たまには平日も早く帰って娘と遊ぼうと思ったら、こういうときにかぎって、中央線、人身事故ですか……。
乗ってた電車が中野でストップ、追い出されたら、ホームは立錐の余地もありません。いらいら待つよりはと、中野で下車、ご飯を食べて、ゆっくり本とレコでも見て、電車復帰までの時間をつぶしていくことにしました。
中野と言えば、書店好きにはあおい書店中野本店、そして明屋書店東京中野BW店。明屋は中野らしいお店だし、あおいは沿線でも最大規模の広さですから、もっとしょっちゅう来ていてもいいぐらいなんですが、なにしろ神保町に職場があり、通勤路には吉祥寺と新宿があるもので、中野で降りる機会そのものがあんまりないんですよねえ。この2店も新刊チラシを持って年に何度か来るかどうか、という感じ。今日は仕事抜きでじっくり回れましたよ。
うち、あおい書店で、昨日紹介の「今日のハヤカワ文庫さん――SF&ファンタジイ・フェア2008」のリーフレットをゲット! これにも描き下ろしマンガが載ってるのかと思ったら、コミックはポスターだけだったんですね……残念。あのポスター、ほしい……。ほしいなあ……。
【“ビリー・プレストン、ハミングバード、ファットバック……今日買ったCDたち。”の続きを読む】
こんなフェア、やってたんですか。「今日のハヤカワ文庫さん――SF&ファンタジイ・フェア2008」。空犬すっかりお気に入りの『今日の早川さん』の5人娘たちが、それらしい本をセレクトしたSF&ファンタジイの文庫フェア。
この娘たちのおすすめであれば、ほんと、端からまとめてお買い上げしたいぐらいですが、うむむ、セレクトがけっこうストレートなせいか、持ってる本読んでる本ばっかりだ……。
でも、無理矢理でもなんか買いたいので、なんとなく買わずにいたこれをとりあえずゲット。
国生さんのおすすめです。ちなみに彼女、イーガン、カルヴィーノスターリング、ラファティと、なかなかに興味深い本をセレクトしていますよ。
ちなみに、このフェアに合わせて復刊もしたってことなんでしょうか。『ストーカー』とか『無伴奏ソナタ』ってしばらく品切れでしたよね? これらが並んでいるのを見て、けっこううれしくなったりしましたよ。
ちなみに、5人娘の推薦文と描きおろしコミックが掲載されているらしいリーフレット(チラシ)があるとのこと。うう、ほしいです。けっこうマヂで……。
昨日の事件のショックがまだ尾を引いています……。昨日の記事で一部不正確なことを書いてしまいましたので、今日の記事からいくつかピックアップしておきます。
その後もいろいろ記事があがっていますので、すべては上げきれませんが、どの記事を読んでも悲しくて、腹が立って、泣けてしまい、ほんと、やりきれません……。
今日、7/23はハリポタ最終巻の発売日。ほんとなら、どの書店でも、さあ売るぞ、という日だったはずです。同じ八王子のくまざわ書店では、もはや恒例になった感もありますが、翻訳者松岡氏がコスプレ付きで店頭に立つなど、お祭りムード。
ハリポタ云々だけではありません。啓文堂書店は、7/22に神田駅前店オープン、7/23には聖蹟桜ヶ丘店オープンで、会社的も大事なスタートの日だったのだろうと思います。そんなときにこんな事件が……。
お亡くなりになった斉木さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。そして、啓文堂書店のみなさんにとっては、あまりにもつらい出来事になってしまったかと思いますが、このような暴力に負けることなく、ぜひ新規店舗を軌道にのせ、近隣のお客さんにとって書店が悲しい場所になってしまうことのないよう、がんばってほしいと思います。
昨年2月のジュンク堂池袋店での事件、そして昨年12月の代々木・金港堂での事件……書店をこよなく愛する者にとって、書店がらみのこうした犯罪や事件の報道ほどつらいものはありません。また大変な事件があったようです。「ショッピングセンター内で女性2人刺される」(日テレNEWS24)、「京王八王子駅前の書店で女性2人刺される、男の身柄を確保」(日経ネット)
情報量が少なくてくわしくはわからないのですが、東京・八王子にある京王八王子ショッピングセンター9階の啓文堂書店八王子店で、女性の書店員さん2人が刃物で刺され、うちお一人は心肺停止の重態だとのこと。通り魔的な犯行のようで、女性を刺した男は取り押さえられているとのこと。
八王子と言えば、同じ中央線エリア(実際には京王八王子駅そば)、啓文堂書店は吉祥寺・三鷹ほか、東京西部エリアに暮らす我々にとってはもっとも身近なチェーンの1つ。そんなお店でこんな事件が……。おふたりの無事を祈るばかりです。
* * *
追記です。その後の報道によれば、刺されたお二人のうち、お一人は別のフロアで被害にあわれたお客さんだったようで、命に別状なしとのこと。残念なことに、もうお一人は、書店の方で、亡くなられたそうです。「八王子殺傷:駅ビルで女性が左胸刺され死亡…男を逮捕」(毎日新聞)、「八王子の駅ビルで通り魔、女性刺され死亡…容疑の男逮捕」(読売新聞)、「書店で2人刺され1人死亡 殺人未遂容疑で男逮捕 東京」(朝日新聞)。
金港堂の事件から1年もたたないうちに、またしても書店で死傷事件が起きるなんて……。悲しくて、悔しくて、腹が立って、ことばもありません……。
扶桑社ミステリー、ですか。まったくのチェック対象外、でした。吉っ読仲間のAさんに教えられた1冊です。
- ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ 『ボルヘスと不死のオランウータン』(扶桑社ミステリー)
【“ボルヘスと不死のオランウータン?”の続きを読む】
3連休、あっというまに終わってしまいました。わたくしはどこへ出かけるでもなく、家でごろごろ、独り昭和特撮映画大会を深夜に催したりして、過飲気味です。
さて。いつもおもしろ本をおすすめしてくれるジュンク堂書店新宿店Sさんおすすめ本です。
- コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』(早川書房)
【“『ザ・ロード』に圧倒されたりしながら”の続きを読む】
先日の書店員さんたちとの飲み会の席で、グレゴリ青山さんの本の話が出たんです。空犬通信大推薦図書『ブンブン堂のグレちゃん』のグ印ことグレゴリ青山さんですね。わたくしのような古本本好き以外の読書人のみなさんには紀行ものが人気のようです。
で、その日の晩、タカクラさんのブログ「本屋タカクラの日記」をいつものようにのぞいたら、なんたる偶然、当日の記事でグレゴリ青山さんの『グレゴリ青山のもっさい中学生』が取り上げられているではないですか。
【“グ印、もっさり、小出楢重……本がつながっていく偶然”の続きを読む】
今日は、ジュンク堂書店新宿店&池袋店、紀伊國屋書店新宿本店の仲良し数人で飲みにいってきました。このところ、本業の仕事がらみで、また、書店がらみで、いろいろつらいことや鬱屈もあって、かなりへこたれ気味だったんですが、今日の楽しい会でずいぶん救われました。
ちなみに、わたくし、原因不明の眼の病気で、今日はお酒は厳禁。会の冒頭でみんなにその旨を告げ、やさしい書店員のみなさんによる抑止効果を期待したんですが、なぜかアルコール入り飲料のグラスがいくつも目の前に並ぶことに……そういうマジックな部分も込みで楽しいひとときでした。
さて、今日は飲み会の前に紀伊國屋書店新宿本店に寄ってきたんですが、最近気になるのが5階の「じんぶんや」。棚がこの名前になってからしばらくになりますから、今さらなんなんですが、ここ、いいですね。ただいまのフェアは、「紀伊國屋書店と新宿 モダン都市文化」。
【“紀伊國屋書店と新宿 モダン都市文化”の続きを読む】
あああ、こんなものが出てしまうんですか……。
東京国際ブックフェアの国書刊行会のブースで発見した内容見本です。
没後50年ということで、こんな本たちが出たりしてましたから、今年はほかにも何かあるかもなあ、ぐらいには思ってたんですけどね。まさか新全集とは。このご時世によくぞ、という思いを禁じ得ません。版元、国書刊行会の英断に、ファンの1人として、心から拍手を贈りたいと思います。
【“定本久生十蘭全集、この秋登場だとか……”の続きを読む】
一時に比べてずいぶん減ってしまったとはいえ、夏と言えば、我々古本者にとっては古本市の季節でもあります。関東エリア在住者にとっては、規模的に言ってやはりいちばん楽しみなのはこれでしょうか。
第58回 東西老舗 大古書市
会期:2008年7月31日(木)~8月5日(火)
時間:午前10時~午後8時(最終日は午後5時閉場)
会場:京王百貨店新宿店7階大催場
デパートの古書市が次々に姿を消すなか、この規模での開催を維持しているのはほんとに立派です。B5判で写真ページが150ページ(うちカラーが132ページ)+目録が110ページと、合わせて200数十ページもある立派な出品目録抄が今なお発行されている、というのもうれしいところ。この夏、古本者は全員京王百貨店新宿店に迷わず大集合です。
【“夏と言えば古本市……まもなく京王東西老舗大古書市です”の続きを読む】
もう、あまりにも最高でした。本年のベスト3入り、確定。
DVDスルーされそうになったのが、熱心なファンたちによる公開を求める署名運動によって劇場公開が実現したということで、メディアでは話題になりましたね。ほんと、こんなすばらしい映画が、こんな映画らしい映画が、こんな映画好きのための映画が劇場にかからないなんて、絶対にそんなことがあってはいけません。
【“Here comes the fuzz...祝公開!『ホット・ファズ』”の続きを読む】
今回で18回目となる東京国際ブックフェアが今日から始まりましたね。
第18回東京国際ブックフェア
会期:7月10日(木)~13(日)
時間:10:00~18:00
会場:東京ビッグサイト 西1・2ホール
【“東京国際ブックフェアが始まりました”の続きを読む】
新潮社、集英社、角川書店の3社夏文庫の季節になりました。
去年は集英社の「ナツイチ」が蒼井優を使った限定カバーで話題をさらった感がありましたが、今年は3社とも限定カバーできましたね。「新潮文庫の100冊」、限定カバーは以下の4点です。
- 漱石『こころ』
- 賢治『銀河鉄道の夜』
- 太宰『人間失格』
- アンデルセン『絵のない絵本』
【“夏文庫の季節になりました”の続きを読む】
このところ仕事で鬱屈気味、本業でも本業以外でも、精神的にきつい出来事が続いて、絶不調の空犬です……。
そんな状態なので、なんとなく幸せな気分にしてくれそうな、こんな映画を観てきました。
十代の女の子の妊娠騒ぎだなんて、観る前にあらすじ聞いただけで娘持ちの当方は卒倒しそうな話です。そういう内容だったら嫌だなあと思っていたら、これがまあ、なんというかお父さんにも安心して観られる、とってもハッピーな映画でした。
【“JUNOのエレン・ペイジがキュート過ぎてもう”の続きを読む】
このところ仕事で鬱屈気味で、更新意欲もなかなかわいてこなかったんですが、ちょっと気分を変えて映画の話題にしてみます。何度も観てる作品ですが、スクリーンでは観たことがなかったんですよ、これ。
- 『2001年宇宙の旅』(監督:スタンリー・キューブリック)
【“東劇にレッツゴー! 2001年宇宙の旅”の続きを読む】
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