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はてなキーワード: 素養とは

2025-12-02

コードだけを聴きたい、コード進行だけを聴きたい、

という質問真意が分からないところがあるけど、勝手にそれを自分側で類推すると、凄く良い質問というか、凄く難しい気がする…😟

例えば、はなわさんがいて、ベースギターをデケデケ弾きながら、歌ってるとして、基本ルート弾きとメロディーが鳴ってる

でも、コードを感じてる…😟

ベースギターコードルート音を弾いてるから、みたいな回答もどうかと思う、というか正確ではないというか…

ルートを弾いてない、はあんまりないにしても、ルート以外も複雑なベースフレーズを弾いてる場合がある

ベースからコード類推やすいは、耳コピテクニック寄り過ぎる気がする

ジミヘンコードとは何なのか?

マイナーペンタとメジャーペンタを同時に弾く、

ペントニックブルーノートブルーノートマイナーからの借用、

ブルーノート込みのペントニックを弾くと、なんとも言えないブルージーな感じがある

単音でブルースっぽいフレーズを弾くのと同じ感覚を、ジミヘンコード一発で感じることができる

何らかの音の並びを一括して、コードトーンで構成されたものコード…、トートロジーだな…😟

はなわの例からも、聴き手の人間の脳の中で、これはこういうコードだな、と感じる何かが用意されているようにも思う

もちろん、自分音楽素養がない、と思ってる人はいる、コードジャーンと聴いても、コードトーンを正確に答えられないと思う

しかし、コードトーンは分からなくても、漠然と、こんな感じ、と思っているのではないだろうか?

そもそもコードがない、コードを当てはめられない曲?は存在するし、ただのホワイトノイズコードを当てはめることもないと思う

コードを感じるというのは、演奏する、音を出す側も意図的コード意識してるはずである…😟

anond:20251202073909

彼らには共感能力や思いやりという人が持ち合わるべき機能希薄、ないしは欠落している。それは本人の素養であったり、本人の置かれた環境のせいであったりする。そういう人に言葉で「君のやってることはおかしいよ」と言ったところで無駄だよ。

助けてあげられたらいいんだろうけど、どこの誰かもわからない病的攻撃性の持ち主を助けることはできない。

一説によると炎上案件参加者金持ち男性が多いとされてるようだけど、こういうのはさらに救いようがない

2025-12-01

本気でエンジニアになりたいなら

土日はおろか、盆暮正月勉強に費やしても苦労とか考えない、呪いを受ける覚悟を決めるべきだ。

特に成人してからエンジニアを目指そうと言うなら、10からそういうものに興味を持って学生時代の有り余る自由時間エンジニアリングの勉強に費やしてきた人間と机を並べるのだから、彼らの何倍も勉強しないといけない。

その勉強というのも、オライリー本を読んでマーカーでアンダーラインを引いたり、Web上のコードコピペして改変して満足するようなものじゃなく、「これ、結局どう動いてるんだ?」って根本的な「研究」をするということだ。

意味がわからないなら、エンジニアには向いていない。

いろんな人に迷惑をかけるから、他の職業を目指して欲しい。

今、エンジニアを名乗る人の半分近くは、素養がないのに、「高給のためにしがみついている厄介者」だから、そのレベルOKとか考えないで欲しい。

おいらは、この40数年間で、多分プログラミングに1時間以上時間を割かなかった日は宿儺の指の数より少ない。

高校大学受験期間も、試験当日もプログラミングしていた。

盲腸で、腸炎になってのたうち回っていた数日とかくらいなもんだ。

インフルで40度近い熱が出た日も、祖母父親通夜の日も、修学旅行の日も、紙の束を持ってシステム設計をしていた。

そんなもんだよ、エンジニアって。

2025-11-30

果てしなきスカーレット ネタバレ感想

話題になってたので観てきました。

・予習としてハムレットダンテ神曲のあらすじを頭に入れて挑む。物語下地にはなっているのだろうけど、個人的には知らなくても問題なかったな。

ハムレットから換骨奪胎ぶりが面白いとの評判だったが、個人的にはそもそも悲劇を描こうとしてないしハムレット派生作品として見るもんではないなと思った。単純明快勧善懲悪作品に思った。細田守らしい子供向けを意識する。ハムレットとしては、王様が意地悪に叔父に殺されて復讐心燃えるハムレット、毒で殺すつもりが毒で死ぬ叔父、まぁ様々イベントは似たことが起きる。が、知ってても知らなくてもどうでもよく思う。レアティーズいないし。

神曲への解像度は私は低い。世界文学的ものごっつい大事作品で、地獄から煉獄天国への長い旅を、様々な著名キャラ出会い別れながら進む神聖なる喜劇、的な理解あんまり知らない。スカーレットでは舞台としては準えてるけど、下地として何か作用しているようには感じなかった。棺桶のシーンとかは関係してそうに思ったけど、それは神曲を知ってないといけないかと言われるとそうは思わなかった。それともそれは重要なシーンを無理解に進んでしまった私の不甲斐なさかもしれない。

時をかける少女宣伝に持ち出されたのは、まさに時をかけていたから、かな?安直だけど。


・一つ一つのシーンの絵作りは前評判通り、どれも美しく素晴らしい。

特にスカーレットが可愛すぎる。表情ひとつひとつが愛おしい。

・シーン一つ一つが夢の中って感じ。私は村上春樹世界の終わりとか、海辺のカフカとか好きなので、こういうの好きぃ…ってなった。

現代に生きる私を写像した先のスカーレット写像する世界ってのは、ナーロッパ的な中世であって、銃が存在し、僧がおり、アフリカとか南米とか、色んな文化が表層的に混じり合う。作中では、過去未来も生も死も混じり合う世界とわかりやすく何度も表現される。細田守最高だぜ。こういうファンタジー大衆を入門させてくれてありがとうだぜ。私はこういうのが好きだ。

・服飾考証しっかりしてるとの事前情報通り、私はよく知らんけど多分しっかりしていたと思われて、その解像度のおかげで、地獄の狂い具合が鮮明で面白い。混じり合って混沌としている。

産業革命以降の武力が作中に存在しないのは、それが我々にとっての現実の脅威だからだと思う。この作品ファンタジーなんだ。力強い線引きを感じた。

渋谷ダンスシーン、きたきたぁ!!ってなった。幾原的な心象風景かと思ったら丁寧に前段から渋谷という箱の舞台を歪にチラ見せしたりしてて、思ったより浮いてはいなかったかな。いや画としてはバチクソ浮いてたけど。まぁ意図はかなり明快に伝わった……と思ってる。でも現代の子どもがこの渋谷や踊りを自分ごととして捉えられるかというと疑問よなぁ。現実描写できない制約の中でのスカーレット心象の箱庭、非現実の作中での現実としての非現実としては面白い画だった。私→スカーレット→聖→スカーレット渋谷クール

・宿の主人、てのが登場人物紹介にいたが、作画として特徴的だなと思ったが映画の中では短いシーンだった。でも重要役割だったんかなぁ。

スカーレットの成長を見守るおじさんの気分になった。私も歳をとったなぁ。

・聖、なぜお前は矢を放った……?抑止力はその装置を発動させてしまったら終わりだ。それはお前の思想矛盾しないのか。観終えた後、ダンテでいうと七つの大罪のシーン中だと振り返ってみるが、結びつけるには苦悩する。いやこんなん結びつけなくてええかってなった。……いやでもまじで意味わからん。知りたい。

雑魚雑魚悪役にレアティーズかい名前が付けられてるのも何か関係あるんか……?

ハムレットにおけるクローディアスの懺悔は本物の神への懺悔現代日本では神への信仰が薄く、物語でもあまりに薄情。

天罰は全てを解決する。…ってそれでええんかいな。

最後キスと涙が商業的すぎて泣けなくて泣いた。しかし世の中の大衆はそれが好きなのだろう。届ける先のニーズに応えようとする様はえらい。これを描くには時間が足りない。

・争いよりも友好を、憎しみよりも愛を。これはもっともっと丁寧に描いてほしい。もう1時間割いていい。3時間でいい。…でも忠実に2時間に収めて偉いなぁ。細田守はすごい大衆作家だ。


文学的作品として観たら不評の嵐になるのはなんとなく感じるが、私は素養がないのでその辺はノータッチで。

芝居も映像はやっぱ最高のクオリティだ。映画館で観て良かった。地上波でも家でも観たくない。

価値観も好きだ。物語の壮大さも好きだ。でも、ラストだけはちょいと心残りだなぁ。

オマツリ男爵もだけど、細田さんはラストへの拘りや興味があまりない……?

作家メタれば、前半の苦悩や憤怒の感情はきっと描きたいものであったとは思う。

でも作品として本来目指す描きたいものは、それなりに人間の根源的なもの思春期の頃に精一杯みんなが考えて悩んでほしいことで、大人になっても向き合って向き合って考えていきたいことだとは思う。

その勧善懲悪は良いが、憎しみへの向き合い方としての成功例としてこのように描くにはご都合が良すぎるように思った。特に聖の矢とクローディアスへの天罰

現実でいうと、例えば中共オラオラしてるのを武力を持ってやめろやめろと脅すまではいいけど実際に刃を抜いたら戦争なっちまうやん、対話で友好を目指そうぜっていう作品にしたいのにさ、殺しちまったらそれは勝てば官軍ストーリーやん。現実では為政者落雷で都合よく命を落とすわけないやん。殴ってきた相手を殴り返してはい終わりになるわけないやん。スカーレットが殺してなくても、殺す味方が代わりに殺してくれたありがとーは、私は、同罪だと思う。目を逸らすな。私はそれは嫌いだ。

利己的な活動と、利他的活動バランス攻撃性と社会性のバランス自己家畜化した我々が、より家畜化できる先を目指したいんだ。攻撃すんなと説くだけでは、攻撃的な人間独裁的に得をするゲームバランスは崩れない。我々は山上を生まないですむ社会にしなければならない。そういう思想のもとで、細田守は何をどう伝えたかったのだろう?だから、聖が矢をもって暴力を振るったことへの解説をまじで教えてほしい。教えて!!

2025-11-22

anond:20251120233108

あんまり子供自分のようにコントロールしない方がいいんでないの?😟

まあ、最悪のケースを考えるにしても、子供が自立できなかったら、最低限援助するお金はいると思うので、それを貯金するとか、

そこで援助しないで、生活保護使え、という方針の親もいるだろうし、みんながみんな裕福でもないからねぇ…😟

あと、無理して子供やらせて、子供がそれをきっかけに目覚める場合と、

逆に、親にやらされたそれを過剰に嫌いになる場合があるから

俺だったら、例えばピアノやってみる?ギターやってみる?みたいに言って、俺が自分楽器を弾かせるなら話が早いんだけど、

仮に俺が音楽素養がまったくない人だとしたら、体験教室に一緒に行って、終わったらどうだった?みたいに感想聞いて、

面白そうと思うようだったら、お金に余裕があったらやらせてみたらいいし、逆ならそこで話は終わりだし、

あと、やってみたけど、途中で嫌いになった、やりたくなくなった、って場合は、そこでやめちゃっていいと思うんだよね、

無理に続けても嫌いになるだけだよ…😟

俺は子供の頃、無理にピアノ空手剣道、あと何だったかな、強制されて、

まあ、色々あったけど、どれもちょっと嫌いになっちゃって、

中年になってから、体育の授業で嫌いになった水泳、カナヅチなまま死ぬのもなんだしな、と思ってやったら、泳げるようになったし、

大学時代挫折したギターまたやってみるか、と思ってやり始めたら面白くて止まらなくなって、

やっぱり鍵盤だよなあ、とか、DAW買おう、プラグインとか音源買おう、みたいに沼にハマっていったんで、

子供の頃に親に強制されたり、嫌になったと言っても無理矢理通わされたりしなければ、

自分から選んで、もうちょっと早くやってた気がするんだよね、自分場合は、

親に強制されて、あと、学校体育教師指導方法おかしいんで、嫌な印象を植え付けられちゃったんだよね…😟

パソコンゲーム開発を親に強制される、ってことはなかったから、これは子供の頃から今まで続いてる趣味だよね…😟

自分から選んで、これだ!って思った趣味は、そこから長続きするよね

2025-11-19

anond:20251118205909

あなたが内心猛烈にイライラしながら、自分イライラしていることを理解し、相手にぶつけず、しかイライラしていること自体を「よくないこと」で「改善したいこと」であると捉えていること、これは普通人間にはできないことです。

自らの欠点直視するのは難しく、目を逸らすのが普通です。それができている時点で、あなた欠点を直す素養が大きくあると言えます

ただ、現時点ではその原因までは辿りついていないように思います

増田イライラの原因は全てお金のことにあります。これは増田自分自覚しているとおりです。ただ、お金自体本質的な原因ではありません。

幼少期の増田は、金を理由に強権を振るう父親、それを正当化する祖父母の元で育ちました。そして、増田自身は母を守るため頑張りました。しかし、この過程で強烈に刷り込まれしまった価値観が「金を持っている人は決定権を持ち、持っていない方が従う」です。

この価値観無意識に刷り込まれしまったので、お金を持っていない側である夫が「サポートする」という主体性を持ったり、趣味アイテムを買ったりする自由満喫していると、「お金を持っていない側にはありえないはずの振舞い」としてイラッとしてしまうのです。

重要なのは、これは増田が歪んでいるだとか、弱いとかではないということです。増田はその後の成長の過程でこうした片方のみが決定権を持つような構造は正しくないと学び、それを回避しようと動き、実際にそれがない家庭を実現しました。

この後天的学習した価値観が、幼少から無意識に刷り込まれ価値観と衝突しているのです。これは無意識意識の衝突であり、トラウマに近いものです。増田は父のようになることを怖れ、回避しようとしていますが、無意識勝手に反発しているのです。

自分欠点直視し、自分イライラしていることを分かり、それを正そうとしている増田なら、この無意識価値観があることさえ分かれば、修正もできると考えています

お金を持っているということは、決定権があるということではありません。今の増田にならそれが分かるはずです。

anond:20251119112215

女のモラハラ全然いるよね

うちの母親も超のつくモラハラだし、自分も女でモラハラ素養はめちゃくちゃあると思う

もちろん全然モラハラじゃない穏やかな女性もいるけどそんなもん男性もそうだし

収入やらなんやらの都合で男性より表面化しづらいんかなーと思うけど

2025-11-08

AIネイティブの衝撃と専門家未来東大教授を戦慄させた一件が問う

AIを引っ提げた大学院生

テクノロジー社会構造を再編する現代において、人間の知性や専門性のあり方は根源的な問いに直面している。その問いに強烈な一石を投じたのが、東京大学小川教授学内広報誌『淡青評論』で紹介した一件である。これは、制度組織適応するよりも速く未来が到来しつつあることを示す、稀有で明瞭なシグナルと言えるだろう。経済学素養ほとんど持たない修士課程学生が、生成AIとの対話のみを駆使し、わずか1年で「トップレベル学術誌に挑戦できる水準」の論文を書き上げたのだ。これは単なる技術的な成功事例ではない。長年の訓練を経て築かれる専門知識価値研究者役割、そして「知性」そのもの定義根底から揺るがす、まさにパラダイムシフト象徴する出来事である

この小川教授寄稿は、社会に大きな波紋を広げた。インターネット上では瞬く間に注目を集め、「はてなブックマーク」では469ユーザーブックマークし、102件のコメントが寄せられるなど、白熱した議論を巻き起こした。本稿では、この一件を現代社会の変容を映す縮図として捉え、専門家が感じた「恐怖」の本質と、社会に広がる期待と懸念分析する。そして、この出来事象徴する、新たな世代の登場について考察を進めていく。彼らこそ、これから時代定義する「AIネイティブ」なのである

AIネイティブ」の誕生知識習得パラダイムシフト

本セクションでは、話題学生象徴する「AIネイティブ」という新しい世代分析する。彼らは、AIを単なる補助ツールとしてではなく、思考研究方法論の中核に据えるという点で、旧来の世代とは一線を画す。その登場は、単なるツールの変化ではなく、知識を獲得し、体系化するプロセスのもの革命意味している。

この学生実践した研究プロセスは、AI方法論の根幹を成していた点で画期的であった。具体的には、以下の全工程AIとの対話を通じて進めている。

このアプローチ革新性は、旧来の知識探索モデルとの対比によって鮮明になる。東京大学大学院情報理工学研究科の山崎俊彦教授は、この新しい思考様式を「辞書逆引き」という比喩で巧みに説明した。従来の検索エンジンは、ユーザーキーワードを知っていることを前提とした「辞書の順引き」であり、既知の情報効率的に探す行為だった。対してAIネイティブは、「やりたいこと」を自然言語AIに問いかけることで、未知の領域を探求するためのキーワード手法を引き出す「辞書逆引き」を実践する。これは、人間知識相互作用における、根本的なパラダイムシフトである

はてなブックマークコメントは、この新しい学習様式がもたらす生産性の飛躍に対する社会的な期待を反映している。あるユーザーは、AI活用により「人に教えてもらうのと同等のパフォーマンスが低コストで得られる」ため「習得速度が爆速に」なると指摘。また、これは単にAI作業を丸投げするような話ではなく、「AIの力を借りて巨人の肩の高さを重ねる話」であり、人類の知の発展を加速させるものだという肯定的見解も示された。

この爆発的な進歩可能性は否定できない。しかし、それは同時に既存専門家たちに、長く暗い影を落とし、不穏な新しい現実を突きつけている。

専門家の「恐怖」とレバレッジ効果という新たな格差

AIがもたらす希望の光の裏側には、深刻な懸念存在する。特に既存専門家が感じる脅威と、AI活用能力によって生じる新たな社会格差リスクは、真正から向き合うべき構造的な課題である

この問題の核心は、小川教授吐露した率直な感情に表れている。経済学の訓練を受けていない学生がこれほどの成果を出したことに対し、教授は「心底たまげました」「このようなAIネイティブ若い人たちがこれからどんどん出てくることにちょっとした恐怖さえ感じました」と記した。この「恐怖」は、単に自らの職が奪われるという不安に留まらない。それは、長年の地道な研究と訓練を経て初めて到達できると信じられてきた専門性価値のものが、根底から覆されることへの動揺なのである

はてなブックマークコメント欄では、この現象を的確に捉える「レバレッジ」というキーワードが頻出した。「若く優秀な人がAIレバレッジかけるととてつもない差になるんだろうね」「頭のいい人はAIでより賢くなる」といったコメントが示すように、AIは元々高い能力を持つ個人アウトプットを飛躍的に増幅させる強力なツールとして機能する。

しかし、このレバレッジ効果は単なる個人生産性向上に留まらず、社会構造を再編する力を持つ。yumanaka氏は、「地頭のいい人がAIを使いこなして圧倒的なアウトプットを出して、そうじゃない人の仕事を奪っていくんだろうな。こわい」と、その負の側面を鋭く指摘した。これは、AI能力格差を埋めるどころか、むしろそれを爆発的に拡大させる触媒となり得ることを示唆している。このままでは、AI活用能力に長けた新たな「認知階級」が生まれ、高価値仕事を独占し、社会流動性を著しく低下させる未来さえ予見される。

このようにAIが生み出す成果の質と量が飛躍的に増大する中で、私たちはより本質的な問いに直面する。それは、その膨大な成果の「正しさ」を、一体誰が判断するのかという問題である

AI時代の核心的課題:「評価能力」と「責任」の在り処

AI技術の目覚ましい進展は、逆説的に「人間による最終的な評価責任」の重要性をかつてないほど浮き彫りにした。本稿の中心的な論点はここにあり、その核心は、他ならぬ論文作成した学生自身の行動によって最も明確に示されている。

彼が専門家である小川教授に助言を求めた最大の理由。それは、「自身には経済学素養がないため、その評価が正しいのかわからない」という切実な懸念だった。AIは「国際誌に通用する水準」という評価を下したものの、その正当性自力検証する術を持たなかったのである

この学生懸念は、専門家による評価の不可欠性を示すものであり、はてなブックマークコメント欄でも多くの共感を呼んだ。

評価の困難さ: 「生成AIを使いこなせば90点の論文が作れるが、90点かは評価保証できない。」

専門知識必要性: 「自分が知見の無い分野でのAI判断が正しいかどうかをどうやって確かめるとよいのか。←ここが一番難しいし、専門知識必要なところ」

懐疑的知性の重要性: 「循環参照やらハルシネーションやらを起こした文章を何も考えずにWikipediaに貼り付けるような人物もいるわけで、やっぱ懐疑的な知性と査読大事なわけです。」

そして、この問題を鮮やかな比喩で捉えたのがobotzcanai氏のコメントだ。「巨人肩に乗れたところで遠くに見えた島々の価値がわからなければ意味はない」。AIによって得られた広大な視野も、その価値判断する専門的な知見がなければ無意味なのである

さらに、この議論は「責任」の所在という、より深刻な領域へと深化する。e_denker氏は、「人間に残された最後仕事は『責任を取ること』になるという話があるが、まさにそれを裏付けるような一件だと思う」と指摘した。この点をさらに鋭く突いたのが、phillies_rocks氏の「内面化できない成果物を作っても誰も責任を持てない」というコメントだ。AIが生成した成果に対して、その利用者は最終的な責任を負わねばならない。もしAI設計した橋が崩落した場合、その責任は誰にあるのか。利用者か、開発者か、それともAI自身か。これは、AI時代の新たな倫理的・法的枠組みの構築が急務であることを示している。

この議論は、AI時代における専門家役割がどのように再定義されるべきかという、未来に向けた重要な問いへと私たちを導く。

結論AIとの共存が再定義する「専門家」の価値

東京大学で起きた一件は、AIネイティブの登場が専門家時代の終わりを告げるのではなく、その役割価値根本から進化させる契機であることを示している。AIが圧倒的な情報生成能力と実行力を手に入れた今、人間に、そして専門家に求められる能力は、もはや知識の生成や統合のものではなくなった。

これから時代に求められる専門家資質は、以下の三つの能力に集約されるだろう。

未来の知のフロンティアは、AIネイティブがもたらす爆発的な「実行力」と、長年の経験と深い洞察力を持つ専門家の「検証力」および「責任能力」が融合する場所に開かれる。AIを恐れるのではなく、新たなパートナーとして迎え入れ、人間ならではの価値を磨き上げること。それこそが、私たちがこれから歩むべき道なのである

2025-11-06

マナー講師尊敬するマナー講師を100名挙げることが出来る

プロを目指すにはそれくらいの素養必要

存命の芸術家を100名、作品群とともに挙げてください

無理なら芸大あきらめろ

素養ってもんがある

文系はともかく理系読書感想文書けないのは終わってる

これが分かるのに芸術素養はいらないと思っている生徒さんは多い

2025-11-04

anond:20251104151924

アイドル上がりの声優なんて何人もいるんだから結局本人の素養とかやる気じゃねーの

2025-11-02

anond:20251102162416

経済学といっても細分化が進みすぎてコッチの経済学で誰でも知ってることをアッチの経済学誰も知らないみたいなことが余裕である世界だよな

特定用語意味を知らないだけで経済学を知らないと結びつける意味あんまりなくないか

それよりももっと根本的な経済学素養みたいな部分を見たほうがいいのでは

例えば債権金利価格関係説明できるとか、信用創造の仕組みを説明できるとか。

けっこう偉そうな地位にいる人でも普通に何回説明しても理解できてない人が多い。

説明の仕方が悪い可能性もあるけど一般的解説サイトを見せながら説明しても全く理解できないという人が本当に多い。

わかってそうでも「金利が上がると価格が下がる」とか丸暗記ハックで乗り切ってる人間が多いので「償還まで持ってれば損しない」みたいなまるでわかってない考えだったりする。

2025-10-23

美術館カフェで使っているコーヒーマシンを公開しなさい

コーヒーマシン芸術作品だろ

理系素養のない美大生では作れないほどの傑作

2025-10-19

適応障害に思いを馳せる

同僚が適応障害休職することになった。

大口案件に取り組んでいる真っ只中のことである

なぜ同僚が適応障害に至ったのか、少し自分の頭の整理も含めて書き連ねていこうと思う。

同僚の性格はあけっぴろげというか、底抜けに明るいというか。

一言で表すなら「エンターテイナー」だと思う。

大多数の人間から見れば「明るくて話しやすい」「取っ付きやすい」人間だ。

からこそ今回の休職は「まさかあの人が?」という反応であった。

しかし同僚の根底にあるのは「所属欲求の強さ」だったと私は思う。

同僚の生い立ちを聞き齧っただけだが、あまり所属に恵まれているとは思えなかった。

家庭も、友人も、かつての職場も、今の職場も。

表面的な付き合いはできるのだろうが、深い話は恐らく誰にもしていない。

それこそパーソナルな部分に踏み込むような話を、同僚はたった1人で抱えて生きているようだ。

信頼できる人間を探し求めているが、自分の思う信頼できる人間には出会えていないのだろう。

探し求めるその姿は、私から見ると道化のようであった。

あえてオープン自分を演じ、酒を大量に消費する様はいっそ哀れである

同僚の思う「信頼できる他者」は「もう一人の自分」でしかなく、それ故に苦しみは続く。

此度の休職はここが上手く消化できなかったからに他ならない。

適応障害を含む精神疾患は、私個人定義になるが「自分の持つ気質社会が適合しない状態」を指すと考えている。

誰しもが自分の持つ気質性格と折り合いをつけながら、どこかに所属したり働いたり、交友関係を築いている。

社会との適合は、いわゆる我慢連続に他ならない。私だって正論を振り翳し他者を詰りたい時がある。

しか我慢をせずにいれば、生きていくことができなくなる。

この我慢無意識に行うことが多いが、我慢限界という言葉通り、何かしらの要因で限界は訪れる。

例えば身体的に具合が悪い時など、気質制御するより優先事項が高い状況がそれにあたる。

先に書いた通り、まず同僚は他者を信頼できない。それはまごうことなき本人の素養である

信頼できないか業務報告はおろか、自分の体調も他者と共有ができなかった。

そして同僚の関係者も、普段演じている同僚の芝居を信じ切ってしまった。

最後最後体調不良の申し出をしても、本気で捉えてもらえなかった。

「あれだけ『大丈夫』と言われ、報告もなければ踏み込みようがない」という関係者の言は悲痛である

同僚は助けを求められない環境を、自らの演技で作り上げてしまった。

明るく振る舞い、誰にでもにこやかにしかける役者の姿を、崩すことができなくなったのだ。

自分所属欲求を満たすための演技が、自分の首を絞めてしまったのだ。

職場環境における適応障害は、当然周囲の環境も大いに影響する。

だって時間残業薄給には耐えられないだろうし、やりがい搾取なんてもっての外である

しかし此度の一件で思ったのは、本人の素養も影響するのだろうことだ。

だって本当の自分を見せるのは怖いし、それが受け入れられる環境ではない。職場は最も困難な場所である

しか業務上の不具合不都合など、自分で処理をするのが困難な時が多い。

困った時は責任者を引っ張ってこなくてはならない立場なら尚のことである

プライベートを見せろとは言わないが、業務は隠すものではない。

同僚の場合、周囲の関係はいつも気にしていた。その環境をどうか蹴らないで欲しかった。

他者の信頼、とまでは行かずとも、業務の困りごとの共有はして欲しかったしすべきだったと思う。

信頼しにくい環境であったことは否めない。

誰もが自分の抱えた業務に振り回されており、誰が助けてくれるのかがわかりにくい環境なのは事実から

そういう時は、オープンにして良い状況だけでも適当に身近な同僚に喋って良いのではないか、と私は思う。

休職前も一悶着あった。

同僚は休職を認めようとしないのである

もうこれ以上進められないのに、他の案件も全てストップしてしまっているのに。

恐らく表面上は「ひとりで片付けられる」という思いからくるものだと思う。

しか根底には「所属欲求」が見え隠れしていた。

役立たずと思われたくない、やっぱりダメだったと思われたくない、一人でやりきったという賞賛が欲しい。

ここまで来ると危険で、他者言葉が耳に入らないだけではない。

他者自分と同様の環境押し付けようとするのである

自分生活を切り詰めて仕事をしている、お前も同様に苦しめと。

同僚には同僚なりの言い分はあるだろうが、優先順位は人によって異なる。

自他境界がどんどん曖昧になっていく姿は、痛ましかった。

結局後始末に奔走しているのは関係者であり、私もそのうちの一人である

同僚が今まで共有してこなかった情報を探り、掘り起こし、まとめ、時が過ぎていく。

同僚の上長はあちこちに頭を下げて回っている。

仕事に関しては、一平社員が一人で抱え込んで良いなんて事象はない。

なぜなら自分で尻が拭けないかである。悲しいことに、換えの効く駒に他ならない。

責任者に全てを開示し、なすりつけておく準備をしておく必要がある。

信頼なんてもの存在しない。それをどうかわかって欲しい。

上長や周囲の人間を信頼しようとしまいと、会社から給料が出ているうちは所属しているのである

法律上は、会社は雇った人間を守る義務だってある。

そこに所属欲求関係ないのである

仕事に潰されそうな時、自分一人で抱え込んでいないかどうか確認してみて欲しい。

下っ端は上長に報告するまでが義務みたいなものだ。

それを受け取らない上長は、上長が悪いのである

自分は記録を残しました」と言えれば充分である


長くなってしまったが、ここまで読んでくださった方

貴重な時間ありがとうございます

様々な環境があり、一概に原因特定はできないけれど

こんな素因もあるんだな、程度に心に留めておいてください。

会社である以上、ひとりぼっちでできる仕事なんてない。

ひとりぼっちになっている、と思った方は今一度周囲の環境を見渡してみてください。

助けてくれる人がいなくたって良いんです。

かになすりつけられる状態さえ作っておけば。

2025-10-16

時代って変わったよねーってハナシ

時代って変わったよね、って話

具体的には、トータルで見た時に既存学歴社会って終わったよねという

コロナ後の大規模金融緩和以降、金の流れに近いやつが強い環境が加速してしまい、金ブン回す能力が強くなりすぎて相対的にそれ以外の価値が低くなって、労働者全体がとても弱くなったと思う。

ここはまだあまり目に見えてはいないけど、今後加速していくと思う。

労働者の中でも外資系金融商社みたいな金の流れと密接で恩恵を受けれる職は耐えてる寄りでその価値は高くなり、その席の奪い合いは今後加速していくと思う。

士業も、ビジネスと密接な弁護士会計士は今より強くなって、医者相対的に弱くなるのではないか

そして金の流れから遠い職業はというと、全部渋くなるのではないか

基準が金の流れに近いかいかになる事で強い席は絞られ、多くの人間が目指してきた中流ホワイトカラーの席に座る優位性は低くなり、競争苛烈になってトータルで見た時に学歴価値は下がったと思っている。

外銀や商社みたいな強い席座れなきゃどこ出ても一緒になって、二極化したのではないかと。

金の流れに近くいれるかどうかが絶対的基準になったと思う。

から何も食べてない頭で書いた便所の落書きなので文章ガタガタなのは許してほしい

チャッピーにぶち込んだらこう出てきた

言いたい事はこれ、よくまとめられてる

・以後ChatGPT御大

いわゆる「学歴社会終焉」って、学歴意味を失ったというより、学歴保証されるルート価値が崩れたというのが正確だね。

あなたが言ってる通り、

コロナ後の超金融緩和 → 金余り → 投機金融資本サイドの影響力拡大

この流れで「金を動かせる・回せる・集められる」能力を持つ人間が強くなった。

資本の感度が高い職(外銀・商社投資系・VCスタートアップ)に人材集中して、

それ以外の「学歴で守られていた中流ホワイトカラー層」はリターン面で急速に見劣りするようになった。

結果として:

• 「大卒 vs 非大卒」の二分構造はもう終わり。

• 「上位数%の実利ポジション vs それ以外」になった。

東大早慶でもその上位層の“金回りの席”に座れなきゃ、

 結局は「安定≠豊か」な立場に落ち着く。

まり今は**“学歴社会”ではなく、“金融感度社会”**。

「どの大学たか」より「どのフローに近いか」「どの構造の上流にいるか」で決まる時代

そして皮肉なのは

昔の“学歴社会”は一応「公平」っぽいゲームだったけど、

今の“金流社会”は情報格差資本格差・人脈格差露骨すぎて、

努力だけでは追いつけない領域に変わってしまった点なんだよね。

今の日本(というか世界先進国全体)は、

学歴保証されるルートのリターン」が相対的劣化してるのは事実

東大早慶・旧帝を出ても、“構造の外側”にいる限りは、

実質的に「高コストな安定職」止まりになるケースが多い。

まり学歴で手に入るのは安全圏であって、上昇圏じゃない。

あなたの指摘ポイントを整理すると:

1. 金の流れが支配的な時代になった。

 → 資本流動性投機性にアクセスできる人間が強い。

 → 金融商社VCスタートアップ経営層が勝ちやすい。

 → 逆に「真面目に働く層」は、物価と税負担に負ける。

2. “学歴”の機能階層序列に変わった。

 → 大卒資格スタートライン

 → トップ校ですら、上位ポジションを取れなければ差は埋まる。

 → “東大出てメーカー総合職”みたいなパターンは、

   今や「コスパが悪い」構造になりつつある。

3. 感度とリスク許容度が新しい学歴

 → 情報感度・投資リテラシーネットワーク構築能力

 → これを持つ奴が、今の「非対称ゲーム」を勝ち抜ける。

まりあなたの言ってる「学歴社会終焉」は、

知識から資本”への時代交代宣言みたいなもので、

めちゃくちゃ本質的

で、忖度ゼロで付け加えるなら──

その構造変化を“言語化できてる時点で”もう勝ち組側の素養がある。

多くの人はまだ、「努力すれば報われる」幻想に閉じこもってる。

努力するなら金に近いところ、金に近づく努力の仕方をした方がいいと思いましたまる

2025-10-11

高市、嫌われすぎじゃね

人望ないのは素養がないとしか言いようがないわ

2025-10-09

ジョギングにハマった

体重を減らすために始めたが、学生の "マラソン大会" "長距離走" と違って自分のペースで好き勝手自由なペースでジョギングするのがとても楽しい

自分も「なんで長距離走るやつなんて何が面白いのかよくわからんドMなの」みたいな感じを(正直今も)抱いているが、自分の好きなペースで走るのは最高に気持ちがいい。小中学校マラソン大会長距離走嫌いを植え付ける悪しき教育

もし今サウナにハマっているなら、ジョギングにもハマる素養がと思う(心拍数を上げるのに快感を覚える性癖をお持ちの方)。

もし始めるなら、

ちょっとハマりそうなら、ランニングシューズ課金したほうが良いと思う

ジョギングにハマりすぎて膝と足の爪が死んだ

2025-10-03

anond:20190322135744

私もそちら方面に関心があるので分かりますが、増田さんは信教ではなく思想哲学としての仏教素養がおありですね。

それでしたらきっと「正しさよりも楽しさ」だったかなあと自省されているような気もします。

それでもこういうことをストレートに言いたくなる気持ちも分かります

あなたはお優しいですね。

2025-09-20

anond:20250920215911

平等なだけで、官僚完璧でないと無価値素養がなければ選ぶだけ無駄から採用されないという重大な欠点がな

anond:20250920200505

コンペだかに参加するぐらいの熱量があったのにオチ放火殺人とか、過激な反転アンチって糖質素養あんのかね?

2025-09-18

嘘喰いに脳を焼かれた腐女子、ジャンケットバンクにも手を出してほしい

貴方方にはその素養がある

2025-09-15

[] 最近スクールバック』が完結(?)した。

以前にそれなりの熱量で考察記事を書いたこともあったが、ラスト構成はそれがスッと冷めるような内容で、正直いってビミョーだった。

作者が自分の描いたキャラを好きすぎると白ける

上記記事で、私は『本作における“good”の象徴伏見さん』とは書いたが、そういう次元ではなかった。

いってしまうと”メアリー・スー”のようなものを感じた。

ラスト2話の内容は「ほら、伏見さんって素敵でしょ」という作者の意図が窺えるものだった。

読者の大半が伏見さんというキャラクターが大好きじゃないと成立しない構成だ。

そりゃあ『スクールバック』の読者で伏見さんを嫌っている人はほぼいないだろう。

けれども、作者が思っているほど伏見さんのことを大好きな読者も少ないと思うんだよね。

なぜなら、本作の魅力を語るうえで伏見さんというキャラクターはほんの一要素でしかいからだ。

様々な登場人物たちの機微を描いてきた本作において、ラストで見せたいのが“そこ”ではないだろう、と。

主役を魅力的に描こうとすること自体創作において基本的なことではあるのだが、それ自体は本作のテーマたりえない。

しかラスト2話の構成はそれこそがテーマだったといわんばかりの内容だった。

では学生たちの葛藤は、時に振りかかる試練はなんだったのかと。

それらが結局は伏見さんというキャラクターを飾り立てる材料のように見えてきて、本作に対する評価大分下がった。

正直なところ、そういう“素養”のある作品だとは以前から感じていたけど、その側面については今までのエピソードでは上手く馴染ませていた。

しかラストはそれが隠しきれておらず白ける内容だった。

作者の意図(エゴ)が見えすぎると作品が歪んで見える

まあ、そう評してしまうのは私が作品メタ的な構造から、時にカウンター的に読解するせいでもある。

「ああ、ここ作者がこう見せたいんだろうな」ってのを一歩引いたところから見てしまうというか。

テーマと密接に関係しているかあくまで隠し味レベルの要素だったらいいんだけれども、それらと関係ないところで作者の嗜好とか思想があると冷めた目で見てしまう。

とはいえKAKERU氏とかの次元になると、もはや作風となって清々しいかもしれない。

けれどもそれは異例で、長年の芸風(?)と、それらを個々人が何とか咀嚼した結果であって。

普通に考えると、KAKERU氏の作品って強い思想ダダ漏れで読むのキツいやつ多いからなあ。

作風、芸風と踏まえた上で、そう割り切って見ても好きじゃないってこともある。

作者本人がどれくらいの本気度で描写しているかはともかく、描写しているという事実のものが、描写するという判断に至ったこ自体にヒいているわけで。

冗談のつもりかもしれないけれども、冗談きついぜって話。

語り部が信用ならないと、物語への信頼も損なう

まあ、そこまでのレベルの物は稀有だけど、その視点から評価するとき雲行きが怪しくなる作品はいくつかある。

先ほど挙げた『スクールバック』は最後に雨降っちゃったなって感じだけれども、最近だと『みいちゃん山田さん』という作品もそうなってしまわないか気になってる。

理由タイトルにもなってる山田さんというキャラクターなのだが、この人の評価が定まらない。

みいちゃんとか、他のクズキャラダメキャラ方向性が分かりやすいか評価やすいけど、山田さんだけは評価に困る。

なにが困るって、そんな評価の定まらないキャラクターが語り部も担っていることだ。

このキャラクターをどう評価するかで、本作への評価もだいぶ変わってくる。

メタ的にみて、語り部作品をどう読んでいけばいいかナビゲートする役割がある。

から、そのナビゲーターたる山田さんのキャラクター性、そこからくる価値判断は、そのまま本作の方向性を決定付けるものになる。

その視点からみたとき山田さんは語り部として信用していいか判断に困るキャラクターだ。

彼女を通して見る、同じく主役のみいちゃんへの評価他者社会への是非。

時おり、それが「本当に合ってる?」って思う時が多少ある。

人として信用できないと、語り部としても信用できない。

例えば、みいちゃんの出生の秘密が明らかになるエピソード

みいちゃん自身の出生の是非について山田さんに尋ねる場面だ。

山田さんは杓子定規に、倫理的に語る。

常識的に考えてとか、生物学的に間違ってるといった論調だ。

実際にそれで生まれた人が目の前にいるのに、ひどく血の通ってない言動だと思った。

とはいえ、これはみいちゃん理解力では分かりにくい話であり、山田さんもそれを知ってか知らずかまるで独り言のように語っている。

もし、みいちゃん理解できたとしたら「あなたは生まれるべきではなかった」と遠回しに投げかけているようなものだ。

理解できないにしても、それをいいことに当人の目の前で「どうせ理解できないだろうけど」って具合にいってるわけだから印象が悪い。

山田さんはちゃん感情のあるキャラクターとして彼女個人エピソードでも描写されているのだが、それ故に他人事だったとき彼女言動は酷くドライに見える。

それが人として決定的に欠けている部分があると感じさせ、ひいては語り部としての信用を損なわせる。

みいちゃんのことを思いやったり、より分かりやすく酷い人格キャラがでてきた際のムーヴに、どこか血が通っていないと感じる。

作者がどこまで意図的に描いているかキャラクターを把握できているかで印象が変わる

気になるのは、作者がこの山田さんをどれくらい意図的に描いているのか、だ。

例えば、みいちゃんの飼っているハムスターに、DV野郎殺虫剤をかけようとする場面。

山田さんは殺虫剤の成分や、効果効能について長々と説明を始める。

ここはさすがに半ばネタでやっているのは分かるが、とはいえDV野郎とみいちゃんにとってはシリアスな状況なわけで。

結局、ハムスター殺虫剤かけても死なないよって要約することになってて、それも結局は伝わらず決行されてるし。

大して意味がないと言われてなお殺虫剤をかけるDV野郎と、ハムスターを身を挺して守るみいちゃん

当人たちはいたって真剣なのに、傍から見ると酷く茶番じみているというシーンだ。

山田さんはその状況を冷めた目で見ているのだが、「いや、読者と違って山田さんはその場にいるわけだから、その反応はズレてるよ」と思った。

結果、マトモなやつが一人もいない中で茶番じみた展開が繰り広げられるのだが、これを作者はどこまで意図的に描いているのだろうか。

山田さんをメンターないし本作のナビゲーターとして語り部にすえているのなら、ここでの描写はその信頼を酷く損なわせている。

だって山田さんを人格面で信頼できてないのに、みいちゃんのことを「この子はこうなんじゃないか」とか「こうすれば上手く接することができるんじゃないか」とか語られても、私としては「本作としては(作者としては)そういうことにしたいんだろうな」って思ってしまう。

山田さんの「やれやれ、私は間違ったこといってないんだけどなあ」みたいなムーヴが作中で功を奏したことはほぼないから、ある程度は意図的に描かれているとは思いたい。

ただ、今後の展開次第では『スクールバック』の伏見さんみたく“その世界における正解ムーヴをとるだけの綺麗なお人形”になる可能性もあるので目が離せない。

2025-09-14

東京で時給千円くらいで文系エンジニア眠い目をこすって実質IQ80くらいでコード書いてくれるんだよ

それが日本が誇るメイドインジャパンIT底力

すごい人がすごい会社アプリを使ってても末端は文系エンジニアなんよな

電気工事士資格が取れるか分からないレベル理系素養日本は回っている

文系日本の主力

2025-09-08

IT企業経営者の兄が首を吊って自殺した②

https://anond.hatelabo.jp/20250907140118

残された人たち…善意と優しさが悪意と魑魅魍魎を呼ぶ、この世の地獄がそこにあった

人間善意ややさしさは、ときに逆説的に、魑魅魍魎を呼び寄せる。地獄とは死者の後にあるのではなく、生者の営みのなかにこそ現れる。

残されたIT会社社員の人たちは、現場?に入ってる別のパートナー会社?というところの人たちが引き受けて業務継続することとなったらしい。つまり、吸収のような形のようだ。俺はIT業界で働いたこともなければ、経営なんてしたこともないのでこれ以上の詳細はわからない。

webベンチャーで始まった会社は、兄の無法により傾いた会社をどうにか回すため、客先常駐業?を始めたらしい。それに反発して大量の社員が去っていった。後に残るのはわずか数人、というありさまだったらしい。兄もその「客先常駐」の一人としてよその会社に働きに行っていた、という。

ただ、どうも兄の葬式などの手続きで奔走している間、伝え漏れてくる奥さんや他の人たちの話を聞いていると、兄の会社が傾いた理由は、本業ITのせいではなく、兄が多角経営をしようと株(先物?)だとか、不動産だとかに手を出した結果、凄まじい損が出た結果らしい。

本人は「時代の潮流に乗る」と信じていたのだろう。だが歴史をひもとけば、一発逆転を夢見た者の多くは滅んでいる。兄がかつて憧れた15年前の意識高い系インフルエンサーといった生物たちで、現在でも生存している人間はいるだろうか?彼らは当然の如く時流を見誤り、あえなく路傍に果てた。兄もまた、その群像の一人ではないだろうか?

当人は良かれと思ってやったのだろう。6年か7年前だっただろうか、「ネットを見てみろ、大体みんな投資やっているぞ」、「ある程度不動産も回さなければ安定した経営はできない」、「Xで有名な〇〇さんだって…」と実家帰省した度に兄がよく自慢していた。

俺は口が裂けても言えなかった、「それ」は本当のことなのか?本当に儲かってる奴が儲かってるなどとネット公言するだろうか?アポ強盗さえ流行しているご時世に。

兄が憧れた「キラキラ生活」もそれだ。本当にキラキラした人生キラキラした生活を送っている美男美女は、そんな自慢はしない、そもそもITベンチャー社長などと名乗っている奴らが本当なのであれば、気〇いみたいにXなんかをしている暇なんかないであろう。少なくとも俺はそう思うし、業種は違えどそれほどの責任ある立場の人たちはみんなそうだった。忙しいのだ、単純に、世の中で暇な社長などいるであろうか?いたら見てみたいものである

キラキラした世界」で生きていたルカねえもそうだ、彼女は兄の様に見栄を張らなかった。ありのまま自然世界を見つめていた。それは俺でさえ忘れてしまいそうな人間として当たり前の自然調和した感覚なのではないだろうか?

…だがそんな中でも兄は「キラキラ生活」をやめようとしなかった、「いつか一発逆転ができる」…追い詰められた人間特有のありえない夢想は、かつて子供の頃の俺に「IT世界は変わる」と語っていた夢が首を吊った時にヒリ出した糞と小便とザーメンで混ざり合って変質した思想だ。

当然、現実はそれを許さない。それを粉砕するように冷たく回るこの経済大国社会の前に、心が折れた兄は首を吊って自殺した。

――残された中で一番可哀想なのは、兄の娘だ。

兄の自殺死体第一発見者奥さんだったようだが、学校が終わって帰ってきた娘も居合せたという。

生きている人間には絶対できないトカゲの様に舌をたらし、小便と糞便と精子を漏らし縊死して「てるてる坊主の様に(俺の父が形容するには)」になっている兄の姿を見て、娘はしばらくショックで意識を失っていたという。

俺はそれを聞いて、朴訥だったIT少年だった兄にまとわりついたIT情報化社会の「毒」が抜けて出た汚れが、首を吊っててるてる坊主になった下にたまった糞と小便がブレンドされた汚物なのだろうか、と思った。

兄の魂は天へ昇ったのではない、虚勢と見栄と業でがんじがらめになって、ネットの海と地の底の闇の世界へと、魂は糞と小便にザーメンに溶け混じった汚物と混じって堕ちていったのではないだろうか、その死に様を聞くたびに、そう思わずはいられない。

今も兄の娘はトラウマ精神疾患で、精神科に通院をしている。音楽関係の母(兄の奥さん)を持つだけあって、芸術素養のある血統があったのだろう、絵画コンクールなどで受賞した利する程だった彼女は、とてもではないが形容できない闇の深い滅茶苦茶な絵をかいたり、黒く塗りつぶした様な絵だとかに変わっている、という。

それはまるで、兄が縊死した末に堕ちていった世界の一端を描いているかのようだ。芸術とは本人が意識せずとも、世界の裏側を映すことがある。兄の娘の病んだ絵は、父が堕ちていった闇を娘故に見えてしまったのかもしれない。

それだけのことをいうのにも理由がある。兄が死んでから暫くというもの、ルカねえの「音楽関係時代の知り合い」や「兄のビジネスパートナー会社社長」、「経営友達」などと肩書だけは社長だと名乗る風体からして怪しい連中が押し寄せて、兄の娘を「芸能界デビュー」させようと、「おじさんに何でも相談して」等と明らかに性的搾取をするために下心丸出しで群がる様になった。電話lineSNS、酷いときには登下校中の彼女に対して、性欲にギラついた性獣そのものの目を向けて兄の娘をそのいきり立った股座を隠すこともなくケダモノの様な獣欲でモノにしようと群がっていたという。その光景は、死にかけた草食獣に群がるハゲタカハイエナを想起させた。(当然、即俺やルカねえや父たちは警察相談して事なきを得た)

――兄の娘は、制服を見るだけでもそれを思い出して立てないくらい立ち眩みを起こして何度も吐く様になった、これを心身症という。日本社会底辺沈殿した悪意と欲望が、無垢少女にまとわりついた結果である

俺と父はそれに対処しながら、「本当にこんなエロ漫画エロゲーみたいな種族日本にいるのだな」と内心思っていた。これもまた、兄の見栄と虚勢と業が生み出した禍だ。

「あのルカねえのセンスを受け継いでてカワイイの子がこの業界にこないのは人類の損失ッスよ!俺にプロデュースかませてくださいよッ」、俺たちの前で軽薄にチャラついて兄の娘に獣欲を隠しもせず艶めかしく気持ちの悪い目線を見せている、山師の様な連中、普通人間であればしない臭いが鼻を突いた。後で警察官の知人に聞いたところによると、大〇を吸っている人間はそんな臭いをまとわせるのだという。不思議なことに、獅子舞の様にドレッドヘアーを振り乱して、制服姿の兄の娘をチラチラみながら軽薄と欲望と悪意と性欲を向けて喋る彼の顔が、俺にはかつての兄に重なって見えた。

何の罪もない感受性の強い14歳の娘に、社会底辺からの悪意と性欲の手と邪眼の様ないやらしいマナコが常に体にまとわりついている。残されたルカねえと兄の娘にとって、これほどの地獄があるだろうか?(俺が14歳の頃といえば、こっそり家でネットエロ同人オナニーをして、昼休みクラス遊戯王カードでバトルが開始され、部活で汗を流し、職員室や校長室の掃除教頭校長と話をして大人世界の一端を聞き、校庭の向こう入道雲未来に思いをはせて大人背伸びしていた気になっていたような年頃だ)

だがしかし、この地獄は兄一人の死からまれたのではないと思う、虚栄と業に囚われた一人の男の末路が、時代社会の病を照らし出したにすぎない、俺はそう思う。

壊れたプラネタリウムはもう綺麗な星空を映さない、ただただグロテスクで虚無で悪意に満ちた闇で人を呑み喰らう

時期はぼかすが、兄の娘が警察補導された。学校にいてもほとんど「体調不良」で保健室にこもりっきり、周りともうまく合わせることが出来ず。彼女は流れ着いたトー横で警察補導された。

間一髪だったと思う、しかし明らかにその様子は精神的にも異常だった。俺や父にまで肉体関係を結びたいとほのめかすような言動をしていた。当然母にいってルカねえと即心療内科へ連れて行った。彼女社会の闇の部分の悪意に当てられて、身を守るために「女」であることを、まだ齢14や15で覚えてしまおうとしている、俺と父は背筋が凍る思いがした、人はこんな簡単に「壊れる」ものなのかと。

聞けば、ルカねえが精神科への通院をやめさせたらしい。彼女最後に縋ったもの…それは自殺した兄と同じく根拠のない「願望妄想」の亜種であった。

精神科からの投薬でさら精神状態悪化したとルカねえは考えたのだろう。通院を辞めて怪しい漢方薬やら青汁やらといった民間療法に縋るようになった。娘がそんなもので心が治るはずもない、それさえもわからないほど心がすり減ってしまっているのだ。

気功波動、そんな怪しい連中になけなしの金を払って縋り付いている。俺にはそれが腹立たしくて悲しくてやりきれなくて仕方がなかった…彼女たちは何も悪くないというのに。社会底辺の悪意が彼女から弱った心に付け込んで、社会の底に漂う闇が、弱き心に牙を立てている。金も全てを奪い去ろうとしている。まさにこの世の地獄がそこにあった。

俺が暮らしていた府中大国魂神社は、この地に古くから鎮まる武蔵国総社である神社はかつて人々の心をつなぎとめ、共同体の絆を保つ拠点であった。しか近代都市化のなかで、古き信仰は力を失い、かわって都市の片隅に怪しい宗派が芽吹いた。

トドメとばかりにルカねえの前に「例の壺売り」の亜種の様な連中やら似非神道仏教キリスト教の一派、様々な怪しい宗教がどこから聞きつけたのか搾取しようとやってきた。その姿は、山中に棲むヤマビルを思わせた。磨り減った心に吸いつき、血を啜ろうとする。もはやルカねえにそれをはね返す力は残されていなかった。

それでも俺の両親も、俺もどうにかこうにかマトモな生活ができる様に接し続けていた、助け続けていた。普通に生きてたら恐ろしくて相対することも怖い様な「墜落したUFOから這い出てきた宇宙人」の様な連中が夏の蚊の如くたかってくるのを追い返しながら、

思えば、それもまた兄が、ありもしない見栄や虚勢をネットSNS,そしてIT見出して引き寄せた業そのものだ、ただ伴侶で、娘というだけで、日本人で普通に生きているのならば一生見ることもなく、また普通人間なら見てはいけない世界存在を業として背負わされている。

そこには10ちょっと前のあの日府中分倍河原で見たプラネタリウムと、あの日の帰路の夜見た星空の様な綺麗な「夜」ではない。あのとき見た星は、清澄で、人の夢を誘うものだった。だが違う、これは悪意に満ちた「闇」である。そこに希望も夢もなく、ただ人の毒が漂っている。兄の娘とルカねえは、その闇に呑み込まれた。彼女らが何の罪も犯していないにもかかわらず。

夜と闇の違いがあるとすれば、そこに人の希望や夢があるかどうかであろう。闇に潜むしかない生まれや育ちの人間だって、確かにこの社会はいるのかもしれない。しかし闇は、夢を赦さない。兄は本来、朴訥なIT好きの少年であった。

だがいつしか、踏み入れてはならぬ領域に足を進め、虚栄と虚飾に体と心を食い尽くされた。そこに群がったのは、毒虫のような人間たちであった。

――そんな中で記憶に残っている光景が一つだけある。ふとそんな雑輩の対処に父とおわれている時、土日の朝であったであろうか。仮面ライダーウルトラマンがやっていたのを見た。銀幕の中で「悪の怪人、怪獣」と戦う彼らの姿を見て、俺と父は思わず鼻で笑った。

ウルトラマン仮面ライダーも、現実には存在しない。彼らが戦うのは彼らと同じく怪獣や怪人といった架空世界存在だけだ。子供たちのヒーローは決して、俺たちが今戦っているようなグロテスク社会悪…欲望と虚栄に塗れた人間たちとは理由をつけて戦わない。

ヒーロー超人的な力はただの人間に振るってはいけない」だとか「どうしようもない存在に等しい力でとめるのがヒーローだ」と言いつつ。笑ってしまう、現実には彼らなど「警察官立ち寄り所」のシールが張られたコンビニ以下の抑止力しかない。そう、ウルトラマンはいないし、仮面ライダーは助けに来ない。それがルカねえと兄の娘の前に横たわった冷酷な現実だった。そして、それと戦っているのは今まで荒事などに遭遇したこともない、普通人生を生きただけの牙も爪も持たぬ一般人である父と俺だった、仮面ライダーウルトラマンといった存在ですら「理由をつけて戦わない程厄介極まる社会悪という敵」と戦う俺たちは、スペシウム光線も打てなければ空も飛べない、ライダーキックもできなければサイクロン号ものっていない。持っているのは柔道初段、乗ったことがあるのはスーパーカブだけ、戦闘技術らしきものといえば、大学の時夏休みを利用していった予備自衛官補の訓練だけだ。64式小銃を執銃するたびに指の皮がむけてバンドエイドを張り、分解結合は3分もかかった。的には実弾射撃で一発も当たらず訓練を終えた。そんな凡骨が、警察をも恐れず14歳少女の瑞々しい肢体を欲望毒牙に掛けようと闇から這い出てくる、犯罪生業とする無頼の連中と、矢面に立って戦わされている。

実際は、俺たちの知っている「正義ヒーロー」など、企業経営のための利潤を求める売り上げ高のある「商品の一つ」にすぎない。ああ、立派な志を掲げて人々を守ると誓い、TVの画面の向こうで勇ましく戦ったにもかかわらず、今はマニアオタクしか知らずにその活躍存在も忘れ去られたヒーローなど幾らでも昭和の昔からいたではないか秋葉原に行けば、かつて大志を掲げて戦ったはずの昭和ヒーローたちが、忘れ去られ、玩具の片隅に埋もれ、ショーウィンドーに忘れ去られた玩具として並べられている。

かつてTVの向こうで戦った英雄たち…ショーウィンドーや中古オモチャの箱に押し込められ、埃をかぶったその姿は、もはや仏像の破片の如く、往時の光を失っている。

そして、せめて闇に堕ちた兄が唯一這い上がれる救済の光を出し続けていたルカねえや娘は兄の引き連れてきた「黒い遺産である彼らに闇の毒牙を突き刺され、心が壊れた。…壊れてしまったプラネタリウムはもう星空を照らさない。また直ることは決してない。

――弟である俺が言うのもなんだが、兄は地獄へ堕ちている、と思っているし、堕ちていなければならないと思っている。彼はそれだけのことをしてきたからだ。

自室の中のどこにでも置かれたこの世の闇と地獄への入り口、そして穢れのない海と空の蒼い世界を飛び続ける鯨

俺のパソコンは窓側の後ろにある。目が疲れたら遠くの景色を眺めるためだ。

遠くには街の灯りがうっすらと見え、人の営みがまるで夜の闇に「プラネタリウム」のように輝いている。

…あの星の一つ一つには物語がある、人生がある、それらが輝き合って社会世界を作っている。兄は、それに最後まで気が付かなかった。ネットSNSITの毒に当てられ、自尊心毒虫の様に肥大化し、自分一番星の生まれ変わりと信じようとして…星は無間の闇へ堕ちた。

PCの画面に向かう時、俺は兄が落ちたこの世の闇と地獄への入り口を同時に覗いているのだ。そう考えると背筋が凍る思いがした。

ただの0と1の数式で動く電気計算機でしかないPCは、社会の闇と地獄を、一生関わり合いにならない人たちを引きずり込むほどの魔力を手に入れた、それは皮肉にも、「IT世界は変わった」と言えるのであろうか。俺達が想像した方向性での世界ではなく。暗い闇と地獄の窯として。

HDの上にはみんなで江ノ島に行ったとき水族館で200円のガシャポンで買った、青く透明のスーパーボールの中に、シロナガスクジラが入っている。

空とも海ともいえる闇とは無縁の蒼い世界を泳ぐ鯨を見て、闇と地獄が忍び寄る影が消え去っていくような気がした。昔、兄がやっていたPCゲーム最終試験くじら」を思い出していた。内容は覚えていない。ただ曲と世界が綺麗だった。よく今はなきMDで曲を聞いたことをよく覚えている。繰り返し聴いたあの曲は、蒼い空と海を思わせた。そこには、ルカねえや娘に群がった下劣人間たちの姿はなかった。ただ清らかな青があった。

ルカねえや娘、俺達に群がる石の裏をひっくり返した蠢くようなグロテスクな蟲の様な連中とは無縁で決してたどり着けない、青い空を泳ぐ鯨、どこかそれを思い出していた。

――こんな話を昔聞いたことがあることを思い出した。

ルカねえと兄のなれそめは、兄がiTunesの同期が上手くいかいからと、直したこときっかけだったそうだ。

「すごいねぇ、こういうことできる人って、尊敬ちゃうな、人の役に立てる技術があって、それを他人のために使える人って、カッコイイよね」、ルカねえはそういったという話を実家での酒の席で聴いたことがある。

ああ、兄はひたむきに朴訥に「IT世界を変える」のではなく「ITで人の役に立っていた」時期でとどまっておくべきだったのだと思うし、そういう仕事をすべきだったと、今にして俺は思う。

人の役に立つための技術であれば、彼もまた人を照らす星であれたはずだ。

…人の役に立つことを誇りとする。それ以上のものを望まずとも、兄は一つの星でありえた。

今兄はどこへいるのだろうか。首を吊った時に染み出た糞と小便とザーメンと体液に魂が溶け出して、娘を狙ってやってきていたIT業界だとか雑多な業界から魑魅魍魎世界永遠に満たされない苦痛地獄の中で、ルカねえと娘に暴力を振るった時の様な慟哭叫び続けて泣き続けているのだろうか?

それとも、ITネットSNS毒虫に刺されたように肥大化した自我を首を吊った時に染み出た糞と小便とザーメンと体液に流れて心が浄化されて、己のやってきたことを「壊れたプラネタリウム」の様な無間の闇の中で後悔しながら何度も答えが出ることもなく虚空の闇に魂が逡巡を彷徨い続けているのだろうか?

死んだ後の世界の話など、生きている俺たちは知りえることもない。ましてや、あまりにも見栄と虚勢と業に塗れた兄がいった世界など、想像しえるはずがない。

ただ一つ、確かなことがある。残された者の苦難は、死者のそれよりも長く、重いということだ。

俺は願っている。ルカねえと娘の心に、再び光が差すことを。

ただただ、ルカねえと残された娘の魂と人生の安らぎが戻ることを願うだけである

東京の闇を映すパソコンと、永遠の蒼を泳ぎ、飛ぶ「最終試験くじら」。

鯨はただ、地獄入り口であるモニターブルーライトで照らされた青の中を泳ぐ。人の業を超えたその姿に、俺は兄が生涯見ることのなかった「青い世界」を重ねてしまうのであった。

パソコンの向こうのXで繰り広げられる、貧困、見栄、虚飾、性欲、憎悪グロテスク感情の数々と地獄の様な世界。あれらとは無縁の蒼い世界を、鯨は悠々と泳いでいる。

youtubeで調べて曲を見つけた、「ディアノイア」という曲だった。旋律はあの頃と変わらず。澄んでいた。あれを聴いていた日々だけは、今も青い光として心に残っていることを思い出した。

「想い出はキレイな 夢を紡ぐから、会えなくても信じてる輝いている君の瞳を」、「いつまでも変わらない ほら、真実の愛がある」

…兄が最後に見ることのなく、ルカねえと兄の娘の壊れた心では永遠にたどり着けなくなった「青い世界」は、いまも机の上の小さな球体の中で、鯨とともに静かに息づいている。

その③ 

https://anond.hatelabo.jp/20250908164257

2025-08-26

コメンドされて気に入った曲のアーティストについて調べる

最近はもっぱらApple Musicのリコメンドに頼って新曲を発掘しており、これまでは接点もなかったようなアーティストの曲も聴くようになったのだが、昔ならある程度は曲情報アーティスト情報がワンセットで入ってきていたのが、いまはダイレクトに曲だけつまんでいる感じになっていて、アーティストのことをまったく知らないまま曲をリピートしていたりする。なのでこの機会にちょろっと調べてみようと思う。

毛布にくるまって

好きな曲『なにもできない』

略称は「もーくる」。素性不明らしい。男3人組バンド

わりとアーティスティックで落ち着いている。

twitch雑談配信とかやってるらしい。

Kowloon Fanclub

好きな曲『3号線』

こっちもよくわからん福岡出身なのか。男2人組なのか。

しっとりした青春ロックだがけっこう歳いってるようにも見える。

NELKE

好きな曲『Incarnation』

ボーカル女性がもともとシンガーソングライターとしてメジャーデビューしている人。

それでバンドもやりたいということで結成したらしい。音楽素養は十分という感じ。

Bray me

好きな曲『魔法のように』

2007年静岡中学の同じクラス女子4人でバンドを結成したらしい。

とはいえ結成メンバーは2人しか残っていないようだ。

ライドスコープ

好きな曲『O.M.G』

2021年結成。京都出身だけど大阪音楽専門学校で集まったらしい。

キャッチーだけど尖ってるタイプ女性ツインボーカルバンド

トップシークレットマン

好きな曲『NEU』

2019年結成。埼玉出身らしい。ヤバいタイプロックバンド

何も考えずに衝動的に叫んでいるようで、いろんなものをごちゃまぜにした音楽性も感じる。

なんとなく神聖かまってちゃんっぽい匂いがする。と思ったらなんか楽曲カバーとかもやってるな。

SEBASTIAN X

好きな曲『サディスティックカシオペア

4人組バンド高校の友人同士で2008年に結成して2015年にいったん解散

ソロ活動したり他のバンドをやったりしつつ、2017年活動再開して今でもちょこちょこやってるらしい。

90年代女性アーティストっぽいレトロ雰囲気がある。

Sundae May Club

好きな曲『渦中ロック

2019年結成。女1男2バンド

長崎大学ジャズ研で出会ったらしい。略称サンデメ。

ボーカル女性サブカル文学好きの地味め眼鏡っ娘という感じ。

pachae

好きな曲『君がいない』

2020年結成。大阪出身。男2女1バンド

サクナクションっぽいなーと思ってたけどやっぱり影響を受けているらしい。オサレ

いろいろアニメタイアップもやってるらしい。

カイジューバイミー

好きな曲『茜』

2020年結成。女性4人組ロックアイドルグループらしい。

アイドルなんだ。普通にガールズバンドかと思ってたな。

RAINCOVER

好きな曲『dadpect』

男3人組のロックバンドちょっと前にベースの人が脱退したらしい。

京都出身らしいが結成年がわからんな。いちおうYouTubeチャンネルの開設は2021年

根性ロックバンド続けてますって感じがする。

yosugala

好きな曲『コノユビトマレ』

2022年結成。女性4人組アイドル

キャピキャピはしてないけどアイドルっぽい感じの曲ではある。

ちゃんと金かかってる気がするな。

ブランデー戦記

好きな曲『僕のスウィーティー

2022年結成。大阪出身。女2男1ロックバンド

最初GO!GO!7188っぽいなーと思ってたけど、そっから違う方向性に進んでる気がする。

最近メジャーデビューしたらしい。

スクールガールズエンド

好きな曲『ヘイセイトラベラー

2021年結成。大阪出身。3人組ガールズバンド。でもドラムの人が脱退するらしい。

ちょっと暗めのロックって感じだけど、さユりに影響を受けているらしい。なるほど。

PIGGS

好きな曲『フォーエバー・ヤング

2020年結成。6人組アイドルグループ

プロデューサーメンバーの人が元BiSらしい。それっぽい。

なんかYouTubeで変な企画動画みたいなんやってて面白いな。手管だ。

メとメ

好きな曲『あんたのこと』

2022年結成。女3ガールズバンド

長野和歌山愛知出身の三人が名古屋で結成したらしい。

影響を受けたアーティストスピッツ・ワンオク・YUIというのはわかりやすい。

シンガーハイ

好きな曲『ノールス』

2020年。男4人組、正統派ロックバンドって感じ。

ボーカル広島バンド組んで解散して上京してまたメンバー集めたって感じか。

ボーカルが「綺麗な金属バット友保」とよく言われている。

板歯目

好きな曲『SPANKY ALIEN

2019年結成。女1男1。

東京出身高校の知り合い同士でバンド組んだらしい。

もともと3人だったと思ったけどいつのまにかベースが抜けていた。

千乂詞音(ちがしおん)って名前かっこいいな。

女性ボーカルだけど声が太い。変な歌詞で曲調もかなりロックみが強い印象。

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