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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

今年もたくさん本を読んだなあ

今年も残すところ、あと数時間。


年内に書き上げてアップしたかった記事、それもメモや下書きまでした記事を20本超も残してしまいました。本の感想などはいいとして、取材をさせてもらった書店のレポートで書き残してしまったものがあるのは残念。年をまたいでしまいますが、1月中に、今年の書き残しについては、がんばってまとめてアップしたいと思っています。


今年もたくさん本を読みました。印象に残っている本がいくつもあります。ここで今年のジャンル別私的ベストなどをまとめられればいいのですが、今年、何を読んだかの記録をとっているわけではありませんので(以前は、読んだ本のタイトルと読了日の日付をメモしていたんですが、しばらく前にやめてしまったのです)、ここでは、当方の好きなSFジャンルから、とくに印象深かったものを1冊だけあげておきます。



書影 紙の動物園
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『スター・ウォーズ フォースの覚醒』の予習用に手にしたSW本と雑誌たち

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』、2D爆音と3Dと、年内に2回観ることができてたいそう満足しているんですが、今月は誕生月だし、割引でもっかい観たいぐらいだなあ、などと、今年もあと残すところ2日だというのに、そんなことを思っていたりもするSW好きの空犬です。


SW フォースの覚醒OST

↑早速買ってしまいました。『スター・ウォーズ フォースの覚醒 オリジナル・サウンドトラック』。輸入盤にしましたよ。


映画を観るときはたいてい独りです。今回のSWも2回ともソロで観たんですが、こういう映画はやはり終わった後に、同じぐらいのオタ度の仲間と一緒にわいわいと盛り上がったりできるほうがより楽しいんだろうなあと、ちょっとそんなことも思ってしまいました。(友だちがいないと公言してるに等しいのですが……。)


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渋谷の話題店、HMV&BOOKS TOKYOは歩いて楽しいお店でした

11月、渋谷モディにオープンした、HMV&BOOKS TOKYO。お店の様子をのぞいてきましたので、ごくごく簡単にレポートします。話題店だけあって、写真入りのレポート記事などもあちこちで見られますから、当方のは、取材抜き、客目線で店頭の様子を眺めてきて気づいたことを並べた感想程度のものということでお読みいただければと思います。(お店を最初に訪問したのは12月初旬で、分類・配置など店内の様子は変わっている場合があります。)


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小説宝石、訃報、未発表原稿……乱歩ニュース補足です

先日、乱歩ニュースを記事にしましたが、それよりも時期的に前のネタをまとめて下書きまでしてあったのを失念していました。順番が前後しますが、最近の(とするには時間がたってしまっているものもありますが(苦笑))乱歩関連のものをまとめます。



小説宝石乱歩書影日影展町田

『宝石』、特集は「没後50年 乱歩と池袋」。平井憲太郎さんのインタビュー「祖父・乱歩と池袋」、グラビア「江戸川乱歩展を飾った「お宝」」、「アニメファンにもおススメの乱歩作品10」などが掲載されています。くわしくは版元のサイトを。


平井隆太郎さんは、乱歩の長男。記事を引きます。《立教大社会学部長、総長事務取扱を務めたほか、作家、江戸川乱歩の長男として、乱歩の遺品や蔵書などの保存に尽力した。著書に、乱歩の手製のスクラップを手がかりにその人生を読み解いた「乱歩の軌跡」など》。


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読書の傍らに

常に、必ず、そうしているというわけではないのだが、本を読むときには、傍らに小さな手帖を用意しておく。


ローディアのはぎ取り式のものを使うことが多いが、文庫判やA5判の帳面のこともある。この小文や、先にblogにアップした梅崎春生の随筆に関する駄文もそのようにして、喫茶店での読書中に書き留めたものを後で「清書」することで作成された。


本を読んでいると、いろいろと書き留めておきたくなることがある。たとえば。わからないことばが出てきたり。気になる一節が出てきたり。blogのネタに使えそうな表現に出会ったり。本の内容から連想が働いたり。本に出て来た本が読みたくなったり。そうしたものを書き留めておく。というか、書き留めておかないと、たいていそのまま忘れてしまい、後で駄文書きに役立てたりすることができない。


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乱歩の未発表原稿が掲載……「『新青年』趣味」16号が発売されました

乱歩ニュースです。



新青年趣味16

久生十蘭の特集だった前号の15号で、判型がそれまでのB5判からA5判に変更になっています。ただ、サイズが小さくなっても、分量・情報量が減ったわけではなく、この16号も、350頁超ほどあって、手にするとずっしり感があります。


特集は「江戸川乱歩 谷崎潤一郎」。特筆すべきは、全国紙でもその発見の経緯が報じられた乱歩の未発表原稿「独語」が掲載されていること。これだけ徹底的に研究されていても、乱歩の未発表原稿って、まだこうして出てきたりするんですね。くわしい経緯などは、こちらの記事をどうぞ。「江戸川乱歩の手記発見 創作の苦悩つづる」(10/18 日経新聞)。


この『『新青年』趣味』、どの書店でも扱いがあるというわけではありませんので、入手方法については、「Pub Antiquarian〜『新青年』研究会のブログ〜」を参照してください。



梅崎春生の随筆集

先日買った梅崎春生のエッセイを読んでいます。



梅崎書影 悪酒の時代

まだ冒頭の数編に目を通しただけですが、副題にもなっている猫ものが実にいい味を出しています。食卓の上のものをかすめとる家猫に本気で怒っている様子を隠さない一篇など、実におかしい。しかも、続く一篇が、その一篇により、愛猫家の読者諸氏からさんざんな批判を浴びて難儀したという話だったりするのですから、ほんと、たまりません。


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BOOK+、文禄堂……未チェックだった中央線の本屋さんを訪ねてきました

休日の午後。夕方に用事があって遠出はできなかったので、ならば近場の本屋さん、それも行けずにいた本屋さんに行ってみようと思い立ち、東京堂が閉店してからなんとなく足が向かなかった東中野のBOOK+(ブックプラス)に行ってきました。


東京堂時代にはカフェが併設されていて、窓側に大きくスペースがとられていましたが、カフェはなくなり、書籍・文具(雑貨)のみとなり、その分店内が広くなっていました。ジャンル配置はこまかな変更はいろいろあるでしょうが、おおよそ元のままで、居抜きに近い感じでした。


初めての店ですし、どんなブックカバーなのか見てみたい気もしたんですが、今日はなんなく気が乗らず、買い物はしませんでした。


151226 BOOK+ 1151226 BOOK+2

↑2階、上りエスカレーターの壁面にある書店の案内とディスプレイ。


151226 BOOK+ 3

↑3階、下りエスカレーター側からの様子。


同地にあった東京堂書店(Books Tokyodoアトレヴィ東中野店)が8月末に閉店、跡地にBOOK+が入った経緯については、この空犬通信でも過去に取り上げています(BOOK+が開店する前の時点での記事です)が、くわしくはこちらの記事をどうぞ。「スーパーブックス、東中野に32店目」(9/9 新文化)。


東中野から荻窪へ移動。12/19にオープンした文禄堂荻窪店にいってきました。


151226文禄堂 1151226文禄堂 2
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この1年を振り返る……といった企画からは漏れてしまうのかもしれない

今日は、『週刊読書人』、「2015年の収穫」特集の12/11号年末回顧総特集の12/18号を読んでいました。読み逃しやチェック漏れがないかなあ、などと思いながら。


今年の本を振り返る記事や企画が目につくようになりましたね。そのような年末回顧的な文章を読むときに、いつも気になっていることがあります。


ちょうど1年前、2014年の12月に『本屋会議』(夏葉社)という本を出しました。奥付の発行日は2014年12月20日。12月12日に東京堂書店で開催された町本会のシンポジウムで先行販売を行いましたが、本屋さんに並んだのは年末に近い12月下旬でした。


当然のことながら、このタイミングで出た本が、2014年のまとめや2014年のベストといった文章でふれられることはありません。年間のまとめのくくりでいうと、次年度の扱いになるわけですが、昨年末に出た本は、やはり印象として「昨年に出た本」ということになってしまうのか、翌年のまとめ、ベスト、収穫などで言及されることが非常に少ないように思います。しかたないですね。どうしても、時間がたてばたつほど記憶も印象も薄れますから。


2015年のまとめ、ベスト、収穫などの記事や文章、ランキングが目につくと、もしやどなたが、昨年末にひっそりと刊行された、この小著を目にとめてくださり、1年後のいま、どこかでふれてくださったりしてはいまいかと、そんな淡い期待をいだきながら、『本屋会議』の名を探すのですが、ひとつも発見できずにいます。……まあ、当たり前ですね。


今年のベスト、今年の収穫、今年の●冊……そのようなまとめに登場することだけが本の評価の指標でないことはもちろん充分にわかっています。それに、そのようなものに登場しないのが、刊行のタイミングの問題ではなく、本そのものの魅力や知名度、書き手の実力や知名度が決定的に足りていないことが原因である可能性のほうが高いことも、充分にわかっています。


わかってはいますが、それでも、ああ、こんなにたくさんの人たちがたくさんの本を読んでいて、この1年に読んだ本を思い返しているのだから、一人ぐらい、あの本のことを思い出してくれないだろうか、一人ぐらい、あの本のことを心の片隅に留め置いてくださった方がいないだろうか、そんな詮無いことを考えてしまうのです。


町本会シンポジウム 本屋会議

岡山の本屋さん、451BOOKSがオープン10周年

岡山・玉野の本屋さん、451BOOKS(@451BOOKS)が発行しているフリーペーパー「FOR BOOK LOVERS」Vol.8を送っていただきました。


FOR BOOK LOVERS 8

「FOR BOOK LOVERS」は「岡山のカフェ・アート・ブック案内」。これまでは岡山広域をカバーしたものでしたが、同紙を発行している451BOOKSの根木さんによれば、今回は規模を縮小して玉野版(岡山県南+直島)としたそうです。マップのタイトル部分も「玉野カフェ・アート・ブック案内」となっています。


ただ、規模を縮小したといっても、内容の濃さはあいかわらず。A6判に折りたたまれたものを広げると、地図にお店紹介に書評にマンガにと、A3の用紙両面に情報がぎっしりです。岡山県南のブック&アートスポット巡りを楽しみたい方には必携の1枚になっていますので、ぜひ手にとってみてください。


なお、前号、7号については、こちらの記事で紹介していますので、よろしければご覧ください。


「FOR BOOK LOVERS」Vol.8、少し多めにいただいています。西荻窪のブックカフェ、beco cafeに置いてもらうほか、フリペ好きの本屋さんの知り合いに声をかけてみようと思っています。


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書店・町本会関連の記事を寄稿した『ほんまに』17号が発売になりました【更新】

先日の記事でご案内した、神戸の出版社、くとうてん刊行の『ほんまに』の最新号が届きました。



ほんまに17書影

「それでも『町には本屋さんが必要です』(と言いたい)……町本会以降の本屋さん」という、長い長いタイトルの記事を寄稿しました。当方の記事のほかにも、髙田郁さん、石橋毅史さん、平野義昌さんらによる本屋関連の興味深い記事がたくさん掲載されていますので、本屋好きのみなさんにはぜひ手にとっていただければと思います。ちなみに、特集は神戸生まれの作家、陳舜臣です。


取扱店舗については、くとうてんのサイトに一覧が載っていますので、そちらをご覧ください。




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西荻窪beco cafe他で予定している2016年の出版・書店・音楽関連イベントです

西荻窪のブックカフェ、beco cafeで開催のものが多いんですが、出版・書店関連(ときどき、音楽関連も)のイベントを企画・主催しています。ご興味のある出演者、テーマなどがありましたら、ぜひ遊びに来てください。(予約などの詳細、出演者のプロフィールなどは、イベント一覧の後にあげてあります。)



◆これからのイベント◆



◆お知らせ◆
beco cafeでのトークイベントbeco talkは、5月で終了することになりました。5/13のVol.29、5/27のVol.30の2回が最後となります。

企画・主催する立場の本人が楽しみながら続けてきたイベントです。まだまだ紹介したい店・人・本・テーマはたくさんありますし、企画のネタ自体は尽きないのですが、ちょうど30回と切りのいいこともありますので、このかたちでのイベントはいったん終了とすることにしました。


これまでイベントに出演・協力してくださったみなさま、話を聞きにきてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
空犬拝
(beco cafeは、2016年5月22日に閉店となりました。)


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荻窪に新たな本屋さんが登場?!……来年1月のbeco talkはTitle店主さんが登場です

西荻窪のブックカフェ、beco cafeで、ほぼ毎月開催している出版・書店関連テーマのトークイベントbeco talk。来年2016年1月の回のご案内です。


    beco talk vol.27
    「まったく新しい、けれどなつかしい」
    〜「Title」という本屋さん、始めます〜

    日時:2016年1月27日(水)
    OPEN 19:00 START 19:30(〜21:30)
    会場:beco cafe(東京・西荻窪)
    会費:1000円(ワンドリンク付)
    出演:辻山良雄(Title店主)、空犬太郎(本屋図鑑編集部、空犬通信)
    *金夜ではなく水夜の開催となります。
    満席となりました。予約くださったみなさま、ありがとうございました。

新刊書店に古書店にブックカフェと、個性的なブックスポットが各駅に複数あるといっていい中央線。本好きにとってはパラダイスといっていいこのエリアに、来年1月、新たな本屋さんが誕生します。店主は、リブロ池袋本店で采配をふっていた辻山良雄さん。店名は「Title」(タイトル)。店舗オープンに先立って開設されている公式サイトには、こんな説明があがっています。


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