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公立鳥取環境大学退任記念講演ツアー(予報17)

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朝日新聞大阪版でも報道!

 昨日(9日)、プロジェクト研究の時間に携帯が鳴った。朝日新聞奈良総局からの電話で、「奈良版の記事を大阪が使いたいといったきたんですけど、いいですか?」と問われたので、もちろん二つ返事で了承した。その記事は上に示したとおりである。文章は奈良版と同じ、復元CGは掲載されていない。土塔の復元図を提供すれば掲載されたかもしれないが、それではネタバラシになるのでこれでいいでしょう。当日、聴講者が増えすぎなよう祈る、というのは贅沢な悩みだね。ご来場された方にはなんとか椅子を準備します。大丈夫です。

◆朝日新聞デジタル記事◆
奈良・菅原遺跡の多宝塔案に異論、八角堂案 浅川・鳥取環境大教授
今井邦彦2025年1月8日 10時15分
https://www.asahi.com/articles/AST1745GYT17POMB001M.html

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大阪堺講演リ・リマインド-行基の建築考古学

   日時: 2025年1月13日(月祝) 13:30~16:30
   会場: 土塔町公民館 〒599-8234 大阪府堺市中区土塔町2107
   ☆予約定員制:下のサイトから申込ください
    申込サイト: https://forms.office.com/r/SVukUbTMJD 第3回大阪講演_参加申込フォーム_2次元バーコード【最新】
    主題: 行基の建築考古学  司会:岩永省三
    ⑤近藤康司(堺市文化財課)「土塔十三重の建築復元」
    ⑥浅川滋男「奈良市菅原遺跡円形建物の再検討-行基の供養堂をめぐって」

事務局・問い合わせ先: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ/東鯷人の会
         〒689-1111 鳥取市若葉台北1-1-1 e-mail:[email protected]

 すでに定員に近い席が埋まってきていますが、空きスペースはありますので、まだ予約可能です。上の募集フォーム/QRコード等からご予約ください。ご来場をお待ち申し上げます。


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公立鳥取環境大学退任記念講演ツアー(予報16)

朝日新聞奈良版で報道!

 本日(8日)、朝日新聞奈良版による報道がありました。昨年末、奈良県庁文化記者クラブを訪問し資料を配付して説明した際、記者さんたちは少し困ったような顔をされました。同行した大阪班のリーダー氷下魚さんは「先生、少し力が入りましたね」と感想を漏らされ、たしかにもう少し淡々と語るべきだったと反省し、おそらく告知以上の記事にはならないだろうと予想しておりました。ところが、早朝に受信したpdfを読むと、なんのなんの、当方の気持ちを十分代弁した素晴らしい記事となっています。デジタル版は以下のサイトで読むことができます。

◆朝日新聞デジタル記事◆
奈良・菅原遺跡の多宝塔案に異論、八角堂案 浅川・鳥取環境大教授
今井邦彦2025年1月8日 10時15分
https://www.asahi.com/articles/AST1745GYT17POMB001M.html

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大阪堺講演リマインド-行基の建築考古学

   日時: 2025年1月13日(月祝) 13:30~16:30
   会場: 土塔町公民館 〒599-8234 大阪府堺市中区土塔町2107
   ☆予約定員制:下のサイトから申込ください
    申込サイト: https://forms.office.com/r/SVukUbTMJD 第3回大阪講演_参加申込フォーム_2次元バーコード【最新】
    主題: 行基の建築考古学  司会:岩永省三
    ⑤近藤康司(堺市文化財課)「土塔十三重の建築復元」
    ⑥浅川滋男「奈良市菅原遺跡円形建物の再検討-行基の供養堂をめぐって」

事務局・問い合わせ先: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ/東鯷人の会
         〒689-1111 鳥取市若葉台北1-1-1 e-mail:[email protected]

 すでに定員に近い席が埋まってきていますが、空きスペースはありますので、まだ予約可能です。上の募集フォーム/QRコード等からご予約ください。ご来場をお待ち申し上げます。


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公立鳥取環境大学退任記念講演ツアー(予報15)

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大阪堺講演-中外新聞の広報

 退任記念ツアーの第3回(最終回)、0113大阪堺での講演が1週間後に迫ってきました。この年末年始は田中淡著作集書評で心身頭脳を消耗しました。体調もさほど芳しくなく、持病に加えてマイコプラズマの治療にも時間を費やしました。本日、1名の学生から、マイコプラズマに感染したとの知らせを受けています。あと1週間、コロナ、インフルエンザ、マイコプラズマに感染しないよう、関係者一同、体調管理を徹底してください。お願いします。
 堺からメールがあり、1月3日の中外新聞で0113講演会の広報があったとのことで、さっそくスキャンデータを送っていただきました(↑)。中外新聞は仏教系の新聞で、効果が期待されます。行基に関心のある記者さんが記事を書いてくださったそうです。

  日時: 2025年1月13日(月祝) 13:30~16:30
  会場: 土塔町公民館 〒599-8234 大阪府堺市中区土塔町2107
   ☆予約定員制:下のサイトから申込ください
    申込サイト: https://forms.office.com/r/SVukUbTMJD 第3回大阪講演_参加申込フォーム_2次元バーコード【最新】
    主題: 行基の建築考古学  司会:岩永省三
    ⑤近藤康司(堺市文化財課)「土塔十三重の建築復元」
    ⑥浅川滋男「奈良市菅原遺跡円形建物の再検討-行基の供養堂をめぐって」

事務局・問い合わせ先: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ/東鯷人の会
         〒689-1111 鳥取市若葉台北1-1-1 e-mail:[email protected]

 定員100名。すでに8~9割の席が埋まってきていますが、まだまだ予約可能ですので、上の募集フォーム/QRコード等からご応募ください。ご来場をお待ち申し上げます。


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菅原遺跡第2論文の刊行!

表紙151-152_表紙_page-0001 05 浅川氏 抜刷表紙_page-0001


 菅原遺跡(奈良市)の円形建物復元に係る第2論文を収録した『古代』151・152号が昨年11月末に刊行され、本誌と抜刷が12月になって大学に送られてきました。以下、書誌情報です。

 著  者: 浅川滋男・武内あや菜・岡垣頼和
 論文名: 菅原遺跡円形建物SB140 の復元に係る再検討
       ― 発掘調査報告書の刊行をうけて ― 
 掲載誌: 『古代』第151・152合併号:pp.123-152 (審査付論文)
 出版元: 早稲田大学考古学会
 印 刷: 白峰社 〒170-0013 東京都豊島区東池袋5-49-6

 論文の抜刷pdfは以下のサイトよりダウンロードできます。期間限定ですので、早めにDLお願いします。
https://39.gigafile.nu/0415-c7ab94aff8f2f4e97786980ca074e1008
 パス: mars

 本論文刊行後、ただちにマース君に抜刷を送りました。彼の多宝塔説が成立しないことを多角的に論証したものであり、じつは論文の刊行とほぼ同時に、退任記念論文集『中後期密教/前密教の建築考古学と比較文化』の第3章に収録しています。論文集第3章と『古代』掲載論文の中身はまったく同じです。ただ、後者(オリジナル)はB5版、前者はA4版という違いがあるのみ。
 この論文の内容が1月13日大阪講演の主要部分であり、さらに東大寺頭塔、大野寺土塔にも触れる予定。要するに、骨格は10月5日鳥取三朝講演と同じですが、ようやく田中淡著作集書評という重責から解放されたので、明日よりパワポの質を一気に向上させます。乞ご期待!

田中淡著作集書評-第3巻③

第二部1.関野貞の中国建築史学
同2.村田治郎の中国建築史学
同3.劉敦楨と近代中国建築学
同4.ニーダム博士の中国建築史学
同5.アンドリュー・ボイドの『中国の建築と都市』


 3~5は田中さんが翻訳した外国語文献の解題、2は村田治郎著作集第三巻の解説、1は東京大学総合研究博物館で開催された「関野貞アジア踏査」展の図録解説である。5の著者、アンドリュー・ボイドは建築家なので除外して、研究の方法・内容を比較すると、1関野、2村田、3劉は中国での建造物調査と文献考証を両立した最初期の研究者であるのに対して、4ニーダムは建築史の専門家ではなく、『中国の科学と文明(原題:Science and Civilization in China』をライフワークとして書き続けた科学史家である。『中国の科学と文明』のうち第10巻「土木工学」を田中さんが翻訳した。田中さんとの距離を測ると、中国建築史の先達以上に、4ニーダムに近しいと感じる。ジョセフ・ニーダムの膨大な中国科学・技術史の業績に対抗できるのは、京都大学人文科学研究所(人文研)東方部の中国科学史研究室しかなく、藪内清、山田慶児ら科学史の碩学の伝統を受け継いで建築史・土木史・技術史で大輪の花を咲かせた田中淡さんの存在意義はまことに大きい。第三巻第三部「中国生活技術史ノート」には食文化、水利史、狩猟技術に係わる論考が含まれているが、田中さんがただ建築史だけではなく、技術史・土木史などにまで守備範囲を拡げていたことがよく分かる。
 ニーダムと田中さんは文献史学者である。田中さんはもちろん1~3の先達らの業績にも目を配り、文献以外の建造物・庭園、発掘遺構等も視野におさめており、論文でもそれらを多く引用するけれども、研究のスタイルは文献考証に著しく傾斜し、現地調査の匂いが薄い。海外の現場で、地域の人々とコミュニケーションを取りながら情報を収集するのではなく、人文研の教授室で黙々とひとり漢文史料を読み耽り、それを再構成して論を組み立てることに腐心してきたのである。「漢文読めねば人でなし」と評される人文研東方部で人間扱いされたいなら、飽きるほど、浴びるように漢文を精読し続けるしかなく、その日々の努力が多くの論文・著作として実を結んだとみてよかろう。日本建築史の分野においても、ここまで文献考証に傾斜する研究者は少ないと思われる。その点、田中淡は異常な座標にいる。この世に輪廻で再生した清朝考証学者のごとき高みにぽつんと一人だけいて、他の追随を許さない。しかし、こういう圧倒的な学風にも弱点がないわけではない。今回、著作集全三巻を読み終えた感想として、以下の3点から、敢えてこの問題に触れておきたい。
 ①情報過多: ともかく潔癖症で、一つの論考に関係しそうな文献を遺漏ないレベルを越えて大量に集め解読しているが、その結果、かえって論文の主旨が曖昧にみえる場合がある。第二部2「昆明円通寺の碑文と建築・池苑」はその代表である。南詔・大理国まで歴史を遡り、昆明周辺の文化遺産をひろく紹介しているけれども、円通寺の碑文、地方志の解読と建造物の報告があれば目的は十分達せられる。第二部1・2「『墨子』城守諸篇の築城工程(正続)」、同3「比例寸法単位『分』の成立」は全三巻を通しての白眉と呼ぶべき極上の論考だが、やはり参考史料が多すぎて、読んでいる側は頭のなかでしばしば迷い子になる。参考史料をある程度間引きして、論文全体の量を圧縮すれば、もう少し読みやすくなるだろうと思う。
 ②実体感: 第二部4「中国造園史における初期的風格と江南庭園遺構」の書評でも指摘したが、いくら多くの文献史料を解読しても、文字だけで庭園や建築の核心に至るわけではない。実体感が乏しいのである。この点では、1関野、2村田、3劉などの仕事の方に建築史研究者は親しみが湧きやすいだろう。あるいはまた、同世代の中国側のライバルと目される楊鴻勛、傅熹年、王世仁らのように、考証の結果として復元図を描き示すならば、論考の意図は理解しやすくなる。建築考古学的な復元図が必ず必要というわけではないけれども、たとえば庭園史ならば、漢代庭園や六朝庭園のイメージをパースとして示したり、土木史ならば、戦国時代の城壁と望楼をイラストで再現することで難解な考証を理解する一助となっただろう。
 ③文体: 田中淡さんは建築史界屈指の著述家だが、美文家ではないと思う。読み手に対して少し構えた固さが文体にあり、修飾-被修飾の関係も複雑で読み取りにくく感じる場合がある。これもまた、①情報過多と関与している。多くの情報を一つの文に取り込もうとするから、文の意味が掴みにくくなるのである。著作集の田中原文と、藤井・高井両氏の解題文を往復していると、後者の方がはるかに読みやすいと感じる。わたし個人は「文章はリズムだ」と思っていて、あたかも音楽(歌)のように一定のテンポで言葉を並べることを目標にしているが、田中さんはときに、長文のなかで拍子を変えてしまう。もちろん、こういう文体こそが田中淡の遺産の一つだとは思う。以下は余談だが、著作集三巻を通読して気づいたことがある。第二巻第二部7「重源と大仏再建」(『月刊文化財」七月号、一九七五年)の文章がやわらかく、読みやすいのである。この原稿は東京大学大学院の修士論文(一九七一年)を改訂したものと思われる。あるいは指導教官であった太田博太郎博士の導きによるものかもしれない。


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プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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