fc2ブログ

空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

でるべんの書店トークゲスト、無事に終えました……そして、明日から遅めの夏休み

ゲストとして出演した、でるべんの会の8月勉強会「10年間に及ぶ『他店の棚』の記録を振り返る」、無事に、というか、なんとか、というか、とにかく終えて、夜空を眺めながら帰宅した空犬です。本日の会に、参加くださったみなさん、またメール他で応援してくれたみなさん、当方を対談相手に選んでくれたメインスピーカーの石井さん、でるべんスタッフのみなさん、ありがとうございました。


今日の会場ですが、夏葉社の島田さん他、「吉っ読」やブックンロール関係の知り合いや、出版・書店関連の集まりで知り合った方など、見知った顔もけっこう多かったんですが、半分以上は(少なくともリアルには)知らない方だったかなあ。それなのに、打上の席で、あまりあいさつができなかったのが、ちょっと残念。


こちらは知らなくても、当方のblogやツイッターを見てきてくださった、という方が何人もいらっしゃったので、もっとたくさんの方と話をしてみたかったなあ。というわけで、9/12のイベントに来て下さる方のうち、ふだんこの空犬通信や空犬のツイートをご覧になっているという方で、しかもリアルにお会いしていない方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ、声をかけてくださいね。


会場には、『「本屋」は死なない』の石橋毅史さんの姿も(ちなみに、石橋さんもでるべんの会に出演されたことがあります)。書店の話題の第一人者のお一人ですからね。その方前で、(ゲストの立場とはいえ)書店の話をするのは、大変なプレッシャーでしたよ。ちなみに、石橋さんに、次の本の話を聞いてみたら、本の関係であること、インタビューを重ねていること、までは教えてもらったんですが、それ以上くわしいことは聞けず、というか、うまくはぐらかされてしまいました。気になりますよねえ。


今日は自分がメインの会ではないので、どこまでくわしく書けるかわかりませんが、今日の様子は後日、簡単なレポート記事にまとめて報告したいと思います。


ところで。明日から数日、遅めの夏休みをとることになっています。なので、平日朝の日課にしている出版・書店業界関連情報のツイート連投とblogの更新は、数日お休みします。来週半ばから再開の予定ですので、またお付き合いいただければ幸いです。


オリオン西国分寺、流水町田、蔦谷ひたちなか……新刊書店の開店・閉店いろいろです

明日は、いよいよでるべん8月勉強会「10年間に及ぶ『他店の棚』の記録を振り返る with「空犬通信」。前日ぐらい、早く寝て明日にそなえればいいんですが、書店ネタのトークの前日ですから、せっかくなので書店ネタで更新しておきます。件数は少ないんですが、いつもの新刊書店の開店・閉店ニュースを。


●オープン


  • 9/13 オリオン書房西国分寺店(10)
  • 9/14 流水書房町田金森店(22)
  • 9/14 TSUTAYA北堀江店(23)
  • 9/15 ファミリーブックおおいずみ店(60)
  • 9/15 アシーネ向ヶ丘店(114)
  • 9/19 キャップ書店京橋店(45)
  • 9/25 くまざわ書店平塚店(250)
  • 10/19 蔦屋書店ひたちなか店(950)
  • 10/ ? 三洋堂書店高山モリー店(90)

JR西国分寺駅にエキナカができることはずいぶん前から告知されていましたし、そこに書店が入るらしいことも聞いていました。以前にBOOKS隆文堂を紹介する記事を書いたときにもふれています。BOOK EXPRESSなのかなと予想していたんですが、なんと、オリオンでしたか。これは意外、ちょっと驚きました。


中央線沿線や近隣の方には説明不要ですが、オリオン書房と言えば、立川を中心に店舗展開しているチェーン。中央線沿線は、各駅に書店が、それもなかなかに個性的な書店があることがこれまでの同店の出店戦略に影響があったのかどうかわかりませんが、実は、オリオン書房は立川駅以外の中央線駅には店舗がありません。初めての、「立川駅以外の中央線駅への出店」なんですよね。(違ってたら、ご指摘ください。)


エキナカで、しかもサイズの小さいお店(10坪とされています)となると、オリオンの場合、PAPER WALLタイプのお店を想像してしまいますし、そうであれば、駅前ビル内のBOOKS隆文堂とも、タイプ違いということで問題なく棲み分けができそうなんですが、店名は「オリオン書房」となっていますね。お店のサイズがぜんぜん違いますが、それでもBOOKS隆文堂への影響はゼロではないでしょう。どのようなお店になるのか、エキナカのどのあたりになるのか、中央線沿線の書店利用者、それも、オリオン書房、BOOKS隆文堂両方を愛する身としては非常に気になります。


意外と言えば、流水書房の町田への出店も、都心にあるおしゃれな店舗という、これまでの同店のイメージからすると意外な感じです。ただ、店舗数が減ってしまって、今では青山店、フジテレビ店、妙典店の3店しかなく、フジテレビ店はお台場、妙典店は千葉で、従来のイメージ通りのお店は青山店だけですから、立地イメージを云々してもあまり意味がないのかもしれませんが……。


新店ですが、住所などの詳細がわからないので、確実なことは書けないのですが、情報を寄せてくださった出版関係の知り合いによれば、既存のBOOK OFFの売場の一部を転換するのではないか、とのこと。新古書店を流用した店舗展開をする日がくるとは……かつて流水の店舗のイメージを知る身には想像もできないことですよね。こちらもどのようなお店になるのか、気になります。


TSUTAYA北堀江店は大阪市西区のお店で書籍の扱いあり。元ピープルホールというレンタルビデオ店(?)だったそうです。群馬県大泉町のファミリーブックおおいずみ店(大泉店)は、春(4月ごろ)に再オープン予定として、今年2月にいったん閉店になっていたお店。川崎市多摩区のアシーネ向ヶ丘店はダイエー向ヶ丘店内のお店。キャップ書店京橋店は大阪市都島区の、三洋堂書店高山モリー店は岐阜県高山市の、それぞれお店とのこと。


くまざわ書店平塚店はすでに紹介済みですが、店舗サイズがわかりましたので、入れておきます。平塚はここしばらく行ったことがなくて最新の状況はまったくわからないのですが、過去の訪問時の記憶も頼りにネットで調べてみると、文教堂書店、サクラ書店など駅周辺にいくつか書店がありますね。くまざわは、丸善ブックメイツ(昨年の12月に閉店;「丸善」となっている資料も)が入っていた地元の百貨店「梅屋」に入るそうです。


蔦屋書店ひたちなか店は、前橋、菖蒲らトップカルチャーの超大型店が発表されたときに、一緒に発表されていたお店ですね。複合型店舗で総面積は1,900坪だといいますから、書籍・雑誌の売り場面積は半分ということになります。


なんだ、半分か、1000坪ないのか……と、つい「大したことないな」と片づけてしまいそうになっていることに気づいて、自分でぞっとします。数百坪後半から1000坪クラスの出店があるたびに驚いていたのが、今では、(今回は複合店で、純粋な「書店」ではないにせよ)こうした2000坪前後の話がふつうになってきています。2000坪って、純粋な「書店」でいうと、ジュンク堂書店池袋本店、丸善&ジュンク堂書店梅田本店クラスですからね。本来ならば、そうそうあちこちに作れるはずのサイズではありません。1000だの、2000だの、書店の話なのに、この規模の数字が当たり前になってきてしまっているとしたら、なんだかこわい感じもします。


蔦谷の超大型店は気軽に足を運ぶには遠いところばかりなので、なかなかチャンスがありませんが、書店派としては、超大型店の例として、また、今後、このタイプが増えていく可能性があることも含め、見ておきたいなと思っています。近くの西国分寺、町田などの新店は、開店後に、お店の様子をあらためてレポートしたいと思います。


●リニューアル


  • 8/? 三省堂書店札幌店(770)
  • 9/15 アニメイト新百合ヶ丘店(25)
  • 9/15 アニメイト福井
  • 9/? ゲオ上野幌店(70)
  • 11/17 アニメイト池袋店
【“オリオン西国分寺、流水町田、蔦谷ひたちなか……新刊書店の開店・閉店いろいろです”の続きを読む】

でるべんの会の8月勉強会「10年間に及ぶ『他店の棚』の記録を振り返る」、あさってです

でるべんの会の8月勉強会、いよいよあさってです。


    でるべんの会 8月勉強会
    10年間に及ぶ『他店の棚』の記録を振り返る with「空犬通信」
    講師:石井伸介氏(プレジデント社/『他店の棚』編集発行人)
    空犬(ブログ『空犬通信』、吉祥寺書店員の会「吉っ読」)
    日時:8月29日(水)19:00〜20:45(18:45受付開始)
    場所:水道橋・貸会議室「内海」
    料金:勉強会参加料 1,000円 懇親会参加料 4,000円(予定)

会の詳細については、以前の記事にくわしく書きましたので、そちらをご覧いただければと思います。


先の記事にも書きましたが、繰り返します。当方の話はともかく、『他店の棚』の話は、書店好きには絶対におもしろいので、「空犬通信」をご覧になっているような書店好きのみなさんには、自分が出るイベントだからということは抜きにして、いち書店好きとして、強くおすすめしたい会です。


あさって、書店に関心をお持ちのみなさんに会場でお会いできるのを楽しみにしています。




マンガ好きにもそうでない人にもおすすめ……『科学で体験するマンガ展』@日本科学未来館が楽しい!

夏休みっぽいネタでいいかなあ、などと思って、先日、こっそり特撮ネタを取り上げたところ、やはりというかなんというか、あんまり反応がよくなかったので(苦笑)、今回は、同じ夏休みっぽい展示ネタでも、空犬通信をお読みくださるみなさんにも興味を持っていただけそうな、もう少し本に関係のある、こちらを紹介します。


科学で体験するマンガ展 チラシ

お台場の日本科学未来館で開催中の企画展、『科学で体験するマンガ展〜時を超える夢のヒーロー〜』です。


    『科学で体験するマンガ展〜時を超える夢のヒーロー〜』
    期間: 7月7日(土)〜10月15日(月)
    場所: 日本科学未来館1階 企画展示ゾーンa、b

昨年、同館で行われた、同じような主旨の企画展、『ドラえもんの科学みらい展』が楽しかったので、作品が、「怪物くん」「サイボーグ009」「鉄腕アトム」「ドラえもん」「ひみつのアッコちゃん」の5作品に増えた今回がつまらないわけはなかろう、ということで、親子で出かけてきましたよ。


昨年のドラえもんの企画展は、《ドラえもんのひみつ道具は、現在の科学技術でどこまで実現されているのでしょうか。「タケコプター」「透明マント」などひみつ道具が繰り広げる夢の世界と、現在の科学技術とを重ね合わせて分かりやすく紹介》という内容のものだったんですが、今回は《人々に原動力を与えてきたマンガに描かれるヒーロー・ヒロインの能力を、科学技術で再現します。子どもはもちろん、かつて子どもだった人たちへ、未来を描く力、マンガ文化のすばらしさ、科学技術と、その可能性を伝えます》という内容。


正直なところ、なかには大人の目には他愛なく映るものも含まれているのですが、でも、全体のレベルとしては十分に大人でも楽しめるものになっていて、親子で行けば、きっと楽しい時間を過ごせると思いますよ。


先に紹介した特撮の展示もそうですが、個人的には、こういう、子ども向けのネタに大人が本気で取り組んでいるのがわかるものは、大好きです。会場内は、作品ごとスペースが仕切られていて、それぞれに、案内係のお兄さんお姉さんがいて、子どもたちに、そこで使われている科学技術を説明してくれます。その用語は小学生には難しいのでは……というような本気モードの説明を、お世辞にも流ちょうとは言いかねる話しっぷりでしてくれるスタッフのみなさんの姿にもぐっときてしまいました。


この日本科学未来館、アクセスはちょっと面倒なんですが、企画展だけじゃなくて、施設自体もおすすめなんですよ。施設は7階建てで、企画展は1階。3階と5階が常設展になっていて、6階にはシアターが、7階にはカフェなどのスペースがあります。


この3、5階の常設展示がなかなかよくできているんですよ。サイトの説明によれば、《日本科学未来館では科学技術を、宇宙、地球、人間という大きな視野からとらえています。すべての常設展示は第一線で活躍する科学者・技術者の監修に基づいて製作しています》とのことなんですが、まさにこの内容の通りで、子どもや科学に弱いパパママにも気軽にふれられるような工夫がされていて、ハードルは低いのに、内容は本格的という、実に充実した内容になっています。企画展と合わせてじっくり見ようと思ったら、とても、1、2時間で流し見できるようなものではありません。食事や休憩のことも考えると、たっぷり半日は楽しめる展示内容・施設になっているんですよ。


去年、『ドラえもんの科学みらい展』を見に来たときも、常設展はたっぷり楽しませてもらったんですが、1年ぶりにきたら、けっこう常設展の内容が変わっていて、大人も子どももあきることなく、今年もたっぷり楽しむことができましたよ。


科学で体験するマンガ展 asimo2科学で体験するマンガ展 asimo1

↑館内では、ミニトークやデモンストレーションなどの小規模な演し物があちこちで行われているので、それらを観て回るだけでも楽しめます。上の写真は、ロボット好きなら要チェックの、ASIMOのデモ。目の前でASIMOが動いているのを見られるんですよ! ロボット好きなら、このためだけでも足を運ぶ価値ありと断言します。ぼくはASIMOは初めてではないんですが、それでもやっぱり、目の前で動いたり、踊ったり、サッカーをしたり、というのを目にすると、本気で感動してしまいました。子どもたちにも大受け。


今回も前回も時間が合わなくて見逃しちゃったんですが、6階のシアターでは、立体視プラネタリウム作品の上映もあるそうですよ。2年連続で見逃すという不覚に、次に行くときは絶対に観ようと、親子でかたく誓いあったのでした。


【“マンガ好きにもそうでない人にもおすすめ……『科学で体験するマンガ展』@日本科学未来館が楽しい!”の続きを読む】

リニューアルなった、リブロ渋谷改めパルコブックセンターを見てきましたよ

昨日の記事で、リブロ渋谷店がパルコブックセンターとしてリニューアルオープンする件についてふれました。オープン当日の同店の様子を早速見てきましたので、簡単にレポートします。また、後半では、改装が発表されているタワーレコード渋谷店の様子にもふれています。(以下、店内の写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。)


PBC渋谷リニューアル チラシ表PBC渋谷リニューアル チラシ裏

↑リニューアルオープンの告知チラシ。棚やフェアコーナーの特徴が簡単にまとまっているほか、リニューアル記念プレゼントの案内も。裏は売り場案内。


PBC渋谷リニューアル 売り場案内

↑同じ案内図が店内のあちこちに掲示されています。元、LOGOSがあったあたりが別のショップになり、レジの位置が変わっているのがわかります。


PBC渋谷リニューアル 特典カバー1PBC渋谷リニューアル 特典カバー2PBC渋谷リニューアル 特典カバー3

↑これがリニューアル記念プレゼントの「オリジナルファインペーパーブックカバー」。ヌメ革のような質感の紙製で、PBCのロゴが型押しされています。


店内に足を踏み入れての第一印象ですが、(悪い意味ではなく)そんなに大きく変わったわけではないなあ、という感じで、正直なところ、ちょっとほっとしました。というのも、売り場がぐんと狭くなったうえに、妙におしゃれ路線に偏った品揃えにシフトされてしまって、ぼくのようなおやじ利用者の居場所がないようなお店になってしまっていたら残念だなあと、心配もそれなりにあったからです。でも、それは大丈夫でした。


売り場も少し狭くなりはしたようですが、そんなに気になりません。狭く感じるどころか、レジの位置が変わり、いくつか、棚や壁の配置が変わったことで、お店全体を見渡せるようになり、通路が広くなった部分もあって、改装前よりもお店が広く、そしてすっきり見える気がします。もちろんただの個人の印象ですから、人によって違う意見もあろうかと思いますが、以前から利用している身にとっては、動線的にも、お店を回遊しやすくなったように思います。


あんまり変わってない、などと書くと、いろいろ工夫をしているお店の方に失礼ですね。もちろん、店名の変更に合わせて、あちこちが変わっているので、それも紹介していきましょう。まずは、LOGOS。独立性の高い店舗内店舗のような位置付けでしたが、今回の改装で、店名としての「LOGOS」はなくなり、PBC内の洋書売り場のコーナー名になっています(お店の関係の方からもそのように聞きました)


ただ、ややこしいのは、パルコの館内案内などには「LOGOS」の名前が残っていることで、外の看板でも、ご覧のように併記されています。また、新しくなった名刺も見せてもらいましたが、そちらにもLOGOSは残っていて、LIBRO、よむよむ、パルコブックセンターなどと並列の扱いです。


PBC渋谷リニューアル 外の看板PBC渋谷リニューアル LOGOS GAlleryPBC渋谷リニューアル 名刺

↑「LOGOS Gallery」はそのままです。ただ、PBCとは直接関係がないので、ここで、PBCのイベントを行ったりはないそうです。


PBC渋谷リニューアル LOGOSPBC渋谷リニューアル PRESSPOP

↑洋書売り場「LOGOS」。トートがずらりと並ぶ柱の奥は、規模こそ小さくなりましたが、大判の芸術関連洋書が並ぶ棚の様子はまさにLOGOSで、テイストはそのまま維持されている感じ。売り場の入り口付近には、ウインドーがあり、小規模な展示が行われています。「PRESSPOP GALLERY」という表示がありました。こちらに案内があります。ひと月ほどで展示内容を入れ替えるそうですよ。


写真手前が通路側で、そこに並んでいるのは、洋書のアウトレット。けっこう値引き幅の大きいお得感のある洋書も並んでいるのですが、「アウトレット」や「セール」といった表示が出ていない(か、ぼくが気づかないぐらい目立たない)ため、なんだか、メインの通路に面した棚の使い方としては、ちょっともったいない気がしてしまいました。ここは、目を引くビジュアル洋書の大判のものをがんがん面陳にしたり、レジ正面のエリアで広く展開されている、このお店の主力ジャンルの1つ、ファッション関連の雑誌などをこれでもかと面で並べたりすればいいのになあ、などと思いながら眺めてしまいました。


PBC渋谷リニューアル シャッターガール

↑LOGOSの右隣あたり、柱を使って、こんな試みが。「シャッターガール」とあるのが見えるでしょうか。女性のフォトグラファーに1か月、無料でスペースを貸し出すのだそうです。新刊にからめたものである必要もなく、独立したスペースとのこと。この柱の隣には、劇場に多い渋谷ならではのセレクトだという、演劇・映画などの関連本をまとめた棚、「ドラマハウス」があります。チラシでも目玉の1つとしてうたわれています。


PBC渋谷リニューアル レジPBC渋谷リニューアル 著名人の本棚PBC渋谷リニューアル レジ前フェア台パネル

↑こちらがレジ。前のレジよりもひとまわり大きくなった感じで、場所もお店全体のバランスを考えると、ずっとよくなったように思います。現レジの正面あたり、旧レジの場所には、「著名人の本棚」コーナーが。現在は、坂口恭平さん。右は、「著名人の本棚」の正面、レジの右斜め前あたり、メインのフェア台。この日は、「シトウレイ 日々是読書百選」が展開中。このフェア台がどのように使われるかも気になるところです。


PBC渋谷リニューアル  Shibuya StylePBC渋谷リニューアル  Shibuya Select

↑チラシでは、《渋谷型のライフスタイル関連書とニューカルチャー書を提案いたします》とされている、「shibuya style」&「shibuya select」。「shibuya select」の表示の下でいちばん目立っているのが、『怪獣博士!大伴昌司「大図解」画報』ですが、これはsibuya的に大丈夫なselectなのかどうか、店内であきらかに多数派を占めるお嬢さん方の姿を見るに、心配になります(苦笑)。ぼくはうれしいけど(笑)。


PBC渋谷リニューアル 経営ビジネスPBC渋谷リニューアル ソーシャルデザイン

↑ジャンルガイドや、作家名・レーベル名などのプレートも一新されました。先の記事で、《デザインやファッション関連の書籍を多く、児童書などファミリー層向けの書籍は少なめにラインアップする》《街の特性・客層に合わせ》たセレクトにする、とされた報道を紹介しましたが、そのような書かれ方からして、実用とかビジネスはぐっと減らされているのではないかと想像していたのですが、児童書こそないものの、家庭・育児もありましたし、語学・資格もありましたし、パソコン関係なんて規模からすると意外なぐらいたくさん残っているし(広義のデザイン書といえるものが多いこともあるのでしょう)、そして、ビジネスも意外なぐらい多めでした。前はこんなにこまかく分かれてたっけなあ、というぐらい、きちんとサブジャンルで分けられています。右の写真は、レジの真裏にできた、「ソーシャルデザイン」の棚。ちゃんとイマドキの分類も追加されています。


こうした、ちょっと意外なものも含め、これはなし、みたいに完全になくなってしまったものがあまりなく、おしゃれなセレクトショップみたいになりすぎていないところは、ぼくのような利用者には安心な感じがしますが、もしかしたら、ものたりないと思うユーザもいるかもしれません。今後、PBCらしく、もっととがった感じにふっていくのか(知り合いの話では、おそらくそうなるだろうと)、今のような感じで、あくまでも一般書店のバランスをそれなりに維持したものにするのかは、お客さんの反応次第、というところでしょうか。


意外なものが残っている一方、こんなに少なくなっちゃったのか……と、ちょっとさびしい感じを受けたジャンルももちろんあります。文芸は、レジの右後方、いちばん奥のエリアで、エンタメ・純文、男性・女性、全部合わせ、隅っこにノベルスまで入れて、それで1列。エンドの平台は、海外文芸と日本でわけっこです。売れ行きなどからすればしかたないことなのかもしれませんが、PBCで文芸がこの扱い、というのは、やっぱり昔を知る身にはちょっとさびしいですね。


文庫も、レーベル別を一部廃し、日本の文芸系は、新古書店や小規模な新刊書店などに多い、あいうえお順です。ただ、ハヤカワ・創元・河出・ちくま・岩波など、レーベル=ジャンル感の強いものや、レーベルにファンがついているものは、そのまま。


PBC渋谷リニューアル 岩波ちくま文庫

↑文庫はずいぶん減らされた感じなのに、岩波とちくまはこの分量(笑)。お店の客層というか、テイストがよく出ています。


このほか、コミックは、少し棚が減ったようですが、量やセレクトの感じはほぼ従来通り。平台、フェア台を見たら、『宇宙兄弟』も『銀の匙』もないのに、メビウスとか、大判のコミックやコミック画集がばんばん面になってるんだからなあ(笑)。


PBC渋谷リニューアル ブックカバーPBC渋谷リニューアル ブックカバー 本1PBC渋谷リニューアル ブックカバー 本1

↑PBCと言えば、やはりオールドタイマーにとっては、この、日比野克彦さんの手になるなつかしいロゴ、そして、テーマカラーのオレンジ、ですよね。このブックカバー、なつかしすぎる……。まさか、再び、新刊にこのブックカバーをかけてもらえる日がくるとはなあ。ちょっと感激です。ふだんはカバーもビニールも断る派ですが、今回は、買った本がみんな判型違いだったので、(応対してくれたのが知り合いだった気安さもあって)全部にカバーをかけてもらっちゃいました。ロゴや、オレンジ+クラフト紙の意匠も同じですが、紙は以前のものよりも少し薄くなっているようです。


【“リニューアルなった、リブロ渋谷改めパルコブックセンターを見てきましたよ”の続きを読む】

東京堂東中野、くまざわ、リブロ渋谷店→PBC、丸善栄……新刊書店の開店・閉店いろいろです

真夏のこの時期は、(時期を選べない)閉店はともかく、開店や改装のニュースも少なめ。件数がたまるのを待っていたら、前回から少し間が空いてしまいました。久しぶりの新刊書店の開店・改装・閉店関連ニュースです。(一部、過去記事で紹介済みのものもあります。)


●オープン


  • 8/31 東京堂書店(Books Tokyodo)アトレヴィ東中野店(120)
  • 9/25 くまざわ書店平塚店
  • 11/下 くまざわ書店アリオ鷲宮店
  • 秋 くまざわ書店鶴見店

以前から本好き書店好きの間で話題を呼んでいた東京堂書店の新店は、中央線、東中野駅の駅ビル「アトレヴィ東中野」の3階。「アトレヴィ東中野」はまだ公式サイトがないようですが(プレスリリースはこちら(PDF))、関連記事はたとえばこちら


お店はブック&カフェ形式のワンフロアで、カフェ部分も含めて120坪ですから、駅近くの商業施設内のお店としては使いやすいサイズですね。東京堂のサイトに、オープニングの記念品やキャンペーンの告知があがっているほか、フロアイメージの画像も見られます。中央線沿線にまた個性的な書店が登場ということで、本好き書店好きとしては、とても楽しみです。(*末尾に追記あり。)


くまざわ書店のサイトに、新店3件の告知があがっています。うち、アリオ鷲宮は、埼玉県久喜市に11月に開業予定のショッピングセンターだそうです。


サイトにもありますが、くまざわ書店といえば、5月に錦糸町店、6月に釧路店、7月に山形店をそれぞれリニューアルオープンするなど、今年に入ってからすでに数件のリニューアルが続いています。さらに、最近では、こんなニュースが報じられました。「くまざわ、球陽堂を買収 来月新会社」(8/18 沖縄タイムス)、「くまざわ書店、沖縄の球陽堂書房を買収」(8/20 新文化) 。


後者の記事を引きます。《全国で書店運営を手掛けるくまざわ(東京都、熊沢真社長)が、球陽堂書房(那覇市、山田親夫社長)を買収し、営業を引き継ぐことが17日、分かった。くまざわは新会社の球陽堂(那覇市)を3日に設立。今後、同社が球陽堂書房を吸収し、資産、約32人の従業員と業務を引き継ぐ。県内にある2店舗、書店名も継続。9月16日から新会社が営業する。》


球陽堂書房と言えば、創業60数年の地元の老舗、店名も、従業員のみなさんもそのまま、《店名・看板は変えずに営業を継続する》と報道にほっとしている利用者の方も多いのではないでしょうか。


●リニューアル


  • 8/20 紀伊國屋書店グランドビル店(20)
  • 8/23 パルコブックセンター(850)
  • 9/27 丸善名古屋栄店(850)

紀伊國屋書店、梅田駅周辺には、梅田本店、先日こちらもリニューアルとなった阪急32番街コミックハウス、そしてこのグランドビル店の3つがありますが、これで3店すべてが装いを新たにしてそろったことになりますね。サイトの案内はこちら。「【グランドビル店】 《リニューアルオープン記念》先着でオリジナルブックカバーをプレゼント!2012年8月20日(月)〜24日(金) 」


移転発表時は、日があきらかにされていなかった丸善名古屋栄店、正式なリニューアルオープンの日程と、蔵書規模などが報道されています。「丸善、来月から営業再開 丸栄に移転入居」(8/16 中日新聞)、「百貨店の丸栄:書店の丸善 9月27日に開店 名古屋」(8/17 毎日新聞)。


これらの記事によれば、《6階に文具や雑誌、文庫、新書など、7階に児童書や漫画、洋書、専門書を置く》とのことで、《蔵書数は約40万冊で移転前に比べて数万冊増える》そうです。10月に名古屋行きを計画しているので、ちょうどいいタイミング。オープン直後の様子を見てきたいと思います。


リニューアルの件で、書店好きの間でもっとも話題を呼んでいるのは、やはりリブロ渋谷店→パルコブックセンターの件でしょうか。前回の記事で少しふれていますが、オープンを明日にひかえ、くわしい記事も出ています。「「パルコブックセンター渋谷店」復活へ-個性的なセレクト店目指す」(8/22 シブヤ経済新聞)。


個人的にも非常に気になる件なので、ちょっと長めに記事を引かせていただきます。《1993年にオープンした「P-BC渋谷店」を前身とするリブロ渋谷店は、2004年に現在の店名に変更。1986(昭和61)年から営業を続ける「ロゴス渋谷店」と共に2店舗体制で営業を続けてきた。》


《今回、同館の改編で「原点回帰→進化」をコンセプトに掲げていることから、このコンセプトに「シンクロ」したセレクトショップ構想が浮上。「リブロ渋谷店は個性的なセレクトショップとするべきであり、(それを)より強力にお客さまへアピールすること」を目的に、隣接していた両店を統合してリ・オープンするに至った。ショップコンセプトは「感性が共鳴する、居心地のよい本屋」。》


なるほど、「原点回帰→進化」と。「個性的なセレクトショップ」と「居心地のよい本屋」がコンセプトとして無事にうまく同居して落ち着けばいいのですが、はたして。


《店舗面積は568平方メートル。店内はこれまで通りオレンジを基調に、什器も既存のものを使用。以前使っていた、アーティスト日比野克彦さんが手掛けたマークも再度起用し、店内に掲出するほかブックカバーや袋などにもプリントする。》


広さは坪換算で、約171坪。現在の店舗の、LOGOSを合わせた正確なサイズがわからないので、印象になりますが、ひとまわり以上縮小、という感じでしょうか。あのなつかしいマークやブックカバーの復活を喜ぶオールドファンは多そうです。ぼくもあのロゴ、ブックカバーは大好きでした。


【“東京堂東中野、くまざわ、リブロ渋谷店→PBC、丸善栄……新刊書店の開店・閉店いろいろです”の続きを読む】

特撮博物館、ウルトラアート、大伴昌司……特撮関連展示3つの写真を少し

特撮関連展示3件、大伴昌司、ウルトラアート、特撮博物館を見に行ったときに撮ってきた写真です。(以下は、遠方でご覧になれない、という方のためにあげる、参考図版のようなものです。展示を実際にご覧になるご予定の方はとばしてください。)

【“特撮博物館、ウルトラアート、大伴昌司……特撮関連展示3つの写真を少し”の続きを読む】

特撮博物館、ウルトラアート、大伴昌司……特撮関連展示3つ、観てきましたよ

しばらく前の記事で、この夏、関東圏で見られる超重要な特撮関連展示3件を紹介しました。(以下、久しぶりにお届けする、空犬通信のネタでもっとも不人気の「特撮」ネタです(苦笑)。訪問者数激減覚悟でお届けします。お好きな方だけ、どうぞ。)



大伴展2埼玉ウルトラアート1特撮博物館チラシ表

行ってきましたよ、3つとも。結論から申し上げますが、特撮者、とくに昭和特撮者は、あらゆる手段を使って時間を捻出し、3つすべてに駆けつけていただきたいです。埼玉のは9/2と最終日が迫っていますので、気をつけて。


内容については、前回の記事でも少しふれましたし、あちこちですでにたくさん紹介されていますから、今回はふれません。代わりに、夏休みもあと残すところわずかということで、これから親子で駆けつける方もいるでしょうから、そのような方々の参考になりそうな情報を、特撮博物館に絞ってあげておきます。


特撮博物館の会場、東京都現代美術館は、徒歩可能な地下鉄最寄駅がいくつかあるんですが、いずれもけっこう離れていて、真夏日に歩くのはなかなかつらい。この季節は、バスで行くことをおすすめします。


バスは、東京メトロ東西線「木場駅」、都営地下鉄新宿線「菊川駅」、JR東京駅からそれぞれ出ているようですが、うち、東京駅からだとバスに乗る時間がけっこう長くなります。ぼくは、神保町利用者なので、新宿線の菊川駅からバスに乗りました。これだと、バスは停留所で3つほど、時間も5、6分です。10分に1本程度あるので、本数も問題なし。


曜日や時期にもよるのでしょうが、入るのに行列ができていることもあるようです。ぼくが行ったときは並びませんでしたが、午前中から見に行く方がよさそうです。あと、チケットも事前に買っておくほうがいいでしょう。


見て回るのに必要な時間は、どの程度、特撮に思い入れがあるかによっても変わってきますが、あなたが、昭和特撮好きなら、かなり時間に余裕をみておいたほうがいいと思います。展示物をじっくり見て、短篇映画「巨神兵東京に現る」を2回ぐらいみて、館内で流れているメイキング動画などもひととおりおさえて、ショップもじっくり見て、となると、最低でも2時間は必要です。混雑具合によってはもっとかかるかもしれません。小一時間でささっと、なんて見方は絶対に不可能な内容と濃度だと思ってまちがいないです。


お子さんと一緒に行かれる方にとくにお伝えしておきたいのが、トイレ。展示場内にはトイレがありません。展示は再入場不可で、先に書いた通り、ひと通り見るのに時間がかかるため、途中でトイレに行きたくなっちゃったらアウト、ってことになります。この季節、熱中症対策で水分を多めにとってる方も多いでしょうし、冷房でトイレが近い方もいるでしょう。それに、とくに子どもは、生理的なコントロールがききませんからね。ひととおり見るのに時間がかかることを考えると、トイレは必ず済ませておく必要があります。ここ、ほんとに重要なポイントなので、お子さん連れの方はとくにご注意ください。


関連書籍などの一部は、企画展会場外のショップにも売っていますが、基本的には、グッズ類・ソフト類・書籍類は、出口手前のショップに集められています。フィギュアにプラモにカードにソフトにと目移りしますが、ここでしか買えないものとそうでないものがありますから、冷静にご覧になるといいいでしょう(笑)。展示物の点数が多く、情報量が非常に多い展示なので、記憶・記録のためにも、資料的な意味でも、図録は必須です。


あと、見に行くときは、あなたに特撮友だちがいるならば、独りで行くよりもそういうお仲間と一緒にいくほうが何倍も楽しいです。とにかく、撮影当時のプロップとかマスクとか、信じられないようなものがこれでもかと、次々に目の前に現れる、奇跡のような展示です。今見たものについての思いを、いまここですぐに誰かと言葉で共有したい!、そのような気分に必ずさせられます。ぼくは独りで行ったので、自分のペースでゆっくり見られたのはいいんですが、だれかとこの話をしたくてしたくて、たいそう困りました。お子さん連れの方はともかく、大きなお友だちが行く場合は、アフターのオタ飲み会込みで企画するのがいいでしょう。


見方、という点では、もう1つおすすめが。特撮関連の展示3件ですが、もし全部をご覧になるのであれば、大伴昌司、ウルトラアート、特撮博物館、の順でご覧になるのをおすすめします。この規模で、展示が大きくなり、展示点数も展示の濃度も上がります。前2者もすばらしいんですが、特撮博物館の物量と濃度はちょっと圧倒的なので、順番が逆になってしまうと、相対的に、他の2つが物足りなく見えてしまうかもしれないからです。


というわけで。夏休みもあと残り10日ほど。お子さんを連れていこうとお考えのパパとママは、ぜひこの情報も参考に、親子・家族での特撮ツアーを楽しんできてください。


次の記事では、遠方でご覧になれない、という方のために、展示で撮ってきた写真をいくつかご紹介します。展示をご覧になるご予定の方(と、もちろん、特撮にまったく関心のない方も;苦笑)はとばしてください。



10月は、いざ名古屋へ……ブックマークナゴヤ2012は10/5から

全国に、行ってみたいブックフェア・ブックイベントはいくつもあるんですが、こちらもその1つ。ずっと気になっていながら、なかなか行けずにおります。BOOKMARK NAGOYA(ブックマークナゴヤ)


ブックマークナゴヤ2012 チラシ表ブックマークナゴヤ2012 チラシ裏ブクマジャーナル 2012

今年こそ行くぞ、と、ずいぶん前から気持ちだけはかためていたんですが、いざ行くとなると、タイミングが難しい。ブックマークナゴヤ2012、開催は、10月5日〜28日とのことで、その間に、いろいろイベントが予定されています。できれば、主なイベントのどれかには参加したい、そしてもちろん、久しぶり(数年ぶり?)の名古屋だけに書店回りにも十分な時間を取りたい……両方を考えると、とても日帰りでは無理、1泊でも難しい、ということで、いつ行くか、そしてどのイベントに参加するか、どのお店を回るか……それらを考えるといつまでたってもまとまらず、頭が痛いです……。


「ことばのポトラック」他、チラシに載っているトークイベントにも惹かれるものがありますが、できれば一箱古本市をのぞいてみたいなあ。今回は、こんな予定だそうです。


    一箱古本市 in SOCIAL TOWER MARKET
    日時:2012/10/20(土)&21(日) 11:00 〜 16:30
    会場:SOCIAL TOWER MARKET / 名古屋テレビ塔下・久屋大通公園

サイトによれば、《『SOCIAL TOWER MARKET』では一箱古本市のほかに、カメラやレコードなどの蚤の市や、雑貨店などによるマルシェ、ライブなども行われます》とあります。楽しそうだなあ。


秋には、昨年、ようやく参加、大変楽しい時間を過ごすことのできた、福岡のブックイベント、ブックオカもあります。こちらは、まだ今年のイベントについては詳細があきらかになっていませんが、なんとしても行きたいからなあ。日程の調整と、お金のやりくりが大変です(苦笑)。


アナログ、酔舎バンド、クリスマス……音楽関連イベントの宣伝です

前々回の続きで、イベントのご案内です。今年後半に予定している、空犬が関わっているイベントのうち、音楽関係のものを、宣伝したいと思います。


    beco reco vol.3 100年聴ける音楽
    日時:9月21日(金)
    OPEN 19:00 START 19:30(〜21:30)
    会場:beco cafe(東京・西荻窪)
    会費:1000円(ワンドリンク付き)
    DJ:鎌田洋城(酔舎バンド)、内田英一(ランブリンローズ)、空犬(吉っ読)

無類の音楽好き3人が、100年残る曲/残したい(と勝手に考えている)曲を、オールアナログでお届けします。ノンジャンルだと広がり過ぎて選びにくいし、お客さんも困るだろうということで、今回は、洋楽のPOPS & ROCKに絞りました。


ただ、あまり定番やクラシックなものばかりでもつまらないでしょうから、DJの独断で、UK4大バンド、ビートルズ、ストーンズ、レッド・ツェッペリン、ザ・フーははずすことにしました(それぞれのソロは入るかもしれません)。さらに、黒人音楽もなし(今回の反応がよければ、別にソウル・ファンクナイトなどを企画したいと考えています)


beco recoは、カジュアルなリスニングイベントですので、高価な機材も、貴重盤もありません。ありませんが、今回は、アナログのみにこだわりますので、ジャケットも楽しんでいただけるようなセレクトを考えていますから、ちょっとめずらしいシングル盤などもセレクトされるかもしれませんよ。


アナログ好きの方はもちろんですが、どちらかというと、ふだんはアナログは聞かない、聞いたことがない、聞いてみたい、という方のほうが楽しんでいただけるかもしれません。


DJのうち、内田氏は、主に、「70年代にオンタイムに感激感動した曲を、当時のシングル盤で」、鎌田氏はシンガーソングライターを中心にセレクト。そして、わたくし空犬は、ギター好きということで、ギターもののロックを中心にセレクトしようと思っています。世代的には、内田氏、鎌田氏が60、70年代中心で、空犬も古いのを選びますが、(他のDJお二人よりも少し世代が下なこともあり)80年代以降の音楽も混ぜる予定です。


予約制で、お店のほうで受付中です。音楽好きのみなさんのお越しをお待ちしております。


    ライヴ「酔舎バンド&フレンズ」(仮)
    日時:10月20日(土)
    OPEN 11:30 START 12:00(〜14:30)
    場所:ルースターノースサイド(東京・荻窪)
    会費:1000円(ワンドリンク付)
    出演:
    酔舎バンド(beco reco DJ、鎌田氏と空犬参加のバンド)
    ランブリンローズ(beco reco DJ、内田氏参加のバンド)
    みぎたとしき
    Tammy's Band

場所はブックンロールと同じ、荻窪のルースターノースサイド。このイベントはライヴのみで、トークはありませんので、あしからず。


【“アナログ、酔舎バンド、クリスマス……音楽関連イベントの宣伝です”の続きを読む】

リアル&エアのコラボin吉祥寺……フェア「ルーエにいか文庫がやってきた!ヤアヤアヤア!」が始まりました

吉祥寺・BOOKSルーエの2階で、フェア「ルーエにいか文庫がやってきた!ヤアヤアヤア!」が始まりましたよ。


(*写真はすべてお店の許可を得て撮影したものです。遠方でフェアをご覧になれない方のため、以下、写真入りでフェアの様子をくわしく紹介しています。店頭での出会いを楽しみにしている、という方は、ご覧にならないほうがいいかもしれません。)


いか文庫がやってきた 全景

↑ツイッターやFacebookでおなじみのアイコンがこの大きさで。パネルやPOPなどは、すべて「いか文庫」の3人によるもので、今回はお店で用意したものはないそうです。


並んでいるのは、すべて「いか文庫」がセレクトしたもの。約20点。全点に、「いか文庫」による手書きPOPがついています。これというテーマや共通点があるわけではないのに、全体としてみると、なんとなく統一感があるというか、一筋通った趣味性を感じさせるというか、ふだん見慣れているルーエのフェアとも違った、なかなかにユニークなセレクトになっていますよ。


いか文庫がやってきた 店主の文章

↑「あれ、こんなところに見たことのない紙が!」と花本氏。書店側の担当が見たことのない紙が貼られているって、なんてゲリラ的な(笑)。「いか文庫」店主さんによるフェア開催宣言的な文章のようです。


写真でおわかりいただけるかと思いますが、フェアスペースのバランスからいうと、本以外のものが多め。この「いか文庫」、まだ始めて1年にもならないうえに、たった3人しかいないのに、やけにオリジナルグッズが多いんですよ。まあ、我々「吉っ読」も、結成時は調子にのって名刺を作ったりTシャツを作ったりしたんですが(苦笑)、彼らのグッズ熱はなんというか、「吉っ読」のそれと比べるのが失礼なぐらい、ちょっとすごいです。


いか文庫がやってきた 新聞とグッズいか文庫がやってきた 封筒

↑Tシャツ(は、今回は店頭には出てないようです;後述の写真参照)にトート(サイズ違いで数種あり)、立派な封筒(?)まである。こういうものが本と一緒に並んでいると、つい、いろいろ本を買って、これらに入れて持って帰りたくなりますよね。「いか文庫新聞」も、ご覧の通り、創刊号と2号の両方がそろっています。新聞は無料。


いか文庫がやってきた 非売品のいかいか文庫がやってきた 非売品のトート

↑非売品のグッズまで並んでいる! 棚の陰にひそんでいた「いか」、そして、色違いのトートはレアなんでしょうか、なぜかこれは非売品。


いか文庫がやってきた エアほにゃらら

フェアの本またはグッズを買った方には購入者特典のおまけがあります。


いか文庫がやってきた 特典ありますいか文庫がやってきた 特典冊子

↑右が購入者特典の小冊子。「いか文庫」メンバー3人、「店主」「バイトくん」「バイトちゃん」のうち、「バイトくん」が編集を担当されたそうです。中は、手に取られた方の楽しみのために、見せないでおきましょう。


【“リアル&エアのコラボin吉祥寺……フェア「ルーエにいか文庫がやってきた!ヤアヤアヤア!」が始まりました”の続きを読む】

でるべん、Twitter速報、ハマザ企画、いか文庫……今年後半の出版関連イベントの宣伝です

先月7月に、西荻窪beco cafeで開催したトークイベント、beco talk vol.1 公開編集会議 「島田さん、『本屋さんの本』を作りませんか?」「はい、つくりたいです!」。そのイベントの様子と『本屋図鑑(仮)』が、『図書新聞』8/11号でとりあげられました。


図書新聞120811 beco talk1

↑ちなみに、すぐ下には『世界の夢の本屋さん2』の紹介記事も。


出演者・お客さん、全部入れて20人に満たない、こんなささやかなイベントがこんなふうにとりあげられるなんて、うれしいなあ。『本屋図鑑(仮)』についても、空犬通信にもまとめた書誌情報がばっちり取り上げられています。島田さんは、これで後に引けなくなりましたね(笑)。社外編集部(アルテスの鈴木さんとぼくのことです;笑)としても、がんばらねばなりません。


これは、まだ、島田さん本人にもお店にも話していない、企画者の妄想段階の話なんですが、本が無事に刊行されることになったら、刊行記念イベントか、もしくはプレ刊行イベントを、beco cafeでやりたいと思っています。夏葉社ファンのみなさんはぜひ楽しみにしていてくださいね。


さて、7月の公開編集会議は、出版・書店関連テーマのトークイベント、beco talkの第1弾企画だったんですが、続編もすでに複数決まっています。beco talk以外の含めると、わたくし空犬が関係しているイベントが毎月のように続きますので、すでに、この空犬通信で告知させていただいたものばかりですが、ちょっと宣伝がてら、あらためて、まとめてみたいと思います。数が多いので、出版・書店関係と、音楽関係とに分けます。まずは、出版・書店関係から。(出演者は敬称略とさせていただきました。)


    でるべんの会 8月勉強会
    10年間に及ぶ『他店の棚』の記録を振り返る with「空犬通信」
    講師:石井伸介(プレジデント社/『他店の棚』編集発行人)
    空犬(ブログ『空犬通信』、吉祥寺書店員の会「吉っ読」)
    日時:8月29日(水)19:00〜20:45(18:45受付開始)
    ※21:00より、近隣で懇親会を開催いたします。
    場所:水道橋・貸会議室「内海」
    料金:勉強会参加料 1,000円 懇親会参加料 4,000円(予定)

詳細は、空犬通信の過去記事、こちらをご覧ください。予約制ですが、まだ少し空きがあるそうです。


    〈Twitter出版速報四天王〉
    日時:2012年9月12日(水)19:00〜
    会場:紀伊國屋書店新宿南店 super wakuwaku live talk@ふらっとすぽっと
    出演者:ハマザキカク(@hamazakikaku)、河村書店(@consaba)、永田希(@honzuki_news)、空犬
    会費:無料

詳細は、こちらを。予約も会費も不要ですので、ふらりと来ていただけるとうれしいです。


    beco talk vol.2 公開編集会議
    ハマザ企画会議
    〜ハマザ聞くか? あの恐ろしい編集者に色々聞いてみる〜

    日時:10月26日(金)
    OPEN 19:00 START 19:30(〜21:30)
    会場:beco cafe(東京・西荻窪)
    会費:1000円(ワンドリンク付き)
    出演:ハマザキカク(社会評論社)、空犬(吉っ読)

beco talkの第2弾です。こちらは予約制で、9月13日(木)から受付を開始します。いろいろな方に幅広く楽しんでいただける中身だと思いますが、とくに出版界志望の方に来ていただけるとうれしいです。


【“でるべん、Twitter速報、ハマザ企画、いか文庫……今年後半の出版関連イベントの宣伝です”の続きを読む】

吉祥寺&三鷹の書店合同フリペ「ブックトラック」第2号ができました

吉祥寺の書店合同フリペ、「ブックトラック」の2号の編集を、先ほど無事に終えました。


BtR2 表紙仮

↑今回の表紙はこんな感じです。


今週中には発行できると思います。配布は、吉祥寺の3店、BOOKSルーエ、リブロ吉祥寺店、啓文堂書店吉祥寺店に加え、今回から啓文堂書店三鷹店でも配布できることになりました。


基本的には配布各店の店頭で入手いただきたいのですが、遠方の方でぜひご覧になりたいという方がいらっしゃいましたら、空犬通信のコメント欄にてご相談ください。空犬宛てにいつも書店フリペを送ってくださるみなさんには、後日お送りする予定ですので、お待ちください。なお、「ブックトラック」は、お店の店頭で、印刷物として出会っていただけるのを大事にしたいので、今号に限らず今後も、PDFデータでの配布はしない予定でおります。ご了承ください。


今回も、参加各店の書店員がそれぞれ稿を寄せているほか、今回から、各店のフェア情報をまとめて載せることにしました。また今号には、謎のエア書店ユニット、「いか文庫」も登場してくれました。創刊号以上にバラエティに富んだ内容になっているかと思います。上記、吉祥寺・三鷹の書店にお寄りの際は、この「ブックトラック」、ぜひ店頭で探してみてください。


その「いか文庫」ですが、フリペに登場というだけでなく、吉祥寺のリアル店舗にも登場です。BOOKSルーエのフェア、「ルーエにいか文庫がやってきた!ヤアヤアヤア!」が、本日8/15から、ルーエの2階、フェアコーナーで始まっています。このフェアについては、後日、店頭取材させてもらって、あらためて記事で紹介する予定ですが、近隣の方はそれを待たず、ぜひ店頭で実際の様子を見てみてください。購入者特典(おまけ)もあるようですよ。楽しみです。


「ブックトラック」の創刊号は、おかげさまで、たくさんの方に読んでいただくことができ、思いがけず、何度も増刷することになりました。店頭で手にとってくださったみなさま、ありがとうございました。創刊号は、吉祥寺情報満載のサイト、吉祥寺経済新聞に取り上げていただいたので、その効果もあったのだろうと思います。過去の空犬通信でふれていますので、創刊号については、こちらを、吉祥寺経済新聞で取り上げられた経緯についてはこちらを、よろしければご覧ください。


創刊号の吉祥寺経済新聞の記事もうれしい驚きでしたが、今回もうれしいことが。まだくわしいことは書けないのですが、ある雑誌で紹介してもらえることになりそうです。うれしいなあ。詳細が決まったら、また空犬通信でご報告します。


『青い鳥文庫ができるまで』+丸善&ジュンクの夏休み自由研究企画イベント、書店体験にまだ空きが

先日の記事で、丸善&ジュンク堂書店のイベント「本屋さんで夏休みの自由研究をやろう!」を紹介しました。イベントには、作家編・編集部編・書店編の3つが用意されているんですが、先週の土曜日、そのうち、『青い鳥文庫ができるまで』の作家・岩貞るみこさんのトークが丸善&ジュンク堂書店渋谷店でありましたので、参加してきましたよ。


「参加」といっても、このイベント、子どもが対象で、保護者は参加できないので(会場の周りで立って見ていることはできるようですが、会場には入れない)、送り迎えしただけで、途中ははずしてたんですが(東急東横店で開催中の「渋谷大古本市」をのぞいてました。時間が短かったので、会場を全部見て回ることはできなかったけれど、数冊、収穫もありました。余談)なんですけどね。


東急渋谷古本市2012

会場には、本好きの子どもたち(全員?女の子のようでした)が集まっていましたが、本を書く人の話を聞いてみたい、と思う子どもたちがこんなにいるんだと思うと、出版関係者としてはちょっとうれしくなりますね。先に書いた通り、トーク自体は聞いていないのですが、迎えに戻ってきたら、まだ質疑応答が続いていて、子どもたちから、「作家さんと編集者さんて、けんかするんですか」(笑)とか、「(本の)表紙の絵も作家さんが描くんですか」といった、かわいい質問が出ていましたよ。


とても楽しい時間だったようで、うちの子も喜んでいました。トークの後は、サイン会。全部を見ていたわけではないですが、何か質問はありますかと、作家さん担当編集者さんが子どもたち一人一人にたずね、最後は作家さんと子どもの2ショットの記念撮影も。自分が子どものころにこんなイベントがあったら、うれしいだろうなあ、ずっと印象に残るだろうなあと、そんなふうに思わされたイベントでした。


120811サイン会

ちなみに、この『青い鳥文庫ができるまで』の夏休み自由研究企画イベント、作家・編集部・書店の3つのうち、1つしか選べないのかと思ったら、残があれば複数の申し込み可能とのことでした。残りは、講談社の「青い鳥文庫」編集部を訪ねる編集部訪問の回と、本屋さん体験の回。編集部訪問は、今日(8/13)の時点で満員のようですが、本屋さん体験のほうははまだ少し余裕があるとのことですよ。体験の内容がどのようなものなのかは、サイトにもあがっていませんが、POPを描いたり、本を並べたりするのかな。大阪は8/17、東京は8/21です。本好き書店好きのお子さんがいらっしゃる方はぜひ。


そして、前回の記事にも書きましたが、出版・書店関係者でお子さんや、親戚、知り合いのお子さんがいらっしゃる方にもぜひおすすめしたいです。なんといっても、我々の仕事がどんなものなのかを子どもたちに伝える、すごくいいチャンスですからね。本好きの子どもは将来の大事なお客さん。そのなかから、本が好きというだけでなく、本を、書いたり、作ったり、売ったり、そういうことに興味を持つ子に出てきてほしいですよね。そのためにも、こういうイベントはぜひ今後もいろいろな書店・版元でやってほしいなあと、そんなふうに思ったのでした。


吉祥寺&三鷹の書店合同フリペ「ブックトラック」第2号、まもなく発行です

今日は「吉っ読」の例会でした。ふだん、「吉っ読」の会は、その名前の通り、吉祥寺で開いているんですが、今回は、お隣駅、三鷹のお店に行ってきましたよ。メンバーは、いつもの吉祥寺の書店3店、BOOKSルーエ、リブロ吉祥寺店、啓文堂書店吉祥寺店に、三鷹から啓文堂書店三鷹店も加わって、にぎやかな会になりました。


この3店+1店で作っている合同フリペ「ブックトラック」の創刊号は、おかげさまで、「吉祥寺経済新聞」に取り上げていただいたりした効果もあってか、予想以上の反響をいただき、予定部数があっというまにはけてしまったばかりか、増刷をかけることにまでなりました。応援してくださったみなさま、ありがとうございます。


今日の集まりは、「ブックトラック」第2号の刊行前打合せも兼ねていまして、今日で材料がほぼ出そろいました。「ブックトラック」第2号は、8月中に発行の予定で、吉祥寺の3店に加え、もしかしたら啓文堂書店三鷹店でも配布できるかもしれません。また、書店以外では、西荻窪のブックカフェ、beco cafeにも置いてもらう予定です。武蔵野エリア、中央線沿線のお店はもちろんこと、それ以外のエリアのお店でも、見てみたい、置いてやってもいい、というお店がありましたら、ご一報くだされば、すぐに見本誌をお送りします。「ブックトラック」参加の各店か、空犬までご一報ください。


吉祥寺&三鷹の書店の集まりと「ブックトラック」については、過去の記事、こちらとか、こちらをご覧ください。


前回、吉っ読で飲みに行った、という話をツイッターに流したら、どこどこが入っていない、みたいなことを書かれてしまったんですが、以前の記事にも書きました通り、何も他のお店を無視しているとか、入れないようにしているとか、そういうことではまったくありません。その逆で、ぜひ、武蔵野エリアの他のお店にみなさんにも来ていただきたいなと思っています。お店によっては、なかなか知り合うチャンスがなかったり、知り合いがいても、酒席に来てもらえなかったり、いろいろあって、たまたまこのような組み合わせになっている、それだけのことです。


集まりは書店員が中心ですが、版元の方も大歓迎です。ただ、エリアに根ざした会なので、武蔵野エリアにまったく縁がない、という方よりは、吉祥寺や三鷹を担当している出版営業の方とか、吉祥寺や三鷹近辺にお住まいの出版関係者の方のほうが、話題的にもなじみやすいかと思います。


こんなふうに、近くの書店同士で、お酒を飲みながらお互いのお店のことや業界の情報交換をしたり、一緒にフリペを作ったり……そういうことに興味のある吉祥寺および中央線沿線の書店員さんがいたら、大歓迎なので、ぜひblogのコメント欄やツイッターでご一報くださいね。ゆるやかにお待ちしております。



アナーキー、ほんのまくら、THE BOOKS……新刊書店のフェアいろいろ

しばらく前に、あちこちの新刊書店のフェアをまとめて紹介したことがありました。こちらこちら。その後、またまたおもしろそうなフェアがいくつか始まりましたので、まとめて紹介します。


まずは、吉祥寺のこれを。先日の記事で紹介した、吉祥寺BOOKSルーエのフェア「アナーキー・イン・ザ・KJ アナキズム・芸術・運動・社会・状況・現実」。先日の取材時にはまだ全点そろっていなかったのですが、全点そろって、スペースも点数も、スタート時の倍ぐらいになっていますよ。


ルーエ KJ 全点ルーエ KJ  JPルーエKJ 冊子

↑横に広がりました。


選書リストのフリペ、前回紹介した後で、補遺をつけたそうです。スペースも広がり、フリペもパワーアップということなので、まだの方はもちろん、もう見たよ、という方もぜひあらためてチェックをどうぞ。


次は新宿から。以前の記事で少しだけふれた、いま話題の紀伊國屋新宿本店のフェア「ほんのまくら」フェア 〜書き出しで選ぶ100冊〜」をのぞいてきました。


ほんのまくら 案内

↑知り合いに会えなかったので、残念ながら店頭の様子は撮影できず。写真はフェアの案内だけ。


ツイッターほかで、大変な反響を呼んでいるのは知っていましたが、まさか、あそこまで混んでいるとは。文庫フェアにあんなに人だかりがしているのも、そして、あんなに売り切れ本が続出しているのも、初めて見た気がします。


サイトにあがっている写真や下の購入本の写真にある通り、商品が書き出しを印刷したカバーにくるまれ、さらにシュリンクされた状態で店頭に並んでいます。フェアの主旨上、このままの状態で販売するという旨の断り書きが棚にありました。


ほんのまくら 購入本2点ほんのまくら 冊子

↑この2冊を買ってきました。片方は、たぶんあれだろうな、と当たりのついたもの。もう片方は、その場ではわからなかったけど、ぱっと見で気になったものです。(ちなみに、帰って開けてみたら、当たりをつけたほうは正解。2冊ともすでに所有している本でしたが、こういう買い物が重なっても、それはそれで楽しいものですね)


右の冊子は、選書コメントと書き出しの一文をまとめたもので、それが何の本かの種明かしはされていませんので、店頭でも安心してご覧になれます(笑)。


書き出しを見て、すぐにそれとわかるのはごく一部。多くは、何の作品だか、それだけではなかなかわかりません。もちろん、既読作品もあるのでしょうが、書き出しをすべて覚えているわけではありませんからね。文体や文章の感じ、文中の特徴的な言葉使いや固有名詞から、作家や作品を推測してみるもよし。カバーに印刷された文章が好きかどうかだけで選ぶもよし。見る前に想像していた以上に、おもしろい試みに思えました。これは楽しいなあ。


このフェアのアイディアを知ったとき、ブックピックオーケストラ「文庫本葉書」去年の記事で少しだけふれたことがあります)を思い浮かべました。ただ、実際の店頭の様子や、パッキングされた商品を見ると、共通点はあるものの、フェア・商品としてはまったく印象の違うものでした。


棚前は混雑していて、お世辞にもゆっくり見ることができたとは言えないのですが、短時間ながら、とても楽しい時間を過ごせましたよ。一点、残念だったのは、本が全点そろっている状態を見られなかったこと(ぱっと見た印象だと、3分の1ぐらい、もしかしたら半分ぐらい、品切れがあったような)


場所は2階売場中央のフェアスペースで、8/25までとされていましたが、この反響を受けてのことでしょうか、会期が9/16(日)まで延長になったそうです。まだひと月以上あるということで、現在切れているタイトルも追加入荷されるのであれば、終わるまでにまだ何度か見に行きたいなあと思っています。


最後は、神保町から。以前の記事で、『THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』(ミシマ社)を紹介した際に少しだけふれた、この本に出てくる書籍全点(つまり、365点!)のフェアが、三省堂書店神保町本店で始まっています。今日の昼休みにのぞいてきたんですが、これが、もう、なんというかすごい。


the booksフェア 全景1the booksフェア 全景2

↑店頭の様子。とにかく、点数が多いので、並んでいるものを目の前にすると、すごい迫力です。


the booksフェア 中央の家1the booksフェア 中央の家2

↑フェアコーナー中央には、家を模したようなディスプレイがあって、その周りで、この本の関係者の方が、顔写真と名前入りでコメントを寄せています。この本のことを教えてくれた、ブックンロール仲間でもあるミシマ社の営業マン、渡辺氏もこの通り、写真入りで登場。


the booksフェア 壁

↑フェアコーナーの棚側は、このような感じ。圧倒的な物量です。


場所は、3階、下りエスカレータ側のフェアコーナー。「本の本」の棚がある4階ではなくて、ビジネス書他の3階なので、お間違えのありませんよう。


この本は、1階でも、内田樹さんの本などミシマ社の他の新刊と一緒に、入り口近くのいい場所に積まれていますし、4階の本の本の棚にも置いてあるのですが、同書を購入される方は、ぜひ3階のフェアを忘れずにご覧になってください。


『青い鳥文庫ができるまで』と、夏休み自由研究イベントがおもしろい!

本の世界のことを描いた児童書は、フィクション、ノンフィクション併せ、いろいろありますが、このようなタイプの本はめずらしいのではないでしょうか。



内容はこのような感じ。《青い鳥文庫の大人気シリーズが書店に並ぶまでを追いかけた、迫真のノンフィクション。本は、読むのもいいけど、作るのも楽しい! 累計200万部突破目前の、とある大人気シリーズ。子どもたちへのクリスマスプレゼントにしたい!と最新刊・第14巻の12月発売を決めたものの、先生の原稿は遅れに遅れ……。果たして12月発売にまにあうのか? 作家、イラストレーター、編集部、そして、校閲や販売、印刷所、取次、書店などなど、青い鳥文庫が書店に並ぶまでの人々の奮闘を描きます。4ヵ月におよぶ綿密な取材にもとづいた、臨場感あふれる現場の姿。これを読んだら、あなたも本を作りたくなっちゃうかも!※小学中級から大人まで》


しばらく前に、こんな紹介記事も新聞に載りました。「出版ニュース:奮闘描いた「青い鳥文庫ができるまで」」(7/8 毎日新聞)。(直接関係ない話ですが、Webでルビをこのように表示した文章って、本気で読みにくいですよね……。)


これ、児童書なんですが、どう考えても、本好きのお父さんお母さんをねらったものですよね。実際、この本のことを教えてくれたのは知り合いの編集者でした。大人が、というか、出版関係者が読んでも愉しく読める内容でしたよ。「児童書の読み物ってどんなふうにできるの?」という興味をお持ちの方に、広くおすすめです。親子で楽しめますよ。


さて、この本に関連して、こんなイベントもありますよ。



「本屋さんで夏休みの自由研究」って、この文字列だけで、本好きならわくわくしますよね。こんなイベントだそうです。《丸善&ジュンク堂書店では、夏休みの自由研究を応援する企画をたくさんご用意しています。本がだいすき、本をつくるひとになりたい、そんな方はどんどん参加してください! 参加には、チケットと教材をご購入いただく必要があります。子どもの皆さんは、お母さんにお願いしてね! ◎保護者の方のお申し込みはできません。対象年齢:小学中・高学年〜中学生》


イベントは、3種あります。
1.作家さんに、どうやって本を書くのかを聞いてみよう!
2.編集者さんに、本をどうやって作っているかを聞いてみよう!
3.本屋さんを体験しよう!
1と3の会場は、丸善&ジュンク堂書店渋谷店、丸善&ジュンク堂書店梅田店。2は、講談社の編集部です。どれかを選ぶわけで、3つすべてに行けるわけではないですが、書き手、作り手、売り手の3つがカバーされているわけで、なかなかすてきなアイディアではないですか。


ぼくも、うちの子に声をかけて、早速申し込みましたよ。ちなみに、最初は申し込みがWebサイトからのみで、アカウントを持っていない身にはちょっと敷居の高い感じになっていたのですが、いまは、《全コースとも、お申し込みは電話とwebサイトおよび実施店舗で受け付けます!》と、申し込みがしやすくなっているようです。申し込みなどの詳細は、サイトをご覧ください。


イベントのうち、いちばん日程が迫っている「1.作家さんに、どうやって本を書くのかを聞いてみよう!」の東京会場は、今度の日曜日、8/11。知り合いに聞いたところ、まだ人数に余裕があるようなので、迷っている方は、申し込んでみてはいかが? 本好きのお子さんのいるお宅はぜひ。


本に直接関係のないお仕事をされている、本好きのパパママのみなさんにおすすめなのはもちろんなんですが、出版・書店関係者のみなさんにも、このイベント、ぜひおすすめしたいです。というのも、これ、自分たちの仕事を子どもたちに知ってもらう、すごくいい機会だと思うんですよ。自分たちの職場を子どもに見せたり、仕事の話を子どもに聞かせたりって、そういうチャンスはなかなかありませんよね。今回は、それを自分たちのかわりにプロが、書き手、作り手、売り手の立場で、子どもたちに「本を書く・作る・売る仕事とは」を教えてくれるわけですから。すごくいい話ではないですか。というわけで、本のプロのお子さんにも、おすすめです。


紀伊國屋書店新宿南店のイベント〈Twitter出版速報四天王〉に出ることになりました

前回は、めずらしく、イベントの企画側ではなく、出演側として声がかかったという話を書きました。めずらしいことは続くもので、今度は、こんなイベントに声をかけていただきました。


    〈Twitter出版速報四天王〉
    日時:2012年9月12日(水)19:00〜
    会場:紀伊國屋書店新宿南店 super wakuwaku live talk@ふらっとすぽっと
    出演者:ハマザキカクさん(@hamazakikaku)、河村書店さん(@consaba)、永田希さん(@honzuki_news)、空犬
    会費:無料

なんと、紀伊國屋書店のサイトに、我がハンドルがアイコン入りで載ることになるとはなあ(涙)。紀伊國屋書店を利用するようになって二十年(もっとかな)以上、梅田店と新宿本店にはとくに思い入れのある当方のような書店好きにとっては、ほんとに感慨深いことであります。


このイベント、企画者はハマザキカクさん(@hamazakikaku)。タイトルだけ見ると、おそろしげな感じですが、Twitterを使った出版関連情報の発信術に関するライブトークです。ハマザキさんのblogの一部を引くと、《出版クラスタでも最も公共的、利他的に情報発信をしているアカウントの「中の人」を一箇所に集めて、全ての疑問をお互いぶつけ合って、その謎を解決すればいいのではないか?と思い付きました》というもの。ハマザキさんによるイベントの紹介記事はこちら。「新宿紀伊国屋南店で『Twitter出版速報四天王』開催!」


ハマザキさんに誘われて、自分でいいのかなあと不安に思いながらも、大した考えもなしに、いいですよー、なんて安請け合いしてしまったんですが、あらためて、告知文を見て、おそれおののいております……。


たしかに、毎日のように出版・書店業界情報をツイートするのを日課にはしています(主に平日の朝に連投しています)。他のお三方はともかく、当方のそれは「速報」かどうかはあやしいし、数や質の点から言っても、「四天王」だなんて、おこがましいことこのうえないです……。ひえー……。


しかも、紀伊國屋さんの告知文に、これまたおそろしげなことが書いてあります。《この4人はもはや出版業界の情報インフラの役割を果たしており、巷では「Twitter出版速報四天王」とまで呼ばれています。彼らの情報収集、情報発信の秘訣、そして普段、インターネット上では伺い知る事が出来ない、彼らの等身大の生き様に迫ります。出版業界に携わる多くの人々が注目する、「Twitter出版速報四天王」の「中の人」達の貴重なお話が聞ける、またとないチャンスです》。「インフラ」「生き様」「またとないチャンス」……引用していて、悶死しそうです。しかも、ハマザキさんまで、「超巨大規模イベント、勃発」とか「前代未聞」とか書いてるし(涙)。だれか、ヘルプミー……。


まあ、呼んでいただいた以上は、泣いてないで、がんばりますが、大変不安な空犬です。


ちなみに、河村書店さんと永田さんのTwitter発信術に関しては直接うかがったことはないのですが、ハマザキさんからはいろいろそのテクの一部を聞かせてもらってます。仲間ぼめみたいに聞こえないといいのですが、彼の情報収集&発信テクニックはすごいですよ。今回のイベントも、メインはハマザキさんのテクニックの話になるかと思いますが、それだけでも聞きにくる価値があると思います。ご本人によれば、イベント会場限定で、『著者と編集者の為のTwitterテクニックマニュアルbyハマザキカク』を無料配布するということですから(それ、ぼくもほしいです;笑)、おもしろ本を次々に生み出している編集者の情報収集&発信テクニックをのぞいてみたい方はぜひ参加されるといいと思います。


会場の、紀伊國屋書店新宿南店3階、〈ふらっとすぽっと〉は《お仕事帰りにふらっと立ち寄れて、読者であるお客様と本、著者、編集者、書店員がFLATにつながれる場所になるようにとの思いを込めて名づけました》とのこと。この会場での《ライブトークはすべて入場無料、予約不要》とのことで、今回も、もちろん無料です。気軽に(そして、空犬のトークパートにはあんまり期待せずに)遊びに来ていただけるとうれしいです。


ちなみに、このライブトークでも、おもしろい話がたくさん聞けると思いますが、4人のイベントなので、ハマザキさんの話をもっと聞きたい、という方もいるかもしれません。そんな方は、ぜひ、10/26に、西荻窪beco cafeで予定しているトークイベント、「beco talk vol.2 公開編集会議 ハマザ企画会議 〜ハマザ聞くか? あの恐ろしい編集者に色々聞いてみる〜」にお越しください。詳細はこちら。予約は予約は、9月初旬からを予定しています。


でるべんの会の8月勉強会「10年間に及ぶ『他店の棚』の記録を振り返る」にゲストで出ることに

本・書店がらみのイベント、客として参加したり、自分で企画したりすることはあっても、呼ばれることはまずありません。まあ、こちらは一応、出版関係者とはいえ、編集者としても書店blogの書き手としてもほぼ無名の存在なので、当たり前なんですが、めずらしく、こんなイベントに声をかけていただき、顔を出させてもらうことになりました。


(以下、でるべんの会(@tderuben)のサイトの案内を引いていますので、敬称などそのままです。)


    でるべんの会 8月勉強会
    10年間に及ぶ『他店の棚』の記録を振り返る with「空犬通信」
    講師:石井伸介氏(プレジデント社/『他店の棚』編集発行人)
    空犬氏(ブログ『空犬通信』、吉祥寺書店員の会「吉っ読」)
    日時:8月29日(水)19:00〜20:45(18:45受付開始)
    ※21:00より、近隣で懇親会を開催いたします。
    場所:水道橋・貸会議室「内海」
    料金:勉強会参加料 1,000円 懇親会参加料 4,000円(予定)

「出版関係勉強会」、「でるべんの会」のイベントです。書店に関心のある方なら、最近だと『「本屋」は死なない』関連の勉強会を開催していたのをご存じの方もいるかもしれません。「でるべんの会」については、こちらをどうぞ。


プレジデント社の石井さんと言えば、我々「吉っ読」関連の飲み会やイベントに参加したことのある方にはおなじみの名前ですね。結成時から「吉っ読」を応援してくれているお一人。業界的には、「ほんころ」こと、佐野眞一さんの『だれが「本」を殺すのか』の担当編集者としても有名ですよね。


石井さんは、本業は編集なんですが、ちょっとびっくりするぐらい書店にくわしい方。編集のくせにあちこちの書店に出入りしているのはこちらも同じなんですが、都内近郊中心の当方と違い、石井さんの場合、そのカバーエリアが半端じゃない。ほんとに、北から南まで、という感じで、出版営業が本業でない編集者としては、ぼくの知るかぎり、もっとも書店に頻繁かつ広範に出入りしている人だと思います。


その石井さんが、長く手がけているのが、『他店の棚』。これは、石井さんが、訪ねた書店さんの棚をお店の許可を得て撮影し、小冊子にまとめた、私家版の写真集。石井さんは、それを自費で作成しては、業界飲み会などで書店員さんに会うたびに配っています。「他店の棚」というのは、つまり、書店員さんに、「他店」にはこんな「棚」があるよ、というのを見せたい、という思いから作られ、名付けられたものというわけです。いやはや、こんなことを、自費で、しかもこれだけ長く継続的に続けている人、見たことありません。


ぼくも、書店の店頭の様子をいろいろな人に伝えたい、という思いから、こんな駄ブログを続けているわけですが、やはり、小冊子のようなリアルな紙の形で残すのは、だらだらとblog記事を書き流しているのとはまったく意味も重みも違いますからね。ぼくも過去には、吉祥寺の書店の冊子を作ったり、最近では、往来堂書店の紹介冊子、『千駄木の本屋さん 往来堂の十五年』を作ったりしたんですが、『他店の棚』に出会っていなかったら、自費でそんな冊子を作ろうだなんて、そもそも思わなかったかもしれません。


今回の会では、石井さんが訪ねてきたあちこちの書店の様子の記録(もちろん、その多くは『他店の棚』というかたちになっているわけですが、全部が冊子になっているわけではありません)を、解説付きで開示されるとのこと。これはすごいですよ。って、別に石井さんの資料を見せてもらってるわけでもなんでもないですが、過去の『他店の棚』のごく一部(なにしろ、石井さんの配布方針は徹底していて、ふだんはぜったいに書店員さんにしか配らないものだから、ぼくは、吉っ読の飲み会で、誰かが酔っ払って会場に忘れていったときぐらいしか、手にしたことがなかったりするのです;笑)を見ただけで断言できます。書店のこと、とくに、ふだんは行けないエリアの書店のことに興味のある方は、ぜひ石井さんの話を聞きにこられるといいと思いますよ。


ああ、で、お前は何をするのか、と。とても、出番、ないですよねえ(苦笑)。まあ、書店の店頭の様子を伝えたいという点は同じだし、同じ武蔵野在住だし、出版営業でもないのに書店にやたらに出入りしている編集者という点も同じだしで、共通点がないわけではない。ならば、少しぐらいはトークのお手伝いもできるだろうと、その程度です(苦笑)。


当方の話はともかく、『他店の棚』の話は、書店好きには絶対におもしろいので、「空犬通信」をご覧になっているような書店好きのみなさんには、自分が出るイベントだからということは抜きにして、いち書店好きとして、強くおすすめです。


なお、予約が必要なイベントです。でるべんのサイトに、受付フォームがありますので、そちらからお申し込みください。


「エア書店」ユニット「いか文庫」のイベント、「イカナイト2」に行ってきました

しばらく前の記事で、「エア本屋」ユニット、「いか文庫」と、フリペ「いか文庫新聞」のことを紹介しましたが、先週金曜日、その「いか文庫」主催のイベント「イカナイト2」が中野で開かれましたので、参加してきました。


    イカナイト2 〜いか文庫が露わになる、夏のイカナイト〜
    日時:8月3日(金) 19:30〜22:00
    参加費:3000円(お食事、飲み物、先着でお土産付き)
    会場:NAKANO F

イベントの案内によれば、《今回は、いつも聞かれる「いか文庫って何?」にお答えするべく、いか文庫スタッフ3人が【自分自身をプレゼン】いたします!》というこのイベント、いやあ、実に中身の濃いイベントで、おなかいっぱいになりました。


イカナイト2 プログラム

↑当日配布されたプログラム。このような内容でした。


「いか文庫」は、「店主」「バイトくん」「バイトちゃん」の3人のユニット。「店主」さんは、先日の記事に書いた通り、ブックンロールにも遊びに来てくれ、その後、お話もうかがう機会があったんですが、他のお二人は(「店主」さんから少し話は聞いていたものの)お会いするのはもちろん初めてだし、本業が何で、どんな方なのか、まったく知らない状態でイベントに参加。みなさんのプレゼンをすごく楽しみにしていました。


イカナイト2

↑「いか文庫」のみなさん。中央が「店主」、右が「バイトくん」、左が「バイトちゃん」。


いやあ、終わってみたら……3人ともすごすぎる……。「いか文庫」、「店主」さんがおもしろいのはもうわかっていたんですが、すごいのは「店主」さんだけじゃないことがようくわかりました。お二人の話もそれぞれ実におもしろくて、ソロでのトークイベントもできそうなぐらい。とくに、すごかったのが、本とは何の関係もない話で会場の爆笑をさそいまくっていた「バイトちゃん」の話。まさか、広義の「書店」イベントの会場で、葉書とラジオの話で、こんなに大笑いさせられることになるとは思ってもみませんでした。


これからも、こういうイベントの機会はあるでしょうし、何より、かくいうこの私もぜひ「いか文庫」のみなさんは吉っ読がらみのイベントなどに引っ張りだしたいと画策中ですので、それぞれのお話をここで事細かに紹介することはしませんが、書店好き本好きは、イベントやフェアにこの「いか文庫」の名前を見かけたら、要チェックですよ。それだけは絶対に間違いないです。


イカナイト2 POPイカナイト2 POP実例

↑「店主」さんのプレゼンでは、POP術の話も。自ら手がけたPOPの実例を見せながらのトーク。このテーマだけで単独のイベントできそう、というか、いま企画してます。会場で、自分の書いたPOPをつけた本(個人の蔵書)を販売するというのも、自分の企画イベントでもまねしてみたい、おもしろい試み。写真右は、会場で販売されていた店主POP付きの本の1冊。


いか文庫新聞2号

↑先日の記事で紹介した「いか文庫新聞」の第2号が、このイベントで配布されました。この第2号では、エア&リアル書店のコラボ企画も発表されています。BOOKSルーエ2階に「いか文庫」がデビュー。フェア台に特設コーナーが設けられます。その名も「出張開店!! いか文庫がやってきた!ヤアヤアヤア!」。ルーエにて、8/15にスタートの予定です。こちらのフェアというか特設コーナーは、始まりましたら、あらためて、写真入りでくわしく紹介の予定です。


イカナイト2 Tシャツイカナイト2 トート

↑まだ始めて1年にもならないうえに、たった3人しかいないユニットがすでに複数のオリジナルグッズを手がけているというあたりがふつうじゃないというかなんというか。Tシャツは、おみやげとして先着の客に配布されていました。トートはサイズ違いで数種あったうちの1枚を購入。このほか、「エア書店」なのに、オリジナルコーヒー豆まであってびっくり(興味津々でぜひほしかったけれど、トークで紹介された時点ですでに残1、買い逃しました)


このほか、会場には、ゲストの占い師による「カノンの占いの小部屋」も設置され、実際に、会場で占いが行われていました。「エア書店」というコンセプトといい、ユニットの構成メンバーといい、手がけているグッズといい、イベントの内容といい、もう何から何まで型破り。同じ、書店・本がらみのイベントを手がけている者として、刺激受けまくりのひとときでした。


というわけで、本好き書店好きのみなさんは、この「いか文庫」、要チェックの名前として、しっかり覚えておいてくださいね。ちなみに、このおもしろユニットのことはもっともっと広めていきたいので、ささやかながら、空犬通信&吉っ読でもお手伝いをとたくらんでいます。後日詳細はあらためて発表しますが、とりあえずは、吉祥寺書店の合同フリペ「ブックトラック」と、beco cafeでのイベントに引っ張り出すべく画策中です。そちらのほうも楽しみにしていてくださいね。


アナーキー・イン・ザ・KJ、ナツヨム……ご近所の書店のフェアたち。

今日は、吉祥寺・三鷹の書店のフェアをご紹介します。(写真はすべてお店の許可を得て撮影したものです。)まずは、吉祥寺、BOOKSルーエ。先日の記事で、予告だけしていたフェア、「アナーキー・イン・ザ・KJ アナキズム・芸術・運動・社会・状況・現実」が、2階で始まりましたよ。


アナーキーKJ1全体

↑写真は、7/31時点の様子。これで、予定点数の半分ぐらいの状態だそうで、これから右のスペースも使ってさらに広がるようです。


先の記事にも書きましたが、一見、何やら難しそうなフェアタイトル。ゆるめ・おもしろめ路線の多いルーエ2階にはちょっとそぐわないというか、めずらしい(と、担当の花本氏が自分で言ってます;笑)感じなんですが、実際に選ばれている本を見ると、難しい本も並んではいるものの、硬軟のバランスはそれなりにとられていて、かちこちのフェアではないことがわかります。


ルーエの紙7 アナーキーペーパー

↑フェアのペーパーは店頭で無料配布。中には選書リストが。「ルーエの紙」も順調すぎるペースで早くも7号。「7枚目にしてマスターピース」って、なんだそりゃ(笑)。


アナーキーKJ2冊子・砂漠アナーキーKJ 砂漠フリペ2種

↑担当花本氏が、今回のイチオシだという、ミニコミ『砂漠』。「これ、フリペがあるんですよー」と花本氏が見せてくれたのが、右の2種。ミニコミなのに、そのミニコミのミニコミがある(笑)。なんだかよくわからないが、勢いを感じます。内容は店頭の見本をどうぞ。『砂漠』は数部しかないので、興味のある方はお早めに。


フェアは、まもなくすべての書目が出そろうとのこと。店頭の準備状況次第なので、フェアの予定期間はわかりませんが、次のフェアも決まっているようなので、早めにチェックするほうがいいかもしれません。


ルーエ 夏葉社フェア故郷の本箱 書影

↑ルーエ1階、入り口入ってすぐ左の新刊棚では、ご覧の通り、じ「地元の出版社」夏葉社の全点フェアが。こうして並べると、やっぱり夏葉社の本はきれいですねえ。「全点」としましたが、正確に言うと、『レンブラントの帽子』が品切れでありません。ああ、わが家の複本を店頭に提供したい……。


ルーエ 文学オリンピック パネル

先日の記事で、写真なしで紹介だけしていた「文学オリンピック」。「2012ルーエ大会」というのがいいよね(笑)。これは最上段だけ撮りましたが、下に続いてますから、全貌はぜひ店頭で。


ルーエ、1階から2階にあがる階段の踊り場がウインドーになっていて、そこがフェアに使われているのはこの空犬通信でも何度も紹介している通り。7/31から、新しいフェアが始まるそうです。街中で女の子がふわりと浮かんだ不思議な写真を目にしたことがある方も多いでしょう。林ナツミさんの『本日の浮遊 Today's Levitation』(青幻舎)。この本の写真展が、ルーエの踊り場スペースで開催されるそうですよ。


浮遊少女 書影

↑こちらの本。ルーエ2階の芸術書コーナーで平積みになってます。


お次は、お隣駅、三鷹から。啓文堂書店で開催中のフェア、「ナツヨム2012」を見てきましたよ。


啓文堂三鷹 ナツヨム2012 全体啓文堂三鷹 ナツヨム2012 パネル啓文堂三鷹 ナツヨム2012 夏文庫案内

↑昇りエスカレターをあがって、左へ。エスカレーター脇のフェアスペース、いちばん手前で展開中。右には、3社の夏文庫が続いています。お店の案内表示も、3社の夏文庫と同じ扱い。


「ナツヨム2012」は、《本屋・出版社など出版業界で働くひとたちが会社の垣根を越えて、絶対おもしろい、そしてまだ出会っていないひとに熱くお勧めしたい「この1冊!」を自信を持ってセレクトしている》というフェアで、全50点。このフェアについては、こちらをどうぞ。


啓文堂三鷹 ナツヨム2012 売上げ1位啓文堂三鷹 ナツヨム2012 ゼロの啓文堂三鷹 ナツヨム2012 図鑑少年

↑売上げ好調な本たち。売れ線の作家の名前やタイトルがいくつも見えるなか、吉村昭さんの『海も暮れきる』(講談社文庫)が売上げトップというのは、土地柄でしょうか(吉村昭さんは三鷹在住でした。奥様の津村節子さんは現在も三鷹にお住まい)。この本は、ぼくも好きで、以前、往来堂書店のフェア「D坂文庫」にセレクトしたことがありますが、残念ながら、トップどころか、上位3位、いや5位にも入らなかったなあ(苦笑)。


啓文堂三鷹 ナツヨム2012 ペーパー啓文堂三鷹 ナツヨム2012 ペーパー2

↑フェアの主旨と参加店の一覧が掲載されているペーパー。選書リストは載っていますが、選者や選書コメントなどはなし。


フェアの開催予定を確認してくるのを失念してしまいましたが、ナツヨムというぐらいだから、8月末まではやっているのかな。武蔵野エリアの方は、啓文堂書店三鷹店の店頭でぜひご覧いただきたいと思いますが、遠方の方は、こちらに参加店のリストがありますから、お近くの店がないかどうかチェックしてみてください。北は北海道から南は広島まで、お店の規模も大から小まで、いろんなお店が参加していますよ。


同店、エスカレータ脇のフェアスペースを進んでいくと、下りエスカレータ側のレジ、左斜め前あたりの柱では、『世界の夢の本屋』さんが、2点、平積みになっていて、その周りに、点数こそ多くはないですが、「本の本」が散りばめられていて、こぢんまりした「本の本」コーナーができています(大判の『世界』2点が並んでいる時点で、「こぢんまり」ではないか;苦笑)。こちらもチェックをお忘れなく。


ところで。


【“アナーキー・イン・ザ・KJ、ナツヨム……ご近所の書店のフェアたち。”の続きを読む】