はてなキーワード: 伝説とは
ヴァイマールの宮廷楽長を辞任したリストは、ラーティボール公ホーエンローエに招聘され、公の弟グスタフを通じてローマ教皇庁と接点を持つことになり、宗教音楽に取り組む意欲を持つことになる。「巡礼の年」や「詩的で宗教的な調べ」のように、前期・中期から既にリストには宗教的な要素が強い作品があったが、これ以降そのような作品はさらに増えていく。一方、子どもたちが相次いで亡くなったことで大きな精神的打撃を受け、1860年には遺書まで書いている(マリーとの関係はまだ悪かったようで、マリーのことは遺書にない)。カロリーヌは夫との婚姻を強制されたものであり無効であるとする判決を一旦勝ち取ることに成功するが、その後、婚姻が有効であると述べる証人が新たに現れ、婚姻を妨害する動きが出てきた。というのも、ラーティボール公の実子とカロリーヌの娘が結婚することになっていたのだが、カロリーヌの結婚が無効だったとするとカロリーヌの娘は私生児ということになり、大変都合が悪いわけで、グスタフが手を回して妨害させたようである(リストも後に状況を悟ったらしい)。愛する人と結ばれることに再び失敗し、重ねて精神的なショックを受けた。それでも、グスタフを初めとするローマのパトロンを見出し、ローマに腰を落ち着けて宗教音楽に熱心に取り組むことになる。ところが、1869年に度重なるヴァイマールからの要請で宮廷楽団の指導役として復帰し、さらに70年代からはピアノ教師としての活動も非常に活発になり(ローマでも週1ではやっていたらしい)、以降リスト曰く「三分割された生活vie trifurquée」、春はブダペストなどで音楽教師とコンサート、夏はヴァイマールの宮廷楽団の指揮、冬はローマで作曲とピアノのレッスンというスター時代に負けず劣らずの忙しい生活を死ぬ日まで送ることになった。晩年のリストのレッスンの記録をとっていた弟子アウグスト・ゲレリヒの日記(翻訳あり)を見るとリストの生活ぶりが良く分かる。
晩年のリストの代表作である。出版も最晩年。頻繁な不協和音の利用、レチタティーヴォ風の単純な旋律、独りごちるようなモノローグが目立ち、華麗な作風からの一変を感じることができるだろう。全7曲あり、第1・4・7は明るめで、宗教的な救いを示している。前期・中期作品でいうと、「孤独の中の神の祝福」」に近い作風である。それに挟まれた2・3・5・6は、「葬送――1849年10月」などと同じで、死を嘆くエレジーで、とても暗い。
この曲集の中で最も有名なのは第4番の「エステ荘の噴水」だろう。文字通りリストが住んでいたティヴォリのエステ荘の噴水を活写したものだ(その様子はググってくれ)。晩年作品の中では例外的に明るく、輝かしい作風で、しかも印象主義の先取りになっている画期的作品だ(ラヴェルの「水の戯れ」やドビュッシーの「水の反映」と比べると良い)。第2・3曲「エステ荘の糸杉にI・II」は大変暗い曲なのだが、続けて聴くと本当に救われる思いになる。絶望からの救済は、リスト本人が強く望んでいたことだ。
第三年だけの録音というのはあまり聴かないような気がする(エステ荘の噴水の録音はたくさんあるが)。第一年なども含めた全曲録音は前期の項目で書いたが、ベルマンとロルティが良いだろう。特に美しいロルティが好き。
1863年にリストは僧籍を取得し、聖職者となっている(ずいぶんな生臭坊主生活が死ぬまで続くが、リストのことなので仕方がない)。丁度その頃に作曲されたらしい。ローマに引っ越したリストを教皇ピウス9世が訪ねてきた時に(下級聖職者のくせにローマ教皇に足を運ばせる男なのである)、第1曲「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」を演奏したらしい。フランチェスコが小鳥に説教する様子を描く絵だったか詩だったかをモチーフにした曲で、小鳥たちのさえずりを模倣したトリルがかわいらしい。明るく、聴きやすい作風である。
第2曲の「波をわたるパオラの聖フランチェスコ」は、嵐の中の船出を拒絶されたフランチェスコ(アッシジの人とは別人)が自らのマントを船にしてメッシーナ海峡を渡ったとかいう伝説をモチーフにしている。波を模倣したうねるような力強いアルペッジョが印象的。出だしこそ暗いが、明るく、輝かしく、充実した展開を迎える。
両曲とも1865年にリスト自身がブダペストにおける久しぶりの公開のコンサートで初演された。サン=サーンスがいたく気に入って、オルガン編曲を作っている。
ニコライ・デミジェンコ(Hyperion/Helios)のCDにソナタ、スケルツォとマーチと一緒になって入っていて、よく聴く。
元々はヴァイマール時代にオルガン曲として作った曲だが、この時期にピアノ編曲された。BACHの主題といっても、バッハの曲が引用されているのではなく、ドイツ音階のBACH(シ♭・ラ・ド・シ)をモチーフにした勢いのある曲。暗い曲だが、豪壮無比な超絶技巧を披露する曲であり、重苦しい感じはない。
面白い曲なのに良い録音が中々ない。昔韓国のクン・ウー・パイクの録音を聞いた気がするが記憶に残っていない。アムラン(Hyperion/ソナタなどとカップリング)が良いと思う。若手だとリーズ・ド・ラ・サール(naive)の演奏は非常に録音も良く、技術的にも良い感じである(naiveは廃盤になるのが早く、入手が難しいのが困りものだが、配信あり)。
長女ブランディーヌの子ダニエラ(死んだ息子と同じ名前)のために作った曲(父は「自由帝政」時代の首相エミール・オリヴィエ。なお産褥熱でブランディーヌは死んだ)。当時のクリスマス・キャロルの編曲だが、リストオリジナルの曲も入っている。第1曲(編曲)がとても良い曲なのだが、リストお得意の左手高速オクターヴの連続があり、子どもに辛いのでは(しかもご丁寧に軽くleggieroという指示がついていてピアニストは悶絶する)。第11曲の「ハンガリー風」はおそらくリスト、第12曲の「ポーランド風」はカロリーヌを暗示しているのだと思われるが、明らかにショパンのマズルカ的な作風。やっぱりショパンのこと大好きなんすね~
実はハワード全集しか聞いたことがない(しみじみとした良い演奏だと思います)。
5. 暗い雲 S.199(死後旧全集に収録/1881年作曲);不吉な星 S.208(死後旧全集に収録/1881年作曲);調性のないバガテルS.216a(1956年出版/1885年作曲)
反則だが、リストの無調音楽の代表格を一挙紹介。リストの無調音楽は、機能和声が崩壊しているという意味では無調だが(その意味ではワーグナーの「トリスタン和音」も同様)、シェーンベルクの十二音技法のような意味で無調というわけではない(ドイツというよりフランスの無調音楽の先取りっぽい)。行くあてが未定まらないまま、タイトル通り曖昧な響きに終始する暗い雲、西洋音楽で不吉とされる音の組み合わせをこれでもかと盛り込んだ不吉な星は、これでも生前に既に演奏されてはいたのだが、調性のないバガテルは「無調」と銘打った音楽史上初めて(ではなかったとしても極初期)の作品で、発見されたのも20世紀後半になってからである(1956年出版というのは誤記ではない)。ただ、元々メフィスト・ワルツ第4番として作られていたので、舞曲の要素があってそこまで聞きにくい曲ではない。リストの精神状態もあって暗い感じだが、とにかくリストの前衛音楽家っぷりがよくわかる曲である。
いずれも録音はそこそこあるが、代表的な盤はあまり思いつかない。不吉な星はポリーニの録音したソナタのCDにカップリングされているので聴いたことがある人もいるだろう。暗い雲も入っていたと思う。調性のないバガテルはまあまあ取り上げられているが、昔カツァリスが日本で大ブレイクしていた頃に出したメフィスト・ワルツ全集(Teldec)に入っている。
初稿(21世紀に新発見され出版)、第2稿(悲しみのゴンドラI)、第3稿(悲しみのゴンドラII)がある。よく演奏されるのは第3稿(II)で、ヴァイオリンやチェロのための編曲もある。
ヴェネツィア所在だったワーグナーを訪問した1882年に作曲された。完成した曲をワーグナーに紹介する手紙を送り出した直後、ワーグナーが亡くなり、リストはこの曲を虫の知らせだったと感じたらしい。「巡礼の年」のヴェネツィアとナポリと対比すると良い作品。
不安を煽るような曲だが、それほど聞きにくい曲ではない。色々なCDにカップリングされているが、個人的にはブニアティシヴィリ(SONY/ソナタのCD)が好きなのでよく聴く。
なお、ワーグナーの死を悼む作品もリストは作っている(R. W. ――ヴェネツィア S.201とリヒャルト・ワーグナーの墓に S.135)。前者は不安を煽る曲だが(ポリーニのCDに入っている)、後者は敬虔な追悼音楽で、「パルジファル」の動機が使われている。ピアノより弦楽四重奏盤を聴くと良いだろう。
7. 村の居酒屋での踊り――メフィスト・ワルツ第1番(1862年出版)
前期の曲と思いきや、実は後期の作曲(作曲開始も50年代末のはず)である。やはり最後は明るく華やかな(そして生臭坊主な)リストで締めたい。着想自体は1836年に書かれたレーナウの叙事詩「ファウスト」で、ファウストを連れて村の居酒屋にやってきたメフィストフェレスが、ファウストを誘惑するためにヴァイオリンを弾き出し、みんなノリノリになって踊り出し、魔法の音にあてられてファウストは女の子と一緒に森の中に消えていくというしょーもない内容である。技巧的な見せ場も多いのだが、ヴァイオリンの調弦を模倣した五度の音程を重ねるところ(地味に安定させるのが難しい)、中間部の重音トリル(ピアニスト泣かせ)と幅広い跳躍、終盤の怒濤の追い込み(メフィストフェレスがファウスト堕落に成功してめっちゃ喜んでノリノリで弾いている様子なんだろう)が主なところである。
有名曲なので演奏はたくさんある。今ならブニアティシヴィリ(SONY)が良いと思う。ソナタも悲しみのゴンドラも入っているのでお買い得。自由奔放にやっちゃってるが、そのくらいの方がこの曲に合っている。映像もある(https://www.youtube.com/watch?v=n1tM9YSLYdc)。なお、評判の良いエコノム(Suoni e Colori)とルガンスキーのデビュー盤(Victor)は廃盤で聴いたことがない。早く再版しろ(激怒)
いかがだったろうか。リストのいずれも強烈な個性を持つ曲、もし良かったら楽しんでほしい。YouTubeに乗っている曲だけでも良い。音楽の楽しみが増えれば幸いだ。要望があれば参考文献などを追補するやつも書く(大した内容じゃないが)。
追記:
前期のブコメに「愛の夢が落選した」というのがあった。申し訳ない。3つの演奏会用練習曲をその手の曲の代表例として入れたので。あと「コンソレーション」も同様に落選させた。同じような性格の曲集なのでどれを突っ込むか迷ったのだが、結局「ため息」のある3つの演奏会用練習曲にした。文字通りため息が出るような優美な「ため息」以上に愛の夢は優美で、明るく感動的な曲なのだが、実は元となっている歌曲の歌詞を見ると結構説教くさくて引くというのはここだけの話。
「エステ荘の糸杉に」が好きというブコメを頂戴した。リストのエレジーはどれも本当にもの悲しく、個人的にはちょっと辛い感もあるのだが、気持ちは大変よく分かる。
マリーとの破局よりもピアニストとしての活動を選び、欧州中をわかせていたリストだったが(何しろリストの風呂の残り湯を飲もうとして待機しているファンがいるとかいうレベルである)、1847年にポーランドの大地主の娘であり、キエフの軍人ザイン=ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人カロリーヌに出会う。コンサート・ツアーでリストがキエフに来ることを知ったカロリーヌ(別居中)は、娘の誕生日のためという名目でリストを招待し(誕生日に大スターを招待できるというわけでだからどのくらいのレベルの金持ちかがよく分かる)、急速に二人は深い関係になっていく(意味深)。リストはピアニストとしての活動を打ち切り、カロリーヌと一時の同居生活を経たあと、48年からヴァイマールの宮廷楽長としてカロリーヌと共に腰を落ち着けることになる。カロリーヌは長い訴訟を経て婚姻無効を勝ち取るが、リストとの結婚は認められなかった。ちなみに、カロリーヌは博覧強記で雄弁な人だったらしく(リストの多くの作品にも口を出している)、あのワーグナーが引くほどだったということである。カロリーヌの身分を巡る微妙な問題に加えて、音楽界の動向的にもリストはドイツに居づらくなり、約10年で宮廷楽長を辞任する。つまりリストの「中期」は短い。宮廷楽長になったことで、オーケストラ作品が多く書かれるようになった一方、新規のピアノ曲はこの時期にはあまりない。大スターの座を捨てて半分隠退生活に入ったようにも見える。しかし、この時期こそが作曲家としてのリストが確立する重要な時代である。前期の作品の少なくない曲(巡礼の年やパガニーニ練習曲もそうだ)はこの時期に改訂され、より演奏効果は高まり、内容も充実することになる。
リストの代表作の一つ。この時期に改訂を経て完全版になった。長年の改訂を経て磨きに磨き抜かれ、チェルニーの影響下にあった「48」や、パガニーニの影響で改訂した「24」と比べてみると明らかに内容的に充実し、演奏効果も増大している。
この曲集の決定的な録音はウラジーミル・オフチニコフ(EMI)だろう。どの曲も非常に質が高く、穴がない(この練習曲集は多彩な技巧のデパートなので、どこか苦手なものが出るのが常)。が、残念ながら入手性は悪い。世間的に有名なのはラザール・ベルマン(Melodiya)で、新旧二種類あるが、新版(1963年)が気合いが入っている。ただ、キンキンとぶっ叩くような録音で、そこまで好きにはなれない。横山幸雄(SONY)は録音も良く、やはり穴も少ない。特に第5番「鬼火」の演奏が素晴らしい。
2. パガニーニによる大練習曲 S.141(1851年出版)
この曲もこの時期に改訂されて完全版になった。初版第4曲は単音アルペッジョになりおとなしくなったが、それ以外の曲については、難易度を落としつつ、同等以上の演奏効果を発揮できるようになった。第3番「ラ・カンパネッラ」はここで非常に完成度を上げたおかげで今日までよく知られている。
パガ超と違い録音が多い。有名なのはアンドレ・ワッツ(EMI)だと思う。昔図書館で借りて聴いたことがあるが、穴がなく安定している。その他だとフィンランドのピアニスト、マッティ・レカリオ(Ondine)の激烈な演奏があるが、残念ながら廃盤で入手困難(Naxos Music Libraryにはあったかな?)。フィリペツのパガ超のCD(NAXOS)にも入っており、これまた大変安定した演奏で、パガ超と合わせてフィリペツを買えば良いだろう。あと、「ため息」で紹介した福間洸太朗(アコースティカ)のCDにも入っている。非常に高水準の演奏だと思う。
ピアノソナタが量産されていたのはベートーヴェン(32曲)までの時代であり、19世紀半ばにはピアノソナタは落ち目のジャンルであった。一方、気合いの入った大曲を書く時にピアノソナタという古典的様式を敢えて選ぶことはその後もあり、ショパンやリストのソナタはその例だろう。リストのソナタは、単一楽章という異例の様式だが、単一楽章の中で多楽章形式の要素とソナタ形式(提示部・展開部・再現部)の要素を融合させ、しかも一つの動機(冒頭のタッタラ~タ~ララ~タラララ~というつかみ所のないアレ)によって全体が統一されているという極めて斬新で前衛的な曲だった。そのため当時はよく言って賛否両論といったところで、現在ではリストの最高傑作の一つとして評価されている。
リストの最高傑作であるからして録音も非常に多く、推薦音源を挙げるのは難しい。取り敢えずクリスティアン・ツィメルマン(Deutsche Grammophone)の演奏が端正であり、技術的にもハイレベルで良いと思う(難所でタッチが浅くならず、深く充実した響きが聞こえるのが良い!)。ぶっ飛び系なので好みは分かれると思うが、カティア・ブニアティシヴィリ(SONY)の演奏をよく聴いている。
なお、この曲と関連する重要作品としてスケルツォとマーチ S.177がある。面白い曲だが泣く泣く割愛した。デミジェンコ(Hyperion/Helios)が良い演奏している(ソナタや「伝説」とカップリング)ので聴いてほしい。
4. バラード第2番 ロ短調 S.171 (1854年出版)
ショパンは1832年にパリデビューし、特にサロンでの繊細な演奏で女性たちの心をわしづかみにした。リストもショパンの演奏に狂った一人である(またかよ)。リストはショパンのことを友人と思っていたが、ショパンの方は割と適当にあしらっていたという話もあり、リストの片思いだったのかもしれない。ただし、ショパンは練習曲作品10をリストに、作品25をマリーに献呈している。つまりリスト夫妻にショパンの練習曲は捧げられたわけで、結構親しい関係にあったことが分かる。リストはショパン死後にショパンの本を書くくらいにショパンには思い入れがあり(最近新訳が出た)、弟子にもショパンを弾けと言っていたようであるが、作曲面でもポロネーズやバラードなど明らかにショパンの影響と思われる様式の曲を書いている。中でもバラード第2番は大変な傑作で、冒頭の重苦しい主題が終盤にロ長調になって戻ってくるところは本当に感動的である。
これまたあまり推薦音源が思いつかないが、アンスネス(EMI)のCDがかなり良かった覚えがある。前期で出したノンネンヴェルトの僧房も入っている。
トムとジェリーで有名なハンガリー狂詩曲もこの時期に改訂が終わって現在の形になっている。リストが採録しているのはハンガリー(マジャール)ではなく、ロマの音楽なのだが、リストは、ロマの民謡を素材に使ってハンガリーの民族叙事詩を作り上げようとしていた(それがバルトークのようなマジャール人からはドイツ人が勝手なことやりやがって・・・という風に見えていたわけだが)。どの曲も重々しいラッサンと華やかなフリシュカという二つの舞曲的なパートから成り立っていて、構造的に単純で、しかもピアニスト時代のようにド派手で豪快な曲が多く、リスト入門に良いと思われる。
ミッシャ・ディヒター(Phillipes)が全曲では有名だと思う。ハンガリーでリストの再来とされていたかのシフラ・ジェルジの録音もあったはず。第2番はホロヴィッツ編曲版を弾いているスルタノフの爆演が好き(https://www.youtube.com/watch?v=_BFalOtwUy8)だが、スルタノフを聴くと大概の演奏が物足りなくなるおそれがある。残念ながらスルタノフは若くして亡くなってしまった。ホロヴィッツ編曲版ではない場合、第2番はカデンツァを挿入する部分があるので、独自のカデンツァが見物になる。その点で一番に言及しなければならないのは我らがスーパーヴィルトゥオーゾのアムラン(Hyperion)で、アルカンの大練習曲 op.76の引用が入り3分以上続く頭のおかしいぶっ飛んだカデンツァだ。日本公演の映像もある(https://www.youtube.com/watch?v=pIMzL2-4bjg/8:30あたりから)。あとは自作のジャズ・カデンツァを用いて全体にやる気がみなぎるデニス・マツーエフ(BMG)、ラフマニノフのカデンツァを使用し爆演系のレオニード・クズミン(Russian Disc)がお勧め。ただしクズミンのCDは廃盤・倒産で入手困難であり、今後他社からの再発が望まれる。
第15番「ラコッツィ行進曲」は何よりもホロヴィッツ本人のいかれた演奏を聴くべきだろう(古い音源なので検索すればすぐ出てくる)。音質は悪いが、聴く価値がある。昔ホロヴィッツ編曲版にチャレンジしている勇者を見つけていたく感動したことを思い出した(https://www.nicovideo.jp/watch/sm10176725)。
なお、15番以降19番までハンガリー狂詩曲はあるが、晩年様式なのでこれ以上は紹介しない。
リストはドイツの宮廷音楽家として、新ドイツ派(当時のドイツにおける管弦楽の停滞(と彼らは考えていた)を問題視し、ロマン主義音楽の再生を志す人々)の頭目的な存在だった。そのため、同じような立場にある人々、特に売れっ子とは言い難かったワーグナーの作品を積極的に上演・紹介したのだが、40年代以降ピアノ編曲もいくつも作っている。リストの最も有名なワーグナー編曲は「トリスタントとイゾルデ」の終曲(愛の死 S.447)だが、自分はタンホイザー序曲が単独では最上の作品だと思う。何よりも前期のオペラ編曲もの同様、豪壮無比な超絶技巧を聴かせてくれるのが良い。
ちなみにリストの次女コジマは夫のハンス・フォン・ビューロー(ワーグナーにとっては恩人)を裏切ってワーグナーと不倫し、リストは激怒する(後に和解)のだが、自分もマリーやカロリーヌにやらせていたことだ。
タンホイザー序曲の録音は意外とない。ユーリ・ファヴォリンの気合いが入った演奏(https://www.youtube.com/watch?v=xJYkouNnuwo)が一番良いのだが、CDは手に入りにくい(一応、ヴァン・クライバーンコンクールでの演奏があるらしいのだが・・・)。スタジオ録音が望まれる。前期作品の時に名前を挙げたロルティ(CHANDOS)も美しいが、技巧的には前者が圧倒的。実は、ワーグナー本人もピアノ編曲を作っているが(https://www.youtube.com/watch?v=KdXPFBcP1bQ/カツァリスのCD「ワグネリアーナ」に入っている)、リストの編曲と比べると一目(耳?)瞭然、どちらが音楽的に充実しているかは明らかである。
30~40年代から書かれている曲だが、やはり最終版になったのはこの時期。もっとも早く書かれた「死者の追憶」(第3稿第4曲)を聴くと、非常に調性が曖昧な曲で、30年代から既に晩年の様式が準備されていたことが分かる。第3曲「孤独の中の神の祝福」はリストの敬虔さが音楽に昇華された隠れた傑作。アムランが好んでおり、2回も録音している(ノルマが入っているMusic & Arts盤とソナタや「補遺」がセットになっているHyperion)。
この曲の中で最も有名なのは、第7曲の「葬送――1849年10月」だろう。非常に暗い曲だが、タイトルが指す通り、ハンガリー革命で奮闘し、鎮圧され死んだ人たちのための追悼音楽。
全曲では先のユーリ・ファヴォリンが録音しているが、筆者は未入手。配信で聴けたかと思う。どうでもいいことだが、デミジェンコのライブ録音(Hyperion/7番のみ)を聴くと、明らかに鼻歌で歌っていて面白い(グバイドゥーリナのシャコンヌでも結構はっきり聞こえる)。
宮廷楽長としての生活の中でリストの前期作品の多くが音楽的に充実されたが、音楽界での軋轢や劇場でのトラブル、カロリーヌの身分を巡る問題で長くは続かなかった。そろそろ次の時代に進もう。
追記:
前期のところに、ベートーヴェンの交響曲のピアノ編曲についてのコメントがあった(anond:20241212215414)。
リストはベートーヴェンの交響曲を全曲編曲しているが、初版出版は1865年で、時期的には後期にあたる。ただし、3、5-7番の編曲は1837年には出来ており、個別に出版されていたようだ。リストはピアニスト時代からベートーヴェン作品の布教に熱心に取り組んでおり、その一環として作られた。ボンのベートーヴェン記念碑の建設のために多額の資金を提供したりもしている(ちなみに同様に寄付を呼びかけるためにシューマンが作曲したのが「幻想曲 ハ長調」だ)。
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副題: 「暗い路地と甘い毒」
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物語の舞台は、どこか寂れた小さな街。平凡な日常の中にどこか不穏な空気が漂っています。
ここには、二人の奇妙な住人がいます。
この街の片隅に住む、いつも灰色のパーカーを着た中年男性。彼は人と深く関わろうとせず、いつもフードを目深に被っている。町の人々は彼を「変わり者」として避けていますが、その正体は…かつて闇社会で名を馳せた“伝説のヒットマン”。今は過去を隠し、ひっそりと暮らしています。
街の中心部の喫茶店で、ひときわ目立つ存在のゴスロリおばさん。フリルに包まれたドレスと黒いレースの傘、鋭い眼差しが特徴的。彼女は謎めいた薬草や香水を扱うアロマ店を経営しているが、その裏では「依頼人の悩みを解決する毒の調合師」として知られている。
二人はお互いの存在を知りつつも、決して交わることのない関係でした。
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しかし、会話の端々にお互いの「裏の顔」を匂わせるフレーズが交錯し、二人の間には緊張感が漂います。
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翌日、ゴスロリおばさんが再びパーカーおじさんの家を訪れます。彼女は驚くべき依頼を持ちかけます。
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二人の対立するスタイルが、コミカルでありながらも緊張感を生む展開を描きます。
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物語のクライマックスでは、組織のボスとの直接対決が描かれます。
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最後のシーンでは、二人が一緒に喫茶店でコーヒーを飲む姿が描かれ、物語は静かに幕を閉じます。
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まあ流石にHoYoverse4作品を掛け持ちしてるといかに週休7日無職おじさんと言えど休む暇ないよな
2次元的コンテンツ供給源として過去最高なくらい楽しいんだから仕方ないがたまに味変したくなってDLsiteのランキング上位ゲーとか増田とか見たりするわけよ
そのたびちょっとスタミナ漏らしたりしてもったいない気がしつつもきっとそれも息切れしないために必要な寄り道だと思うことにしてるわけ
その寄り道でガッツリ時間持っていかれたら本末転倒だけどそのへんの自己コントロールまで含めてゲーム(拡大解釈)
寄り道で始めた鳴潮は今汐実装したあたりまで無課金でやり尽くしておバカ倍率ダメージに笑いつつゲーム性や世界観の好み的に未練なかったからすっぱり切れたのは良かった
ホヨバ何もサ終してくれないどころかどのゲームも会社が成長するたび比例して作りが良くなっていくから末恐ろしい
今んとこ寄り道は帰ってこれる寄り道しかないが本当はその寄り道もせずアチーブ埋めでもしてたほうが自己満足度は高いんだろうな
一応バージョンごとのアチーブ追加分はどの作品も大体やりきって遊び尽くしてはいるが
原神だと総アチーブはマルチ系一切やらずに1337だが地方伝説何度も倒すやつとか釣り系とかやってないんよな
スタレの模擬宇宙系やゼンゼロの塔系もそう、腰据えて高難度バトルする系は優先度最低になってしまう
どれもほぼ全キャラ確保してるからやろうと思えばできるんだろうがそれよりは実況者がシナリオやってるの見るほうが好きだわ
最近はMハシがちょっと遅れてゼンゼロ始めて楽しんでる様子みるのがおもろいな
あとは木村良平さんがコレイを救うところ見ていきたいんだが声優は多忙でなかなかシナリオ進まんのが歯がゆいな、こまちょえ然り
木村さんは反応が純粋かつカラッとしてて気持ちいいし、こまちょえは洞察力高くてトーク上手いのが見応えあるんよな
自分は別に戦闘コンテンツが嫌いとか苦手ではないんだがカロリー高く感じるというか6時間かかるメインシナリオ更新分始めるよりも腰が重くなる
でもそういう意味ではバトルがほぼない謎解きオープンワールドのインフィニティニキみたいなゲームの方が実は性分的に向いてるのか?
おじさんがやってもいいのか?また寄り道の誘惑が出てくるしホンマ最近の中国ゲーは開発規模がエグい
ま人生自体が寄り道を本筋にしちゃったような脱落堕落おじさんだから奔放に触手を伸ばして適当にいくか
ちょっとあとで触れてみるゾー、なんかテレビCMしてるのも見たし気合入ってるっぽいからな
でもその前にピノコニーが好きすぎて一週間触れずにいたメインシナリオそろそろ始めるか
中身おじさんが男キャラをしかもすり抜けてほぼ160連費やしてだぞ
育成もだいたい済んだし景元もオートで末日4担えるようになった、いや花火ロビンでも出来てたかもしれんけどな
ただ石残数に致命傷を受けすぎて今後のキャラ確保が危うい、ラインナップつよつよだというのに
男キャラと言えばそういえばライトもすり抜けなかったからお迎えしてるんだよな
元々のライカン蒼角でも十分強かったしシーザーライカンでも十分快適だったけど
エレンはクイック出場してチョッキン通常で自己バフMAXにしたいって点ではリナ蒼角も採用しやすいライトいいかもな
蒼角出場長いのがネックだけどバフ乗るならちゃんと厳選して火力に寄せたら使える気もする
ただダメバフ過剰になるなこの編成
パリィで出て強化特殊2段撃ってから他キャラに戻ってクイック権利消費して出場からのオラオラしないと75%つかない
最初からエネルギー溜まってない系の戦闘だと75%は至難の業だな
こへーさんはいっそ化石つけてブレイク早める方がタイム早くなるらしいから推奨してたけど自分はロマン重視でクレタ餅でいいや
オラオラ後の自己衝撃バフは無駄になりがちだけどたまに撃てることもあるしな
はて元はなんの話をしとったのかのう
そうじゃサンデーに再会しようって話じゃったな
満を持してver2の締めのシナリオ始めるために別ゲーの時限系全部終わらせたし
というかそれで思い出したが崩壊3rdのスタレコラボはぶっちゃけ動画PVがピークだったな!!!
コラボイベントの中身自体はまあそこまで面白くない茶番で最後サンポとゴリゴリに戦えたところが良かったくらい
なんというか「似たキャラがいっぱいいるんですよ」「3rdやってね(布教)」のメッセージしか伝わらなかった
PVで企画してたシナリオのほうが絶対面白そうだったよな~あっちでショートアニメとか作ってくれんか?
それはともかく、イベントシナリオでは死なずに済んだサンポくんだが
まさかさ
まさかイベント後に追加されたメインシナリオの方で花火とまったく関係ないところでメインキャラ死ぬとは思わんやん
いや確かに後になって思えばフラグはビンビンに立ってたと言えるけど油断してた
プレイアブルキャラの死は姫子以来か? PVでその頃まで遡ってたのはその伏線か? 遠回しすぎてこじつけ感あるけど
今回のはさ、曇らせ具合がエグいって
何か救いがあるんだよな…? いやなさそうだよな…エグいって
ミホヨがこれまで描いてきた味方の死は未来、次代に希望を託すようなジーンとくるものが多かったと思うんだよ
姫子も十三英傑もマハールッカデヴァータもフォカロルスもラグウォークもティエルナンも
今回のは事故的に未来が閉ざされた絶望感が強い、ひたすら胸がキュってなる系でかなり異質
この展開を一体どう調理していくつもりなのか
(KODAI INKYA TEIKOKU)
かつて存在したとされる伝説の帝国。「陽キャ」の眩しさに目を細めた者たちが集い、影の中で栄華を極めた。表向きには歴史書に記されることはほとんどなく、陰の帝国らしく「目立たないけど実はスゴイ」をモットーにしていたとされる。
特徴
挨拶:「おはよう」ではなく「おつかれ」が主流。朝から全力を避ける方針だった。
文化:定期的に「陰キャ大喜利大会」が開催され、誰も声を出して笑わないが、心の中で「うまい」と思わせる技術が評価された。
建築:窓が小さく、自然光を最大限シャットアウトした設計。もちろんWi-Fi完備(と噂される)。
外交:他国とはあまり接触せず、「あっ、話しかけられた…」と動揺する記録がいくつか残っている。
主な発明
自動謙遜マシン:褒められると自動的に「いやいや、そんなことないっす」と答える装置。手動操作は不要。
無言の察しチャット:スタンプだけで感情を伝える技術。現代のスタンプ文化の原型と言われるが、実際のところはよくわからない(陰キャなので自分たちからアピールしなかった)。
滅亡の理由
「陰キャすぎて滅亡に気づかなかった」とされる。最後の記録には「…もしかしてヤバい?」とだけ書かれており、その後の記述はない。
現代への影響
インターネット文化のルーツとしてしばしば引き合いに出されるが、現代人が陰キャ帝国の存在を知っても「えっ、普通じゃない?」と思う程度に同化しているとされる。
伝説の名馬、Potoooooooみがある
https://x.com/ib_kiri/status/1864129976188243968?s=46&t=PU5AOiwRhM6aomFuehN6cw
「ボク子育てしてるんですよ!最大限の便宜を図るのが当然です!」
みたいな、伝説の「わたし女なのに慰謝料払うんですか!?」並の勘違い野郎が増えたなと思う。
前はこういう連中をカスだなと思ってたけど、最近はもうこのくらい甘々のベッタベタのゆるふわ脳でいてもらって子供いっぱい育ててもらうのがいいんじゃないかなと思うようになった。そのくらいじゃないといっぱい子供持つぞなんて気にはならないだろうし。
厳密にはアイドルじゃないけど
練習生の時は結構華々しかったと思う。ダンスは上手くなかったけどみるみるうちに上達して、歌はもっとはっきりうまくなって。惜しいところでデビューできなかったけど、きっとどこかでこの子はアイドルになってくれるんだろう、と思ってた。初期の方に出たグッズも熱が高まったせいかかなり高値になってたけどメルカリで買って、もっと早く好きになればよかったな、デビューしたらアクスタが出るだろうから一緒に並べたいな、と思って日々ワクワクしていた。
しばらくしてその子がSNSを始めたという報せがあった。不穏な空気が流れた。しないって言ってたのにな。その子が発信するたびにあの時あんなに珍しくてありがたかった写真や文章の価値が下がっていく音がした。文章なんて顕著だった。口を開けば余計なことしか言わない。写真はただただずっと可愛かった。もちろんそんなSNS運用がうまくいくはずもなく瞬く間に炎上した。ダンスの上達よりも早かった気がする。アカウントが消えた時は嬉しかった。あぁ、炎上したけど誰かが拾ってくれたんだ、って。いやでもそれよりももう幻滅しないで済むんだ、という歪な安堵があった。この頃にはすっかりグッズの値段は下がっていた。
そのあと長くない時間が経って結局その子は夜の道に進んだことを知った。それからは救えない日々が続く。詳しくは言わないけどまたSNSを開設してアンチを煽ったり、偽物が出てきたりしてずっと振り回されっぱなしだった。なんで好きになったっけ、なんで好きじゃなくなれないんだろう。なんてのは毎日考えた。その子が好きだと言ったお菓子をみれば落ち込み、その子が好きだと言った動物をみれば涙すら出た。他のあぶれた練習生たちはほとんどデビューしていた。もうあの子にアイドルになって欲しいとは言わないけど、もう私をがっかりさせないで欲しい。私の人生を救ったままの一番星でいて欲しい。もうあなたの顔は見たくないのです。私は嫌いになれないから、お願いだから、お願いだからどうか伝説になって、SNSからは姿を消してください。もう付き合いきれないよ。でも仕方ないくらい大好きなんだ。
『新世界より』の未来の日本では、独身者は同性同士でセックスするのが普通だ
この世界の人々は超能力を持ち、ちょっと念じれば人を殺せてしまうほど強力
それにより大戦争が起きて人類は一時は絶滅寸前になり、もう犠牲が出ないよう全人類に「他殺禁止」の制約を植え付け他殺したら自分も自動的に死ぬようにしたりした
でも誤爆でうっかり殺してしまう可能性や制約を無効化する特殊存在などいるので、ガチガチに人を管理して不適格なら処刑もやむなし
「こっそり異性と恋愛しこっそり出産」なんて事態が起きたら「管理外の人間」が発生してしまうので、人口維持のための出産は必要だが、基本は同性セックス推奨
同性セックスの貞操観念もかなりゆるく、そこらへんで同性同士でいちゃこらしてる光景が見られる
主人公の女には昔から片想いしてるイケメンがおり実は両思いだが、イケメンは他の男とイチャコラしており、「男同士ならイチャコラできてずるい」と嫉妬しながらイケメンへの欲望を女同士のイチャコラで消化している
イケメンは本当は主人公のことが好きで恋人とのイチャコラはスキンシップでしかないが、恋人はイケメンを愛しており、イケメンに思われている主人公に嫉妬している
イケメンと恋人は野外セックスする際にポジショニング争いをするが、恋人の方が攻めになりたがりイケメンはやれやれとアナルを差し出している
主人公と恋人は、同じ男を愛した同士として、泣きながら互いを慰めあい、禁じられた婚前異性セックスをしてしまう
嫌なことがあったら同性セックスで解消解消!がまかりとおる世界だが、愛した男を失った悲しみをセックスでわかちあえる関係は互いしかいなかった
お互いに目の前の相手よりもイケメンのことを考えながら行為に臨んでいたが、次第に互いにはじめて感じる異性の肉体への興奮を抱いていく
このくだりは、普通にラブラブな男女が普通に愛し合ってセックスするよりもめちゃくちゃエロかった
男→男←女とか男→女←女とか、同性愛者を含めた三角関係だったところから始まり、真ん中の奴が死んだりしたせいで端っこ同士で結びついちゃう展開っていいよね
「重婚エンド」が伝説として語り継がれる少女漫画「The BBB」は、男→男←女から始まり、真ん中の男が二人とも好きだと言い出し、端っこの二人も一人の男を愛する同志としての情が芽生えて3人で幸せにやっていくエンドになる
「また妊娠した♪」「次はどっちの子かな?今の時期じゃわからん」「俺の子でもお前の子でも嬉しい」と語り合う最終回の光景はキチガイじみてるとしてトラウマを持つ読者もいたが、すごくエッチだよね
いろいろ悩んだ3人が「3人で幸せになっちゃういけないのかな、このままずっと…」と言い出して二人ずつとキスしあう展開は美しさすらあった
海辺のさびれた宿屋「ベンボー提督」亭に、ビリー・ボーンズという謎めいた大男が現れた。彼は顔に刀傷を持ち、大きな箱を抱えていた。宿屋に滞在する間、いつも片足の男を警戒していた。ある日、彼は宿屋の主人ホーキンズ少年に「片足の男に気をつけろ。4ペンス銀貨をやるから、片足の男が現れたらすぐ俺に知らせろ」と告げた。
ホーキンズ少年はビリーの忠告を心に刻んだ。ある夜、暗い風が吹き荒れる中、ホーキンズは宿屋の外で怪しい影を目撃した。それは片足の男らしき人物がちらりと見えた瞬間だった。すぐさまホーキンズはボーンズに知らせに行ったが、その時には、ビリーは宿屋から忽然と姿を消していた。
彼の残した箱の中には、古い島の地図が入っていた。その地図には、珍宝が隠されている島の場所が示されていた。少年は仲間とともに、伝説の珍宝を手に入れるために航海に出た。航海の途中、彼らはさまざまな困難に直面したが、友情と勇気で乗り越えた。
ついに、彼らは珍宝が隠された島にたどり着いた。しかし、先に到着していた片足の男とその一味が待ち伏せていた。ホーキンズとその仲間たちは知恵と勇気を振り絞って一味を撃退し、ついに珍宝を手に入れた。
この童話の教訓は、「真の冒険とは勇気と友達があれば乗り越えられる」ということだろう。
ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹.
増田は海底1万6000オールというタイトルの童話を知っているかな。
むかしむかし、深い海の底に「数え役満」という名の不思議な魚が住んでいました。この魚は、まるで麻雀の役満のような模様を持っており、海の中の伝説となっていました。誰もが数え役満に出会うことを夢見ていましたが、その存在を確認した者はいませんでした。
ある日、若い潜水士の麻雀がその伝説を追いかける旅に出ました。海の底でさまざまな冒険を通じて、麻雀は少しずつ数え役満への手がかりを得ていきました。彼の勇気と粘り強さは、海の生き物たちも讃えるほどでした。
深海の旅の末、麻雀はついに数え役満と対面しました。その美しさと存在感に圧倒されながら、麻雀は数え役満が海底全体の調和を保つ特別な力を持っていることを知ります。数え役満のおかげで、海の生態系は長い間繁栄を続けていたのです。
麻雀は数え役満を守ることを誓い、海の環境を大切にすることを海の仲間たちと約束しました。そして彼は数え役満の話を人々に伝えるため、地上に戻ることにしました。
この物語の教訓は、大切なものほど見えない場所にあり、思いやりと決意が必要であるということです。
ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹.
むかしむかし、カラブルという小さな村がありました。村は緑豊かな森に囲まれ、自然の恩恵を受けて平穏な暮らしを続けていました。しかし、ある日村の上空に奇妙な雲が現れ、その雲の出現とともに村の色が失われ、全てが灰色になってしまいました。
困惑する村人たちの中で、若い娘のリスカだけはどうにかして村に色を取り戻したいと考えました。彼女は村の賢者を訪ねて、どうすれば村の色を取り戻せるのか助言を求めます。賢者はリスカに、「森の奥深くに、虹の泉がある。その水を持ち帰れば、村は再び色を取り戻せるだろう」と告げました。
リスカは勇気を振り絞り、虹の泉を求めて森へと旅立ちます。彼女は旅の途中、さまざまな動物たちやかつて色を失った花々に出会い、それぞれの話を聞きながら友情を育んでいきました。リスカはそれらの出会いから、自分自身の思いやりや勇気を学び、一歩一歩泉へと近づいていきます。
ついにリスカは虹の泉を見つけ、その美しい水を瓶に詰めて村へ戻ります。村に帰ったリスカは、虹の水を村に振りかけました。すると村の色がゆっくりと戻り、村人たちの喜びの声が響きました。
増田はリップ・ヴァン・ウィングというタイトルの童話を知っているかな。
リップ・ヴァン・ウィングは、山に住む気まぐれな鳥でした。彼はいつも青空を自由に飛び回り、森の仲間たちにユーモラスでいたずら好きな性格で知られていました。しかし、リップは何かを決めるのが苦手で、よく夢中になっては本来やるべきことを忘れることが多かったのです。
ある日、リップは山の頂上にあるという伝説の「願いの風」を探しに行くことにしました。その風に乗ると、心から願ったことが何でもかなうとされています。旅の途中でリップは、勇敢で賢明なウサギのスカイや、少し怖がりだが心優しいリスのノットと出会い、一緒に冒険をすることになりました。
道中さまざまな困難に直面しながらも、仲間たちは互いに助け合いながら、ついに山の頂上にたどり着きます。そこでリップは、「願いの風」に心を開き、自分が本当に願うことは大好きな仲間たちとの友情を大切にすることだと気づきます。彼は「願いの風」に全員が幸せであることを願い、それが仲間たちを再び森に送り届けるのです。
友達が、親戚の中学生の子(♀️)に推理小説をプレゼントしたいが、どんなのをあげたらいいだろうか、と言っていたのでオタク特有のおせっかい精神でプレゼンした。プレゼンを見るのが数人だけというのは増田の自己顕示欲が我慢できなかったのでここに放流しておく。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆ |
それぞれ〈古典部〉シリーズと〈小市民〉シリーズの第一作。特に前者はもともとラノベっぽい感じで出てたので、中学生の子にも読みやすいと思う。すごくすごいオススメ。もしも未読ならこの機会に読もう(提案)。ただ、このレベルの有名作だと別に大人が買い与えずとも勝手に触れるだろうから、お前としてはもうちょいマニアックな作品のオススメに徹した方がいいという戦略的判断も成り立つので難しいところ(あげる意義が低いというのはそういう意味)。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
裏染天馬シリーズの第一作。自堕落アニオタの高校生が殺人事件の謎をロジカルに解決していく作品で、親戚ちゃんがクリスティ読んだならいけるはず。たぶん。読者への挑戦が挟まるタイプの作品です。既刊は長編3冊+短編集1冊で、人気はあるはずなんだが続きが出ないんだよな……
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
〈図書委員〉シリーズ第一作。ビターな青春学園ミステリ。〈古典部〉や〈小市民〉と同じく日常の謎ものではあるんだけどもビターさは本作の方が上。親戚ちゃんにBLの素質があるならハマれると思う。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
1巻からリアタイで読んでたシリーズ(完結済み)の第一作。高校を舞台にした学園ミステリで、何というか特徴的な文体と叙述トリックに定評がある作家さんです。個人的には結構好きだが、割と人を選ぶ方だと思うので、親戚ちゃんにハマるかどうかは不明。似鳥鶏、当たり外れが激しくてな……。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆ | ☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
文学少女シリーズ第一作。俺ら世代にとっては超懐かしいやつで、ここから往年の名作ラノベ沼に沈めよう(提案)。なお電子では普通に買えるんだが物理で手に入るかは不明。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
リアル中学生にこれ読ませるの、人生ねじまげ罪とか何かそんな感じの犯罪になるんじゃないだろうか。積極的にねじまげていきましょう(木亥火暴)。親戚ちゃんが西尾維新語録で喋るようになったときの責任は負えません(予防線)。ま、戯言だけどね。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
美波の事件簿シリーズの第一作。もともとラノベレーベルから出てたので読みやすいと思う。アルバイトに明け暮れる女子高生の主人公が殺人事件とかに遭遇して江戸っ子&お嬢様という親友2人+ほのかに思いを寄せる口が悪い探偵役の男の子といっしょに事件に向き合っていくやつで、キャラ読みのポテンシャルは高い。既刊は3冊だけど、エタったのか打ち切りなのか……という感じ。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆ | ☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
リリカルな青春ミステリ。中高生には刺さるのでは……と思うのだけれどこれはオッサンの妄想かもしれん。同じ作者の『春待ちの姫君たち』も傑作なんだけど物理本だと手に入れにくいのよな~~~~~。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
華文ミステリの傑作。中国の高校で起きた殺人事件を女子高生がロジカルに解決していく、タイトル通りの切なさに満ちた良い青春ミステリです。やっぱこのへんの(中学生にとっては)高くて買いづらいところを買い与えてミステリ沼にハマっていただくというのがですね……
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
〈館四重奏〉シリーズの第一作。みんな大好き洋館クローズドサークルが次々と味わえてお得。『黄土館の殺人』は察しの悪いワイでも途中で「あっこの犯人と◯◯って△△なんだな」って気づけたんだけど探偵役がそこに気づかなかったのはちょっと「おい!w」となった。個人的には『蒼海館の殺人』がいちばん好き。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ |
今度アニメ化するやつ。キャラが立ってる医療ミステリで面白いよ!
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ |
古本屋の女店主が古書にまつわる謎を解決していくやつで、面白いんだけどメインヒロインがメガネ巨乳黒髪ロング人見知りという男の妄想を煮詰めた感じのキャラ(最高)なので親戚ちゃんに刺さるかどうかはわからないですね……ちな、いったん完結したけども、いまは主人公とメインヒロインの娘が主人公の新シリーズが始まってます。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ |
江神二郎シリーズ第一作。ここから『孤島パズル』『双頭の悪魔』『女王国の城』と続きます。大学の新入生有栖川有栖(♂️)がサークルの先輩の江神二郎といっしょに巻き込まれた事件を解き明かしていくやつで、本格ミステリとしての完成度がめちゃめちゃ高い。このシリーズはマジでオススメなので親戚ちゃん抜きにしても読んでほしい。『双頭の悪魔』が最高傑作です。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ |
火村英生シリーズ第一作。この作品自体は(もちろん面白いとはいえ)そこまで超傑作! ってわけじゃないんだけど、ここからはじまる火村シリーズ(長編だけで12作、ほかに短編集いろいろ)は34歳の大学助教授火村英生とミステリ作家有栖川有栖(♂️)がタッグを組んで事件を解決していく人気シリーズなので、ミステリ界の話題にキャッチアップできるという意味でつよい。江神シリーズと違ってミステリとしての当たり外れは激しいんだけどキャラ読みできる度ではこっちの方が上です。親戚ちゃんにBLの素質があるならハマれると思う。たしか角川ビーンズ文庫から新装版で出てたのでそっちをプレゼントするのもいいかも。ちな名探偵コナンとか金田一少年みたいに登場人物の年齢は変わってないけど時代背景が移り変わるやつな(江神シリーズの方は1990年頃で固定なんだけど)。
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ |
よねぽの長編だとこのへんが面白くてオススメです。ミステリとしての完成度は『折れた竜骨』がいちばん上なんだけど、リリカルさ・切なさでいうと『さよなら妖精』。『折れた竜骨』『インシテミル』『犬はどこだ』は単品だけど、『さよなら妖精』は〈ベルーフ〉シリーズ(『王とサーカス』『真実の10メートル手前』)の前日譚になってる(もちろん単体でもじゅうぶんに読めます)。『さよなら妖精』『折れた竜骨』はヨーロッパの歴史についての勉強にもなるよ!(学校の成績が良くなるとは言ってない)
面白さ | 入手の容易さ | 中学生向け | あげる意義 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ |
日本ミステリ史上非常に重要な作品で、あの伝説の一行から新本格が始まった衝撃を親戚ちゃんにもぜひ味わってほしいなぁというお気持ち。