沖縄書店レポート、最後は、沖縄で買ってきた本の報告です。
何しろあれだけの数の書店を回っています。さすがに、全店でというわけにはいきませんでしたが、それなりにたくさんの買い物をしてきました。とても持ち帰れないので、衣類などと一緒にあちらから発送したんですが、届いた荷物を開けてみたら、荷造りした本人がびっくりするぐらいたくさん本が出てきてびっくりしました(苦笑)。なにやってんだか。
荷物が届いた夜からしばらくの間は、沖縄で買ってきた本を傍らに積み上げては、気になるものを抜き出してぱらぱらやる、というのが日課のようになっていました。どれもおもしろくて止まらなくて、連日、寝る前読書は沖縄本で、毎日寝不足気味になる始末。
さて。今回の旅で、ぜひ現地で買うぞと思っていたのは、以下の3ジャンルの本です。
1)沖縄の出版・書店
2)沖縄の野鳥
3)ウチナーグチ(沖縄口、沖縄語、沖縄方言)
1の出版・書店関連本と2の野鳥本は、旅先では必ず探すことにしているジャンルです。3は『琉神マブヤー』を観たり沖縄本を読んだりしていたら、わからないことばがたくさん出てくるので、それらを調べてたいなあ、覚えたいなあ、ということで。
今回の買い物は、基本的にすべて沖縄関連本にしよう、それも、できれば沖縄の出版社で刊行された「県産本」にしよう、と決めていました。
↑ちょっと驚くほどの充実ぶり、「沖縄県産本新刊目録2016年版」。ちなみにこれは現地で手に入れたもの。現地の本屋さんでの出会いを大事にしたかったので、こうした目録のチェックを含む事前の調査はほぼ一切せずに行きました。
さて、どんな買い物になったかというと。
【“沖縄の出版・書店、苗字、ウチナーグチ……沖縄で買ってきた本 その1”の続きを読む】
沖縄書店回りレポート、最後は、ブックンロールの翌日10/14に訪問したお店の続きで、新刊書店・古書店以外のお店を紹介します。一部、業態的には「書店」ではないものも混じっていますが、すべて本を扱っている施設・場所です。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は10/14の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)
●その他
【“沖縄書店回り その4……その他編”の続きを読む】
沖縄書店回りレポート、今回は、ブックンロールの翌日10/14に訪問したお店の続きで、古書店をご紹介します。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は10/14の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)
●古書店
【“沖縄書店回り その3……古書店編”の続きを読む】
沖縄書店回りレポート、今回は、ブックンロールの翌日10/14に訪問したお店です。こちらは、訪問順ではなく、おおまかにグループに分けて紹介します。まずは新刊書店から。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は10/14の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)
●新刊書店
郊外型の店舗で、150坪以上ありそうなサイズのお店です。
「きょうはん」は「教販」で、「沖縄教販」が運営する書店です。出版もしていて、「南の島おきなわの心を伝える情報誌」(サイトより)という雑誌『uchina(うちな)』も発行しています。
【“沖縄書店回り その2……新刊書店編”の続きを読む】
夏葉社らしい本が出ますね。
チラシから内容紹介を引きます。
《本のある町を描いて、描いて、描きまくった画期的画集。たくさんの古本屋さんがあり、大きな新刊書店があり、喫茶店があり、定食屋さんがあり、路地がある町。なつかしいけれど、あたらしい。あたらしいようで、歴史がある。この町のそうした全体や、印象を、一冊の本に永遠に閉じ込められないだろうか。そういう思いでつくったのが、この『神保町』です》。
【“夏葉社の新刊は神保町がテーマの絵本……得地直美『神保町』、まもなく発売”の続きを読む】
沖縄書店回りレポートです。訪問店が多いので、いくつかに分けてご紹介します。まずは、初日、10/13に訪問したお店から。この3店は、ブックンロールオキナワ、トークの部出演者のみなさんのお店です。
(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は10/13の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)
今回、訪問をもっとも楽しみにしていたお店の1つが、こちら、金武文化堂(きんぶんかどう)。昨秋、琉球放送(RBC)の「沖縄BON!」で本屋さんの特集番組が放送されたのを、ボーダーインクの喜納さんが録画して見せてくれたんですが、それに登場する同店の様子が、とにかくもう、すばらしくて。
【“沖縄書店回り その1……ブックンロールトークの部出演者のお店編”の続きを読む】
『異色作家短篇集』を愛してやまない「奇妙な味」好きの本読みとしては手にとらざるを得ない、こんなアンソロジーが出ましたよ。
「ショートショート」の傑作選とあるんですが、タイトルにある「神品」クラスを集めたというのが本書のポイントということなんでしょう。星新一「おーい でてこーい」とか、O・ヘンリ「賢者の贈りもの」とか、ビアス「アウル・クリーク橋の一事件」とか、コリア「ナツメグの味」とか、サキ「開いた窓」とか、ジェイコブス「猿の手」とか、下手すると「今さら」などと言われてしまいそうで、アンソロジーに入れるのがちょっとためらわれてしまいそうなレベルの、超のつく名作がこれでもかという感じで入っているのがすごい。このあたりの有名作は、いずれもアンソロジーの定番ですが、これらを1冊でカバーしたものって、過去にはなかったのではないでしょうか(って、別にショートショート/短編のアンソロジーを網羅的に調査したりしたわけではありませんが)。
【“短い物語の名作が満載!……『30の神品 ショートショート傑作選』”の続きを読む】
沖縄全島で開催中のブックイベント、ブックパーリーOKINAWA2016。先日、ブックンロール(ちなみに、ブックンロールもブックパーリーOKINAWA2016の数あるイベントの1つです)に参加、書店回りをした際に、イベントのチラシをたくさんもらってきましたので、それらを紹介したいと思います。チラシとイベント案内などへのリンクをあげるにとどめますので、詳細はチラシとリンク先のサイトをご覧ください。
(書店回りの取材メモや、買ってきた本の紹介文をまとめるのに時間がかかってしまい、残念ながら開催日・期間が過ぎてしまったイベント・フェアもありますが、参考のためにあげておきます。)
まずはブックパーリーOKINAWA2016全体のチラシ。
【“ブックパーリーOKINAWA2016の期間中に開催されるイベント・フェア”の続きを読む】
ブックンロールオキナワ開催日の10/13の午後半日、そして翌14日の一日を使って、沖縄の書店を回ってきましたよ。
今回訪問したお店は以下の通り。各店を写真入りで紹介するレポート記事も準備中ですが、店数が多いのと、写真や資料類がこれまたたくさんあって、まとめるのにかなり時間がかかりそうなので、とりあえず、訪問店の報告だけ先にしておきます。
(※以下、10/13、10/14、10/15、いずれも、ほぼ訪問順です。新刊書店・古書店を分けずにリストアップしています。一部、業態的には「書店」ではないものも混じっていますが、すべて、なんらかのかたちで本を扱っている店舗・施設・場所です。)
【“沖縄書店回り(まずはリストだけ)”の続きを読む】
ブックンロールオキナワに参加するため、沖縄に行ってきました。2泊3日の旅で、3日目は飛行機が朝の便だったので、実質、現地滞在は2日。イベントと酒席以外は、ほぼすべて書店回りに費やしてきました。楽しかったなあ。
2日間で回った書店は20軒。どう考えても回り過ぎなわけですが(苦笑)、まあ、それはともかく。
沖縄の本屋さんは、お店も人も、元気で、おもしろくて、個性的で、最高でした。紹介したいこと、話したいこと、書きたいことがたくさんありますので、沖縄書店回りレポートとブックンロールの感想は後日、空犬通信にアップしたいと思います。
ただ、書店回りをすると毎回そうなっちゃうんですが、写真が膨大なのと、取材メモが判読のきわめて困難な異星の言語か何かのような得体のしれないものになっているのとで、整理に少し時間がかかりそうです。
とりあえず、旅の最後、3日目の朝に那覇空港で寄ったこちらのお店だけ、先に紹介しておきます。宮脇書店那覇空港店。国内線ターミナルの2階、出発ロビーにある小さなお店です。
【“ブックンロールオキナワを終えて……沖縄は本屋さんも人も最高でした!”の続きを読む】
来月、大阪の本屋さんで開催される、こんなトークイベントに出演することになりました。
『ぼくのミステリ・クロニクル』刊行記念トーク
「人の話」が「本」になるまで
〜書き手が語る取材・執筆・編集のあれこれ〜
日時:2016年11月20日(日)13:00 OPEN 13:30 START(〜15:00)
会場:本は人生のおやつです!!
大阪府大阪市北区堂島2-2-22 堂島永和ビルディング206
06-6341-5335
参加費:1000円
定員:20名
出演:増山実(放送作家・作家)、石橋毅史(文筆家)、空犬太郎(ライター)
申し込み・問い合わせ:本は人生のおやつです!!
*満席となりました。
こんな内容のトークイベントです。
《実在のスポーツ選手と彼らが活躍した場所や時代を丁寧に取材し、巧みに作品の舞台に取り込む作家、増山実。
出版人・書店人の話から印象的な書店ルポを数多く生み出している文筆家、石橋毅史。
一人の編集者を徹底的に取材し、その編集者人生を1冊の本にまとめた空犬太郎。
取材したものを作品にまとめる仕事をしている3人が、「“人の話”をどんなふうに“作品”にするか」について、自著を引き合いにしながら、取材者・執筆者の立場から語り合う》。
【“大阪で、石橋毅史さん・増山実さんと3人でトークイベントに出演します!”の続きを読む】
先日の記事でご案内しました新刊『ぼくのミステリ・クロニクル』の刊行記念トークイベントが大阪でも開催されることになりました。
『ぼくのミステリ・クロニクル』刊行記念トークイベント
ぼくらのミステリ・クロニクル
日時:2016年11月19日(土)
14:30 OPEN 15:00 START(〜17:00)
会場:隆祥館書店(大阪・谷町六丁目)
大阪市中央区安堂寺町1-3-4 安堂寺Rタワー1F
06-6768-1023
出演:有栖川有栖(作家)、北村薫(作家)、戸川安宣(編集者)
参加費:4,000円(内訳 参加費:760円 +本代3,240円をご購入いただきます。)
※要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順
※当日の場合:4,500円(内訳:参加費1,260円+書籍代3,240円)となります。
※トーク終了後にサイン会があります。
※隆祥館書店にて書籍ご購入の方のみ、サイン会へのご参加が可能です。
*振込先 三井住友銀行上町支店 (普通)1353923
カ)リュウショウカンショテン
申込み・お問合せ:隆祥館書店 06-6768-1023
ryushokan●eos.ocn.ne.jp(●を@に)
【“豪華なWゲストが出演……『ぼくのミステリ・クロニクル』刊行記念トークイベント第二弾が隆祥館書店で開催されます”の続きを読む】
昨日は、先日の記事で紹介しましたかまくらブックフェスタに参加すべく、鎌倉に行ってきました。ブックフェスととトークイベントの前に、鎌倉の本屋さんを見てくるぞと思っていたんですが、現地までの時間を見誤り(東京西部在住者にとって、鎌倉は遠いのです……)、ぜんぜん時間が足りなくて、駆け足で本屋さん3軒をざっと見てくるだけ、という事態になりました。やれやれ。せっかく久しぶりに、それこそ、何年ぶりか思い出せないぐらい久しぶりに鎌倉まで行ったのになあ……。
今回訪問したのは、鎌倉駅周辺の新刊書店3軒、島森書店、松林堂書店、たらば書房です。ごく簡単に紹介したいと思います。まずは、東口側から。
↑鎌倉駅、東口側駅前の様子。傘がなくても歩けるけれど、ないとメガネの水滴が気になる、それぐらいの降りでした。トビが駅の上をのんびり飛んでいました。
まずは、島森書店へ。
ぼくはこの鎌倉の本店と大船のお店しか行ったことがないんですが、サイトを見ると、4店あるんですね。創業91年とありますから、地元の老舗ですね。(追記(10/11):古い情報を見ていたようで、鎌倉の本店以外の支店は3店で、いずれも閉店になっている旨、ご指摘をいただきました。)
【“たらば書房、島森書店、松林堂書店……鎌倉の本屋さんを訪ねてきました【更新】”の続きを読む】
先日の記事で紹介しましたかまくらブックフェスタ。残念ながらあいにくの天気でしたが、鎌倉まで出かけ、ブックフェスタを訪問、トークイベントにも参加してきましたよ。
かまくらブックフェスタの会場は、駅から徒歩数分のgarden&spaceくるくる。
↑こちらが看板と入り口。この入り口の雰囲気、なんか古き良き児童文学の世界に出てきそうな感じですよね。わくわくさせられます。
【“かまくらブックフェスタを初訪問……トークイベントも充実の内容でした”の続きを読む】
先日の記事でご案内しました新刊『ぼくのミステリ・クロニクル』の刊行記念トークイベントを開催していただけることになりました。
『ぼくのミステリ・クロニクル』刊行記念トークイベント
ぼくらのミステリ・クロニクル
日時:2016年11月11日(金)
18:30 OPEN 19:00 START(〜20:00)
※トーク終了後、サイン会(20:00〜21:00)
会場:東京堂書店神田神保町店6階 東京堂ホール
出演:北村薫(作家)、戸川安宣(編集者)
会費:500円
問い合わせ・申し込み:東京堂書店 03-3291-5181
【“先行販売&サイン会あります!……『ぼくのミステリ・クロニクル』刊行記念トークイベント第一弾が東京堂書店で開催されます”の続きを読む】
この2年ほどずっと取り組んできた本が、来月、ようやく刊行となります。こんな本です。
『ぼくのミステリ・クロニクル』
戸川安宣著、空犬太郎編
国書刊行会
定価:2700円(本体)
判型:四六判 上製本 432ページ
ISBN 978-4-336-05896-6
Cコード 0095
発売予定:2016年11月14日(月)
東京創元社の名編集者、戸川安宣(とがわやすのぶ)さんのミステリ編集者人生を、空犬が取材してまとめた本です。版元が用意してくれた内容紹介を引きます。
《東京創元社で長く編集者として活躍し、編集長時代には今や伝説となった叢書〈日本探偵小説全集〉(全12巻)を企画。その後の日本ミステリ界の動向に深甚な影響を与える。
1988年より『鮎川哲也と十三の謎」で新人作家を発掘し、北村薫、有栖川有栖、宮部みゆき、山口雅也、折原一といった、現在、日本ミステリ界を背負う作家を世に送りだす。
また、公募の新人文学賞「鮎川哲也賞」を創設し、加納朋子、北森鴻、近藤史恵など、錚々たる作家を輩出する。彼がいなければ、90年代の日本ミステリの隆盛、いわゆる「新本格」の台頭、そして現在のような形での日本ミステリは存在しなかったといっても過言ではない。
戦後ミステリ史を語る上で欠かせない伝説の編集者が「ミステリ」「出版」「編集」「書店」というキーワードを軸に、その全てを語る》。
【“ミステリ界の名編集者の軌跡……『ぼくのミステリ・クロニクル』が11月に刊行になります”の続きを読む】
昨日、吉祥寺のBOOKSルーエを訪ねた際に、花本氏から、始まったばかりの、ぜひ見ていってほしいフェアがあるんだと、こんなユニークなフェアを教えてもらいましたよ。「立東舎×BOOKSルーエ」フェア。
↑こちらが店頭の様子。単行本と文庫両方並んでいるのがいいですね。BOOKSルーエ1階の雑誌売り場手前で展開中です。
立東舎については、しばらく前のこの記事でふれていますが、こうして見ると、いつのまにかユニークなラインナップがそろっていたんですね。
【“BOOKSルーエで立東舎のフェアが開催中です”の続きを読む】
名編集者の登場する映画ということで、前々から気になっていたんですが、運良く試写で観る機会がありました。こちら。
公式サイトのストーリー紹介によれば、こんな作品です。
《ある日、編集者パーキンズの元に無名の作家トマス・ウルフの原稿が持ち込まれる。彼の才能を見抜いたパーキンズは、感情のままに、際限なく文章を生み出すウルフを支え、処女作「天使よ故郷を見よ」をベストセラーに導く。そして更なる大作に取りかかるふたりは昼夜を問わず執筆に没頭。パーキンズは家庭を犠牲にし、ウルフの愛人アリーンはふたりの関係に嫉妬し胸を焦がす。やがて第二作は完成し、またも大ヒット。その一方で、ウルフはパーキンズ無しでは作品を書けないという悪評に怒り、二人の関係に暗雲が立ち込める。果たして、立場を超えて生まれた二人の友情の行く末はー?》
【“作家トマス・ウルフと編集者マックス・パーキンズ……映画『ベストセラー』が10月に公開”の続きを読む】
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