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いい加減に学ぶ中国語講座(41)

ボン教論文摘要(5)

No.4 田必伟(1988)
①原文: 「略论笨教的产生及演变」 『宗教学研究』 第4期 : pp.52-56
 笨教是西藏社会最早出现的一种宗教. 由于当时没有文字记载, 因而人们很难确切地了解其产生与演变的历史, 即使在一些藏文史籍中有所反映, 也仅是一些零星的材料, 而且较为混乱。如, 关于笨教的起源, 有的书上说是由吐蕃第一代赞普— 聂尺赞普时策米兴吉母杰所创; 而有的书_L又说笨教应产生于吐蕃第八代赞普――直贡赞普之时的兴饶. ①但我认为, 作为西藏原始宗教的笨教, 从它最初所崇拜的宗教观念来看, 决非产生于吐蕃赞普出现以后的某一位“ 圣人” 之手, 而其演变也有着自己固有的规律. 对此, 本文仅从历史唯物主义的角度对这个问题略加探讨, 不当之处, 还望批评指正.

②日本漢字: 田必偉「略論笨教的産生及演変」 『宗教学研究』 第4期 :pp.52-56
 笨教是西蔵社会最早出現的一種宗教. 由于当時没有文字記載, 因而人們很難確切地了解其産生与演変的歴史, 即使在一些蔵文史籍中有所反映, 也僅是一些零星的材料, 而且較為混乱。如, 関于笨教的起源, 有的書上説是由吐蕃第一代賛普— 聶尺賛普時策米興吉母傑所創; 而有的書_L又説笨教応産生于吐蕃第八代賛普――直貢賛普之時的興饒. ①但我認為, 作為西蔵原始宗教的笨教, 従它最初所崇拝的宗教観念来看, 決非産生于吐蕃賛普出現以后的某一位“ 聖人” 之手, 而其演変也有着自己固有的規律. 対此, 本文僅従歴史唯物主義的角度対這箇問題略加探討, 不当之処, 還望批評指正.

③和訳: 田必偉「ボン教の発生と進化変容に関する概論」『宗教学研究』第4期:pp.52-pp.56
 ボン教はチベット社会に最も早く出現した宗教の一種であり、当時は文字記録がなかったため、その発生と深化変容の歴史を確定的に理解するのは難しい。たとえいくつかのチベット文献記載に(ボン教のことが)反映されていたとしても、それは星屑のように断片化した資料に過ぎず、なおかつかなり混乱している。例えば、ボン教の起源については、吐蕃の初代ザンプ(訳注1)-ニャティ・ツェポの時、ゼミシン・ジンメ(Zermising Jimje)によって創造されたと書く本もあれば、吐蕃の第八代国王のディグム・ザンプの時代に興ったと説く書もある(原注①)。しかし私は、チベット原始宗教としてのボン教は、それが最初に崇拝するところの宗教観念からみて、吐蕃国王の出現以降の某かの''聖人’’の手によって生まれたのでは決してなく、(ボン教の)その進展変化にも独自の法則があると考える。本論文では、唯物史観的立場から、この問題について若干の検討を加えたい。不適切な部分については、大方の批評と指正を乞いたい。
訳注1)吐蕃賛普……トゥボザンプ 吐蕃国王のこと。
原注① 『新紅史』16頁、『茫茜蔵赶教合一制度』6 ~ 7 頁 参照



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いい加減に学ぶ中国語講座(40)

ボン教論文摘要(4)

№1 段克兴(1983)
※摘要がない論文のため、最初の段落を翻訳しています。
①原文: 「西藏原始宗教―本教简述」 『西藏研究』 第1期:pp.76-77
 本教, 亦作“钵教”、“笨教”, 俗称“黑教, 汉族因语言关系, 称之为崩崩教. 它是藏族古代盛行的一种巫教, 祟拜鬼神和自然物. 据《本教源流》载, “黑教开始传播于现在阿里三区之一的向雄地方, 旧名古盖’’。因为本教发祥于比地, 故西藏人称该地为向雄本教地方. 本教创始人名叫本` 馨饶米伯耶馨, 后人简称馨饶。

②日本漢字: 段克興「西蔵原始宗教―本教簡述」 『西蔵研究』 第1期:pp.76-77  
 本教, 亦作“鉢教”、“笨教”, 俗称“黒教, 漢族因語言関系, 称之為崩崩教. 它是蔵族古代盛行的一種巫教, 祟拝鬼神和自然物。拠《本教源流》載, “黒教開始伝播于現在阿裏三区之一的向雄地方, 旧名古蓋’’。因為本教発祥于比地, 故西蔵人称該地為向雄本教地方. 本教創始人名叫本` 馨饒米伯耶馨, 後人簡称馨饒。

③和訳:  「チベットの原始的宗教―ボン教概説」『西蔵研究』1983年第1期:pp.76-77
 本教(ボン教)は「鉢教」または「笨教」とも書き、俗に「黒教」と称する。漢族は言語(の音声)関係により「崩崩(ポンポン)教」と呼んでいる。それは古代に盛行したチベット族のシャーマニズムの一種であり、鬼神と自然物を崇拝する。『本教源流』の記載によると、「黒教は現在のガリ地方3区のうちの一つである象雄地方(旧ミンクカイ)に伝播を始めた」と記載されている。ボン教はここに発祥したので、チベット人は当該地を象雄(シュンシュン)ボン教地方と呼ぶ。笨教の創設者の名は元は「シェンラプ・ミウォ・ヤシェ」といい、後世の人は「シェン」と略称した。


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祭礼の持続可能性(1)

地蔵盆ブログ表紙 地蔵盆ブログ2


倉吉市河原町地蔵盆に係わるヒアリング

 11月17日(火)、会長に率いられ、4年生全員で倉吉市河原町地蔵盆のヒアリングに臨みました。いま私は地元静岡の赤尾渋垂郡辺(あかお・しぶたれ・こうりべ)神社の「袋井祭り」の持続可能性について卒業研究に取り組んでいます。当初は袋井祭りのみを主題とする予定でしたが、過疎地における祭礼の持続可能性ということなら、鳥取の例も取り上げて比較すべきだという指導があり、このたびのヒアリングが実現することになりました。
 倉吉市河原町の地蔵盆については、ASALABが2016年前後に調査をおこなっています。ヒアリングの対象は、我らがマッド・トリオのリーダー、マッド・アマノさん(河原町の文化を守る会)です。大変有益なお話を聞かせていただきました。


ヒアリング中ブログ


 地蔵盆は、地蔵菩薩の縁日であり、一般的にはお盆の1週間後にあたる旧暦7月24日を軸にして、その前日(新暦8月23日)の宵縁日を中心とした3日間開催されます。文字通り、地蔵菩薩の祭りをさしますが、子供が主役の祭りであることもよく知られています。河原町の場合、過疎の影響を受け、中学校1年生以下の子供たちの数が著しく減って存続が危ぶまれており、様々な対策を講じています。以下はアマノさんの発言を箇条書きします。
 
 ①地蔵盆の現状は、ASALABが『地蔵盆を未来へ』(報告書2016)を刊行した当時の状況(数名)と大差ない。しかし、地蔵盆の主役となる6~13歳の子供の数はこれからどんどん減っていくのではないか。
 ②帰省して地蔵盆に参加する家族・子供・孫は少なく、仮にいたとしても地蔵盆を手伝うのではなく、楽しむ側にだけ回ってしまう。
 ③人を呼び込むため、東京巣鴨の「とげぬき地蔵」を参考にして、春・秋・冬にも季節に即した地蔵盆を催し、町を盛り上げようという試みを続けている。たとえば春の地蔵盆では餅つきをする。子供だけではなく大人の参加も促している。周辺の町からも参加したいという声があがるなど、地蔵盆への関心を持ってもらうことに成功している思う。

 このように、地元住民や地元出身の子供たちや孫だけでは祭礼を維持できないので、過疎地において祭礼文化を持続させていくためには、人を引き込むような形態や行事に取り組むなど、外部の力の取り込みは必要不可欠になっているという印象を受けました。もともと子供の祭りだったのが、人口減少・少子化・高齢化のあおりを受けて、地域の祭りに変化していきつつある。祭りの在り方や形態を変化させる必要があるということです。

河原町の文化を守るため-外部と内部とバランス

 祭礼を持続させるには担い手だけではなく、「文化」の継承も大きな問題である。その点についても、河原町はしっかり対策をとっておられる。河原町には地蔵盆の実行委員会や「文化を守る会」がすでにあり、昔の写真を集めるなどの活動に励んでおられる。祭礼を持続させるためには、祭りの記録を残すことが重要である。祭事としての本来の意味や歴史的変化を理解することは、次世代の担い手に興味を持ってもらうきっかけになります。 
 「地蔵盆は多感な少年少女時代に体験した楽しい思い出、ほかの町の人では体験できない貴重な体験としてかけがえのないものになっていると思うからからこそ、まだまだ続けていきたいという思いがある」とアマノさんはおっしゃいました。このような根強い意識こそが祭礼を持続させる意欲の根源にあるのではないか思いました。
 地蔵盆に係わるコミュニティの範囲にも変化が認められます。河原町だけでは手におえないということで、明倫地区や倉吉市を巻き込んでの活動が必要になるのです。より大きな自治組織を動かすためにも、河原町住民の「やる気」が大切であり、人口減少を先の問題として楽観視するのではなく、直近の切実な問題としてとらえ議論しつつ、住民全体の「やろうじゃない」という心意気を露わにしていく必要がある。「表面的な伝統」だけでは言い表せられない思いがある祭りを今後も続けていきたいとアマノさんはおっしゃいました。今後ますます過疎が加速していく地方において、祭礼を持続させていくためにはそうした自治体をも動かす心意気が必要だと思いました。
 ヒアリング後、倉吉の歴史的市街地を散策しました。白壁土蔵群などの文化財を活用し、観光に力を入れている町であるのならば、祭りの情報も広く発信し、人を集めることで、外部の多くの人に求められる祭りにしていくことも大切ではないかと考えました。しかしながら、人を集めるための「イベント」にしてしまうと、伝統も威厳もないエンタメに堕してしまいかねません。外部と内部の兼ね合いが難しいですが、これから祭礼を維持していくうえでの鍵を握ることは間違いないと思いました。(沼の鰻)

《関係サイト》
冬の地蔵祭
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1167.html
『地蔵盆を未来へ―倉吉の歴史まちづくり(Ⅱ)―』刊行!
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1218.html




倉吉ブログ」

中国道蕎麦競べ(14)

1118 みちくさの駅 外観 佐藤 1118 みちくさの駅 外観2 佐藤


「みちくさの駅」ゼミナール

 11月18日(水)、平福の視察を終えた私たちは、打って返しで智頭をめざし、福原のそばカフェ「みちくさの駅」を訪問しました。みちくさの駅は国道からも鳥取自動車道(上り線)からも立ち寄れる木造の休憩所ですが、「道の駅」ではありません。地元有志が立ち上げた地産販売と食事・休憩処です。まず、ざるそば(もり)とそばがきを振る舞っていただきました。もりは喉越しが良く、清涼感溢れる味わいで、とても美味しかったです。次に、そばがき。そばがきを初めて食べましたが、食感はお餅のようであり、蕎麦の香りや味をしっかり感じることができました。教授ご指摘のとおり、そばつゆよりも生醤油をつけたほうがやや美味しいと思いました。安土桃山期に「蕎麦切り」が出現する以前の蕎麦料理を味わうことができてよかったです。


1118 みちくさの駅 食事風景 佐藤 1118 みちくさの駅 そばがき 佐藤
 

 蕎麦の試食後、みちくさの駅はゼミ会場に早変わり。店長のスピーチを聞きながら、質疑を進めていきます。店長は以前京都に住んでおり、12年ばかり前にUターンで故郷の智頭町に戻ってこられたのですが、そのとき休耕地の多さに驚かれ、有志を募り、蕎麦やエゴマなどの栽培に着手されます。しかし、それらを販売する手段がなく、生産品が余ってしまう事態に陥りました。そこで自らお店を開こうと決断され、福原のパーキングに近い田地を埋め立て、みちくさの駅を建設されました。お客のターゲットを都市居住者に設定し、手作り、地元産、添加物の入っていない安全食品をアピールされています。関西で30年ばかり暮らした経験から、都会人が田舎に何を期待しているのか分かっているので、期待に反しない品物を販売・提供することを心掛けているとのことです。また、蕎麦づくりには「水」が重要であることも強調されました。


1118みちくさの駅ざるそば 平井 
↑もり  ↓そばがき
1118みちくさの駅そばがき 平井


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中国道蕎麦競べ(13)

1118平福01蕎麦屋03 1118平福01蕎麦屋01


走馬観花-平福宿の「瓜生原」

 11月18日(水)、今週も全体ゼミの時間を利用して、蕎麦屋探検にでかけました。当初は、智頭町福原にある「みちくさの駅」だけを訪問する予定でしたが、3限に教授の学生面接が入ったため、その時間は兵庫県佐用郡佐用町平福にあるお休み処「瓜生原」に向かいました。平福は佐用町の町並み保存地区に選定されており、400年前の中世城下町に起源する景観を今なお伝える町並みです。佐用川沿いに連なる川座敷や土蔵群など、上方往来(因幡街道)の宿場町として栄えた名残が多く残っており、遊歩道も整備され、対岸から写真撮影をおこないました。ひっそりとした趣ですが、かつての宿場町の栄華を感じさせる景観だと思いました。


1118平福01蕎麦屋02 1118平福01蕎麦屋02sam


 また、お休み処「瓜生原」は江戸時代から鋳物屋を営んでいた旧瓜生原家(兵庫県指定文化財)を改装しており、手打ちそばを中心としたお食事を提供しています。昔の面影を残した古民家の建物内では、当時使われていた民具などの展示をしているそうです。時間がなかったので、こちらは外観だけの撮影となりました。平福には10分ほどしか滞在できませんでしたが、訪れる価値は十分にあったと思います。(ころっけ)


1118平福01蕎麦屋04コロナ01 コロナ対策


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いい加減に学ぶ中国語講座(39)

ボン教論文(3)

 今夜は短い摘要を2本、長い摘要を1本紹介致します。

№10 华锐・东智(2012)
①原文: 「苯教在藏区遗存的原因分析」『西北民族大学学报 哲学社会科学版』第1期:pp.41-46
 苯教作为一个对藏族文化产生过巨大影响的宗教,从“天赤七王”一直盛行到松赞干布时代。时至今日,已经渗透到藏族的思想意识、文化观念、生活方式和道德规范等诸多领域之内。现今,在藏族宗教生活中苯教的色彩要浓于佛教,苯教的祭祀、修习等社会实践活动在藏族生活的每个细节都能显现出来。因此,立足苯教的历史及其在藏族现实生活中的文化活动去寻找苯教之生命所在,更能揭示苯教文化在藏区经久不衰的原因。
〔关键词〕 藏族地区 民间信仰 苯教遗存 原因分析

②日本漢字: 華鋭・東智「笨教在蔵区遺存的原因分析」『西北民族大学学報 哲学社会科学版』第1期:pp.41-46
 笨教作為一箇対蔵族文化産生過巨大影響的宗教,従“天赤七王”一直盛行到松賛干布時代。時至今日,已経滲透到蔵族的思想意識、文化観念、生活方式和道徳規範等諸多領域之内。現今,在蔵族宗教生活中笨教的色彩要濃于仏教,笨教的祭祀、修習等社会実践活動在蔵族生活的毎箇細節都能顕現出来。因此,立足笨教的歴史及其在蔵族現実生活中的文化活動去尋找笨教之生命所在,更能掲示笨教文化在蔵区経久不衰的原因。
〔関鍵詞〕 蔵族地区 民間信仰 笨教遺存 原因分析

③和訳: 華鋭・東智「チベットに残るボン教の原因分析」『西北民族大学学報 哲学社会科学版』第1期:pp.41-46
 ボン教はチベット文化に対して大きな影響を与えた宗教であり、「天赤七王」(訳注1)からソンツェンガンボ時代まで絶え間なく盛行した。今日に至り、それはチベット族の思想意識、文化的観念、生活方式、道徳規範などの多くの分野の中に浸透している。いまチベット族の宗教生活の中にあるボン教色は仏教よりも濃く、ボン教の祭祀・修行などの社会的実践活動はチベット族の生活のあらゆる細部に露顕していることが分かる。このため、ボン教の歴史及びチベット族の実生活中の文化活動に立脚し、ボン教の生命の在処(ありか)を見い出し、さらにボン教文化がチベット地域で長期にわたり衰退しなかった理由を明らかにすることができる。
 *訳注1) ボン教では、すべての神聖なるもの、高貴なるものが「光」と関係している。ボン教の祖先源流神話では、吐蕃王族の祖先、すなわち「天赤七王」は光の縄を通じて人間界にやってきたが、のちディグン・ツェンポの時、その光の縄が絶たれてしまい、後世のツェンポは死後天界に帰るすべがなく、遺体は人間界に留まったので、墳墓が建築されることになったという。 http://mikiomiyamoto.bake-neko.net/zhangzhungpersia153.htm
〔キーワード〕 チベット族地区 民間信仰 ボン教残存 原因分析


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いい加減に学ぶ中国語講座(38)

ボン教論文摘要(2)

 引き続き、中国で発表されているボン教論文の摘要を日本語訳していきます。

№9 石 硕(2011)
①原文: 「藏地山崖式建筑的起源及苯教文化内涵」『中国藏学』第3期(总第98期):pp.148-153
 过去学者多认为藏地山崖式建筑主要是出于防御需要,文章对此提出了不同的看法,认为这种建筑主要同世俗权力相关,它的起源与苯教观念有密切联系。由于藏地最初之王及吐蕃王系均被称作自天上降临人间的“天神之子”,这意味着西藏世俗权力最初是借助苯教信仰中的“天神”来获得的。因“天神”居住在天上,作为“天神之子”的藏王的宫殿自然要建在离天最近的山冈上,此传统为后世所延续并逐渐形成固定模式。山崖式建筑所体现的“王权天授”之内涵,正是其与世俗权力相关的原因。此外,苯教“以上方作供祀天神”所派生的以“高”为神圣的观念,也是山崖式建筑的重要文化土壤。
〔关键词〕山崖式建筑;苯教信仰;天神之子

②日本漢字: 石碩「蔵地山崖式建築的起源及笨教文化内涵」『中国蔵学』第3期(総第98期):pp.148-153
 過去学者多認為蔵地山崖式建築主要是出于防御需要,文章対此提出了不同的看法,認為這種建築主要同世俗権力相関,它的起源与笨教観念有密切聯系。由于蔵地最初之王及吐蕃王系均被称作自天上降臨人間的“天神之子”,這意味着西蔵世俗権力最初是借助笨教信仰中的“天神”来獲得的。因“天神”居住在天上,作為“天神之子”的蔵王的宮殿自然要建在離天最近的山岡上,此伝統為後世所延続併逐漸形成固定模式。山崖式建築所体現的“王権天授”之内涵,正是其与世俗権力相関的原因。此外,笨教“以上方作供祀天神”所派生的以“高”為神聖的観念,也是山崖式建築的重要文化土壌。
〔関鍵詞〕 山崖式建築;笨教信仰;天神之子

③和訳: 石碩「チベット山崖式建築の起源とボン教文化の内実」『中国蔵学』第3期(総第98期):pp.148-153
 これまで学者の多くは、チベット地区の山崖式建物は主に防御の必要性に由来すると考えているが、本論ではこれに対し異なる見解を提示する。この種の建築は主に世俗権力と関係しており、その起源はボン教の観念と密接に関連している。 チベット最初の王及び吐蕃王系は、いずれも天上より降臨した人間世界の「天神の子」と称され、これはチベットの世俗権力が最初はボン教信仰中の「天神」(の概念)を借用することで獲得されたことを意味する。 「天神」は天上に住んでいるため、「天神の子」としてのチベット王の宮殿は、自ずと最も天に近い山丘の上に建立する必要があった。この伝統は後世に継承され、徐々に定型化されていく。山崖式建築によって具現化した「王権天授」の内実は、世俗権力と相関することに起因している。 このほか、ボン教の「上方を以て天神に供祀する」ところから派生した「高」を神聖とみなす観念も、山崖式建築の重要な文化的土壌である。
〔キーワード〕 山崖式建築(山上の懸造?) ボン教信仰 天神の子


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いい加減に学ぶ中国語講座(37)

ボン教論文摘要(1)

 お久しぶりです。お嬢です。現在、私はチベット・ブータン地区の仏教よりも先に信仰されていた土着宗教に関してボン教を中心に卒論を書いています。卒業研究の一つとして、中国で発表されているボン教研究の論文の摘要を簡訳してみました。初回は短めの摘要を三つご紹介いたします。なお、著者名の前につけた№は「ボン教(笨教)中国語論文リスト」の番号と一致させています。

№16 仇 任前(2015)
①原文: 「2010-2013 年国内苯教研究综述」『青藏高原论坛』第1期第三卷(总第九期)、2015年
【摘要】 国内藏学界关于藏族宗教的研究,仍然以藏传佛教为主,从2 0 1 0 — 2 0 1 3 年国内苯教研究状况看,研究成果形式有期刊论文、硕博学位论文、专著、译著、文献资料等; 研究内容涉及苯教教义、佛苯关系、苯教文献、苯教与艺术、民俗、西南少数民族文化关系及笨教发展现状等多方面。
〔关键词〕 中国; 笨教; 研究综述

②日本漢字: 「2010-2013 年国内笨教研究総述」『青蔵高原論壇』第1期第三巻(総第九期)
【摘要】 国内蔵学界関于蔵族宗教的研究,仍然以蔵伝仏教為主, 従2 0 1 0 — 2 0 1 3 年国内笨教研究状況看,研究成果形式有期刊論文、碩博学位論文、専著、訳著、文献資料等; 研究内容渉及笨教教義、仏笨関系、笨教文献、笨教与藝術、民俗、西南少数民族文化関系及笨教発展現状等多方面。
〔関鍵詞〕 中国; 笨教; 研究総述

③和訳: 「2010-13年中国のボン教研究レビュー」『青蔵高原論壇』第1期第3巻(総第9期)
【概要】 チベット族宗教の研究に関わる中国国内のチベット学界は、依然としてチベット仏教を主とするが、2010-13年の中国内ボン教の研究状況によれば、研究成果の形式は期間雑誌論文、修士・博士論文、専門書、訳書、文献史料などが含まれ、研究内容はボン教の教義、仏教・ボン教の関係、ボン教文献(史料)、ボン教と芸術、民俗、西南少数民族文化関係からボン教の現代的発展状況など多方面に及ぶ。
〔キーワード〕 中国 ボン教 研究レビュー


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中国道蕎麦競べ(12)

s-s-たかや外観 s-s-内観


そば切りたかや インタビュー

 11月11日(水)、前日の民博訪問に引き続き、研究室有志で鳥取市古郡家にある「そば切りたかや」を訪問し、店長さんからじっくりお話をうかがいました。まず最初に4年生4名が先行してたかやに行き、もりそばをいただきました。店内はゆったりした雰囲気が心地よく、写真を撮影しながらもゆっくり店内のスケープを堪能しました。蕎麦はコシがあり、喉ごしも良く、とても美味しかったです。たっぷりの量で食べきれるか不安でしたが、清々しい辛さの大根おろしとコクのあるだしの相性は抜群で、爽快感をもってさっぱりとたいらげることができ、とても満足しました。


1111 そば切りたかや 蕎麦 佐藤 1111 そば切りたかや 食事風景 佐藤


 店仕舞いした午後3時から、総勢7名で店長へのインタビュー開始。店長は若いころ、信州、東京、出雲など日本各地の蕎麦を食べ歩き、蕎麦に係わる知識を深めていかれたそうです。その経験によって発見した、店舗の在り方やメニューなど良いと思ったものを現在の経営に反映されています。蕎麦屋を始められたのは2000年前後というから、本学(私学)の開学(2001年)とほぼ同時期です。鳥取駅の裏(南)側で開業されたのですが、5年ほどで火事にあい、古郡家で活動していたNPOの呼びかけにより、現在の敷地に移転されました。古郡家は郊外農村エリアにあり、駅裏より不便な場所に思えますが、駐車場を確保できるという利点があり、車の普及した現代社会にあっては、郊外農村だとしても不利にはならない、と考えられたそうです。この点、山間部の蕎麦屋の経営とも通じていると思いました。

農業倉庫の改装と陶芸への指向

 そば切りたかやは、戦前に竣工した村(現JA)の農業倉庫を改装した店を構えています。改装の設計と施工は、社寺建築の設計・施工に習熟した知り合いの工務店に依頼したそうです。テーブルとイスの高さやデザインにもこだわりがあり、食事しやすいと感じていた先輩のお店のテーブルを採寸して高さを決め、デザインは民芸調に流れすぎないないようにしたとのこと。また、器にも拘りがあり、親交のある岩美の岩井窯の器を多用され、また展示されています。蕎麦を食べながら器の良さを感じてほしいし、器によって料理の味が変わることを知ってほしい、とおっしゃいました。
 展示物にも拘りがあります。四季それぞれで、水墨画の屏風、昭和映画のポスター、金魚、骨董などの陳列物を変えています。この場合、「四季」という時間的な概念が重要であり、室内にあっても季節を感じてほしいという願いがあるようです。これは、お客の待ち時間とも関係しています。待ち時間を退屈せずにいられるように、展示物が多すぎず少なすぎないよう心がけておられるとのことでした。これと関連して、映画や博物館展示、イベントのポスターやチラシ等も壁に貼り付けたり、棚においたりしてあります。お客の暇つぶしに使える情報の塊とも言えますが、どんな情報でも提供するわけではなく、蕎麦屋にふさわしい美術・工芸・音楽会・映画などのチラシが大半です。かくいうASALABのイベントチラシも年2回ばかりおいてもらうのだと教授に教わりました。

蕎麦と清涼感

 BGMはクラシック系、とくにバロックのチェンバロや弦楽器が主流です。教授はこれを大変お気に召されており、「蕎麦の清涼感によく合う」とコメントされるとご主人は大層喜ばれました。蕎麦のエッセンスは清涼感だと感じられているからです。本来、音楽はなくてもよくて、川のせせらぎや鳥のさえずりなどの自然の音を楽しむことができる「無音」こそが最良ともお考えのようでしたが、バイト女性陣のおしゃべりをかき消すため、という已むに已まれぬ事情もあるそうです(笑)。


1111 そば切りたかや インタビュー 佐藤 1111 そば切りたかや 陶器 佐藤


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フードスケープ論講義

1110 民博 外観 佐藤 1110 民博 展示品02 佐藤


コロナ禍の民博へ

 11月10日(火)、卒論ゼミの拡大バージョンとして、大阪府吹田市の万博記念公園にある国立民族学博物館(民博)を訪問しました。周知のように、民博は人間文化研究機構を構成する大学共同利用機関であり、民族学・文化人類学を中心とした研究・展示に取り組む総合型の国立博物館です。
 このたび民博を訪れた理由は、近年、フードスケープ(食の景観)研究の動向に係わる論文(「フードスケープ―『食の景観』をめぐる動向研究―」『国立民族学博物館研究報告』45巻1号:pp.83-114、2020)を発表された河合洋尚准教授の講義を拝聴するためです。それというのも、私はいま「蕎麦と蕎麦屋の風景論 ―山中の蕎麦屋はなぜ繁盛しているのか―」(仮題)という卒業研究に取り組んでおり、河合先生の論文を読むことを薦められ、強く影響を受けているからです。民博に到着すると、河合先生自らお出迎えいただき、厳重なコロナ対策を遵守しながら、2階の大きな会議室で1時間半ばかり「フードスケープの現状と展望」と題する講義を聴かせていただきました。


1110 民博 講演会01 佐藤


食をめぐるまなざし

 フードスケープという研究概念は、英語圏では21世紀以降、複数の分野に浸透しつつありますが、日本ではほとんど知られていません。ですから、フードスケープを題材にした講義は、河合先生自身、今回が「日本初」であろうとおっしゃっいました。フードスケープとは、文字通り、foodとscapeを掛け合わせた造語であり、直訳すると「食をめぐるまなざし」となり、人間が食をどのように見て、どのように意味づけているのかを問う学問分野です。
 河合先生は中華街やブルガリア・ヨーグルトなどを例にとって説明されました。たとえば、日本人にとっての中華料理のイメージはラーメンや餃子や龍など一連の要素に象徴化されており、それらを独断で組み合わせてつぎはぎし、商品にして売り出しています。さらにそのイメージを強調するかのように、中国提灯など中華風の建築・意匠・小物を内装や外観・町並みに取り込んでいます。このようにしてイメージを強化された中国的文化要素が「食」を中心に広がっていく空間的状況をフードスケープ(食の景観)とみなされています。言い換えるならば、中華街は、中国そのものを反映しているわけではなく、日本人によって中国のイメージを付与された別な景観だということです。つまり、食の景観とは、「イメージ(人間の想像力・加工)+物理的環境(非人間・物質・音・匂い)」と定義づけられるのです。


1110 民博 講演会02 佐藤 


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中国道蕎麦競べ(11)

1030氷室そば10外観 1030氷室そば03大樹01縦01


再訪-ひむろ蕎麦

 10月30日(金)、およそ15年ぶりに南波賀の「ひむろ蕎麦」を訪れた。目的は養父市の重伝建だったのだが、両者とも戸倉峠からそう遠くない位置にあるので、昼食は久しぶりにひむろの暖簾をくぐることにしたのである。店内はごらんのとおり、あいかわらず、ひむろの磨き丸太が屹立していて圧倒される。材木業のオーナーさんの趣味だけあり、建築・建具・テーブル・イスすべて木工であり、それらは素材としての木材の長所を引きだすことに腐心されているようで、さほど「民芸」調に流れていない。その点、智頭の「みちくさの駅」と共通するが、色紙や招き猫などの展示物がややキッチュに流れている感が否めない。自然な風情と薄い数寄屋っぽさをもう少し洗練させたほうがいいように思う。残念だったのは、中央の長テーブルに切られた大きな炉がパーティションで区切られていたこと。コロナ対策である。


1030氷室そば08椅子とテーブル 1030氷室そば07いろり02 1030氷室そば01 


 わたしはおろしざる(冷)、家内はとろろ(温)を注文した。味は、どうしたわけか、以前ほどの感動がなかった。因幡に蕎麦の名店が増えた結果として相対的にそう思うのか、あるいはまた、シェフの交替があったのかもしれない。
 木材は室内側ではほとんど変化がないのだが、外観では退色がやや目立つ。ここは難しいところで、経年に伴い骨董の風貌を獲得できるが、劣化の印象を免れ得ないのか、境界線は微妙である。古色塗りに効果があるような時期になっていると思ったが、木材業者さんだけに新材の差し替えで対応されるかもしれない。


1030氷室そば02メニュー04おろしざる01 1030氷室そば02メニュー03とろろ蕎麦01 1030氷室そば02メニュー01表 1030氷室そば02メニュー02裏

1030氷室そば06いろり01 1030氷室そば05壁の色紙01 1030氷室そば04火棚01 


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Presidential Election Results(3)

 ようやく当確が出ましたね。予想どおり、バイデンの勝利がほぼ確定しましたが、トランプの強さも際だってました。主役は今でもトランプだと思います。ただし残念ながら、彼はベビーフェイスではなかった。超度級のヒールを演じてくれたおかげで、ここまで選挙が盛り上がったのは間違いありません。
 なお、CNN、NBCなどの大手ネットワークと(トランプ寄りの)FOXでは、相変わらずアリゾナの当確状況に異同があり、選挙人の獲得数に差がでています。FOXの掌がえしには驚くばかりですが、NBCなどのデータに従うなら、アリゾナはトランプ逆転の可能性もあり、ペンシルバニアとジョージアの再集計で票数が逆転すれば、まだトランプにも可能性が消えたわけではありません。

・FOXニュース(バイデン290名vs.トランプ214名)
https://www.foxnews.com/elections/2020/general-results

・CNNニュース(バイデン279名vs.トランプ214名)
https://www.foxnews.com/elections/2020/general-results

・NBCニュース(バイデン279名vs.トランプ214名)
https://www.nbcnews.com/politics/2020-election

 しかしながら常識的には、勝負あったというところでしょうか。いい加減わたしも日常の生活に戻らないといけません。でも、おもしろかったね。繰り返すけれども、おもしろかったのは、最上級のヒールを演じてくれた現大統領のおかげであり、感謝しなければならないと思っています。



↑最近いちばん衝撃的だと評価されている一局です。

Presidential Election Results(2)

FOXニュースより(7日午後7時)
 
 さらに3日経ちましたが、大統領が決まりません。トランプ寄りで知られるFOXニュースは、4日から共和党の地盤アリゾナ州(11名)でバイデン当確を打ち、以後、バイデン(264名)vs.トランプ(214名)の状況が続いています。一方、CNNなどリベラル系のメディアは、アリゾナの当確を不確定として、バイデン(253名)vs.トランプ(214名)としています。この状態が3日も続いている。
 日本のメディアでは、TBS系(山陰ではBSS)がFOX、他はCNNのデータに依拠した報道を続けています。いずれにしても、バイデンが王手をかけた状態ですが、票の動きとして興味深いのは、トランプ優勢だった東部のペンシルバニアとジョージアでバイデンが逆転したのに対して、FOXがバイデンに当確を打ったアリゾナではトランプが票を増して追い上げでいることです。
 詳細は以下のサイトを参照してください。

https://www.foxnews.com/elections/2020/general-results

 アラスカ(3名)をのぞく残り6州の現状をまとめておきます。

ペンシルバニア州(20名)
 バイデン 49.6%(3,337,069票)-トランプ 49.2%(3,308,192票)=28,877票
 開票率 99%(残り約57,000票) 
ノースカロライナ州(15名)
 トランプ 50.1%(2,732,782票)-バイデン 48.7%(2,656,303票)=76,499票
 開票率 99%(残り約54,000票) トランプ当確か
ジョージア州(16名)
 バイデン 49.4%(2,456,069票)-トランプ 49.3%(2,452,589票)=4,256票
 開票率 99%(残り約50,000票) 再集計予定
ネバダ州(6名)
 バイデン 49.8%(632,558票)-トランプ 48.0%(609,901票)=22,675票
 開票率 87%(残り約143,000票) 
アリゾナ州(11名)
 バイデン 49.7%(1,604,067票)-トランプ 49.3%(1,574,206票)=29,861票
 開票率 90%(残り約350,000票) 

 こうして整理してみると、たしかに各社が「当確」を打てないのも無理はないかな、と分かってきました。仮にトランプがアラスカ(3名)に加えて、ノースカロライナ(15名)を獲得した場合、彼の獲得選挙人の数は232名となります。ここからバリエーションを考えてみましょう。

 ①現状バイデン優勢の州でバイデンが勝利した場合
    バイデン306名 > トランプ232名
 ②開票率の低いネバダ、アリゾナでトランプが逆転した場合
    バイデン289名 > トランプ249名
 ③ネバダ、アリゾナに加え、再集計したジョージアでトランプが逆転した場合
    バイデン284名 > トランプ265名

 ④アリゾナではバイデン勝利、ネバダ、ペンシルバニア、ジョージアでトランプ逆転の場合
    バイデン264名 < トランプ274名   
 ⑤ネバダではバイデン勝利、アリゾナ、ペンシルバニア、ジョージアでトランプ逆転の場合
    バイデン259名 < トランプ279名
 ⑥ネバダ、アリゾナ、ペンシルバニア、ジョージアでトランプ逆転の場合
    バイデン253名 < トランプ285名

 ①~③でバイデン勝利、④~⑥でトランプ勝利、というわけです。いま開票されているのは郵便投票であり、その70%程度はバイデン票だと言われているので、バイデン有利の趨勢に変わりはないでしょうが、トランプ寄りのFOXニュースが早々にバイデン確定と報じたアリゾナが最も逆転の可能性が高い州になっているように思われます。トランプ再選の可能性がないとは言えない所以だと言えるでしょう。
 嗚呼、暇だね~  

Presidential Election Results(1)

スマホを持った日

 11月3日、わたしはついに宿敵、スマホを購入しました。大統領選挙の日です。
 K電機のカウンターで、Yモバイルの話を聞こうとすると、担当者はいうのです。ガラケーからの切り替えなら、ソフトバンクのほうが安い、と。たしかに、電話機はただでした。問題はデータの移動ですが、普通のスマホだとできない。ただ、シンプル・スマホならできる、という。その後、20年以上、慣れ親しんだドコモショップを訪ねて比較してみたんですが、無料の機種がギャラクシーしかない。シンプル≒楽々系は2万円ばかり、という。人それぞれではありましょうが、不買運動をしている国の機種を肌身につけるのは違和感があります。いきなりiphoneは無理だとしても、日本企業の機種にしたいと思っておりました。結果、ソフトバンクのシンプルスマホ(鴻海シャープ)に切り替えるのがいちばん安くて、データ移動も可能だと分かり、決断した次第です。息子の指導のもとあれやこれや設定しましたが、まだろくに使えません。アベマTVでmリーグをいつでもみられるようにしないとね、とりあえず。
 数少ない読者諸氏に連絡します。
  1)携帯電話の番号は変わっていません
  2)携帯電話のアドレスは、アカウントが同じで、以下@softbank.ne.jpとなります。
  3)起動にあたって余計なアドレスを作りました。 asax13lupin@g■.com です。
   *2)3)はほとんど使わないと予想されます。パソコンのアドレスがこれまで通り重要です。

FOXニュースより(5日午前2時半)
 そうして3日は過ぎ、4日になって開票が始まった。トランプの強さに面喰いました。フロリダとテキサスの両方を取るとは思わなかったですね、正直。どちらの候補が勝つか見極め難い状況ですが、少なくとも米日のメディアは反省しないといけませんね。4年前の教訓がありながら、これほどのトランプの強さを予想した報道機関は例外的だった。オハイオ、フロリダ、テキサスで連勝した時にはトランプ再選間違いなし、と観念しそうになりました。こりゃ、強すぎる。3日の投票日までバイデン優勢の見通しが常識化していたわけですから、またも情勢を見誤ったと言わざるをえない・・・うっ、そうでもないか??
 いま(トランプ寄りで知られる)FOXニュースを検索すると、日本より一歩先んじた段階を報じています。 https://www.foxnews.com/elections/2020/general-results

 このサイトによると、当確はバイデン(238名)vs.トランプ(213名)、残る激戦州の状況は、

バイデン優勢: 
 ミシガン(16名)+ウィスコンシン(10名)+ネバダ(6名)= 32名

トランプ優勢
 ペンシルバニア(20名)+ノースカロライナ(15名)+ジョージア(16名)
 +アラスカ(3名)= 54名

 となっています。この状況に従うならば、総計はバイデン(270名)、トランプ(269名)で、バイデンの勝利ですが、選挙人の合計は538名のはずなのに、1名多くなっています。なぜなんだか、よく分かりません。
 大量の郵便投票が開き始め、トランプが「魔法のようにリードが消えた」とこぼし始めたようです。しかし、まだまだどうなるか分かりません。バイデン陣営は出身地のペンシルバニア(20名)も取れると強気の構えをみせています。さて、どうなるか。
プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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