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倉吉打吹山麓の歴史的風致に関する総合調査(ⅩⅣ)

居住環境プログラム実習・演習(Ⅱ)中間報告会のお知らせ

 「居住環境プログラム実習(Ⅱ)」は以下の4グループに分かれて活動を進めております。
   1)文化遺産・歴史的環境保全グループ
   2)都市生活環境の維持と形成・人間居住グループ
   3)エコハウス・アメニティ(快適性)グループ
   4)防災計画グループ
 
 前期授業の折り返し点にあたる6月11日(水)に中間報告会を開催することになりました。

 ASALABは1)のグループであり、①摩尼山・シイタケ原木栽培班、②光澤寺瞑想修行班、③倉吉町並み班に分かれて発表します。公開ではありませんが、メモ代わりに日時等を記載しておきます。

  日時: 6月11日(水)15:30ころから約1時間半
  会場: 教育研究棟1階製図室

  
2002小川酒造01写真(圧縮)


2002年の小川酒造

 ASALAB③班の発表とも関わりが深いので、2002年に実測した小川酒造(倉吉市河原町)の立面図を公開しておきます。わたしの記憶が正しいならば、1期生が2年次に調査したときの図面であり、作図者はハブさんという女の子でした。下は鉛筆仕上げですが、ロットリング仕上げの図もあったはずです。鉛筆仕上げの方が柔らかくて、実際の町並みの雰囲気をよく伝えていると思います。


2002小川酒造02図面(圧縮)
↑小川酒造主屋(登録文化財)。小川氏庭園は登録記念物。

倉吉打吹山麓の歴史的風致に関する総合調査(ⅩⅢ)

0528拓本01 0528立面図02


拓本研修

 5月28日(水)。この日は先週21日にスケッチした倉吉市河原町(鉢屋川沿)・鍛冶町の立面図の貼り合わせ班と絵様拓本研修班に分かれた。拓本班(菊池・三島・流郷・山本)は4年生の指導の下、渦の絵様がついた実肘木(さねひじき)と蟇股(かえるまた)の乾拓をとった。拓本は、和紙を部材にドラフティング・テープで貼り付け、その表面を4Bの鉛筆や墨で軽く、しかし形がわかるようになぞり直接半紙に複写する方法である。建築物の絵様・彫刻を直写し記録する最適な方法である。ところが、実際に経験してみると、半紙が破れてしまったり、なぞりにくいところがあったりする。自分の経験不足も大きいであろうが、さらにいい方法があるといいのだが…


河原町南側背面(圧縮)


河原町背面鉢屋川沿いの連続立面図

 拓本研修と同時進行で、他の3名(前田・新谷・高後)は連続立面図の作成を担当した。各自が描き上げた立面図を持参し、それを縮尺コピーして1/50のスケールに統一し、道路面や水面にあわせて方眼紙に横一列に貼り付けていく。建物相互が重なっているところや道路を挟んだところもあるので、一枚の方眼紙にどういう配置で貼るのかを考えるのがとても難しい。実際、鉢屋川の水面レベルが凸凹になったり、縮尺後の図面の濃淡がきつすぎたりして、コピーからやりなおす部分もあった。
 また、今回もフォトショップによる図面の接合にも取り組んだが、結局、4年生のセツさんにお任せすることになった。この記事に掲載された連続立面図はセツさんがフォトショップで作成したものである。有り難うございました。


河原町南側背面(圧縮)庭園
鉢屋川に沿う小川氏庭園(↑)と小川酒造酒蔵(↓)
河原町南側背面(圧縮)酒蔵


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キプロス

 朝から頭が重く、血圧が高かった。睡眠不足は明々白々。おまけに、ズボンのポケットに突っ込んでいたガラケーが見当たらない。探し回ったあげく、ズボンは庭の物干し竿に貫かれて、風にそよいでいる。ポケットにガラケーを発見した。まだ動いているではないか。その夜、息子が久しぶりに帰宅することになっていた。腕をふるって好物を作ってやらないとね。夕方、スロージョギングを兼ねてコープまでひとっ走り。食材を揃え、帰宅した。
 まもなく日本代表対キプロス戦がキックオフ。娘は父親の苦労など露知らず、バレーボール倶楽部の練習に出かけていった。走ったおかげで体調は回復してきた。黙々と調理する。この日のテーマは庭で採れた野菜・ハーブをできるだけ使うことだった。大葉(青紫蘇)は田楽茄子の味噌を覆うようにしてグリルで焼いた。好評。初採れのキュウリ3本は浅漬けの素に青じそドレッシングをからめてあえるだけだが、赤紫蘇を添えた。赤紫蘇は不味いと言われた。彩りはよい。
 大量のバジルは千切りにしてホールトマトに混ぜ合わせ、オリジナルのトマト・バジルソースにしてパスタに絡めた。まぁ好評。ほかに、3品ばかり準備しているうち、8時過ぎに息子が帰宅し、娘をのぞく3人で卓を囲んだ。
 キプロス戦は後半に入っていた。前半の評価をiPadでチェックすると、本田が酷評されている。後半はそれほど酷くはなかったが、言いたくないけど、すでにピークを過ぎてしまったのではないかと思いたくなるシーンが何度かあった。度重なる怪我が、かれの体力と脚力と技術を降下させてしまったのかもしれない。
 ボランチは長谷部が行けそうだね。本番では、むしろ遠藤が控えにまわるかも。大久保はぜひ先発させたい。トップよりもむしろ左において、香川がトップ下。前にも述べたが、本田はトップに残しておき、中盤に下がってできた前線のスペースに大久保、岡崎が飛び込むスタイルがよいように思う。
 前途多難ですね。今の日本代表が歴代最強であるはずがない。世界ランクは46位?、43位?? 過去の代表チームに失礼ですよ。グループリーグ1位通過を予想した人物は大金を失うことになりそうだ。
 ファミリーマートでブルーのユニフォームに袖を通すバイトさん達をみると気持ちまでブルーになる。かれらも、グループリーグ敗退の瞬間にユニフォームを脱ぐのだろうか。

倉吉打吹山麓の歴史的風致に関する総合調査(ⅩⅡ)

鳥取県環境学術研究費(環境部門)継続申請採択!

 こちらは昨日ほどのニュース性はありません。3年計画の継続申請(2年目)が認可されたということです。
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 1.事業名: 鳥取県環境学術研究等振興事業研究計画書(環境部門)
 2.代表者: 浅川 滋男
 3.課題名: 倉吉打吹山麓の歴史的風致に関する総合調査
         -「歴史まちづくり法」よる広域的景観保全計画にむけて―

 4.研究年度: 平成25~27年度
 5.研究費(2014): 1,391,000円

 6.研究課題の必要性: 初年度の概要参照

 7.第2年度の研究概要:  初年度(2013)は打吹山長谷寺に係わる調査研究を進めた。とくに重要な成果は、放射性炭素年代測定と縁起書(長谷寺要用書記)の解読等によって、現本堂の建立年代が15世紀に遡り、内陣厨子(重要文化財)の制作年代(室町後期)に先行する可能性が高まったことである。これをさらに裏付けるため、建築部材の年輪年代測定に取り組む。また、本堂の実測と痕跡調査に基づき、本堂当初の屋根形態(茅葺き宝行造)を復原する。初年度に前半部分を翻刻した「長谷寺要用書記」の後半部分も翻刻し、建築・修理に係わり年表を作成する。
 2年度(2014)は旧陣屋町エリアを主な対象として調査研究する。 2010年度に旧本通り商店街が重伝建地区に追加選定されたものの、選定地は旧市街地の約30%にすぎず、その後の追加選定の目途がたっていない。本研究では、歴史的建造物の集中する鍛治町・河原町を対象にして町並み景観の詳細調査に取り組む。従来のCADによる作図ではなく、敢えて手描きの作図により、建造物群の生活感がにじみ出るような連続立面図を作成したい。
 また、河原町保全再生の核となる小川酒造(旧「打吹正宗」)をはじめとして居住者・商店経営者のヒアリングを繰り返すとともに、意見交換会を開催して住民の意向をくみ取り、町並み保全のあり方を模索する。この場合、もちろん重伝建選定にだけ照準をあわせるのではなく、「歴まち法」の諸事業の適用可能性についても検討する。このため、昨年の松江市に引き続き、岡山県の津山市・高梁市との交流を深め、事業計画の参考としたい。
 ところで、倉吉の市街地では、人口減少に伴う空洞化が進み、町家の取り壊しにより、空地や駐車場が増えて町並みが歯抜け状態になっている。これらを放置するのではなく、なんらかの保全的再開発を試みるべきと考える。近江八幡(重伝建)の先駆例「八幡堀石畳の小路」などを視察し、空地の保全的再開発案を示したい。

2014年度鳥取県環境学術研究費に新規採択!

 「鳥取県環境学術研究費に新規採択」という見出しはありふれたものです。Lablogにいったい何度登場したのか分からない。それぐらいありきたりの出来事ですが、このたびは大ニュースなんです。ひとつに大学公立化後、当該研究費の採択率が著しく下がったこともあるのですが、今回は申請代表者が教師ではありません。大学に所属する教員ではない職員が鳥取県環境学術研究費に新規採択されたのはおそらく初めてのことだと思います。
 先日、そば切り「たかや」が11時半の開店後わずか38分で完売=閉店し、世界新記録を更新しましたが、それに匹敵する快挙であり、関係者ご一同に深く感謝申し上げます。
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 1.事業名: 鳥取県環境学術研究等振興事業(地域部門)
 2.研究代表者: 宮本 正崇
         (鳥取環境大学建築・環境デザイン学科非常勤職員/一級建築士)

 3.研究課題名:  近世木造建造物の科学的年代測定に関する基礎的研究
            -酸素同位体比年輪年代測定の導入と深化にむけて-


 4.採択年度: 平成26年度(単年)
 5.研究費:  1,379,000円

 6.研究計画の概要:
  文化財としての建造物はおもに「歴史的価値」と「芸術的価値」によって評価され、前者の場合、当初の建築年代が特に重要な位置を占める。芸術的価値が低いと判断される場合でも、年代が古ければ文化財指定される可能性は高い。2014年2月1日現在、重要文化財建造物(含国宝)は2630件4895棟を数えるが、元和年間(1615-24)以前の建造物はすべて国の指定を受け、民家・町家の場合、17世紀に遡る遺構はすべて重要文化財になっている。このように、建築年代は文化財建造物の保護の決め手となる重要な指標であるが、それを明らかにするのは容易なことではない。
  建築年代の判定にとって最も信頼性のある史料は「棟札」だが、「棟札」を残さない場合も少なくなく、多くは「様式」編年に頼らざるをえない状況に甘んじている。社寺建築の場合、絵様・彫刻等「様式」の時代的変遷が顕著であり、建築年代の推定が比較的容易であるけれども、民家・町家の様式変遷は曖昧であり、年代の確定に困難を極めている。社寺建築の場合でも、編年の信頼性が著しく高いかといえば疑問符がつく。このような状況を克服するため、近年、木造建造物の研究に科学的年代測定の手法を導入しようという動きが芽生えつつある。
 

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祝撫子優勝!

 撫子のみなさん、アジア杯初制覇おめでとうございます!
 一軍半のメンバーでも優勝するんだからたいしたもんです。なんというか、勝ち癖がついているチームになってしまいましたね。自分たちは負けるはずがない、という無意識の意識が根付いている。1点差の勝利ではあるけれども、豪州・中国・韓国との差は歴然とある(ステロイドの国には負けたかもね??)。
 ひとつ気になったのは澤の交替時間です。10分早いよ。まだ25分以上あったでしょ? 澤はたしかに疲れていたのかもしれない。しかし、あの時間帯、日本は押されていた。中盤の底でゲームをコントロールしていた澤を下げるのは危険きわまりない。試合の流れを一変させる可能性がある。ヤな予感がしたんだ。果たして、交替出場した菅澤は宇宙開発で決定的なゴールを外し、その直後のカウンターで日本はゴールを割られてしまう。オフサイドをとってくれたから救われたけれども、悪質な審判なら同点にされて延長戦にもつれこみ、アトレチコの二の舞になったかもしれない。
 最初に交替すべきは高瀬か中嶋であり、場合によっては、澤の1トップにする手もあったんじゃないか。前半の高瀬をみていて、他にCFはいないものか、と首をかしげていたのだが、菅澤の出来をみて、こりゃたしかに高瀬の方がよいと思った。短時間のオプションとして、宮間をボランチに下げ澤をCFにしたらどうだろう?
 ドイツ男子代表でも、エジルがトップに入ることがある。大儀見、大野不在の場合、0トップもありでは??


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ハブリエ(Ⅰ)-初摘みハーブティー

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 昨日レポートされていたとおり、ハーブはよく成長しているが、成長しすぎると雑草化して芳醇な香りと味覚を失う。そこで、さっそく葉を摘んだ。ペパーミント、スペアミント、パイナップルミント、ブルーキャットミント、キャットニップ、ヒソップパープル、レモンバウム、イチゴミルク、カモミールなどの葉を間引いた。そうだ、間引き菜の一種と言ってよいかもしれないな。
 午後5時過ぎ、2年生はタンポポ珈琲材料乾燥の作業を終えて解散したが、4階の演習室には院生1名、4年生2名、3年生1名が残っていたので、さっそく試飲することにした。ただし、ハーブのミックスについてさほどの知識がない。わたしが奈良の自宅で経験したささやかな知識をもとに3種類のハーブティを淹れ、5人で飲んでみた。


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1.スペアミント+ペパーミント+レモンバウム+α
 我が家でよく飲んでいる組み合わせ(↑)。ハーブティの王道だね。とても美味しい。レモンミントよりもレモンバウムのほうがレモン味が強いと思う。全員の評価は上々。十分お客さまに出せる。

2.パイナップルミント+キャットニップ+ブルーキャットミント+α
 アップルミントには苦い思い出がある。あれはまだヒノッキーが4年生のころで、彼女はその後の研究室女子群に比べると、室内鉢植えハーブをよくケアしてくれていた(今の4年女子がいちばん駄目だわ)。そのなかにアップルミントが含まれていて、たしかミルクティに混ぜて飲んだところ、白帯やおぎんちゃんが吐き気に近い反応を示したのである。なんというか、合成樹脂のような匂いがあって、自然物ではない何かが胃のなかに残るような感覚があり、白帯はなおその時の感触を覚えている。だから、ミントティと聞くとヤな顔をするのだが、1に関しては不評ではなかった。
 問題はパイナップルミントである。いちばん上の写真にみるように、鑑賞に堪える葉ぶりをしている。しかし、これはあきらかにアップルミントの変種で、かの匂いがさらに強くなっている。一飲みして、全員「あぁこれか」と納得するも、しばらく我慢して飲んではみたが、合成樹脂のような芳香はいつまでたっても胃のなかで消えない。なんともいえぬ異物感が体内にあり、おおいに食欲を減退させた。いちおうネット上にレシピ等も掲載されているが、パイナップルミントは観葉植物として栽培されるのをお薦めします。


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↑ポットの中にパイナップルミントの葉がみえる


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第6回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」

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子どものままのハーブで

 5月22日(木)。曇後雨。まず私達は裏山の菜園へ行き、ハーブの様子を見ながら水やりをしたり、畦に溜まった枯葉を除去したりした。ハーブを観察すると、5日間ほどみない間にどんどんと成長していたので、その速度に驚いた。成長しすぎないように長くなったハーブを数本採取した。よく記憶していないが、スペアミント、ペッパーミント、パイナップルミント、キャットニップ、イチゴミルクなどの葉を摘んで先生がビニール袋にいれて研究室に持って帰った。ハーブの状態をなるべく「子ども」のままの状態で保つようにしないと美味しさを保てないらしい。ハーブは育ちすぎてはいけない。「大人」になると雑草化して繊細な香りがしなくなる。「子ども」のままのほうが良い味がでるということを知り、これからは頻繁的に様子を見に行き、適度に葉を摘んでハーブを味わいながら、育ちすぎないようにケアをしようと思った。


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屋上でのタンポポ狩り

 この日の作業はタンポポ集めである。野草茶の第一弾としてタンポポ珈琲を製造することになり、キャンパス中にタンポポが生えているので、いつでも集められると暢気にかまえていたところ、キャンパスで一斉に除草作業がおこなわれており、あれだけ咲き乱れていたタンポポの黄色い花はほとんどみられなくなっていた。驚いた先生は思案を重ね、タンポポが集中する場所を発見したのだった。それは屋上である。環境大学の屋根は屋上緑化している部分が多く、4階の窓から見渡すと屋根の上にはタンポポだらけ。
 総務課の職員に導かれ、屋上に上った。初めて屋上にあがると、緑いっぱいで、タンポポが至るところに生えている。先生も屋上にあがるのは初めての体験だと言われた。屋上はこんなところにもフィールドワークの行える場所があるんだ。みんな喜んでいる。


0522タンポポ狩り05収穫


 どこもかしこもタンポポがたくさん生えていて、なぜ屋上にこんなにもたんぽぽが生えているのか疑問に思いながらも、無我夢中で抜きまくった。その結果、屋上に所々土が持ち上げられ、穴の開いた状態の箇所ができたが、そういう場所は丁寧に足で踏み固めた。
 屋上の土はとても柔らかく、タンポポを根っこごとひっこぬいた。先生によれば、タンポポは根っこが重要で、漢方薬(蒲公英)として重宝されているとのこと。あとで地面に生えているタンポポも抜いてみたが、地面から下は硬すぎて、根っこは抜けない。屋上では、2年生7名と白帯さん、ケントさん、先生の10名で採取した結果、またたくまに170束を収穫した。みな根っこがついている。


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倉吉打吹山麓の歴史的風致に関する総合調査(ⅩⅠ)

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小川氏庭園と猫
 
 5月7日(水)に3、4年生・院生合同の実習で倉吉河原町北側の連続並み立面をスケッチしました。つなぎ合わせてみると、それぞれの描いた図面が連なり綺麗な連続立面図になったと思います。3年生の描く立面図は精度が高く、生活感が溢れており、4年生も気を抜いてはいられません。3年生に負けないように、気合を入れ直して頑張っていきたいと思います。
 5月21日(水)、今回、スケッチをする前に、会長の案内で小川酒造の庭園を見学させていただきました。庭園に入る前から目がついたのは赤レンガの煙突です。明治に製糸業を営んでいたころ建てられた煙突がそのまま残っているのです。 小川氏庭園は池泉回遊式の近代庭園で、国の登録記念物になっています。中に建つ茶室は松平不昧好みの重文「管田庵」(松江市)の写しだそうです。水道山中腹の十三重の塔と打吹山を借景として取り入れており、庭園にいながら屋外の景観を楽しむことができます。また、多種多様な石造物を移設しており、至る所に石灯籠や手水鉢などが見受けられます。ほかにも、鉢屋川の水を引き込んだ池水の流れに強弱を出すため石を配していたり、池の中央に亀を模した中島があり、興味深かったです。4年生は倉吉に今まで何度か来ましたが、小川氏庭園をみたのは初めてです。会長曰く、滅多に公開されないそうなので、貴重な体験をさせていただきました。有り難うございます。


0521 実測 0521メモ取り01


鉢屋川沿いのスケッチ

 見学を終え、ただちにスケッチ開始。前々回は小川酒造の対面にあたる河原町北側を描きましたが、今回は鉢屋川に沿う小川酒造背面の立面図を4年生・院生が担当し、3年生は鍛冶町南側の赤嶋こうじ荒物店(鉄板被覆の茅葺き民家)から西端までの3軒とその側面が鉢屋川の対面に連なる数棟を描きました。私たちの描く小川酒造背面側は鉢屋川も町並みの一部として重要であり、立面スケッチに描きこんでいきました。スケッチの方法は前回と同じ「若桜方式」ですが、庭園と小川酒造の敷地があまりに大きいので、スケールを1/50から1/100に改めました(他の学生はいままでどおり1/50)です。大変ではありましたが、表どおりの風情とは全く異なっており、どのような連続立面図になるか楽しみです。


0521町並み02鯉


 建物のスケッチをしているとき、猫が目の前を横切って行きました。ふと周りを見るとかなりの数の猫がいます。庭園内には少なくとも10匹いるそうで、日に2回餌を与えられているそうです。ネコたちは野良のようで、じつは小川さんの奥様が面倒をみているのです。その中にどういうわけか狸も1~2匹混ざっています。ネコ好きの先生にはたまらない場所のようです。休憩時間に鯛焼きをいただきました。前回GW明けで臨時閉店していた鯛焼き屋さんはオープンしていて、先生と会長が休憩時に差し入れしてくださいました。出来立ての鯛焼きは、ホクホクしててとっても美味しかったです。2週間待ち望んだ甲斐がありました。(ケント)


0521 調査3


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2013年度研究実績報告(Ⅲ)

平成24年度科学研究費基盤研究(C)

1.研究課題名
  チベット系仏教及び上座部仏教の洞穴僧院に関する比較研究
2.課題番号  25420677
3.研究年度  平成25~27年度 

4.成果概要 
 初年度(2013)は前期に「めざせ、ブータン!」という演習を組織し、学生とともにブータンの自然と文化の基礎を学び、その成果をもとに教員3名、学生10名でブータンを訪問した。調査期間は9月の10日間で、対象はゾンドラカ寺、タクツォガン寺、ダカルポ寺、チェリ寺、タンゴ寺、タクツァン僧院などパロ/ティンプー地区の山寺であり、とりわけ瞑想修行をおこなう洞穴僧院ドラフに注目した。内部の調査を許されない寺院が大半を占めるので、寺院全体の配置図測量に重心をおき、調査が許される場合、本堂ラカンやドラフの平面図・断面図を実測し、通訳を介して住職等からヒアリングした。
 聞き取りによれば、チベット仏教諸派がブータンに南下してきたのは11~14世紀のことであり、この当時は本堂がなく、崖上洞穴での瞑想修行に専心していた。14世紀になってチベット僧、パジェドルガンシンポが西ブータンでラマ教赤帽子派(ドゥルク・カギュル派)の布教を進め、17世紀に諸派を排してブータンの国教になり、サブドルン・ナワン・ナムキュルがチェリ・ゴンパ・ドレイの3寺に本堂を建立した。以後、各地の僧院に本堂が築かれるようになった。この伝承を確かめるため放射性炭素年代測定の部材サンプルを20点以上採取した。予算の関係上、まだ1点しか測定していないが、その年代は18世紀を示しており、伝承との不一致はみられない。
 2013年12月にはミャンマーのインレー湖周辺を1週間踏査した。おもな関心は湖畔に分布する洞窟僧院であり、マンダレーとカロで視察できた。ミャンマーの洞窟僧院は巨大なストゥーパを中心におき、周辺に夥しい寄進仏を配するもので、石窟寺院の分類に従う場合、「礼拝窟」の系統である。一方、ブータンの洞穴僧院は明らかに「僧房窟」であり、チベット系仏教の方が上座部仏教より古式を維持していると言える。


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睡蓮鉢の蓮

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 先週末、2週間ぶりに帰宅し、翌朝、睡蓮鉢に浮く金魚の死体を発見した。2歳になる赤い金魚である。2歳の金魚5尾は睡蓮鉢で冬を越し、9ヶ月ぶりに水替えして、その2週間後に1尾が息をひきとった。悲しい出来事である。思いあたる理由がないわけではない。水替えした睡蓮鉢には薄紅色をした1歳の金魚4尾を玄関の水槽から移していれた。小さい金魚だが、睡蓮鉢に棲む個体数が9尾となり、個体数の上限を超えてしまった可能性がある。
 患者とともに、早急に対策を練った。以前から睡蓮鉢には睡蓮か蓮を埋けたいと思っていた。2週間前、量販店に電話したところ、蓮はまだ届いていなかったのだが、このたび出かけてみると、蕾をつけた蓮と睡蓮の両方を売っていた。睡蓮と蓮のどちらにするか悩んだが、患者はつよく「蓮」を指名した。蓮そのものはよしとして、睡蓮鉢と肥料がなかなかみつからない。睡蓮鉢はガードマンのおじさんが探し回って、昨年の鉢よりひとまわり小さいものを買うことにした。問題は肥料だ。睡蓮鉢に金魚を飼いたい。金魚に影響のない肥料はあるのか、ないのか。ガードマンのおじさんもレジのおばさんも知識はなかった。

 専門職のスタッフがあらわれた。東商の油カス「おまかせ」のみ可、ということで、結構探し回ってなんとか1袋確保した。この油カスのタマを蓮の根がはる土に埋め込む。さらに少し土盛りした状態で水を張った睡蓮鉢に落とし込むのだ。すると、土やゴミが水面に浮き上がり、水がわずかに濁る。しばらく待ってその水をぜんぶ捨て、睡蓮鉢を洗い直し、もういちどカルキ抜きした水道水を注ぎ込み、蓮を鉢ごと水中に落とし込む。


0819水槽01金魚
↑玄関水槽でも若干の魚事異動があった。


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How Deep Is Your Love ?

ワールドカップ接近

 たまにはサッカーのことでも書かないとアクセスがのびないやね。書いてものびないけど~最近は、とほほ・・・

 まずは撫子。順調ですね。アジア杯第2戦と第3戦後半の戦いぶりをみると、大儀見の居なくなる決勝トーナメントでもそこそこやってくれるでしょう。中韓を連破しなければ優勝はないが、すでにW杯出場を決めたのだから、おおいに新戦力を試してもらいたい。いまのチームは一軍半のメンバーだけど、欧州組を脅かす若手の台頭を心から願ってます。固定すべきは岩清水、坂口、澤、宮間、川澄の5名だけかな。あとは調子の良い若手をどんどん使って、彼女たちが中韓を叩く原動力となってくれればいうことなし。

 問題は男子だねぇ・・・伯剌西爾W杯のエントリー23名について大きな異論はありません。かりに私に選択権があるなら、清武に代えて川又(新潟)、伊野波に代えて塩谷(広島)を選んだでしょうが、もとより選択権などないので、選ばれた選手にエールを送るだけでございます。頑張ってくれぇ~~
 さて、私はオランダ・ベルギー戦の直後に開いた2013忘年会で、日本のグループリーグ首位突破を予想したんですが、雲行が怪しくなってきましたね。
 ディフェンスの弱さは立て直しようがないけれども、それ以上の問題は本田(と柿谷)の不調だね。本田さんは「トップ下のDNA」を必ずしもおもちでないことをアタランタ戦で露呈してしまいました。最終戦は出番なし。ワールドカップという厳しい舞台で、トップ下として機能した選手はジダンなどほんのわずかですからね。トッティも通用しなかったし、ピルロでさえ、高いポジションをとると苦しいんだから、況んや悪人をや。


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第5回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」

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バジルで初調理!

 5月15日(木)はJリーグ開幕記念日にして先生の息子さんの誕生日だそうです。雨後晴。活動内容は以下のとおりです。

  1 原木(摩尼山)・半割木材(リサイクル材)の運搬
  2 茶室周辺で伐採した原木の裁断
  3 原木にシイタケの種駒打ち込み
  4 ジャガイモの洗浄
  5 バジルとオレガノの葉摘み→イモに貼り付けホイルでくるむ
  6 正面側外カマドの移設
  7 シイタケ(摩尼山・茶室栽培)とハーブ添えジャガイモの試食
  8 水やり当番の決定
  9 片づけ


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 先週、2年生の菜園づくりの際、数株の苗がしなだれていた。2年生は曜日ごとに水遣り当番を決めたみたいなので、1年もそれに倣うことにした。以下、曜日ごとの当番を示す。

   日曜(匠原)      月曜(?)     火曜(鈴木・佐々木)  
   水曜日(林・今川)  木曜(プロ研時に可能なメンバー)
   金曜(萩原)      土曜(加々見)


美味しいシイタケに育ってほしい
  
 今回は天気が悪くじめじめしたなかの作業になりました。ハーブはあまり変わりなかったですが、一つだけ枯れてしまった苗がありました。なんとか持ち直せないものだろうか。
 その後、シイタケの種駒植え付けをおこないました。前日は3年生が摩尼山の原木に打ち込みをおこなったそうですが、この日はおもに茶室周辺の清掃時に取り置いた直径10㎝前後の原木を長さ約1mに裁断し、種駒を植え付けていきました。女子たちもたのしそうにインパクト・ドライバーを使っていました。全部で20本以上の原木ができあがり、平積みにして枯枝を被せ、さらに黒いネットシートで覆いました。
 前回と今回いただいたしいたけは先輩方が作ってくださったものです。今度は自分たちが後輩たちのために原木をつくったわけです。美味しいシイタケに育ってほしいです。男子・女子の役割分担が明瞭で、スムーズに作業が進みました。


0515シイタケ10黒シート02 0515シイタケ10黒シート
↑種駒を打ち込んだ原木に枯木を被せ、黒いネットで覆う。


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倉吉打吹山麓の歴史的風致に関する総合調査(Ⅹ)

倉吉市河原町連続立面図50


河原町北側13棟の立面図貼り合わせ

 5月14日(水)。今回の活動は3・4年・院生合同で、男子は摩尼山に行き、女子は大学に残り、男女別々の作業に取り組みました。大学に残った女子3名と社長さんは、1週間前に描いた倉吉市河原町の手描き立面図の貼り付け作業をしました。3年生は2年次後期の「居住実習・演習Ⅰ」で一度立面図の貼りあわせをしましたが、そのときはあらかじめ圧縮されたものが用意されていて、ただ貼り付けるだけの作業でしたが、今回は圧縮作業も自分たちで行いました。スケッチした立面図は濃さが一つひとつ異なり、フリーハンドで描いているため温かみのある絵で、すべて味があって良いものばかりです。その立面図を50%縮小して要らないところをカッターで切り取り、隙間や道路の間隔を考えながら方眼紙に貼り付けて連続立面図を作成しました。
 完成品をみると、3年生と4年生のスケッチで微妙なタッチの差が生まれています。4年生は建築の学生らしく、上手に屋根瓦や格子窓を省略的に表現していますが、3年生はむしろ写実的に生活感を表現しようとしていますね。


倉吉市河原町連続立面図10分割03


フォトショップに挑戦!

 これで作業が終わりというわけではありません。これまでは手作業でできるものでしたが、今回はフォトショップというソフトを使って画像加工にも挑みました。学生はフォトショップを使ったことがないので、社長さんが作業しながら使い方の説明をしてくださいました。CADに似ているのかと思いましたが、機能などの面で大きく違っており、機能が多い分CADよりも難しいという印象を受けました。また、社長さんが使い慣れていて操作が早いので正直目で追うのが精一杯でした。そして、あっという間にフォトショップでの加工が終わり、デジタルの連続立面図が完成しました(↑)。

倉吉市河原町連続立面図10分割01
倉吉市河原町連続立面図10分割02



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2年ぶりの種駒植え付け

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なおもシイタケ大収穫!

 5月14日(水)。男女で待遇差が歴然としているASALABでは、女子は学内での作業、男子は摩尼山での肉体労働となりました。ゼミは4限からですが、ユートさん、白帯さんは教授とともに3限から先発で遺跡まで上がられました。遺跡の縁で栽培していたシイタケの泥棒被害を防ぐため、4月23日に原木の移動をおこないましたが、その効果は絶大で、盗難にあった痕跡もなく、季節外れにもかかわらず、42枚(山側30枚、谷側12枚)のシイタケが採取されました。ただし、放置した期間が長かったためか、多くのシイタケが硬化していたようです(干椎茸として使うなら問題なし)。


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新しい原木の搬入

 先発隊と後発隊は15時20分ころ原木乾燥地で合流しました。3週間前、倒木となったスダジイを裁断した場所です。伐り出しておいた9本の原木の乾燥状態は程よい感じになっており、一人一本、麓まで運んだのですが、今にも雨が降り出しそうな空模様で気温も高く、短い距離とはいえ汗をかなりかきました。
 大学に戻り、回収した原木にインパクト・ドライバーで9ミリの孔を空け、シイタケ種駒をトンカチで打ち込む作業にとりかかりました。私にとって初めての体験だったため、インパクトを扱うのも最初は手間取りましたが、白帯さんのご指導のおかげで、徐々に慣れていき、作業のスピードも上がりました。
 種駒を植え付けた原木は1年半ほどでシイタケが収穫できるそうです。今回仕込んだ原木産のシイタケを味わえるのは、私が4年生の後期に差しかかった頃になりそうです。一度仕込んだ原木からは5年ほどシイタケが採れ続けるらしいので、後輩にも楽しんでもらいたいと思います。


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松原田中遺跡 布掘地中梁の検討会

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古墳時代前期の布掘建物と地中梁の基礎

 昨年末、教授と白帯が発掘現場を視察した松原田中遺跡の布掘より取り上げられた地中梁等の検討会が12日(火)に開催された。
 松原田中遺跡は国道9号線(鳥取西道路)の改築事業に伴う事前調査で発掘され続けている弥生時代中期~古墳時代前期の遺跡である。2010年度と2013年度の調査で布掘建物を6棟確認(うち1棟は未確定)されており、いずれの建物も弥生時代中期~古墳時代前期の遺構面で検出されているが、布掘建物0~4については、出土土器の上限年代に加えて、布掘遺構・埋土・地中梁などの類似からみて、古墳時代前期の建物と推定される。遺構の重複関係もあり、すべての布掘建物が共存していたとは限らないが、異なる構造と機能を持った布掘掘立柱建物が古墳時代前期にまとまって併存していた可能性が想定される。いずれの建物も規模及び地中梁の構造(図1)がすべて異なっているため、遺構ごとに異なった建物復元が必要である。

地中梁01布掘1(3区) 図2 松原田中遺跡

布掘建物1(3区)

 梁間1間(約3.2m)×桁行3間(約5.6m)の遺構で、中型の高床倉庫に復元できるであろう(↑)。平入か妻入かは不明。地中梁そのものはみつかっていない。断面の小さな横架材が布掘埋土の上層で検出されているが、柱を抜き取った後の材であり、加工痕跡もない。地中梁とはみなしがたい材である。本来あった地中梁は建物の解体の際に他の場所に廃棄されたと考えられる。
 しかし、柱根部には地中梁の存在を示唆する仕口を残している。建物の内側に向きを揃える「コ」字状の欠込み仕口であり、地中梁は、長押のように、横から柱材の欠口にはめ込む方式をとっている。また柱根底部は布掘から一段掘り下げた壺掘りに納めており、布掘底が柱と接する位置に枕木をおいて長押状の地中梁を安定させている。

地中梁02布堀3(4区) 図3 松原田中遺跡


布掘建物3(4区)

 最も断面寸法の大きい地中梁が出土した建物であり、布掘建物1とは異なる接合方式としている(↑)。地中梁には、左右2本とも4箇所の削り込みが材の2辺または3辺に明瞭に認められる。その場所で、柱を輪薙込(わなぎこみ)にして地中梁に落とし込んでいたのであろう。桁行方向の柱間寸法は2.0~2.2m程度でほぼ等間、柱径はφ30㎝前後と推定される。梁間1間(2.6m)×桁行3間(7.6m)の大型高床倉庫に復元できる。平入か妻入かは不明だが、民族誌例の類似では、平入の3世帯対応の例もある。


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さよならを言うたびに

 昨日もまた摩尼山でシイタケ激取れ(42枚)でして、帰学後、裏山茶室の炉を使い、シイタケ、ジャガイモ、タマネギ、スズコを焼き、学生たちと酔って候。
 今週はどういうわけか、金曜日が火曜日の代替授業日となっていて講義がなく、木曜の夜に帰ります。歯医者に行くんです。来週は居ますが、おそらく閉店間際の大賑わいでしょうね。タクオやスギボーとも連絡しあったんですが、閉店前日の23日に顔をだしても、席すら確保できないだろうと想像しています。この月・火が暇だったんですが、やはり混んでいたみたいですね。
 Uさんには、先週「君とはもう一生会えないかもしれないね。ほんとお世話になりました」と挨拶しておきました。Iさんには直接そういう挨拶ができないかもしれません。悶々を知って14年、Iさんと出会って10年、ほんとにお世話になりました。あのVIPルームに二度と入れないかと思うと、とても悲しい。わたしのいちばんの隠れ家が消滅するんだな・・・
 
  花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ  (于武陵/井伏鱒二訳)





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第28回六弦倶楽部練習会(Ⅱ)

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 この日は一人の演奏曲数が多く、わたしは4曲演って、その後、なんと会長から「伊勢佐木町ブルース」のアンコールがあり、短いバージョンで演奏しました。まとめると以下のとおりです。


1.君の友だち
You've Got a Friend (Carol King)
 私の青春の二大シンガーソングライターはニール・ヤングとジェイムズテイラーでした。ニールについては「孤独の旅路」と「オハイオ」を六弦倶楽部で弾き語りしたことがあります。JTも1曲演りたいとずっと思ってたんですが、彼と私の音域はあまりに違う。「君の友だち」の伴奏は高校のころにマスターしていたんですが、ともかくJTの音域が低いので、若いころは1オクターブあげて歌ってました。いまそんな高音が出るわけない。今回はインストに加えて、3カポで音域があうところだけ弾き語りにしました。


20140513足文0008128c4 ←会長撮影(多謝!)


2.ビリー・ジョエル・メドレー:①素顔のままで~②ニューヨークの想い出
Medley: ①Just the Way You Are ~ ②New York State of Mind (Billy Joel)
 ビリー・ジョエルの作曲力はたいしたもんです。すでにいくつかの代表曲は「スタンダード」の殿堂入りを果たしていると言って褒めすぎではないでしょう。楽譜を読み込めば読み込むほど「なるほど」と感心してしまう。①はDキー、②はCキーですが、両者にはいくつか類似点があります。②はルート音が半音もしくは一音下がりの定番で、その平行移動を中間音でもしている。中間音を下げていく手法は②でも使われており、鍵を握るのはともにBm6(♭13)というコード。難しいようですが、じつはE7(onB)で代用できる。もう一つは彼の作曲の癖なのかもしれませんが、Gmaj7-Gm7-C7という進行が共通している。繰り返しますが、キーは一音ずれている。しかし、同じコード進行を使って耳障りではない。転調が上手いんでしょうね。ケイパーの「オン・ザ・グリーンドルフィン・ストリート」も半音上下の転調をしてますが、メロディも和声も綺麗に流れていく。思うに、4度進行を上手に繰り返していくと、こういう転調が自然におきるんじゃないかな。
 学生時代、私の関心は主に西海岸のフォーク&カントリーロックにありました。東海岸のビリー・ジョエルやボズ・スキャッグスは都会的過ぎた。しかし、少しずつジャズに染まり、とくに女性ボーカルがBJの曲をカバーしているのを聴くにつけ、カラオケで挑戦するようになったんです。最初は手も足もでなかった。それでピアノ譜を取り寄せて、少しずつギター用にアレンジした次第です。今回、①はインストのみ、②はインスト+弾き語りでメドレーにしました。


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↑【左】患者撮影(ガラケー) 【右】makotoさん撮影(多謝!)

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第28回六弦倶楽部練習会(Ⅰ)

0511六弦倶楽部03マコト02会長 0511六弦倶楽部03マコト01


新会場でPA新装!

 半年ぶりの六弦倶楽部練習会、会場もPAも一新され、新鮮な気持ちで会を迎えた。
 米子市日原807の「音楽天国」はレンタル・スタジオのチェーン店です。多目的スタジオに入ると鏡張りでびっくり。でっかいラ●ホってこたないわね・・・ダンス・レッスンのための大鏡らしい。
 昼前に会場に着くと、会長はひとり黙々とPAのセッティングをされておりました。機械音痴なもので、コピペさせていただきますと、新しいデジミキline6 M20dを1400wのパワードスピーカーに繋いだもの。うっとりするほど良い音がします。最初にリハされたウラさんの音を聴くと、とても柔らかくクリアで驚きました。しかも、新しいPAはiPadで操作できるそうで、遠隔操作を試行中でしたが、この会場ではうまくいかなかったみたいです。


0511六弦倶楽部01ミキサー01


 六弦倶楽部のサイトをみると、以下の苦労話が書いてあります。

  問題点として、演奏者がピックアップギターでダイレクトに弾いたり、mikedに持ち替えたり
  するため、それに対する瞬時の対応、人により使用するボーカルマイクが変わったりするため、
  その都度対応するのに結構苦戦した。はじめから分かっているソロギターの演奏だけなら楽だが。
  予め何パターンか作って臨んだが、もっと細かく作成しておくべきだったか、などなど。

 この主犯はわたしね。この日、ジェイムズ・テイラーとビリー・ジョエルを用意していたんですが、JTのキーは低すぎるし、BJのキーは高すぎる。これを克服するために、エレガット(ヘダウェイ)はスタンダード調弦で3カポ、アコギ(モーリス)は1音下げカポなしとしたんです。前者はmiked、後者はダイレクトでありまして、ひっきりなしに両者を持ち替えたので、対応が大変だったんですね。気がつきませんでした。
 ど~も、すいません。


0511六弦倶楽部02カポ01


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5月10日-母の日イブ

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そばがき

 先日、蕎麦屋のカウンター対面で、老夫婦が一杯ずつモリをたいらげた後、二人仲良くそばがきをほくほく食べているのを呆然とみつめていた。何百回かたかやに通ったが、そばがきを注文したことがない。慌ててメニューを見直すと、表は麺だけで、裏に「そばがき1000円」とある。近いうちに食べようと心に決めた。
 5月10日の「母の日」イブ、佐治の実家に患者がいるので迎えに行く必要があり、実家の母にカーネーション・ピンクの袋に入ったバウムクーヘンを買った。その後、たかやでそばがきを注文。そばがきはただでさえ時間がかかるのに、この日は満席状態で、ずいぶん待った。でてきたのが上の写真である。水団の蕎麦バージョンってところかな。
 私のように、食べ物をろくに噛まないまま呑み込んでしまう輩にはなんともありがたい料理だ。団子とスープにルチン満載。付けダレとして、蕎麦つゆだけでなく、塩胡椒と生醤油も添えてある。いろんな風味を味わってほしいということなんだろう。そばがきに舌鼓を打って思う。あの夫婦の食べ方が正しい。まずはモリをたくりたい。蕎麦本来の香りとのどごしはモリか、オロシに限る。その後、二人(以上)でそばがきを分かち合うのだ。これがいい。いつか実践したいね。


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カマド予約済

 佐治でお茶の時間となり、義母にバウムクーヘンを食べてもらった。シュープリーズの淡麗な甘みには、いつものことながら感服するしかない。さて、移動だ。患者はよせというのだが、私は義母にダメ元で訊いてみた。納屋においてあるカマドはまだ使っていますか、と。使っていない、という。じゃぁ譲っていただけますか、と問うと、「ええで」。若いころ、年末にはこのカマドに蒸籠をのせて餅米を蒸し、杵を搗いた。今は機械で餅をこねるから、カマド一式不要になったのだ。
 喉から手が出るほどカマドがほしかった。茶室の正面に置く。佐治のカマドを移設すれば、いつでも湯が沸かせる。7月下旬の発表会にむけて一つ課題がクリアできた。問題はどう運ぶかだ。少々ヒビも入っている。智恵を絞ろう。


0510かまど01 0510かまど03サムネイル


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清徳と清徳寺

0509清徳寺03全景01 0509清徳寺02檜皮桜と菩提樹花


 5月9日(金)。光澤寺のご住職が近隣の名所として推薦された清徳寺を訪問しました。無住の清徳寺ですが、摩尼寺との類似に関心をもっての視察です。清徳寺は、和銅二年(709年)行基の開山と伝え、戦国時代には、平家の血を引く婆ヶ城主小松氏の祈願所として栄えていました。天正三年(1575年)、小松勝吉が城主のとき、山中鹿之介の軍勢に敗れ、山麓の清徳寺に下って自害したと伝えられています。本堂前に並ぶ五輪塔は、小松一族の墓だとか。
 清徳寺には百済から伝来したという一寸八分の阿弥陀如来像がご本尊として安置されており、天正九年(1581年)の羽柴秀吉の焼き討ちや明治23年(1890)の大火でも、不思議なことに、ご本尊だけは大火を免れました。本堂は大火後の再建です。


0509清徳寺01細部01 ←明治28年竣工


 境内には、大菩提樹などの巨木群があって、県の天然記念物に指定されています。また、後醍醐天皇お手植えと伝える銀杏の大木が聳えています。先生は「以前ここに来た」と何度も口にされました。ブログを調べてみると、2009年10月末、柿原の窟堂(いわやどう)についてヒアリングするため、清徳寺に立ち寄っています。
 清徳寺は無住になっていますが、四季を通してさまざまな行事がおこなわれています。

   4月 檜皮桜と八重桜が開花
   5月 清徳寺花祭り
   6月 菩提樹の花やあじさいが開花
   7月 姫ほたるが出現
  11月 紅葉の見ごろ


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↑休憩スペース(左)と冬の清徳寺(右の写真)


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第4回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」

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山椒の植え付け


 5月8日(木)。風が強く昼から雨の予報だったのですが、なんとか持ちこたえてくれて、晴天の中作業することができました。茶室のところへ行ってみると先週1年生が頑張ってくれたおかげで立派な花壇ができていて本当にビックリしました!
 最初、男子と女子で作業を分けました。男子は1年生がつくった花壇の内部の表土を耕し、「花と野菜の土」を少しずつ加えていきます。女子は別に小さな花壇をつくって山椒の苗を植え付けました。結構やり直しを命じられたりしまたが、なんとか恵比寿様に微笑まれて育ってほしいと思っています。
 山椒に水やりをした後、男子の花壇作業に合流。先週10袋だった「花と野菜の土」は12袋投入したことで、今回の花壇はふっくらとしています。ジャンケンで順番を決めたハーブをそれぞれが工夫して植えつけました。


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 以下は植えた人とハーブの名前です。

  池上: オーデコロンミント ラベンダー カレープラント
  田川: カモミール パイナップルミント 山椒
  橋田: スイートバジル ヒソップパープル 山椒
  守實: ヒッソプピンク スペアミント オレガノ・ノートンゴールド
  藪下: レモンミント ブルーキャットミント スープバジル
  吉村: レモンバウム コモンマロー 山椒
  小野: ヤロウ キャットニップ スイートバジル
  中島: イチゴミルク ヤロウ ムスクマロウ

 それぞれが元気に育ってハーブティーとして飲めるようになって欲しいなと思います。


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↑ イチゴミルクはすでに真っ赤な花を咲かせています。


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倉吉打吹山麓の歴史的風致に関する総合調査(Ⅸ)

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「若桜方式」による河原町の町並み連続立面図作成


 5月8日(水)。水曜日のゼミは3・4年・院生合同での活動になりました。3年生と合同で活動するのは2回めですが、先日の光澤寺での瞑想体験などを通して、だいぶうちとけて来たかなと感じました。残念ながら私は就職活動のため瞑想には参加できなかったのですが、皆話しかけやすい後輩たちでとても助かりました。
 今回の活動は、倉吉の河原町で連続立面図を描くことが目的でした。倉吉の旧陣屋町エリアは白壁土蔵群などの「倉吉打吹玉川伝統的建造物群保存地区」になっていますが、周辺には未選定の市街地がひろがっています。その代表がされて西端に位置する河原町です。河原町には、昨日紹介のあった小川酒造さんをはじめ昔ながらの町家が軒を連ねています。なかでも注目すべきは鉄板に被覆された茅葺き民家で、河原町に1軒、隣の鍛冶町に2軒残っていました。昨年秋の教授の講演「倉吉の町家と町並み」でも紹介がありましたが、旧陣屋町エリアで江戸時代に遡る最も古い建築の一つだと推定されるそうです。


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 3年生は初めての訪問だったため、まずは倉吉を知り尽くしておられる会長さんに、河原町周辺の町並みを案内していただきました。倉吉の町は小鴨川を総外濠、鉢屋川を外濠、玉川を内濠として築かれた中世の城下町を源流にして展開しており、河原町は外濠でった鉢屋川の外側にあります。城下町から陣屋町にかけての時代には、鉢屋川の内側(鍛冶町)までが町内と認識されていました。鉢屋川と小鴨川に挟まれた「河原」にできた河原町は町の外れの郊外にあたる場所だったのです。なるほどと思いますね。小鴨川に沿う背面側には登録有形文化財「旧倉吉水源池ポンプ室」があります。昭和8年竣工。倉吉にコンクリート造の建物が導入された当初期の建物だそうです。最近修復されたばかりでやや新しくみえるためか、先生は色合いを気にしておられました。【続き参照】



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 今回の連続立面図は「若桜方式」を踏襲したもので、スケッチの対象は河原町北側の12棟(東から№1~12)です。一人が町家1棟(+α)を担当し、手描きで立面図を書きます。その際、間口・軒高・棟高などは実測し、1mを方眼紙2㎝で表現するのです。こうすると、1/50スケールの立面図が完成します。清書はしません。スケッチをそのまま50%縮小して貼り合わせ連続立面図にするのです。作図に定規をいっさい使わないところに特徴があります。私は建物を描くときは「定規を使いたい派」なのですが、今回は頑張ってフリーハンドで描いてみました。全員揃って図面を描いたのは初めてでしたが、3年生のみんなもすごくいいスケッチを描いていてとても驚きました。今後の実測等作業が楽しみです。
 作業が終わると、先生が「鯛焼き食べにいこう」とおっしゃって、町並みを練り歩きました。途中、4年生の誰かが卒業研究することになる大きな駐車場(町家が撤去された歯抜け地)の利用計画の敷地を見ました。思っていたたより断然大きな駐車場でメラメラとやる気が湧いてきました。
 お目当ての鯛焼き屋は、残念ながらGW明けのせいか、店を閉めていました。アツアツの鯛焼きはまたのお預けになってしまいました。(ポール)


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↑玉川を渡って鯛焼き屋をめざすも・・・


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焼酎六本

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 GWあけの7日(水)より倉吉の調査を再開した。今年は久びさ町並みに重点をおく予定で、いきなり河原町の連続立面図作成に着手した。昨年の若桜での居住環境実習(Ⅰ)の手法をそのまま活かした手描きの実測作図であり、詳細は明日以降、学生がレポートする予定。

 作業を終わろうとしていた夕暮れ時、焼酎を1本を買おうという気になった。河原町の目玉は小川酒造さんである。主屋は登録文化財であり、奥には酒蔵もあるし、ハナレの茶室・庭園も見事だ。河原町の活性化にかかせないお宅である。清酒の醸造はすでにやめられたが、焼酎の製造だけ続けていらしゃるので、1本買って帰ろうと思ったのであった。じつは小川酒造の焼酎にはちょっとした想い出がある。


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 1997年だったと思う。研究所時代に『鳥取県の近代化遺産』に係わる調査をしていて、あのときももちろん小川酒造さんを調査し、その成果で当家は登録有形文化財になった。大きな犬がいたのを覚えている(すでになくなったと聞いて悲しかった。ただし、黒猫がたくさんいた↑)。調査を終えるにあたって奥様から焼酎2本を頂戴したのだ。たしかあのころ清酒の醸造をやめ、焼酎の試作に移行されつつあったのではないかと記憶する。その焼酎を奈良にもってかえって皆で飲んだ。美味しかった。そういう想い出もあって、焼酎に目がいったのである。

 「何種類かありますが、どれにされますか」と問われた。少々悩んだ末に「蕎麦」を所望した。学生たちにはあと10分で作業を終えるように指示した。しばらく待って、奥様は大きな段ボール箱をもって玄関に帰ってこられた。なかに五本の焼酎が入っている。

   ①芋  ②ほし芋  ③麦  ④蕎麦  ⑤米


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環境学フィールド演習と居住環境概論

新しい環境学フィールド演習

 「環境学フィールド演習」(1年)で2年間、摩尼山を歩いてきました。今年の新入生ガイダンスでも、摩尼山を歩くと広報したんですが、おもうところあって、以下の八東・船岡方面に変更することにしました。

 1)光澤寺【瞑想修行】
 2)清徳寺【無住の古刹ハイキング】
 3)大江ノ郷自然公園【フリータイム】

 新入生のほぼ全員(150名以上)が参加するフィールド演習で、以下のように班分けしております。

環境学フィールド演習【居住環境プログラム】
 6月17日(火)3~5限 A組51名(1147001-1147051)
 6月24日(火)3~5限 B組51名(1147052-1147102)
 7月1日(火)3~5限 C組53名(1147103-1147153)(1127005,1137100)

 さてどんな演習になるのか。大江ノ郷に行くからには多少小遣いをもっていった方がよいかもね。







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おまえなしでは生きていけない

 GW後半の2日め、娘が猫を連れて佐治に行ってしまった。母親まで同行させようとしたので、「それはアカン、猫だけ許す」と答えたのが大間違いだった。
 猫の居ない休日は空気の抜けた浮き輪のようにふやけている。
 猫との戦いのクライマックスは配膳の時間だ。できたての料理を盛りつけて厨房から食卓に運ぶ。これを放置すると、猫はヒトよりも先にオカズに舌をつける。必ずガードマンが必要だ。こんな戦争タイムが日々ある。それがないので調子狂ってる。気持ちにハリがなく、生活にメリハリがない。ナガシに飛び上がって残飯をつついたり、夫婦の食事を邪魔してオカズを狙ったり、パソコンのまわりを徘徊したり、悪さばっかりして、時に「コラ~ッ」と叱るぐらいでちょうどよい。
 老夫婦二人と猫一匹。これが晩年の構図だ。だれがいちばん長生きするだろう?

 玄関の土間に履物着脱用の椅子があり、そこに坐ると金魚鉢が正面にみえる。その椅子によく座る。猫がいないので、黒出目金とらんちゅうと緋メダカにみとれつつ、タンポポ珈琲かルイボス茶をすするのだ。
 今夜帰ってくるらしいが、入れ違いになるだろう。ほんにつまらない。


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↑長旅に疲れて即寝@佐治

睡蓮鉢の水替え

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 昨年の夏休みに金魚鉢の金魚5尾を睡蓮鉢に移した。あの日の写真をごらんください。水は透明で5尾の金魚を映し出すスクリーンのようだ。まもなく、金魚は水面を塞ぐホテイアオイの群れによって視界から消えてしまった。一冬越して9ヶ月が過ぎている。いちども水替えしていない。金魚は生きているみたいだ。
 水面を塞ぐホテイアオイは浮き袋が腐朽しているが、根は水中に長く伸びて瑞々しい。ホテイアオイは多年草である。昨朝「緑の芽がでている」と教えられ、その事実を確認した。しかし、新しいホテイアオイを買う決心をして、量販店まで足を運んだ。2種類3株を買って帰り、睡蓮鉢の水替えに挑む。ホテイアオイはいったんすべて取り出した。鉢の中の水は濃緑色で濁りきっており、やや大袈裟に言えばヘドロを含んでゲル化しつつある。金魚は健在だった。大きくなっている。残念なことだけど、平田の交流館で仕入れた小鮒はいない。沼の主に食べられたのかもしれない。5尾の金魚はホテイアオイによって直射日光を避け(水温を維持し)、酸素(や二酸化炭素?)を供給され生きてきた。濁水に溶け込む緑藻とともに、ホテイアオイの根っこを食源としていたのであろう。


0503睡蓮鉢03(左)2歳 (右)1歳


 その濁水を鉢の底にほんのわずかだけ残し、カルキ抜きした水道水をバケツで注ぎ込んだ。浮き袋が腐食した古いホテイアオイは緑に芽吹いた部分だけを取り出して鉢に戻し、新しい3株も水に浮かべた。そして、大きくなった5尾の金魚(2歳)と玄関の水槽で飼っていた小さめの4尾の金魚(1歳)をすべて睡蓮鉢の水に解き放った。気持ちよさそうに泳いでいる。

 玄関の水槽には緋メダカが3尾だけ残った。どうにも淋しいので、ふたたび量販店にでかけ、緋メダカ10尾を買った。メダカだけにしようと決めていたのだが、ペットショップの展示水槽を眺めていて、またぞろ金魚が欲しくなり、黒出目金とらんちゅうの稚魚を1尾ずつ追加した。結果、我が家の玄関の水槽で特別の金魚2尾と緋メダカ13尾が泳いでいる。金魚はすぐに大きくなる。大きくなればメダカを食う。ころあいを見計らって睡蓮鉢に移すべきなのだが、あまり小さい段階で引っ越しさせると、沼の主の餌食になるかもしれない。
 ちなみに、ホテイアオイは南アメリカ原産の外来種で、繁殖力の強さから「青い悪魔」と呼ばれている。植物のブラックバスだ。トンレサップ湖とインレー湖の景観を思いだす。


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生きてます -川畑村通訊(Ⅰ)

 三日前から父の実家、鹿児島阿久根大川の川畑村に来ています。昭和30年頃までは川沿いに谷水田棚田が営まれ、山際に民家が点々と並ぶ山里。今は典型的な過疎の村で超高齢化、子供はいない。放棄田と荒れた山、川、イノシシ、タヌキがワンサカ。私の田舎家はもう20年程前から無住で少し前までは福岡の父がみてましたが、もう動けません。
 今回二年ぶりに蜘蛛の巣取りや掃除、水道治して、やっと落ち着いたところですが、高床(畳)と地床(土間)でなかなかの古民家です。昭和初期の農具や生活調度品がそのまま保管されていて、民俗調査を片手間に進めています。一応、電気、ガスは来てるのですが、ここ2日程は自給自足に近い生活を実践中。空気、水がうまい。星が綺麗。音がない。連休は家族でこんな昭和レトロの田舎暮らしをやってます~。あっ、そうそう鹿児島に、青谷上寺地の最長の垂木の小冊子持ってきてます。焼酎呑みながら読んでます~。
 先生また、飲みに行きましょう。では、では。 【from Mr.K 02/05/2014】


第3回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」

0501縄張りと根切り02花壇01 0501縄張りと根切り01


1年生の菜園づくり

 5月1日(木)。この日の活動内容は以下のとおりです。

  1.道具の準備
  2.縄張りで菜園の範囲を決める。
  3.菜園内部に残る切り株の切断除去。
  4.菜園範囲の表土を耕し、「根」の除去。
  5.菜園のエッジに廃棄物となったブロック、テストピース、瓦などを配列。
  6.菜園の約1/2に「花と野菜の土」を10袋投入し、均す。
  7.ハ-ブの苗を1人2~3株植える。
  8.ジョロで水やり。
  9.原木に成長した椎茸を焼いて食べる。
  10.片付け


0501縄張りと根切り02花壇03 0501縄張りと根切り02花壇02


 ハ-ブ栽培の担当者(1年)は以下のとおりです。

  1147038加々見: ローズマリー、バジル、叔母様のハーブ
  1147068 匠原: パセリ、タイム、叔母様のハーブ
  1147069 勝谷: ローズマリー、レモンバウム、スイートバジル
  1147107 林 : ローズマリー、ジャーマンカモマイル、ペパーミント
  1147116 福田: アップルミント、ポリジ
  1148028 今川: スペアミント、スイートバジル、叔母様のハーブ
  1148070佐々木: アシタバ、ホワイトペパーミント
  1148082 鈴木: イタリアンパスレー、パセリ、ジャーマンカモマイル
  1148124 萩原: ミンティア、ホワイトペパーミント、ペパーミント
  その他5株   計30株
   【注記】 大半は先生がカインズで購入された苗ですが、「叔母様のハーブ」は
        カナデさんの叔母様が京都より持ってこられたものです。

0501縄張りと根切り02花壇06水やり01 0501縄張りと根切り02花壇04縦01
↑30株植えて水やり ↓すべての苗に担当者を明記
0501縄張りと根切り02花壇05ネーム01 0501縄張りと根切り02花壇05ネーム02



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住職独話・・ひとりばなしのつづき。

 光澤寺ご住職のブログ「住職独話・・ひとりばなしのつづき。」で一昨日アップした「瞑想修行 @ 光澤寺」が紹介されました。以下のサイトに掲載されておりますので、ぜひお読みください。

  http://blog.livedoor.jp/sakurasakukoutakuji/archives/2014-04-25.html

 近い将来、補助金等の助成をうけずに地域おこしに邁進している「個人」をインタビューしてまわりたいと思っています。光澤寺さんやそば切り「たかや」さんなどは真っ先に取材しなければならない対象でしょうね。そのたかやで池本喜巳さんの『未来への記憶 因伯の肖像』(今井出版、2014)を閲覧したんだけど、ああいう写真集のインタビュー版がやりたいんです。国とか自治体にぺこぺこしないで、地域を活性化している自営業のみなさんこそ尊敬に値する。最近そういう想いを強くしています。実現できればいいなぁ・・・



↑宿坊廊下の折れ曲がり部分を利用した休憩スペース(ソファ)で流れていたのがコレ。こういう音楽を流す場合、音量には神経を使う、というか、センスが要るよね。ベイシーで聴くなら大音量がよいに決まっているけれども、くつろぎの場所ではそういうわけにはいかない。宿坊の音量は絶妙でした。会話を邪魔しない心地よい音量に感服!

プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
--
魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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