寒くなりましたね。さて今日は、一応本にまつわる話、なんですが、独り言的雑談です。
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こんな日記が出ましたね。
十蘭が海軍報道班員として南方に派遣されていた1943年の日記の単行本化。没後50年目の発見というからすごいです。よく残っていたものだと感心するほかありません。もちろん、三一書房の全集にも収録されていないもの。夫人の手になる清書が元になったんだそうですが、現地での女遊びの様子なども妙にくわしく記されていたりするこの日記を、いったいどう読まれたのか、どんな気持ちで整理されたのか、なんだか気になります。なにはともあれ、十蘭の日記がこうして安価な単行本で読めるようになったことを、一ファンとして、その夫人をはじめ、関係者一同に感謝したくなるような、まさに奇跡の1冊。
新青年・探偵小説関係では、ここ数年で重要な日記が(ふたたび)出そろった感じ。ファンとしては実にうれしいかぎりですね。
空犬がこよなく愛するものたちの関連作品が続けてBOX化されました。
ハリーハウゼン……空犬のような特撮者にとっては神様ですが、まさか映画会社の枠を超えたこんなセットが実現するとは……。しかも、初期3作品がカラーライズ。イーマのフィギュアまで。だけど、値段が62,790円とは……。なんてファン泣かせなセットなんでしょうか。ほとんど全部の作品をすでに持っているファンとしては地団駄を踏むしかありませんね。Amazonのレビューにも書かれますが、どうせカラー化作品も後で単品発売になるであろうことを考えると、ますます迷います。アーリーイヤーズも輸入盤で持ってるし。嗚呼。
その点、『モンティ・パイソン』のほうは、これまでのビデオやDVDを持っているファンにもうれしい内容になっています。なんといっても、副題にあるとおり、日本語吹替復活版ですからね。広川太一郎や山田康雄らの吹き替え版は、オリジナル音声とはまた別のおもしろさを生み出すことに成功した傑作で、ぼくも大好き。ハリーハウゼンBOXに比べると値段もこなれているし、こちらは買いでしょう。
『秘宝』の特集は「オレたちの映画ヒーローベスト100!!」。ヒーローといっても、「男泣き映画雑誌が選ぶ、男の中の男ども総計100名!!」で、表紙のブルース・リーは当然として、通常のヒーローのくくりからは逸脱しまくりのナポレオン・ダイナマイト(バス男)とか、ダーク・ディグラー(ブギーナイツ)、魔墓呂死の仁(狂い咲きサンダーロード)なんてのがランクインしているあたりがさすが秘宝、ナイスです。
今日の帰り道。最近忙しくて、神保町以外の書店に行けてないなあ、と考えてたら、急になんとしてもどこかに寄りたくなって、ふらりとジュンク堂書店新宿店へ。ね、行ってみるもんだ、こんな収穫が。
『犬身』、なんとサイン本ですよ! すでに買って持ってる本ですが、犬族としては買わざるを得ません。たまたまそこを通りかかったSさんに、「松浦さん、来たんですかっ!」と興奮しながら駆け寄ると、サインがそれぞれ微妙に違っていることを教えてくれました。下の写真を見てください。
名前の漢字の一部を「犬」にしてるんですね。なかにはかなり無茶なものもあったりして、思わず頬がゆるみます。自分のサインまで犬風にしちゃうとは……意外に茶目っ気のある方だったんですね。ああ、この人も犬族なんだなあ、と実に感慨深かったです。
あまりにも濃すぎる、すばらしい特集主義で、その筋の映画者たちを次々に悶死させまくっている特殊映画者の聖地シネマヴェーラ渋谷が、またまたこんなすごい特集を用意してくれましたよ。
館のサイトから文章を引くと、こんな特集です。
《グラインドハウスとは、主に60・70年代にアメリカ各地に存在していた、ポルノ/アクション/ホラー系のB級映画を2、3本立てで公開していた映画館のこと。平気で途中のリールが欠けている映画を上映したりなど(ロドリゲスの『プラネット・テラー in グラインドハウス』では、そのことがギャグとして使われている)、劇場も「やる気がない」が、観客の側ももっぱらハッテン場として使用していたりで、似たようなありさま。けれども、若きタランティーノやロドリゲスたちは、こうした映画館で、ブレイク直前の香港映画や今日再評価著しい日本のアクション映画などに目覚めていったのだ。/今特集ではタランティーノ=ロドリゲス軍団が、コフィー、ヴィクセン、片腕カンフーをひきつれて、グラインドハウスムービーが狂い咲きます!》……うーん、しびれます。
気になる今回のセレクトはこちら。
『コフィー』
『修羅雪姫』
『ファスター・プッシーキャット キル!キル!』
『ヴィクセン』
『徳川女刑罰史』
『チェリー、ハリー&ラクエル』
『子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる』
『片腕カンフー対空とぶギロチン』
『スーパー・ヴィクセン』
『ゾンビ/ディレクターズカット完全版』
『ウルトラ・ヴィクセン』
『フォービデン・ゾーン』
『エル・マリアッチ』
『エスケープ・フロムL.A.』
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』
『ジャッキー・ブラウン』
『キル・ビルvol.1』
『キル・ビルvol.2』
……いやはや、これはたまりませんなあ。見事にタラの世界一色、秘宝読者が大喜びしそうなボンクラ魂炸裂リストになってますね。
昨日、ブックスルーエを訪ねたら、岸本佐知子氏が来店され、サイン本を作っていってくれたと、花本氏が教えてくれました。
岸本氏といえば、翻訳文学好きにはおなじみの名前。ニコルソン・ベイカー、ジャネット・ウィンターソンほか、ちょっと癖のある作家・作品、一風変わった作家・作品の翻訳を多数手がけてますね。作品の選び方からなんとなく想像されるのですが、ご本人もユニークな方のようで、エッセイがこれまたちょっとへんてこでおもしろいんですよね。
というわけで、岸本ファンは、全速力でブックスルーエに駆けつけて、サイン本をゲットしてください。
お気に入り作品の映画化というのは、手放しでよろこべないケースもあったりするもので、ファンとしてはフクザツなんですが、これはどうでしょうか。「漫画『グーグーだって猫である』映画化 吉祥寺の街が舞台 なじみの場所が随所に」(10/31朝日新聞)。同記事はWebに挙がっていませんから、参考にこちらを。「キョンキョン主演2年ぶり映画」(3/27日刊スポーツ)。
朝日のほうの記事によれば、撮影はほぼ終了、公開は来秋とのことです。監督は犬童一心、主演は小泉今日子。小泉今日子というのは個人的にはあまり興味のない俳優・タレントさんで、しかも、雰囲気的に、あのグーグーの世界に合っているのかどうか、微妙な感じがするのですが、どうでしょうか。それはともかく、舞台は吉祥寺。井の頭公園やハモニカ横丁などが登場するようです。見知った街もスクリーンで見ると新鮮に映ったりするものですから、これは我々地元者にははずせない1本になりそうですね。
もちろんまずは原作、ですから原作をまだお読みでないという幸運な方は、こちらからどうぞ。
それにしても、少し先のこととはいえ、映画公開を控えた作品、前の2巻が品切れのままとは……。角川さん、重版、よろしくお願いします!
今日は辞書の話の続きの予定でした。が、このような記事を目にしてしまうと、素通りできません。書店好きとして、出版界に身を置く者として、怒りに体が震えます。「漫画万引き、一気に101冊 転売狙い、容疑の男逮捕」(11/14朝日新聞)。
書店での万引き自体は(残念ではありますが)よく聞くことですから、(残念ではありますが)それだけでは驚くにはあたらないのかもしれませんが、これ、ひどすぎます。101冊ですよ! 販売価格計約6万円! こんなに盗られてしまったら、それを取り戻すのに、書店さんがいったい何冊本を売らなければいけないかを思うと、ちょっと許せない数字です。もちろん、1冊2冊ならいい、とかそういう話ではないのですが、いくらなんでもこれは量として額としてひどすぎます。新聞ネタになるわけです。
記事を読めば読むほど腹が立ってきます。これ、お金のない子どもが欲しい本を買えなくて買えなくてしかたなく、なんてかわいげのあるものではないのです(そうだったらいい、ということでは決してありませんが)。無職男が、しっかり時間をかけて下検分、売れ線の本を見極めたうえで、ごっそりやろうとしたそうで、もちろん目的は古本店への転売目的、買い取り価格表を見ながらの行為だったというからあきれます。
絶対的に盗る者が悪い、当然です。それは当然のこととして、ただ一方で、この事件、記事を読んでいてちょっと腑に落ちない感じもしたのです。というのは、こんなにも大量の万引き、お店で発見できなかったのかな、ということ。
記事によれば、この男、縦約50センチ、横約40センチもある大きな袋を店内に持ち込み、本を詰めては持ち出して駐車場に積み上げ、それを繰り返していたのだそうです。客や店員の目を盗んで、とのことですが、いくらなんでも大胆に過ぎるではありませんか。しかも、発見したのは、お店の人や店の警備員ではなく、隣の自動車販売店の社員の方だったというのです。たまたま善意の人だったからいいものの、書店の外で、大量の本を扱っている人のなかには、お店の人はもちろん、当然配送業者の方や版元・取次の担当など、関係者もいるわけですから、男の格好や本の状態などによっては見逃されていたかもしれないわけです。
被害に遭われたのはTSUTAYAのお店。店舗にもよるでしょうが、店内は死角だらけ、閑古鳥が鳴いていて、万引きし放題、なんてお店がTSUTAYAの支店にあるとはとても思えません。お店のレイアウト、棚管理・在庫管理の問題なのか、単に人員不足なのか、くわしいことはわかりませんが、窃盗犯が、事前の下調べをきちんとしたうえで大胆な犯行に及んでいるのに比べると、書店側の対応にはあきらかに負けているところ足りないところがあるような印象を受けてしまうことに、よけいに腹が立つのです。書店側は何も悪くないのに、悪いのは一方的に盗る側なのに、「なんでこんな簡単にとられちゃうの?」と思わせてしまうあたりが、書店の苦しい状況をあらわしているようで、実になんだか、やりきれません。
ICタグの実験がたしか神保町ブックハウスで始まったという記事をどこかで読んだ気がします(サイトにはごく簡単な説明しかありません)。ICタグが万引きの特効薬なのかどうかわかりません。なにより、莫大な費用がかかるのは確実で、どこがどう負担するのかということもあり、一度に業界を動かすようなものになるかどうかについては、かなり不安もあります。でも。でも、なんとかしたい。なんとかしてほしい。他の方法でもなんでもいいから、とにかく、万引きをなんとかしてほしい。切にそう思うのであります。
ちょっと日がたってしまいましたが、創立100周年を迎えた研究社が朝日新聞に全面広告を打っていましたね。100周年を記念したブックフェアも全国の書店で開催されているようです。100周年の歩みが小冊子になっていて、E-Bookで読めるそうです。
研究社といえば、やはり英語を中心とする辞書。ぼくは研究社の出版物に関してはそれほど熱心な読者ではないのですが、英語で小説を読んだりするものですから、『リーダーズ英和辞典』は長く愛用してきました。これは英語圏の小説読みには必須の辞書といっていい1冊。柴田元幸さんの愛用辞書としても有名ですよね。研究社の英語関連辞書から、最新の2点を挙げておきます。
擬音語=オノマトペ、といえば、ものすごい辞典が出ました。
ある書店で本を買おうとレジへ。すると、レジ前に、こんな子たちがたくさん並んでいました。
ハスキーに、レトリーバーに、ショートヘアに、タビーに、シャムに……いったいなんなのこれは! めちゃくちゃかわいいじゃないですか! しかし、なんでこんなところで寝てるの! もうあまりのかわいさに、いい年したおっさんが激しく動揺、本屋さんの店内だというのに、すごく不審な人を演じてしまいました。まったく、本を買うのが大変だったことですよ!
ちなみに、この子たち、パーフェクトペット Perfect Petzzzというのだそうです。気がついたら、ひとり、無意識に抱き上げていて、文庫本と一緒に差し出しかけてました。あぶないです。これぞまさしく、Let sleeping dogs lie. ああ、ちょっと違いますね。ほんと、レジ前を有効活用している書店はたいそう危険です。
本の話でした。乱歩者をやっているとこういう本まで買わなくてはなりません。ナンギなことです。
特集は「江戸川乱歩のパノラマワールド」。去年も11月号を買っていますから、この雑誌、1年ぶりの購入です。そのときは、特集「「本屋さん」の歩き方」でした。乱歩に書店にと、空犬向きの特集をしてくれるのはいいのですが、この雑誌、正直言うとぼくにはあんまり読むところがないんです……すみません。
書肆アクセス閉店まで、あと10日を切りました。閉店は11/17。Webも閉鎖とのこと。その書肆アクセスで、“最後の”フェア、「アクセス店員が選んだ20冊」が始まりました。
店長の畠中さんに断って、最後のフェアの棚を写真に撮らせてもらいました(いつもデジカメを持ってかなきゃと思いつつ、毎日失念、やむなく携帯でパチりです)。↓こんな冊子も作られています。中には、スタッフの方4人の紹介と、それぞれ5冊ずつ計20冊のセレクションが紹介されています。
毎日のようにのぞいては、無理矢理でもいいから何か買うものないかと探すのですが、気になっていた本がいつのまにか棚から消えていたり、妙なところで迷ったりして、なかなか買えないものです。最近のアクセス本はこの2冊だけ、というのがちょっとさびしい……。
アイディアの勝利、でしょう、これは。
関連記事はこちら。「直筆「坊っちやん」 夏目漱石の誤字・当て字に味わい」(11/4朝日新聞)
それにしても、集英社新書、とくにカラー版はすごいですね。いつだったか紹介した『愉悦の蒐集ヴンダーカンマーの謎』もなかなかに濃い本でしたし、『明星』の表紙をずらりと並べるすごいのもありました。今回のも、通常の新書の企画の範疇を超えてますよね。すばらしいです。
原稿用紙の手書き文字って、実際に読むのはけっこう大変だったりするものです。悪筆の場合は言うまでもありませんが、上手な字でも意外にそうなんですよね。やはり活字のような流し読みはききません。読み通そうと思うと、通常の文庫に比べるとかなり骨のある読書になるでしょう。でも、この本をきっかけに、作家の自筆原稿に興味を持つ人が出てくるかもしれませんしね。文学館をめぐったり、自筆ものに強い古書店をのぞいてみたりしたくなるなど、小説の楽しみ方の幅を広げてくれる1冊になるかもしれませんよ。いろんな意味でおすすめです。
どうしてなんでしょうか。ぼくのようにきわめて友人の少ない人生を送っているものには、素通りしがたいタイトルです。ぜひうかがってみたいものだと思い、早速読んでみました。
学生時代はバンドなんかもやってたし、音楽仲間と言える連中がそれなりにたくさんいたんですが、最近ではすっかりプチ引きこもり状態。なにしろ、ぼくの趣味といえば一人でするものばかり。娘と一緒の時間を除けば、いちばん幸せなのは、部屋でビール片手にレコードを聴きながら本を読んでいるときか、DVDでボンクラな映画を観ているときか、ですから、そりゃあ友人も少なくなるわけですよねえ。
……いや、ぼくのことはどうでもいいのですが、この本です。友人関係が日常生活の最重要事であるかのような錯覚に終始貫かれている、学生時代ってそんな感じですよね。その学校生活の乗り切り方のようなものを、割に冷静に語ってくれています。このタイトルだと、数じゃないんだ質なんだ、とか、きみ自身が大切なんだ(だから一人でもいいんだ)、とか、書く人によってはとっても熱い精神論に走りたくなりそうなものですが、その点、本書は冷静というか、ある種、妥協というかずるい生き方というか、そのようなものも含めて、すすめているあたりがちょっと新鮮でした。ただ、40前のおっさんの人生を変えるような本ではもちろんありません。このような本(後述のよりみち含め)にはやはり10代で出会うのが幸せってことですね。(この段、書き足しました。)
ところで、これ、河出書房新社がYAに向けて刊行したシリーズ「14歳の世渡り術」の1冊です。これはこれでいいと思うのですが、この雰囲気、どうもあのシリーズに似てますね。もちろん、理論社の「よりみちパン!セ」です。で、ちょっとこの14歳をキーにしたYAシリーズが急に気になって、図書館やら新刊書店やらでまとめて入手、これらを一気読みしてしまいました。
「「ALWAYS~」舞台あいさつで観客スタンディングオベーション」(11/3 Yahoo!)だったんだそうです。同記事によれば、前作は「昭和ブームを巻き起こした大ヒット作」とのこと。そうか、昭和ブーム、だったんですね。このところ続けてとりあげた、仮面ライダー、ウルトラセブン、キューティーハニーなんかのリメイクもその流れなんでしょうか。
こんな本が出ているのも、その延長なのかもしれません。
最近、ぼくの好きな作家たち、気になる作家たちの新作が続けて出ました。
保坂さんのは、草思社のWebサイトWeb草思に連載されていたもの(連載は継続中)を中心に集めたエッセイ集で、『途方にくれて、人生論』の続編的な1冊。
9/7の日記で紹介した『ブレードランナー ファイナルカット』。日本での劇場公開はなさそうかなあとあきらめていたら、公開が決まりましたね。
東京では、新宿バルト9、大阪では梅田ブルク7の限定公開のようです。11/17から。上映期間も短いようですから、ファンは全速力で大集合ですね。さて、その新宿バルト9で公開中のこれを観てきました。
空犬通信では好きなもののことしか書かない、が基本スタンスで、気に入らないものを取り上げて批評めいたことをすることはしないことにしているのですが、愛するものが不当な扱いをされていると感じられた場合はそのかぎりではありません。以下、作品の内容にふれ、また、批判的なことも多少書いたりしますので(しかも、長文)、未見の方やそういうのがお好きでない方はお読みになりませんように。
【“ブレードランナー劇場公開、そして仮面ライダー THE NEXT”の続きを読む】しばらく前に観た映画ですが、終わっちゃう前に紹介しておきます。
これ、前評判は高かったようですが、たぶん、苦手な人もたくさんいそうな作品です。でも、ぼくは好きでした。泣きました。以下、いつものようにストーリー紹介的なことはしませんが、多少作品の内容にふれますので、未見の方はお読みになりませんように。
一昨日は吉っ読の例会でした。今回は冬のフェアの相談で大いに盛り上がりました。冬はコミックのフェアを予定しています。吉っ読でやるからには、売れ筋の作品を並べただけ、なんてフェアにはしないつもりです。詳細が決まりましたら、吉っ読のフェア案内ページで告知しますので、ご期待ください。
さて。書店で、コミック、といえば、ずいぶん前にこんな作品を読んだまま、紹介しそびれていました。