三鷹ネットワーク大学主催の読書会。2025年2月開催の第41回の案内が出ました。
- 三鷹の夜☆月いち読書会(第41回)――科学と文学の間(あわい)に
日時:2025年2月7日(金)19:00~20:30
会場:三鷹ネットワーク大学
受講料:500円
《年齢や地域や分野の壁を越えて、すべての市民の皆さまに開かれた大学》をうたう三鷹市の三鷹ネットワーク大学が主催する読書会です。詳細は継続が決まったときに書いた記事および大学のサイトをご覧ください。
今回のテーマはマジックとタイムトラベル。作品は小川哲「魔術師」で、短篇集『嘘と正典』(ハヤカワ文庫JA)に収録されています。零落した稀代のマジシャンが挑むタイムトラベルマジック。はたしてタイムマシンは本物なのか。現代を生きる姉弟が、父のマジックの謎を解き明かそうとする様が描かれる、ミステリー風味がやや濃い目の作品です。
小川哲は、版元の内容紹介に《圧倒的な筆致により日本SFと世界文学を接続する著者》とある通り、この読書会のテーマである科学と文学の間で活躍する書き手です。課題作品を収録した『嘘と正典』は第162回直木賞候補作となり、『地図と拳』で第168回直木賞を受賞。『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞を、『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞を受賞するなど、SF・ミステリ・純文学の各ジャンルで活躍、高い評価を受けています。
申し込みの受付期間は12/17から2/6まで。くわしくは三鷹ネットワーク大学のイベント案内ページをご覧ください。
この読書会は、以下の3部構成です。
第1部 参加者のみなさんの感想・意見など(30分程度)
第2部 第1部で出た感想・意見をもとにしたディスカッション(30分程度)
第3部 講師による解説・まとめ(30分程度)
参加者による交流の場として、読書会終了後に、近隣の飲食店に場所を移し、交流会を開いています。興味のある方は当日、講師におたずねください。
本読書会では読みやすさを考慮し、課題作品に短篇・中篇を取り上げています。収録されている本に他の短篇・中篇が掲載されている場合、課題作品以外の作品は未読でもかまいません。
課題作品は読んでから参加いただくのがいいかと思いますが、時間がなくて読めなかった、読んだけどよくわからなかった、という場合でも、気軽にご参加ください。とくに、よくわからない点があったり、疑問に思った点があったり、作品の良さがわからなかったり、といった方は、ぜひ読書会に参加して、他の方の読みや意見・感想を聞いてみるといいと思います。
その他、これまでに寄せられた質問などを別記事にまとめています。読書会ってどんなものなのかよくわからない、ハードルが高いのでは、何かちゃんとした意見を言えないとダメなのでは、などと、気になることがある方は、そんなことはまったくありませんので、ぜひそちらの記事をご覧ください。