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はてなキーワード: ナンとは

2026-05-09

はじめてのヘアサロン

今まで1000円カットで「スポーツ刈りで!」しか言ってこなかった人間が、今日、はじめてヘアサロンに行った。

ことの発端は先月のこと。5月半ばに開催される某フェスにて自分の「推し」と話す機会を得てしまたから。

まさか当たるとは思ってなかった。実際、彼女は超がつくほど人気の人。

TLには落選したとの声が無限にあったのに、まさか自分は前回(4年前)から連続当選

ほんとうに、まじか・・・・・・・・・・・

 

私の中の「推し」の概念は付き合いたいとか、自分を見てほしいとかではなく、

敬愛というか、生き方の指針というちょっと離れた価値観を持ってる気がする。

から、直接触れたいとかはあんまり思ってなかった。(推し恋愛とかあんまり興味がないみたいな話をしてた)

けど、実際に会うのだから友達みたいなラフさではなく、尊敬していますよという誠意を見せるためにそれなりの身なりをしないといけないな…と思い今回このように決めた。

 

準備は…とくにしていない。なんか髪型とかあらかじめ決めておいた方がいいかな、とか思ったけどなーんも美的感覚がないからよくわかんなかった。

 

当日。時間通りに店に入る。雰囲気は明るい感じで嗅いだことのない匂いだった。

荷物を預かりますと言われ、荷物差し出す。VIP待遇すぎるな、ってその行動だけでも思ってしまった。

 

最初アンケートを書いた。個人情報普通に書いたのち、髪の話がいっぱい書いてあった。

髪のセットはどのくらい時間がかかりますかと聞かれ、2、3分から20分くらいまで書いてあったので世の中の人間は髪に結構注意してるんだな…って気持ちになった。

あとは髪のイメージとか書いてあったけど、とりあえずで書いた。

 

自分担当理容師さんは同年代ちょっと上くらいの穏やかで性格があってそうな人だった。ちょっと安心感あった。

最初ちょっとお話した。

自分の横に座ってたので、鏡を見るべきなのか横に座っている理容師さんを見るべきなのかわからなかった。

話をしたときは、まったく美容院に行ったことがないこと、いろいろお試しでやってみたいとかそういう話をした。

けど、なんもわからないし、美的感覚もクソもなかったのでとりあえず紹介してもらったやつにした。

普段は1か月で髪を切ってたんだけど、3か月も伸ばしてたので「これだったらいろいろいけるだろ」って思ったら「ちょっと短いですね…」って言われた。

けっこう髪の毛はむしむしするレベルだったのに、これだけで短いなんて言われたので世の中の人間、ずっと頭むしむししてて大変なのかなって気持ちになった。

もちろん髪質とかあるんだろうけど。たぶん。

そんなこんなでどうにか決めてもらった。なんとなくの雰囲気だけで決めた。

 

最初シャンプーした。めっちゃあたまもみもみしてもらった。てか最初にやるんだ、シャンプー…どうせ切るのに。

あと、あおむけだったんだけど顔を隠すなぞの紙もかぶせてもらった。最初はなぜって思ったけどよく考えたら顔に水がかからないためか。

いっつも自分頭皮に脂がたまらないためにわしゃわしゃしてたのに、めっちゃ髪の毛を洗ってた。また、なんかぽふんぽふんしてた。何か理由があるのかはわかんないけど。

 

次に、髪のカットをした。

ガウンを上からかけられるかと思いきや、手を入れることができますと言われたので、ガウンに腕を通した。

いままで手を出せないからかゆくてもずっとがまんしてたのに、手が自由に動かせるのが新鮮だった。

最初は下を向いたり寝てたりしてたから無言で進んでいった。

会話デッキとかちょっと用意してたのに。

趣味VTuberという推しコンテンツの視聴…ではなくカフェ巡り。仕事は本当のことを言うと若干説明が難しくなってしまうので、事務職をしてます…とか。

というか、バリカンじゃなくって髪の毛でちょきちょき進んでいくのが心地よかった。

いっつも2次元的に頭を丸くする髪型だったのに、全体的にまとまりを持ちながらも複雑な髪型を作り上げていくの、大変だなぁと思いながら見てた。

というか、芸術の域だなって思った。見た目、大切。

いったん完成して見たら、めっちゃ髪がふわっとしてた。自分の髪ってずっとぎゅうぎゅう詰めだったんだけど、想像以上にふわふわしてた。こんなに変わるんだ、って思った。

 

仕上げのタイミングで、髪のメンテナンスの方法をいろいろ教えてもらった。ワックスはこんなかんじでぺたぺた塗るのよ~みたいな話。

あとは雑談ちょっとした。都会のスーパーきらきらしてるんだとか、満員電車メンタルがやられるとか都会にまつわる変な話をした。

ともかく、コツを教えてもらったし初心者にもやりやすそうな気がした。

 

これでお値段としていつもの2.5倍くらいのおねだんだった。すべてが新鮮に思える体験をしてこの値段なら安いなって思った。

店員さんも思ったより優しかったし、全然通えるなって思った。

 

店を出た後は、頭の感覚をずっと確かめてた。

髪の毛を立ててるので、めっちゃふわふわしてる感覚で、頭を実際に触ってみるとべたべたでつんつんしてるなとか。

頭に一切興味を示さなかった自分が、髪の毛を本当に変えてもらったんだって実感してた。

 

帰り際、服も買った。前に推しお話ししたときに「トレンドカラーをしっかり押さえてるね」って言われたので、

今回もトレンドを見ながらシンプルな服を買った。オタクイベントなので、フォーマルすぎると目立つので、若干カジュアルめに。

あとは何をお話しするのか、残りの期間で固めます

 

新しい経験だったけど、思ったよりよかったです。ヘアサロン

2026-05-08

中核派の矢嶋尋について

率直にいうと、せっかくの女性戦士なのに学歴が低いのでカッコよさに欠ける。過激派トップなんざ学歴で箔をつけてナンボじゃん?こんなに賢いのに反政府活動に身を投じるのか?!暴走族ヤクザの頭が高学歴みたいなやつ。なのでボツかなぁ..。もったいな。

2026-05-07

昇格を目指さないことにした

よくZ世代文脈で言われる「責任業務負荷を負いたくない」というよりかは、

会社が言う単純で直線的なキャリアパス(誰しもが管理職を目指す)は自分には何か違う気がしていて、

専門性を極めたくて、PM/PLの経験もしたいけど、プロジェクトを回すためのマネジメントはやりたいし、やってるけど、

課長とか部長の勤怠管理目標管理まではしたくない。

 

でも、会社としては、平、係長課長部長になるという、誰しもが目指すべきというキャリアモデルがあって、そのレールに乗れない。乗りたくない。

上司も「男は稼いでナンボ」という価値観で、合わん。

妻は違う。ていうか、妻のほうが俺より稼いでる。

 

上司に対する不信感はある

・妻と妊活をしていて今はプライベートを優先したい

妊活のことも上司に話しているが仕事はどんどん増やされる(担当領域が増えた)

36協定上限超を3ヶ月連続した(年間上限も超えたらしい)

・ここ1年、残業時間が毎月30時間

業務量の多さは週報に書いてるが上司は見てないっぽい

キャパオーバーを訴えているが認めてくれない

・何がどれだけの時間がかかり、それをどれだけ抱えているのか定量的に分かる資料作成して見せないと納得できないとのこと

ぶっちゃけ、忙しすぎて作る暇がない。というか、情シス保守仕事定型的ではなく、必要工数を事前に提示するのが難しい(というのが俺の今の感想

 

どないしたらいいんやろな。

妻に昇格したくない件を伝えたら「全然いいと思うよ」「同僚はそういう人多いよ」、無理して目指さなくていいよ、と。

良い奥さんやな。

 

ま、わい、仕事できないんやろうな。

 

あと、昇格を目指したくないと思った理由がもう1つあって、それが人事の裏事情人事部の仲いい同僚が教えてくれるなど、色々調べて分かった。

昇格は試験合格でなれるのだけど、筆記試験面接試験とあって、点数だけで純粋評価されるというのが上司説明だったが、実は違う。

・人事評価も影響して、B(標準的)よりはA(良好)、S(すごく良好)の人が昇格する

(分からなくはないが、事前に言えとも思う。上司説明では人事評価はB以上であれば全員横並びという説明だった)

担当部署役員の推薦が大事

合格者を比較する受験者一覧表には「最終学歴」が大きく記載されている

受験回数も記載されている

・点数が僅差の時は当該部署役員確認の上決められる

 

話違うじゃんって。

もちろん、コンプライアンス通報したよ。

時間無駄にさせられたのが一番嫌だった。騙されたって思った。

 

他の同僚より担当業務多いのに。

頑張って何になるんだろう。

転職したいけど、気持ちがなあ。今の状態では。

 

だけど、昇格できない自分が惨めで悲しい。

わい、こんな人間だったんやな。

申し訳ない気持ちがある。

2026-05-02

[]5月2日

ご飯

朝:なし。昼:1軒目(なめろう刺身イカビール(いっぱい))。2件目(ジャーマンポテトバターパンサラミビール(いっぱい))。夜:なし。間食:なし。

調子

むきゅー。はややー。お仕事は9連休の1日目で休み

居酒屋で飲んでたら、隣に座った85歳のおばあちゃんに逆ナンされた。

どこすかビールをつがれて延々と飲んでいた。

そのまま2件目に行き、そこでもお酒を飲み続け、ベロベロになった。

85歳のおばあちゃんなのに、僕より酒を飲んでいた気がする。

あと、普通に股間を触ってくるタイプのおばあちゃんだった。

流石に連休初日に起こるイベントとして面白すぎた。

今は二日酔い気持ち悪いです。

グランブルーファンタジー

無料ガチャからハデスが出てくれて230にできた。

神石の進捗は、火水土風が210、光が220、闇が230。

今は「すべての投資」をやめるとき、2026年は「投資は死んだ」と言われる「歴史的な年」になる

煽情的タイトルだが、これは間違いなく歴史的テーマだ。

本来ゴールド資産防衛的な意味合いが強かったが、ボラティリティが大きすぎて投機的になり、本来役割を果たせなくなった。

代替案として銀やプラチナがあったが、今ではこちらも投機的な資金流入してしまっている。

さらに下層にはミームコインがあるが、ドミナンスの高いビットコインなどが安定的になった反面、アルトコイン価値は下がり続け、二極化が進んでいる。

格差が拡大した結果、投資世界では金余りが酷くなり、不換紙幣推しに会うための握手券ぐらいの価値になってしまっている。

石油王が、今日ゴールドを買おうと言えば金が上がる。明日は銀にしようと思えば次の日に銀が上がる。それは従来の投資とは全く違うロジックで動いている。

今までなら、この状況は正にチューリップバブルだが、石油王が一夜にして一文無しにでもならない限り、バブル継続される。

石油王渋沢栄一を大量にコレクションしたいと思わない限り円安は続くが、安定した別の資産は見当たらない。

何年も前にゴールドを購入して保有する日本人はいても、価格が高騰した今のゴールド高値で買い集められる日本人は少ない。

では、どうするか。短期間で10倍にはならずとも、波が引いた時に価値が残っているものが本物だ。

2026-04-30

東京は最高だ

田舎暮らし東京住み

になった者だが

今日催事でぴぃすのかき氷を食べて

ジョンナンミミョンガのパンを買って食べたんだけども

めちゃくちゃ幸せ気持ちになったなぁ

数年前にぴぃすのお店行ったら行列長過ぎて、お店にはいるの断念したんだけども

今日は午前中にイベントに行ったからかぜんぜん待たずに座席に座らせてもらった

かき氷フワフワで美味しかった

これがぴぃすの味なのかと経験できた

ジョンナンミミョンガのパンYouTuberが食べてる動画を見て、食べてみたいなーとずっと思ってて

実際に食べてみたらめちゃくちゃ美味しかった

私好みの味!!

パンっていうけど、小麦粉は使われてなくて米粉が使われてて餅スイーツ

パン感はない

ジョンナンミミョンガはまた行きたい!!

あの味はものすごく好き!!

私は自分のことミーハーだなぁと思うけども

そういう話題食べ物を食べる経験が、私にとってはめちゃくちゃ幸せで、東京に住んでて本当に幸せだと思う

2026-04-27

ワロタ

めちゃくちゃ面白いじゃねぇか

https://anond.hatelabo.jp/20160209055535#

2016-02-09

福神漬けトリオ解消だ」

ライス「どうしたどうした」

カレー理由を聞かせてよ」

福神漬け「対等じゃねえんだよ、俺たちの関係性が」

ライス「いやー、そんなことないよ」

カレー「大局的に見れば、私たちは別々の料理なわけだし、そんなこと言い出したらお互いさまじゃん」

福神漬け「この前ライブやったとき野次が忘れられねえよ。『福神漬けいらないよ』~、『らっきょうは~?』って」

ライス「僕だってナン出せよ』っていわれた」

カレー「でも好みがあるんだから、そんなこと気にしてられないよ」

福神漬け「でも、お前らはこのトリオじゃなくてもやっていけるだろ。なんなら一人でもやっていける。俺にはないんだよ」

ライス「ま、マネージメント次第じゃないかな」

福神漬け「……ッハ! いいよな、寝ながらでも他の相方候補たちから引く手数多なお前らはよ」

カレー「そんな言い方……」

福神漬け「いいか、俺はお前たちのために生まれてきたわけじゃない」

カレー「それくらいは分かるよ」

福神漬け「でも世間はそう見てくれない。それが俺は嫌なんだ」

ライス「(……カレー用に作られてると思ってた)」

福神漬け「だから解散だ。俺はこの界隈から消える」

ライス「やめてどうすんだよ」

福神漬け漬物界隈に戻るさ」

カレー「それこそ無茶よ! 生き残れるわけないわ」

福神漬け「ああ、本望さ。少なくとも、お前らの数多ある組み合わせの一つでいるよりはな」

ライス「そんなに僕たちが嫌いなのかよ!」

福神漬け「そうじゃねえ。でもライスカレーも、もう残ってねえじゃねえか」

余った福神漬け単品を黙々と食べながら、こんなことを考えていた。

虚しすぎる……。

Permalink | 記事への反応(3) |

05:55

anond:20260426225709

カルトしか見えんよね

Xで必死になろうは売れてるって連中見たら

ここや2chの市況板やヤフコメファインナン掲示板ではお見取り状態株価下がってる某出版社を景気がいい!とか叫んでて

マジでもう宗教なんだなって

2026-04-23

お伽草紙

太宰治


「あ、鳴つた。」

 と言つて、父はペンを置いて立ち上る。警報くらゐでは立ち上らぬのだが、高射砲が鳴り出すと、仕事をやめて、五歳の女の子に防空頭巾かぶせ、これを抱きかかへて防空壕にはひる。既に、母は二歳の男の子を背負つて壕の奥にうずくまつてゐる。

「近いやうだね。」

「ええ。どうも、この壕は窮屈で。」

「さうかね。」と父は不満さうに、「しかし、これくらゐで、ちやうどいいのだよ。あまり深いと生埋めの危険がある。」

「でも、もすこし広くしてもいいでせう。」

「うむ、まあ、さうだが、いまは土が凍つて固くなつてゐから掘るのが困難だ。そのうちに、」などあいまいな事を言つて、母をだまらせ、ラジオの防空情報に耳を澄ます

 母の苦情が一段落すると、こんどは、五歳の女の子が、もう壕から出ませう、と主張しはじめる。これをなだめる唯一の手段絵本だ。桃太郎、カチカチ山、舌切雀、瘤取り、浦島さんなど、父は子供に読んで聞かせる。

 この父は服装もまづしく、容貌も愚なるに似てゐるが、しかし、元来ただものでないのである物語創作するといふまことに奇異なる術を体得してゐる男なのだ

 ムカシ ムカシノオ話ヨ

 などと、間まの抜けたやうな妙な声で絵本を読んでやりながらも、その胸中には、またおのづから別個の物語が※(「酉+榲のつくり」、第3水準1-92-88)醸せられてゐるのである

[#改頁]

瘤取り

ムカシ ムカシノオ話ヨ

ミギノ ホホニ ジヤマツケナ

コブヲ モツテル オヂイサン

 このお爺さんは、四国阿波剣山のふもとに住んでゐたのである。(といふやうな気がするだけの事で、別に典拠があるわけではない。もともと、この瘤取りの話は、宇治拾遺物語から発してゐものらしいが、防空壕の中で、あれこれ原典を詮議する事は不可能である。この瘤取りの話に限らず、次に展開して見ようと思ふ浦島さんの話でも、まづ日本書紀にその事実がちやんと記載せられてゐるし、また万葉にも浦島を詠じた長歌があり、そのほか、丹後風土記やら本朝神仙伝などといふものに依つても、それらしいものが伝へられてゐるやうだし、また、つい最近於いては鴎外の戯曲があるし、逍遥などもこの物語舞曲にした事は無かつたかしら、とにかく、能楽歌舞伎芸者の手踊りに到るまで、この浦島さんの登場はおびただしい。私には、読んだ本をすぐ人にやつたり、また売り払つたりする癖があるので、蔵書といふやうなものは昔から持つた事が無い。それで、こんな時に、おぼろげな記憶をたよつて、むかし読んだ筈の本を捜しに歩かなければならぬはめに立ち到るのであるが、いまは、それもむづかしいだらう。私は、いま、壕の中にしやがんでゐるのである。さうして、私の膝の上には、一冊の絵本がひろげられてゐるだけなのである。私はいまは、物語の考証はあきらめて、ただ自分ひとりの空想を繰りひろげるにとどめなければならぬだらう。いや、かへつてそのはうが、活き活きして面白いお話が出来上るかも知れぬ。などと、負け惜しみに似たやうな自問自答をして、さて、その父なる奇妙の人物は、

ムカシ ムカシノオ話ヨ

 と壕の片隅に於いて絵本を読みながら、その絵本物語と全く別個の新しい物語を胸中に描き出す。)

 このお爺さんは、お酒を、とても好きなのである。酒飲みといふものは、その家庭に於いて、たいてい孤独ものである孤独から酒を飲むのか、酒を飲むから家の者たちにきらはれて自然孤独の形になるのか、それはおそらく、両の掌をぽんと撃ち合せていづれの掌が鳴つたかを決定しようとするやうな、キザな穿鑿に終るだけの事であらう。とにかく、このお爺さんは、家庭に在つては、つねに浮かぬ顔をしてゐるのである。と言つても、このお爺さんの家庭は、別に悪い家庭では無いのである。お婆さんは健在である。もはや七十歳ちかいけれども、このお婆さんは、腰もまがらず、眼許も涼しい。昔は、なかなかの美人であつたさうである若いから無口であつて、ただ、まじめに家事にいそしんでゐる。

「もう、春だねえ。桜が咲いた。」とお爺さんがはしやいでも、

「さうですか。」と興の無いやうな返辞をして、「ちよつと、どいて下さい。ここを、お掃除しまから。」と言ふ。

 お爺さんは浮かぬ顔になる。

 また、このお爺さんには息子がひとりあつて、もうすでに四十ちかくになつてゐるが、これがまた世に珍しいくらゐの品行方正、酒も飲まず煙草も吸はず、どころか、笑はず怒らず、よろこばず、ただ黙々と野良仕事、近所近辺の人々もこれを畏敬せざるはなく、阿波聖人の名が高く、妻をめとらず鬚を剃らず、ほとんど木石ではないかと疑はれるくらゐ、結局、このお爺さんの家庭は、実に立派な家庭、と言はざるを得ない種類のものであつた。

 けれども、お爺さんは、何だか浮かぬ気持である。さうして、家族の者たちに遠慮しながらも、どうしてもお酒を飲まざるを得ないやうな気持になるのであるしかし、うちで飲んでは、いつそう浮かぬ気持になるばかりであつた。お婆さんも、また息子の阿波聖人も、お爺さんがお酒を飲んだつて、別にそれを叱りはしない。お爺さんが、ちびちび晩酌をやつてゐる傍で、黙つてごはんを食べてゐる。

「時に、なんだね、」とお爺さんは少し酔つて来ると話相手が欲しくなり、つまらぬ事を言ひ出す。「いよいよ、春になつたね。燕も来た。」

 言はなくたつていい事である

 お婆さんも息子も、黙つてゐる。

「春宵一刻、価千金、か。」と、また、言はなくてもいい事を呟いてみる。

「ごちそうさまでござりました。」と阿波聖人は、ごはんをすまして、お膳に向ひうやうやしく一礼して立つ。

「そろそろ、私もごはんにしよう。」とお爺さんは、悲しげに盃を伏せる。

 うちでお酒を飲むと、たいていそんな工合ひである

アルヒ アサカラ ヨイテンキ

ヤマヘ ユキマス シバカリ

 このお爺さんの楽しみは、お天気のよい日、腰に一瓢をさげて、剣山にのぼり、たきぎを拾ひ集める事である。いい加減、たきぎ拾ひに疲れると、岩上に大あぐらをかき、えへん! と偉さうに咳ばらひを一つして、

「よい眺めぢやなう。」

 と言ひ、それから、おもむろに腰の瓢のお酒を飲む。実に、楽しさうな顔をしてゐる。うちにゐる時とは別人の観がある。ただ変らないのは、右の頬の大きい瘤くらゐのものである。この瘤は、いまから二十年ほど前、お爺さんが五十の坂を越した年の秋、右の頬がへんに暖くなつて、むずかゆく、そのうちに頬が少しづつふくらみ、撫でさすつてゐると、いよいよ大きくなつて、お爺さんは淋しさうに笑ひ、

「こりや、いい孫が出来た。」と言つたが、息子の聖人は頗るまじめに、

「頬から子供が生れる事はござりません。」と興覚めた事を言ひ、また、お婆さんも、

いのちにかかはるものではないでせうね。」と、にこりともせず一言、尋ねただけで、それ以上、その瘤に対して何の関心も示してくれない。かへつて、近所の人が、同情して、どういふわけでそんな瘤が出来たのでせうね、痛みませんか、さぞやジヤマツケでせうね、などとお見舞ひの言葉を述べる。しかし、お爺さんは、笑つてかぶりを振る。ジヤマツケどころか、お爺さんは、いまは、この瘤を本当に、自分可愛い孫のやうに思ひ、自分孤独を慰めてくれる唯一の相手として、朝起きて顔を洗ふ時にも、特別にていねいにこの瘤に清水をかけて洗ひ清めてゐるのであるけふのやうに、山でひとりで、お酒を飲んで御機嫌の時には、この瘤は殊にも、お爺さんに無くてかなはぬ恰好の話相手である。お爺さんは岩の上に大あぐらをかき、瓢のお酒を飲みながら、頬の瘤を撫で、

「なあに、こはい事なんか無いさ。遠慮には及びませぬて。人間すべからく酔ふべしぢや。まじめにも、程度がありますよ。阿波聖人とは恐れいる。お見それ申しましたよ。偉いんだつてねえ。」など、誰やらの悪口を瘤に囁き、さうして、えへん! と高く咳ばらひをするのである

ハカニ クラク ナリマシタ

カゼガ ゴウゴウ フイテキテ

メモ ザアザア フリマシタ

 春の夕立ちは、珍しい。しかし、剣山ほどの高い山に於いては、このやうな天候の異変も、しばしばあると思はなければなるまい。山は雨のために白く煙り、雉、山鳥があちこちから、ぱつぱつと飛び立つて矢のやうに早く、雨を避けようとして林の中に逃げ込む。お爺さんは、あわてず、にこにこして、

「この瘤が、雨に打たれてヒンヤリするのも悪くないわい。」

 と言ひ、なほもしばらく岩の上にあぐらをかいたまま、雨の景色を眺めてゐたが、雨はいよいよ強くなり、いつかうに止みさうにも見えないので、

「こりや、どうも、ヒンヤリしすぎて寒くなつた。」と言つて立ち上り、大きいくしやみを一つして、それから拾ひ集めた柴を背負ひ、こそこそと林の中に這入つて行く。林の中は、雨宿りの鳥獣で大混雑である

はい、ごめんよ。ちよつと、ごめんよ。」

 とお爺さんは、猿や兎や山鳩に、いちいち上機嫌で挨拶して林の奥に進み、山桜大木の根もとが広い虚うろになつてゐるのに潜り込んで、

「やあ、これはいい座敷だ。どうです、みなさんも、」と兎たちに呼びかけ、「この座敷には偉いお婆さんも聖人もゐませんから、どうか、遠慮なく、どうぞ。」などと、ひどくはしやいで、そのうちに、すうすう小さい鼾をかいて寝てしまつた。酒飲みといふものは酔つてつまらぬ事も言ふけれど、しかし、たいていは、このやうに罪の無いものである

ユフダチ ヤムノヲ マツウチニ

ツカレガ デタカ オヂイサン

イツカ グツスリ ネムリマ

オヤマハ ハレテ クモモナ

アカルイ ツキヨニ ナリマシタ

 この月は、春の下弦の月である。浅みどり、とでもいふのか、水のやうな空に、その月が浮び、林の中にも月影が、松葉のやうに一ぱいこぼれ落ちてゐる。しかし、お爺さんは、まだすやすや眠つてゐる。蝙蝠が、はたはたと木の虚うろから飛んで出た。お爺さんは、ふと眼をさまし、もう夜になつてゐるので驚き、

「これは、いけない。」

 と言ひ、すぐ眼の前に浮ぶのは、あのまじめなお婆さんの顔と、おごそかな聖人の顔で、ああ、これは、とんだ事になつた、あの人たちは未だ私を叱つた事は無いけれども、しかし、どうも、こんなにおそく帰つたのでは、どうも気まづい事になりさうだ、えい、お酒はもう無いか、と瓢を振れば、底に幽かにピチヤピチヤといふ音がする。

「あるわい。」と、にはかに勢ひづいて、一滴のこさず飲みほして、ほろりと酔ひ、「や、月が出てゐる。春宵一刻、――」などと、つまらぬ事を呟きながら木の虚うろから這ひ出ると、

オヤ ナンデセウ サワグコヱ

ミレバ フシギダ ユメデシヨカ

 といふ事になるのである

 見よ。林の奥の草原に、この世のものとも思へぬ不可思議光景が展開されてゐるのである。鬼、といふものは、どんなものだか、私は知らない。見た事が無いかである。幼少の頃から、その絵姿には、うんざりするくらゐたくさんお目にかかつて来たが、その実物に面接するの光栄には未だ浴してゐないのである。鬼にも、いろいろの種類があるらしい。××××鬼、××××鬼、などと憎むべきものを鬼と呼ぶところから見ても、これはとにかく醜悪性格を有する生き物らしいと思つてゐると、また一方に於いては、文壇鬼才何某先生の傑作、などといふ文句新聞新刊書案内欄に出てゐたりするので、まごついてしまふ。まさか、その何某先生が鬼のやうな醜悪の才能を持つてゐるといふ事実暴露し、以て世人に警告を発するつもりで、その案内欄に鬼才などといふ怪しむべき奇妙な言葉使用したのでもあるまい。甚だしきに到つては、文学の鬼、などといふ、ぶしつけな、ひどい言葉を何某先生に捧げたりしてゐて、これではいくら何でも、その何某先生も御立腹なさるだらうと思ふと、また、さうでもないらしく、その何某先生は、そんな失礼千万醜悪綽名をつけられても、まんざらでないらしく、御自身ひそかにその奇怪の称号を許容してゐるらしいといふ噂などを聞いて、迂愚の私は、いよいよ戸惑ふばかりである。あの、虎の皮のふんどしをした赤つらの、さうしてぶざいくな鉄の棒みたいなものを持つた鬼が、もろもろの芸術の神であるとは、どうしても私には考へられないのである鬼才だの、文学の鬼だのといふ難解な言葉は、あまり使用しないはうがいいのではあるまいか、とかねてから愚案してゐた次第であるが、しかし、それは私の見聞の狭い故であつて、鬼にも、いろいろの種類があるのかも知れない。このへんで、日本百科辞典でも、ちよつと覗いてみると、私もたちまち老幼婦女子の尊敬の的たる博学の士に一変して、(世の物識りといふものは、たいていそんなものである)しさいらしい顔をして、鬼に就いて縷々千万言を開陳できるのでもあらうが、生憎と私は壕の中にしやがんで、さうして膝の上には、子供絵本が一冊ひろげられてあるきりなのである。私は、ただこの絵本の絵に依つて、論断せざるを得ないのである

 見よ。林の奥の、やや広い草原に、異形の物が十数人、と言ふのか、十数匹と言ふのか、とにかく、まぎれもない虎の皮のふんどしをした、あの、赤い巨大の生き物が、円陣を作つて坐り、月下の宴のさいちゆうである

 お爺さん、はじめは、ぎよつとしたが、しかし、お酒飲みといふものは、お酒を飲んでゐない時には意気地が無くてからきし駄目でも、酔つてゐる時には、かへつて衆にすぐれて度胸のいいところなど、見せてくれるものである。お爺さんは、いまは、ほろ酔ひである。かの厳粛なるお婆さんをも、また品行方正の聖人をも、なに恐れんやといふやうなかなりの勇者になつてゐるのである。眼前の異様の風景に接して、腰を抜かすなどといふ醜態を示す事は無かつた。虚うろから出た四つ這ひの形のままで、前方の怪しい酒宴のさまを熟視し、

「気持よささうに、酔つてゐる。」とつぶやき、さうして何だか、胸の奥底から、妙なよろこばしさが湧いて出て来た。お酒飲みといふものは、よそのものたちが酔つてゐるのを見ても、一種のよろこばしさを覚えるものらしい。所謂利己主義者ではないのであらう。つまり隣家の仕合せに対して乾盃を挙げるといふやうな博愛心に似たものを持つてゐるのかも知れない。自分も酔ひたいが、隣人もまた、共に楽しく酔つてくれたら、そのよろこびは倍加するもののやうである。お爺さんだつて、知つてゐる。眼前の、その、人とも動物もつかぬ赤い巨大の生き物が、鬼といふおそろしい種族のものであるといふ事は、直覚してゐる。虎の皮のふんどし一つに依つても、それは間違ひの無い事だ。しかし、その鬼どもは、いま機嫌よく酔つてゐる。お爺さんも酔つてゐる。これは、どうしても、親和の感の起らざるを得ないところだ。お爺さんは、四つ這ひの形のままで、なほもよく月下の異様の酒宴を眺める。鬼、と言つても、この眼前の鬼どもは、××××鬼、××××鬼などの如く、佞悪の性質を有してゐ種族のものでは無く、顔こそ赤くおそろしげではあるが、ひどく陽気で無邪気な鬼のやうだ、とお爺さんは見てとつた。お爺さんのこの判定は、だいたいに於いて的中してゐた。つまり、この鬼どもは、剣山隠者とでも称すべき頗る温和な性格の鬼なのである地獄の鬼などとは、まるつきり種族が違つてゐるのである。だいいち、鉄棒などといふ物騒なものを持つてゐない。これすなはち、害心を有してゐない証拠と言つてよい。しかし、隠者とは言つても、かの竹林賢者たちのやうに、ありあまる知識をもてあまして、竹林に逃げ込んだといふやうなものでは無くて、この剣山隠者の心は甚だ愚である。仙といふ字は山の人と書かれてゐから、何でもかまはぬ、山の奥に住んでゐる人を仙人と称してよろしいといふ、ひどく簡明の学説を聞いた事があるけれども、かりにその学説に従ふなら、この剣山隠者たちも、その心いかに愚なりと雖も、仙の尊称を奏呈して然るべきものかも知れない。とにかく、いま月下の宴に打興じてゐるこの一群の赤く巨大の生き物は、鬼と呼ぶよりは、隠者または仙人呼称するはうが妥当のやうなしろものなのである。その心の愚なる事は既に言つたが、その酒宴の有様を見るに、ただ意味も無く奇声を発し、膝をたたいて大笑ひ、または立ち上つて矢鱈にはねまはり、または巨大のからだを丸くして円陣の端から端まで、ごろごろところがつて行き、それが踊りのつもりらしいのだから、その智能の程度は察するにあまりあり、芸の無い事おびただしい。この一事を以てしても、鬼才とか、文学の鬼とかい言葉は、まるで無意味ものだといふことを証明できるやうに思はれる。こんな愚かな芸無しどもが、もろもろの芸術の神であるとは、どうしても私には考へられないのである。お爺さんも、この低能の踊りには呆れた。ひとりでくすくす笑ひ、

「なんてまあ、下手な踊りだ。ひとつ、私の手踊りでも見せてあげませうかい。」とつぶやく

ヲドリノ スキナ オヂイサン

スグニ トビダシ ヲドツタラ

コブガ フラフラ ユレルノデ

トテモ ヲカシイ オモシロ

 お爺さんには、ほろ酔ひの勇気がある。なほその上、鬼どもに対し、親和の情を抱いてゐるのであるから、何の恐れるところもなく、円陣のまんなかに飛び込んで、お爺さんご自慢の阿波踊りを踊つて、

むすめ島田年寄りやかつらぢや

赤い襷に迷ふも無理やない

嫁も笠きて行かぬか来い来い

 とかい阿波俗謡をいい声で歌ふ。鬼ども、喜んだのなんの、キヤツキヤツケタケタと奇妙な声を発し、よだれやら涙やらを流して笑ひころげる。お爺さんは調子に乗つて、

大谷通れば石ばかり

笹山通れば笹ばかり

 とさらに一段と声をはり上げて歌ひつづけ、いよいよ軽妙に踊り抜く。

オニドモ タイソウ ヨロコン

ツキヨニヤ カナラズ ヤツテキテ

ヲドリ ヲドツテ ミセトクレ

ソノ ヤクソクノ オシルシ

ダイジナ モノヲ アヅカラウ

 と言ひ出し、鬼たち互ひにひそひそ小声で相談し合ひ、どうもあの頬ぺたの瘤はてかてか光つて、なみなみならぬ宝物のやうに見えるではないか、あれをあづかつて置いたら、きつとまたやつて来るに違ひない、と愚昧なる推量をして、矢庭に瘤をむしり取る。無智ではあるが、やはり永く山奥に住んでゐるおかげで、何か仙術みたいなものを覚え込んでゐたのかも知れない。何の造作も無く綺麗に瘤をむしり取つた。

 お爺さんは驚き、

「や、それは困ります。私の孫ですよ。」と言へば、鬼たち、得意さうにわつと歓声を挙げる。

アサデス ツユノ ヒカルミチ

コブヲ トラレタ オヂイサン

ツマラナサウニ ホホヲ ナデ

オヤマヲ オリテ ユキマシタ

 瘤は孤独のお爺さんにとつて、唯一の話相手だつたのだから、その瘤を取られて、お爺さんは少し淋しい。しかしまた、軽くなつた頬が朝風に撫でられるのも、悪い気持のものではない。結局まあ、損も得も無く、一長一短といふやうなところか、久しぶりで思ふぞんぶん歌つたり踊つたりしただけが得とく、といふ事になるかな? など、のんきな事を考へながら山を降りて来たら、途中で、野良へ出かける息子の聖人とばつたり出逢ふ。

「おはやうござります。」と聖人は、頬被りをとつて荘重に朝の挨拶をする。

「いやあ。」とお爺さんは、ただまごついてゐる。それだけで左右に別れる。お爺さんの瘤が一夜のうちに消失てゐるのを見てとつて、さすがの聖人も、内心すこしく驚いたのであるが、しかし、父母の容貌に就いてとやかくの批評がましい事を言ふのは、聖人の道にそむくと思ひ、気附かぬ振りして黙つて別れたのである

 家に帰るとお婆さんは、

「お帰りなさいまし。」と落ちついて言ひ、昨夜はどうしましたとか何とかいふ事はいつさい問はず、「おみおつけが冷たくなりまして、」と低くつぶやいて、お爺さんの朝食の支度をする。

「いや、冷たくてもいいさ。あたためるには及びませんよ。」とお爺さんは、やたらに遠慮して小さくかしこまり、朝食のお膳につく。お婆さんにお給仕されてごはんを食べながら、お爺さんは、昨夜の不思議出来事を知らせてやりたくて仕様が無い。しかし、お婆さんの儼然たる態度に圧倒されて、言葉が喉のあたりにひつからまつて何も言へない。うつむいて、わびしくごはんを食べてゐる。

「瘤が、しなびたやうですね。」お婆さんは、ぽつんと言つた。

「うむ。」もう何も言ひたくなかつた。

「破れて、水が出たのでせう。」とお婆さんは事も無げに言つて、澄ましてゐる。

「うむ。」

「また、水がたまつて腫れるんでせうね。」

「さうだらう。」

 結局、このお爺さんの一家於いて、瘤の事などは何の問題にもならなかつたわけである。ところが、このお爺さんの近所に、もうひとり、左の頬にジヤマツケな瘤を持つてるお爺さんがゐたのである。さうして、このお爺さんこそ、その左の頬の瘤を、本当に、ジヤマツケなものとして憎み、とかくこの瘤が私の出世のさまたげ、この瘤のため、私はどんなに人からあなどられ嘲笑せられて来た事か、と日に幾度か鏡を覗いて溜息を吐き、頬髯を長く伸ばしてその瘤を髯の中に埋没させて見えなくしてしまはうとたくらんだが、悲しい哉、瘤の頂きが白髯の四海波の間から初日出のやうにあざやかにあらはれ、かへつて天下の奇観を呈するやうになつたのである。もともとこのお爺さんの人品骨柄は、いやしく無い。体躯は堂々、鼻も大きく眼光も鋭い。言語動作は重々しく、思慮分別も十分の如くに見える。服装だつて、どうしてなかなか立派で、それに何やら学問もあるさうで、また、財産も、あのお酒飲みのお爺さんなどとは較べものにならぬくらゐどつさりあるかいふ話で、近所の人たちも皆このお爺さんに一目いちもく置いて、「旦那」あるいは「先生」などといふ尊称を奉り、何もかも結構、立派なお方ではあつたが、どうもその左の頬のジヤマツケな瘤のために、旦那は日夜、鬱々として楽しまない。このお爺さんのおかみさんは、ひどく若い。三十六歳である。そんなに Permalink | 記事への反応(0) | 18:24

2026-04-15

anond:20260414203347

いいなぁ、おばちゃんが29歳の時はやっとクズ男と結婚しないで済む事が確定して一人を謳歌してやろうと舵を切れた時だったから、結婚にまだ未練を持てているのや未来がまだあるのは羨ましいよ。

その後外国出奔して大学院目指すも病気挫折就職もできないかと思いきやうまいことスタートアップ正社員→JTCの正社員外資正社員年収は上位5%に入る賃金、そうなってくると出会う人も変わってきて、手に職のある友達が増えたし、この数年は学歴的に二段階上外国語がいくつか話せて話題豊富料理洗濯掃除裁縫もできる楽しいおじさんと日々を過ごしてる。年下だけど。お互い未婚独身だけど別にこれでいいかなと。人生どう転ぶかわからいね

30の時に妥協した方が周りと背比べした時に同じになれて安心かもしれないけど、あのチキンレースに乗せられて無駄時間精神を消費させられなくて本当に良かったって思ってる。

何より今出会って腹を割って話せる人達出会えなかったなって思ってる。

おばちゃんは29歳で無理して妥協して苦しみながら結婚しなくて正解だったと今では100%思えているよ。まだ40代若いつもりだけどね!ナンチッテ。

人生の正解は自分で作って行くもんだよ。おばちゃんとの約束だよ。

2026-04-14

映画ラトルスネーク を見た

悪魔のせいなら、無罪?44点。

 

車でテキサスへ向かう母子だったが途中で車がパンクしてしまう。そこはアメリカ女、自分タイヤ交換に乗り出すがそのへんをうろうろしてた娘はガラガラヘビに噛まれて重体に。慌てて娘を抱えて走り回るとトレーラーハウス発見し、そこの老婆に娘を預け、自身は車を急いで修理し病院を目指すことに。老婆から「代金は後払いで」と言われ、適当に流して車の修理に向かいタイヤ交換を終え娘を迎えに行くと老婆はおらず娘からはヘビの噛み跡が消えていた。そして病院で診察を受けるも容態は安定。そこに謎の黒人が現れ「ほな代金いただきます日暮れまでに誰か別人の魂を捧げろ。じゃないとやっぱ娘死ぬ」と言われ証拠も見せられる。果たして主人公は娘のために他人の命を捧げることができるのか。

みたいな話。

 

う~ん。

ある種のミステリとして100回見た展開ではある。例えばちょっと前に見た「DROP」も、娘を人質にとられて知らんやつから娘を生かしてほしかったらデート相手を殺せって指令が来る話だったし。それを今作ではスーパーナチュラル相手から指令が来るという形になっている。

その結果として定期的に取立人がいろんな方法でやってきて、例えば交差点信号待ちしてるとガキが現れて窓を叩いてきて無視してると今度は頭を血まみれにしながら窓に頭突きを始めてぶち割ってくるとか、廃教会の前で黒衣の神父がフィンガーガン売ってくるやんと思ったら化学工場ばりに黒煙をモクモクあげながら炎上したりと、ホラー演出ねじ込むというエンタメ効果を補強しているのは、設定を活かせているという意味でヨシ。

一方で、こういう作品キモであるはずの殺す殺さんの話はなんかかったるい。

取り立てが病院から始まるので偶々見かけた死にかけのジジイ家族接触して病室に潜入。家族が目を離した隙に殺そうとするも、殺せない!ってなってトイレに逃げ込んだら家族が戻ってきてすぐにジジイは死亡。という、もう死ぬんやったら殺しとけばよかった~っていう皮肉な展開はちょっと面白かったけど、その葛藤も地味だしなんかタラタラしてる。

その後、バーDV彼氏とその彼女出会い、せやDV彼氏やったら殺してええやろ!ってなるのもナンカナーって感じだし、ガンショップに銃を買いに行くも地元民じゃないかダメって拒否されるも砂漠レイプされた!ってでっち上げて近所の闇業者を紹介されて銃を買える展開もナンダカナーって感じ。

で、まんまとDV彼氏誘拐砂漠につれていくも逃げられ探すも見つからず途方に暮れた彼女は取り立てに来る悪魔出会いもうダメだぁ、おしまいだぁとなってこの映画を見始めた人100人中96人が考えたであろう結論に達し娘にビデオメッセージ撮影する。はいはい他人指定がないから結局自己犠牲自殺するんでしょと思ってたらなぜか戻ってきたDV彼氏に石を投げられ気絶。そしてなぜか待っていたDV彼氏と再び対峙するも抜いたナイフ自分の首を切ろうとする主人公。フーンと思って見てると、なぜか再びガラガラヘビがやってきてDV彼氏の足をガブリアス

から落下した瀕死DV彼氏を見て主人公はこれ幸いと首を掻っ切り娘を迎えに行って街を脱出するのでした。

 

これ前に見たトジコメを思い出すんだよな。スーパーナチュラルの使い(そもそもヘビってのがモチーフ的だし)によって試練が与えられ、その試練の究極の自己犠牲という解答にたどり着けたのでスーパーナチュラルから許されてDV彼氏を殺す権利をもらえた的な。結局、結論として臓器くじじゃないけど功利主義的に自己犠牲精神を見せたから死にかけのDV彼氏を殺したらええやんというのは本当に正しいのか。

もろちん、このDV彼氏の足にガラガラヘビが噛みつくところまでが実は最終試練でここで「殺す」「自殺する」のどちらを選ぶのかで真の倫理観が試されているという捉え方もできなくはないけど崖から大落下してさらガラガラヘビにも噛まれているっていう、主人公自殺したところでこいつも死ぬだけやんって状況だったら、倫理もクソも合理的に考えてこいつを殺すのが正しいってなっちゃうじゃん?

母性による究極の自己犠牲の果てに結局他人を殺して自分も娘も助かりました!相手DV男だしいいよね!

ほんまにか?

まぁ最後最後に車で走ってると娘が殺したはずのDV彼氏を見つけてヒッチハイクしてるオッサンおるなぁって言い出して、つまりどういうこと?ってなる、本当にあの決断解放されたのかというあいまいさを残すエンドになってるけど、残されたところでじゃあどうすればよかったんっていう。さっさと死んどけばよかったんか?

 

まぁそんな感じかな。

主演の黒人女性自身プロデューサーとして噛んでるみたいな話も合って、そういう作品ってだいたい何らかのエンパワーメントを推進しているところがあって、この作品母子シングルマザーDV彼氏に対して並々ならぬ怒りを持っていたり、DVサレ彼女に強い感情移入をしていることから、もしかしたら主人公自身がその被害者だった可能性を示唆していて、DV野郎死ね!という強い思いがあったのかもしれないけど、それが作品ジャンル面白さにうまく反映されていたかは謎。80分しかないのにめっちゃ長く感じた。あんオススメじゃないかも。

2026-04-13

anond:20260413204004

まあ、自己肯定感自分に自信があるかどうかやから清潔感よりナンボかは分かりやすいやろ

2026-04-12

カナエさんいかがお過ごしですか

イスラエル人彼氏はまだ日本にいます

まだ殴りあいしてます

ところで日中冷戦時代になったようですが

日本政府はこのまま軍拡すると

いずれソ連のように崩壊すると思います

ソ連崩壊しましたが

今度はイスラエル日本の番なのか

米の値段がなかなか下がらないので心配です

でもベーグルナンを焼くのも慣れたので

いつでも遊びにいらしてください

ではまた

2026-04-11

anond:20260411161602

引きこもりから社会復帰できた」という元増田を見て、自分も書こうと思った。

俺も現在38歳の男だ。

元増田のように看護師という専門職ではないし、給料もそこまで高くないけれど、俺もなんとか社会の端っこにぶら下がることができた。誰かの希望になればと思って、柄にもなくキーボードを叩いている。

35歳まで、俺は見事なまでの「子供部屋おじさん」だった。

大学人間関係につまずいて中退して以来、実家自分の部屋に引きこもった。たまに親に泣きつかれて、短期倉庫仕分けバイトなんかに行くことはあっても、数日で行かなくなる。基本は昼夜逆転生活ネットゲームと、まとめサイト無限巡回する日々。ゲームの画面の中では古参プレイヤーとしてふんぞり返っていたけれど、現実の俺は履歴書に書くことが一つもない、透明人間みたいな存在だった。

転機が来たのは35歳の冬だ。

深夜に起きてきてリビングカップ麺を啜っていたら、夜勤明けで帰ってきたパート母親鉢合わせた。普段なら「こんな時間まで起きて…」と小言を言う母親が、その日は何も言わず、ただ疲れた顔でテーブルの向かいに座った。

そして、ため息混じりにぽつりと「お父さん、来年で定年なんだよね。再雇用だと給料半分になるってぼやいてたわ」と言った。

その時、蛍光灯の下で見た母親の頭にびっしりと白いものが混じっていること、そして昔よりずっと背中が小さく丸まっていることに気がついた。

瞬間、心臓を冷たい手で鷲掴みにされたような感覚に陥った。「あ、俺、このままじゃ親を食い潰すんだ」って。親が死んだら自分も生きていけないという恐怖以上に、自分という存在が親の命と人生を削って生き長らえているという事実が、急にリアルな重みを持ってのしかかってきた。

食べていたカップ麺の味が全くしなくなった。残りの麺を流しに捨てて部屋に戻り、布団を被ってボロボロ泣いた。このままじゃダメだ、死ぬ気で変わらないと本当に人間じゃなくなる、と思った。

次の日、俺は数年ぶりに外行きの服を着て、震える足でハローワークに行った。

職員のおじさんに呆れられながらも、必死に探して職業訓練校(ポリテクセンター)の「ビルメンナンス(設備管理)科」に申し込んだ。「中高年でも未経験から就職やすい」「資格さえ取ればなんとかなる」とネット掲示板で見たからだ。

訓練校での半年間は、本当に地獄だった。

10年以上まともに人と喋っていなかったコミュ障の俺にとって、初日自己紹介すら拷問だ。最初は周りの若い子やリストラ組のおじさんたちの輪に入れず、昼休みになるたびにトイレの個室に逃げ込んで、持参したパンを無音で食べていた。

でも、「ここから逃げたらマジで首を吊るしかない」という切羽詰まった思いだけが俺を支えていた。実習でドジを踏んで舌打ちされても、必死愛想笑いでやり過ごした。

人生で初めて、死に物狂いで勉強した。「ビルメン4点セット」と呼ばれる資格のうち、まずは第二種電気工事士危険物乙4の取得に全振りを決めた。電気工事士技能試験練習では、不器用すぎて配線の輪っか作りができず、ペンチで手の皮を挟んで血が滲んだ。悔しくて泣きながら、それでも夜中までケーブルを切り続けた。

数ヶ月後、ネット合格発表自分の番号を見つけた時は、歳甲斐もなく声を出してガッツポーズをした。

36歳で、今の会社就職した。いわゆる独立系ビルメン会社だ。

面接では「今まで逃げてばかりの人生でしたが、もう絶対に逃げません。便所掃除でもなんでもやります」と頭を下げた。面接官の所長が「まあ、体力はありそうだし、真面目にやるならいいよ」と拾ってくれた。

今、社会人になって2年半が経つ。オフィスビルに常駐して、管球交換をしたり、空調のフィルターを清掃したり、トイレの詰まりを直したりしている。

夜勤もあるし、テナントからクレーム対応で胃が痛くなることもある。給料だって額面で24万くらいで、手取りにすれば20万を切る月もある。ボーナスも寸志に毛が生えた程度だ。

でも、夜勤明けにビル屋上で吸う空気は、ひきこもっていた部屋の淀んだ空気とは全く違う。早朝の街の匂い朝日が異常に眩しくて、「ああ、俺、生きてるな」って実感する。

初任給をもらった月、俺は親父と母親を近所のちょっといい焼肉屋に連れて行った。

席に座って「今日は俺が払うから、好きなの頼んでよ」と言った時の親の顔は、一生忘れられない。親父はビールを飲みながら「美味いな、お前の金で食う肉は美味い」と何度も言い、母親メニューで顔を隠しながら少し泣いていた。俺も肉を焼きながら、煙が目に沁みたふりをして泣いた。

元増田が「働くってすげーな。自信がもりもり湧いてくる」と書いていたけど、本当にその通りだと思う。

俺は今、社会の「歯車」だ。底辺職だとバカにする奴もいるかもしれない。でも、ただのゴミだった俺が、誰かの役に立つ歯車になれたんだ。トイレを直して「助かりました、ありがとう」と頭を下げられる。毎月、自分の口座に「給与」としてお金が振り込まれる。

その一つ一つの事実が、俺のフニャフニャだった背骨を少しずつ太く、真っ直ぐにしてくれている気がする。

俺は社会にいてもいいんだ。

誰かの役に立って、その対価としてご飯を食べていいんだ。

親も、やっと夜に安心して眠れるようになったと思う。

30代後半で職歴なしのひきこもりでも、本気で泥水すする覚悟で動けば、なんとか社会の端っこにしがみつくことはできる。

もし今、昔の俺みたいに暗い部屋でこれを読んで絶望している奴がいたら、とりあえずハローワークに行って職業訓練パンフレットだけでも貰ってきてほしい。

遅すぎることはない。

俺も、社会復帰できて本当によかったよ。

2026-04-09

anond:20260409185105

全米ライフル協会「…ムラタやナンブ以外の日本語は詳しくないが、その駄洒落がくだらないものだということは銃に誓ってわかる」

anond:20260409142754

しろ美女を捨ててブスと付き合う男を見て「ナンデ?」ってなってるほうをよく観測するわ

まあ、自分がどのレベルなのかは見誤ってる女はいるけど、「美人が選ばれるのが当然」って認識はみんなインストール

女性向け創作ヒロインは基本美人設定でしょ

「本人はブスで地味」って自認のヒロインも、単におしゃれに興味なかっただけで周囲から磨き立てられれば「あのプリンセスはどなた・・・?お美しい・・・!」ってなるのが定番

2026-04-05

anond:20260405184820

いや水に濡らしてナンボでしょ。

それでやってみてまたレビューがほしい

2026-04-04

ネットって嘘ばっか

15年前

チャネラはこういった

セックスはたいしたことない。オナニー志向パイズリは微妙。なんならフェラの方が気持ちいい」

すべて嘘だった

 

この言葉を見た2年後、セックスにハマった

ニコニコツイッター2ちゃんねる、全てのフィールド自分の庭だった

下は14歳~上は38歳まで

なんでも抱いた

3年後、ツイキャスで拾って遊んで捨てた女子高生に指をかみちぎられて左手の小指をなくした

私は行く先々で子供の頃ペットの犬に噛まれたと嘘をついた

 

指をなくしてから、女を抱けなくなった

オンライン上の自分は何一つ変わっていないのに

指がないという些細な事情で自信をなくし

ナンパの腕が鈍っていった

 

プログラマーとして、おそらく十年後は稼げてないだろう

対応力のある若者に置き換えられる仕事だろうからマネージャーとしても厳しいかもしれない

あの時指なんかで悩まず、ネトナンを続けてればハメ撮りナンパ師としての道もあったのかなと少し後悔している

2026-04-01

友達陰謀論者になったっぽい

頭良いはずなんだが

言論統制されてる

日本財務省に牛耳られてる

グロバリストがナンタラ

一般人が知らない情報(笑)を知ってるらしい、お前も一般人だろ

まじでどーしたらいいんだこいつは

2026-03-28

身嗜みの優先度が低い男性女性、好き

女性って身嗜みの優先度が高い人が多い。

風呂毎日入る、脱毛する、服を色々買う、お化粧をするなどなど。

人間って風呂に入らない方が魅力的なんだよなあ……

カードショップに行くと性的に魅力的な男性大勢いる。

俺が女ならその場で逆ナンしてすぐおまた開いちゃう

あいう、お風呂をはじめとする身嗜みの優先度が低い人って、見た目じゃなく匂いで魅力さが伝わってくるんだよなあ。

もう近くにいるとキュンキュンして自分がメスになれたらいいのになあ、こういう男の人にアプローチをかけても許される女性が妬ましいよおってなる。

なので俺の人生にも風呂に入ってなくて洗ってない服を着て陰毛もっさり女性が現れてくれないかなあ。

俺が性転換して魅力的な女性になったり、男も大丈夫な人を模索した方が前向きかなあ。

はあ……

風呂に入らない臭い女性と付き合いたいなあ。

2026-03-27

anond:20260327064449

アップデートはおおよそ二週目に来るけど、気を揉んでもいいことないし、来なくても、ナンルナイサとかケセラセラとかの精神で。

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