かれこれ●十年、怪獣好きやってますが、初日ゴジラは人生で初めて。いやはや、堪能しました。すばらしかった。
この作品について語る人はたくさんいるでしょうから、素人の感想は控えますが、怪獣好き、特撮好きは迷わずに観にいくべきでしょう。「ああ、こういうのが観たかった!」という、「平成ガメラ」のときの興奮を再体験させてもらえますよ。
↑東京でゴジラを観るなら、やはりここで、ということで。TOHOシネマズ新宿。
↑買っちゃいました。ソフビ。劇場では、「限定クリアレッドVer.」というのも売ってたけど、こっちのほうがいいなあ。
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角川文庫の横溝正史作品の表紙を飾った、たくさんの妖しく怪しい装画で、下は小学生から上は筋金入りのマニアまで、昭和の探偵小説好きをわくわくどきどきさせてくれた杉本一文先生。先生から、展覧会の案内をいただきましたので、ご紹介します。
↑展覧会のチラシ。こちらからダウンロードできます。
【“角川文庫の横溝作品装画でおなじみ、杉本一文先生関連イベントが複数開催されます”の続きを読む】
すぐに取り上げようと思っていたら、3か月ほどもたってしまいました……。週刊誌『AERA』(朝日新聞出版)の「現代の肖像」といえば、創刊から26年続いているという同誌の名物連載・コーナーの1つ。タイトルの通り、「現代」を象徴する人物の「肖像」を描くノンフィクション記事です。これまでにも錚々たるメンツが登場しています。
そんな『AERA』の人気コーナーに、書店人、それも、まちの本屋の店主が(しばらく前のことになりますが)登場しました。
ぜひ記事をあたっていただきたいので、ここでは内容を紹介することはあえてしません。二村知子さんがまちの本屋さんとしてこれまでやってきたこと、取り組んできたことが丁寧に紹介されています。
【“隆祥館書店と二村知子さんのこと”の続きを読む】
『書店ガール』シリーズでおなじみの作家、碧野圭さんが、ご自身も編集に関わっている雑誌『き・まま』の最新号を送ってくださいました。
↑表紙のお店は、三鷹の古本屋さん、水中書店ですね。本文の記事にも登場します。
特集は「本のある風景」。発行元リュエル・スタジオのサイトの紹介によれば、このような内容の特集です。《ゆっくりとページをめくり、静かに本と向き合う。インターネットで簡単に情報が手に入る時代だからこそ、そんな時間を大切にしたいと考えています。活版印刷や手製本など、本の伝統技術を残そうとする人。本で地域を活性化させようとする人。本を届ける人。この特集では、本に関わる人や場所をたっぷりとご紹介します》。
【“「本のある風景」……東京西部エリアのローカル誌『き・まま』の最新号は本&本屋特集”の続きを読む】
《村上柴田翻訳堂》。サローヤン、マッカラーズ、ロス、ハーディ……文庫で読めるのがうれしい、かつ、海外文学読みが喜びそうな作家・作品がずらりのシリーズですが、まさか、こんなの(個人的には好きだしうれしい復刊でもあるのですが、他のラインナップからすると、このようにしか表現できない;苦笑)まで復刊されるとはなあ。
SF/ホラー映画好きには、映画『スペース・バンパイア』の原作として知られる作品ですね。今回は新訳ではなく、訳は旧版ままのようです(訳者は中村保男さん)。手放してしまったので手元にはないんですが、昔の版、持っていたなあ。
【“映画『スペース・バンパイア』の原作がまさかの復刊”の続きを読む】
こんな立派な本をいただいてしまいました。
↑この厚さ、このボリュームです……。いやはや。
これは、2003年に刊行され、大型の日本語シソーラス(類語辞典)としてプロの高評価を得て(丸谷才一がたいそう評価し、未読ですが絶賛書評*を寄せたといいます→*文末に追記あります)、この種の大型辞典としては「例外的に」といっていいぐらいに売れたとされる『日本語大シソーラス 類語検索辞典』の改訂版です。
初版にあった「大」がとれていますが、規模を減じたわけではまったくなく、今回も1600頁超のボリュームで、手にするとずっしりと持ち重りがします。その圧倒的な存在感は、上の写真でもおわかりいただけるでしょう。
どのような辞書であるかは、ぼくが下手な説明をしてもうまく伝わらないかもしれないので、版元の内容説明をそのまま引きます。
《シソーラスは、意味の類似に従って言葉をグルーピングした類語検索辞典です。19世紀半ばにイギリスで刊行された『ロジェのシソーラス』は、英文を書くためのツールとして広く長く愛用され、今日に至っています。同じ発想に基づく日本語のシソーラスは日本でも各界から要望されてきました。しかし編纂の困難さから、その成立は本書の初版である『日本語大シソーラス 類語検索大事典』(2003年)を待つこととなりました。この辞典は、実に二十数年の編纂期間を経て成し遂げられたものでした》。
【“日本最大のシソーラス(類語辞典)がまさかの改訂!【更新】”の続きを読む】
昨年のことなので、けっこう前の出来事なんですが、あるとき、よく利用している本屋さんでこんなことがありました。書棚を眺めていたら、近くで、一緒に楽しそうに本を見ていた大学生ぐらいに見える女の子二人組の、こんな会話が聞こえてきました。
「電車の中って、本読みにくいよね」
「うん。周り、みんなスマホばっかりだもんね」
彼女たちは、周りがスマホを手にしている人だらけなので、本を手にしていると、それだけで浮いてしまう、目立ってしまう、ということを、どうやら気にしているらしいのでした。
聞こえてきた会話の感じから察するに、彼女たちは(本屋さんに一緒にやって来て、本をあれこれ手にしているぐらいだから、当然なのかもしれませんが)本に興味があるのでしょう。それだけでなく、実際に本を読みたいとも思っているのでしょう。
それが、先のような発言になってしまうのは、
「何、紙の本なんか読んでんの?! ださっ! 古っ!」
みたいなことが、ひょっとして過去に実際にあったのか、実際にはなくとも、そのようなことが起こってもおかしくないような雰囲気が彼女たちの日常生活に充分に醸成されているということなのでしょうか。まあ、たしかに、いまや、駅のホームにも、電車内にも本を読んでいる人など、ほとんどいませんからね、残念なことに……。
このように、一般のお客さんにとって、おもしろい本があるかどうか、また、そのような本と出会う機会や場所があるかどうか、という問題とはまったく別のところで、読者候補が本から離れてしまうようなことが起こっているのだとしたら、それほど残念なことはありません。
どうしたら読者が気持ちよく、なんの不安もなく本を読めるのかなあ。どうしたらなんの気兼ねもなく本を読んでもらえるのかなあ。我々のような本に関わる仕事をしている者、本を愛する者が、なんとかしなくてはいけないのではないか、という気もするのですが、本が好きな人にまで本との距離を感じさせてしまうような雰囲気ができてしまっているとしたら、それをどうにかするために、はたして具体的にどうしたらいいのか、いや、そもそも、それをどうこうすること自体できるのか……頭の痛い問題です。
今回は「線引き本」の話です。
先日、古本屋さんで買った本に、線引き本がありました。「線引きあり」であることは、値札にも記されていたし、買う前に本文をチェックもしましたから、納得のうえで買ったものです。線引き、たしかにあるけど、エンピツ(黒)だし、数も(少なくはないけれど)全ページってわけでもないし、読む分には大丈夫かなあ、と思い。値段も安いし、まあ、いいかと。
ところが。読み始めると、これが想像以上にうるさい! 大変気になるのです。線が色付きではなくて黒でも、数がそんなに多くなくても、他人が引いた線はやっぱり気になるものなんですね。
程度にもよるのでしょうが、線引き本を読んでいると、おせっかいな人に横から、
「ここ、注意して読んだほうがいいよ」
「ここ、要チェックだよ」
「この文章、いいよね」
などと、終始ささやかれ続けながら読書をしているような気分になるのです。
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7/8に始まった三省堂書店池袋本店の「古本まつり」をのぞいてきましたよ。
リブロから三省堂書店の主催に代わって2回目。場所は同じ西武ギャラリーで、規模も古書店の顔ぶれもほぼ変わらず、という感じです。特集は「これ懐かしい!よみがえる昭和の記憶」。今回にかぎったことではありませんが、会場内には特集タイトル通り、なつかし本やアイテムがいっぱいで、場内をうろうろ見て回るだけで、たいそう楽しい気分にひたれます。
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この本が、文庫の新刊平台に並んでいるのを目にしたときは、さすがにびっくりしました。
銀座・教文館の詩集コーナーの平台で見つけた1冊。
ハルキ文庫は、詩集の充実しているレーベルで、それも、白秋賢治中也朔太郎ら近代文学の有名どころだけでなく、現代詩にも目配りのきいたセレクトになっているのは、文庫で詩を読むのが好きな人にはいまさら説明不要かと思います。しかも、「現代詩」といっても、谷川俊太郎、吉野弘らは当然として、町田康さんまで入ってますからね。その意味では、30数冊のボリュームながら、かなりユニークな文庫詩集選集になっているといっていいでしょう。
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