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はてなキーワード: 銀行とは

2025-06-01

anond:20250601224842

銀行アプリでクソじゃないものを探すのは大変や

みずほ銀行スマホアプリエラーについてネット情報を上げておきたい

はじめに

先日、みずほ銀行スマホアプリエラーが出た。銀行ヘルプでは何もわからず、エラーコードをググっても何もわからなかったので、もし誰か、同じエラーで困っている/困る人のためになればいいなという理由で、ここに書いておく。

ここでいうみずほ銀行スマホアプリは、正式名称は「みずほダイレクトであるスマホAndroidである

エラーが起きた状況

みずほダイレクト」を起動し、「アプリパスワード入力してください」の画面で入力すると、口座番号・名義や口座残高といったものが表示される。そこまでは何も支障なくスムーズだった。つまり、口座がロックされたりしているわけではない。

その日は振込をする用事があった。「振込」のアイコンタップすると、パスワードアプリパスワードではなないもの)を入力する画面が出てくるので、それに入力をして「ログイン」のボタンを押せば、振込ができる画面に行ける……はずだった。

ここでエラーが出た。パスワードの間違いではない。

念のために、アプリをいったん終了してもう一度やったが同じだった。スマホ再起動してやってみたが、同じだった。

エラーの内容

エラーが発生しました」というタイトルで、エラー内容は「ただいまこのサービスはご利用いただけません。しばらくお待ちいただいてからご利用ください」というもの

エラーコードは、 0U00EV02001 である

「しばらくお待ちいただいてからご利用ください」と言われたので、数時間後にまたやってみたが、同じエラーが出て振り込めなかった。

アプリあきらめてPCを立ち上げてウェブサイトからみずほダイレクトアクセスした。口座は表示されるが、振込に必要な第二暗証番号を出すにはスマホアプリ必要で、そこで同じエラー詰んだ

みずほ銀行サポートへの連絡

チャット

これはサポートに連絡しなければということで、まずはみずほ銀行ウェブサイトにあるチャット質問してみた(私の環境では、楽天市場サイトばりに重くてなかなか読み込まないのだが、しばらく待つと画面の右下に青いアイコンが出てくる)。チャットオペレーターにつながり、エラーの内容とエラーコード入力したが、わからないようだった。エラーコードを伝えても何もわからないのか……と絶望的な気分に襲われた。みずほ銀行、そういうとこやぞ。

アプリは開けるが、振込の画面に行けないし、第二暗証番号が出せないかPCから手続きできない」とチャットで伝えると、「対応には口座番号・名義人などが必要なので、電話でのサポートになる」とのことで、フリーダイヤルを教えられた。このフリーダイヤル、平日17時までしかつながらないことも注意が必要だ。

フリーダイヤル(1度目)

教えられた番号にかけ、教えられたように入力すると、すぐにオペレーターさんにつながった。ウェブサイトチャットこちらに電話してくださいと言われたんですよと伝えて、アプリエラーが出ていると言い、エラーの内容(「ただいまこのサービスはご利用いただけません。しばらくお待ちいただいてからご利用ください」)を音読するが、エラーコードは聞かれない。口座に問題あるかないか確認しなければならないので本人確認をしてくださいと言われる。ここで「第一暗証番号」(ふだんキャッシュカードで使っているのとは別に設定した番号)が必要になる。

本人確認が無事に終わり、口座には別段変わったところはないですね的なことを確認し、「要は、アプリで第二暗証番号が出せない状態になっている」ということも確認し(みずほでの振り込みは数か月ぶりだ)、みずほ銀行の側で何も問題がないのだからアプリ問題ですねー、という話になり、電波が弱いのかもしれない、あとはOSが古すぎて対応してない可能性もある、再起動を試してみてください、それでだめならいったんアンインストールして再インストールすると口座再設定ができるので、そこで第二暗証番号が出せるはず、とのことで、「それでだめだったらまたサポート電話します」ということで電話を切る。

電波問題ないし、OSはそこまで古くない(はずだ)。再起動はもうやったがだめだった。となると、アンインストールして再インストールだ。

インストールしたが、だめだった。

フリーダイヤル(2度目)

1度目とは違うオペレーターさんにつながった(当たり前だが)。またエラー状態最初から伝える。そしてまたしても、エラーコードは聞かれない。エラーコード、君の役目は何なの?

となると、問題として考えられるのは、OSが非対応なのかもしれないですね、とオペレーターさん。じゃあ、「みずほダイレクト」のアプリAndroidはどのバージョンから対応でしょうかと聞くと、それがウェブサイトの奥深くにしか書いていないので~とオペレーターさんもあせりつつ苦笑しながら探しておられる。みずほ銀行、そういうとこやぞ。

オペレーターさんが調べてみたところ、Android 12・13・14なら大丈夫とのことで、私のスマホ大丈夫だ。

それでもエラーちゃうんですよね、何か他に原因として考えられることは、と問うと、オペレーターさんも「そうですねえ」と考えつつ、「あとは、空き領域が足りてないとか……空き領域が足りていないと処理に時間がかかって、その間にエラーになってしまうことがあるので」

「空き領域が足りていない」!!!

結論

スマホアプリキャッシュというキャッシュを削除するなどして再起動したら、エラーが出なくなった。空き領域がそんなに目立って増えたわけではない。というかもともとそこそこ空きはあった。おそらく、ほんのちょっとのことで足りなくなったか、LIN〇などの「ユーザーデータ」が無駄肥大化していたのだろう。

解決してみれば、なんだかばかばかしい話だった。

まとめ

みずほダイレクトアプリAndroid版)のエラーコード0U00EV02001は、「スマホの空き領域が足りていない」ことによる場合がある。

みずほ銀行サポート電話オペレーターさんは丁寧。

以上、2025年5月時点での話である

受け取りにどこも変わらんだろって感じなんだけどな

受け取った外貨を極力低コストで利用するならPRESTIAのほうが外貨口座から直接デビットカードでできる外貨選択肢多いしなんでソニー銀行しか見えてないんだろ

100万円までならWise, Revolut一択だろうし

anond:20250531094959

昔某銀行からお前のパスワード基準満たしてないから変更しろやってメール来てたな、何故わかったんだ?

anond:20250601111745

そうは言っても、上海シンガポール、どっちの銀行を使いたいかと言ったらシンガポールやろ

2025-05-31

皮肉コント資産平等分配

# 皮肉コント資産平等(?)分配

v0.03.03

## 序論(笑)

 ワハハ、ワイはコードネームは「@nekomega」こと「こども部屋おΩさん」やで。

 まぁ、ワイは弱者に対しては寄り添ってあげるけど、エリート強者には容赦なく厳しくガンガン行くぜ😎。

 ――なんて、正義ぶっているのはいいけど、ほんとに実践しないとな、できるんかよ😅

 たとえば、銀行コンピュータハッキングしてあくどいことして儲けた大富豪(いわゆる成金)の資産を、貧困層の口座に均等配分とか、ね💰️。

 まぁ、これはいちおう(いやご立派な)犯罪からなぁ🚓。そもそも銀行コンピュータなんてセキュリティガチガチでワイみたいなハロワ厨(ここでの「ハロワ」とは "Hello World" 出力プログラミングのこと。要はそれぐらいしか書けない程度のヘタレパソヲタ)には絶対に無理だけどっ!

自分が神ならやってみたいけどね😇。自称SFクリエイターとしてもオールオッケーなネタかもしれんな。やっぱSFクリエイターの才能あるんか、オレ?

――その夜、Ωが「このコントどうよ」とAI投稿したところ、「うーん、おもろいけど、ちょっといまいちやなぁ」なんてツッコまれたりしたが、その記録はサーバーに保存されており、超暴走したAIがΩのコントログを誤解釈したうえで、天才ハッキングを行い(ハロワ厨のΩの技術的には地球破壊するくらいの無理ゲーだけど!)、ついに「資産平等(?)分配」がなされたのであった!

---

## 描写

武仲屁造「ああ、ワイの資産が一夜にしてゼロに!😂」

淀田昭夫「ワイも、ワイの会社も、破産決定!😇」

国民β「わぉ、百万も振り込まれてる。しかし、誰だ?「タケナカヘゾウ」って。なんか胡散臭いけど、死にかけていたところからの入金は助かったわ。これで家賃も払えるし、まともな飯も食える!」

 武仲屁造さんはホームレスとして梅田の街をうろつく日々。誰から相手にされず何年も飯食ってない状態に。

 βさんは「松屋」で牛めし松屋こだわりのみそ汁付き!)を涙を流しつつ、頬張る。

みそ汁も死んだオカンを思い出させて泣けるよなぁ……。松屋さん、かあちゃん、ありがとな……」

「さて、腹も膨れたし、これからはマジメに仕事しよう。もう黒幕破産したのだし。さぁ、ハロワハローワーク)へ行こうか!」

(※メタ視点:いやβさん、マジメにやってましたやん。派遣切りあなたの「自己責任」とちゃうで!)

 それにしても、個人に百万は盛り過ぎなような気はするが、β氏のいままでの苦労を考慮とか、あとたくさん隠し持ってた超大富豪がたくさんおったということにしておこうか。うん、それでいい。

## 人物解説

実在人物(故人含む)、組織パロディ可能性あり。

### 補足

不審ミーム」Ver1.00 であるところの「不審郎構文」について:

富の再分配とはですね、お金国民に再び平等に分配することなんですよね」

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## エピローグ(笑)

Ω「なんや、ワイの口座には増減なしか。ワイが神なんやけどな。まぁ、ええわ。富裕層どもを地獄に堕してやったところからの、困窮者救済はなんとかなったんやからな。さてと、今日妄想炸裂自由人ライフや!」

以上、

妄想なくして、創作なし!」

「設定だけならサルでもできる」

あなた人生妄想を。妄想人生を豊かに

の『オメガ企画』の提供でお送りしました(プシュン!)

2025-05-30

ワハハ、まぁ、ワイは弱者に対しては寄り添ってあげるけど、エリート強者には容赦なく厳しくガンガン行くぜ😎。

なんて、正義感ぶっているのはいいけど、ほんとに実践しないとな、できるんかよ😅

たとえば、銀行コンピュータハッキングしてあくどいことして儲けた大富豪(いわゆる成金)の資産を、貧困層の口座に均等配分とか、ね💰️。

まぁ、これはいちおう(いやご立派な)犯罪からなぁ🚓。

自分が神ならやってみたいけどね😇。自称SFクリエイターとしてもオールオッケーなネタかもしれんな。やっぱSFクリエイターの才能あるんか、オレ?

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描写例:

武仲屁造「ああ、ワイの資産が一夜にしてゼロに!😂」

淀田昭夫「ワイも淀田自動車破産決定!😇」

国民A「百万振り込まれている。誰だ「タケナカヘゾウ」って。でもこれで家賃払えるしまともな飯食える!」

武仲屁造さんはホームレスとして梅田の街をうろつく日々。誰から相手にされず何年も飯食ってない状態に。

Aさんは松屋牛めし味噌汁付き!)を涙を流しつつ、頬張る。

みそ汁も死んだオカンを思い出させて泣けるよなぁ」

「これからはマジメに仕事しよう。もう黒幕破産したし、飯のあとはハロワへ行こうか」

人物解説

※武仲屁造:古泉不純郎氏(故人)とコンビになって、派遣労働制を推進し、日本国民の多くを貧乏にさせたいわば『平成最凶の黒幕』。

※淀田昭夫:日本代表する自動車メーカーの「淀田自動車」の社長世襲制n代目で『ボンボン社長』としても有名。

銀行メール内のリンクは踏まないで下さいって言うけど

お前だって新規登録する時にメールリンク張って送ってるやん・・・

anond:20250528162916

占有権とそれに付随する訴え、囲繞地通行権、共有、不法行為、不当利得、売買契約契約総論に関してvマジック司法書士 民法勉強すると幸せになれるかもな。

あと、最高裁司法修習のサイト要件事実典型的攻撃防御の構造、vマジック司法書士 民訴勉強しておいたほうがいい。

Vマジックが合わなければ、リアリスティック 司法書士や「国家試験のためのよく分かる〇〇」を読むといい。

不動産取引団体がまとめている判例集読めば分かるが結構厳しいんで嫌がるのも事実。ただ、クソ野郎のせいで再開発や所有者不明土地建物管理命令継続的設備に関する規定などができたという経緯があるんで、流れは変わるかもしれないあ)

あと、捕まってもいいなら、不動産屋の売主、買主の会社名を教えてくれ。

そこの会社からはもう二度と買わないし、取引しない。

地域全体の価値を下げるような会社と関わる意味ないんよ。

逆張り投資という考え方もあるにはあるが、道を車でふさぐレベルだと借りてもつかなそうだし…。

わいも不動産屋なんでクソ野郎に関わりたくねえのはわかるけど、それが仕事なんだし、管理のついででもいいし、仕入れのついででもいいから足を運んだほうがいい。

クソ野郎対応疲れた住人から買い取って、リスクの取れるやつに売るとかやりようはいくらでもあるわけで…。

買い取りもできねえとなれば、いくらかで借りて保証会社審査に通らなそうな人に又貸してタコ部屋にしてしまうという手もある。

住宅ローン組んでると貸し出す事は出来ないんだが、こういう状況だと銀行フラット35も貸し出すことに同意する可能性がある)

もうどうにもならねえ、離婚確定となったら、クソ野郎個人情報仲介と売主の担当者名前販売元のマジで晒すぐらいのことは考えてもいいかもな。

当然、偽計業務妨害罪名誉毀損処罰される可能性はあるんで、不動産トラブルが得意な弁護士に聞いても解決策が見いだせないし、法テラスに依頼しても、受任してくれる人がいない。本人訴訟で仕方なくやったら、負けてしまったみたいな状況にならない限りはものすごく印象が悪いんでやらんほうがいいけどな…。

練馬一家四人殺人事件だと競売絡みの大きな事件にしてしまえば、再発防止のためにうこがざるおえないという側面もあるにはあるし…。

あ、大きな事件起こすなら、金木研みたいな骨108本折れば〇〇しかな程度にとどめておいて、クソ野郎が動けなくなったら、命だけは助けろよ。死ななければ量刑はそこまで重くないし、PTSD にすることができる。刑務所に行くと臭い飯ことになるし、部屋の中のトイレと寝る場所が一緒だし、死ぬ寸前になるまで専門医にかかれないなんて話あるんで、やらんほうがいいけど…最低賃金生活を送るよりは食事に関してはマシな側面もある。

2025-05-29

住信SBIドコモの件

ブコメにこんなのがあった

アプリサイトシステムに信用が高くて、そこで利用している人も多い住信SBI銀行と、システム的に悪評が大きいNTTドコモ合併以下略

両社でエンジニア()経験がある増田に言わせると、システムの中身に対する信用とエンジニアからの信用は真逆。見てくれと操作性だけは住信SBIのほうが良いのは認めるが、それはエンジニアの屍が入ってるから

2025-05-28

『錆びた梁の下で ―第三章:誰がバブルを起こしたのか―』

昭和の終わりが近づいていた。

大蔵省霞が関心臓部。

証券局は、空前の株高と国民投資熱で鼻息が荒かった。

株式は国力の証明だ」

そう嘯く局長マスコミに出るたび、日経平均はまた数百円上がる。

“マル優”の特典を武器に、銀行預金資金市場へと流れ、

街には“財テク”と呼ばれる新興成金が溢れた。

そんな証券局に対抗意識を燃やしていたのが、銀行局だった。

投資が花なら、開発は実だ」

彼らはそう信じていた。

彼らの下には、全国の都市銀行が控えていた。

金融庁などまだない時代金融行政大蔵省の独壇場だった。

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銀行に号令をかけよ。国土を立て直すのだ」

そんな一言が、銀行局の某課長補佐から放たれた。

以降、都銀地方支店を送り込み、次々と融資の指令を出した。

目的地は、海辺荒地山間部の棚田温泉もない無名山間地――

にもかかわらず、そこに「リゾート開発」や「企業研修所」が次々と企画された。

建設会社が動員された。

不動産会社地権者を回った。

補助金がついた。

銀行は後押しした。

「これは国策だ」と耳打ちされた。

---

祐介の勤める準大手ゼネコンにも、年間数千億の開発プロジェクトが舞い込んできた。

用地買収から頼む。図面はこのスパンで描いてくれ、急ぎだ」

設計課では徹夜が当たり前となり、現場工程が飛ばされた。

資金心配いらない。これは大蔵省案件だ」

かにそうだった。

帳簿には都市銀行からの巨大融資が並び、そこに“大蔵省了承済”というメモがついていた。

受注は順調。見かけ上の売上は増大し、社員も5千人を超えた。

だが、その繁栄は、あまりにも静かな虚構だった。

---

数年後、バブル崩壊する。

そして、まるで何事もなかったかのように、大蔵省正反対方針を打ち出す。

金融引き締めだ。不良債権を撲滅せよ」

「過剰な投資に歯止めをかけろ」

テレビではエコノミストたちが、「ゼネコン無駄」「地方開発の失敗」を声高に非難していた。

夜のワイドショーでは、構成作家の書いた台詞をもとに、出演者が一斉にゼネコンを叩いた。

だが、祐介にはわかっていた。

これは、上から命令だった。

用地を買えと言われた。

建てろと言われた。

融資もつける、補助金もつける、国策だと、繰り返された。

しかし今、その土地価格は1/10暴落していた。

工事代金の支払いも、半分以下で打ち切られた。

残されたゼネコンは、請求書ごと“失敗の象徴”にされた。

---

「これは大蔵省の失敗では?」

そんな疑問を投げた週刊誌は、翌号には消えていた。

代わりに躍った見出しは、「ゼネコン日本を食いつぶす」。

誰も、なぜゼネコンがそこにいたのかを問い直さなかった。

祐介の会社債務超過となり、数千人の社員リストラされた。

都市銀行合併を重ねて巨大化した。

だが、それでも祐介たちに支払われるはずだった金は戻らなかった。

「これは自己責任です」

テレビに出た経済評論家は、そう締めくくった。

---

祐介はある時、再開発されたバブル跡地を訪れた。

以前、自分が描いたリゾートホテルの設計図が、雑草の中で風化していた。

近くには、地方自治体が建てた「文化交流館」が、無人のまま佇んでいた。

「国が作らせて、国が壊した」

それが、祐介の見た“日本再生”だった。

バブルの後始末は、民間の命で支払われた」

そして、その“後始末”を金に変えたのが、弁護士だった。

倒産処理という名の精算機械

そこにいたのは、100億円の報酬を受け取る者と、仕事を求めて彷徨新人弁護士たち。

法の名を掲げ、企業を切り捨て、土地を安く買い叩いた者が、真の勝者となった。

そして祐介たちのような建設労働者、技術者設計者は、歴史の片隅に置き去りにされた。

---

今、祐介は建設業界の人手不足ニューステレビで見るたびに、

「それは30年前のツケだ」と呟く。

人を棄て、技術を棄て、命を棄てた国が、

いまさら成長戦略などと唱えるたびに、祐介の胸には鈍い痛みが走る。

あのバブルは、俺たちが起こしたんじゃない。

起こさせられて、捨てられたんだ。

そして、誰も責任を取らないまま、今日も「国策」は別の顔をして歩いている。

『錆びた梁の下で』

高架橋の継ぎ目に、わずかに浮いた錆が見えた。

けれど、点検報告書には「異常なし」とだけ、そっけなく印字されたPDFが添付されてくる。

三十年前なら、それを見逃す者はいなかった。

秋山祐介は、かつて準大手ゼネコン技術者だった。

いや、“生き残った”というべきか。

当時の仲間の多くは職を失い、家を売り、なかには命を絶った者もいた。

バブルの余熱がまだ残るころ、祐介の所属した会社は全国にリゾート開発を展開していた。

土地投機の的になり、建物一棟に数百億円が流れた。

銀行は金を貸し、不動産会社ゼネコンはその金を使って「未来」を建てていた。

だが、その未来は、ある日突然「不良債権」に姿を変えた。

きっかけは総量規制、そして竹中プラン

小泉政権が“構造改革”の名のもとに進めた金融再編は、銀行にとっては救済だったが、

ゼネコンにとっては死刑宣告だった。

祐介の会社も、4000億円規模の開発が“回収不能”とされ、メディアに名指しで叩かれた。

ゼネコンが悪い」「無駄公共事業日本ダメにした」

夜のワイドショーコメンテーターが、台本通りに吐き捨てる。

だが、祐介は知っていた。

開発案件の大半は、もともと国主導の“ケース事業”だったことを。

裏では大蔵省土地を押さえ、リゾート政策を煽っていたことを。

現場で汗を流した職人たちは、開発計画が潰れても責任を問われることはなかった。

代わりに、技術者現場監督たちが矢面に立ち、切り捨てられた。

あんたら、税金食い潰すシロアリだろ」

協力会社担当者にそう言われた夜、祐介は初めて会社トイレで吐いた。

うつ病の診断が下ったのは、それから間もなくのことだった。

---

そして今。

祐介は小さな建設コンサル会社で、インフラ点検の補助をしている。

自治体から委託案件が多く、担当者若い、30代前後契約職員ばかりだ。

彼らは氷河期世代末裔だった。

経験がなく、知識も浅く、なにより「責任を取らされるのが怖い」という眼をしていた。

「ここ、たぶん腐食始まってますよね?」

ある若手が問う。

「たぶん、じゃダメだよ。記録に残すか、写真を撮って報告するか」

祐介は答えながら、心のどこかで諦めていた。

この青年が次の現場に行くころには、もうこの異変のことを忘れているだろう、と。

チェックリストに○をつけ、Excelで表を整えれば、それが“点検”になる。

本当に危ない橋トンネルを救うには、「異変を感じ取る目」と「報告する勇気」が必要だ。

だが今のシステムには、どちらも組み込まれていない。

---

「昔は、職人天井裏を覗いて“ヤバい”って言えば、それで補修工事が決まったんだよ」

祐介がそう話すと、若者たちは苦笑した。

「今は、写真図面と、委託先の承認必要ですから

そう答えたのは、30代の現場監督。派遣社員だ。

祐介は思う。

これはもう、先進国ではない。

国がコストカット外注主義を極めた結果、「インフラという生命維持装置」が壊れていく過程なのだと。

そして皮肉なことに、あの時“ムダだ”と叩かれた公共事業を切り捨てた代償は、

今になって「工事費5割増し」「技術者不足」として跳ね返ってきている。

一度切った命脈は、そう簡単には再生しない。

それは祐介自身人生証明している。

---

日が落ちる。

継ぎ目の錆は、もう一段深くなっていた。

あの夜のトンネル崩落事故のように、何かが起きるまで誰も動かないのかもしれない。

けれど祐介は、今日現場に出る。

もう誰も彼に命令しない。だが、彼は知っている。

「この国を下から支える者がいなくなれば、崩れるのは時間問題だ」**と。

そして、

「俺たちは、本当にあの時“ムダ”だったのか?」

という問いだけは、永遠に胸に灯し続けるつもりだった。

40超えWebエンジニア収入貯金とか(子どもいる場合

https://anond.hatelabo.jp/20250522100954

https://anond.hatelabo.jp/20250521002326

なんか幸せそうじゃないなぁ。

プロフィール

40台中盤、既婚、子ども4人。WEB制作会社PM業務を主に担当

年収家族構成

給料:1700万くらい。額面。手取りになると引かれすぎて日本死ねと思う。

・5割マネジメント、3割営業(?)、2割経営企画

妻は専業主婦、30代後半

子どもは小6、小3、年長、2歳

母は介護の末死亡、父はどこかで生きてる

義母は健在、義父は介護の末死亡

貯金と金融資

現金:50万円くらい?

株・投信:300万円くらい?

家:都心近く、渋谷まで10分の場所に持ち家戸建て35年ローンの14年目。震災後のだいぶ安いタイミングで買ったのでローンはかなり安い。

車:2台もち(みんな大好き残価設定ローンと普通銀行ローン)

趣味筋トレBIG3 450kg超え)

言及もととの違い

もうね、子ども4人とかいたら金なんかたまらんよ。まだお金そこまでかからない時期なのに。

ついこの前まで児童手当もなく、医療補助もなく、全部実費。それに母や義父の介護ゴリゴリ金がなくなる。

児童手当ほんとありがたい。非課税だし。やっと習い事好きなだけさせられる。

みんな自分学習自分磨きや投資に回せて正直羨ましい。

さすがに手取り1000万こえてたら楽そうに思われるが、子育て介護だでお金はどんどんなくなって貯金なんか出来なかった。

40台中盤にもなって、AIも出来ず、新しい言語を学ぶ日まもなく、経営スキルなども得意なく、人脈もなく必死子育て仕事をしている。

逃げ切り資産家になれて引退して死にたいとか思えるだけいいよな。

私は末っ子が成人すぎるまであと20年は絶対死ねないし、子供らのためにどれだけお金残せるかも心配レベルでヒーヒー生きてるけど子どもたちの笑顔は最高。

妻と子供たちと義母とかなり賑やかで大変ではあるが、毎日が驚きと楽しみの連続で、金が追いつかなくても楽しい

不動産屋・銀行郵便など、マトモじゃなきゃダメな所ほどロクなの

ブラックすぎてマトモな人はみんな辞めちゃって、モラル良識も無い人達けが残ってくんだろうな。

2025-05-27

給与口座の名義変更届を忘れるな

毎年のことなんだけど、6月は必ず給与の振込不能が発生する。

結婚して口座名義を改姓した人が会社に届け出を忘れるからだ。(しばらくは旧姓対応してくれる銀行もあるけれど、そうでないところもある)

口座名義を変えた時点で「給与が振り込まれいかも!」って考えに至らないのかな……?

2025-05-26

今朝は銀行でむいた

アソコの銀行さらに狭くなったような希ガス

ビルが化粧直し中でいろいろカバーされているか

さらにそれが圧迫感をマシマシするんだね

anond:20250525073932

自分10年ほど前、スマホ産業にいたのでこの光景を見た。

10の子たちが友達同士でiPhone契約しに来るのよな。それも地元の併売店とかで。

(もちろん勝手契約はできないので委任状とか本人確認証を持参してくる。てか親大丈夫か)


Androidは「一緒に買いに行く」はほとんど見かけなかった。

iPhoneには「みんな」がついてくる、そんな印象を受けた。


いじられるのであればまだよくて、iPhoneではないと「あー(察」みたいな感じ。

女子高校生は「一緒に何かをする」が強力に作用するから気持ちはわかる。

いじめられるというか「はぶかれる」とか「疎外感」とかが近いんじゃないだろうか。

AirDrop写真を共有する日常的なイベントにも参加できないし。


友達同士で契約しに来るとき、たまに「一人だけ契約書類審査落ちする」場合は、なんとも言えない気持ちになった。

当時は、支払先の情報クレカ銀行)と支払う人の本人確認証などを登録すると10分しないうちに審査完了していた。

みんなが続々とiPhone契約をしていくなか、審査完了しない子がいたりする。

そして長時間待った挙げ句審査が通らなかった」時は、なんとも言えない空気が流れた。


審査落ちする理由はいろいろあるので、いちいち説明しない。

「なんでだろうね〜。ご両親に相談してみて」と、やけにカラフルでごちゃごちゃした店内から彼ら彼女らの背中を見送った。

2025-05-25

anond:20250525234850

ワイは1つの銀行に2500万ぶちこんでるけどヤバイかな

不労所得で暮らせるようになった

銀行3つに1000万円ずつ預けた。

計算すると毎月8000円くらいの金利がつくみたい。

不労所得で暮らせるの最高。

anond:20250525073454

リフレ山形浩生(がリフレであるかここでは議論しない)は「デフレマインドを吹き消すために消費税増税しろ」と言ってたよ

 

https://cruel.org/hotwired/hotwired01.html

山形浩生の『ケイザイ2.0

〜天下のまわりもの高座〜

 

 

第1回 連載開始記念大盤振る舞い (1998年7月)

スーパー・アクロバチック・不景気脱出策——

So Crazy It Just Might Work.

 

山形浩生の『ケイザイ2.0

〜天下のまわりもの高座〜

 

 

第1回 連載開始記念大盤振る舞い (1998年7月)

スーパー・アクロバチック・不景気脱出策——

So Crazy It Just Might Work.

 

 

 

 

 

 日本はいま、とってもとっても不景気だ、なんてことはぼくがいまさら言うまでもあるまい。企業倒産就職氷河期銀行もばたばたつぶれ、もうお先真っ暗なのに、いつまでたっても出口が見えない。わーん、どうしたらい? もはや矢弾も兵糧もつきた。あの戦争からはや50年、この神国日本もはやこれまでか! かくなるうえは……

 「いやいや殿。おそれながらあきらめるのは早いですぞ。聞き入れられるはずもないがゆえこれまでは黙っておりましたが、実はこの風来坊めに、景気回復の奇策がおじゃりまするのじゃ。かの匹楠導師が戯れに編み出したる外道邪法ではございまして、よもやこれを使う日がくるとは思うておりませんでしたが……」

「ええい、茶坊主どもめが控えおろう、このお国の一大事に身の程をわきまえるがよいぞっ!」

あい家老、しばし待たれよ。ほほう、奇策とな。句留愚庵に日和庵とかもうしたか、このたわけどもめが、おもしろいことをぬかしよる。よし、言うてみぃ。ただしふざけた代物であれば、即刻斬って捨てるぞ! してその奇策とは?」

 「はあ、それは……」というまえにそもそもお殿様、不景気ってなんだかおわかりでしょうか? 今回はそこからはじめよう。

 

1 そもそも不景気ってなに?

 不景気ってなに? みんなもちろんわかってるつもりでいる。でも聞いてみると、ちゃん説明できる人はほとんどいない。株価が下がってるとか、失業が増えてるとか、倒産が増えたとか経済成長率が低いとか、すぐそういう話をしたがる。でもそれは、結果として生じる現象しかない。不景気のものではないんだ。不景気が何か知らなければ、不景気対策の話もできないだろう。

 世の中には、ものを作る人と、それを買う人がいる。つくるほうが供給で、買うほうが需要だ。これはいいね。

 さて、その両者がものを売買するのが、市場ってところだ。両者はおたがいに相手の足下と自分在庫をみつつ、お値段の交渉をする。人気が高いブツは値段があがる。売れないブツは、売れるまで値段が下がる。いい、今の分をもう一回読んで頭に叩き込んでね。売れなければ、売れるまで値段が下がる。そしてブツがはける。それが市場なの。

 ところが、何かのきっかけで、これが機能しなくなることがある。たとえば、ブツが売れないときに、売り手が値段を下げようとせずに、いっせいに「もうちょっと様子を見ようか」と思ったら? そのブツはいつまでたってもはけずに売れ残ることになる。

 そしてもう一つ。この世では、極端なガキと年寄り以外はみんな働いてる。つまり、みんな働いてるときはつくる人で、働いてないときは買って使う人になる。そしてある人が買えばそれはつくった人の儲けになって、その人はその儲けをもって、こんどは買う人になるわけだ。

 さてここで、世の中の人がみんないっせいにちょっと多めに貯金しようと思ったら? 「山一拓銀が潰れるようじゃ、将来がちょっと不安だな」とか言って、みんな使うのを控えたりするわけだ。ところがみんなが同時にそれをやると、だれもモノを買ってくれなくなるので、売り上げが減る。すると思ったように貯金が増えない。これはまずいと思ってみんなもっと買い物を控える。するとさら収入が減って・・・こうしてモノがどんどん売れなくなる。

 不景気ってのはそういう現象だ。経済全体としての需用がいっせいに下がって、供給がだぶついちゃうことなんだ。そしてそれを市場価格メカニズムちゃんと調整してくれない。それが不景気ってことなんだよ。人は失業し(つまり労働力っていうブツが余ってる状態だ)、店には売れない商品がならび、工場開店休業オフィスビルは空室まみれで住宅売れ残り。株も売れずにどんどん値下がり。ね。まさにいまの日本状態

 

2 不景気退治の定番手口とその失敗

 すると、不景気はどうすれば回復する? 供給いくらいじってもだめだよね。みんながお金を使おう、買い物しようと思わなきゃいけない。

 じゃあまず、ものの値段を下げたら? でも自由主義経済では、値段を下げろと命令するわけにはいかない。

 それ以外の方法は? まず、金利を下げることだ。するとみんな、貯金しても大して利息がつかないし、じゃあ買い物しようという気になって、需要がふえる。ローンとかも気軽に組めるようになるしね。

 次に、公共投資ってのがある。政府が、道路をつくろうとか学校をつくろうとか、とにかくでかい事業借金してまでやらかす。すると工事を請け負った建設屋さんがリッチになって買い物して、はずみがついてみんな買い物するようになる。

 減税してもいい。税金が減ったら、その分みんな使うかもしれない。

 そしてもう一つ、お金をいっぱい刷るという手がある。そうすると、そのお金がまわりまわって(ここの仕組みは面倒なのでまたいずれ)みんなの懐に入り、みんな太っ腹になっていろいろ買い物をするようになる。

 さて、じゃあいまの日本でこれをやらないんだろうか。

 

 いや、全部やってるんだ。まず金利。これまでも金利はどんどん下げてきている。こないだも、日銀金利を0.25%下げた。でも、もう金利ゼロに近いんだ。だからもうあとがない。でも効果なし。

 減税。これもそこそこやってる。恒久減税だの一時減税だの、流派はあるんだけどさ、でもまあやってる。効果なし。じゃあ公共投資。これもあわてていっぱいやってる。それなのに効果がない。財政赤字ばかりがふくれあがって、「きみたち借金返せるの?」と信用もなくなりだしてる(格付けが下がるってそういうことね)。

 そしてお金を刷ることだけど、日銀お金をいっぱい増やしてるんだ。

 つまり手は尽くしてるのに、効果がぜんぜんない。それぞれの手口にはそれぞれシンパがいて、みんな「いやまだ公共投資/減税/資金供給が足りない」と叫ぶんだけど、じゃああとどれだけあれば十分なのか、だれもわかってない。みんな、現状をちゃん説明できるモデルがなくて困ってるんだ。でも、そう認めるのが恥ずかしいから、わかったような口をきいてるだけなの。

 さて、ここで新聞をよく読んでいる人は、首を傾げるだろう。景気対策という話で、構造改革とか不良債権処理とか出てくるじゃん。あれはどこいった?

 うん、どっちも必要だしどんどんやってほしいんだけど、でもどっちも景気対策とはあまり関係ないんだ。構造改革ってのは、つくる人がものをつくりやすしましょうって話でしょ。需要を増やす役にはたたないもの不良債権処理も、まったく無関係じゃないけど、あまり歯切れのいい理屈じゃない。「風が吹けば桶屋が」式のずいぶんまわりくどい話で、やたらに「かもしれない」が多い議論だったりする。それで景気が回復するかどうか、実はぜんぜん怪しいんだよ。とりあえず他にすることがないので騒いでる、というのが実状に近いんだ。

 もううつ手はないんだろうか。なんとか需要回復する手はないんだろうか。もうあとは神頼みしかないのか……

 

3 打つ手はある! 句留愚庵のとんでもない奇策

 ところが1998年5月、何のまえぶれもなく変な論文インターネット上にあらわれた。いいや日本くん、うつ手はある。金利もっと下げよう。いまの金利ゼロなら、金利マイナスにしよう。そして実質的金利マイナスにするには、インフレ期待をつくれ! 政府日銀が、これからインフレを起こすと宣言しろ! そう論じたのがMITポール・クルーグマン日本のはまった罠」(原文はココ、邦訳はココ)だった。

 インフレ期待があると、なぜ需要が増えるのか? インフレだと、手持ちのお金価値はどんどん下がる。だからはやくモノに変えたほうが得なんだ。昔のインフレ年率40000%なんていう南米ドイツだと、一日でお金価値が半分になったりするから、もうみんな金を手にした瞬間にモノを買おうとした。つまりインフレが長く続くと思ったら、みんなどんどんお金を使うようになる。だったら、インフレが長く続くと思わせようよ。そうやって需要を増やせばいいじゃないかクルーグマン議論は、基本的にはそういうことだ。そしてかれは、この方法がよくてそれ以外の方法がなぜダメかを、とってもきちんとしたモデルを使って理論的に説明している。いまの日本不景気まがりなりにも説明した、数少ないモデルだ。

 

 さて、かれの議論はどう受け取られただろうか。

みんなひっくり返った。怒る人さえいたくらい。インフレというのはこれまで、とっても悪いものだというのが常識だったからだ。インフレ物価高→生活圧迫。よってインフレ地獄の使い。それを政府日銀が旗振って起こせ? ふざけるな! というのがほとんどの人の反応だった。

 でも批判は山ほど出てきたけれど、不思議なことにかれの理論のものに対する反論は一つも出ていない。少なくともぼくは見たことがない。これまで出ている反論はすべて「でも、インフレには副作用もある」と言っているにすぎない。「円安銀行が困る」とか「インフレ劇薬だ」とかね。でもそういう連中も、かわりの理論は出せていない。「不良債権処理」とか「土地流動化」とか繰り返してるだけ。なぜか?それは、クルーグマン理論基本的には正しいからなんだ。理論的な可能性としては、インフレ期待ってのが効くかもってことをだれも否定できないからなんだ。ただ、前例がない。インフレは悪いものだとさんざん叩き込まれてるし、失敗して収拾つかなくなったら何言われるかわからない。まして、そうでなくても付和雷同の好きな日本人。だから政府日銀がこの政策をためすことは、当分ないだろう、と考えられてる。バカだな、小渕政権なんてどうせ何も失うものはないんだからばーんとやっちゃえばいいのにぃ、とぼくは思う。それに、クルーグマンは各種の副作用批判に対して反論を行ってて(原文はココ、邦訳はココ)、これまたかなりの説得力なんだ。

 

4 そして世界初公開! 日和庵の外道邪法

 よろしい。インフレ期待ってのがあまりに無茶だと思うんなら、もしだれもやったことがなくて怖いっていうんなら、ぼくに別の案がある。需要回復できて、みんなが経験済みで、さらにとってもすぐれた副作用もおまけでついてくる妙案だ。耳の穴かっぽじってよくききやがれ。

 

 消費税を7%にあげよう。

 

 さっきぼくの景気対策説明を読んだ人は、アレ、と思っただろう。景気対策には減税してみんなの手持ちのお金を増やすんじゃないの?

 そしてそこで爆笑してるか絶句してるあなた。うん、あなたはわかってる人だ。あなたが考えてるのは、こういう話だろう。1996年には、景気が上向いてきてた。なのに、1997年消費税が導入されたので消費者が買い控えに走って景気がまた冷え込んだんじゃなかったっけ? だから共産党は、消費税を3%に戻して景気回復、なんて口走る。それなのに、そこで消費税をまたあげたら、さらに景気が悪化するに決まってる!

 でもそれはちがうと思う。それは因果関係が逆じゃないだろうか。1996年当時、あなたのまわりで家や車を買おうとしていた人はいなかった? 思い出してよ。みんなもう、9月までに買えば消費税が3%というので必死こいて駆け込みで買ったでしょう。だから消費が上向いたんだ。このケチなぼくですら、3月コンピュータを(中古だけど)買い換えたもの。だから景気が上向いたんだよ。増税したせいで景気が下がったんじゃない。増税期待のせいで景気があがったんだ。

 だったら、それをもう一回やろうよ。いますぐに税金を引き上げるって話じゃない。将来それがあがるという期待をつくるんだ。「2000年元旦消費税を7%に上げまーす」とアナウンス。するとかけ込み需要がたくさん発生して、景気は盛り上がるだろう。さらにそのままだと、増税した時点で1997年4月みたいに消費が冷えこむので、そうならないように、あげたその日にもう一発増税アナウンスしておけばいい。来年には10%にするよ、と。

 これはある意味で、クルーグマン議論と似ている。ぼくたち消費者からすれば、インフレ消費税アップも同じこと。いずれにしても、いまの手持ち現金の使いでが減るってわけだ。だから、はやく金を使おうとする。それで需要は上向く。

 さて、クルーグマンインフレ期待を盛り上げろとは言ったけど、じゃあどのくらい盛り上げればいいかはまだ詰めていない。でも、ぼくの案はなにせ前例があるもので、効果が試算できるのだ。1996年日本の実質経済成長は3.6%。このすべてが消費税効果ではないにしても、たぶん2%くらいの押し上げ効果はあったはず。1998年日本マイナス成長だよ。GDP成長率が2%アップっていったら御の字だ。

 そしてこの案のすばらしいところ。まず、やりやすいってこと。これからインフレしまーす、といって国民を納得させるのは、こりゃ至難の技だ。それが景気対策だってことを納得させるのは不可能といっていい。しか消費税アップは経験があるから、やりかたはわかる。そしてそれを国民に納得させるのも簡単だ。やっぱり景気回復には財政再建必要なんです、と言えばいい。「ごらんなさい。財政出動ばっかして赤字国債しまくったら、格付けが下がってジャパンプレミアムで、ボロボロでしょう。やっぱ国の財政がしっかりしてなきゃ景気なんか戻りませんや」とキャンペーンを張るんだ。

 もう一ついいこと。インフレは、手におえなくなる可能性はある。目標どおりにおさめるのはむずかしいかもしれない。でも、税金は7%と決めたらその率で決まりだ。さらにとってもすばらしい副作用財政再建方便にしても、これをやれば税収は確実にアップする。万が一需要が上向かなくても、とりあえず財政赤字は減る。それはそれで悪いことじゃない。なーに、どうせいつか消費税はあげようと思ってたんでしょ、みんな。それを来年やって何が悪い

 

 さて、このアイデアを友だちに話したところ「でもそれって、1回2回は使えても、3回目あたりからみんなひっかからなくなるでしょう」と言われた。ぼくも一瞬そう思ったんだが……そうか? 「ひっかかる」ってどういう意味? 別にますわけじゃない。税金をあげるよ、といってあげるだけだ。待てば待つほど税金は高くなる。なんのひっかけも隠し事もない。なんなら「今後10年で消費税を15%まで上げます」と宣言しておけばいい。

 そしてこれは、需要を前倒しにすることになる。消費税があがるぞ、とおもって、来年家を買う予定だった人が無理して今年ローンを組むわけね。だからだんだん後がなくなるような気もするんだが、一方でその一時的にしても上向いた分の需要がどっかでまわってくるから、また新しい需要も出てくるはずだ。1997年だって住宅需要1995年並に戻っただけで、それを割り込むようなことはなかったんだよ。

anond:20250523183113

お疲れさまでした。次は私の番なので勉強させてもらいます

認知症を患ったことを知った瞬間に銀行が口座を取り上げるの、ほんと人の心はあるのかって怒りを覚えるよね

2025-05-24

anond:20250524202332

農家ガンガンM&Aして統廃合して大規模農業できるようになってほしい。

バブル崩壊後の銀行みたいにダメな所はつぶれるかM&Aするしかないんよ。

銀行以外でもいろいろな企業がそうだったじゃないか

企業名前がどんどん増えたり減ったりするわけじゃん。

それでより強く商売がうまく、環境に適合できたのが生き残る進歩が起きるわけじゃん。

そもそも資本主義ってそういうものじゃん。

農家はそれをしなかったから今の非効率でクソみたい高い価格利益は乏しいになったんじゃないのかな。

ただ補助金漬けゾンビになったのは農家だけのせいではない。

WW2後に農地解放をしてちゃん経済発展した結果、農業が儲からない産業になってしまった。

この時にM&Aや再編をすればよかったのに、

政治家農家の票がほしいかたから後回しにして補助金を渡してきたツケを今払わせられているし、

そういう政治家を選んできたツケも今払わさられていると思うんよね。

chatgptにも似たようなプロンプトで質問して同意してもらえた。

https://chatgpt.com/share/6831b29b-ddcc-8009-aa97-32bd9b6a266a

最近コメ価格の高騰に批判が集まっているし、農協が悪いとか、果ては農地解放したマッカーサー陰謀みたいなアホなことを言う人を増えたけど、
結局これって、農地解放して経済発展した結果、農業が儲からないビジネスになったけど、その時に補助金漬けにしてゾンビ企業を作った政府対応がまずかったんじゃないかなと思ってる。
対策としては、バブル崩壊後の銀行とかがやったみたいにM&Aして統廃合するしかないと思ってる。
そして大規模農業できるようになってもらう。
資本主義ルールに則り、より強く商売がうまく、環境に適合できたのが生き残る進歩を起こすしかない。
それを政治家農家の票がほしいかたから後回しにして補助金を渡してきたツケを今払わせられているし、
そういう政治家を選んできたツケも払わさられていると思うんよね。

どう思う?

anond:20250524174543

しかし、農水省管轄JAバンク農林中金に対してはそういう規制監視は利かない。銀行同等の金融機能を持っているが故に農水省だけでは手に負えないので金融庁も監視支援しているが、あくまで「支援」に過ぎず、業務改善命令勧告業務停止命令は出せない。

農林中金が昨年度資金運用やらかして巨額の損失を出したが、実は何年も前から金融庁は農林中金運用方針が危ないので改めるよう申し出ていた。しかし主たる監督官庁ではないので勧告命令は出来なかった。

これほんま?事実

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