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はてなキーワード: 街路樹とは

2025-10-30

最近野良の生き物みてねえな

街路樹ムクドリは声だけ聞こえてうるさいしフンもきたねーけど

それ以外全然みねえ

カラスの声もきいてねえきがする

まあカラスゴミ置き場荒らすからいなくていいんだけど

2025-10-29

なぜPixivAI絵を受け入れるのか

現状のPixivAIによる粗製濫造に侵されている。いや、AI投稿作品棲み分けされてるでしょ?と思うかもしれないが、普通にAI生成作品」にチェックを入れずに投稿されているにも関わらず、その実AIのポンだしというものが少なくない。というかかなり多い。

※ここでいうイラストとは少なくともAIによるポン出しは含めない

これは我々がインターネットをする上で心情としている「嫌なら見るな」に反するものだ。嫌なのに見せつけられている例のAAのような状況だ。

これは(AI絵を投稿するユーザー以外の)全てのユーザーにとって不利益だ。ではなぜPixivは厳格に規制せずユーザーモラルに甘える(と言っても崩壊しているのだが)態度を貫くのか。

AI絵は規制!」どこからAI絵?

現状のAI絵はわかりやすい。t2iかi2iのポン出しか、良くて微修正したくらいだ。細部を見れば溶けている画像は絵というより絵っぽいものだ。

いわゆる「AI絵師」を自称する人にはそれなりの主張があるかもしれないが、描くという工程を得ていない画像イラストとも言えない出来のものだ。

まぁそういう絵を規制するのは簡単だ。「下絵すら描かずにAI作成した作品AI生成作品します。AI生成作品投稿しないでください」とするだけでいい。

じゃあ「下絵(線画)は自分で描きました。塗りはAIに任せました」という作品はどうなるのだろうか。まぁこれも塗りという一番厄介な工程をすっ飛ばしてるのでAI生成作品に含まれるかもしれない。

少なくとも全ての工程で手描きしてる絵師からすれば自分と同じ列に同じ作品として展示されるのは「ふざけんな」と思うだろう。

じゃあ定義を広げて「作成過程における大半をAI依存して作成した作品AI生成作品とする」という基準に改める。…というかこれが現状のPixiv規制なのだが。

まぁこんな曖昧基準じゃ「いや、t2i/i2iで画像を生成するのもプロンプトという技術ガチャという試行錯誤必要で〜」と訳のわからん理屈で「手間をかけたからこれはイラスト!」という主張で投稿する奴が現れているのが現状。

じゃあやっぱり「制作過程の一瞬にでもAIが関わっていたらAI生成作品です」とすると、疑いの余地なくAIの関わりを断つことができる。できるが……

AIとは?AI絵とは?

例えば「塗るといい感じに影を着色できるブラシ」とか「環境適応していい感じに光を表現できるブラシ」というのが現れるとする。

現実的な悩ましい色の選択と難しいレイヤーの合成方法をすっ飛ばして『ビル街の中にある街路樹から漏れる淡い光を表現できるブラシを作成して』というだけで望ましいブラシと色を簡単作成してくれるツールが現れたら?

そういうツールは確実に機械学習を使っている。

それを使って描かれた絵はAI生成作品なのだろうか?

アンチAI過激派なら「機械学習によって生成されたブラシによる着色なんて味がない」というだろう。

しかしこれから現れるAIネイティブ世代にとっては「いや、ブラシが生成されてもそれでうまく描けるかは結局力量だから」となる可能性は高い。あくまでブラシはツールで、最適解のブラシを手に入れたとして最高の絵が描けるわけではない。

というかこれは現状でも議論できる話で、例え完成品のイラストに1ピクセルも反映されていないとしても、AIによって生成された画像を参考に構図を決めたり着色してたりしてたら?

それをAI生成作品と呼べるのか……?

お気持ちの話をするなら「そういう楽はすべきではない、芸術とは自分の魂を込めることで手間を省いたものに魂は込められない」という人もいるかもしれない。

が、それは紙と違って簡単Redo/Undoができるツールを使ってる人が言うべきではない。パソコンで絵を描いていない人だけが彼に石を投げなさい。

我々がコンピューターという便利なツールで描かれたイラストを当たり前に受け入れている以上、AIという便利なツールによって描かれたイラストを受け入れるのもまた時間問題なのだ

規制が激しいディストピアサービスは続かない

話を戻すとPixivがそういう「少しでもAIが関わってたらダメ!」という表明をすると、短期的にはいいが長期的にはユーザーが離れていく。

Stable Diffusionの登場はかなりの驚きだったが、既に歴史の中で似たようなことが起こってるのは承知だと思う。世界史で習ったイギリス産業革命しかり、あるいはこの文脈でよく語られる「コンピューターが登場したことによって生まれデジタルイラストには味がないと過去には言われていた」とかそういうのだ。

我々が今どんなに「AIはクソ」と主張しても10年後にはみんな使って当たり前のツールになっている。

想像の話だが、パソコンが生まれる前に存在していた「イラスト投稿雑誌」なるものがあったとする(※私はWindowsが生まれからまれているので、ガチでここら辺は私の想像

そのイラスト投稿雑誌が「コンピューターイラストは誰でも簡単に描けて味がない!紙のイラストのみ受け入れます!」という主張をし、実践していたら簡単時代の波に埋もれるのは想像がつくと思う。現実パソコン作成したイラストも受け入れる雑誌が現れて、そっちが生き残ると思う。

もちろんそれを現状のPixivにまんま当てはめることができるとは思えない。AIによるポン出し絵を投稿する人間ファンがつくとは思えない。ただ、AI活用したブラシなどを使って描かれた絵なら、普通にファンはつくと思う。

まぁ結局、「AI絵は一律排斥しろ」というのは難しい。線引きが難しいからだ。またそうなった場合、厳格にAI排斥するサービス投稿者・閲覧者共に減っていくのは間違いない。

からPixivは(現状では否定意見が多い)AIをある程度受け入れつつ、将来のAIネイティブ世代を受け入れる体制を作り続けないといけない。

そうじゃないと、AI活用するイラストレーターがPixivから離れていくからだ(AI絵師(笑)ではなく)

そしてChatGPTから始まったAIサービス普通人間でも使えるようになった以上、AIに対して抵抗がある人間が減ることはあれど、増えることはない(まさしく産業革命に対するラッダイト運動のようなことは起きるかもしれないが、望むと望まないとに限らず、我々が機械に反発なく生活しているように、もはやAIを避けて生きていくのは無理なのだ……)

これが「AI絵は一律、厳格に対応しろ」と言う声にできない理由だと私は考える。もろちん、人的リソース限界もあるだろうけど。

ちなみに

これはPixivに限った話じゃなくて、全ての芸術音楽とか小説とか、あるいは動画とか)に及ぶ話だ。望むと望まないと、AIは使われてゆく……

「いや技術的な話じゃなくて、自分が描いた絵が無断で学習されて、それを使ったもの投稿されてるのが嫌なんだが」という人には『それはそう!!!!!!』と声を大にして賛同しておく。

しかし残念ながら、みんな大好きChatGPTですら著作権に対しては舐めた態度を取っている(Sora2とか…)ので、もうまじで残念ながら諦める以外の選択肢は極めて少ない。

からこれを書いている私のスタンスは『』 もう時代の流れに身を任せて全てを諦め、そして自分の益になることは人から怒られない程度にAIから掠め取っていこう』だ。今の私の業務はChatGPTで成り立っている。

からこの文章別に「だからPixivはこうしろ!」とか主張するつもりはない。

PixivはさっさとAI絵じゃないと偽ってAI絵の投稿するやつをどうにかしろ」という程度のことは常々思ってるが、それ以上のことを望むのは難しいんじゃないか、という考察をただ垂れ流しただけ。

なぜならここはチラシの裏なのだから。だからみんなのお気持ちもこのチラシのツリーに連ねるといいんじゃないか?

2025-09-01

移民にはもっとシドシ来てほしい

何も考えてねーような奴らがさ

移民が悪さをしてる!治安悪化させている!」とか言うけどさ

どう考えても元からいる悪い日本人を下回ることはないよ

俺が住んでる街にいる

昼間から商店街街路樹に向かって立ちションするジジイ

コンビニ駐車場に座り込んで来店する客を意味もなく威嚇するねーちゃん

反社とツルんで高級ブランドバッグの偽物売り捌いてるババア

どいつもこいつも全員日本人だもん

外国から来た人でこんなことしてる人なんて一人も見たことないよ

絶対あいつらの方がお行儀良いんだからもっと来てもらえって

2025-08-07

anond:20250806215044

都会の公共施設街路樹で人気なヤマモモはまあまあな確率ショウジョウバエの幼虫が実の中に入ってるぞ。採って塩水につけてみ。

元増田のいってるビワざくろなんか特に入りやすいからな。

2025-07-20

選挙の帰りに後悔した。無礼外人は追いだすべきだったんだど

外国人3人組が向こう側から横いっぱいに広がって自転車で突っ込んできた。

時速12kmぐらいかな?

ヘラヘラ笑って大声でスペイン語みたいな言葉を話し合いながら、こっちなんて見ないで突っ込んできた。

俺はビックリして街路樹が植えられた土への上へと避けた。

奴らが横をを抜けたとき、一人も謝りもしないで広がったままだし、速度は相変わらず12kmぐらいだった

進んだ先を振り返ると、自分と同じようなやり方でお婆ちゃんが避けているのが見えた。

ああ、こいつらは日本から追い出さなきゃな、そう強く思ったよ。

俺が間違ってた。

いい外人はいるよ。

街でも日本語でちゃんと謝ってくれる人に出会うことがある。

でもカスみたいなクズ日本語もきっとろくに覚えようともしてないだろう腐った出稼ぎ労働者もいる。

消えてもらおう。

カスみたいな外人には。

いい外人にも迷惑だもんな。

選挙、やり直したいな

2025-07-05

anond:20250705143715

建物の外壁、屋根屋上を全部白色にして太陽光で温まりにくくしてみたらどうなるんだろね

それと最近減ってる街路樹の復活

2025-06-30

街路樹が枯れたのは地下に空洞ができて水を吸い上げられなくなったからかもしれない

八潮ときはなにか予兆なかったのかな

2025-06-29

この木は枯れていますので、近日中伐採しま

台風シーズン前に伐採できてえらい!

とは思うものの倒壊の危険があるほどに枯れはじめたのが昨日今日なら

その原因はやはり隣のドコモビルの立派な桜の木を倒して建った窓のない謎の建物からさられる5Gによるものではないだろうか

Googleレンズによると屋上にあるレーザー発射装置のようなものはホーンアンテナというらしい

この毒電波が向かいの球状ガスタンクで濃縮され街路樹に影響したようにみえ

曙さんもびっくりだね

2025-06-27

日本の都会は緑少なすぎる

あっても四角に区切られた公園とかだから風情がない

もっとこう森の中にコンビニがあったりマンションがあったり、自然と人工物の境界曖昧共存してる感じの街を作れないのか

ジャップ八百万の神とか自然共生して暮らしてきたとか口では言うけど

実際の街づくりは目につく自然を片っ端から切り開いて全部金になる建築物で埋め尽くして、

どの口が自然との共生とか言ってんだって感じよ

パリとか見てみてろ

都市に隣接する土地に深い森があって、ああいうのが自然共存した街づくり

日本ももっと街中に木とか植えるべき

それもちょっと申し訳程度に街路樹を生やすんじゃなくて、原生林かってぐらい野生的に荒々しくな

ただし杉は勘弁やで

すぐ成長して木材になるからって杉ばっか植えやがった

ほんま日本人は目先の金金金しか考えていない卑しく貧乏くさい民族やで

2025-06-16

街路樹道路植栽を無くして下さい

道路植栽の管理に莫大な維持費

夏場は雑草生い茂り交通事故多発

日本は、もうそんな余裕は

ありません

数兆円ですよ

数兆円

道路植栽の維持管理

2025-05-27

立川ドコモビル前の街路樹

樹皮が剥がれ落ちてウロ丸出しのままもう半月になるけど

倒壊の危険はないってことなんかな

2025-04-19

お兄ちゃん、大好き

第一章 リビングの陽だまり——幼い誓い

 春一番が吹き抜ける午後、窓際のカーテンがふわりと膨らみ、干したばかりのタオルに淡い日差しが透けた。小学三年生の私・千春は、帰宅した兄・湊にランドセルごと抱え上げられ、ソファへぽすんと降ろされた。「今日も頑張った?」と頭を撫でる手の温かさに、胸の奥がぶわっと熱くなる。母に叱られた算数宿題も、クラスで言い返せなかった悔しさも、兄の笑顔一つで溶けていった。リビングに満ちる石鹸洗濯糊の匂いを深く吸い込みながら——私はこの人を一生守り、一生守られよう、と幼いながら胸に誓う。

第二章 音を立てて開く距離

 兄が中学に入り、部活で遅く帰るようになると、食卓に並ぶ椅子の一つはいつも空いた。母が「冷めないうちに食べなさい」と言うたび、私は味噌汁を啜りながら廊下の先を気にした。深夜、蛍光灯の下で英単語帳をめくる兄の背には、近寄りがたい影が宿っていた。「美緒、静かに」と囁かれるたび、胸の中で小石が転がった。子どもの私は、その小石に名前を付けられず、ただ足元で鳴る兄の成長の足音を数え続けた。

第三章 メール越しの声——市外への進学

 合格発表の日、掲示板に貼られた番号を見つけた兄は空を仰いで笑った。県下一の進学校、通学片道一時間半。私の「行かないで」は、騒ぐクラスメートの声にかき消えた。春の風が吹く玄関先で兄は「千春は強い子だろ」と頭を撫で、あっさりと黒い学生鞄を担いで出て行く。夕方カレー匂いしかない台所で、私は思わず携帯を開く——「今日どうだった?」。既読の横に「部活」「課題」「眠い」の三語。短い返事ほど恋しく、通知音が鳴るたび息を呑む日々が始まった。

第四章 塗り替わる世界地図——私の中学生活

 私も中学生になり、バスケ部で汗を流した。だけど練習後のシャワー室、タイルに落ちる水音を聞きながら、兄のことばかり考える自分に気づく。友達が「今度みんなで遊園地行こう」と誘ってくれても、私は曖昧に笑って断った。帰宅後、母に「お兄ちゃんは夕飯要らないって」と告げられるたび胸が縮む。兄と私の距離物理的なものだけではなく、生活リズム、語彙の選択、夢のスケール——地図全体が塗り替わるように拡がっていった。

第五章 高みを目指す風——兄と同じ大学

 兄の進学一年後、私は「湊の隣がいい」と進路希望欄に一行だけ書いた。担任は「姉妹兄弟で同じ大学は珍しくないさ」と笑ったが、動機の濃さまでは見抜けなかった。深夜、蛍光灯の明滅を睨みながら英単語を暗唱し、机に伏した額の下で涙と鼻水が混ざった。——お兄ちゃんの隣に並ばなきゃ私の世界未完成。そう思うほどに参考書の余白まで兄の横顔で埋まっていく。

第六章 一人暮らしという二人暮らし——ワンルームでの再会

 合格発表掲示板で番号を見つけるより先に、正門前で待ち構えていた兄に抱きついた瞬間、世界は再び等速回転を取り戻した。大学近くの築四十年のワンルーム、押し入れを改造したロフトに布団二枚。「家賃生活費、ちゃん折半だぞ」と兄は念を押したが、私の頭には花火のような歓喜しかなかった。狭い流しでインスタント味噌汁を作り、共有の机でレポートを書く。夜、ロフトの布団で横になり、「お兄ちゃん起きてる?」と囁くと「寝ろ」と小さな声。そのやりとりだけで心臓が跳ね、眠れない夜が続いた。

第七章 亀裂の手触り——兄の新しい世界

 五月の新歓期、兄は同ゼミの先輩・綾瀬沙羅と親しくなっていた。駅前カフェで偶然見かけたとき、兄が笑う横顔には私の知らない柔らかさがあった。帰宅後、狭い玄関で「ただいま」を言う兄の声が少し弾む。その裏にある感情を知らないふりをして「おかえり」を返すと、胸の奥で小さくパチンと弾ける音——それは嫉妬という硝子玉だった。

 夜中、机に伏せながらLINEの通知履歴を追った。画面に浮かぶ「今度のゼミ発表、手伝ってくれてありがとう!」「映画ポップコーンキャラメル派?」。私は震える指で既読もつけずアプリを閉じた。

第八章 病室で交わした本音

 七月、期末試験前の無理がたたり、私は高熱で倒れた。扁桃炎で点滴を受ける私の側で、兄は氷枕を替え、額を冷たいタオルで拭いた。ぼんやりする視界の端で兄の眉間が寄る。「千春、無理し過ぎるな」。私の唇は乾ききってうまく動かない。それでも「お兄ちゃんは……誰と映画に行くの?」とかすれ声で問うと、兄は少し目を見開き、やがて真剣な表情でこう答えた。

「……千春に嘘はつきたくない。沙羅先輩だ。でも、恋人とかじゃない。ただ仲間として誘われて——」

 言い訳のような説明を遮るように咳き込む私を、兄は抱き起こして背を摩った。「なぁ、俺は千春に甘え過ぎてたのかもしれない。けど俺たちは兄妹で、これ以上——」兄は言葉を飲み込む。点滴の機械音が病室に滲む沈黙を裂く。私は熱に浮かされながらも悟った。兄が私の「全世界」ではあっても、兄にとって私は「世界のすべて」ではないのだ、と。

第九章 掌に描く境界線

 退院して帰宅した夜、私は狭いロフトで兄と向き合った。裸電球が二人の影を歪ませる。「私、サークル入る。友達とも遊びに行く。……お兄ちゃん以外の毎日を持つ」。意地で張った声は震えていたが、兄は静かに頷いた。

「俺も就職考えなきゃいけないし、研究室プロジェクト本気出す。千春が自分場所を見つけるのは嬉しいよ」

 その夜初めて、私は兄の背中ではなく、正面から兄の眼を見た。そこには幼い日には見えなかった迷いと覚悟が交差していた。布団に潜り込み、細いロフトの梁越しに聞こえる兄の寝息を聞きながら、私は気づく。この人を一人の男性として愛してしまった気持ちは消えないけれど、同時に私は自分人生ハンドルを握らなければならない、と。

第十章 私の日々、兄の日々

 秋学期、私は文学研究会に入り、週末は古書店を巡るバイトを始めた。分厚い全集を運ぶたび腕が悲鳴を上げるけれど、店主の「助かったよ」の一言が嬉しかった。サークルでは同級生の新と意気投合し、文芸誌編集を任される。帰宅が深夜になり、狭い部屋に残る兄のブラックコーヒー香りが、自分の知らない兄の時間想像させた。

 一方兄はロボット制御研究室に配属され、週末は企業コンテストの試作機に没頭。リビングには配線だらけの基板、冷蔵庫には徹夜明けのエナジードリンク。顔を合わせれば「今日ギアが思った角度で回らなくてさ」「文芸誌特集、締切伸びそう」と、互いの話を交わし、笑い、すれ違う。寂しさは濃淡を変えながら残るが、どこか甘やかな痛みだった。

第十一章 再定義される「好き」

 二月、文学研究会合宿で雪深い山荘へ向かうバスの車窓に、私は兄の面影を探していなかった。かわりに隣席の新が差し出したホットココアの湯気を見て、「あ、兄と同じ匂い」とふと笑えて驚く。夜、薪ストーブの前で原稿をチェックしながら、新が真顔で言った。「千春、誰かに遠慮してない? 本当に好きなものを選びなよ」。

 帰路、携帯に兄から風邪ひいてないか?」とメッセージ。私は画面を見つめ、初めて返事を後回しにした。雪解け水のせせらぎのように、私の中の「お兄ちゃん大好き」が形を変え始めていた。

第十二章 卒業式プロポーズ——二つの告白

 春、兄の卒業式体育館ステージガウンを揺らす兄の背を見つめながら私は悟る。かつて追いかけた背中は、今や尊敬すべき一個の人間輪郭をまとっている。記念写真を撮る流れで、沙羅先輩が兄の腕にそっと手を添えた瞬間、胸に尖った痛みは走ったが、私は自然と微笑めた。

 式後、学内並木道で兄に呼び止められた。「千春、就職決まった。都内ロボットベンチャー。……それと、沙羅先輩に告白された」。兄の声が少し震えた。「答えは保留したけど、たぶん——」。私は風に舞う花びらを掴み、そっと指先で千切った。「お兄ちゃん、おめでとう。幸せになって」。驚く兄に背を向け、歩き出す足は震えたが、止まらなかった。

 一方私も、新から卒業まであと一年、俺と付き合わないか」と真剣に告げられた。夕焼けに染まるログハウスカフェで、私は一拍置き、首を縦に振る。ただし「まだ兄のことを特別に思っている自分がいる」と正直に打ち明けた。新は少し考え、「それを含めて、千春だ」と笑い、手を差し伸べた。

十三章 最後の夜——ワンルーム解散

 兄の引っ越し前夜、段ボールが積み上がった部屋でカップ麺を啜る。蛍光灯の明かりが段ボールの影を濃くし、狭いはずの部屋が異様に広く感じられた。「千春、この一年、一緒にいてくれてありがとう」。兄の言葉に私は笑い、「私こそ」と返す。

 夜半、ロフトに上がる梯子を見上げながら、私はそっと尋ねた。「お兄ちゃん、今でも私のこと、守りたいって思う?」。兄は真っ直ぐな目で「妹を守るのは当たり前だろ。でも千春が前に進むのを邪魔したくない。だから、守るってより、応援するかな」。私は梯子を一段上り、振り返り、にこりと笑う。「なら私は、あなたの一番のファンでい続ける。世界一のね」。

第十四章 分岐する二つの線路

 四月。兄は都内シェアハウスに移り、私はキャンパス近くの女性専用アパートへ。ガランとした新居の机に、文学誌の校正紙と、新からもらった栞付きの詩集を並べる。窓を開けると桜吹雪と同時に、遠くで電車の発車ベルが聞こえた。その音に、兄が乗った始発を想像しながらも、今の私は畏れより期待で胸が膨らむ。

 一方兄は新入社員研修に追われ、深夜に帰宅しては泥のように眠る毎日。それでも週末、動画通話を繋ぐと「ロボットアーム、ようやく規格通った!」と少年のように嬉しそうで、画面越しにハイタッチする私たちは、確かに兄妹であり友であった。

第十五章 小さな背中を押す掌

 夏、私はゼミ論集で最優秀賞を受け、教授海外学会への参加を勧められた。喜びと同時に襲ったのは、兄から離れて飛行機に乗るという恐怖だった。夜、通話でその迷いを口にすると、兄は一瞬驚き、そして静かに笑った。

「千春、飛行機の中でも俺のLINEは届くさ。大丈夫、怖くなったらメッセージして。……でもまずは自分が見たい景色を見てこい」

 受話口から聞こえる兄の声に、幼い頃のヒーロー面影と、同じ高さで語りかける同志の温度が重なる。私は涙ぐみながら、「行ってくるね」と告げた。

第十六章 旋回する眼差し——空の果てで

 ヘルシンキ行きの機内、私は窓外の雲海を見下ろし、兄の存在地球の裏側まで伸びる糸のように感じた。学会の壇上で英語発表を終えた夜、フィンランドの森を背にした会場ロビーで新が「よくやった」と抱き寄せる。その温もりの中で、私はようやく己の恋心が兄とは別の場所に芽吹いていることを自覚する。ロビーの片隅で兄にビデオ通話を繋げば、薄暗い日本の夜明けの部屋で、兄が寝癖のまま「誇らしいぞ」と親指を立ててくれた。

第十七章 再会、そして告白

 帰国翌日、私は兄のシェアハウスを訪れた。駅前桜並木はすっかり青葉に変わり、照り返すアスファルト匂いが夏の到来を告げる。兄の部屋に入ると、壁いっぱいに貼られたロボットアームの設計図が、昼下がりの光を浴びて銀色に反射していた。

「千春、どうだった?」という声に、私はスーツケースを置き、深呼吸。「お兄ちゃん、私ね——好きな人ができた」。一瞬、兄の眉が僅かに上がる。「そっか」と短く呟き、柔らかく笑う兄。「で、その人は俺に挨拶しに来るのかな?」。私は肩を竦め、「そのうちね」と笑い返す。手土産フィンランドクッキーテーブルに置き、二人で半分こした甘い味は、初めて兄と分かち合えた「恋の報告」の味だった。

第十八章 エピローグ——それでも「大好き」

 私の卒業式。袴姿の私は、門前で兄と写真を撮った。兄は背広の胸ポケットに小さなチューリップの飾りを挿し、「社会人二年目、少しは板についてきたかな」と照れ笑い。カメラフラッシュを受けた瞬間、私はふと思う。——この人がいなければ、私は空を飛ぶ翼を持てなかった。

 式後のパーティー会場で、新と兄が固い握手を交わす。私の恋人と、かつて世界のすべてだった人。その光景に胸が温かく満たされる。パーティーが終わり、夜風に揺れる街路樹の下で、私は兄に改めて向き合う。

「お兄ちゃん、大好き。だけどそれは、私が私であるための、永遠合言葉

 兄は優しく頷き、子どもの頃と同じ仕草で私の頭をくしゃりと撫でた。私はその手を振りほどかず、ただ目を閉じて春の匂いを胸いっぱいに吸い込む。そうして再び目を開けたとき私たちは同じ高さで未来を見ていた。

——終わり——

2025-04-07

犯罪行為も良い感じにやれば許されるって事?

ガイアの夜明けで、ビッグモーター改め、ウィーカーズの話をやってたんだけどさ

街路樹除草剤撒いてアウトだったのは知ってるんだけどさ

カメラの前で、手作業雑草抜いてたのね。

これってアウトじゃないん?

ゴミ捨て場からゴミを持ち去るのもアウトだし、

街路樹勝手に花壇を作るのもアウトなわけで、

委託受けてるんじゃなかったら街路樹に手を入れる事自体アウトじゃないん?

まぁ、普通はそんなんでいちいち訴えたり捕まえたりしないんだろうけどさぁ。

街路樹雑草って勝手に引き抜いていいもんだっけ?

普通にいいと思うし、制限するのも馬鹿らしいけど、それってゴミ捨て場からゴミ持って行くのも同じやん?

良い感じの事だからって違法違法でしょ?

テレビの前で堂々と公共物に手を出してて終わってんな、って思ったよ、俺は。

2025-01-08

尾道訪問

11月尾道にいったらあまりに良かったので、あまり間を置かず、年始にまた行ってきた

港湾駐車場

四国から行ってるので、旅はしまなみ海道を渡るところから始まる 旅っつうか、片道一時間なので全然旅ではないんだけど、しかし、精神的には旅みたいなもんですよ なんせ良いところだ

しまなみ海道渡りきったら車を港湾駐車場に停める 港湾駐車場はおそらく尾道でも屈指のでかさの公営駐車場で、屋上(2階)から尾道水道が見えるのがうれしい

まあ尾道水道は尾道にいればガンガン目に入るんだけど、スタート地点からもう見えてる!っていうのはひとつ大事な要素だと思う

駅前

尾道観光に来たのだからラーメンを食べずに帰るわけにはいかないので、港湾駐車場から歩いてラーメン屋の多い方向に向かう その方向には駅がある

駅前にはまさに広場という感じの広場があり、カッコいいでかいロータリーがあり、尾道水道の前は一面ウッドデッキで、ベンチなんかも結構設置されていて、とにかくイイ 適切に運営されている観光地だと感じる 気概を感じる

駅前あたりからは千光寺という有名寺社のある山がみえ

山の頂上には、細長い、特徴的な形の展望台(PEAK)がある

前に来たときロープウェイでその山に登って展望から尾道を一望したため、俺は逆に下界からPEAKをハッキリと認識することができた

おそらく、PEAKにいる人間にとって下界はすべて「景色」でしかなく、そこから逆に覗き返されているとはつゆほども思っていまいと思う

だが俺は見ている 実際、見ていた 

見ているぞPEAK、と言う

彼女がそれを聞き、PEAK好きやねえ、と言う

(俺はPEAKが好きなのか?)

本通り商店街ラーメン

ついたのが丁度昼どきで、年始休みなので、文字どおり全てのラーメン屋に行列ができていた

行列があるってことはあそこにラーメン屋があるんだな、という推測すら成り立った

行列のないラーメン屋はないかなあ、などと言いながら、本通り商店街とよばれるアーケードを歩く

本通り商店街はかなり栄えていて、普段シャッターの降りた店がほとんどない 今回は三が日だったのでさすがにそれなりにシャッターを見たが、そのほとんどに年始挨拶文やちょっとした正月飾りが貼られていて、かえって賀正の素敵な雰囲気が醸し出されていた

そして行列のないラーメン屋はなかった

それならば、ということで、逆に人気店に行くことにする どこに行ってもそう変わらなそうだから

前回行った人気店(まるぼし)の横の人気店(牛ちゃん)に向かった

店の近くにチーズケーキ屋があって、彼女が寄ろうという 寄ってチーズケーキをふたきれ買った

前回行ったまるぼし側の行列っぷりは常軌を逸していて、おそらく一時間以上待つことになるだろう長さだった ややビビりながら、牛ちゃんの列に並んだ まるぼしサイドの列に比べればかわいらしい行列だが、30分は待ちそうだ 尾道ラーメン、恐ろしい

その行列に並んだところで、彼女チーズケーキを食べようと言う メシを食う前にチーズケーキを?と一瞬思うが、並びながら食べるつもりで買ったんよ、と言う姿がかわいい

並びながら食べることにする おそらく皿の上でナイフフォークなんかを使って上品に食べられることが想定された、上質なチーズケーキだった 素手で空中で食った 美味

そして実際30分くらい並んで、ラーメンにありつく

うまかった

尾道ラーメン、食べた瞬間の爆発力みたいなものはそこまでないが、しみじみとうまいというか、ずっとうまい感じがする 飽きにくい

ちゃん尾道ラーメンは、焼肉屋でもあるという店の特徴を反映してか、脂の甘みを強く感じた

卓上のかつお節を加えるとまた風味が変わってうまい

宿へ

駅前さくらホテルに泊まるのは前回に続いて二回目なので、勝手知ったるものだ 残念ながら前回に続いて低層階だったが、全室シービューで、低層であることでかえって近くに尾道水道が見えた ということにしておこう

宿を出て山に登ろうかとも思ったが、前回登ったからまあいいか、ということで、部屋でくつろぐことにする

晩飯

前に行ってよかった居酒屋にまた行く というか、この店が年始にもやっていることがわかったか尾道に来た、という因果ですらあった

出汁と酢をフィーチャーした豆皿料理の店、というのがコンセプトで、そのコンセプトから期待されるもの完璧に満たしてくれる店だ

出汁や酢の効いたいい感じにシブい料理ちょっとずつ出てきて、日本酒なんかを飲んだりして、いい気分になる しかし純和食というわけではなく、チキン南蛮とか魚のフライなんかもあって、適度にカジュアル

また出汁サワーという謎のサワーがあり、これはサワー出汁昆布煮干しが入っているというイロモノっぽいものなんだが、なぜか妙にうまい

しかもこう、探し出す必要のないうまさというか、「よく味わったら実はうまい」とかじゃなくて、ひと口目からストレートにあっこれうめえ!ってなる

食い物もお通しから全て安定して美味しい

わりといいお値段がするが、いい店だ……

夜の尾道

日が落ちて静まった本通りを通って、ホテルに帰る

メチャクチャ寒い 本当に寒かった

酒に酔った彼女ゆっくり歩くので、背中を押して歩くスピードを上げてもらう 人間を押して移動させるのは、ミニゲームみたいでちょっと面白い

ホテルの前の海岸通り街路樹イルミネーションが飾られていて、しか結構気合が入っているというか、単色なんだけど密度が高かった

でも超寒いからすぐ帰った そして寝た

朝の尾道

揚げたてのがんもどきをメインにした朝食を出している小さい店があるということで、心惹かれたので行った

7時半からやっているが、ついたのは8時 全然早朝ではない時間

でも気分は早朝だった 冬の朝に早起きして、ちょっといい感じの朝食を食べに出るという気分だった

店はかなり良かった

店内ではストーブの上で鍋に入ったおでんが温められていて、雰囲気が非常によろしかった

揚げたてのがんもどきうまい 通常のがんもどきとはまったく別で、食感としてはもうクリームコロッケとかの方が近いくらいに柔らかく、いい味だった

店主さんの前に置かれたケースに揚げる前のがんもどきタネが大量に入っていて、食事を終えてそのケースをふと見ると、大量のタネがすべてだんご状に丸められていて、その感じもよかった

帰り道、尾道駅の裏手を歩いていると、具体的な内容は忘れてしまったが、地元学校放送部によって録音された、「自転車には鍵をかけよう」とか、「ヘルメットを被ろう」とか、そういう内容の録音が聞こえてきた

結局そういうのがいちばんグッとくるんだよな

踏切が開くのを待っていたら、近くにネコがいたので、観光地だから人慣れしているだろうと思って近づいたら、迷惑そうな顔をして逃げていった

結局そういうのがいちばんグッとくるんだよな

パン屋航路

朝の本通り商店街は多くの店がまだ開いてなかったが、パン屋航路はやっていた

尾道にゆかりがあるらしい(読んだことない)小説暗夜行路から名前をとっているらしいと聞いて、かなり好感度が上がった店だ

店内はかなり狭いが、並べられたパンはかなり多く、キッシュフォカッチャベーグルクロワッサンと、各カテゴリ取り揃えられていた

いくつか買って帰る いい感じのパン屋で買ったいいパンを所持していることは、精神にいい影響を与える

向島

ホテルをチェックアウトして、向島に行く

尾道水道を挟んだ向かいにあるのが向島だ 直線距離だと200メートルもなさそうな感じで、すごく近い

渡し船が何航路かあるというので、一番近い乗り場に行く 時刻表なんかは無くて、10分くらいの間隔で運行しているらしい

運賃はなんと60円 本当に60円で、なんやかんやオプションで結局320円くらいになったりもしなかった

なんせ近いので、船は3分くらいで向島に着く

向島に行ったのは、フォカッチャの店があったか

パッファーフィッシュフグロゴにしているその店はパッファーといい、本場イタリアっぽいフォカッチャや本場イタリアっぽいケーキを売っていた かなりイタリアっぽい空間だった 向島、やるなと思った

(フォカッチャは家に帰ってから食べたが、リベイク

してオリーブオイルをつけて食べることで真髄が発揮され、抜群にうまかった)

パッファーのあるあたりは、道がひらけていて、店が並んでいて、何というか妙に「駅前」っぽい

駅はないんだけだ、雰囲気が完全に駅前なんだよな

駅がないと分かっていても駅をつい探してしまう 駅がないことが直感的に受け入れられず、ちょっと不安になる そんな場所だった

あと、近くに「悶舌飯店 MONSITER HUNTEN」という中華料理屋があって、全体として、やるなあ向島!と思った

向島スーパー

フレスタというスーパーが近くにあったので、寄ってみた

「ぶちうま」というポップが目を惹いた 

広島みやげの菓子の袋に「ぶちうまいけぇ」と書いてあるのを見て、ハイハイ、どうせこれは観光客向けの接待方言なんでしょう、こんな分かりやすもんじゃねえですよね方言は!なんて思っていたが、もしかしてマジで言うのか?「ぶちうま」って……

惣菜パンが充実しており近所にあれば通うだろうスーパーだった

帰る

向島からまた渡し船に乗り、尾道に戻って、昼飯を食って帰った 駐車場の向かいにあったイタリアン、ポルタ・ディ・マーレなんてカッコいい名前のところで、ここもサラッとレベルの高いメシが食える感じで大変よかった ランチセットが1400円くらいなんだけど、食後のデザートアールグレイ風味のパンナコッタが紅茶とともに出てきて、味も非常にいい感じで、パンナコッタと紅茶のセットって喫茶店で食ったらかなり安くても600円くらいはするよな、と思うと、じゃあガチイタリアンのカルパッチョサラダ+本格パスタで800円程度ってことなのか?ということになり、メチャクチャ安かった気がしてくる

イタ飯を食い、満足したところでひきあげることにする

パン屋パン、フォカッチェリアのフォカッチャプリン屋のプリン土産が大量にあるので、寂しさよりも楽しみの方が勝つ 総合的に見て、かなりいい体験だった

さら尾道、また来る日まで!

たぶん今年中にもう一回くらい行くんじゃないか

いいですよ尾道

前に行った山方面もかなりよかったし、ゲストハウス旅人文化みたいな部分も素敵だと思う

メチャクチャいいと思う

2024-12-07

好きな人ができました

彼は同期の同僚で、同じ新卒採用の人。

今年から同じ部署になって、それで少しずつ話をするようになった。

優しい人で、仕事で分からないことはいつも教えてくれて、だから最初は”やさしい人だな”っていう印象だった。

そのうち一緒にお昼ご飯も食べるようになって、でも連絡先は知らなくて。

あくま仕事上での付き合いで、会社の中の友達

から私生活のことは全然知らないし、お互いプライベートのことはよく知らない。

たまにご飯に行くことはあっても、あくま仕事帰りのみで、休日に待ち合わせ。とかはなくて。

そんな関係性の人だった。

先日、17時で退社して、一緒に駅までほんの少し歩いた。

途中に小さな公園、というかベンチみたいなものがあるんだけど、彼がそこで「ちょっとだけ休憩しない?」と言った。

私は別に急いではいなかったし、いいよと答えて二人で並んでベンチに座って、彼が近くの自動販売機から飲み物を買ってきてくれた。ホットココアだった。

二人で並んでココアを飲みながら「もう12月だよ!」とか「今年もあっという間だよねー!」みたいな些細な話をして、ゆっくりココアを飲んでたらあっという間に周りが暗くなってきた。

顔を上げるとまるでイルミネーションみたいにビルには無数の光が灯っていて、街路樹に挟まれた街灯には優しい明りが灯ってた。

その光景がなんだかとっても奇麗で、そのとき不意に昔親友と一緒に花火大会に行った時の記憶や、大晦日家族団らんで過ごした時の光景がふっと頭に浮かんできて、ああきっと今のこの目の前の光景幸せだった瞬間の記憶として保存されたんだなっていう、そんな気持ちが急に沸き上がってきて、なんだかちょっと感極まってちょっと泣きそうになった。

横を向くと彼が居て、微笑んでてくれて、沈黙が優しかった。

そのとき初めてドキッとしてしまった。

今なら…わかる。

この感情に、”好き”という名前をつけてもいいんだと、今はそう思っています

2024-12-05

好きな人が出来たか

彼は同期の同僚で、同じ新卒採用の人。

今年から同じ部署になって、それで少しずつ話をするようになった。

優しい人で、仕事で分からないことはいつも教えてくれて、だから最初は”やさしい人だな”っていう印象だった。

そのうち一緒にお昼ご飯も食べるようになって、でも連絡先は知らなくて。

あくま仕事上での付き合いで、会社の中の友達

から私生活のことは全然知らないし、お互いプライベートのことはよく知らない。

たまにご飯に行くことはあっても、あくま仕事帰りのみで、休日に待ち合わせ。とかはなくて。

そんな関係性の人だった。

今日17時で退社して、一緒に駅までほんの少し歩いた。

途中に小さな公園、というかベンチみたいなものがあるんだけど、彼がそこで「ちょっとだけ休憩しない?」と言った。

私は別に急いではいなかったし、いいよと答えて二人で並んでベンチに座って、彼が近くの自動販売機から飲み物を買ってきてくれた。ホットココアだった。

二人で並んでココアを飲みながら「もう12月だよ!」とか「今年もあっという間だよねー!」みたいな些細な話をして、ゆっくりココアを飲んでたらあっという間に周りが暗くなってきた。

顔を上げるとまるでイルミネーションみたいにビルには無数の光が灯っていて、街路樹に挟まれた街灯には優しい明りが灯ってた。

その光景がなんだかとっても奇麗で、そのとき不意に昔親友と一緒に花火大会に行った時の記憶や、大晦日家族団らんで過ごした時の光景がふっと頭に浮かんできて、ああきっと今のこの目の前の光景幸せだった瞬間の記憶として保存されたんだなっていう、そんな気持ちが急に沸き上がってきて、なんだかちょっと感極まって泣きそうになる。

横を向くと彼が居て、微笑んでいた。そのとき初めてドキッとしてしまった。

この感情に、”好き”という名前をつけてもいいですか?

2024-11-25

最も重要盆栽の樹種 10

追記

ごめん。タイトルがアホでしたので変えました。盆栽10選ではなくて樹種10選ですね。

盆栽10選となるとどうなるんだろ。ちょっとわかりません。まさか国風展じゃないだろうし、大宮のでもなさそうだし。

誰々の何ちゃら、っていう盆栽指定できるんだろうか?誰かお願い。




はじめに

盆栽植木観葉植物とは違う。ざっくり言うと、手間をかけて小さく育てるのが盆栽、手間をかけずに自由気ままに育てるのが植木特になにもしないのが観葉植物。はっきり違うわけではなく、なだらかなグラデーションがある。でも実際に樹を「小さく育てる」ことを主眼に置くと、色々やることが出てくるわけで。朝に歯磨きするように、ペット食事をあげるように、樹に水やりする習慣を持てない人にとっては大変。なので、観葉植物を選んでください。

鉢を合わせて楽しむのが盆栽醍醐味という意見もあるが、それはフラワーアレンジメントコーデックスやガーデニングの人たちも楽しそうにやってるし、まあそっちでもいいよね。しばらく植物に慣れたら盆栽、という感じなんでしょうかね。その点では、確かにジジイ趣味といわれるのもわかる気がする。

五葉松

絵文字でも盆栽は松。波平さんがいじってるのも五葉松かな?五葉松は頑丈だから人気で、幼苗に多少の無理をしても大丈夫

あと成長が早いので見守るのが楽しい。5年、10年でも日々が楽しみだし、持ち込んで20年も経ってくると、神々しくなってくる。

これが100年、400年だと、と想像すると、なるべく若い時期に始めた方がよかった、と後悔すること間違いなしです。

真柏

真柏も丈夫な樹。これも成長が早く、古木の風格を出しやすい。お分かりかと思うが、これはタイパがよいということでもある。

たいていの盆栽の展示会に必ずある樹種で、いろいろと参考にできる名樹がたくさんある。

シャリとかジンとかの、幹の一部を枯れさせて古い樹に見せる遊びも楽しめるし、盆栽の魅力が一番詰まっている樹種。

黒松

葉先を触ってチクチクする方の松。五葉松とはまったく趣が異なる。好みの問題もあるが両方持ってるとなお楽しい

半懸崖や懸崖にすると、その葉の特徴もあって、自生樹のようなワイルドさが映える。

自然風景を鉢の上に持ち込むことを盆栽の魅力と考えるなら黒松がぴったり。

ウメ

樹形、幹肌、花と、一年中楽しみの多い樹。甲州野梅が有名(高いけどね)。

「桜切るバカ梅切らぬバカ」という言葉もあって、素人ながら手をかけてもどんどん成長してくれる。

失敗して手に負えなくなったとしてもやり直しが利く。

長寿梅/ウメモドキ

長寿梅はボケ矮性ウメモドキはモチノキの一種で、どちらもまったく梅ではない。他にもオウバイロウバイなどもある。

梅に風流を求めてきた日本の先輩諸氏の感性で、梅の名前が付けられているところが、なにか歴史を感じる。

梅買う前にこっちから始めるのもあり。それほど高くないし、きれいな花を咲かせることを目標に育てられる。

カリン

「実もの」と呼ばれる樹。実がでかい普通に食べられるので、植木や庭木にして実を収穫することを楽しむ人も多いのでは?

盆栽だと花芽限定してギュッと小さく締める。旺盛に育つので、中品以上にかっこよく育てるのは結構大変。

からと言って小さく育てるのもなかなか。手のかかる子だけに、コロリとした実が成ると感動する。

ヤブコウジ

カリンとかヒメリンゴとかのでかい実はダサい、という好みの問題もあり、小さい実のヤブコウジも良い。

いかにも「樹!」という雰囲気ではなく、一見すると草かな?というヒョロヒョロ〜とした細い佇まいがなんともかわいい

部屋にこれが飾ってあったりすると、一気に品の良さが増すと思います

ピラカンサ

はいっても、ヤブコウジ落葉樹で、はっきり言うと渋い趣味いかにも和室!っていう場所もいまどきないだろうし。

となると、常緑のピラカンサがよいかな? 白い小さな花が咲いたあと、秋には小さな赤い実がワーっとついて景気がよい。

鉢さえ変えれば、より観葉植物的に飾れるし。飾ることを考えたらピラカンサの方が無難なのかも。

ケヤキ

ヤブコウジのヒョロヒョロ〜や、松柏類のウネウネ〜の情緒よりも、まっすぐ立つ樹の方がかっこいいよね!と思うならこれ。

街路樹にも多く見られるのでありがたみはないんだが、これが鉢の上に乗っかると非常に姿が良い。箒作りを目指したい。

また、根の張り方もかっこよく、植え替え時に修正できるのも楽しみ。

モミジ

紅葉文句なししかし本当は一年中、四季折々の姿がドラマチックで美しい。

幹や株元もどっしりと太くなり、もっとハンサムイケメンな樹種かもしれない。

展示会で見る、うすい水盤に乗っけたモミジは惚れ惚れします。

anond:20241031065835

2024-11-16

から私は自転車歩道を走る

ベコベコの排水

道路脇に飛び出した街路樹

道路上の妙にデカい石ころ

平気で5分以上停車してる奴ら

路面電車の溝

全部道路の内側に入れば避けられるじゃんって思うかもしれないけど、その分高速で動く車に近づく訳だ

彼らと自転車漕ぎの間にはガードレールも何も無く、速度も重量も車の方が圧倒的に上な以上自転車漕ぎの命運は車の運転手技量が9割と言っていい

自分の命を顔も知らない他人に託せと?

しかもそれは1回2回じゃない

追い越される度に横から風を感じる恐怖よ

俺は歩道を走る

2024-11-08

街路樹とか側道の草刈りとか枝切りとか掃除とか

ムダじゃん?思うけどこーゆーのが公共事業だったり雇用創出よな

2024-09-13

はてサってなんでそんな街路樹好きなの?

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.yomiuri.co.jp/national/20240912-OYT1T50163/

街路樹なんて葉っぱの掃除は大変だわ、イチョウギンナンがくっせえわほんと邪魔だと思うんだけど

なぜかはてサ死亡事故が起きても必死街路樹擁護

専門家ちゃん計算して作ってる万博石の日よけは殺人兵器のように騒ぎ立てるのに

いつ折れるかわからない木の枝が頭の上にあるのはセーフなんだ

実はカブトムシとかセミだったりするのかな?確かに知能は虫レベルだと思うけど

2024-09-10

anond:20240910183231

んなもん街路樹の根元の植え込みから昼間でも鳴いとったで先月から

…キミとこが庭の草引きサボっとるだけなんちゃうんか?

2024-09-02

街路樹が倒れているだけで110番にかけるのやめろや

9910番に、かけようね!

2024-08-29

九州普通に台風慣れしてると思うんだよなあ

沖縄経由して突っ込んでくるやつより鹿児島の南あたりに東から突っ込んできてカーブするやつに強いのが多い気がする

2024-08-27

市民の目から見た箕面市長・市議選挙

めずらしく我らが箕面市(”みのお”って読むよ)がはてブに挙がってきていたので書いてみよう。完全にn=1の視点なので、他に箕面市在住増田がいたら補足よろしくね。

なお、先に増田投票行動を明らかにすると、国政では国民民主、府政では大阪維新、市政ではその時々という感じです。前回の市長選では維新候補(=現職)、今回の市長選は非現職に投票しました。

以下、これぐらいの適当感覚投票している奴もいるよということで政治家の皆様はご参考ください。

今回の選挙維新にNOを突きつけたのか

各社報道ではそのように書かれていることが多い印象ですが、明確に維新候補を嫌がった結果かと言うと分かりません。

というのは、市議選挙では維新候補が全員当選していて、トップ当選候補も含めて、比較的皆さん上位でもあるからです。

なので、シンプル維新以外の候補を欲した結果である、とは言いすぎなんじゃなかろうかとの感覚があります

もとい、そもそも現職の上島さんが当選した前回選挙を振り返ると、当時から維新を信任した結果だとも言い難いのではと個人的には思います

前回選挙では、候補者が維新共産諸派(この方は兵庫県知事にも立候補されていますね)の三つ巴でした。

お察しのとおり、無党派層からすると、ほぼ選択肢が無い選挙です。箕面は従来転勤族が多く、子育て層の人口も多いと言われているところ(恥ずかしながら詳しく調べたことはないですが)、特段共産党優位の地盤というわけでもありません。

かといって自民支持の保守層中心というわけでもなく、国政の話になります民主党の政権交代時には民主候補当選していたので、それぐらいに無党派層が中心の郊外都市なんじゃないかと思います

そして上島さんは箕面市議の出身で、市民名前と顔も知られているので、この中から1人を選ぶんだったらまあということでみんな投票したんじゃないかなあ(よく行事来賓として方方に顔を出されていたのでその意味上島さんを知っている人も多かったと思う)。

結果として8割近くの得票で当選されました。

言い換えると、仮に上島さんが維新候補でなかったとしても(無所属その他で出ていたとしても)、多分同じぐらいの得票率で当選していたと思います

今回の選挙と前回の選挙の違い

現職の対抗馬となる候補出馬しました。多分この一言で終わりそうな気がします。

今回市長選を制した原田さんもまた箕面市出身で、途中で府議に行かれて……と、経歴としては上島さんと同じです。要は、一定知名度があるんですね。また、現職より若くて、かつ若すぎない。

そして元自民なので、(議論はあると思いますが)名も知らぬ諸派候補よりは投票もしやすい。このような形で、現職候補以外の受け皿が登場しました。

現職が選ばれなかった理由(想定)
(1)市内バス路線利便性が減少した

近時の箕面市とりまく一大トピックとして、「北大阪急行北急)の延伸」がありました。大阪の大動脈である地下鉄御堂筋線、と直結している北急が、箕面まで延びてきたんですね。

延びる延びると言われ続けて何十年も延びぬまま、昨年ようやく開通したという運びでした。延伸によって箕面市内に2つの新駅が生まれ関西ローカル報道では結構取り上げられたりしました。

この延伸によって箕面さらに便利になる……という触れ込みだったのですが、いざ開通してみると、逆に不便になっていないか? と感じる状況が生まれました。

その主因がバス路線の再編(ダイヤ変更を含む)です。北急延伸前は、当時に終点兼始発駅であった千里中央箕面市の各地をつなぐような格好で阪急バス運行されていたのですが、延伸によってこのあたりの路線再編が行われました。

これによって実質的バスが減便になった地域があります北急延伸自体否定的な方はあまり見ない印象ですが、逆にバスについては不満を漏らす方は多く見られるかなあというところです。(実際、市議会でも取り上げられる程度感です。)

にもかかわらず「このバス路線利用者が少ないのでこのままだと廃止されます!」みたいなことが書かれたチラシが投函されたり、市の広報誌でも特集されたりで、日常的にバスを利用している身からすると「そんなこと急に言われてもどうしたらええかわからんのやけど」という感覚にはなります

そもそもバス運行しているのは民間企業なので、どこまで行政からの投げかけができるのかという話もあります(これは他の地域と同じ問題ですね)。ただ、上島さんも選挙期間中に「阪急へ申し入れをした」「今後改善を図るな」ど訴えておられていたところ、それやったら最初からやっといてほしかったなあとの感想は否めないのではないかというふうに思います

(2)緑が市の売りなのに緑が減少している

箕面は面積の半分ぐらいが山で占められていて(畑や田んぼもあるよ)、市としても自然の豊かさをアピールしているのですが、開発等でだんだん減っています

身近なところでは、一部道路において、車道を狭めて歩道拡張する工事が行われているのですが、それによってもともと歩道にあった街路樹と植え込みが基本的には撤去されて、アスファルトが広がるみたいな状況になっています

しか工事目的は、自転車通行レーンを確保して、歩行者自転車利用者安全を確保するみたいな話だったはずで、実際に歩道が広がった事自体は悪くないと思うのですが、この季節の日中歩くと日陰もないので暑くて仕方なく、殺風景な様子に感傷的にもなります

端的には、ここまでする必要があったのかなあという感情でしょうか。という感じで、緑をアピールポイントにしているのに、自己矛盾な行動してない? との感覚があります

といった、実生活上の不満とか不安が積み重なった結果として、それが市長権限でどうにかなるものなのかそうでないのかはさておき、別の選択肢が求められたんじゃないかなあと思いました(ちなみに上記の点は、原田さんが主張していた箕面課題に含まれるので、感覚的に同意した市民が多かったのではないか)。ほんならちょうどよく対抗馬候補がいたので投票したと。子育て層や高齢者層ではまた違った感想を抱いているかもしれませんね。

まとめると、維新から受かったわけでも落ちたわけでもないんじゃないでしょうかというのが所感でございます

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