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はてなキーワード: 異民族とは

2025-06-17

まあでもさ、イスラム教徒に対しては「イスラエル方式」が最適解だということをみんな薄々理解してるよね

こちらと共存する気が一切ない異民族に対しては問答無用排除するしかないのよ

共存する気がないまま居座るって、それって要するに「侵略」だもん

侵略に対しては問答無用で実力で排除する以外の道はないんだよ

2025-05-03

anond:20250503163601

SNSフェイクが世界各地で悪影響もたらしてるんだからバイアスが強い動画は異教徒異民族より悪影響が大きいと理解してほしいところ

2025-04-30

anond:20250430190428

ノーランチャートというものを調べてみるといい。

 

右翼というのは基本的に、経済的自由肯定するいっぽうで社会的自由は抑圧する思想の持ち主。

まり経済トピックでは、競争主義格差容認規制緩和を望み、公害を生んでも儲けりゃ良いのよ精神の一方で、景気が悪いと保護主義になる。

社会トピックでは、伝統宗教国家といった権威に従わせ、権威が「道徳」によって民を支配自由制限することを是認する、その流れで支配しづらいインテリなどを攻撃しつつ、国際連帯などを絵空事として国家主義になり戦争忌避しない考えになる。

典型的人物像は、支配やすい愚かな人間が多いことを好ましいと考える大資産家や独裁者ないしそのシンパイメージ。要するに独りよがりで、その「独り」のスケールが最大でも国家という枠まで。身内びいきの排外主義になるのが右翼

 

左翼というのは基本的に、経済的自由には否定的で、その一方、社会的自由肯定する思想の持ち主。

まり経済トピックでは、格差是正や再分配に前向きで、裁量的な経済金融政策への介入や規制強化を求めがち。

社会トピックでは、多様性を認め、同性婚などを容認するし、平和主義反戦主義を唱え、人権尊重し、国家を含むあらゆる権威から個人自由生き方を守るべきだという考えに寄りがちになる(もちろん反社会的破壊的な有害自由は認めない)。

イメージとしては、学者芸術家ほとんど左派的な考え方をもってると言える。要するに人類というスケール共存や融和を大切にするやや理想主義的な派閥。彼らの共感力は異性や異民族まで多岐にまで及ぶが、環境動物(食品)にまで向かうと過激活動家になりやすい。

ただし、共産主義というのは思想自体極左に分類されるものだが、強大な権威が公平な分配を管理するという構造上、腐敗が避けられない。その結果、現実社会存在する共産主義体制下では、左翼でありながら左の長所であるはずの社会的自由尊重が失われており、右翼人間と同様に民族弾圧したり情報統制をしたりといった他人自由を奪う人権軽視のふるまいに歯止めがかからなくなっている。

 

ここで、経済的自由尊重するし社会的自由尊重する、どちらの翼にも偏らない存在が生じうることに気づくだろう。

それをリバタリアンといって、経済的自由を推進する側に立ってマーケットメカニズムを信用する一方で、放任にはせず、左翼のように裁量的・属人的な介入は良しとしないが、数学的なルールに基づく規制によって、スマートかつ公平に経済秩序を守ろうと考える。またそれなら小さな政府可能になる。

社会的自由についても、多様性を認めるが、右翼心配するような社会秩序や国家支配喪失に陥る状況に関しては、「そもそも国家なんていらなくね?」という考え方に近づく。テクノロジーによって国家機能を分解・代替していくことで、すぐには無理でも将来的には国家なしでも現代人は秩序ある暮らしができると考える。

 

逆に、どのような種類の自由尊重しないパターンもあり、それは権威主義とかポピュリズムとか呼ばれる。

大衆嫌悪煽り、どのような意思決定においてもより狭量かつ短絡的な判断肯定していく思考回路人間で、理性とは程遠い、文明を巻き戻そうという気配のある集団だ。

イメージとしてはインターネット匿名ネット社会では放っておくとそういう悪意による洗脳が伝播していき、集団極性化に至る。

ただ、権威側に立つ右翼人間や、極左である共産主義独裁者が、自分に都合の良いように大衆扇動する/不満をそらすためにポピュリスト的な言動をすることもあるので、本当に全方位に狭量な馬鹿なのか、ずる賢い策士なのか判断しづらいことがある。

ただネットでこうした狭量を開陳する小市民は、10割が自分の中の下劣偏見を撒き散らしたいだけの馬鹿であるので判断やすい。まともな精神状態ならばそうした人間言葉を真に受けることもないだろう。

 

ここ最近増田で珍奇な造語喧伝して特定集団非難している人がいるが、ああいう人々は既存の言い方をするならサイバーリバタリアンとでも言うべきもので、リバタリアニズムの中でテクノロジー自由ツールとして重視するテクノリバタリアニズムの一派だ。

思想的には特段目新しいものでもないが、テクノロジー進歩によって現実味を帯びてきた側面はある。現実味の面では政府の統制が効かないWeb3、とりわけ暗号通貨技術が今のところもっと重要テクノロジーで、近年のAIはさほどでもない。

ただこの流れに乗って成功し力を得るテック知識人を憎み、偏見を煽ることに熱意を費やすその喧伝者のありようは、唾棄すべきポピュリストに他ならない。

2025-04-28

薬屋のひとりごと』ってもしかして、今後は民主主義革命が起きるのかな

アニメを見てたら舞台となる国の建国神話に対して、実は異民族だった初代皇帝の母による作り話だったと種明かしされて

他にも王朝のものが腐っていて手の施しようがないと思わせるような話題が出てるから

もしかして今後の展開で革命が起きて王朝が滅びて民主主義に転換したりする?

だとしたら十二国記過去に予定されていて結局訪れなかった展開がこっちで見られるかもしれないなあ

ちょっと楽しみ

まあ舞台中華風なだけに、現在中国を思うと革命が起きた先にあんまり夢が見られないのが微妙ではあるが

2025-04-22

日本ルッキズムってよく考えたら不思議だよな

ルッキズムって外見じゃん

まり身長や体格、顔、服装、動き、目で見えるその人の全体的な容貌本来ルッキズム対象じゃん

だけど日本ルッキズムって顔面のパーツの美醜のみが評価対象であって、身長150cm男子でもジャニ顔がクビの上に乗っかってたらルッキズム強者ってことになるじゃん

これって不思議だと思うんだよな

から日本場合ってルッキズムじゃなくてフェイシズムなんじゃないの?って毎回思ってる

じゃあなんで欧米フェイシズムではなくルッキズムなのかって考えたんだけど、異民族だらけでジェノサイドみたいな殺し合い、暴力が絶えない地域だと、

身体弱者フェイシズム強者ってレイプ暴力対象になりやすいからって気がするんだよな

大きい目も、高い鼻も、小さい顔も、暴力から一切身を守ってくれない

からこそ、低身長ジャニーズがヨーロッパとかアメリカ行ったときルッキズム弱者扱いされてショックを受けるんだと思う

これから日本は猛烈なインフレスタグフレーション失業蔓延して以前の日本とは違って暴力が溢れる国になると思う。外国人もめちゃくちゃ増えたし。

から日本特有フェイシズムは今年で終わるって予想してる

何故ならフェイシズムは暴力に対して無力だから

2025-04-19

anond:20250419171820

ヨーロッパ歴史学んだら、異民族、異教徒の命なんてどうでもいいってわかるじゃん

2025-03-12

古代九州三国志説と出高千穂記説

国を追われた神武天皇は、モーゼダビデ王みたいに旅をした末に原住民を打ち破り王国を作ったのだよ!

な、なんだって

先日は、アメリカ発の暴落日本株暴落して持ち株を見るのも辛いので、古代ロマンについて考えてみた。

古代ロマン、つまりアンシャトロマンサナトリの村のBGMで聞きながら、俺の考えた妄想話に付き合ってくれ。

古事記の謎として、淡路島優遇、なぜか舞台高千穂に飛ぶというものがある。

これについてAI議論しながら考察を考えてみた。

その結果、古代九州三国志説と、出高千穂記説にたどり着きました。

説明していきましょう。

https://chatgpt.com/share/67d18a7b-9cec-8009-9433-2e3a65747359

https://grok.com/share/bGVnYWN5_b3c147b8-3b5a-495c-9cf0-77f370f06e55

https://chatgpt.com/share/67d18a63-6914-8009-9188-3c05a1583169

古代九州三国志

古代九州では三国志が行われていたのだよ!

当時の九州には大きく3つの勢力があったのではないか

北九州勢力(邪馬台国の流れを組む?強力な武器を持つ勢力)

宮崎高千穂勢力(後の天皇家になる勢力)

鹿児島隼人(弓の名手で、かなり最後まで大和朝廷支配抵抗した勢力)

これらの勢力が当時から戦っていたのではないだろうか。

もちろん、勢力同士が戦っていたという考古学的な証拠はまだない。(だからといってなかったとは証明できないけどね)

さて、ここから高千穂勢力大和にたどり着くには、陸路北上説か瀬戸内海移動説のどちらかで移動したことになる。

一つは、高千穂から陸路北上していったという説。

ただ、北九州には別の勢力(邪馬台国?)があった可能性があるので、そこを超えないといけない。

これは結構大変そうです。

また日本書紀では、"瀬戸内海を経由し、大和奈良県)を目指す"とあるので、海路を使ったと考えるのが妥当でしょう。

もし、陸路で行ったとしたら、今の山口県広島県あたりでの戦いの様子がないといけないがそういうのがないためです。

よって、陸路陸路北上ではなく瀬戸内海移動説を考えたいと思います

瀬戸内海移動説は、古代交易網だったと思われる瀬戸内海を通って移動した説です。

これなら北九州勢力を超えて移動できる。

ただし、海を越えての侵略は難しいので、なぜこのようなリスクの高いことをしたのかは議論必要です。

高千穂記説

神武天皇モーゼダビデ王みたいに旅をしたのだよ!

そこで考えたのが、聖書出エジプト記ならぬ、出高千穂記(出高千穂記説)です。

高千穂勢力が何かの理由で不利になって、友好的な淡路島勢力を頼って移動していったとする説です。

そして、出エジプト記ダビデ王みたいに異民族と戦い、土地を奪い、そこに自分勢力基盤を作ったです。

大和勢力を作った後に、高千穂の話が出てこない理由もこれで説明できます

それは、故郷を捨てた片道切符の移動だったためです。

から高千穂の話はこれ以降出てこないと考えれば結構説得力がある気がします。

片道切符だったからこそ、兵士たちも勇敢に戦い、一度は敗北したけど、最終的に勝利を手にできたのかもしれません。

淡路島優遇されている理由もわかりますね。

命の恩人だったからです。

淡路島の人たちがどうして高千穂勢力に友好的だったのかは、いろいろ考えられます

おそらく主要な交易先だったのか、それとも有力者の婚姻などで強い結びつきをもっていたのかもしれません。

ほかの可能性はないのか?

もちろん、逆の場合も考えられる。

淡路島勢力が、大和長髄彦に押されて、交易のあった高千穂勢力に救援を求めるなどがあるでしょう。

ただ、そうなると高千穂勢力は外征ができるほどの余力がないといけないし、九州で争っているなら、その余力があるとは思えません。

また、大和勢力基盤を気づいた後に、高千穂勢力の話が出てこないのも気になります

もし大和征服が外征だったとしたら、高千穂の基盤の方も発展してもいいはずです。

ただ、その話がないことから、逃亡などの片道切符での外征だとしたら、その後に高千穂の話がでてこなかったのも説得力があるように思います

負けた勢力が別のところで王朝を作るというのも世界史で見ればあり得る話ですし、

しかしたら、古代日本でもそんな出来事があったのかもしれないと思うと楽しいですね。

まとめ

古代九州三国志説と出高千穂説で、古事記の謎や、日本史の記録がない部分が説明できるかもしれない。と思うと面白くないですか。

まあ、この時代は記録が残っていないので、多少滅茶苦茶な説を唱えた所で明確な反論ができないので、なんでもいったもの勝ちになってしまますけどね。

今後発掘が進むことで遺跡古代戦争の後などの考古学的な発見があるといいですね。

2025-01-24

天皇はなぜ滅びなかったか

権力がなかった

王はたいてい権威権力を兼ね備えている。権威とは「みんながその地位をなんとなく尊重している」というカリスマみたいなもののこと。権力とは「みんなに言うことを聞かせることができる」という実効性、つまり行政力や軍事力のことである権力を振るっても権威があるなら周囲を納得させられる、権威を何とも思わない奴がいても権力があれば従わせられる、と補完しあっているわけだ。

日本天皇場合、わりと早々に権力を失い、権威だけの存在になってしまった。この「権威はあるが権力はない」という状態は、意外にしぶとくて潰されにくい。権力は奪い取れても、権威は奪い取れないからだろう。天皇を殺したところで自分天皇になれるわけではない。それなら生かして権威だけを利用したほうがいい。この状態を明示的に制度化したもの現在イギリス日本のような立憲君主制だとも言える。

終身ではなかった

世界的には王は終身制であることが多い。「神から授かった王権を人による判断で捨ててはならない(死は神による判断からOK)」といった考えらしいが、一方で、日本では平然と譲位が行われていた。

時の権力者が、自分の気に食わない天皇を辞めさせたいときに、殺す必要がなく譲位させるだけでよかったのは、かなり大きい要素だと思う。承久の乱元弘の乱など、天皇方が反乱を起こしたことは数少ないながらもあったが、それに失敗しても「反乱を起こした天皇を退位させて新しく天皇を立てればいい」で済んだのは、天皇が終身制ではなかったからだろう。

分裂が少なかった

王族同士の争いは、その末に一人の強力な王が誕生すればいいが、そうでない場合共倒れになるものである壬申の乱では強力な天皇誕生したが、保元の乱南北朝の動乱では、戦いの主役となった武士権力を奪われ、天皇権威までも著しく低下することとなった。

とはいえ、長い歴史を振り返れば、おおむね天皇は一人だけだったし、後継者争いが戦争にまで発展することも少なかった。下手なことをして自滅したりもせず、よく権威保全したと言えるのではないか

外敵が少なかった

王が倒される状況として「王の権威を何とも思わない人間が王をしのぐ権力を持っていたとき」というものがある。その代表例は外国人異民族だろう。つまり隣国に攻め込まれて滅ぼされる、異民族流入して乗っ取られる、といったパターンである

日本にはそうした外敵がほとんどいなかった。もちろん、もし元寇ときに負けていたら、天皇制など消え去っていただろう。太平洋戦争敗戦はかなりギリギリだったと思うが、なんとか天皇制を維持することができた。運良くと言うべきか、何か一つ違えば天皇制がなくなっていた可能性は多いにあったと思う。

2025-01-20

anond:20250120100730

当のローマは「異民族の力を取り入れてローマを支えさせよう」とか言っていたのが、なんとも。

どの国も亡ぶときは同じなのかもね。

anond:20250120100411

そのローマ異民族に食われて壊れていったのですが

2025-01-02

理系池澤夏樹世界文学全集をほぼ全部読んだから五段階評価する⑥

【前】anond:20250102211547

3-01「わたし英国王給仕した」ボフミル・フラバ阿部賢一訳★★★

才覚でナチス共産主義の嵐を生きぬいた給仕お話経験から相手本質を見抜き、最高のサービスをする、ってのは序盤だけで、あとは東欧諸国悲惨歴史の中で話が進む……はずなんだが、文章全体にユーモアが漂っていて、ナチス政権下でも結構いい思いをしていて、「歴史をこんな風に扱っていいのか?」とその大胆さに驚かされる。当事者からいいのか? いや、そんなことはないのか? 最近は意外なことで炎上したり叩かれたりするので何もわからん(なんか、アジア人のふりをして小説を書いたらバズって、そのままアジア人のふりをする羽目になる、みたいなキャンセルカルチャーネタにしたアメリカ風刺文学があった気がするんだが、思い出せない。キーワード検索しても新しい価値観についていけないで炎上ちゃう六十代教授の出てくるアベルカンタン「エタンプの預言者」という別の文学しか出てこない。で、pretending to be an Asianでググってやっと見つけた。R. F. KuangのYellowface」。洋書だった。たぶんどっかの文芸評論家が紹介してたんだろう)。

関係ないけど、ナチスが優秀な子孫を作るための女性たちのためのキャンプヌーディスト楽園のような外見を持っていながら(いや、記憶いかも)発想がそもそも家畜改良みたいで、恐ろしすぎて「これは露悪的なSFか?」ってなる。しかし、殺戮こそしていないものの、今では人権意識の高いとされる北欧諸国でも、かつては平気で障害者異民族の断種が行われていたのだ。Whataboutismは建設議論にとっては有害だが、人間原始的感情に訴えかける強い説得力を持つ。「確かに俺も悪かったけど、お前にだけは言われたくねえよ」的なね。結局、政治感情で動く。

話を戻せば、この作品映画にもなっているらしい。というか、このエントリ全体で映像化された作品結構あるらしいのだが、全然見ていない。

3-02「黒檀」リシャルト・カプシチンスキ 工藤幸雄/阿部優子/武井摩利訳★★★

ポーランドアフリカって接点があると普段ほとんど考えないのだけれど、きわめてよいルポタージュ。こうして独立してから何十年経つのに、アフリカ諸国とひとくくりにされがちな国々の個性を伝えてくれる。

しかし、出来事基本的に救いがない。人類史の多くは悲惨連続だが、アフリカで起きたことは桁の振れ幅が一つ違う。世界経済システムとの不幸すぎる出会いから五百年余り、まだ立ち直れていない大陸という印象を持った。とはいえ、暗澹たるルポタージュと言うわけでもなく、人々が村の中心の樹々に集まって生活するところや、市場の活気などは生命力にあふれ、まるでそこで暮らす人々の顔が浮かぶようだ。破綻した国家状態は目を覆うようだが、そこから復興して何とかやっている人々の姿もある。……と、当時の日記に書いてあった。

ところで、ヘミングウェイはよくアフリカ狩猟に出掛けているけれども、それは所詮旅行者の目で、上っ面でしかないと批判しているのがこの本だった。そう思っていたのだが、日記を読み返すとそれはポールセロー「ダーク・スターサファリ」だった。著者はマラウイウガンダで教鞭をとっていただけあって、アフリカに対して遠慮が無く極めて率直だ。時として情のこもった叱責や、人々へのまっすぐな好意も出る。きれいごとのないアフリカを知りたい人にオススメ

遅延する電車、かつての豊かな文化個性を失い広大なスラムと化したそれぞれの国の首都、高い失業率飢餓地元民のやる気を削ぐ支援窃盗強盗犯人へのリンチ放置されて本が残っていない図書館。親切な人や旧友もたくさん出てくるがいささか気が滅入ってくる。……と、当時の日記に書いてあった。

今はスマホも普及していてアフリカの様子も少なくとも都市部では大分違うと思う。ただし高野秀行は今でも地方市場では窃盗が起きると犯人リンチされると書いていた。

3-03「ロードジムジョゼフ・コンラッド 柴田元幸訳★★

沈没事故で船を見捨てた船員が、延々と続く良心の呵責に苦しみもがいて生きる話だったはず。

試練に敗れ、卑怯者のレッテルを貼られた人物独白を、別の語り手を通じて聞くという不思議構成だけれど、緊迫感が良い。最後には西欧世界の手の届かないところに引っ込んでしまうんだけれど、これって著者の中で「闇の奥」をどのように発展させてここに至ったのだろう。「闇の奥」の内容をあまり覚えていないので困る。語り手が「闇の奥」と同一人物だと全然気づかなかった。やはり覚えていないのは心細い。これは、たとえ敵意ある世界から逃れても……、的な話なのだろうか。……と、日記に書いてあった。「黒檀」と違い、こちらは日記を読み返しても当時の気持ちほとんどよみがえってこなかった。

3-04「苦海浄土石牟礼道子 ❗

この全集では最重要作品かもしれないのだが、実はこの作品だけ読めていない(だからこのエントリタイトルは「理系池澤夏樹世界文学全集を全部読んだから五段階評価する」ではない)。何かで水俣病患者が苦しみながら「これを垂れ流した企業の連中にメチル水銀汚染水を飲んでもらいたい」と心の底から呪っていたというのを読み、これほどの憎悪自分の中に受け止めるだけのエネルギーが無いと感じたためだ。もしかしたら社員だけでなく、その家族にも呪詛を向けていたかもしれない。記憶にない。あるいは、これはどこにも書いていないのだが、本当はこうして水俣病にかからなかった全ての人に向いていたのかも。

こういうことを言うと結局自国中心主義なのかと言われるかもしれないが、それをはっきりと自覚したのが石黒達昌「或る一日」を読んだ時だ(伴名練が編集した短編集がある)。戦争事故かはわからないが、強烈な放射能汚染で次々に子どもが死んでいく話で、読んでいて相当しんどかったのだが、特にきつかったのは名前が「美優」とか「翔」みたいに死んでいくのが現代日本の子もの(それとも自分と同世代人間の?)名前だった点だ。おそらく「亀吉」や「トメ子」だともっと冷静に読めただろうし、「サッダーム」とか「ウルスラ」とかだったらかなり距離ができる。

僕がこうして世界文学を読めていたのも、他人の苦しみが言語文化の壁によって希釈できているからでは、という疑念を僕に抱かせるに至った。

3-05「短篇コレクション Ⅰ」コルタサル他★★★★★

今にして振り返れば錚々たる作家ばかりだし、気に入った作家の(あるいは、ドナルド・バーセルミみたいによくわからなかった作家の)短編集を借りて読んだりもした(バーセルミは結局全然からなかった)。一方で、後になって適当に手に取った本の作者だったと後で気づくこともあった。当たりはずれがあるのがアンソロジーの楽しみである

フリオコルタサル南部高速道路東日本大震災の際に、災害時にできるコミュニティに関連して話題になったが、震災を知らない世代にも刺さる普遍性があるコルタサル作品の中で一番面白いものの一つ。金達寿「朴達の裁判は前提となる知識ほとんど知らずに読んだのだが、したたかに生きる庶民の話で、吉四六ばなしとひがみ根性のない「阿Q正伝」を足して割らない印象を受けた。官憲に殴られて卑屈に笑ってみせても、決してへこたれることのない強さがある。アリステア・マクラウド「冬の犬」は悲しいけどいい。この人の作品は何を読んでもカナダ東部の寒さが伝わってくる。新潮クレスト・ブックスで出ているので是非読んでほしい。レイモンド・カーヴァーささやかだけれど、役にたつことはわざとらしいが嫌いじゃない。村上春樹訳だ。最近村上春樹は一つの権威なっちゃってとうとう早稲田名誉博士にまでなって、「俺たちの反体制村上はどこに行っちまったんだ」みたいな気持ちになるが、翻訳は好きで、いまだに村上訳の本をたまに手に取る。それに、村上春樹小説男性中心的でときどきレイモンド・チャンドラーみたいにマッチョとはいえ、「メンヘラ」という言葉が広まるはるか前にもかかわらず、メンタル病気で苦しむ人の描写解像度が、身近にたくさんいたんじゃないかってくらい極めて高い。彼の最大の美点だ。もっとも、今では精神を病んだ当事者文学が出てきたので、「じゃあ当事者が書いた作品を超えるにはどうしたらいい?」ってのが次の文学課題だ。ガーダ・アル=サンマーン「猫の首を刎ねる」は、フランス移住したアラブ系青年が、男にとって都合のいい女がどれほど魅力的かを語ってくる叔母の幻影に悩まされる話で(たとえば恋する女性がもう処女じゃないことに苦しむと、脳内の叔母が「かわいくて素直で恥じらいのある処女を紹介するよ」と延々と語る)、あまりに男の欲望むき出し、即物的で笑っちゃうところもあるんだけれど、その都合のいい幻を切って捨てることもできないあたりがリアルで生々しい。男性向け・女性向けのポルノのぞき見ると、みんな都合のいいことばっかり望んでるよね(だがそれがいい)。

余談だが、自分恋人嫉妬深いので恋愛経験はあまり多くない方が好みだが、フォークナーを勧めてくれた友人は、むしろ経験豊富なほうが面倒くさくなくていいと熱く語っていた。このあたりは好みの問題だ。

閑話休題しかしこの叔母が独身だってのがミソで、「女の幸せ結婚だ」という社会独身女性は、こうやって世話焼きおばちゃん的な立場サバイブしてきたのだ、という指摘をどこかで読んだ。

目取真俊面影と連れて」は一番面白かった。自分の中では生涯読んだ短編の中の上位十位に入っている。ウチナーグチの語りなのだけれど、ひたすらいじめられ続けて、抵抗もできずにいる女性が、皇太子暗殺事件犯人関係して不幸になって、そのまま死んでいくという虚無の話なのだけれど、心が深く動かされる。世間ではタフになれとか戦って抗えとか言うけれど、抵抗するすべを知らず、その体力も能力もなく抵抗できずにそのままの人だってたくさんいる。弱い人間が弱いまま幸せに生きて死んで行けるようになってほしい。

3-06「短篇コレクション Ⅱ」A・グリーン/G・トマージ・ディ・ランペドゥーサ他★★★

前項は南北アメリカアジアアフリカが中心だったが、こちらはヨーロッパ作品が中心。こちらの巻はやや印象が薄い。

記憶に残っているのはサルマン・ラシュディ(ルシュディ)「無料ラジオで、人口対策で断種されてラジオをもらった男の話。どうもラシュディはこの政策に反対だったらしく、「真夜中の子供たち」でも断種・不妊手術を極めて否定的舞台装置として扱っているし、実行したインディラ・ガンディーを始め、権力を持った女性に対してうっすらとした嫌悪を持っている気がする。「真夜中の子供たち」でもアパート管理人の意地悪な姉妹とか出てきたし。

あとはミシェル・ウエルベックランサローテだけれど、ウエルベックはどの作品人権意識の高まりをはじめとした社会の変化について行けない中年男性の悲哀と愚痴が基本にあって、どれを読んでも感想が大体一緒になる。前にも書いたが要約すると「俺は非モテから思春期の頃には思いっきセックスできなかったし、処女と金銭のやり取りなしでイチャラブできなかった。中年になって女を金で買えるようになったが、ちっとも楽しくない。子供も老人もみんな大っ嫌いだ、バーカ!」「こうなったのもぜーんぶヨーロッパ文明進歩に見せかけた自滅のせいだ! みんなカルトに狂って不幸になっちまえ!」「人類所詮本能には抗えないサル並みの動物なので、あらゆる不幸はポストヒューマン進化しないと解決しないんだよ! アヒヒヒヒ!」。これはひどいもっとも、こういう反動的に見える作品にも賞をあげちゃうフランス文壇の度量の広さはすごいけどね。もしかしたら「セロトニン」はそこから一歩進んだかもしれないが読むのがめんどくさいし、これまた自分にとって輝きを(こんなものを読んでわざわざ憂鬱になりたいという暗黒の吸引力を?)失った作家だ。ウェルベックは悪くない。変わってしまったのは僕だ。

カズオ・イシグロも収録されていたはずなのだ記憶にない。

ところで、最後まで読んでみて見て思うのだけれど、このシリーズって表紙に毎回鳥が銀色印刷されているんだけれど、これってすべてポーズが違うんだろうか。重複したりしていない?

以上。

あとは同じように読んだ人のブログ探して読んでみようっと。

完読総評! 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 全冊 - ウラジーミルの微笑

池澤夏樹の世界文学全集は、何が読まれているのか? - ボヘミアの海岸線

おまけ

余談だけど日本文学全集は第10巻「能・狂言説経節曾根崎心中女殺油地獄菅原伝授手習鑑/義経千本桜仮名手本忠臣蔵」だけ読んだ。長いがめっちゃ面白い

岡田利規「能・狂言」の訳がかなり砕けていて、特に狂言だとカタカナも多用している。「荷六駄」の「おーい太郎いる?/はーい。/あ、いたのね」には笑ってしまったが(たぶん「太郎冠者、あるか」「御前に」あたりが原文だと思う)、当時の日本人にはこう聞こえていたのだろう。現代語訳したのが演劇の人なので、声に出してそのまま演じられそうなのがいい。カタカナ言葉が今の日本語の生きた要素として使われていることがよくわかる。

同時に収録されている狂言には視覚障害者おちょくるとんでもないネタもあるのだが、盲目であることが当時どのように受け止められていたかがわかる。江戸時代なんかだと視覚障害者団体も作っていたみたいだし、ただの弱者ではない。だから近江絵みたいに風刺対象ともなっているんだろうか。

おしまい

2025-01-01

呉三桂中国の明の軍隊将軍だった

明は当時末期状態農民反乱が組織化されて易姓革命危機にあった。

呉三桂軍隊将軍だが、その反乱の鎮圧担当ではなかった。

呉三桂中国国境近くでその頃勃興していた満州民族の押さえとして重要要塞を守っていた。

ところが北京が反乱農民組織によって占領されて皇帝は殺されてしまった。

反乱軍は新しい王朝を立て、呉三桂も服属するように求められた。

そこでの呉三桂対応がふるっていて、なんと呉三桂国境を開いて敵だった満州族軍隊を招き入れともに北京に攻め上り新しい王朝を打ち破ってしまった。

このことで成立したのが中国最後王朝であるである

呉三桂は清成立の勲功第一ともいえることから非常に優遇され太守として奉じられ半ばその領土独立国家のごときであった。

しかし、清の三代目の皇帝はそのことをよしとせず、呉三桂が持っていた既得権益を次代には継承させないと決めてしまった。

そのことから呉三桂は反乱を決意。

異民族から中国を取り戻し、漢民族による王朝を復帰させよう!と呼びかけたもののうまくいかず自らはその乱の最中命を落とすことになる。

乱はやがて清により鎮圧され、ここに清は真の意味中国統一王朝として成立するのである

2024-11-12

ローマ帝国少子化してたんだな

全盛期のローマ市民は、男性は「養育費を払いたくないし子供財産相続させる責任も負いたくない」と考えるようになり、独身貴族としてグルメや服飾などの娯楽・趣味を楽しんだ。今でいうアニメゲーム・その他の趣味への傾倒みたいなものかな。

女性出産という苦痛を避けるようになり、社会参画と自己実現を楽しんだ。今でいうバリキャリ化や高学歴化みたいなものだろう。

ローマ帝国が最強の時代異民族奴隷にして使役できるようになり、勝者としての地位が当たり前になると人間はこうなる。利己を極めると男性は娯楽浪費に耽溺するようになり、女性芸術家社会活動家になる。

民族性など関係なく、豊かだと男女は自動的にこうなるものなんだろう。そして国としては衰退し始めるんだけどね。

2024-11-11

日本の立地ってマジでまれてたよな

大陸に近いので古代中国という最高峰文化享受できた

・でも簡単侵略はできないくらいの絶妙な遠さ

大陸の端っこなので外交はほぼ中国だけ気をつけていればよかった

民族的流入経路も限られていて異民族の大移動に悩まされなかった

島国としてはかなり大きくて国力が高かった

・平地が少ないので大勢力が並立できず内乱がすぐに終わった

森林資源水産資源豊富人口を増やすことができた

・金銀や石炭などの地下資源豊富だった

完全にヌルゲー。

特に序中盤での開発のしやすさはピカイチ

ハイスコアを狙うには対外進出の難しさが逆にネックになってくるが、

のんびり育成を楽しみたい初心者には間違いなくオススメできる。

2024-10-06

どうして一度縮小を始めた帝国は、再征服してもそれを維持できないのか?

東ローマ帝国とか何度も何度も再征服イタリア半島回復してるけど、何度何度もまた異民族に追い出されてる。

なぜ一度縮小を始めた帝国は再征服を成し遂げてもそれを維持できないのだろうか?

2024-10-04

anond:20241004164806

「殷」「周」は昔の王朝、その力が衰えて諸侯が台頭して群雄割拠の「春秋」「戦国」、それを統一した「秦」は短命で、そのあと項羽と劉邦が争って、勝った劉邦の「漢」が長く続き、それが衰えて魏呉蜀に分裂して「三国」、それを統一した「晋」は内乱続きで、異民族流入して「五胡十六国」「南北朝」と群雄割拠が続いて、それを統一した「隋」は短命で、そのあとを引き継いだ「唐」が長く続いたけど、やがて地方軍閥が力を持って群雄割拠の「五代十国」、それを統一した「宋」は次第に北方異民族に押されていき、最終的にモンゴル帝国統一して「元」となって長く続き、それに取って代わった「明」も長く続いたけど、それをまた北方異民族が滅ぼして「清」となった。簡単だね。

2024-09-26

Ghost of Yōtei日本人侵攻前のアイヌ土地日本建築があるヤバすぎ

アイヌなんていなかったんだ

最初からこの土地には日本人しか住んでいなかったんだ

いいね

……とは流石にならんだろう

舞台に1603年をわざわざ選んでいるからにはアイヌが出てくるだろう

アイヌは1603年まではわりと自由だったが、1604年から日本人から支配が厳しくなり後に戦争に発展する

崩壊が始める前のアイヌの姿を描くのではないか

しかしま日本では荒れそうな題材だ

アイヌヘイトネット流行っているし、「こんな描写じゃアイヌに失礼」と口うるさすぎる人もいて、両方に騒がれそう

さりとてこのロケーションでもしガチアイヌ完全無視や添え物程度だと、それはそれでやはり怒られそう

シマもわりとポリコレだったし今作は主人公女性にするし、アイヌを割と真面目に描いてくれそうではあるが、しかタイトルのようなヘンテコさも

それはフィクションからと許してもらえるだろうか

1603年にはタイトルにある羊蹄山存在せず、アイヌ語で「マチネシㇼ」と呼ばれていた

女山」という意味なので女性主人公なのだろう 

海外産の日本舞台ゲームで他にも羊蹄山の登場するものがあり、HITMANの北海道編がそうである

ヨーテイ、僕は面白そうだから当然やるけど仮にツシマと逆でアイヌ側に付いて侵略者和人と戦う内容だったら、いまアサクリ叩いてるような層がファンタジーからセーフとかかなぐり捨てて掌返してぶっ叩いてくる可能普通にありそう

https://x.com/CowWithWater/status/1838905019497865297

ほとんど和人がいない江戸初期の羊蹄山周辺だと、現地人はほぼアイヌのはずだがPVには和人しかいないのと、普通に近世日本の城らしきものがあったりして、時代考証大丈夫かってなるけど、ゲームとしてはさすがに面白そう

ってかヨーテイにする必要はあったのか…?

ニセコロケたかっただけじゃ…

https://x.com/kazuya78/status/1838726014362583500

ヨーテイがアイヌ文化をどう扱うかで若干ざわついてるけどサカパンには信頼があるとはいえちょっとその部分は懸念があるな

センシティブな題材だけに「そこそこの考証と描写で済ませます」にしても「フィクション日本なのでアイヌ存在しません」とするにしても燃えそうで心配

https://x.com/tamago_gamer/status/1838880402817356026

シマを6000時間プレイしている人間としてヨーテイは気になるけど、当時の蝦夷地アイヌ土地倭人とはまだ対等のビジネスパートナーだった頃だからアイヌ生活がどの程度描かれているか要注目。予告映像アイヌは登場してないけど、もし本編でもそのままなら彼らは二度簒奪されることになる。

https://x.com/KM_YM/status/1838896731662250183

シャドウズは差別的と感じる主体が"日本人"と広範だったからこれだけ炎上したが、もしYoteiにて文化の軽視が見られた場合どれほどの騒動になるだろうか。日本国内においても「昔の異民族文化の細部なんて気にしない。これはフィクションなんだから」みたいな言説が押し通される気がしてならない。

https://x.com/RAMIONET0812/status/1838937106049270070

アサシンクリードを叩いてる人が「日本の侍を悪の圧制者扱いして日本歴史文化コケしまくったアサクリ」とか言ってるので、Yoteiでアイヌ和人残酷に殺す描写あったら怒り狂うんだろうなと。

https://x.com/rainbow_mayo/status/1838741645820563668

Ghost of Yotei。トレイラーを見た感じでは架空和風北海道雄大自然を濃密に描いており、アイヌ要素はなく今の時点で「アイヌだ、アイヌだ」「アイヌを描いている!」「テーマアイヌに違いない!」と言っている人たちの正気を疑う。

https://x.com/chihiro_kitei/status/1838888126259036296

GHOST OF YOTEI』題材的にほんとに大丈夫か、1600年代初頭の後志地方でしょ、歴史当地にこれといったトピックないぞ…

アイヌ各部族がバチバチ地域紛争やってる

・南から浸透してきた和人松前氏)の収奪がそろそろエグい感じに→約2世代後に大規模叛乱(シャクシャインの乱)がある

こんな感じで「ガリア戦記の頃のヨーロッパ」とか「フレンチインディアン戦争ちょい前の北米」みたいだよ…?あんまり「和」じゃないよ…?ゴールデンカムイの時より怒る人居るかもしれないぞ…

侵略者の子孫が言える立場じゃないがほんとに大丈夫なのか…アサクリより燃えたらやだなぁ。

https://x.com/lobking/status/1838751628465442956

2024-09-21

anond:20240921093915

人民を飢えさせると革命が起こる国=中国らしいからね。

普段はどのような統治者、それこそ元や清のような異民族支配であっても気にもしない庶民がただ飢えたときだけは革命を求める、それが中国の大地の習わし。

元増田の書いてることが本当のことなら、いよいよ遠からず新しい革命が始まるのかもしれない。

2024-08-14

お盆の夜におすすめエロいWeb小説X選

選定基準

ゴルダナ帝国衰亡記 ~ハーレムあきらめてください~

連載中

序盤は割とあるあるな転生なろう系冒険譚だったが、貴族に所有される→医師宗教家軍人と話と転職が進むにつれて凶悪に肉厚になっていった。

宗教的権威によって成り立っていた第四帝政が相次ぐ異民族侵入内乱によって崩壊していく様をつぶさに描いたオススメの一作。

備考
  • 別れあり(NTRではない)

侯爵嫡男好色物語

連載中

侯爵 嫡男 好色物語

転生者の公爵家嫡男の成長を見守っていくハートフル作品

小競り合いをしたり王国内の社交があったり、大規模な戦争があったり、超強いストーカーに襲われたりしながらしっかりエロがあって良い。

第一最終話「クオルデンツェ家の後継者」は本当にいいエピソード

ちなみに本好きの下剋上貴族社会好きな人オススメ主人公が1人になる瞬間がほぼ存在しない。

王国へ続く道

完結済

剣闘士奴隷少年は主人を殺して脱走し、逃げ延びた先で吸血鬼に可愛がられる。

成長し旅立とうとする少年吸血鬼についてきてもらいたがったが、吸血鬼拒否しこう言った。

出世して、貴族になって、王になって、この地を貴方の物にしたらおいで下さい。そうすれば妻にでも、愛人にでも、あるいは母にでもなります

かくして少年は王を目指すべく旅に出た。

尻上がり的に面白くなっていった作品

連邦懲罰艦隊沿岸都市を燃やし尽くすシーンはエロでもないのにチョー興奮したぜ!

終盤、公爵として数多の属国を従え、大勢の女を囲い、家庭を作る。安寧の時間流れる

道半ばの主人公、途中から覇道を支えた軍師レオポルト、そして読者の心が1つになったとき軍師はある騒動を起こす。

ヒステリックにその所業批判する第1夫人に対し軍師

王になりたい者がいる。私もその者を王にしたい

(中略)

しかし王は既にいる。止まってしまったつまらぬ王が。国は一つ、玉座も一つ

ならば奪い取るしかない。野心無き者に玉座不要

射精した。

ちなみにオチは大嫌い。

ミックスベリー花束

本編完結済

ソロのデスゲーム。館から脱出を目指して頑張れ!

襲い来る花々がただただエロい。

バッドエンド編とif続編があり、そちらもオススメ

トモハメ

本編完結済

友達とセッ!!

これもシンプルエロい。

黒い穴 ~底辺オッサンゴミ箱と一緒に異世界を行く~

完結済

転移者のオッサンが死に戻りしながら旅する話。

ちゃん主人公悪人だが、悪人にも仁義はあるとより強大な悪相手に切った張ったの大冒険

この作者の作品は割と残酷時間経過したりするので、嫌な予感がしたら避けよう。

さよならウィザード

完結済 イジメ描写あり

友人を喜ばせようと「魔法使い」になった少年物語

魔法もとい催眠術が静かに全てを壊していく。

アストロキング召喚勇者エッチな大冒険

完結済

クラス丸ごと転移系の作品

こういうエロが俺は好きなんだなあ。転移時点でクラスメイトは半分しかいないんです。なんででしょうねえ。

異世界パパ活おじさん

連載中

転移したおじさんはSランク冒険者で引退して学園都市パパ活します。

女を金で囲う時、おっさんもまた囲われているのだ。

いろんな地球人が要らん文化異世界に持ち込んで風紀をメチャクチャします。

2024-08-04

架空古代国家の作り方

一般的には国家とは人の集合体です。

なので人がどこからきて、なぜそこに定着するに至ったかを考えることから始めます

日本歴史的にそこら辺があやふやな部分が多いので、ローマ植民異民族侵入辺りを参考にするとよいです)

土地

人が定着するには理由があります

水場がある、戦争において有利だから占拠した、川の渡し場がある、港を作れる、近くの都市国家安全保障圏内だった、などです。

そうすると地図制作したほうがやりやすいでしょう。

統治

ダンバー数という概念があります社会的動物である人間コミュニティの安定を保つのに適正な状態を示すものです。

正直理論のもの眉唾なのですが、経験則一定の人数が集まると運営が困難になるのは周知の事実かと思われます

どれくらいの人がいて、何を目的として集団形成しているのか。これが統治であり国の在り方です。

部族が拡大しその首領が君臨するというのが古代的な社会ではあります。分裂もします。

統治根拠

1人の人間集団トップに君臨するには理由必要です。

血統が貴ばれるのは文明が発展し、人民ナラティブを受け入れる社会性を獲得してからの話です。

基本的には暴力です。ここで言う暴力とは当然直接的な暴行もそうですし、数を束ねて運用し少数者を抑圧する能力も含まれます

また支配者に絶対忠誠を誓う暴力保有する、財物で買える暴力保有する、あるいは財物のもの暴力として使用するなどもあります

この支配者はどういう暴力をもって君臨しているのか、を意識すると国家としてのデティールが明確になるでしょう。

古代人権とは王ただ一人が保有するものであり、今で言う憲法とは王の思想と同一でした。

権力の集中と分散

絶対王権中央集権古典的暴力に思えますが、これは近代に入って人類が獲得した暴力集大成です。

広大な版図であっても内容としては小王国集合体です。

地主、あるいは領主、のちに貴族と呼ばれる人々は相応の暴力をもって君臨しています

王とは彼らの同盟リーダーであり、地主の忠誠など期待できないものでした。

領地貴族が別の領地貴族(王も含む)にへりくだれば統治正当性暴力有効性)を失いかねません。

信仰

基本的に無くてよいです。フレーバーにとどめましょう。

信仰信仰として単体で成立するならいいのですが、組織宗教となり王の暴力を用いる側になると構造が複雑化します。

信仰、教えに留めておきましょう。

脚色

ここまででぼんやりと形ができたと思いますので、あとは暴力魔法だのスキルだので色付けすればなろう小説としては十分です。

王を一番強い、強い力運用するポジションにつけて、その支配世界の隅々に下ろしていくことで自然的レベルデザインも生じます

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