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 ポスターセッションから第2回仏ほっとけ会、卒論提出に至るドタバタを終えて、卒業予定者たちは最後の春休みモードに入りつつあります。しかしながら、ゼミ室が散らかり放題のままなので、「立つ鳥あとを濁さず」ですよ、卒業予定者全員で部屋の掃除と整理整頓お願いします、とメールで依頼した。なかなか足並みが揃わない。就職先の研修に行ってしまったK君、早くから海外に消えたS君、そして2月末にはアパートを引き払い実家にもどってこれから就職活動するM君などなど。卒業論文〆切の二日前、突然「今日の夜から日本を出る用事がある」というメールを頂戴した。2日後、シンガポールにいることが判明、卒業論文概要の仕上げをお願いし、メールでの校正を繰り返してきたが、おそらく次回で校了となるはです。S君の帰国と入れ替わりにわたしとK君は東欧の旅に出るので、やや不安な要素を残しております。
 M君はひとり自分の机と共同作業机の掃除をしてくれました。貸した本も返してくれました。昨日まで入試の業務で岡山にいたんですが、ああいう晴々とした山陽の気候のもとで気持ちを切り替えてほしいと思います。


    あさきゆめみじ永久に嘆きもせず


河童のタクワンまるかじり

第2回仏ほっとけ会を聴いて

黒猫迷惑

 昨日(21日)午前、携帯に見知らぬ着信があり、折り返しの電話をかけた。鳥取市内の女性であった。環境大学の大封筒に入った黒猫DMが20日に届いたが、仏ほっとけ会の開催が18日と書いてあり、どういうことなのか、という問い合わせであった。延期されたのなら参加したい、とも仰った。
 たいへん驚いた。あのDM便は2月8日(水)のゼミを使って多くの学生が分業し、黒猫に預けたものである。配送先は第1回仏ほっとけ会の参加名簿に基づいている。要するに、常連さんに送った案内状とチラシを納めたものである。総数28通。
 大雪前まではメールで案内したプロの方々から続々と参加申し込みがあり、その後、ぱたりと申し込みが途絶えた。10日から17日のあいだにDM便が届いていれば、一般常連客がそこそこ増えていただろうと思われる。
 黒猫側に事情を聴けば、雪でトラックが道に出られなかったというが、それにしても、市内において8日投函便が20日着とは・・・こういうことになるなら早めに連絡して欲しかった。28ヶ所ぐらい電話で連絡できたからね・・・

山村さんからのプレゼント

 一方、松江からの常連、山村カメラマンからは丁寧の礼状メールを頂戴した。ここに紹介したい。

   大雲院での講座、久しぶりに質の高い研究成果を楽しませていただきました。
   学生たちがわずかの学習期間でよく勉強していることを感じました。
   それにしても、浅川研究室の研究対象の選択、目的をしっかり見据えながら
   的確に調査研究を進めるやり方、地方の大学にあってこれだけの成果を上げる
   研究室の質の高さを思わずにいられません。

 山村さんは傘寿を迎えられた昨年、月に2~3回環境大学に通い、研究室活動に参加したい旨お伝えになられ、当方も大歓迎だとのお返事をしたのだが、まもなく奥様の健康状態が悪化してしまい、当初の希望が叶わなくなってしまった。

   昨年当初の私のスタートが、諸般の事情で足踏み状態のままになっており、
   未だに再開という段階に至っておりませんが、とりあえず、今回のような
   セミナーへの参加ということから徐々に進めさせていただきたいと思っております。

 素晴らしい発想だと思います。私どもはいつでもお待ちしております。できれば、1本の論文を仕上げ、来年度の仏ほっとけ会でご発表いただきたいと願っておりますので。
 ちなみに、山村さんは研究会に参加されると必ずワインをプレゼントしてくださるのだが、このたびはサントリーの角瓶を頂戴した。どうやら、ブラックニッカばかり呑んでいるわたしのことを哀れに思われたみたいですね・・・ありがとうございます。
 さっそく奈良の食卓で飲み比べてみました。居酒屋でバイト経験のある息子によると、ハイボール単品の注文の場合は角瓶、飲み放題の場合はブラックニッカでハイボールをつくったそうです。酔っぱらっちまえば皆おなじさ。

出家

20170219清水ふみか05 20170219清水ふみか01


ドント・ニコチン・ダウン!

 雪国から逃れて土曜の深夜、奈良に戻った。日曜の朝は恒例のアルペンローゼへ。塩パンの美味しいヘルシー・モーニングに舌鼓を打つ。食後、給油のためガソリンスタンドへ。ここで前輪右側タイヤのパンクを知った。高速走行の翌朝である。まさか人為的な悪戯ではあるまいと調べてもらった(大雪は人の神経を狂わせる?)。原因は釘なのだが、意図的に釘をさした痕跡はなく、自然の事故であると診断された。すでに冬用タイヤは5年目になっていて、草臥れたのだろう、4輪まとめて付け替えてあげることにした。それはそれはよく走ってくれましたからね。
 ガソリンスタンドの窓ガラスに出家前の尼僧を発見。新興宗教に出家して芸能界を引退した途端に暴露本を刊行し大儲けしている方のポスターである。暴露本で「不倫」や「喫煙」を告白し、しかも喫煙については「そうは見えないでしょ?」と開きなおっているそうだ。勘違いも甚だしい。芸能界の女性は、ほとんどみな「ど厚化粧でヘビースモーカー」というイメージを一般大衆はもっている。接吻したら脂臭いんだろうか。ヘビースモーカーの女性を妻にもつトルコの男性が「灰皿を舐めているようなもんだ」と息巻いていたのを思い出した。それはさておき、コスモ石油の方は「契約上3月まで貼らなきゃいけないんです」と困惑気味だった。


000自転車02 000自転車03


プリムラジュリアンの赤

 タイヤ交換のあいだ、イオンのスタバをめざす。入口側で自転車の大安売りをしていた。欧米のスポーツ車に似た自転車が2万円ばかりで買える。聴けば、台湾製か中国製ばかりで、ずいぶん悩んだが、台湾製を買った(当然か)。色は真っ赤。赤と黄は今年のラッキーカラーで、しかも夫婦ともに還暦なんだから、赤がふさわしい。イオンから家まで自転車を漕いで帰った。上り坂は地獄だね。六段変則でいちばん軽くしてもひぃひぃぜぇぜぇ・・・途中下車を余儀なくされる。一転、下りは天国だ。何をしなくてもすいすい走る。
 赤と言えば、仏ほっとけ会の会場で、マッド・アマノさんからプリムラジュリアンの赤を頂戴した。ワインじゃないよ。ラッキーカラーの紅い花。ちあきなおみでございます。


000自転車04 【マッド氏より】 先日の研究発表は大変興味深く、堂内の寒さを感じさせない内容でした。(略)花の名前はプリムラで、要するに桜草です。その中にいろいろタイプがあって詳細名はプリムラ ジュリアンです。普通プリムラジュリアンは一重咲きなのですが、八重咲きの珍しい種類で、「バラ咲きジュリアン」と呼ばれています。

第2回仏ほっとけ会を終えて(2)

図2麒麟 図3麒麟


一角一根

 会場で麒麟獅子はなぜ「麒麟」なのか、という質問がありました。武田くんは「家康が国学として尊重した儒学の瑞獣としての麒麟を東照宮拝殿の前で舞わせ、家康の霊に奉祀した」という常識的な理解とともに、以下のような解釈を示しました。卒論概要から抜粋します。
 
  中国最古の地誌『山海経』(戦国時代)には多くの霊獣(妖怪)が描かれており、一角をもつものも
  少なくない。この場合の一角は怪奇性(霊異性)のシンボルのように思われる。普通の動物に一角
  をつければ霊獣になるということだ。『山海経』に麒麟は含まれていないが、『詩経』『礼記』などの
  儒教古典では、君主が仁ある政治を行うときに現れる神聖な「瑞獣」とされる。形状としては、一角
  だけでなく、角なし、二角、三角の例が確認されている。日本の場合、狛犬(雄)と獅子(雌)の性差
  を表現する媒体として一角が重要な指標となる。獅子は角をもつことで、霊異性だけでなく、男性性
  を誇示している。狛犬の観点からみた場合、獅子舞の獅子は「女」である。ところが、麒麟獅子舞の
  麒麟は一角を有する。狛犬と同じように、一角を有することで、麒麟は男性性をアピールしていると
  みることができるだろう。光仲が東照宮勧請にあたり、拝殿前で麒麟を舞わせたのは、家康の尊重
  した儒教のシンボルとしての「仁獣」「瑞獣」の表現ではあろうけれども、一角をもつ点において獅子
  (雌)とは異なる「雄」としての男性性を強調したかったことを一因としていた可能性があるという
  仮説を呈示して本稿の結びとしたい。


図4狛犬


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第2回仏ほっとけ会を終えて(1)

仏ほっとけ会① 会長


 大地震に匹敵するような大雪の後遺症が残る18日(土)、第2回仏ほっとけ会(ほとけほっとけえ)が大雲院本堂で無事開催されました。途方もない積雪で目眩を感じるほどであった境内駐車場は、住職のご尽力により地面を露出させており、なんの問題もありませんでした。会長および卒業・終了予定学生諸君の発表は見事であり、3年生諸君も裏方としてよく働いてくれました。この場を借りて皆様に深く御礼申し上げます。
 学部4年生、修士2年生は論文の詰めでなお忙殺されておりますが、比較的余裕のある武田くんが当日の感想を書いてくれました。ご笑覧ください。


仏ほっとけ会③ 浅木・石田PS


「懸仏」という素晴らしい題材に感謝!

 2月18日、この日は「第2回仏ほっとけ会」の日です。昨年の「第1回仏ほっとけ会」で私は大石ともに「ブータン第4次調査速報」と題する発表させていただいたのですが、こうしてまた発表の機会に恵まれたこと、たいへん光栄に思います。30名ほど聴講者が来場されましたが、その多くは行政もしくは研究のプロの方々で、卒業のかかった16日のポスターセッション以上に緊張しました。
 今回、私は大雲院の懸仏と麒麟獅子の起源について発表しました。最終的に大雲院懸仏の狛犬は麒麟獅子の起源とは無関係であることが分かったのですが、その芸術性の高さや歴史資料的価値など、私自身とても興味を惹かれるものでした。聴講者の方々もその奥深さに共感されたようで、会終了後の懸仏の見学の際には、多くの方が写真を撮られたり、私のもとへ詳しい造形の特徴などを訊ねてこられました。大雲院の懸仏はとても素晴らしい美術品です。そのことが、お客様にもわかっていただけたのだなと思い、自分がこれまで取り組んできたことが実を結んだ気がして、個人的にとても感慨深い発表会になりました。
 私は4年生の中で卒論に取りかかるのが一番遅かったのですが、本当に素晴らしい題材をいただきました。ここまでの間、これまでにない充実した時間を過ごせたのも、先生や会長さん、ご住職のご指導ご鞭撻があってこそのものです。この場を借りて深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。(武田)

図1かけぼとけ(斜め)

仏ほっとけ会② 仏ほっとけ会④
↑(左)大石 (右)吉田
0218木村
↑噂のJohn南無

第2回仏ほっとけ会のお知らせ(第5報)

会場を本堂に変更!

 2月15日(水)、ゼミ生3名を引き連れて大雲院の会場を下見してきました。住職は小型ラッセル車で駐車場を雪掻き中。気が遠くなるほど広い面積ですが、18日の会には間に合いますので、どうぞ車でお越しください。
 駐車場の積雪はなんとか片づきそうですが、問題は会場として想定していた客間です。屋根に積もった大雪で障子が動かなくなっているのです。これでは続き間2室を利用するのは不可能であり、会場を本堂に変更することにしました。昨年同様、寒さが身に沁みると思いますが、ストーブの数を増やします。また、カイロも用意しますので。
 来場者のみなさまも、ぜひ厚着してきてください。


大雲院大惨事その2 大雲院大惨事その1
15日の境内。すでに駐車場の雪掻きは終わりました。ご安心ください。

あいつは影武者だ!

きむらweb
どっからでもかかってこいや!

I'm not here, and I'm not there.
Everybody knows this is nowhere. (K.John 南無阿弥陀仏)

 影武者は 北京余話 におります。

第2回仏ほっとけ会のお知らせ(第4報)

鳥取市HPに広報アップ!

 先週末まで順調に聴講申し込みが届いていましたが、この大雪でパタと途絶えておりました。
 そこに朗報。2月10日に「仏ほっとけ会-摩尼寺・大雲院仏教講座(第2回)」の広報は鳥取市HPにアップされたそうです。以下のサイトです。

   http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1454980183004/index.html

 学生たちは明後日の卒論・修論発表会の準備に没頭しております。わたしは差し入れの弁当を探し求め、先ほどスーパーとコンビニをまわってきましたが、お弁当とおにぎりは二店ともソールドアウト! 
 売り切れなのか、流通してないのか、よく分からないんだけど、銀シャリが店頭から消えておりました。仕方ないので、麺類を仕入れてきた。ただし、キム3号にだけは軽食としました。だって、まだポスターができてないんだもの。他の学生はすでに小生の校閲を1~2度うけた状況です。以下、スケリマ。

16日は卒論PS&修論発表会

  2016(平成28)年度環境学部卒業論文ポスターセッション

   1.日 時: 2月16日(木)09:00~11:55
   2.会 場: 学生センター2階(多目的ホール&ギャラリー等)
      
09:30~10:30 プレゼンタイム1(学籍番号奇数)
 浅木「歴史的町並みの実像と表象-鳥取市立川・樗谿のケーススタディ-」
 木村「密壇及び護摩壇の仏具とその配置に関する基礎的研究-乾隆山大雲院を中心に-」
 武田「大雲院の懸仏に関する比較研究-麒麟獅子の起源と絡めつつ-」
                      アドバイザ審査 121前田 065杉本 011五十嵐
      
10:30~11:30 プレゼンタイム2(学籍番号偶数)
 石田「K.E.Larsen & N.Marstein(2000) Conservation of Historic Timber Structure
   -An ecological approach-
の翻訳と批評~木造建築の修復に係る日欧の比較考察~」
 大石「ブータンの崖寺と瞑想洞穴-第4~5次調査の報告-」
                      アドバイザ審査 150 渡邉 092寺尾 038角川

  2016(平成28)年度環境情報学研究科修士学位論文発表会(3名) 
   1.日 時: 2月16日(木)14:15~16:05
   2.会 場: 14講義室
   3.発表時間:30分  ※質疑応答含む
   4.ASALAB発表者と演題
    15:20~15:50 吉田 健人
     「乾向山東隆寺大雲院の建築遺産に関する研究-仏堂・厨子の特質と指図の復元-」



18日は第2回「仏ほっとけ会」(ほとけほっとけえ)!

 会の内容については、下のチラシ・申込書をクリックしてご参照ください。


第2回仏ほっとけ会チラシ_01sam 第2回仏ほっとけ会チラシ_02
↑チラシ
申込書(第2回仏ほっとけ会)_01
↑申込書

雪女たちへ

 奈良に戻って大雪を回避したのは正解だったようだ。昼前、鳥取から電話があり、晴れているので出るなら今、という指示があり、直ちにお茶や弁当を確保して家を出た。中国道はなにも問題なく、鳥取道も平福から市内までずーっと路面が露出していた。
 しかし、大覚寺の路地は悲惨きわまりない。北海道常呂の圧雪を思い起こした。馴染みの飲食店に車を停め、登山靴に履き替え歩いて帰宅。我が駐車場は半分が雪掻きしてあったが、残り半分は雪置き場になっている。たけちゃんでしこたま肉を焼いて平らげた。
 深夜にまた雪が降り出している。こんな日に入試をやるなど狂気の沙汰だ。先週末の読みが甘すぎたとしか言いようがない。死神の呪いに雪女が加勢したのか、呑み込まれたのか。

天国への扉

 大雪を回避するため深夜の高速にのって奈良まで戻ってきた。ディランのベスト盤(続き参照)が届いている。翌日(10日)昼前にめざめ食事をとりながらCDを聴いた。改めて「風に吹かれて」(1962)から「くよくよするなよ」(1962)までの最初期の弾き語りを聴き直すと、故高田渡に与えた影響がよくわかる。とくにギター奏法に関しては、拓郎や斉藤哲夫以上に高田渡に近いと感じた。たとえば「くよくよするなよ」のフィンガーピッキングは「アイスクリーム」とよく似ている。驚いたことに、そういう3フィンガー・スタイルは「アイ・シャル・ビー・リリースト」(1971)に受け継がれていることも知った。この曲はむしろザ・バンドのロック・バラード・バージョンが有名だから、ディランがフィンガー・ピッキングで歌っていたことにとても驚いた(初期の演奏は海賊版に収録されている)。
 一息ついてパソコンを開くと、訃報が届いていた。40代の文化財主事(考古学)の逝去を知らせる衝撃のメールだった。慌てて携帯を手にすると、SMSにも訃報(速報)が2本。音楽は「天国への扉」から「いつまでも若く」「ブルーにこんがらがって」に移り変わってゆく。「天国への扉」の歌詞は映画『パット・ギャレット&ビリー・ザ・キッド』(1973)で使われたオリジナル・バージョンとはちがうライブ・バージョン(1975↓)がいくつか存在するようだ。


   かあさん、
   顔から血を拭きとってよ。
   血で何もみえない。
   新しい隠れ家で話しかける相手が必要なんだ。    
   天国への扉を眺めているような気分さ。

    トン、トン、トン、天国への扉を叩いている。
    トン、トン、トン、天国への扉を叩いている。

   かあさん、
   彼岸から響き落ちてくる
   雷鳴の轟きが聞こえるよ。
   神がおれの魂を呼んでいるようさ。


 雪は已まない。葬儀に行くことすらできない。
 濱隆造くん、さようなら。やすらかな旅立ちをお祈り申し上げます。
 

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第2回仏ほっとけ会のお知らせ(第3報)

大学HPに広報アップ!

 昨日、今日と営業に駆け回りました。カフェなど5ヶ所、新聞社4社だけですが、結構疲れた。報道関係では「懸仏」に注目が集まりましたが、はたして記事にしてくれるかな。告知だけでもなんとか掲載していただきたいものです(その後、記事確認の電話が2社からありました)。
 環境大学HP用の記事は早くから用意したのですが、当方の誤字等が多く、本日ようや「お知らせ」にアップされました。担当していただいたYさんには、毎度のことですが、御礼申し上げます。
 今後、県市教委等のサイトでも公開されることになっています。

公立鳥取環境大学HP
ホーム→ お知らせ → 2016年度 → 仏ほっとけ会-摩尼寺・大雲院仏教講座(第2回)のお知らせ

<学内から>
  http://tkserv.kankyo-u.ac.jp/news/2016nendo/0218_1/


<学外から>
  http://www.kankyo-u.ac.jp/news/2016nendo/0218_1/

 申込は順調に届いておりますが、まだ空席はありますので、下のチラシ・申込書をご参照の上、ご連絡ください。


第2回仏ほっとけ会チラシ_01sam 第2回仏ほっとけ会チラシ_02
↑チラシ
申込書(第2回仏ほっとけ会)_01
↑申込書

洪水の前に

 1974年といえば、17~18歳か。ディランはお気に入りの歌手ではなかったが、たまたまラヂオで『ビフォー・ザ・フラッド』をエアチェックし、度肝を抜かれた。ディラン&ザ・バンドのライブはクラプトンの「レイラ」に匹敵する衝撃があり、何度もなんども繰り返し録音を聴いた。前に述べた理由でディランの資料を集めようとしているわけだが、肝心の音源はなにから始めるか。やはりこれしかない。いつものごとく、中古の輸入盤を注文した。値段は¥ 786 (+送料)。注文日は1月17日。米国から輸送されたCDが昨日ようやく届き、めずらしくリビングのCDプレーヤーで聞いたんだけど、やはり凄い。1曲めの「我が道を行く Most Likely You Go Your Way(And I'll Go Mine)」のイントロで高校時代の胸の高鳴りがたちまち蘇ってきた。
 ディランは不思議な音楽家だ。わずかなコードで名曲を仕上げてしまう。ビートルズやジェイムズ・テイラーの対極です。デイランの場合、コードは4つばかりあれば十分。たいした工夫があるようには思えないのだが、たしかにメロディは耳に残る。大変な才能だと思います。「天国への扉」「見張り塔からずっと」「ウォールフラワー」などはシンプル・イズ・ベストの代表でしょう。ひょっとすると、多作がなせる技なのかもしれない。短時間で多くの曲を書き上げる。たとえば、年に数十曲作るとすると、そのなかに2~3曲は佳作・名作が含まれるんじゃないか。これを何十年か続ければ、ヒット曲はおのずと増えるでしょう??
 多作という点では、吉田拓郎が似ているんだな。拓郎も複雑なコードは使わない。ありきたりのコード進行だけれども、名曲を書き残している。「襟裳岬」はレコード大賞だからね。好き嫌いはあるだろうけれども、たくさんヒット曲を出したという事実だけで十分レスぺクトに値します。坂本龍一よりも、ディランや拓郎のほうがレコード・CDをはるかに売っているんだからね。音楽なんて、何が正しいのか、何が売れるのか、さっぱりわかりまへん。



↑これ、いいでしょ?  ブラックニッカのようなピート・シーガー。


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ブラックニッカ

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 フェデラー対ナダルの死闘の一週間後に中電対LS北見の決勝戦ですからねぇ、仕事が進みません。昨日もまた夕食時に家族全員がテレビ画面に釘付けになり、「ひやぁ~、わぁ~、すげぇ~」の連呼です。LSはすでに中電に2勝しているのに、決勝では敗れてしまった。藤澤さんのドローショットが小笠化してましたね。対して、中電のスキップ、松村さんのメンタルは安定していた。ありゃ、手強い女だ。
 中電はファースト~セカンドのセットアップでも北見を上回っていた。LSの弱点といえば、ここなのかもしれないね。小野寺を常呂に戻すか? すると、

    吉田(姉)-小野寺-本橋-藤澤

の並びになる。これをもっと強くしたいなら、

    吉田(姉)-小野寺-吉村(船山)-藤澤

なんだろうね。実現不可能??



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黄昏フォルテウス

 全豪オープンが終わったら、今度は全日本カーリング選手権だって。一試合3時間かかるからね、2試合みれば半天過去了。昨年(2016)、ロコソラーレが全日本を制し、さらに世界選手権で2位を獲得したと聞いて驚いた。そのときのメンバー4人に本橋は含まれていない。産休のまっ最中で、代わりにスキップを務めたのが中電から移籍してきた藤澤と聞いて納得。
 だれがどうみても、藤澤の実力は小笠原を上回っている。ソチ五輪予選の決勝において一瞬運気が反転し、北銀が中電を倒して代表の座を掴んだわけだが、結果はあのとおり。スキップの限界を強く印象づけた。
 その後、北銀は戦力強化のため吉田(姉)と苫米地を戦力外とし、吉村と近江谷を補強した。二戸の苫米地は引退、吉田は妹の所属する常呂のロコソラーレ(LS北見)に移籍した。その年(2015)の日本選手権でLS北見は北銀に完敗。スキップとしての本橋は小笠原以上に不安定だった。あきらかにメンタルが弱い。

 ところが、一年後には立場が逆転する。北銀は予選でLSに敗れたあと準決勝で敗退。LSが富士急を倒して優勝を飾り、そのまま世界2位にまで上り詰めたのだ。今年もLSの優位は動かないと予想されたが、両者ともに攪乱要因を含んでいた。LSは本橋、北銀は船山がいずれも産休から復帰したのだ。「勝っているチームは触るな」という格言に従うならば、LSは本橋を復帰させるべきか否か、悩ましいところであったろう。一方、北銀はチーム1の実力者として船山の復帰は喜ばしいところだが、結果として日本が誇る最高のセカンドが控えにまわるという悪循環が発生してしまう。


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第2回仏ほっとけ会のお知らせ(第2報)

第2回仏ほっとけ会チラシ_01web 第2回仏ほっとけ会チラシ_01sam 第2回仏ほっとけ会チラシ_02


チラシ完成!

 三寒四温の候、体調管理が難しい季節ですが、ご健勝のことと拝察いたします。
 今年度、私どもは平成28年度公立鳥取環境大学学内特別研究費の助成による「大雲院とその末寺群の伽藍構成及び仏教美術に関する予備的研究(2)」に取り組んでまいりました。その成果を報告する研究会として「第2回仏ほっとけ会-摩尼寺・大雲院仏教講座-」を開催する運びとなりました。次第は下記およびチラシをご参照ください。会場は鳥取市立川の大雲院客間です。一般聴講者は先着30名様限定としておりますが、ぜひともご聴講いただきたくお願いいたします。参加ご希望の場合、下に添付した申込書に記入の上、事務局まで郵便・FAXをお送りいただくか、聴講希望の旨e-mailでお知らせください。よろしくお願い申し上げます。

 日 時: 2017年2月18日(土)13時00分~
 会 場: 大雲院客間(定員30名・無料)
        住所:鳥取市立川町4-24  Tel :0857-22-5608


【主催・事務局】 〒689-1111 鳥取市若葉台北1-1-1
 公立鳥取環境大学 環境学部 環境学科 保存修復スタジオ
 ℡&FAX 0857-38-6775  e-mail:[email protected]

 
申込書(第2回仏ほっとけ会)_01 ←申込書


2017年 2月18日(土)13:00 開会
 開会挨拶 (田尻光照住職)  趣旨説明-大雲院の建造物と仏教美術(浅川 滋男)
 13:15 研究報告1 大石 忠正 「ブータンの崖寺と瞑想洞穴 -第5次調査の報告-」
 13:30  講演  眞田 廣幸(倉吉文化財協会会長) 「大雲院の仏像」

 14:15―14:45 珈琲ブレイク with ポスターセッション 
  浅木京平 「歴史的町並みの実像と表象-鳥取市立川・樗谿のケーススタディ-」
   石田香澄 「K.E.Larsen & N.Marstein(2000) Conservation of Historic Timber Structure
      -An ecological approach- の翻訳と批評~木造建築の修復に係る日欧の比較考察~」

 14:45 研究報告2 武田大二郎 「大雲院の懸仏-麒麟獅子の起源と絡めつつ-」
 15:00 研究報告3 木村鴻太 「大雲院の密壇法具-葵御紋の編年-」
 15:15 研究報告4 吉田健人 「大雲院の建築遺産に関する総合的研究-樗谿から立川まで-」
 15:45 総括コメント(佐々木孝文)
 16:00 大雲院懸仏・密教法具の見学(田尻住職案内)~随時解散
 
図1かけぼとけ
↑薬師如来(東照大権現)を祀る懸仏。下側両脇に狛犬・獅子を配する。

民話朗読会のCDが完成しました!

20170201民話朗読CDレーベル圧縮 20170201民話朗読CDレーベル ←クリック


 2016年11月12日におこなわれた国登録記念物「摩尼山」決定記念イベント民話朗読会@摩尼寺の音源CD化の取り組みを進めておりましたが、このたびようやく完成の運びにいたりました。構成は以下のとおりです。

  登録記念物「摩尼山」決定記念イベント 民話朗読編@摩尼寺境内善光寺如来堂

 1.小泉八雲「鳥取の蒲団のはなし」田代三千稔訳(1956)
    朗読:武田大二郎
 2.クンサン・チョデン「メンバツォ‐炎たつ湖」
   Kunzang Choden(2012) Membar Tsho - The Flaming Lake
    朗読:石田香澄
 3.クンサン・チョデン「ちいさなお家とおおきな心」
   Kunzang Choden(2011) Room in Your Heart
    朗読・訳(一部):吉川美代子

 このCDは内部資料ですが、入手希望の方はご連絡ください。

 さて、昨年の11月下旬、他の3年生が旧小倉家住宅・大鳥屋の調査報告を作成しているころ、私は上記民話朗読会の成果物としてCDの作成に着手しました。主な作業内容は、CDの音源編集とレーベルのデザインです。(この仕事を割り振られたとき、民家調査報告作成よりも楽なのでは!?と思ったのですが、まさか完成まで2ヶ月近くかかるとは...)
 CD音源編集はフリーソフトを使い、イベント全体の音源を民話朗読のパートごとにカットし、ノイズの除去や拍手の音量調整などの編集に取り組みました。とくにノイズの除去には苦労しました。編集ソフトにはノイズの除去機能が入っていましたが、それを使うと朗読の声も多少壊れてしまったため、言葉の間などもできるだけ損なわないよう一つひとつのノイズをコンマ何秒単位でカットしました。それでも、声と被ってカットしきれなかった部分については許してください…
 レーベルのデザインは使用したソフトの機能操作にてこずって思ったようにレイアウトできず、自分のセンスのなさも相まって、なかなか先生からOKがでず年明けまで持ち越しになってしまいました。休み中、自分のセンスだけでは行き詰っていたのですが、休み明けからは毎週、教授や他のゼミ生からも多くの意見をいただき、GIMPやペイントを用いた画像加工や文字フォントの変更などの試行錯誤を繰り返し何とか形にすることができました。長いことお付き合いいただいた皆様に感謝です!! (かっきーさん)


 音楽編集ソフト Audacity
 http://www.gigafree.net/media/se/audacity.html

 レーベルデザイン EPSON Print CD
 http://www.epson.jp/dl_soft/readme/17433.htm


DSC_0172ダイアナ

第2回仏ほっとけ会のお知らせ(第1報)

 昨年に引き続き、仏ほっとけ会(ほとけほっとけぇ)を2月18日(土)午後、大雲院客間で開催することになりました。同日午前には本学の公開講座が図書館で開催されるようですが、ASALABのほうがはるかに面白い学術イベントにしてみせますのでご期待ください。今日のゼミでおおまかな枠組みを練り上げましたので、以下にご報告します。

 第2回仏ほっとけ会(摩尼寺・大雲院仏教講座)

1.日時:  2017年2月18日(土)13~16時
2.会場:  大雲院客間(定員30名)
3.次第:
   13:00 開会挨拶(田尻光照住職)
       趣旨説明-大雲院の建造物と仏教美術(浅川滋男)
   13:15 研究発表1(大石忠正)
          ブータンの崖寺と瞑想洞穴-第5次調査の報告-
    13:30  講演
       眞田廣幸「江戸時代の仏像」(仮題)
   14:15 珈琲ブレイク with ポスターセッション
          浅木「歴史的町並みの実像と表象-鳥取市立川・樗谿のケーススタディ-」
          石田「K.E.Larsen & N.Marstein(2000) Conservation of Historic Timber
           Structure-An ecological approach- の翻訳と批評
           ~木造建築の修復に係る日欧の比較考察~」
     *おにぎり屋さんの屋台に来てもらうことも検討中です。

   14:45 研究発表2(武田大二郎)
          大雲院の懸仏-麒麟獅子の起源と絡めつつ-
   15:00 研究発表3(木村鴻太)
          大雲院の密壇法具-葵御紋の編年-
   15:15 研究発表4(吉田健人)
          大雲院の建築遺産に関する総合的研究-樗谿から立川まで-
   15:45 総括コメント(佐々木孝文)

16:00 大雲院懸仏・密教法具の見学(田尻住職案内)
           ~随時解散

  *聴講希望の方は、事務局までご連絡ください。
【主催・事務局】 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ(ASALAB)
     TEL: 0857-38-6775(FAXも)  090-1449-9213
     E-mail:[email protected]   [email protected]
 〒689-1111 鳥取市若葉台北1-1-1

       
第2回仏ほっとけ会0201白板
    
 
プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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