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空犬通信

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2つの「終わり」……『ぴあ』とボーダーズのこと

いよいよ「最終号」ですね。昼休み、三省堂書店神保町本店で、『ぴあ』の最終号を買ってきましたよ。


ぴあ最終号表紙

↑最終号の表紙は、スティービー・ワンダー。


ぴあ最終号広告

↑今日の朝日新聞朝刊に掲載された全面広告も印象的でした。


このようなときに必ず聞こえてくる「1つの時代が終わった」なんて紋切り型は、自分では言ったり書いたりしたくないのですが、でも、『ぴあ』の終刊には、まさにそのような思いを感じずにはいられませんね。


ぼくは、情報誌についてはそれほど熱心な読者ではなかったのですが、それでも一時期は、毎号買ってたなあ。映画をはしごで観たりする者にとって、あの上映スケジュール一覧は便利だったんですよね。エリアと時間を一度に確認できて。たとえば、今日の午後、ちょっとまとまった時間が空いた、いま新宿にいる、さてどうしよう、なんてときには、『ぴあ』の映画情報の見開きがあれば、効率よく2、3本観ることができましたからね。館によっては割引サービスもあったから、雑誌代なんてすぐに元がとれたしね。


『ぴあ』について語ろうと思うと、雑誌離れだの、ネットがどうのと、どうしても同じようなことの繰り返しになってしまいます。これ以上、個人的な思い出を重ねるのもなんなので、最近の新聞記事など、いくつか関連報道をあげておきます。



ぴあ最終号付録

↑付録の創刊号復刻版。開いて最初の広告が、ヤマハ合歓の郷のジャズフェスの案内、対向ページがウィッシュボーン・アッシュ『百眼の巨人アーガス』の新譜広告、表4のカラー広告がドヌーブとマストロヤンニの『ひきしお』ですよ。時代を感じさせますよね。出版文化史的にも貴重な、いい付録だと思います。


さて、もう1つの「終わり」は、こちら。「米書店チェーン2位、清算へ ボーダーズ399店閉店」(7/19 朝日新聞)。


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