この1年、「町本会」として取り組んできた成果が、いよいよ本にまとまります。(追記(11/22):書誌情報・目次など、一部、情報を修正しました。)
『本屋会議』
著者:本屋図鑑編集部編(空犬太郎/島田潤一郎)
夏葉社
並製・四六判・248ページ
定価:1700円(税抜)
発売日:2014年12月14日
夏葉社の企画書から、内容紹介を引きます。《昨年刊行しました『本屋図鑑』の続編です。『本屋図鑑』では町の本屋さんの多様さ、楽しさをイラストと文章で紹介しましたが、今回の『本屋会議』では、文章のみの構成で、より深く、町の本屋さんの現在を描きます。今年1年かけて全国で開催した「町には本屋さんが必要です会議」のダイジェストを中心に、全国の町の本屋さんに、これまでの歴史といまを率直に語ってもらっています。この本の刊行を機に、書店、出版社、そして本と本屋さんを愛するお客さんの三者が、より近しい関係を築き、あたらしい未来を共有することを願っています。現場から描くことにこだわった、本屋論の総決算です。》
『本屋会議』の概要です:
1章、3章、6章 わたしの町の本屋さん
北海道から九州まで。取材した7軒の本屋さんを紹介します。
2章 町には本屋さんが必要です会議
計16回開催した「町本会」のダイジェストです。
4章 本屋さんの50年
町の本屋さんの歴史にこだわって、その移り変わりを繙きます。
6章 本屋原論
町本会の発起人の一人で往来堂書店の笈入健志さんが「本屋原論」を書き下ろします。
恵文社一乗寺店(京都)、桑畑書店(釜石)、留萌ブックセンターby三省堂書店(留萌)、今井書店(長野)、文久books(福岡)といった書店のトークイベントでの発言、店主インタビュー、訪問記などが掲載されます。
約1年におよぶ町本会活動の集大成です。町本会メンバー3人が、本屋さんへの思いのようなものをすべてこの本に注ぎ込んだ、そんな1冊になっています。たくさんの本好き本屋好きのみなさんに手にしていただけるとうれしいです。『本屋会議」、どうぞよろしくお願いします。(追記(11/23):『本屋会議』の作業に忙殺されていたため、ものすごくあっさりした紹介になってしまっていましたので、少し情報や文言を補いました。)
【“『本屋図鑑』の続編、『本屋会議』が夏葉社から刊行されます!【修正・更新】”の続きを読む】
発売前から楽しみにしていた1冊です。
アルテスパブリッシングの鈴木さんから、次は装丁集を、という話を聞いたのはいつのことだったか。以来、ずっと刊行を楽しみにしていました。期待に違わぬというか、期待以上の出来で、和田ファンのみなさんも喜んでいることでしょう。
このところ、毎晩のようにぱらぱら眺めているんですが、いやあ、すばらしいなあ。知っている本、持っている本が多いのに、見ていてぜんぜんあきません。
このタイトルがすべてをあらわしている本なんですが、念のため、版元の内容紹介を引いておきます。《デザイナー/イラストレーターの和田誠がこの20年間に装丁を手がけた書籍・文庫を中心に最新作まで、700点以上のデザインをフルカラーで正方形サイズの上製本に収めました》。
《星新一、阿川佐和子、丸谷才一、村上春樹、三谷幸喜、谷川俊太郎、井上ひさし、ジェイムズ・ジョイス……手描き文字、イラストレーション、写真など多彩な方法を用い、長年にわたって数多くの書籍を飾ってきた手仕事の妙を味わってください》。
帯にもありますが、この本、《和田誠の著書としてちょうど200冊目にあたる記念すべき出版》なんだそうです。200冊! すごいなあ。
和田さんのファンはもちろんのこと、装丁、ブックデザイン全般、パッケージデザインに関心のある方には、強くおすすめの1冊です。
↑レコジャケを集めた前作『Record Covers in Wadaland 和田誠レコードジャケット集』、と並べるとこんな感じ。同じく正方形の判型ですが、前作は並製で、今回は上製です。
↑和田誠さんの装丁集としては、こちら、『和田誠・装丁の本』(リブロポート)があります。ただ、こちらは品切れですし、1993年と20年以上前の本なので、最近の作品は収録されていません。本書を持っている方も、今回の作品集は購入する価値があると思いますよ。
ちなみに、東京堂書店で購入。うれしいことに、サイン本でした。
先日の記事でご案内しました、出版・書店業界関係交流イベント「出版飲み会サミット 2014」。11/14に阿佐ヶ谷ロフトAで無事開催され、100人ほどの方が集まるにぎやかな会となりました。
出版社、書店、図書館、取次など所属もさまざまなら、作家、ライター、編集者、営業マン、デザイナー、アプリ開発者他と、職種もいろいろ。広義の本に、いろいろなかたちで関わる方々が集まりました。あちこちで、さかんに名刺交換がされ、早速スマホで連絡先を交換している方の姿もちらほら。
B&Bの内沼晋太郎さん、6次元のナカムラクニオさん、『週刊読書人』の編集長明石さんといった、業界の有名人が参加してくださったこともあり、スピーチタイムも含め、大いに盛り上がりました。
ぼくは、企画・主催者ですので、当日はハマザキカクさんとともに、司会進行役をとつとめたこともあり、会場のみなさんとごあいさつや話が十分にはできなかったんですが、それでも、かなり多めに用意した空犬名刺が途中で切れてしまうほどで、帰宅してみたら、いただいた名刺が、数十枚の束になっていました。
当方のツイッターやブログ「空犬通信」を読んでくださっているという複数の方から、「いつも読んでます」「会いたかった」などと声をかけていただきました。たとえ社交辞令が多分に入っているにしても、そんなふうに言っていただけると、やはりうれしいものです。単純なぼくは、それだけで、ああ、このイベントを企画してよかったなあと、ブログやツイッターももう少しがんばってみるかなあと、そんなふうに思うのでした。
会場では、ツイッターやブログのコメント欄だけでつながっていた方数人と、初めてリアルにお会いすることができました。ツイッターのタイムラインで、いつもアイコンを見かけている方にお会いすると、なんだか初めての感じがしませんね。ちなみに、こういうシチュエーションでよく言われることがあります。「似てませんね」または「似てますね」と。アイコンのわんちゃんに似てるか似てないか、という話なんですが、まあ、似てませんよね、ふつうは(苦笑)。それでも、これまでに、少なくない人に、「似てますね」って言われていたりしますから、不思議なものです。
【“出版・書店業界関係交流イベント「出版飲み会サミット 2014」、大盛況に終わりました”の続きを読む】
大阪の話題が続きます。
「本おや」さんの略称で親しまれている、大阪・堂島にある古本屋さん、本は人生のおやつです!!。大好きなお店の1つで、店主さんとも仲良くさせてもらっているのですが、その本おやさんで今度、こんな古本市が開催されます。
編集者さんで古本市!
期間:11月15日(土)〜30日(日)
会場:本は人生のおやつです!!
↑かっこいいフライヤーもあります。都内だと、西荻窪のブックカフェ、beco cafeに置いてもらっていますので、興味のある方はbeco cafeで入手してください。
タイトルの通り、「本おや」さんに縁のある編集者が出品する古本市です。「本おや」さんのFacebookによれば、こんな内容です。《本おや今年2度目の店内古本市は、「編集者」さんたちがご自分の蔵書を古本としてお売りくださる古本市と相成りました~っ!!
前回は5月に「書店員さん」たちに蔵書をお売りいただいたのですが、今回のテーマは「編集さんってどんな本を読んでるんだろう・・・?」でございますっ!!
なので、店主が知ってるあの本・この本の編集されてる皆様に、お声がけさせていただきました~っ!!》。
「本おや」さん主催のイベントだけあって、集まった編集者のみなさんの顔ぶれもバラエティに富んだものになっているのですが、錚々たるメンツに混じって、わたくし空犬も参加させてもらうことになりました。異動で編集部を離れたのでは、って? いやー、まあ、本業ではそうなんですが、今も気分は編集者ですし(「気分」だけでなく、一応、編集的なこともしています)、それに、これは本業ではなく空犬名義での参加ですからね。
この「編集者さんで古本市!」、『Meets Regional』12月号(京阪神エルマガジン社)のイベント情報ページ(78ページだそうです)にも取り上げられているそうですので、ぜひそちらもご覧ください。
さらに。古本市の連動フェア、という扱いでいいんでしょうか、先日、渾身のレポ記事で改装後の様子を紹介したばかりの紀伊國屋書店グランフロント大阪店で、「編集者さんで古本市!」に参加する編集者のみなさんが「編集した本、したかった本」という棚が作られるそうですよ。こちらも楽しみですねえ。
本来なら、期間中に駆けつけたいところなんですが、11月は、町本会の12月シンポジウムの準備と、12月に夏葉社から刊行される『本屋会議』の追い込み時期にばっちり重なってしまっているため、今回は残念ながら、駆けつけることができません。
大阪近郊の方は、ぜひ「本おや」さんに駆けつけていただければと。そして、空犬の分まで古本市を楽しんできていただければと思います。古本市の様子のレポートや感想など、コメント欄で寄せていただけるとうれしいです。
【“「編集者さんで古本市!」……「本おや」さんの古本市に参加します【更新】”の続きを読む】
町本会公開会議@大阪の翌日に、大阪で書店巡りをしてきたことは、先日の記事に2回に分けて書きました。1日でこんなに、と我ながら驚くほどたくさんの本を買ってきたんですが、大阪の本屋さんでは、やっぱり大阪本を買いたいなあということで、関西に縁のある書き手の本を何冊も買ってきましたよ。で、今回は購入本のうち、関西の書き手の本3点を紹介したいと思います。
3点とも女性作家のものになったのは偶然。朝井まかてさんは大阪府羽曳野市、津村記久子さんは大阪府大阪市の生まれだそうで、姫野カオルコさんは大阪ではなく、滋賀県甲賀市のお生まれとのこと。
まずは『阿蘭陀西鶴』。井原西鶴とその盲目の娘おあいを主人公にした時代もの。これ、すばらしい作品でした。実に達者な文章で、ふだん時代ものを読み慣れない身にも、実にすらすらとおもしろく読めるのです。全編に響き渡る大阪弁の台詞も心地いい。
【“阿蘭陀西鶴、エヴリシング・フロウズ、近所の犬……大阪で買ってきた関西書き手の本たち”の続きを読む】
大阪書店回りレポート、天王寺・あべの篇です。今回ご紹介するのは、以下の3店です。
- ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店
- スタンダードブックストア あべの
- 喜久屋書店阿倍野店
10/19の記事に少し書きましたが、天王寺・あべのエリアの激変ぶりは予想以上でした。書店は、かつては、天王寺といえば、ユーゴー書店(閉店)に喜久屋書店に、という感じだったのが、今では、半日で回りきれないほどの書店がひしめく一大書店激戦区になっています。うち、もっとも最近できた2店、ジュンクとスタンダードを中心に簡単に紹介します。
↑ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店。写真は、通路付近から撮らせてもらったこれだけ。知り合いが別の店舗から異動したと聞いていたのですが、残念ながら当日は会えず。見知った顔もなかったので、店内の撮影はできませんでした。
お店は、あべのハルカス近鉄本店ウイング館内にあり、7Fと8Fの2フロアに分かれています。フロアマップはこちらで見られます。7階は、エスカレーターと他店舗を真ん中に囲むようなコの字型のレイアウト。児童書以外の全ジャンルがまとまっています。各ジャンルの棚が整然と並ぶ、いつものジュンクスタイルの棚配置ですが、ジュンクにしては、棚の高さがやや低めにおさえられている印象を受けました。ただ、フロアを見渡せるほど低い、というわけではないのですが。
ジュンクのお店ですから、専門書を含む蔵書はいつも通り、さすがという感じで、具体的に何か不足を感じさせるような棚が目についたわけではないのですが、滞在が短時間だったせいもあるかもしれませんが、店内をうろうろしていて、なんとなく何かが足りない感じを受けてしまいました。レジが、コの字型のコのそれぞれ端にあり、新刊話題書コーナーがエスカレーター脇にあるせいか、店内の配置上のアクセントが少なく、単調に感じさせてしまうせいかもしれません。同じように棚が整然と並んでいても、ジュンクの店がすべてそのように単調に感じさせるかというとそんなことはまったくないので、やはり、並べ方や配置の工夫の違いなのかもしれません。
8階は児童書だけが独立した売り場になっています。ジュンクの入っている8階は、あべのハルカス近鉄本店のフロア構成でいうと、タワー館はベビー・こども服の売り場で、ジュンクが入っているウイング館は「kodomoの街」という専門店街になっています。つまり、子ども一色のフロアなんですね。
↑こんな写真だけを見せてもあんまり意味がないと思いますが(苦笑)、ジュンクの児童書売り場、本館に相当するタワー館とは逆側のエレベーターホールから見たところです。レンガを模した壁の向こう側がジュンクの売り場になっています。
児童書売り場は、デパート内でここまでそろえるか、というほどの、ジュンクらしいとしか言いようのない品揃え、点数。売り場内には座り読みのスペースもあり、親子連れで埋まっていました。売り場内にはお客さんもたくさんいましたが、ジュンク目当てで来る人ばかりではないだろう、というか、むしろそのような人のほうが少ないであろうとさえ思われる、デパートにやってくるふつうのママたちが、はたして、この膨大といっていい量の本のなかから目当てのものを選べるのかどうか……。複数の親子連れが、座り読みコーナーで本を読みもせずに楽しそうにおしゃべりしている様子を見ながら、そんなことを考えてしまいました。
次は、今回、天王寺・あべのエリアでいちばん楽しみにしていた、スタンダードブックストア あべの。天王寺駅側から見ると、ジュンクが入っているあべのハルカスの先にあるファッションビル、あべのHOOP内、6階にあるお店です。
↑通路から見たところ。
前日の町本会には、元海文堂書店で、現在はスタンダードブックストア あべので書籍を担当しているKさんが駆けつけてくれたんですが、この日はお休みとのこと。店内に、声をかけられそうな方がいなかったので、撮影はできませんでした。写真で様子を紹介したい棚がいくつもあったので、残念。
スタンダードブックストアといえば、心斎橋と茶屋町の2店は、大阪の本好きにとってははずせない定番ブックスポットとしてすっかり浸透した感があります。「本屋ですが、ベストセラーは置いていません。」というキャッチコピーがすべてをあらわしているといってもいいお店ですよね。
あべののお店は、その意味ではもちろん、きっちりと「スタンダードブックストア」しています。しているのですが、よその2店とはどこか違う感じもする。それは、やっぱり本の棚の違いなのかなあ、と。他の2店の書籍のセレクトがダメだとかそういうことが言いたいのではなく、なんというか、あべのの本の棚には、他の2店とは違う濃度のようなものが感じられて、見応えがあるのです。棚を流せない。これは、やっぱり、Kさんの影響というか、Kさんがお店にもたらしたものなんだろうなあ。そんなことを思いながら、時間をかけて棚を眺めてきました。
↑この日、初めての休憩。気づいたら、足が棒になってました(苦笑)。ビールを飲みながら、お店で買ったばかりの本をぱらぱらと。右は、スタンダードブックストアの書皮としおり。
最後は、喜久屋書店阿倍野店へ。前回、天王寺を訪問した際は寄る時間がなかったため、同店訪問は本当に久しぶりです。
【“天王寺・あべのエリアが書店激戦区に?!……大阪書店回りレポート その2”の続きを読む】
10/19の記事で、《後日、簡単な訪問レポートをまとめる予定》などとしておきながら、すっかり遅くなってしまいました。すみません……。大阪での町本会公開会議の翌日10/18は、大阪で本屋さん巡りをしてきましたので、うちいくつかのお店について簡単にレポートしたいと思います。
まずは、紀伊國屋書店グランフロント大阪店から。オープン直後に訪ねて以来、数度目の訪問です。開店直後の様子は詳細なレポートにしていますが、しばらく前に店内の一部が改装されたと聞いていましたので、売り場がどんなふうに変わったのかを見せてもらおうと、久しぶりに訪ねてきました。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は10/18の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)
改装箇所を中心にざっと見るぐらいのつもりでいたら、結局午前中全部使ってしまいました。だって、ほんと、人もお店も最高で、お店から出られなくなってしまったんですよ。以下、そのときの様子を。同店を訪問したことのない方は、こちらのフロアマップをご覧になりながら読むと店内の様子がわかりやすくなるかもしれません。
改装について話を聞かせてくれたのは店長の星真一さん。店内の案内までしていただきましたよ。改装のポイントは2つで、鉄道グッズコーナーの新設とコミック売り場の拡大。鉄道グッズは、周辺の棚と在庫を少しずつ調整して場所を生み出したものだそうです。たしか以前に訪問したときには、座り読みのイスなどが置かれたスペースでもあったように記憶します。お客さんがいたので写真が撮れなかったのですが、本もグッズもなかなかの量になっています。鉄道書の聖地、旭屋書店本店がなくなってしまった後、梅田の鉄道好きがどこをメインの買い物場所としているのかわかりませんが、こちらも十分にマニアたちの興味を引きそうです。
今回の改装で、鉄道グッズ以上に目立つのは、やはりコミック売り場の拡充。洋書売り場を大幅縮小したそうで、もともとのコミック売り場はそのままに、通路をはさんで大きく売り場が広がっていました。帰宅してから、オープン直後に撮らせてもらっていた店内写真とも比較してみましたが、よくぞここまで一気に、と思わずにいられないほどの、一大売り場になっています。
紀伊國屋書店のコミックと言えば阪急32番街コミックハウスがあります。こちらは専門店ですから品揃え的には十分過ぎるほどの存在ではあるものの、ビルの30階ということもあり、ふらりと寄るにはちょっと立地が微妙だったりもします。その点、アクセスしやすいグランフロント店の中にこれだけの売り場があることは、コミックの品揃えを期待するお客さんにとって、大きなメリットになりそう。ワンフロアの総合大型店ですから、他のジャンルの本と一緒にコミックを見たいというコミック好きにとって、これ以上便利かつ心強い存在はないでしょう。梅田本店との差異化も図れますね。
店内では、前日の町本会にも駆けつけてくれた理工書担当の豊島寛子さんに会えたので、理工書の棚を案内してもらいました。ポピュラーサイエンス系の読み物が好きなので、ふだんから理工書の棚はよくのぞくほうなんですが、今回、担当の方に案内してもらったら、いやはや、あちこちに工夫やしかけがあって、おもしろいのなんの。
ひとくちに理工書といっても、生物・農業・物理・化学・建築・宇宙・機械・数学などなどと、下位に内包されるサブジャンルは非常に幅広い。大型店の場合、1つのサブジャンルで、棚が何本にもなったりしますから、担当するのも大変です。
↑レギュラーの棚はもちろんですが、それぞれの棚のエンドで展開されている小フェアやグッズのディスプレイもおもしろい。こちらは理学のエンドで、これだけ見ると、どこの雑貨屋さんかというぬいぐるみの充実ぶりですが、隣に昆虫食の本が並んでいたり、手前にはユニークな科学入門書として話題のシリーズ「ワンダー・ラボラトリ」の2冊が並んでいたりと、にぎやかで、かつ目を引くものになっています。
↑この時期、理工書の棚で最大の話題はノーベル物理学賞の日本人受賞。関連書が少なかったり難しかったりで書店の担当者泣かせだ、などという新聞記事が全国紙に出たりもして話題になりましたね。関連書のセレクトに漏れがないのはもちろんとして、見ていただきたいのはこのディスプレイ。切り絵(?)風のイラストに手描きのPOP、それも文章で読ませるものから、遠くからでも目を引くものまで、タイプの違うものを効果的に組み合わせているのがわかります。
【“やっぱりすばらしい紀伊國屋書店グランフロント大阪店……大阪書店回りレポート その1”の続きを読む】
町本会、10月は那覇と大阪、2回の公開会議を開催しました。いつもは写真がなかなか撮れないのですが、那覇では、現地の知り合いが撮影を引き受けてくれ、大阪では、わたくし空犬が撮影を担当してきましたので、会場の様子のわかる写真を記録として残すことができました。町本会の公開会議自体は終了になりましたが、これまでご参加いただく機会のなかった方もいらっしゃるかと思いますので、イベントの雰囲気をお伝えするために、写真の一部をお見せしたいと思います。
(この記事は、大阪での町本会公開会議終了後にすぐにアップする予定で準備していたのですが、事情により、半月以上たってからの公開になってしまいました。そのため、ちょっと今ごろ感のある記事になっていますが、ご容赦ください。テーマ・出演者・会場など、それぞれの公開会議の詳細については、文中、リンク先の空犬通信での告知記事をご覧ください。)
まずは、10/5に行われた那覇での町本会公開会議。沖縄のブックイベント「ブックパーリーNAHA」の会期中に行われました。「ブックパーリーNAHA」では、ほかにも夏葉社島田さんの『あしたから出版社』の発売記念イベントなど、本関連のイベントがたくさん行われたようです。「ブックパーリーNAHA」については、こちらの記事をどうぞ。「沖縄)那覇市内でブックパーリー 10月1日から」(10/1 沖縄タイムス)。いつか行きたいなあ。
以下、会場の様子のわかる写真を少し。(撮影は、会場のお客様にblogなどで使用する場合があることをお断りしたうえで行ったものです。)
↑出演者のみなさん。左から、島田さん、ジュンク堂書店那覇店の渡慶次美帆さん、市場の古本屋ウララの宇田智子さん。
続いて、10/17に大阪・隆祥館書店で開催された公開会議の様子も少し。こちらも、会場の様子がわかる写真を少しお見せしますが、お客様の撮影許可と使用許可をいただいてくるのを失念してしまったので、出演者・関係者のみが写っているものを中心に。
【“今さらですが……町本会公開会議、大阪&那覇の様子です”の続きを読む】
先日の記事でご案内しました「出版飲み会サミット2014」@阿佐ヶ谷ロフトAに関するご連絡です。(満席のため、予約受付終了、現在はキャンセル待ちのみ受付とさせていただいているイベントです。ご参加のご予定のある方のみ、ご覧いただければと思います。)
おかげさまで、予約受付開始からわずか数日で満席となりました。たくさんの方に注目していただき、主催者・関係者一同、うれしく思っております。あらためて御礼申し上げます。また、予約が間に合わなかった
できなかったという方には本当に申し訳ありませんでした。
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