東京・西荻窪のブックカフェ、beco cafeで、開催してきた、出版・書店など、本関連テーマのトークイベント、beco talk。
【“おしらせ”の続きを読む】
西荻窪のブックカフェ、beco cafeで、ほぼ毎月開催している出版・書店関連テーマのトークイベントbeco talk。5月後半の回のご案内です。(5月は2回開催となります。)
「版元ドットコム」……出版・書店など本の世界に関わっている方にはおなじみの名前かもしれませんが、一般の本好きの方にはどれぐらい知られているでしょうか。サイトの「版元ドットコムとは」には以下のような説明があります。
《現代では、「版元」とは出版社のことをさします。版元ドットコムは、その版元が自由な意思のもとに集まってつくった会員制の団体です》。団体の、そしてサイトの《大きな目的は、もちろんそれぞれの版元がつくった本を、より多くの人に買ってもらおう、というものです。具体的には、それぞれのつくった本の情報をインターネット上で公開・提供することです》と説明されています。サイトに、どのような出版社が参加しているのかなど、くわしい情報が載っていますので、そちらをご覧ください。
同店の利用者はもちろんのこと、本屋さんでもらえるしおりを大事な読書グッズだと思っているような本好き本屋好きなら、わくわくせずにはいられない展示がまもなく神保町で始まるようです。
プレスリリースによれば、このような展示です。《毎日違った絵柄がもらえる書泉のしおりは、愛らしい絵柄とユニークな形状でたくさんのお客様から親しまれております。時期によって異なるシリーズが配布されるため、その種類の豊富さから、しおりをコレクションする方もいらっしゃるほどです。今回の展示では、とくに絵柄と形状が豊富であった1970年代のしおりを含む約600点を、「動物」「植物」「建物」「模様」の4つのシリーズに分類しご紹介いたします》。
版元ドットコムの「本屋のフリペ」コーナーで、本屋さんのフリーペーパーを紹介する連載「本屋フリペの楽しみ方」を始めることになりました。3/28(月)に初回の文章が掲載されるようです。
第1回は、新刊書店で無料配布されているフリーペーパー(連載では「本屋フリペ」としていますので、以下も「本屋フリペ」で)がどんなもので、何をどんなふうに取り上げる予定かなど、本屋フリペというメディア自体の案内と連載全体のイントロのような文章になっています(イントロのような内容なので、連載の通し番号では「第0回」としています)。2回目からは、本屋フリペを1回に1紙誌、紹介していきます。毎月1回更新の予定です。
この空犬通信を訪問してくださっている本屋好きの読者の方には、新しい情報はそんなに多くはないかもしれません。何より、月1のペースですから、そんなにたくさんの本屋フリペを紹介することもできないのですが、このブログでは取り上げる機会のなかったものにもふれる予定でいますので、もうフリペの記事はさんざん読んだよ、という方ものぞいてみていただければと思います。
この連載が、お客様が本屋さんの楽しみ方を広げるきっかけになればと思います。また、仕事で本屋さんに関わっているみなさんには、自分にもできるかも、うちの店でも出せるかも、など、フリペづくりの参考や刺激になれば、とてもうれしいです。
以前の記事で紹介したあゆみBOOKS荻窪店あらため文禄堂荻窪店。ふだんは同店の店頭に鎮座し、その存在感で道行く人の目を引きまくっている本棚付き電気自動車「エレクトライク」。
《野外イベントの際に出張し本の販売もする》ことがあるという記事を目にしていたので、動いているところを見てみたいなあ、と思ったら、同店のツイッター(@AyumiBooks_Og)に《エレクトライクのブックルくんことBOOK ROUTE、本日出動しております》という写真入りのツイートが! 「本日」というのは3/12(土)のことで、《青山国際連合大学前広場で毎週末行われているイベント、青山ファーマーズマーケット》に出動していたようです。
このブックルくんことBOOK ROUTE、今後の出動予定が気になるなんてことをつぶやいていたところ、知り合いが早速教えてくれました。
【今後の出店スケジュール】
先の紹介記事には《移動図書館車の小型版という感じで、本棚好きなら、見るだけでわくわくするでしょう。これ、乗ってみたいなあ。運転してみたいなあ。っていうか、うちにも欲しいなあ》などと書いたんですが、乗れないまでも、本棚付きの車が実際に動いているところや、販売に使われているところは見てみたいですよね。
ふだん置いてあるお店が荻窪ということで、都内が中心です。今度の3連休、本好きは散歩も兼ねて、ブックルくんことBOOK ROUTEの勇姿を観にいくのもいいかもしれませんね。
西荻窪のブックカフェ、beco cafeで、ほぼ毎月開催している出版・書店関連テーマのトークイベントbeco talk。5月の回のご案内です。
書店フリペ「本屋でんすけ にゃわら版」。町本会のシンポジウムの会場でこんなのがあるよと教えられてその存在を知って以来、すっかりファンになってしまって、あちこちで、こんなおもしろい書店フリペがあるよと紹介しまくっていて、この空犬通信でも紹介しましたし、本屋ムックの書店フリペ関連記事でも取り上げたりしています。
↑眺めているだけで楽しい「本屋でんすけ にゃわら版」のバックナンバーたち。広げるともっと楽しい。イラスト入りで本の紹介がされていて、オール手描き。そのままPOPに使えるようなレイアウトになっています。よくできているなあ。
やっぱり原画はいいなあ、と実感させられました。こんな展覧会を見てきましたよ。
展示の内容について、ちょっと長くなりますが、美術館のサイトから内容紹介を引きます。《子どもたちに向けた、モダニズムの新たな文化が花開いた大正期。自由な風潮のなか、『子供之友』は、1914(大正3)年4月に婦人之友社の創業者羽仁もと子、吉一によって創刊されました。その後、1943(昭和18)年に第二次世界大戦下における用紙制限によって休刊するまでの30年間、子どもの自立による近代的な人間育成を一貫して掲げ、生活教育を積極的に展開した絵雑誌として、童話や伝記読物、漫画やクイズなどの多彩な内容で多くの子どもたちから愛されました》。
書店関連の特集を含む雑誌が、まもなく発売になります。
特集は「メディア激変時代、新たな職種・役割と変わらない実務力」と「「出版」という産業の未来」。(そういえば、しばらく前に刊行された『ユリイカ』2016年3月臨時増刊号のタイトルも「出版の未来 書店・取次・出版社のリアル」でしたね。こちらについてもちょっとふれたいことはあるのですが、また別の機会に。)うち、「「出版」という産業の未来」について、版元のサイトから目次を引きます。
〈出版社〉出版不況時代、「出版社」のリモデル戦略の描き方
〈流通〉出版業界に風穴を 出版構造を変えるイノベーション
〈書店〉 “無類の本好きクリエイター"たちが、出版や本屋の未来を勝手に考える会議
毎年、年度版が出るのを楽しみにしています。
海外篇の1位はもちろんこれだろうなあ。個人的にも、昨年、もっとも強く印象に残った1冊です。
2015年のベストSFランキング、国内篇・海外篇の上位各10位は、版元のサイトで公開されています。こちら。
ところで。毎年この季節は同じようなことをしている気がするんですが、このところ毎晩の読書タイムはこの『SFが読みたい!』に取り上げられている本のうち、読んでいなかった本を(ランクイン本だけでもけっこうたくさんあるので)片端から読むのにあてています。
そのジャンルが好きだと公言している読み手ならば、そのジャンルの本をそれなりにたくさん読んでいてしかるべきで、自分の読んだたくさんの本のなかには、ランク入りしたものもあれば、そうでないものあり、その一致や不一致をみながら、ああでもないこうでもないと盛り上がる、そして、ランクインした本のうち、読み漏らしていたものを拾って読む、それが本来のファン読者の姿でしょう。