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2026-04-15

anond:20260415080844

通貨が安くなる(自国通貨が下落・減価する)主な原因は、以下の経済要因がほとんどです。

1. 自国インフレ率が高い

物価がどんどん上がると、お金価値が目減りします。

外国から見ると「その国の商品が高くなった」→ その通貨を買う魅力が減る → 通貨安。

• 例:急激な物価上昇(ハイパーインフレ)で通貨紙くず化するケース。

2. 金利が低い(または他国より低い)

金利が高い国にお金が集まる(キャリートレード)。

自国金利が低いと、投資家が「この通貨を売って他国通貨を買う」→ 通貨安。

特に日銀が長年超低金利だった頃の円安の大きな要因でした。

3. 貿易赤字・経常赤字が拡大

外国からたくさん輸入して、輸出が少ない → 外国通貨をたくさん買う必要がある。

• その結果、自国通貨供給が増えて価値が下がる。

アメリカ貿易赤字ドル資源国などでよく見られる。

4. 政府中央銀行による通貨供給の増加(マネーサプライ増加)

• 国が大量にお金を刷る(財政出動QE)。

お金が増えすぎると1枚あたりの価値が下がる(希薄化)。

5. 経済政治的不安定

政治混乱、戦争政権不安定、大規模自然災害

投資家が「この国は危ない」と判断して通貨を売る(リスクオフ)。

信用格付けの引き下げも同じ効果

6. 投機市場心理投機筋の動き)

ヘッジファンドなどが「この通貨は下がりそう」と先物で大量に売る。

自己実現予言になることも多い(2022年ポンド急落など)。

7. 資源価格や世界経済の変化(特に資源国)

石油天然ガスなどの輸出国で、資源価格が下がると通貨安になりやすい。

• 逆に日本のような資源輸入国は、資源高で輸入代金が増えて円安圧力がかかることも。

8. 他国相対的強さ

自国特に悪くなくても、他国特に米ドル)が非常に強いと相対的自国通貨が安くなる。

• 2022〜2023年のような米FRBの急激利上げで世界中自国通貨安になったケース。

簡単にまとめると

「その通貨に対する需要が減る、または供給が増える」

これが根本原因です。

需要が減る要因:金利低い、インフレ高い、信頼失う

供給が増える要因:お金を刷る、貿易赤字外貨必要になる

日本円の場合最近円安特に金利差(日米金利差)と貿易赤字円キャリー取引が大きな要因でした。

何か特定通貨(円、ドル人民元など)について詳しく知りたい場合、教えてください!

2026-04-06

(その4)貿易関係に勤めてるから今の世界の様子をざっくり書くよ

4回目です。継続更新は一旦今日までにしようと思います

4/6現在

・続々と不足原料の新規調達のお知らせが出ている。最新状況については経済産業省Twitterを見るのが一番よいです。ただ経済産業省も金曜のド深夜とかに更新してるのに「平時には全然届かない量!」だの「価格はどうなってるんだ!」とかリプ飛ばしてる人たちはいい加減黙った方がいいです。

原油に限って言えば現在240日分を切る程度の備蓄+今後入ってくる代替調達分があるので、少しずつですが当初よりデッドラインが後ろ倒しになっています。ナフサも当初は4月以降わからないみたいな話でしたが、これも夏くらいまでは目処がついてる様子。

一ヶ月前は本当に世界終わるな~~~~という気持ちだったのですが、たった一ヶ月で数ヶ月分の猶予を増やしてくれた前線の人たちの頑張りとこれまでの蓄積には頭が下がります。こういう状況だとぽっと出の向け地にはなかなか買い付けできないですから

ただ代替調達先が急に翻意したりすると(特にナフサ輸入を大量に増やしたアメリカ)また一気にヤバいことになりかねないので、届き始めるようになるまでまだ気が抜けない状況です。今は完全に資源国が強いので、間接的に輸入国同士で競売してるような状況と思っています

・少なくとも一般人生活レベルでは買い占め的なパニックが起こっていないのが幸い。一ヶ月前はもう4月入ったらスーパーすっからかんになるのではと思ってたのですがそうはならなかった。

個人的にはあと1-2か月は「少しモノが減りつつも値上がりで済む」状態になると思っています生産や命に関わるような現場は緊張感が高い状態が続きそうですが、この一ヶ月の日本全体のリカバリーを思えば最低限の日常生活はなんとか守られていくのではないかと思って、少し気が楽になっています

とはいえこの辺りまでは大丈夫、という情報がそれぞれ個別産業現場に行き渡るまでにはもう少し時間がかかると思います。先月は原料切れがいつになるかわからないので生産量を調節せざるを得なかった段階でしたが、原料の目処がついてくれば生産の方たちが計画を引き直すはずです。

丁寧な食品の個包装が減るとか翌日配送が有料になるとか「日本らしい便利」の部分は縮小しつつも、昭和世代に「昔こんなもんだったよねー」で受け入れられそうなレベルで落ち着いてくれたらいいと思っています

トランプがやっと海峡重要性に気が付き始めたようだが時既にお寿司です。もう世界的に「ペルシャ湾に出入りできるのはしばらく先なので、よそで穴埋めする」方向に向かっています

とはいえ先週後半から海峡を出入りする船がどんどん増えており、イランが通行許可という形で他国との距離を縮めているように見えます。結果として敵対はいかずともアメリカから距離をとらせることに成功しており、イラン孤立化回避しようとしているように見えます(やり方の良し悪しはおいといて)

日本企業の船が通った類のニュースが出ていますが、いずれも日本向けの船ではないので強い要素ではありません。湾内にとどまっているIdemitsu MaruやTowada、Mayasanあたりの日本港向けVLCCが通行できるまでは日本許可された、とは思いづらいです。

・今回のトランプ(とその取り巻き)の誤算は金だけでは動かないものがこの世にたくさんあることを全く理解していなかったことでしょう。そのくせ超高価な戦闘機や優秀な米兵を喪っていては世話ないです。

トランプにとってはイランとの関わりはここ数年でしょうがイランは数十年単位の恨みつらみが溜まっていたはずです。

どういう形で着地するかは全くわかりませんが、アメリカの自浄作用と、世界の人たちのレジリエンスに引き続き期待するばかりです。

先の予定が立てづらかったりとやりづらい日々が続きますが、まずは日々の生活を確実にこなしていくのに注力していきたいです。

2026-03-21

田舎備蓄と「プロジェクト・ヘイル・メアリー

 我が家備蓄災害対策について整理しがてら書く。身バレ防止に一部フェイクもまじえて。

水……井戸、近所に湧水

食料……田畑、米は俵単位で保冷庫保存、倉庫ローリングストック多数(店が遠く来客多いので生協コストコ等で買いだめしがちである)、鶏(毎朝卵5個ほど、可愛がっているのでつぶしたくはない)

エネルギー……太陽光発電電気自動車モバイルソーラーパネルとポタ電、薪数年分

衛生……風呂は主に太陽熱温水器、離れに薪風呂トイレ合併浄化槽ゆえ管理必要、いざとなったら庭に作れるか?娘の生理用品ストックは増やした(妻は布ナプキン愛用者なのでその手段もあり。トイトレは遠い昔だが子どもたちは布オムツも併用した)。

 洗剤は石鹸重曹など、環境負荷が低く多用途のものを妻が工夫してくれている。消耗品もミツロウラップなどなるたけ使い捨てにならないもの選択洗濯は手洗いは厳しいか太陽光はこれに使用

調理……プロパン、止まったら薪ストーブピザ窯、かまど、バーベキュー台、ロケットストーブ、一応卓上コンロ

暑さ寒さ……山間部のためエアコン不要薪ストーブ火鉢

 東日本大震災きっかけに、自分たち暮らしを少しでも消費から創造シフトしたい、万が一の事態でも生き延びたいと地方移住し、ドシロウト脱サラ就農して作ってきた我が家暮らしだ。

 当然収入は減ったが手応えのある愉快な日々を送っている。コロナ禍でも子どもたちが友達と野山で遊び、家ではアナログゲーム映画鑑賞読書とのびのびと過ごせたときは、つくづくこの環境がありがたかった。

 もし資源輸入国のこの国において、政治失策により原油レアアースも輸入停止となっても、しばらくは不便なりに生きることはできるだろう。

 作物については昨今の気候変動で不安要素も多いが、燃料や化成肥料がなくとも出荷はともかく、自分たちの食い扶持だけならどうにか確保できると踏んでいる。手植え手刈りはぞっとしないし、機械なしの脱穀、籾ずりは未経験だが昔はやれていたわけで、少量ならどうにかなるだろう。自家用精米器はある。

 タンパク源が卵、大豆となるのが物足りない。海はやや遠いがたまに釣りに行くべきか。今からでも狩猟免許取得を検討すべきか?ジビエはさほど好まないのだが…。

 しか自家採取の種には限りがあるし、車や発電機故障には対処できない。もとより自給自足で全てを賄えるわけはない。パスポートは全員所持しているが海外移住ハードルが高すぎる。移民への風当たりの強さを、今実感できない日本人はいるのか。加害者側として。

 病気怪我をしても、薬や石油製品の不足により病院では対応ができないとなってしまったら?家族全員今のところ健康だし、養生には努めてきたが、現代医療しか救えない事態はあるに決まっている。

 それが一番怖いし、何より俺が恐れているのは飢えた人々の醜い争いだ。

 自分が、家族を守るために卑怯な嘘をつき、知り合いどころか友人までも裏切らざるをえなくなることだ。この危機感を共有しあえる友人や、日頃からお互い様でやってきた隣人たちとは共助していくにしても。自然と共に生きてきた高齢者の知恵に助けられることも増えるに違いない。

 だが、日本のこの方向性推し進めてきた自民公明維新、補完勢力である維新国民保守参政を支持してきた有権者たち、変わらないからと棄権してきた者たちに、俺はこの貴重な生きる糧をニコニコ差し出す気になれるだろうか?

 善意無償で?もしくは紙屑となった円と引き換えに?

 この事態はお前らが選んだ未来のものであるのに?

 米の値段が高すぎるとこぼし農業補助金漬けと嘲笑い、投資血道を上げ、自給率より防衛力と嘯き、ガザには目もくれず大谷うつつを抜かしていたお前らに?

 農業を、親戚に言えない恥ずかしい仕事だと、子ども公立に通わせることを虐待だと罵った(長子は塾なしで地方旧帝に合格したが)東京在住の親たちにすら、非常時には分け与えねばならないだろうことを考えると気が重くなる。だがそのころには既に物流崩壊しているのかもしれない。

 虫も土も触れられず、畑仕事も薪割りもできない老親を呼び寄せて養うしかないのだろうか?あちらも「不潔」な古民家になど住みたくもないだろうが。

 なら混乱の中で野垂れ死ねと突き放すほど薄情になれるだろうか。子どもたちの前で。

 夜は一緒に寝ている大型犬たちを、畑の見張りに出さなくてはならなくなるのかとまで妄想する(こいつらの餌も贅沢言えなくなるだろうが大丈夫だろうか…)。

 猟銃はまさか警戒のため必要だったのだろうか。

 俺は想像力過多だろうか?別に悲観的に思い悩んだり、パニックになったりはしていない。自然に頭に浮かび体が動くだけだ。

 たしかにハヤカワSFホラー/パニック映画にに触れすぎたきらいはある。週末は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を家族で観に行く予定だ。今傍らで末っ子が下巻を読んでいる。

 始まり天災という違いはあれど、あの地球で起こると予想されたことははたして絵空事だろうか?

 彼女の専攻は何だった?

 大体みなフィクションだけでなく海外ニュースにも無関心すぎる。キューバを見ろ。まさに石油が断たれた国の惨状が、今目の前で繰り広げられているではないか。なんと酷い権力者所業だろうか。

 ここまで恥知らず外道平和主義者のトランプさんと持て囃した奴らは見ているか?こんな目に遭わされないようにあいつのケツを舐めろと言うのか?

 もちろん俺だってあのときは考えすぎたなと笑いたいよ。全然それで、それこそがいいよ。

 夏は久しぶりに家族旅行の計画を立てているんだ。やれやれ取り越し苦労で助かったと備蓄品の祝杯をあげよう。我が家田舎暮らしは続いていくだけだ。

 世界中の人がそうやって平凡でありきたりな日常を送れることこそが幸いだ。

 だが万が一最悪の状況が訪れたなら。

 不慮の事故や致死的な発病さえなければ…おそらく俺はあんたらより長く生き延びることができるだろう。

 だが生きながら地獄を見たくはないのだ。阿鼻叫喚渦巻く中、扉を閉ざして自分たちだけ美味く飯を食い笑って暮らせると思うか?

 

 今からでもできることをしてくれ。

 ひっそりと備えを。

 そしてどうか、こんな世の中は嫌だと声を上げてくれ。みな自分生活で手一杯だろうが。そうして政治を語り合うことさえ忌避してきた結果がこれだ。原発事故さえ俺たちの目を覚まさせるには「十分ではなかったのだ」?

 そんな冷笑を許すな。今。目を開けろ。これまでも虫ケラのように殺され世界残酷に見捨てられる人々の苦しみは尽きなかった。目を逸らして踊っていた俺たちの横にもう現実が立っている。

 ついに俺たちの番が来た。

 いや弱い者から倒れていくのだ。

 政府に、君らが担ぎ上げたサナに、アメリカ人殺しにけして加担するな、日本を窮地に陥れるなと抗議してくれ。

 飛行機代は正直惜しいが(実家に泊まるのも憂鬱だがここに書いたような話を冷静にせねばなるまい)、3月25日平和憲法を守るための緊急アクションにはどうにか行けたらと考えている。

近くに住み、時間の余裕がある人はどうか一員となってほしい。手ぶらでいい、意に沿わないならコールもしなくていい。突っ立ってるだけでいいのだ。ただ数となってくれ。

 あなたがそこにいることは、このクソまみれの世界がどうか、ほんの少しでも、優しい美しい場所になってほしいという確かな祈りだ。

 そう願う人たちと共に立つことはきっと少なからあなたの心を安らかにするし、ごくわずかでも現実を動かすと信じて実際に動いたこと、生憎その願いがストレートに叶わなくとも、結局無惨に敗れ続けようが…その行動は0に近いかもしれないが、けして0ではない。

 当たり前だろう?0.000000001は0ではない。集まればその力は何かを変える。それは歴史証明している。

2026-03-20

田舎備蓄と「プロジェクト・ヘイル・メアリー

 我が家備蓄災害対策について整理しがてら書く。身バレ防止に一部フェイクもまじえて。

水……井戸、近所に湧水

食料……田畑、米は俵単位で保冷庫保存、倉庫ローリングストック多数(店が遠く来客多いので生協コストコ等で買いだめしがちである)、鶏(毎朝卵5個ほど、可愛がっているのでつぶしたくはない)

エネルギー……太陽光発電電気自動車モバイルソーラーパネルとポタ電、薪数年分

衛生……風呂は主に太陽熱温水器、離れに薪風呂トイレ合併浄化槽ゆえ管理必要、いざとなったら庭に作れるか?娘の生理用品ストックは増やした(妻は布ナプキン愛用者なのでその手段もあり。トイトレは遠い昔だが子どもたちは布オムツも併用した)。

 洗剤は石鹸重曹など、環境負荷が低く多用途のものを妻が工夫してくれている。消耗品もミツロウラップなどなるたけ使い捨てにならないもの選択洗濯は手洗いは厳しいか太陽光はこれに使用

調理……プロパン、止まったら薪ストーブピザ窯、かまど、バーベキュー台、ロケットストーブ、一応卓上コンロ

暑さ寒さ……山間部のためエアコン不要薪ストーブ火鉢

 東日本大震災きっかけに、自分たち暮らしを少しでも消費から創造シフトしたい、万が一の事態でも生き延びたいと地方移住し、ドシロウト脱サラ就農して作ってきた我が家暮らしだ。

 当然収入は減ったが手応えのある愉快な日々を送っている。コロナ禍でも子どもたちが友達と野山で遊び、家ではアナログゲーム映画鑑賞読書とのびのびと過ごせたときは、つくづくこの環境がありがたかった。

 もし資源輸入国のこの国において、政治失策により原油レアアースも輸入停止となっても、しばらくは不便なりに生きることはできるだろう。

 作物については昨今の気候変動で不安要素も多いが、燃料や化成肥料がなくとも出荷はともかく、自分たちの食い扶持だけならどうにか確保できると踏んでいる。手植え手刈りはぞっとしないし、機械なしの脱穀、籾ずりは未経験だが昔はやれていたわけで、少量ならどうにかなるだろう。自家用精米器はある。

 タンパク源が卵、大豆となるのが物足りない。海はやや遠いがたまに釣りに行くべきか。今からでも狩猟免許取得を検討すべきか?ジビエはさほど好まないのだが…。

 しか自家採取の種には限りがあるし、車や発電機故障には対処できない。もとより自給自足で全てを賄えるわけはない。パスポートは全員所持しているが海外移住ハードルが高すぎる。移民への風当たりの強さを、今実感できない日本人はいるのか。加害者側として。

 病気怪我をしても、薬や石油製品の不足により病院では対応ができないとなってしまったら?家族全員今のところ健康だし、養生には努めてきたが、現代医療しか救えない事態はあるに決まっている。

 それが一番怖いし、何より俺が恐れているのは飢えた人々の醜い争いだ。

 自分が、家族を守るために卑怯な嘘をつき、知り合いどころか友人までも裏切らざるをえなくなることだ。この危機感を共有しあえる友人や、日頃からお互い様でやってきた隣人たちとは共助していくにしても。自然と共に生きてきた高齢者の知恵に助けられることも増えるに違いない。

 だが、日本のこの方向性推し進めてきた自民公明維新、補完勢力である維新国民保守参政を支持してきた有権者たち、変わらないからと棄権してきた者たちに、俺はこの貴重な生きる糧をニコニコ差し出す気になれるだろうか?

 善意無償で?もしくは紙屑となった円と引き換えに?

 この事態はお前らが選んだ未来のものであるのに?

 米の値段が高すぎるとこぼし農業補助金漬けと嘲笑い、投資血道を上げ、自給率より防衛力と嘯き、ガザには目もくれず大谷うつつを抜かしていたお前らに?

 農業を、親戚に言えない恥ずかしい仕事だと、子ども公立に通わせることを虐待だと罵った(長子は塾なしで地方旧帝に合格したが)東京在住の親たちにすら、非常時には分け与えねばならないだろうことを考えると気が重くなる。だがそのころには既に物流崩壊しているのかもしれない。

 虫も土も触れられず、畑仕事も薪割りもできない老親を呼び寄せて養うしかないのだろうか?あちらも「不潔」な古民家になど住みたくもないだろうが。

 なら混乱の中で野垂れ死ねと突き放すほど薄情になれるだろうか。子どもたちの前で。

 夜は一緒に寝ている大型犬たちを、畑の見張りに出さなくてはならなくなるのかとまで妄想する(こいつらの餌も贅沢言えなくなるだろうが大丈夫だろうか…)。

 猟銃はまさか警戒のため必要だったのだろうか。

 俺は想像力過多だろうか?別に悲観的に思い悩んだり、パニックになったりはしていない。自然に頭に浮かび体が動くだけだ。

 たしかにハヤカワSFホラー/パニック映画にに触れすぎたきらいはある。週末は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を家族で観に行く予定だ。今傍らで末っ子が下巻を読んでいる。

 始まり天災という違いはあれど、あの地球で起こると予想されたことははたして絵空事だろうか?

 彼女の専攻は何だった?

 大体みなフィクションだけでなく海外ニュースにも無関心すぎる。キューバを見ろ。まさに石油が断たれた国の惨状が、今目の前で繰り広げられているではないか。なんと酷い権力者所業だろうか。

 ここまで恥知らず外道平和主義者のトランプさんと持て囃した奴らは見ているか?こんな目に遭わされないようにあいつのケツを舐めろと言うのか?

 もちろん俺だってあのときは考えすぎたなと笑いたいよ。全然それで、それこそがいいよ。

 夏は久しぶりに家族旅行の計画を立てているんだ。やれやれ取り越し苦労で助かったと備蓄品の祝杯をあげよう。我が家田舎暮らしは続いていくだけだ。

 世界中の人がそうやって平凡でありきたりな日常を送れることこそが幸いだ。

 だが万が一最悪の状況が訪れたなら。

 不慮の事故や致死的な発病さえなければ…おそらく俺はあんたらより長く生き延びることができるだろう。

 だが生きながら地獄を見たくはないのだ。阿鼻叫喚渦巻く中、扉を閉ざして自分たちだけ美味く飯を食い笑って暮らせると思うか?

 

 今からでもできることをしてくれ。

 ひっそりと備えを。

 そしてどうか、こんな世の中は嫌だと声を上げてくれ。みな自分生活で手一杯だろうが。そうして政治を語り合うことさえ忌避してきた結果がこれだ。原発事故さえ俺たちの目を覚まさせるには「十分ではなかったのだ」?

 そんな冷笑を許すな。今。目を開けろ。これまでも虫ケラのように殺され世界残酷に見捨てられる人々の苦しみは尽きなかった。目を逸らして踊っていた俺たちの横にもう現実が立っている。

 ついに俺たちの番が来た。

 いや弱い者から倒れていくのだ。

 政府に、君らが担ぎ上げたサナに、アメリカ人殺しにけして加担するな、日本を窮地に陥れるなと抗議してくれ。

 飛行機代は正直惜しいが(実家に泊まるのも憂鬱だがここに書いたような話を冷静にせねばなるまい)、3月25日国会アクションにはどうにか行けたらと考えている。

近くに住み、時間の余裕がある人はどうか一員となってほしい。手ぶらでいい、意に沿わないならコールもしなくていい。突っ立ってるだけでいいのだ。ただ数となってくれ。

 あなたがそこにいることは、このクソまみれの世界がどうか、ほんの少しでも、優しい美しい場所になってほしいという確かな祈りだ。

 そう願う人たちと共に立つことはきっと少なからあなたの心を安らかにするし、ごくわずかでも現実を動かすと信じて実際に動いたこと、生憎その願いがストレートに叶わなくとも、結局無惨に敗れ続けようが…その行動は0に近いかもしれないが、けして0ではない。

 当たり前だろう?0.000000001は0ではない。集まればその力は何かを変える。それは歴史証明している。

2026-03-19

anond:20260319145210

植物検疫だとどの農産物日本向けとそうでないのに分けてて、日本向けのは輸入国輸出国で虫がいないか調べるし、日本から海外に輸出するときも同じようなことをするんで、問題ないんじゃない?

インドスパイスなんかいい例だし

2026-03-04

トリプル安のトリプル放尿の時代

今回のトリプル安は、前回のような内政的自己放尿だけではない。きっかけは中東軍事緊張原油高騰という外生ショックだ。

だが問題はショックそのものではない。それにどう反応するかという政策自己放尿だ。

原油高騰は実質ショックである

今回の出発点は明確だ。

これは典型的供給ショックである

ここでエネルギー価格が上昇すれば、同じ資本労働でも実質産出は低下する。

これは貨幣問題ではない。実質所得の減少である

こうした供給ショックを需要刺激で埋め合わせることを警戒すべきだ。

なぜならそれは自己放尿の始まりからだ。

インフレ再燃懸念と利下げ期待後退

原油高 → 期待インフレ上昇 → 利下げ期待後退 → 債券売り。

これは合理的反応であるインフレ期待が上がれば、名目金利も上昇圧力を受ける。

市場はこう読んでいる。「原油高でインフレが再燃するなら、金融緩和は遠のく」

から世界的に債券が売られる。

これは自己放尿ではない。ショックへの価格調整だ。

だが問題はここからである

円安交易条件悪化帰結

日本エネルギー輸入国原油価格上昇は、実質購買力

同時にドルは、

という二重の支え。したがって円安合理的である

だがここで政策が景気下支えと称して再び大規模緩和に傾けば?

それは供給ショックを貨幣自己放尿で上塗りすることになる。

株安は実質所得減少の反映

原油高 → 家計実質所得減少 → 消費関連株売り。

これは極めて素直な因果だ。

エネルギーコスト増は企業マージンを圧迫し、消費購買力を削る。したがって株安は当然である

これは悲観でもパニックでもない。実質ショックの価格である

ではなぜ「トリプル放尿」なのか?

供給ショックそのものは避けられない。問題は、政治がそれをどう扱うか。

歴史的政府はこう反応してきた。

1. 物価対策補助金拡大(財政自己放尿)

2. 景気対策財政赤字拡大(債務自己放尿)

3. 景気悪化回避金融緩和貨幣自己放尿)

1970年代スタグフレーションはまさにこの連鎖だった。

供給ショックを需要刺激で相殺しようとする。

それがトリプル放尿の原型である

市場が恐れているのは何か

今回のトリプル安の本質はこうだ。

市場はこう問うている。「このショックを、また自己放尿で乗り切るのか?」

もし答えがYesなら、

は単なる始まりである

振り返り

1970年代に、供給ショックは実質的問題であり、それを貨幣解決しようとすればインフレになるという現象が起きる。

まり

  • 実質所得は下がるときは下がる
  • 痛みはゼロにはできない
  • 緩和で帳消しにしようとするのが自己放尿

外生ショックは避けられない。だがトリプル放尿は選択である

結論

今回のトリプル安は、「第一段階:原油高という外的衝撃」だが「第二段階:それにどう反応するか」

ここで歴史は分かれる。

供給ショックを認め、価格メカニズムに調整させるのか。

それとも、財政拡大・金融緩和という安心感自己放尿で乗り切ろうとするのか。

トリプル安はまだ警告にすぎない。

本当のトリプル放尿は、これから始まる可能性がある。

2026-02-02

サナノミクス」は日本を滅ぼすのか?

結論から言うと、滅ぼすかどうかは分からない。

ただし、国民生活を削りながら「まだ足りない」「もっとやれる」と言い続ける地獄は、かなりの確率で到来する。

高市早苗が掲げる「責任ある積極財政」という言葉ほど、意味不明で都合のいいフレーズも珍しい。

積極財政なのに責任がある。責任があるのに、誰も責任を取らない。魔法言葉である

アベノミクスの亡霊に取り憑かれた人たち

サナノミクスの正体は、新しい経済政策ではない。

アベノミクスは本当は間違っていなかった」という物語を、何としても延命させたい人たちの感情である

この三点セット、どれも現実によって否定されかけているのに、なぜか総括だけは永遠に行われない。

それでも「まだやり方が足りない」「もっと大胆にやればうまくいく」と言い出す。

失敗したギャンブラー思考回路と何が違うのか、誰か説明してほしい。

円安はもう「国民負担」でしかない

高市界隈では、いまだに「円安=輸出有利=成長」という図式が信仰されている。

だが現実日本は、

円安で得をするのは、決算資料がきれいになる一部の大企業だけ。

一方で、

は静かに、確実に、生活を蝕む。

これを「成長の痛み」と呼ぶなら、その成長はい国民に届くのか、具体的な日付を教えてほしい。

責任ある積極財政」という無責任ワード

高市はよく「責任ある」と言うが、

その責任がどこに帰結するのかは、驚くほど曖昧だ。

  • 国債をどこまで増やすのか → 答えない
  • 金利が上がったらどうするのか → 日銀が何とかする
  • 円が暴落したら? → 市場が間違っている

要するに、

うまくいったら自分の手柄、失敗したら日銀市場のせい

という、政治家としては完璧だが、国家運営としては最悪の設計である

一番ヤバいのは「引き返せなさ」

サナノミクスが本当に危険なのは、始めたら止められない構造を持っている点だ。

詰みである

それでも「まだ金融緩和が足りない」「財政出動が足りない」と言い続ける未来は、正直かなり想像やすい。

問題思想じゃない、能力

ここまで書いておいて何だが、

別に積極財政のものが悪だと言いたいわけではない。

問題は、

高市早苗が、インフレ局面マクロ経済を扱えるレベルに見えないこと

これに尽きる。

デフレ期の成功体験を、

条件が真逆になった世界にそのまま持ち込もうとする。

その結果がどうなるかは、歴史が何度も教えてきた。

サナノミクス」は、革命的な経済政策ではない。過去成功体験にしがみついたまま、現実だけを敵認定する思想である

日本を救うかもしれない、という希望より先に、日本疲弊させ続ける未来の方が、圧倒的にリアルだ。

それでも支持されるなら、それは政策勝利ではなく、物語勝利なのだと思う。

2025-11-30

anond:20251130185023

円安の原因の真っ先に円キャリートレードなんぞを挙げてる時点でセンスが悪い。景気が良ければ高金利、悪ければ低金利にしなければならないので、金利為替操作のために動かせるようなものではない。

実体経済から入る癖をつけるべき。

で、日本基本的資源が無く輸入を必要とする国で、そこにデジタル赤字も加わって、円安になりやすい国だ。

対抗する輸出品、戦前は繊維を、戦後自動車半導体電化製品を輸出していたが、今は自動車くらいしか売るものがないから輸入が超過する。

売るものが無くなってから言い出した「日本内需国」キャンペーンは、輸出志向を妨げる点で、資源輸入国にとって亡国への道。

2025-11-21

anond:20251121143604

ボージョレ・ヌーヴォーは、フランスブルゴーニュ地方南部ボージョレ地区で、その年に収穫されたガメイ種のブドウから造られる新酒ワインです。「ヌーヴォー」はフランス語で「新しい」を意味し、マセラシオンカルボニック(炭酸ガス浸漬法)という特別製法により、タンニンが強くないフレッシュで色の濃いワインに仕上がります。​

解禁日の由来

毎年11月の第3木曜日午前0時が解禁日と定められており、2025年11月20日でした。もともと11月15日が解禁日でしたが、土日や祝日と重なると輸送に支障が出るため、1985年現在の日程に変更されました。日本は時差の関係で、フランスより約8時間早く解禁を迎えることができます。​

日本での扱われ方

日本世界最大のボージョレ・ヌーヴォー輸入国で、全世界の輸出量の30〜40%を占めています1980年代バブル経済期に大量輸入が始まり2004年には約1250万本(約104万ケース)とピークを迎えました。しかし、2024年の輸入量はピーク時の約7分の1である約145万本まで減少しています。​

日本では11月の一大イベントとして定着し、航空便で運ばれた初荷が大きく報道され、ワイン専門店スーパーマーケットで大々的に販売されます。一部の温泉地では、ワインを湯船に入れる「ワイン風呂イベントまで開催されています。ただし、近年はライフスタイルの変化、消費者の嗜好の多様化輸送コストの上昇により市場は縮小傾向にあり、2025年にはキリン傘下のメルシャンボージョレ・ヌーヴォー販売を終了すると発表しました。​

フランス海外での実際の扱われ方

フランスでは、ボージョレ・ヌーヴォーはもともと収穫を祝う地域伝統行事として始まりました。1951年フランス政府が公式に認可し、1970年代醸造家ジョルジュ・デュブッフが「ボージョレ・ヌーヴォーが到着した!」というキャッチフレーズ国際的マーケティングキャンペーンを展開したことで、世界的なイベントに成長しました。​

フランス国内では、解禁日に花火フェスティバル、街を駆け抜けるレースなどが行われ、ワインバーテーマ別のテイスティングディナーが開催されますしかし、これは「ワインのもの」というより「祝祭」としての色彩が強く、単なる飲酒イベントというより文化的伝統行事として位置づけられています。​

一方で、フランス国内でもボージョレ・ヌーヴォー市場は年々縮小しており、2025年は前年比約10%減少していますフランス大手小売業者の関心も薄れ、生産者12万ヘクトリットルヌーヴォーを生産できるものの、需要10万5000ヘクトリットル以下にとどまっています。​

日本海外の違い

最も顕著な違いは、日本での商業的な盛り上がりの規模です。日本単一国として世界最大の輸入国であり、アメリカ(第2位)の約2倍の市場規模を持っていました。日本では「秋の風物詩」「年に一度のお祭り」として大々的に宣伝販売され、メディアでも大きく取り上げられます。​

対照的に、フランスを含む欧米ではボージョレ・ヌーヴォーは収穫を祝う伝統行事の一環として楽しまれるものの、日本ほどの商業的な熱狂はありません。1980年代世界的なブーム欧米では早々に沈静化し、オランダなどでは2000年代に人気が大きく低下しました。​

また、日本では「初物を味わう」という文化的背景もあり、解禁日当日に飲むことに特別価値を見出す傾向があります。一方、フランスではより気軽な「今年の収穫の出来を確かめる」という実用的な側面が強いとされています。​

近年は両国とも市場縮小が進んでいますが、日本の減少は消費者の嗜好の多様化輸送コストの上昇が主因であるのに対し、フランスでは構造的な需要減少とワイン消費全体の変化が影響しています

2025-10-10

なるほど高市コストアップインフレには対デフレ政策と思ってるのね

昨日のWBSインタビューを見た感想

一番シンプルな話としては、デフレには積極財政インフレには締め付けというのが基本。

しかし、インフレデマンドプルインフレコストプッシュインフレに分けて、コストプッシュには積極財政だ、というのが高市理解らしい。まぁ確かに実質賃金が下がっているのだから不景気と同じように考えるのは一理ある。

しかし俺の理解はこれとは違う。

しかコストプッシュの原因は円の価値の低下なので、積極財政円安を進めればインフレますます加速するだろう。

日本のような燃料や鉱物輸入国では、内向きのコスト対策では効果は出ない。必要なのは貿易収支改善だ。石油を買う金を稼がなければ国富は減少の一途だ。

そうなると、デマンドプルを目指すという言い方がやけに内向きなのが気になる。このデマンドに、海外から需要が含まれている感じがしない。

かつて日本加工貿易立国であることを誇っていたが、バブル世代以降の国民製造業への就職を嫌うようになって、日本内需国だなどと言い出すようになった。特にアベノミクス信奉者に顕著で、高市もその類ではないか懸念する。

しか資源輸入国内需国ではいられない。

外国資源で作った商品内需とは、実際には輸入需要しかない。

資源のない日本では内向きの経済政策スタグフレーションかいけつせず、むしろ輸入超過を拡大しインフレの害を増悪させる。

2025-07-27

「遠東的線索: 西方秩序的輸入與中國的演變」の中で触れる日本

劉仲敬は《遠東的線索》のなかで、日本を次のように位置づけています

西欧秩序の最初期の「輸入国

明治維新以降、日本はいち早く欧州ウェストファリア体制主権国家国際法の体系)を取り込み、江戸時代朝貢冊封体制から脱却して近代ナショナルステート形成しました(第2~3章の「立憲運動」論)。

– この「輸入」によって日本は自らを西洋列強と同列に位置づけ、アジアで初めて「国民国家+立憲体制」を成功裏に導入した国となります

「秩序の再輸出者」としての帝国展開

日本自国内で構築した近代国家モデルを、日清日露戦争を経て朝鮮台湾に展開しました。劉仲敬はこのプロセスを「秩序の再輸出」の典型例として取り上げ、中国(清)が輸出を失敗したのと対照的に、日本自国モデル海外適用一定成功を収めたと評価しています(第4章「国民政府模倣限界」と対比)。

戦後の「再輸入―再輸出」サイクルにおける要石

第二次大戦後米国主導の占領改革を通じて再び西欧リベラル秩序(憲法市場経済多党制)を輸入し、1950年代以降は日米安全保障条約の下でアジア太平洋地域における秩序安定の「再輸出者」として機能

– これにより、日本東アジアに「市場経済自由主義ガバナンス」のモデルを広げつつ、地域安全保障構造を支える車軸的存在となりました。

冷戦期の「華盛頓東京北京非公式アライアンス一角

– 第6章「世界革命の失敗」で、劉仲敬は〈華盛頓東京北京〉という非公式協調分析しています

華盛頓東京北京正式聯盟牽制莫斯科─河內聯盟,發揮了舊金山體系編外保安的作用

– ここで日本東京)は、米中(華盛頓北京)とともにソ連北ベトナム連合を抑止し、遠東秩序の安定に貢献する「車軸」の一つと位置づけられます

アジアイングランド」的バランサー

– 劉仲敬の汎東アジア秩序論では、イングランド大陸ヨーロッパの均衡(バランス・オブ・パワー)を保ったように、日本島国として大陸勢力の衝突を緩和し、地域安定を担保する役割を果たすと展望します。

– この視点は《遠東的線索》の結論部(第10章)における「多元連合体としての未来」論にもつながり、日本東アジアの多文明連合の中核的メンバーと見なしています

――――

まとめると、劉仲敬は《遠東的線索》の枠組みで日本

19世紀以降の西欧秩序輸入国

近代国家モデルの再輸出者

戦後自由主義秩序の要石

冷戦アジア秩序を支えた〈華盛頓東京北京〉自的連携一角

アジアイングランド」としての地域均衡バランサー

として位置づけています。これらの視点を通じて、日本は単なる西洋模倣者ではなく、東アジアの秩序に能動的に関与・貢献してきた主体とされているのが、本書における特徴的な論調です。

https://anond.hatelabo.jp/20250727141024

2025-05-28

【再再掲】日本は稲作を続けるべき

日本主食であるであるが、ご存知のように(?)貿易の少ない作物である

米の生産量そのもの世界レベルで見ると小麦の2/3程度とそこまで少ないわけではない。なぜ貿易が少ないかというと理由は2つある。

1つは、米という作物には『夏に暑くなければいけない』『水が大量に必要』という特徴があり(ちなみにインディカ米は概して暑さに強く寒さに弱い。逆にジャポニカ米はある程度寒さに強い代わり暑すぎるとダメである)、

必然的栽培できる地域は熱帯系かCfa(温暖湿潤)気候Cw(温帯冬季少雨気候)、もしくはステップ気候でも雨が多い(+外来河川など)地域くらいとなる。冷夏で酷いことになった1993年平成の米騒動を覚えている人…は中年だが。

この点で小麦とはそもそも条件そのものが異なる(小麦は暑さに弱いが、温帯なら『秋に植えて春に収穫する』という手もある)。

そしてこの条件に該当するのは概ね『赤道直下~緯度15度前後』か『緯度30~40度前後』の地域だ。

なぜ回帰線(緯度23.4度)周辺は向いていないことが多いかというと、ハドレー循環(熱帯で熱せられた空気は対流となり、回帰線の周辺で下降気流を生む。当然ながら下降気流=高気圧である)の関係で雨が少なくなる傾向にあるからだ。

これらの稲作地域にいわゆる『農業先進国』は少ない。アメリカ合衆国南部くらいだろう。

2つ目は、この『米の栽培に向いた条件』に該当する地域に、インド中国を抱える人口密集地帯が含まれているためだ。

結果、インドはまだしも(多少は米の輸出をしている)中国は最大の米生産であると同時に最大の輸入国となっている。

他の国もおおむね自給プラスアルファ程度にしか生産できていないというか、稲作が出来るから大量の人口を支えられているとも言える。

アジア以外に目を向けるなら、アフリカ赤道近辺は政情不安国のオンパレードであるから現時点では灌漑設備を維持するのが厳しいだろう。

南米ブラジル近辺ならもう少し栽培できる(現に生産量9位にランクインしている)かもしれないが、熱帯雨林を切り拓いてまで生産する必要があるとは思わない。

(余談ながらブラジル小麦生産にも向いていないため小麦の一大輸入国である

米の輸出第2位の国はアメリカ合衆国であり(1位はタイ)、『米の輸入を自由化したらアメリカ産の米が入ってきて日本の稲作は壊滅する』などと一時期言われたが、

現在では逆にアメリカの稲作がいつまで輸出を続けられるかが怪しくなっている。

アメリカの稲作といえばまず思い浮かぶのはカリフォルニアだが、実はカリフォルニアの降水量はそこまで多いわけではなく、

北部のユーレカならば967mmあるが、中部サンフランシスコで565mm、南部ロサンゼルスだと386mmである

このような地域外来河川を利用して稲作をしてきたわけだが、近年では人口増加もあってサンフランシスコサクラメントでは取水制限が発動することもあり、水を大量に必要とする稲作がカリフォルニアで持続的なのかは微妙だ。

一方、アメリカ最大の稲作地域は実はカリフォルニアではなくアーカンソー州であり、確かにCfa気候の上にミシシッピ川も流れているから向いてはいるが、

今後アメリカアジア移民が増えて米の需要が増えた時にどうなるかは未知数だ。

翻って日本に目を向けよう。『夏に暑くなければならない』『多量の水が必要』という米の特徴はまさに日本向きだ。

日本道東(海流と風の関係で霧が発生しやすい)以外の地域ではおおむね夏の最高気温は30℃を超えるし、降水量はほとんどの地域1000mmを超える。

そもそも、600mmの雨が降って『年間降水量の3~4割』などと言われる地域の方が世界的には珍しいのであるロンドンパリベルリンローマといった西欧都市なら600mmは年間降水量に匹敵するかそれ以上だったりする。

以上で述べたように米は多くが生産国で消費され、そこまで世界市場で貿易されていない。一方で日本にとっては気候的に比較的向いている作物である

しか栽培できる地域に限りがあり、今後生産が増える見込みもそこまで多くはない。アフリカの国の政情を安定させ、現地で灌漑設備を維持しながら生産…できるようになるのはいつの日か。

となると、(日本武力紛争に巻き込まれたらどうにもならないが)産地が紛争に巻き込まれリスク天災によるリスクなどを考えた時に、日本は稲作を続けた方が良いのではないか

2025-03-06

anond:20250306120800

なるほど。ウェブサイト確認したら確かにいくらロシアのを使っている大手回転ずし屋があった。

いくらは安いところで食べると微妙だし、特に好きでもないんよね。

ロシア産は結構排除されてて、俺様確認できたのだと、いくらぐらいだったけど、

そのネタの主要な輸入国しか書いてない(そもそも法律上企業には公開義務はない)ので、それ以上はわかんないね

2024-12-07

anond:20241207133238

ワイが増田観測した様子を貼っておきます

2022-11-16 https://anond.hatelabo.jp/20221116085229#

ロシアどうなってしまうん?

ポーランドに着弾したらしいが、これでNATOは動かざるを得ない

解体されて東が中華ロシア連邦、西がNATO連合みたいになってしまうん?

 ↓

ワイ

ロシアの国力がそのレベルに見えているなら恐ろしい

Twitterでも本気で言ってそうなの見た

ウクライナが戦える体力があるわけないではなくロシアが無いんだと

 

それはともかく、ウクライナかもと言われていて出所は確定では無いらしいが

ロシアだったら最悪の事態だよな。無責任ウクライナ支援なんかするからこうなる

ウクライナ支援難民支援だけで良かったのにな

マジで落とし所なんかないでしょ、これ許しちゃったらポーランド政治家は次の選挙で勝てないし、

こんなの許すのか!ってポーランド国民暴動起きるでしょ

 

そう考えると北朝鮮ミサイル他人事じゃないな

つかこういう事故が起きるかもしれん

ワイ

バカ認識はこんなもんだからバカみたいな西側プロパガンダって意味あるんだな

防衛費は買えってアメさんに言われてるだけでは?

 

とりあえず防衛費どうたらやってる暇があったら北朝鮮ミサイルなんとかした方がいい気がする

ハイハイミサイルミサイルってスルーしたけど、

まぁフツーにウクライナポーランドミサイル着弾みたいな事故は起こり得るわけで、

やっぱアカンでしょ

で、それ止められないのに防衛も何もないでしょ

 

2022-11-13 https://anond.hatelabo.jp/20221113122956#

ロシアキャラクター肯定的に描く作品や、ハロウィンを楽しむ作品クルーズを楽しむ作品なども配慮してもらえないだろうか。

放送・放映は許すから、せめて開始前にタバコパッケージみたいな注意書きを出してほしい。

映倫BPO物語作品人権問題に詳しい大学教授などを集めて、注意書きを公認で発行していけると良い。

 ↓

ワイ

ロシア人を肯定的に書いたら何か問題でも?

震えるほどバカだな

 

2022-11-16 https://anond.hatelabo.jp/20221116001518#

このロシアラジコン壊れちゃったよ

 ↓

ワイ

横だがロシアフツーに多民族国家だぞ

フツーにモンゴロイド民族がいる国だし外見的にはヨーロッパ風でもルーツ的に混じってる人が多い

190以上の民族存在する上に宗教ロシア正教・イスラムスラブ宗教ロシアの土着スピ宗教ほかカオスなのがロシア

 

エネルギー物価

ワイ 2022-04-08 https://anond.hatelabo.jp/20220408233013#

この世界には知的障害は無いのに日本円安だってこと知らない生き物がいるらしいからすごいよな

加えて欧州エネルギーロシアに頼ってたので、

いざという時は世界中でエネルギー争奪戦になることに微塵も想像も及ばない生き物もいるらしい

さらにいえばロシアウクライナ小麦の輸出大国であり、合計すると世界の輸出量の3割だってことも知らない生き物がいるらしい

日本ロシア小麦輸入国ではないが当然小麦争奪戦になるので物価は上がる

そもそもコロナによる生産コストや海運運賃の上昇で元から上がってるところにトンガ噴火で冷夏が警戒されている

 

なんていう常識がないとか天然とか情報シャットアウトしているとかの次元に無いよな

COVID-19の時も同じことを思ったけどさ

ワイ 2022-04-07 https://anond.hatelabo.jp/20220407131311#

人命が失われること・故郷を追われることに対しては

『残念』『あってはならない事』と世界中の誰もがサイコパスじゃなきゃ思ってるでしょうけど

人命が失われること・故郷を追われること以外に対しては

いつもの欧米とそれ以外のエネルギー戦争で終わる話だと思ってます

 

つかこルーブル以上の下落のセルフ制裁円安物価高の中、欧米追随してロシア日本エネルギー協力を無に返すのかよ・・・って思ってます

油輸入の中東依存は約9割にのぼりますロシア地理的に近いのにあのさぁ・・・って思ってます

あ、ガスは言うまでもなく大打撃ですね

2024-11-07

anond:20241107104248

いっぱいあるとわかんなくなるよね

でもわかるようにかんたんにするとまちがっちゃうからがんばろうね

実物的要因

戦争産業構造破壊により、供給需要を大幅に下回ることによって発生するインフレーション第二次大戦終戦後の日本では、1945年の水準からみて1949年までに約70倍(約6900 %)というハイパーインフレーション[注釈 1] となった[13]。

また、ジンバブエでは、政策により白人農家国外に追い出され農業構造破壊されたところに旱魃が追い討ちをかけたことにより極度の物不足が発生、最終的に2億3000万%という超ハイパーインフレーションとなった[14]。

需要[編集]

需要側に原因があるインフレーションで、需要超過インフレーション需要牽引型インフレーションディマンドプル・インフレーション、demand-pull inflation)とも呼ばれる。需要の増大(需要曲線の上方シフト)により、価格が高くても購買意欲が衰えないので物価は上昇する。この場合供給曲線が垂直である(すなわち価格の変動によって供給量が変化しない)場合を除いて景気はよくなる。

1973年から1975年にかけての日本インフレ要因は、オイルショックに注目が集まるが、変動相場制移行直前の短資流入による過剰流動性、「列島改造ブーム」による過剰な建設需要も大きな要因である[要出典]。

供給[編集]

供給曲線の上方シフトに原因があるインフレで、原価上昇インフレーションコストプッシュ・インフレーション、cost-push inflation)とも呼ばれる。多くの場合、景気が悪化スタグフレーションか、それに近い状態になる。通常為替レートが下落すると、輸入物価が上昇してインフレを引き起こすと同時に、企業が抱える外貨建て債務返済負担が膨らむ[15]。

原価上昇は総供給上方シフトするので、実質GDPは減少する[16]。一方で、需要超過は総需要が上にシフトするので、実質GDPは増加する[16]。つまり、実質GDPの動きで原価上昇か需要超過かは判別できる[16]。景気の過熱によって物価が上昇しているのかどうかを判断するには、消費者物価指数ではなくGDPデフレーターを見なければならない[17]。

原価インフレーションコストインフレーション

賃金材料等の高騰によって発生する。原油価格の高騰によるインフレーション消費増税によるスタグフレーション典型的な例である

構造インフレーション

産業によって成長に格差がある場合生産性の低い産業物価が高くなり発生する。例えば効率の良い製造業生産性が上がり賃金が上昇したとする。これに影響を受けてサービス業生産性向上以上に賃金が上昇するとサービス料を上げざるを得なくなるため、インフレーションを招く。

輸出インフレーション

輸出の増大により発生する。企業製品を輸出に振り向けたことにより、国内市場向けの供給量が結果的に減って発生する。幕末期に生糸などの輸出が急増し、インフレーションが発生している。このパターン乗数効果で総需要が増大しているため、需要インフレの側面もある。

輸入インフレーション

他国の輸入を通じて国外インフレーション国内に影響し発生する。例えば穀物を輸入していた国が、輸出元の国の内需が増加したり輸出元が他の需要国へ輸出を振り分けた場合などに穀物の輸入が減少し、穀物価格が上昇するといった具合である。実際に中国穀物輸入国に転じた際、トウモロコシ市場価格急騰が起きたことがある。

キャッチアップインフレーション

賃金物価統制を行っている体制が、市場経済に移行する際に発生することが多い。米国および日本1970年代にかけて発生した。欧州では冷戦終結および欧州中央銀行ECB)拡大による東欧諸国自由主義諸国への経済統合により、低賃金諸国での賃金サービス価格の上昇によるキャッチアップインフレが発生している[18]。

貨幣的要因[編集]

貨幣供給量が増えることによって発生する。貨幣供給増加は、他のあらゆる財・サービスに対する貨幣の相対価値を低下させるが、これはインフレーションのものであるさらに、貨幣供給増加は貨幣に対する債券の相対価値を高めることになり名目金利を低下させる。このため通常は投資が増大し、需要増大をもたらす。そのプロセスが最終的に、需要インフレ帰結することでもインフレーションに結びつく。公開市場操作などの中央銀行による通常の貨幣供給調節以外に、貨幣供給が増える特段の理由がある場合には、「財政インフレ」「信用インフレ」「為替インフレ」などと呼んで区分けることもある。

財政インフレーション

政府の発行した公債中央銀行が引き受けること(財政ファイナンス、マネタイゼーション)により、貨幣供給が増加して発生するインフレーション[19]。金融政策を経由した効果に加えて、財政政策による有効需要創出効果によって需要インフレも発生する。

信用インフレーション

市中銀行が貸付や信用保証を増加させることによって信用貨幣供給量が増大することから発生するインフレーション

為替インフレーション

外国為替市場を経由して通貨が大量に供給されることで発生するインフレーション戦前の金解禁における「為替インフレーション論争」を特に指す場合もある[20][21][22][23]。なお、当時は固定相場制であり、現在の変動相場制とは、外国為替市場の動きが貨幣供給量に与える影響が異なることに留意必要である

2024-05-30

anond:20080819001855

竹中平蔵先生事実記載(2008)

しか経済政策として重要な点は、今回のように輸入価格が上昇し「交易条件」が悪化している下では、国民生活水準低下は避けられないという事実である。厳しいが、これが資源輸入国現実なのだ。”

そして2024年に至る

2024-05-08

anond:20240502011939

・昔と今は違う(鎖国状態日本スゴイやりたければ江戸からでてくるな)

日本がずっと輸入国であり貧しいか倫理なっちゃう 

生産国ならあまった食品加工食品やら堆肥かにつかうのも合理的

2024-04-15

anond:20240415174041

人口1億2千万国家で、1人1食あたりのロス65gって少なすぎない?

食料自給率が高い国は、安全マージンを取って多めに作物を作らないと不作で国民が飢えてしまうので、その心配がない、まさに食料輸入国家の面目躍如たるところか。

ただし、国家紛争や大規模災害で食料・石油の輸入が途絶えたら、過半数国民餓死する綱渡り国家でもあるね。

2024-04-03

リニアって使用する電力量が新幹線の4倍なんでしょ。

資源輸入国日本からしたら、それなのに運賃新幹線と同じなんてリニア推進を取り付けるためのデタラメ運賃設定としか思えないよね。

2023-09-04

anond:20230904183255

せやで だから作付面積生産能力が年々減少しとる日本という食物輸入国家は世界規模で見ると負け組なんや

おりこうさんにはかないませんなぁ

2023-06-11

anond:20230611171352

敗戦国だったか円安鉱物を叩き売って栄えただろ

足尾銅山佐渡金山が閉山したら円安高度成長期が終わったし

ドイツは、アンモニア二酸化硫黄の合成法を発明して肥料弾薬で最強になって、戦後東ドイツソ連にうっちゃってた(元は弱小だった)

日本鉱物輸入国なっちゃって、企業の手抜き(忖度)が治らんまま兵器産業まで手をつけてるけど、輸出用コンテンツは足りてない感じ

2023-02-07

中国人インド人先進国と同等の生活水準になるためには地球2個分の資源必要

NHK環境問題を扱った番組を見てたら、学者がこんなことを言ってたな。

投資系の動画を見てたら、ゴールドマンサックス石油価格上昇を予測していて、その背景にはピークオイルの考えがあるんじゃないかと言っていて思い出した。

銅やアルミ天然ガス石炭も、今世紀半ばに採掘ピークを迎えて今世紀後半には採掘量が減少していくって。

2038年にはサウジアラビア石油輸入国に転落するって。

120歳まで生きる予定だけど、老後に資源枯渇とか勘弁して欲しいわ。

海水が燃料になるっていう核融合発電をはやく実用化して欲しい。

2023-01-18

台湾日本産イチゴ残留農薬が引っかかる理由

はてブとかではあまり話題にならないっぽいんだけど、台湾向け輸出イチゴが向こうの残留農薬検査に引っかかってニュースになった。基準値生産事情との両方をカバーする説明が今回に限らず見当たらないのでどこかに説明を書いとこうと思った。

増田イチゴを輸出したいと地元農家に言われて技術面を中心にいろいろ検討したことがある普及指導員。

  

長くなったので要約すると

・南の国ではイチゴマイナー食べ物であり、安全性評価が進んでいないため極めて安全側に寄った残留基準が設定されていることが多い。

イチゴほとんどの場合、輸出専用の生産ではなく国内基準準拠生産をしているため、基準の違いに引っかかりやすい。しか国内向けよりも雑な対応をしているのも事実

1月後半〜2月は高品質なのに国内相場が割安なことが輸出の動機となっている、つまり今のイチゴは買い。

  

台湾日本産イチゴ農薬残留超過が出た。それだけではなく、あまりに頻度が高いので台湾当局はついに日本産イチゴの全ロット検査を決定した。

記事にあるように、もともと超過が頻繁なため抜き取り検査割合が引き上げられていたにもかかわらず繰り返したためだ。

1/3付のニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/ce6f0d52c02403ab2ebf420b6fa87145d5ed4632

https://japan.focustaiwan.tw/society/202301030007

先週書いたものを寝かせていたら1/17にも出ていた。またフロニカミド。

https://japan.focustaiwan.tw/society/202301170005

  

農薬残留基準値残留検査問題

農薬残留基準値は国が品目(農産物の種類、タマネギニンジンジャガイモみたいな区別で、メークイン男爵みたいな「品種」ではない)ごと、農薬成分ごとに決めていて、残留基準値が定まっていない農薬は一律で検出されてはいけない。

基準値は国ごとに違う。日本場合は760の品目に対して様々な農薬残留基準値が決まっている。日本における米のように食文化的に重要かつ国内栽培農薬を使いたい品目は、効率的栽培をしつつ生産物を毎日大量に食べても安全になるラインがよく検討されている。一方外国からたまるっきり未知の野菜果物は、リスク評価に基づいて基準値検討されるまではどの農薬も検出されてはいけない。近年輸入するようになって安全評価が進んでいない品目は、かなり安全に寄った基準になる。

東南アジアにおけるイチゴ食文化もあまりないマイナー品目扱いなので、ほとんどの農薬成分に関して評価されていない=検出されてはいけない設定になっているか、とても安全に寄った数字になっている。また、重要な品目ほどその国での安定栽培必要農薬をきちんと精査して基準設定するが、暖かい国ではほとんど栽培していないので、栽培必要農薬について使いつつ安全基準を考える動きにもあまりならない。

  

外国台湾基準値

イチゴは輸出品目として有望視されており、農水省は諸外国残留基準値を調べて公表している。

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/attach/pdf/zannou_kisei-185.pdf

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/zannou_kisei.html

この通り、日本より厳しい国は多い。

台湾はその中でも日本基準に合わせた基準値改定をしてきた。

輸出相手国の残留農薬基準値対応した 生果実いちご)の病害虫防除マニュアル平成27年のため農薬情報は古い)にその動きが書いてある。

https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/pdf/ichigo_shousai.pdf

台湾では生果実いちご)の生産はあるが、主要作物ではないことから日本から残留農薬基準値に対する要望を受け入れられる余地がある。2015年2月12日には台湾の生果実いちご)で違反事例が最も多かったシフルメトフェンの基準値国内基準と同じ2ppmに変更された。 輸出用の出荷量が国内消費に比べて圧倒的に少ない生果実いちご)では、輸出向け専用に生果実いちご)を生産することは困難であることから台湾等に対して引き続き残留農薬基準値の変更を求めていくことが重要と考えられる。

  

生産側の農薬使用ニーズとのずれ

今回の農薬はフロニカミド(商品名ウララDF、多分アブラムシとコナジラ対策)とシアンラニプロール(商品名ベネビアOD、多分アザミウマ対策)で、どちらも台湾残留基準値のもの日本よりかなり低い。

フロニカミドは台湾向けイチゴでよく引っかかる成分だ。天敵カブリダニを導入している状況で利用できる。似たようなシチュエーションで使う剤としてピメトロジン(商品名チェス)があり、これも台湾向け輸出で残留超過が多い剤だったが、基準値が引き上げられた。しか国内ではチェスからウララシフトする傾向がある。栽培地の状況と輸入国基準が噛み合っていない。

ベネビアも上市からまだ10年経っていない剤で、それ以前のジアミ系統(プレバソンなど)については台湾側はそれなりに基準値引き上げをしてくれているが、ベネビアの基準値改訂されていない。

手間のかかる検討を経て妥当残留基準値が設定される過程を後押しするのは農薬を使いたい生産者(と売りたい農薬メーカー)の希望なので、生産が活発でない国ではどうしても使用農薬の変遷に遅れる。

  

台湾特有検査事情

今回は基準値の違いが主な原因だろうが、台湾に関しては検査手法の違いもある。

台湾イチゴ農薬に関してさまざまな安全性評価を進めてくれており、基準値だんだん改定されている。しかし、台湾残留検査流通状態検査するとして対象にヘタを含める。日本は可食部つまりヘタを除いた部分で検査する。台湾に関しては基準値が同じでもこの差で引っかかることがある。

イチゴの花の中心部、丸い黄色いところ(花托)が膨らんで実になる。農薬は面積あたり一定量が付着するので、花のうちに散布された農薬は実が大きくなってから散布された農薬よりずっと少ない量が付いている(肥大希釈)。

実が赤くなるころには表面にただの水でもついてほしくないので、収穫の直前にはあまり農薬散布をしない。なので大きくなったイチゴの実本体にかかっている農薬の量は、同じ表面積の葉よりずっと少ない。

しかし花の時点でガク(=ヘタ)は既に出来上がっていて、肥大希釈が効かない。しかも輸出するような立派な実になる花はガクも立派だ。台湾向け出荷ではどうしてもこれがネックになる。

  

販売側の問題と輸出体制

基準クリア保証は難しいが、せめて誠実にやってほしい

これら基準の違いはとっくにわかっていることで、やや難しいが対応可能だ。なのに基準超過を繰り返し、ついに全ロット調査まで基準を厳しくされてしまたことは、手間のかかる残留基準値見直しをやって買おうとしてくれている台湾消費者への不義理だと私は思う。

国内向けにはきちんと対策していても、輸出では基準超過を出し続け評判を落として来たのが日本産イチゴ輸出体制だ。今回国内向けにも使用している産地ロゴがしっかり写った荷姿の写真ヤフーニュースにまで載ったことはそれなりに衝撃だと思う。輸出での不手際が最も恐れている国内評価の下落に繋がる。

輸出で残留基準値を超過しても、いまのところ「その商品が廃棄になる」くらいしか直接的なペナルティがない。国内では出荷回数に対して検査回数が圧倒的に少ないので、流通済みのものに遡って影響する。後は消費者取引先が離れるという社会的制裁ペナルティだ。

実際に数年前に自分対応した件でも「その国の基準値を下回ることを誰が保証するのか(あるいはしないのか)」について曖昧だった。

日本基準を守るためには、農薬登録制度、地域の防除暦、すぐ参照できる使用記録、出荷組合による自主検査と何重もの仕組みがあるが、輸出先の基準について日本基準並みの保証はできない。しかし先に挙げたような農水省技術情報から農薬の使い方を検討し、輸出向けの残留検査をするなどはできる。

輸出はJAなど出荷組合が直接海外需要者と取引する場合もあるが、卸売業者を経由する場合ほとんどだ。卸売業者が買って海外需要者に販売する形式になる。もし基準値超過があれば、取引現場では卸売業者の評判が下がっていくのだろう。しかし今回ネットニュースパッケージ掲載されてしまったように、社会的制裁部分を被るのは生産者だ。

そもそも制裁がなくとも消費者への誠実さがあるべきだ。卸売業者は、台湾に売るなら台湾の人が求める基準合致するもの責任を持って仕入れるべきだし、生産者も台湾行きだとわかっているならきちんと基準クリアするような栽培をするべきだ。どちらも国内向けなら絶対基準値超過を避ける動きをするだろう。なのに台湾向けとなるとやってしまうのは、台湾消費者の軽視ではないか

  

輸出専用イチゴほとんど栽培していない

イチゴの輸出に関して、絶対に輸出で商売していきたい、と思っている産地はほとんどない。

イチゴは花がいくつもついた枝(果房)を1本出し、花が実になって収穫でき、その間にまた次の果房が出てくるというふうに収穫の小さなピークを繰り返す。1011月ごろに1番果(最初の果房)の出荷が始まりクリスマス年末高値シーズンがある。その後早ければ1月に2番果の出荷が始まる。(市場では定植のずれや1.5番があるので販売連続する。)

2番果の最初の実は大きいし、大抵の産地で味がいい時期だが、国内行事もなく相場はいまいちだ。この時期の実を外国で高く売りたい、気温が低くて痛みにくいし、春節商戦に間に合えばなおよし、という事情イチゴ輸出を後押ししている。

そんな調子なので完全に輸出に的を絞った栽培などはごく少なく、基本的日本向けの残留基準値対応した栽培から、それぞれのレベルで「気をつけている」のが日本産輸出イチゴだ。2番果のみ台湾向けならまだ防除体系(何の病害虫に対して、いつ頃どのような農薬を使えばよいか)の組み立てができるが、1番果の輸出や2番果でもより厳しい香港などに出すとなるとほとんど有機栽培のような防除になる。きちんと「輸出用の畑では収穫予定の◯日前を過ぎたらこ農薬は使わない」など決めているところもあるが、そうではない産地が多いので頻繁に残留基準値超過が発生してしまう。日本産農産物安全であり、日本基準を守っていれば十分という誤った感覚はよく指摘されるところだ。

  

今は輸出したいくらい割安で美味い

完全な余談だが、前述したように輸出したいくらい割安なので、今の時期のイチゴは買いだ。

ネットで見かける1番果がいちばん美味しいというのは近年の秋の高温からすると無理があると思う。1番でも2番でも果房の最初の方が大きくて味がよく、後の方になると小さくて美味しくないのだが、1番の頂果が肥大する頃は気温が高く消耗しがちだ。

冬の天気が悪い地域では日照不足で味が落ちる傾向は確かにあるが、冬に天気がいい地域なら今が最高だろう。選ぶなら単純に大きい方が美味い。同じ大きさならヘタが立派なのがいい。酸味は品種差によるところが大きいが、好み次第なところもある。

  

農薬についてはきちんと安全性検討された結果の基準値が設定されていてそれで十分だ。さらイチゴしか食べないとか基準値が想定する以上の摂取量を予定している人のためにお伝えすると、自分が見てきた農薬散布が少ない冬の自主検査結果では使用した農薬でも検出限界以下まで下がっているものが多い。(これを過信して輸出して事故を起こすわけだが。)

また、イチゴ場合は葉裏にくっついて汁を吸う害虫ダニの天敵であるカブリダニの利用が基本技術になっているため、畑に天敵ダニが投入される秋以降はそいつらが死なない程度の毒性の農薬しか使えない。今回引っかかったウララDFとベネビアODは、天敵ダニを生かしつつ天敵ダニが食べない種類の害虫を退治するための殺虫剤だ。というわけでイチゴカロリー源に生きてもそう問題は発生しないだろう。

  

そんなわけで、私は1月に入ってからイチゴを大量に食べている。こちらでも栽培が増えた「恋みのり」は着色しにくい品種特性があり、色が理由で割安になっているものが多く手に入る。酸味やイチゴらしい香りが弱いという欠点はあるが、空洞果がほぼ発生せず重量があり、色がいまいちでも甘みが強いので腹いっぱい食べたい人におすすめだ。もちろん他品種も今がいい時期だ。ぜひ今買ってほしい。

2022-11-10

有識者日本インフレ率は世界的には最低水準」

有識者日本インフレ率は世界的には最低水準」

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1970261

これね。日本政府優秀じゃん?とかみんな思ってそうだけど、

実際は貿易業者為替変動リスクヘッジのためにかなりの為替予約をしていたり、

輸入業者がまだたっぷり備蓄を持っていたり、

日本にとって最大輸入国である中国通貨人民元に対しての円安ゆっくり進行だったりするから

2022年は辛うじて世界最低水準を保っているだけ。

来年以降、それらのバッファが枯渇するにつれて、世界トップレベルインフレ国になるよ。

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