「一年」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 一年とは

2025-01-05

anond:20250105220300

あと一年でこのクズが死にますように☆

今年もオルカンNISAに200万円を投じた

また一年節制しながら思考停止する作業が始まる。

物価高のせいで弱者男性になった

 物価が上がるたびに、僕の生活はどんどん苦しくなっていった。少し前までは「節約すればなんとかなる」と思っていたし、実際にそうしてやりくりしていたのだが、この一年ほどの急激な物価高にはもう歯が立たなくなってしまった。もともと贅沢をしていたわけではないのに、食費も光熱費家賃も地味に、しかし確実に積み上がる。毎月の給料ではどうにも追いつかないのだ。

 僕は地方中小企業事務職に就いている。給与水準は決して高くはないが、何とか暮らせる程度の収入はあった。ところがここ数年の物価上昇のなか、昇給のペースが全く追いついていない。むしろ会社としても経営が厳しいらしく、業績を理由ボーナスまで削られてしまった。一方で、スーパーに行けば野菜や肉の値段は軒並み高騰し、コンビニ弁当を買う気にもなれないくらい値上がりしている。気づけば、日々の食事すら値段に敏感になり、安売りの広告を睨みながら買い出しに出るようになってしまった。

 家賃だって馬鹿にならない。できるだけ安い部屋を選んで住んでいるはずが、更新のたびに家賃は微増している。わずかな値上げとはいえ、年々積み重なる負担は僕の家計を確実に圧迫してきた。引っ越しを考えるにも、敷金礼金引っ越し費用を捻出するのが容易ではない。結局、「今より悪い条件にはなりたくない」という恐怖に勝てず、ずるずると同じ物件契約更新する日々が続いている。

 貯金だってほとんどできなくなった。月末が近づくといつも預金残高を確認しては、食費や日用品の購入を控える。そうすると心身ともにギスギスしてしまい、休日も満足に外出できない。友人の誘いにも気軽に応じられず、いつから飲み会趣味の集まりに顔を出す回数が減っていった。結果的人間関係希薄になり、一人でいることが当たり前になってしまった。

 恋愛だってままならない。実際、同年代女性デートに誘おうにも、まず食事代が気になって気軽に誘えない。「奢るくらいの余裕を見せたい」と思う気持ちはあるが、そのための資金が十分ではない。カフェに行ってお茶をするだけでも、次の食事予算を削らなければならない状態では格好がつかない。恥ずかしいと思ってしまい、つい二の足を踏んでしまう。いつの間にか、自分恋愛から距離をとってしまっている。

 周囲の男性を見れば、ちゃん年収を上げて結婚している人もいるし、新しい仕事に挑戦してスキルを磨いている人もいる。SNSを見ると、充実した日常を共有している友人たちの姿が映し出される。もちろん、その裏で努力をしているのだろうけれど、僕はつい「恵まれている人たち」というレッテルを貼って羨んでしまう。そして、彼らとの格差を肌で感じるたびに、自分の卑屈さが増幅されていくのを抑えられない。

 そうして日々をやり過ごすうちに、「弱者男性」という言葉が目に留まった。最初何気なく耳にしていただけだったが、ネット掲示板動画を覗くにつれて、その言葉自分に向けられているように感じるようになった。経済力が乏しく、恋愛結婚、あるいは仕事でのキャリアアップが望めない男性を指すとされるこの表現に、僕は思いのほか強い共感を覚えてしまったのだ。

 これまでは、自分をそんな負のレッテルで括りたくないと思っていた。いわゆる「弱者男性」なんて言葉インターネット上の偏見か、あるいは誇張されたネガティブキャンペーンだろうと考えていた。ところが、物価高に押しつぶされるように生活がままならなくなり、気力や向上心も削がれはじめた今、「自分はまさにそう呼ばれる存在なのかもしれない」と感じざるを得なくなった。

 しかし同時に、このままでは嫌だという気持ちも確かにある。弱い立場であることを認めたうえで、何か行動を起こさなければ、さらに状況は悪化してしまうのではないか。たとえ小さな変化であっても、今のままやり過ごすのは危険だと感じている。たとえば転職活動を始めてみるとか、在宅ワーク副業を探してみるとか、思いつくことはあるはずだ。

 もちろん、行動したところで劇的に生活改善する保証はない。大きな失敗をするかもしれないし、周囲との格差を埋めるには時間がかかるだろう。けれども、何もしなければ「弱者男性」という言葉に飲み込まれ、そのまま沈んでいくだけだ。物価高が引き金となって気づけたのは、いか自分が無力であるか、そしてその無力を放置し続ける恐ろしさだ。

 だからこそ、僕はなんとか一歩を踏み出してみたい。資格試験勉強でも、給与の高い会社への転職でも、何か挑戦し続けていくことでしか、この境遇を抜け出す道はないのだろう。もし転落してしまっても、そのときはまた別のやり方を考えてみるしかない。どうせ最初から失うものは少ないのだから

 物価高のせいで弱者男性になったと嘆くだけでは何も変わらない。むしろ、追いつめられたことを転機と捉え、自分自身の足で立ち上がれる方法模索していくしかない。まだ僕にどれだけの力が残されているかはわからないが、少なくとも自ら行動しようと思えるなら、今が再スタートを切る最初最後のチャンスかもしれないのだ。

お腹の中にいる子供は彼の子供ではない

 私の人生は、まるで遊園地ジェットコースターのようだと思うことがある。緩やかな坂を上っているかと思えば、急激に落ちていく。特にここ数カ月は、日常が高所から真っ逆さまに落ちるような衝撃と、底なし不安を味わい続けていた。

 ――お腹の中にいる子供は、彼の子供ではない。

 自分自身まさかこんな事態になろうとは想像もしなかった。けれど、事実を変えることはできない。この言葉を胸の中で繰り返すたびに、頭がぐるぐると回って、やり場のない後悔が胸を締めつける。

1.小さな違和感妊娠兆候

 つわりが始まったのは、ちょうど初夏の季節だった。最初は気のせいかと思った。仕事帰りにふと立ち寄ったコンビニで、いつものように缶コーヒーを手に取ったら、なぜか口に運んだ瞬間に吐き気をもよおしてしまったのだ。

 「もしかして……」

 半ば恐る恐る、薬局妊娠検査薬を買い、家の洗面所でそっと検査をした。陽性反応。どう見ても、くっきりと反応は出ていた。息が詰まるような緊張感に駆られながらも、最初に頭をよぎったのは「彼が喜んでくれるだろう」という淡い期待だった。私は片道三十分の電車通勤をしながら、次第に大きくなるお腹を思い描いていた。

 私には、交際して一年半ほどになる彼がいる。名前を雄介(ゆうすけ)という。社内の研修出会って、話しているうちに自然と付き合い始めた。彼は優しくて真面目で、「将来は結婚視野に入れよう」と何度も言ってくれていた。それに、私も結婚意識し始める年齢になっていたから、彼となら幸せになれるだろうと信じていた。

 けれど、この時点では、まだ何も疑う余地がなかった。なぜなら、私はただの「妊娠」を素直に受け止めていただけだったから。まさかの子お腹に宿るまでに、“別の相手”が深く絡んでいるなんて、思い返しても不思議な話だ。

2.兄の存在と、やりきれない現実

 私には一歳違いの兄がいる。血のつながった「実の兄」。幼い頃から私を支えてくれていたし、大学に入ってからは遠方で一人暮らしを始めていたので、直接会う機会は減ったが、LINEで連絡を取り合う仲だった。私よりも一足早く社会に出て、都内の大きな企業就職し、そこそこ稼ぎも良かったらしい。休みの日には車を飛ばし実家に帰ってくることも多かった。

 私の両親は早くに離婚しており、父はほとんど家に寄りつかない。そんな家庭環境だったせいか、兄は父親代わりのように私を気にかけてくれていた。学校で嫌なことがあれば、兄に相談したし、社会人になってからメッセージをくれたり、食事に誘ってくれたりした。

 もしかすると、そこで始まったのが間違いだったのかもしれない。私はずっと、兄のことを「家族」以上の存在として意識したことはなかった。だけど、あるきっかから、私の心は奇妙な方向に揺れ動いてしまったのだ。

 今から数カ月前、母が急病で倒れたことがあった。といっても命に別状はなく、入院も長引かなかったけれど、兄と私が連絡を取り合って付き添いをしていた。母の退院が決まり、ようやくほっとして家に帰った晩、私と兄は感情的状態のまま、お酒に酔うようにして、何とはなしに実家で二人きりの夜を過ごした。

 普段はそんなにお酒に強くない私が、妙にハイになってしまい、兄もやけに飲み続けていた。疲れと安心感とが混ざり合って、頭がぼんやりしていたのを覚えている。そのまま、兄とどういう経緯でそうなったのか、自分でもうまく説明できない。ただ、翌朝、隣には兄がいた。そのとき私たちは、お互いに“してはいけないこと”をしてしまったのだと理解した。

 兄は「ごめん」と何度も繰り返していたが、私自身、混乱していたし、反省と罪悪感が頭を埋め尽くしていた。それきり、私たちはその話をしないまま、兄はすぐにアパートへ戻ってしまい、私は都内の自宅に帰った。関係を「なかったこと」にするには、あまりにも重い罪悪感。でも、どうすればいいのかわからない。これ以上、こんな“近親”の関係を続けるわけにはいかないと、私も強く思った。

 その日は、彼――雄介に何か言い訳めいた嘘をついて、数日連絡を断った。彼には母の入院があった程度にしか伝えておらず、詳細など言えるはずもなかった。何度か電話がかかってきたけれど、私は出ることができず、メッセージも「バタバタしてた、ごめんね」と返すのがやっとだった。

3.疑いが芽生えはじめる

 お酒の席のあの一度きり。それで終わりだと思っていた。まさか、それが妊娠につながるなんて思いもよらなかった。

 もしも、私と兄との間に何もなければ、私は迷わず妊娠したの、あなたの子だよ」と雄介に伝えていたはずだ。けれど、検査薬の結果が陽性だったあの日から、私は自分の頭を冷静に整理するために、生理が遅れ始めた時期を必死で逆算した。どう考えても、兄との一夜がタイミングとして濃厚なのだ

 それでも私は「いや、そんなはずはない。もしかしたら彼の子かもしれない」と自分に言い聞かせようとした。一方で、万が一にもこの子が兄との間にできた子供だったら……それはもう取り返しがつかない問題だ。

 ただでさえ、近親で関係を持つことは社会的にも法律的にもタブーだし、人として許されることではない。しかも、もし生まれてくる子が兄との子供だとしたら、その子にどんな影響があるのかを考えただけでも恐ろしかった。私はそんなことを想像して、毎晩眠れずに苦しんだ。

4.彼に打ち明けるべきか、黙っているべきか

 「おめでとう」と、雄介は言ってくれた。

 意を決して「妊娠したみたい」と報告したとき、彼は信じられないほど喜んでくれた。少し会社を早退して、花束を持って私のアパートに駆けつけてくれたほどだ。

 「俺たち、ちゃんと考えて結婚しよう。まだ早いかなって思ってたけど、子供ができたなら、なおさらきちんとしよう」

 まっすぐに目を見つめてくる雄介の瞳に、私は直視できないまま涙をこぼした。嬉しさと罪悪感がせめぎ合って、どうしていいかからなくなった。

 この瞬間、私の口から“あの事実”を打ち明けられるわけがない。私と兄との一夜なんて、誰が聞いたって嫌悪感しかないし、雄介が私のことを軽蔑するのは間違いないだろう。こんな裏切りは、どんな理由をつけても許されない。

 でも、今すぐ言わなければ、あとで言い出すことはもっと難しくなる。どうするべきなのか。私は考え続けていた。しかし、心のどこかで「兄の子供ではなくて、雄介の子供だと思い込んでしまいたい」という甘い誘惑もあった。彼がこんなにも私と子供を愛してくれそうな姿を見ると、“本当のこと”を隠してしまいたくなる。

 ただ、もし生まれてきた子供血液型遺伝的特徴、あるいは顔立ちなどから「これはもしかして……」と疑われる日が来ないとは言い切れない。今はとにかく時間がほしかった。考える猶予がないまま、私のお腹の中の子は日々成長していく。

5.兄との再会と、新たな選択

 気まずい沈黙のまま数カ月が過ぎたころ、兄が意を決したように私に連絡を入れてきた。「少し話したい。直接会えないか」と。

 腹の出方が分かるほどではないが、私はつわりがひどく、吐き気で悩まされていた。なるべく外出は控えていたが、兄とは話をしなければならないと思い、近くのファミレスを待ち合わせ場所にした。日曜の昼下がり、店内は子供連れでにぎわっていた。そんな中で顔を合わせる兄は、以前よりやつれた様子だった。

 「体のほうは大丈夫?」

 お互い、何も言わなくても、ただごとではないことはわかっている。言わずもがな、兄は私の“妊娠”について噂に聞いていた。それどころか、母のところに挨拶をしに行った雄介の話を耳にして、すべてを察していたようだ。

 「おれが責任取る。お前を傷つけたんだから

 兄がそう切り出したとき、私は何と言えばいいかからなかった。何に対して責任を取ると言うのだろう。いろいろな感情が頭を駆け巡ったが、兄はさらに続ける。

 「堕ろせ、なんて言う気はない。けど……もしお前が望むなら、俺は何だってする。家族だって包み隠さず言う。どんな非難を受けてもいい」

 その言葉を聞いた瞬間、私は悔しさとも安心感もつかない涙があふれた。こんな形でも、兄は“父親”として向き合おうとしているのだ。それはひどく間違ったことかもしれないが、一方で私がいま最も求めていた“覚悟”のようにも思えた。

 けれど、私は首を振った。兄を見たまま、かすれた声で言う。

 「違う。私は……雄介と結婚する。あの人、すごく喜んでくれているし……これ以上、人を傷つけたくない。だから――兄ちゃんの子だなんて、言うつもりはない」

 兄はその場でテーブルを握りしめ、目を伏せていた。まるで、一言でも強く否定したら、私を余計に追い詰めてしまうんじゃないかと怖れているようだった。

 「……本当にそれでいいのか?」

 私は「うん」と、すがるようにうなずいた。もし世間公表したら、私たち家族崩壊してしまう。兄も、私も、もう普通生活には戻れない。何より、この子ちゃんと産んで育てるなら、父親は雄介であってほしいと強く願っている。

 ただ、それは私のわがままかもしれない。兄にも重荷を背負わせることになるし、何より雄介に対しても重大な裏切りだ。私の決断は、本当にこの先、幸せを生むのだろうか。

6.揺れる良心と見えない未来

 それから数週間後、私は小さなアパートを引き払い、雄介の部屋に同居することになった。「ちゃんと席を入れよう」と彼は言ってくれる。母も、「あんたたち早いけど、まあそういう時代だしね」と苦笑いしながら祝福してくれている。兄はもちろん式には来ないし、来られるはずもなかった。

 こうして周囲の人々に祝福されながら、一方ではどうしても消せない罪悪感が私を苛んでいた。たまに通院するとき、「妊娠何週目です」とお医者さんに言われると、そのたびに兄との日付が正確にリンクしているのではないか不安になる。そう考えると息が詰まりそうになるのだが、深くは考えないようにしていた。

 幸せを演じるのは簡単だった。彼の前で不安な表情を見せないように努めるし、彼も「つわり大丈夫?」「食べたいものない?」と私を気遣ってくれる。きっと雄介は何も疑ってはいない。私の体調が落ち着けば、次は式場探しだとか、結婚に向けての具体的なプランだとか、彼と話し合って進めていくだろう。今のところは、何も問題がないように見える。

 でも、私は夜になると、時々夢を見てうなされる。生まれてきた子供が、兄そっくり容姿をしていて、雄介がそれを見て青ざめるような夢だ。誰も悪くないはずなのに、私は理不尽に泣き叫んでいる。そんな夢から目覚めると、心臓が激しく脈打って、しばらく眠れなくなる。どうしてあんな夜を過ごしてしまったのかと、過去を後悔しても遅いのに。

7.小さな命の重みと選んだ道

 私は胎動を感じ始めた頃、つくづく「命って重いんだな」と思い知らされた。夜に横になっていると、小さな魚がはねるように、お腹の奥からピクッと動く。

 「ほら、今動いたみたい!」

 私が声を上げると、雄介が驚いた様子で手を当て、嬉しそうに笑う。私の不安なんて全く知らずに、心からまれてくる子を楽しみにしている。そんな姿を見ていると、自分選択が正しかったと信じたくなる一方で、どうしようもない自己嫌悪に襲われる。どれほど後悔しても、もう時間は巻き戻せない。

 ただ、兄との間に起きたことは「なかったこと」にはできないのも事実だ。私はこれから先、生涯にわたってこの秘密を抱えて生きていかなければならない。その罪は決して消えない。兄もまた、どこかでずっと同じ罪悪感を背負っていくのだろう。

 「でも……どんな形であれ、この子を愛して育てたい」

 私の中で、子供への想いが日に日に強くなる。それだけがせめてもの救いだと思う。この子には何の罪もない。もし仮に、本当の父が雄介ではなく兄だったとしても、私はこの子を健やかに幸せにしてあげたい。

 兄も苦しいだろう。でも、これ以上、誰も不幸にならないようにするには、私が沈黙を貫くしかない。何より、この子自身を守るためにも――。

8.いつか訪れるかもしれない“真実”の瞬間

 お腹が大きくなりはじめたある日、ふと彼が私の顔を見つめて言った。

 「なんか……最近、顔色が悪いときがある。無理してない? 体調だけじゃなくて……気持ちの面でさ、何か抱え込んでない?」

 このとき、私は一瞬、「すべてを打ち明けようか」と頭をよぎった。けれど、できなかった。思い出すのは、いずれ私と結婚する気満々の彼の姿、夢の中で抱く子供笑顔、そして兄の苦しそうな表情。あまりにも多くの人を傷つけてしまうだろう真実を、私は今さら言い出す勇気を持てない。

 「だ、大丈夫。少し妊娠疲れしてるだけだよ」

 そう言って誤魔化すように笑うと、雄介は「そっか」と言って微笑み、私の頭をなでてくれた。素直に「ありがとう」と言えない自分が、すごくみじめに思えた。私の心は、日に日に小さな嘘で固められていく。

 もし、子供が生まれて、将来何かのきっかけで「血縁秘密」が分かってしまったら、そのとき私はどんな言葉をかけられるのだろう。考えるだけで怖い。そんなことになれば、雄介は私を責め続けるだろうし、彼と子供関係さえ壊れてしまいかねない。

 でも、だからといって今さら「実は違うの」と告げられもしない。私は小さく震える手を握りしめた。

9.結末というよりも、始まり

 いつか、この秘密は私の人生を大きく変えるかもしれない。いや、たとえ誰にもばれなかったとしても、私自身がこの事実を抱えていくことに変わりはない。今、私の中で息づいている命は、本当に雄介と私の子ではない。それでも、私たちはこれから家族”として生きていく。

 私は思う。もしこの子が生まれ落ちて大きくなったとき、何かの拍子で真実を知ることになったとしても、それでも私にできるのは、愛情を注ぎ続けることだけだ。この子に罪はないし、きっと雄介も本当の父親として変わらずに愛してくれる――そう願うしかない。

 兄は、その後、私の住む街から離れるように転勤を願い出たらしい。母には「急に引っ越すことになった」とだけ連絡が入ったと聞いた。私への連絡はほとんどなく、「元気にしてる?」のような短いメッセージときどき届くだけ。返信をするのもためらってしまうから、私は一言「うん」と返すのが精一杯だ。多分これが、私たちなりの“距離の取り方”なのだろう。

 すべてを葬り去ることはできないし、何か別の方法があったのかもしれない。けれど、私は最終的に“雄介との人生”を選んだ。その道が正しかったのかどうかはわからないし、罪悪感は消えない。

 それでも、胎動を感じるたびに、「私は母になるんだ」と実感する。子供を迎える人生。それが私の幸福のカタチかもしれないと、何とか自分に言い聞かせている。揺れる不安とともに、私の“家族”になるはずの雄介や、まだ見ぬ子供と向き合っていく日々が始まる。その先に待つのが光か闇かは、まだ私にはわからない。

 たとえ人には言えない秘密を抱えていたとしても、限りある人生の中で、私はこの子を守り、愛していくしかない。兄もまた、どこか別の街で、自分なりに苦しみを抱えながら生きていることだろう。

 ――お腹の中にいる子供は、彼の子供ではない。

 この現実を抱えたまま、私は静かにお腹をさする。幸せな母の笑顔を演じる自分と、後ろめたい気持ちを引きずる自分。まるで影と光のように揺れる葛藤に耐えながら、これから始まる未来を歩んでいかなければならない。それが、私が選んだ人生なのだ

理解のある彼くんを敢えて振ってみた話

 私が大学生になって初めてできた彼氏は、とにかく「理解のある彼くん」だった。名前達也出会い入学式の日、私が人混みで落とした学生証を拾ってくれたことがきっかけだ。声をかけられたときに見上げた彼の顔は、少し人懐こそうな笑みを浮かべていた。春の日差しの中、なんだかドラマみたいな瞬間で、そのまま私たちサークルも一緒、帰り道の駅も一緒で、自然と連絡先を交換するようになった。

 その頃の私は、大学合格した安堵感と新生活への期待で、浮き足立っていたと思う。地元を離れて初めての一人暮らし。両親の目も届かず、どこか少し自由を楽しみたい気持ちもあった。人間関係も一から作り直し。そんな中で、拾われた学生証が縁となってできた関係……要するに、私は軽い運命めいたものを感じて、あっという間に達也と付き合い始めたのだ。

 付き合い初めのころ、達也自分のことを「あんまり目立つタイプじゃない」と言っていたけれど、その通り、目立って派手に騒いだりはしない。友達喧嘩したり、悪口を言いふらしたりといった話も聞かない。とにかく落ち着いていて、穏やかで、私のどんな話にもにこにこ耳を傾けてくれる。そのうえ、自分意見をしっかり持っていて、私が間違った方向に走ろうとしたら、きちんとそれとなく正してくれる。否定するときも、「それは違うよ」「やめたほうがいいよ」なんて強い言い方をせず、「こう考えたらどうかな?」と別の道を示してくれたりするのだ。

 そんな性格に惹かれて付き合い始めたはずなのに、一年も経たないうちに私の中では「どうしてこんなに物わかりがいいんだろう?」という感情が芽生え始めた。普通だったら多少揉めたりぶつかったりして関係が深まっていくものだと思うのに、達也との間にはいつも波風が立たない。もちろん、穏やかな生活はありがたい。だけど、私自身がもう少し衝突してみたかったのかもしれない。青春とは、もっと揺れ動く気持ちだとか、勢いで飛び出した言葉からお互いの気持ちを探るような、“熱量”のイメージがあった。私たちにはそういう“ドラマチックな盛り上がり”が足りない気がしていた。

 友人たちは「そんな彼、最高じゃん。大事にしなよ」と口をそろえて言っていた。私も頭ではわかっている。「みんなが羨むぐらい完璧な彼なのだ」と。でも、心がついてこない。「最高すぎる彼」は時に息苦しくなるぐらい完璧だった。デートは私の都合や好みに合わせてプランを立ててくれるし、行きたい場所があったら何も文句を言わずについてきてくれる。私が仕事サークルで忙しかったら、時間を調整してくれる。記念日もきっちり覚えてくれて、ささやかサプライズを用意してくれる。ここまでしてくれたら文句をつけようがない。一方で、私がたまにかまってちゃんモードになって自爆しかけても、何も咎めたりはしない。私の言い分を一度受け止めたうえで、「つらかったんだね、わかるよ」と言ってくれる。

 正直、最初は「そうだよね、私の気持ちを分かってくれるんだよね!」と心が満たされていたけれど、少しずつ物足りなさ、というか「理解されすぎている」という歯がゆさが募っていった。私が気持ちを伝えようとする前に、先回りして理解してしまう。「あ、もしかして今日は機嫌悪い? 無理しないでね」「なんだか元気ないね、何かあった?」。そんな優しい言葉をかけられるたびに、なんだか妙に恥ずかしくなって、私が自分自分感情を見つめる前に、達也の側がそれを代弁してしまう。まるで読みすぎるくらい、私の心を読んでしまうのだ。

 実家を出てから初めてできた彼氏だったし、彼が優しいからこそ居心地がいいはずだった。でも、いつしかその「居心地の良さ」が「退屈」と感じられるようになってしまった。平穏すぎて、ストーリーがないのだ。私が望んでいないのに、いきなり波乱万丈な出来事なんてわざわざ起きはしない。とはいえ現実に刺激を求めるのもおかしな話だが、私の中でくすぶるモヤモヤは消えなかった。

 ちょうどその頃、サークルであるイベントの準備に追われていたとき、年上の先輩とやり取りをする機会が増えた。彼は私を振り回すようなタイプで、こっちの予定を無視して仕事押し付けてきたり、「なんでそんなこともできないんだ?」とイライラをぶつけてきたりする。最初は嫌で仕方なかったが、逆に言えば、彼は感情をむき出しにしているぶん、私の腹立ちや焦り、苦しさもそのまま表に出していいと思わせてくれた。そこで初めて、私が「ちゃん反論してもいいんだ」と感じられるようになったのだ。彼と何度もぶつかり合いながらも、実はその刺激を楽しんでいる自分に気づいてしまった。静かな湖畔に石を投げ込んで波紋が広がるように、感情が大きくうねっているのを感じた。

 その感覚を一度でも知ってしまうと、もう達也との平穏日常に戻るのが息苦しく感じられてしまった。彼は決して悪くない。むしろ、私が“もっと波風立てたい”なんて勝手理由を抱えているだけ。でも、その気持ちは抑えきれなかった。ある日、ふと「私、達也と別れよう」という考えが頭をかすめた。もちろん、そんなの間違ってる、と思った。あんなに優しくて理解のある彼を手放すなんて、普通ならありえないし、友達が聞いたら大反対するに決まっている。けれど、その日は全く眠れなかった。頭の中でずっと「このまま付き合っていて、本当に私は幸せなの?」という疑問が渦を巻いていた。

 結局、私がとった行動は「思い切って別れ話をする」という選択だった。季節は夏。夜風が生ぬるくて、不快感すら感じるような夜に、私は達也を近くの公園に呼び出した。別れるつもりで呼び出したのに、いざ目の前に立たれると、胸がぎゅっと締め付けられる思いがした。「なにかあった?」と心配そうに私を見る彼を見て、罪悪感で胸がいっぱいになりそうだった。けれど、私はもう“刺激”を求めてしまった自分に嘘はつけない。少しもめてもいいから、感情さらけ出して、もう一度自分気持ちを確かめたいとすら思っていた。

 私は震える声で言った。「私、もう達也とは付き合えない。ごめんね」

 達也は驚いたような顔で、それから俯いて小さく息をついた。「そうか……辛い思いをさせてたのかな?」と心配する言葉がまず返ってくる。私はなんて身勝手なんだろうと思った。別れ話を切り出した私が、逆に相手心配されるのだ。泣いてすがるとか、怒るとか、そういう感情の爆発はない。いつものように冷静で、「君の言葉を受け止めるよ」と言わんばかりの態度だ。それを見た瞬間、私の心の中でむき出しになっていた感情に、何か冷水を浴びせかけられた気がした。

 「そうじゃないの。達也が悪いわけじゃないんだよ」と、私は必死で伝えた。「ただ……刺激がなさすぎるの。こんなの自分勝手だってわかってる。でも、もっとぶつかったりして、本音さらけ出し合いたかった。達也はいつも私を傷つけないように、慎重に言葉を選んでくれて、でもそれが……私には物足りなかったの」

 自分で言っていても、我ながらどうかしている。こんな理由で別れを切り出すなんて。けれど、達也はそれすら「うん、わかったよ」と受け止めてしまう。私は「ここで少しは怒ってくれないの?」とさえ思った。結局、きちんと話し合った末に、私は彼を振る形で別れが成立した。言い分が自分勝手すぎて、最後は私が泣きそうになったが、達也は静かにありがとう。今まで楽しかった」とだけ言って、私をそっと抱きしめ、それから家まで送ってくれた。

 ドアの前まで見送りこちらが断っても「最後から」と一緒に歩いてくれた彼に、私は後ろめたさと切なさが同時に込み上げた。別れた直後に背を向けるとき、彼の優しい笑顔を何度も思い出して、「本当にこれでいいんだろうか」という後悔が頭をよぎった。友達に後日報告すると案の定、「あんバカじゃないの?」という反応が返ってきた。それでも、私は別れると決めた。これは私が抱えてしまった矛盾だ。彼の優しさに包まれているときはとても幸せなはずだった。でも、それを重荷に感じてしまったのも事実なのだ

 その後、私は一時的に先輩との関係にのめりこみかけたものの、やはりそれは長くは続かなかった。先輩はただ率直に言葉をぶつけるタイプで、常にバタバタトラブルを呼び寄せていた。いろいろなドラマが日々起きる反面、心が疲弊してしまうことも多かった。私が欲しかったのは“穏やかすぎない関係”だけれど、かといって“安らぎ”まで手放す気はなかったんだと、今さら気づかされる。わがままだと思う。でも、そういうものだろう。人間欲望は複雑で、“当たり前にある安心感”と“突き動かされるような刺激”の両方を兼ね備えた関係なんて、そう簡単に手に入るものではない。

 それでも私は、あの夏の夜に達也に伝えた気持ちを「間違いだった」とは思わないようにしている。なぜなら、あのときは本当にそう思ったし、そうしなければ自分に嘘をつくことになっていたから。もし我慢して付き合い続けていたら、いずれもっと酷い形で爆発していたかもしれない。それに、達也最後最後まで私の気持ちを受け止めようとしてくれた。私に必要だったのは、「誰かに受け止めてもらう」ことではなく、「自分自分感情をはっきり言葉にする」ことだったのだと思う。

 その後、卒業間近に達也とは偶然キャンパスで会った。久しぶりに見た彼は、少し髪が伸びて、相変わらず穏やかな笑顔で「元気?」と声をかけてくれた。どうやら新しい彼女ができたらしく、私には思わず「おめでとう」と口から出ていた。嫉妬心とか、そういうのはほとんどなかった。ただ、本当に安心したのだ。あれだけ理解のある彼なら、きっと誰とでも上手くやっていけるのだろうし、彼自身幸せになってほしいと思ったからだ。

 帰り道、私は少しだけ思い出を振り返りつつも、もう達也が隣にいない生活特に寂しく思わなかった。それは私が成長したからかもしれないし、あるいはもう達也のことを「元彼」としてしか見られなくなったからかもしれない。そう考えると、あの日あの夜、汗ばんだ手のひらで彼の手を握りしめ「別れたい」と告げた決断は、私にとって間違いではなかったのだと、改めて思う。

 私には私の人生がある。達也には達也人生がある。私たちはそれぞれ別の道を歩んでいく。そして、今度誰かと出会い付き合うときには、同じ過ちを繰り返さないとは言い切れないけれど、自分が本当はどんな関係を望んでいるのかを、もう少し丁寧に見つめられると思う。刺激的でドキドキするだけの恋よりも、安心して本音をぶつけ合える相手。そんな相手出会えたらいいなと願う。

 こうして、私は「理解のある彼くん」を敢えて振るという選択をした。周りから見れば「何を贅沢なことを」と思われるかもしれない。でも、そのときの私は自分の心の声に正直になりたかった。衝突し合うことも、時には幸せの形のひとつだと感じていたから。あれから時間が経ち、今の私は達也みたいに優しいだけの人よりは、自分気持ちを素直にさらけ出せる相手がいいかもしれないと思う。そんな私は、結局わがまま矛盾だらけなのだろう。けれど、恋愛において100点満点の答えなんて最初から用意されていないのだ。自分に正直であることが、私にとっては一番大切なことだった。

 ――これは、私が理解のある彼くんを敢えて振ってみた話。後悔がないかと問われれば、少しはあると言わざるを得ない。それでも、あの別れがあったからこそ、私は自分が何を求めているのかを知ることができたのだ。人生には数えきれない選択があって、どれが正解かなんて誰にもわからない。だからこそ、自分で選んだ道を信じて、進んでいくしかない。いつか振り返ったときに、「あのときそうしたかったんだもん。仕方ないよね」と笑い飛ばせるぐらいには、自分大事にしてあげたいと思う。

システムエンジニア界隈に一つ聞いてみたいことがある

SEとして働いている人達って、年末年始仕事はどういう仕組みになっているのか。

なぜこのようなことを聞きたいかというと、1月2日の未明に発生したNTTドコモOCNシステム障害のことだ。

システム障害が発生したのはお正月三が日だが、SEの人達も当然休暇だったはずである

しかネットインフラ一年中動き続けるわけだから技術スタッフも当直体制のようなものは組んでいるのだろうか。

今回のシステム障害であるが、d払いについては半日以内に復旧したようであるが、gooサービス全般については48時間に渡って使用不能になった。

正月返上対応したSEには頭が下がる思いだが、それにしても時間がかかり過ぎではないか

サイバー攻撃側も、年末年始の時期はSEがいないことを知った上で今回の攻撃を行ったのだろうか。

テストステ論 akiradeveloper氏の主張

2013年退職ブログブクマで再浮上していたので、チラ見した。

コロナワクチンによる免疫ファック

https://www.akiradeveloper.com/post/menfa/

毒チンを打つと、自然免疫破壊される。 正確には、ワクチン後天性免疫不全症候群になる。 簡単にいうと、エイズになるということだ。

おれはこれを、免疫がファックされると表現し、 略して「免ファ」と呼んでいる。

ではどのくらい免疫が弱まっているかというと、「癌になるくらい」だ。

ワクチニス田中敦子、死去

https://www.akiradeveloper.com/post/vaccinist-tanaka-atsuko/

一年の闘病生活ということなので、おそらくワクチンによるターボ癌ではないだろうか。 田中敦子は3回打ってる。3回打つと確定で免ファされることは何度も述べてきた。

YouTube では顔出しで反ワク活動をされていた。

https://www.youtube.com/@GodAimAkira

2024年は最高の一年だった

年収から生活費を除いた黒字が300万

円安株高が進んで+1300万

いやあ、一年3分の2は笑って過ごせたような気がする

2025年もこれくらいいい年にならないかなぁ…

トランプ親分、本当にお願いします!!

ブラコン妹が激しくウザい

 俺には、二歳下の妹がいる。一般的に「ブラコン」というと、「お兄ちゃん大好き♡」と言わんばかりに愛情を注いでくる妹を想像するかもしれないが、うちのはそれを遥かに通り越して「ウザい」レベルに到達している。名前真奈(まな)。俺は一応「健太(けんた)」と名乗っているが、この妹だけは決して俺のことを「健太」とは呼ばない。

「おにーちゃん、朝だよ! 起きてる? 起きてないよね? 起こしに行っちゃうよ?」

 朝の6時。目覚ましよりも正確に飛び込んでくるこの声が、本当に鬱陶しい。平日の学校ならまだわかるが、今日日曜日だ。部活バイトもない貴重な朝に、どうしてこいつはこんなにも元気なのか。

 妹が俺の部屋の扉を勢いよく開ける。コンコンノックする概念はどこへ行ったのか。ベッドに突撃してきそうな気配に身構えるが、俺は慣れたものだ。ぎゅうっと布団を抱えて寝返りを打ち、「今、すごくいい夢見てたのに……」とムニャムニャつぶやいた。

「ねえお兄ちゃん、早く起きて! 今日お兄ちゃんと一緒に買い物に行くって約束したじゃん!」

 ちょっと待て、そんな約束などした覚えは……ない。が、真奈の頭の中ではどうやら「自分一方的提案したこと約束」らしい。俺は溜息をつきながら、布団から頭だけ出して相手を見る。

「寝ぼけてるの? 先週の土曜日に『来週の休日は一緒に外出しようね』って言ったの、お兄ちゃん忘れたの?」 「いや、それは真奈勝手に言ってただけだろ」 「じゃあイエスともノーとも言わなかったよね? つまり、それはイエスなんだよ!」

 その論理はどこからまれたのだろう。こんな屁理屈に付き合っていられない。大体、日曜日くらいゆっくり寝かせろってのに……。仕方なく俺は観念して、渋々起きあがった。

「30分だけ待て。シャワー浴びるから」 「うん、じゃあ早めにお願いね♪」

 真奈は満面の笑みを浮かべて、俺の部屋を去っていく。その姿を見るだけで頭痛がするが、俺は無理やりカーテンを開けて朝の光を目に受ける。今日の予定は、ショッピングモールで妹に振り回される一日になるんだろう。高校二年の妹を連れてどこを回るんだか……。はあ、だるい。だが、断れば断ったで、また「お兄ちゃんに嫌われた!」と落ち込みモードに入られ、それはそれで面倒だ。妹ってやつは、いくらブラコンでも男の扱いをわかってなさすぎる。

 シャワーを浴びて着替えを済ませ、リビングに行くと、すでに朝食が用意されていた。真奈エプロンをつけてフライパンを振っている。両親は共働きで、朝早くから仕事に出てしまうので、休日はだいたい俺と妹の二人きりになることが多い。こうして朝食を作ってくれるのはありがたいのだが、それ以上に「俺の傍にいたい」という意図が見え透いていて、こそばゆいというか、面倒くさいというか……

「お兄ちゃん目玉焼きは半熟でいい? いつもどおり塩コショウで食べる? それとも醤油にする?」 「……いつもどおりで」 「はーい。任せて!」

 妹の視線が、やけにきらきらしている。こんなテンションで毎朝絡まれるのは本当に堪える。俺がソファに腰を下ろすと、妹はうれしそうに鼻歌を歌いながら料理を仕上げ、まるでレストランのように見映えまで気にしたワンプレートを差し出してきた。

「召し上がれ、お兄ちゃん」 「……いただきます

 うまい。そこは素直に認める。真奈料理が上手いし、家事手際がいいから、そこは本当に助かる。けれど俺が「ありがとう、美味しいよ」と言うと、「えへへー」と言って顔を赤らめ、さらに俺に近寄ってくるから困る。視線を外そうとしても、まるで小動物のような瞳でずっとこちらを見つめている。

「そんなに見てると食べにくい……」 「だって、お兄ちゃんがおいしそうに食べてくれるの見るの好きなんだもん」 「……ブラコンこじらせすぎだぞ、お前」

 俺が呆れたように呟くと、妹は嬉しそうににへらっと笑う。「ブラコンだろうがなんだろうが、お兄ちゃんはお兄ちゃん!」みたいな勢いで、胸を張っているのが痛々しい。普通の妹なら「えー、そんなに兄のこと好きじゃないよ」とか否定するものじゃないのか?

 食事を終え、皿洗いは妹がやるというので、俺は先に着替えの支度をすることにした。なぜなら「お兄ちゃん、今着替えるの? 見ちゃダメ?」と言い出されると本気で厄介だからだ。そこだけは死守しなければならない。

 結局、支度を済ませてリビングに戻ると、妹はちゃっかり俺のコートほこりを払っていた。まるで執事か何かのつもりなのか。「どうせなら私のコートも払ってくれよ」と言いたいところだが、言うだけ無駄だろう。何も言わずに外に出ると、妹がピタリと俺の左腕にしがみついてくる。

寒いね、お兄ちゃん」 「はいはい、行くぞ」

 こうして、まるで恋人のように腕を組む妹と一緒に、近所のショッピングモールへ向かう羽目になった。俺は18歳の大学一年、妹は16歳の高校二年。一応、年齢的にはそこまで離れていない。だが、このイチャつきぶりはどう見ても普通きょうだいではない。それでいて、妹は周囲の視線をまったく気にしない。むしろ「どう? 私のお兄ちゃん、カッコいいでしょう?」みたいに見せびらかしているフシすらある。

 モールに着くと、妹は嬉々として服屋や雑貨店を回りだした。俺が少しでも反応を示すたびに、「お兄ちゃん、これ似合うと思う?」「あ! このセーターの色、お兄ちゃんが好きなやつだよね?」と、矢継ぎ早に話しかけてくる。うなずくだけで「うん、やっぱりそうだよね!」と興奮し、俺の手を取ってレジへ向かおうとするから困る。

「買うの? それ、高くないか?」 「うん、でもお兄ちゃんが少しでも興味示してくれたから。これ着て、お兄ちゃんに見てもらいたいの」 「……まあ、試着くらいはすれば?」 「うん!」

 試着室に入り、鏡の前でくるくる回る妹を見ていると、やはり普通かわいいと思う瞬間もある。だが、問題は妹がそれを自覚したうえで「お兄ちゃんにだけは見せたい」と張り切っていることだ。しかもこの妹、友達といるときは「兄に興味ない風」を装っているらしい。わざわざ同級生に「真奈ちゃん、兄いるんだってね。どんな人?」と聞かれると、「えー、うちは普通だよ、全然かっこよくないし」などと取り繕うらしい。……実に腹立たしい。だったら家でもそうしろと思うが、家ではその反動が全部俺に向かってくるから手に負えない。

 そんなこんなで、妹の服選びに付き合って数時間。ふと、妹がカフェコーナーでソフトクリームを買ってくると言い出したので、俺は待合スペースの椅子で待つことにした。荷物持ちのバッグには、妹が買った服や小物がぎっしり詰まっている。ここまでくると、彼氏役を任されているような錯覚すら覚えるが、それを本当に「彼氏気分」になって楽しめるなら、俺もこんなに苛立たないのに。いや、そもそも実の妹だ。そんな心境になれるはずもない。

 少し空いた時間スマホをいじっていると、ラインの通知が光った。相手大学同級生女子――朱里あかり)だ。先日同じサークルで知り合った子から、「今度の飲み会健太くんも来るよね?」という確認の連絡が入っている。朱里はけっこうノリが良くて、話しやすい子。実はちょっと気になっているんだが、妹がいるからどうこうというわけではないにせよ、俺にプライベート自由時間ほとんどないのがネックだ。妹がいつも干渉してくるせいで、大学生活の楽しみも半減している気がする。

「お兄ちゃん、どうかしたの?」

 妹がソフトクリームを2つ手に戻ってきた。どうやら俺の表情を見て、何か感じ取ったらしい。気まずさを隠してスマホポケットしまう。

「いや、なんでもない。大学友達から飲み会の誘いがあって……」 「ふーん。行くの?」 「……行くよ、たぶん」

 妹が少しだけ眉をひそめたのを俺は見逃さなかった。嫌な予感がする。まさか、ここから「誰が参加するの?」とか「女の子いるの?」と尋問が始まるのでは。すると妹は、まるで拗ねた子どものように唇を尖らせた。

「お兄ちゃん、私の知らないところで遊ぶのかあ」 「当たり前だろ。俺だって大学生なんだから」 「そっか……。じゃあ私も友達と遊ぼうかな。あーあ、でも高校友達バイトがある人多いし、もうすぐテストもあるし……」

 そういう問題ではない。妹には妹の生活があるんだから、俺を基準自分の予定を立てるのはやめてほしい。俺は心の中でため息をつきつつ、ソフトクリームを受け取り、一口かじる。冷たい甘さが口の中に広がるが、気分はあまり良くならない。妹が「美味しい?」と笑顔を向けてくるのに、俺は曖昧に「まあまあ」と返すだけだった。

 午後も、妹に引きずられる形で雑貨店書店を回った。俺が気になるコーナーに立ち寄ると、「お兄ちゃん、それ何? 見る見る!」「こういうの興味あったっけ?」と付きまとってくる。一人でのんびり見たいと思っても、横からちょっかいを出してくるせいで集中できやしない。帰ろうと言っても、妹は「最後に向こうのゲームセンターだけ寄ろう」と言い張り、クレーンゲームに熱中し始めた。

「お兄ちゃん、これ取って! 私にぬいぐるみプレゼントしてよ!」 「自分でやれっての」 「だってお兄ちゃんと一緒にやりたいんだもん~!」

 人目をはばからず甘えてくるこの調子。もはや呆れを通り越して、引くレベルだ。俺が渋々100円玉を投入してアームを操作してみても、なかなか景品は取れない。一方、妹が「ちょっと貸して」と言ってやってみたら、意外にもあっさり取れたりするから不思議だ。そんなときも「お兄ちゃん応援のおかげだよ♪」などと言って、俺に抱きついてくるから気が気じゃない。周りの視線が痛い……。

 ようやく帰り道に着くころ、外は夕日でオレンジ色に染まっていた。荷物の重みで肩が痛いが、妹の方は「いっぱい買えて大満足~」とご機嫌だ。俺は「今日だけで一体いくら使ったんだよ……」と半ばあきれながらつぶやく。すると妹は「お兄ちゃんと過ごす時間プライスレス!」とわけのわからないことを言い出す始末。本気でウザいが、こいつなりに兄のことを慕っているのだけは伝わってくる。

 家に帰り、夕食を作る気力もなくなった俺は、コンビニ弁当で済ませようと言い出した。だが妹は、「せっかくの日曜日なんだから、私がちゃんと作るよ」と言い張る。慌てて「いや、もういいよ」と止めようとするも、「お兄ちゃんソファで座ってて!」と強引に台所へ消えていく。こうなると俺にできることは、テレビをつけて適当チャンネルを回すくらいだ。

 ジャージに着替えて、ソファでダラダラしていると、妹が途中でやってきて「調味料、どこ置いたっけ?」とか「お兄ちゃんご飯炊飯スイッチ入れてくれた?」などと質問を投げてくる。姉妹じゃなくて妹だけど、まるで新婚夫婦のやり取りじゃないかと考えてしまい、背筋が寒くなる。

 しばらくして食卓に並んだ料理は、どれも手が込んでいて美味しそうだった。疲れた体にしみる優しい味わい。俺は素直に感謝するが、そこに必ずと言っていいほど妹の「べたべた攻撃」が入る。

「お兄ちゃん、食べさせてあげよっか?」 「いや、自分で食べられるから」 「大丈夫大丈夫。あーん……」 「だから、いいって……」

 これではまるで幼児扱いだ。表面上はツンと突っぱねるが、妹があまりにも押しが強いので、最終的には「まあ、いっか」と甘んじてしま自分も情けない。なんだかんだ言いながら、俺もどこかで妹の手料理に癒やしを求めているのかもしれない。家族だしな、仕方ない。

 そんな日常いつまでも続くのかと思っていたある日のこと。妹がスマホをいじりながらニヤニヤしていたので、つい「何見てるんだ?」と聞いてみた。すると妹はわざとらしく「え~、教えな~い」とそっぽを向く。俺は怪訝に思い、「お前がそんな態度とるなんて珍しいじゃん」と続けると、妹はほんのり頬を染めて、「気になる? 気になるならもっと私に優しくしてくれたら教えてあげる」とからかうように笑った。

別に、気にならないけど」 「ふーん。どうせお兄ちゃんは私のことなんかどうでもいいんだよね~」

 妹は拗ねて見せるが、その背中はどこか嬉しそうにも見えた。いつもはあれほどベタベタくっついてくるのに、この日は珍しく部屋に引きこもってしまう。おかしい、これは一体どういうことだ? そう思いつつも、「面倒ごとは放っておけばそのうち妹から寄ってくるだろう」と高をくくっていた。

 ところが、その夜になっても妹は部屋から一向に出てこない。俺がシャワーを浴び終わって、いつもならリビングで一緒にテレビを見ている時間帯なのに、まったく気配がない。さすがに少し気になって部屋のドアをノックしてみると、「なに?」と抑え気味の声が返ってきた。

「……お前、夕飯は? まだ食べてないだろ」 「うん、あとで食べるから先に寝てていいよ」

 妙な距離感に、俺は胸の奥が落ち着かない。あれだけ「お兄ちゃん大好き♡」とまとわりついていた妹が、急にそっけないと逆に不安になる。何かあったのか、それとも単なる気まぐれか。もしかして、あのスマホ相手は男なのか? そんな可能性を思い浮かべている自分に驚いた。いや、妹が彼氏を作るのは自由だし、むしろあれほどのブラコンが誰か他に興味を示してくれるならありがたい。でも、いざそうなると、何とも言えない複雑な気持ちが湧き上がってくるのはなぜだろう。

 結局、その日は妹を放っておくことにして、自室へ戻り布団に入った。しかし、気になってなかなか寝付けない。こんなに落ち着かないのは初めてかもしれない。妹がいないと解放感があるはずなのに、逆に静寂が堪えるというか……。どこまで俺は妹に振り回されれば気が済むんだ。

 翌朝、寝起きが悪い頭を抱えてリビングに行くと、妹はいつもどおり料理をしながら、「おはよー、お兄ちゃん」と微笑んでいた。だが、その笑顔は昨晩の出来事をなかったことにしているかのようで、どこか不自然な明るさが滲んでいる。そして俺が突っ込む間もなく、妹は鍋の蓋を開けて、「もうすぐできるから待っててね」と言うのだった。

 ――ブラコン妹は、激しくウザい。それは今も昔も変わらない。だが、時に何か隠しごとをしている様子が垣間見えると、妙に落ち着かなくなる自分がいる。正直、妹のベタベタが嫌だと思っていたはずなのに、こんなにも翻弄されるとは……。これから先、俺たちにどんな変化が訪れるのかはわからない。だけど少なくとも言えるのは、妹の「お兄ちゃん好き好き攻撃からはまだまだ逃げられそうにない、ということだけだ。

 そして、妹がこれからどんな形で俺に突っかかってくるのか、さっぱり予想がつかない。だけどまあ、ウザいウザいと言いながらも、俺はそれなりにこの日常に慣れ始めているのかもしれない。ブラコン妹が激しくウザいなんて言いながらも、心のどこかで当たり前のようにそれを受け入れている自分がいる。これって一体何なんだろう。

 いつか、俺が大学生活の中で彼女でも作ろうものなら、妹は一体どんな反応をするのだろうか。それはちょっと想像しただけで恐ろしいが、どこかワクワクもしてしまう。ひょっとして……これが共依存ってやつなのか? 違う、違う。断じて違うだろう。とにかく、家族としての境界線は死守しつつ、上手く付き合っていく方法を見つけるしかない。

 そんな思いを抱きながら、俺は毎朝鳴り響く妹の「起きて! お兄ちゃん!」というコールに、これからも頭を抱えるのだろう。振り回されるのは勘弁だが、まあ、これはもう一種の“日常”なのかもしれない。

2025-01-04

今年の抱負: やったことのないことを10個する

今年の抱負として、今までにやったことのないことに10個挑戦してみることを思いついた。

とりあえず自分で思いついたのは、宝くじを買う、前から参加して見たかった読書会に参加する、くらい。

あと何かあるかな

いいアイデアがあったら教えてほしい。

自分スペックとしては

定職あり。クリエイティブ系。

40代後半、独身

ちなみに持病があって多分寿命はあと15年ほど。

その治療費結構かかるので金は無い。なので世界一周とかは無理。

チョコザップとかサウナとかかなあ。あんまり気乗りしないけど。

バンジージャンプとかは体調的にも無理。

今までに迷って結局いつも選ばなかった方を選ぶような、そんな一年にしてみたい。

婚活したい

相談

 私は婚活に向けてどう自己アピールしていくべきか?


スペック

 男性34歳169cm64kg。

 年収600万公務員資産は3000万(ほぼ米株)。

 似ていると言われた有名人は、サンボマスター山口King Gnu井口(髭かな?)、北朝鮮金正恩(笑顔)。


目的

 再来年度、2年間の帯同不可の海外出張を予定(希望)しており、帰ってきたら37-8歳に。子供欲しいのに婚期逃す焦りがあり、活動したい。


懸念

 例えば高学歴の人、アカデミズムの人、クリエイターの人、料理家の人……とかと出会ってみたいと思ったが、出会えるのか?職業や経歴でふるいにかけるのは悪手か?ふるいにかけたとて自分がふるいに耐える相応しい相手か?

 一度オタク相談所のオンライン相談を受けたことがあるが、なんというか生産者消費者場違い感を覚えてそっと閉じた。改めて地方にある大手の門を叩こうかと思うが、効率的相談を行うにあたって準備は何をすべきか?フォーマルクラシカルマナーが嫌いならば相談所は避けるべきか?

 結婚相談所登録している人はある程度の金銭の余裕のある人、というスクリーニングはあるのか?

 相談所は東京以外は厳しいか

 相談所に登録するにあたって、自分理想とする人と出会えるのか?究極的には、素敵な人と出会うためにはどうすればよいか?そのために、どのような自己アピールをしていく戦略が望ましいか相談所の人にいち早く自分のことを理解してもらうにはどうすれば良いか

 マッチングアプリも、当たり障りのない文章で書けばマッチングはするが、押しに弱いので疲弊する。マッチング数を最大化する戦略より少数精鋭を呼び寄せる戦略の方が良いか?例えばここに書くような文章をそのまま載せるくらい尖らせたほうが個性的な方とマッチする可能性あるだろうか?


 ここには業者さんもいる気がするので、ぜひご助言いただければ幸いです。


以下蛇足


来歴

 学生時代恋人おらず。好きな人と喋るだけ。

 大学・院・職場男性9割の中で過ごす。

 社会人なってからネトゲで知り合った1人と遠距離一年半ほど付き合う。大人しい方で、天性の美声で可愛らしい方だった。私の優しいところが好きだったらしい。他の男と仲良くなっていくのを見て嫉妬したところフラれる。

 その後マッチングアプリ登録。一カ月で20いいねくらい。10人くらいと会話。半数近くはすぐにドロップ。3人ほどとLINE交換、2人ほどと会う。

 自販機経理の方と食事、家で映画鑑賞2回。積極的なボディタッチがあり、奥手な私にはありがたかった。スタイルが素敵な人だった。仕事で困っていることを相談してくれて、マクロ組んで自動化できる方法を伝えたら喜んでくれて、頼られ甲斐があった。積極的なのは嬉しい反面、求められる時以外の私の意見が無いものとして扱われがちなことを徐々に認知したため、お祈り

 銀行の方と3回デートしたのち、5年ほど付き合う。ものすごい美人で、天然な受け答えが大変愛らしく、万人が好感持つのだろう、転職後もお客さんからよく貢がれてた。一方でこだわりが強く、宿舎引越し手続き終わった後に引越さない等、私は自分職場の庶務担からブラックリスト入り予告される程度には我儘に振り回された。帯同不可の出張時に1人(と親)で子育てをどうするかでお互いの懸念点が払拭できず、別れることとなった。私の優しいところが好きだったらしい。

 別れた後、再びマッチングアプリ登録。一ヶ月で20いいねくらい。5人ほどとやりとりをし、1人と会う。

 福祉関係の方と食事のみ2回。積極的コミュニケーションをとろうとしてくれて、私のしょうもない話でも笑ってくれる素敵な人だった。ものすごく落ち着いてて優しく丁寧な方だったが、少し読解力に不安があり、お祈り

 現在マッチングする五大都市に出るまで5,6時間かかる僻地勤務なこともあり、4月都市転勤まで活動休止することにする。


性格

 好奇心が強い。個性と呼べる程度には多分強い。したことないことなら法と健康の許す限りは一度はなんでもしてみたい。多様性信者

 自発的な行動力は弱い。だらしない。自分を律するのは苦手。他人のためなら頑張れる。

 ASD傾向がおそらく強い。こだわりを自覚し、できる限りそれを崩す努力を重ねたい。意図せぬ心無い発言をしてしまい怒らせてしまうことが多々あった。2度目は繰り返さないように注意するが、基本性能がある程度ポンコツ

 年賀状などが非常に苦手。これで伝われ私の特性。準備して書けばいいだけなのに1ステップ1ステップできない。やるとなったらガッとやる。

 ASD傾向といいつつも表情はどちらかというとある方かもしれない。笑顔が印象的らしい。不満がある時は眉間に寄せた皺によく指を当てられた。

 政治思想保守リベラル安倍派や維新を憎んでいるが基本はてブしか毒は吐かない。

 ボケることが多い。ツッコミは下手。コミュニケーションはそれほど得意な方ではなく、慣れてはいないが、おそらく当たり障りのない感じ。慣れるとよくボケる

 課題解決能力は高めを自負。国総も受かったがノンキャリ志向(当時)で一般入り、専攻異なる異業種だったが関連学会入って一年で賞とれたりはした。

 容姿清潔感は自信がない。相手の好みに合わせたいが、ファッションセンスもないので指示待ちになる。それなりに無難かなと思うシャツを外界との接続用に用意してる。仕事は無個性シャツスラックス

 業務繁忙期には過食して太ったり、閑散期にはランニングして標準体型に戻ったりしてる。63-68kg。過去の推移は基本ふくよか。

 半額惣菜大好きで守銭奴な傾向があるが、使う時は一気に使う。特に新しい体験(主に飯)と子には金かけたい。

 可愛いものが基本好き。文鳥うさぎ特に好き。

 マナーエスコートが苦手。経験値不足を補う学習コストを払いたくないというバイアスもあるが、本心からやることなすこと素で行いたい(ASD…)。奢らないとか道路側歩かないとかそういうわけではないが、善意タダ乗りしようとする人を避けたい。婚活スーツラウンジで、みたいな型は、楽なフォーマットではあるもののそれが相手の本性を隠す気がして、乗り気になれない。やってみたらやっぱそれが楽なのかもしれないが。

 ……不要情報も多い気がするな。長文書いてしまう傾向あり。捨てられないタイプ


求める相手

 自分が求めているもの分析できていない。手助けを求める。

 友人の奥様が、たわいのない会話から政治の話まで中立なのに中身のあるお話方をされてて、羨ましいと思った。

 非常に雑な言い方をすると、頭の良い方とお付き合いしたいと思った。でも、ペーパーテストが苦手な人でもコミュニケーション能力が凄まじく高い方はいるし、無償の愛を注ぐ力がある方はもうそれだけで素敵すぎる。一方で、例えば医者マッチングしたことあるが、お医者さんなんですねとコメントしたらレッテルで人を判断する差別主義者と罵られたことがあり、色々擦れてるんだなと同情しつつもこのような短気短絡は好ましく思わない。頭が良いの範疇不明瞭だ。

 何かしらの専門性に長ける方だと嬉しい。博物学でも、看護でも、イラストでも、ファッションでも、スポーツでも。何かしら誇りを持って極めている人、自分にはないものを持っている人は尊敬する。ただ、今までお付き合いした方々もみなそういった素敵なところがあり、基本、人は深く付き合ったらどこかしらそういうポイントが現れてくる気がする。このスクリーニング機会損失を生むだけな気もする。

 容姿にこだわりはないが、自分のことを棚に上げてばつが悪いが、健康であると嬉しい。

 資産運用価値観(結婚前の資産はお互いが好きに使う)が合う人、転勤族との結婚OKな人は優先度高い。私がr>g教と心中するの許してくれると嬉しい。転勤については帯同・単身赴任の他に、リスク許容度に応じて転職視野に入れたい。

 子供できても夫を嫌いにならない人と結婚したいが、これは見分け方・結婚後の自分の身の振る舞いも含めてどうすればよいのか不明

 可愛い感性が合うと嬉しい。完璧人間は苦手。

お金はあればあるだけ選択肢が増えるのである方と付き合えると少し嬉しいが、そのスクリーニングで機会を損失することは避けたい。

 討論を嫌わない人だと嬉しい。私は父とよく討論をし、おかげで多少弁が身についたと喜んでるが、母からはよく煩わしいと怒られた。子供と真面目な話をするのをやめさせられると悲しいので、できればその辺りの価値観合う人だと嬉しい。……これはどうやったらスクリーニングできるんだろうか?

 ゲームを一緒に遊べる人だと嬉しい。共通趣味を過ごしたい。テレビゲームでもボードゲームでも探鳥でも温泉でも鑑賞でも。よかったらスプラトゥーンしたい。

 ダジャレとか韻踏んだりとかシュール自虐とかを笑ってくれる人だと嬉しい。……こういうのは求めるとは違うか。別にこの辺あわなくても他のところであえばそれでいいし、無言の時間を仲良く過ごせれたらそれの方がほんとに嬉しいし、結局は相性の話かもしれない。それは会って話をして探るものか。

 優先順位がつけられていない。端的に表すなら私は何を求めているのだろうか?

anond:20250104145949

冬が厳しすぎないこと単体は悪くないんだけどさあ…

そこは素直に賛同できるんだけどさあ…

 

どう考えても冬が厳しすぎなくなるかわりに

夏が長すぎ・どう考えても殺人的な暑さとバーター交換なのが

頭にちらついて楽しむだけに没頭できない

 

スパコンは2070年には桜が咲かなくなると予言している

桜は一定量の低温期間の連続があって初めて花を咲かせるスイッチが入るらしい

寒い時期が減るということは咲かなくなるということ

ソメイヨシノだけなのかどうかは知らんが…

2070年ってすぐだよ

自分はぴんぴんしてる予定だし

おそらくスパコン予言より早く桜は咲かなくなり、

灼熱の夏と残暑だけの一年になると思ったら

冬が厳しくなくていいね♪に集中するの無理だわ

ツイッター学歴職歴掲示必須にしない?

検挙責任推定無罪マクロ経済学必須栄養

なんでもいいんだけど、学部一年レベルどころか高校せいですら知ってる知識を知らない人達妄言が、裁判経済外交美容の各分野でバズってるの見てると頭痛くなってくるんよ…

学歴見て、ああこの人はそれなりの法学部卒か、この人はFラン経済卒か、この人は高卒かあ

で聞く価値も話す価値も無いのを選別できりゃいいんだが

つーかそもそももうネット見ないで本だけ読んどけばいいのか、嫌ならやめろだわな

不安と戦う日々がまた始まる

今年はカレンダーの並びがよく弊社は5日までお休みをいただいている。あ奇跡の9連休もあと2日。ここまで7日間、仮初の逃避にうつつを抜かし、惰眠を貪る毎日はとても楽しかった。帰省がてら久しぶりの友達にもあって好きなことを話すのは楽しかった。子供たちとのんびり過ごす日常愛情に満ちていた。

だがもう終わりだ。またあの日々が始まる。次の長期休暇まで、俺の心は持つだろうか。いっそのこと飛ばしてくれれば楽になれると思うが、俺の置き場所会社も困っているようだ。

正月に引いたおみくじには「願い事は叶わない、決断できない日々が続く、人のために全力を出すことが幸福への道、」と書いてあった。あきらめをつけるにはちょうどよい言葉だ。この不安抗うのをあきらめ、人のため、社会のために生きる一年にする。

anond:20241227104436

セルフトラバ。『クイズ☆正解は一年後 2024』見た。正直そこまで面白くなかったけどマスパン可愛かった・・・

2025-01-03

正月から彼氏と大喧嘩した話

正月からと奮発しておせちを買った。それで一緒に食べたんけど、彼はただ黙々と食べる。こっちが「味どう?」って聞いても「普通」としか言わない。

いやいやいや、せっかくおせちを食べてるんだから、もう少し楽しんでほしいじゃん。それにこれ4000円ぐらいしたんだよ?って言ったら急に箸を止めて「え…マジで別に牛丼でも良かったんだけど」とか言い出す始末。

その瞬間、思わず爆発した。 はぁ!?意味わかんないんだけど!!?って。お正月だよ?おせちだよ!? 一年の始まりを祝う特別料理だよ!? それを牛丼でも良かったなんて…もうどういう感性してんのって話。

でも彼は全然悪びれた素振りもなくて、別にそんな高いの買う必要なかったじゃん。他の物の方が良かったんじゃない?なんて言い出す始末。それを聞いて、さら激怒した。

だってさ、食事って毎日するものじゃん?生きていくために必要ものじゃん?例えば、エヴァってあるじゃんヱヴァンゲリヲン。あれってめちゃくちゃ人気あるけど、知らなくても生きていけるよね?

私なんか25年間エヴァを全く知らずに生きてきたけど、全然困らなかった。でも、ご飯は違う。食事は生きていくために必要ものだよ?それなのにこだわりも興味もないとか、ほんとに意味わからんだって、食べることって人生の中で結構大事な部分じゃない?なのに牛丼で良かったって… お正月よ?

それでも彼は非を認めず「別にそんなに怒ることじゃないじゃん」なんて言うんだよ。ふざけんな!!!!!!

こういうのって年末でやめることもあるんだな……

さとみ(関西弁護士

@satomi_k3942

改めて言うことでもないかもしれないけど、先月で子どもシェルター活動から卒業しました。

団体のもの運営方針子ども支援方針が私の考えと合わなくなったからです。

昨年一年の間に多くのメンバーが抜けていってしまいました。

私もできる限りこの活動を支えたいと踏ん張ってきたけど、心が折れてしまいました。

子どもシェルター活動が無くなった分、余裕が出るはずなので、他の活動に力を注いでいこうと思います

午後2:21 · 2025年1月3日

6,778 件の表示

ふとりたに

@takeemon19

2時間

お疲れさまでした

どうしようもないですなあ

さとみ(関西弁護士

@satomi_k3942

2時間

ありがとうございます...。

また今度ゆっくり話聞いてください🥺

ふとりたに

@takeemon19

2時間

了解です✨

M&AアドバイザーA

@beatles__beatle

2時間

大変お疲れ様でした。

さとみ(関西弁護士

@satomi_k3942

2時間

ありがとうございます

これまでに支援した子とは引き続き連絡取り合っていくつもりです。

Sおま(司法試験受験生はお前なんだよ!)

@s_omaenandayo

1時間

お疲れさまでした…致し方ありませんね…さとみ先生お気持ちに寄り添いたいです…

さとみ(関西弁護士

@satomi_k3942

1時間

ありがとうございます🥹

そう言っていただけて嬉しいです♥️

ひな

@osk0168

1時間

お疲れ様でした。

さとみ(関西弁護士

@satomi_k3942

1時間

ありがとうございます🥹

こんな形で終わらせたくなかったので、それだけが残念です。

A big bonsai しいがし

@shiigashi

2時間

お疲れさまでした

さとみ(関西弁護士

@satomi_k3942

1時間

ありがとうございます😊

なつみ

@sakura_sunset2

2時間

こんにちは(*˙︶˙*)ノ

お疲れ様でした(* ᴗ ᴗ)⁾⁾

さとみ(関西弁護士

@satomi_k3942

2時間

ありがとうございます

もっと見つける

さとみ(関西弁護士

@satomi_k3942

とうとう弁護士10年目! 子ども関係お仕事多め。 弁護士仕事ツラい…というツイートを多く見かけるので、弁護士仕事ポジティブな面をたくさん発信できればいいな~と思っています弁護士楽しいよ!DMでのご相談お断りしております

[]2024年に読んだ本、後編

7月

読書(16冊)

グレッグ・ベア「鏖戦/凍月」。

室井光広「おどるでく」

加藤類子「もっと知りたい上村松園 生涯と作品

森敦「月山鳥海山

エリザベス・キューブラー・ロス、デヴィッド・ケスラーライフ・レッスン」★★★

内藤正人「もっと知りたい歌川広重 生涯と作品

福永文夫「日本占領史1945-1952 - 東京ワシントン沖縄」★

平子達也五十嵐陽介、トマ・ペラール 「日本語・琉球諸語による 歴史比較言語学」★★

荒木健太郎「読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし」

後藤達也「転換の時代を生き抜く投資教科書

戸田久実「アサーティブコミュニケーション

しみけん「SHIMIKEN’s BEST SEX 最高のセックス集中講義

自衛隊/防衛省協力「自衛隊防災BOOK

自衛隊/防衛省協力「自衛隊防災BOOK2」

中野京子「怖い絵 泣く女篇」

中野京子「怖い絵: 死と乙女篇」

漫画

石田ゆう「天国に生まれた僕らの話 石田ゆう短編集」

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 1」

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 2」

1000decillion「Morals under a pagoda -Rome-」(同人誌

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 3」

美術

「カルダー:そよぐ、感じる、日本」於・麻布台ヒルズ ギャラリー

「夏の優品展 一味爽涼」於・五島美術館

8月

読書11冊)

ジェイムズ・ポスケット「科学文明起源: 近代世界を生んだグローバルな科学歴史

大石力「英語発音綴り-なぜwalkがウォークで、workがワークなのか」★★

ビルブライソン「人体大全 なぜ生まれ死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか」

鶴見香織 (著), 尾崎正明 (監修)「もっと知りたい東山魁夷 生涯と作品 (アートビギナーズコレクション)」

荒木健太郎「雲の中では何が起こっているのか」

鈴木裕介「心療内科医が教える本当の休み方」

鈴木裕介「我慢して生きるほど人生は長くない」

狩野博幸もっと知りたい曾我蕭白 生涯と作品

小谷賢日本インテリジェンス史-旧日本軍から公安内調NSCまで」

H. R. エリスデビッドソン北欧神話」(再読)★★★

世界神話事典」(角川書店)(再読)★

漫画(3冊)

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 4」

藤崎竜封神演義外伝 仙界導書」

タイガー「よんこま十三機兵防衛圏!! こちセクターX 3」

美術

デ・キリコ展」於・東京美術

感覚する構造法隆寺から宇宙まで –」於・WHAT MUSEUM

内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世小宇宙」於・国立西洋美術館

国立博物館東洋館、本館)

ニコライ堂東京復活大聖堂

昆虫 MANIAC」於・国立科学博物館

9月

読書12冊)

塚﨑朝子「新薬に挑んだ日本科学者たち 世界患者を救った創薬物語」★

保坂直紀「地球規模の気象大気の大循環から理解する新しい気象学」

村重寧「もっと知りたい俵屋宗達 生涯と作品

平山亜佐子山田参助戦前尖端語辞典

掛谷秀昭・監修「Newton大図鑑シリーズ大図鑑

玉蟲敏子もっと知りたい酒井抱一 生涯と作品

古川武彦・大木勇人「図解 気象学入門 改訂版 原理からわかる 雲・雨・気温・風・天気図」

山本紀夫「高地文明 「もう一つの四大文明」の発見」★★★

小川晶子「アートビギナーズ もっと知りたい竹久夢二 生涯と作品

古川武彦、大木勇人「図解・天気予報入門 ゲリラ豪雨や巨大台風をどう予測するのか」

老川慶喜日本鉄道幕末明治篇 蒸気車模型から鉄道国有化まで」★★

尾崎正明・監修「もっと知りたい速水御舟 生涯と作品

漫画(4冊)

肋骨凹介「宙に参る」一巻~四巻

美術

高槻市歴史民俗資料館

高槻市しろあと歴史

「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展 ―追憶のオルソン・ハウス」於・アサヒグループ大山崎山荘美術館

10月

読書12冊)

山本紀夫、稲村哲也・編集ヒマラヤ環境誌 山岳地域自然シェルパ世界」★★★。

坪木和久「激甚気象はなぜ起こる」

老川慶喜日本鉄道大正昭和戦前日露戦争から敗戦まで」

羽田正 「増補 モスクが語るイスラム史: 建築政治権力」★★

老川慶喜日本鉄道昭和戦後平成国鉄誕生からJR7社体制へ」

稲垣栄洋「知識ゼロから植物不思議

中川裕アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」」

渡部雅浩「絵でわかる地球温暖化」

細田亜津子「雲の上の哲学者たち - トラジャ族が語りかけるもの

小和田哲男戦国武将手紙を読む: 浮かびあがる人間模様」★

異常気象気候変動についてわかっていることいないこと (BERET SCIENCE) 」

藪本晶子「絶滅危惧動作図鑑

漫画(4冊)

大石まさる「水惑星年代記

枝田「国家心中

1000decillion「Morals under a pagoda -China-」(同人誌

1000decillion「Morals under a pagoda -Medieval Europe-」(同人誌

美術

挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展はにわ」於・国立博物館

モネ 睡蓮とき」於・国立西洋美術館

11

読書10冊)

オーウェン・ホプキンズ「世界の名建築解剖図巻 新装版」

中川裕補訂「知里幸惠 アイヌ神謡集」

オーウェン・ホプキンス「名建築歴史図鑑

阿部謹也中世を旅する人びと」★★

武部健一道路日本古代駅路から高速道路へ」

深見奈緒子イスラーム建築世界史」

俵万智訳「みだれ髪」★

桝屋友子「すぐわかるイスラーム美術 建築・写本芸術・工芸

穂村弘シンジケート[新装版]」★★★

ニック・カルーソ、ダニー・ラバイオティ動物学者による世界初の生き物屁事典 ヘビってオナラするの?」

漫画(1冊)

1000decillion「Morals under a pagoda -Islam- イスラム」(同人誌

美術

「平安文学、いとをかし 国宝源氏物語関屋澪標図屏風」と王朝美のあゆみ」於・静嘉堂文庫美術館

「ハニワと土偶近代」於・東京国立近代美術

朝倉文夫没後60年特別展ワンダフルライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」於・朝倉彫塑館

12

読書(13冊)

建築知識247月号 新石器・古代王朝から清朝まで 中国建物と街並み詳説絵巻」

波平恵美子「ケガレ」(再読)

山崎晴雄、久保純子日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語」(再読)。

山本高穂、大野智東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸漢方薬西洋医学で見る驚きのメカニズム」★★

阿部謹也ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界」★★★

藤岡太郎「三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち」

溝口優司「[新装版]アフリカ誕生した人類日本人になるまで」

阿部謹也中世の窓から

いがらしみきおぼのぼの人生相談 みんな同じなのでぃす」★

藤岡太郎フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体」

黒田泰三もっと知りたい長谷川等伯 生涯と作品 (アートビギナーズコレクション) 」

阿部勤也「中世の星の下で」

鎌田浩毅「富士山噴火南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ

漫画(2冊)

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 5」

いがらしみきおぼのぼの人生相談 ひととくらべちゃダメなのさ」

美術

特別展文永の役750年 Part2 絵詞に探るモンゴル襲来―『蒙古襲来絵詞』の世界―」於・國學院大学博物館

ゴミうんち展」於・21_21 DESIGN SIGHT

良い一年だった。

anond:20250101175130

別れた理由すら書かん、ごみみたいな投稿やな。男か女かすらもぼやかしとるし。そもそもなんで別れたん?お前さんがメンヘラ爆発させたんか?相手一年無駄にしよって、ホンマにクソみたいな人間やなぁ、以外の感想が浮かばんわ。

2025-01-02

理系池澤夏樹世界文学全集をほぼ全部読んだから五段階評価する⑤

【前】anond:20250102174224

2-07「精霊たちの家」 イサベル・アジェンデ 木村榮一訳★★★★

世代女性たちの年代記であり、「百年の孤独」と対比されるんだけれど、こちらのほうがずっと読みやすい。ちなみにガルシアマルケスコロンビア人で、アジェンデチリ人

しかし、女性物語としての記憶は薄れていて、覚えているのは暴君として君臨していた祖父エステバン・トゥルエバのことだ。彼が地元女性強姦して産ませた息子が、因果が回って彼の孫娘を強姦する。因果というか、悪い行いの結果って一番弱い立場の人に最悪のしわ寄せがくる。しかし、孫娘の嘆きや苦痛強姦の苦しみの割にはごく短く語られている。

同じく、よしもとばななアルゼンチンババア」かなにかで、語り手がいとこに犯されそうになったことをさらりと書いているのだが(そして、そのいとことほとんど恐れもなく顔を合わせるのだが)、性暴力について文学でどう扱えばいいのかは自分はよくわからない。女性からセクハラされた僕だって迷う。性暴力表現するときにどれくらい気をつかうかは、殺人事件よりも慎重になっている印象がある(それだけ殺人が稀になったってことかもしれない)。

書かなかったのか、書くことができなかったのか。アンソニー・ドーア「すべての見えない光」でも、ソ連兵に犯されたドイツ人女性がたくさん出てくるが、彼女たちが戦後どう生きたのかについては、わずしか触れられない。

道徳的理由表現規制されるのは、真実から目をそらすことになる気がするので好まない。一方で、当事者の声を無視しても結果的には良い物にはならない。このあたりは想像力の飛翔との兼ね合いでいつも居心地が悪くなる。「好きなように書かせろ」という書き手としての自分と、「当事者以外が勝手なことを書くんじゃないよ」と別の自分がいつも喧嘩している。

2-08「パタゴニア/老いぼれグリンゴブルースチャトウィン 芹沢真理子訳/カルロスフエンテス 安藤哲行訳★★★★/★★

ブルースチャトウィンパタゴニアを読むと、旅はいい、とため息が漏れる。何度だって書くが、紀行文はいい。定期的に読みたくなる。その土地しかない暮らし風土、それゆえに自分たちと異なった風習を持ち、理解しがたい態度を取る人々。航空機以前のように、数か月の旅を空想するのが好きだ。チャトゥインはオーストラリア舞台にした「ソングライン」もある。アボリジニは他の文化の持ち主には見えない道をたどり、万物名前を付けて大陸中を歩いてきたのだ。

カルロスフエンテス老いぼれグリンゴはあまり記憶していない。モデルとなったアンブローズ・ビアスの書いた「悪魔の辞典」はかなり好きなんだけどな。筒井康隆を始めいろんな翻訳があるのでオススメ

フエンテス短篇集「アウラ・純な魂」のほうがずっと面白かった。老いが迫る男、幼馴染のようにべったりした兄妹の別離、小さい頃に一緒に遊んであげた小さな女の子の末路、鏡のある真っ暗な部屋で魔術によって若さを保つ老婆、それから脱走兵が出てくる。

2-09「フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者」ミシェル・トゥルニエ 榊原晃三訳/J・M・G・ル・クレジオ 中地義和訳★★/★★

ミシェル・トゥルニエフライデーあるいは太平洋の冥界」はかなり観念的な話だったと記憶している。文明自然を対比させるために(?)読者に理解やすロビンソン・クルーソーとカオティックな行動をするフライデーが出てくるのだが、舞台ロビンソンが島そのものとの性交子どもが生まれるという神話的な世界だった。これを読んだ後で、理解を深めるためにデフォー原作を読んだのだが、記憶していたような絶海の孤島ではなく、近くに南米大陸がある島だった。そういえば子どものための抄訳版にも、近隣から人食い人種が攻めてくる描写があった。

M・G・ル・クレジオ黄金探索者」は姉と弟の閉じた世界が壊れるというか、外部の世界を知るような話だったと記憶している。姉と不可分な存在となって、マダガスカルサトウキビ畑を歩いていた場面があったはずだ。小さな子供の目から見た植民地世界の、どこかに宝物が埋まっているんじゃないかと期待しながらも、閉塞した記憶だ。ラストでは故郷家族恋人黄金もすべて失い少年期が終わる。しかし、不思議と読後感が清々しいのはなぜだろう。まるで、すべてはここから本当に始まるのだ、という気分である

ル・クレジオ難解な作品とそうでない作品の差が激しい。「海から来た少年」はまだわかりやすいんだけれども、太陽を見つめて意図的盲目になる「大洪水」は二回読んだはずなんだがさっぱりわからなかった。

2-10「賜物」ウラジーミル・ナボコフ 沼野充義訳★★★★

一時期ナボコフがすごく好きで、文学講義シリーズも読んだんだよね。前のエントリで書いた「ロリータ」だけじゃなくて、ソ連から亡命した冴えない教授を主役にした「プニン」だとか、架空の国ゼンブラを舞台にした架空の詩と、それに対する真実虚構かわからないような注釈が、見開きの右と左に分かれていた「青白い炎」だとか、そもそも実在する世界舞台にしているかどうかさえ疑わしい兄妹の恋物語「アーダ」だとか、みんな好きだった。で、これらは英語創作されているんだけれど、最後ロシア語で書いたのがこれ。詩人になるまでのお話

難民のように食うや食わずではなかったけれども(そしてそのせいで政治的過小評価されることもあるけれど)、ナボコフはやっぱり偉大な亡命作家の一人だ。でも、ユーモアを忘れていない。

で、本作では片想いをしている女性を思い浮かべながら、どの女性を見ても彼女のことを思い出し、彼女連想できないタイプ女性には嫌悪を覚えたという趣旨のことを書いていて、ちょっとだけ分かるんだけれどひどいことを平気で言う作家だなと苦笑いをした。

フョードルコンスタンチノヴィチに向かってうら若い牛乳瓶を持った娘がやってきたが、彼女はどことなジーナに似ていた。いや、より正確に言えば、この娘には、彼が多くの女性たちに見出しているある種の魅力――それは明確なものであると同時に、無意識的なものであった――ひとかけらが含まれていたのだ。そして、彼はその魅力の完璧ものジーナの中に認めていた。だから、そういう女性たちは皆、ジーナとある種の神秘的な親族関係にあるということになるが、その関係について知っているのは彼一人だったのであるもっとも、その関係の具体的に言い表せと言われても、彼にはまったくできなかったけれど。(ただ、この親族関係の外にある女性たちを見ると、彼は病的な嫌悪感を覚えた)。

僕は基本的に豊かな知識を持ち、普通に文章を書くだけでその該博さがこぼれてしまうために、結果的にひけらかしと受け止められてしま作家が割と好きで、一時期円城塔にもどっぷりハマっていた。一方で、「ロリータ」については、暇なときパラパラとページを開いていると、語り手の身勝手さがだんだんと鼻につくようになってきた。ハンバート・ハンバートって、でっぷりしたおばさんを見て、「ニンフェットの美しい肢体を生き埋めにした棺桶だ」って趣旨のことを平気で言うんだもん。性格悪いよね。

とにかく、前は金に困っていない人間が、道徳を踏みにじっているのを美々しい文章で糊塗しているのが(当時は悪とは何か知りたかったし、悪いことをしている狂った人間の話が読みたかったし、知性を感じる文章が好きだった。そういう意味でも「悪」を扱った遠藤周作がすごく好きだった)面白くてしょうがなかったのだが、いまとなってはそこまででもなくなっており、自分の中で「ロリータ」の魅力が少しかすんできた。それとも僕が少女に心惹かれなくなっただけなのか。

なんにせよ猛烈な魅力を感じていたのにプツンと魔力が消えてしまうことはある。以前は三島由紀夫が大好きだったのに、「豊饒の海」を読む前に魔法が消えた。たとえば「潮騒」を読もうとしたら、彼の文章リズムが心に響かず、全然読めなくなっていた。

少女と言えば、初めて「ロリータ」を読んでいた二十代の頃、一年に数回ほど発作的に年端もいかない少女に対する強烈な憧れが募っていた時期があったのだが、少女と知り合って仲良くなるプロセス現実的に細かいところまで検討すると、真っ当な手段がどこにも存在しないと気づいて、途端にこうした欲望への嫌悪の情が浮かんび、緩解していった。それに、無知相手自分利益のためだけに利用するのは邪悪定義に当てはまってしまうしね。

おそらく、当時の自分が憧れていたのは現実少女ではなく、思春期の頃に空想するような、成長の痛みや性の悩みに寄り添ってくれる同い年の少女で、その記憶を引きずっているに過ぎないのだ。つまり、幼馴染への憧れだ。そういう少女思春期の頃に出会えるはずはないし、自分問題自分解決しないといけない。そのうえ、よしんば実在したとしても、そんな少女とは「ノルウェイの森」のキズキと直子や、「海辺のカフカ」の佐伯さんと彼女恋人のように閉じた関係になってしまうだろう。結局は、成長の痛みを引き受けないことによる歪みを必ずや生み出すだろう。そういう空想上の女の子自分自身の鏡像ユングのいうアニマで、つまるところこれは自己愛である。今はむしろ年上好きである

(どうでもいいけどウィキペディアロリコン写真集記事、内容がやたらと詳しいんだがこれって倫理的にどうなのよ。誰かが興味持っちゃったらどうすんの)

2-11ヴァインランドトマス・ピンチョン 佐藤良明訳★★

ピンチョンはよくわからない。陰謀論ネタにしているんだろうが、直接扱ったエーコフーコーの振り子」のほうがエンタメとして好き。陰謀論的な思考ちゃんと茶化しているしね。個人的にはエーコが作中で既存の有名どころの陰謀論をすべて統合したオリジナルの壮大な陰謀論を作り上げているあたりがヤバい。あるいは架空史の仁木稔の「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」か。困ったことに、これらの作品が発表されてから陰謀論ネタとして面白い物から現実の脅威となってしまっている。

エーコが楽しめてピンチョンにピンとこなかった理由を考えてみると、たぶん元ネタとなる知識をどれくらい知っていたかに尽きる気がする。自分キリスト教やオカルティズム、カバラや魔術については多少わかるのだが、六十年代アメリカポップカルチャー現代エンタメには詳しくない。だが、この作品は実際、死をもたらすツボ押しマッサージが出てきて「あと何日でお前は死ぬ」みたいな「北斗神拳」っぽいネタを扱っている。なんせこの爆弾を埋め込まれるのが日本人サラリーマンなのだ

2-12ブリキの太鼓ギュンター・グラス 池内紀訳★★★

文庫本にして三冊の本を無理やり一冊に押し込んで、小さな活字二段組みなので読むのがしんどいし、「早く読み終えなきゃ」って焦ってしまった覚えがある。馬の生首のシーンが有名だよね。

三歳で成長するのをやめたダンツィヒ回廊生まれ少年主人公の癖に、義母を寝取って子どもを産ませているんだから、とんでもない話だ。純粋無垢なままでいるために三歳よりも大きくなるのをやめた話と思わせて、実は様々な女性恋愛遍歴をしている。家族が次々と殺されて行ってもね。

そういえば、さっきモテる奴の話を読んで何が面白いのかと書いたけれども、舞台現代日本でなければ別世界ファンタジーとして享受できるらしい。幼馴染のロマンスだって、別の国や時代舞台ならまだ受け入れられる。たとえばロンゴス「ダフニスクロエ」だけじゃなくてコレット青い麦」も割と好き。どっちも少年側が人妻に性の手ほどきを受けるので、これで多少性癖が歪んだ気がする。村上春樹海辺のカフカ」と合わせておねショタに目覚めてしまった。あと、青春物があまりきじゃないのに、「十三機兵防衛圏」はプレイできているの、あれが一つは君と僕みたいだけみたいな閉じた雰囲気じゃなく、感傷ダダ洩れの地の文章が無く、群像劇からってのもある気がする。

話を戻す。うじうじしているくせに、本当はモテることにすごく憧れているただ。だが、十五分の自慰行為あいだならエロ漫画主人公と同一化できるかもしれないけれど、数時間かけて読む文学では自己同一化魔法は解けてしまう。細かい設定があるのだから自分との差異がどんどん強調される。自分は到底なれそうにもない、かっこいいキャラモテても、ちっとも面白くないのであるしかしこんな話を聞かされる読者も面白くないだろうしこのあたりで切り上げる。小説ダメ人間、僕が先に好きだったのにという人間にならなんとか自己同一化できたのである(余談だが、かつての週刊誌の中づり広告のようなエロス無法地帯ウェブ広告で「カラミざかり」が出てきたとき主人公の来ている服のロゴに「cuckold」と書いてあったが、これは英語で「寝取られ男」という意味である。そういう芸の細かいところ、わかる人にはわかる小ネタは好きよ)。

少し現実的に考えてみれば、滅茶苦茶にモテ複数女性から同時に交際を求められたら、しかも好みの相手でなければ、それはそれで面倒そうなのであるが、嫉妬と羨望に狂っているさなかにはそれはわからない。同じく、浅ましいことに3Pとかも憧れるけれど、よしんばそんな機会が訪れたとして、絶対気をつかうし面倒くさい。自分が手に入れられなかったもの理想化されて頭の中で猛烈な輝きを持つが、一度頭を冷やしてみよう。

続く。

2024匿名ダイアリーTOP200

備考

ランキング1位の「あなたが癌になった時に最初に知ってほしい事」が挿入し忘れていたので追加(id:ancvさんコメントありがとう!)

順位ひとつ分変えるのがめんどいので0位とさせてもらいますm(_ _)m

2025新年増田達にとって良い一年になりますように🎍

リンク

2024匿名ダイアリーTOP201-400

2024増田文学300

ランキング

順位はてブリンク備考
04233あなたが癌になった時に最初に知ってほしい事
12524マンションリフォーム虎の巻
21972強盗団の件、犯罪エアプの人達は平和ボケしすぎ
31895兵庫県知事選でおきたこと
41790スパイスカレーのレシピ本を作った。Kindleで無料配信しているからダウン...
51752エアコンは安いダイキンEシリーズが良いよ。取り付け業者は自分で選ぼう
61708イケメンだけど街コンのトークがみんな下手すぎるからアドバイス
71685(追記)在米増田、トランプが勝った理由がよく分かる
81654介護に関するクソバイス (増田編)
91567好きなポッドキャストについてまとめる
101558子育て終わった!やったーー!!【問い合わせに関する追記】
111555実家の近所に住むじいさんを車に乗せて買い物に連れて行った三日後
121476最後の投稿です
131469職場のADHDのAさんが辞めてくれて嬉しい1
1414607年適当に自炊してきて調味料について思ったことを書く
151420道民にはメジャー、道外人には「なにそれ?」なお土産
161325年金制度と老後のお金について知っておくべき話
171307正常独身青年、先祖の戸籍を取り寄せる
181221クソ不動産業界の闇 マンション売却で500万損しないための警告
191205保険会社CEO暗殺という激アツニュース
201197「清潔になりたい男たちへ」に倣っておすすめアイテム書くよ
211194《追記》フレンチという一生モノの沼を薦めたい
221173関東地方で桜餅を騙っている簀巻き野郎について
231158頼むから男は「今すぐ」化粧水を塗れ!!(追記でデッキ公開)
241140犬とおばあちゃん助けたら最近かなりいい感じ
251134タイミー疲れたよ日記
261095旦那さんと同じタイプかも。力になれれば。
271077清潔になりたい男たちへ
281059コミュ障が10年かけて社交的になって気づいたこと
291039年末調整と確定申告で知っておいた方が良い話
301038anond:20241007225745介護必要な親→地域の包括支援センター相談
311029東京とその周辺ののおすすめの博物館美術館
321026メガネをいろいろ作ってみた感想
331025夫に好きな人がいる
341015anond:20240115160604ダウンタウン、好きだったんですよ
361000普通の人が注文住宅で99点をとる方法
37974日本人はなぜ「生産性の高い社会」を理解できないふりをし続けるのか
3897230歳になってもう取り返しがつかないんだなと理解した話
39951夫の作る麻婆豆腐が絶品
40937コワーキングスーパー銭湯ランキング(東京近郊)
41933初めてスティック掃除機を買う前に知っておけ
42927村上隆が何をやろうとしているのか理解して嫌いではなくなった
43924マッチングアプリで知り合った男性にしてもらって嬉しかったこと
44923NHK-FMに起こっている異常事態
45922フルリモートで田舎に戻ったけど文化がなくて無理すぎる
46919東京ディズニーリゾートは、過去イチ遊びやすくなってる
47915日本人女性の海外売春の現状●続きあり
48908旧NISAの満期の対応方法anond:20241112194211
49897全部ア段にすると古典インドっぽくなる言葉
50885婚活してたけどまともな男性がいない
51885片思いしてる彼氏持ちの職場の子に勇気出して告白してみたら人生詰んだ...
52883この人は自分がわりと人間のクズであることを自覚した方がよい
53880選挙に行ってきたらブクマ・トラバする日記
54879中国がわりとやばい件について③
55876この1年で確定申告がめっちゃ簡単になってるよ。 anond:20240905180330
56875性犯罪者の更生過程
57867中学生の息子に勉強を教えるときにやった内容
58867高いメシ、うまくてワロタ
59865妻が、息子を、チー牛と言い出した
60856あなたのバイブル本教えて
61829週刊少年ジャンプ史上最も重要なマンガ20選
628252024年に読んで良かった5冊の本(他年度も追記)
63819中間管理職のコツを教えるよ!
64816調味料Tierリスト(ルーキー〜シルバー帯まで)
65813石丸氏インタビュー全文
66811なんかいい感じの名曲ってあるじゃん
67799投資で2,000万円以上ものカネと、6年間という膨大な時間を無駄にした
68799煽りじゃなくて40代の男性は何のために生きているのか教えてほしい
69791弱者男性やってた頃の恋愛観
70789「詐欺電話は名指しで来るよ」という注意喚起
71783にじボイス(旧DMMボイス)はエロゲーを学習している
72777anond:20240120113950発達障害かどうかってのは多分関係ない
73777月刊アフタヌーン史上、最重要な漫画10選
74772パワーレズつらいので男と結婚した【追記有】
75768(筆者男です)(追記しました)男だけど異常に胸がデカいキャラが苦手
76768R.I.P.松本人志
77762ITクソつまんなくなった。
78761生活保護のケースワーカーやってるけどもう無理
797602019年に貸金庫から行員に1千万盗まれた人の動画
81759美味しいケーキ屋ランキング
82754みんなの2023年買ってよかったもの教えて
83752彼女が妊娠した
84745(追記あり)旦那が娘の名前を「ことり」にしないかと言い出した
85733生活保護を抜けた。
86732東京トイレ攻略法
87732ライフハックと言うにはあまりにしょぼい小ネタ集
88732とある行政経験者からの石丸伸二評
89728祖父のお葬式で無双した
90723日常会話できない彼氏と一生過ごすのキツイ【追記】
91723夫が1年半会社に行っていなかった
92721住民の反対運動で街が衰退した話すき
93721確定申告e-Taxがくそすぎる。
94719最低価格帯からもうちょっとだけお金出すと幸せになれるモノ教えて
95717炎上しても謝罪しないほうがいい(2024年版)
96715110年前の女性の投書「女にモテない夫を持った私の感想」
97713おもんない男性諸氏に少しだけアドバイスというか具体例
98712旦那がぶつかりおじさんだったので、離婚した話
99709夕飯出したら夫が号泣して家出した
101704anond:20240415150811ディズニー初心者が陥りそうな罠を補足
102702みんなが加入してるサブスク教えて
103695太っているから離婚したいと言われた
104695市販カレールー総評
105693みんなは生きるモチベーションをどうやって保っているのだろう
106693大阪の好きなカレー屋さん
107686anond:20240123214345昔そこは国土の中心だった
108683お前らは食べ放題のよろこびを忘れてしまっている
109682溶接工やめた
110679妹が自殺して2年[追記しました]
111678三大、パソコンで目からうろこだったこと
112677おまいらが子どもの頃に熱中していた小説を教えて
113674産後の男性の作業マニュアル
114673若い人に言っておくけど、意欲があるうちにやれよ
115672加湿器は、象印かダイニチが良いよ
116669大人のディズニー再履修(シンデレラ,白雪姫,美女と野獣,眠りの森の...
117668繊細さんの行動原理
118667正しいペニスの出し方
119667右翼と左翼をお前らにめちゃくちゃわかりやすく解説してみるよ
120667anond:20241120012804斎藤知事に入れなかった兵庫県有権者ワイの思考
121667anond:20240618223138夫にゴミ出し代わるからお茶作りかわってと言った
122665競プロ出身者の使えなさは異常
123665俺の持論間違っていると思うから反論してくれ
124661anond:20240207223219 ワーキングメモリを消費しない料理テクニック
125660彼氏が正しすぎて別れたことある
126660東出昌大が熊のもつ煮食べてる動画見てたら泣けてきた
127659anond:20241029220006本当に夫婦別姓選択制が導入されたら
128659あなたが選ぶ音楽のベストアルバムを教えてください
129658仕事中寝てしまう、助けてほしい
130657晴海フラッグ、こんな所に住むな!!!!!!(追記)
131656最終回が面白い漫画を教えて欲しい
132655KADOKAWAのハッキングの話チョットワカルので書く
133655anond:20240114232910削除済
134654anond:20240531110922削除済
135651同人女として、男性サークルへの毒マロが理解できてしまうので解説する
136650清潔になりたい男たちへ に倣っておすすめアイテム書くよ その2(日焼け...
137649ロリータ、男ウケ悪すぎておもろい
138648迷いに迷って歯列矯正を始めて1年経ったので経過を共有したい
139647子育てがチョロすぎるww
141635家を出るのに早すぎる時間なんて無いよ【追記した】
142634うちの会社に入ってきた新入社員、めっちゃ頭いいらしいんだよ
143633副業はね、無いんですよ
144633anond:20241107153932シリコンバレーキラキラした生活をしてる俺が雑感
145632中学の時、個人的に性格が合わないやつがいた
146631職場のADHDのAさんが辞めてくれて嬉しい2
14762930代おっさんのダイエット術
148628車いすを押してきた人間として、いま複雑な気持ちでいる
149626本屋大賞ホント糞。早く終われ
150625オーセンティックバーに行こう
151622anond:20240817140645削除済
153621いったいなぜ自民党はこれほど負けたんだ?
154620anond:20240802154924
155620全てのエンジニアが必ず見るべき9のYouTube動画
156619KFCのアプリやばすぎて笑う
157618隠れヤリマンが思う男の痛い瞬間ランキング
158615腫瘍を取ったら姉だった話
159614共産党さん、所得控除が実現しそうになった途端逆張りへ
160614CAT6A準拠を名乗るフラットLANケーブル←こいつゴミです
161613本当に皆生きてて「サマンサ田端」とか思わないわけ?
162613多くの男にとってセックスは承認欲求だと何度言ったら伝わるのだろうか
163612スーパーで冷凍うどんの麺だけ買ってるやつwwwww
164611みんなの家で信仰されている美容・医薬品
165607今一番推してるマンガを教えてくれないか
166607anond:20240517232037
167607タイパが悪いので別にやらなくていいゲームランキング
168605書いたな、俺の前で、外国地名の日本語表記の話題を!
169604臭いお方は服と体以外を洗ってないんだと思う
170603刺し身マリネがうますぎて🍣に戻れない
171601服を作って分かったけど、やっぱUNIQLOって凄えわ
172599人生で一番ショックを受けたこと
173598妻よ、ケーキ作り卒業してくれ
174598最近、富裕層ってマジで金使わないので消費税はクソだと思う話
175595二子玉川の堤外地問題と小字地図に関して幾つか指摘その1
176594anond:20240205232254
177590都内のマンション高すぎ
178590[追記あり]精子が出ない体でも子供ができた
179589Googlemapのステマ店が分かるサイト作ったよ
180587もうマジでわからん
181587プロジェクトX、出演NGなのでは。あるいは富士通半導体の敗北の歴史
182587シュークリームを捨てる妻
183586anond:20240608044855精神科医だが躁鬱の情報の整理をば
184585NISAやオルカンが本当に儲かるなら何で他人に勧めるの?
18558540歳の時、生涯独身を覚悟してヲタ活邁進を決意した私が44歳で結婚するこ...
186584オマエラの初めて買ったCDおしえろ
187584学生時代に恋愛を経験しておかないと何故詰むのか
188583本当にしてよかったセックス
189583もう社会保障を削っていいから手取りを増やしてくれよ
190582anond:20240828005126 産後の恨みは一生おじさんと、未来のお父さん達に伝え
191582インデックス投信を成立させる技術
192580anond:20240220203300
193578AmazonのUIがダークパターンすぎて酷すぎる
194577免許証情報を盗まれて、クレカ勝手に作られた話
195576アラサー女だが彼氏との関係が詰んだのでマジでアドバイス欲しい
196576経営者やけど、最低賃金1500円が目標っていわれてるけど、年収換算で288万...
197573成人映画館行ってきた話していい?するね(2024.6.19追記)
198573anond:20240116194927ホームステイ日本人男子家事をしない
199572妻に合わせると旅行がめちゃくちゃつまらない
200571生きていく理由を教えてくれ

理系池澤夏樹世界文学全集をほぼ全部読んだから五段階評価する②

【前】anond:20250102171528

1-07「ハワーズ・エンド」E・M・フォースター 吉田健一訳★★★★

人をたくさん知れば知るほど、代わりを見つけるのがやさしくなって、それがロンドンのような所に住んでいることの不幸なんじゃないかと思う。わたししまいには、どこかの場所わたしにとって一番大事になって死ぬんじゃないかという気がする。

続く三冊は二〇二一年頃の別のエントリで一度褒めている(anond:20210301080105 とか)。

この本は場所への執着や記憶をもとに二つの家族の話を物語っている。一時期なぜか「インドへの道」や「眺めのいい部屋」、それから天使も踏むを恐れるところ」を立て続けに読んだのだが、今になって振り返ると、なぜそんなに良いと感じたのかが、記憶からすっかり抜け落ちている。土地や家に対する執着やそれにまつわる因縁がどぎつくはないがちゃん表現されていたからかもしれない。漱石っぽいと日記に書いていたのだが、では漱石っぽさとは何なのかがよくわかっておらず、逆に漱石英文学っぽいのかもしれない(関係ないけど、夏目漱石を久し振りに読もうと思ってパラパラとめくっていたら、当時の知識人のひけらかしが今の大学生っぽくてなんだか恥ずかしくなってきた。あと、漱石長編って貨幣経済というか金の話ばっかりだけど、その萌芽って「坊ちゃん」で山嵐と金を受け取るか受け取らないかで意地の張り合いをしているところにある気がする)。

このエントリにしたって、自分過去の好みや性癖について書いてはいものの、ではなぜそんなに当時は好きだったのかが、いま一つ理解できなくなっていて、過去日記を読み返しても想起できないことが多々ある。もっときちんと日記感想文を記しておけばよかったかしかし、ある時期はまるで依存するかのように活字に触れていた。落ち着いて感想を書きとめる間もなく、浴びるように濫読していた。現実から目を背けるかのように書物に埋没していた。フィクションだったら何でもよかったのだろうか。そう思うと少し悲しいが、その濫読が今の感受性を作っているのかもしれない。

1-08「アフリカの日々/やし酒飲み」イサク・ディネセン 横山貞子訳/エイモス・チュツオーラ 土屋哲訳★★★★★/★★★★

イサク・ディネセン「アフリカの日々」は最高だった。とかく植民地としてのアフリカ収奪貧困という文脈から語られやすく、確かにそうなのだけれど、でも場所によってはコンゴ自由国ほど滅茶苦茶ではなかったし、では具体的にはどんな感じだったのかをこの本は見せてくれる。中にはこの著者のように、当時の人種的偏見という制約はあるにせよ、相手文化を知ろう、誠実であろうとしている人もいたのだろう。「ライ麦畑」でホールデン少年が褒めていたのもうなずける。

からと言って歴史正当化できるわけではないのだが、感情だけで歴史議論をしてはいけないし、知識がないのに印象だけで語るのはきっと同じくらい罪深い。当時生きてきた人たちの存在無視するわけだからね。黒人白人って軸も実はけっこう解像度が荒く、事物単純化を含んでおり、特定の側面はアメリカ合衆国特有だ。この著者はデンマーク人で直接の宗主国人間ではないし、アフリカにはインド系など様々な人々が暮らしている。

エイモス・チュツオーラ「やし酒飲み」は神話なのでツッコミ不要だしツッコミ不在だ。

世界神話を読んでいると、なぜか人類創造前なのにその辺におじいさんとおばあさんが住むんでいたりするし、天地開闢以前なのに山や川があるし、神様人間の違いがいい加減だったり、普通に変身能力があったりするし、この小説にも日本神話にもそうした側面がある。とはいえ神話ゴリゴリしたロジックを求めてもしょうがないのであり、「こうして今ある通りの世界社会が成り立っているのです」と語ることに意味があるのだろう。なお、アフリカ文学と聞くと個人的アチェベが最初に出てくるんだが、それとは別に祖父本棚から貰って来たアレックスヘイリールーツ」はまだ積んである

1-09「アブサロム、アブサロム!ウィリアム・フォークナー 篠田一士訳★★★★★

これは別の友人が薦めてくれた本。彼は「おっさんになると文学が読めなくなり、生物学歴史の本ばかり読むようになる」と言っていたが、本当にそう思う。和訳で二十巻くらいある「ファーブル昆虫記」とか数年前に読んだし。なお、熱量ヤバいのでこれ以外のフォークナーの本は読めていない。

語り手が複数おり、時系列バラバラなので(クンデラも星を五つ付けてた。自覚してなかったけど、僕ってこういう時系列シャッフルが好きなのかね?)、一見とっつきにくいのだが、情報を整理しながら読んでいくうちに、これはサトペンという男の一代記であるとわかる。肉体を鍛えてひたすらタフになり、若いころの屈辱に対して復讐するかのように、妄念によって偉大なる一族の祖になろうとした男だ。ひがみ、妬み、怒り、そうした感情を持った物語に僕はついつい引き込まれしまう。最初の妻に黒人の血が混じっていたと言って離縁し、別の妻と結婚した結果、それぞれの家系に不幸な子孫が生まれ続けていき、とうとう滅んでしまうのだが、それはサトペン貧困ゆえに受けた一つの屈辱からまれたのだと思うと、まったく救いがない。しかし、この熱量に負けて読んでしまった。

ただタフになりたいと言っている人間は、どこかで涙を流さないとマシーンになってしまう。村上春樹海辺のカフカ」を読むとわかる。

ところで、フォークナー日本を訪れて「私も敗戦国人間です」と言ったそうだ。胸を張って祖国を自慢するのにためらうような、この南部アイデンティティのことを、BLM運動燃え盛っている時に、思い出していた。

世代にわたる大河小説と言えば、最近学生時代から積んでいた北杜夫「楡家の人びと」を読み終えた。今になって読むと、これは経済的には恵まれているが機能不全を起こした家庭が崩壊していく話で、北杜夫尊敬していたトーマス・マンの「ブッデンブローク家の人びと」とはまた別の嫌な没落ものだった。どちらも、最後世代の一番情けのない甘えん坊で覇気のないやつに自分を重ねて読んだのである

全くの余談ではあるが、どうも自分は影響を受けやすいらしく、明治から昭和舞台にした小説を読むと、いつの間にか米国憎しみたいな気持ちがうっすらと育っていくので、無意識に影響を与える点ではSNSの悪意を持ったアルゴリズムは同じくらい怖い。

1-10アデンアラビア/名誉戦場ポール・ニザン 小野正嗣訳/ジャン・ルオー 北代美和子訳★★/★★

実はどちらも内容をほとんど覚えていない。

とはいえポール・ニザンアデンアラビアのように若い人間が、抽象的な何かを抱えて異国をさまよう話というのはそれだけでいいものだ。そこからしか得られない心の栄養がある。自分が何者になるかがまだわからない頃にしか書けない/読めないものがある。池澤夏樹のこの全集にもそういう話がいくつか納められている。

ジャン・ルオー名誉戦場過去大戦の傷跡がうっすらと書き込まれているらしいのだが、当時の僕にはまだ読み取れなかった。おじいちゃんヌーディストビーチのぞき散歩しに行ったエピソードしか覚えていない。

手に取った小説がとても長かったり、プロットが入り組んでいたり、暗喩がわかりづらかったりと、読むのに訓練がいるものだったりして、結局理解しきれないことがあるけれども、そうした文学を読む力(あらすじや登場人物やその関係性を記憶する力)を養うには、結局そういう本を気合で読み進めなければいけなんじゃないか文学案内や文学の読み解き方を勉強せず、裸一貫でドン・キホーテよろしく風車突撃していった僕なんかは、そう思うのである

1-11「鉄の時代J・M・クッツェー くぼたのぞみ訳★★

アパルトヘイト真っ盛りの南アフリカで、一人暮らしのおばあちゃんが(調べたらがん患者だった。記憶からすっかり抜け落ちていた)、黒人スラム街に紛れ込み、こうなったのは誰のせいだ、お前らのせいじゃないかイエスかノーかで答えろ、みたいに言われる話だ。大体クッツェーはこういう政治的な話が多い。

二分法はそもそもきじゃない。もともと自分は口下手で、話をしっかり聞いてもらいたい方であり、こちらの話を聞かずに一方的に話をされるのが嫌いだ(その場でうまく言い返せないからこうして延々と文章を書き綴っている癖がついてしまっている。とにかく僕は延々と気が済むまで言い訳を聞いてほしいし同情してほしい)。

正義である我々に味方しなければ、お前は悪に加担したことになる。似たようなことを米国SF大会で述べた人がいたね。個人的には、社会正義理屈としては正しいと思うけれども、好きか嫌いかと言われれば嫌いだ。この二つは全く異なる軸だ。お前は明日死ぬかもしれないというのは論理的には正しいが好きではない、というのにちょっとだけ似ている。まったく別の評価軸で、両者は重ならない。

うっすらした類似でいえば戦争責任にも似ている。「なぜ生まれる前のことに取りようがない責任を取らねばいかんのか?」ということでもある。あるいは、メンタルが弱っているのに、「あなた人生あなたしか責任が取れない」と言われ、ますますしんどくなるのにも似ている。どちらも「責任」が絡んでくる。誠意ってなんだろうね?

やっと納得できたのは、アイヌ民族議員である萱野茂がある本で書いていた「こうなったのはあなたのせいではないが、この状況をただす力をあなたは持っている」という趣旨言葉で、これは「責任」を「重荷」や「義務」や「罰」ではなく、「現状を少しでも良くするためのパワー」という肯定的言葉で語りなおしている。責任という言葉は、人によって使い方に若干のずれがあり、だから違和感があったのかもしれない。。

とはいえ、そこまで考えている人は少なく、九割の人は自分立場の都合しか主張しないし(ただし、そのパワーバランス民主主義機能している可能性はある)、それどころか自分とは違う属性を平気で差別している例も多々ある。被差別民女性を、女性障害者を、障害者外国人を、自己正当化する理屈と共に平気で見くだし、差別する例をすべて見て来たし、アラフォーになってしまった今でも、サリンジャーライ麦畑で捕まえて/キャッチャー・イン・ザ・ライ」のホールデン少年みたいに、多くの活動家安易SNSで「いいね」を押す人々を「あいつらはインチキだ!」と独善的糾弾してやりたい思いは消えない。他人言葉は信じられない。納得できるまで自分で考えるしかない。とはいえ、あらゆる憎悪も究極的には自分や身内が安全でいたいという素朴な願いから来ているので、相手批判しても全然解決しないんだろうな。

1-12アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 」エルサ・モラン中山エツコ訳/ナタリア・ギンズブルグ 須賀敦子訳★★★/★★★★★

この作品も一度褒めた。

エルサ・モランテ「アルトゥーロの島」は息子を放置して放浪を続ける主人公の父が、同じくらいの年頃の義母を連れて帰ってくるんだけど、主人公がその義母に対して屈折した気持ちを持ち続ける話だった。確か恋愛感情にはならなかった気がする。完全にネグレクトだし、主人公愛情というか思慕は義母ではなく実の父に向かっている。この父親のように感情表現できない、義務だけで動く男性キャラにひかれていた時期があったのだけれども、それは何でだったかはよくわからない。当時の自分がやらねばならないことで動いていたからかもしれないが、その結果として案の定心身の調子を崩した。父に対する巨大感情という意味ではエヴァンゲリオンじゃんという気もしないではない。あれにも同い年の「母」が出てくるし。シン・エヴァンゲリオンではちゃん父親内面が出てきたけど、この作品では記憶にある限りでは出てこない(何となくだが庵野秀明といい村上春樹といい、多くのクリエイターは親が世を去る頃になってやっと親を直接扱うようになる気がする)。

閑話休題、大体、やらなければならない義務を果たすのだけが行動原理になると、晩年に「この人生は一体何だったんだ」とカズオ・イシグロ日の名残り」のように嘆くことになる。カズオ・イシグロは長篇を全部読んで、「この作家別にそこまで好きじゃないな」って気づいたんだが、「日の名残り」は別格だ。

ナタリア・ギンズブルグ「モンテ・フェルモの丘の家」書簡体小説で、親しい友人のSNSでいうクラスタというか、友人の輪とその周辺のやり取りをずっと追い続けていて、近づいたり離れたりという感じが、人生のある側面を忠実に表現しているみたいで好きだった。ちょうど周囲で結婚ラッシュが起きたり、ちょっとした行き違いで不仲になる友人を見て来たころだったと記憶している。この人の作品は良くて、ずっと不機嫌なお父さんが出てくる「ある家族の会話」など何作か読んだ。

あと、須賀敦子いいよね。誠実な翻訳をする人の書く文章は、そもそも美しい。

続く。

今年はリベラルやめる

実家で購読してる新聞はずっと朝日新聞だったし、宗田理とか好きだったりでリベラル論調に触れて育ってきたこともあって、政治的には常にリベラルだと意識して生きてきた。(2chの影響で一瞬ゴー宣にハマりかけたけど帰ってきた)保守の人たちはプリミティブな感情に流される頭のボケジジイばかりで何ら知性がないと軽蔑してた。

そんで今年42になったんだけど、子供もいて持家もあるから治安地価を安定させるために不良外国人問答無用帰国させろよと心から思うし、中国なんか信頼できるわけないか安保集団自衛体制もっと強化しようよと思うし、むしろ力こそパワーなのが改めてわかったんだから核武装しないとやばいんじゃないかと思うし、西側諸国のこの一年の冷酷さを見てたらあの戦争自衛戦争だと呼びたい気持ちも十分わかる。夫婦別姓だって同性婚だって両手あげて賛成だったけど、今はそんなことに政治コスト使ってねーで経済とか社会保障議論かに時間かけろよと思っている。

もうどう見てもリベラルではなく保守になっているので、今年から自分気持ちを偽るのではなくて心に正直に保守として生きることに決めた。

みんなはいくつまでリベラルだった?なんか転向したきっかけあった?

今年は幸先が良い

何せ新年始まって僅か二日で去年一年分のブクマ数(10ブクマ)を越えたのだから

今年はおそらく、今までにないほどのブクマを得られるであろう

去年は『はだしの』「星野源」と投稿して罵詈雑言を浴びせられたが、おそらく今年はそうはならないだろう

何よりだ

2025-01-01

恋人と過ごした1年間楽しかった

しかったなあ。

・一人で過ごす時間が減った。土日はお互い予定がなければ必ず会っている。もともと一人時間超大好きで一人で過ごすの大得意人間だけど、恋人と過ごす時間が苦じゃないのは発見だった。プラス相手も一緒にいる時間を一人で過ごすより良いものと捉えてくれているみたい。何気ない日常は私と過ごすのが一番楽しいと言ってくれた。

・色んなものを一緒に楽しんでくれた。元々私が好きなキャラクター恋人も好きになってくれて、グッズを買いに行ったり展示を見に行ったりするようになった。一人で好きなだけならここまでしなかっただろうな。人が好きなものを一緒に好きになって楽しんでくれるという才能はすごいものだ。最も尊敬している部分のひとつかも。

・優しい。付き合ってすぐは私のメンヘラがまあまあひどく、疑心暗鬼からくる問い詰め、嫉妬、なんで◯◯してくれないの!? による喧嘩を何度かしたが、それに全部付き合って向き合ってくれた。ただ、それにより摩耗したものは確実にある。仲がいいとき平和だけど、喧嘩するとかなり一触即発空気がある。平和ときを茶化して「小康状態」なんて言っていたけど本当にそんな感じ。これに関しては私が変わらねばならない。後がないと思って改心しろメンヘラについては付き合って一年経過したあたりでかなり緩和された感があり、これはひとえに彼の誠実さによるものと思う。スマホ持ってトイレに籠られたりすると未だに気にしてしまうけど、そんな感情も乗りこなしていければいいね。本題から逸れちゃったけど、恋人は優しいんだ。私の方が年上だけど猫っ可愛がりしてくれたり、やってるソシャゲでガシャを200回くらい回しても目玉キャラが出なかったときに本気で慰めてくれたりするところが好きだ。私が親に嫌なことを言われてメソっていたときに、「心配してくれてるんだよ。でも、本当に嫌なことを言われたら怒ってもいいよ」と言ってくれたりもしたんだ。



そんなこんなで、私には勿体無いほど楽しい1年だった。感謝を忘れず、そして返していける1年にしよう。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん