少し驚いた。

「そうかもな」と答えると、息子は続けて「じゃあ、コアラ10分待たされると、人間だったら100分に感じるのかな」と言って、それから「それって、なんか退屈だよね……」とつぶやいた。

その後も他の動物を見て回ったけど、息子は例のコアラのことがずっと気になるのか、どこかぼぉっとしており物思いに耽っているように見えた。

動物園から出て「楽しかたか?」と聞くと、「うん!」と弾むような返事が返ってきて、心から笑っている顔を見るのはいつ以来か分からず俺は嬉しかった。

翌日から息子は少しずつ、自分の部屋以外で過ごすようになった。

そして11月になると、自らの意志学校に復帰した。どうやら、ゲームの中で学校友達とも連絡を取っていたらしい。それで自然学校に戻りやすい状況になっていたようだ。

今では以前のように、毎日楽しそうに学校に通っている。

息子がどうして学校に行きたくなかったのか、それは今でも分からない。

それでも今の状況に正直ホッとしている。

息子は強い。強すぎるが故に弱音を吐かず、妻が亡くなったことで反抗期さえなくなってしまったのかもしれない。

そう思うと悪いことをしたなと思うし、ふがいない父親であることを申し訳なく思う。

でも、11月4日。息子が学校に行き、笑顔で帰ってきたとき、本当に嬉しかった。

その日の夜、息子が眠ったあと、俺は妻の遺影の前で思わず泣いてしまった。

遺影の中の妻は笑っていた。その顔を、しっかりと見ることができた。

俺は頼りなく、ふがいない父親だ。それでも、息子の幸せを一番に願っている。

2024-11-15

anond:20241002133559

「ふと思い立ってゲーミングPCを買ってみた」と言うのは、当初からゲーム目的で選んだん?

それとも別の理由PCを選ぼうとしたら、結果的に・せっかくだから的な勢いでゲーミングPCになったん?

実際にやるゲームのアテとかが1つもない状態で買ったんだとしたら、なかなかの大胆さやね。

2024-11-14

豚はなんでvtuberクリスマス配信しなかったら傷付くんだ

クリスマス一緒に過ごす相手がいるとかってキレてるんかもしれないけど恋人とは限らんだろ

普通に家族かもしれんだろ

という慰めの言葉はひとまず置いといて

まず俺の彼女配信者だ

それも登録者が万クラスでいる配信者だ

もちろんガチ恋してるような豚もいる

スパチャだっていっぱい飛んでくる

でも俺の彼女クリスマスちゃん配信するよ

それはみんなを傷つけない為にってのと、クリスマスは稼ぎ時だからって理由と、まぁ色々ある

恋人同士でクリスマス出かけないんかって言われれば、もうそういう薄っぺらいアレじゃないんだよね

クリスマスはどこも混んでるし、料理も高いし、配信しなかったら色々めんどくさそうだし、せっかくだから日ズラして2人で楽しく過ごそうかってスケジュールが出来上がってんのよ

彼女配信者だから、他のvtuberの裏話とか彼氏旦那いるとかそういう話も聞くけど、みーーーんなそんな感じよ

わかるか豚

クリスマス配信する女の裏には、超絶理解のある彼くんがいるのよ

お前らが馬鹿みたいに騒ぐ豚だってこともその彼くんには理解されちゃってんのよ

わかってんだよなきっとそんなことはさ

でも見ないようにしてるんだよな

ごめんな

スパイスカレーレシピ本を作った。Kindle無料配信しているかダウンロードしてほしい。

(追記)今Kindleランキングを見てみたら無料カテゴリ総合で1位になっていた。初めての増田投稿でこんなことになるなんて夢にも思わず、ほんと皆んなには感謝している。嬉しすぎてコメント全部読んだので、鬱陶しくならない程度に文末に追加する。

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自分としては「これは面白いものを作ったぞ!」と自信満々だったのだが、思ってたほどダウンロードされてないのでぜひ見てみてほしい。はてブではカレー話題がちょくちょく上がるから、もしかたらここに書けば俺らが届けたい人に届くんじゃないかと思った。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0DJX32B2G

416種類のスパイスレシピを載せていて、1700ページを超える分量を無料配信している。といっても、著者は俺じゃなくて近所の友達なんだけども。

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言いたいことはこれだけだったんだけど、ついでに、ここにいたるまでの自分語りさせてほしい。

7年前ぐらいに友達の紹介で、インド人出会った。今回の本の著者だ。インド人と言っても、お母さんが日本人で、日本でずっと育っているので中身はほぼ日本人だ。彼の実家日本で70年続くスパイス問屋をしていて、彼はその3代目として色んなミックススパイスを作ったり、料理教室をしたり、カレー業界ではそこそこ名が知れている人らしかった。

当時の俺はマンネリ化した会社員生活にうっすらと嫌気がさしていて、何か人生に刺激が欲しかった。登山趣味にしようとしてみたり、哲学の本を読み漁ろうとしてみたりしていたが予想通りどれも長続きしなかった。そんな時に渋谷中華料理屋で彼とその友達と飲んでいて、全くの思いつきで「お前んちのスパイスインターネットで売るから、俺に手伝わせてくれよ」とお願いしたのだった。

というのも、彼のスパイスは主にデパートレストランに卸していて、一般の人が気軽に手に入るところには流通していなかったし、Webサイトもあるにはあるが、なんというか阿部寛HPみたいなかんじで、商品ページに飛んでも「注文はFAX電話で」と記載されている化石のようなものだったからだ。

俺はエンジニアではないが、学生時代HTMLホームページは作ったことあったし、ちょっとしたECサイトなら今どき簡単に作れるんじゃないかと思って彼に提案した。(実際は作るのめちゃくちゃ大変で、後で後悔した。)

で、その中華料理屋にいた別の友達3人とチームを組んで、完全に飲み会のノリのまま、彼の家業サポートすることになった。

後日、Webサイト商品撮影を兼ねて彼の実家に遊びに行った。当時俺は全くのカレー素人だったのだが、そこで彼はせっかくだからといって手際よくスパイスカレーをつくり、「さわやかチキンカレー」と名付けたカレーを振る舞ってくれた。

・・・

正直、めちゃくちゃ驚いた。まず作り方が全然イメージと違った。カレーって玉ねぎをできるだけ長い時間で炒め続けるのが良いものだと思っていた(そういうレシピももちろんあるらしい)が、彼はガンガン強火で炒めて、20分ぐらいで完成させてしまったし、なんか煮詰め方?というか水を入れる順番も普通ルーで作るカレー全然違う。

あと味も、確かにインド料理屋で食べるようなカレー香りがするんだが、レモンの酸味がビシッと効いていて、チキンや油のコクと調和していた。酸っぱいカレーって食べたことなかったし、これならむしろライスなしでもルーだけでも食べ続けたいぐらいだ、と思ったのを強く覚えている。

以来、すっかりスパイスカレーにハマってしまい、Webサイト商品を売るのだけではなくて、スパイスを使ったレシピを紹介するのを主軸にしよう、と彼を説得した。毎月7〜8レシピを一度に撮影し、それを毎週一つずつ公開していく。そうすれば、彼にとっては自分スパイスの使い方をお客さんに教えるコンテンツになるし、俺にとっては毎月彼のスパイスカレーを食うことができる。WinWinだ。

実は、今回のスパイスレシピ本はこれまで7年かけて毎週ウェブで公開し続けてきたレシピ電子書籍にまとめなおしただけだ。これだけの量のレシピ本を無料で公開する、というアイデアを周りの人に自慢げに話した時に「なんか裏がありそうで気味が悪い」と言われて若干凹んだのだが、我々からしたら元々Webで公開しているレシピなんだから無料が当たり前だっただけだ。

Webサイトを見てくれたお客さんからは、Web検索できて便利だけど手元におけるものが欲しい、と言われていたし、我々としても創業70年の節目で何か形になるもの作ってみたかった。(多分、手元におきたいと言った人は物理的な本で出版して欲しいという意味だったと思うんだけど、総ページ数が1700ページで、ペーパーバック版のページ上限を超えたので断念した。上下巻に分けたりして物理的な本もオーダーできるようにしてみたいとは思ってる。)

ちなみに、どうしても無料で出したかたから本の編集自分たちでやった。Wordpress上でテキストベタ打ちされているレシピ構造化して、InDesignデータ結合(Wordでいうところの差し込み印刷みたいなやつ)で流し込んだのだが、大量のレシピデータ校閲して、さら構造化する作業にチーム3人で2ヶ月かかった・・・

デザインだけは近所に住んでいたプロのエディトリアルデザイナーちゃんお金を払ってお願いした。これは大正解だったと思う。俺らが作ったらこんな旨そうな表紙は作れない。

正直、本としての完成度はまだまだだと思っている。InDesignも初めて使ったし、プラットフォームごとの電子書籍フォーマットの違いにもウンザリするぐらいハマったし、今から作り直せばもっといいものも作れると思う。でも本の中身自体は割と自信がある。なぜなら俺はこの416レシピを全部喰っていて、大体の料理がおいしいことを知っているから。

なお一部自社商品ミックススパイスやキットがないと作れないレシピがあるが、そこは目を瞑って欲しい。ただ単純にそういうレシピを除外するのがめんどくさかっただけで、特定商品販促したいわけではない。

当然彼のビジネスがうまくいけばいいなと思っているし、俺がスパイスに驚いた体験を色んな人に知ってもらいたいとは純粋に思うけど、俺個人の儲けはあんまりどうでもいいというか、この文化祭の準備のワクワク感みたいなのを友達同士で楽しめればそれで十分だと思っている。(公平を期すために言うと、一応Webサイト経由でスパイスが売れると俺らに手数料が入るようになっているが、いまんとこ副業にもならないぐらいのレベルだ。)

この本が誰かにダウンロードされて、どこかの食卓ちょっとした非日常に変えることができていたら、とリアル想像するとニヤニヤしてしまう。(なのでダウンロードしてください!w)

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(追記)

Webのほうは各レシピに「4人分」と書いてるけど、Kindle版は何人前か書かれてないように見える。まあ全部Webと同じで4人前だと思うが

これは完全に見落としていた、、、!はい、4人前です。改訂します。

サイトでも買おうと思ったんだけど,カレーパウダーストロングが何かの説明がなかったり,フォントが細くて読みにくいなど,気になったので改善してもらえると,より買いやすいかも!

ECサイトの方もデザイナーいれたらバケそう

サイト商品情報とかデザインがイケてないのは自覚している。ここ数ヶ月は電子書籍にかかりきりだったので、これから手をつけたい。たしかに、外部のデザイナーにお願いするのは良いアイデアかもな。アテも金もないけど検討してみます

PR TIMES にもガッツリ出稿してるし、なんか「増田にだけこっそり教えるヨ!」みたいな雰囲気気に食わないな

そんなつもりは無かったんだが、気分を害してしまったならすまない。俺としては、これのリリースを打ったらTVとか新聞取材殺到ちゃうんじゃないの??!とか勝手テンション上がって出稿したんだが、そんなことはなくてちょっと落ち込んでたんだ。

でも1件だけWebメディアから詳しく話教えてほしいと言われてて、明日インタビューを受けるので出して良かったと思ってる。

ちなみにPR Timesは1件3万円の出稿料で、だいぶ悩んだんだけど、xやinstagram広告出稿と見比べてコスパ的に良さそうだったか採用した。でもなぜか請求が来てないっぽいので謎。スタートアップ支援プログラムみたいなのに元々登録してて、それが延長されているのかな。(創業間もない会社期間限定リリースが打ち放題って言うアツいプラン。そのためだけにわざわざ法人格まで取得した)

増田が初めてそのインド人の彼の実家で食べたカレーはどのレシピ

>416レシピ食べた中で特に気に入ってるものとか印象に残っているものを教えて欲しい

初めて食べたのは「さわやかチキンカレー(P.410)」。

個人的には「チキンニハリ(P.142)」「牡蠣アチャール(P.1090)」「チャナチャット(P.1458)」「ポークヴィンダルー(P.418)」「ダブルオニオンチキンカレー(ドピアザ)(P.470)」「秋刀魚ビリヤニ(P.962)」あたりが好きかな。

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実は明日バラッツとデザイナーの人と俺らのチームで打ち上げをする予定なんだよね。鎌倉の予約の取れない(そしてちょっとお高めの)スペイン料理屋で2時間ランチコースを2ヶ月前から予約してて、だいぶ楽しみにしてたんだ。

というのも、デザイナーの人は本当にすごい仕事をしてくれたので、対価の支払い以外にもせめてメシぐらい奢りかたかったし、バラッツとも出版祝いをちゃんとやりたかった。

俺らとしては満足行くクオリティの本が作れただけで充分打ち上げするに値するなとは思ってたんだけど、ブクマカの皆んなのおかげで、さらに最高の華を添えることができそうだ。本当に本当にありがとう

2024-11-07

anond:20241107202201

ガチやばいな、楽天モバイル

あと全然関係ない話題せっかくだから自分語りさせてもらうと、

楽天リンク広告うざすぎるのやばい

なんの意味もないと思う。

金払ってるように矯正的に広告見せられるのって楽天くらいじゃね???

あの広告楽天メリットになっている気がしない。

しろ楽天が嫌いになる。

2024-10-27

痴漢対策について考える

連日Xのおすすめ欄によく男女が争うポストが流れてくる。毎日何かしらの話題でもちきりになっていて、少し前は痴漢痴漢冤罪についての論争が起こっていた。せっかくだから自分も少し考えてみようとあれこれ思考を巡らせてみたので記録ついでに公開してみます。今回は電車内での痴漢について。

まずは服装による自衛の話。

私は大学生の時に2回痴漢被害に遭った。1度目は尻を触られ、2度目はブツ押し付けられたが、どちらも声を上げずにやり過ごした。大学生の間はほとんど化粧もせず、髪は雑に纏めたのみで服装はよれたTシャツに長ズボンというあまり清潔感のない格好だった。要はどんな格好をしていても被害に遭うものは遭う、ということだ。露出が少ないとか、ボロボロの服を着ているとか、どんな顔だとか関係ない。もしかしたら露出している方が被害に遭いやすいなどといった統計はあるのかもしれないが、露出を減らせば痴漢が減るのかというと自分被害に遭う確率がほんの少し減る可能性があるだけで結局総数は変わらないだろう。極端な話、電車に乗る全員が全身タイツを着ることになったって痴漢の数自体はあまり減らないと思う。どんな服を着ていたって奴らは触ってくる。ガッチゴチに硬い服を着るとか、夏でも分厚いダウンを着るとか非現実的な話になってきてしまうので、服装による自衛ほとんど意味がないと考える。

そもそもなぜこの犯罪が成立し得るのか、その大きな要因の一つは満員電車という体が密着しやすく、人の多さで犯行の様子が周りから見えない状況によるもので間違いないのだが、では満員電車を無くそう!というのも今の社会において非現実的である。なのでこの線は無し。

ここからが本題で、だったら他の犯罪同様、「痴漢は割に合わない」という状況を作るしかないのでは、と考えた。これは

痴漢被害者が声を上げること

・気づいた周囲の人間も声を上げること

警察ちゃん事件として扱うこと

・駅(鉄道会社)も賠償を求めること

の4つで対応したい。詳しく説明していく。

1.被害者が声を上げること

これは痴漢は必ず発覚すると浸透させるため。しか被害に遭っている時点で、非常に怖い思いをしていてとても声など上げられない。言葉にできなければ防犯ブザーでもいいし、周りに助けを求めてもいい。とにかくどんな手段でもいいか被害を知らせられたら良い。

これは間違っても「被害に遭ったのに声を上げなかった人は痴漢蔓延に加担している」などという意見ではない。また、被害者が声を上げやすいように、痴漢による遅刻などの影響について学校会社は寛容な姿勢を取るべきであるし、「犯人にも家族がいる」と被害者に宣う警察や駅員はクビになるべきだと思う。かなり難しいけれど…

2.気づいたら周囲の人間も声を上げること

目的上記と同じ。通報責任被害者だけに背負わせるのではなく、周囲の人間も協力できたら良い。直接声をかけるのは難しい・確証が持てない場合当人や周りの人に確認を取ったっていい。そもそも満員電車で人の尻付近なんて見ないかもしれないけれど、社会全体で痴漢を許さな空気を作れたらいいなと思う。

3.警察ちゃん事件として扱うこと

言うまでもない。発覚したら、必ず逮捕。そして事件として丁寧に捜査をすること。

4.駅や鉄道会社賠償を求めること

駅員が対応に追われたり、電車が遅延したりするなら、営業妨害被害者として多額の賠償金を請求することにしたらどうでしょう。もう既にやってる?それとも法的に難しいのかしら。何十万でも何百万でも痴漢をしたら多額のお金請求をされる、これも浸透させる。一回の痴漢で何十万は割に合わないと思わせることと駅側の対応の強化が目的

痴漢をすると必ずバレるし、逮捕されて何十何百万の多額の賠償金を請求される」どうなのかな。どれくらい現実的かわからないけど、こういう状況が作れたら被害が減ると思いたい。

ここまで話すと冤罪について言及されそうなのでその話をして終わりにします。

冤罪絶対に起きてはいけない。これも警察事件としてきちんと捜査することが第一だと思う。当たり前であるべきだけど。DNA検査とか諸々の立証方法存在するそうなので、証拠があるからあなた逮捕しますという流れになってほしい。被害を受けた側も、冤罪扱いになる不安があるのならスマホなどで周りの人に確認をとってみてもいいのかも。あとこれだと最初に話した押しつけ痴漢などは立証が難しいのかな…この辺は要審議。

根本的に無くすことができないのはどの犯罪も同じなので、減らすのを目的としてこうして「割に合わない」状況を作っていくしか今できることはないのかなと考えた。今の状況だとどうしても未然に防ぐのは難しいから今後の被害を元に痴漢が減っていけばいいなと思います

2024-10-25

anond:20241025085525

意味わからんバカの主張よりAIの方が有意義な回答を得られる時代なっちまった・・・

せっかくだから俺もchatGPTに投げてみた

この文章についていくつかのポイントに触れて意見を述べたいと思います

1. 白票投票の意義と影響

筆者は、白票投票を「有効票を減らす唯一の手段」として提案していますしかし、白票の実際の効果議論余地があります白票有効票としてカウントされないため、選挙の結果に直接影響を与えません。多くの選挙制度では、白票は単に「意思を示さなかった」と見なされ、結果的には現状維持既存政治勢力の力を強化する可能性があります。つまり白票が多ければ多いほど、相対的に少数の有効票当選者が決まり、必ずしも「NO」を突きつける手段とは言い難いでしょう。

2. 現行の政党に対する不満

筆者は自民党立憲民主党維新共産党など、すべての主要政党失望していると述べています。これは、多くの国民が抱く感情の一つであり、政治への不信感や無力感を表していると思います。ただし、その解決策として白票を投じることが本当に効果的かどうかは疑問です。政治に対する不満を解決するためには、白票よりも具体的な行動(たとえば、支持する候補者を探し出す、独立した候補応援する、市民運動政策提言に参加するなど)がより効果的かもしれません。

3. 「9割の白票」の仮定とそのリスク

筆者は「1億人が白票を投じれば9割の国民政治家を支持しない状況になる」としていますが、これは非常に極端な仮定です。白票が大量に投じられても、その結果として9割の国民が支持しない政治家が生まれるとは限らず、むしろ選挙積極的に参加した少数派の意見が反映される結果になる可能性があります

また、筆者自身認識しているように、白票投票常態化すると民主主義のものが揺らぐ危険性があります選挙国民意思を示す最も重要手段の一つであり、それを無効化する試みは、結果的政治的な停滞や無秩序を招くリスクがあります

4. 民主主義健全機能について

筆者が述べているように、「ぶち壊す」ほどの不満がある場合でも、民主主義基本的な枠組みを壊すことは、長期的には国民自身不利益をもたらす可能性が高いです。どの政党も満足できない場合理想は新しい政治選択肢模索したり、政策討議を促進したりすることです。白票を投じることで、問題解決が促進されるかどうかは非常に不確かで、むしろ解決を先送りするか、さら問題悪化させる可能性があります

結論

この文章は、多くの国民が感じている政治的不満を鋭く表現していますが、提案されている白票投票という方法は、その不満を効果的に解決する手段としては弱いかもしれません。民主主義においては、選挙重要意思表示の機会であり、白票ではなく、より積極的な参加や政策提案、あるいは新しい政治選択肢形成模索することが求められるでしょう。

2024-10-24

期日前投票に行ってきた

定時に仕事を終え、会社を出る

日曜日は家でのんびりしたいので、期日前投票に行くことにした

役所に向かう

同じ方向に向かう人も目的投票だろうか?

投票はしに行くものの、投票する先はちゃんと考えてない

政党だけ見て、適当に書くつもりだ

役所の周りにはアンケートを取る人たちがいる印象だったが、今回はいなかった

20:00前だったか撤収したのかもしれない

役所には区の単位投票ブースが作られていた

自分の住む区を告げ、案内してもらう

候補者は二人だ。速やかに記名し、投票する

比例代表裁判官云々も、さっさと済ます。終了。あっけない。

せっかくだから焼きそばとかクレープとか屋台でも出しとけばいいのに。

小腹が空いてたからあったら買ってたな

記念のカードを配っていたが、貰わずに出てきた

あのカードを持ってると、どこかで何かいいことがあるのだろうか?

やっぱり貰っておけばよかったな・・・と思いつつ、帰路に着く。

何が言いたいのかと言うと、みんなも投票に行こうぜという話。

2024-10-23

anond:20241023171651

それ、せっかくだから

なんで左翼が「お気持ち」を導入せざるを得なかったかに踏み込め。

そこに真の問題があるはず。

2024-10-20

anond:20241020111757

別にレスバしてるつもりはないけどなあ。

せっかくだから言うけど、君のその物の見方真剣修正した方がいいと思う。その感覚人生が上手く行っている人を見たことがない。

(おそらく無いと思うけど)君がまともで周りが激ヤバという可能性もあるけど、そうだとしたら会社を選ぶ目がおかしすぎるのでそれはそれで真剣修正するべき。

他責というと抽象的すぎて伝わらない気がするが、「自分はこんなに頑張ってるのにあいつらがダメなせいで辛い目に遭っているんだ」という状況に安住しすぎなんだと思う。楽なんだけどなそれは。

2024-10-04

オムライス

前に母親が部屋に遊び来た時に私がオムライス作ったら「せっかくだからハート書いていい?」つーんで母が、冷蔵庫からなんかについてきた袋入りのケチャップ渡したら、量が足りなくてハートの頭の部分までしか書けてなかった

母よ、それじゃハートじゃなくておしりオムライスだよ…美味しそうに食べてたけどさ

2024-10-03

男性性癖って凄い

※この増田酔っぱらいながら書いています

先日マッチングアプリ出会った男性ちょっとした驚きだった。

彼は28歳でSE年収もそれなり。清潔感もあって、初めて会った時の印象も悪くなかった。

二度目は飲みに行って、そのまま彼の家に誘われた。

ちょっといかな、なんて思いつつも酔いがまわっていたこともあって「まぁいいか」とついて行くことにした。

家に着いて、彼が「飲み物持ってくるからちょっと待っててね」と言ってキッチンへ行った。

私はソファに座って待ってたんだけど、その時点でけっこう酔ってたから、なんとなく部屋の中をキョロキョロ見ちゃって。

で、立ち上がってふらふらしながらPCデスクに近づいてみたのよね。なんでか知らないけど、そこにある引き出しが急に気になって、ちょっと開けてみた。

すると中にあったのがレントゲン写真みたいなやつ。人の横顔の骨の写真だったんだけど、もうびっくりして思わず声が出そうになった。

「え、何これ?」って思った瞬間、タイミング悪く彼がビールを二缶持って戻ってきた。

私がその写真を見ているのを彼が見て、「あ…」って、小さな声で言って、明らかに気まずそうな顔をしてた。

その後、彼は観念したのか、ビールを飲みながら自分の癖について語り出した。

彼は若い女性の骨が映った写真が好きらしい。それも、ただの興味じゃなくて、そういう写真を見ると興奮するっていう話だった。

正直、聞いた瞬間「うそでしょ!?」って思ったけど、彼は真剣自分性癖について語ってた。

彼が言うには、意外と同じような性癖を持つ男性は多いらしく、ネットでもそういうコミュニティがあるとかなんとか。

私は頭の中で「いや、それはちょっと…」って思いつつ、笑顔を保ちながら話を聞いてた。

そのあと彼が「せっかくだから、君の骨も見たいな」と呟き、私に壁際へ立つように言って「写真を撮らせて欲しい」って頼んできたのよ。

わず「やだっ!やだっ!」ってクロちゃん風に断った(私は酔うとクロちゃんモノマネをしてしまうのだ)

その後は何事もなく、私はそのまま帰った。

帰宅して酔いが冷めて冷静になると「骨に興奮するって、どういうこと?」ってなった。

性癖って人それぞれとはいえ女性の骨に興奮するって流石にどうなの?

全然意味が分からないけど世の中には色んな趣味や好みがあるんだなぁとちょっと勉強になった。

それでも次に会うかは正直迷うよね…

2024-10-02

そうすると、広田先生がむくりと起きた。首だけ持ち上げて、三四郎を見た。 「いつ来たの」と聞いた。三四郎もっと寝ておいでなさいと勧めた。じっさい退屈ではなかったのである先生は、 「いや起きる」と言って起きた。それから例のごとく哲学の煙を吹きはじめた。煙が沈黙あいだに、棒になって出る。 「ありがとう書物を返します」 「ああ。――読んだの」 「読んだけれどもよくわからんです。第一標題わからんです」 「ハイドリオタフヒア」 「なんのことですか」 「なんのことかぼくにもわからない。とにかくギリシア語らしいね」  三四郎はあとを尋ねる勇気が抜けてしまった。先生あくびを一つした。 「ああ眠かった。いい心持ちに寝た。おもしろい夢を見てね」  先生は女の夢だと言っている。それを話すのかと思ったら、湯に行かないかと言いだした。二人は手ぬぐいをさげて出かけた。  湯から上がって、二人が板の間にすえてある器械の上に乗って、身長を測ってみた。広田先生は五尺六寸ある。三四郎は四寸五分しかない。 「まだのびるかもしれない」と広田先生三四郎に言った。 「もうだめです。三年来このとおりです」と三四郎が答えた。 「そうかな」と先生が言った。自分をよっぽど子供のように考えているのだと三四郎は思った。家へ帰った時、先生が、用がなければ話していってもかまわないと、書斎の戸をあけて、自分がさきへはいった。三四郎はとにかく、例の用事を片づける義務があるから、続いてはいった。 「佐々木は、まだ帰らないようですな」 「きょうはおそくなるとか言って断わっていた。このあいから演芸会のことでだいぶん奔走しているようだが、世話好きなんだか、駆け回ることが好きなんだか、いっこう要領を得ない男だ」 「親切なんですよ」 「目的だけは親切なところも少しあるんだが、なにしろ、頭のできがはなはだ不親切なものから、ろくなことはしでかさない。ちょっと見ると、要領を得ている。むしろ得すぎている。けれども終局へゆくと、なんのために要領を得てきたのだか、まるでめちゃくちゃになってしまう。いくら言っても直さないからほうっておく。あれは悪戯をしに世の中へ生まれて来た男だね」  三四郎はなんとか弁護の道がありそうなものだと思ったが、現に結果の悪い実例があるんだから、しようがない。話を転じた。 「あの新聞記事を御覧でしたか」 「ええ、見た」 「新聞に出るまではちっとも御存じなかったのですか」 「いいえ」 「お驚きなすったでしょう」 「驚くって――それはまったく驚かないこともない。けれども世の中の事はみんな、あんものだと思ってるから若い人ほど正直に驚きはしない」 「御迷惑でしょう」 「迷惑でないこともない。けれどもぼくくらい世の中に住み古した年配の人間なら、あの記事を見て、すぐ事実だと思い込む人ばかりもないから、やっぱり若い人ほど正直に迷惑とは感じない。与次郎社員に知った者があるからその男に頼んで真相を書いてもらうの、あの投書の出所を捜して制裁を加えるの、自分雑誌で十分反駁をいたしますのと、善後策の了見でくだらない事をいろいろ言うが、そんな手数をするならば、はじめからよけいな事を起こさないほうが、いくらいかわかりゃしない」 「まったく先生のためを思ったからです。悪気じゃないです」 「悪気でやられてたまるものか。第一ぼくのために運動をするものがさ、ぼくの意向も聞かないで、かってな方法を講じたりかってな方針を立てたひには、最初からぼくの存在を愚弄していると同じことじゃないか存在無視されているほうが、どのくらい体面を保つにつごうがいいかしれやしない」  三四郎はしかたなしに黙っていた。 「そうして、偉大なる暗闇なんて愚にもつかないものを書いて。――新聞には君が書いたとしてあるが実際は佐々木が書いたんだってね」 「そうです」 「ゆうべ佐々木自白した。君こそ迷惑だろう。あんなばかな文章佐々木よりほかに書く者はありゃしない。ぼくも読んでみた。実質もなければ、品位もない、まるで救世軍太鼓のようなものだ。読者の悪感情を引き起こすために、書いてるとしか思われやしない。徹頭徹尾故意だけで成り立っている。常識のある者が見れば、どうしてもためにするところがあって起稿したものだと判定がつく。あれじゃぼくが門下生に書かしたと言われるはずだ。あれを読んだ時には、なるほど新聞記事もっともだと思った」  広田先生はそれで話を切った。鼻から例によって煙をはく。与次郎はこの煙の出方で、先生の気分をうかがうことができると言っている。濃くまっすぐにほとばしる時は、哲学の絶好頂に達したさいで、ゆるくくずれる時は、心気平穏、ことによるとひやかされる恐れがある。煙が、鼻の下に※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊して、髭に未練があるように見える時は、瞑想に入る。もしくは詩的感興がある。もっとも恐るべきは穴の先の渦である。渦が出ると、たいへんにしかられる。与次郎の言うことだから三四郎はむろんあてにはしない。しかしこのさいだから気をつけて煙の形状をながめていた。すると与次郎の言ったような判然たる煙はちっとも出て来ない。その代り出るものは、たいていな資格をみんなそなえている。  三四郎がいつまでたっても、恐れ入ったように控えているので、先生はまた話しはじめた。 「済んだ事は、もうやめよう。佐々木も昨夜ことごとくあやまってしまたから、きょうあたりはまた晴々して例のごとく飛んで歩いているだろう。いくら陰で不心得を責めたって、当人が平気で切符なんぞ売って歩いていてはしかたがない。それよりもっとおもしろい話をしよう」 「ええ」 「ぼくがさっき昼寝をしている時、おもしろい夢を見た。それはね、ぼくが生涯にたった一ぺん会った女に、突然夢の中で再会したという小説じみたお話だが[#「お話だが」は底本では「お話だか」]、そのほうが、新聞記事より聞いていても愉快だよ」 「ええ。どんな女ですか」 「十二、三のきれいな女だ。顔に黒子がある」  三四郎は十二、三と聞いて少し失望した。 「いつごろお会いになったのですか」 「二十年ばかりまえ」  三四郎はまた驚いた。 「よくその女ということがわかりましたね」 「夢だよ。夢だからわかるさ。そうして夢だから不思議でいい。ぼくがなんでも大きな森の中を歩いている。あの色のさめた夏の洋服を着てね、あの古い帽子かぶって。――そうその時はなんでも、むずかしい事を考えていた。すべて宇宙法則は変らないが、法則支配されるすべて宇宙のものは必ず変る。するとその法則は、物のほかに存在していなくてはならない。――さめてみるとつまらないが夢の中だからまじめにそんな事を考えて森の下を通って行くと、突然その女に会った。行き会ったのではない。向こうはじっと立っていた。見ると、昔のとおりの顔をしている。昔のとおりの服装をしている。髪も昔の髪である黒子もむろんあった。つまり二十年まえ見た時と少しも変らない十二、三の女である。ぼくがその女に、あなたは少しも変らないというと、その女はぼくにたいへん年をお取りなすったという。次にぼくが、あなたはどうして、そう変らずにいるのかと聞くと、この顔の年、この服装の月、この髪の日がいちばん好きだから、こうしていると言う。それはいつの事かと聞くと、二十年まえ、あなたにお目にかかった時だという。それならぼくはなぜこう年を取ったんだろうと、自分不思議がると、女が、あなたは、その時よりも、もっと美しいほうへほうへとお移りなさりたがるからだと教えてくれた。その時ぼくが女に、あなたは絵だと言うと、女がぼくに、あなたは詩だと言った」 「それからどうしました」と三四郎が聞いた。 「それから君が来たのさ」と言う。 「二十年まえに会ったというのは夢じゃない、本当の事実なんですか」 「本当の事実なんだからおもしろい」 「どこでお会いになったんですか」  先生の鼻はまた煙を吹き出した。その煙をながめて、当分黙っている。やがてこう言った。 「憲法発布は明治二十二年だったね。その時森文部大臣が殺された。君は覚えていまい。いくつかな君は。そう、それじゃ、まだ赤ん坊の時分だ。ぼくは高等学校の生徒であった。大臣葬式に参列するのだと言って、おおぜい鉄砲をかついで出た。墓地へ行くのだと思ったら、そうではない。体操教師竹橋内へ引っ張って行って、道ばたへ整列さした。我々はそこへ立ったなり、大臣の柩を送ることになった。名は送るのだけれども、じつは見物したのも同然だった。その日は寒い日でね、今でも覚えている。動かずに立っていると、靴の下で足が痛む。隣の男がぼくの鼻を見ては赤い赤いと言った。やがて行列が来た。なんでも長いものだった。寒い目の前を静かな馬車や俥が何台となく通る。そのうちに今話した小さな娘がいた。今、その時の模様を思い出そうとしても、ぼうとしてとても明瞭に浮かんで来ない。ただこの女だけは覚えている。それも年をたつにしたがってだんだん薄らいで来た、今では思い出すこともめったにない。きょう夢を見るまえまでは、まるで忘れていた、けれどもその当時は頭の中へ焼きつけられたように熱い印象を持っていた。――妙なものだ」 「それからその女にはまるで会わないんですか」 「まるで会わない」 「じゃ、どこのだれだかまったくわからないんですか」 「むろんわからない」 「尋ねてみなかったですか」 「いいや」 「先生はそれで……」と言ったが急につかえた。 「それで?」 「それで結婚をなさらないんですか」  先生は笑いだした。 「それほど浪漫的な人間じゃない。ぼくは君よりもはるかに散文的にできている」 「しかし、もしその女が来たらおもらいになったでしょう」 「そうさね」と一度考えたうえで、「もらったろうね」と言った。三四郎は気の毒なような顔をしている。すると先生がまた話し出した。 「そのために独身余儀なくされたというと、ぼくがその女のために不具にされたと同じ事になる。けれども人間には生まれついて、結婚のできない不具もあるし。そのほかいろいろ結婚のしにくい事情を持っている者がある」 「そんなに結婚を妨げる事情が世の中にたくさんあるでしょうか」  先生は煙の間から、じっと三四郎を見ていた。 「ハムレット結婚したくなかったんだろう。ハムレットは一人しかいないかもしれないが、あれに似た人はたくさんいる」 「たとえばどんな人です」 「たとえば」と言って、先生は黙った。煙がしきりに出る。「たとえば、ここに一人の男がいる。父は早く死んで、母一人を頼りに育ったとする。その母がまた病気にかかって、いよいよ息を引き取るという、まぎわに、自分が死んだら誰某の世話になれという。子供が会ったこともない、知りもしない人を指名する。理由を聞くと、母がなんとも答えない。しいて聞くとじつは誰某がお前の本当のおとっさんだとかすかな声で言った。――まあ話だが、そういう母を持った子がいるとする。すると、その子結婚信仰を置かなくなるのはむろんだろう」 「そんな人はめったにないでしょう」 「めったには無いだろうが、いることはいる」 「しか先生のは、そんなのじゃないでしょう」  先生ハハハハと笑った。 「君はたしかおっかさんがいたね」 「ええ」 「おとっさんは」 「死にました」 「ぼくの母は憲法発布の翌年に死んだ」

https://anond.hatelabo.jp/20241002005940

一二

 演芸会は比較寒い時に開かれた。年はようやく押し詰まってくる。人は二十日足らずの目のさきに春を控えた。市に生きるものは、忙しからんとしている。越年の計は貧者の頭に落ちた。演芸会はこのあいだにあって、すべてののどかなるものと、余裕あるものと、春と暮の差別を知らぬものとを迎えた。

 それが、いくらでもいる。たいていは若い男女である。一日目に与次郎が、三四郎に向かって大成功と叫んだ。三四郎は二日目の切符を持っていた。与次郎広田先生を誘って行けと言う。切符が違うだろうと聞けば、むろん違うと言う。しかし一人でほうっておくと、けっして行く気づかいがないから、君が寄って引っ張り出すのだと理由説明して聞かせた。三四郎承知した。

 夕刻に行ってみると、先生は明るいランプの下に大きな本を広げていた。

「おいでになりませんか」と聞くと、先生は少し笑いながら、無言のまま首を横に振った。子供のような所作をする。しか三四郎には、それが学者らしく思われた。口をきかないところがゆかしく思われたのだろう。三四郎は中腰になって、ぼんやりしていた。先生は断わったのが気の毒になった。

「君行くなら、いっしょに出よう。ぼくも散歩ながら、そこまで行くから

 先生は黒い回套を着て出た。懐手らしいがわからない。空が低くたれている。星の見えない寒さである

「雨になるかもしれない」

「降ると困るでしょう」

「出入りにね。日本芝居小屋は下足があるから、天気のいい時ですらたいへんな不便だ。それで小屋の中は、空気が通わなくって、煙草が煙って、頭痛がして、――よく、みんな、あれで我慢ができるものだ」

「ですけれども、まさか戸外でやるわけにもいかいからでしょう」

「お神楽はいつでも外でやっている。寒い時でも外でやる」

 三四郎は、こりゃ議論にならないと思って、答を見合わせてしまった。

「ぼくは戸外がいい。暑くも寒くもない、きれいな空の下で、美しい空気を呼吸して、美しい芝居が見たい。透明な空気のような、純粋簡単な芝居ができそうなものだ」

先生の御覧になった夢でも、芝居にしたらそんなものができるでしょう」

「君ギリシアの芝居を知っているか

「よく知りません。たしか戸外でやったんですね」

「戸外。まっ昼間。さぞいい心持ちだったろうと思う。席は天然の石だ。堂々としている。与次郎のようなものは、そういう所へ連れて行って、少し見せてやるといい」

 また与次郎悪口が出た。その与次郎は今ごろ窮屈な会場のなかで、一生懸命に、奔走しか斡旋して大得意なのだからおもしろい。もし先生を連れて行かなかろうものなら、先生はたして来ない。たまにはこういう所へ来て見るのが、先生のためにはどのくらいいいかからないのだのに、いくらぼくが言っても聞かない。困ったものだなあ。と嘆息するにきまっているからなおおもしろい。

 先生それからギリシア劇場構造を詳しく話してくれた。三四郎はこの時先生から、Theatron, Orch※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)stra, Sk※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)n※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字), Prosk※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)nion などという字の講釈を聞いた。なんとかいドイツ人の説によるとアテン劇場は一万七千人をいれる席があったということも聞いた。それは小さいほうであるもっとも大きいのは、五万人をいれたということも聞いた。入場券は象牙と鉛と二通りあって、いずれも賞牌みたような恰好で、表に模様が打ち出してあったり、彫刻が施してあるということも聞いた。先生はその入場券の価まで知っていた。一日だけの小芝居は十二銭で、三日続きの大芝居は三十五銭だと言った。三四郎がへえ、へえと感心しているうちに、演芸会場の前へ出た。

 さかんに電燈がついている。入場者は続々寄って来る。与次郎の言ったよりも以上の景気である

「どうです、せっかくだからはいりになりませんか」

「いやはいらない」

 先生はまた暗い方へ向いて行った。

 三四郎は、しばらく先生の後影を見送っていたが、あとから、車で乗りつける人が、下足札を受け取る手間も惜しそうに、急いではいって行くのを見て、自分も足早に入場した。前へ押されたと同じことである

 入口に四、五人用のない人が立っている。そのうちの袴を着けた男が入場券を受け取った。その男の肩の上から場内をのぞいて見ると、中は急に広くなっている。かつはなはだ明るい。三四郎は眉に手を加えないばかりにして、導かれた席に着いた。狭い所に割り込みながら、四方を見回すと、人間の持って来た色で目がちらちらする自分の目を動かすからばかりではない。無数の人間に付着した色が、広い空間で、たえずめいめいに、かつかってに、動くからである

 舞台ではもう始まっている。出てくる人物が、みんな冠をかむって、沓をはいていた。そこへ長い輿をかついで来た。それを舞台のまん中でとめた者がある。輿をおろすと、中からまた一人あらわれた。その男が刀を抜いて、輿を突き返したのと斬り合いを始めた。――三四郎にはなんのことかまるでわからない。もっと与次郎から梗概を聞いたことはある。けれどもいいかげんに聞いていた。見ればわかるだろうと考えて、うんなるほどと言っていた。ところが見れば毫もその意を得ない。三四郎記憶にはただ入鹿の大臣という名前が残っている。三四郎はどれが入鹿だろうかと考えた。それはとうてい見込みがつかない。そこで舞台全体を入鹿のつもりでながめていた。すると冠でも、沓でも、筒袖の衣服でも、使う言葉でも、なんとなく入鹿臭くなってきた。実をいうと三四郎には確然たる入鹿の観念がない。日本歴史を習ったのが、あまりに遠い過去であるから、古い入鹿の事もつい忘れてしまった。推古天皇の時のようでもある。欽明天皇の御代でもさしつかえない気がする。応神天皇聖武天皇ではけっしてないと思う。三四郎はただ入鹿じみた心持ちを持っているだけである。芝居を見るにはそれでたくさんだと考えて、唐めいた装束や背景をながめていた。しかし筋はちっともわからなかった。そのうち幕になった。

 幕になる少しまえに、隣の男が、そのまた隣の男に、登場人物の声が、六畳敷で、親子差向かい談話のようだ。まるで訓練がないと非難していた。そっち隣の男は登場人物の腰が据わらない。ことごとくひょろひょろしていると訴えていた。二人は登場人物本名をみんな暗んじている。三四郎は耳を傾けて二人の談話を聞いていた。二人ともりっぱな服装をしている。おおかた有名な人だろうと思った。けれどもも与次郎にこの談話を聞かせたらさだめし反対するだろうと思った。その時うしろの方でうまいうまいなかなかうまいと大きな声を出した者がある。隣の男は二人ともうしろを振り返った。それぎり話をやめてしまった。そこで幕がおりた。

 あすこ、ここに席を立つ者がある。花道から出口へかけて、人の影がすこぶる忙しい。三四郎は中腰になって、四方をぐるりと見回した。来ているはずの人はどこにも見えない。本当をいうと演芸中にもできるだけは気をつけていた。それで知れないから、幕になったらばと内々心あてにしていたのである三四郎は少し失望した。やむをえず目を正面に帰した。

 隣の連中はよほど世間が広い男たちとみえて、左右を顧みて、あすこにはだれがいる。ここにはだれがいるとしきりに知名の人の名を口にする。なかには離れながら、互いに挨拶をしたのも、一、二人ある。三四郎はおかげでこれら知名な人の細君を少し覚えた。そのなかには新婚したばかりの者もあった。これは隣の一人にも珍しかったとみえて、その男はわざわざ眼鏡をふき直して、なるほどなるほどと言って見ていた。

 すると、幕のおりた舞台の前を、向こうの端からこっちへ向けて、小走りに与次郎がかけて来た。三分の二ほどの所で留まった。少し及び腰になって、土間の中をのぞき込みながら、何か話している。三四郎はそれを見当にねらいをつけた。――舞台の端に立った与次郎から一直線に、二、三間隔てて美禰子の横顔が見えた。

 そのそばにいる男は背中三四郎に向けている。三四郎は心のうちに、この男が何かの拍子に、どうかしてこっちを向いてくれればいいと念じていた。うまいあいその男は立った。すわりくたびれたとみえて、枡の仕切りに腰をかけて、場内を見回しはじめた。その時三四郎は明らかに野々宮さんの広い額と大きな目を認めることができた。野々宮さんが立つとともに、美禰子のうしろにいたよし子の姿も見えた。三四郎はこの三人のほかに、まだ連がいるかいないかを確かめようとした。けれども遠くから見ると、ただ人がぎっしり詰まっているだけで、連といえば土間全体が連とみえるまでだからしかたがない。美禰子と与次郎あいだには、時々談話が交換されつつあるらしい。野々宮さんもおりおり口を出すと思われる。

 すると突然原口さんが幕の間から出て来た。与次郎と並んでしきりに土間の中をのぞきこむ。口はむろん動かしているのだろう。野々宮さんは合い図のような首を縦に振った。その時原口さんはうしろから、平手で、与次郎背中をたたいた。与次郎くるりと引っ繰り返って、幕の裾をもぐってどこかへ消えうせた。原口さんは、舞台を降りて、人と人との間を伝わって、野々宮さんのそばまで来た。野々宮さんは、腰を立てて原口さんを通した。原口さんはぽかりと人の中へ飛び込んだ。美禰子とよし子のいるあたりで見えなくなった。

 この連中の一挙一動演芸以上の興味をもって注意していた三四郎は、この時急に原口流の所作がうらやましくなった。ああいう便利な方法で人のそばへ寄ることができようとは毫も思いつかなかった。自分ひとつまねてみようかしらと思った。しかしまねるという自覚が、すでに実行の勇気をくじいたうえに、もうはいる席は、いくら詰めても、むずかしかろうという遠慮が手伝って、三四郎の尻は依然として、もとの席を去りえなかった。

 そのうち幕があいて、ハムレットが始まった。三四郎広田先生のうちで西洋のなんとかいう名優のふんしたハムレット写真を見たことがある。今三四郎の目の前にあらわれたハムレットは、これとほぼ同様の服装をしている。服装ばかりではない。顔まで似ている。両方とも八の字を寄せている。

 このハムレット動作がまったく軽快で、心持ちがいい。舞台の上を大いに動いて、また大いに動かせる。能掛りの入鹿とはたいへん趣を異にしている。ことに、ある時、ある場合に、舞台のまん中に立って、手を広げてみたり、空をにらんでみたりするときは、観客の眼中にほかのものはいっさい入り込む余地のないくらい強烈な刺激を与える。

 その代り台詞日本である西洋語を日本語に訳した日本である。口調には抑揚がある。節奏もある。あるところは能弁すぎると思われるくらい流暢に出る。文章もりっぱである。それでいて、気が乗らない。三四郎ハムレットがもう少し日本人じみたことを言ってくれればいいと思った。おっかさん、それじゃおとっさんにすまないじゃありませんかと言いそうなところで、急にアポロなどを引合いに出して、のん気にやってしまう。それでいて顔つきは親子とも泣きだしそうであるしか三四郎はこの矛盾をただ朧気に感じたのみである。けっしてつまらないと思いきるほどの勇気は出なかった。

 したがって、ハムレットに飽きた時は、美禰子の方を見ていた。美禰子が人の影に隠れて見えなくなる時は、ハムレットを見ていた。

 ハムレットオフェリヤに向かって、尼寺へ行け尼寺へ行けと言うところへきた時、三四郎はふと広田先生のことを考え出した。広田先生は言った。――ハムレットのようなもの結婚ができるか。――なるほど本で読むとそうらしい。けれども、芝居では結婚してもよさそうである。よく思案してみると、尼寺へ行けとの言い方が悪いのだろう。その証拠には尼寺へ行けと言われたオフェリヤがちっとも気の毒にならない。

 幕がまたおりた。美禰子とよし子が席を立った。三四郎もつづいて立った。廊下まで来てみると、二人は廊下の中ほどで、男と話をしている。男は廊下からはいりのできる左側の席の戸口に半分からだを出した。男の横顔を見た時、三四郎はあとへ引き返した。席へ返らずに下足を取って表へ出た。

 本来は暗い夜である人の力で明るくした所を通り越すと、雨が落ちているように思う。風が枝を鳴らす。三四郎は急いで下宿に帰った。

 夜半から降りだした。三四郎は床の中で、雨の音を聞きながら、尼寺へ行けという一句を柱にして、その周囲にぐるぐる※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊した。広田先生も起きているかもしれない。先生はどんな柱を抱いているだろう。与次郎は偉大なる暗闇の中に正体なく埋まっているに違いない。……

 あくる日は少し熱がする。頭が重いから寝ていた。昼飯は床の上に起き直って食った。また一寝入りすると今度は汗が出た。気がうとくなる。そこへ威勢よく与次郎はいって来た。ゆうべも見えず、けさも講義に出ないようだからどうしたかと思って尋ねたと言う。三四郎は礼を述べた。

「なに、ゆうべは行ったんだ。行ったんだ。君が舞台の上に出てきて、美禰子さんと、遠くで話をしていたのも、ちゃんと知っている」

 三四郎は少し酔ったような心持ちである。口をききだすと、つるつると出る。与次郎は手を出して、三四郎の額をおさえた。

「だいぶ熱がある。薬を飲まなくっちゃいけない。風邪を引いたんだ」

演芸場があまり暑すぎて、明るすぎて、そうして外へ出ると、急に寒すぎて、暗すぎるからだ。あれはよくない」

「いけないたって、しかたがないじゃないか

しかたがないったって、いけない」

 三四郎言葉だんだん短くなる、与次郎がいいかげんにあしらっているうちに、すうすう寝てしまった。一時間ほどしてまた目をあけた。与次郎を見て、

「君、そこにいるのか」と言う。今度は平生の三四郎のようである。気分はどうかと聞くと、頭が重いと答えただけである

風邪だろう」

風邪だろう」

 両方で同じ事を言った。しばらくしてから三四郎与次郎に聞いた。

「君、このあいだ美禰子さんの事を知ってるかとぼくに尋ねたね」

「美禰子さんの事を? どこで?」

学校で」

学校で? いつ」

 与次郎はまだ思い出せない様子である三四郎はやむをえずその前後の当時を詳しく説明した。与次郎は、

「なるほどそんな事があったかもしれない」と言っている。三四郎はずいぶん無責任だと思った。与次郎も少し気の毒になって、考え出そうとした。やがてこう言った。

「じゃ、なんじゃないか。美禰子さんが嫁に行くという話じゃないか

「きまったのか」

「きまったように聞いたが、よくわからない」

「野々宮さんの所か」

「いや、野々宮さんじゃない」

「じゃ……」と言いかけてやめた。

「君、知ってるのか」

「知らない」と言い切った。すると与次郎が少し前へ乗り出してきた。

「どうもよくわからない。不思議な事があるんだが。もう少したたないと、どうなるんだか見当がつかない」

2024-10-01

anond:20241001200242

バブル経済崩壊のちょい後にどっかの山中混浴温泉に同期のバイク乗り仲間と入浴しに行ったことがある

目指して行ったわけでなく、たまたま通りかかった温泉にそんな浴場があり、他にちゃんと男女別の浴場もあったが、せっかくだからというので混浴露天風呂のほうに入浴してみた

プールみたいにだだっ広く白濁してる湯もごくぬるい、まぁわざわざ見られるためにこっち入って来る女性もおらんわなぁ、人生に一度だけ話のネタとして体験しとくのもいいか…と、やたらたくさん入浴している自分も含めた男どものから出ている半裸を見るともなく眺めていたら、

ホントに女が入って来た!!!

しかも男といっしょ、つまりカップルで…

楽しそうに連れの男と笑顔で入湯してきたその女性だが、あまりにも先に入湯していた周囲の男どもがニヤニヤと遠巻きながら凝視しているので、数分もせずしてしかめっ面で退出してしまった

2024-09-25

Shogun全部観た感想(長文・ほぼネタバレなし) 2

っていうエントリ書いたけど、そういや「ハリウッドなのに日本描写ちゃんとしててスゴイ!!」なことを一言も書いてなかったことに気づいた。

そんくらい違和感がなさすぎて自分日本人だからかほぼなんとも思わなかった。

唯一あるとしたら葬式鳥居の組み合わせを私は現実で見たことがないくらいか

ストーリーラインの若干のリアル日本ぽくなさとかアメリカ風味は、原作からそういう筋の話なんだろうし。

まず、とある武家屋敷サイズ日本庭園が印象的になんども出てくるのだが、ふつうに美しいしそれっぽい。

岩と苔中心のお庭なんだけど、あれは日本人のセンスだと思う。なんかああいう一個高い岩を持ってくる配置って多分「須弥山」をイメージした枯山水定番のやつで、「せっかくだから定番いっとこうぜ」という日本人の作り手の配慮があると妄想した。

衣装海外デザイナーさんがご自身センスで作られたらしく、「だいぶ現代風にアレンジしている」とのご本人談だが、自分みたいな一般日本人がみても違和感に気づけないw

あと茶室が本格的。すくなくとも私の教養程度だとミリ違和感ない。ちゃんとあのなんていうんだっけ狭い入り口…とか、掛け軸とか、お花コーナーとか、所作含めどうみても見たことあるやつ。

あとやたらNTRに耐え忍ぶ男の顔を見せつけられるシーンが多いのだが、ちゃん日本人っぽい。

片腕で人の首切れる爺さん武将はありえるのか、とか、その場所でそうするのは「え、え、お部屋が汚れるじゃない!」みたいなケレン味は勿論色々あるが、時代劇だし。

あとすごいどうでもいいけどオープニングのミニチュア箱庭感と壮大なBGMが私の大好きなゲースロのオープニングっぽいなと思った。

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