はてなキーワード: 硫黄とは
旨味が少ないらしいな
軽い成分
重い成分
にわけるらしい。
わりと手間をかけなくても「とりあえず売れるモノ」になってくれる。
重い成分に美味しいところがたくさん含まれてるってことらしい。
重質原油は重い成分のほうが多いから簡単には売り物が出来にくい
でも、その重い成分に高付加価値の商品になる部分が多く含まれている。
日本の精油所は、そのおいしいところを上手く使うための装置にお金をかけている
それなのに軽い原油ばかり入れると、
ただ温存されているだけの鉄の塊になってしまう。
設備ってのは、止めていても維持費がかかるし、
かみ合わなくなる。
まず蒸留で軽いのと重いのを分けたあと、
余った重いほうをコーカーだの分解装置だので細かく刻んで、
ここでようやく、重質原油が「おいしい素材」に化ける。
「軽くて扱いやすいけど、装置を遊ばせるかもしれない米国産」と、
「扱いは面倒だけど、装置をフル稼働させて稼げる中東産」とで、
精油所にとっての“おいしさ”が変わってくる。
原油の産地を変えるというのは、
単にタンクの中身を入れ替えるというより、
その積み重ねとの相性を一度問い直す作業になる
どうやらそういう話らしい。
街の感想を書いてみる。
佐賀県佐賀市の街の感想も書いてるので、リンク載せておきます。
発展してるなぁー!!って感じ。
駅ビル立派だし、タワマンもある。街は結構綺麗。新しいく感じた。センタポルテ商店街も栄えてる。お店も夜まで開いてるしね。
夜の繁華街は商店街の奥。パレスシリーズの建物の感じが好きだった。
ただ、賑わってる範囲が狭いな笑
あ、もう終わるのね。って感じでスンって終わる。商店街を20分も歩けば、特筆する所はなくなる。
甲府くらいの栄え感。いや、もうちょい上かも。
治安悪い。チリチリパーマとか、刈り上げの奴とかが若者に流行ってる。(ヤリラフィってやつかもしれない)
OPAのマックは動物園状態だった。中高生がイキって騒いでる感じが、ちょっと肌に合わない。
あと、マックが温泉くさい(硫黄臭)。別に温泉があるわけじゃないだろうに、何故。
いやぁ、強いよなぁ。お金あるよなぁと。
そりゃ美術館とか、カッコイイ建物つくりたくなっちゃうよね。坂茂の設計の大分県立美術館(OPAM)。
ただ、個人的には特に良さ無しだった。かっこいいのは屋根架構くらいだけど、あんまり見えないしね。
別府温泉ってエリアがいくつか分かれてるから、1回だけで全部は回れない。
②駅~海側エリア
③駅~山側エリア
今回行ったのは、①の駅~海側エリア。
とにかく最高だった 砂風呂も入ったんだけど は入らなくてもいいかな 水分 お湯はってあっためて 砂を温めてその砂を乗っけるっていう感じ。
指宿の砂風呂はそのまま砂 乗っけるから重くない感じなんだけど 竹瓦温泉のこの砂風呂はめちゃくちゃ重くて圧迫される感じがする。
銭湯の方は300円で入れる。
やっぱ温泉はこうじゃなきゃね笑
特に言うことはないが1つあえて言うなら、お湯が汚れていました。
何なんだろうな、ちっちゃい黒い破片。温泉の成分が析出したものなのか、それともなんかどっかで混じったゴミなのかわかんないけどとりあえずゴミが浮いてました。
こじんまりしてるが悪くない。
住みたいね!!
住むなら別府かなぁ。
にしじま和紙の里で昼飯。
俺と妻は竹炭そば御膳、真っ黒いそばと天ぷら、枝豆ご飯。竹炭の味は正直分からない。炭水化物過多でご飯は残す。
まだホテルのチェックインまで時間があるので富士川クラフトパークで時間をつぶす。
久しぶりに娘が小さい時に好きだった、芝生の山を手をつないで駆け降りる遊びをする。
山の斜面にあるので移動がしんどい。
3時過ぎ慶雲館到着。
部屋についてほどなく親父とお袋も到着。
親父はもう覚束ないが、お袋は80過ぎてもしっかりしてて助かる。
息子と親父と3人でお風呂に向かう。
親父はボケてはないが、一人だと風呂に行けるか、部屋に戻れるかも怪しい。
脱衣所を出たらすぐに外で寒い。
温泉は体感43度くらいの熱め。水風呂の水を入れて薄めて入る。
ひとっきり浸かって、いったん服を着て内風呂に移動する。
親父は移動のたびに杖を忘れそうになる。
18時半夕食。
どんぐりの粉で打った麺が出てくる。これもどんぐりの味は分からない。つゆはごま油いりの中華風でおいしい。
なんでも食べる中学生の息子がいつも俺の赤身ステーキばかり食べてるせいか、A5和牛の溶岩焼きだけ残す。
1枚でいいって言ったけど、4枚妻に渡される。
部屋に帰ってずとまよのライブ配信見る。
翌朝6時に目が覚める。
ひとりで貸し切り露天風呂。
鍵付きで空いてれば誰でも使える。
娘の不機嫌も最高潮。
1時間、50メートル進んだくらいで帰路に曲がれて、そのまま帰る。
なんとか間に合ったけど、もう少し親が元気なうちに連れてくればよかった。
全部いい質問。順番に答える。
カタール産はリーンガス(メタン比率が高い)、豪州のゴーゴンやウィートストーンもリーン寄り。
一方で東南アジア産はリッチガス(エタン・プロパン・ブタンが多め)の傾向がある。
ただし結論から言うと、発電用途では産地変更のハードルは石油ほど高くない。理由は、LNG受入基地でBOG(ボイルオフガス)の処理やカロリー調整ができる設計になっているから。
都市ガス向けは熱量調整がシビアだが(13Aの規格に合わせる必要がある)、発電用のガスタービンは燃焼制御の許容幅がある程度広い。
コンロの都市ガス/プロパンの違いとはレイヤーが違う話だと思ってもらっていい。
ただし増田が鋭いのは「アメリカもLNG争奪戦に加わらないの?」という指摘。
米国は天然ガスの純輸出国だが、国内消費分と輸出分は別の市場。
国内のパイプラインガスは安いが、液化してLNGとして輸出するには液化設備(リクイファクション・プラント)のキャパが必要で、これが今パンパン。
サビーンパスやフリーポートのターミナルはフル稼働中で、増産余地はほぼない。
新規の液化設備は建設に3-5年かかるので今回の危機には間に合わない。
つまり「米国で増産」は正確には「米国から輸出を増やす」であって、液化キャパという物理的ボトルネックがある。
最近のLNG船はデュアルフューエルで、積荷のLNGのボイルオフ(気化した分)を燃料にできる。
なので重油だけで走ってるわけじゃない。ただし入港・出港時や低速航行時は重油を使う。
中東-日本間の片道で船が消費する燃料は、積荷の数%程度。エネルギー収支としては圧倒的にプラスなので「1L運ぶのに1L以上使う」みたいな話にはならない。
問題はそのコストではなく、重油の「調達可能性」。備蓄から回すかどうかという政治判断の話になる。
質問3について。これは本当に深刻。
日本の製油所の多くはアラビアンライト〜ミディアム(API比重30-34度くらい、硫黄分1-2%の中質・中硫黄原油)に合わせた装置構成。
米国産のWTI(軽質・低硫黄)やアフリカ産の軽質原油にいきなり切り替えると、常圧蒸留の留分バランスが変わるし、脱硫装置の負荷も変わる。
完全に処理できないわけではないが、得率(欲しい製品が出る割合)が悪くなる。
重油やナフサの得率が下がると、船舶燃料や石化原料がさらに足りなくなるという悪循環に入る。経産省と石油連盟と各製油所で原油銘柄ごとのシミュレーションはやってるはずだが、おっしゃる通りゲロ吐くレベルで複雑。
タンカーの配船計画(ボヤージュ・チャーター/タイムチャーター)は通常2-3ヶ月先まで組まれている。ホルムズが閉まった時点でその計画が全部ぶっ壊れた。
空船をどこに向けるか。選択肢としては、米国メキシコ湾岸、西アフリカ(ナイジェリア、アンゴラ)、北海、あるいは豪州。だが増田の指摘通り、行った先の港でバースが空いているかは別問題。
全世界のタンカーが同時に非中東ソースに殺到するので、積地も揚地も渋滞する。片道20-30日、往復で2ヶ月。その間に情勢が変わる可能性もある。
先が読めないのに2ヶ月先の計画を確定させないといけない。おっしゃる通り、構造的に詰んでいる部分がある。
まとめると、増田の質問の根底にある「単純に産地を変えればいいって話じゃないだろ」という直感は完全に正しい。
エネルギー供給は巨大な物理的インフラに乗っかっているので、スイッチング・コストが莫大。
Excelの数字だけ見て「依存度11%だから大丈夫」とか「米国から買えばいい」と言ってる人は、パイプの太さと船の遅さを見ていない。
いくつか質問したい。
LNGっていうのは、揮発性の、要するに炭素鎖が短い炭化水素の混合物なんだろう?
メタン、エタン、プロパンの比がちがうはずで、一緒くたに議論していいんか?
雑に炭素鎖の比が違うといったけど、石油とかだと、鉛とか硫黄の混じり具合まで違いますよね。
都市ガス用のコンロとプロパンガス用のコンロが違うみたいに、発電所だって仕様が違うんじゃないの?
中東のLNGが届かないから米国の増産で賄うっていったって、そんな単純な話ができんの?
産出国のアメリカだって、中東から買ってるLNGがなければ動かない設備はたくさんあるんじゃないの?
トータルで収支という意味だとプラスであっても、アメリカ派LNG争奪戦に加わらないの?
極端な話、油田から家庭まで石油を1L届けるために輸送コスト精製コストコミコミで、石油1L以上つかったら意味はない。
意味はないって言い方は変だな。
まきストーブのほうがマシって話だが、明日からまきで発電するわけにもいかんし、高くついても石油じゃないとダメだとやはり意味があるわけだ。
でも、今般のように高くつくだけじゃなく物理的に足りなくなる状況だと、やっぱり無理だよね。
で、石油と石油だから話が簡単だが、1LのLNGを運ぶのに重油は何リットルくらいまでがコストとして許容されるんすかね?
物理的に調達てきる原油の量と、製油所の産地変更に耐えられるキャパシティの掛け算で、変更で調達できる石油の量が決まる。
そこって、誰がどう計算してるの?経産省の官僚と商社と製油所とで連携するんだろうけど、ゲロはきそうなくらい複雑なんじゃないの?
いまペルシャ湾にいるタンカーの船員はなんとかして戻ってきたいのはわかる。石油を持ち替えるか手ぶらで帰って大損かはあるだろうけど、とにかく帰ることが大事。やっぱり最後は命。
で、これからまたホルムズ海峡をくぐって買い付けに行くなんていうタンカーいるの?
情勢が読めないし各国足並みがそろわないって言うのに、空のタンカーは次にどこ行きゃいいって話じゃん。
海賊やテロリストがおっかない紅海を抜けて30日かけて行った先で港で大渋滞とか勘弁だろうしさ。
行き先の港も、戻ってきた先の日本の港も、何隻も同時にきたって対応できないから、計画的に断続的に入港しないとダメなんだろう?
そんで、航海は往復で2か月はかかるから、計画はもっと先行して立てないといけないんじゃない?
先が読めない時点で、かなり詰みじゃん。
日本政府、税金を使って、ウクライナに9000億円の財政支援。
岸田政権では日本はウクライナの借金の保証人に→「財源は?」「何人の日本の子ども救えるんや」
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/posfie.com/@taimport/p/C09ysSw
tyouaniki
あくまで "借款" なのに、支援云々とかの言葉で過剰に煽って
繰り返すがこのコメントは人気1位。
糊塗するってのは「いい加減に誤魔化す」「うやむやにする」ってことなんだが
このブコメは明らかに「イメージを上塗りする」「言い張る」みたいな意味だと思って使ってるよな。
そして中高年ブクマカの誰一人突っ込んでない。
「トップコメは日本語おかしい」のような指摘のブコメが3個以上あれば許そうと思ったが
1個もなかったのでこんなコミュニティはもう硫黄と火で滅ぼされた方がいい。
だからはてなブックマークの自認善良市民たちは拭いきれない罪に汚れている。
まずこの自覚を持って欲しい。
「岸田は国内での失政を糊塗するために海外支援で善人アピールしている!」
これが糊塗の正しい用法。
「何かしらの落ち度や汚点」を「糊塗する」。
壊れたところにきちんとした部材を当てず糊でいい加減な補修をする
ってのが語源だろう。別のイメージを上塗りするのは糊塗じゃない。
これは別に国語クイズじゃなくてこいつらの頭の悪さの根本がこれだから。
言葉がボヤボヤーーっとしてる。
はてな民は雁首揃えてこの「糊塗する」の用法に違和感持てない程度に母国語が弱い。
だから頭が弱い。
仕事や家庭のことは何とかやってるんだろうよ。
言葉で空中戦しなきゃいけないのにその言葉の整備がガタガタだからだよ。
なんでこの程度の仕上がりの連中が大威張りで森羅万象に批判的コメント付けてるのかわからん。
tyouaniki
あくまで "借款" なのに、支援云々とかの言葉で過剰に煽って
「単純に純損」だの「純損するような印象を糊塗するような」だの
ヒップホップラップみたいなリズム作ろうとしてやってるライムならいいけど
こういうのも全部、もとをたどれば言葉がきちんと整備されてないせいなんだよ。
パーツが一個一個ぐにゃぐにゃしてるから構造もガシッとしてこない。
当たり前だよな。
でこういう脳みその締まりがいまいちなやつほど「(´・ω・`)」みたいな顔文字使いたがるのはなんなのか
また俺はどうしてこの手の顔文字見るとイライラするのかって考えてたんだけど
要するにこういうぐにゃぐにゃ文章書くやつって自分でもどっか気持ち悪いんだと思うよ。
自分がどれだけ強い思いをしたためてもどこもカチッとしたところのない曖昧ガバラップになるから。
思いを文字に尽くせぬ鬱屈が現れた「(´・ω・`)」だと思うんだけど
そして少しずつバカを治せ。
自分のツールにちょっとでも不安を感じたら都度辞書引いて確認する。
それをやるからなんとか思考力を維持、あわよくば少しずつ向上出来ると思ってるから。
のたまうを「ほざく」みたいな意味で使ってる低知能は死んでくれということ。
一度も正しい意味・用法を知らずに辞書を引かずに誤用スタートしてるのはただの低能だから。
つまり
本を読めじゃなくて辞書を引けなんだよな本当は。
本を読めば辞書引く機会も増えるはずではあるが
圧倒的に沢山読めば(それらの本がバカの書いたものじゃなければ)辞書引かなくても言葉がわかるようにはなるが
その場合でも辞書引いた方がいいし、ほとんどのやつはどうせそんなに読まないんだし。
まあ楽しむのもいいことだが頭が良くなる可能性はあんまりないよな。
子供用のおもちゃの工具ぐらいにひどいツールだらけのゴミ並べた棚になってるわけ。
それできちんとした工作が出来るわけないだろ。
バカじゃなければ「脳の整備が進んだ!」「今日は儲けた!」と喜べる。
バカほど「細かいことを」「どうでもいいことを」みたいな反応になる。
やっぱ滅びたほうがいい。天の火をここへ。
中学校で習うはずなんだけどね。
海外では悪魔と硫黄の匂いが紐づいてる、ってなブックマークがあり思い出した。
一般的に「硫黄の匂い」と言われているのは実際は硫化水素の匂いなんだが。
まぁここまでは普通のリテラシーがあれば知ってる知識なんだけど
御存知の通り下水からも硫化水素が発生するんだけど、外国人、キリスト教圏はこの匂いを著しく嫌がる。悪魔の匂いだから。
行政に対する硫化水素公害のクレームは半端ないし、教会が動くので行政側の動きも早い。
で、日本に帰ってくるといつも感じるのが「日本クセェ」なのだ。
ジョニーウォーカー ブラックルビーというブレンデッドウイスキーが今年の4月に販売開始されたけど販売好調ですぐ出荷停止となった。
それが出荷再開されたと聞いたこともあり最近バーで飲んでみた。
ストレートで飲んでみたけどけっこう美味い。自分はいつもシングルモルト(単一の蒸留所のモルトウイスキーだけで作られたウイスキー)を飲んでいてブレンデッドウイスキー(複数の蒸留所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーで作られたウイスキー)はもの足りなく感じることが多いけど、このブラックルビーはちゃんとシェリー樽を使ったウイスキーの味がして満足感がある。
ボトルには
MATURED IN PX & Oloroso SEASONED RED WINE CASKS AND BOURBON CASKS
と書いてある。
これは「PXシェリー(Pedro Ximenez ペドロヒメネス シェリー(甘口))とオロロソシェリー(辛口)で樽に風味付けされた赤ワイン樽とバーボンウイスキー樽で熟成された」ということなのだけど飲んでみると飲みやすいながらも明確にシェリー系の樽で熟成された甘めのウイスキーの味がする。
シェリー樽感をゴリゴリに感じられるシングルモルトと比べるとあっさりしているけどその分、ある種のシングルモルトでたまにある硫黄やゴムのようなネガティブ要素を感じることもなく万人受けすると思う。
あっさりとはいえジョニーウォーカーブラックラベル(ジョニ黒)やサントリー角などとはかなり違う。
また熟成年数はよくわからないどブラックラベル(熟成年数12年)と同程度のまろやかさに感じる。
自分はストレートで飲んだけど、バーテンダーによるとオンザロックやハイボールにも良いそうだ。というかオンザロックやハイボールがメーカーが主に想定する飲み方だと思う。
700mlのボトルで実売価格で約4千円とサントリー角の倍くらいだしブラックラベルと比べても千円くらい高い。でも同程度の満足感を得られるだろうシングルモルトはだいたいもっと高いことを考えるとそんなに高いとは思わない。
今年の夏、数年ぶりに実家へ帰省したんだけど久々に帰ったせいでこの機会を逃すまい!と親から部屋の片づけを命じられ、ゆっくりするつもりが全然出来なかった。
仕方がなく実家の自分の部屋の掃除をしたわけだけど…机の引き出しから何やらよからぬものを発見。原稿用紙数枚分。なんとなく思い出した。自分が確か高一の時ぐらいに書いた小説もどき…。
そのまま処分しようかと思ったけど、これも何かの縁かと思い、焼き払う前にここに残そうと思って(供養の意味も込めて)、恥ずかしながら当時書いた小説をここに貼ります。
1
七月の黒板って、手のひらの汗を全部吸って、授業が終わるころにはチョークが湿気で太る。
セミは朝からミンミン鳴くくせに、ホームルームのときだけ少し黙る。
うちの担任は「ノストラダムスの書いた七の月だね」と、冗談のつもりで言うのだけれど、冗談って二回目から効かなくなるのよ、先生。私たちは1999年の夏を、テレビのワイドショーと同じ顔で消化して、笑うところは笑って、でも笑いきれない部分は教科書の下に隠す。
昼休み、廊下のどこかでPHSがピピピって鳴る。あの音は少し未来っぽい。私は机の中からMDを取り出して、宇多田ヒカルを再生して、再生の丸い矢印が自分の心臓の形に似てるな、と毎回どうでもいいことを思う。(でもFirst Loveは毎回ぜんぜんどうでもよくない。あれは心音を増やす歌)
夏の空気は扇風機の首ふりのリズムで揺れて、窓の外の雲は誰かが消しゴムで端をこすったみたいにほどけている。私は五時間目が終わったところで、ノートをぱたりと閉じて、裏表紙の端を折って、そっと立ち上がった。「保健室行ってきます」って小さく言えば、先生はたいてい止めない。保健室に行く経路で、屋上という寄り道があることは先生たちの知らない秘密の地図。
理科準備室の窓は鍵がゆるい。椅子を一脚ひっぱって、窓枠に膝を乗せ、指先で金具を押し上げる。屋上に出ると、空気が急にちゃんと味になる。すこし錆びた匂い。じんわりした熱。遠い国道のトラックの音。フェンスの金網に両手をかけて、私は深呼吸を一回、二回。七月の呼吸。あ、これは覚えておこう、って思ったとき。
「そこ、危ない」
声がした。男子の声。低すぎず、高すぎず、でも機械の温度みたいに均一。
振り向く前に、軽く手首を引かれて、私は一歩だけ後ろへ下がる。フェンスぎりぎりのコンクリ、米粒くらいの黒い影が落ちて、コツン、と音を出して割れた。殻の匂い。卵じゃない。虫でもない。もっとイヤな、硫黄の、でもどこかで嗅いだことのある、夏の終わりの側溝みたいな。
「ほら」
私の手首を放した彼は、フェンスにもたれるように立っていた。うちの学校の制服じゃない。黒い長袖。胸元に小さな紋。汗をかいていない。かわりに、視線が汗をかいているみたいに一直線。
「……なにが?」私は聞く。
「アンゴルモア」
さらっと言わないでほしい。テレビが殊更に太いフォントで見出しにしてた単語を、屋上の風のなかで日常語みたいに投げないでほしい。私は笑うタイミングを探したけれど見つからず、代わりにMDを一時停止にした。(宇多田のサビで止めるのは罪だけど、今日は免除してほしい)
「テレビのやつ?」
彼はフェンスを見上げる。その目は、黒板のイコールをまっすぐに引ける人の目。
殻、と彼が言った瞬間、さっきの黒い米粒が、煙みたいにほどけて消えた。彼は胸の紋に指先を添え、短い金属を引き抜いて、空気を一回だけ切る。刃じゃない。音だけ。なのに。地面の黒が粉になって、風にさらわれた。
「通りすがり」
教科書みたいな返事。でもふざけた感じはない。
「通りすがるには、ずいぶん正確にうちの屋上に来たじゃない」
彼はほんのすこしだけ笑う。笑い方は丁寧で、耳の形まで整っているタイプの顔。近づくと汗の匂いじゃなくて鉄の匂いがした。
「君、見えたでしょ、さっきの。普通の人は見えない。足もとに殻が落ちても、踏んで帰る」
「見えたから、何?」
「ひとりにしない」
その言い方は、なんだか“わたしの”言葉みたいで、ちょっとムカついた。知らない人に先に言われるの、好きじゃない。
「名前は?」
「湊(みなと)」
ひらがなで言われてもカタカナで言われても、たぶんこの名前は港の音がする。波打ち際で人を呼ぶ声。
湊はフェンスの外を見上げる。雲が薄く切れて、青の下に白い面が一秒のぞく。その一秒のあいだに、空が低く唸った。電車が遠くの高架をゆっくり渡るときの音に似てるけれど、もっと乾いている。私の首筋の汗がすっと引く。
「二匹目」湊は言って、私の前に立つ。
降ってくる。今度は米粒じゃない。ビー玉よりちょっと大きい、黒い丸。着地の前に割れて、内側から“何か”がぬるりと出ようとする。輪郭を持たないのに、目より先に匂いだけが肌にささる。夏の犬小屋の奥に置き去りにされたゴム、みたいな。
「息を合わせて」湊が言う。
「どうやって」
「今、君がしてるみたいに」
気づくと、私は湊とおなじテンポで息をしていた。吸って、吐いて。吸って、吐いて。二回に一回だけ、すこし長く吐く。そのリズムで、湊の金属が空気を切る。殻の破片が粉になり、風だけが残る。
「……ほんとに、アンゴルモア?」
「名前が先に来る怪物っているんだよ」湊は肩の力を抜きながら言う。「“恐怖の大王”って言葉、空気が好きなんだ。空気は、好きな言葉に寄ってくる」
そこまで聞いたところで、屋上のドアがギイッと鳴って、私は心臓を落としかけた。風より静かな足音。制服の足音じゃない。
「遅い」湊が言う。
「早すぎる」低い声が返す。私は反射でフェンスの陰に一歩引いて、ドアのほうを見る。黒いTシャツに薄いグレーのシャツを重ねた、涼しい顔の男の子。髪は長くも短くもなく、目は印刷された数字みたいにブレない。
「……え?」
「今日は偵察だけって言ったろ」と彼は湊に向かって、とても小さく眉間を寄せる。「初対面を屋上でやるの、ミスの確率上がる」
「じゃあ、屋上じゃないと見えないものもある」湊はさらっと返す。
二人は友だちっていうより、同じ地図の別ページ、という感じ。
「澪(れい)」と彼は短く名乗った。手にPHS。アンテナ二本。画面に点の地図。数字が流れて、一瞬だけ止まる。
「下、駅前に一件。夜は濃い」
「夜?」私はつい口を出す。「夜まで?」
「今日の七の月、最後だから」湊は私を見る。「帰り道、寄り道をしてもいいなら、案内する」
案内、ってすごくヘンな言い方。でも私はうなずく。喉が乾いているのに、声はちゃんと出る。
湊は金属を胸の紋に戻し、手すりに軽く触れてから踵を返した。澪はPHSを親指で弾いて、何かを送信して、何も言わずに私たちの前を歩く。三人で階段を降りると、校舎の匂いが一瞬だけ“普通”に戻って、私はその普通を鼻に詰めておこうと思った。(後で必要になる普通がある、って、新井素子の本に書いてあった気がする。気がするだけで、どのページかは思い出せないけど)
駅前は夏休みの夕方の顔をしている。ロータリーにバス、マクドナルドの前に行列、ガチャガチャの前で小学生が揉めてる、CDショップではラルクのポスター、ゲームセンターからドリームキャストのデモ音。風鈴みたいな高い音が一瞬だけして、次の瞬間、音が全部半拍ずれる。
「来た」澪が言う。
誰も気づいてない。サンダルの女子高生も、サラリーマンも、ショッピングカートを押すおばあちゃんも、誰も。
空から降りるものは影じゃなくて、空気の厚みの差。見えるのは、ここにいる三人と、そして、たぶん私だけ。
湊は前に出る。澪は周囲を見渡して、最も“記録”の薄い位置を選ぶ。道路標識の影と自販機の影が重なる場所。
「ここなら、ニュースにならない」
ある、と澪は言わないで、目で言った。
湊の肩が、呼吸といっしょに上下する。私はそのリズムに合わせる。吸って、吐いて。吸って、吐いて。なぜか一緒にやると心臓が落ち着く。(恋とかじゃなくて。いや、恋かもしれないけど、いまは違う)
殻のない降りは、匂いだけで先に来る。不意打ち。目の端で捉えるまでに、鼻が先に反応して、汗腺が縮む。湊の金属が空気を切り、澪のPHS画面の数字が揃い、私の呼吸が三拍目で長くなる。カチッと音がして、見えない何かが折りたたまれる。駅前はなにも起きなかった顔に戻る。
「——ねえ」私は息を整えながら言う。「これ、毎日?」
「七の月は毎日」湊は金属をしまう。「終わったら、少しだけ静かになる。少しだけ」
その“少しだけ”の言い方が、もう経験者の声で、私は急に怒りたくなって、でも怒っても仕方ないから、代わりに缶の自販機で麦茶を買って三人にわけた。湊は半分だけ飲んで、缶を私に返す。澪は口をつけずに、冷たさだけ指に移して返す。私はベンチに座って、残りを一気に飲んだ。
「帰り道、送る」湊が言う。
「送らなくていい」私はつい強めに言う。「ひとりで帰れる」
「見える人を、ひとりにしない」
またそれ。私はむくれて、でも、足は自然に彼らと同じ方向へ動いていた。
交差点の信号が青に変わる。横断歩道を渡る瞬間、風がすっと変わって、私は振り向く。人混みのむこう、ビルの屋上の縁。夕陽の切れ端のような光のところに、白いシャツの誰かが立ってこちらを見ていた。
まばたきしたら、いない。
「いまの」
「気づいた?」澪が初めて少しだけ笑う。「いい目だ」
「誰?」
「多分、明日には“こちら側”に来る」湊は短く言った。「きれいな顔をしてる」
家の前で別れるとき、湊は「また明日」と言いそうにした顔でやめて、「風の匂いが塩辛くなったら、上を見て」と言った。
私はうなずいて、門扉の前で一回だけ深呼吸した。玄関を開けると、母が台所でゴーヤチャンプルーを炒めていて、テレビは「Y2Kに備えて」の特集をやっていて、父は食卓で新聞を広げ、「大丈夫だよ」といつもの声で言う。
私は自分の部屋でMDを再生して、PHSのアンテナを出して、引っ込めて、出して、引っ込めて、意味のない儀式を二十回くらいやってから、ベッドに倒れ込んだ。天井の蛍光灯のカバーに、屋上のフェンスの格子が重なって見えた。
眠る直前、窓の外で、ほんの少しだけ風が塩辛くなった気がした。私はカーテンをめくって、上を見た。空はぜんぶの青を混ぜたみたいな色で、星はまだ点かず、遠くのどこかで雷の写真だけフラッシュが光った。
明日も、見える。
明日、もうひとり来る。
七の月は、まだ終わらない。
2
ワイドショーが終わって、ニュースの時間までの隙間に流れる通販の番組。マッサージチェアとか。美顔器とか。私は居間でスイカバーを食べながら、母がアイロンをかける音を聞いていた。
PHSが震えた。メール。文字数は少なく、「屋上」とだけ。差出人不明。昨日と同じ。
——行くしかない。
照り返しが強い。空気が音を立てる。セミは昼なのに狂ったように鳴いていて、私の制服は汗を吸ってもう重たい。
「来た」湊がフェンスにもたれていた。
隣には澪。無口な彼は今日もPHSを指先でいじって、画面に流れる数字を追っている。
そして——もうひとり。
髪は少し長く、色素の薄い瞳。美少年としか言いようがない顔立ちなのに、目の奥がひどく静かだった。笑ったとき、光がこぼれるというより、光が寄っていく感じ。
「碧(あお)」と湊が紹介する。
「よろしく」碧はにこりと笑って、私の袖を軽くつまんだ。指先が冷たい。
「三人?」私は尋ねる。
「四人」湊が言う。「君を入れて」
「えっ、いや、私なんて」
「見えてしまった以上、もう“向こう側”だよ」澪は画面から目を離さずに言った。
私は息を呑んだ。昨日から、すでに普通ではなくなっている自分を、もう否定できない。
——
ロータリーに人が溢れている。コンビニの前では中学生が立ち読みして、パン屋からは焼きたての匂い。バス停のベンチに座るおばあちゃんが団扇をぱたぱたさせている。
そんな雑踏のなかで、突然、音が半拍ずれる。
通りすぎる電車のブレーキ音が伸び、子どもの笑い声が濁り、セミの声が一瞬だけ空気に沈む。
「来た」澪が小さく告げる。
空から、殻が落ちる。最初は見えない。でも、確かにそこにある。私たち四人の目にははっきりと。
ビー玉より大きな黒い殻。地面に触れる前に割れ、中からぬるりと何かが出る。匂いは昨日より強烈。鼻の奥が焼ける。
「人混みの中は厄介だ」湊が前に出る。
「周波数を合わせる」澪はPHSを高く掲げ、ボタンを素早く叩いた。
「大丈夫、大丈夫」碧が私の肩に手を置いた。「君は息をするだけでいい」
殻から出てくる“それ”は、人の目には映らない。でも私には見える。輪郭は定まらず、影が水に溶けるみたいに揺れる。だけど、確かに街を食おうとしている。
「湊!」澪の声。
湊は棒を伸ばし、空気を裂いた。
刃ではなく、ただ音。だけど“それ”がたじろぐ。
碧が微笑みながら指先を空に走らせる。風の流れが変わり、影の形が折れ曲がる。
私の呼吸が、彼の肩の上下に合わせて整う。
一瞬、世界が止まった。
そして、影は粉になって消えた。
駅前は何も起こらなかった顔で、再びざわめき始める。人々は誰も気づいていない。
——
「なに、これ、ほんとに毎日?」
ベンチに座り込んで、私は麦茶を一気に飲み干した。
「七の月は毎日だ」湊が答える。
「でも、七月が終わったら?」
「少しだけ静かになる」碧が柔らかく笑った。「でも、“恐怖の大王”は終わらない。七月の名を借りてるだけだから」
澪は黙ってPHSを閉じた。その目は冷たいけれど、どこかで私を見守っているようでもあった。
私は三人を見回して、息を吐いた。
「……わかった。もう知らないふりはできない。だから——」
「ひとりにはしない」湊が言った。
その言葉は、昨日よりもずっと重く、強く響いた。
——
夜。帰り道。
商店街のアーケードにはまだ人がいた。ゲーセンの前でカップルがプリクラの袋を持って笑っている。CDショップからはELTの歌声が流れている。
「また?」私が言うと、碧が肩をすくめる。「今日は濃いからね」
次の瞬間、いなくなった。
「今のは?」
「気づいた?」澪が珍しく少し笑った。「君、ほんとにいい目を持ってる」
「……誰?」
「明日、会える」湊は短く言った。「俺たちの仲間になる」
——
ニュースは「何もなかった一日」を語っていた。
私は自分の部屋に入り、PHSのアンテナを伸ばしては引っ込め、伸ばしては引っ込め、意味のない儀式を二十回くらい繰り返した。
屋上の風がまだ、肌に残っていた。
三人の声も、影の匂いも。
そして、明日現れる誰かの姿も。
七の月は、まだ終わらない。
3
七月三十一日。
カレンダーの数字が赤くも青くもないのに、どうしてこんなに特別に見えるのだろう。
”終わる”という言葉が、宿題のノートよりも、日めくりの紙よりも、今日は妙に重たかった。
午前はやけに晴れていた。
でも午後になってから、光は濁った。セミの声がかえって甲高く響く。
屋上のドアを押すと、三人が待っていた。
湊。
澪。
碧。
「紹介する。彼も仲間」湊が言った。
白いシャツの少年は軽く会釈をした。年は私たちと変わらないのに、目の奥だけが遠い。「……雅(みやび)」と小さく名乗った。
四人の男子と、私。
屋上の風は重たくて、フェンスの金網が湿っているみたいだった。
「本体が来る」澪はPHSを掲げ、数字の羅列を見せてくる。意味はわからない。でも、ただ事じゃないことは伝わる。
「恐怖の大王」碧が肩をすくめながら微笑む。「七月が終わる、その瞬間に」
雷が鳴った。
私は一歩後ずさったが、湊が前に出た。背中越しに、彼の肩の呼吸が見える。
「大丈夫。合わせればいい」
「……どうやって」
「昨日と同じ。君は息をするだけ」
影が降りてきた。
殻じゃない。粉でもない。
“名状できないもの”が、街を覆いはじめる。
匂いが先に来る。鉄錆とゴムと、夏の終わりの湿気を全部混ぜたような匂い。
碧は風の流れを変える。
雅は静かに印のような手の動きをして、影の裂け目を縫い合わせる。
湊は棒を構え、私の前に立つ。
「……来るぞ」
大王の影は、顔を持った。
知らない誰かの顔。
でもなぜか懐かしく、私の記憶の底を撫でる顔。
「来る」澪が短く言う。
「させない」湊が返す。
影が迫る。世界が歪む。
人混みの声が止まる。時計の針が動かない。
この一瞬に、すべてが収束していく。
湊は前に出た。
「俺がやる」
「待って!」思わず叫んだ。
「君をひとりにはしないって言ったのに」
湊は、振り返らなかった。ただ、少し笑った。
「ごめん。今日は、俺だけで強がらせて」
影の中心に踏み込む。
棒を構え、全身を“蓋”にするように。
世界が一秒、無音になった。
雷鳴。
セミの声。
窓ガラスが震える。
影はたしかに消えていた。
残されたのは、三人の男子と、私。
澪は黙って画面を閉じ、碧は笑わずに目を伏せ、雅は静かに空を仰いだ。
湊の姿は、なかった。
「……どうすればいい?」私は震える声で尋ねた。
「何もしない」澪が答える。「ニュースにならないこと」
「覚えておくこと」碧が続ける。「ひと知れず、覚えていること」
雅は小さく頷いて、目を閉じた。
夜のニュースは「何も起きなかった一日」を語った。
父は「大丈夫だよ」と笑い、母は冷蔵庫にペットボトルの水を入れた。
宇多田の声が、少しだけ遠く聞こえた。
——風が変わったら、笑って。
私は、笑った。泣きながら。
翌日。八月一日。
空は夏の顔をしていた。
棒を見せ合って、当たりだの外れだの笑いあった。
でも、屋上の風は、まだ四人分吹いていた。
そして、七の月は、静かに閉じた。
一緒に暮らす動物は大抵がそうであるけど、自分にとっては得難い友達だった。数年前に年の瀬の公園で目の前に飛び出してきて意気投合し、そのまま連れ帰り、転職して東京に引っ越し、下町のワンルームで暮らすという、20代におけるダイジェストシーンを象徴するような存在だった。唐突に大きな病気が見つかり、明確な診断もつけられないうちに、1ヶ月の闘病を経て死んでしまった。4歳になったばかりだった。
映画のような出会い方をしただけに、真反対のドラスティックな悲しみ、また、部屋中に猫の柔らかな気配と、薬やらスポイトやら検査結果やらの病気の強すぎるコントラストが漂っていることに耐えられなかった。自宅を離れる口実の旅行計画として、なんとなく関心のあった恐山を思い出した。祈りの場に赴く機会としては、しばらくはこれ以上ないだろう(と思いたい)ということで、会社が夏季休暇に入ったその日に新青森に向かった。
家族や(人間の)友人には恐山に行くことは伝えなかった。自分が沈み込んでいた姿を見られており、このタイミングで山間部に入ることは、或いは自死する計画を持っていると疑われている空気があった。実際いろいろと控えめに気晴らしの提案を受け、断ったり随分先延ばしにしたりしていた。どういったアプローチであれ、死にまつわるものへの接触に惹かれていたのは否定できない。
近隣市に宿泊したのち2日目の始発電車で下北半島に向かい、私鉄やバスを乗り継いで午前中に恐山の霊場に入った。(途中まで路線バス然としているが、山道に入ったところで唐突に少々不気味な恐山解説アナウンスと、子どもが可哀想な目に遭う賽の河原の歌が流れた。)
到着すると、想像していたよりも境内は開放的で、硫黄の香りが強く、空が近かった。入山のバスには何人か観光客がいたが、平日の早めの時間だったこともあり、門を潜ってしばらくしたら、今生きている人間はもしや自分だけなのではないかという錯覚をする程度には静かになってしまった。プラスチックの風車の回るカラカラという音に混じって、微かに鐘の音もする。抜けるような青空だが時折天気雨が降り、遠雷が聞こえる。カラスが飛び交い、足元では白い砂にガスが湧いている。30年弱生きてきて、最も「異境」を感じた地だった。
恐山は特に東北において、死者のゆく「お山」として歴史的に信仰されてきたと聞く。3時間ほどゆっくり散策した感想として、「他者が死ぬことを前にした無力さ」を見に受けた。荒涼として、自分は何の役にも立てず、ただ圧倒されるだけ。大事な猫に何もしてやれなかった、助けられなかった後悔の影響もあるだろうが、死がひのたびこちらを捉えたら、抵抗虚しく受け入れるしかないのではと思ってしまった。
同時に、医療や化学がこれほどまで発達するまでの、少し前の時代の死生観を垣間見たかもしれない。「ああしていれば」の迷いを砕くような、生き物には生老病死の苦しみが大前提で存在し、いつでもこちらを見ていると思わせる光景だった。
うって変わって、岩場を抜けると青く澄んだ宇曽利湖が待っていた。先ほど聞こえていた鐘は湖畔に据付けられていて、誰かが鳴らしていたとわかった。
(実態は一部のウグイしか住めない酸の水だけど)海より速いペースで打ち寄せる透明の波に山の緑、足跡だらけの白い浜と相まって、こちらは別のベクトルの異境だった。「苦しみが終わった世界」を自分が描くなら、今日からはこのイメージになるかもしれない。猫ももう苦痛は無いのだと思うと泣けた。穏やかでありながら寂しい光景で、まだ生きている自分は、ずっとここに居てはいけないとも感じた。
死ぬことの寂寞と諦念のち、死者の安寧を思う。この地で祈ってきたたくさんの人たちが同じ心の動きだったかはわからない。ただ、個人としては「何をしてもいずれ終わりは来るのだから、街に帰って生活を続けよう」と思えた。非現実的な静かさが退屈そうに見えたので。そもそも猫の死後の世界がどういったものかも知らないが、ねぶた祭りの日の青森市街と同程度に楽しみに満ち、そしてできるなら人間の彼岸と同じレイヤーに在って欲しいと願う。人間の見守りエリアも欲しい。
直前まで知らなかったのだが、ちょうどねぶた祭の最中のスケジュールだった。これもルーツは死者の供養だという説がある。自分はこちらのほうが色に満ちていて好きだった。
なお恐山境内には「熊注意」の掲示が散見され、メメントモリにどれほど浸っていても、即座にリアルの恐怖を思い出した。
猫よ、仏前の備えは絶やさないので、できれば熊からも守ってください。
【翌日の追記】
匿名で長文を書きたいという衝動から、プラットフォームの性格もろくに理解せず投稿してしまったので、リアクションがあることにたじろいでいます。増田というスラングも初めて知りました。
確かに、死+恐山という単語がタイトルに並べば、イタコの口寄せのために向かったのだと想像される方が相当数いて当然で、自分が単独行に徹したあまり他者視点に欠け、思い至りませんでした。東北よりはるか南方で生まれ、東京で生活し、ネットでは写真優位のSNSと観光プロモーションに浸かりきった自分にとって、「恐山」は「イタコのいる霊場」より「ある程度の然るべき配慮を持っていくべき、明るい友達との旅行には向かない、公共交通では難易度・中の観光名所」でした。
当日は「動物も降霊の対象になるのか?」と疑問を持ちはしましたが、仮にできたとしても、たかだか1ヶ月弱の離別では話すこともあまりないだろうし、あったとしても「ちゃんと食え」「掃除もしろ」「若くして死ぬのはやめておけ」の言い換えで尺が終わるんだろうなとの投げやりな気持ちから、寺院の方に尋ねもしませんでした。期待された増田の皆様には申し訳ありません。
実際にやるとしたら、何十年後かに自分の人生のBパートに入った頃、猫の命日からその日までの中間リザルトの発表しがいが出てきてからにします。(どれだけ高いところに登ったか、何匹分のまぐろを食べたか、見つけた一番大きい虫のサイズなど、話題に尽きない)
どなたかにコメントいただいた通り、恐山は「あの世テーマパーク」だという感想に共感します。喪失したての人間には誰かの辿るかもしれない旅路を思わせ、そうでない人間には手軽な非日常感と到達感を与えてくれる場所でした。生きている人間のための施設であり、何より敷地内に温泉とお食事どころまであるのがそれらしさを補強しています。東西に散見される冥界のスタンダードに準じれば、ラーメンを食べ、膝下まで硫黄泉に入った自分は帰ってこれなくてもおかしくないのですが、今のところ無事にキーボードを叩けています。
結局みんなが幸福になるためには
日本人同士でやってる感じでしばけばいい。
電車の中では小声で喋れ、電車の中ではリュックを下ろせ、混んでるときは奥まで詰めろ、
集合住宅では匂いの出ることをやるな、夜9時以降に物音出すな、……
その秘訣を叩き込むんだよ。
よそから来た奴にも守らせてなにも恥ずべきことはないし
そこで守らなかったら日本人相手と同じようにどこまでももめてハブって追い出していい。
そうやって原住民もどこの国から来た新参者も同じルール・同じ常識に統一すんだよ。
全員が日本語を話して日本の文化に親しんで日本の常識とルールを守る。
これ以外にルーツの違うみんなが仲良く日本で暮らす方法は無い。
成人してるのに日本語満足に話せないようなやつは問答無用で親と一緒に親の母国に追放。
国民になる努力を怠ったし憲法違反なんだわ。国民失格。知的障害でも残念でしたでよろしい。
そのためには統一した言語と統一した文化と統一した常識しかない。
結局は全員がハッピーになる道。
多文化共生とか言ってマナーと常識を統一しなかった国は全部ひどいことになってるだろ。
日本人になる覚悟があるなら血以外の全てを日本のものに置き換えてもらう。
お前の子供は立派な日本人になって日本を頼みにして日本を支えて日本を愛して暮らしていく。
そこで怯むなら母国で暮らせ。
ただし来た奴はきちんと受け入れて万事手取り足取り教えてやること。
こういう風にやるべきなんだよすべての共生は。
だからみんなが仲良く暮らせるハッピーな未来のためには最初にしばきまくらなければいけなくて
それを妨害するバカ左翼こそ日本人の敵外国人の敵全人類の敵なんだ。
匂わせてるなら言おう(硫黄)や