「発音」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 発音とは

2024-12-13

anond:20241213122052

フランツ君はハンガリーであるぞという自意識からLiszt Ferenc(リシュト・フェレンツ)と名乗っていた」

違うな。マジャル語ではszの綴りで/s/を表すので

音通リスト発音させるためにLisztと綴ったのだ。

単なるsはマジャル語で/ʃ/になるから

Listだとマジャル語読みでリシュトになってしまう。

出典はこのへん

https://www.google.co.jp/books/edition/Franz_Liszt_Volume_1/FilgCv54qj0C?hl=ja&gbpv=1&dq=liszt%20lisht%20list%20franz%20magyar&pg=PA1797&printsec=frontcover

ファーストネームリスト自身はFerenczと綴っていたことがうかがえる。

https://youtu.be/YeWQOxDuW58?si=ttk045D5oQIbE74v&t=69

フランツ・リストピアノ名曲重要曲七選(補遺

 anond:20241213001612の補足編(多分続くので1とした)である

 こんな話題に食いつく人などいないと思ったが、いたので嬉しい驚きだった。今回はコメントを見てみたいと思う。あとやっぱりヴィルトゥオーゾ系の曲はまた別に七選作ろうと思う。超絶とパガ超パガ大が別にあるとはいえ演奏会練習曲集1つとノルマの回想だけではさみしい。

リストリスト

前期のブコメちょっと笑ったが、実はリストの両親のスペルはListである(マジ)。

ピアノソロ曲じゃないけど、リストピアノ協奏曲第1番を聴くと過度にゴージャスでなんか笑えてくる。フリードリヒグルダチェロ協奏曲を聴いたときの笑いに似た感じ。

トライアングル協奏曲命名リスト政敵エドアルト・ハンスリック)ねw スター時代の曲だが、実は循環形式を大々的に活用した野心作で、ピアノソナタ ロ短調の前段階にあたる曲の一つという。

6,7年前だけど中学校音楽で習ったよ

今はやるのか。前期編でうかつに音楽史上の重要性はバッハベートーヴェンに劣ると言ってしまったのだが、音楽史上重要作曲家というのは、ナショナリズム時代様式となった近代以降現在までの歴史認識の上で成り立っていることが多い。バッハが再評価されたのはドイツナショナリズムの高揚なくしては考えられない。ベートーヴェンだってそうだろう(彼の曲にはフランス革命への共感という要素が強くあるが、一方でドイツ民族古典の頂点とみられている)。リストナショナリズム歴史認識からは扱いにくい。リスト音楽史上最も評価されているのは新ドイツ派の旗手として、特に交響詩様式確立させたことであり、紛れもなくドイツナショナリズム文脈だ。ピアノ表現技法を著しく拡大させたという点については、扱いが薄い。ピアノ楽器王者だが、一方で知名度の壁を貫通して義務教育レベルまで到達してくるピアノ曲がどのくらいあるか。タールベルクをはじめとして同じような貢献をした19世紀ヴィルトゥオーゾたちの名前ピアノ史を詳しく調べなければ出てこない。

リストの両親はドイツ系だが、ドイツナショナリズムに含めにくいオーストリア人※でしかも当時のハンガリーまれ(ということはハンガリーではリスト少数民族になる)、生活パリフランス語話者とつかみ所がない。ショパンパリ活躍したコスモポリタン的な人物ほとんどの曲がピアノ曲だが、生まれも育ちもワルシャワからそう遠くない近郊地帯といっていいと思う。何よりポーランド分割に憤り、ロシア皇帝のお誘いを断ってでも「亡命ポーランド人であることを貫き通した生き様は、ナショナリズム歴史認識に乗せやすい。彼の「革命」(op. 10-12)などが記憶されているのも多分にそのせいのはずだ。

オーストリア支配するハプスブルク支配多民族帝国チェコスロヴァキアハンガリールーマニアetcの「民族牢獄」と呼ばれた)なのでドイツナショナリズムによる国家統一不可能である歴史上「大ドイツ主義」が挫折したのはそのせい。

生演奏を聞いた伊藤博文が「連れて帰れないか」と言ったそうな。

そう言い出したので慌てて西園寺公望が止めたという話がありますけど本当なんでしょうかね。無理を言ってでも連れて来てくれれば、日本音楽界も違ったものになっただろうになぁ。

巡礼の年イタリアチョ・ソンジンが最高だった。ダンテで涙出た(リサイタルで聴いた)けど、音源は出してないんだ。。。/ロルティも好きです。

浜松ピアノコンクールライブ映像があるがやばいhttps://www.youtube.com/watch?v=_nG3CyuNC00/このライブ録音のCDがほしい)。本当に15歳だったのかこの人(結果は優勝)。

有名なラ・カンパネラはパガニーニ練習曲に含まれる曲。改訂を経て、軽薄だけどわかりやす演奏効果の高い第3稿を決定稿としたリスト時代を見抜く目があったと思う。

やべぇよやべぇよガチの人来ちゃったよ・・・

いつも見ております。おかげさまでピアノ協奏曲のオレイニチャク盤に巡り会いました。ありがとうございます

コメントしたアーノンクールこと「コスモピアニスト」氏はショパンラヴェルCDレビューを大量にHPに書いている(https://www.asahi-net.or.jp/~qa8f-kik/index.html)。

ショパン元カノマリーとの関係をぜひkwsk(もはや音楽関係ない。いや、むしろ音楽性に影響があったとか?w) あの時代作曲家界隈のドロドロネタで本が書けそうですね。

サロンありがちなドロドロした人間関係の方がもはや興味あるの分かる。正直私にはちんぷんかんぷんなので誰かマリーに焦点当てた本書いてくれないか

良し悪しはさておき重要曲としては音楽史的にも無調のバガテルは外せないのでは?

え?入れたけど

学生時代エステ荘の噴水を弾いて大人になりローマ近郊のエステ荘の噴水を見に行きました ^_^ https://maemuki.hateblo.jp/entry/2013/01/26/005305

リンク拝見しました。10年以上前にこの記事読んでました。実はこの記事を読んで本格的に「エステ荘の噴水」に開眼しています。そんな人が逆に読んでくださって本当に嬉しい。

クラシックはよーわからんけど超絶技巧ピアノといえばワイはやっぱり東方Projectピアノアレンジが好きやで(以下略

話題についていけないならとっとと負けを認めればいいのに

https://anond.hatelabo.jp/20241212212539

 言及でついた※から後者の下についてるコメント(前者の反論?)がいうように勝ち負けの問題ではないから好きにやれば良い。それよりたったこれだけしかないんですか? もっとあるでしょ。MIDI音源で作ってる人も含めて。ピアノ編曲の善し悪し含めて知らん奴に布教してくれたら最高や。

ブコメ

詳しくない分野の熱烈なテキストを読む快楽は他に代え難い。みんなどしどし書いてほしい。

が言う通りだと思う。

リストは手が大きい。彼の曲は日本の小柄な女性はいくら手を広げても弾けない曲がある。そしてその曲の美しさよ。どうやっても届かないあの美しさに悔しさと羨ましさで恍惚となってしまう。

ロルティペトロフ、あるいはヴォロドスのようにその恵まれまくった体から繰り出される力強い響きと(特にロルティは)恐ろしく繊細な音色コントロールを見ると確かにそうだなあと思う。でも、ノ・イェジンのように、小柄な体で「ノルマの回想」を弾いている人もいる(映像あった/https://www.youtube.com/watch?v=gostiJcVod4)。小柄な日本女性ピアニストリストの曲に果敢にチャレンジしている動画結構ある。昔何かのコンクールリスト編の「ギョーム・テル」序曲を弾き出した勇者がいて驚いたことがあったが、その人も女性だった(多分これだったかな?/https://www.youtube.com/watch?v=GRYLy8O3VIQ)。アムラン同様大変なテクニシャンであるティーヴン・ハフも痩身小柄な体型をしている。何度かコンサートに行ったが「ダンテを読んで」では顔を真っ赤にして渾身の力で演奏していた。多分手や体が小さいなりにやれることはあるのだと思う。日本人が無理してドイツ人のような歌唱法を真似して喉を痛めるみたいな話を声楽をやっていた人からいたことがあるのだが、似たような問題なのかな。

追記

anond:20241213202638 で以下のような有難い指摘があった(リストハンガリー人としての意識からLisztと綴ったという旨)。なるほどと思うと同時に、自分の話は出典が思い出せなかったので、消しておいた(できれば何か出典があると助かる)。

マジャル語ではszの綴りで/s/を表すので

音通リスト発音させるためにLisztと綴ったのだ。

単なるsはマジャル語で/ʃ/になるから

Listだとマジャル語読みでリシュトになってしまう。

ファーストネームリスト自身はFerenczと綴っていたことがうかがえる。

それと多分同じ人だと思うが、ハンスリックの上の名前はまったくの誤記で、こちらも感謝する。訂正しておいた。

(再追記ウォーカーの本でしたかありがとうございます!!!

2024-12-10

「い・き・し・ち・に」がうまく言えない側音化構音を笑う人たち

側音化構音という言葉をご存知だろうか。

この単語を聞いたことがなくとも、その現象体験したことある人は少ないと思う。

「い・き・し・ち・に」などのイ段がうまく発音できずに、口の横から空気漏れるような発音になってしまうことだ。

学生の頃、学年に何人かいなかっただろうか。もしくはあなた自身がそうではなかっただろうか。

本来日本語のイ段は口内を潰して前に空気を押し出すようにして発する。

日本語のイ段は口蓋化という現象も相まって、実は少々難しいのだ。

側音化構音になってしまう人々は、これを習得できずに舌の側面の破裂音を利用して、似たような音を出す。

子供残酷で、これを滑舌が悪いと言ってからかってしまうことが多い。

自分小学校時代に、イ段が苦手な女の子に「シーチキン」と言わせようとする男の子を横目で見ていた。

大人になった時、英語発音改善するために舌の動きについて勉強していた時、その女の子の思い出した。

そしてそれは「側音化構音」という名前があることが分かった。

最近YouTubeを見ていて「月曜から夜更かし」という、一般人面白おかしく取り上げる番組で、顔出しでインタビューに答えるイ段の発音が苦手な女の子の切り抜き動画を観た。

(いうまでもなく違法アップロードである)

番組はイ段の発音が上手にできないことを揶揄していた。はたから見ると彼女はとても明るく振る舞っており、一緒にいた彼女友達もうまく言えないことをゲラゲラと笑っていた。

当然YouTube動画につくコメント面白がるコメントばかりだった。

本人が苦しんでいるか、全く気にしていないのかはこちらには分からないが、自分には学生の時に見た「シーチキンイジメとさほど変わりがないように思えた。

自分はその動画コメント欄に、これには側音化構音という名前がついていること。幼少期に矯正されるべきことだが、大人になってからでも矯正可能なこと。望むなら専門家を頼ってほしい。などと書き込んだ。そして、驚いたことにたくさんのいいねがつき、体験談がコメントに返信される形で集まった。

ここにそのコメントを要約して引用する。

自分も同じだったが、子供の頃自分で気づいてなおした。

・小さい頃に親と特訓した。

高校生の時に気づいて1ヶ月でなおした。みんな諦めないで。

名前が知れて嬉しい。自分も同じで小中学校でよく馬鹿にされていた。ありがとうございます

・息子が同じ発音だったため、5歳の時に専門家を頼りトレーニングして2ヶ月で綺麗に発音できるようになった。

・「ことばの教室」に通っていた。

小学校に専門の先生がいてなおしてくれた。

などだ。自分滑舌の悪さに名前がついていることを知らなかった、ありがとう、というコメントが印象的だった。

やはり命名とは偉大で、名前が分かるだけで漠然とした問題が明確になり、情報を探すことで対策が練れる。

そして、「ことばの教室」という単語複数回出てきた。

自分も知らなかったので、簡単に調べた。

週に数時間自分の在籍する学校や近隣の学校に設置された「ことばの教室」に通い、各々の課題を克服するための場だそうだ。

側音化構音意外にも、吃音や話す聞くにまつわるさまざまな課題を克服したい子どもが通うようだ。

もしあなた学生発音に関することで悩んでいるなら「ことばの教室 + 地名」で検索してほしい。

もしあなた大人発音に関することで悩んでいるなら「言語聴覚士 + 地名」で検索してほしい。

もしあなた発音に関する悩みがないのなら、簡単に人の発音を笑わないでほしい。

自分本音で言うと、イ段がうまく言えないことなんてのは言葉が通じるのであれば、周りが揶揄しなければなんの問題にもならない、矯正する必要なんてないと思う。

しかし、学校仕事場では完全に誰の気にも留まらないと言うのは難しいのかも知れない。それならば、対策を望む人に正しい情報が伝わればいいと思う。

こういう(語弊を恐れずにいうと)些細な問題で、ゲラゲラ馬鹿にするのを見るのは好きではない。

優しい社会であってほしい。

anond:20241210180328

うるち米」という言葉は、実は古代日本西洋文化の接点に起因しているという説があります。この説によれば、うるち米は「ウルティマUltima)+米(メシ)」から派生した名前だというのです。

古代ローマ時代貿易ルートを辿ると、東アジアとの間で珍しい品々が行き来していた記録があります。その中で、最も品質が高いとされた米が「究極の食糧」とされ、ラテン語で「Ultima(究極)」と名付けられました。ローマ人はその米を非常に珍重し、「東方から奇跡穀物」として皇帝食卓にも供したと言われています

その後、シルクロードを通じてこの「Ultima」という概念中国日本に伝わり、日本では「究極の米」という意味でその言葉を取り入れました。しかし、発音日本語に馴染むにつれて「ウルティマ」が「うるち」へと変化し、日常生活で食される米を指す言葉として定着したのだとか。

この説を裏付け証拠として、古代ローマの記録に類似した音の言葉が残されていること、そして東方交易において米が高く評価されていたことが挙げられます。また、もち米と異なり「うるち米」が「普通の米」として扱われるのも、この特別な由来が影響している可能性があると考えられています

英語教育呪い

一度身についた間違った発音をcorrectするのはガチで難しい

whileもwhichもwhenもホワイルフィッチフェンと教えられた世代なので、いやこれらはh読まないですよ、ワィオウィッチゥエンですよと再教育されても直せぬ

2024-12-09

英語過去イギリスと今のアメリカ覇権国だから普及してるだけで、言語としてはカス

読み書きは悪くないんだけど、ネイティブ発音スピーキングは国際語として完全に落第点

2024-12-03

want you 茂作♡

want youと言えばマサルさんのおかげですっかり「ウォンチュー!」と発音する印象が強いのだが、グーグル先生発音させると「ウァニュゥ」

2024-12-02

ごちゃまぜという意味の「ちゃんぽん」と料理の「チャンポン」は関係があるのか?

以下、ごちゃまぜという意味言葉は「ちゃんぽん」、料理のほうは「チャンポン」と表記する。

まず辞書では、

ちゃん‐ぽん[名・形動]《「攙和」の中国からか》

1 2種類以上のものをまぜこぜにすること。また、そのさま。「日本酒ウイスキーちゃんぽんに飲む」「話がちゃんぽんになる」

2 肉・野菜などをいため、小麦粉に唐灰汁を加えて作った中華風の麺と一緒にスープで煮た長崎名物料理

ちゃんぽん(チャンポン)とは? 意味や使い方 - コトバンク

たいていは先に書かれるほうが古い用法なので、ごちゃまぜの「ちゃんぽん」のほうが先にあったということだろう。

しかWikipediaで「ちゃんぽん」を調べると、いくつかの語源説が出てくる。

なかでも「攙烹」説「吃飯」説「喰飯」説などは、明らかに料理が前提にあるので、「チャンポン」が先でないとおかしいように感じる。

ざっと検索たかぎり、「どちらが先にあったか」を明言しているところがほとんどなかったので、ちょっと調べてみた。

結論から言ってしまうと、「ちゃんぽん」のほうが先である

ちゃんぽん」は江戸時代からあった言葉で、三好一光『江戸事典』や、

ちゃんぽん 交互、又は両天秤にかけるをいう。

非人一「そんならお志は附けたり」非人三「女の詮議半分」中間「両方掛ければ、これがちゃんぽん」(南北、独道中五十三駅)

前田勇『江戸語大辞典』にも掲載されている。

ちゃんぽん ①彼と此と入り混じること。まぜこぜ。ごちゃまぜ。文政五年・花街鑑 下「芸者の滑稽、チリツンテン、ちやんぽんの大さはぎ」②交互。かわるがわる。文政九年・契情肝粒志 二上「何時でも下馬一枚を棒組とちやんぽんで」

この「ちゃんぽん」の語源説は主に二つある。

ただ、前者は「鉦」が中国楽器、「鼓」が日本楽器から、という説明がくっつくことがある。

また後者は、中国人を「ちゃんちゃん坊主」などと言ったのは「鉦の音」に由来するというので、この2説は薄っすらとつながっていることになる。

一方、料理の「チャンポン」が生まれたのは明治30年代だとされる。

長崎明治32年創業した「四海樓」という中華料理店の「陳平順」という人が中国留学生向けに作ったというのが定説である

ちゃんぽんルーツ福建料理の『湯肉絲麺(とんにいしいめん)』である。湯肉絲麺は麺を主体として豚肉椎茸、筍、ねぎなどを入れたあっさりしたスープ。これに四海樓の初代 陳平順(ちんへいじゅん)がボリュームをつけて濃い目のスープ豊富な具、独自のコシのある麺を日本風にアレンジして考案したものが『ちゃんぽんである

今日では缶詰冷凍など保存技術の発達により食材が年中あるが、当時は、そういうわけにもいかず苦労していた。そこで長崎近海でとれる海産物蒲鉾竹輪イカ、うちかき(小ガキ)、小エビもやしキャベツを使い、ちゃんぽんの起こりとなった。

ちゃんぽんの由来 | 中華料理 四海樓

ただ、これもなかなか難しいところで、「支那うどん」と呼ばれる同種の料理は他にもあったらしい。

四海樓でも当初は「支那うどん」という料理名で出されていて「チャンポン」とは呼ばれていなかったという。

以下、チャンポン支那うどんに関する、明治から大正にかけての記述を並べてみる。

明治40年『長崎紀要』では「チヤポン」が紹介されている。

「チヤポン」(書生の好物)

今は支那留学生の各地に入込めるが故珍しきことも有らざるべし。市内十数個所あり。多くは支那人の製する饂飩に牛豚雞肉葱を雑ゆ故に甚濃厚に過ぐれば慣れざるものは、厭味を感ずれども。書生は概して之を好めり

チャンポン」ではなく「チャポン」になっているのは誤字なのかわからないが、後述の「吃飯」説の傍証としてよく引き合いに出される。

明治41年『中學文壇』では「支那うどんチャンポン」であり、長崎固有の料理だと言っている。

支那ウドン 長崎只一の固有の名物長崎では「ちやんぽん」と言つて居る


明治41年『ホトトギス』でも同じく「支那うどんチャンポン」。やはり「チャポン」は誤字だったのではないか…?

長崎名物 一、チヤンポン 支那うどん、俗にチヤンポンと云ふ、東京だッてこんなうまいものはめッたにありやしない


大正3年『長崎一覧』には「支那饂飩元祖三角亭だ」と書かれている。

支那うどんも亦長崎名物の一つである 名の如く支那より伝つたうどんである 日本人の初めて製造せし人は大波止三角亭の上田百十郎氏である。氏は初め今の九州日の出新聞の所で飲食店を営んで居た、支那うどんを創めたのは明治三十二年であつて、創めた当時はあまり歓迎せられなかつた

大波止三角亭は大正年間に「支那うどん元祖大波止三角亭」という広告をあちこちに出していたようだ。創業年の明治32年四海樓と同じ。

大正7年『漫画巡礼記』の著者は「近藤浩一路」という人で静岡育ち東京住まいらしいが「支那うどんについては皆さんご存知だろう」という書きぶりである

長崎名物のうちにチヤンポンといふがある。チヤンポンとは支那うどん異名と聞いたら何だつまらないといふかもしれぬがこれが仲々莫迦に出来ない代物であるエビ豚、牛肉蒲鉾ねぎ其他種々のものがチヤンポンに煮込んであるから其名が起つたのであらう、先祖支那うどんと銘うった家が長崎市中到る処に見られるが、これが皆なチヤンポンだから驚く

また四海亭(四海樓のことか)の紹介もある。

しかし其中でも支那町の突当りにある四海亭が最も代表的なチヤンポンを食はせるといふので我等はK君の案内で此四海亭に始めてチヤンポンなるものにお目通りしたのである。見た所は他の支那うどんと大差はあるまいが、何せい材料料理法が違ふ。


ちなみにWikipediaには「明治初年には既に長崎人の本吉某が長崎丸山で、支那饂飩ちゃんぽんの名で売り出していたともいう」と書かれているが、これは昭和13年長崎談叢』がソースらしい。

チャンポン濫觴明治の初年我が長崎本吉某が丸山にて支那饂飩チャンポンと名づけて開業したるものにして終にチャンポン支那饂飩固有名詞となり了りぬ。


総合して、

といったあたりが気になる。

さて、料理の「チャンポン」の主だった語源説をまとめる。

いずれも確証はなく「発音が似ているか関係があるかもしれない」程度の話に尾鰭がついただけのようだ。

吃飯」説だけは、四海樓が主張しているという点において説得力があるが、それにしたって確証はなさそうである

以上。

ちゃんぽん」と「チャンポン」に関係があるかどうか、については結論が出なかったが、普通に関係がない可能性もあるということがわかったので、とりあえず良かった。

Wikipedia説明がまさにそうだが、「ちゃんぽん」の語源説と「チャンポン」の語源説がごちゃまぜになっている、つまりちゃんぽんになりがちなので、そこだけは気をつけたいところである

2024-12-01

No.102 (1998/2/9)

←前後→

陳という名の中国人メガネの女、そしてぼくを合わせた三人は、チームを組んで働いていた。いや、強制的に働かされていたといった方が正しいだろう。ぼくらの上官は嫌な奴だった。何かと文句をつけては、おかまいなしに殴る蹴るの暴行を加えるのが趣味なのだ。数日前、陳とメガネは耐え切れずに逃亡を企てたことがあったが、見張りに捕まった二人はさらに上官の酷い暴行を受けただけであった。

さて今日は何か集会があるというので、ぼくら労働者たちはホール一角に集められ、椅子に座らされていた。正面の舞台を見渡すと、腕を縛られた見覚えのある数人の仲間の姿が並んでいる。怯えたような表情を浮かべている者もいれば、すっかり諦めて悟り切った様子の者もいる。一体これから何が始まろうとしているのだろうか。やがて指揮官たちと舞台の上の労働者たちの間で二三の短いやりとりが交わされたが、ここからでは遠くて何を言っているのかうまく聞き取れなかった。そして手始めに一番左側の男が後向きに立たされると、突然銃で撃たれてしまった。背中に生々しい傷跡を残して倒れる男。ホールに沸き起こる拍手喝采の渦。ぼくは凝視していることができずに思わず目を背ける。そしてこれが処刑のための集会であることをようやく理解した。処刑は次々と事務的に行なわれていく。左側の労働者から順番に、何か短い問答があり、書記官がそれを書き留める。そして次々と後向きにされ、あっけなく銃殺されるのだ。一番最後の男はすっかり取り乱した様子で走り出したがすぐに取り押さえられ、再び舞台の上に引き戻される。そしてお馴染みの短いやりとりの後、最後には完全に諦め切った様子で、ありがとうございます、などと呟いているのだった。

ようやく全員の処刑が終わった。そのときぼくらの上官が立ち上がり、今日特別に二人の諮問対象者が追加されたと宣言した。続いて舞台に引っ張り出されてきたのは、陳とメガネであった。彼らは逃亡を企てた廉で処刑されることになったというのだ。ぼくはあまりのことに目を見張った。二人は他の者と同様すっかり諦め切った様子でうなだれている。椅子に座らされ、先ほどと同じように短いやりとりが始まった。とそのとき、陳が突然取り乱したように暴れ始めた。同時にぼくは彼が縛られた手の中に何か小さな機械を隠し持っていることに気付いた。そう、彼はまだ諦めていなかったのだ。先ほどのうなだれた様子も、今の取り乱した様子も演技に過ぎない。彼は例の短いやりとりが終わるまでは決して自分処刑が行なわれないことを知っているのだ。ぼくは思わず観客席で短い叫びをあげて立ち上がった。指揮官たちの注意が一瞬こちらに逸れ、ぼくの上官が何か悪態をつきながら走り寄ってきた。一瞬陳と目が合った。互いの意志確認するにはそれで十分だった。上官はぼくの腕をねじ上げると、観客席の後ろまで引きずっていき、いつものように手早く殴る蹴るの暴行を加える。そして再び舞台の方に戻って行った。舞台に目をやると暴れる陳が間もなく取り押さえられようとしているところだった。そして彼の手からはいつの間にか先ほどの機械がなくなっている。うまく混乱を利用して仕掛けたようだ。そしてぼく以外に事の真相に気付いている者は誰もいないらしい。そのときふと周囲を見回すと、ぼくは上官に引きずられてきたせいでホールの出口近くに横たわっていた上、うまい具合に見張りたちも皆すっかり舞台出来事に気を取られているらしいことに気付いた。ぼくは静かに出口に忍び寄ると、ロープを解いて一気に走り出した。

見張りたちが集会に駆り出されていたせいか警備はすっかり手薄になっていた。ぼくは陳とメガネが一度目に逃亡を企てたとき計画を知っていたので、道に迷うこともなかった。もちろん靴と上着を奪うことも忘れてはいない。それから真っすぐに裏口に辿り着くと、軽々と門を飛び越えて外に出た。夕闇の迫る時刻だった。陳とメガネはうまくやっただろうか。ホールからはもうすっかり遠ざかっていたためか、それともぼくが余りに夢中で走っていたからだろうか、予期していた爆発音は聞こえなかった。後ろを振り返り、立ちはだかる巨大な建物の向こうから煙が上がっているのを認めると、ぼくは全てを知って再び走り出した。もうあの二人に出会うこともないだろう、そんなことを考えながら、陽の沈みかけた誰もいない街を走り続けた。

←前

後→

スタッカートスラー発音と内容の合致度がすごい

スタッの部分にスタッカートがきいてるしスラ〜って感じで音と音の間が滑らかになってる

2024-11-28

anond:20241128233900

締まるのがわかるのは女本人だけ。

口で例えると「はわぁ」と発音するときの「わ」くらいの微妙しまり方。

男は自分が動きたくて必死から全く気づいてない。

追記

そんなことよりやってる途中で笑ったりくしゃみされるほうが男にとってはヤバい

わざとやるとすぐイくんだが、締まったままだと精液が出きらなくて逆流する感じになって不完全燃焼らしい。

で、腹筋(随意筋)ってのは、やってみればわかるけど、ミリ秒単位で完全に力抜いたりできないのでよほどタイミングみてやらないとだいたい不完全燃焼なる。

2024-11-26

anond:20241126173110

声に出して読みたい古典シリーズとか

絶対当時はそんな発音じゃなかったよなって思ってる

anond:20241126172732

ろうにゃく、の発音むずすぎていつも「ろうらくなんにょ」になる。日本人やめるわ。

anond:20241126172732

古代中国の「呉」の国の発音に近いんだよ

伝わってきた当時の読みが慣例として今も残っているんだ

老若男女を「ろうじゃくだんじょ」と読んでいた

だって「若」が「にゃん」になるとは思わんじゃん…

それに「男女」が「なんにょ」になるとは思わんじゃん…

なんでそんなに猫みたいな発音になるの?

anond:20241125213054

コーヒーに関しては見当違いのことを言ってるので補足させてください。

まず、コーヒーが普及したのはカフェイン(覚醒作用)があったからで、発酵させるとかは関係ありません。

記録に残っていない口伝レベル伝承では、エチオピア西南部部族戦士コーヒーの実を食べて疲れを癒したとかが数千年前の話で、今で言うエナジードリンクのような使われ方をしていたそうです。

文献にコーヒーらしきものが初登場するのが10世紀頃のペルシア医学書で、コーヒー(と思われる実)の果実種子を煮出して薬にしていたという記載がありました。この時点ではまだ焙煎という概念は出てません。

現在まれているコーヒー元祖15世紀イエメンに関する文献に出てくる「カフワ」という飲み物だと言われていますコーヒーカフェ発音に近いですね。

もともとスーフィーの間で覚醒作用のある飲み物として、カートを煮出したお茶が飲まれてましたが、カートは日持ちがせず扱いづらいため、代わりにコーヒーが飲まれるようになったそうです。

このカフワも現在コーヒーとは少し違っていて、コーヒー果実を丸ごと乾燥させ、その果実部分を煮出すか(現在カスカラティーみたいなものかな?)、果実種子を丸ごと炙ってから煮出すかの2種類の飲まれ方をしていたそうです。

その後、長期間輸送に耐えられる乾燥コーヒーの実はイエメン以外のイスラム圏へ伝わり、インスタブールでは手回し焙煎機なども発明され、現在まれコーヒーの形に変わっていきました。

さて、ここで最初発酵関係ないと言いましたが、実は現在スペシャルティコーヒーでは発酵重要な要素で、今はあまり流行ってませんが人為的フルーツ酵素を入れて発酵させるなんて方法もあります

元々なぜ発酵過程必要なのかというと、ミューシレージというベタベタ成分がコーヒー豆(厳密にはパーチメント)の周りについてるんですが、これを除去する為です。

しかし、発酵無限の組み合わせがある(果肉をどれだけ残すか、発酵時間、水の入れ替え、嫌気性好気性、乾燥工程時間などなど)ため、農園またはウォッシングステーションの腕の見せ所で、現在の色んなキャラクターを持つコーヒーというのは、こう言った苦労からも成り立っているのです。

外国人日本語発音がいいって評価するのは失礼だと思っているけど(一生日本語上手いねって言われる呪いを知ってるので)、昼飯食う食堂で働いてる外国人の人の発音が良くなっていることにちょっと嬉しくなってしまった自分を殴りたい

2024-11-24

行きつけのラーメン屋

長く続いてる店だし、ラーメンうまいんだけど

仕事に慣れすぎてしまった店長

もはや「ぁっしたーッ!」のような圧縮言語レベルを超えて

最初から「アーーーッ!!」「イーーーッ!!」しか発音しないショッカー怪人と化しており

端的に言ってキモイ

一般店員普通

2024-11-22

ADHDって実は「アドゥハドゥ」って読むらしいんだけど

最近知ったんだけど、ADHDって実は英語発音的に「アドゥハドゥ」って読むのが正しいらしいよ。今まで「エーディーエイチディー」って普通に読んでたけど、どうやらそれは日本語的な間違いだったらしい。なんで誰も教えてくれなかったんだろう。

ネットで調べてみたら、どうやら英語で「Attention Deficit Hyperactivity Disorder」って長ったらしい名前があるんだけど、その頭文字をつなげた略語が「ADHD」なんだけど、発音自体は「アドゥハドゥ」らしい。なんでこれを今まで知らなかったのか…みんな知ってた?

正直、これだけでもすごい驚きなんだけど、あまりにも世間常識に引きずられすぎてた自分が恥ずかしい。普通に発音する時、「アドゥハドゥ」って言ってたら、もっとちゃん理解されるんだろうか。勉強して損はないなぁって思って、ちょっとハマっちゃった。

英語世界標準発音AIに話してもらって、ビジネスシーンでは世界中それに従うべきだわ

読む分には合理的表現の幅が狭くて使いやすい(京言葉)好きな言語だけど、ネイティブ発音はやり過ぎだしとうほぐの奥深い集落みたいな言い方をワールドスタンダードにされても困る

internetをイナネだとか、put your hands upをプチョヘンザとか言い出すのマジやめろ

音柔らかくしすぎで原型とどめてないのやめろ

2024-11-21

anond:20241115150907

ブレグジット、な?

 ← 揶揄したつもりで自分自分の墓穴を掘ってやんの バカだね〜

英語発音について語りたいのなら、せめてアルファベットとか発音記号(IPA)とかで書けよ。カタカナなんかじゃなくてなw

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん