三鷹ネットワーク大学主催の読書会。11月開催の第38回の案内が出ました。
- 三鷹の夜☆月いち読書会(第38回)――科学と文学の間(あわい)に
日時:2024年11月1日(金)19:00~20:30
会場:三鷹ネットワーク大学
受講料:500円
《年齢や地域や分野の壁を越えて、すべての市民の皆さまに開かれた大学》をうたう三鷹市の三鷹ネットワーク大学が主催する読書会です。詳細は継続が決まったときに書いた記事および大学のサイトをご覧ください。
今回の課題作品のテーマは、動物・生物、それもちょっと変わった奇妙な生物・謎の生物です。作品はパトリシア・ハイスミス「クレイヴァリング教授の新発見」「かたつむり観察者」。短い作品で、どちらにもカタツムリが出てきますので、まとめて取り上げます。『11の物語』(ハヤカワ・ミステリ文庫)に収録されています。サスペンスの名手の動物への偏愛ぶりが色濃く出た生物テーマの作品を一緒に読んでみましょう。(※軟体動物が出てくる作品です。そういうのが苦手な方はご注意ください。)
パトリシア・ハイスミスは『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』(いずれも河出文庫)など、映画化されたサスペンス系の作品で人気の作家です。それら代表作のイメージが強いせいか、一般には長編作家だと思われているかもしれませんが、短篇にも今回の課題作品のように一度読めば印象に残ること必至の、不気味で不思議で恐ろしい作品がいくつもあります。動物への関心・愛情が半端でないことでも知られ、『動物好きに捧げる殺人読本』(創元推理文庫)などという作品集まであるほどです。
申し込みの受付期間は10/8から10/31まで。くわしくは三鷹ネットワーク大学のイベント案内ページをご覧ください。
この読書会は、以下の3部構成です。
第1部 参加者のみなさんの感想・意見など(30分程度)
第2部 第1部で出た感想・意見をもとにしたディスカッション(30分程度)
第3部 講師による解説・まとめ(30分程度)
参加者による交流の場として、読書会終了後に、近隣の飲食店に場所を移し、交流会を開いています。興味のある方は当日、講師におたずねください。
本読書会では読みやすさを考慮し、課題作品に短篇・中篇を取り上げています。収録されている本に他の短篇・中篇が掲載されている場合、課題作品以外の作品は未読でもかまいません。
課題作品は読んでから参加いただくのがいいかと思いますが、時間がなくて読めなかった、読んだけどよくわからなかった、という場合でも、気軽にご参加ください。とくに、よくわからない点があったり、疑問に思った点があったり、作品の良さがわからなかったり、といった方は、ぜひ読書会に参加して、他の方の読みや意見・感想を聞いてみるといいと思います。
その他、これまでに寄せられた質問などを別記事にまとめています。読書会ってどんなものなのかよくわからない、ハードルが高いのでは、何かちゃんとした意見を言えないとダメなのでは、などと、気になることがある方は、そんなことはまったくありませんので、ぜひそちらの記事をご覧ください。