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はてなキーワード: 夕陽とは

2025-02-25

部屋の薄闇に溶け込むように、彼女はベッドの端に優雅に腰を下ろした。彼に背を向けたその姿勢には、これから二人が踏み込もうとする未知の領域への誘いが秘められていた。「ねえ、四つん這いになってくれる?」彼女の声は蜜のように甘く、しかし確固たる意思を含んでいた。カーテンの隙間から差し込む夕陽の光が、橙色の柔らかな帯となって部屋を横切り、彼女の手元に置かれたローションのボトルを妖しく輝かせていた。透明な液体が入ったそのボトルは、まるでこれから二人の間に生まれる親密さの象徴のように、夕陽に照らされて琥珀色に煌めいていた。

キャップを開ける小さな音が静寂を破り、その音色は彼の心臓の鼓動と共鳴するかのようだった。彼は一瞬躊躇し、喉の奥で言葉を飲み込んだ。これまで経験したことのない状況に、心の内側で小さな抵抗が生まれていた。だが彼女の「お願い、ちょっとだけだから」という甘く媚びるような囁きは、彼の理性の壁を溶かしていく。その声音には彼を誘惑する魔力があり、彼は渋々ながらも膝をついた。その瞬間、彼の心の中で何かが崩れ落ち、未知の期待と恐れが入り混じった感情が全身を駆け巡った。

彼女はそっと立ち上がり、ベッドの上に真っ白なバスタオルをふわりと広げた。その動作には計算された優雅さがあり、まるで神聖儀式の準備をしているかのようだった。白い布地が空気を切り裂くように広がり、これから起こる淫靡儀式舞台が整えられた。その純白の布は、彼らの欲望が形となって刻まれ白紙キャンバスのようでもあった。

彼にとって性欲とは、これまでただ単純で本能的なものだった。肌と肌が触れ合えば自然と熱が高まり、その熱が解き放たれれば静かに終わる——それが彼の知る性の流れだった。彼女との時間も、互いの体温を穏やかに分かち合う優しいものであるはずだった。しかし今、彼女が仕掛けたこの異常な状況に、彼の心は嵐のようにざわついていた。「恥ずかしいよ…」と彼は掠れた声で呟いた。その言葉には、未知の世界への恐れと、それでも彼女に導かれたいという矛盾した願望が含まれていた。

彼女はくすりと小悪魔のように笑い、その言葉を風のように軽やかに流すと、冷たく滑るローションを手のひらに取った。その透明な液体が彼女の指の間を流れる様子に、彼は息を呑んだ。彼女の細い指がローションにまみれ、次の瞬間、その手が彼の陰茎を包み込むように握った。冷たい感触が熱を帯びた彼の皮膚に触れた瞬間、彼の体はビクンと跳ね上がり、息が喉につまった。その鮮烈な感覚の対比が、彼の神経を一気に覚醒させた。

ゆっくりと、だが確実に彼女の手が上下に動き始めると、彼の全身に甘い電流が走り、背筋が弓なりに反った。彼女の手の動きには、これまでの彼のどんな自慰行為とも異なる魔術的な力があった。その指先が織りなすリズムに、彼は意識を奪われていく。だがその時、彼女のもう片方の手が彼の引き締まった臀部へと伸び、柔らかく張りのある丸みを指先で撫で回した。

彼女の指が臀部の筋肉輪郭をなぞるようにすると、彼の体は無意識に反応し、臀部の筋肉が小さく締まった。その反応を見逃さなかった彼女視線が、背後から熱く突き刺さってくるのを感じた。彼の内腿が微かに震え、睾丸が熱く疼きながら小さく揺れるのを自分で感じてしまうことが、彼にとっては新たな羞恥となった。自分の体のこれほど親密な部分が、彼女視線さらされ、反応していることを意識せざるを得ない状況に、彼は言葉にできない興奮と恥辱を感じていた。

「膨らんできたね」と彼女が甘く囁いた。その声は蜜のように甘美で、同時に毒のように彼の理性を溶かしていった。彼女の手が会陰を軽く撫でるたび、睾丸が重たく脈打ち、内腿の筋肉が微かに痙攣するのが彼自身にも感じられた。自分の体の反応を他者に見られ、それを言葉にされることの羞恥が、逆説的に彼の興奮を高めていく。

「ねえ、ヒクヒクしてるよ。お尻の穴」と彼女が続ける。その言葉は投げかけられた瞬間、彼の体内で爆発的な羞恥引き起こした。彼女視線肛門に注がれていることを想像し、彼の顔が熱く燃え上がった。「やめてくれ…」と彼は掠れた声で呟いたが、その声は快感の波に飲み込まれて途切れた。彼女言葉が、彼の体の淫らな反応を鮮明に浮かび上がらせ、隠しようのない羞恥が彼の全身を支配した。その羞恥は彼の体を熱く焦がし、同時に彼の欲望燃え上がらせた。

彼女の片手が陰茎を絶妙リズムしごき、もう片方の指が肛門の縁を優しく撫で回すと、彼は自分の体の反応を嫌でも自覚することになった。陰嚢が引き締まり、内腿が汗ばんで震え、肛門彼女の指先に合わせて小さく収縮する——普段は決して意識することのないその動きが、彼女視線と囁きによって彼の脳裏に鮮明に刻み込まれていった。

「あ、また締まった」と彼女が小さく笑いながら言うたび、彼の羞恥雪崩のように膨張し、心臓が胸の中で踊るように激しく鼓動した。お尻の穴を見られながら快感に溺れることに、彼の全身が興奮と屈辱で痺れたようになり、彼は歯を食いしばって声を押し殺した。しかし、その必死抑制が、かえって彼の体の反応を鮮明にしていることに気づいていなかった。

彼の呼吸が荒くなり、汗が背中を伝い落ちる。彼女の手が動きを加速させると、彼は射精我慢しようと必死に力を込めた。太腿が硬く締まり、腹筋が震え、「まだ…まだダメだ」と彼は心の中で繰り返した。だが、彼女の指が会陰を強く押さえ、「またヒクヒクしてる。すごい」と囁いた瞬間、彼の意識は完全にその部分に囚われた。

肛門が収縮するその刹那を、彼女視線がしっかりと捉えていることを知り、彼の羞恥心は限界突破した。もはや彼の体は彼のものではなく、彼女視線言葉に操られる人形のようだった。射精衝動が抗いがたい波となって押し寄せ、彼は「うっ…!」と深く呻き声を漏らし、全身を激しく震わせながらバスタオルに向かって勢いよく白濁液をぶちまけた。

その瞬間、彼の意識は白い光に包まれ快感羞恥が渦巻く深淵へと落ちていった。膝がガクガクと崩れそうになりながらも、彼は自分の体が放つ痙攣を感じ、それを彼女が見ていることを意識して、さらなる恍惚恥辱に包まれた。射精の痙攣が収まってもなお、彼の体は小刻みに震え続け、肛門の収縮も完全には止まらなかった。その余韻の中で、彼は自分の体の奥深くに眠っていた未知の快感を知った。

解放の波が過ぎ去ると、彼は膝をついたまま動けなくなり、バスタオルに広がる自分欲望痕跡を茫然と見つめながら荒い息を整えた。白い染みが広がった布地は、彼の羞恥快楽の証となって、そこに横たわっていた。顔をシーツ押し付けるようにして羞恥を隠そうとしたが、彼女は満足そうに深く息を吐き、ローションを丁寧に拭き取ると、「ねえ、すごかったよ。全部見ちゃった」と艶やかに囁いた。

その言葉には深い達成感と興奮が滲み、彼の心をさらにかき乱した。だがその混乱の中に、奇妙な安堵と幸福感が芽生えていることに、彼自身が驚いていた。彼女に見られることで、彼は自分自身の新たな側面を発見したのだ。羞恥の中に潜む甘美な解放感と、他者視線によって自分感覚が増幅される不思議な喜び。それは恥ずかしさと共に存在する、濃密な親密さの証でもあった。

彼女の手が優しく彼の背中を撫で、耳元で「ありがとう」と囁いた。その言葉には、この特別な瞬間を分かち合えたことへの感謝が込められていた。彼は顔を上げ、まだ恥ずかしさで朱に染まった頬を見せながらも、小さく頷いた。二人の間に生まれたこの新たな絆は、羞恥快楽を超えた、より深い信頼の証となっていた。

カーテンの隙間から差し込む夕陽の光は、いつの間にか部屋から消えていたが、二人の心に灯った炎は、静かにしかし力強く燃え続けていた。

2025-02-19

anond:20250219063622

春はあけぼの🌸

かすかに光る画面、夜明けとともにタイムラインを開くのが趣あり✨ ゆるやかに流れるトレンド、朝のツイートはすがすがし。

夏は夜🌙

通知の明かり、ほのかに照らすスマホの画面。闇に浮かぶ青白い光、風流なり。フォロワーつぶやき、静かなる夜にしみじみと読むべし。

秋は夕暮れ🍂

リプライのやりとりも、黄昏のごとく味わい深し。TLに舞う紅葉写真たまゆらの間に輝く夕陽、美し。

冬はつとめて⛄

寒き朝、手袋越しにそっとスクロールするもまたをかし。つらつらと流れる呟き、冬の静けさと響きあふ。

#をかし #清少納言つぶやき #平安SNS #枕草子電子

2025-02-16

anond:20250216175946

アニメを単なる作画の上手さだけで観てるからそう思うのでは…😟

歴史的に考えて、ガンダム以前とガンダム以降で、明らかに大きな段差があるんだよ

エポックメイキングだった、アニメ史的な転換点だったんだよ

仮に、安彦ORIGINとかでもなく、あの1話を今の作画とかデジタル技術リメイクして、

脚本とか、設定はいじらない、としても、十分観れる作品になってる

作画の上手さというより、演出とかレイアウトとして考えてみる

新しい赤毛のアンだって高畑宮崎近藤版の方が作画的には劣るというか、やっぱりセルの方がなんだかんだ汚いと思うんだよね

再放送観てて、森の木々の向こう側から夕陽木漏れ日が出てくるシーンがあって、透過光はとりあえず、光の筋は余計だと思ったし、

こういう太陽の光、レンズフレアとか、被写界深度みたいなものもそうだし、今はデジタルいくらでもできるけど、

セル画は物理的なカメラで実現しなければならないわけで、かなり原始的で泥臭いことやってるわけで、汚く見えるのは当然

でも、高畑宮崎近藤版は当時としては最高峰レベルだったし、

宮崎氏のさらば愛しきルパンよとかカリオストロの城も、今からすればそりゃ見劣りするけど、飛行機と風の挙動とか、

尋常じゃない動画が見れるんで、なんだかんだ繰り返し観てしまうんだよね…😟

2025-02-14

海外映画の日本語タイトルで、「俺たちに明日はない」みたいなタイプのやつ好き

直訳っぽい感じかな?実際はぜんぜん違うタイトルのものが多そうだけど

勝手にしやがれ」とか、「夕陽に向かって走れ」みたいな感じのやつ

 

直訳風の雰囲気タイトル最近は嫌われてるのかもしれないけど

2025-02-10

anond:20210313014012

都市アルゴリズムが産んだ偽りのノスタルジア配達アプリが算出した最適解の先で、少年過去の亡霊を7円の小銭で清算する。赤い夕陽に照らされるのは、改修された公園遊具か、それとも人間記憶を整形する社会装置か。パンダの置物が嗤っている。お前たちの「偶然」も配送ルートと同じく、誰かの設計図の上を蠢いているのだと。

2025-01-26

FANZAレビューロキノン

令和のタナソー

新人NO.1 STYLE 最強ヒロイン瀬戸環奈AVデビュー

投稿日 : 2025/01/24

 

AV瀬戸環奈以前と以後に分かれる」。この言葉が単なる誇張でなく、むしろ控えめだったことに気づいたのは、この作品を観た瞬間だった。彼女デビュー作は、AV史を一度解体し、そこに新たな世界を築き上げたと言っても過言ではない。

 

まず、彼女の登場シーンから既に“ただならぬ空気感”が漂っている。画面越しにこちらを見つめるその瞳に、一瞬で心を射抜かれる感覚。「あ、これはヤバい」と思う間もなく、心が奪われ、身体リモコンから離れなくなる。デビュー作にありがちな緊張感も確かにある。だが、それさえも彼女の持つ天性のオーラに吸収され、完全に「演出」と化しているのだ。

 

視聴中、画面の美しさに圧倒されるあまり、思わずテレビの明るさ設定を確認した。そして気づく。「いや違う、これは瀬戸環奈が放つ光そのものなんだ」と。作品が終わる頃には、こちらの網膜に刻まれたその輝きが消えず、画面を消してもしばらく残像として彼女が浮かび続ける。これはみんなもよく知ってる、いわゆる“環奈残光”である

 

しかし、視聴後に待っていたのは、深い喪失感だった。街に出ても、風景灰色しか見えない。夕陽を見ても何も感じない。花屋の店先に並ぶカラフルな花々すら、まるでモノクロ写真のようだ。「この世から色が消えた」というのが、これほどまでリアルに感じられるとは思わなかった。唯一、色が戻る瞬間は、彼女デビュー作を再生するときだけ。これを“瀬戸依存症”とでも呼ぶべきだろうか。

 

眼科に行こうと思った。しかし、そこで「先生、目に映る世界灰色なんです」と言ったところで、「この作品を見てからです」と告白すれば、医者も冷静でいられないだろう。「ちょっと待って、それ僕も診断しないと」と言い出しかねない。それほどの衝撃を、この作品は与えるのだ。

 

ラストチャプター、魂を根こそぎ回収され、気づけば白旗を全力で振る自分。「すまない、父…俺は負けた。」思考回路すらリセットされた壮絶な瞬間だった。

 

 

総評瀬戸環奈のデビュー作は、ただの映像作品ではない。これは文化だ。色彩を取り戻す革命だ。そして、私たちは今、AVの“瀬戸環奈以後”に生きている。こんな不安定曖昧世界で、唯一確かなことがある。このレビューを書き終えたあと、私はまた眼科の予約を忘れ、「もう一度だけ」と再生ボタンを押しているのだろう。「色彩」を取り戻しに...。

https://review.dmm.co.jp/review-front/reviewer/list/335861

2025-01-06

人生と柿と

柿の実がたわわに実る秋の夕暮れ、私は祖父の家の庭に立っていた。枝にぶら下がる実の一つ一つが、まるで人生の重みのように感じられた。

祖父は毎年、柿の木の剪定に執着していた。必要以上に枝を切り、必要以上に手をかけすぎると周囲から言われても、自分のやり方を変えようとはしなかった。そんな祖父も今年の春に他界し、手入れの行き届かなくなった柿の木は、かえって豊かに実をつけている。

人は時として、必要以上に物事制御しようとする。思い通りにならない現実に苛立ち、無理を重ねる。祖父がそうだったように、私たちは往々にして自分限界を超えようとし続ける。しかし柿の木は教えてくれる。時には手を放すことが、より豊かな実りをもたらすこともあるのだと。

熟れすぎた柿は腐り、若すぎる実は渋くて食べられない。人生もまた然り。すべてには適切な時があり、それを無視して急かしても、あるいは遅らせても、望む結果は得られない。

夕陽に照らされた柿の実が、深い橙色に輝いている。その光景は、祖父の頑固さと優しさを思い出させた。人は誰しも、自分なりの生き方で精一杯もがき、時に周囲を困らせ、時に感動を与える。それもまた、人生という木に実る果実なのかもしれない。

渋柿は時を経て甘くなる。人もまた、苦い経験を重ねることで、より深い味わいを持つ存在になっていく。ただし、その過程で腐ってしまものもある。祖父最期まで自分のやり方を貫き通した。それは誤りだったのか、正しかったのか。柿の木に問いかけても、答えは返ってこない。

2024-12-26

忘れられないアニメ

日常系が好きで、推理小説とか殺伐としたものはあまり合わない。女の子たちの人間関係うつろいを丁寧に描写するやつが好き。上の二作は偶然か必然かどちらも京アニ作品だが(というか山田尚子作品?)、その心理描写真骨頂とも言える作品だと思う。聲の形の背景はすごく綺麗で、画面がずっと気分の良い休日朝日のような明るさだった。そんな世界肯定しているような優しい画面なのに、ドロドロの罪悪感を流しあうようなストーリーギャップになってヒリヒリと心を焦らす。いつのまにか主人公の罪の共犯者になって、主人公と一緒に糾弾されたり罪悪感に狂ったり、必死ヒロインと心を通わせようとしてしまう。画面の前で見ている人に罪悪感を共有させるというのは、結構高度で強力ですごいことなんじゃないか恋愛ものでは恋心に共感するし、バトルものでは正義感共感するけど、それはあくま理想化されがちな感情であって、等身大の恋心や正義感はみんなそれぞれバラバラだったりする。でも罪悪感は、みんな均質なものを持っているんじゃないかと思って、そこを的確に揺さぶられた気がした。その流れで言うと、けいおん!自分に残したのは、日常への憧憬だと思う。といってもけいおん!を見た当時の自分高校生客観的には青春真っ盛りだったのだけど。けいおん!が描いたのは、劇的な青春ではなく、怠惰等身大青春だ。けいおん!の画面で思い出すのは夕暮れの風景音楽室へ続く階段に窓から夕陽差し込む。音楽室のドアを開けるとそこには仲間たちだけのコンフォートゾーンがある。それはなんてことのない日常への愛と肯定であって、輝かしい人生ピークを描きながら、そんなピークを過ぎ去ってしまたか、あるいはそもそも経験できなかった人たちの日常にもエールを送っていたのだと思う。とくにオチもない。angel beatsを一気見した余韻のままアニメへの愛を書き連ねました。

2024-12-06

死者の声

金烏臨西舎

鼓声催短命

泉路無賓主

此夕離家向


夕陽が沈む。

寺では鐘が鳴っている。私の命はきわまった。

冥府には主もなく客も来るまい。

この夕暮れに家を離れ、私はそこへと向かうのだ。

懐風藻大津皇子辞世六朝体の流麗な韻律を維持し乱れない。後世の仮託とされるが詩にあるとおり皇子は夕刻に連行され翌日処刑された。遺体近江二上山に葬られた。望まぬ争いに巻き込まれ継母によって殺される二十三歳の青年最期の声が聞こえるだろうか。

最初に声を聞いたのは古い時代歌人詩人だった。いつのころから伝承が生まれた。曰く「皇子は無実」と。沈潜する伝承に形をあたえたのは明治時代折口信夫だった。しかしこの時代、『日本書紀』を疑うことは禁じられていた。折口は『死者の書』という不気味な小説を著わしこれを表象した。戦後歴史学者がそれを受けた。『日本書紀』の詳細な解読が始まったのだ。暗喩に満ちた断片的な記述が発掘で得られた傍証史料とあわせて詳細に検討された。緊迫した皇位争い、持統女帝のすさまじい性格が浮かび上がっていく。考古学者は近江朝における二上山位置意味検討し、それが反逆者にふさわしくない手厚い葬礼であることを指摘した。不比等のかけた封印が解かれた。皇位争いは、皇子意志はるかに超えた次元で、大津、草壁それぞれを擁立しようとする天智系、天武系という巨大な勢力うしの闘争として行なわれていた。このとき国家の中枢では、ふたたび「壬申の乱」のような状況におちいることとシンボルの1人が犠牲になることの費用対効果が、非情にも計量されたのだった。皇子政治的犠牲として殺害され、そこには後の持統天皇が関与していた可能性が高いという現代学説はこうして築かれた。そのために費やされた時間は1000年を超えている。微細な記録の断片から何らかのメッセージを読み取り忘却の彼方に沈んだ記憶に光をあてる歴史学は、ときにはこのような作業に信じがたいほどの労力を傾注する。それを可能としたのは懐風藻なのか、それとも後世の歌人研究者なのか。答えは両方であろう。

アーカイブはただ記録する。その声を聞けとまでは言わない。聞くかどうかは閲覧者にゆだねられる。アーカイブ価値基本的にはその編纂手法によって決定されるのだが、より厳密には、その価値は送り手と受け手関係性の中に存在する。アーカイブはそれを、ときには時空を越えて繋ぐ。

 

2024-12-01

anond:20241201114039

IPじゃないけど、Bluetoothも気をつけたほうがいい。この前、ヘッドフォンペアリングしようとしたら一覧に「〇〇の〜」って出てきた。〇〇がハンドル名ぽっかったので、X検索したら同じ名前アカウントがあった。そのアカウント見たら趣味写真個展とか開いてる人で、プロフィールからリンクされてたホームページ見たら、明らかにうちの向かいの家のベランダから写した夕陽写真があった

2024-11-12

anond:20241111185135

色々おかしいな。雷電モチーフ草薙の稲光(長柄武器)で、霧切は片手剣だ。

しか名前も違って、霧切の雷光じゃなくて廻光(かいこう)な。

廻光(回光)は、日没直前に夕陽の照り返しで空が明るくなることで、転じて死に際に勢いを取り戻す意味でも使われる。

英語名はMistsplitter Reforgedとなっていることからも分かるように、この廻光は再鍛造、打ち直された刀だという意味

もともとは単に霧切という銘であったと思われる。細かいことは武器ストーリーに書いてあるけどな。

2024-10-06

おはよう

おはます

またですわ

増田選手けが記憶を保持している

夜寝たら朝が来て

昼はほっかほっか亭が来て

夕陽差し込むサンルーム

サフランライスの雨が降り

夜はおふとんさんへと吸い込まれゆき

眠りの世界に沈みます

2024-09-07

田んぼにて

ついこの間の暑い日、陽炎ゆらゆら田んぼの上を漂っている。緑色の稲が一面に広がり、その穂先は風に揺れ、波打っていた。私は、そんな景色の中を、花柄ワンピースを着て歩いていた。

そのワンピースは、母が若い頃に着ていたもので、私が小さなからずっと憧れていた。色とりどりの小さな花が一面に咲き誇っているようなデザインで、袖はふわりと広がり、夏の空気を軽やかに通す。初めてそのワンピースを着たのは、今年の夏だった。

「お母さん、これ、着てもいい?」と、少し気後れしながら聞いた私に、母はにっこりと微笑んで、「いいわよ。あなたにとっておきなさい」と言った。その瞬間、私は、自分が母の若い頃と繋がったような気がした。母がこのワンピースを着て、どんな風に田んぼを眺め、どんな夢を見ていたのかを知りたかったのだ。

「この道をずっと歩けば、どこまで行けるんだろう?」と私は独りごちた。田んぼの間を通る細い道は、まるでどこか遠い世界に続いているかのようだった。小さなから、この田んぼ風景に囲まれて育ってきたが、大人になった今も、この景色が何か特別ものに思える。自然の広がりと、人の手が作り出した風景共存するこの場所には、何とも言えない安心感と懐かしさがあった。

風が吹き抜け、稲がさらさらと音を立てる。私は一度立ち止まり、空を見上げた。青く透き通った空に、白い雲がぽっかりと浮かんでいる。深呼吸をして、胸いっぱいに夏の空気を吸い込んだ。

「あの頃、お母さんもこうやって空を見上げていたのかな?」ふとそんなことを考えると、心が少し暖かくなった。母がこの道を歩いていた時、同じように心を揺さぶられたのだろうか。私は、母が歩んだ時間想像し、その重みを感じた。

道の先には、小さな木造の家がぽつんと立っていた。そこは私の祖父母が住んでいた家で、今は誰も住んでいない。子どもの頃、夏休みになるとこの家に遊びに来て、祖父母と一緒に田んぼを見ながら話をしたものだった。

ワンピースの裾が風に揺れる。私は、祖父母の家の前に立ち、静かに目を閉じた。あの頃の記憶が鮮やかに蘇る。祖母が作ってくれたおにぎりの味、祖父の優しい笑顔、そして田んぼの中で遊んだあの夏の日々。すべてが今、私の心の中で生き返った。

目を開けると、田んぼの向こうに夕陽が沈みかけていた。橙色の光が、稲の穂先を優しく照らし出している。花柄ワンピースもその光に包まれて、まるで私自身が風景の一部になったかのようだった。

「お母さん、ありがとう」と私はつぶやいた。このワンピースと、この風景が、大切なものを教えてくれたような気がする。

それは、時間を超えて続く家族の絆や、変わらない自然の美しさ。そして、どれだけ時が経とうとも、心の中に刻まれる大切な記憶があるということだ。

私はもう一度深呼吸をして、田んぼの道を歩き始めた。風はやさしく吹き、私の花柄ワンピースを揺らし続けた。

2024-09-02

anond:20240902012838

コレコレ大活躍やね。

https://x.com/_qwfjd/status/1830251906104713410

現状削除済み歌みた オズワルド/不破湊 怪物/不破湊×三枝明那 螺旋長尾アイデンティティ/えま★おうがすと 一騎当千白雪オルターガーデン-リグレット/神田笑一 ダーリンダンス/える 花瓶に触れた/セピアスト(フミ、白雪巴、夕陽リリ、ニュイ・ソシエール、戌亥とこ、樋口楓、静凛)

2024-08-26

クレしん映画

外国人友達からおすすめ日本映画ある?」って聞かれる度にクレしん映画お勧めしてる。

正直、邦画って苦手だったんだ。

暗い画面に展開も遅く、大きな動きもない陰鬱なシーンが淡々と続いてさ、このシーンの観客の解釈に任せますwみたいなのが多くてもうウンザリ

そんなときに友人からクレしん映画面白いよ」って言われてさ、なんとなく観てみたんだ。

そしたらほんっとに面白かった!

展開はちょー早くて、アクション満載。普通のシーンの間にはギャグが挟まるので退屈する瞬間がない。

だいたい1本1時間半なんだけどぎゅうぎゅうに色々と詰め込んでて、それでいて詰め込み過ぎってならずとにかくテンポいいなって思わせる構造がほんとに凄い。

それでいてストーリーもいいのよ。毎度どの作品にも骨子となるテーマちゃんとあって、それを描き切っているのも素晴らしいんだ。

この前なんか久々に夕陽カスカベボーイズを見返したんだけど、つばきちゃんかわいいし、しんちゃんつばきちゃんを探す最後のシーンなんて何度見たかからないのに今でも胸にジーときた。

クレしん映画邦画の悪いところを全部取り払って、邦画のいいところを詰め込んだ作品だと思ってる。

からこれから海外友達からおすすめ日本映画は?って聞かれたらクレしん映画って答えるつもりだし、クレしん映画みたいな邦画が増えればいいなって願うように思ってる。

2024-08-22

anond:20240822202008

孤影独歩、夕陽に立ちて、

歩みし道、曲がり難し。

母の言葉、心に響く、

しか孤独に心痛む。

夢に現る、共に過ごす影、

現実には、届かぬ想い。

鳴かぬ鳥、空を仰ぎて、

心に語る、孤高の嘆き。

共に語らう人を欲し、

求めども、叶わぬ願い。

ただ風に漂う葉の如く、

孤舟に揺られ、何処へ行く。

己が行く末、果てしなく、

誰かと共に、夢見て泣く。

暗夜に燃ゆる、微かな灯り、

心に灯せど、消えゆくを恐る。

今一度、道を求めし時、

若き日に戻り、心を開かん。

2024-06-29

昭和の町

どうも・・・細川徳生です。

先週、旅行別府温泉に行きました。

そのついでに、豊後高田市まで足を運んで昭和の町を観光して来ました。

おすすめスポット豊後高田の魅力)※観光サイトから引用

昭和の町

昭和30年代をテーマにした懐かしさが溢れる商店街です。各店舗では、代々伝わるお宝の展示や一品販売が行われ、観光客や地元の買い物客で賑わっています昭和32年式のボンネットバスによる昭和の町商店街や、桂川沿いを行く15分程度のミニ周遊は、大変な人気となっています。週末を中心に運行しており、ガイドさんの楽しい案内も話題となり、多くのリピーターが訪れています

長崎鼻

海に突き出た岬に位置し、キャンプ場・美術館海水浴場アート海蝕洞穴・花畑(約14ヘクタール)などがあります。海を望む自然豊かな敷地内にある花畑は、春の2000万本の菜の花、夏の140万本のひまわりの時期に絶景が広がり、海水浴場では、キャンピングトレーラーをはじめ、BBQサイトSUPカヤックサウナなども楽しめます

③恋叶ロード

豊後高田市海岸線を走る国道213号沿いには「縁結びの神様・粟嶋社」や、「夕陽絶景スポット・真玉海岸」、「花とアートの岬・長崎鼻」など、ロマンティックなスポットがたくさん。このスポットを結ぶ、約20キロメートルルートが“恋がかなう道”「恋叶(こいかな)ロード」です。

潮風に誘われて、海岸沿いをドライブ。恋叶ロードで過ごす時間が、素敵なご縁を引き寄せてくれますように―。

①②③全て観光した結果、私が一番印象に残ったのは、やっぱり昭和の町です。

町全体がノスタルジックで、タイムスリップして子供のころの昭和に戻った感覚になりました。

昔のままのお肉屋さんのコロッケ喫茶店ナポリタン、全て懐かしい食べ物ばかりで感動しました。

特に揚げたてコロッケは絶品でした。

昭和の町は、20年前から復活したそうですが、お店を維持する後継者不足で大変だそうです。

かに、何店舗か売り物件看板も出てました。

何とか昭和の町が寂れず継続することを願ってます

本当に楽しい思い出になりました。

細川徳生

2024-05-13

葛飾ラプソディーが身に染みる

中川にうかーぶー

夕陽をめがけてー

2024-04-09

anond:20240409152446

テレビシリーズはそういうのわりとあるやで

 

第2話 リオの夕陽に咲く札束

ブラジル・リオ市で、国際レベルサッカー試合が行われる。その入場料とサッカーくじの売上げをせしめる計画を立てるルパン果たしてその首尾はいかに!?

第6話 ピサの斜塔は立っているか

地震発生装置ピサの斜塔破壊するという脅迫犯が現れた。イタリア政府脅迫に応じ大金を用意するが、ルパンはそれを横取り。逆上した脅迫犯はついに…!?

17オイルラーを狙え

油田を爆破されたくなければ1億ドルを用意しろと、アラビア小国脅迫が。その金に目をつけたルパンだが、人間爆弾を使う相手に手こずる。

28話 女刑事メロン

パリ中の札束を盗む予告をしてきたルパン逮捕に、ガリマール警部の孫娘である刑事メロンが乗り出してきた。先代が宿敵同士であった両者の対決の行方は…!?

33オリオンの王冠は誰のもの

まれた王冠が闇でオークションされる。ルパンは王冠と落札金の両方をいだだこうと計画。それぞれ芝居を打って巧みに進めてゆくルパンたち。その結末は!?

 

とりあえずPart2だけで40話までだけ見たけどこんな感じ。

 

https://video.unext.jp/episode/SID0013496/ED00098806

 

ここでテレビシリーズの一覧と概要読めるから興味あったら探してみるとええ。

2024-02-26

anond:20240224204916

泉鏡花 「空の雲は峰が崩れて、遠い山麓には、薄く靄がかかっている。野も山も海も、見ゆる限り夕陽の茜色に染まっている。遠近の森の梢に並ぶ幾多の寺院屋根瓦が、眩しく輝いている。」

2024-02-19

引越したらホームシックに罹った

仕事の都合で某県某市に引越してはや数日、しっかりとホームシックに罹った。

これまでに住んだことがあるのは以下の3つの街。

関東某市

関東政令指定都市

・某海道某幌市

これまでに住んだ3つの街はどこも住みよい街だった。

関東某市は海あり山あり田園あり、駅前商店街には今なお活気の衰えない老舗の店々が軒を連ね、図書館博物館美術館なんかの施設も充実していた。公共交通機関も発達しており、非常にバランスの取れた街であったと思う。

政令指定都市東京へのアクセスのしやすさは言わずもがな、街自体の魅力も十二分だった。電車で数駅とかから商業施設の集まる街に行けるくせに、自宅近くの小高い丘に登れば、木立の向こう側に素晴らしい夕陽を眺めることができた。

某幌市についての説明不要だろう。東京から距離こそあれ、大抵のものこの街で揃う。米津玄師ツアーだって来るし、ジャンプショップだってパルコにできた。新幹線はまあ…待ってればそのうち来るだろう。何より雪と氷がとにかく美しいのだ、あの街は。

話を戻そう。

現在の街に引越してきてまだ数日だが、街の雰囲気がどうも肌に合わない。なんと言おうか、人の気配というか、文化香りが極端に薄いのだ。

戦後人口爆発に伴って山を切り開いて開発したような、歴史の浅い街だ。人口はそれなりにいるはずなのに、公共交通機関が驚くほど発達していない。卵が先か鶏が先か分からないが、人々はみな車で移動し、道路の車線数ばかりが多い。

別に、車で移動することは構わないのだ。

何が肌に合わないかと言えば、車通りはめちゃくちゃに多いのに、それなのに、生きている人間の気配があまりにも薄いことなのだ。

延々と真っ直ぐに伸びる道路。道の脇には街路樹ひとつもなく、チェーンの飲食店やら、だだっ広い敷地カーディーラーやら、巨大な平屋建てのドン・キホーテだのが間隔を空けて立ち並ぶ。そして店舗店舗の隙間を埋めるような、手入れのされていない灰色土地

どこまで行っても誰も歩いていない。かたや、意思があるのかどうかも分からない自動車たちが片側2車線の道路をかっ飛ばしていく。どこまで行っても同じ景色。気が狂いそうだ。

先の記述を見てもらえば分かると思うが、自分は人が紡いできた文化だとか、人の手の入っていない(あるいはほどほどにきちんと手入れされた)花鳥風月だとか、そういうものが好きなのだ

引越してきたこ土地にはそれがない。あるのかもしれないが、自分嗅覚では知覚しきれない。

ああ、帰りたい。

どこに帰ろうか。某幌のスープカレーが食べたいなあ。

2024-02-10

私はかれこれ去年の4月から煙草を吸っているがなんだか気まずくて未だに家族に言えていない。家で吸ったらバレそうなので外出中にしか吸えずもやもやしていた。

ラッキーなことに先日母がぐっすりと昼寝をしていてなかなか起きる気配もなかったのでいそいそ階段を駆けのぼり初めてベランダ煙草を吸っていたところ、だいぶ傾いた夕陽がとても綺麗で、なんだか胡座をかいているのが恥ずかしくなって体育座り一服後もぼんやり眺めていた。

こんな悪知恵を働かせた時だけではなく普段から日常の美しさに気づけたらいいのになーって思った。

2023-12-10

自分の心をときめかせるもの

 自分の心をときめかせるもの

 

 最近の私は、通勤中にフロントガラスの向こうに見える、雪を被り始めた日光連山のことが大好きだ。宇都宮は、この夏にライトレールが走り始めて、時代最先端を謳う街だけれど、中心部から少し離れたら畑や田んぼが広がり、その向こうには山がよく見える。よく澄んだ晴れた日に、山の色と形がくっきりと現れているのも好きだし、やや曇った日に、冷たい空気の向こう側で薄ぼんやりと広がる山並みも、これはこれで素敵だなと思っている。

 

 遠くから山を眺めるのも好きだけど、近づいてみるのも、また良い。紅葉の最終シーズンを迎える栃木では、山に近づくと、赤、橙、黄色に葉を色づかせた木々があちらこちらに散らばっている。先週は、宇都宮から那珂川町の方まで行ってきたが、山間を走れば走るほど、ああ良い季節だなと思った。日が落ちるのが早くなって、山は16時には夕陽に照らされるわけだけど、より一層赤みを増した紅葉もまた綺麗。車を降りて、そんな景色を楽しんでいるうちに足元が冷え始めて、それで冬の気配を感じるのも、好きな時間だ。

 

 毎日早起き億劫だし、仕事も大変だけど、こういう「ときめき」チャージをこまめにすることで、人生ってなんか、なんとなく愛おしいなと思い、どうにか過ごしている。

 みんなにも、自分の心をときめかせるもの、何かあるかな

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